一実施形態において、本発明は、四環系インドール誘導体、少なくとも1種の四環系インドール誘導体を含む医薬組成物、および患者におけるウイルス感染症を治療しまたは予防するために四環系インドール誘導体を使用する方法を提供する。
定義および略号
本明細書において使用される用語はその通常の意味を有し、そのような用語の意味は、その各出現において独立である。それにもかかわらず、規定されている場合を除き、本明細書および特許請求の範囲の全体を通して、下記の定義が当てはまる。化学名、一般名および化学構造は、同じ構造について記述するために同義的に使用され得る。化学化合物が化学構造および化学名の両方を使用して言及され、該構造と該名称との間に曖昧さが存在する場合、構造が優先する。これらの定義は、別段の指示がない限り、用語が単独で使用されているか他の用語と組み合わせて使用されているかに関わらず当てはまる。故に、「アルキル」の定義は、「アルキル」および「ヒドロキシアルキル」、「ハロアルキル」、「アルコキシ」等の「アルキル」部に当てはまる。
本明細書においておよび本開示全体を通して使用される場合、下記用語は、別段の指示がない限り、下記意味を有すると理解するものとする。
「患者」は、ヒトまたは非ヒト哺乳動物である。一実施形態において、患者はヒトである。別の実施形態において、患者は、サル、イヌ、ヒヒ、アカゲザル、マウス、ラット、ウマ、ネコまたはウサギを含むがこれらに限定されない非ヒト哺乳動物である。別の実施形態において、患者は、イヌ、ネコ、ウサギ、ウマまたはフェレットを含むがこれらに限定されないコンパニオン動物である。一実施形態において、患者はイヌである。別の実施形態において、患者はネコである。
用語「アルキル」は、本明細書において使用される場合、脂肪族炭化水素基を指し、ここで、該脂肪族炭化水素基の水素原子の1個は、単結合で置き換えられている。アルキル基は、直鎖であっても分岐鎖であってもよく、約1〜約20個の炭素原子を含有し得る。一実施形態において、アルキル基は、約1〜約12個の炭素原子を含有する。別の実施形態において、アルキル基は、約1〜約6個の炭素原子を含有する。アルキル基の非限定的な例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、ネオペンチル、イソペンチル、n−ヘキシル、イソヘキシルおよびネオヘキシルを含む。アルキル基は、置換されていなくてもよく、また同じであっても異なっていてもよい1個または複数の置換基で場合によって置換されていてもよく、各置換基は、ハロ、アルケニル、アルキニル、−O−アリール、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、シアノ、ヒドロキシ、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−アルキレン−O−アルキル、アルキルチオ、−NH2、−NH(アルキル)、−N(アルキル)2、−NH−アリール、−NH−ヘテロアリール、−NHC(O)−アルキル、−NHC(O)NH−アルキル、−NHSO2−アルキル、−NHSO2−アリール、−NHSO2−ヘテロアリール、−NH(シクロアルキル)、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アリール、−OC(O)−シクロアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NH2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OHおよび−C(O)O−アルキルからなる群から独立に選択される。一実施形態において、アルキル基は置換されていない。別の実施形態において、アルキル基は直鎖アルキル基である。別の実施形態において、アルキル基は分岐鎖アルキル基である。
用語「アルケニル」は、本明細書において使用される場合、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有する脂肪族炭化水素基を指し、ここで、該脂肪族炭化水素基の水素原子の1個は単結合で置き換えられている。アルケニル基は、直鎖であっても分岐鎖であってもよく、約2〜約15個の炭素原子を含有し得る。一実施形態において、アルケニル基は、約2〜約10個の炭素原子を含有する。別の実施形態において、アルケニル基は、約2〜約6個の炭素原子を含有する。例示的なアルケニル基の非限定的な例は、エテニル、プロペニル、n−ブテニル、3−メチルブト−2−エニル、n−ペンテニル、オクテニルおよびデセニルを含む。アルケニル基は、置換されていなくてもよく、また同じであっても異なっていてもよい1個または複数の置換基で場合によって置換されていてもよく、各置換基は、ハロ、アルキル、アルキニル、−O−アリール、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、シアノ、ヒドロキシ、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−アルキレン−O−アルキル、アルキルチオ、−NH2、−NH(アルキル)、−N(アルキル)2、−NH−アリール、−NH−ヘテロアリール、−NHC(O)−アルキル、−NHC(O)NH−アルキル、−NHSO2−アルキル、−NHSO2−アリール、−NHSO2−ヘテロアリール、−NH(シクロアルキル)、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アリール、−OC(O)−シクロアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NH2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OHおよび−C(O)O−アルキルからなる群から独立に選択される。一実施形態において、アルケニル基は置換されていない。別の実施形態において、アルケニル基は直鎖アルケニル基である。別の実施形態において、アルキル基は分岐鎖アルケニル基である。
用語「アルキニル」は、本明細書において使用される場合、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有する脂肪族炭化水素基を指し、ここで、該脂肪族炭化水素基の水素原子の1個は、単結合で置き換えられている。アルキニル基は、直鎖であっても分岐鎖であってもよく、約2〜約15個の炭素原子を含有し得る。一実施形態において、アルキニル基は、約2〜約10個の炭素原子を含有する。別の実施形態において、アルキニル基は、約2〜約6個の炭素原子を含有する。例示的なアルキニル基の非限定的な例は、エチニル、プロピニル、2−ブチニルおよび3−メチルブチニルを含む。アルキニル基は、置換されていなくてもよく、また同じであっても異なっていてもよい1個または複数の置換基で場合によって置換されていてもよく、各置換基は、ハロ、アルキル、アルケニル、−O−アリール、アリール、シクロアルキル、シクロアルケニル、シアノ、ヒドロキシ、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−アルキレン−O−アルキル、アルキルチオ、−NH2、−NH(アルキル)、−N(アルキル)2、−NH−アリール、−NH−ヘテロアリール、−NHC(O)−アルキル、−NHC(O)NH−アルキル、−NHSO2−アルキル、−NHSO2−アリール、−NHSO2−ヘテロアリール、−NH(シクロアルキル)、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アリール、−OC(O)−シクロアルキル、−C(O)アルキル、−C(O)NH2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OHおよび−C(O)O−アルキルからなる群から独立に選択される。一実施形態において、アルキニル基は置換されていない。別の実施形態において、アルキニル基は直鎖アルキニル基である。別の実施形態において、アルキニル基は分岐鎖アルキニル基である。
用語「アルキレン」は、本明細書において使用される場合、上記で定義された通りのアルキル基を指し、ここで、該アルキル基の水素原子の1個は、結合で置き換えられている。アルキレンの例示的な例は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH2CH2CH2−、−CH2CH2CH2CH2−、−CH(CH3)CH2CH2−、−CH2CH(CH3)CH2−および−CH2CH2CH(CH3)−を含むがこれらに限定されない。一実施形態において、アルキレン基は直鎖アルキレン基である。別の実施形態において、アルキレン基は分岐鎖アルキレン基である。
「アリール」は、約6〜約14個の環炭素原子を有する芳香族の単環式または多環式環系を意味する。一実施形態において、アリール基は、約6〜約10個の環炭素原子を有する。アリール基は、同じであっても異なっていてもよい、本明細書において以下で定義される通りの1個または複数の「環系置換基」で場合によって置換されていてよい。例示的なアリール基の非限定的な例は、フェニルおよびナフチルを含む。一実施形態において、アリール基は置換されていない。別の実施形態において、アリール基はフェニル基である。
用語「シクロアルキル」は、本明細書において使用される場合、約3〜約10個の環炭素原子を有する非芳香族の単または多環式環系を指す。一実施形態において、シクロアルキルは、約5〜約10個の環炭素原子を有する。別の実施形態において、シクロアルキルは、約5〜約7個の環炭素原子を有する。例示的な単環式シクロアルキルの非限定的な例は、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル等を含む。例示的な多環式シクロアルキルの非限定的な例は、1−デカリニル、ノルボルニル、アダマンチル等を含む。シクロアルキル基は、同じであっても異なっていてもよい、本明細書において以下で定義される通りの1個または複数の「環系置換基」で場合によって置換されていてよい。一実施形態において、シクロアルキル基は置換されていない。
用語「シクロアルケニル」は、本明細書において使用される場合、約3〜約10個の環炭素原子を含み、少なくとも1個の環内二重結合を含有する非芳香族の単または多環式環系を指す。一実施形態において、シクロアルケニルは、約5〜約10個の環炭素原子を含有する。別の実施形態において、シクロアルケニルは、5または6個の環炭素原子を含有する。例示的な単環式シクロアルケニルの非限定的な例は、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプタ−1,3−ジエニル等を含む。シクロアルケニル基は、同じであっても異なっていてもよい、本明細書において以下で定義される通りの1個または複数の「環系置換基」で場合によって置換されていてよい。一実施形態において、シクロアルケニル基は置換されていない。
用語「ハロ」は、本明細書において使用される場合、−F、−Cl、−Brまたは−Iを意味する。一実施形態において、ハロは−Clまたは−Fを指す。
用語「ハロアルキル」は、本明細書において使用される場合、上記で定義された通りのアルキル基を指し、ここで、該アルキル基の水素原子の1個または複数は、ハロゲンで置き換えられている。一実施形態において、ハロアルキル基は、1〜6個の炭素原子を有する。別の実施形態において、ハロアルキル基は、1〜3個のF原子で置換されている。例示的なハロアルキル基の非限定的な例は、−CH2F、−CHF2、−CF3、−CH2Clおよび−CCl3を含む。
用語「ヒドロキシアルキル」は、本明細書において使用される場合、上記で定義された通りのアルキル基を指し、ここで、該アルキル基の水素原子の1個または複数は、−OH基で置き換えられている。一実施形態において、ヒドロキシアルキル基は、1〜6個の炭素原子を有する。例示的なヒドロキシアルキル基の非限定的な例は、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、4−ヒドロキシブチルおよび−CH(OH)CH2CH3を含む。
用語「ヘテロアリール」は、本明細書において使用される場合、約5〜約14個の環原子を含む芳香族の単環式または多環式環系を指し、ここで、該環原子の1〜4個は、独立に、O、NまたはSであり、残りの環原子は炭素原子である。一実施形態において、ヘテロアリール基は、5〜10個の環原子を有する。別の実施形態において、ヘテロアリール基は単環式であり、5または6個の環原子を有する。別の実施形態において、ヘテロアリール基は単環式であり、5または6個の環原子および少なくとも1個の窒素環原子を有する。ヘテロアリール基は、同じであっても異なっていてもよい、本明細書において以下で定義される通りの1個または複数の「環系置換基」で場合によって置換されていてよい。ヘテロアリール基は、環炭素原子を介して結合しており、ヘテロアリールの任意の窒素原子は、対応するN−オキシドに場合によって酸化されていてよい。用語「ヘテロアリール」は、ベンゼン環と縮合した上記で定義された通りのヘテロアリール基も網羅する。例示的なヘテロアリールの非限定的な例は、ピリジル、ピラジニル、フラニル、チエニル、ピリミジニル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピラゾリル、フラザニル、ピロリル、ピラゾリル、トリアゾリル、1,2,4−チアジアゾリル、ピラジニル、ピリダジニル、キノキサリニル、フタラジニル、オキシンドリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、ベンゾフラザニル、インドリル、アザインドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチエニル、キノリニル、イミダゾリル、チエノピリジル、キナゾリニル、チエノピリミジル、ピロロピリジル、イミダゾピリジル、イソキノリニル、ベンゾアザインドリル、1,2,4−トリアジニル、ベンゾチアゾリル等を含む。用語「ヘテロアリール」は、例えば、テトラヒドロイソキノリル、テトラヒドロキノリル等、部分飽和のヘテロアリール部分も指す。一実施形態において、ヘテロアリール基は、6員のヘテロアリール基である。別の実施形態において、ヘテロアリール基は、5員のヘテロアリール基である。
用語「ヘテロシクロアルキル」は、本明細書において使用される場合、3〜約10個の環原子を含む非芳香族の飽和単環式または多環式環系を指し、ここで、該環原子の1〜4個は、独立に、O、SまたはNであり、該環原子の残りは炭素原子である。一実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は、約5〜約10個の環原子を有する。別の実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は、5または6個の環原子を有する。環系中に、隣接する酸素および/または硫黄原子は存在しない。ヘテロシクロアルキル環中の任意の−NH基は、例えば、−N(Boc)、−N(CBz)、−N(Tos)基等として保護されて存在し得、そのような保護されたヘテロシクロアルキル基は本発明の一部とみなされる。ヘテロシクロアルキル基は、同じであっても異なっていてもよい、本明細書において以下で定義される通りの1個または複数の「環系置換基」で場合によって置換されていてよい。ヘテロシクリルの窒素または硫黄原子は、対応するN−オキシド、S−オキシドまたはS,S−ジオキシドに場合によって酸化されていてよい。例示的な単環式ヘテロシクロアルキル環の非限定的な例は、ピペリジル、ピロリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、チアゾリジニル、1,4−ジオキサニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ラクタム、ラクトン等を含む。ヘテロシクロアルキル基の環炭素原子は、カルボニル基として官能化されていてよい。そのようなヘテロシクロアルキル基の例示的な例は、ピロリドニル:
である。一実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は、6員のヘテロシクロアルキル基である。別の実施形態において、ヘテロシクロアルキル基は、5員のヘテロシクロアルキル基である。
用語「ヘテロシクロアルケニル」は、本明細書において使用される場合、上記で定義された通りのヘテロシクロアルキル基を指し、ここで、該ヘテロシクロアルキル基は、3〜10個の環原子および少なくとも1個の環内炭素−炭素または炭素−窒素二重結合を含有する。一実施形態において、ヘテロシクロアルケニル基は、5〜10個の環原子を有する。別の実施形態において、ヘテロシクロアルケニル基は単環式であり、5または6個の環原子を有する。ヘテロシクロアルケニル基は、1個または複数の環系置換基で場合によって置換されていてよく、ここで、「環系置換基」は上記で定義された通りである。ヘテロシクロアルケニルの窒素または硫黄原子は、対応するN−オキシド、S−オキシドまたはS,S−ジオキシドに場合によって酸化されていてよい。例示的なヘテロシクロアルケニル基の非限定的な例は、1,2,3,4−テトラヒドロピリジニル、1,2−ジヒドロピリジニル、1,4−ジヒドロピリジニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、1,4,5,6−テトラヒドロピリミジニル、2−ピロリニル、3−ピロリニル、2−イミダゾリニル、2−ピラゾリニル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロオキサゾリル、ジヒドロオキサジアゾリル、ピリドニル(N−置換ピリドンを含む)、ジヒドロチアゾリル、3,4−ジヒドロ−2H−ピラニル、ジヒドロフラニル、フルオロジヒドロフラニル、7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプテニル、ジヒドロチオフェニル、ジヒドロチオピラニル等を含む。ヘテロシクロアルケニル基の環炭素原子は、カルボニル基として官能化されていてよい。そのようなヘテロシクロアルケニル基の例示的な例は、
である。一実施形態において、ヘテロシクロアルケニル基は、6員のヘテロシクロアルケニル基である。別の実施形態において、ヘテロシクロアルケニル基は、5員のヘテロシクロアルケニル基である。
用語「環系置換基」は、本明細書において使用される場合、例えば、環系上の利用可能な水素を置き換える芳香族または非芳香族の環系と結合している置換基を指す。環系置換基は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、ヘテロアリール、アラルキル、アルキルアリール、ヘテロアラルキル、ヘテロアリールアルケニル、ヘテロアリールアルキニル、アルキルヘテロアリール、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、−アルキレン−O−アルキル、−O−アリール、アラルコキシ、アシル、ハロ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、アルコキシカルボニル、アリールオキシカルボニル、アラルコキシカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ヘテロアリールスルホニル、アルキルチオ、アリールチオ、ヘテロアリールチオ、アラルキルチオ、ヘテロアラルキルチオ、シクロアルキル、ヘテロシクリル、−OC(O)−アルキル、−OC(O)−アリール、−OC(O)−シクロアルキル、−C(=N−CN)−NH2、−C(=NH)−NH2、−C(=NH)−NH(アルキル)、−NY1Y2、−アルキレン−NY1Y2、−C(O)NY1Y2−および−SO2NY1Y2からなる群から独立に選択され、ここで、Y1およびY2は、同じであっても異なっていてもよく、水素、アルキル、アリール、シクロアルキルおよびアラルキルからなる群から独立に選択される。「環系置換基」は、同一の炭素原子上の2個の利用可能な水素を同時に置き換える(カルボニル基を形成するように)か、または環系上の2個の隣接する炭素原子上の2個の利用可能な水素原子(各炭素上の1個のH)を同時に置き換える単一部分も意味し得る。そのような部分の例は、例えば
等の部分を形成する、=O、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ、−C(CH
3)
2−等である。
用語「置換されている」は、本明細書において使用される場合、指定された原子上の1個または複数の水素が、示されている基からの選択物で置き換えられている(但し、現状下で指定された原子の正常な価数を超えない)ことおよび置換が安定化合物をもたらすことを意味する。置換基および/または変数の組合せは、そのような組合せが安定化合物をもたらす場合にのみ容認できる。「安定化合物」または「安定構造」は、反応混合物から有用な純度までの単離および効果的な治療剤への配合に耐え抜くのに十分強固な化合物を意味する。
用語「場合によって置換されている」は、本明細書において使用される場合、規定の基、ラジカルまたは部分での場合による置換を意味する。
化合物についての用語「精製された」、「精製形態で」または「単離および精製された形態で」は、本明細書において使用される場合、合成過程(例えば、反応混合物から)もしくは天然源またはそれらの組合せから単離された後の、前記化合物の物理的状態を指す。よって、化合物についての用語「精製された」、「精製形態で」または「単離および精製された形態で」は、本明細書に記載されているまたは当業者に既知の精製過程(単数または複数)(例えば、クロマトグラフィー、再結晶等)から、本明細書に記載されているまたは当業者に既知の標準的な分析技術によって特徴付け可能となるのに十分な純度で得られた後の、前記化合物の物理的状態を指す。
本明細書中の本文、スキーム、実施例および表における価数を満たしていない任意の炭素およびヘテロ原子は、価数を満たす十分な数の水素原子(複数可)を有すると想定されていることにも留意すべきである。
化合物中の官能基が「保護されている」と称される場合、これは、化合物が反応に供される際に、保護部位における望ましくない副反応を防止するために、該基が修飾された形態であることを意味する。適切な保護基は、当業者によって、および例えばT. W. Greeneら、Protective Groups in organic Synthesis(1991年)、Wiley、New York等の標準的な教科書の参照によって認識される。
任意の構成要素または式(I)において任意の変数(例えば、アリール、複素環、R11等)が複数回出現する場合、各出現時におけるその定義は、特に断りのない限り、その他全ての出現時におけるその定義とは独立している。
本発明の化合物のプロドラッグおよび溶媒和物も、本明細書において企図されている。プロドラッグについての考察は、T. HiguchiおよびW. Stella、Pro−drugs as Novel Delivery Systems(1987年)、A.C.S. Symposium Seriesの14巻、ならびにBioreversible Carriers in Drug Design(1987年)、Edward B. Roche編、American Pharmaceutical Association and Pergamon Pressにおいて提供されている。用語「プロドラッグ」は、本明細書において使用される場合、インビボで転換されて、四環系インドール誘導体、または該化合物の薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物を生じさせる化合物(例えば、薬物前駆体)を指す。転換は、例えば、血液中での加水分解によって等、種々の機構によって(例えば、代謝または化学過程によって)発生し得る。プロドラッグの使用についての考察は、T. HiguchiおよびW. Stella、「Pro−drugs as Novel Delivery Systems」、A.C.S. Symposium Seriesの14巻、ならびにBioreversible Carriers in Drug Design、Edward B. Roche編、American Pharmaceutical Association and Pergamon Press、1987年によって提供されている。
例えば、四環系インドール誘導体、または該化合物の薬学的に許容される塩、水和物もしくは溶媒和物がカルボン酸官能基を含有する場合、プロドラッグは、例えば、(C1〜C8)アルキル、(C2〜C12)アルカノイルオキシメチル、4〜9個の炭素原子を有する1−(アルカノイルオキシ)エチル、5〜10個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルカノイルオキシ)−エチル、3〜6個の炭素原子を有するアルコキシカルボニルオキシメチル、4〜7個の炭素原子を有する1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、5〜8個の炭素原子を有する1−メチル−1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、3〜9個の炭素原子を有するN−(アルコキシカルボニル)アミノメチル、4〜10個の炭素原子を有する1−(N−(アルコキシカルボニル)アミノ)エチル、3−フタリジル、4−クロトノラクトニル、ガンマ−ブチロラクトン−4−イル、ジ−N,N−(C1〜C2)アルキルアミノ(C2〜C3)アルキル(β−ジメチルアミノエチル等)、カルバモイル−(C1〜C2)アルキル、N,N−ジ(C1〜C2)アルキルカルバモイル−(C1〜C2)アルキルおよびピペリジノ−、ピロリジノ−またはモルホリノ(C2〜C3)アルキル等の基による酸基の水素原子の置き換えによって形成されるエステルを含み得る。
同様に、四環系インドール誘導体がアルコール官能基を含有する場合、プロドラッグは、例えば、(C1〜C6)アルカノイルオキシメチル、1−((C1〜C6)アルカノイルオキシ)エチル、1−メチル−1−((C1〜C6)アルカノイルオキシ)エチル、(C1〜C6)アルコキシカルボニルオキシメチル、N−(C1〜C6)アルコキシカルボニルアミノメチル、スクシノイル、(C1〜C6)アルカノイル、α−アミノ(C1〜C4)アルカニル、アリールアシルおよびα−アミノアシルまたはα−アミノアシル−α−アミノアシル[ここで、各α−アミノアシル基は、天然発生のL−アミノ酸、P(O)(OH)2、−P(O)(O(C1〜C6)アルキル)2またはグリコシル(ヘミアセタール形態の炭水化物のヒドロキシル基の除去に由来する基)等から独立に選択される]等の基によるアルコール基の水素原子の置き換えによって形成できる。
四環系インドール誘導体がアミン官能基を組み込んでいる場合、プロドラッグは、例えば、R−カルボニル、RO−カルボニル、NRR’−カルボニル[ここで、RおよびR’は、それぞれ独立に、(C1〜C10)アルキル、(C3〜C7)シクロアルキル、ベンジルであるか、あるいはR−カルボニルは天然α−アミノアシルまたは天然α−アミノアシルである]、−C(OH)C(O)OY1[ここで、Y1は、H、(C1〜C6)アルキルまたはベンジルである]、−C(OY2)Y3[ここで、Y2は(C1〜C4)アルキルであり、Y3は、(C1〜C6)アルキル、カルボキシ(C1〜C6)アルキル、アミノ(C1〜C4)アルキルまたはモノ−N−もしくはジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノアルキルである]、−C(Y4)Y5[ここで、Y4はHまたはメチルであり、Y5は、モノ−N−もしくはジ−N,N−(C1〜C6)アルキルアミノモルホリノ、ピペリジン−1−イルまたはピロリジン−1−イルである]等の基によるアミン基中の水素原子の置き換えによって形成できる。
1種または複数の本発明の化合物は、非溶媒和形態、および水、エタノール等の薬学的に許容される溶媒との溶媒和形態で存在し得、本発明は溶媒和および非溶媒和形態の両方を包含することが意図されている。「溶媒和物」は、本発明の化合物の、1個または複数の溶媒分子との物理的結合を意味する。この物理的結合には、水素結合を含む様々な程度のイオン結合および共有結合が関係する。いくつかの事例において、例えば1個または複数の溶媒分子が結晶性固体の結晶格子に組み込まれている場合、溶媒和物を単離することができる。「溶媒和物」は、液相および単離可能な溶媒和物の両方を網羅する。例示的な溶媒和物の非限定的な例は、エタノレート(ethanolates)、メタノレート(methanolates)等を含む。「水和物」は、溶媒分子がH2Oである溶媒和物である。
1種または複数の本発明の化合物は、溶媒和物に場合によって変換できる。溶媒和物の調製は、概して既知である。よって、例えば、M. Cairaら、J. Pharmaceutical Sci.、93巻(3号)、601〜611頁(2004年)は、酢酸エチル中でのおよび水からの抗真菌薬フルコナゾールの溶媒和物の調製について記載している。溶媒和物、半溶媒和物、水和物等の同様の調製は、E. C. van Tonderら、AAPS PharmSciTech.、5巻(1号)、論文12(2004年)、およびA. L. Binghamら、Chem. Commun.、603〜604頁(2001年)によって記載されている。典型的で非限定的な方法は、本発明の化合物を所望量の所望の溶媒(有機もしくは水またはそれらの混合物)に周囲温度よりも高温で溶解するステップと、十分な速度で溶液を冷却して結晶を形成し、次いでこれを標準的な方法によって単離するステップとを含む。例えば赤外分光法等の分析技術は、結晶中の溶媒(または水)の存在を溶媒和物(または水和物)として示す。
用語「有効量」または「治療有効量」は、ウイルス感染症またはウイルス関連障害を治療しまたは予防するのに有効な、本発明の化合物または組成物の量を記述することを意味する。
四環系インドール誘導体への可逆的変換を受けることができるグルクロニドおよびサルフェート等の代謝抱合体(metabolic conjugates)が本発明において企図されている。
四環系インドール誘導体は塩を形成することができ、そのような塩は全て、本発明の範囲内で企図されている。本明細書における四環系インドール誘導体への言及は、別段の指示がない限り、その塩への言及を含むものと理解される。用語「塩(複数可)」は、本明細書において用いられる場合、無機酸および/または有機酸と形成された酸性塩ならびに無機塩基および/または有機塩基と形成された塩基性塩を表す。加えて、四環系インドール誘導体が、ピリジンまたはイミダゾール等であるがこれらに限定されない塩基性部分およびカルボン酸等であるがこれに限定されない酸性部分の両方を含有する場合、両性イオン(「内塩」)が形成され得、本明細書において使用される場合、用語「塩(複数可)」内に含まれる。薬学的に許容される(すなわち、非毒性で生理的に許容される)塩が好ましいが、他の塩も有用である。式Iの化合物の塩は、例えば、四環系インドール誘導体を、塩が沈殿するもの等の媒質中または水性媒質中、ある量(例えば、等量)の酸または塩基と反応させ、続いて凍結乾燥することによって形成できる。
例示的な酸付加塩は、酢酸塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、樟脳酸塩(camphorate)、樟脳スルホン酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、リン酸塩、プロピオン酸塩、サリチル酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トルエンスルホン酸塩(トシレートとしても知られる)等を含む。さらに、塩基性医薬化合物からの薬学的に有用な塩の形成に適していると概してみなされる酸については、例えば、P. Stahlら、Camille G. (編)、Handbook of Pharmaceutical Salts. Properties, Selection and Use.(2002年)、Zurich: Wiley−VCH、S. Bergeら、Journal of Pharmaceutical Sciences (1977年)、66巻(1号)、1〜19頁、P. Gould、International J. of Pharmaceutics(1986年)、33巻、201〜217頁、Andersonら、The Practice of Medicinal Chemistry(1996年)、Academic Press、New York、およびThe Orange Book(Food & Drug Administration、Washington, D.C.、同局のウェブサイト上にて)で考察されている。これらの開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
例示的な塩基性塩は、アンモニウム塩、ナトリウム、リチウムおよびカリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウムおよびマグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩、ジシクロヘキシルアミン、t−ブチルアミン、コリン等の有機塩基(例えば、有機アミン)との塩、およびアルギニン、リジン等のアミノ酸との塩を含む。塩基性窒素含有基は、ハロゲン化低級アルキル(例えば、塩化、臭化およびヨウ化メチル、塩化、臭化およびヨウ化エチル、ならびに塩化、臭化およびヨウ化ブチル)、硫酸ジアルキル(例えば、硫酸ジメチル、硫酸ジエチルおよび硫酸ジブチル)、長鎖ハロゲン化物(例えば、塩化、臭化およびヨウ化デシル、塩化、臭化およびヨウ化ラウリル、ならびに塩化、臭化およびヨウ化ステアリル)、アラルキルハロゲン化物(例えば、臭化ベンジルおよび臭化フェネチル)等の薬剤によって四級化する(quarternize)ことができる。
そのような酸塩および塩基塩は全て、本発明の範囲内の薬学的に許容される塩であることを意図されており、全ての酸塩および塩基塩は、本発明の目的のために、対応する化合物の遊離形態と同等であるとみなされる。
本化合物の薬学的に許容されるエステルは、下記の群を含む:(1)ヒドロキシ基のエステル化によって得られるカルボン酸エステル、ここで、該エステル分類のカルボン酸部の非カルボニル部分は、直鎖または分岐鎖のアルキル(例えば、アセチル、n−プロピル、t−ブチルまたはn−ブチル)、アルコキシアルキル(例えば、メトキシメチル)、アラルキル(例えば、ベンジル)、アリールオキシアルキル(例えば、フェノキシメチル)、アリール(例えば、ハロゲン、C1〜4アルキルもしくはC1〜4アルコキシで場合によって置換されているフェニル、またはアミノ)から選択される;(2)アルキル−またはアラルキルスルホニル(例えば、メタンスルホニル)等のスルホン酸エステル;(3)アミノ酸エステル(例えば、L−バリルまたはL−イソロイシル);(4)ホスホン酸エステルおよび(5)一、二または三リン酸エステル。リン酸エステルは、例えば、C1〜20アルコールもしくはその反応性誘導体によって、または2,3−ジ(C6〜24)アシルグリセロールによってさらにエステル化されてもよい。
四環系インドール誘導体は、不斉またはキラル中心を含有し得、したがって、異なる立体異性形態で存在し得る。四環系インドール誘導体の全ての立体異性形態およびラセミ混合物を含むそれらの混合物は、本発明の一部を形成することが意図されている。加えて、本発明は、全ての幾何および位置異性体を包含する。例えば、四環系インドール誘導体が二重結合または縮合環を組み込んでいる場合、シスおよびトランス形態の両方ならびに混合物は、本発明の範囲内に包含される。
ジアステレオマー混合物は、例えばクロマトグラフィーおよび/または分別結晶によって等、当業者に既知の方法により、その物理化学的差異に基づいて、その個々のジアステレオマーに分離することができる。鏡像異性体は、鏡像異性混合物を適切な光学活性化合物(例えば、キラルアルコールまたはモッシャーの酸塩化物等のキラル補助基)との反応によってジアステレオマー混合物に変換し、ジアステレオマーを分離し、個々のジアステレオマーを対応する純粋な鏡像異性体に変換する(例えば、加水分解する)ことによって分離できる。また、四環系インドール誘導体のいくつかはアトロプ異性体(例えば、置換ビアリール)であってもよく、本発明の一部とみなされる。鏡像異性体は、キラルHPLCカラムの使用によって分離することもできる。
結合としての直線
は、概して、考えられる異性体の混合物またはいずれかを示し、非限定的な例(複数可)は、(R)−および(S)−立体化学を含有することを含む。例えば、
例えば
等、環系中へ引かれた線は、示されている線(結合)が置換可能な環原子のいずれかと結合してよいことを示し、非限定的な例は、炭素、窒素および硫黄環原子を含む。
当技術分野においては既知であるように、結合の末端に部分が描写されていない特定の原子から引かれた結合は、特に明記しない限り、その結合を通して原子と結合されたメチル基を示す。例えば、
鏡像異性形態(不斉炭素の不在下であっても存在し得る)、回転異性形態、アトロプ異性体およびジアステレオマー形態を含む、種々の置換基上の不斉炭素によって存在し得る化合物等、本化合物の全ての立体異性体(例えば、幾何異性体、光学異性体等)(化合物の塩、溶媒和物、水和物、エステルおよびプロドラッグならびにプロドラッグの塩、溶媒和物およびエステルの立体異性体を含む)は、位置異性体(例えば、4−ピリジルおよび3−ピリジル等)と同様に、本発明の範囲内に企図されている。例えば、四環系インドール誘導体が二重結合または縮合環を組み込んでいる場合、シスおよびトランス形態の両方ならびに混合物は、本発明の範囲内に包含される。
本発明の化合物の個々の立体異性体は、例えば、他の異性体が実質的になくてもよく、また、例えばラセミ体としてまたは他の全てのもしくは他の選択された立体異性体と混合されていてもよい。本発明のキラル中心は、IUPAC 1974 Recommendationsによって定義されている通りのSまたはR配置を有し得る。用語「塩」、「溶媒和物」、「エステル」、「プロドラッグ」等の使用は、本発明の化合物の鏡像異性体、立体異性体、回転異性体、位置異性体、ラセミ体またはプロドラッグの塩、溶媒和物、エステルおよびプロドラッグに等しく当てはまることを意図されている。
