JP2010540718A - ギヤ油組成物、その製造方法及び使用方法 - Google Patents

ギヤ油組成物、その製造方法及び使用方法 Download PDF

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Abstract

ギヤ油組成物が提供される。油組成物が、15mm/秒における40パーセントの滑り/転がり比で0.030以下のトラクション係数と、80℃、20ニュートンの荷重、及び1.1m/秒の転がり速度において少なくとも16.0の圧力粘度係数とを有するように、この組成物は、鉱物油基剤原料とポリアルファオレフィン(PAO)基剤原料との相乗的な混合物を含む。ある実施形態において、PAO基剤原料の相乗的な量は、ギヤ油組成物の全重量に基づいて5から48重量%の範囲である。

Description

本願は、2007年9月27日出願の米国特許出願第11/863068号の一部継続出願であり、その開示は本明細書に参照により組み込まれる。
本発明は、一般に、潤滑剤としての使用、より詳細にはギヤ油としての使用に適した組成物に関する。
ギヤ油は、自動車、トラクター等の動力装置(まとめて「装置」と呼ぶ)としての工業的用途において用いられる。いくつかの用途に用いる場合において、ギヤ油は、可動部、例えばトラクションドライブ(traction drives)の間の油膜として存在する。トラクションドライブの用途において、力は、ギヤの油膜を経て伝達される。いくつかの用途、例えば最終減速ギヤであるハイポイドギヤにおいては、ギヤ間に厚い油膜が形成/保持されることが非常に望ましい。油膜の厚さを十分な水準に増加させることにより、摩擦面を損傷から保護することができ、ギヤ及び/又はベアリングの疲労寿命特性及び耐荷重特性が大きく改善される。
トラクション係数は、荷重を動かすのに必要な力を荷重で割ったものである。この係数は、潤滑膜のせん断し易さを表す。トラクション係数(traction coefficient)が小さいほど、潤滑剤のせん断により失われるエネルギーが少ないので、ギヤ油が、小さいトラクション係数を有することが望ましい。
小さいトラクション係数を有することの他に、ギヤ油が、大きい圧力−粘度係数を有することが重要である。圧力−粘度係数(「PVC」)は、すべての他の要因(材料、温度、形状、速度、荷重)が一定である場合における、動荷重領域で油膜にかけられた荷重(圧力)と、その荷重での油膜の厚さ(粘度)との間の関係を指す。ギヤ油の圧力−粘度係数は、American Gear Manufacturers Association(AGMA)の情報シートAGMA925−A03に記述されているような数学的な推定に基づく所与の条件一式(EHL体系又はEHD体系としても知られる弾性流体力学体系)における油膜厚さに対する固定値である。ギヤ油が、大きいPVC値を有するのが望ましい。
米国特許公報第2007/0027042号には、異なる動粘度の2種の鉱物基油及び/又は炭化水素系合成油、100℃で3.5から7mm/秒のものと、100℃で20から52mm/秒のものとを含むギヤ油組成物が開示されている。米国特許公報第2007/0078070号には、少なくとも1種のグループIIの基剤原料(base stock)と、少なくとも1種の低揮発性で低粘度のポリアルファオレフィン基剤原料とを含むギヤ油組成物が開示されている。
小さいトラクション係数、大きい圧力−粘度係数、及び最適な膜厚の特性を有するギヤ油組成物がなお必要とされている。
ある態様において、本発明は、a)3から120mm/秒の100℃における動粘度、及び少なくとも60の粘度指数を有する鉱物油基剤原料と、ポリアルファオレフィン基剤原料とを少なくとも含む相乗的混合物(synergistic mixture)を含有する基油と、b)少なくとも、トラクション低減剤、分散剤、粘度調整剤、流動点降下剤、消泡剤、抗酸化剤、錆止め剤、金属不動態化剤、極圧添加剤、摩擦調整剤、及びそれらの混合物から選択される添加剤0.001から30重量%とを含むギヤ油組成物に関し、ここで、ポリアルファオレフィンは、ギヤ油組成物が、40パーセント以下の滑り/転がり比(slide to roll ratio)で0.030の15mm/秒におけるトラクション係数と、80℃、20ニュートンの荷重、及び1.1m/秒の転がり速度(rolling speed)において少なくとも16.0GPa−1の圧力粘度係数とを有するための相乗的な量(synergistic amount)で存在する。
