JP2010538727A - らせん状アプリケータ表面及び供給源を備えるアプリケータシステム - Google Patents
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Abstract
アプリケータシステムは、ハンドル(102)及びハンドルに連結されるアプリケータヘッド(110)を含み、アプリケータヘッドは、少なくとも1つのらせん状アプリケータ表面(112)を含み、少なくとも1つのらせん状アプリケータ表面は空洞(3870)の周囲に配置される。アプリケータシステムはまた、少なくとも1つのらせん状アプリケータ表面の内部で軸方向に配置される製品の供給源(3880)を含む。
Description
本開示は、化粧品製品の供給源からの化粧品製品の適用に使用するための、らせん状アプリケータ表面を備える化粧品アプリケータシステムなどの、らせん状アプリケータ表面及び供給源を備えるアプリケータシステム、を対象とする。
様々な種類のアプリケータが当該技術分野において既知である。マスカラ又はヘアカラー製品などの製品を、睫毛及び頭髪などのケラチン性繊維などの標的物(target material)に塗布するためのブラシ又は棒は、一般的に、ハンドルに取り付けられた第1端部を有する茎部を備えるアプリケータヘッドを含む。アプリケータヘッドはまた、茎部に連結された1つ以上のアプリケータ要素を含む。アプリケータ要素は、剛毛(例えば、撚り合わせたワイヤーブラシの)、成形された繊維、成形された表面などの形態であってよい。使用中、アプリケータ要素は製品を付加されて標的物に適用され、製品がアプリケータ要素の外側から標的物に移送される。
更に、従来のアプリケータは典型的には、ハンドル、又は他の部材の操作を必要とし、多くの場合、睫毛などの標的物にアプリケータを繰り返し通して、各睫毛を製品で完全に、かつ均一にコーティングすると同時に睫毛が互いに分離するように維持又は促進する必要がある。睫毛全体をコーティングするため、例えば、ユーザーは、ブラシを垂直方向に動かして、睫毛全体が被覆されることを確保してもよい。それに加えて、ユーザーは、睫毛に塗られるマスカラの所望量に応じて、ブラシヘッドの異なる部分を睫毛と接触させるようにブラシを回転させてもよい。更にまた、ユーザーは、睫毛の分離を促進するため、及び/又は睫毛がより良好に被覆されることを確保するため、ブラシを水平方向に往復運動させてもよい。
したがって、製品のアプリケータから標的物への、例えばマスカラ又はヘアカラー製品のアプリケータ表面から睫毛又は頭髪への、移送を改善するシステム又は物品を提供することが望ましい場合がある。例えば、製品の、標的物への、厚く均等な塗布を提供するシステム又は物品を提供することが望ましい場合がある。同様に、標的物への望ましくない効果を極小化するシステム又は物品を提供することが望ましい場合がある。例えば、近接する睫毛の凝集を極小化するシステム又は物品を提供することが望ましい場合がある。別の実施例では、製品を正確で、かつ方向付けられた方法によって移送するシステム又は物品を提供することが望ましい場合がある。単純に、ユーザーの試みを容易にし、一方で従来の技術の1つ以上の欠点を克服するシステム又は物品を提供することが望ましい場合がある。
本開示の態様によると、アプリケータシステムは、ハンドル及びハンドルに連結されるアプリケータヘッドを含み、アプリケータヘッドは、少なくとも1つのらせん状アプリケータ表面を含み、少なくとも1つのらせん状アプリケータ表面は空間の周囲に配置される。アプリケータシステムはまた、少なくとも1つのらせん状アプリケータ表面の内部に軸方向で配置される製品の供給源を含む。
本開示の別の態様によると、アプリケータシステムは、ハンドル及びハンドルに連結されたアプリケータヘッドを含み、アプリケータヘッドは少なくとも1つのらせん状アプリケータ表面を含み、少なくとも1つのらせん状アプリケータ表面は、空間の周囲に配置される。アプリケータシステムはまた、その周囲に少なくとも1つのらせん状アプリケータ表面が配置される空間の内部に、全体的に配置される製品の供給源を含み、供給源はらせん状アプリケータ表面から軸方向に離間される外側表面を有する。
本発明の更に別の態様によると、製品を適用する方法は、標的物に、空間の周囲に配置される少なくとも1つのらせん状アプリケータ表面を含むアプリケータヘッドを通過させることと、標的物がアプリケータヘッドを通過した後に、標的物と、その周囲に少なくとも1つのらせん状アプリケータ表面が配置される空間の内部に配置される製品の供給源を接触させることと、標的物が製品の供給源に接触した後に、標的物と少なくとも1つのらせん状アプリケータ表面を接触させることと、を含む。
本明細書は、本発明と見なされる主題を特定して指摘し明確に請求する特許請求の範囲をもって結論とするが、本発明は、添付の図面と関連させた次の説明から更に理解が深まると考えられる。一部の図面は、他の要素をより明らかに示すため、選択された要素を省略することで簡略化されている場合がある。一部の図面におけるこうした要素の省略は、対応する書面による明細書の中で明確に記述されている場合を除き、代表的実施形態のいずれかにおける特定要素の有無を必ずしも示すものではない。いずれの図面も必ずしも縮尺どおりではない。
本発明による化粧品アプリケータの平面図。
図1のアプリケータの別の表面の平面図。
本開示による、自動化粧品アプリケータの平面図。
表面が両端で支持される、自動であってもなくてもよい、本開示による別の化粧品アプリケータの平面図。
表面が両端で支持される、自動であってもなくてもよい、本開示による更に別の化粧品アプリケータの平面図。
アプリケータ表面輪郭の断面図。
アプリケータ表面輪郭の断面図。
アプリケータ表面輪郭の断面図。
アプリケータ表面輪郭の断面図。
アプリケータ表面輪郭の断面図。
アプリケータ表面輪郭の断面図。
アプリケータ表面輪郭の断面図。
アプリケータ表面輪郭の断面図。
図1及び図2に例示されるものよりも大きなコイル直径を有する、コイルの形態のアプリケータ表面の平面図。
円錐の形状のコイルの形態のアプリケータ表面の拡大平面図。
バレル形状のコイルの形態のアプリケータ表面の拡大平面図。
砂時計の形状のコイルの形態のアプリケータ表面の拡大平面図。
図1及び図2に例示されるものよりも大きな、一定のピッチを有するコイルの形態のアプリケータ表面の拡大平面図。
図1及び図2に例示されるものよりも小さな、一定のピッチを有するコイルの形態のアプリケータ表面の拡大平面図。
表面が第1ピッチを有する、表面のピッチを調節するための調節機構を備えるアプリケータの部分拡大図。
表面が第1ピッチよりも小さな第2ピッチを有する、図12Aのアプリケータの部分拡大図。
表面が第1ピッチを有する、表面のピッチを調節するための別の調節機構を備えるアプリケータの部分拡大図。
表面が第1ピッチよりも小さな第2ピッチを有する、図13Aのアプリケータの部分拡大図。
異なるピッチを有するコイルの形態のアプリケータ表面の拡大平面図。
別々の軸を有する表面の第1区域及び第2区域を有する、異なるピッチを有するコイルの形態のアプリケータ表面の斜視図。
異なるピッチを有するコイルの形態の別のアプリケータ表面の斜視図。
異なる掌性の区分を有するコイルの形態のアプリケータ表面の平面図。
軸の少なくとも1つが同心である、複数の回転軸を有するアプリケータ表面の斜視図。
図18Aのアプリケータ表面の端面図。
軸がオフセットされている、複数の回転軸を有するアプリケータ表面の斜視図。
図19Aのアプリケータ表面の端面図。
同じコイル直径を有する、複数のらせんを有するアプリケータ表面の斜視図。
異なるコイル直径を有する、複数のらせんを有するアプリケータ表面の斜視図。
らせんの少なくとも1つが、他のらせんと異なる色を有する、複数のらせんを有するアプリケータ表面の斜視図。
本開示によってアプリケータ表面に取り付けられた、複数の繊維を含む、複数の突起部の実施形態の部分平面図。
本発明によるアプリケータ表面の表面領域の、第1区分には取り付けられているが、第2区分には取り付けられていない、図23と同様の複数の繊維を含む、複数の突起部の部分平面図。
本発明によるアプリケータ表面の全表面領域に取り付けられた、複数のノブ状突起部を含む、複数の突起部の別の実施形態の部分平面図。
棒状突起部が中空の空間内に延びている、中空の空間を有するアプリケータ表面に取り付けられた複数の棒状突起部を含む、複数の突起部の斜視図。
プレート状突起部が中空の空間内に延びている、中空の空間を有するアプリケータ表面に取り付けられた複数のプレート状突起部を含む、複数の突起部の部分斜視図。
第1断面積を有する第1区域、及び第2断面積を有する第2区域を有する、らせん状アプリケータヘッドの斜視図。
それらが取り付けられる表面の色とは異なる色を有する、1つ以上の突起部を有する、アプリケータ表面の斜視図。
第1の真っ直ぐな状態にある表面を有する、アプリケータ表面の特性を変化させるための調節機構の平面図。
第2の湾曲した状態にある表面を有する、図30Aの調節機構の平面図。
第1の弛緩した状態にある表面を有する、アプリケータ表面の特性を変化させるための別の調節機構の平面図。
第2の変更された状態にある表面を有する、図31Aの調節機構の平面図。
第2の変更された状態にある表面を有する、図31A〜Bに例示されるものに関する、別の調節機構の平面図。
調節機構を見せるために一区分が取り除かれている、第1の弛緩した状態にあるアプリケータ表面の特性を変化させるための更に別の調節機構の平面図。
第1の弛緩した状態にある表面を有する、図32Aの調節機構及び表面の、部分拡大断面図。
第2の変更された状態にある表面を有する、図32Aの調節機構の部分拡大断面図。
第1の弛緩した状態にある表面を有する、アプリケータ表面の特性を変化させるための追加的な調節機構の部分拡大断面図。
第1の弛緩した状態にある表面を有する、アプリケータ表面の特性を変化させるための更に別の調節機構の部分拡大断面図。
アプリケータ表面を通過する標的物の動きを分離するために、アプリケータ表面によって画定される中空空間の内部に配置される棒を有するアプリケータ表面の部分平面図。
図35Aのアプリケータ表面及び棒の構成の端面図。
その表面が上記の調節機構を有しても有さなくてもよい、複数のらせん状アプリケータ表面ヘッドの部分概略図。
化粧品製品の供給源と連通する中空の内部空間、及び化粧品製品がこれを通じて表面から出る、少なくとも1つの出口ポートを有する表面を備える、化粧品アプリケータの部分平面図。
固体、又は半固体の化粧品製品の棒状突起部を含む、化粧品製品の供給源と組み合わせた、化粧品アプリケータの部分平面図。
少なくとも部分的に化粧品製品に浸された吸収性材料を含む、化粧品製品の供給源と組み合わされた、化粧品アプリケータの部分平面図。
少なくとも部分的に化粧品製品を充填され、化粧品製品がこれを通じて容器から出る少なくとも1つの出口ポートを有する、容器を含む、化粧品製品の供給源と組み合わされた、化粧品アプリケータの部分平面図。
少なくとも部分的に化粧品製品を充填され、塗布区域への製品のためのキャリアとしてらせん状アプリケータ表面を利用する容器を含む、化粧品製品の供給源と組み合わされた、化粧品アプリケータの部分断面図。
41Aのアプリケータ及び表面と共に使用するための、化粧品アプリケータ表面の、部分拡大斜視図。
アプリケータヘッドの一部が内部に配置された、本開示によるワイパーの部分断面図。
アプリケータヘッドの一部が内部に配置され、同様に断面図で例示された、本開示によるワイパーの部分断面図。
本開示による、ワイパー及びコアの構成の部分断面図。
図44のコアの別の実施形態の端面図。
図44のコアの別の実施形態の端面図。
図44のコアの別の実施形態の端面図。
図44のコアの別の実施形態の平面図。
図44のコアの別の実施形態の平面図。
ホルダーと組み合わされた化粧品アプリケータの分解図。
ホルダーと組み合わされた、自動化粧品アプリケータの分解図。
本開示は、らせん状アプリケータヘッドを有する様々な化粧品アプリケータ、及びこれらのアプリケータを組み込んだシステムを詳述する。図1〜4は、一般的に、アプリケータの変異形を紹介する一方で、図5〜36は、らせん状アプリケータ表面の、様々な別の実施形態を例示する。図37〜45は、アプリケータと共に使用される、化粧品製品の供給源及びワイパーと組み合わされた、らせん状アプリケータ表面を備えるアプリケータの様々な実施例を例示する。図46及び図47は、ボトル又はホルダーと組み合わされた、図1及び図2のものと同様のアプリケータを例示する。全体を通じ、様々な実施形態の同様の機構が、同様の様式で付番されるような、付番の慣例が適用されている。
