JP2010534049A - 適応スケジューリング - Google Patents
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Abstract
第1の通信プロトコル又は第2の通信プロトコルのいずれかに従って、所定の時刻に他の装置とデータ通信するものとして構成された通信装置であって、所定の時刻に始まる所定の期間の送信ウィンドウの間に、前記第1の通信プロトコルに従ってデータを強制的に送信し、且つ、前記送信ウィンドウの間に前記通信装置によってなされる予定の前記第2の通信プロトコルに従うデータ通信に基づいて、前記第1の通信プロトコルに従うデータ送信を開始するための同じ前記送信ウィンドウ内の時刻を選択するものとして構成されている。
Description
本発明は、所定の時刻に、第1のネットワーク又は第2のネットワークのいずれかに従ってデータを送信することが可能な通信装置に関する。例えば、この通信装置は、コロケートされた複数のラジオを有し、ブルートゥース接続を介して、及び、WLAN(無線ローカルエリアネットワーク)接続を介して、データを送信することができる。
無線ネットワークには3つの主なタイプがある。即ち、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)、無線パーソナルエリアネットワーク(WPAN)及び無線ワイドエリアネットワーク(WWAN)である。WWANは、家庭、オフィス又は公衆のアクセス施設から離れているときデータにアクセスする手段を、ユーザに提供する。WWANは、携帯電話ネットワーク越しにデータを送信することができる。WPANは、無線接続越しに互いに通信する無線PAN装置によって実施される。そのような装置は、典型的には、最大で160フィートまでの範囲を持ち、携帯電話、ノート型パソコン及びハンドヘルド装置のようなブルートゥースTM装置を含んでもよい。WLANは、最大で300フィートまでの範囲を有し、家庭やオフィスで一般的に使用され、一般的な公衆アクセス設備を提供している。
ブルートゥース・プロトコルに従うネットワークの一例を図1に示す。図1に示されたネットワークは、2つのピコネット(101,102)を含み、この2つのピコネットはそれぞれ、1つのマスター(103,110)と、幾つかのスレーブ(104〜110及び111〜114)とを含む。各ピコネットは最大で7つのアクティブなスレーブを収容することができる。同一ピコネット内の全てのブルートゥース・モジュールは、同一のクロックに同期し、周波数ホッピングシーケンスを生成するために、このクロックを使用する。マスターは通信を開始する装置である。マスターは、クロック及びピコネット用の周波数ホッピングシーケンスのセットも行う。任意の所定の時刻において、マスターは、ピコネット内の全てのアクティブなスレーブに対して、データを送信できる。マスターとスレーブの役割は固定されておらず、どちらの装置もいつでもマスターになるために役割を変えることができる。一つの装置(110)が、あるピコネットでマスターとなり、他のピコネットでスレーブになってもよい。同様に、1つの装置が、1つ以上のピコネットでスレーブになってもよい。一緒に組み合わされた(Interlaced)ピコネット(115)はスキャタネット(scatternet)を形成する。
電池寿命を節約するために、ブルートゥースは3つのパワーセービングモードを規定している。即ち、スニフ(sniff)、ホールド(hold)及びパーク(park)モードである。一般的に用いられる唯一の低電力モードは、スニフモードである。スニフモードの装置は、自身がポーリングされたときにデータをマスターに送り返すことが許可される。これは、マウスやキーボードなどのユーザインタフェース装置にしばしば用いられる機能である。スニフモードにある間はアクティブなオーディオリンクを有することも可能である。これにより、スニフモードの装置はピコネットにおいて積極的な役割を担うことができる。
ブルートゥース網は時分割多重スキームを用い、マスターとそのスレーブの間の送信を取り決める。データはタイムスロットの中で送信され、マスターは典型的には偶数番号のタイムスロットの間にデータを送信し、スレーブは典型的には奇数番号のタイムスロットの間にデータを送信する。加えて、幾つかのタイムスロットは、ブロードキャストとして、同期や他の制御信号用の論理チャネルとして使用される。データ送信は、典型的には、1、3又は5個のタイムスロットの間続くことができる。
2種類の接続がマスターとスレーブの間によく用いられる。このうち第1の接続は同期接続指向(SCO)の接続であり、第2の接続は非同期接続指向(ACL)の接続である。ACLとSCOは「論理トランスポート」として一般に知られている。SCOチャネルは、回路交換方式であり、典型的には音声データを転送するために用いられる。SCOチャネルはマスターとスレーブの間で対称であり、固定間隔に予約されたタイムスロットを用いる。ACLチャネルはパケット交換方式であり、マスターとスレーブの間に非同期接続を提供する。典型的には(常にではないが)、スレーブは、マスターからパケットを受信した後でのみ送信することができ、マスターから受信したパケットに続く次の奇数番号のスロットでのみ送信することができる。マスターは、より適当な送信すべきものがなければ、スレーブにポーリング・パケットを送信してもよい。図2に、SCO及びACL接続の組み合わせを用いて、3つのスレーブにデータ送信するマスターの一例を示す。