本発明は、1個または複数の原子が、自然界で通常見られる原子質量または質量数とは異なる原子質量または質量数を有する原子によって置き換えられているという事実を除いては、本明細書において列挙されているものと同一である、本発明の同位体標識された化合物も包含する。そのような化合物は、治療用、診断用または研究用試薬として有用である。本発明の化合物に組み込まれ得る同位体の例は、それぞれ2H、3H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18Fおよび36Cl等、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素および塩素の同位体を含む。
いくつかの同位体標識された四環系インドール誘導体(例えば、3Hおよび14Cで標識されたもの)は、化合物および/または基質組織分布アッセイにおいて有用である。トリチウム化した(すなわち3H)および炭素−14(すなわち14C)同位体は、それらの調製の容易さおよび検出性から特に好ましい。さらに、重水素(すなわち2H)等のより重い同位体による置換は、より高い代謝安定性に起因するいくつかの治療的利点(例えば、インビボ半減期の増大または必要用量の減少)をもたらし得、故にいくつかの状況において好ましい場合がある。同位体標識された四環系インドール誘導体は、概して、非同位体標識試薬を適切な同位体標識試薬で代用することによって、本明細書において以下のスキームおよび/または実施例で開示されているものに類似する下記の手順により調製できる。
四環系インドール誘導体の多形形態ならびに四環系インドール誘導体の塩、溶媒和物、水和物、エステルおよびプロドラッグの多形形態は、本発明に含まれることを意図されている。
下記の略号が以下で使用され、下記の意味を有する:ATPはアデノシン−5’−三リン酸であり、BSAはウシ血清アルブミンであり、CDCl3は重水素化クロロホルムであり、CTPはシチジン−5’−三リン酸であり、DABCOは1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタンであり、dbaはジベンジリデンアセトンであり、DMEはジメトキシエタンであり、DMFはN’,N’−ジメチルホルムアミドであり、DMSOはジメチルスルホキシドであり、dppfは1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンであり、DTTは1,4−ジチオ−スレイトールであり、EDCIは1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミドであり、EDTAはエチレンジアミン四酢酸であり、Et3Nはトリエチルアミンであり、EtOAcは酢酸エチルであり、GTPはグアノシン−5’−三リン酸であり、HPLCは高速液体クロマトグラフィーであり、MeOHはメタノールであり、TBAFはテトラブチルアンモニウムフルオリドであり、THFはテトラヒドロフランであり、TLCは薄層クロマトグラフィーであり、TMSはトリメチルシリルであり、UTPはウリジン−5’−三リン酸である。
式(I)の四環系インドール誘導体
本発明は、次式
[式中、X、Y、Z、R
1、R
4、R
5、R
6、R
7、R
10およびR
30は、式(I)の化合物について上記で定義した通りである]
を有する四環系インドール誘導体、ならびに薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、エステルおよびプロドラッグを提供する。
一実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−である。
他の実施形態では、Xは−O−である。
他の実施形態では、Xは−S−である。
他の実施形態では、Xは−NH−である。
他の実施形態では、Xは−N(R9)−である。
さらに他の実施形態では、Xは−OC(R8)2O−である。
さらに他の実施形態では、Xは−OC(R8)2N(R9)−である。
一実施形態では、Yは=Oである。
他の実施形態では、Yは=NHである。
他の実施形態では、Yは=NR9である。
さらに他の実施形態では、Yは=NSOR11である。
さらに他の実施形態では、Yは=NSO2R11である。
他の実施形態では、Yは=NSO2N(R11)2である。
一実施形態では、Zは−N−である。
他の実施形態では、Zは−C(R31)−である。
他の実施形態では、Zは−CH−である。
さらに他の実施形態では、Zは−C(R31)であり、R31はハロである。
他の実施形態では、Zは−CF−である。
一実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Yは、=O、=NH、=N(R9)SOR11、=N(R9)SO2R11または=N(R9)SO2N(R11)2である。
他の実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Yは、=O、=NH、=N(R9)SOR11、=N(R9)SO2R11または=N(R9)SO2N(R11)2であり、R11はアルキル、シクロアルキル、ハロアルキルまたはヘテロシクロアルキルである。
他の実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Yは、=O、=NH、=N(R9)SOR11、=N(R9)SO2R11または=N(R9)SO2N(R11)2であり、R11は、メチル、エチル、イソプロピル、シクロプロピルまたはフェニルである。
さらに他の実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Yは−O−または=N(R9)SOR11であり、Zは−C(R31)−である。
他の実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Yは−O−または=N(R9)SOR11であり、Zは−C(R31)−であり、R9は、H、メチル、エチルまたはシクロプロピルである。
他の実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Yは−O−または=N(R9)SOR11であり、Zは−C(R31)−であり、R9はHまたはメチルである。
他の実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Zは−C(R31)−である。
一実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Zは−C(R31)−であり、R1は−[C(R12)2]r−である。
他の実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Zは−C(R31)−であり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
他の実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Zは−C(R31)−であり、R1は−[C(R12)2]r−であり、R4およびR7はそれぞれ独立にH、ハロまたはヒドロキシである。
他の実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Zは−C(R31)−であり、R1は−[C(R12)2]r−であり、R5は、H、アルキル、−O−アルキル、シクロアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、−NH2または−CNである。
さらに他の実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Zは−C(R31)−であり、R1は−[C(R12)2]r−であり、R4基とR5基は、それらが結合している共有する炭素原子と一緒に結合してシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールから選択される3〜7員環状基を形成している。
他の実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Zは−C(R31)−であり、R1は−[C(R12)2]r−であり、R5基とR6基は、それらが結合している共有する炭素原子と一緒に結合してシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールから選択される3〜7員環状基を形成している。
他の実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Zは−C(R31)−であり、R1は−[C(R12)2]r−であり、R6基とR7基は、それらが結合している共有する炭素原子と一緒に結合してシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールから選択される3〜7員環状基を形成している。
他の実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Zは−C(R31)−であり、R1は−[C(R12)2]r−であり、R6は、H、アルキル、−O−アルキル、シクロアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、−NH2または−CNである。
さらに他の実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Zは−C(R31)−であり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
10はアリールまたはヘテロアリールである。
他の実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Zは−C(R31)−であり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
10はフェニル、ナフチル、ピリジル、キノリニルまたはキノキサリニルである。
一実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Zは−C(R31)−であり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
[式中、R
13は、H、F、BrまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
他の実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Zは−C(R31)−であり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
5は、H、アルキル、−O−アルキル、シクロアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、−NH
2または−CNであり、R
6は、H、アルキル、−O−アルキル、シクロアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、−NH
2または−CNであり、R
10は、
[式中、R
13は、H、F、BrまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
他の実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NHであり、Zは−C(R31)−であり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
5は、メチル、エチルまたはシクロプロピルであり、R
6は、H、Cl、Fまたはヒドロキシであり、R
10は、
[式中、R
13は、H、F、BrまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
一実施形態では、XおよびYはそれぞれOであり、R1は−CH2−であり、R10は、
[式中、R
13は、H、F、BrまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
他の実施形態では、XおよびYはそれぞれOであり、Zは−CH−であり、R1は−CH2−であり、R10は、
[式中、R
13は、H、F、BrまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
他の実施形態では、XはOであり、YはOである。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−C(R31)−である。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−C(R31)−であり、R31はHまたはハロである。
さらに他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−C(R31)−であり、R31はHまたはFである。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−CH−である。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−C(F)−である。
さらに他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−C(Cl)−である。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−C(R31)−であり、R30は出現ごとにHであり、R31はHまたはハロである。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−C(F)−であり、R30は出現ごとにHである。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−CH−であり、R30は出現ごとにHである。
一実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−CH−であり、R30の一方の出現はアルキルであり、R30の他方の出現はHである。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−CH−であり、R30の一方の出現はメチルであり、R30の他方の出現はHである。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−CH−であり、R30の一方の出現は−O−アルキレン−C(O)O−Hであり、R30の他方の出現はHである。
さらに他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−CH−であり、R30の一方の出現は−O−アルキレン−C(O)O−アルキルであり、R30の他方の出現はHである。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−C(R31)−であり、R31はハロであり、R30は出現ごとにHである。
一実施形態では、R1は結合または−[C(R12)2]r−である。
他の実施形態では、R1は結合である。
他の実施形態では、R1は−[C(R12)2]r−である。
他の実施形態では、R1は−[C(R12)2]r−O−[C(R12)2]q−である。
さらに他の実施形態では、R1は−[C(R12)2]rN(R9)−[C(R12)2]q−である。
さらに他の実施形態では、R1は−[C(R12)2]q−CH=CH−[C(R12)2]q−である。
他の実施形態では、R1は−(C(R12)2]q−C≡C−[C(R12)2]q−である。
他の実施形態では、R1は−[C(R12)2]q−SO2−[C(R12)2]q−である。
一実施形態では、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
他の実施形態では、R1は−CH2−である。
他の実施形態では、R1は−CH2CH2−である。
さらに他の実施形態では、R1は−CH(CH3)−である。
他の実施形態では、R1は、
一実施形態では、R10はHである。
他の実施形態では、R10はアリールである。
他の実施形態では、R10はシクロアルキルである。
さらに他の実施形態では、R10はシクロアルケニルである。
他の実施形態では、R10はヘテロシクロアルケニルである。
他の実施形態では、R10はヘテロアリールである。
さらに他の実施形態では、R10はヘテロシクロアルキルである。
他の実施形態では、R10はフェニルである。
他の実施形態では、R10はピリジルである。
他の実施形態では、R10はキノリニルである。
他の実施形態では、R10はアリールまたはヘテロアリールであり、そのどちらもハロ、アルキル、−N(R9)2、−CN、−NO2、−S(O)2NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH2、−C(O)NH−アルキル、−OH、NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
一実施形態では、R10はアリールであり、それはハロ、アルキル、−CN、−NO2、−N(R9)2、−S(O)2NH2、−C(O)NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH−アルキル、−NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、−OH、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
他の実施形態では、R10はヘテロアリールであり、それはハロ、アルキル、−N(R9)2、−CN、−NO2、−S(O)2NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH2、−C(O)NH−アルキル、−OH、NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
他の実施形態では、R10はヘテロアリールであり、それはハロ、アルキル、−N(R9)2または−O−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
他の実施形態では、R10は、
[式中、R
13はFまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
さらに他の実施形態では、R10は、
[式中、R
13はFまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
他の実施形態では、R10は、
[式中、R
13はFまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
さらに他の実施形態では、R10はピリジルまたはキノリニルであり、それはハロ、アルキル、−N(R9)2、−CN、−NO2、−S(O)2NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH2、−C(O)NH−アルキル、−OH、NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
他の実施形態では、R10はピリジルまたはキノリニルであり、それはハロ、アルキル、−N(R9)2または−O−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
他の実施形態では、R10はピリジルであり、それはハロ、アルキル、−N(R9)2、−CN、−NO2、−S(O)2NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH2、−C(O)NH−アルキル、−OH、NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
他の実施形態では、R10はピリジルであり、それはハロ、アルキル、−N(R9)2または−O−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
一実施形態では、R10はピリジルであり、それは−N(R9)2基で置換されている。
他の実施形態では、R10はピリジルであり、それは−NH2基で置換されている。
他の実施形態では、R10は、
さらに他の実施形態では、R10はキノリニルであり、それはClおよびFから独立に選択される1〜3個の基で置換されている。
他の実施形態では、R10は、
一実施形態では、R10はフェニルであり、それはハロ、アルキル、−CN、−NO2、−N(R9)2、−S(O)2NH2、−C(O)NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH−アルキル、−NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、−OH、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
さらに他の実施形態では、R10はフェニルであり、それは、1個のF原子で置換されており、かつハロ、アルキル、−CN、−NO2、−N(R9)2、−S(O)2NH2、−C(O)NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH−アルキル、−NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、−OH、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜3個の基で任意選択でさらに置換されていてよい。
一実施形態では、R10はフェニルであり、それは、2個のF原子で置換されており、かつハロ、アルキル、−CN、−NO2、−N(R9)2、−S(O)2NH2、−C(O)NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH−アルキル、−NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、−OH、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜2個の基で任意選択でさらに置換されていてよい。
他の実施形態では、R10はフェニルであり、それはハロおよび−NO2から独立に選択される1〜2個の基で置換されている。
他の実施形態では、R10はフェニルであり、それはFおよび−NO2から独立に選択される1〜2個の基で置換されている。
他の実施形態では、−R10は、
[式中、Rは最大で2個の任意選択および追加のフェニル置換基を表し、それぞれは、ハロ、−O−アルキル、アルキル、−CF
3、−CN、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)OH、−NH
2、−SO
2−アルキル、−SO
2NH−アルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
他の実施形態では、R10は、
一実施形態では、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
10はアリールまたはヘテロアリールであり、そのどちらもハロ、アルキル、−N(R
9)
2、−CN、−NO
2、−S(O)
2NH
2、−S(O)
2−ハロアルキル、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−OH、NHS(O)
2−アルキル、−NHS(O)
2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、ハロアルキル、−S(O)
2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)
2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
他の実施形態では、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
10はアリールであり、それはハロ、アルキル、−CN、−NO
2、−N(R
9)
2、−S(O)
2NH
2、−C(O)NH
2、−S(O)
2−ハロアルキル、−C(O)NH−アルキル、−NHS(O)
2−アルキル、−NHS(O)
2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、−OH、ハロアルキル、−S(O)
2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)
2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
他の実施形態では、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
10はヘテロアリールであり、それはハロ、アルキル、−N(R
9)
2、−CN、−NO
2、−S(O)
2NH
2、−S(O)
2−ハロアルキル、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−OH、NHS(O)
2−アルキル、−NHS(O)
2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレンシクロアルキル、ハロアルキル、−S(O)
2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)
2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
さらに他の実施形態では、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
10はヘテロアリールであり、それはハロ、アルキル、−N(R
9)
2または−O−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
他の実施形態では、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
[式中、R
13はFまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
他の実施形態では、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
10はフェニルであり、それはハロ、アルキル、−CN、−NO
2、−N(R
9)
2、−S(O)
2NH
2、−C(O)NH
2、−S(O)
2−ハロアルキル、−C(O)NH−アルキル、−NHS(O)
2−アルキル、−NHS(O)
2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、−OH、ハロアルキル、−S(O)
2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)
2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
一実施形態では、R1は−CH2−であり、R10はアリールまたはヘテロアリールであり、そのどちらもハロ、アルキル、−N(R9)2、−CN、−NO2、−S(O)2NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH2、−C(O)NH−アルキル、−OH、NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
他の実施形態では、R1は−CH2−であり、R10はアリールであり、それはハロ、アルキル、−CN、−NO2、−N(R9)2、−S(O)2NH2、−C(O)NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH−アルキル、−NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、−OH、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
他の実施形態では、R1は−CH2−であり、R10はヘテロアリールであり、それはハロ、アルキル、−N(R9)2、−CN、−NO2、−S(O)2NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH2、−C(O)NH−アルキル、−OH、NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
他の実施形態では、R1は−CH2−であり、R10はヘテロアリールであり、それはハロ、アルキル、−N(R9)2または−O−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
他の実施形態では、R1は−CH2−であり、R10は、
[式中、R
13はFまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
さらに他の実施形態では、R1は−CH2−であり、R10は、
[式中、R
13はFまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
他の実施形態では、R1は−CH2−であり、R10は、
[式中、R
13はFまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
さらに他の実施形態では、R1は−CH2−であり、R10はピリジルまたはキノリニルであり、それはハロ、アルキル、−N(R9)2、−CN、−NO2、−S(O)2NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH2、−C(O)NH−アルキル、−OH、NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
他の実施形態では、R1は−CH2−であり、R10はピリジルまたはキノリニルであり、それはハロ、アルキル、−N(R9)2または−O−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
他の実施形態では、R1は−CH2−であり、R10はピリジルであり、それはハロ、アルキル、−N(R9)2、−CN、−NO2、−S(O)2NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH2、−C(O)NH−アルキル、−OH、NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
他の実施形態では、R1は−CH2−であり、R10はピリジルであり、それはハロ、アルキル、−N(R9)2または−O−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
一実施形態では、R1は−CH2−であり、R10はピリジルであり、それは−N(R9)2基で置換されている。
他の実施形態では、R1は−CH2−であり、R10はピリジルであり、それは−NH2基で置換されている。
他の実施形態では、R1は−CH2−であり、R10は、
さらに他の実施形態では、R1は−CH2−であり、R10はキノリニルであり、それはClおよびFから独立に選択される1〜3個の基で置換されている。
他の実施形態では、R1は−CH2−であり、R10は、
一実施形態では、R1は−CH2−であり、R10はフェニルであり、それはハロ、アルキル、−CN、−NO2、−N(R9)2、−S(O)2NH2、−C(O)NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH−アルキル、−NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、−OH、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
さらに他の実施形態では、R1は−CH2−であり、R10はフェニルであり、それは、1個のF原子で置換されており、かつハロ、アルキル、−CN、−NO2、−N(R9)2、−S(O)2NH2、−C(O)NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH−アルキル、−NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレンシクロアルキル、−OH、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜3個の基で任意選択でさらに置換されていてよい。
一実施形態では、R1は−CH2−であり、R10はフェニルであり、それは、2個のF原子で置換されており、かつハロ、アルキル、−CN、−NO2、−N(R9)2、−S(O)2NH2、−C(O)NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH−アルキル、−NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレンシクロアルキル、−OH、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜2個の基でさらに任意選択で置換されていてよい。
他の実施形態では、R1は−CH2−であり、R10はフェニルであり、それはハロおよび−NO2から独立に選択される1〜2個の基で置換されている。
他の実施形態では、R1は−CH2−であり、R10はフェニルであり、それはFおよび−NO2から独立に選択される1〜2個の基で置換されている。
他の実施形態では、R1は−CH2−であり、R10は、
[式中、Rは最大で2個の任意選択および追加のフェニル置換基を表し、それぞれは、ハロ、−O−アルキル、アルキル、−CF
3、−CN、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)OH、−NH
2、−SO
2−アルキル、−SO
2NH−アルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
他の実施形態では、R1は−CH2−であり、R10は、
一実施形態では、−R1−R10はアルキルである。
他の実施形態では、−R1−R10はハロアルキルである。
さらに他の実施形態では、−R1−R10はベンジルであり、そのベンジル基のフェニル部分は1個または2個のフッ素原子で置換されている。
他の実施形態では、−R1−R10はベンジルであり、そのベンジル基のフェニル部分は1個のフッ素原子および1個のニトロ基で置換されている。
他の実施形態では、−R1−R10は−CH2−シクロアルキルである。
一実施形態では、R4、R5、R6およびR7は、H、ハロ、−O−アルキル、アルキルまたはハロアルキルからそれぞれ独立に選択される。
他の実施形態では、R4、R5、R6およびR7は、H、F、Cl、Br、−O−メチル、メチル、エチルまたは−CF3からそれぞれ独立に選択される。
他の実施形態では、R4はHである。
他の実施形態では、R4はFである。
一実施形態では、R5はハロ、アルキルまたはハロアルキルである。
一実施形態では、R5はF、Cl、Br、−O−メチル、メチル、エチルまたは−CF3である。
他の実施形態では、R5はHである。
他の実施形態では、R5はアルキルである。
他の実施形態では、R5はメチルである。
他の実施形態では、R5はエチルである。
他の実施形態では、R5はハロである。
他の実施形態では、R5はFである。
他の実施形態では、R5はハロアルキルである。
他の実施形態では、R5は−CF3である。
他の実施形態では、R6はHである。
他の実施形態では、R6は、H、ハロまたは−O−アルキルである。
他の実施形態では、R6はFである。
他の実施形態では、R6はメトキシである。
さらに他の実施形態では、R7はHである。
他の実施形態では、R4およびR7はそれぞれHである。
さらに他の実施形態では、R4、R6およびR7はそれぞれHである。
他の実施形態では、R4、R5、R6およびR7はそれぞれHである。
他の実施形態では、R4、R6およびR7はそれぞれHであり、R5はH以外である。
一実施形態では、R5は、H、ハロ、−O−アルキル、アルキルまたはハロアルキルから選択され、R4、R6およびR7はそれぞれHである。
一実施形態では、R5はF、Cl、Br、−O−メチル、メチル、エチルまたは−CF3から選択され、R4、R6およびR7はそれぞれHである。
一実施形態では、R5はF、メチル、エチルまたは−CF3から選択され、R4、R6およびR7はそれぞれHである。
他の実施形態では、R5はアルキルであり、R4、R6およびR7はそれぞれHである。
他の実施形態では、R5はメチルであり、R4、R6およびR7はそれぞれHである。
他の実施形態では、R5はエチルであり、R4、R6およびR7はそれぞれHである。
他の実施形態では、R5は−CF3であり、R4、R6およびR7はそれぞれHである。
他の実施形態では、R5はハロであり、R4、R6およびR7はそれぞれHである。
他の実施形態では、R5はFであり、R4、R6およびR7はそれぞれHである。
他の実施形態では、R5はアルキルであり、R6は、H、ハロまたは−O−アルキルであり、R6およびR7はそれぞれHである。
他の実施形態では、R5はエチルであり、R6は、H、ハロまたは−O−アルキルであり、R6およびR7はそれぞれHである。
他の実施形態では、R5はエチルであり、R6は、H、Fまたはメトキシであり、R6およびR7はそれぞれHである。
X、Y、R1、R10
