JP2010540267A - マイクロ流体チャネルの実装方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ベースプレート1、11の第1のレベルから抜け出ることにより、マイクロ流体システムを含むベースプレート1、11の第1のレベルに位置するチャネル4a、4bをベースプレート1、11の第2のレベルに接続させ、チャネルピラー(複数可)2a、2bおよびチャネルブリッジ3を有する、レベルシフトを伴うマイク流体チャネル6の実装方法に関する。角のない長手方向のホローが、ベースプレート1、11の第1のレベルから抜け出るチャネルピラー2a、2bとして作製され、その後、チャネルブリッジ3を形成するために、1つのホローが、ベースプレート1、11内に、ベースプレート1、11の第2のレベルまで延在するチャネルピラー2a、2bの端部のところにスライシングにより作製され、チャネルピラー2a、2b区間に作製されるオリフィスに合わせ込む断面を有する除去可能な材料のパターニングプロフィルピースが、スライシングされたチャネルピラー2a、2bのオリフィスに挿入され、その後、ホロー内で材料のない状態として残ったベースプレート1、11部分がパターニングプロフィルピースおよびチャネルピラー(2a、2b)の周囲部分において、ベースプレート1、11に合わせ込むのに適した充填材料7で充填され、その後、充填材料7を固体化させるのに必要な処置が実施され、その後、パターニングプロフィルピースが化学プロセスまたは物理プロセスによって除去される。

Description

本発明は、マイクロ流体システムを含むベースプレートの第1のレベルに位置するチャネルをこのベースプレートの第2のレベルに接続させ、チャネルピラー(channel pillar)およびチャネルブリッジ(channel bridge)を有する、レベルシフトを伴うマイクロ流体チャネルの実装方法に関する。本発明は、レベルシフトを伴う上記のマイクロ流体チャネルを含むマイクロ流体システムで使用され得るものであり、このマイクロ流体システムは、ベースプレートと、試薬コンテナと、ベースプレート内に形成される試料入口開口部および空気出口開口部と、ベースプレートの第1のレベル上に形成される接続チャネルネットワークと、その表面において第1のレベルを第2のレベルに接続させるためのレベルシフトを伴うチャネル(複数可)とを有する。上記チャネルは、ベースプレートと、ベースプレートの第1のレベルに隣接するその表面平面のところでベースプレートを密封しているカバープレートとの内側に位置する。ベースプレート内に形成される要素の数量、それらの位置、および互いの接続方式は、特定の目的に応じて任意の時点で決定される。
マイクロ流体装置は、バイオテクノロジー、化学分析、および高度臨床化学の分野で使用される。実際のマイクロ流体システムは、特定の試薬および/または緩衝剤を決められた順序で小型の反応空間内へと注入するのに適している、何らかの分析手法または分析手順を実装した普通の分析実験室装置を小型化したものであり、これは実施されたアッセイの結果の読み取りを可能にするものである。マイクロ流体システムは、最も一般的には、臨床生物医学的高速アッセイ(near−patient rapid biomedical assay)、またはより複雑な場合では、いわゆるマイクロ全分析システムに使用される。マイクロ流体システムは、一般に、ベースプレートとしての何らかのタイプのブラスチック、ガラスまたはシリコンの基板上に設けられるパイプおよびホローによるシステムである。パイプおよびホローによるシステムが1つの特定のレベルのベースプレート内のみにしか構築され得ない場合、設置されるシステムの複雑さが制限されてしまう。例えば、パイプおよびホローによるより複雑なシステムを設置するためには、または、特定のパイプ区間が個別に開閉され得るように弁を設けるためには、一部のチャネル間でレベルを変化させること、すなわち、ベースプレートの内側にチャネルのブリッジ部が設けられることが必要となり、言い換えると、チャネルのレベルを変化させることが必要となる。このような構造を形成する場合には深刻な技術的問題が生じるが、この問題の大部分は、互いに積み重ねられる構造、いわゆるサンドイッチ構造を形成することによって解決される。このような解決策は、例えばUS2005130292の明細書で紹介されている。また、サンドイッチ構造にリソグラフィ技術を組み合わせる解決策もある。このような解決策では通常複雑な設備が必要となるため、そのような設備およびそれらの実装は複雑でコストがかかるものとなってしまう。加えて、サンドイッチ構造では、異なる層の接合部のところで、チャネルの壁が滑らかな曲線にならない危険性もあることから、流体動力学の観点では、このことにより乱流が発生して死空間が生まれてしまう可能性があり、その場合、アッセイならびに測定が不正確となる。