実施例とは無関係に、らせん状アプリケータ表面の使用は、従来的なアプリケータヘッドに対して、1つ以上の利点を有し得るものと考えられる。いくつかの状況においては、らせん状アプリケータヘッドは、従来のアプリケータヘッドと共に使用する際に、同じ塗布運動を使用する間、睫毛を「押す」力よりも「引っ張り」力に晒し得るものと考えられる。加えて、らせん状アプリケータは、標的物が、アプリケータ表面の内側、又はアプリケータ表面の内側及び外側の製品と接触することを可能にする場合がある。したがって、アプリケータヘッドを通る睫毛の運動が、従来のアプリケータヘッドによるよりも、単一の塗布運動において、アプリケータ表面のより多くの表面積を、睫毛の異なる面上に暴露し得るものと考えられる。らせん状アプリケータの丸い縁部は、剛毛、歯、又はある種の突出部よりもより安全なアプリケータ表面として感知されることがある(かつ、そうであることがある)ものと考えられる。この点において、従来のアプリケータヘッドで可能であり得るよりも、より高い速度、又は強度でらせん状アプリケータヘッドを操作することが可能である場合がある。
定義
用語「化粧品アプリケータ」又は「アプリケータ」は、マスカラなどの化粧品製品を睫毛などのケラチン性物質に塗布するために使用される、機器、装置、又はシステムを指すことがある。しかしながら、アプリケータは、製品を標的物に、例えばパーソナルケア製品を毛髪などのケラチン性物質に塗布するために使用される、機器、装置、又はシステムをより一般的に指すことがある。
用語「化粧品アプリケータ」又は「アプリケータ」は、マスカラなどの化粧品製品を睫毛などのケラチン性物質に塗布するために使用される、機器、装置、又はシステムを指すことがある。しかしながら、アプリケータは、製品を標的物に、例えばパーソナルケア製品を毛髪などのケラチン性物質に塗布するために使用される、機器、装置、又はシステムをより一般的に指すことがある。
用語「アプリケータ表面」は、マスカラなどの化粧品製品などの製品がそこから、睫毛などのケラチン性物質などの標的物に移送されるような構造体を指すことがある。
用語「アプリケータヘッド」は、全体又は部分における、1つ以上のアプリケータ表面を指すことがあり、また、アプリケータ表面(1つ又は複数)を支持する構造体を指すこともある。
用語「取り付けられる」とは、要素を互いに接合するために好適な任意の方法により、接着する、締結する、結合する、埋め込む、成形することなどによって、要素が接続されるか又は一体化されることを指す。取り付けはまた、圧力嵌め又は摩擦嵌めを含む。接着剤結合、機械的締結などを含む、要素を互いに取り付けるための多くの好適な方法が周知である。そのような取り付け方法を使用して、要素が特定の範囲全体にわたって連続的又は断続的に互いに取り付けられてもよい。
用語「有彩色」とは、約10を超える明度、約(22−0.22L)を超える彩度(式中、Lは明度である)、及び約0〜約360の色相値を有する色を指す。
用語「彩度」(「Cab*」又は「C」)は、色空間の中心から、測定された色までの距離ベクトルを指し、これは、色の飽和度又は強度を指定し、色の強度を鮮明さ(即ち、鮮やかさ対くすみ度合い)と区別することを意図される。色の彩度が低いほど、即ち強度が低いほど、色は灰色に近くなる。
用語「対比色」は、有彩色と比較される無彩色を指し、「対比色」はまた、45度を超える、具体的には75度を超える、より具体的に90度を超える色相差を有する少なくとも2つの有彩色を指すことがあり、「対比色」はまた、透明又は半透明の物体と比較した有彩色又は無彩色を指すことがあり、「対比色」は、デルタLが3を超える、又はデルタCが5を超える場合を指すことがある。
用語「連結される」は、要素を別の要素に直接取り付けることによって、要素が他方の要素に直接固定される構成、並びに、要素を中間部材(1つ又は複数)に取り付け、それが次に別の要素に取り付けられることによって、要素が他方の要素に間接的に固定される構成を指す。
用語「配置される」は、要素(1つ又は複数)が、他の要素との一体構造として、又は他の要素に連結された別個の要素として、特定の場所又は位置に存在することを意味するために使用される。
用語「駆動部」は、駆動部に連結されたアプリケータヘッド又はアプリケータ表面などの被駆動要素を動かす機器、装置、又はシステムを指す。駆動部は、モーター、及びモーターの電源を包含してもよい。
用語「有効直径」は、横断面に関する測定値を指す。円形の横断面に関し、有効直径は、横断面の直径である。非円形の横断面では、有効直径を説明することはより困難であり得る。しかしながら、有効直径を算出し得る1つの方法は、横断面の面積を4倍し、横断面の周囲の長さで割るものである。
用語「有効ピッチ」又は「ピッチ」は、らせん表面の近接する点の間の空間にわたる距離を指す。らせん状表面が単一の軸を備える単一のらせんである場合、ピッチは、表面の近接する部分又は旋回の、向かい合う表面の間の距離として説明することができる。あるいは、らせん状表面が複数のらせん、又は複数の軸を有する場合、ピッチは、異なるらせんの隣接する旋回、又は異なる軸に関する同じらせんの近接する旋回の、向かい合う表面の間の距離を指すことがある。
用語「色相値」(「hab」又は「h」)は、赤色、黄色、又は青色などの基本色を指す。色相は、互いに90°離間する、赤色、黄色、緑色、及び青色で、平面内で画定される。色の色相は、その平面における角度である。
用語「LCh色空間」は、色測定の慣例であり、ここでL値、C値、及びh値は、極性成分を使用して三次元空間内にプロットすることができ、CIE L*Cab*hab色空間系において画定される際、Lは軸、hは角度、及びCはh角度に沿ったL軸からの距離である。測定値は、制限としてではなく、2°、又は10°オブザーバーのいずれかを備える光源として、A、D50、D55、D65、F2、F7、F11、又はTL84を使用して、例として測定された。可能な測定装置としては、オーシャンオプティクス(Ocean Optics')のUSB4000光ファイバー分光光度計、又は球体分光光度計を一体化するデータカラーマイクロフラッシュ(Datacolor Microflash)が挙げられるがこれらに限定されるべきではない。
用語「明度」(「L*」又は「L」)は、色の明るさから暗さの知覚を指す。黒は低い明度を有し(理論的に0に近い)、白は高い明度を有する。
用語「適合色」は、40度未満、具体的には30度未満、より具体的に20度未満の色相差を有する少なくとも2つの有彩色、又は無彩色を指す。
用語「無彩色」は、約10未満の明度を有する色を指し、「無彩色」はまた、約10を超える明度、及び約(22−0.22L)(式中、Lは明度)未満の彩度を有する色合いを指すことがある。
これらの用語は、本明細書の残りの部分で、追加的な用語で定義され得る。
化粧品アプリケータ
図1に例示されるように、本開示による化粧品アプリケータ100は、ハンドル102、並びにハンドル102に取り付けられる第1端部106、及び第2端部108を有する茎部104を含み得る。アプリケータ100は、また、図1又は図1Aに例示され得るアプリケータ表面112を画定するアプリケータヘッド110を含んでもよい。表面112は、茎部104の第2端部108に取り付けられてもよく、その結果、アプリケータ表面112の第1端部114がこれによってハンドル102に連結され、アプリケータ表面112の第2端部116は自由である。第2端部116は、キャップ118で終端してもよく、このキャップ118はアプリケータ表面112と一体であってもよく、又は別の方法でこれに取り付けられてもよい。キャップ118は、拭き取り表面と協働して、表面112の端部から製品を取り除き、製品の「テール(tail)」の形成を防ぐ表面としてなどを含む、様々な機能を有し得る。図1のキャップ118では半球の形状が例示されているが、形状は変化し得る。
図1に例示されるように、本開示による化粧品アプリケータ100は、ハンドル102、並びにハンドル102に取り付けられる第1端部106、及び第2端部108を有する茎部104を含み得る。アプリケータ100は、また、図1又は図1Aに例示され得るアプリケータ表面112を画定するアプリケータヘッド110を含んでもよい。表面112は、茎部104の第2端部108に取り付けられてもよく、その結果、アプリケータ表面112の第1端部114がこれによってハンドル102に連結され、アプリケータ表面112の第2端部116は自由である。第2端部116は、キャップ118で終端してもよく、このキャップ118はアプリケータ表面112と一体であってもよく、又は別の方法でこれに取り付けられてもよい。キャップ118は、拭き取り表面と協働して、表面112の端部から製品を取り除き、製品の「テール(tail)」の形成を防ぐ表面としてなどを含む、様々な機能を有し得る。図1のキャップ118では半球の形状が例示されているが、形状は変化し得る。
図1に図示されるように、アプリケータ表面112は、ハンドル102への空間的関係において保持されるが、表面112は、相対運動をしないか、又は制限される。しかしながら、本開示によるアプリケータは、このように制限されない。
図2に例示されるように、本開示による自動化粧品アプリケータ200はまた、ハンドル202、並びにハンドル202と連結される第1端部206、及び第2端部208を有する茎部204を含み得る。アプリケータ200はまた、アプリケータヘッド210、及びアプリケータ表面212を含んでもよい。表面112と同様に、表面212は、茎部204の第2端部208に取り付けられてもよく、その結果、アプリケータ表面212の第1端部214がこれによってハンドル202に連結され、アプリケータ表面212の第2端部216は自由である。キャップ218は、アプリケータ表面212の第2端部216に取り付けられる。
アプリケータ200は、アプリケータ100とは異なり、駆動部220も含む。あらゆる状態において、又は一定の動作状態においてのみ、駆動部220は、ハンドル202に対して全体的に又は部分的にアプリケータヘッド210を動かし得る。
即ち、一定の動作状態において、駆動部220はアプリケータヘッド210から係合離脱されるか、及び/又は分離され、その結果アプリケータヘッド210がハンドル202に対して相対運動をしないか、又は制限されることがあり、一方で他の状態では、駆動部220がヘッド210に係合されるか、及び/又は連結されて、ハンドル202に対してヘッド210を動かすことがある。あるいは、駆動部220及び/又はヘッド210は、一定の動作状態で運動しないように、固定されてもよい。このような別の実施形態に関し、駆動部220又はヘッド210は、スイッチなどの要素によって全体的に又は部分的に係合されてもよく、これは、ヘッド210とハンドル202の間に相対運動が生じないか、制限された相対運動のみが生じるように、駆動部220又はヘッド210をハンドル202に固定して連結する。
ヘッド210の相対運動は、様々な形態をとり得る。いくつかの実施形態では、ヘッド210は、ハンドル202に対して軸の周りを全体的に、又は部分的に回転してもよい。ヘッド210の回転軸は、表面212の1つ以上の軸と対応しても、しなくてもよく、複数軸表面212は、以下でより詳細に説明される。他の実施形態では、ヘッド210は、ハンドル202に対して、軸に沿って全体的に、又は部分的に並進運動してもよい。更に他の実施形態では、ヘッド210は、全体的に又は部分的に振動してもよい。駆動部220は、ハンドル202に対して、回転、並進、及び振動運動の任意の組み合わせによってヘッド210を動かしてもよく、この運動は一定の速度、振動数、振幅、持続時間の任意の1つ若しくは全てにおいて生じてもよく、又は速度、振動数、振幅の任意の1つ若しくは全てにおいて生じてもよく、持続時間が変化してもよいことが認識される。例えば、米国特許出願第11/143,176号を参照されたい。
駆動部220の構成要素に関し、例示されるように駆動部220は作動装置222、電源224、及び伝送器226を含み得ることが認識される。伝送器226は、作動装置222を茎部204に連結し、そうすることによって、駆動部220をアプリケータヘッド210、つまりはアプリケータ表面212に連結する。しかしながら、伝送器は任意であり、アプリケータ200のいくつかの実施形態では、省略されてもよい。
作動装置222の構造及び動作は、ヘッド210とハンドル202の間で達成される望ましい運動によって、変化し得る。いくつかの実施形態では、作動装置222は、モーターの形態であってもよい。モーターは、例えば、弾性部材、ばね又はゴムバンドの形態の、潜在的機械的エネルギー源を備えた機械的モーターであってもよい。あるいは、例示されるように、モーター222は電動モーターであってもよく、その場合、駆動部220はまた、モーター222に連結されて必要な電圧及び電流を供給する、例えば電池などの形態の電源224も包含してもよい。モーター222が電動モーターである場合、電圧及び電流は更に、モーター222が例えば電気コンセントを介して送電線に連結される実施形態など、ハンドル202の外部にある電源によって供給されてもよい。
特定の実施形態によれば、駆動回路がモーター222及び電源224に連結されて、モーター222の動作を制御してもよい。駆動回路は、モーター222の電源を入れたり切ったりするか、又はモーター222を電源224と連結及び分離するためのスイッチ又は制御表面228を含んでもよい。スイッチ又は制御表面228はまた、若しくは代わりに、駆動部の動作のモードを変化させてもよい。例えば、スイッチ又は制御表面228の作動は、モーター222の回転方向を変えてもよい。