別の態様において、本発明は、ギヤ油を調製するために一般に用いられる基油に、ギヤ油が0.030以下の15mm/秒におけるトラクション係数を有するための相乗的な量のポリアルファオレフィンを少なくとも添加することを含む、ギヤ油のトラクション係数特性を改善する方法に関する。ある実施形態において、基油マトリックスに添加されるべきポリアルファオレフィンの十分な量は、ギヤ油組成物の全重量に基づいて5から48重量%の範囲である。
例1〜5のギヤ組成物の圧力−粘度係数を、様々な温度において比較したグラフである。 例1〜5のギヤ組成物の膜厚を、様々な温度において比較したグラフである。
以下の用語は、明細書を通して用いられ、別に示されなければ以下の意味を有する。
「動粘度」は、重力下で流体の流れに対する抵抗を、mm/秒で測定したものであり、ASTM D445−06により測定される。
「粘度指数」(VI)は、油の動粘度への温度変化の影響を示す、実験的な無単位数である。油のVIが大きいほど、温度により油の粘度が変化する傾向が少ない。粘度指数は、ASTM D2270−04に従って測定される。
低温クランキングシミュレータ見かけ粘度(cold−cranking simulator apparent viscosity)(CCS VIS)は、低温及び高せん断の下における潤滑基油の粘度特性を測定するために、ミリパスカル秒、mPa.sで測定される。CCS VISは、ASTM D5293−04により測定される。
重量%による基油の沸点範囲分布は、ASTM D6352−04、「ガスクロマトグラフィーによる174から700℃の沸点範囲内における石油留出物の沸点範囲分布(Boiling Range Distribution of Petroleum Distillates in Boiling Range from 174 to 700℃ by Gas Chromatography.)」による擬似蒸留(SIMDIS)により測定される。
「ノアク揮発度」は、油を250℃で加熱し、一定流量の空気を60分間油に流通させた際に失われる油の質量として定義され、重量%で表され、ASTM D5800−05、手順Bにより測定される。
ブルックフィールド粘度は、低温稼働中における潤滑剤の内部の流体摩擦を測定するために用いられ、ASTM D2983−04により測定され得る。
「流動点」(“pour point”)は、基油の試料が特定の注意深く制御された条件下で流れ始める温度として測定され、ASTM D5950−02に記載のように測定され得る。
「自己発火温度」(“auto ignition temperature”)は、流体が、空気に接触すると自発的に発火する温度であり、ASTM659−78に従って測定され得る。
「トラクション係数」(“traction coefficient”)は、摩擦力Fと通常の力Nとの無次元の比として表される固有の潤滑特性の指標であり、ここで摩擦は、滑り面又は転がり面の間の動きに抵抗する、又は動きを妨げる機械的な力である。トラクション係数を、直径46mmの平坦な研磨されたディスク(SAE AISI52100鋼)と22°の角度をなす直径19mmの研磨されたボール(SAE AISI52100鋼)により構成される、PCS Instruments,Ltd.からのMTM Traction Measurement Systemにより測定することができる。鋼のボール及びディスクは、1秒あたり3メートルの平均転がり速度、40パーセントの滑り/転がり比、及び20ニュートンの荷重で独立して測定される。転がり比は、ボールとディスクとの間の滑り速度の差を、ボール及びディスクの平均速度で割ったもの、すなわち、転がり比=(速度1−速度2)/((速度1+速度2)/2)として定義される。
分子量は、ASTM D2503−92(2002年再承認)により測定される。この方法は、蒸気圧(VPO)の熱電測定を用いている。試料体積が不十分な状況においては、代替法のASTM D2502−04を用いることができ、それを用いた場合にはそのことを示す。
密度は、ASTM D4052−96(2002年再承認)により測定される、試料を、振動させた試料管に導入し、管の質量変化により引き起こされる振動周波数変化を、校正データとともに用いて、試料の密度を測定する。
成分A−グループVのポリアルファオレフィン(「PAOs」)
基油マトリックスの成分Aは、グループIVの基油、又は異なるグループIVの基油の混合物である。グループIVの基剤原料は、ポリアルファオレフィン(「PAOs」)からなり、グループII及びIIIの油の揮発性、熱安定性、酸化安定性及び流動点特性に比べて、添加剤に依拠することなく、優れた揮発性、熱安定性、酸化安定性及び流動点特性を示す。