他の3つの論理トランスポートも用いられる。これらは、即ち、拡大同期接続指向(eSCO)、アクティブ・スレーブ・ブロードキャスト(ASB)、及びパーク・スレーブ・ブロードキャスト(PSB)である。
スレーブは、たとえマスターからパケットを受信していなくても、異なるスレーブにあてられたパケットを受信していない限り、SCO又はeSCOの予約されたスロットに送信することが許可される。
ブルートゥースのタイムスロットは625μsの期間である。各タイムスロットの先頭と終端はマスター装置のクロックによって決められる。したがって、各スレーブ装置はマスタークロックに同期しなくてはならない。これは、マスターがそのクロックの状態を表すデータを含むデータパケットを、ページング手続きの間に各スレーブ装置に送信することによって達成される。その後、マスタークロックによって決められたタイムスロットの先頭において、各パケットの送信が始まるので、各スレーブはマスターから受信したパケットをマスターのクロックに再同期するために使用する。
通信装置が2つの異なる無線ネットワーク越しにデータを送信可能であることは、ますます一般的になっている。これらのネットワークは、同じ通信プロトコルに従って動作するかもしれないし、あるいは異なる通信プロトコルに従って動作するものかもしれない。多くの装置は、1つ以上のプロトコルによってデータを送信することができる。そのような装置は、例えば、ブルートゥース網越しに、且つWLAN越しにもデータを送信することが可能であり得る。
1つ以上のネットワークを介してデータ通信が可能な装置の問題は、しばしば、装置は、それらのネットワークのうち一つを介して首尾良く同時にデータ通信することできるのみであることである。これは、2つのネットワーク内もしくは受信回路内の情報ベアリング信号(information-bearing signals)間の干渉のため、2つのネットワークの送受信機に共有されるいくつかのリソース(例えば、2つのラジオの間でスイッチされる単一のアンテナ)が相互に排他的なアクセスを要求するため、又は他の理由のためかもしれない。
2つの異なるネットワーク越しの通信間の干渉は、以下の場合、特に問題がある。即ち、プロトコルの一方または両方が、所定の送信時刻で開始するために、ある送信を時間的に調整することを要求する場合である。そのようなプロトコルの一つがブルートゥースである。ブルートゥースは、タイムスロット割り当てスキームで動作する。実例として、ブルートゥース網越しに且つWLAN越しにもデータ通信可能な装置は、WLAN網越しにデータを送信するために、ブルートゥース網越しに送信するためのタイムスロットを見逃さざるを得ない可能性がある。この問題が起こる特有の状況は、WLAN装置がアクノリッジされたデータをWLAN網越しに受信する所定の時間内に、IEEE802.11プロトコルに従ってアクノリッジメッセージを送信する義務があるときである。
したがって、異なる通信プロトコルに従うデータ通信をスケジュールすることが可能な、改善された通信装置に対する必要性がある。
本発明の一態様によれば、第1の通信プロトコル又は第2の通信プロトコルのいずれかに従って、所定の時刻に他の装置とデータ通信するものとして構成された通信装置であって、所定の時刻に始まる所定の期間の送信ウィンドウの間に、前記第1の通信プロトコルに従うデータを強制的に送信し、且つ、前記送信ウィンドウの間に前記通信装置によってなされる予定の前記第2の通信プロトコルに従うデータ通信に基づいて、前記第1の通信プロトコルに従うデータ送信を開始するための同じ前記送信ウィンドウ内の時刻を選択するものとして構成された通信装置が提供される。
前記通信装置は、前記第2の通信プロトコルに従うデータを送信することが可能であって、前記通信装置によってなされる予定の前記第2の通信プロトコルに従うデータ送信に基づいて、前記第1の通信プロトコルに従うデータ送信を開始するための時刻を選択するものとして構成されていてもよい。
前記通信装置は、前記第2の通信プロトコルに従う前記データ送信の期間及び/又は前記第2の通信プロトコルに従う前記データ送信が開始された時刻に基づいて、前記第1の通信プロトコルに従うデータを送信するための前記時刻を選択するものとして構成されていてもよい。
前記通信装置は、前記通信装置が監視している前記第2の通信プロトコルに従うデータ送信に基づいて、前記第1の通信プロトコルに従うデータ送信を開始するための時刻を選択するものとして構成されてもよい。
前記通信装置は、前記第2の通信プロトコルに従うデータ送信を監視しているとき、前記第1の通信プロトコルに従うデータ送信を、前記第2の通信プロトコルに従うデータ送信が完全に受信されるまで遅らせるものとして構成されてもよい。
前記通信装置は、前記第1の通信プロトコルに従う送信の期間に基づいて、前記第1のプロトコルに従うデータを送信する時刻を選択するものとして構成されてもよい。
前記通信装置は、前記通信装置のクロックの精度に基づいて、前記第1の通信プロトコルに従うデータを送信する時刻を選択するものとして構成されてもよい。
前記通信装置は、前記通信装置が受信装置に前記第1の通信プロトコルに従う前回の送信を開始した時刻に基づいて、前記第1の通信プロトコルに従うデータを前記受信装置に送信する時刻を選択するものとして構成されてもよい。