米国特許出願公開第2005130292号明細書
本発明の目的は、レベルシフトを伴うマイクロ流体チャネル、および、特別な製造設備を必要とすることなく現況技術の欠点を排除することができ、レベルシフトを伴うチャネルが、知られている解決策より簡単かつ安価に設置され得るようなマイクロ流体システムの実装方法を提供することである。すなわち、このマイクロ流体システムの実装方法は、コスト的に有利な形で臨床用の高速アッセイを実施するのに適していることに加えて、乱流がほとんど発生せずしたがって死空間がほとんど存在しない流れを、レベルシフトを伴うブリッジチャネル内に確保することができ、それによりアッセイの精度を適切に向上させることができる。
本発明によると、互いに連続する複数の層をわざわざ作ることによって構築されるサンドイッチ構造を使用する代わりに、モノリシック基板のベースプレートから始まるチャネル(複数可)を形成することにより、この目的を達成することができる。この課題は、例えば穴あけ加工により角のない断面を有するホローをベースプレート内に作り出し、レベルシフトを伴うチャネルのピラー状部分(複数可)を作製することによって解決されるが、一方で、チャネルピラー(複数可)に接続されているブリッジ状部分を構成するチャネル部分は、チャネルピラー(複数可)のところで必要となる程度だけ空間的にベースプレートをくり抜くことによって作製される。すなわち、ブリッジ状部分を構成するチャネル部分は、チャネルピラー(複数可)を区分けし、除去可能な材料のパターニングプロフィルピース(patterning profile−piece)をブリッジとしてチャネルピラー(複数可)に合わせ込まれ、後になって固まる充填材料を用いてパターニングプロフィルピースの周りのベースプレートの中空部分を充填し、化学的手法または物理的手法を用いて充填材料(filling−up material)からパターニングプロフィルピースを取り除くことにより形成される。また、このようにして形成されたチャネルブリッジに弁機能を設置することも容易である。
したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲にも記載されるように、ベースプレートの第1のレベルから抜け出ることにより、マイクロ流体システムを含むベースプレートの第1のレベルに位置するチャネルをベースプレートの第2のレベルに接続させるためのレベルシフトを伴うマイクロ流体チャネルの実装方法である。適切には、このマイクロ流体チャネルは、カバープレートによって密封されるベースプレートの表面平面のところに構築され、レベルシフトを伴うチャネルにはチャネルピラー(複数可)およびチャネルブリッジが含まれる。適切には円筒形のボアホールである、角のない長手方向のホローが、ベースプレートの第1のレベルから、適切には主チャネルネットワークの平面から抜き出るチャネルピラーとして作製され、ホローの軸は、適切にはベースプレートに対して直角となる。その後、チャネルブリッジを形成するために、1つのホローが、ベースプレート内に、ベースプレートの第2のレベルまで延在するチャネルピラーの端部のところに、適切には斜めにスライシングされることにより作製され、チャネルピラー区間に作製されるオリフィスに合わせ込む断面を有する除去可能な材料の適切には棒であるパターニングプロフィルピースが、スライシングされたチャネルピラーのオリフィスに挿入される。この後、ホロー内で材料のない状態として残ったベースプレート部分を、パターニングプロフィルピースおよびチャネルピラーの周囲部分において、ベースプレートに合わせ込むのに適した充填材料で充填する。その後、充填材料を固体化させるのに必要な処置が実施され、パターニングプロフィルピースが化学プロセスまたは物理プロセスによって除去される。
チャネルブリッジは、適切には、ベースプレートの第1のレベルと平行になるように第2のレベル上に作製される。
ベースプレートが、チャネルピラーの長手軸および作製されるチャネルブリッジの長手軸によって画定される平面に対して垂直である断面平面に沿ってスライシングされることが有利であり、この断面平面とチャネルピラーの長手軸との最小角度ならびにこの断面平面とベースプレートの第1のレベルの平面と間の最小角度は実質的に45°であることが有利である。
製造技術の側面では、言及した断面平面を円錐面に近づけること、すなわち、円錐表面に沿ってベースプレートのスライシングを行うことが有利である場合がある。
チャネルピラーのスライシングおよびホローの作製が続いて起こるのではなく、ベースプレートのチャネルネットワークの作製と同時に行われることが適切である場合がある。
弁機能を設けることを可能にするために、材料のない部分が、チャネルブリッジを構成し、適切には棒であるパターニングプロフィルピースを、その周りまたは隣接する少なくとも2つの側を囲んでいる充填材料の一部分において形成されることが有利である。この場合、チャネルブリッジを囲んでいる弾性の充填材料の部分が、適切な道具を用いて共に圧搾され得るようになる。