PAOsは、一般に1−オクテンから1−ドデセンの範囲の、直鎖のα−オレフィンの触媒的なオリゴマー化(低分子量生成物への重合)により製造される炭化水素の一種を含むが、エチレンの高級オレフィンとのコポリマーを含む、エチレン及びプロピレン等の低級オレフィンのポリマーを用いることもできる。高粘度PAOsを、例えば三塩化アルミニウム、三フッ化ホウ素、或いは三フッ化ホウ素の、水、エタノール、プロパノール若しくはブタノール等のアルコール、カルボン酸、又は酢酸エチル若しくはプロピオン酸エチル等のエステルとの錯体を含む、フリーデル−クラフツ触媒等の重合触媒の存在下で、α−オレフィンを重合することにより都合よく作製することができる。
ある実施形態において、使用されるPAOは、主に、α−オレフィン、すなわち直鎖の末端オレフィンである。PAOが約50モルパーセント超のα−オレフィンを含有することを、主に意味する。別の実施形態において、PAOは、高粘度PAOであり、α−オレフィンの水素化されたポリマー又はオリゴマーを含む。α−オレフィンには、Cから約C32のα−オレフィン、例えば1−オクテン、1−デセン及び1−ドデセン等が包含されるが、それらに限定されるものではない。ある実施例において、PAOは、ポリ−1−オクテン、ポリ−1−デセン及びポリ−1−ドデセンの群から選択されるα−オレフィンである。
組成物中で使用するPAO生成物は、低粘度、100℃で約2mm/秒の高移動性流体から、100℃で1000mm/秒(cSt.)を超える粘度を有する高分子量の粘性材料まで異なる、広範囲の粘度を有することができる。ある実施形態において、PAO生成物は、40℃で40から500mm/秒(cSt.)の範囲の粘度を有する。ある実施形態において、成分Aとして使用するPAOは、40℃で約80mm/秒以上、100℃で約20mm/秒以下の粘度を有する。別の実施形態において、PAO基剤原料は、80〜110mm/秒の範囲内の40℃における動粘度、10〜16mm/秒の100℃における動粘度、及び140〜160の粘度指数を有する。なお別の実施形態において、PAO基剤原料は、異なるPAOの混合物であり、PAO混合物が、40℃で100mm/秒の粘度を有するために、一つは、40℃で30から60mm/秒の範囲の粘度を有し、残りは、40℃で300〜600mm/秒の粘度を有する。
成分B−鉱物油
成分Bは、鉱物油、又は鉱物油の混合物である。この鉱物油は、パラフィン系油及びナフテン系油、又はそれらの混合物のいずれかであることができる。原油の常圧蒸留又は減圧蒸留により生成される潤滑油の画分に、溶剤脱歴、溶剤抽出、水素化分解、溶剤脱蝋、接触脱蝋、水素化精製、硫酸処理及び粘土処理等の1種又は複数の精製工程を受けさせることにより、鉱物油を得ることができる。
ある実施形態において、成分Bとして用いられる鉱物油は、ある量の、ポリ−α−オレフィン、エチレン−α−オレフィンコポリマー及びエステル系合成油等の合成油を、ギヤ油組成物の全重量の50重量%以下の量で含有することができる。
ある実施形態において、成分Bは、3から120mm/秒の100℃における動粘度と、少なくとも60の粘度指数とを有する鉱物油(又は鉱物油及び/若しくは炭化水素系合成油の混合物)である。別の実施形態において、成分Bは、2.3から3.4mm/秒の100℃における動粘度を有する鉱物油であり、ASTM D3238(R2000)により定義されるa%Cpが70以上であり、ASTM D3238は、炭素分布を計算する標準的な試験方法であり、ndM法による石油の構造グループ分析である。なお別の実施形態において、成分Bは、40℃で80mm/秒未満の動粘度を有する基油マトリックスであり、100℃で3.5から7mm/秒の動粘度を有する「低粘度」の鉱物油及び/又は合成油と、100℃で20から52mm/秒の動粘度を有する「高粘度」の鉱物系油及び/又は炭化水素系合成油との混合物を含む。
ある実施形態において、基油マトリックスは、この基油マトリックスが10mm/秒から15mm/秒の間の100℃における動粘度と、95mm/秒から110mm/秒の間の40℃における動粘度と、95から175の間の粘度指数とを有するように、十分な量の鉱物油及びPAO油を含有する。
追加の任意成分