伝送器226に関し、その構造及び動作はまた、達成される望ましい運動によって変化してもよい。実際に、伝送器226は、アプリケータヘッド210に連結する前に、モーター222の運動を、全体的に又は部分的に変換してもよい。例えば、モーター222(又は、より具体的にはそのシャフト230)の回転運動は、少なくとも部分的に、並進運動に変換されてもよい。それに加えて、又はその代わりに、伝送器226は、モーター222の速度をアプリケータヘッド210に適した回転速度に低減してもよい。上記のように、いくつかの実施形態では、モーターシャフト230はアプリケータヘッド210の望ましい回転速度よりも速く回転しないため、伝送器226は省略されてもよい。他の実施形態では、モーター222は可変の運動又は速度を提供することができるため、伝送器226は必須ではないことがある。
駆動部220は、作動装置/モーター222、電源224、及び伝送器226以外の他の要素を含んでもよいことが更に認識される。例えば、駆動部は、アプリケータヘッドによって適用されるトルクが、既定の許容可能なトルクを超えないように、トルクリミッターを含み、睫毛に対して、又はこれを介して適用される力を制限してもよい。トルクリミッターは、モーター222、又は伝送器226の中に組み込まれてもよく、駆動部220の要素(例えばモーター222と伝送器226)の間に位置してもよく、アプリケータ200の他の要素の間に組み込まれるか、又は位置してもよい。米国特許出願第11/677,326号を参照されたい。駆動部200への他の追加が、当業者によって理解される。
本開示によるアプリケータは、図1及び図2に例示されるもののみに限定されないことがまた認識される。例えば、図3はアプリケータ300を例示し、表面312は自由である第2端部316を有さない。代わりに、図3に例示されるアプリケータ300の表面312の両端314、316は、支持構造体318に取り付けられる。特に、表面312は、第1端部314、及び第2端部316において、第1端部317及び第2端部319を有する支持体318に取り付けられてもよく、第1端部314は、支持体318の第1端部317に取り付けられ、第2端部316は、支持体318の第2端部319に取り付けられる。アプリケータ100、200と同様に、アプリケータ300の表面312は、ハンドル302の長手方向と少なくとも平行な軸340を有する。アプリケータ300は、例えば図1のアプリケータ100のように、固定軸340を有してもよく、又はアプリケータ300は、表面312がその軸340の周りで、これに沿って、又はこれに対して、可動であるように、自動化されてもよい。
しかしながら、表面が、ハンドルの長手方向軸と、同心でないまでも平行な長手方向軸を有する更に他の実施形態が可能であり、本開示によるアプリケータは、このように制限されない。図4は、例えば、図3のものと同様のアプリケータ400を例示し、ここでヘッド412は、ヨーク418の対向するアーム417と419の間に配置される。しかしながら、図3の支持構造318とは異なり、ヨーク418は、アプリケータ表面412の長手方向軸440が、アプリケータ400のハンドル402の長手方向軸と実質的に垂直に位置合わせされるように、向けられている。長手方向軸440及び、ハンドル402の長手方向軸は、例示されるように、実質的に垂直であるが、2つの軸の間の角度は変化し得ることがまた認識される。アプリケータ400は、例えば図1のアプリケータ100のように、固定軸440を有してもよく、又はアプリケータ400は、表面412がその軸440の周りで、これに沿って、又はこれに対して、可動であるように、自動化されてもよい。
らせん状アプリケータヘッド
図1〜4のアプリケータ100、200、300、400のいずれかを考慮すると、アプリケータはらせん状アプリケータ表面を備える、らせん状アプリケータヘッドを含むことが認識される。即ち、アプリケータ表面は、いくつかの実施形態ではばね又はコイルのように、他の実施形態ではねじのように見える、らせん状の形状を有してもよい。例示される実施形態により、アプリケータ表面100、200、300、400はまた、中空の長手方向軸140、240、340、440を有する。表面112、212、312、412は、この軸140、240、340、440の回りで少なくとも1つの旋回を達成する。
図1〜4のアプリケータ100、200、300、400のいずれかを考慮すると、アプリケータはらせん状アプリケータ表面を備える、らせん状アプリケータヘッドを含むことが認識される。即ち、アプリケータ表面は、いくつかの実施形態ではばね又はコイルのように、他の実施形態ではねじのように見える、らせん状の形状を有してもよい。例示される実施形態により、アプリケータ表面100、200、300、400はまた、中空の長手方向軸140、240、340、440を有する。表面112、212、312、412は、この軸140、240、340、440の回りで少なくとも1つの旋回を達成する。
アプリケータヘッド及びアプリケータ表面に関し、多数の変異形が可能であることがまた認識される。可能な限り変異形の代表的な実施例を記載するための試みがなされてきた。これらの代表的な実施形態の多くは、変異形のより広い分類を代表し、これらの分類は本明細書において記載される他の実施形態及び他の分類と組み合わされてもよい。この目的のため、特定のバリエーションが特定の実施形態との関連において記載されるということは、そのバリエーションを記載される実施形態のみに限定することを意図するのではなく、むしろ、このバリエーションは、本明細書に開示される他の実施形態との関連において記載されるものと組み合わされ得る。
アプリケータヘッド及びアプリケータ表面が変化し得る、1つの方法は、ヘッドを形成し、表面を画定する要素の断面輪郭に関する。断面輪郭の有効直径の値の範囲は、アプリケータが共に使用され得る、意図される標的物によって変化し得ることが認識され得る。したがって、本開示の実施形態により、アプリケータ表面の断面輪郭は、約0.1mm〜約5.0mmの間で変化する有効直径を有してもよく、上限での実施形態は例えば頭髪での使用のためである。標的物が睫毛であるいくつかの実施形態では、断面輪郭は約0.1mm〜約3.5mm、又は更に約2.0mmで変化する有効直径を有し得る。実際に、いくつかの実施形態によると、有効直径は約0.15mm〜約0.8mmで変化し得る。
様々な、このような断面輪郭が図5A〜Eで例示される。図5A〜Eの輪郭は、多くの異なる方法で分類され得るが、これらのいずれも、他の可能な分類を排除することはない。例えば、輪郭のいくつかは円形であり、一方で他のものは非円形である。実施形態のいくつかは中実であり、一方で他のものは中空である。中空であるこれらの実施形態であっても、中実の外壁を備え中空の内部空間を有するものと、中空の内部空間を有するが、外壁に内部空間へのアクセスを可能にする1つ以上の開口部を有するものとに分類され得る。これらの形状は組み合わされて、例えば第1区分が図5Aの形状によって画定され、同時に第2区分が図5Bの形状によって画定されるような、更に広範な種類の形状を提供し得ることが認識される。
図5Aに例示される輪郭は、円形、又は円形に近い形状を有することが意図される。対照的に、図5B及び図5Cの輪郭は、非円形である。図5Bの輪郭は楕円形であるが、円形度、又は平坦度の度合いは、長軸及び短軸の大きさによって、変化し得る。図5Cの輪郭は四辺形であり、また長辺及び短辺に沿った長さは、実施形態間で変化し得る。三角形、五角形、六角形など、更に他の多角形の形状が使用されてもよい。図5B及び図5Cの実施形態は、比較的に規則的な端部と共に示されたが、別の実施形態の端部は点に変えてもよく、したがって、鋭い、又はナイフの刃の外観を有する。十字形(図5F)、三日月形(図5G)、又は星形(図5H)など、更に他の輪郭が図5F〜Hに例示される。
中実の輪郭を有する、図5A〜C及び5F〜Hに例示される輪郭とは対照的に、図5D及び図5Eの輪郭は、中空の内部空間を有する。図5Dは、全体の形状としては円形である、環状の横断面を有する輪郭を例示する。しかしながら、図5Dの横断面の外側表面、又は内側表面のいずれかは、代わりに別の形状(例えば、楕円形)であり得ることが認識される。図5Eは、C字形の横断面を有する輪郭を例示する。これに関し、中空の内部空間は、輪郭の外部の空間と連通している。
他の輪郭が可能である。例えば、例示される様々な実施形態の表面は、均一な断面輪郭を有するが、これは、本開示の要件ではないことが認識される。例えば、表面は、一端から他端の間で変化する不均一な断面輪郭を有することができる。例えば、輪郭は、ある場所では円形であり、他の場所では楕円形であることができる。その上、表面は相対する端部の間で中実でない輪郭を有することができ、輪郭中に空隙が形成されて、均一(例えば、ジグザグパターン)又は無作為のいずれかである不規則な外観を提供し得る。
また、装置又は要素が、図5Dなどの実施形態で画定される中空の空間内に配置されてもよいことが認識される。例えば、中空の空間内に加熱要素が配置されて、アプリケータ表面の温度を上げてもよい。同様に、中空の空間内に冷却材が配置されて、アプリケータ表面の温度を下げてもよい。中空の空間内に1つ以上のワイヤーが配置されてもよく、このワイヤーは、アプリケータ表面上の電荷を変化させるため、又は様々な強度及び/又は極性の磁場を提供するために使用され得る。2つ以上のらせん状アプリケータ表面を含む実施形態では、以下でより詳細に説明されるように、らせん状表面は帯電して異なる極性の電荷を有してもよく、この電荷は製品の表面への塗布、又はその表面からの移送を制限又は案内するために使用され得る。
ヘッド及び表面が変化し得る別の方法は、表面の断面輪郭の有効直径とは対照的に、全体的であるか、部分的であるかを問わず、ヘッド又は表面の直径に関する。例えば、図1のアプリケータ表面112に関し、第1距離dは、表面112の長手方向軸140を横断して画定されることに留意する。距離dは、本明細書において、表面112の有効直径と称されることがある。本明細書において記載される表面の多くがコイルであることを考慮すると、これはまた、有効コイル直径と称されることもある。
また、表面の有効直径の値の範囲は、アプリケータが共に使用され得る、意図される標的物によって変化し得ることが認識され得る。その結果、有効直径は、約2mm〜約40mmで変化してもよく、上限の直径は例えば頭髪で使用するためである。睫毛での使用を意図される、本開示の他の実施形態では、有効表面直径は約2mm〜約15mmで変化し得る。いくつかの実施形態では、有効表面直径は約4mm〜約9mmで変化し得る。
睫毛にマスカラを塗布する場合、表面直径は、より広い範囲の値にわたって変化し得る。表面直径は、睫毛の生理、睫毛の量の増加の望ましい度合い、及び製品効果の消費者による知覚が挙げられるがこれらに限定されない理由に対処するために、変化し得る。例えば、小さなアプリケータは目の周辺の端の領域での使用のために利点を有することがあり、一方で大きなアプリケータはその表面により多くのマスカラ製品を配置することができ、したがってユーザーの睫毛に移送するためにより多くの製品を提供することができる。消費者の知覚に関し、例えば睫毛の少ない消費者は、特に大きな直径のアプリケータの使用を望まないことがあり、逆もまた同様である。加えて、アプリケータの大きさ及び形状は、消費者によって、アプリケータの利益の象徴として見なされ得る。長いらせん状表面は長さの利益を伝えることがあり、幅の広いらせん状表面は量の増加の利益を伝えることがあり、表面の隣接する部分の間の間隔が狭いらせん状表面は、睫毛を分離させる利益を伝えることがある。異なる大きさ/形状の表面は、異なる消費者に対し、異なる作用を有することがある。
図1〜4に例示される、代表的な表面112、212、312、412に関し、表面112、212が均一の直径を有することが認識される。コイルの表面の一端は、コイルの表面の他端と同じ直径を有し、相対する端部の間のコイルの実質的に全部が同じ直径を有する。表面はしたがって、実質的に円筒形の形状を有する。当然ながら、直径が端部間で均一であったとしても、本開示によるらせん状アプリケータヘッドの全ての実施形態が、同じ直径を有さなければならないわけではなく、例えば、図6はやはりコイル直径Dに対して均一な表面612の実施形態を例示しているが、このコイル直径は図1及び図2に例示される直径dと同じではない。
更に、コイルの直径は、アプリケータ表面の一端からアプリケータ表面の他端まで同じ表面直径を有して均一である必要はないことが認識される。図7〜9は、端部間でコイル直径が変化する表面形状の様々な別の実施形態を例示している。これらの形状が組み合わされて、更に広範な種類の形状を提供し得ることが認識され、例えば、第1区分が図7の形状によって画定される一方で第2区分が図9の形状によって画定される。
図7の表面712、図8の表面812、図9の表面912は全て、より広い分類の表面の一種であり、ここで表面は表面の長手方向軸の長さに沿って変化する直径を有する。しかしながら、図7は、図8及び図9のものとは異なる種類の表面に属するものとして説明することもまたできる。