一実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−、または
であり、R
10はアリールまたはヘテロアリールであり、そのどちらもハロ、アルキル、−N(R
9)
2、−CN、−NO
2、−S(O)
2NH
2、−S(O)
2−ハロアルキル、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−OH、NHS(O)
2−アルキル、−NHS(O)
2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、ハロアルキル、−S(O)
2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)
2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
10はアリールであり、それはハロ、アルキル、−CN、−NO
2、−N(R
9)
2、−S(O)
2NH
2、−C(O)NH
2、−S(O)
2−ハロアルキル、−C(O)NH−アルキル、−NHS(O)
2−アルキル、−NHS(O)
2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、−OH、ハロアルキル、−S(O)
2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)
2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
10はヘテロアリールであり、それはハロ、アルキル、−N(R
9)
2、−CN、−NO
2、−S(O)
2NH
2、−S(O)
2−ハロアルキル、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−OH、NHS(O)
2−アルキル、−NHS(O)
2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレンシクロアルキル、ハロアルキル、−S(O)
2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)
2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
さらに他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
10はヘテロアリールであり、それはハロ、アルキル、−N(R
9)
2または−O−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
[式中、R
13はFまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
10はフェニルであり、それはハロ、アルキル、−CN、−NO
2、−N(R
9)
2、−S(O)
2NH
2、−C(O)NH
2、−S(O)
2−ハロアルキル、−C(O)NH−アルキル、−NHS(O)
2−アルキル、−NHS(O)
2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、−OH、ハロアルキル、−S(O)
2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)
2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
一実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R10はアリールまたはヘテロアリールであり、そのどちらもハロ、アルキル、−N(R9)2、−CN、−NO2、−S(O)2NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH2、−C(O)NH−アルキル、−OH、NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R10はアリールであり、それはハロ、アルキル、−CN、−NO2、−N(R9)2、−S(O)2NH2、−C(O)NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH−アルキル、−NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、−OH、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R10はヘテロアリールであり、それはハロ、アルキル、−N(R9)2、−CN、−NO2、−S(O)2NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH2、−C(O)NH−アルキル、−OH、NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R10はヘテロアリールであり、それはハロ、アルキル、−N(R9)2または−O−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R10は、
[式中、R
13はFまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
さらに他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R10は、
[式中、R
13はFまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R10は、
[式中、R
13はFまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
さらに他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R10はピリジルまたはキノリニルであり、それはハロ、アルキル、−N(R9)2、−CN、−NO2、−S(O)2NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH2、−C(O)NH−アルキル、−OH、NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R10はピリジルまたはキノリニルであり、それはハロ、アルキル、−N(R9)2または−O−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R10はピリジルであり、それはハロ、アルキル、−N(R9)2、−CN、−NO2、−S(O)2NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH2、−C(O)NH−アルキル、−OH、NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R10はピリジルであり、それはハロ、アルキル、−N(R9)2または−O−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
一実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R10はピリジルであり、それは−N(R9)2基で置換されている。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R10はピリジルであり、それは−NH2基で置換されている。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R10は、
さらに他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R10はキノリニルであり、それはClおよびFから独立に選択される1〜3個の基で置換されている。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R10は、
一実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R10はフェニルであり、それはハロ、アルキル、−CN、−NO2、−N(R9)2、−S(O)2NH2、−C(O)NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH−アルキル、−NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、−OH、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
さらに他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R10はフェニルであり、それは、1個のF原子で置換されており、かつハロ、アルキル、−CN、−NO2、−N(R9)2、−S(O)2NH2、−C(O)NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH−アルキル、−NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、−OH、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜3個の基で任意選択でさらに置換されていてよい。
一実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R10はフェニルであり、それは、2個のF原子で置換されており、かつハロ、アルキル、−CN、−NO2、−N(R9)2、−S(O)2NH2、−C(O)NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH−アルキル、−NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、−OH、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜2個の基でさらに任意選択で置換されていてよい。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R10はフェニルであり、それはハロおよび−NO2から独立に選択される1〜2個の基で置換されている。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R10はフェニルであり、それはFおよび−NO2から独立に選択される1〜2個の基で置換されている。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R10は、
[式中、R
13はFまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R10は、
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R10は、
[式中、Rは最大で2個の任意選択および追加のフェニル置換基を表し、それぞれは、ハロ、−O−アルキル、アルキル、−CF
3、−CN、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)OH、−NH
2、−SO
2−アルキル、−SO
2NH−アルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R10は、
一実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
5はアルキルであり、R
10はアリールまたはヘテロアリールであり、そのどちらもハロ、アルキル、−N(R
9)
2、−CN、−NO
2、−S(O)
2NH
2、−S(O)
2−ハロアルキル、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−OH、NHS(O)
2−アルキル、−NHS(O)
2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、ハロアルキル、−S(O)
2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)
2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
5はアルキルであり、R
10はアリールであり、それはハロ、アルキル、−CN、−NO
2、−N(R
9)
2、−S(O)
2NH
2、−C(O)NH
2、−S(O)
2−ハロアルキル、−C(O)NH−アルキル、−NHS(O)
2−アルキル、−NHS(O)
2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、−OH、ハロアルキル、−S(O)
2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)
2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
5はアルキルであり、R
10はヘテロアリールであり、それはハロ、アルキル、−N(R
9)
2、−CN、−NO
2、−S(O)
2NH
2、−S(O)
2−ハロアルキル、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−OH、NHS(O)
2−アルキル、−NHS(O)
2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、ハロアルキル、−S(O)
2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)
2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
一実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R5はアルキルであり、R10はアリールまたはヘテロアリールであり、そのどちらもハロ、アルキル、−N(R9)2、−CN、−NO2、−S(O)2NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH2、−C(O)NH−アルキル、−OH、NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレンシクロアルキル、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R5はアルキルであり、R10はアリールであり、それはハロ、アルキル、−CN、−NO2、−N(R9)2、−S(O)2NH2、−C(O)NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH−アルキル、−NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、−OH、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R5はアルキルであり、R10はヘテロアリールであり、それはハロ、アルキル、−N(R9)2、−CN、−NO2、−S(O)2NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH2、−C(O)NH−アルキル、−OH、NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
一実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R5はアルキルであり、R10はフェニルであり、それはハロ、アルキル、−CN、−NO2、−N(R9)2、−S(O)2NH2、−C(O)NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH−アルキル、−NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、−OH、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R5はアルキルであり、R10は、
[式中、R
13はFまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R5はアルキルであり、R10は、
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R5はアルキルであり、R10は、
[式中、Rは最大で2個の任意選択および追加のフェニル置換基を表し、それぞれは、ハロ、−O−アルキル、アルキル、−CF
3、−CN、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)OH、−NH
2、−SO
2−アルキル、−SO
2NH−アルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R5はアルキルであり、R10は、
一実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R5はエチルであり、R10はフェニルであり、それはハロ、アルキル、−CN、−NO2、−N(R9)2、−S(O)2NH2、−C(O)NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH−アルキル、−NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、−OH、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R5はエチルであり、R10は、
[式中、R
13はFまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R5はエチルであり、R10は、
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R5はエチルであり、R10は、
[式中、Rは最大で2個の任意選択および追加のフェニル置換基を表し、それぞれは、ハロ、−O−アルキル、アルキル、−CF
3、−CN、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)OH、−NH
2、−SO
2−アルキル、−SO
2NH−アルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、R1は−CH2−であり、R5はエチルであり、R10は、
一実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−CH−であり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
5はアルキルであり、R
10はアリールまたはヘテロアリールであり、そのどちらもハロ、アルキル、−N(R
9)
2、−CN、−NO
2、−S(O)
2NH
2、−S(O)
2−ハロアルキル、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−OH、NHS(O)
2−アルキル、−NHS(O)
2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、ハロアルキル、−S(O)
2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)
2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−CH−であり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
5はアルキルであり、R
10はアリールであり、それはハロ、アルキル、−CN、−NO
2、−N(R
9)
2、−S(O)
2NH
2、−C(O)NH
2、−S(O)
2−ハロアルキル、−C(O)NH−アルキル、−NHS(O)
2−アルキル、−NHS(O)
2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、−OH、ハロアルキル、−S(O)
2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)
2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−CH−であり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
5はアルキルであり、R
10はヘテロアリールであり、それはハロ、アルキル、−N(R
9)
2、−CN、−NO
2、−S(O)
2NH
2、−S(O)
2−ハロアルキル、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−OH、NHS(O)
2−アルキル、−NHS(O)
2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、ハロアルキル、−S(O)
2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)
2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
一実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−CH−であり、R1は−CH2−であり、R5はアルキルであり、R10はアリールまたはヘテロアリールであり、そのどちらもハロ、アルキル、−N(R9)2、−CN、−NO2、−S(O)2NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH2、−C(O)NH−アルキル、−OH、NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレンシクロアルキル、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−CH−であり、R1は−CH2−であり、R5はアルキルであり、R10はアリールであり、それはハロ、アルキル、−CN、−NO2、−N(R9)2、−S(O)2NH2、−C(O)NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH−アルキル、−NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、−OH、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−CH−であり、R1は−CH2−であり、R5はアルキルであり、R10はヘテロアリールであり、それはハロ、アルキル、−N(R9)2、−CN、−NO2、−S(O)2NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH2、−C(O)NH−アルキル、−OH、NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
一実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−CH−であり、R1は−CH2−であり、R5はアルキルであり、R10はフェニルであり、それはハロ、アルキル、−CN、−NO2、−N(R9)2、−S(O)2NH2、−C(O)NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH−アルキル、−NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、−OH、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−CH−であり、R1は−CH2−であり、R5はアルキルであり、R10は、
[式中、R
13はFまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−CH−であり、R1は−CH2−であり、R5はアルキルであり、R10は、
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−CH−であり、R1は−CH2−であり、R5はアルキルであり、R10は、
[式中、Rは最大で2個の任意選択および追加のフェニル置換基を表し、それぞれは、ハロ、−O−アルキル、アルキル、−CF
3、−CN、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)OH、−NH
2、−SO
2−アルキル、−SO
2NH−アルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−CH−であり、R1は−CH2−であり、R5はアルキルであり、R10は、
一実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−CH−であり、R1は−CH2−であり、R5はエチルであり、R10はアリールまたはヘテロアリールであり、そのどちらもハロ、アルキル、−N(R9)2、−CN、−NO2、−S(O)2NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH2、−C(O)NH−アルキル、−OH、NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレンシクロアルキル、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−CH−であり、R1は−CH2−であり、R5はエチルであり、R10はアリールであり、それはハロ、アルキル、−CN、−NO2、−N(R9)2、−S(O)2NH2、−C(O)NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH−アルキル、−NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、−OH、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−CH−であり、R1は−CH2−であり、R5はエチルであり、R10はヘテロアリールであり、それはハロ、アルキル、−N(R9)2、−CN、−NO2、−S(O)2NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH2、−C(O)NH−アルキル、−OH、NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で置換されている。
一実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−CH−であり、R1は−CH2−であり、R5はエチルであり、R10はフェニルであり、それはハロ、アルキル、−CN、−NO2、−N(R9)2、−S(O)2NH2、−C(O)NH2、−S(O)2−ハロアルキル、−C(O)NH−アルキル、−NHS(O)2−アルキル、−NHS(O)2−シクロアルキル、−O−アルキル、−C(O)NH−アルキレン−シクロアルキル、−OH、ハロアルキル、−S(O)2−アルキル、−S−アルキルまたは−NHS(O)2−アルキルから独立に選択される1〜4個の基で任意選択で置換されていてよい。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−CH−であり、R1は−CH2−であり、R5はエチルであり、R10は、
[式中、R
13はFまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−CH−であり、R1は−CH2−であり、R5はエチルであり、R10は、
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−CH−であり、R1は−CH2−であり、R5はエチルであり、R10は、
[式中、Rは最大で2個の任意選択および追加のフェニル置換基を表し、それぞれは、ハロ、−O−アルキル、アルキル、−CF
3、−CN、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)OH、−NH
2、−SO
2−アルキル、−SO
2NH−アルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
他の実施形態では、XはOであり、YはOであり、Zは−CH−であり、R1は−CH2−であり、R5はエチルであり、R10は、
他の実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Zは−C(R31)−であり、R1は−[C(R12)2]r−であり、R4およびR7はそれぞれ独立にH、ハロまたはヒドロキシである。
他の実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Zは−C(R31)−であり、R1は−[C(R12)2]r−であり、R5は、H、アルキル、−O−アルキル、シクロアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、−NH2または−CNである。
さらに他の実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Zは−C(R31)−であり、R1は−[C(R12)2]r−であり、R4基とR5基はそれらが結合している共有する炭素原子と一緒に結合してシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール基を形成している。
他の実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Zは−C(R31)−であり、R1は−[C(R12)2]r−であり、R5基とR6基は、それらが結合している共有する炭素原子と一緒に結合してシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリール基を形成している。
他の実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Zは−C(R31)−であり、R1は−[C(R12)2]r−であり、R6は、H、アルキル、−O−アルキル、シクロアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、−NH2または−CNである。
さらに他の実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Zは−C(R31)−であり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
10はアリールまたはヘテロアリールである。
他の実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Zは−C(R31)−であり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
10はフェニル、ナフチル、ピリジル、キノリニルまたはキノキサリニルである。
一実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Zは−C(R31)−であり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
[式中、R
13は、H、F、BrまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
他の実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Zは−C(R31)−であり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
5は、H、アルキル、−O−アルキル、シクロアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、−NH
2または−CNであり、R
6は、H、アルキル、−O−アルキル、シクロアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、−NH
2または−CNであり、R
10は、
[式中、R
13は、H、F、BrまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
他の実施形態では、Xは、−O−、−OCH2O−、−NH−または−OCH2NH−であり、Zは−C(R31)−であり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
5は、メチル、エチルまたはシクロプロピルであり、R
6は、H、Cl、Fまたはヒドロキシであり、R
10は、
[式中、R
13は、H、F、BrまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
一実施形態では、XおよびYはそれぞれOであり、R1は−CH2−であり、R10は、
[式中、R
13は、H、F、BrまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
他の実施形態では、XおよびYはそれぞれOであり、Zは−CH−であり、R1は−CH2−であり、R10は、
[式中、R
13は、H、F、BrまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択される]
である。
一実施形態では、Xは−O−であり、Yは=Oまたは=N(R9)SO2R11である。
他の実施形態では、Xは−O−であり、Yは=Oまたは=N(R9)SO2R11であり、R9は、H、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルであり、R11はアルキル、シクロアルキル、ハロアルキルまたはヘテロシクロアルキルである。
他の実施形態では、Xは−O−であり、Yは=Oまたは=N(R9)SO2R11であり、Zは(C)R31である。
さらに他の実施形態では、Xは−O−であり、Yは=Oまたは=N(R9)SO2R11であり、R1は−[C(R12)2]r−である。
他の実施形態では、Xは−O−であり、Yは=Oまたは=N(R9)SO2R11であり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
他の実施形態では、Xは−O−であり、Yは=Oまたは=N(R9)SO2R11であり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
4およびR
7はそれぞれ独立にH、アルキル、ハロまたはヒドロキシである。
一実施形態では、Xは−O−であり、Yは=Oまたは=N(R9)SO2R11であり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
5は、H、アルキル、−O−ハロアルキル、−O−アルキル、シクロアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、−NH
2または−CNであり、R
6は、H、アルキル、−O−アルキル、−O−ハロアルキル、シクロアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、−NH
2、−NH−アルキルまたは−CNである。
他の実施形態では、Xは−O−であり、Yは=Oまたは=N(R9)SO2R11であり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
4とR
5は、それらが結合している共有する炭素原子と一緒に結合してシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択される3〜7員環状基を形成している。
他の実施形態では、Xは−O−であり、Yは=Oまたは=N(R9)SO2R11であり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
5とR
5は、それらが結合している共有する炭素原子と一緒に結合してシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択される3〜7員環状基を形成している。
さらに他の実施形態では、Xは−O−であり、Yは=Oまたは=N(R9)SO2R11であり、R1は、−CH2−、−CH2CH2−、−CH(CH3)−または
であり、R
6とR
7は、それらが結合している共有する炭素原子と一緒に結合してシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択される3〜7員環状基を形成している。
他の実施形態では、Xは−O−であり、Yは=Oまたは=N(R9)SO2R11であり、R10はアリールまたはヘテロアリールである。
他の実施形態では、Xは−O−であり、Yは=Oまたは=N(R9)SO2R11であり、R10はフェニル、ナフチル、ピリジル、キノリニルまたはキノキサリニルである。
他の実施形態では、Xは−O−であり、Yは=Oまたは=N(R9)SO2R11であり、R10は、
[式中、R
13は、H、F、BrまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択され、
はピリジル基を表し、その環窒素原子は5つの非置換環原子の位置のいずれかにあってよい]
である。
他の実施形態では、Xは−O−であり、Yは=Oまたは=N(R9)SO2R11であり、R5は、H、アルキル、−O−アルキル、シクロアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、−NH2または−CNであり、R6は、H、アルキル、−O−アルキル、シクロアルキル、ハロ、ハロアルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、−NH2または−CNであり、R10は、