相乗的な量の鉱物油及びPAO油を組み込むことにより、先行技術におけるトラクション低減剤を必要とすることなく、組成物が小さいトラクション係数を有することが可能になる。しかし、ある実施形態において、例えば0.5から10重量%の、少量のトラクション低減剤を、ギヤ油組成物に組み込むことができる。トラクション低減剤の例には、ExxonMobilのNorpar(商標)の流体(通常のパラフィンを含む)、Isopar(商標)の流体(イソパラフィンを含む)、Exxsol(商標)の流体(脱芳香族化された炭化水素流体を含む)、Varsol(商標)の流体(脂肪族炭化水素流体を含む)、及びそれらの混合物が包含される。
ある実施形態において、ギヤ油組成物は、多様な特性、例えば摩擦、酸化安定性、清浄度及び脱泡等に関するものを満たすために、分散剤、粘度指数改善剤、流動点降下剤、消泡剤、抗酸化剤、錆止め剤、金属不動態化剤、極圧添加剤、摩擦調整剤等から選択される1種又は複数の添加剤0.01から30重量%を含む。
分散剤の例には、ポリブテニルコハク酸イミド、ポリブテニルコハク酸アミド、ベンジルアミン、コハク酸エステル、コハク酸エステル−アミド、及びそれらのホウ素誘導体を主剤とするものが包含される。使用するならば、無灰分散剤は0.05から7重量%の量で一般に用いられる。ある実施形態において、分散剤は、約700〜1400の分子量を有するポリオレフィンを不飽和ポリカルボン酸又は酸無水物、例えば無水マレイン酸と反応させることにより作製される炭化水素置換酸無水物と、ポリエチレンポリアミン、例えばトリエチレンテトラアミンペンタアミンとの反応生成物から選択される。
金属清浄剤の例には、カルシウム、マグネシウム又はバリウム等のスルホン酸塩、フェノール塩、サリチル酸塩を含有するものが包含される。金属清浄剤が使用される際には、0.05から5重量%の量で一般に組み込まれる。
抗酸化剤の例には、アミン系のもの、例えばアルキル化ジフェニルアミン、フェニル−α−ナフチルアミン及びアルキル化フェニル−x−ナフチルアミンと、フェノール系のもの、例えば2,6−ジ−t−ブチルフェノール、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)及びイソオクチル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートと、硫黄系のもの、例えばジラウリル−3,3’−チオジプロピオネートと、ジチオリン酸亜鉛とが包含されるが、それらに限定されるものではない。抗酸化剤が使用される際には、0.05から5重量%の量で組み込まれる。
消泡剤を、10〜100ppmの量で、場合によって組み込むことができる。消泡剤の例には、ジメチルポリシロキサンと、ポリアクリレート及びそのフッ素誘導体と、パーフルオロポリエーテルとが包含されるが、それらに限定されるものではない。錆止め剤を、0から30重量%の量で用いることができる。例には、脂肪酸、アルケニルコハク酸半エステル、脂肪酸石鹸、アルキルスルホン酸塩、多価アルコール/脂肪酸エステル、脂肪酸アミン、酸化パラフィン及びアルキルポリオキシエチレンエーテルが包含される。
摩擦調整剤を、0.05から5重量%の量で組み込むことができる。例には、有機モリブデン系化合物、脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル、硫化エステル、リン酸エステル、酸性リン酸エステル、酸性リン含有酸エステル、及びリン酸エステルのアミン塩が包含されるが、それらに限定されるものではない。
耐磨耗剤及び/又は極圧添加剤を、0.1か10重量%の量で組み込むことができる。耐磨耗剤及び/又は極圧添加剤の例には、硫化オレフィンを含む金属非含有−硫黄含有化学種、ジアルキルポリスルフィド、ジアリールポリスルフィド、硫化された脂肪及び油、硫化脂肪酸エステル、トリチオン、C2〜C8のモノオレフィンの硫化オリゴマー、チオリン酸化合物、硫化テルペン、チオカルバメート化合物、チオカルボン酸塩化合物、スルホキシド、及びスルフィン酸チオール等が包含される。他の例には、リン含有酸のエステル、リン含有酸のアミン塩、及びリン含有酸エステル、並びに前述の部分的及び全体的なチオ類似体等の、金属非含有−リン含有の耐磨耗添加剤及び/又は極圧添加剤が包含される。ある実施形態において、この組成物は、耐磨耗剤として酸性リン酸塩を含み、この薬剤は、式RO(RO)P(O)OHを有し、式中、Rは水素又はヒドロカルビルであり、Rはヒドロカルビルである。
流動点降下剤を、0.05から10重量%の範囲の量で組み込むことができる。例には、エチレン/酢酸ビニルコポリマー、塩素化パラフィン及びナフタレンの縮合体、塩素化パラフィン及びフェノールの縮合体、ポリメタクリレート、ポリアルキルスチレン、塩素化ワックス−ナフタレンの縮合体、並びに酢酸ビニル−フマル酸エステルコポリマー等が包含されるが、それらに限定されるものではない。