特に、図7の実施形態は、一端の直径が他端の直径よりも大きい表面の種類の一種として説明することができる。直径は、端部714から端部716で、最大から最小に変化するが、この順序は逆であってもよいことが認識される。更に、直径は、表面712が円錐形の形状を有するように変化するが、端部714と716の間のコイルの直径は、同様に他の様式で変化してもよいことが認識される。
図7の実施形態とは対照的に、図8及び図9の実施形態は、一端816、916の直径が、他端814、914の直径と実質的に同じである表面の分類の一種として記載され得る。しかしながら、相対する端部814と816、914と916の間の表面812、912の直径は、相対する端部814と816、914と916における表面の直径とは異なる。図8の実施形態では、端部814と816の間の表面812の直径は、相対する端部814と816における直径よりも大きく、その結果、表面812はバレル形状を有する。図9の実施形態では、端部914と916の間の表面912の直径は、相対する端部914と916における直径よりも小さく、その結果表面912は砂時計の形状を有する。
本開示による表面はまた、有効ピッチ又はピッチと称される、別の寸法によって変化し得る。ピッチpは、図1の長手方向軸140に沿って画定される。本開示の実施形態により、ピッチは約0.3mm〜約15.0mmで変化してもよく、上限での実施形態は例えば頭髪での使用のためである。標的物が睫毛である場合、ピッチは約0.3mm〜約3.0mmで変化し得る。実際に、いくつかの実施形態では、ピッチは約0.4mm〜約1.0mmで変化し得る。表面のピッチは、実施形態間で変化してもよく、更に単一の実施形態の一端と他端の間で変化してもよい。
例えば、表面112は、均一のピッチを有する。表面112の連続的なコイル上の互いに面する点は、実質的に同一の距離で離間している。図10に例示される表面1012の実施形態はまた、均一のピッチを有し、表面1012のピッチは、図1に例示されるものよりも著しく大きい。睫毛の塗布の場合、より大きなピッチの表面は、より多数の睫毛を互いに集める可能性を提供し、これによって睫毛の見かけの量を増すことがあると考えられる。対照的に、図11に例示される表面1112の実施形態は、図1に例示されるものよりも著しく小さい均一なピッチを有する。睫毛の塗布の場合、より小さなピッチの表面は、睫毛の間のより優れた分離の可能性を提供し、これによって睫毛の分離を増すものと考えられる。例えば、頭髪に染毛製品が塗布される、頭髪の塗布の場合、染毛製品が塗布される毛髪の数を調節するために、より大きな、又はより小さなピッチが使用されることがあり、これによって染色される毛髪ストランドの幅に影響するものと考えられる。
実際に、表面のピッチを調節可能にすることが更に可能であり得る。即ち、表面の第1端部と第2端部の間の距離を、例えば、調節機構の使用によって調節してもよい。調節機構は、ピッチを狭めてコイルを互いに引き寄せる、又はピッチを広げて分離させることを可能にする。
図12A及び図12Bは、1つのこのようなシステムを例示する。アプリケータ表面1212は、その長手方向軸1240に沿って画定される中空の空間1270を有する。表面1212の一端1214が、茎部1204の端部1208に取り付けられるが、この茎部もまた中空である。表面1212の他端1216は、キャップ1218に取り付けられる。棒1242が、中空の茎部1204を通じて配置され、キャップ1218に取り付けられる機構がロッド1242の運動のためにハンドル1202に取り付けられ、この機構は単に、ボタンの形態の制御表面1244であってもよく、このボタンはロッド1242に取り付けられ、ハンドル1202に形成されるスロット1245に沿って移動する。図12Aの矢印の方向への制御表面1244の移動は、ハンドル1202の方向にキャップ1218を移動させ、これにより、図12Bに例示されるように表面1212のピッチが狭まる。反対方向への移動によって、表面1212のピッチは広がる。
図13A及び13Bは、別の調節機構を例示する。図12A及び12Bの実施形態にように、図13A及び13Bの調節機構は、表面1312の区分1360の内部に配置される棒1342を含み、この棒1342は、その軸に沿って一方向に、又は別の方向に移動され、これによって、これに取り付けられた1360のピッチが広がるか、又は狭まることがある。図12A及び図12Bの実施形態のように、これはスロット1345内で移動する制御表面1344の使用によって達成されることがある。しかしながら、図12A及び図12Bの実施形態とは異なり、図13A及び13Bの調節機構は、棒1342がその中に引き込まれる、又は棒1342がそれから押し出される茎部1304を含んでもよく、この周囲にらせん状表面1312の第2区分1362が配置され得る。このようなアセンブリは、区分1362に対して区分1360の特性を変化させ、1つの区域に沿った分離、及び別の区域に沿った集結を可能にし得ることが認識される。加えて、茎部1304はまた、又は代わりに、ハンドル1302内に引き込まれ、又はこれから押し出されてもよいことが認識される。
同様の効果が、図3の実施形態又は図4の実施形態のいずれかのアームを互いに向って、あるいは互いから離れて動かすことによって達成することができる。
表面の長さに沿って可変ピッチを有することもまた可能である。例えば、図14は、共通の長手方向軸1440に沿って互いに長手方向にずれている、2つの区分1460、1462を備える表面1412を例示し、区分は異なるピッチを有する。ユーザーは表面1412の2つの端部の間で切り替えて別の方法で体積を形成するか若しくは間隔を改善し、又は標的物(例えば、睫毛)の異なる部分に沿って異なる効果をもたらし得る。図15は、やはり異なる区分を有する2つの区分1560、1562を有する表面1512を例示するが、ただし図15の異なる区分は異なる長手方向軸をも有する。ユーザーは、ヘッド1510の一方の側と他方の側の間で切り替えて、別の方法で体積を形成するか、又は間隔を改善し得る。図16は、アプリケータヘッドの長手方向軸周囲の単一の旋回の内部でコイルの数が変化する、アプリケータヘッドを例示する。アプリケータヘッド1610は、第1区分1660、及び第2区分1662を有し、コイルは第1区分1660内に1つのストランド、及び第2区分1662に2つのストランドを有する。例示されるように、第2区分1662のストランドは、第2区分1662内で、第1区分1660におけるよりも小さなピッチを画定するために使用し得る。
別のバリエーションとして、らせん状表面の掌性が改善される。らせんは、らせんの捩れの方向による掌性を有する。らせんは、右巻き又は左巻きであり得る。図1〜16に例示される表面は単一の掌性を有する。しかしながら、他の実施形態では、らせん状表面は、アプリケータ表面の長さに沿った一定の点で掌性が逆になることがある。図17は、右の掌性を有する第1区域、及び左の掌性を有する第2区域を有する表面1712を例示する。図17に例示されるように、第1区域と第2区域は同等の長さであり得るが、これは全ての実施形態で妥当する必要はない。
より更なるバリエーションとして、らせん状表面の軸が改善されてもよい。図1〜17の実施形態の場合のように、らせん状表面は単一の軸の周りで画定されてもよい。しかしながら、らせんが2つ以上の軸の周りで画定されることもまた可能である。例えば、図18及び図19は、複数の軸の周りで画定される、らせん状表面1812及び1912の実施形態を例示する。表面1812、1912の両方が少なくとも2つの軸の周りで画定されるが、表面1812は、3つ以上の軸の周りで画定される表面を有することもまた同様に可能であることを例示している。図18に例示されるように、表面1812がその周囲に画定される軸の2つは同一線上にあるが、半径は異なる。第3軸は他の軸に対してオフセットされ、また同様に半径は異なる。図19に例示されるように、表面1912がその周囲に画定される軸は、平行でありかつオフセットされ、また同様に半径が異なる。
ヘッドは、図1〜19に例示されるように単一のらせんに制限されない。むしろ、ヘッド2010、2110、2210が図20〜22に例示され、ここでヘッド2010、2110、2210は、複数のらせん状表面2012、2112、2212を含む。図20に例示されるように、ヘッド2010は、2つのらせん状表面2012を含み、らせん状表面2012は、共通の長手方向軸及び、共通の軸の周りの旋回の共通の半径を有する。しかしながら、らせん状表面2012は、表面2012のコイルが、他の表面2012のコイルによって互いに分離するように、長手方向軸に沿って交互に配置される。図21に例示されるように、ヘッド2110は共通の長手方向軸を有するが、軸周囲の異なる半径の旋回を有する、2つのらせん状表面2112を含み、それによって1つのらせん状表面2112が、他の表面2112の内部に配置されるように見える。ヘッド2210は、らせんが共通の軸と共通の半径の旋回を有する点において、ヘッド2010と同様であるが、ヘッド2210は、ヘッド2210が8つのらせん表面2212を含む点において異なる。
加えて、1つ以上の突起部が、らせん状アプリケータヘッドのアプリケータ表面に取り付けられ得る。突起部は、追加的な表面積をもたらして、アプリケータを通る睫毛と触れ合う。追加の表面積は、化粧品製品がアプリケータヘッドを通る睫毛と接触する、更なる可能性をもたらすことがある。あるいは、突起部は、アプリケータヘッドを通る睫毛の形状に影響する更なる可能性をもたらし、例えば睫毛に更なるカールを付与することがある。更に、突起部は、アプリケータヘッド又は表面の特定の区分に化粧品製品を方向付けるか、又は制限するための、機構を提供することがある。
いずれにせよ、そのアプリケータ表面に取り付けられる複数の突起部を有するアプリケータヘッドの第1実施形態が、図23に例示されている。アプリケータヘッドの一部のみが例示されるが、アプリケータヘッドの残部と、更にアプリケータの残部は、先に例示された実施形態のいずれかに従い得ることが理解される。アプリケータヘッド2310は、アプリケータ表面2312を画定する。表面2312は、これに取り付けられる複数の突起部2350を有する。本開示のこの実施形態では、複数の突起部2350は、複数の繊維を含んでもよく、この繊維は、表面2312に断続的に取り付けられてよい。結果として、繊維2350は一方の端部で表面2312に取り付けられてもよく、両端で表面2312に取り付けられてもよく、又は端部の中間の任意の点(1つ又は複数)であってもよい。この実施形態では、繊維は表面2312の全体にわたって取り付けられる。
図24は、図23のものと同様の実施形態を例示し、ここで複数の突起部2450は複数の繊維を含む。しかしながら、図23の実施形態とは異なり、図24の実施形態は、表面2412の一区分にのみ取り付けられる、複数の繊維を例示する。例示される実施形態では、表面2412は、例えばアプリケータヘッド2410の長手方向軸の方を向き得る第1区分2460、及び長手方向軸と反対側を向き得る第2区分2462を有する。例示されるように、複数の突起部2414は、第2区分2462ではなく、第1区分2460の表面2412に取り付けられる。
図24による実施形態は、アプリケータ表面の突起部の1つの可能な構成を例示するのみであることが認識される。表面は、3つ以上の区分に分割することができ、各区分は、その上に異なる分布の突起部を有し得ることが認識される。更に、区分の配置構造は、長手方向軸に関連する必要はない。長手方向軸と平行なストリップの代わりに、複数の突起部が、バンド又はストリップで、長手方向軸と垂直な平面に取り付けられてもよい。格子状、又は杉綾模様構成の形状など、より複雑なパターンもまた使用されてよい。更に、突起部は、いくつかの実施形態では、無作為な、断続的なパターンで、断続的に配置されてもよい。加えて、パターンは、アプリケータヘッドの同じ区分の内部で組み合わされてもよく、又は、アプリケータヘッドの異なる区分において変化してもよい(例えば、表面の第1長手方向区分に沿ってストリップパターンであり、次に表面の第2長手方向区分に沿って縞状パターンであるなど)。
図25〜27は、図23及び図24に例示される繊維とは別の突起部を例示する。しかしながら、図23及び図24の実施形態に関してなされた説明は、図25〜27の実施形態に対して同様の効力で適用する。即ち、アプリケータヘッドの一部のみが例示されているが、アプリケータヘッドの残部は、先に例示された実施形態のいずれかによることが認識される。更に、アプリケータ表面の区分にわたって配置されるほぼ均一なパターンの突起部が例示されてきたが、突起部の分布は、上述の別の構成のいずれかを呈し得ることが認識される。加えて、突起部は、表面から外側に、あるいは、表面の内部に画定される中空の空間内へと内側に(図25に例示されるように)延びてもよい。