前記通信装置は、受信ウィンドウに基づいて、前記第1の通信プロトコルに従うデータを受信装置に送信する時刻を選択するものとして構成されており、前記受信ウィンドウの間に前記受信装置が前記第1の通信プロトコルに従って前記通信装置から受信したデータを復号化するものとして構成されていてもよい。
前記通信装置は、各々が複数の装置のそれぞれと関連付けられた複数の送信ウィンドウの間に、前記複数の装置と通信するものとして構成され、前記複数の装置のうちの一つに対して前記第1の通信プロトコルに従うデータを送信する時刻を、前記複数の装置のうち他の全ての装置の各々に関連付けられた複数の前記送信ウィンドウに適合するために、前記装置に関連付けられた送信ウィンドウの間に選択するものとして構成されてもよい。
前記通信装置は、前記通信装置のクロックに基づいて、前記第1の通信プロトコルに従うデータを送信するものとして構成され、前記通信装置は、前記第1の通信プロトコルに従うデータを送信するために選択された時刻に基づいて、前記クロックを変更するものとして構成されてもよい。前記通信装置は、前記変更されたクロックの状態を表すデータを、他の装置に送信するものとして構成されてもよい。
前記通信装置は、規則的な時間間隔で生じる送信ウィンドウの間に、前記第1の通信プロトコルに従って他の装置にデータを送信するものとして構成され、かつ、前記第2の通信プロトコルに従ってなされるべきデータ送信に基づいて、前記規則的な時間間隔の送信ウィンドウのうち少なくとも一つの間に、前記他の装置にデータを送信しないものとして構成されてもよい。
前記通信装置は、前記送信ウィンドウの終端で、前記第1の通信プロトコルに従うデータ送信を開始するものとして構成されてもよい。
前記通信装置は、前記第2の通信プロトコルに従うデータ通信の終わりに、前記第1の通信プロトコルに従うデータ送信を開始するものとして構成されてもよい。
前記通信装置は、順次的な送信ウィンドウにおいて前記第1の通信プロトコルに従うデータを送信するものとして構成され、かつ、前記第2の通信プロトコルに従うデータ通信に基づいて各送信ウィンドウが始まる時刻を変更し、前記変更された送信ウィンドウの間に前記第1の通信プロトコルに従うデータを送信するものとして構成されてもよい。
前記通信装置は、前記送信ウィンドウの期間、及び/又は前記送信ウィンドウが始まる時刻を、前記第1の通信プロトコルに従うタイムスロットの長さと、前記第1の通信プロトコルに従って前記送信ウィンドウが始まる時刻と、前記通信装置のクロックの精度と、前記通信装置のクロックの確度と、前記第1の通信プロトコルにより許容される最小クロック精度と、前記第1の通信プロトコルにより許容される最小クロック確度と、受信ウィンドウであって、前記受信ウィンドウの間に、前記第1の通信プロトコルに従うデータが送信されるべき受信装置が前記第1の通信プロトコルに従って前記通信装置によって送信されたデータを復号化するものとして構成されている受信ウィンドウの長さと、のうち一つ以上に基づいて決定するものとして構成されてもよい。
前記通信装置は、選択された時刻に、前記第1の通信プロトコルに従うデータを送信するものとして構成されてもよい。
前記第1の通信プロトコルは、前記第1の通信プロトコルに従って動作可能な通信装置のクロックの最小クロック精度を規定し、前記通信装置は、前記第1の通信プロトコルにより規定された前記最小クロック精度よりも高い精度を有するクロックを備えてもよい。
前記通信装置は、前記通信装置のクロックに関連づけられた1つ以上のパラメータを表すデータを、他の装置に送信するものとして構成されてもよい。 前記1つ以上のパラメータは前記クロックの精度を含んでもよい。
前記通信装置は、前記通信装置の前記クロックの実際の精度よりも低いクロック精度を表すデータを、前記他の装置に送信するものとして構成されてもよい。
前記通信装置は、前記第1の通信プロトコルにより規定された最小クロック精度を表すデータを、前記他の装置に送信するものとして構成されてもよい。
本発明の第2の態様によれば、データ送信用に送信ウィンドウが割り当てられた第1の通信プロトコル、又は、第2の通信プロトコルのいずれかに従って、所定の時刻に他の装置とデータ通信することが可能であり、かつ、所定の時刻に始まる所定の期間の送信ウィンドウの間に、前記第1の通信プロトコルに従うデータを強制的に送信する通信装置において、データ通信をスケジュールする方法であって、
前記第2の通信プロトコルに従うデータ通信が、前記第1の通信プロトコルに従うデータを送信するために割り当てられた送信ウィンドウの間に、前記通信装置によってなされる予定であることを決め、前記第2の通信プロトコルに従うデータ通信に基づいて、前記第1の通信プロトコルに従うデータ通信を開始するための、前記送信ウィンドウの間の時刻を選択し、選択された時刻に前記第1の通信プロトコルに従うデータを送信する、データ通信をスケジュールする方法が提供される。
前記第2の通信プロトコルに従うデータ通信が、前記第1の通信プロトコルに従うデータを送信するために割り当てられた送信ウィンドウの間に、前記通信装置によってなされる予定であることを決め、前記第2の通信プロトコルに従うデータ通信に基づいて、前記第1の通信プロトコルに従うデータ通信を開始するための、前記送信ウィンドウの間の時刻を選択し、選択された時刻に前記第1の通信プロトコルに従うデータを送信する、データ通信をスケジュールする方法が提供される。