[式中、R
13は、H、F、BrまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択され、
はピリジル基を表し、その環窒素原子は5つの非置換環原子の位置のいずれかにあってよい]
である。
他の実施形態では、Xは−O−であり、Yは=Oまたは=N(R9)SO2R11であり、R5は、メチル、エチルまたはシクロプロピルであり、R6は、H、Cl、Fまたはヒドロキシであり、R10は、
[式中、R
13は、H、F、BrまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択され、
はピリジル基を表し、その環窒素原子は5つの非置換環原子の位置のいずれかにあってよい]
である。
さらに他の実施形態では、Xは−O−であり、Yは=Oであり、R1は−CH2−であり、R5は、メチル、エチルまたはシクロプロピルであり、R6は、H、Cl、Fまたはヒドロキシであり、R10は、
[式中、R
13は、H、F、BrまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択され、
はピリジル基を表し、その環窒素原子は5つの非置換環原子の位置のいずれかにあってよい]
である。
他の実施形態では、Xは−O−であり、Yは=Oであり、Zは−CH−であり、R1は−CH2−であり、R5は、メチル、エチルまたはシクロプロピルであり、R6は、H、Cl、Fまたはヒドロキシであり、R10は、
[式中、R
13は、H、F、BrまたはClであり、R
14は最大で4個の任意選択および追加の置換基を表し、それぞれは、アルキル、シクロアルキル、CF
3、−CN、ハロ、−O−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NO
2、−C(O)NH
2、−C(O)NH−アルキル、−C(O)OH、ヒドロキシ、−NH
2、−SO
2アルキル、−SO
2NHアルキル、−S−アルキル、−CH
2NH
2、−CH
2OH、−SO
2NH
2、−NHC(O)−アルキル、−C(O)O−アルキル、−C(O)−ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリールから独立に選択され、
はピリジル基を表し、その環窒素原子は5つの非置換環原子の位置のいずれかにあってよい]
である。
一実施形態では、式(I)の化合物は次の式(Ia)
を有し、薬学的に許容されるその塩、溶媒和物、エステルおよびプロドラッグである。
式中、
Yは、=O、=NHまたは=NSO
2R
11であり、
Zは−C(R
31)−であり、
R
1は結合またはアルキレン基であり、
R
4はHであるか、またはR
4とR
5は、それらが結合している炭素原子と一緒に結合してシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールから選択される5員環状基を形成しており、
R
5およびR
6はそれぞれ独立にH、ハロ、アルキル、−O−アルキル、ハロアルキル、−O−ハロアルキル、ヘテロシクロアルケニルまたはシクロアルキルであるか、あるいはR
5とR
6は、それらが結合している炭素原子と一緒に結合してシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールから選択される5員環状基を形成しており、
R
7はHであるか、あるいはR
6とR
7は、それらが結合している炭素原子と一緒に結合してシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールから選択される5員環状基を形成しており、
R
10は、H、ハロ、アリール、ヘテロシクロアルケニルまたはヘテロアリールであり、アリールまたはヘテロアリール基は、最大で4個の置換基で任意選択でかつ独立に置換されていてよく、それらはそれぞれH、アルキル、ハロ、−NH
2、−OH、−CN、−NO
2、−O−アルキル、−C(O)NH
2、ヘテロアリール、−SO
2NH
2、−SO
2NH−アルキル、−SO
2−アルキル、フェニル、−NHC(O)OH、−S−アルキル、−NHSO
2−アルキル、−NHSO
2−シクロアルキル、−O−ベンジル、−C(O)NH−アルキル、−S−ハロアルキルまたは−S(O)−ハロアルキルから独立に選択され、したがってR
1が結合である場合、R
10はH以外であり、
R
11は出現ごとに独立にアルキルまたはシクロアルキルであり、
R
30は出現ごとに独立にH、アルキル、−O−アルキレン−C(O)OH、−O−アルキレン−C(O)O−アルキルであるか、または任意のR
30とR
31は、それらが結合している炭素原子と一緒に結合してシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールおよびヘテロアリールから選択される3〜7員環状基を形成しており、
R
31はHまたはハロである。
一実施形態では、四環系インドール誘導体は精製された形態である。
四環系インドール誘導体の非限定的な例を本明細書の以下の実施例の部の以下の表1および2に示す。
ならびに、その薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルおよびプロドラッグを含む。
四環系インドール誘導体を作製するための方法
四環系インドール誘導体を作製するために有用な方法を以下の実施例において説明し、スキーム1〜4において一般化する。インドールの合成に有用な一般に知られている方法論の例は、例えば、G. R. HumphreyおよびJ. T. Kuethe、Chemical Reviews、106巻:2875〜2911頁、2006年において説明されている。
スキーム1は、四環系インドール誘導体を作製するための有用な中間体である、式A4の化合物を調製するための1つの方法を示す。
スキーム1
[式中、R
4〜R
7は、式(I)の化合物について上記で定義されており、Rは、H、アルキルまたはアリールである]
式iのアニリン化合物は、iiおよびiii型の中間体を介するフィッシャーインドール合成、Nazareら、Angew. Chem.、116巻:4626〜4629頁(2004年)において説明されている方法を含むがこれらに限定されない、有機合成分野の当業者に既知である種々のインドール合成を使用して、式ivのインドール化合物に変換できる。スキーム4において後述する方法を使用して式ivの化合物をさらに加工し、四環系インドール誘導体を得ることができる。
スキーム2は、四環系インドール誘導体を作製するための有用な中間体である、化合物viiiおよびxを作製するために有用な方法を示す。
スキーム2
[式中、R
4〜R
7は、式(I)の化合物について上記で定義されており、Rは、H、アルキルまたはアリールである]
式vのベンゼン誘導体[式中、R
7はHである]を二臭素化(di−brominate)して、化合物viを得ることができる。選択的脱臭素化により、対応するモノブロモ類似体viiが得られ、パラジウム触媒環化条件下で所望の中間体viii[式中、R
7はHである]が得られる。代替として、式vの化合物[式中、R
7はH以外である]を一臭素化(monobrominate)して、化合物ixを得ることができる。次いで、式ixの化合物をパラジウム触媒環化条件下に置いて、所望の中間体x[式中、R
7はH以外である]を得ることができる。
スキーム3は、式xiの中間化合物をさらに誘導体化して、表題の四環系インドール誘導体への中間体である、四環系インドール誘導体を得ることができる方法を説明する。
スキーム3
[式中、R
1、R
3、R
4〜R
7およびR
10は、式(I)の化合物について上記で定義されており、PGはカルボキシ保護基であり、Xは、ハロ、−O−トリフレート、−B(OH)
2、−Si(アルキル)
2OH、−Sn(アルキル)
3、−MgBr、−MgCl、−ZnBrまたは−ZnClであり、Mは、有機金属クロスカップリング反応に関与することができる任意の金属である]
式xiの中間化合物は、有機合成分野の当業者に既知である方法を使用して、式xiiの3−置換インドールに変換できる。次いで、有機金属クロスカップリング法を使用して、式xiiの化合物[式中、Xはハロまたは−O−トリフレートである]を式R
3−Mの適切な化合物[式中、Mは、−B(OH)
2、−Si(アルキル)
2OH、−Sn(アルキル)
3、−MgBr、−MgCl、−ZnBr、−ZnClまたは有機金属クロスカップリング反応に関与することができる任意の金属である]とカップリングすることができる。代替として、次いで、有機金属クロスカップリング法を使用して、式xiiの化合物[式中、Xは、−B(OH)
2、−Si(アルキル)
2OH、−Sn(アルキル)
3、−MgBr、−MgCl、−ZnBr、−ZnClまたは有機金属クロスカップリング反応に関与することができる任意の金属である]を式R
3−Mの適切な化合物[式中、Mはハロまたは−O−トリフレートである]とカップリングさせてもよい。式Fの化合物を得るための適切なクロスカップリング法は、スティルカップリング(Choshiら、J. Org. Chem.、62巻:2535〜2543頁(1997年)、およびScottら、J. Am. Chem. Soc.、106巻:4630頁(1984年)を参照)、Suzukiカップリング(Miyauraら、Chem. Rev.、95巻:2457頁(1995年)を参照)、Negishiカップリング(Zhouら、J. Am. Chem. Soc.、127巻:12537〜12530頁(2003年)を参照)、シラノエートベースの(silanoate−based)カップリング(Denmarkら、Chem. Eur. J.、12巻:4954〜4963頁(2006年)を参照)およびKumadaカップリング(Kumada、Pure Appl. Chem.、52巻:669頁(1980年)、およびFuら、Angew. Chem.、114巻:4363頁(2002年)を参照)を含むがこれらに限定されない。次いで、カルボキシ保護基PGを式xivの化合物から除去することができ、得られたカルボン酸を、後述する方法を使用して誘導体化して、適切なR
2基を作製し、式(I)の化合物[式中、R
2は−C(O)OHである]に対応する式xvの化合物を作製することができる。代替として、式xiiの化合物を最初に脱保護し、上記の方法を使用してR
2基を結合して、式xiiiの化合物を得てもよい。次いで、式xiiiの化合物を、上述した通りのR
3−XまたはR
3−Mの化合物とクロスカップリングさせて、式xvの化合物を得ることができる。
スキーム4は、四環系インドール誘導体を作製するために有用な方法を示す。
スキーム4
[式中、X、Y、Z、R
1、R
3、R
4、R
5、R
6、R
7、R
10およびR
30は、四環系インドール誘導体について上記で定義された通りであり、Qはハロ基である]
Suzukiカップリング反応を使用し、式xviの3−ハロインドール化合物を式xviiのボロン酸とカップリングさせて、式xviiiのR
3−置換インドール化合物を得ることができる。上記で説明されている方法を使用し、式xviiiの化合物をさらに加工して、式xixの化合物を得ることができる。式Nの化合物は、HCl等の強酸を使用して、式xxの化合物に変換できる。次いで、式xxの化合物を塩基または脱水剤と反応させて、四環系インドール誘導体を得ることができる。スキーム1〜4において描写されている出発材料および試薬は、Sigma−Aldrich(St.Louis、MO)およびAcros Organics Co.(Fair Lawn、NJ)等の商業的供給者から入手可能であるか、または有機合成分野の当業者に既知である方法を使用して調製できるかのいずれかである。
当業者であれば、四環系インドール誘導体の合成は、いくつかの官能基の保護(すなわち、特定の反応条件との化学的適合性を目的とした誘導体化)の必要性を求め得ることを認識するであろう。四環系インドール誘導体の種々の官能基のための適切な保護基、ならびにそれらの導入および除去方法は、Greeneら、Protective Groups in Organic Synthesis、Wiley−Interscience、New York(1999年)において見ることができる。
当業者であれば、付加置換基の選定に応じて1つの経路が最適となることを認識するであろう。さらに、当業者であれば、一部の場合には、官能基の不適合を回避するためにステップの順序を制御しなくてはならないことを認識するであろう。当業者であれば、より収束的な経路(すなわち、分子のいくつかの部の非線形または事前構築)が、より効率的な標的化合物の構築方法であることを認識するであろう。四環系インドール誘導体の調製に適した方法は、スキーム1〜4において上記で説明されている。
出発材料およびスキーム1〜4において説明されている方法を使用して調製された中間体は、濾過、蒸留、結晶化、クロマトグラフィー等を含むがこれらに限定されない従来の技術を使用し、必要に応じて単離および精製することができる。そのような物質は、物理定数およびスペクトルデータを含む従来の手段を使用して特徴付けすることができる。
一般的方法
市販の溶媒、試薬および中間体は、受け取ったままの状態で使用した。市販のものではない試薬および中間体は、後述する通りの方式で調製した。1H NMRスペクトルはBruker Avance 500(500MHz)で得たものであり、Me4Siから低磁場のppmとして報告され、陽子数、多重度および結合定数がヘルツで括弧内に示される。LC/MSデータが提示される場合、分析は、Applied Biosystems API−100質量分析計および島津製作所SCL−10A LCカラム:AltechプラチナC18、3ミクロン、内径33mm×7mm;勾配流:0分−10%のCH3CN、5分−95%のCH3CN、5〜7分−95%のCH3CN、7分−停止を使用して実施した。保持時間および観察された親イオンが示されている。フラッシュカラムクロマトグラフィーは、Biotage,Inc.製のプレパック順相シリカまたはFisher Scientific製のバルクシリカを使用して実施した。
(実施例1)
中間体化合物1Eの調製
冷却した水浴中エチル5−クロロインドール−2−カルボキシレート、1A(20g、89.6mmol)のTHF(200mL)溶液に、N−ブロモスクシンイミド(16.0g、89.9mmol)をゆっくり加えた。得られた反応混合物を室温で18時間撹拌した後、水(700mL)を加えた。混合物を室温で20分間撹拌し続け、次いで濾過した。固体を水(2×100mL)で洗浄し、乾燥させて、粗製の生成物1B(25.8g、90%収率)を得た。
3−ブロモ−5−クロロ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル、1B(1.00g、3.31mmol)、2,4−ジメトキシピリミジン−5−ボロン酸(0.73g、3.97mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)とジクロロメタンとの錯体(1:1)(0.26g、0.32mmol)のDME(15mL)混合物に、炭酸ナトリウム溶液(1.5Mを4.5mL、6.75mmol)を注射器により加えた。反応混合物を6時間還流状態で撹拌した後、室温に冷却した。混合物をジクロロメタン(50mL)で希釈し、セライトのパッドを通して濾過した。濾液を減圧下に濃縮した。シリカゲル(ヘキサン類中20%酢酸エチル)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより残渣を精製して、生成物1Cを白色固体として得た(0.47g、39%収率)。M.S.C
17H
16ClN
3O
4についての実測値:362.2(M+H)
+。
ステップ3:
5−クロロ−3−(2,4−ジメトキシ−ピリミジン−5−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル、1C(620mg、1.71mmol)のDMF溶液に、(4−ブロモメチル−ピリジン−2−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(490mg、1.71mmol)および炭酸セシウム(1100mg、3.39mmol)を加えた。得られた懸濁液を室温で17時間撹拌した。次いで混合物を酢酸エチル(80mL)で希釈し、水(3×50mL)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。ヘキサン類中30%酢酸エチルを用いるシリカゲル上でのクロマトグラフィーにより残渣を精製して、生成物1D(705mg、73%収率)を得た。M.S.C
28H
30ClN
5O
6についての実測値:568.3(M+H)
+。
ステップ4:
1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピリジン−4−イルメチル)−5−クロロ−3−(2,4−ジメトキシ−ピリミジン−5−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル、1D(500mg、0.88mmol)のTHF(10mL)溶液に、水酸化リチウム水溶液(1Mを2.0ml、2.9mmol)を加えた。得られた反応混合物を16時間還流状態で撹拌した。次いで反応物を冷却し、減圧下に濃縮した。残渣をメタノール(80mL)に溶解し、1.0MのHCl水溶液(2.5mL、2.5mmol)で中和し、次いで減圧下に再度濃縮した。残渣をジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下に濃縮し、ハウス真空(house vacuum)下で乾燥させて、化合物1E(440mg、92%)を得た。M.S.C
26H
26ClN
5O
6についての実測値:540.3(M+H)
+。
(実施例2)
中間体化合物2Eの調製
5−クロロ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル、2A(5.0g、22mmol)のクロロホルム(25mL)溶液に、室温でN−ヨードスクシンイミド(5.0g、22mmol)を加えた。得られた懸濁液を室温で24時間撹拌した。次いで混合物を減圧下に濃縮し、残渣を酢酸エチル(300mL)に溶解した。混合物を水(100mL)およびブラインでそれぞれ洗浄した。分離した有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮して、粗製の生成物2B(7.0g、91%収率)を得た。M.S.C
11H
9ClINO
2についての実測値:350.2(M+H)
+。
ステップ2:
5−クロロ−3−ヨード−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル、2B(3.0g、8.6mmol)を1,2−ジメトキシエタン(40mL)に溶解し、PdCl
2(dppf)
2(0.7g、0.86mmol)を加えた。得られた混合物を90℃で0.5時間還流させた。上記混合物に、2−メトキシ−3−ピリジンボロン酸(2.9g、18.8mmol)および炭酸カリウム(2.4g、17.3mmol)の水(10mL)溶液をゆっくり加えた。得られた2相混合物を90℃で1時間激しく撹拌した後、室温に冷却した。反応混合物を濾過し、減圧下に濃縮した。残渣を酢酸エチル(150mL)で希釈し、亜硫酸ナトリウム(5g)の水(50mL)溶液で洗浄した。水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより残渣を精製して、化合物2C(1.87g、66%収率)を得た。M.S.C
17H
15ClN
2O
3についての実測値:331.20(M+H)
+。
ステップ3:
5−クロロ−3−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル、2C(1.0g、3.0mmol)を室温でDMF(15mL)に溶解した。(4−ブロモメチル−ピリジン−2−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.0g、3.6mmol)および炭酸セシウム(0.9g、4.5mmol)を順次加え、得られた懸濁液を室温で20時間撹拌した。酢酸エチル(200mL)および水(100mL)を反応混合物に加え、層を分離した。有機層をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより粗製の生成物を精製して、化合物2D(1.49g、93%収率)を得た。M.S.C
29H
30ClN
3O
5についての実測値:537.27(M+H)
+;437.17(M−Boc+H)
+。
ステップ4:
1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピリジン−4−イルメチル)−5−クロロ−3−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル、2D(1.5g、2.79mmol)のTHF(20mL)溶液に、水酸化リチウム(0.3g、8.37mmol)の水(5mL)溶液を加えた。得られた懸濁液を60℃で20時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮した。酢酸エチル(150mL)および水(100mL)を残渣に加えた。1NのHCl水溶液を加えることにより水層をpH=1〜2に酸性化し、NaCl塩で飽和した。層を分離し、水層を酢酸エチル(2×100mL)でさらに抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮して、粗製の生成物2E(100%収率)を得た。
エチル5−ブロモ2−インドールカルボキシレート、3A(4.0g、14.9mmol)を室温でアセトン(200mL)に溶解した。混合物にN−ヨードスクシンイミド(3.65g、15.4mmol)を加えた。得られた懸濁液を室温で3時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残渣を酢酸エチル(150mL)に溶解した。混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(50mL)で洗浄した。層を分離し、水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥(硫酸マグネシウム)させ、濾過し、減圧下に濃縮して、粗製の生成物3B(100%収率)を得た。
5−ブロモ−3−ヨード−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル、3B(8.66g、21.9mmol)を1,2−ジメトキシエタン(400mL)に溶解した。PdCl
2(dppf)
2(1.80g、2.20mmol)を加えた。得られた混合物を、5分間窒素を吹き込んで脱気した後、90℃に加熱し、15分間撹拌した。第二のフラスコ中、2−メトキシ−3−ピリジンボロン酸(3.72g、24.3mmol)および炭酸カリウム(15.2g、110mmol)のジメトキシエタン(100mL)および水(100mL)混合物を、5分間窒素を吹き込んで脱気した。次いで混合物を最初のフラスコに3回に分けて移した。得られた2相混合物を90℃で3.5時間激しく撹拌した後、室温に冷却した。室温で亜硫酸ナトリウム(15g)の水(200mL)溶液を加えることにより反応物をクエンチした。酢酸エチル(200mL)を加え、層を分離した。水層を酢酸エチル(2×300mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥(硫酸マグネシウム)させ、濾過し、減圧下に濃縮して、粗製の生成物3C(100%収率)を得た。M.S.C
17H
15BrN
2O
3についての計算値:375.22、実測値:377.00。
ステップ3:
5−ブロモ−3−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル、3C(0.66g、1.59mmol)を室温でDMF(50mL)に溶解した。混合物に2−フルオロベンジルブロミド(0.42g、2.23mmol)および炭酸セシウム(0.84g、2.40mmol)を加えた。得られた懸濁液を室温で18時間撹拌した。酢酸エチル(200mL)および水(100mL)を反応混合物に加え、層を分離した。水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×100mL)で洗浄した。分離した有機層を乾燥(硫酸マグネシウム)させ、濾過し、減圧下に濃縮して、粗製の生成物を得た。フラッシュクロマトグラフィーにより粗製の生成物を精製して、生成物3D(0.32g、42%収率)を得た。M.S.C
24H
20N
2O
3BrFについての計算値:483.33、実測値:485.3。
ステップ4:
5−ブロモ−1−(2−フルオロ−ベンジル)−3−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル、3D(0.32g、0.66mmol)のメタノール(5mL)溶液に水酸化リチウム一水和物(110mg、2.64mmol)を加えた。水(0.2mL)を加えて溶解性を向上させた。得られた懸濁液を室温で5分間撹拌した後、マイクロ波反応器中20分間置いた(120℃、高出力)。混合物を減圧下に濃縮した。酢酸エチル(50mL)および水(50mL)を残渣に加えた。1NのHCl水溶液を加えることにより水層をpH=2に酸性化し、NaCl塩で飽和した。層を分離し、水層を酢酸エチル(2×50mL)でさらに抽出した。合わせた有機層を乾燥(硫酸マグネシウム)させ、濾過し、減圧下に濃縮して、化合物3E(93%収率)を得た。M.S.C
22H
16N
2O
3BrFについての計算値:455.28、実測値:456.01(M+H)
+。
(実施例4)
中間体化合物4Eの調製
エチル5−メチルインドールカルボキシレート、4A(5.0g、24.6mmol)のアセトン(200mL)溶液にN−ヨードスクシンイミド(3.65g、15.4mmol)を加えた。得られた懸濁液を室温で4時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残渣を酢酸エチル(200mL)に溶解した。混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄した。層を分離し、水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を水(200mL)で洗浄し、次いで乾燥(硫酸マグネシウム)させ、濾過し、減圧下に濃縮して、粗製の生成物4B(7.62g、94%収率)を得た。
ステップ2:
3−ヨード−5−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル、4B(7.62g、23.2mmol)を1,2−ジメトキシエタン(100mL)に溶解し、PdCl
2(dppf)
2(1.89g、2.32mmol)を加えた。得られた混合物を、10分間窒素を吹き込んで脱気した。第二のフラスコ中、2−メトキシ−3−ピリジンボロン酸(4.26g、27.8mmol)および炭酸カリウム(16.0g、115.8mmol)のジメトキシエタン(50mL)および水(50mL)混合物を、5分間窒素を吹き込んで脱気した。次いで混合物を最初のフラスコにゆっくり移した。得られた2相混合物を室温で15分間撹拌し、次いで90℃で4時間激しく撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、室温で亜硫酸ナトリウム(5g)の水(100mL)溶液を加えることによりクエンチした。酢酸エチル(200mL)を加え、層を分離した。水層を酢酸エチル(2×300mL)で抽出した。合わせた有機層をセライトのパッドを通して濾過し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下に濃縮して、粗製の生成物4C(4.12g、57%収率)を得た。M.S.C
18H
18N
2O
3についての計算値:310.35、実測値:311.15(M+H)
+。
ステップ3:
3−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−5−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル、4C(0.70g、2.25mmol)を室温でDMF(25mL)に溶解した。混合物に2−フルオロベンジルブロミド(0.68g、3.60mmol)および炭酸セシウム(1.60g、4.50mmol)を加えた。得られた懸濁液を室温で18時間撹拌した。THF/酢酸エチル(1:3)300mLおよび水50mLを反応混合物に加え、層を分離した。水層をTHF/酢酸エチル(1:3)100mLで抽出した。合わせた有機層を水(3×100mL)で洗浄した。分離した有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。得られた粗製の生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、化合物4D(0.75g、79%収率)を得た。M.S.C
25H
23FN
2O
3についての計算値:418.46、実測値:419.27(M+H)
+。
ステップ4:
1−(2−フルオロ−ベンジル)−3−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−5−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル、4D(0.75g、1.79mmol)のメタノール(20mL)溶液に、水酸化リチウム一水和物(220mg、5.24mmol)を加えた。水(0.2mL)を加えて溶解性を向上させた。得られた懸濁液を室温で5分間撹拌した後、マイクロ波反応器中20分間置いた(120℃、高出力)。混合物を減圧下に濃縮し、水30mLを加えた。1NのHCl水溶液を加えることにより水層をpH=2に酸性化し、混合物をTHF/酢酸エチル(3:1)100mLで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮して、粗製の生成物4E(0.70g、99%収率)を得た。M.S.C
23H
19FN
2O
3についての計算値:390.41、実測値:391.2(M+H)
+。
(実施例5)
中間体化合物5Jの調製
エチル5−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボキシレート5A(6.0g、29.24mmol)のジクロロメタン300mL溶液を、イミダゾール(4.0当量、7.96g)およびtert−ブチルジメチルシリルクロリド(2.0当量、8.82g)で処理した。反応物を室温で3時間撹拌した。少量の試料(1mL)を反応混合物から取り、ジクロロメタン(10mL)で希釈し、水で洗浄した。溶媒を蒸発させ、NMR分析は全ての出発物が消費されたことを示した。反応混合物をジクロロメタン(300mL)で希釈し、水(2×100mL)およびブライン(100mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、化合物5B(9.20g、98%)を白色固体として得た。
ステップ2:
エチル5−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−1H−インドール−2−カルボキシレート5B(9.0g)のクロロホルム300mL溶液を氷冷し、N−ヨードスクシンイミド(1.1当量、6.97g)で処理した。混合物を0℃で10分間、次いで室温で2時間撹拌した。少量のアリコートのNMR分析は、出発物が完全に転化していることを示した。反応混合物をジクロロメタン(300mL)で希釈し、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(150mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(150mL)およびブライン(100mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、化合物5C(11.58g、92%)を白色固体として得た。M.S.C
17H
24INO
3Siについての実測値:446.36(M+H)
+。
ステップ3:
2−メトキシ−3−ピリジンボロン酸(1.05当量、3.27g)を、5C(9.06g、20.345mmol)の1,2−ジメトキシエタン100mL溶液に加えた。混合物を脱気(真空/アルゴンフラッシュ)し、PdCl
2(dppf)
2(10mol%、1.66g)を加え、得られた橙色溶液を室温で30分間撹拌した。炭酸カリウムの溶液(4.0当量、1M水溶液81mL)を加え、得られた茶褐色溶液を90℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、濃縮した。残渣を酢酸エチル(600mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を2つの等量部に分け、シリカゲルクロマトグラフィー(Biotage75−Mカラム、濃度勾配:ヘキサン類中0から30%酢酸エチル)によりそれぞれを精製して、化合物5Dを白色固体として得た(6.76g、65%)。M.S.C
23H
30N
2O
4Siについての実測値:427.56(M+H)
+。
ステップ4:
インドール誘導体5D(6.5g、15.237mmol)の乾燥THF(50mL)溶液を、水素化ナトリウム(1.3当量、鉱油中60%懸濁液792mg)の乾燥THF(50mL)氷冷懸濁液に加えた。得られた溶液を10分間撹拌し、続いて2,5−ジフルオロベンジルブロミド(1.3当量、2.54mL、d1.613)を加えた。触媒量のテトラブチルアンモニウムヨージド(0.2当量、1.12g)を反応混合物に加え、18時間(0から25℃の温度で)撹拌を続けた。水(10mL)を加えることにより反応物をクエンチし、混合物を酢酸エチル(500mL)で希釈した。有機層を水(2×100mL)およびブライン(80mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、所望しないビス−N,O−ジフルオロベンジル生成物を不純物として含む粗製の生成物5Eを無色発泡体として得た。粗製の混合物をさらには何ら精製せずに次の反応に使用した。
ステップ5:
粗製のシリルエーテル5E(15.237mmol、8.4g)のTHF(100mL)溶液(注記:5Eはビス−N,O−ジフルオロベンジル化合物と同定される不純物を含んでいる)を氷冷し、約1.0当量のTBAF(THF中1.0M溶液15mL)で処理した。混合物は直ちに黄緑色に変色し、5分後のTLC(ヘキサン類中30%酢酸エチル)は、出発物がもはや残っていないことを示した。混合物を酢酸エチル(500mL)で希釈し、水(100mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(Biotage75−Mカラム、濃度勾配:ヘキサン類中10から50%酢酸エチル)により残渣を精製して、化合物5Fを白色固体として得た(5.8g、2ステップで88%)。
ステップ6:
1−(2,5−ジフルオロ−ベンジル)−5−ヒドロキシ−3−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル5F(2.0g、4.56mmol)の乾燥ジクロロメタン20mL溶液を氷冷し、ピリジン(4mL)およびトリフルオロメタンスルホン酸無水物(2.1当量、1.61mL、d1.677)で処理した。混合物を10分間撹拌し、触媒量の4−ジメチルアミノピリジンで処理した。冷却浴を除去し、反応物を2時間撹拌した。TLC(ヘキサン類中10%酢酸エチル)は、出発物がもはや残っていないことを示し、混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、水(50mL)およびブライン(50mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(Biotage40−Mカラム、濃度勾配:ヘキサン類中0から20%酢酸エチル)により残渣を精製して、化合物5G(2.50g、96%)を無色油として得た。
ステップ7:
1−(2,5−ジフルオロ−ベンジル)−3−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−5−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル5G(650mg、1.13mmol)のTHF(10mL)溶液を、塩化リチウム(7.0当量、336mg)および(Z)−1−プロペニルトリブチルスタンナン(1.5当量、0.51mL、d1.1)で処理した。混合物を脱気(真空/窒素フラッシュ)し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(10mol%、130mg)を加えた。反応混合物を70℃に加熱し、終夜撹拌した。TLC(ヘキサン類中10%酢酸エチル)およびMS分析は、出発物が完全に転化していることを示した。混合物を酢酸エチル(80mL)で希釈し、水(10mL)、10%水酸化アンモニウム水溶液(10mL)、水(10mL)、およびブライン(10mL)で順次洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(Biotage25−Mカラム、濃度勾配:ヘキサン類80mL、次いでヘキサン類中0から25%酢酸エチル)により残渣を精製して、化合物5H(400mg、77%)を無色油として得た。
ステップ8:
ジエチル亜鉛(10.0当量、ヘプタン中1M溶液3.9mL)の乾燥ジクロロメタン2mL溶液に、激しく撹拌しながら0℃(氷水浴)でトリフルオロ酢酸(10.0当量、0.299mL、d1.480)のジクロロメタン0.5mL溶液を滴下添加した。得られた混合物を10分間撹拌した後、ジヨードメタン(10.0当量、0.31mL、d3.325)のジクロロメタン0.5mL溶液を滴下添加した。混合物を10分間撹拌し、続いて1−(2,5−ジフルオロ−ベンジル)−3−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−5−プロプ−Z−エニル−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル5H(180mg、0.389mmol)の乾燥ジクロロメタン1mL溶液を加えた。反応物を0℃で撹拌し、TLCおよびMS分析により監視した(注記:出発物および生成物のRfは、異なる溶媒系中で同一である)。4時間後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)を加えることにより反応物をクエンチした。混合物を酢酸エチル(50mL)で抽出した。有機層を1MのHCl水溶液(10mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)、およびブライン(10mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(Biotage12−Sカラム、濃度勾配:ヘキサン類中0から20%酢酸エチル)により残渣を精製して、化合物5Iを無色油として得た。
ステップ9:
1−(2,5−ジフルオロ−ベンジル)−3−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−5−(2−シス−メチル−シクロプロピル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル5I(230mg、0.482mmol)の5:1:1THF/水/メタノール混合物10mL溶液を、水酸化リチウム一水和物(5.0当量、101mg)で処理した。混合物を50℃に5時間加熱した。TLC(ヘキサン類中20%酢酸エチル)は、出発物が完全に消費されていることを示した。混合物を1MのHCl水溶液(40mL)で希釈し、生成物をジクロロメタン(3×25mL)に溶解した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、化合物5J(205mg、95%収率)を白色固体として得た。
(実施例6)
中間体化合物6Hの調製
エチル5−ベンジルオキシインドール−2−カルボキシレート、6A(5.0g、16.9mmol)を室温でアセトン(400mL)に溶解した。混合物にN−ヨードスクシンイミド(4.0g、16.9mmol)を加えた。得られた懸濁液を室温で3時間撹拌した。混合物を減圧下に濃縮し、残渣を酢酸エチル(300mL)に溶解した。混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄した。層を分離し、水層を酢酸エチル(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮して、粗製の生成物6B(100%収率)を得た。M.S.C
18H
16INO
3についての実測値:421.89(M+H)
+。
ステップ2:
5−ベンジルオキシ−3−ヨード−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル、6B(4.0g、9.48mmol)を1,2−ジメトキシエタン(90mL)に溶解した。PdCl
2(dppf)
2(775mg、0.95mmol)を加えた。得られた混合物を、5分間アルゴンを吹き込んで脱気した後、90℃に加熱し、30分間撹拌した。第二のフラスコ中、2−メトキシ−3−ピリジンボロン酸(1.95g、11.4mmol)および炭酸カリウム(6.6g、47.8mmol)のジメトキシエタン(30mL)および水(30mL)混合物を、5分間アルゴンを吹き込んで脱気した。次いで混合物を最初のフラスコに3回に分けて移した。得られた2相混合物を90℃で4時間激しく撹拌した後、室温に冷却した。室温で亜硫酸ナトリウム(10g)の水(400mL)溶液を加えることにより反応物をクエンチした。酢酸エチル(500mL)を加え、層を分離した。水層を酢酸エチル(2×500mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮して、粗製の生成物6C(3.2g、84%収率)を得た。M.S.C
24H
22N
2O
4についての実測値:403.2(M+H)
+。
ステップ3:
5−ベンジルオキシ−3−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル、6C(2.0g、4.96mmol)を室温でDMF(60mL)に溶解した。混合物に(4−ブロモメチル−ピリジン−2−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.4g、4.88mmol)および炭酸セシウム(3.6g、11.0mmol)を加えた。得られた懸濁液を室温で18時間撹拌した。酢酸エチル(200mL)および水(150mL)を加え、層を分離した。水層を酢酸エチル(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮して、粗製の生成物6D(1.95g、65%収率)を得た。M.S.C
35H
36N
4O
6についての実測値:609.4(M+H)
+。
ステップ4:
5−ベンジルオキシ−1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピリジン−4−イルメチル)−3−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル、6D(1.90g、3.12mmol)のEtOH溶液に、10%Pd−C(1.0g)を加えた。フラスコを真空にし、次いでH
2ガスを充填した。反応混合物をH
2ガス下室温で3時間撹拌した。パラジウム触媒をセライトのパッドを通して濾別し、MeOH/THF(1:1)100mLで洗浄した。集めた濾液を減圧下に濃縮して、粗製の生成物6E(1.54g、95%収率)を得た。M.S.C
28H
30N
4O
6についての実測値:519.5(M+H)
+。
ステップ5:
1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピリジン−4−イルメチル)−5−ヒドロキシ−3−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル、6E(1.54g、2.97mmol)およびトリエチルアミン(1.0mL、7.17mmol)のジクロロメタン(50mL)混合物に、PhN(SO
2CF
3)
2(1.35g、3.78mmol)を加えた。得られた反応混合物を0℃から室温で18時間撹拌した。次いで混合物をジクロロメタン(100mL)で希釈し、1N炭酸ナトリウム水溶液(2×50mL)で洗浄した。分離した水溶液をジクロロメタン(100mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにより粗製の生成物を精製して、生成物6F(1.55g、80%収率)を得た。M.S.C
29H
29F
3N
4O
8Sについての実測値:651.5(M+H)
+。
ステップ6:
1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピリジン−4−イルメチル)−3−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−5−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル、6F(600mg、0.92mmol)、TMSアセチレン(0.65mL、4.69mmol)およびnBu
4N
+I
−(409mg、1.11mmol)のDMF(20mL)溶液に、PdCl
2(PPh
3)
2(65mg、0.09mmol)、CuI(53mg、0.28mmol)およびトリエチルアミン(0.65mL、4.66mmol)を加えた。得られた反応混合物を密封管中65℃で18時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、水(90mL)およびEtOAc(150mL)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(2×90mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×50mL)で洗浄した後、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮して、粗製の生成物6F(514mg、93%収率)を得た。M.S.C
33H
38N
4O
5Siについての実測値:599.5(M+H)
+。
ステップ7:
1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピリジン−4−イルメチル)−3−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−5−トリメチルシラニルエチニル−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル、6G(251mg、0.42mmol)の水(3mL)およびTHF(3mL)溶液に、1N水酸化リチウム水溶液(1.3mL)を加えた。得られた懸濁液を70℃で18時間撹拌した。混合物を室温に冷却し、1NのHCl水溶液を加えることにより水層をpH=2に酸性化した。混合物を酢酸エチル(50mL)および水(30mL)で希釈し、層を分離した。水層をTHF/酢酸エチル(1:1)50mLで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮して、粗製の生成物6H(191mg、91%収率)を得た。M.S.C
28H
26N
4O
5についての実測値:499.4(M+H)
+。
(実施例7)
中間体化合物7Hの調製
エチル5−ヒドロキシ−1H−インドール−2−カルボキシレート7A(10.0g、48.73mmol)のジクロロメタン300mL溶液を、イミダゾール(4.0当量、13.27g)およびtert−ブチルジメチルシリルクロリド(2.0当量、14.69g)で処理した。反応物を室温で3時間撹拌した。少量の試料(1mL)を反応混合物から取り、ジクロロメタン(10mL)で希釈し、水で洗浄した。溶媒を蒸発させ、NMR分析は、全ての出発物が消費されたことを示した。反応混合物をジクロロメタン(300mL)で希釈し、水(2×200mL)およびブライン(200mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、化合物7B(15.75g)を白色固体として得た。
ステップ2:
エチル5−tert−ブチルジメチルシリルオキシ−1H−インドール−2−カルボキシレート7B(15.6g)のクロロホルム500mL溶液を氷冷し、N−ヨードスクシンイミド(1.1当量、12.06g)で処理した。混合物を0℃で10分間、次いで室温で2時間撹拌した。少量のアリコートのNMR分析は、出発物が完全に転化していることを示した。反応混合物をジクロロメタン(300mL)で希釈し、飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(200mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(200mL)およびブライン(200mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、化合物7C(19.47g、90%)を白色固体として得た。M.S.C
17H
24INO
3Siについての実測値:446.36(M+H)
+。
ステップ3:
2−メトキシ−3−ピリジンボロン酸(1.05当量、6.99g)を、7C(19.4g、43.55mmol)の1,2−ジメトキシエタン500mL溶液に加えた。混合物を脱気(真空/アルゴンフラッシュ)し、PdCl
2(dppf)
2(5mol%、1.78g)を加え、得られた橙色溶液を室温で30分間撹拌した。炭酸カリウムの溶液(4.0当量、1M水溶液174mL)を加え、得られた茶褐色溶液を90℃で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、濃縮した。残渣を酢酸エチル(1L)で希釈し、ブライン(200mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。残渣を2つの等量部に分け、シリカゲルクロマトグラフィー(Biotage75−Mカラム、濃度勾配:ヘキサン類中0から35%酢酸エチル)によりそれぞれを精製して、化合物7Dを白色固体として得た(14.5g、80%)。M.S.C
23H
30N
2O
4Siについての実測値:427.56(M+H)
+。
ステップ4:
インドール誘導体7D(4.0g、9.376mmol)の乾燥DMF(90mL)溶液を氷冷し、2,5−ジフルオロベンジルブロミド(1.1当量、1.32mL、d1.613)および炭酸セシウム(3.0当量、9.16g)で処理した。混合物は黄色に変色し、氷水浴を除去した。触媒量のテトラブチルアンモニウムヨージド(およそ20mg)を加えた。反応混合物を30分間撹拌し、その際色は緑色になり、TLC(ヘキサン類中20%酢酸エチル)は、もはや出発物が残っていないことを示した。水(10mL)を加えることにより反応物をクエンチし、混合物を酢酸エチル(400mL)で希釈した。有機層を水(3×80mL)およびブライン(80mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗製の生成物7Eを得た。粗製の混合物をさらには何ら精製せずに次の反応に使用した。
ステップ5:
粗製のシリルエーテル7E(9.376mmol)のTHF(100mL)溶液を氷冷し、約1.0当量のTBAF(THF中1.0M溶液9.3mL)で処理した。混合物は直ちに黄緑色に変色し、5分後のTLC(ヘキサン類中20%酢酸エチル)は、出発物がもはや残っていないことを示した。混合物を酢酸エチル(400mL)で希釈し、水(100mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(Biotage75−Mカラム、濃度勾配:ヘキサン類中10から50%酢酸エチル)により残渣を精製して、化合物7Fを白色固体として得た(3.81g、94%)。
1−(2,5−ジフルオロ−ベンジル)−5−ヒドロキシ−3−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル7F(600mg、1.368mmol)の乾燥DMF(10mL)溶液を氷冷し、ヨードエタン(3.0当量、0.34mL、d1.950)および炭酸セシウム(2.5当量、1.11g)で処理した。得られた黄色溶液を50℃で30分間撹拌し、その時点でTLC(ヘキサン類中20%酢酸エチル)は、出発物がもはや残っていないことを示し、混合物を酢酸エチル(100mL)で希釈し、水(3×20mL)およびブライン(10mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(Biotage25−Mカラム、濃度勾配:ヘキサン類中0から20%酢酸エチル)により残渣を精製して、化合物7G(530mg、87%)を白色固体として得た。M.S.C
26H
24F
2N
2O
4についての実測値:467.13(M+H)
+。
ステップ7:
7G(530mg、1.136mmol)の4:1:1THF/水/メタノール混合物12mL溶液を、水酸化リチウム一水和物(5.0当量、238mg)で処理した。混合物を60℃に5時間加熱した。TLC(ヘキサン類中20%酢酸エチル)は、出発物が完全に消費されていることを示した。混合物を1MのHCl水溶液(50mL)で希釈し、生成物をジクロロメタン(3×40mL)に溶解した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、化合物7H(0.912mmol、80%)を白色固体として得た。M.S.C
24H
20F
2N
2O
4についての実測値:439.02(M+H)
+。
(実施例8)
中間体化合物8Fの調製
エチル5−(トリフルオロメトキシ)−1H−インドール−2−カルボキシレート、8A(1.95g、7.14mmol)のアセトン(40mL)溶液に、N−ヨードスクシンイミド(1.61g、7.14mmol)を加えた。得られた懸濁液を室温で3.75時間撹拌した。反応物をチオ硫酸ナトリウム水溶液(50mL)でクエンチした。揮発物を減圧下に蒸発させ、残渣を酢酸エチル(500mL)および水(100mL)に溶解した。混合物を飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(100mL)で洗浄した。層を分離し、水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を1N炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)およびブライン(50mL)で洗浄した。次いで有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮して、粗製の生成物8B(2.8g、98%収率)を得た。
3−ヨード−5−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル、8B(2.80g、7.02mmol)の1,2−ジメトキシエタン(90mL)溶液に、PdCl
2(dppf)
2(573mg、0.70mmol)を加えた。得られた混合物を、10分間窒素を吹き込んで脱気した。第二のフラスコ中、2−メトキシ−3−ピリジンボロン酸(1.29g、8.42mmol)および炭酸カリウム(4.85g、35.1mmol)のジメトキシエタン(30mL)および水(30mL)混合物を、5分間窒素を吹き込んで脱気した。次いで混合物を最初のフラスコにゆっくり移した。得られた2相混合物を90℃で4.25時間激しく撹拌した後、室温に冷却した。室温で亜硫酸ナトリウム(5g)の水(100mL)溶液を加えることにより反応物をクエンチした。酢酸エチル(100mL)を加え、層を分離した。水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮して、粗製の生成物8C(1.44g、54%収率)を得た。M.S.C
18H
15F
3N
2O
4についての実測値:381.04(M+H)
+。
ステップ3:
3−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−5−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル、8C(1.0g、2.63mmol)を室温でDMF(100mL)に溶解した。混合物に(4−ブロモメチル−ピリジン−2−イル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.83g、2.89mmol)および炭酸セシウム(1.29g、3.95mmol)を加えた。得られた懸濁液を室温で18時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(500mL)で希釈し、水(3×80mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2×50mL)およびブラインでそれぞれ洗浄した。分離した有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。得られた粗製の生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、化合物8D(1.44g、93%収率)を得た。M.S.C
29H
29F
3N
4O
6についての実測値:587.51(M+H)
+。
ステップ4:
1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピリジン−4−イルメチル)−3−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−5−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル、8D(1.42g、2.42mmol)のTHF(15mL)および水(3mL)溶液に、1N水酸化リチウム水溶液(12.1mL、12.10mmol)を加えた。得られた懸濁液を70℃で22時間還流させた。混合物を室温に冷却し、1NのHCl水溶液を加えることにより水層をpH=2に酸性化した。混合物をTHF/酢酸エチル(1:1)100mLで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮して、粗製の生成物8E(100%収率)を得た。M.S.C
27H
25F
3N
4O
6についての実測値:559.21(M+H)
+。
ステップ5:
1−(2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−ピリジン−4−イルメチル)−3−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−5−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸、8E(24mg、0.04mmol)を、管中1,4−ジオキサン中4NのHCl(2mL)に溶解した。後に水(1滴)を加えた。反応混合物を密封管中90℃で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却した後、減圧下に濃縮して、化合物8F(100%収率)を得た。M.S.C
21H
15F
3N
4O
4についての実測値:445.2(M+H)
+。
(実施例9)
化合物125の調製
インドール9A(1.6g、6.9mmol)のトルエン(5.0mL)溶液にN,N−ジメチルホルムアミドジ−tertブチルアセタール(5mL)を加え、90℃に12時間加熱し、室温に冷却し、さらにN,N−ジメチルホルムアミドジ−tertブチルアセタールのアリコート(5mL)を加え、反応混合物を90℃に12時間加熱し、室温に冷却し、酢酸エチル(10.0mL)で希釈し、水(2×10.0mL)、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、化合物9B(1.2g、60%)を白色固体として得た。
9B(1.2g、4.2mmol)のCHCl
3(25mL)溶液にN−ヨードスクシンイミド(946mg、4.2mmol)を加え、反応物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、水で希釈し、EtOAc(200mL)に抽出した。合わせた有機層を乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。茶褐色残渣を最少量のCH
2Cl
2に溶解し、ヘキサン類で摩砕した。化合物9Cが茶褐色固体として分離し、これを濾過し、真空乾燥させた(1.23g、72%収率)。
化合物9C(1.23g、3.0mmol)のDME(30mL)溶液に、窒素雰囲気下2−メトキシ−3−ピリジルボロン酸(0.482g、3.15mmol)およびPd(dppf)
2Cl
2(245mg、0.3mmol)を加え、得られた反応物を窒素下室温で0.5時間撹拌した。次いで反応混合物を炭酸カリウム(1.6g、12mmol)の水(12mL)溶液で処理し、得られた溶液を90℃に加熱し、この温度で1時間撹拌した。次いで反応混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、得られた溶液を真空下で濃縮して、粗製の残渣を得、フラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン類、0から30%EtOAc)を用いてこれを精製して、生成物9Dを固体として得た(820.0mg)。M.S.C
20H
19F
3N
2O
3についての実測値:393.2(M+H)
+。
ステップ4:
インドール9D(10.0g、25.4mmol)のDMF(100mL)溶液に、炭酸セシウム(9.93g、30.5mmol)および3−フルオロ−3−メチルベンジルブロミド(3.57mL、30.5mmol)を加え、室温で12時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(500mL)で希釈し、水(3×100mL)でおよびブライン(2×100mL)で洗浄した。合わせた有機層を乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮して、シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィーを用いて精製して、生成物9Eを無色固体として得た。
ステップ5:
化合物9E(1.0g、1.94mmol)の溶液をジオキサン(20mL)中4NのHClに溶解し、80℃で終夜加熱した。冷却後、揮発物を減圧下に除去して、粗製の生成物を得、これを直接次のステップに使用した。最初のステップからの残渣を無水THF(10.0mL)およびEDCI(3.8mmol、746mg)に溶解し、Et
3N(2.55mL、19.0mmol)をこれに加えた。反応混合物を室温で12時間撹拌し、1NのHClで洗浄し、CH
2Cl
2(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、生成物125(724mg)を得た。M.S.C
23H
14F
4N
2O
2についての実測値:427.2(M+H)
+。
(実施例10)
化合物44の調製
インドール10A(1.6g、6.9mmol)のトルエン(5.0mL)溶液にN,N−ジメチルホルムアミドジ−tertブチルアセタール(5mL)を加え、90℃に12時間加熱し、室温に冷却し、さらにN,N−ジメチルホルムアミドジ−tertブチルアセタールのアリコート(5mL)を加え、反応混合物を90℃に12時間加熱し、室温に冷却し、酢酸エチル(10.0mL)で希釈し、水(2×10.0mL)、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して、生成物10B(1.2g、60%)を白色固体として得た。
ステップ2:
化合物10B(1.2g、4.2mmol)のCHCl
3(25mL)溶液にN−ヨードスクシンイミド(946mg、4.2mmol)を加え、反応物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、水で希釈し、EtOAc(200mL)に抽出した。合わせた有機層を乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。茶褐色残渣を最少量のCH
2Cl
2に溶解し、ヘキサン類で摩砕した。生成物10Cが茶褐色固体として分離し、これを濾過し、真空乾燥させた(1.23g、72%収率)。
ステップ3:
化合物10C(1.23g、3.0mmol)のDME(30mL)溶液に、窒素雰囲気下2−メトキシ−3−ピリジルボロン酸(0.482g、3.15mmol)およびPd(dppf)
2Cl
2(245mg、0.3mmol)を加え、得られた反応物を窒素下室温で0.5時間撹拌した。次いで反応混合物を炭酸カリウム(1.6g、12mmol)の水(12mL)溶液で処理し、得られた溶液を90℃に加熱し、この温度で1時間撹拌した。次いで反応混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、得られた溶液を真空下で濃縮して、粗製の残渣を得、フラッシュカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン類、0から30%EtOAc)を用いてこれを精製して、生成物10Dを固体として得た(820.0mg)。
ステップ4:
インドール10D(10.0g、25.4mmol)のDMF(100mL)溶液に、炭酸セシウム(9.93g、30.5mmol)および2−フルオロベンジルブロミド(3.57mL、30.5mmol)を加え、室温で12時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(500mL)で希釈し、水(3×100mL)でおよびブライン(2×100mL)で洗浄した。合わせた有機層を乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮し、シリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィーを用いて精製して、生成物10Eを無色固体として得た。
ステップ5:
ジオキサン(20mL)中4NのHClを、密封管中インドール10E(1.30g)に加え、80℃(油浴)に終夜加熱した。室温に冷却した後、溶媒を減圧下に除去して、粗製の生成物を得、これを無水THF(20mL)およびEDCI(1.15g)に溶解し、続いてEt3N(4.10mL)を加え、得られた反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を希薄HCl水溶液(約10%)とCH
2Cl
2との間で分配した。有機相を分離し、CH
2Cl
2で2回抽出した。合わせた有機相を水で洗浄し、乾燥(MgSO
4)させ、濃縮して、化合物44を薄茶褐色固体として得た(0.991g)。
(実施例11)
中間体化合物11Eの調製
ステップ1:
出発物11A(15.0g、69.04mmol)およびTHF(100ml)を1000ml丸底フラスコに加えた。得られた溶液を水浴で冷却した。この撹拌溶液に、N−ヨードスクシンイミド(15.30g、68.80mmol)をゆっくり加えた。得られた溶液を室温で5時間撹拌した後、水700mlを加えた。得られた混合物を室温で30分間撹拌を続け、次いで濾過した。ケーキを水(2×40ml)で洗浄し、空気で、次いでハウス真空下で乾燥させて、化合物11Bを灰白色固体として得た(23.0g、97%)。M.S.C
13H
14INO
2についての実測値:344.2(M+H)
+。
ステップ2:
200ml丸底フラスコに、11B(2.45g、7.14mmol)、6−メチル−2−メトキシピリジン−3−ボロン酸(0.98g、5.87mmol)、[1,1’ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)とジクロロメタンとの錯体(1:1)(0.58g、0.71mmol)、およびDME(50ml)を仕込んだ。撹拌溶液に、炭酸ナトリウムの溶液(1.5Mを10ml、15.0mmol)を注射器により加えた。反応混合物を4時間還流状態で維持した後、室温に冷却した。濃縮後、残渣を酢酸エチル(200ml)で溶解し、水(3×100ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧蒸留により除去し、溶媒としてヘキサン類中0〜10%酢酸エチルを用いるシリカゲル上でのCombiflashクロマトグラフィーにより残渣を精製して、生成物11Cを白色固体として得た(1.51g、76%)。M.S.C
20H
22N
2O
3についての実測値:339.2(M+H)
+。
ステップ3:
反応物11C(200mg、0.59mmol)、2−フルオロベンジルクロリド(170mg、1.76mmol)、炭酸セシウム(700mg、2.16mmol)、およびDMF(3ml)を100ml丸底フラスコに加えた。得られた懸濁液を室温で16時間撹拌し、酢酸エチル(100ml)で希釈し、水(3×40ml)で洗浄した。有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。溶離液としてヘキサン類中0〜10%酢酸エチルを用いるシリカゲル上でのCombiflashクロマトグラフィーにより残渣を精製して、生成物11Dをゲル状物として得た(205mg、78%)。
ステップ4:
100ml丸底フラスコ中11D(200mg、0.45mmol)のTHF(5ml)撹拌混合物に、水酸化リチウムの溶液(1Mを2.5ml、2.5mmol)を加えた。得られた溶液を4日間還流状態で維持した後、室温に冷却した。真空下で濃縮した後、残渣をメタノール(5ml)に溶解し、1.0MのHCl水溶液(2.5ml、2.5mmol)で中和し、次いで再度濃縮した。残渣を酢酸エチル(3×40ml)で抽出した。合わせた有機溶液を濃縮し、ハウス真空下で乾燥させて、化合物11Eを白色蝋状物として得た(190mg、約100%)。M.S.C
27H
25ClFN
2O
3Sについての実測値:542.3(M+H)
+。
(実施例12)
中間体化合物12Eの調製
ステップ1:
出発物12A(15.0g、69.04mmol)およびTHF(100ml)を1000ml丸底フラスコに加えた。得られた溶液を水浴で冷却した。この撹拌溶液に、N−ヨードスクシンイミド(15.30g、68.80mmol)をゆっくり加えた。得られた溶液を室温で5時間撹拌した後、水700mlを加えた。得られた混合物を室温で30分間撹拌を続け、次いで濾過した。ケーキを水(2×40ml)で洗浄し、空気で次いでハウス真空下で乾燥させて、化合物12Bを灰白色固体として得た(23.0g、97%)。M.S.C
13H
14INO
2 +H
+についての実測値:344.2。
ステップ2:
250ml丸底フラスコに、12B(3.60g、10.49mmol)、5−クロロ−2−メトキシピリジン−3−ボロン酸(2.0g、10.67mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)とジクロロメタンとの錯体(1:1)(0.87g、1.06mmol)、およびDME(50mL)を仕込んだ。撹拌溶液に、炭酸ナトリウムの溶液(1.5Mを10ml、15.0mmol)を注射器により加えた。反応混合物を6時間還流状態で維持した後、室温に冷却した。濃縮後、残渣を酢酸エチル(200ml)で溶解し、水(100ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒を減圧蒸留により除去し、溶媒としてヘキサン類中0〜10%酢酸エチルを用いるシリカゲル上でのCombiflashクロマトグラフィーにより残渣を精製して、生成物12Cを白色固体として得た(2.4g、64%)。M.S.C
19H
19ClN
2O
3についての実測値:359.2(M+H)
+。
ステップ3:
12C(280mg、0.78mmol)、2−フルオロベンジルクロリド(300mg、2.07mmol)、炭酸セシウム(400mg、1.23mmol)およびDMF(3ml)の懸濁液を室温で19時間撹拌し、酢酸エチル(100ml)で希釈し、水(3×50ml)で洗浄した。有機溶液を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。溶離液としてヘキサン類中0〜5%酢酸エチルを用いるシリカゲル上でのCombiflashクロマトグラフィーにより残渣を精製して、生成物12Dをゲル状物として得た(318mg、87%)。
ステップ4:
100ml丸底フラスコ中12D(318mg、0.68mmol)のTHF(10ml)撹拌混合物に、水酸化リチウムの溶液(1Mを2.0ml、2.0mmol)を加えた。得られた溶液を5日間還流状態で維持した後、室温に冷却した。真空下で濃縮した後、残渣をメタノール(5ml)に溶解し、1.0MのHCl水溶液(2.0ml、2.0mmol)で中和し、次いで再度濃縮した。残渣を酢酸エチル(3×40ml)で抽出した。合わせた有機溶液を濃縮し、ハウス真空下で乾燥させて、化合物12Eを白色固体として得た(280mg、94%)。M.S.C
24H
20ClFN
2O
3についての実測値:439.2(M+H)
+。
(実施例13)
化合物126および127の調製
3−フルオロ−4−メチル−フェニルアミン(13A)(8.0g、64mmol)のジクロロメタン(500mL)およびMeOH(100mL)溶液に、ベンジルトリメチルアンモニウムジクロロヨーデート(23.8g、67.4mmol)および炭酸カルシウム(12.8g、133mmol)を加えた。懸濁液を室温で1時間撹拌し、固体を濾別し、濾液を濃縮した。濃縮した粗製物をCH
2Cl
2に再度溶解し、5%NaHSO
4、飽和NaHCO
3、水、ブラインで順次洗浄し、MgSO
4で乾燥させた。有機層を濃縮し、ヘキサン中0から20%酢酸エチルを用いるSiO
2上でのクロマトグラフィー(330g、フラッシュカラム)により粗製物を精製して、茶褐色油5−フルオロ−2−ヨード−4−メチル−フェニルアミン13B(13.4g、87%)を得た。
化合物13B(13.4g、53.5mmol)、Pd(OAc)
2(607mg、2.7mmol)、ピルビン酸(14.28g、162.0mmol)およびDABCO(18.2g、162mmol)のDMF(120mL)溶液を脱気し、105℃に4時間加熱し、室温に冷却し、酢酸エチルと水との間で分配した。水層を酢酸エチルでさらに2回抽出した。有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮し、茶褐色固体を酢酸エチル/ヘキサン類で洗浄し、濾過して、茶色がかった白色固体、6−フルオロ−5−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸、13C(8.3g、83%)を得、これを次のステップに直接使用した。
6−フルオロ−5−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸のMeOH/PhMe冷却溶液(13C、200mL、1:1)に、TMSCHN