図25は、ノブ状の突起部2550が取り付けられる、アプリケータ表面2512を例示する。図23の実施形態と同様に、ノブ状突起部2550は、表面2512の全体の周囲に配置されるものとして例示される。図24と同様に、突起部はまた、表面の一区分にのみ配置され得ることが認識される。例示されるように、ノブ状突起部は、半球形の形状を有するように見えてもよいが、角錐又は円錐台形の形状など、他の形状が同様に使用されてもよいことが認識される。
図26は、複数の棒状突起部2650が取り付けられるアプリケータ表面2612を備えるアプリケータヘッド2610を例示する。棒状突起部2650は、アプリケータヘッド2610の長手方向軸2640の方に面する、表面2612の区分2660にのみ取り付けられるものとして例示される。したがって、棒状突起部2650は、軸2640の方に面する、ヘッド2610の表面2612の区分2660によって少なくとも部分的に画定される、中空の空間2670の中に延びる。例示されるように、棒状突起部2650は、第1端部2652で表面2612に取り付けられ、中空の空間2670内に延びる第2の自由端2654を有する。例示されるように、突起部2650の端部2654は、互いに近接するが、接触しない。端部2654は、互いから更に離間してもよく、あるいは、端部2654が、直接的に又は間接的にのいずれかで、互いに接触するか又は取り付けられてもよいことが認識される。更に、棒状突起部は比較的細い、円形の横断面を有するように見えることがあるが、突起部の太さ、及びこれらの断面形状は変化してもよい。
図27は、複数のプレート状突起部2750が取り付けられた、アプリケータ表面2712を有する、アプリケータヘッド2710を例示する。プレート状突起部2750は、アプリケータヘッド2710の長手方向軸2740の方を向く、表面2712の区分2760にのみ取り付けられるものとして例示される。したがって、プレート状突起部2750は、軸2740の方に面する、ヘッド2710の表面2712の区分2760によって少なくとも部分的に画定される、中空の空間2770の中に延びる。例示されるように、プレート状突起部2750は、第1端部2752で表面2712に取り付けられ、中空の空間2770内に延びる第2の自由端2754を有する。例示されるように、突起部2750の端部2754は、互いに近接するが、接触しない。端部2754は、互いから更に離間してもよく、あるいは、端部2754が、直接的に又は間接的にのいずれかで、互いに接触するか又は取り付けられてもよいことが認識される。更に、プレート状突起部は比較的薄い、扇状の形状の横断面を有することがあるが、突起部の厚さ、及びこれらの形状は変化してもよい。
図28は、第1区分2860で第1断面積を、及び第2区分2862で第2断面積を有することがある、又は有するように見えることがある表面を有するアプリケータヘッド2810を例示する。第1区分2860の表面2812は、突起部を有さないものとして記載され得るが、第2区分2862の表面2812は、そこから延びる突起部を有するものとして記載され得、この突起部は、区分2862において表面2812に断面積を増加する。最初に、均一な断面積を有するコイルに、例えばディップコーティングなどにより材料を堆積することによって、第2区分2862の表面2812の断面積が増加されるような実施形態に関してこのような説明が使用され得る。これに関し、本開示による突起部は、図23〜28におけるように、アプリケータ表面に別個に取り付けられる必要はなく、むしろ、図28の実施形態におけるように、突起部が、どこで表面が突起部から分離しているのか区別することを困難にするために、アプリケータ表面に対して一体的に及び連続的に取り付けられてもよいことに留意する。
当然ながら、ディップコーティングは、図28に例示される表面2812を製作するための唯一の方法ではない。例えば、別の製作方法、例えば、成形又は押出成形などが、使用されて、第1区分2860と第2区分2862の間の表面2812の断面積を変化させてもよい。このような実施形態では、この作製方法では下部表面に材料が付加されないにも拘わらず、区分2860に対し、区分2862の突起部について依然として検討することができる。あるいは、そのようなものとして、突起部について言及することなく、表面2812の断面積の結果的な変化を説明することができる。
更に、表面2812の断面積の変化が、表面2812の断面積以外の表面2812の他の特性に影響し得ることが観察される。即ち、区分2860の断面積に対する区分2862の断面積の変化は、同様に有効ピッチに対する影響を有し得る。図28に例示される実施形態から、区分2860内の有効ピッチは、区分2862の有効ピッチよりも大きい場合があることに留意されたい。したがって、表面2812の断面積の変化は有効ピッチに影響し得るが、表面2812は曲率などの別の特性の変化を通じて一定のピッチを維持するような形状にされ得るため、これは全ての実施形態に関して必ずしも妥当しない。区分2862が、それぞれ異なる有効直径を有する輪郭を備える、より小さい区分の連続としてみなされる場合、区分2862が異なる回転軸を有する表面2812の区分を示し、そのため表面2812の有効直径は変化し、有効軸の位置が結果的に変化することを提示することが可能であり得ることがまた認識される。
先に挙げた変化に加え、多くの材料のいずれかが、アプリケータ表面に適用されて、表面、又はその部分若しくは区域を改善してもよい。例えば、コーティングを表面に塗布して、表面を疎水性又は親水性にしてもよい。そうすることで、コーティングは、表面の形状を構造的に画定する、下部のコイル材料の表面化学を変化させることがある。更に、表面化学は他の方法で改善してもよい。例えば表面の内側に面する区域から睫毛へ移送される任意の「下塗り」への「上塗り」として機能し得る、表面の外側に面する区域に塗布される移送可能なコーティングなどのように、コーティング(単数又は複数)はまたアプリケータを通過する睫毛に移送可能であるように塗布され得る。コーティングを塗布する際、例えば、コーティングが塗布される区域の大きさ、コーティングが塗布される速度(滞留時間)、及びコーティング材料のレオロジーなどの変数の制御を所望してもよい。
更に、コーティングは、アプリケータ表面に色を提供してもよく、この色は、ヘッド若しくは表面全体に関して同じであってもよく、又は、ヘッド若しくは表面の異なる機構又は区域において異なっていてもよい。異なる色が使用されて、製品の利益をユーザーに伝えるか、又はユーザーのための特定の製品を特定し、これによってユーザーに対する製品の認識可能性を向上してもよい。加えて、又は別の方法として、異なる色が使用されて、ユーザーが、取扱説明書に従って、製品がどのように機能するか、又は製品の意図される使用法を理解することを補助してもよい。
このようなコーティングは、異なるピッチ、直径、断面積などの区域を強調するために使用することができる。しかしながら、異なる色の区域は、むしろ、同様の特性(ピッチ、直径、断面積など)を有するが、表面に沿った異なる空間的位置を有する表面の異なる区域に適用されてもよい。例えば、中空の空間に面する表面の区域は、中空の空間と反対を向く表面の区域と対照的な色を有してもよく、又は1つの長手方向区域は、別の長手方向区域に対して対照的な色を有してもよい。異なる色の区域は同等の大きさでなくてもよく、むしろ、1つの区域は、他の区域よりも大きくてよい。
図22は、他のらせん状アプリケータ表面とは異なる色の1つのらせん状アプリケータ表面を有することにより、複数のらせんのヘッド2210の、1つのらせん状アプリケータ表面2212を他のらせん状表面2212から区別するために色が使用される、実施形態を例示する。図29は、突起部のいくつか、又は全てと異なる色の表面を有することにより、1つ以上の突起部2950を、突起部2950が取り付けられる表面2912から区別するために色が使用される、実施形態を例示する。突起部2950の異なる区域を区別するために(例えば、表面2912に取り付けられる端部に対する突起部の自由端)、異なる色が使用され得ることが認識される。
使用される色は、有彩色、又は無彩色であってよい。例えば、図22の実例では、1つの表面は有彩色を有し、他方の表面は無彩色を有してもよい。同様に、図29の実例では、突起部が有彩色を有し、一方で表面は無彩色を有してもよい。しかしながら、アプリケータの異なる表面、及び/又は異なる部分(表面、突起部、供給源など)で使用される色は、一方が有彩色であることを必要とせずに対比色であり得ることが認識される。
あるいは、表面2912と突起部2950の間の色の差は、例えば、表面2912又は突起部2950に塗布されるコーティングによって画定されるのではなく、表面2912又は突起部2950が形成される際に画定される表面2912又は突起部2950の色によって画定されることがある。
らせん状アプリケータヘッドの実施形態を作製するための材料及び方法は、上記の実施形態のように異なり、変化してもよい。
アプリケータヘッドを作製するために使用される材料としては、例えば、金属、ポリマー(熱硬化性、及び熱成形)、接着剤樹脂、エポキシ、ガラス及びセルロースが挙げられる。単一のアプリケータヘッドは、ポリマー樹脂などの1つのみの群から選択される材料を含んでもよい。しかしながら、単一のアプリケータヘッドが、ポリマー樹脂内に分配若しくは混合されたガラス若しくはセルロール、又は金属に塗布されたポリマー樹脂など、2つ以上の群からの材料を含んでもよい。
金属からアプリケータヘッドを作製するために、材料が寸法調節器具(sizing fixture)を通じて引き出されてワイヤーを形成してもよく、このワイヤーは次に、マンドレル上でコイル又はスプールにされる。その形状を画定する2つ以上の円方程式を有する、複合コイルの場合、断続的に又は連続的に、比較的大きな及び比較的小さな半径とするために、一連のマンドレルが使用され得る。あるいは、シート材料は、材料の寸法を調節するために鳩目ツーリングを使用し、次に最終表面をつくるために余分な材料を切り取ることによって、所望の形状に形成されてもよい。シート材はまた余分な材料を取り除いて所望の表面を形成する前又は後に、細く切られ、巻かれ、溶接されてもよい。
ポリマーを使用してアプリケータヘッドを作製するため、コイルマンドレル又はローラーと共に静的及び/又は動的押出成形ヘッドを使用して、単一又は複ショット射出成形を使用し(押出成形であってもよい)望ましいらせん状表面をつくってもよい。ヘッドはまた、ドイツ、ヴァイツェンドルフ(Waizendorf)のゲーカ・ブルシュ(Geka Brush)社のモルトリュージョン(MOLTRUSION)技術を使用して成形されてもよく、主要中空構造体が成形されて、次に第2材料が十分な圧力で構造体の内部から推進され、構造体を通じて内部材料の制御された押出成形を可能にし、構造体に第2表面を形成する。加えて、表面は、熱若しくはレーザーにより光造形を使用して、又はラピッドプロトタイピングに使用され得る別の凝固プロセス、又は添加物堆積プロセスによって形成されてもよい。
いずれにせよ、作製された構造体は、完成したアプリケータヘッドを画定するために、他の加工工程に晒されてよい。金属表面は、軸負荷及び垂直軸負荷下での所望の硬度を生成するために、焼き戻されるか、又は浸炭されてもよい。(腐食性)ガスへの暴露、侵食性要素(ガラス又はサンドブラスト)による衝撃、ボールベアリングでの混転、鍛造又はハンマリング、及び正逆圧延(例えば、内部及び外部マンドレル又はローラーの手段による、圧力など)を含む、他の二次表面処理がまた使用されてもよい。加えて、上記のように、アプリケータ表面の、様々な製品での選択的作用を改善するために、様々な添加物コーティングを塗布することが望ましい場合がある。これらのコーティングは、噴霧されるか、浸漬されるか、電解によって塗布されるか、スパッタ又はバキュームモラライズ(moralized)されるか、印刷されるか、又は様々な繊維の組み合わせでフロック加工されてよい。
コイルが、第1区分2860において第1断面積を有し、第2区分2862において第2断面積を有するように見える、図28に例示される実施形態に関し、ディップコーティングのプロセスによって、異なる断面積が形成されてもよい。即ち、全体を通じて比較的均一な断面積を有するらせん状コイルで、プロセスが開始されてもよい。コイルの一部のみ(第2区分2862)をコーティング材料中に浸漬することにより、コイルのこの区域におけるコイルの断面積は、コイルの残部に対して増加され得る。この浸漬は、1つの、又は一連のコーティング材料に対して行われてもよく、かつこの浸漬は、1回、又は何回かにわたって行われてよい。更に、浸漬の深さに加え、例えば、浸漬の速度(又は時間)、及びコーティング材料のレオロジーを変化させて、コイルの対象区域でのコーティング材料の堆積を調節してもよい。
このように、らせん状アプリケータ表面の様々な実施形態を記載したが、ここで図30〜34を参照すると、既述のらせん状表面の特性を変化させるために使用され得る、様々な調節機構が例示されている。これらの調節機構は、表面のピッチなどの、1つの特性を変化させるために使用され得る。この点において、これらは、図12及び図13に例示される機構と同様である。しかしながら、これらの調節機構のいくつかはまた、表面のピッチ及び有効直径など、単一の入力で2つ以上の特性を変化させるために使用してもよい。