本発明の第3の態様によれば、送信装置が前記送信装置のローカルクロックの所定の時刻に始まる所定の期間の送信ウィンドウの間に強制的にデータを送信する、通信プロトコルを用いて、データ通信することが可能な通信装置であって、前記通信装置は、前記通信プロトコルに従って、前記通信装置のローカルクロックの所定の時刻に前記送信ウィンドウの前に始まる所定の期間の受信ウィンドウの間、前記送信装置からの送信を監視しなくてはならず、かつ、前記通信装置は、前記受信ウィンドウの少なくとも一部の間、前記送信装置からの送信を監視せず、前記一部の長さは前記通信装置の前記ローカルクロックの精度に基づいて決められる、ものとして構成されている通信装置が提供される。
前記通信装置は、前記送信ウィンドウと重複しない前記受信ウィンドウの一部の間、前記送信装置からの送信を監視しないものとして構成されてもよい。
前記通信装置は、前記送信装置からの送信を監視していない前記受信ウィンドウの前記一部の間に、データを送信するものとして構成されてもよい。
前記通信装置は、前記送信装置による送信を監視していない前記受信ウィンドウの前記一部の間に、前記通信プロトコルを用いてデータを送信するものとして構成されてもよい。
前記通信装置は、2つの異なる通信プロトコルに従ってデータ通信することが可能である請求項28に記載の通信装置であって、前記プロトコルのうちの第1の通信プロトコルを用いて送信された送信を監視するものとして構成され、かつ、前記送信装置からの送信を監視していない前記受信ウィンドウの前記一部の間に、前記プロトコルのうちの第2の通信プロトコルに従うデータを送信するものとして構成されてもよい。
前記通信装置は、前記通信装置が前記送信装置による送信を監視していた間に、前記通信装置によって受信された信号のみを用いて、前記送信装置により送信されたデータを再構成するものとして構成されてもよい。
前記第1の通信プロトコルは、ブルートゥースでもよい。前記第2の通信プロトコルは、無線ローカルエリアネットワークのプロトコル、又は無線ワイドエリアネットワークのプロトコルでもよい。
本発明の第4の態様によれば、送信装置は、前記送信装置のローカルクロックの所定の時刻に始まる所定の期間の送信ウィンドウの間に、強制的にデータを送信し、且つ、通信装置は、前記通信装置のローカルクロックの所定の時刻に前記送信ウィンドウの前に始まる所定の期間の受信ウィンドウの間、前記送信装置からの送信を監視しなくてはならない、通信プロトコルを用いて、データ通信することが可能な通信装置において、データ通信をスケジュールする方法であって、前記受信ウィンドウの少なくとも一部の間、前記送信装置からの送信を監視せず、前記一部の長さは前記通信装置の前記ローカルクロックの精度に基づいて決められる、データ通信をスケジュールする方法が提供される。
以下、本発明は、添付の図面を参照し、実施例を経由して説明される。
本発明のある実施形態によれば、通信装置は、2つの異なるネットワーク越しにデータを送信することができる。そのネットワークの一方は、第1の通信プロトコルに従って動作し、他方のネットワークは第2の通信プロトコルに従って動作する。この2つのプロトコルは同じであってもよいし、異なるものでもよい。この装置は、一度に、そのネットワークのうち一方のみ越しに、首尾良くデータを送信/受信することができる。例えば、この装置は、2つの異なるラジオ(radio)が共有しなければならない1つのアンテナのみを含んでもよい。あるいは、この装置のラジオの各々はそれ自身のアンテナを備えてもよい。しかし、もしその2つのラジオが同時に各々のアンテナによって送信するならば、又は、もし一方のラジオが送信し、それと同時に他方のラジオが受信しているならば、この2つのラジオによる通信は、干渉するかもしれない。
この通信装置は、2つの異なるネットワークによる通信がいつ干渉しそうかを予測することができる。干渉は、典型的には、どの活性種(activity type)とパラメータとが干渉しそうか(例えば、送信/受信、スペクトルの占有、電力レベル、所要のSN比)に関する知識、2つのネットワークにより使用されるプロトコルに関する知識、及び2つのネットワークによる通信のためのそれぞれのタイミング情報に基づいて予測される。2つのプロトコル用のタイミング情報と信号パラメータは、通常はハードウェア共存シグナリングを通じて、2つの送受信機の間で伝達されてもよい。
通信装置が使用可能なプロトコルの一つは、指定されたタイムスロットの間にデータ通信が発生することを要求してもよい。例えば、ある送信が、その送信を受信する受信機をアシストするための対応する受信ウィンドウを規定するプロトコルを用いて、特定の時刻に始まることを要求されてもよい。受信ウィンドウは、プロセス、温度、又はネットワーク内で動作している複数の通信装置にわたるその他の変動によるタイミングの誤りによって引き起こされるエラーに対するある規定されたトレランス(tolerance)を、盛り込んでもよい。
通信装置は、第1の通信プロトコルにより規定された送信ウィンドウの間に、そのプロトコルに従うデータ送信を開始するための特定の時刻を選択するものとして有利に構成される。このことは、装置が、他方のプロトコルに従うデータ通信を収容する(accommodate)ために、一方のプロトコルに従うデータの送信をスケジュールすることを可能にする。したがって、装置は、他方のネットワーク越しの送信又は受信動作のためにタイムスロットを見逃すよりもむしろ、両方のデータ通信が収容されるように、その指定された送信ウィンドウ内でデータ通信をナッジする(nudge)ことができる。