ベースプレートに適した充填材料として液体ポリマーを用いてベースプレートを充填することが有利であり、液体ポリマーは、その後、例えば冷却されるまたは他の手段によって硬化されることにより固体化されて固まる。
パターニングプロフィルピースは、それ自体の材料性質および充填材料の性質、ならびにベースプレートの材料性質に応じて、化学エッチングまたは融解によって除去される。
弁を設けることを可能にするためには、チャネルブリッジを囲む充填材料が弾性であることが有利であり、それにより、弁構造がチャネルブリッジのところに形成され得るようになる。
少なくとも試薬コンテナの上方の、少なくともアクセスが必要となる場所において、すなわちカバープレートの反対側の表面平面においてベースプレートが弾性材料である場合、チャネルシステム内で試薬を指先の圧力を用いることにより手動で移動させることができるようなマイクロ流体システムが作製され得る。
本発明を用いると、臨床用の高速アッセイを実施することができるマイクロ流体システムを比較的簡単かつ安価に作ることができ、同時に、乱流が発生して死空間が生まれる可能性を最小に維持することによりアッセイ結果の精度が確保される。
図面を用いて、本発明を好適な実施形態でより詳細に提示する。
本発明によって作られる、断面平面がベースプレートの表面平面に対して垂直である、レベルシフトを伴うマイクロ流体チャネルの一実施形態の図である。 図1によるレベルシフトを伴うマイクロ流体チャネルの調製プロセスの一段階の概略的な不等角図である。 上方から見た、本発明によって作られるマイクロ流体システムの好適な実施形態の図である。
厚さが6mmのベースプレート1内に、図1によるレベルシフトを伴うマイクロ流体チャネル6が形成されており、このマイクロ流体チャネル6は、ベースプレート1内に作製されたチャネルネットワークのチャネル4aおよび4bを接続させており、より正確に表現すると、ベースプレート1の表面平面から深くして接続される。
ベースプレート1の材料は、ポリカーボネート(PC)またはポリメチルメタクリレート(PMMA)、あるいは、例えば導入部で言及したベースプレートの材料のような別の材料である。レベルシフトを伴うマイクロ流体チャネル6は、チャネルピラー2aおよび2bとチャネルブリッジ3とから構成される。チャネルブリッジ3は、ベースプレート1の表面平面からの高さが約4mmである。この実施形態では、チャネルピラー2aおよび2bは、ベースプレート1の表面平面内に垂直に穴あけ加工された円筒形のボアホールで形成される。しかし、いわゆる熱エンボス加工技術が製造に使用されてもよく、あるいは、ボアホールは、ベースプレートの製造時に射出成形によって作られてもよい。やはり円形断面を有するチャネルブリッジ3は、図2に示した形ではチャネルピラー2a、2bのところでベースプレート1をスライシングし、ボアホールの端部間のスライシングを行った側面上においてベースプレート1をケービングし、スライシングおよびケービングされたベースプレート材料を除去することにより、ベースプレート1の内側に延在するボアホールの端部間のベースプレート1の表面平面と平行になるように作製される。この後、チャネルピラー2a、2bの断面と実質的に等しい断面を適切には有する除去可能な材料の棒9が、図2の矢印に従って、チャネルピラー2a、2bのオリフィス内に挿入される。その後、スライシングおよびケービングが行われた場所で材料のない状態として残ったベースプレート1部分が、棒9およびボアホールの周囲部分において、ベースプレート1に合わせ込まれた液相の充填材料7を用いて充填され、その後固まる。この後、必要な処置が行われる。この場合、充填材料を固めるために、単純に24時間待つか、または120℃の熱処理を1時間行い、その後化学プロセスまたは物理プロセスを用いて棒9を除去する。
ベースプレート1は、チャネルピラー2a、2bおよびチャネルブリッジ3の長手軸によって画定される平面に対してそれぞれが垂直である断面平面5aおよび5bに沿ってスライシングされ、ここでは、断面平面5aおよび5bとチャネルピラー2aおよび2bの長手軸との間の、ならびに、断面平面5aおよび5bとベースプレート1の表面平面との間の最小角度αは約45°である。
斜めにスライシングすることにより得られるこの幾何形状は、例えば適切な切り刃プロフィルを有するエンドカッタを用いて実現され得るが、三次元急速プロトタイピングプリンタ(3 dimensional rapid prototyping printer)によって、または、ベースプレートの製造時に射出成形されることによっても実現され得る。上述した斜めのスライシングに似た形で、所望の円錐と一致する切り刃プロフィルを有するエンドミルカッタ(end mill cutter)を用いて、円錐面となる表面に沿ってベースプレートをスライシングおよびケービングすることも可能である。