図30A及び図30Bは、らせん状アプリケータ表面3012の内部に配置される、屈曲可能な棒3042を含む、調節機構の実施形態を例示する。2つの構造体がその間で取り付けられなくても、棒3042の運動が、表面3012の湾曲を変化させ得るため、調節機構がアプリケータ表面3012に取り付けられることは必要ではない。しかしながら、いくつかの実施形態では、屈曲可能な棒3042は、表面3012の一端3014、他端3016、又は両端において、らせん状アプリケータ表面3012に取り付けられるか、又は連結されてもよい。屈曲可能な棒3042はまた、その中に配置される調節ワイヤー(図示されない)を有する。調節ワイヤーは、棒3042の遠位端3041に取り付けられる第1端部を有し、棒3042の内部の通路を通過して、棒3042の近位端3043から出る。ワイヤーは、スロット3045に受容されるスライドなどの、制御表面3044に連結されてもよい。図30Aの矢印の方向で、制御表面3044に適用される力により、棒3042の湾曲は、図30Aに例示される比較的真っ直ぐな形状から、図30Bに例示される比較的湾曲した形状へと変化する。棒3042の表面は、棒3042の表面で、いずれか一面、若しくは対向する面、又は両面に沿って形成される1つ以上のスリット3048を有してもよいことが認識される。
図31A及び図31Bは、本開示による調節機構の別の実施形態を例示する。この実施形態では、棒3142は、表面3112の内部の中空の空間3170内に配置される。らせん状アプリケータ表面3112は、棒3142の第1端部に取り付けられる一端3116を有し、一方で表面3112の第2端部3114は、茎部3104を通じてハンドル3102に連結される。棒3142は、ハンドル3102に対して可動であり、特にハンドル3102に対して、その軸の周りで可動である。棒3142の運動は、回転可能な制御表面3144の使用によって達成されることがあり、この制御表面3144は、ハンドル3102のいずれかの端部に配置されてよい。棒3142の、その軸の周りでの運動により、表面3112は、そのピッチ及びその直径を、図31Aに例示されるものから、図31Bに例示されるものへと変化させることがある。
いくつかの実施形態では、棒3142のその軸の周りでの回転中の任意の点で、棒3142のその軸の周りでの運動が停止されてもよく、棒3142は適所に保持される。あるいは、例えば戻り止め機構により、棒3142は、その回転中の特定の点でのみ停止されて適所に保持される。また更なる代替として、棒3142が、第1の方向で所定の時間だけ回転して表面3112の特性を変化させ、次に自動的に第2方向で所定の時間だけ回転して表面3112をその元の初期形状に戻すように、自動的に振動してもよい。棒3142の運動は、表面3112の2つの形状の間で同等に振動する必要はないが、異なる状態に対応して、第1の形状と複数の異なる形状との間で振動してもよいことが更に認識される。
変化は図31Bに例示される表面3112の長さに沿って均一であるように見えるが、らせん状アプリケータ表面3112を作製するために使用される材料は、棒3142のその軸の周りの運動に対する表面3112の反応を変化させるために変えてもよい。図31Cは、図31A及び図31Bに例示されるものと同様の調節器を備えるらせん状アプリケータ表面3112を例示し、ここで棒3142は、表面3112の内部の中空の空間3170に沿って配置され、表面3116の一端は棒3142の第1端部に取り付けられ、表面3112の第2端部3114は、ハンドル3102に連結される。しかしながら、図31A及び図31Bに例示される実施形態とは異なり、表面3112は、他の区域よりも硬い区域と、他の区域よりも弱い区域とを有してもよい。棒3142のその軸周囲の運動は、異なる硬度及び脆弱性の区域に影響し、表面のピッチ及び直径が、表面3112の長手方向軸に沿って変化し得るパターンを生じる。
図32A及び図32Bは、本開示による調節機構の、更に別の実施形態を例示する。図32A及び図32Bの調節機構は、ハンドル3202から延びるケース3242を含む。例示されるように、ケース3242は、円筒形の管の形状である。ケース3242は、その壁に形成される複数の開口部又は孔3264を有し、ケース3242の中空の空間と連通する。ケース3242はまた、その中に配置されるクランク軸3266を有し(図32B及び図32C参照)、軸3266はクランク軸3266に沿って長手方向に配置される接続区域を有し、ケース3242の開口部又は孔3264と位置合わせされる。らせん状アプリケータ表面3212は、表面3212の中空の空間3270内へ、及びこれによりケース3242の開口部3264内へと内側に延びる棒状突起部3268を有する。突起部3268は、クランク軸3266の接続区域と共に可動になるように、クランク軸3266の接続区域に取り付けられる。クランク軸3266の運動は、突起部3268の運動を生じ、これによって表面3212の表裏を成す内部表面が互いに対して運動し、これは次に表面の長手方向軸(1つ又は複数)と直交する平面の表面の形状の変化、及び/又は有効直径の変化を生じ得る。
図33、及び図34は、図32の調節機構の別の実施形態を例示する。これに関し、ケース3342、3442は、中空の空間3370、3470の内部に配置され、ケース3342、3442は、可動軸3366、3466が内部に配置される、内部の中空の空間を有する。しかしながら、図32の実施形態とは異なり、図33、及び図34の実施形態は、表面3312、3412、及び軸3366、3466に取り付けられる複数の棒を有さない。
代わりに、図33の実施形態は、軸3366に沿って長手方向に離間する、複数のカム3372を含む。図33は、ヘッド3310の長手方向軸と垂直な平面で取られるヘッド3310の横断面に見られるカム3372の1つを例示する。カム3372は、カム3372の少なくとも第1部分がケース3342の内部に配置される第1位置(実線で図示される)、及びカム3372の少なくとも第1部分が、ケース3342の外部に配置される第2位置(破線で図示される)の間で枢動可能に可動であるように、軸3366に取り付けられる。例示される実施形態では、カム3372は、第1位置でケース3342の内部に完全に受容され、かつ第2位置では、ほぼ完全にケース3342の外側である。カム3372は、例えばバネなどの弾性部材の使用によって、第1位置の方に偏倚してもよい。カム3372は、軸3366のその軸の周りの運動によって、第1位置から第2位置へと推進されてもよい。
カム3372はそれぞれ、らせん状アプリケータ表面3312の内部区分と協働して、アプリケータ表面3312の特性を変化させ得る、カム表面3373を有する。例えば、第1位置と第2位置の間のカム3372の運動は、アプリケータ表面3312の形状を、表面3312の長手方向軸(1つ又は複数)と垂直な平面で、例えば円形の形状から、楕円形の形状へと変化させるか、及び/又は有効直径を変化させることがある。アプリケータ表面3312の形状を変化させるために、カムそれぞれ、又は更にその大部分のカム表面3373が、らせん状アプリケータ表面3312の内部区分と接触することは、必要ではない。実際に、カム3372が、軸3366に沿って互いに対して配向され、軸3366のその軸に沿って特定の運動に反応して、第1位置と第2位置の間でカム3372のいくつかのみを動かし得ることが可能である場合がある。
図34は、軸3466に枢動可能に取り付けられ、第1位置と第2位置との間で軸3466と共に可動である、少なくとも1つのカム3472を含む、別の実施形態を例示する。しかしながら、図33の実施形態とは異なり、少なくとも1つのフォロア3474が提供され、このフォロア3474は、らせん状アプリケータ表面3412の内部区分と協働し、表面3412と協働するカム3472の表面3473よりもむしろ、アプリケータ表面3412の形状に変化を生じる。例示されるように、軸3466の運動は、両方のフォロア3474を第1位置と第2位置の間で同時に動かし得る。しかしながら、他の実施形態では、カム3472は、異なる形状であるか、又は軸3466に異なる方法で取り付けられて、異なるフォロア3474を、第1位置と第2位置との間で、異なる時間で動かしてもよい。例えば、カム3472は、フォロア3474の一方のみがケース3442から外側に、及び内側に移動するように、図33に例示されるものにより近い形状であってもよい。図33の実施形態でそうであったように、フォロア3474は図34に例示される位置に偏倚してもよく、この位置からフォロア3474は推進され得る。
同様に他の理由によって、管、棒、及び他の構造体が、らせん状アプリケータ表面によって画定される中空の空間の内部に配置されてもよい。例えば、管、棒、及び他の構造体は、らせん状アプリケータ構造体に様々な点で取り付けて、らせん状アプリケータ表面を剛化するために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、睫毛又は他のケラチン性物質が表面を通過して周囲にらせん状表面が配置される中空の空間内へと入ることができるように、管、棒、及び他の構造体は、アプリケータ表面の内側部分から離間される。
らせん状アプリケータ表面3512によって画定される中空の空間内に配置される、管、棒、又は他の構造体を有するらせん状アプリケータヘッド3510の更なる実施形態は、図35A〜Bに例示される。この実施形態では、らせん状アプリケータ表面3512は、茎部3504に連結された第1端部3514を有する。らせん状アプリケータ表面3512は中空の空間3570を含み、この中に、ジャンプバーとして称されることがある、棒3542が配置される。棒3542は、いずれかの端部で表面3512に取り付けられてもよく、又は他の方法で表面3512、茎部3504、又は他の構造体に連結されてもよい。図35Bに最もよく見られるように、棒3542は、ヘッド3510の長手方向軸3540に対してオフセットされる。ヘッド3510がその軸3540の周りを、手動又は自動のいずれかにより回転すると、標的物、例えば睫毛が中空の空間3570内へと入る。しかしながら、睫毛が棒に接触すると、睫毛は空間3570から押し出される。
この運動は、例えば、睫毛が空間3570上方及び外側に押し出される際に睫毛の運動を可視化することにより、ユーザーがヘッド3510の運動を見えるようにする場合がある。ヘッド3510の運動の可視化は、例えば、複数のらせん状表面の1つが他とは異なる色を有する、図22に例示されるように、ヘッドの一部をヘッドの残部とは異なる色に着色することによってまた補助してもよい。標的物を、表面の内部から表面3512の外部まで引っ張ることはまた、表面3512の内側に面する区分及び外側に面する区分に対して標的物の配置を変えること、加えて、同様に可能性として長手方向の配置を変えること、を補助する場合がある。更に、標的物を押すことは、らせん状表面3512の接線方向の力を適用することによって、標的物に「持ち上げ」効果を提供することがある。
いくつかの実施形態では、ヘッドは複数のらせん状アプリケータ表面を含むことがあり、各らせん状表面は、ヘッドを部分的に画定する他の表面とは異なる特性を有することがある。図36は、ヘッド3610が、複数のらせん状アプリケータ表面3612を含む、1つのこのような実施形態を例示する。表面3612は、共通軸の周囲に共通の距離で、同心円状に配置されるように見えるが、1つ以上の表面3612は、他のヘッドに対してオフセット(共通の軸に対して半径方向に内側、又は外側)されていてもよい。更に、全ての表面3612が共通の軸の周囲に配置されるのではなく、むしろ、表面3612の群が異なる軸の周囲に配置されてもよい。表面3612は、個別に、上述の表面の特性のいずれかを有してもよく、以下に説明される1つ以上の表面と組み合わされてもよい。
即ち、表面3612の1つが、第1ピッチを有してもよく、一方で別の表面はより小さいピッチ、及び更に別のより大きなピッチを有してもよい。更に、1つの表面3612は一定のピッチを有してもよく、一方で別の表面3612は、調節可能なピッチを有する。なお更には、表面3612の1つが単一の軸を有してもよく、一方で別の表面3612は2つ以上の軸を有してもよい。あるいは表面は、1つの群が共通の軸の周囲に共通の距離で配置される2つ以上の表面を有し、一方で別の群が共通の軸の周囲に、しかし様々な距離で配置される、2つ以上の表面を有するように、分類されてもよい。更に、いくつかの表面が突起部、又はいくつかの種類の突起部を有してもよく、一方で他の表面は異なる突起部を有するか、突起部を有さない。簡潔に言えば、広範な種類の実施形態が可能であり得る。
化粧品又は他の製品供給源
本明細書において記載されるアプリケータ表面は、多様な製品と共に使用され得る。いくつかの実施形態では、以下でより詳細に記載されるように、アプリケータ表面は、マスカラなどの化粧品製品と共に使用され得る。しかしながら、本論の多くは、頭髪に適用されるものなど、他の製品のアプリケータにこのように応用可能であることが認識される。