通信装置は、送信が他方のネットワーク上の活動と時間的に最も重ならなそうな方法で、送信時刻を選択するものとして構成されてもよい。一つの選択肢では、送信を、最初送信ウィンドウ内のできる限り早い時刻にスケジュールし、それから、他方のネットワーク上の通信と干渉するのを避けるために、必要であれば送信ウィンドウのできる限り最後の時まで延期する。
通信装置は、第1のプロトコルに従う送信を、どちらの方向に“ナッジ”してもよい。即ち、通信装置は、送信するようにスケジュールされた前にでも後にでも、送信を開始することを選択できる。
本発明の実施形態は、ブルートゥース網上で動作可能な装置に実施するのに特に適している。本発明をより良く説明するために、ブルートゥース及び/又はWLAN網上で動作可能な装置を具体的に参照しつつ、以下に様々な実施例を説明する。しかしながら、これは単に例示を目的としたものであり、本発明の実施形態がいかなる特定のプロトコルに限定されるものと理解してはならない。例えば、本発明の実施形態は、他のTDMA(時分割多重接続)プロトコル、又はCSMA(キャリア検知多重接続)、CDMA(符号分割多重接続)等のようなプロトコルに関して、有利に実施されてもよい。
図3は、本発明のある実施形態に係る通信装置を示している。これは単に例示を目的としたものであり、本発明の実施形態に係る通信装置がいかなる特定の実施に限定されるものと理解してはならない。
通信装置の実施例を図3に示す。装置301はアンテナ302を備え、このアンテナ302はスイッチ部303を介して2つのラジオ部(第1のラジオ部305と第2のラジオ部304)のうち一方と接続されている。各ラジオ部は、特定の通信プロトコルに従って、アンテナにより送信されるデータを生成することができる。第1のラジオ部305は、クロック部306、制御部307及び送受信部308を備える。図示しないが、同様の機能部が第2のラジオ部304にも含まれても良い。
図3において、各々異なる機能を実行するための、個々の機能部が示されている。しかしながら、各装置により実行される様々な動作は、これらの機能部間で異なって分割されることができる。また、機能部は図示するように別個のブロックで実施される必要はない。特に、一つの中央制御部が、両方のラジオ部の動作を制御するために設けられてもよい。
図3に示す制御部は、好ましくは、第1のラジオ部305の動作を制御するものとして、例えば、送信部により送信されるべきデータの生成を制御するものとして構成される。図3に示す制御部は第1のラジオ部に配置されているので、好ましくは、この制御部は、他方のラジオ部が他方の通信プロトコルによって送信するデータを有するとき、その送信の開始予定時刻、その送信のありうる期間などを知るために、第2のラジオ部と通信することができる。制御部は、他方のラジオ部がデータを受信しているとき、そのデータが完全に受信されたとき、及び将来受信すると予想される任意のデータの予定を知ってもよい。あるいは、この情報は、いつ両方のラジオ部が通信するためのデータを有するかを知っている中央コントローラ/スケジューラにより与えられてもよい。そのような中央コントローラ/スケジューラは、異なるラジオ部の送信の優先度を評価し、個々の時刻においてどちらのラジオ部がデータを通信することを許可されるべきかを決定してもよい。このデータの通信は、データの受信と送信の両方を包含する。
制御部は、好ましくは、送信部により生成されたデータの送信時刻を選択することができる。この送信時刻は、まず、第1のプロトコルによって送信に割り当てられたタイムスロットに基づいて(例えば、第1のプロトコルがブルートゥースならば対象とする受信者に基づいて)、選択される。次に、この送信時刻は、第2のプロトコルに従って通信される予定のデータ(即ち、第2のラジオ部により送信又は受信されるデータ)に基づいて、第1のプロトコルに従う送信に割り当てられた送信ウィンドウの間に調整される必要があってもよい。
制御部は、第1の通信プロトコルに従ってデータを送信するために最終的に選択された時刻を、送信部に渡す。それにより、送信部は、そのデータを適当な時刻にアンテナに提出することができる。制御部は、スイッチ部の動作を、直接に、又は、他の機能部、例えばどちらのラジオ部がいずれの時刻においてデータを送信することを許可されるべきかを決定する責任のある中央コントローラ/スケジューリング部を介して、制御することが可能であってもよい。
クロック部により生成されるクロック信号は、各タイムスロットの先頭を決める。各タイムスロットの先頭を知るのに加えて、制御部は、第1の通信プロトコルに従うデータを送信するための最大送信ウィンドウを探知する(track)ものとして構成されてもよい。送信ウィンドウは、割り当てられたタイムスロットと同じでもよいし、割り当てられたタイムスロットと違ってもよい。制御部は、第1の通信プロトコルに従って送信を開始する時刻であって、送信ウィンドウ内の時刻を選択する。