ある実施形態において、この組成物は、ポリオキシアルキレングリコール、ポリオキシアルキレングリコールエーテル、及び可溶化剤としてのエステルの少なくとも1種を、10から25重量%の量でさらに含む。例には、二塩基酸(例えば、フタル酸、コハク酸、アルキルコハク酸、アルケニルコハク酸、マレイン酸、アゼライン酸、スベリン酸、セバシン酸、フマル酸若しくはアジピン酸、又はリノール酸ダイマー)のエステルと、アルコール(例えば、ブチルアルコール、ヘキシルアルコール、2−エチルヘキシルアルコール、ドデシルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコールモノエーテル又はプロピレングリコール)と、5〜18個の炭素原子のモノカルボン酸エステル、及びポリオール(例えば、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリトール、ジペンタエリトリトール又はトリペンタエリトリトール)と、ポリオキシアルキレングリコールエステルと、リン酸エステルとが包含される。
ある実施形態において、この組成物は、少なくとも金属不動態化剤、時に具体的には銅不動態化剤をさらに含む。例には、チアゾール、トリアゾール及びチアジアゾールが包含される。チアゾール及びチアジアゾールの具体例には、2−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール、2−メルカプト−5−ヒドロカルビルチオ−1,3,4−チアジアゾール、2−メルカプト−5−ヒドロカルビルジチオ−1,3,4−チアジアゾール、2,5−ビス−(ヒドロカルビルチオ)−1,3,4−チアジアゾール及び2,5−ビス−(ヒドロカルビルジチオ)−1,3,4−チアジアゾールが包含される。他の適切な銅腐食抑制剤には、上述のイミダゾリン等が包含される。
ある実施形態において、この組成物は、少なくとも粘度調整剤を0.50から10重量%の量でさらに含む。粘度調整剤の例には、ポリメタクリレート型ポリマー、エチレン−プロピレンコポリマー、スチレン−イソプレンコポリマー、水和スチレン−イソプレンコポリマー、ポリイソブチレン、及びそれらの混合物の群が包含されるが、それらに限定されるものではない。ある実施形態において、粘度調整剤は、25000から150000の重量平均分子量、及び5未満のせん断安定性指数(shear stability index)を有するポリメタクリレートと、500000から1000000の重量平均分子量、及び25から60のせん断安定性指数を有するポリメタクリレートとの混合物である。
本発明のギヤ油組成物は、この組成物が、小さいトラクション係数、大きい圧力−粘度係数、及び最適な膜厚の特性を有するように、相乗的な量の鉱物原料油及びPAO基剤原料を有することを特徴とする。ある実施形態において、この相乗的な量のPAO基剤原料は、5から48%の範囲である(ギヤ油組成物の全重量に基づく)。第2の実施形態において、相乗的な量のPAO基剤原料は、15〜40重量%の範囲である。第3の実施形態において、相乗的な量のPAO基剤原料は、25〜30重量%の範囲である。第4の実施形態において、相乗的な量のPAO基剤原料は、少なくとも40重量%である。第5の実施形態において、相乗的な量のPAO基剤原料は、10〜35重量%の範囲である。
ある実施形態において、ギヤ油は、70〜120mm/秒の40℃における動粘度、12〜18mm/秒の100℃における動粘度、及び130〜160の粘度指数を有するPAO基剤原料5〜48重量%(ギヤ油組成物の全重量に基づく)と、40〜120mm/秒の40℃における動粘度、8〜14mm/秒の100℃における動粘度、及び80〜120の粘度指数を有するグループIIの中性基油25〜75重量%との混合物を含む。
特性
ある実施形態において、鉱物基油と異性化された基油との相乗的な組合せを有するギヤ油組成物は、0.030以下の15mm/秒におけるトラクション係数と、80℃、20ニュートンの荷重、及び1.1m/秒の転がり速度において15.0GPa−1超の圧力粘度係数と、175nm超の80℃における膜厚とを有する。別の実施形態において、ギヤ油組成物は、少なくとも、90℃において160nm、又は100℃において130nmの膜厚を有する。第3の実施形態において、ギヤ油組成物は、70〜100℃の範囲内の温度、20ニュートンの荷重、及び1.1m/秒の転がり速度において、少なくとも15.0GPa−1の圧力粘度係数を有する。第4の実施形態において、ギヤ油組成物は、40パーセントの滑り/転がり比において、0.030以下の15mm/秒におけるトラクション係数を有する。