2(ジエチルエーテル中2.0M溶液、1.05当量)を滴下添加し、反応物を1時間かけて室温に加温した。反応混合物を濃縮し、CH
2Cl
2およびヘキサンでの摩砕により精製し、濾過により固体を集めて、化合物13D(3.5g)を得た。ヘキサン類中0から40%酢酸エチルを用いるSiO
2上でのクロマトグラフィーにより、濃縮した濾液を精製して、さらに化合物13D(1.0g)を得た。合計収率(60%)。
6−フルオロ−5−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸メチルエステル13D(3.53g、17.03mmol)のCHCl
3/THF(100mL、5:1)溶液に、N−ヨードスクシンイミド(3.83g、17.03mmol)を加え、反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、酢酸エチルに再度溶解し、1MのNa
2S
2O
3、飽和NaHCO
3、水およびブラインで洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、酢酸エチル/ヘキサン類を用いて生成物を摩砕し、濾過して、化合物13E(5.34g、94.1%)を得た。
2−メトキシ−3−ピリジンボロン酸(2.94g、19.23mmol)を、6−フルオロ−3−ヨード−5−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸メチルエステル13E(5.34g、16.03mmol)の1,2ジメトキシエタン(105mL)溶液に加えた。混合物を脱気し、PdCl
2(dppf)
2(1.3g、1.60mmol)を反応混合物に加えた。得られた橙色溶液を室温で30分間撹拌した後、K
2CO
3の溶液(H
2O64mL中8.86g)を加えた。得られた茶褐色溶液を90℃で4時間撹拌し、室温に冷却し、酢酸エチルを用いて希釈した。有機層を水、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させた。ヘキサン類中0から30%酢酸エチルを用いるSiO
2上で、濃縮した濾液を精製して、白色固体の6−フルオロ−3−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−5−メチル−1H−2−カルボン酸メチルエステル13F(4.14g、82%)を得た。
6−フルオロ−3−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−5−メチル−1H−2−カルボン酸メチルエステル13F(4.14g、13.17mmol)に、ジオキサン(40mL)中4NのHClを加え、反応混合物を80℃で12時間加熱し、冷却し、濃縮して、6−フルオロ−3−(2−ヒドロキシ−ピリジン−3−イル)−5−メチル−1H−2−カルボン酸メチルエステルを得た。最後のステップからの粗製物に、THF/MeOH/H
2O(75mL、2:2:1)中のLiOH(1.65g、39.51mmol)を加え、スラリー液を65℃で12時間加熱し、冷却し、1NのHClおよび水で洗浄した。生成物を濾過し、酢酸エチルで洗浄し、真空乾燥させて、6−フルオロ−3−(2−ヒドロキシ−ピリジン−3−イル)−5−メチル−1H−2−カルボン酸(3.59g、2ステップで95.2%)を得、次のステップに直接使用した。DMF(70.0mL)中の前ステップからのヒドロキシ酸(3.59g、12.54mmol)に、EDCI塩酸塩(4.8g、25.08mmol)およびEt
3N(8.73mL、62.7mmol)を加え、反応混合物を室温で12時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、スラリー液を水で洗浄し、濾過した。酢酸エチル層を1NのHCl、ブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮し、粗製物を前ステップからの濾液に加え、真空乾燥させて、化合物13Gを白色固体として得た(3.36g、75%)。
化合物13G(167mg、0.622mmol)のDMF(3.0mL)溶液に、室温で3−ブロモメチル−4−フルオロ−ベンゾニトリル(160.0mg、0.747mmol)およびCs
2CO
3(243mg、0.747mmol)を加え、反応混合物を終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。ヘキサン中0から30%酢酸エチルを用いるSiO
2上でのクロマトグラフィーにより、濃縮した粗製物を精製して、化合物126(200mg、80%)を得た。M.S.C
23H
13F
2N
3O
2についての実測値:402.9(M+H)
+。
ステップ8:
4−フルオロ−3−(9−フルオロ−10−メチル−6−オキソ−6H−5−オキサ−4,7−ジアザ−ベンゾ[c]フルオレン−7−イルメチル)−ベンゾニトリル126(126mg、0.313mmol)の酢酸(1.0mL)溶液にH
2SO
4(4滴)を加えた。反応混合物を100℃で12時間加熱し、濃縮した。固体を水および酢酸エチルで洗浄し、高真空下に乾燥させて、白色固体の9−フルオロ−10−メチル−7H−5−オキサ−4,7−ジアザ−ベンゾ[c]フルオレン−6−オン127(124.0mg、94%)を得た。M.S.C
23H
15F
2N
3O
3についての実測値:420.1(M+H)
+。
(実施例14)
化合物128の調製
2−フルオロ−4−ニトロ−フェノール(2.53g、16.1mmol)の乾燥ジクロロメタン60mLおよび乾燥THF(5mL)溶液を氷冷し、ピリジン(10mL)およびトリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.1当量、5.0g、d1.677)で処理した。混合物を10分間撹拌し、触媒量の4−ジメチルアミノピリジン(スパチュラ一匙)で処理した。冷却浴を除去し、反応物を1時間撹拌した。TLC(ヘキサン類中10%酢酸エチル)は出発物がもはや残っていないことを示し、混合物を酢酸エチル(300mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(80mL)およびブライン(80mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。シリカゲル(Biotage40−Mカラム、濃度勾配:ヘキサン類中0から10%酢酸エチル)上で残渣を精製して、化合物14A(4.0g、を得た。
ステップ2:
トリフルオロ−メタンスルホン酸2−フルオロ−4−ニトロ−フェニルエステル(14A)(13.2g、45.64mmol)のTHF(225mL)溶液を、塩化リチウム(7.0当量、13.5g)およびトリブチル(ビニル)錫(2.0当量、26.6mL、d1.085)で処理した。混合物を脱気(真空/窒素フラッシュ)し、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(10mol%、5.26g)を加えた。反応混合物を80℃に加熱し、終夜撹拌した。TLC(ヘキサン類中5%酢酸エチル)は、出発物が完全に消費されていることを示した。混合物を水(100mL)で希釈し、1:1エーテル/酢酸エチル(900mL)で抽出した。有機層を10%水酸化アンモニウム水溶液(100mL)、水(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲル上に吸着させ、Biotage40−Sカラム(濃度勾配:ヘキサン類中0から4%酢酸エチル)上で精製して、化合物14B(7.6g、99%)を僅かに黄色の油として得、これは多少のスタンナン不純物(約1.4g)を含んでいる。
ステップ3:
2−フルオロ−4−ニトロ−1−ビニル−ベンゼン(14B)(42.65mmol)のメタノール140mL溶液を、触媒量の炭素担持10%パラジウム(およそ1.0g)で処理した。混合物を35psiで2時間水素化した。TLC(ヘキサン類中10%酢酸エチル)は、出発物が完全に消費されていることを示した。混合物をジクロロメタン(100mL)で希釈し、セライトのショートパッドを通して濾過した。固体をジクロロメタン(100mL)で洗浄した。生成物14Cを含む濾液を次の反応に使用した。
ステップ4:
4−エチル−3−フルオロ−フェニルアミン(14C)の溶液(前ステップからの濾液)を、ベンジルトリメチルアンモニウムジクロロヨーデート(1.1当量、16.3g)および炭酸カルシウム(2.0当量、8.53g)で処理した。懸濁液を室温で1時間撹拌した。TLC(ヘキサン類中10%酢酸エチル)は、出発物が完全に消費されていることを示した。固体を濾別(ワットマン紙#1)し、濾液を回転蒸発器で濃縮した。残渣を1:1エーテル/酢酸エチル800mLと5%硫酸水素ナトリウム水溶液(200mL)との間で分配した。有機層を水(200mL)およびブライン(200mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、回転蒸発器で濃縮した。残渣をシリカゲル上に吸着させ、Biotage65−Mカラム(濃度勾配:ヘキサン類中0から10%エーテル)上でクロマトグラフィーにかけて、化合物14D(8.5g、76%)を黄色油として得、これは前ステップからの多少のスタンナン不純物を含んでいる。
ステップ5:
4−エチル−5−フルオロ−2−ヨード−フェニルアミン(14D)(7.29g、27.50mmol)の乾燥DMF(60mL)溶液を、ピルビン酸(3.0当量、7.26g、d1.267)およびDABCO(3.0当量、9.24g)で処理した。混合物を脱気(真空/窒素フラッシュ)し、酢酸パラジウム(II)(0.05当量、308mg)を加えた。得られた溶液を105℃に3時間加熱した。揮発物を回転蒸発器(高真空ポンプ)で除去し、残渣を酢酸エチル(200mL)と水(200mL)との間で分配した。水層を酢酸エチル(4×100mL)で逆抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、回転蒸発器で濃縮して、粗製の生成物14Eを暗茶褐色油として得た。さらには精製を行わなかった。
ステップ6:
5−エチル−6−フルオロ−1H−インドール−2−カルボン酸(14E)(27.5mmol)の2:1トルエン/メタノール300mL氷冷溶液に、TMS−ジアゾメタンのエーテル溶液(2.0当量、2.0Mを27.5mL)をゆっくり加えた。添加完了後、冷却浴を除去し、反応混合物を1時間撹拌した。混合物を回転蒸発器で濃縮して、粗製の生成物を茶褐色固体として得た。混合物をシリカゲル上に吸着させ、Biotage65−Mカラム(濃度勾配:ヘキサン類中10から50%ジクロロメタン)上で精製して、化合物14F(3.0g、2ステップで50%)を白色固体として得た。
ステップ7:
5−エチル−6−フルオロ−1H−インドール−2−カルボン酸メチルエステル(14F)(2.6g、11.75mmol)の1:1THF−クロロホルム60mL溶液を氷冷し、N−ヨードスクシンイミド(1.15当量、3.04g)で処理した。冷却浴を除去し、混合物を2時間撹拌した。TLC(ヘキサン類中20%酢酸エチル)は、出発物がほぼ完全に消費されていることを示した。反応混合物を酢酸エチル(300mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2×60mL)およびブライン(50mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、粗製の生成物14G(4.0g、99%)を僅かに黄色の固体として得、これをさらには精製せずに使用した。
ステップ8:
2−メトキシピリジン−3−ボロン酸(1.5当量、2.69g)を、5−エチル−6−フルオロ−3−ヨード−1H−インドール−2−カルボン酸メチルエステル(14G)(11.75mmol)の1,2−ジメトキシエタン120mL溶液に加えた。混合物を脱気(真空/アルゴンフラッシュ)し、パラジウム触媒(10mol%、PdCl
2(dppf)
2960mg)を加え、得られた橙色溶液を室温で10分間撹拌した。炭酸カリウムの溶液(4.0当量、2M水溶液23.5mL)を加え、得られた茶褐色混合物を85℃で2時間撹拌し、この時点でTLC(ヘキサン類中20%酢酸エチル)は、出発物がほぼ完全に消費されていることを示した。反応混合物を室温に冷却し、酢酸エチル(300mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、回転蒸発器で濃縮した。粗製の生成物をシリカゲル上に吸着させ、Biotage65−Mカラム(濃度勾配:1:1ヘキサン類−ジクロロメタン中0から15%酢酸エチル)上で精製して、化合物14H(3.3g、86%)を白色固体として得た。
ステップ9:
5−エチル−6−フルオロ−3−(2−メトキシ−ピリジン−3−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸メチルエステル(14H)(3.3g、10.05mmol)を、メタノール10mLに部分的に溶解し、続いてジオキサン中4MのHCl溶液40mLを加えた。得られた溶液を密封管中85℃で3時間加熱した。TLC(1:1ジクロロメタン−ヘキサン類中40%アセトン)は、転化率がおよそ40%であることを示した。全ての揮発物を真空下で除去し、残渣をジオキサン中4MのHCl溶液(40mL)に再度溶解した。混合物を密封管(90℃)中3時間加熱した。TLCは多少の出発物が残っていることを示した。全ての揮発物を真空下で再度除去し、残渣をシリカゲル上に吸着させた。Biotage40−Mカラム(濃度勾配:1:1ジクロロメタン−ヘキサン類中20から60%アセトン)上で精製して、化合物14I(2.0g、63%)を僅かに黄色の固体として得、および出発物14H(700mg、20%)を回収した。
ステップ10:
5−エチル−6−フルオロ−3−(2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸メチルエステル(14I)(1.9g、6.04mmol)の6:1:1THF/水/メタノール100mL溶液を、水酸化リチウム一水和物(2.5当量、634mg)で処理した。反応混合物を50℃で撹拌し、TLC(1:1ジクロロメタン−ヘキサン類中50%アセトン)により監視した。3時間後、全ての出発物は消費されていた(反応混合物中生成物が沈殿した)。混合物を1MのHCl水溶液(100mL)で処理し、生成物14J(1.80g、99%)を濾過(ワットマン紙#1)により白色固体として回収した。
ステップ11:
5−エチル−6−フルオロ−3−(2−オキソ−1,2−ジヒドロ−ピリジン−3−イル)−1H−インドール−2−カルボン酸(14J)(500mg、1.665mmol)を乾燥DMF(40mL)に懸濁させ、EDCI(2.0当量、638mg)およびトリエチルアミン(10.0当量、2.33mL、d0.72)で処理した。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を真空(高真空ポンプ)で濃縮乾固した。残渣をメタノール(10mL)で処理して、均一の懸濁液を得た。生成物を濾別(ワットマン紙#1)し、メタノール(2×5mL)で洗浄した。このように生成物14K(282mg、60%)を白色固体として得た。
ステップ12:
化合物14K(40mg、0.141mmol)を乾燥DMF(2mL)に懸濁し、2−クロロ−3−クロロメチル−キノリン(1.2当量、36mg)および炭酸セシウム(2.0当量、92mg)で処理した。触媒量のテトラブチルアンモニウムヨージド(スパチュラ一匙)を加え、混合物を室温で撹拌した。TLC(ヘキサン類中30%酢酸エチル)は、1時間後に出発物が完全に消費されていることを示した。混合物を4:1のジクロロメタン−THF(50mL)で希釈し、水(10mL)で洗浄した。有機層を真空下で濃縮して、化合物128(65mg、99%)を得、これをさらには精製せずに使用した。
(実施例15)
化合物129の調製
9−フルオロ−10−メチル−7H−5−オキサ−4,7−ジアザ−ベンゾ[c]フルオレン−6−オン15A(167mg、0.622mmol)のDMF(5.0mL)溶液に、室温で3−ブロモメチル−4−フルオロベンゼン(Acros、176mg、0.9mmol)およびCs
2CO
3(1000mg、3mmol)を加え、反応混合物を終夜撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水およびブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。ヘキサン中0から30%酢酸エチルを用いるSiO
2上でのクロマトグラフィーにより、濃縮した粗製物を精製して、化合物15B(200mg、87%)を得た。M.S.C
22H
13F
2N
2O
2についての実測値:377(M+H)
+。
ステップ2:
化合物15B(34mg、0.09mmol)およびシクロプロピルスルホンアミド(20.0mg、0.165mmol)の無水DMF(3.0mL)スラリー液を、NaH(16.0mg、0.4mmol、鉱油中60%懸濁液)で処理した。反応混合物を40℃で終夜加熱した。冷却した反応混合物のpHを、1NのHClでpH3に調整し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4を通して濾過した。濾液を濃縮して、化合物15C(22mg、50%収率)を白色固体として得た。MS(CI)M+1=498。
ステップ3:
丸底フラスコに化合物15C(130mg、0.26mmol)を仕込み、POCl
3(無溶媒、4mL)を加えた。反応物を窒素下2時間加熱還流させ、TLC(酢酸エチル/ヘキサン)により出発物が消失していることを確認した。反応物を冷却し、過剰のPOCl
3を真空下で除去した。フラッシュクロマトグラフィー(酢酸エチル/ヘキサン)を用いて、得られた残渣を精製して、化合物129(3mg)を得た。
(実施例16)
中間体化合物16Lの調製
ステップA−化合物16Bの合成
化合物16A(228.00g、1.19mmol)、炭酸カリウム(247.47g、1.79mol)のDMF(3.00L)溶液を、2−ブロモ−1,1−ジエトキシエタン(197.54mL、1.31mol)で処理し、135℃で7時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、EtOAc(3×2L)で抽出した。合わせた有機層をNaOH水溶液(2M、4L)で洗浄した。有機層を乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮して、化合物16B(362.00g、98%)を得、これをさらには精製せずに使用した。
ステップB−化合物16Cの合成
化合物16B(352.00g、1.15mol)のトルエン(2500mL、2.3mol)溶液を、ポリリン酸(370.00g、3.4mol)で処理し、5時間加熱還流させた。反応混合物を真空下で濃縮し、水(3L)で希釈し、EtOAc(4L)で抽出した。有機層をNaOH水溶液(2L)で洗浄し、濾過し、真空下で濃縮し、減圧蒸留(沸点80℃(1mm/Hg))により精製して、化合物16C(125.00g、50.8%)を無色液体として得、これは室温で固化した。
化合物16C(124.12g、577.25mmol)のエーテル(2.0L)溶液を−78℃に冷却し、ヘキサン中n−ブチルリチウムの2.5M溶液(235.5mL)で滴下処理し、−78℃で15分間撹拌した。この反応混合物にDMF(89.393mL、1.15mol)を加え、−78℃で30分間撹拌した。反応混合物をメタノール(23.383mL、577.25mmol)でクエンチし、室温に加温した。反応混合物をエーテル(300mL)で希釈し、有機層を水(300mL)で洗浄した。分離した有機層を乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮して、化合物16D(89.00g、93.9%)を得た。
ステップD−化合物16Eの合成
化合物16D(12.71g、77.45mmol)、塩化リチウム(6.567g、154.9mmol)およびアジド酢酸エチル(20.00g、154.9mmol、CH
2Cl
2中30%溶液として加えた)、ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデス−7−エン(23.16mL、154.9mmol)の溶液を2時間撹拌した。反応の完結をTLC(EtOAc/ヘキサン類1:4)により追跡した。完結時、反応混合物を酢酸エチル(1L)で希釈し、水およびHCl水溶液(400mL)で洗浄した。合わせた有機層を乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィーSiO
2(EtOAc/ヘキサン類)を用いて精製して、化合物16E(18.3g、80.6%)を無色油として得た。
ステップE−化合物16Fの合成
化合物16E(15.7g、53.5mmol)およびメタンスルホニルクロリド(8.29mL、107mmol)の塩化メチレン(87.7mL、1.37mmol)溶液を、−30℃でトリエチルアミン(52.2mL、375.0mmol)の塩化メチレン(100mL)溶液で滴下処理した。反応混合物を−30℃で3時間撹拌し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および塩化メチレン(400mL)で希釈した。有機層を分離し、水、HCl水溶液およびブラインで洗浄した。有機層を乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO
2、ヘキサン類/CH
2Cl
2(1:1)中10%EtOAc)を用いて精製して、化合物16F(12.6g、85.5%)を得た。
ステップF−化合物16Gの合成
キシレン類150mLを165℃で加熱した。この沸騰溶液に、化合物16F(11.2g、40.7mmol)のキシレン類(70mL、189.4mmol)溶液を滴下添加した。反応混合物をさらに20.0分間撹拌し、室温に冷却して、化合物16Gを沈殿物として得(7.00g、69.6%)、これを濾過し、ヘキサン類で洗浄し、真空乾燥させた。
ステップG−化合物16Hの合成
化合物16G(15.88g、64.23mmol)のDMF(100mL)溶液に、N−ヨードスクシンイミド(15.90g、70.66mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(1000mL)で希釈し、EtOAc(1000mL)に抽出した。有機層を水(1000mL)、チオ硫酸ナトリウム水溶液(5%水溶液、1L)で洗浄し、乾燥(MgSO
4)させた。有機層を乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮して、化合物16H(22.30g、93.04%)を固体として得た。
ステップH−化合物16Iの合成
化合物16H(22.000g、58.962mmol)、2−メトキシピリジン−3−イルボロン酸(13.527g、88.444mmol)、(PPh
3)
2PdCl
2(4.13g、5.88mmol)の1,2−ジメトキシエタン(250.0mL)溶液を2分間脱気し、室温で15分間撹拌した。橙色反応混合物を炭酸カリウム(30.53g、220.9mmol)の水(250.0mL)溶液で処理し、90℃で3時間撹拌した。黄色反応物は、出発物が消失(TLC)すると共に橙暗色に変色した。反応混合物をEtOAc(1000mL)で希釈し、NaOH水溶液(500mL、1M)で洗浄し、乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィーSiO
2(THF/ヘキサン類0→60%)を用いて精製して、化合物16I(16.65g、79.7%)を淡茶褐色固体として得た。
ステップI−化合物16Jの合成
化合物16I(4.50g、12.7mmol)のメタノール(10mL、246.9mmol)溶液を、4MのHClジオキサン溶液(100mL)で処理し、圧力管中90℃で3時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO
2、THF/ヘキサン類0→100%)を用いて精製して、化合物16Jを無色固体として得た。
ステップJ−化合物16Kの合成
化合物16J(810.00mg、2.38mmol)の水(25mL)、THF(25mL)およびメタノール(25mL、780.2mmol)溶液を、水酸化リチウム一水和物(499.41mg、11.901mmol)で処理し、80℃で1時間加熱した。次いで1NのHClを用いて反応混合物を酸性化し、濾過し、真空乾燥させて、化合物16K(627.00mg、84.4%)を無色固体として得た。
ステップK−化合物16Lの合成
化合物3K(8.00g、25.6mmol)およびN−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(9.82g、51.2mmol)のDMF(153.85mL)懸濁液にトリエチルアミン(35.71mL、256.2mmol)を加え、反応物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残渣をメタノール(100mL)で希釈した。得られた沈殿物を濾過し、乾燥させて、化合物3L(5.90g、78.3%)を得た。
(実施例17)
中間体化合物17Dの調製
ステップA−化合物17Aの合成
16G(5.0g、20.22mmol)の2:1のMeOH/THF混合物220mL溶液を、触媒量の炭素担持10%パラジウム(5mol%、1.07g)で処理した。混合物を35psiで18時間水素化した。アリコートのNMRは、生成物に完全に転化していることを示した。混合物をジクロロメタン(300mL)で希釈し、セライトのショートパッドを通して固体を濾別した。濾液を真空下で濃縮して、生成物17A(5.03g、99%)を白色固体として得た。
ステップB−化合物17Bの合成
17A(7.81g、31.34mmol)のTHF(300mL)溶液を−78℃に冷却し、N−ヨードスクシンイミドの溶液(1.1当量、THF(100mL)中7.75g)で処理した。混合物を20分間撹拌し、TLC(ヘキサン類中25%THF)は、出発物が完全に消費されていることを示した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)を加えることにより反応物をクエンチした。混合物を室温にし、生成物を酢酸エチル(800mL)に溶解した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(100mL)およびブライン(80mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗製の生成物(約100%、11.75g)を次の反応に直接使用した。
上記生成物(11.75g、40.44mmol)を1,2−ジメトキシエタン400mLに溶解し、2−メトキシピリジン−3−ボロン酸(2.0当量、12.3g)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(0.1当量、2.8g)で処理した。混合物を10分間撹拌し、続いて炭酸カリウム水溶液(4.0当量、2M溶液80.8mL)を加えた。混合物を90℃で撹拌し、反応の進行はTLC(ヘキサン類中25%THF)により追跡した。反応物は約2時間後に完結し、混合物を酢酸エチル(600mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2×200mL)およびブライン(200mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、粗製の生成物を茶褐色固体として得た。粗製の生成物をアセトニトリル(200mL)で処理し、油浴中90℃で撹拌した。混合物が均一の暗色溶液になるまで、アセトニトリル(およそ300mL)を少しずつ(50mL)加えた。加熱浴を除去し、混合物を室温にした。次いで混合物を冷凍庫(−20℃)中に終夜置いた。母液を除去(デカンテーション)し、固体をエーテル(50mL)で洗浄した。結晶化した生成物17Bを高真空下に乾燥させて、僅かに黄色の粉体を得た(11.66g、82%)。
ステップC−化合物17Cの合成
化合物17Bを2つのバッチに分け、別々に処理した。それぞれのバッチをジオキサン(100mL)およびメタノール(25mL)中4MのHCl溶液に溶解した。全ての出発物が消費されるまで、均一溶液を密封管中(95℃)加熱した。3時間後、混合物を真空下で濃縮乾固して、粗製の生成物(約100%、7.97g)を僅かに黄色の固体として得、これをさらには精製せずに使用した。
上記生成物のアリコート(780mg、2.278mmol)を、1:1のTHF/MeOH(40mL)に溶解し、水(10mL)を加えた。得られた溶液を水酸化リチウム一水和物(5.0当量、478mg)で処理し、50℃に3時間加熱した。TLC(ジクロロメタン中50%THF)は、出発物が完全に消失していることを示した。混合物を1MのHCl水溶液15mLで処理し、揮発物を真空下で除去した。粗製の生成物を1MのHCl水溶液(20mL)で希釈し、固体を濾過(ワットマン紙#1)により回収し、エーテル(30mL)で洗浄して、生成物17C(560mg、78%)を僅かに黄色の固体として得た。
ステップD−化合物17Dの合成
化合物4C(4.75g、15.11mmol)を乾燥DMF(150mL)に懸濁させ、EDCI(2.0当量、5.79g)およびトリエチルアミン(10当量、21.2mL、d0.720)で処理した。混合物を室温で終夜撹拌した。全ての揮発物を真空(高真空ポンプ)で除去し、残渣をメタノール(30mL)で処理した。生成物が僅かに黄色の固体として沈殿し、これを濾過により回収した。生成物をメタノール(10mL)およびヘキサン類(20mL)で洗浄し、真空乾燥させて、17D(4.2g、93%)を僅かに黄色の固体として得た。
(実施例18)
化合物223の調製
ステップA−化合物18Bの合成
ラクトン16L(215mg、0.733mmol)とN,N−ビス−Boc−5−ブロモメチル−ベンゾ[d]イソチアゾール−3−イルアミン18A(1.2当量、390mg)との混合物を乾燥DMF(7mL)に懸濁させ、炭酸セシウム(2.0当量、477mg)で処理した。スラリー液を終夜撹拌した。混合物を水(10mL)で処理し、生成物を濾過(ワットマン紙#1)により回収した。固体を水(2×5mL)で洗浄して、生成物18B(480mg、99%)を白色固体として得、これはさらなる精製を必要としなかった。
N,N−ビス−Boc保護化アミノイソチアゾール11A(480mg、0.730mmol)を、ジオキサン中4MのHCl(15mL)で処理した。得られたスラリー液を3時間撹拌し、その時点でTLC(ヘキサン類中50%酢酸エチル)に従うともはや出発物は残っていなかった。混合物を真空下で濃縮乾固して、粗製の生成物11B(約99%、333mg)を僅かに黄色の固体として得、これをさらには精製せずに使用した。
(実施例19)
化合物224の調製
ステップA−化合物19Aの合成
ラクトン16L(244.1mg、0.83mmol)の乾燥DMF(10mL)溶液を、N,N−ビス−Boc−4−ブロモメチル−キナゾリン−2−イルアミン086951−092−36(1.1当量、400mg)および炭酸セシウム(3.0当量、811mg)で処理した。スラリー液を終夜撹拌した。反応物を水(5mL)でクエンチし、10分間撹拌し、減圧乾燥させ、加熱した。残ったペースト状物を酢酸エチル(400mL)で希釈し、水(2×30mL)およびブライン(2×30mL)で洗浄した。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮した。生成物19Aを粗製の黄色ゴム状物として得、さらには精製しなかった(300mg、55%)。
ステップB−化合物18Bの合成
ラクトン19A(380mg、0.631mmol)を二塩化メチレン5mLで希釈し、これにジフルオロ酢酸5mLを加えた。反応物を3時間撹拌した。反応混合物を減圧乾燥させ、さらに48時間真空乾燥させて、乾燥させた224を得た。
(実施例20)
化合物225の調製
ステップA−化合物225の合成
化合物4D(0.65g、2.2mmol)のDMF(10mL)溶液に、炭酸セシウム(0.72g、2.2mmol)および化合物19C(0.71g、2.2mmol)を加え、得られた反応物を室温で24時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水、ブラインで洗浄した。合わせた有機層を乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーを用いて精製して、化合物21A(0.8g、68%)を得た。
(実施例21)
化合物226の調製
化合物225(0.2g、0.35mmol)のTHF溶液に、10%Pd/Cを加え、バルーン中24時間水素で処理した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、セライトを通して濾過し、真空下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーを用いて精製して、化合物226(0.12g、71%)を得た。
(実施例22)
化合物203の調製
化合物226(200mg、0.4mmol)を室温でDMF(5mL)および無水酢酸1mLに溶解した。トリエチルアミン1mLを加え、60℃で1時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水、ブラインで洗浄した。合わせた有機層を乾燥(Na
2SO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮し、生成物をメタノールで洗浄し、24時間真空乾燥させて、化合物203(77mg、37%)を得た。
(実施例23)
化合物159の調製
16L(305mg、1.04mmol)、アミノキノリンベンジルクロリド(300mg、1.57mmol)、炭酸セシウム(1.97g、6.04mmol)およびDMF(5ml)の懸濁液を室温で20時間撹拌した。水(10mL)を反応混合物に加えた後、濾過した。ケーキをMeOH(2×1ml)で洗浄し、空気により次いでハウス真空下で乾燥させて、159を薄黄色粉体として得た(280mg、60%)。粗製の生成物はさらには精製せずとも次の反応に十分純粋である。
(実施例24)
化合物153の調製
ステップA−化合物153の合成
16L(900mg、3.06mmol)のDMF(40.00mL、516.6mmol)溶液を、tert−ブチル5−(クロロメチル)−6−フルオロ−1H−インダゾール−1−カルボキシレート(1.09g、3.84mmol)および炭酸セシウム(1.50g、4.59mmol)で処理し、室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮し、CH
2Cl
2(600mL)で希釈し、水で洗浄し、乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(THF/ヘキサン類)により精製して、アルキル化生成物(1.6g、収率=96%)を得た。精製した固体をCH
2Cl
2(40mL)およびTFA(40mL)に溶解し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、エーテルで処理し、得られた固体153を濾過し、乾燥させた。
(実施例25)
中間体化合物25Bの調製
アニリン(65.04mL、713.8mmol)、炭酸カリウム(54.4g、394mmol)および水(300mL)の混合物を2000mLフラスコに加えた。得られた反応物を室温の水浴を用いて室温で保持し、機械撹拌器で撹拌した。3−クロロ−プロピオニルクロリド(75.18mL、787.6mmol)を滴下漏斗により滴下添加し、得られた懸濁液を室温で3時間撹拌した。反応混合物を濾過し、集めた固体を水(300mL)、HCl水溶液(1M、2×300mL)、および水(300mL)で順次洗浄し、次いで乾燥させて、化合物25Aを得、これを精製せずに使用した(114.5g、87%)。
ステップB−化合物25Bの合成
N,N−ジメチルホルムアミド(53.7mL、694mmol)を3つ口フラスコに仕込み、0℃に冷却し、塩化ホスホリル(177.7mL、1906mmol)で滴下処理した。反応物をこの温度で10分間撹拌し、3−クロロ−N−フェニルプロパンアミド25A(50.00g、272.3mmol)で処理し、室温で30分間撹拌した。反応混合物を80℃で3時間加熱し、氷にゆっくり注ぎ入れた。分離してきた固体を濾過し、水(2×1000mL)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(500mL)で十分に洗浄し、EtOAc(1L)に溶解した。溶液を乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮し、得られた残渣を沸騰ヘキサン類から再結晶させて、化合物25B(20g)を得た。
(実施例26)
中間体化合物26Eおよび26Fの調製
化合物26A(3g、24.5mmol)のオルトギ酸トリメチル(15mL)溶液を2滴の濃HClで処理し、80℃に2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、真空下で濃縮して、化合物26B(3.65g)を得、これをさらには精製せずに使用した。M.S.C
8H
8N
2についての実測値:133.2(M+H)
+。
ステップB−化合物26Cおよび26Dの合成
化合物26B(24.5mmol)のCH