制御部が送信ウィンドウを決める方法はプロトコルに依存してもよい。いくつかのプロトコルは、通信装置はタイムスロットの先頭でデータの送信を開始しなければならないと規定する。そして、受信装置はタイムスロットの先頭で送信を監視するものとして構成される。もし受信装置が送信開始予定の指定時刻のみを監視したならば、受信装置はクロックの不正確さのために送信の先頭を見逃す可能性がある。したがって、プロトコルは、受信装置に、受信ウィンドウの間ずっと送信を監視することを要求してもよい。もし両方の装置が、不可避なクロックの不正確さを許容するためにどちらか側にも“ウィンドウ”を持った完全に正確なクロックを、有しているならば、受信ウィンドウは、送信が理想的に開始されるべき時刻に、適切に集中されてもよい。この“ウィンドウ”は、送信機のクロックと絶対時間の間の相違を許容する送信機トレランス(耐力)、及び、受信機のクロックと絶対時間の間の相違を許容する受信機トレランス(耐力)を組み込んでもよい。
他のプロトコルは、指定されたタイムスロットの間いつでも送信を開始することを、装置に許容する。そのようなプロトコルでは、受信ウィンドウは少なくともタイムスロットと同じ長さとしてもよい。クロックの不正確さに対するトレランス(耐力)を組み込むために、上述したのと同様の方法でタイムスロットの長さを超えて受信ウィンドウを広げてもよい。タイムスロットの間いつでも送信を開始することを許容するプロトコルに従って動作する装置にとって、クロックは各タイムスロットの終端を決めるためにも用いられてもよい。本発明の実施形態は、どちらのタイプの送信ウィンドウに対しても等しく適用可能である。
一般的に、最大送信ウィンドウは、関連のある通信標準で規定されたプロトコルの要件を満たしつつ、通信装置が第1の通信プロトコルに従ってデータを送信可能なできる限り長い時間を表すと考えることができる。これらの要件は、クロックのドリフト及び瞬時タイミングへの制限を含む。
送信を開始する適当な時刻を選択する際、通信装置は受信ウィンドウの長さを考慮してもよい。通信装置は、該通信装置が送信可能な最大のウィンドウを決めるために、規定された受信ウィンドウの間に受信装置が送信を受信し始めることを確認しつつ、該通信装置のクロックと、関連のある通信標準で定められたクロック要件との間の差を利用するものとして構成されてもよい。クロックの不正確さを許容するために受信ウィンドウに組み込まれるトレランスは、通信装置が送信を“ナッジ”することを可能にする際に、重要なファクターとなり得る。
クロック部により生成されるクロック信号の確度と精度は、通信装置によって、最大送信ウィンドウを決めるために使用されてもよい。確度は、任意のクロックの固有の品質であり、クロックの正確さ(例えば、クロックが単位時間あたりに絶対時間から“ドリフト”する量)を示す。クロックの確度は、クロックの正確さの程度を示し、クロックのドリフトの結果として時間とともに変化する可能性がある。
通信標準は、受け入れ可能なクロックの精度やクロックの確度をしばしば規定する。異なる動作モードに対して、異なる要件が規定されてもよい。例えば、ブルートゥースは通常、20ppmの最大クロックドリフトを許容するが、これは低電力動作モードの間は250ppmまで増加される。関連のあるプロトコルによって低下したクロック確度が許容される場合は、低電力動作モードの間、確度は劣るが所要電力の少ないクロックを用いることができるように、通信装置は1つ以上のクロックを有利に有してもよい。
通信装置は、第1の通信プロトコルに関連のある通信標準で規定された最小クロック確度よりも正確なクロックを含んでもよい。より正確なクロックを有することは、通信装置が送信を“ナッジ”することをアシストする。
一例として、“スニフ”モードで動作し、且つ1秒の“スニフ”間隔Tsniffを有するブルートゥース装置は、±250μsまで広げられた送信ウィンドウを有する。けれども、もし装置がブルートゥースの標準で規定された±250ppmよりドリフトの小さいクロックを有するならば、そのクロックはその標準により予測される±250μsよりも絶対時間により近くなるだろう。もしクロックが100ppmの精度を有し、そのため1秒のスニフ間隔後にクロックが絶対時間から±100μsしか離れていないだろうならば、これは装置に±150μsを与える。この±150μsの中で、装置は、ブルートゥース・プロトコルにより定められた絶対的なタイミング境界を満たしつつ、ブルートゥース送信を“ナッジ”することができる。
受信ウィンドウは、受信機トレランスも含んでよい。通信装置は、受信機のクロックと、関連する標準で定められたクロック要件との間の差を利用することにより、最大送信ウィンドウをさらに広げることもできる。通信装置は、受信装置のクロックのクロック精度と確度の値が通信装置自身のクロックのものと同様と仮定することにより、それらの値を推定してもよい。あるいは、通信装置は、受信装置のクロックの確度と精度を、その装置から受信したデータに基づいて推定してもよい。
典型的には、送信装置のクロックの精度及び確度が高いほど、そのクロックに対する最大送信ウィンドウは長くなる。これは、ほとんどの通信プロトコルが通信装置の所要の最小クロック確度を規定しているからである。送信ウィンドウは、この許容可能な不正確さを計上している。よって、送信ウィンドウの絶対的なタイミングは、送信装置のクロック確度と無関係である。もし送信装置が該送信装置のクロックが標準により求められるよりも良い精度であると知っているならば、この送信装置は、標準により定められた絶対的なタイミング境界の外側に出ることなく、そのクロックに関してより大きな送信ウィンドウを用いることができる。