自動車のギヤ油として使用するためのある実施形態において、この組成物は、指定された粘度等級についてのSAE J306の規格を満たす。例えば、SAE J306の規格の下で、SAE 90のギヤ油の、100℃(212°F)において測定される粘度は、試験の20時間後に13.5mm/秒を上回らなければならない。
なお別の実施形態において、この組成物は、工業規格SAE J2360、API GL−5及びAPI MT−1、並びに軍用規格MIL−PRF−2105Eの品質水準の少なくとも1つを満たす。
作製方法
ギヤ油組成物を配合する際に用いられる添加剤を、個々に、又は様々な副次的な組合せで、基油混合物に混合することができる。ある実施形態においては、全成分が、添加剤濃縮物(すなわち、炭化水素溶剤等の希釈剤を加えた添加剤)を用い、同時に混合される。添加剤濃縮物の使用は、添加剤濃縮物の形である場合に成分の組合せによりもたらされる相互の相溶性を利用している。
別の実施形態において、この組成物は、適切な温度、例えば60℃で均一になるまで、基油と添加剤(単数又は複数)とを混合することにより調製される。
用途
この組成物は、任意の種類のギヤ、及び転動体ベアリング(rolling element bearings)を含有する要素又は部品が包含される任意の系にも有用である。ある実施形態において、この組成物は、工業用ギヤ、例えば平歯車(spur)及び傘歯車(bevel)、らせん状及び渦巻状の傘歯車、ハイポイド(hypoid)並びにウォーム(worm)歯車等を潤滑にするためのギヤ油として用いられる。別の実施形態において、この組成物は、航空機推進システム、航空機トランスミッション、風力タービンギヤ、自動車のドライブトレーン、トランスミッション、トランスファーケース、並びに自動車、トラック及び他の機械の中の差動装置が包含される、自動車/移動装置の用途及び部品の中で用いられる。なお別の実施形態において、この組成物は、発電システム、又は製紙、製鉄、石油、繊維、木材及びセメントの工業等において用いられる、風力タービン、プラスチック押出ギヤボックス、及び高荷重ギヤボックスの中で用いられる。
以下の実施例は、本発明の態様の非限定的な例示として与えられる。別に特定されなければ、実施例における成分は以下の通りである(表1に重量%で表される)。
RLOPは、Chevron CorporationからのChevron(登録商標)600RのグループIIの中性重油である。
PAO8は、約7.8の100℃における動粘度、46.6の40℃における動粘度、138の粘度指数、及び−57℃の流動点をもつSynfluid(登録商標)PAO8cStのChevron Phillipsが包含される様々な供給元から市販されている、高度に分岐したイソパラフィン系ポリアルファオレフィンである。
PAO40は、約40の100℃における動粘度、410の40℃における動粘度、145の粘度指数、及び−34℃の流動点をもつSynfluid(登録商標)PAO40cStのChevron Phillipsが包含される様々な供給元から市販されている、高度に分岐したイソパラフィン系ポリアルファオレフィンである。
添加剤Xは、様々な供給元から市販されている工業用ギヤの硫黄リン含有極圧添加剤である。
動粘度、屈折率及び密度は、当技術分野において既知の方法を用い測定される、基油マトリックス混合物の特性である。実施例におけるギヤ油のトラクション係数は、当技術分野において既知の方法及び機器、例えば、米国特許第6691551号明細書において開示されているトラクション係数測定器、又は少なくとも300000psiの高圧下で弾性流体力学(EHD)体系で測定するための、Santotracにより設計されたディスク2枚式の機器を用い測定/計算される。
EHL膜厚は、当技術分野において既知の方法、例えばAmerican Gear Manufacturers Association(AGMA)の情報シートAGMA925の式65を用い計算され、ここでEHL膜厚は、構成要素の作動温度により求められる。油膜の厚さは、接触注入口における表面の形状、温度及び速度に対する油の応答により決定される。厚さは、飛沫同伴の速度(entraining velocity)、及び油の粘度に強く依存する。圧力−粘度係数(「PVC」)は、既知の方法により測定することができる、ギヤ油のEHL膜生成能力を定量化する。PVCを、高圧機器を用い圧力の関数として粘度を算出することにより直接、又は光学干渉計で膜厚を測定することにより間接に測定することができる。PVCは、粘度の対数(log)対圧力をプロットしたグラフの傾きである。