スライシングおよびホローの形成は、例えば材料の除去が一切ない射出成形においては、マイクロ流体ベースプレートの他の要素を作製するときに同時に行われてよい。長さが5mmで直径が0.6mmの挿入される棒9は、化学エッチング可能な金属またはプラスチックで作られていてよく、その端部は半径0.3mmのフィレットで丸みがつけられる。良好な接合を行うために、棒9の直径は、チャネルピラー2aおよび2bの直径と比較してわずかに大きくなるように選択されてよく、したがって、このことは、「実質的に等しい断面」という表現でも表されてよい。また、接合を改善するために、棒9の材料およびベースプレート1の材料は、互いの硬さが異なるように選択されてもよい。
充填材料は、ポリジメチルシロキサン(PDMS)またはベースプレート1の溶融温度未満で融解する別の物質であり、ベースプレート1はこの充填材料を用いて充填され、その後この充填材料は冷却されることにより固体化されて固まる。しかし、熱の影響下では固まらないが、例えば経過時間などの別のパラメータが変化することにより固まる他の材料も考慮されてよい。
材料のない部分8が、チャネルブリッジ3を囲む充填材料7の一部分の周りに形成される。これは、例えば、充填材料を用いて充填する前に、各パターンが凱旋門型の形状である対向する2つのパターンを挿入することによって実現することができ、これらのパターンは、充填後に除去可能であり、したがって、棒9のところに形成されるチャネルブリッジ3を囲む弾性の充填材料7が、材料のない空間で囲まれることになる。材料のない部分8は、例えば、充填材料7内に形成される、チャネルブリッジ3に隣接する2つの側にちょうど存在する2つのホロー部分によりチャネルブリッジ3を圧搾することが可能となるような別の形態で形作られてもよい。
棒9は、選択した材料に応じて、化学エッチングまたは融解によって除去され得る。
当然のことながら、チャネルピラー2a、2bの断面および端部に丸みがつけられる棒9の断面は、例えば楕円形または別の何らかの長円構成といったような、円形以外の何らかの角のない断面であってもよく、また、チャネルピラー2a、2bは、ベースプレート1の表面平面に対して必ずしも垂直でなくてもよい。
チャネルピラーとチャネルブリッジとの間の正確で滑らかな接合は、チャネルピラーおよびパターニング用の棒の断面形態および寸法公差によって調整することが可能であり、さらには、ベースプレートおよびパターニング用の棒の硬さおよび弾性ならびに棒端部の丸みのついた形状によっても調整することができる。
図3には、この場合では、ベースプレート11の表面平面内で窪んでいる試薬コンテナ14a、14b、14c、14dに加えて、試料入口開口部12aおよび空気出口開口部12bと、個別の参照符号が一切示されていないが十分に認識可能である接続チャネルネットワークと、ベースプレート11の表面平面に位置する接続チャネルを連結させるための、ベースプレート11の表面平面からベースプレート11の内側に向かって延在するレベルシフトを伴うマイクロ流体チャネル6とを含むマイクロ流体システムが示されている。加えて、このマイクロ流体システムは、ベースプレート11をその表面平面のところで密封して流体がこのシステムから一切漏洩しないようにするための、この図には示されていないカバープレートを含む。当然、課題および解決策の形態に応じて、この例とは異なる無数のマイクロ流体システムが考えられる。したがって、ベースプレート1内に形成される要素の数量、それらの位置、および互いの接続手法は、特定の目的に応じて任意に決定される。ベースプレート11は、上側表面平面の試薬コンテナのところ、すなわちカバープレートと反対側の表面平面のところが弾性材料となっている。試料入口開口部12aおよび空気出口開口部12bはベースプレート11を貫通するボアホールである。チャネルネットワークは、例えば加圧成形(pressing)、熱エンボス加工または射出形成、あるいは他の技術により、カバープレートによって覆われるベースプレート11の表面平面のところに作製される。レベルシフトを伴うブリッジマイクロ流体チャネル6は、図1および2に関連して説明したように形成される。チャネルブリッジ3を囲む充填材料7の周りに材料のない部分8が作製されるような形で、弁が、チャネルブリッジ3を囲む弾性の充填材料7の周りに配置されることにより、チャネルブリッジ3を囲むこの弾性材料部分が適切な工具により共に圧搾され得るようになる。弁により、チャネルならびに試薬コンテナが開閉され得るようになる。
本明細書で提示した本発明は、上述の例で説明した実施形態とは異なるがやはり本発明の範囲および精神に含まれる多くの実施形態によって実現されてよく、したがって、本発明は、これらの例に限定されるとみなされない。