図3に示される第2のラジオ部が送信しなければならないデータを有しており、そのため第1のラジオ部が自身のデータ送信を遅らせざるを得ない場合、第1のラジオ部は、第2のラジオ部が送信を終了するとすぐに、データを送信するものとして構成されてもよい。あるいは、第1の通信プロトコルに従う送信は、最初送信ウィンドウ内のできる限り早い時刻にスケジュールされ、第2の通信プロトコルに従って送信しなければならないデータがあるならば、単に、送信ウィンドウの内のできる限り最後の時刻まで遅らせるようにしてもよい。
第1の通信プロトコルに従うデータの送信は、そのデータ送信が完了するまで続いてもよい。しかしながら、第1のプロトコルがタイムスロットの期間に送信を制限する場合、指定のタイムスロットを送信が越えないように、通信装置は、送信を開始する適当な時刻を選択する際に、タイムスロットの終端を考慮してもよい。
次に、本発明の1つの実施形態に係る通信装置の具体的な実施について、ある例を参照して説明する。この例においては、通信装置は、(ブルートゥースが第1の通信プロトコルとなるように)ブルートゥース網、及び(IEEE802.11が第2の通信プロトコルとなるように)WLAN網越しにデータを送信することができる。これは単に例示を目的としたものであり、本発明はいかなる具体的なプロトコル又は通信ネットワークの種別にも限定されるものではないと理解しなければならない。特に、以下に説明する本発明の好ましい特徴は、第1のプロトコルがブルートゥース及び/又は第2のプロトコルがIEEE802.11である実施に限定されるものではないことを理解すべきである。
図4は、ブルートゥース・クロック信号401、マスター402によりなされる送信、スレーブ403によりなされる送信、及び、変えられたブルートゥース・クロック信号404を示している。簡単のために、この図においては、1つのスレーブのみ示している。上述のように、ブルートゥースのピコネットのマスターは、通常、1つ以上のスレーブとデータを交換する。
マスターとして動作するブルートゥース装置は、該ブルートゥース装置が送信する任意のスロットに対して、許容可能な範囲内でスロットタイミングを変えることができる。図4には、ブルートゥース・クロックにより決められたタイムスロットにおいて、マスターがスレーブにデータを送信している様子が示されている。図中のブルートゥースのクロックは、マスターのクロックである。というのは、各タイムスロットの開始点と終点、及び周波数ホッピングシーケンスを決めるのは、マスターのクロックだからである。これはしばしば発生するケースであるが、各タイムスロットにおいて異なるデータ量が送信され、送信が全スロットを存続させる必要がないかもしれない。同様に、単一のパケットが5つものタイムスロットにわたって送信されるかもしれない。
図4のスレーブは“スニフ”モードで動作している。したがって、スレーブはマスターの送信を監視するかもしれないが、スレーブは相対的にめったに起こらない基準に基づいて、そうする傾向があるだろう。スニフモードの装置を持つことの利点は、マスターが利用できる受信ウィンドウが増大することを、ブルートゥースが許容することである。少なくとも250msの間同期していないスニフモードの装置に対して、ブルートゥース・プロトコルは、少なくとも、許容可能な250ppmのクロックドリフト(±10μsのジッタ)を乗じたスニフ間隔に等しい受信ウィンドウを現在のところ規定している。
あるタイムスロット405において、マスターはWLAN網越しにデータを送信しなければならない。よって、そのマスターは、ブルートゥース・データを送信するのに適したそのタイムスロットの間の、時刻406を選択する。スレーブは、ブルートゥースのタイムスロットを受け取り、このデータの先頭がタイムスロットの先頭であると仮定する。よって、スレーブは、該スレーブのブルートゥース・クロックを調整し、変化したブルートゥース・クロックを形成する。即ち、スレーブは遅延した送信(407)に再同期する。その後、スレーブは、調整されたブルートゥース・クロックに従って、マスターにデータを送信する。同様に、マスターは、調整されたブルートゥース・クロックに従って、データを送信する。従って、WLANデータを収容するためにブルートゥース・データを送信するのに適した時刻の選択は、ブルートゥース・クロックのシフトとみなすことができる。このシフトされたブルートゥース・クロックはスレーブにより採用されて、マスターからの送信をいつ監視すべきかを決めるために使用されるので、シフトされたブルートゥース・クロックはマスターによっても採用されなければならない。
典型的には、ブルートゥース部のクロック、それ自身は調整されず、スレーブは、マスターのクロックとスレーブ自身のクロックとの間の差を示すクロックオフセット値を維持することによって、マスターのクロックと同期する。このクロックオフセット値は、マスターのブルートゥース・データの遅延した送信を反映するように調整されてもよい。それにより、スレーブが図4に示される変化したブルートゥース・クロックを効率的に形成する。マスターは、該マスターの実際のクロックと、マスターがWLANデータを収容するためにブルートゥース・データの送信を遅らせることにより効果的に形成する“変化したブルートゥース・クロック”との間のクロックオフセットを、等しく維持してもよい。
マスターは、(図4に示すように)次の送信に向けて、変化したブルートゥース・クロックを維持してもよい。その結果、調整されたクロックは、新しいブルートゥース・クロックになる。新しいクロックに対する変更は全て、元のクロックの調整に課せられたのと同じ制限に従う。