本明細書において記載されるアプリケータ表面は、多様な製品と共に使用され得る。いくつかの実施形態では、以下でより詳細に記載されるように、アプリケータ表面は、マスカラなどの化粧品製品と共に使用され得る。しかしながら、本論の多くは、頭髪に適用されるものなど、他の製品のアプリケータにこのように応用可能であることが認識される。
化粧品製品は、固体、半固体、又は液体の形態であってもよい。しかしながら、本明細書において記載されるアプリケータ表面は、例えば粉末及び繊維の形態の製品と共に使用することもまた可能である。粉末は、粘着性がないか又は互いに結合していてもよく、かつ、均一な球の形状、棒状若しくは繊維状形状、小板状又は平坦な形状、不規則な形状、又はこれらの形状のいくつかの組み合わせを有してもよい。これらの粉末は、塗布された製品に(例えば、上塗りとして)、真珠光沢、又はより大きな体積及び/又はより長い長さを付加してもよい。
マスカラに関し、この種類の製品は、ケーク又は塊、クリーム、ジェル、半固体、及び低粘度の液体の形態をとり得ることが認識される。実際に、ケークのマスカラは元々、最も一般的な形態であり、少なくとも50%の石鹸と、石鹸ケークと混合される色素を含むように配合された。ワックスがその後組み込まれて、防水特性を改善した。現在、マスカラの配合物は、無水、油中水型エマルション、水中油型エマルション、油相をほとんど、又は全く含まない水ベースのマスカラを含む。配合物はまた、水中油中水型エマルションなどの、複数のエマルションを含んでもよい。更に、水ベースのエマルションに関し、これらのエマルションは、乳化されたワックス及びポリマーを、通常は水相内に分散された色素と共に含有し得る。具体的な化学とかかわりなく、これらの製品は、これらが塗布される睫毛の色、光沢、カール、及び/又は長さに影響し得る。
化粧品製品以外の製品が、以下で説明される供給源によって提供され得ることがまた認識される。例えば、供給源は接着剤製品を提供してもよい。接着剤製品は、睫毛などの標的物に移送されてもよく、睫毛とらせん状アプリケータ表面の間の接触の結果として形成される睫毛の分離の維持を補助してもよい。あるいは、接着剤製品によって標的物が供給源に一時的に結合されてもよく、これは、アプリケータ表面が、標的物がアプリケータ、アプリケータヘッド、及び/又はアプリケータ表面に対して自由に動くことができた場合に用いるものとは異なる方法で標的物と接触することを可能にし得る。
図37は、化粧品製品が、アプリケータ表面内に画定される中空の空間から表面に適用される、第1実施形態を例示する。例示されるように、アプリケータヘッド3710は、アプリケータ表面3712を含む。アプリケータ表面3712は、図5Dに例示されるような、中空の内部空間を含む。中空の内部空間は、化粧品製品の供給源と連通している。中空の内部空間はまた、多くのポートと連通しており、これを通じて化粧品製品が中空の内部空間から出る。ポートを画定する表面3712の部分は、図5Eに例示されるものと同様の輪郭を有してもよい。例えば、アプリケータ表面内の中空の内部空間と連通する化粧品製品の供給源に力を適用することにより、圧力下で化粧品製品がポートから排出されて、睫毛及び/又は軸3740に面する表面3712の区域と接触してもよい。あるいは、化粧品製品がポートから「滴を垂らし」、睫毛に、又は表面3712の内側に面する区域に塗布されてもよい。
図38〜40は、本開示によるアプリケータと共に使用され得る、様々な別の化粧品供給源を例示する。アプリケータヘッドの表面によって、少なくとも部分的に画定される中空の空間の内部の化粧品供給源の構成は、全ての例示に共通である。化粧品供給源は中空の空間の内部に配置されるものとして例示されるが、化粧品供給源はアプリケータヘッドの端部を越えて延びてもよいことが認識される。このような構成は、図39におけるように、化粧品供給源が使用間に製品の外部供給源から化粧品製品を吸い上げる、吸収性材料を含む場合に、特に有用であり得る。このような実施形態では、供給源のみが外部供給源と接触することが好ましいことがある。例えば、供給源の空間内部への配置(しかしアプリケータヘッドの長手方向軸に沿って位置合わせされない)などの他の改善がまた認識される。
まず、図38では、アプリケータ3800は、らせん状アプリケータヘッド3810と共に例示される。説明の簡易化のため、及び化粧品供給源の更なる可視化を可能にするため、ヘッド3810は、アプリケータの様々な実施形態に関して先に記載された機構のいくつかを欠いている。アプリケータ3800は、これらの他の実施形態のいずれか、又は全ての機構を含んでもよいことが認識される。アプリケータヘッド3810は、化粧品供給源3880が中に配置される中空の空間3870を有する。本実施形態では、化粧品供給源3880は、固体又は半固体の化粧品製品の棒状構造体の形態である。したがって、睫毛は、ヘッド3810を通過する際に供給源3880と接触する。睫毛は、製品のいくらかを供給源3880からヘッド3810へと時間と共に移送してもよく、それによって、その後、睫毛は供給源3880に加えてヘッド3810で化粧品製品と接触し得る。供給源3880は棒状の外観を有するが、この外観は供給源3880の複数の可能な構成の1つであることが認識される。
図39内に例示されるアプリケータ3900は、ヘッド3910、及び供給源3980を含む。供給源3980は、液体形態の化粧品製品に浸された吸収性材料を含む。化粧品製品は、例えば供給源3980内で使用される材料の吸収性に応じて異なる粘度と、化粧品製品を供給源3980からヘッド3910を通過する睫毛へと移送する望ましい能力を有してもよい。供給源3980は、例えば外部ケージ又は内部支持体などの他の構造体を含んで吸収性材料に剛性又は硬度を提供してもよいが、他の実施形態では、吸収性材料は、少なくともアプリケータ3900の意図される有用な耐用期間にわたり、意図される用途のために、好ましい硬度又は剛性であってもよい。
図40に例示されるアプリケータ4000は、製品を睫毛に移送するために、供給源4080と接触する睫毛に依存してもしなくてもよい、供給源4080を含む。代わりに、供給源4080は、使用中に液体形態の化粧品製品を少なくとも部分的に充填される容器4082を含む。容器4082は、1つ以上の出口ポート4084を有してもよく、使用中、これを通じて化粧品製品は供給源4080を出る。例えば、化粧品製品の粘度及びポート4084の相対的な大きさによって、製品は出口ポート4084を通じて「滴を垂らす」ことによって、ポート4084から出てもよい。あるいは、製品をポート4084の外に推進するために、製品に圧力を適用する必要がある場合がある。いくつかの実施形態では、ポート4084の外に製品を推進する必要があってもなくても、圧力が化粧品製品に適用されて、製品をポート4084の外に、及びヘッド4010の長手方向軸、及びしたがって供給源4080に面する表面4012の区分4060に推進して、製品を表面4012のその区分に塗布してもよい。
図38〜40の実施形態に関し、アプリケータ表面3812、3912、4012は、供給源3880、3980、4080に対して移動してもよいこと、表面3880、3980、4080はアプリケータ表面3812、3912、4012に対して移動してもよいこと、又は表面3812、3912、4012及び表面3880、3980、4080が共に同調して、又は互いに対して移動してもよいことが認識される。例えば、表面3812、3912、4012は、一方向に回転してもよく、又は選択的に両方向に回転してもよく、又は振動する方法で両方向に回転してもよい。供給源3880、3980、4080もまた、一方向に、選択的に両方向に、又は振動しながら両方向に回転し得る。供給源3812、3912、4012の回転軸は、供給源の外側表面3812、3912、4012に対して取られる長手方向軸と対応してもしなくてもよい。加えて、供給源3880、3980、4080は、軸方向に運動するか、又は並進運動してもよい。これらの運動の組み合わせが認識され、本開示に包含される。
表面の更に別の実施形態が、図41A及び図41Bに例示される。アプリケータ4100は、供給源4180、及び特にリザーバ4182と連通するらせん状アプリケータ表面4112を含む。表面4112は、アプリケータ4100のヘッド4110を画定する第1区分4160、及び、製品をリザーバ4182から第1区分4160へと移送するための移送機構を画定する第2区分4162を含む。
製品をリザーバ4182から第1区分に移送するために、表面4112は駆動部(図示されない)に連結され、この駆動部(図示されない)により、表面4112はその長手方向軸(1つ又は複数)4140の回りを回転する。表面4112の少なくとも第2区分4162は、表面4112に取り付けられる複数の突起部4150を含んでもよい。突起部4150は、プレート状、カップ状、又はスコップ状の形状の形であってもよく、それによって突起部4150は、リザーバ4182からの製品を受容するために、その中に空間を画定する。別の実施形態では、突起部4150は任意である。軸4140の周囲の表面4112の運動により、製品がリザーバ4182から、第1区分4160へと運ばれる。
回転運動を利用する代わりに、図41A及び図41Bの実施形態は、軸運動を利用してもよいことが認識される。即ち、表面4112、又は少なくともヘッド4110を画定するだけの表面4112の部分が、リザーバ4182内へ軸方向で引き込まれてもよい。表面4112は、次にリザーバ4182から軸方向に推進され、製品はしたがって表面4112上に配置される。
本開示によるアプリケータはまた、より従来的な化粧品供給源と共に使用されてもよいことが認識される。例えば、化粧品材料は、ボトル内に配置されてもよく、様々な粘度の流体又は半流体の形態であってもよい。このような実施形態では、化粧品製品のいくらかを、アプリケータヘッド、又はアプリケータヘッドの少なくとも区域から取り除く、ワイパーを有することが望ましい場合がある。
ワイパーは、従来的な形状を有してもよい。例えば、ワイパーは円錐の形状を有してもよく、ワイパーのより大きな開口部が、より小さい開口部へと狭まって、これがボトル内の製品の直近に位置する。あるいは、ワイパーは環状の形状を有し、アプリケータヘッドがボトルから引き出されるか又はボトル内に戻される際に上方又は下方に波状に動く、可撓性の縁部を備えてもよい。しかしながら、図42〜44は、本発明によるらせん状アプリケータヘッドと使用されるワイパーの更に別の実施形態を例示している。
図42は、ワイパー4281と組み合わせた表面4212の一部を例示している。ワイパー4281は、続く図46及び図47に例示されるような、化粧品製品の従来のボトルの開口部又はポートに配置される。ワイパー4281は、内部ねじ山4283を有する。ねじ山のピッチが、らせん状アプリケータ表面4212のものと同じ、又は同様であることが好ましいが、ピッチが実質的に異なることもまた可能である。ねじ山4283は、表面4212の外側に面する表面から、加えて表面4212のより内側に面する表面の区域から、化粧品製品を取り除くことがある。あるいは、ねじ山4283は表面4212から離間され、製品を全体的に取り除くことなく、化粧品製品の量を制限するか、又は化粧品製品のアプリケータ表面4212への定着、又は適用を案内してもよい。アプリケータ表面4212の回転は、表面4212にワイパー4281を通過させることを補助してもよく、その結果、ワイパー4281は、表面4212を自動的に回転させるための駆動部を備える自動アプリケータとの使用のために好適である場合がある。
図43は、ワイパー4381と組み合わされた、表面4312の一部を例示する。ワイパー4381は、環状の形状を有する化粧品製品のボトルと共に使用され、したがって第1ワイパーブレード4383が表面4312の外側に配置され、第2ワイパーブレード4385が表面4312の内側に配置されることを可能にする。この方法では、化粧品製品は塗布の前に、表面4312の内側に面する表面、及び外側に面する表面から取り除かれ得る。外側ブレード4383、及び内側ブレード4385の存在はまた、長手方向軸に沿った、コイルの近接する区域の間に延びるあらゆる製品を、分離させることがある。
図44は、図42及び図43の実施形態と同様に、ワイパー4481と組み合わせた表面4412の一部を例示しているが、またコア4487を含む。ワイパー4481は、表面4412の外側に面する表面から製品を取り除き、長手方向軸に沿ったコイルの近接する区域の間に延びるあらゆる製品を、分離させる可能性がある。コア4487はまた、表面4412の内側に面する表面から製品を取り除くことがある。あるいは、コア4487は、最初の、製品の表面4412の内側に面する表面への適用を制限又は案内してもよい。これは、コア4487を表面4412の内側に面する表面と接触させることによって行われ得るが、コア4487はまた、内側に面する表面から離間していてもよい。