Claims (12)

  1. マイクロ流体システムを含むベースプレート(1、11)の第1のレベルに位置するチャネル(4a、4b)を、ベースプレート(1、11)の第1のレベルから抜け出ることにより前記ベースプレート(1、11)の第2のレベルに接続させ、チャネルピラー(複数可)(2a、2b)およびチャネルブリッジ(3)を有する、レベルシフトを伴うマイクロ流体チャネル(6)の実装方法であって、角のない長手方向のホローが、ベースプレート(1、11)の第1のレベルから抜け出るチャネルピラー(2a、2b)として作製され、その後、チャネルブリッジ(3)を形成するために、1つのホローが、ベースプレート(1、11)内に、ベースプレート(1、11)の第2のレベルまで延在するチャネルピラー(2a、2b)の端部のところにスライシングにより作製され、チャネルピラー(2a、2b)区間に作製されるオリフィスに合わせ込む断面を有する除去可能な材料のパターニングプロフィルピースが、スライシングされたチャネルピラー(2a、2b)のオリフィスに挿入され、その後、ホロー内で材料のない状態として残ったベースプレート(1、11)部分が、パターニングプロフィルピースおよびチャネルピラー(2a、2b)の周囲部分において、ベースプレート(1、11)に合わせ込むのに適した充填材料(7)で充填され、その後、充填材料(7)を固体化させるのに必要な処置が実施され、その後、パターニングプロフィルピースが化学プロセスまたは物理プロセスによって除去されることを特徴とする方法。
  2. ベースプレート(1、11)が、チャネルピラー(2a、2b)の長手軸および作製されるチャネルブリッジ(3)の長手軸によって画定される平面に対して垂直である断面平面(5a、5b)に沿ってスライシングされ、断面平面(5a、5b)とチャネルピラー(2a、2b)の長手軸との間の、ならびに、断面平面(5a、5b)とベースプレートの第1のレベルの平面との間の最小角度(α)が実質的に45°であることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  3. ベースプレート(1、11)が円錐表面に沿ってスライシングされることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  4. チャネルピラー(2a、2b)のスライシングおよびホローの作製が、ベースプレート(1、11)のチャネルネットワークの作製と同時に行われることを特徴とする、請求項1のいずれかに記載の方法。
  5. 弁機能を設けることを可能にするために、材料のない部分(8)が、チャネルブリッジ(3)を構成し、パターニングプロフィルピースを、その周りまたは隣接する少なくとも2つの側を囲んでいる充填材料(7)の一部分において形成されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  6. チャネルブリッジ(3)が弾性の充填材料(7)によって囲まれることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. ベースプレート(1、11)が、ベースプレート(1、11)に適した充填材料(7)として液体ポリマーを用いて充填され、その後、冷却されるまたは他の手段によって硬化されると固体化されて固まる、ことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  8. チャネル(4a、4b)を備える前記ベースプレート(1、11)の第1のレベルが、主チャネルネットワークの平面、および、カバープレートによって密封される前記ベースプレート(1、11)の表面平面であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  9. 角のない長手方向のホローが円筒形のボアホールとして形成され、パターニングプロフィルピースが棒として形成されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  10. パターニングプロフィルピースの端部に丸みがつけられることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  11. 角のない長手方向のホローが、その軸がベースプレート(1、11)に対して直角となるように作られることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  12. ベースプレート(1、11)が斜めにスライシングされる、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
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