実験の結果から、鉱物油に少なくともPAO基剤原料を相乗的に添加することによりギヤ油組成物のトラクション係数の改善が促進され、トラクション係数を少なくとも10%減少させ、15℃で0.030以下にし、25から75重量%のPAO基剤原料を少なくとも含有する組成物について0.028以下の値であることが分かる。このデータから、先行技術におけるギヤ油組成物の基油マトリックス、例えば鉱物油(単数又は複数)を含有する基油マトリックスに、相乗的な量のPAO基剤原料を組み込むことにより、小さいトラクション係数(例えば0.030以下)、及び高い圧力粘度係数すなわちPVC(例えば65℃以上の温度−ギヤの構成要素の一般的な温度において15.0超)の所望の最適な特性を有するギヤ油組成物が提供されることが分かる。ある実施形態において、同等の純粋なPAO、又は純粋な鉱物組成物よりPVC値が小さいため、過剰量のPAOを添加することにより、50〜75%のPAOを含有する組成物により、PVC値が低減されることがある。したがって、これらの場合においては相反する効果が観測された。
図1及び2は、ギヤ油の実施例の膜厚(補正した屈折率)及び圧力−粘度係数を、温度の関数として比較したグラフである。図1に示すように、先行技術におけるグループIIの中性油から本質的になるギヤ油組成物は、100℃において約14.0GPa−1以下に向かう下向きの傾向を示す比較的普通のPVCプロファイルを示す。少なくともPAO基剤原料から本質的になるギヤ油組成物は、60〜70℃の範囲内においてグループII系油より小さいPVC値を示し、そのPVC値は、70℃未満で約15GPa−1以下であり、約60℃で14.4GPa−1のPVC値である。この実施例において示されるように、先行技術の基油を、相乗的な量のPAO基剤原料と合わせることにより(例えば、RLOP600Rを75%、及びPAOを25%)、60〜100℃の広い範囲において、PVC値が顕著に改善され、約80℃において17.6GPa−1超の値である。また、示されるように、この組成物は、PAO基油のみ又はグループIIのみのギヤ油のいずれかの対応する値より大きい、80℃及び100℃において測定されるPVC値を伴う優れた相乗効果を示す。また、示されるように、過剰量のPAOを含有する組合せは、反対の効果を示す。50%以上のPAOを含有する組成物は、PAO基油のみ、又は先行技術のグループIIのみのギヤ油のいずれかについての対応するPVC値より小さい、80℃におけるPVC値を示す。最も相反することが、少量のグループIIの中性基油、及び大量のPAO基剤原料を含有する組成物(すなわち、RLOP600Rを25%、及びPAOを75%)について観測される。この組成物は、60〜80℃の範囲内で、PVC値の相反する低下を示した。
本明細書、及び添付の特許請求の範囲の目的のために、別に示されなければ、本明細書、及び特許請求の範囲において用いられる、量、パーセンテージ又は比率を表すすべての数、及び他の数値は、すべての場合において、「約」の用語により修飾されているものとして理解されたい。したがって、逆に示されていなければ、以下の明細書、及び添付の特許請求の範囲に示された数のパラメータは、得ようとする所望の特性、及び/又は値を測定するための器具の精度に応じて変化することがある近似値なので、値を測定するために用いられる機器又は方法についての誤差の標準偏差を包含する。特許請求の範囲における「又は」の用語の使用は、明示的に選択肢のみを指す、又は選択肢が互いに排他的である場合でなければ、「及び/又は」を意味するために用いられるが、本開示は、選択肢のみを指す定義と、「及び/又は」とを支持する。「a」及び「an」の語の使用は、特許請求の範囲、及び/又は明細書における「含む」の用語と関連して用いられる場合には、「1つ」を意味することができるが、それは、「1つ又は複数」、「少なくとも1つ」及び「1つ、又は1つより多い」の意味とも矛盾しない。そのうえ、本明細書において開示されるすべての範囲は、終点を含有し、独立して重なり合うことができる。一般に、別に示されなければ、単数の要素は、複数であることができ、逆に一般性を失わないことができる。本明細書において用いられるように、「包含する」の用語、及びその文法上の変形は、一覧中の項目の列挙が、一覧されている項目に置換又は追加できる他の同様な項目を排除しないように、非限定的であることを意図したものである。