3CN(65mL)溶液に、ジ−tertブチルジカルボネート(5.89g、27.0mmol)、トリエチルアミン(3.76mL、27.0mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(300mg、2.45mmol)を加え、得られた反応物を80℃に加熱し、この温度で1.5時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空下で濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/ヘキサン類5〜20%)を用いて精製して、異性体化合物26Cと26Dとの混合物(5.38g、ステップAおよびBで94.3%収率)を得た。
ステップC−化合物26Eおよび26Fの合成
化合物26Cおよび26D(2g、8.61mmol)の四塩化炭素(40mL)溶液に、N−ブロモスクシンイミド(1.6g、9.04mmol)および過酸化ジベンゾイル(41.7mg、0.1722mmol)を加え、得られた反応物を90℃に加熱し、この温度で12時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、固体を濾別し、濾液を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、化合物26Eおよび26F(2.58g)を得、これをさらには精製せずに使用した。M.S.C
13H
15BrN
2O
2についての実測値:334.27(M+Na)
+。
(実施例27)
中間体化合物27Bの調製
化合物27A(1.5g、8.44mmol)、NBS(1.8g、10.11mmol)の四塩化炭素(50mL)混合物を加熱還流させ、次いで過酸化ベンゾイル(0.21g、0.866mmol)を加えた。得られた懸濁液を還流状態で19時間撹拌し、次いで室温に冷却し、濾過した。濾液を飽和炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、約50%の化合物27Bを含む混合物(1.7g)を得、これをさらには精製せずに使用した。
(実施例28)
中間体化合物28Gの調製
化合物28A(6.00g、47.9mmol)および無水炭酸カリウム(6.70g、48.5mmol)の無水ジクロロメタン(130mL)混合物を、塩氷浴中で−15℃に冷却し、次いで臭素(7.70g、48.2mmol)の無水ジクロロメタン(80mL)溶液に滴下添加した。添加完了後、反応物を−15℃で1時間撹拌した。氷水(100mL)を反応混合物に加え、水層をジクロロメタン(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮して、化合物28B(11.0g、定量的)を得、これをさらには精製せずに使用した。
ステップB−化合物28Cの合成
化合物28BをDMF(150mL)に溶解し、この溶液にシアン化銅(I)(11.0g、123mmol)を加えた。混合物を160℃に加熱し、この温度で20時間撹拌した。室温に冷却した後、水(200mL)と共に、塩化鉄(III)(42.0g、155mmol)および濃塩酸(20mL)を反応混合物に加え、得られた反応物を45分間撹拌した。次いで市販されている水酸化アンモニウム溶液を用いて反応混合物をpH>10に塩基性化した。次いで塩基性溶液を酢酸エチル(4×400mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィーを用いて精製して、化合物28C(5.82g、81%)を得た。
28C(2.0g、13.3mmol)の無水メタノール(15mL)溶液に、室温で濃硫酸(4.0mL)を加えた。反応混合物を70℃に加熱し、4日間撹拌した。室温に冷却した後、氷水に注ぎ入れた。次いで混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、市販されている水酸化アンモニウム溶液を用いて塩基性化(pH>10)した。層を分離した。水層を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機溶液をMgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮して粗製の生成物を得、フラッシュクロマトグラフィーを用いてこれを精製して、化合物28D(1.0g、41%)および多少回収した28Cを得た。
化合物28D(500mg、2.73mmol)のホルムアミド(6.0mL)溶液を油浴中で150℃に加熱し、18時間撹拌した。室温に冷却した後、酢酸エチル(100mL)および水(100mL)を加え、層を分離した。有機溶液を水(2×60mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮して、粗製の生成物28E(0.50g、定量的)を得、これをさらには精製せずに使用した。MS C
9H
7FN
2Oについての実測値:179.0(M+H)
+。
ステップE−化合物28Fの合成
28E(ステップ4から)の無水THF(20mL)溶液に、室温でジ−tert−ブチルジカルボネート(1.84g、8.43mmol)、4−ジメチルアミノピリジン(350mg、2.86mmol)およびトリエチルアミン(0.40mL、2.87mmol)を加えた。反応混合物を18時間撹拌した。酢酸エチル(100mL)および水(100mL)を加え、層を分離した。水層を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。合わせた有機溶液をMgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮して粗製の生成物を得、フラッシュクロマトグラフィーを用いてこれを精製して、化合物28F(285mg、36%)を得た。MS C
14H
15FN
2O
3についての実測値:179.0(M+H−100)
+。
ステップF−化合物28Gの合成
28F(282mg、1.01mmol)、NBS(253mg、1.42mmol)およびAIBN(58mg、0.353mmol)の無水四塩化炭素(60mL)混合物を油浴中で90℃に加熱し、4時間撹拌した。室温に冷却し、真空下で濃縮した後、残渣を酢酸エチル(100mL)および水(100mL)に溶解した。層を分離した。有機溶液を水(100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、真空下で濃縮して、粗製の生成物28G(453mg、定量的)を得、これをさらには精製せずに使用した。
(実施例29)
中間体化合物29Eの調製
2,4−ジフルオロトルエン(4.72g、36.8mmol)のトリフルオロ酢酸(12.29mL、159.5mmol)溶液を0℃に冷却し、次いでN−ヨードスクシンイミド(9.59g、42.6mmol)を加え、得られた反応物を室温で約15時間撹拌した。次いで反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残渣をヘキサン類(100mL)に溶解し、チオ硫酸ナトリウム水溶液(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、次いで乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。得られた残渣をバルブツーバルブ(bulb−to−bulb)蒸留を用いて精製して、化合物29A(7.2g、77%)を無色油として得た。
ステップB−化合物29Bの合成
化合物29A(7.11g、28.0mmol)、シアン化亜鉛(1.97g、16.8mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(3.23g、2.80mmol)のDMF(30mL)溶液を90℃に加熱し、この温度で1.5時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、得られた残渣を水(400mL)に溶解し、エーテル(400mL)で抽出した。有機抽出物を水酸化アンモニウム水溶液(1N)で洗浄した。有機層を乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮して残渣を得、フラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO
2、EtOAc/ヘキサン類)を用いてこれを精製して、生成物とトリフェニルホスフィンとを含む混合物を得た。45℃で1mm/Hgにての昇華を用いてこの混合物をさらに精製して、化合物29B(1.8g、収率=42%)を得た。
ステップC−化合物29Cの合成
化合物29B(1.400g、9.154mmol)およびヒドラジン(0.700mL、22.3mmol)のイソプロピルアルコール(50mL、653.1mmol)溶液を加熱還流させ、この温度で24時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空下で濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO
2、アセトン/ヘキサン類0→50%)を用いて精製して、化合物29C(330mg、22%)を得た。
ステップD−化合物29Dの合成
化合物29C(330.00mg、1.998mmol)、ジ−tert−ブチルジカルボネート(2.6163g、11.98mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(48.817mg、0.39959mmol)のアセトニトリル(15mL、287.2mmol)溶液を加熱還流させ、この温度で2時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空下で濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO
2、EtOAc/ヘキサン類0〜20%)を用いて精製して、化合物29D(640.00mg、68%)を無色油として得た。
ステップE−化合物29Eの合成
化合物29D(630.00mg、1.3533mmol)、N−ブロモスクシンイミド(337.22mg、1.8947mmol)および過酸化ベンゾイル(65.563mg、0.27067mmol)の四塩化炭素(20mL)溶液を加熱還流させ、この温度で3時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空下で濃縮し、得られた残渣をEtOAc(300mL)に溶解した。得られた溶液をチオ硫酸ナトリウム水溶液(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮した。得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(SiO
2、EtOAc/ヘキサン類)を用いて精製して、化合物29Eを無色油として得た。
(実施例30)
中間体化合物30Eおよび30Fの調製
化合物8A(3g、24.5mmol)のオルトギ酸トリメチル(15mL)溶液を2滴の濃HClで処理し、80℃に2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、真空下で濃縮して、化合物8B(3.65g)を得、これをさらには精製せずに使用した。M.S.C
8H
8N
2についての実測値:133.2(M+H)
+。
ステップB−化合物30Cおよび30Dの合成
化合物30B(24.5mmol)のCH
3CN(65mL)溶液に、ジ−tertブチルジカルボネート(5.89g、27.0mmol)、トリエチルアミン(3.76mL、27.0mmol)および4−ジメチルアミノピリジン(300mg、2.45mmol)を加え、得られた反応物を80℃に加熱し、この温度で1.5時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空下で濃縮し、得られた残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/ヘキサン類5〜20%)を用いて精製して、異性体化合物30Cと30Dとの混合物(5.38g、ステップAおよびBで94.3%収率)を得た。
ステップC−化合物30Eおよび30Fの合成
化合物30Cおよび30D(2g、8.61mmol)の四塩化炭素(40mL)溶液に、N−ブロモスクシンイミド(1.6g、9.04mmol)および過酸化ジベンゾイル(41.7mg、0.1722mmol)を加え、得られた反応物を90℃に加熱し、この温度で12時間撹拌した。反応物を室温に冷却し、固体を濾別し、濾液を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、化合物30Eおよび30F(2.58g)を得、これをさらには精製せずに使用した。M.S.C
13H
15BrN
2O
2についての実測値:334.7(M+Na)
+。
(実施例31)
中間体化合物31Bの調製
化合物31A(1.5g、8.44mmol)、NBS(1.8g、10.11mmol)の四塩化炭素(50mL)混合物を加熱還流させ、次いで過酸化ベンゾイル(0.21g、0.866mmol)を加えた。得られた懸濁液を還流状態で19時間撹拌し、次いで室温に冷却し、濾過した。濾液を飽和炭酸ナトリウムで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮して、約50%の化合物31Bを含む混合物(1.7g)を得、これをさらには精製せずに使用した。
(実施例32)
中間体化合物32Dの調製
ステップA−化合物32Bの合成
2−フルオロ−5−メチルベンゾニトリル(32A、2.0g、14.799mmol)と硫化ナトリウム(1.0当量、1.15g)との混合物を、DMSO(150mL)に溶解し、70℃で終夜加熱した。混合物を氷水浴中に置き、濃水酸化アンモニウム水溶液(20mL)および次亜塩素酸ナトリウム水溶液(20mL)で処理した。反応混合物を室温に加温し、5時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(300mL)で希釈し、水(2×60mL)およびブライン(50mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲル上に吸着させ、Biotage40−Mシリカゲルカラム(濃度勾配:ヘキサン類中0から30%アセトン)で精製して、生成物32B(860mg、36%)を白色固体として得た。
5−メチルベンゾ[d]イソチアゾール−3−イルアミン(10B、850mg、5.176mmol)の乾燥アセトニトリル(50mL)溶液を、Boc−無水物(2.1当量、2.37g)で処理し、50℃に加熱した。全ての出発物は2時間後に消費されており、混合物を真空下で濃縮して元の容量を3分の1にした。残渣を酢酸エチル(100mL)に溶解し、硫酸水素ナトリウム水溶液(20mL)、およびブライン(20mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲル上に吸着させ、Biotage40−Mシリカゲルカラム(濃度勾配:ヘキサン類中0から10%酢酸エチル)で精製して、生成物10C(1.7g、91%)を白色粉体として得た。
N,N−ビス−Boc−5−メチル−ベンゾ[d]イソチアゾール−3−イルアミン(32D、500mg、1.371mmol)の四塩化炭素15mL溶液を、N−ブロモスクシンイミド(1.05当量、256mg)および過酸化ベンゾイル(10mol%、33mg)で処理した。溶液を脱気(真空/アルゴンフラッシュ)し、次いで75℃に5時間加熱した。反応混合物を真空下で濃縮して元の容量の3分の1にし、残渣を酢酸エチル(50mL)に溶解した。溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2×10mL)およびブライン(10mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲル上に吸着させ、Biotage40−Sシリカゲルカラム(濃度勾配:ヘキサン類、次いでヘキサン類中0から10%酢酸エチル)で精製して、生成物32D(396mg、69%)を白色固体として得た。
(実施例33)
中間体化合物33Dの調製
ステップA−化合物33Bの合成
33A(0.20g、1.33mmol)のホルムアミド(15mL)溶液を150℃に加熱し、18時間撹拌した。室温に冷却した後、酢酸エチル(60mL)および水(30mL)を加え、層を分離した。有機溶液を水(3×20mL)で洗浄し、乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮して、粗製の生成物33B(0.22g、93%)を得た。MS C
9H
8FN
3についての実測値:178.2(M+H)
+。
ステップB−化合物11Cの合成
33Bを3.0当量の(Boc)
2Oと処理して、33Cを得た。MS C
19H
24FN
3O
4についての実測値:378.4(M+H)
+。
ステップC−化合物33Dの合成
標準的なN−ブロモスクシンイミド条件下に33Cを臭素化して、33Dを得た。MS C
19H
23BrFN
3O
4についての実測値:458.3(M+H)
+。
(実施例34)
中間体化合物34Fの調製
ステップA−化合物34Bの合成
N−ヨードスクシンイミド(1.1当量、17.1g)を、2,4−ジフルオロトルエン(34A、10.0g、69.17mmol、Alfa Aesar)のトリフルオロ酢酸(46mL)溶液に加えた。反応物を12時間撹拌した。揮発物を減圧下に除去し、残ったスラリー液をエーテル(400mL)で希釈し、5%チオ硫酸ナトリウム水溶液(5×40mL)、水(2×30mL)、およびブライン(40mL)で洗浄した。有機層を集め、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。反応物をバルブツーバルブ蒸留により精製して、生成物34Bを無色液体として得た(17g、91%)。
ステップB−化合物34Cの合成
中間体34B(13.0g、48.06mmol)およびシアン化亜鉛(1当量、5.644g)のN,N−ジメチルホルムアミド(50mL)溶液を、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.1当量、5.55g)で処理し、90℃で12時間加熱した。反応混合物をエーテル(600mL)および水酸化アンモニウム(1:1濃水酸化アンモニウム:水200mL)で希釈した。有機層を分離し、水(100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮し、最初にヘキサン類、次いで20%酢酸エチル/ヘキサン類で溶離するシリカゲル上で精製した。生成物34C(4.48g、33%)を透明な油として得た。
ステップC−化合物34Dの合成
34C(2.25g、13.27mmol)と硫化ナトリウム(1当量、1.035g)との溶液をDMSO(130mL)中で調製し、70℃で終夜加熱した。混合物を氷水浴中に置き、濃水酸化アンモニウム水溶液(30mL)および次亜塩素酸ナトリウム水溶液(30mL)で処理した。反応混合物を5時間(0から25℃の温度)撹拌した。混合物を酢酸エチル(400mL)で希釈し、水(2×40mL)およびブライン(50mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲル上に吸着させ、ISCO330Gカラム(濃度勾配:ヘキサン類中0〜30%アセトン)で精製して、生成物34D(800mg、30.3%)を白色固体として得た。
ステップD−化合物34Eの合成
中間体34D(780mg、3.93mmol)の乾燥アセトニトリル(39mL)溶液を、Boc−無水物(2.2当量、1.885g)で処理し、50℃に加熱した。全ての出発物は2時間後に消費されており、混合物を真空下で濃縮して容量を3分の1にした。残渣を酢酸エチル(100mL)に溶解し、硫酸水素ナトリウム水溶液(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をシリカゲル上に吸着させ、ISCO80グラムカラム(濃度勾配:ヘキサン類中0から10%酢酸エチル)で精製して、生成物34E(1.03g、66%収率)を白色固体として得た。
ステップE−化合物34Fの合成
中間体34E(400mg、1.003mmol)、N−ブロモスクシンイミド(1.05当量、187.4mg)、および過酸化ベンゾイル(0.1当量、24.3mg)の乾燥四塩化炭素(10mL)溶液を調製し、12時間加熱還流させた。TLC(ヘキサン類中30%酢酸エチル)は、反応が部分的に進行していたことを示した。反応混合物を減圧下に濃縮し、酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(25mL)およびブライン(25mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。次いで残渣をジクロロメタンで希釈し、シリカゲル上に吸着させ、ISCO(25−Mカラム、ヘキサン類中0〜40%酢酸エチル)で精製した。生成物を含む画分を減圧下に濃縮して、中間体34F(278mg、58%)を透明黄色油として得た。
(実施例35)
中間体化合物35Cの調製
ステップA−化合物31Aの合成
メチル2−アミノ−4−フルオロ−5−メチルベンゾエート(2.66g、14.5mmol)、クロロホルムアミジニウム塩酸塩(2.6g、22.6mmol)およびメチルスルホン(8.5g、90.3mmol)の固体混合物を、激しく撹拌しながら油浴中で150〜160℃に加熱した。約10分後透明な溶液になった。合計2時間加熱を続けた。室温に冷却した際、固体になった。物質を水(200mL)で溶解し、市販されている水酸化アンモニウムで塩基性化した。1時間撹拌した後、固体を濾過により集めた。水(20mL)で洗浄し、真空乾燥させて、粗製の生成物35A(2.93g、定量的)を得た。MS C
9H
8FN
3Oについての実測値:194.2(M+H)
+。
ステップB−化合物35Bの合成
4当量の(Boc)
2Oを用い、記載した手順に従って、35Aから化合物35Bを調製した。MS C
24H
32FN
3O
7についての実測値:394.3(M+H−100)
+。
ステップC−化合物35Cの合成
化合物35B(4.83g、9.8mmol)、N−ブロモスクシンイミド(2.70g、15.2mmol)および過酸化ベンゾイル(600mg、2.48mmol)の四塩化炭素(300mL)溶液を加熱還流させ、この温度で18時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、真空下で濃縮し、得られた残渣をEtOAc(300mL)に溶解した。得られた溶液をチオ硫酸ナトリウム水溶液(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮して、中間体化合物35Cを得、これをさらには精製せずに使用した。MS C
24H
31BrFN
3O
7についての実測値:472.3(M+H−100)
+。
(実施例36)
中間体化合物36Gの調製
ステップA−化合物36Bの合成
HCl水溶液(水50mL中濃HCl(15mL))の撹拌溶液に3−アミノ−4−メチル安息香酸(36A、5.0g、33.0mmol)を加えた。混合物を氷水浴中で冷却し、続いて亜硝酸ナトリウム(1.1当量、2.50g)の水(12mL)溶液をゆっくり加えた。混合物を30分間撹拌し、その時点で混合物は均一の暗色溶液であった。飽和酢酸ナトリウム水溶液を、pHが6になるまで加えた。ナトリウムt−ブチルチオレート(0.5当量、1.85g)を一度に加えた。反応物を2時間撹拌し、得られた沈殿物を濾取(ワットマン紙#1)し、水(20mL)で洗浄し、真空乾燥させて、生成物36B(2.7g、64%)を黄褐色固体として得た。
ステップB−化合物36Cの合成
カリウムtert−ブトキシド(10.0当量、12.0g)のDMSO(50mL)撹拌溶液に、t−ブチルジアザエニル安息香酸36B(2.7g、10.70mmol)のDMSO(30mL)溶液を加えた。混合物を6時間撹拌し、次いで氷で希釈し、pHが5〜6になるまで1MのHCl水溶液で酸性化した。混合物を酢酸エチル(3×50mL)で抽出し、合わせた有機層を水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、回転蒸発器で濃縮して、粗製の生成物36Cを僅かに黄色の固体として得、これをさらには精製せずに使用した。
ステップC−化合物36Dの合成
1H−インダゾール−6−カルボン酸36C(1.73g、10.70mmol)のトルエン(80mL)およびメタノール(30mL)溶液を、気体の発生が止むまでTMS−ジアゾメタン溶液(エーテル中2M溶液)で処理した。反応混合物を真空下で濃縮し、残渣をシリカゲル上に吸着させた。Biotage40−Mシリカゲルカラム(濃度勾配:ヘキサン類中0から20%アセトン)で生成物を精製して、生成物36D(950mg、2ステップで50%)を僅かに黄色の固体として得た。
1H−インダゾール−6−カルボン酸メチルエステル36D(840mg、4.76mmol)のアセトニトリル25mL溶液を、Boc−無水物(1.05当量、1.09g)および触媒量のDMAP(スパチュラ一匙)で処理した。混合物を60℃で3時間撹拌した。混合物を回転蒸発器で濃縮して元の半量とし、次いで酢酸エチル(100mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、回転蒸発器で濃縮した。Biotage40−Mシリカゲルカラム(濃度勾配:ヘキサン類中0から20%酢酸エチル)で残渣を精製して、生成物36E(1.2g、93%)を無色油として得た。
インダゾール36E(460mg、1.66mmol)の乾燥THF(16mL)溶液を−78℃に冷却し、トリエチル水素化ホウ素リチウム(2.5当量、THF中1M溶液4.15mL)で処理した。反応混合物を−78℃で撹拌し、続いてTLC(ヘキサン類中25%酢酸エチル)を行った。反応物は約1時間で完結し、飽和硫酸水素ナトリウム水溶液(3mL)を加えることによりクエンチした。混合物を酢酸エチル(100mL)で抽出し、水(20mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、回転蒸発器で濃縮して、粗製の生成物を無色油として得た。Biotage40−Sシリカゲルカラム(ヘキサン類中0から40%酢酸エチル)で残渣をクロマトグラフィーにかけて、下記を得た:des−Boc出発物(70mg)、アルコール生成物F(160mg、40%)。
アルコール36F(160mg、0.644mmol)の乾燥クロロホルム(12mL)溶液を氷水浴中に置き、ピリジン(4.0当量、0.208mL、d0.978)および臭化チオニル(1.2当量、0.060mL、d2.683)のクロロホルム1mL溶液で処理した。氷水浴を除去し、反応混合物を室温で30分間撹拌した。TLC(ヘキサン類中30%酢酸エチル)は、約40%の転化率であることを示し、さらに臭化チオニル(0.2当量)を加えた。混合物を70℃に10分間加熱した。冷却した上で、混合物を酢酸エチル(30mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(5mL)、硫酸水素ナトリウム水溶液(5mL)およびブライン(5mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、回転蒸発器で濃縮した。Biotage25−Sシリカゲルカラム(濃度勾配:ヘキサン類中0から40%酢酸エチル)で残渣を精製して、生成物36G(76mg、38%)を無色油として、未反応の出発物(25mg、24%)と共に得た。
(実施例37)
中間体化合物37Cの調製
ステップA−化合物37Bの合成
化合物37A(市販品)(10.0g、50.25mmol)を室温で水に溶解し、得られた懸濁液にK
2CO
3(3.8g、27.64mmol)を加えた。3−クロロプロピオニルクロリド(7.0g、55.28mmol)を30分かけて滴下添加し、室温で2時間撹拌した。沈殿物を濾過し、水、1NのHClで洗浄し、真空下50℃で終夜乾燥させて、生成物37B(7.2g)を得た。
ステップB−化合物37Cの合成
N,N−ジメチルホルムアミド(3.6g、49.66mmol)に、0℃でPOCl
3(26.6g、173.8mmol)を滴下添加し、60分間撹拌し、白色沈殿物が生成した。化合物37B(7.2g)を反応混合物に少しずつ加え、室温で24時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、氷を入れたビーカーにゆっくり加え、氷が融解した後、有機層を分離し、0.5NのNaOHおよび水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィーを用いて精製して、化合物37C(5.5g、2ステップ後34%)を得た。M.S.実測値:318.04(M+H)
+。
(実施例38)
中間体化合物38Eの調製
ステップA−化合物38Bの合成
38A(7.2g、58.8mmol)の1,4−ジオキサン(39mL)溶液に、撹拌しながら0℃で塩化プロピオニル(37.8mL、176.5mmol)およびEt
3N(24.6mL、176.5mmol)を加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。溶媒を減圧下に除去し、得られた残渣をEtOAcに溶解した。有機相を水で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して化合物38Bとし、38Bの粗製の残渣を得た。
ステップB−化合物38Cの合成
38B(上記からの粗製残渣)のDMF(60mL)懸濁液に、炭酸セシウム(38g、117.6mmol)を加え、得られた混合物を65℃で終夜加熱した。反応物を室温に冷却し、多量のDMFを減圧下に除去した。次いで水を粗製の残渣に加え、混合物を濾過した。濾過ケーキを水およびEtOAcで洗浄した。38C(5.2g)を淡黄色固体として得た。
ステップC−化合物38Dの合成
38C(0.8g、5mmol)のCCl
4(25mL)懸濁液に、NBS(38g、117.6mmol)、および過酸化ベンゾイル(61mg、0.25mmol)を加え、次いで得られた混合物を90℃で4時間加熱した。反応物を室温に冷却し、CH
2Cl
2(300mL)を加えた。混合物を濾過し、濾液をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、38Dの粗製の残渣(2g)を得た。
ステップD−化合物38Eの合成
POCl
3を、粗製の38Dを含む100mL丸底フラスコに加えた。次いで得られた懸濁液を88℃で4時間加熱した。反応物を室温に冷却し、次いで氷を含む1リットルのビーカーに注ぎ入れた。6NのNaOH溶液を用いて、得られた溶液をph8に中和した。溶液から沈殿してきた固体を集めて、粗製の残渣0.82gを得、シリカゲル(ISCO Combi−Flash Rf、濃度勾配:ヘキサン類中5から50%酢酸エチル)上でのカラムクロマトグラフィーを用いてこれを精製して、化合物38E(330mg)を得た。
(実施例39)
中間体化合物39Dの調製
ステップA−化合物39Bの合成
オルト−フルオロアセトフェノン(39A、3.45g、25mmol)とグアニジンカルボネート(2当量、9.0g)との混合物を、N,N−ジメチルアセトアミド250mL中で調製し、撹拌し、窒素パージ下135℃で終夜加熱した。溶媒を減圧下に除去し、酢酸エチル(600mL)で希釈した。溶液を水(2×100mL)およびブライン(40mL)で洗浄した。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。固体を二塩化メチレンに溶解し、シリカゲル上に導入し、減圧乾燥させた。物質をISCO(80gカラム、ヘキサン類中0〜70%THF)上で精製した。生成物を含む画分を集め、減圧下で濃縮して、生成物39Bをクリーム色固体として得た(880mg、22%)。
ステップB−化合物39Cの合成
4−メチル−キナゾリン−2−イルアミン39B(640mg、4.02mmol)の乾燥アセトニトリル10mL溶液を、Boc−無水物(2.5当量、2.19g)の乾燥アセトニトリル10.0mL溶液で処理した。得られた溶液をDMAP(0.2当量、98.2mg)で処理した。混合物を終夜撹拌した。TLC(ヘキサン類中50%THF)は、反応が完結していることを示した。混合物を酢酸エチル(500mL)で希釈し、水(3×30mL)、およびブライン(40mL)で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、回転蒸発器で濃縮した。残渣をシリカゲル上に吸着させ、ISCOカラム(120g)(ヘキサン類中0%から60%THF)上で精製した。生成物を含む画分を集め、減圧下で濃縮して、生成物39Cを薄黄白色固体として得た(1.3g、90%)。
ステップC−化合物39Dの合成
中間体39C(1.11g、3.09mmol)、N−ブロモスクシンイミド(1.05当量、577mg)、および過酸化ベンゾイル(0.1当量、75mg)を丸底フラスコ中で合わせ、乾燥四塩化炭素(31mL)で希釈した。反応物を室温で10分間撹拌し、次いで終夜加熱還流させた。TLC(ヘキサン類中30%酢酸エチル)は、反応が部分的に進行していることを示した。反応混合物を減圧下に濃縮し、酢酸エチル(300mL)で希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(40mL)およびブライン(40mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下に濃縮し、塩化メチレンで希釈し、シリカゲル上に吸着させ、ISCO(25−Mカラム、ヘキサン類中0〜40%酢酸エチル)上で精製した。生成物を含む画分を減圧下に濃縮し、生成物を透明油として、純粋な生成物39Dと出発物との2:1混合物(合計:440mg、33%)で得た。
(実施例40)
中間体化合物40Cの調製
出発物40A(2.0g、10.6mmol)、水素化アルミニウムリチウム(2.0g、52.7mmol)、およびTHF(100mL)を、250ml丸底フラスコに加えた。得られた懸濁液を室温で18時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム溶液10ml、続いて酢酸エチル200mlで反応物をクエンチした。濾過後、有機層をブライン(2×100ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、真空下に濃縮して、40Bを黄色固体として得た(1.05g、59%)。
250ml丸底フラスコに、40B(1.05g、6.03mmol)および塩化チオニル(10mL)を仕込んだ。得られた混合物を60℃で4時間撹拌した後、室温に冷却した。過剰の塩化チオニルを除去した後、残渣を真空乾燥させて、40Cを橙色固体として得た(1.45g)。この粗製物をさらには精製せずに使用した。
(実施例41)
中間体化合物41Gの調製
ステップA−化合物41Bの合成
5−フルオロ−2−メチルアニリン(41A、25g、200mmol)のトルエン(250mL)溶液を、無水酢酸(25mL、226mmol)で処理し、1時間加熱還流させた。反応混合物を冷却すると、無色固体が沈殿し、これを濾過し、エーテルとヘキサン類との混合物で洗浄した。無色固体を酢酸(150mL)に溶解し、臭素(9.6mL、186mmol)の酢酸(20mL)溶液で滴下処理し、室温で12時間撹拌した。溶液を水で希釈し、分離してきた固体を濾過し、洗浄して、N−(4−ブロモ−5−フルオロ−2−メチルフェニル)アセトアミド(41B、40g)を無色固体として得た。
ステップB−化合物29Cの合成
N−(4−ブロモ−5−フルオロ−2−メチルフェニル)アセトアミド(41B、10.00g、40.64mmol)のクロロホルム(100mL)溶液を、無水酢酸(11.5mL、122.0mmol)、酢酸カリウム(8.00g、81.5mmol)、および18−クラウン−6(540.00mg、2.0430mmol)で、次いで亜硝酸イソアミル(12.3mL、871mmol)で処理し、65℃で12時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(500mL)で処理し、水で洗浄し、乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、次いで真空下で濃縮した。1−(5−ブロモ−6−フルオロ−1H−インダゾール−1−イル)エタノン(29C)の淡黄色固体が沈殿してきた。最初の濾液を濃縮し、クロマトグラフィー(SiO
2、EtOAc/ヘキサン類)により残渣を精製して、より多くの生成物41Cを得た。
ステップC−化合物41Dの合成
1−(5−ブロモ−6−フルオロ−1H−インダゾール−1−イル)エタノン(41C、5.0g、19.5mmol)の溶液を、HCl水溶液(3M溶液、100mL)およびメタノール(20mL)で処理し、90℃で3時間加熱し、その際反応物は均一になった。反応混合物を室温に冷却し、NaOH水溶液で塩基性化した。無色固体が沈殿し、これを濾過し、乾燥させて、5−ブロモ−6−フルオロ−1H−インダゾール(41D)を得た。
ステップD−化合物41Eの合成
5−ブロモ−6−フルオロ−1H−インダゾール(41D、3.50g、16.28mmol)のテトラヒドロフラン(200.00mL)溶液を、0℃にて水素化ナトリウム(鉱油中60%、1.172g)で処理し、室温で20分間撹拌した。反応混合物を−78℃(ドライアイスとアセトン)に冷却し、ヘキサン中2.5Mのn−ブチルリチウム(8.2mL、20.3mmol)で滴下処理した。反応混合物をこの温度で20分間撹拌し、DMF(5.06mL、65.11mmol)で処理した。反応混合物を室温にゆっくり加温し、その際粘稠性溶液が流動化して、撹拌が効率的になった。TLC(ヘキサン類中40%EtOAc)分析は、出発物が完全に転化して生成物になっていることを示した。反応混合物をHCl水溶液で酸性化し、EtOAc(500mL)に溶解し、HCl水溶液(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮し、次のステップにそのまま使用した。生成物6−フルオロ−1H−インダゾール−5−カルボアルデヒド(2.3g)のTHF(100mL)溶液を、ジ−tert−ブチルジカルボネート(3.56g、16.28mmol)およびDMAP(300mg)で処理し、室温で3時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(SiO