実際に、コア4487の形状、表面処理、及び配置は、製品の塗布を制限又は案内するために変化してもよい。コア4487の形状の、非制限的で、代表的な一連のバリエーションが、図45A〜Eに例示されている。図45Aに例示されるように、コア4487の横断面は、中実であってよい。あるいは、図45Bに例示されるように、コア4487の横断面は三日月形であってもよい。なお、更なる代替として、図45Cに例示されるように、コア4487はコア4487の長手方向軸と平行なコア4487の外側表面に形成される、スリットを有してもよい。更に、図45Dに例示されるように、コア4487は、その中に形成されるらせん状の溝を有してもよく、この溝は、アプリケータ表面4412のものとは異なるピッチ、掌性などを有してもよい。コア4487はまた、図45Eに例示されるように、コア4487の長手方向軸と垂直な平面の表面の周囲に走る溝を有してもよい。加えて、例示されるように、コア4487は、らせん状アプリケータ表面の1つ以上の長手方向軸と位置合わせされる必要はない。
コア4487は、多数の異なる機構を使用して、表面4412の内部で推進されてもよい。例えば、コア4487は、第1状態で茎部の内部に配置され、かつ第2状態でコア4487の内部の中空の空間内に推進される、棒によって画定されてもよい。棒に直接連結され、かつスロットに沿って、第1状態に対応する第1位置と、第2状態に対応する第2位置の間で可動である、制御表面が使用され得るが、他の多くの制御表面及び接続であってもよい。あるいは、コアはボトル又はホルダーの内部に画定されてもよく、表面4412は、表面4412がボトル又はホルダー内に推進されると、表面4412の内部の中空の空間の内部にコア4487を受容し得る。いくつかの実施形態では、表面4412がボトル又はホルダー内に推進されると、表面4412が、表面4412によって画定される中空の空間の内部のコア4487を受容する際に収縮する。
加えて、本開示によるアプリケータを、使用間にアプリケータヘッドを洗浄するための機構と共に使用することが可能であり得る。即ち、アプリケータヘッドを洗浄するための機構は、アプリケータ表面と、ユーザーの睫毛との1度以上の接触の間に使用してもよい。洗浄機構は各接触の後に使用され、それによって、アプリケータ表面が再び睫毛と接触する前に、任意の残留製品をアプリケータ表面から取り除き得ることが、認識される。あるいは、洗浄機構は、数回のこのような接触の後に使用され、アプリケータ表面上に時間と共に蓄積した残留製品を取り除いてもよい。
いずれにせよ、洗浄機構は、洗浄溶液がその中に配置される容器の形態であってもよく、この容器はアプリケータヘッドの一部又は全部が通過し得るポートを有する。いくつかの実施形態では、洗浄溶液は、製品をアプリケータ表面から取り除くために単独で使用されてもよい。他の実施形態では、溶液は、溶液内の運動を誘発するために攪拌され、これによって製品のアプリケータ表面からの除去を補助してもよい。更に、ヘッドは、内部又は外部の振動発生機の使用によって振動され、製品の除去を補助してもよい。なお更には、ブラシ又は他の道具をヘッドと接触させ、ブラシ/道具、及びヘッドの一方又は両方を動かして、製品の除去を補助してもよい。更に、ブラシ又は他の道具は、製品をアプリケータ表面から取り除くために、洗浄溶液を伴わずに使用してもよい。
アプリケータシステムのアセンブリ
上述した実施形態のいずれかによるアプリケータ100は、単一体として製造されてもよい。即ち、ハンドル102は、茎部104に取り付けられ、茎部104はヘッド110に取り付けられてよい。更に、茎部104をハンドル102から取り外そうとすると、茎部104及びハンドル102の一方、又は両方を損傷する結果となることがある。アプリケータ100は、化粧品、例えばマスカラのボトルと一緒にパッケージ化され、販売されてもよい。
上述した実施形態のいずれかによるアプリケータ100は、単一体として製造されてもよい。即ち、ハンドル102は、茎部104に取り付けられ、茎部104はヘッド110に取り付けられてよい。更に、茎部104をハンドル102から取り外そうとすると、茎部104及びハンドル102の一方、又は両方を損傷する結果となることがある。アプリケータ100は、化粧品、例えばマスカラのボトルと一緒にパッケージ化され、販売されてもよい。
同様に、アプリケータ200は、単一体として製造されてもよい。即ち、アプリケータヘッド210は、アプリケータヘッド210を駆動部220から分離しようとすると、ヘッド210及び駆動部220の一方若しくは両方を損傷する結果となり、ヘッド210及び/又は駆動部220を動作不能にしてしまうことがあるような方法で、駆動部220に連結されてもよい。あるいは、アプリケータヘッド210及び/又は駆動部220は、同じ趣旨でハンドル202に連結されてもよい。アプリケータ200はまた、化粧品、例えばマスカラのボトルと共に包装され、販売されてもよい。
しかしながら、アプリケータ100、200の構成要素はまた、別々に包装されて販売されるように製造されてもよい。このようなシステムの2つの例が、図46、及び図47に例示される。
図46及び図47に図示されるように、アプリケータヘッド4610、4710(茎部を備える、又は備えない)は、様々なヘッド4610、4710が所定の駆動部4720、及び/又はハンドル4602、4702と共に使用され得るように、駆動部4720及び/又はハンドル4602、4702から選択的に取り外し可能であってよい。この方法にならって、ユーザーは、2つ以上のハンドル4602、又は2つ以上の駆動部4720/ハンドル4702ユニットを獲得又は購入することを必要とせずに、異なるアプリケータ要素の輪郭、又はアプリケータ要素の分布を有するアプリケータヘッド4610と4710の間の交換をすることが可能であり得る。これらの実施形態では、1つ以上のアプリケータヘッド4610、4710、及びハンドル4602、又は駆動部4720/ハンドル4702ユニットが、キットとして包装及び販売されてもよく、アプリケータヘッド4610、4710は、補給又は交換品として、ハンドル4602、又は駆動部4720/ハンドル4702とは別々に包装及び販売されてもよい。
更に、これらの方針に従って、アプリケータヘッド4610、4710は、ユニット4690、4790として、ホルダー又はボトル4692、4792と共に、包装及び販売されてもよい。図38〜40に図示されるような実施形態では、化粧品製品(例えば、マスカラ)の供給源がヘッドの内部に配置され、ホルダー4692、4792は、使用されていない時に、アプリケータヘッド4610、4710及び供給源との接触を防ぐ。他の実施形態では、ボトル4692、4792は、化粧品製品を収容するボトルであり得る。いくつかの実施形態では、アプリケータヘッド4610、4710は、ねじ付き部分4694、4794を含んでもよく、これは、ボトル4692、4792の同様のねじ付き部分4696、4796と係合する。ヘッド4610、4710はその後、使用時に、ハンドル4602又は駆動部4720/ハンドル4702に連結されてもよい。ハンドル4602、又は駆動部4720/ハンドル4702は、キットの一部として、ヘッド4610、4710とボトル4692、4792の組み合わせ4690、4790で、包装及び販売されてもよく、又は、ハンドル4602及び駆動部4720/ハンドル4702は、ヘッド4610、4710/ボトル4692、4792とは別々に包装及び販売されてもよい。
ヘッド4610、4710は別々に包装及び販売され得る、アプリケータの唯一の構成要素ではないことが認識される。例えば、また図47に例示されるように、電源4724は、駆動部4720残部から選択的に取り外し可能である。更に、電源4724は、駆動回路4732と連結されて、一種の高性能電源4734を形成してもよく、これは単に電圧及び電流をモーターに供給することができるだけではなく、アプリケータヘッド4710の速度を制御して、一定ではない回転速度を供給するか、又は他の何らかの制御機能(例えば、運動の方向性)を提供することもできる。この方式にならって、1つの高性能電源4734又は駆動部4720の残りの部分のもう1つの選択及び組み合わせは、アプリケータ4700の性能に有意な影響を与えることがある。別の実施形態では、ヘッド4710、及び電源4734は、駆動部4720/ハンドル4702とは別々に包装及び販売され得る。
本明細書に開示される寸法及び値は、列挙された正確な数値に厳しく限定されるものとして理解されるべきではない。それよりむしろ、特に規定がない限り、こうした各寸法は、列挙された値とその値周辺の機能的に同等の範囲との両方を意味することを意図されている。例えば、「40mm」として開示した寸法は、「約40mm」を意味することを意図したものである。
「発明を実施するための形態」で引用した全ての文献は、その関連部分において本明細書に参照により組み込まれ、いかなる文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを認めるものと解釈すべきではない。本明細書中の用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文献中の同一の用語の任意の意味又は定義と相反する限りにおいては、本明細書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
本発明の特定の諸実施形態を図示し、記載したが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変形及び修正を実施できることは当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるような全ての変形及び修正は、添付の特許請求の範囲に包含されるものとする。
Claims (15)
- ハンドル(102)と、
前記ハンドル(102)に連結されるアプリケータヘッド(110)であって、前記アプリケータヘッド(110)が、少なくとも1つのらせん状アプリケータ表面(112)を含み、前記少なくとも1つのらせん状アプリケータ表面(112)は、空間(3870)の周囲に配置される、アプリケータヘッド(110)と、
前記少なくとも1つのらせん状アプリケータ表面(112)の内部に軸方向で配置される製品の供給源(3880)と、を含む、アプリケータ(100)システム。 - 前記少なくとも1つのらせん状アプリケータ表面(4012)が、内部に画定される内部空間(4070)、及び前記内部空間(4070)と連通する少なくとも1つの出口ポート(4084)を含み、
前記製品の供給源(4080)が、少なくとも1つのらせん状アプリケータ表面(4012)内に画定される前記内部空間(4070)の内部に配置される、請求項1に記載のアプリケータ(100)システム。 - 前記供給源(3880)が、固体又は半固体の製品を含む、請求項1又は2に記載のアプリケータ(100)システム。
- 前記供給源(3980)が、前記製品を少なくとも部分的に染み込ませた吸収性材料を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載のアプリケータ(100)システム。
- 前記供給源(4080)が、前記製品で少なくとも部分的に充填され、少なくとも1つの出口ポート(4084)を有する、容器(4082)を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のアプリケータ(100)システム。
- 前記供給源(3880)及び前記表面(3812)が、対比色を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のアプリケータ(100)システム。
- 前記アプリケータ表面(3812)が、自動的に可動である、請求項1〜6のいずれか一項に記載のアプリケータ(100)システム。
- 前記アプリケータ表面(3812)が、回転可能である、請求項1〜7のいずれか一項に記載のアプリケータ(100)システム。
- 前記アプリケータ表面(3812)が、並進運動可能である、請求項1〜8のいずれか一項に記載のアプリケータ(100)システム。
- 前記アプリケータ表面(3812)が、振動可能である、請求項1〜9のいずれか一項に記載のアプリケータ(100)システム。
- 前記供給源(3880)が、自動的に可動である、請求項1〜10のいずれか一項に記載のアプリケータ(100)システム。
- 前記供給源(3880)が、回転可能である、請求項1〜11のいずれか一項に記載のアプリケータ(100)システム。
- 前記空洞(3870)が、長手方向軸(140)を含み、前記供給源(3880)が、前記長手方向軸(140)からオフセットされた軸の周りを回転可能である、請求項1〜12のいずれか一項に記載のアプリケータ(100)システム。
- 前記アプリケータ表面(3812)及び前記供給源(3880)が、同調して共に自動的に可動である、請求項1〜13のいずれか一項に記載のアプリケータ(100)システム。
- 製品が、前記製品の供給源(4080)から排出可能である、請求項1〜14のいずれか一項に記載のアプリケータ(100)システム。
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