Claims (15)

  1. a)3から120mm/秒の100℃における動粘度、及び少なくとも60の粘度指数を有する鉱物油基剤原料と、ポリアルファオレフィン(PAO)基剤原料とを少なくとも含む混合物を含む基油と、
    b)少なくとも、トラクション低減剤、分散剤、粘度調整剤、流動点降下剤、消泡剤、抗酸化剤、錆止め剤、金属不動態化剤、極圧添加剤、摩擦調整剤、及びそれらの混合物から選択される添加剤0.001から30重量%と
    を含むギヤ油組成物であって、
    上記ギヤ油性組成物が、40パーセントの滑り/転がり比で0.030以下の15mm/秒におけるトラクション係数と、80℃、20ニュートンの荷重、及び1.1m/秒の転がり速度において少なくとも15.0GPa−1の圧力粘度係数とを有するための相乗的な量で、ポリアルファオレフィン基剤原料が存在する、上記ギヤ油組成物。
  2. PAO基剤原料が、ギヤ油組成物の全重量に基づいて5から48重量%の範囲の量で存在し、ギヤ油が、70〜100℃の温度範囲内、20ニュートンの荷重、及び1.1m/秒の転がり速度において、少なくとも15.5GPa−1の圧力粘度係数を有する、請求項1に記載の組成物。
  3. PAO基剤原料が、ギヤ油組成物の全重量に基づいて、15から40重量%の範囲の量で存在する、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. PAO基剤原料が、ギヤ油組成物の全重量に基づいて、25から35重量%の量で存在する、請求項1から3までのいずれか一項に記載の組成物。
  5. ギヤ油組成物が、70〜100℃の範囲内の温度、20ニュートンの荷重、及び1.1m/秒の転がり速度において、少なくとも16.0GPa−1の圧力粘度係数を有する、請求項1から4までのいずれか一項に記載の組成物。
  6. ギヤ油組成物が、15mm/秒における40パーセントの滑り/転がり比で0.028未満のトラクション係数を有する、請求項1から5までのいずれか一項に記載の組成物。
  7. ギヤ油組成物が、15mm/秒における40パーセントの滑り/転がり比で0.026未満のトラクション係数を有する、請求項1から6までのいずれか一項に記載の組成物。
  8. ギヤ油組成物が、80℃において少なくとも175nmの膜厚を有する、請求項1から7までのいずれか一項に記載の組成物。
  9. ギヤ油組成物が、100℃において少なくとも130nmの膜厚を有する、請求項1から8までのいずれか一項に記載の組成物。
  10. PAO基剤原料が、40〜500mm/秒の範囲の40℃における動粘度を有する、請求項1から9までのいずれか一項に記載の組成物。
  11. PAO基剤原料が、10〜16mm/秒の100℃における動粘度と、140〜160の粘度指数とを有する、請求項1から10までのいずれか一項に記載の組成物。
  12. 鉱物油が、2.3から3.4mm/秒の100℃における動粘度と、70以上の、ASTM D3238(R2000)により定義されるa%Cpとを有する、請求項1から11までのいずれか一項に記載の組成物。
  13. 鉱物油が、80〜120mm/秒の40℃における動粘度と、10〜14mm/秒の100℃における動粘度と、80〜120の粘度指数とを有するグループIIの中性基油である、請求項1から12までのいずれか一項に記載の組成物。
  14. ギヤ油組成物のトラクション特性を改善する方法であって、ギヤ油組成物が、15mm/秒における40パーセントの滑り/転がり比で0.030以下のトラクション係数と、80℃、20ニュートンの荷重、及び1.1m/秒の転がり速度において15.7以上の圧力粘度係数と、80℃において175nm超の膜厚とを有するように、3から120mm/秒の100℃における動粘度と、少なくとも60の粘度指数とを有する鉱物油を少なくとも含む基油マトリックスに、相乗的な量のポリアルファオレフィン(PAO)基剤原料を少なくとも添加することを含み、PAO基剤原料が、80〜110mm/秒の範囲内の40℃における動粘度と、10〜16mm/秒の100℃における動粘度と、140〜160の粘度指数とを有する、上記方法。
  15. 少なくとも、ポリアルファオレフィン(PAO)基剤原料の相乗的な量が、ギヤ油組成物の全重量に基づいて5から48重量%の範囲である、請求項14に記載の方法。
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