2、EtOAc/ヘキサン類濃度勾配0〜40%)により残渣を精製して、[2e]tert−ブチル6−フルオロ−5−ホルミル−1H−インダゾール−1−カルボキシレート(41E、3.5g、収率=81%)を無色固体として得た。
ステップE−化合物41Fの合成
tert−ブチル6−フルオロ−5−ホルミル−1H−インダゾール−1−カルボキシレート(29E、3.55g、13.4mmol)のメタノール(50.00mL)溶液を、0℃にてNaBH
4(1.02g、26.9mmol)で処理し、1時間撹拌した。反応混合物を水およびEtOAc(500mL)で希釈した。有機層を分離し、HCl水溶液(1M、200mL)、NaOH水溶液(1M、200mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(SiO
2、EtOAc/ヘキサン類)により残渣を精製して、tert−ブチル5−(ヒドロキシメチル)−6−フルオロ−1H−インダゾール−1−カルボキシレート(29F、3.00g、収率=83.9%)を無色固体として得た。
ステップF−化合物41Gの合成
tert−ブチル5−(ヒドロキシメチル)−6−フルオロ−1H−インダゾール−1−カルボキシレート(29F、3.0g、11.27mmol)の塩化メチレン(50.00mL、780.0mmol)溶液を、室温にてピリジン(4.56mL、56.33mmol)およびメタンスルホニルクロリド(1.31mL)で処理し、室温で16時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、残渣をEtOAc(300mL)に溶解し、HCl水溶液(100mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、乾燥(MgSO
4)させ、濾過し、真空下で濃縮し、クロマトグラフィー(SiO
2、EtOAc/ヘキサン類)により精製して、tert−ブチル5−(クロロメチル)−6−フルオロ−1H−インダゾール−1−カルボキシレート(41G、1.9g、収率=59%)を得た。
(実施例42)
HCV NS5Bポリメラーゼ阻害アッセイ
D−RNAまたはDCoHとして知られるインビトロ転写ヘテロポリマーRNAは、HCV NS5Bポリメラーゼの効率的なテンプレートであることが示されている(S.−E. Behrensら、EMBO J.、15巻:12〜22頁(1996年)、WO96/37619)。DCoH75と指定されている、その配列がD−RNAの3’端と一致する化学的に合成した75mer型、およびDCoH75の3’末端のシチジンがジデオキシシチジンによって置き換えられているDCoH75ddCを、Ferrariら、12th International Symposium on HCV and Related Viruses、306頁(2005年)において記載されている通りに、NS5B酵素活性をアッセイするために使用した。可溶性のC末端の21アミノ酸を欠失したNS5B酵素形態(NS5BデルタCT21)を、Ferrariら、J. Virol.、73巻:1649〜1654頁(1999年)において記載されている通りに、Escherichia coliからC末端のポリヒスチジンタグ融合タンパク質として生成し、精製した。典型的なアッセイは、20mMのHepes pH7.3、10mMのMgCl2、60mMのNaCl、100μg/mlのBSA、20ユニット/mlのRNasin、7.5mMのDTT、0.1μMのATP/GTP/UTP、0.026μMのCTP、0.25mMのGAU、0.03μMのRNAテンプレート、20μCi/mlの[33P]−CTP、2%のDMSO、および30または150nMのNS5B酵素を含有するものであった。反応物を22℃で2時間インキュベートし、次いで、150mMのEDTAを添加することにより停止させ、0.5Mの二塩基性リン酸ナトリウム緩衝液pH7.0中のDE81フィルタープレート内で洗浄し、シンチレーションカクテルの添加後、Packardトップカウントを使用してカウントした。放射性標識CTPの取り込みによってポリヌクレオチド合成をモニターした。種々の濃度の四環系インドール誘導体を、典型的には10回連続2倍希釈でアッセイ混合物に添加することにより、ポリメラーゼ活性に対する四環系インドール誘導体の影響を評価した。インドール誘導体の出発濃度は、200μM〜1μMの範囲であった。ポリメラーゼ活性の50%阻害を提供する化合物濃度として定義される、阻害剤のIC50値は、cpmデータをヒルの式Y=100/(1+10^((LogIC50−X)*HillSlope))[式中、Xは化合物濃度の対数であり、Yは%阻害である]に当てはめることによって決定した。Ferrariら、12th International Symposium on HCV and Related Viruses、306頁(2005年)には、このアッセイ手順が詳細に記載されていた。記載されているようなアッセイは例示的なものであり、本発明の範囲を限定することを意図するものではないことに留意すべきである。当業者であれば、RNAテンプレート、プライマー、ヌクレオチド、NS5Bポリメラーゼ形態、緩衝液組成を含むがこれらに限定されない修正を行って、本発明において記載されている化合物および組成物の効能について同じ結果を生じさせる同様のアッセイを開発し得ることを理解できる。
上記の方法を使用して、本発明の選択された四環系インドール誘導体についてのNS5Bポリメラーゼ阻害データを得、約1μM〜約14000μMの範囲のIC50値を算出した。
(実施例43)
細胞ベースのHCVレプリコンアッセイ
四環系インドール誘導体の細胞ベースの抗HCV活性を計測するために、レプリコン細胞を、四環系インドール誘導体の存在下で、96ウェルI型コラーゲンをコーティングしたヌンクプレート内に5000細胞/ウェルで播種した。種々の濃度の四環系インドール誘導体を、典型的には10回連続2倍希釈でアッセイ混合物に添加し、該化合物の出発濃度は、250μM〜1μMの範囲であった。最終濃度は、アッセイ培地中、DMSOが0.5%、ウシ胎仔血清が5%であった。3日目に、1×細胞溶解緩衝液(Ambionカタログ番号8721)の添加により細胞を収穫した。レプリコンRNAレベルは、リアルタイムPCR(タックマンアッセイ)を使用して計測した。アンプリコンは5Bに位置していた。PCRプライマーは、5B.2F、ATGGACAGGCGCCCTGA;5B.2R、TTGATGGGCAGCTTGGTTTCであり、プローブ配列は、FAM標識CACGCCATGCGCTGCGGであった。GAPDH RNAを内在性コントロールとして使用し、製造業者(PE Applied Biosystem)が推奨するプライマーおよびVIC標識プローブを使用して、NS5Bと同じ反応(多重PCR)で増幅させた。リアルタイムRT−PCR反応は、下記のプログラムを使用してABI PRISM7900HT配列検出システムで実行した:48℃で30分間、95℃で10分間、40サイクルの、95℃で15秒、60℃で1分間。ΔCT値(CT5B−CTGAPDH)を試験化合物の濃度に対してプロットし、XLfit4(MDL)を使用してシグモイド用量反応モデルに当てはめた。EC50は予測ベースライン上ΔCT=1を達成するために必要な阻害剤の濃度として定義し、EC90は該ベースライン上ΔCT=3.2を達成するために必要な濃度として定義した。代替として、レプリコンRNAの絶対量を定量化するために、レプリコンRNAの連続希釈T7転写産物をタックマンアッセイに含むことにより、標準曲線を確立した。タックマン試薬は全てPE Applied Biosystems製であった。そのようなアッセイ手順は、例えば、Malcolmら、Antimicrobial Agents and Chemotherapy、50巻:1013〜1020頁(2006年)において詳細に記載されていた。
上記の方法を使用して、本発明の選択された四環系インドール誘導体についてのHCVレプリコンアッセイデータを得、約1μM〜約14000μMの範囲のEC50値を算出した。
四環系インドール誘導体の使用
四環系インドール誘導体は、患者におけるウイルス感染症またはウイルス関連障害を治療しまたは予防するためのヒト医学および獣医学において有用である。本発明に従って、四環系インドール誘導体を、ウイルス感染症またはウイルス関連障害の治療または予防を必要とする患者に投与してよい。
したがって、一実施形態において、本発明は、患者におけるウイルス感染症を治療するための方法であって、該患者に、有効量の少なくとも1種の四環系インドール誘導体、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグを投与するステップを含む方法を提供する。別の実施形態において、本発明は、患者におけるウイルス関連障害を治療するための方法であって、該患者に、有効量の少なくとも1種の四環系インドール誘導体、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグを投与するステップを含む方法を提供する。
ウイルス感染症の治療または予防
四環系インドール誘導体を使用して、ウイルス感染症を治療しまたは予防することができる。一実施形態において、四環系インドール誘導体はウイルス複製の阻害剤となり得る。特定の実施形態において、四環系インドール誘導体はHCV複製の阻害剤となり得る。したがって、四環系インドール誘導体は、HCVポリメラーゼ等のウイルスの活性に関連するウイルス性疾患および障害を治療するために有用である。
本方法を使用して治療しまたは予防することができるウイルス感染症の例は、A型肝炎感染症、B型肝炎感染症およびC型肝炎感染症を含むがこれらに限定されない。
一実施形態において、ウイルス感染症はC型肝炎感染症である。
一実施形態において、C型肝炎感染症は急性C型肝炎である。別の実施形態において、C型肝炎感染症は慢性C型肝炎である。
本発明の組成物および組合せは、任意のHCV遺伝子型に関連する感染症に罹患している患者を治療するために有用となり得る。HCVの型および亜型は、Hollandら、Pathology、30巻(2号):192〜195頁(1998年)において記載されている通り、それらの抗原性、ウイルス血症のレベル、引き起こされた疾患の重症度、およびインターフェロン療法に対する応答の点で異なり得る。Simmondsら、J Gen Virol、74巻(11部):2391〜2399頁(1993年)において説明されている命名法は広く使用されており、分離株を6つの主な遺伝子型1〜6に分類し、2つ以上の関連する亜型を加え、例えば1a、1bとしている。さらなる遺伝子型7〜10および11が提案されているが、この分類の基となる系統発生学的な基準は疑問視されており、よって、7、8、9および11型分離株は6型として、10型分離株は3型として再割り当てされた(Lamballerieら、J Gen Virol、78巻(1部):45〜51頁(1997年)を参照)。主な遺伝子型は、55〜72%の間(平均64.5%)の配列相同性を有するものとして定義され、型内の亜型は、NS−5領域内で配列決定した場合に、75%〜86%の相同性(平均80%)を有するものとして定義されている(Simmondsら、J Gen Virol、75巻(51部):1053〜1061頁(1994年)を参照)。
ウイルス関連障害の治療または予防
四環系インドール誘導体を使用して、ウイルス関連障害を治療しまたは予防することができる。したがって、四環系インドール誘導体は、肝炎または肝硬変等、ウイルスの活性に関連する障害を治療するために有用である。ウイルス関連障害は、RNA依存性ポリメラーゼ関連障害およびHCV感染症に関連する障害を含むがこれらに限定されない。
RNA依存性ポリメラーゼ関連障害の治療または予防
四環系インドール誘導体は、患者におけるRNA依存性ポリメラーゼ(RdRp)関連障害を治療しまたは予防するために有用である。そのような障害は、感染性ウイルスがRdRp酵素を含有するウイルス感染症を含む。
したがって、一実施形態において、本発明は、患者におけるRNA依存性ポリメラーゼ関連障害を治療するための方法であって、該患者に、有効量の少なくとも1種の四環系インドール誘導体、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグを投与するステップを含む方法を提供する。
HCV感染症に関連する障害の治療または予防
四環系インドール誘導体は、HCV感染症に関連する障害を治療しまたは予防するためにも有用となり得る。そのような障害の例は、肝硬変、門脈圧亢進症、腹水、骨の疼痛、静脈瘤、黄疸、肝性脳症、甲状腺炎、晩発性皮膚ポルフィリン症、クリオグロブリン血症、糸球体腎炎、乾燥症候群、血小板減少症、扁平苔癬および糖尿病を含むがこれらに限定されない。
したがって、一実施形態において、本発明は、患者におけるHCV関連障害を治療するための方法であって、該患者に、治療有効量の少なくとも1種の四環系インドール誘導体、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグを投与するステップを含む方法を提供する。
併用療法
別の実施形態において、ウイルス感染症を治療しまたは予防するための本方法は、四環系インドール誘導体ではない1種または複数のさらなる治療剤の投与もさらに含み得る。
一実施形態において、さらなる治療剤は抗ウイルス剤である。
別の実施形態において、さらなる治療剤は、免疫抑制剤等の免疫調節剤である。
したがって、一実施形態において、本発明は、患者におけるウイルス感染症を治療するための方法であって、該患者に、(i)少なくとも1種の四環系インドール誘導体、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ、および(ii)四環系インドール誘導体以外である少なくとも1種の他の抗ウイルス剤を投与するステップを含み、投与される量は、合わせてウイルス感染症を治療しまたは予防するために有効である方法を提供する。
本発明の併用療法を患者に施す場合、組合せ中の治療剤、または治療剤を含む医薬組成物(1種または複数)は、例えば、連続的に、並列的に、一緒に、同時に等、任意の順序で投与され得る。そのような併用療法における種々の活性物の量は、異なる量(異なる投薬量)であってもよく、または同じ量(同じ投薬量)であってもよい。よって、非限定的な説明を目的として、四環系インドール誘導体およびさらなる治療剤は、単一投薬単位(例えば、カプセル、錠剤等)中に固定量(投薬量)で存在し得る。固定量の2種の異なる活性化合物を含有するそのような単一投薬単位の市販品の例は、VYTORIN(登録商標)(Merck Schering−Plough Pharmaceuticals、Kenilworth、New Jerseyから入手可能)である。
一実施形態において、少なくとも1種の四環系インドール誘導体は、さらなる抗ウイルス剤(複数可)がその予防または治療効果を発揮している時間の間に投与される、またはその逆である。
別の実施形態において、少なくとも1種の四環系インドール誘導体およびさらなる抗ウイルス剤(複数可)は、そのような薬剤がウイルス感染症を治療するための単独療法として使用される場合、一般に用いられる用量で投与される。
別の実施形態において、少なくとも1種の四環系インドール誘導体およびさらなる抗ウイルス剤(複数可)は、そのような薬剤がウイルス感染症を治療するための単独療法として使用される場合、一般に用いられる用量よりも低い用量で投与される。
また別の実施形態において、少なくとも1種の四環系インドール誘導体およびさらなる抗ウイルス剤(複数可)は、そのような薬剤がウイルス感染症を治療するための単独療法として使用される場合、相乗的に作用し、一般に用いられる用量よりも低い用量で投与される。
一実施形態において、少なくとも1種の四環系インドール誘導体およびさらなる抗ウイルス剤(複数可)は、同じ組成物中に存在する。一実施形態において、この組成物は経口投与に適している。別の実施形態において、この組成物は静脈内投与に適している。
本発明の併用療法の方法を使用して治療しまたは予防することができるウイルス感染症およびウイルス関連障害は、上記に掲載したものを含むがこれらに限定されない。
一実施形態において、ウイルス感染症はHCV感染症である。
少なくとも1種の四環系インドール誘導体およびさらなる抗ウイルス剤(複数可)は、相加的または相乗的に作用し得る。相乗的な組合せは、より低用量の1種もしくは複数の薬剤の使用および/または併用療法の1種もしくは複数の薬剤のより低頻度の投与を可能にすることができる。より低用量またはより低頻度の1種または複数の薬剤の投与により、療法の効能を減少させることなく、療法の毒性を低下させることができる。
一実施形態において、少なくとも1種の四環系インドール誘導体およびさらなる抗ウイルス剤(複数可)の投与は、ウイルス感染症のこれらの薬剤に対する耐性を阻害し得る。
本組成物および方法において有用な他の治療剤の非限定的な例は、HCVポリメラーゼ阻害剤、インターフェロン、ウイルス複製阻害剤、アンチセンス剤、治療ワクチン、ウイルスプロテアーゼ阻害剤、ビリオン産生阻害剤、抗体療法(モノクローナルまたはポリクローナル)、およびRNA依存性ポリメラーゼ関連障害を治療するために有用な任意の薬剤を含む。
一実施形態において、他の抗ウイルス剤はウイルスプロテアーゼ阻害剤である。
別の実施形態において、他の抗ウイルス剤はHCVプロテアーゼ阻害剤である。
別の実施形態において、他の抗ウイルス剤はインターフェロンである。
また別の実施形態において、他の抗ウイルス剤はウイルス複製阻害剤である。
別の実施形態において、他の抗ウイルス剤はアンチセンス剤である。
別の実施形態において、他の抗ウイルス剤は治療ワクチンである。
さらなる実施形態において、他の抗ウイルス剤はビリオン産生阻害剤である。
別の実施形態において、他の抗ウイルス剤は抗体療法である。
別の実施形態において、他の抗ウイルス剤は、プロテアーゼ阻害剤およびポリメラーゼ阻害剤を含む。
また別の実施形態において、他の抗ウイルス剤は、プロテアーゼ阻害剤および免疫抑制剤を含む。
さらに別の実施形態において、他の抗ウイルス剤は、ポリメラーゼ阻害剤および免疫抑制剤を含む。
さらなる実施形態において、他の抗ウイルス剤は、プロテアーゼ阻害剤、ポリメラーゼ阻害剤および免疫抑制剤を含む。
別の実施形態において、他の薬剤はリバビリンである。
本方法および組成物において有用なHCVポリメラーゼ阻害剤は、VP−19744(Wyeth/ViroPharma)、HCV−796(Wyeth/ViroPharma)、NM−283(Idenix/Novartis)、R−1626(Roche)、MK−0608(Merck)、A848837(Abbott)、GSK−71185(Glaxo SmithKline)、XTL−2125(XTL Biopharmaceuticals)、ならびに、Niら、Current Opinion in Drug Discovery and Development、7巻(4号):446頁(2004年)、Tanら、Nature Reviews、1巻:867頁(2002年)、およびBeaulieuら、Current Opinion in Investigational Drugs、5巻:838頁(2004年)において開示されているものを含むがこれらに限定されない。
本方法および組成物において有用なインターフェロンは、インターフェロンアルファ−2a、インターフェロンアルファ−2b、インターフェロンアルファコン−1およびPEGインターフェロンアルファ抱合体を含むがこれらに限定されない。「PEGインターフェロンアルファ抱合体」は、PEG分子と共有結合しているインターフェロンアルファ分子である。例示的なPEGインターフェロンアルファ抱合体は、ペグインターフェロンアルファ−2a(例えば、商標名Pegasys(商標)で販売されているもの等)の形態のインターフェロンアルファ−2a(Roferon(商標)、Hoffman La−Roche、Nutley、New Jersey)、ペグインターフェロンアルファ−2b(例えば、商標名PEG−Intron(商標)で販売されているもの等)の形態のインターフェロンアルファ−2b(Intron(商標)、Schering−Plough Corporation製)、インターフェロンアルファ−2c(Berofor Alpha(商標)、Boehringer Ingelheim、Ingelheim、Germany)、インターフェロンアルファ融合ポリペプチド、または天然発生のインターフェロンアルファのコンセンサス配列の決定によって定義される通りのコンセンサスインターフェロン(Infergen(商標)、Amgen、Thousand Oaks、California)を含む。
本方法および組成物において有用な抗体療法剤は、IL−10に特異的な抗体(米国特許出願公開第US2005/0101770号において開示されているもの、ヒト化12G8、ヒトIL−10に対するヒト化モノクローナル抗体、それぞれ受託番号PTA−5923およびPTA−5922としてAmerican Type Culture Collection(ATCC)に寄託されているヒト化12G8軽鎖および重鎖をコードする核酸を含有するプラスミド等)を含むがこれらに限定されない。本方法および組成物において有用なウイルスプロテアーゼ阻害剤は、NS3セリンプロテアーゼ阻害剤(米国特許第7,012,066号、同第6,914,122号、同第6,911,428号、同第6,846,802号、同第6,838,475号、同第6,800,434号、同第5,017,380号、同第4,933,443号、同第4,812,561号および同第4,634,697号、ならびに米国特許出願公開第US20020160962号、同第US20050176648号および同第US20050249702号において開示されているものを含むがこれらに限定されない)、HCVプロテアーゼ阻害剤(例えば、SCH503034(Schering−Plough)、VX−950(Vertex)、GS−9132(Gilead/Achillion)、ITMN−191(InterMune/Roche))、アンプレナビル、アタザナビル、ホスエンプレナビル、インジナビル、ロピナビル、リトナビル、ネルフィナビル、サキナビル、チプラナビルおよびTMC114を含むがこれらに限定されない。
本方法および組成物において有用なウイルス複製阻害剤は、NS3ヘリカーゼ阻害剤、NS5A阻害剤、リバビリン、ビラミジン、A−831(Arrow Therapeutics)、アンチセンス剤または治療ワクチンを含むがこれらに限定されない。
一実施形態において、本方法および組成物において有用なウイルス複製阻害剤は、NS3ヘリカーゼ阻害剤またはNS5A阻害剤を含むがこれらに限定されない。
本方法において有用なプロテアーゼ阻害剤の例は、HCVプロテアーゼ阻害剤およびNS−3セリンプロテアーゼ阻害剤を含むがこれらに限定されない。
本方法において有用なHCVプロテアーゼ阻害剤の例は、Landroら、Biochemistry、36巻(31号):9340〜9348頁(1997年)、Ingallinellaら、Biochemistry、37巻(25号):8906〜8914頁(1998年)、Llinas−Brunetら、Bioorg Med Chem Lett、8巻(13号):1713〜1718頁(1998年)、Martinら、Biochemistry、37巻(33号):11459〜11468頁(1998年)、Dimasiら、J Virol、71巻(10号):7461〜7469頁(1997年)、Martinら、Protein Eng、10巻(5号):607〜614頁(1997年)、Elzoukiら、J Hepat、27巻(1号):42〜48頁(1997年)、BioWorld Today、9巻(217号):4頁(1998年11月10日)、ならびに国際出願公開WO98/14181、同WO98/17679、同WO98/17679、同WO98/22496および同WO99/07734において開示されているものを含むがこれらに限定されない。
本方法において有用なプロテアーゼ阻害剤のさらなる例は、限定されない。
本方法において有用な他の治療剤のさらなる例は、Levovirin(商標)(ICN Pharmaceuticals、Costa Mesa、California)、VP50406(商標)(Viropharma,Incorporated、Exton、Pennsylvania)、ISIS14803(商標)(ISIS Pharmaceuticals、Carlsbad、California)、Heptazyme(商標)(Ribozyme Pharmaceuticals、Boulder、Colorado)、VX−950(商標)(Vertex Pharmaceuticals、Cambridge、Massachusetts)、Thymosin(商標)(SciClone Pharmaceuticals、San Mateo、California)、Maxamine(商標)(Maxim Pharmaceuticals、San Diego、California)、NKB−122(JenKen Bioscience Inc.、North Carolina)、ミコフェノール酸モフェチル(Hoffman−LaRoche、Nutley、New Jersey)を含むがこれらに限定されない。
ウイルス感染症の治療または予防のための本発明の併用療法において使用される他の薬剤の用量および投薬計画は、添付文書中の承認された用量および投薬計画;患者の年齢、性別および全般的健康;ならびにウイルス感染症または関連疾患もしくは障害の種類および重症度を考慮して、担当臨床医により決定できる。組み合わせて投与される場合、上記に掲載した疾患または状態を治療するための四環系インドール誘導体(複数可)および他の薬剤(複数可)は、同時に(すなわち、同じ組成物中で、または別個の組成物中で次々と)または連続的に投与され得る。これは、組合せの構成要素が異なる投薬スケジュールで与えられる場合、例えば、一方の構成要素が1日1回、他方が6時間毎に投与される場合、または好ましい医薬組成物が異なる場合、例えば、一方が錠剤であり一方がカプセルである場合に特に有用である。したがって、別個の剤形を含むキットが有利である。
概して、少なくとも1種の四環系インドール誘導体およびさらなる抗ウイルス剤(複数可)の総一日用量は、併用療法として投与される場合、1日当たり約0.1〜約2000mgの範囲をとり得るが、療法の標的、患者および投与経路に応じて、必然的に変動が発生することになる。一実施形態において、用量は、約10〜約500mg/日であり、単回量でまたは2〜4回の分割量で投与される。別の実施形態において、用量は、約1〜約200mg/日であり、単回量でまたは2〜4回の分割量で投与される。また別の実施形態において、用量は、約1〜約100mg/日であり、単回量でまたは2〜4回の分割量で投与される。さらに別の実施形態において、用量は、約1〜約50mg/日であり、単回量でまたは2〜4回の分割量で投与される。さらなる実施形態において、用量は、約1〜約20mg/日であり、単回量でまたは2〜4回の分割量で投与される。別の実施形態において、用量は、約500〜約1500mg/日であり、単回量でまたは2〜4回の分割量で投与される。また別の実施形態において、用量は、約500〜約1000mg/日であり、単回量でまたは2〜4回の分割量で投与される。さらに別の実施形態において、用量は、約100〜約500mg/日であり、単回量でまたは2〜4回の分割量で投与される。
一実施形態において、他の治療剤がINTRON−Aインターフェロンアルファ2b(Schering−Plough Corp.から市販されている)である場合、この薬剤は、皮下注射により、初回治療では3MIU(12mcg)/0.5mL/TIWで24週または48週間投与される。
別の実施形態において、他の治療剤がPEG−INTRONインターフェロンアルファ2bペグ(Schering−Plough Corp.から市販されている)である場合、この薬剤は、皮下注射により、1.5mcg/kg/週で40〜150mg/週の範囲内において少なくとも24週間投与される。
別の実施形態において、他の治療剤がROFERONAインテフェロンアルファ2a(Hoffmann−La Rocheから市販されている)である場合、この薬剤は、皮下または筋肉注射により、3MIU(11.1mcg/mL)/TIWで少なくとも48〜52週間、または代替として、6MIU/TIWで12週間、続いて3MIU/TIWで36週間投与される。
また別の実施形態において、他の治療剤がPEGASUSインターフェロンアルファ2aペグ(Hoffmann−La Rocheから市販されている)である場合、この薬剤は、皮下注射により、180mcg/1mLまたは180mcg/0.5mLで週1回、少なくとも24週間投与される。
さらに別の実施形態において、他の治療剤がINFERGENインターフェロンアルファコン−1(Amgenから市販されている)である場合、この薬剤は、皮下注射により、初回治療では9mcg/TIWで24週間、非応答性または再発治療では最大15mcg/TIWで24週間投与される。
さらなる実施形態において、他の治療剤がリバビリン(REBETOLリバビリンとしてSchering−Ploughから、またはCOPEGUSリバビリンとしてHoffmann−La Rocheから市販されている)である場合、この薬剤は、約600〜約1400mg/日の一日用量で少なくとも24週間投与される。
組成物および投与
四環系インドール誘導体は、その活性により、獣医学およびヒト医学において有用である。上述した通り、四環系インドール誘導体は、それを必要とする患者におけるウイルス感染症またはウイルス関連障害を治療しまたは予防するために有用である。
患者に投与される場合、薬学的に許容される担体またはビヒクルを含む組成物の構成要素として、IDを投与することができる。本発明は、有効量の少なくとも1種の四環系インドール誘導体および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物を提供する。本発明の医薬組成物および方法において、有効成分は、典型的には、意図されている投与形態、すなわち、経口錠剤、カプセル(固体充填、半固体充填または液体充填のいずれか)、構成用の粉末、経口ゲル、エリキシル剤、分散性顆粒、シロップ、懸濁液等に対して適切に選択された、従来の医薬実務に合致する適切な担体物質と混合して投与される。例えば、錠剤またはカプセルの形態の経口投与の場合、活性薬物成分は、ラクトース、デンプン、スクロース、セルロース、ステアリン酸マグネシウム、第二リン酸カルシウム、硫酸カルシウム、タルク、マンニトール、エチルアルコール(液体形態)等の任意の経口非毒性の薬学的に許容される不活性担体と組み合わせてよい。固体形態製剤は、粉末、錠剤、分散性顆粒、カプセル、カシェ剤および坐薬を含む。粉末および錠剤は、約5〜約95パーセントが本発明の組成物で構成されていてよい。錠剤、粉末、カシェ剤およびカプセルは、経口投与に適した固体剤形として使用され得る。
その上、望ましい場合または必要な場合、適切な結合剤、滑剤、崩壊剤および着色剤を混合物中に組み込んでもよい。適切な結合剤は、デンプン、ゼラチン、天然糖、コーン甘味料、アカシア等の天然および合成ガム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコールならびにワックスを含む。滑剤の中でも、これらの剤形での使用について挙げることができるのは、ホウ酸、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム等である。崩壊剤は、デンプン、メチルセルロース、グァーガム等を含む。必要に応じて、甘味剤および香味剤ならびに保存料が含まれていてもよい。
液体形態製剤は、溶液、懸濁液およびエマルションを含み、非経口注射用の水または水−プロピレングリコール溶液を含み得る。
液体形態製剤は、鼻腔内投与用の溶液も含み得る。
吸入に適したエアロゾル製剤は、不活性圧縮ガス等の薬学的に許容される担体と組み合わせられていてよい、粉末形態の溶液および固体を含み得る。
使用直前に、経口または非経口投与いずれか用の液体形態製剤に変換されることを意図されている固体形態製剤も含まれる。そのような液体形態は、溶液、懸濁液およびエマルションを含む。
坐薬を調製するためには、脂肪酸グリセリドの混合物またはココアバター等の低融点ワックスを最初に融解し、撹拌するようにして有効成分をその中に均質に分散させる。次いで、融解された均質混合物を好都合なサイズの鋳型に注ぎ入れ、冷却させ、それによって凝固させる。
本発明の四環系インドール誘導体は、経皮的に送達可能であってもよい。経皮組成物は、クリーム、ローション、エアロゾルおよび/またはエマルションの形態をとってよく、この目的のために、当技術分野において慣例的であるように、マトリックスまたは貯蔵型の経皮パッチに含まれていてよい。
さらに、本発明の組成物は、任意の1種または複数の構成成分または有効成分の速度制御放出を提供し、治療効果、すなわち抗炎症活性等を最適化するために、持続放出形態で配合することができる。持続放出に適した剤形は、活性成分を含浸した様々な崩壊速度もしくは制御放出ポリマーマトリックスの層を含有し、錠剤形態に成形された層状の錠剤、またはそのような含浸もしくはカプセル化された多孔質ポリマーマトリックスを含有するカプセルを含む。
一実施形態において、1種または複数の四環系インドール誘導体は、経口投与される。
別の実施形態において、1種または複数の四環系インドール誘導体は、静脈内投与される。
別の実施形態において、1種または複数の四環系インドール誘導体は、局所投与される。
また別の実施形態において、1種または複数の四環系インドール誘導体は、舌下投与される。
一実施形態において、少なくとも1種の四環系インドール誘導体を含む医薬製剤は、単位剤形である。そのような形態において、製剤は、適量の、例えば所望の目的を達成するために有効な量の活性成分を含有する単位用量に細分される。
組成物は、従来の混合、造粒またはコーティング方法に従ってそれぞれ調製でき、本組成物は、一実施形態において、重量または体積で約0.1%〜約99%の四環系インドール誘導体(複数可)を含有し得る。種々の実施形態において、本組成物は、一実施形態において、重量または体積で約1%〜約70%または約5%〜約60%の四環系インドール誘導体(複数可)を含有し得る。
単位用量の製剤における四環系インドール誘導体の量は、約0.1mg〜約2000mgで変動または調整できる。種々の実施形態において、該量は、約1mg〜約2000mg、100mg〜約200mg、500mg〜約2000mg、100mg〜約1000mg、および1mg〜約500mgである。
便宜上、総一日用量を分割し、必要に応じて1日の中で分けて投与してよい。一実施形態において、一日用量は一度に投与される。別の実施形態において、総一日用量は24時間かけて2回の分割量で投与される。別の実施形態において、総一日用量は24時間かけて3回の分割量で投与される。また別の実施形態において、総一日用量は24時間かけて4回の分割量で投与される。
四環系インドール誘導体の投与の量および頻度は、患者の年齢、状態および大きさならびに治療されている症状の重症度等の要因を考慮して、担当臨床医の判断によって調節される。概して、四環系インドール誘導体の総一日用量は、1日当たり約0.1〜約2000mgの範囲をとり得るが、療法の標的、患者および投与経路に応じて、必然的に変動が発生することになる。一実施形態において、用量は、約1〜約200mg/日であり、単回量でまたは2〜4回の分割量で投与される。別の実施形態において、用量は、約10〜約2000mg/日であり、単回量でまたは2〜4回の分割量で投与される。別の実施形態において、用量は、約100〜約2000mg/日であり、単回量でまたは2〜4回の分割量で投与される。また別の実施形態において、用量は、約500〜約2000mg/日であり、単回量または2〜4回の分割量で投与される。
本発明の組成物は、本明細書において上記に掲載したものから選択される1種または複数のさらなる治療剤をさらに含み得る。したがって、一実施形態において、本発明は、(i)少なくとも1種の四環系インドール誘導体、またはその薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ、(ii)四環系インドール誘導体ではない1種または複数のさらなる治療剤、および(iii)薬学的に許容される担体を含み、組成物中の量が、合わせてウイルス感染症またはウイルス関連障害を治療するために有効である組成物を提供する。
キット
一態様において、本発明は、治療有効量の少なくとも1種の四環系インドール誘導体、または前記化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ、および薬学的に許容される担体、ビヒクルまたは希釈剤を含むキットを提供する。
別の態様において、本発明は、ある量の少なくとも1種の四環系インドール誘導体、または前記化合物の薬学的に許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはプロドラッグ、およびある量の少なくとも1種の上記に掲載したさらなる治療剤を含み、2種以上の成分の量が所望の治療効果をもたらすキットを提供する。
本発明は、本発明の少数の態様の説明を意図している実施例において開示されている特定の実施形態によって限定されるべきではなく、機能的に同等である任意の実施形態は、本発明の範囲内である。実際に、本明細書において示され、記載されているものに加え、本発明の種々の修正が当業者には明らかとなり、添付の請求項の範囲内に入ることが意図されている。
本明細書においていくつかの参考文献が引用されており、それらの開示全体が参照により本明細書に組み込まれる。