図4は他の送信を収容するためにブルートゥース送信をナッジしているマスターを示しているが、本発明の実施形態は、装置により信号が受信され復号されるのを許容するために送信をナッジすることに対して、等しく適用可能であることを理解しなければならない。
異なるプロトコルに従う送信を収容するためにブルートゥース・クロックを効率的に変化させる際、マスターとして振る舞う装置は以下を含む幾つかのファクターを考慮しなければならない。即ち、
・ 問題のスレーブへの最後の送信が起こった際に、マスターのクロック確度と、スレーブによりマスターのものと仮定されたクロック確度とを考慮して、クロックは変更されなければならない。というのは、それは、起こり得るドリフトに制限を設けるためである。例えば、スレーブへの最後の送信からの時間をt、関連する通信標準によって許可された単位時間あたりのクロックドリフトの最大パーセンテージ(即ち、スレーブに対して想定され得るクロックドリフト)をa、マスターのクロックが従う、単位時間あたりのクロックドリフトの最大パーセンテージをb、標準により許可された許容可能なジッタをja、及びマスターのクロックの実際のジッタをjbとすると、変化することのできるクロックの量Tは次式で与えられる。
・ 問題のスレーブへの最後の送信が起こった際に、マスターのクロック確度と、スレーブによりマスターのものと仮定されたクロック確度とを考慮して、クロックは変更されなければならない。というのは、それは、起こり得るドリフトに制限を設けるためである。例えば、スレーブへの最後の送信からの時間をt、関連する通信標準によって許可された単位時間あたりのクロックドリフトの最大パーセンテージ(即ち、スレーブに対して想定され得るクロックドリフト)をa、マスターのクロックが従う、単位時間あたりのクロックドリフトの最大パーセンテージをb、標準により許可された許容可能なジッタをja、及びマスターのクロックの実際のジッタをjbとすると、変化することのできるクロックの量Tは次式で与えられる。
(上記の方程式のように)最大送信ウィンドウをさらに広げるためにクロックジッタを考慮する場合、通信装置に要求される振る舞いはもっと複雑なものになり得る。例えば、送信を“ナッジ”するために、ジッタと最大クロックドリフトの両方を考慮してもよい。しかしながら、ナッジされた送信に起因する“調整された”ブルートゥース・クロックは、実際のクロック確度と標準により規定されたクロック確度との間の差に起因する調整のみを含まなければならない。調整されたクロックは、実際のクロックのジッタと、標準により規定された許容可能なジッタとの間の差に対する余裕(allowance)を組み込んではならない。
・ ブルートゥースのマスターが複数のスレーブと通信している場合、クロックのシフトは全てのスレーブと適合(compatible)している必要がある。したがって、マスターは、該マスターが通信している他のスレーブの各々に対して次にいつ送信することが予定されているのかを考慮し、そして、それらの送信がスレーブの受信ウィンドウの間に受信されることを保証しつつ、どの程度までそれらの送信をシフトすることができるのかを、考慮しなければならない。それら複数のスレーブの推定されたクロックの確度も考慮してよい。
ブルートゥース・プロトコルに従って動作する通信装置は、他の装置のクロック精度及び/又は確度を要求するものとして構成されてもよい。例えば、ある装置は、他の装置のクロックのパラメータを要求するために、LMP_timing_accuracy_reqメッセージを送信してもよい。該他の装置は、最悪ケースのドリフト(最大かつデフォルトの値は250ppm)とジッタ(最大かつデフォルトの値は10μs)を含んだLMP_timing_accuracy_resメッセージで応答してもよい。マスターが“クロックファッジ(clock fudging)”を用いている場合、たとえ該他の装置のクロックがこれよりも正確であったとしても、マスターはタイミング要求メッセージに対して最大の許可されたパフォーマンスのパラメータで応じてもよい。このことは、スレーブができる限り長い受信ウィンドウの間マスターの送信を監視することを保証することにより、マスターが最大送信ウィンドウを広げることを可能にする。
スニフ及びパークモードで動作するブルートゥース装置は、より大きい程度のタイミングの柔軟性を許容する傾向がある。これは、それらの装置とマスターとの相互作用が相対的にめったに起きないことに起因する。このことは、それらの装置の受信ウィンドウが通常、マスターとの同期が続いて以来の時間の長さをアクティブな装置が補償するよりも長いことを意味する。スレーブの同期の確度を制限し、その結果最大送信ウィンドウを増加させるために、さもなければ送ったであろう送信のいくつかをスキップすることを、マスターは選択してもよい。送信をスキップすることは、レイテンシーを増加させスループットを低減する結果をもたらす。これらの不都合は、より柔軟性のあるスケジューリングを許容するという共存の利益と比較検討される必要がある。実際には、送信をスキップするかどうかに関する決定は、双方のプロトコル上で走るアプリケーションのサービスクオリティ(QOS)要件に基づいてなされると思われる。
スレーブの同期の確度を制限するために、マスターは、特定のスレーブへの複数の送信の分離を決定してもよい。スレーブへの複数の送信間の時間を最大化し、それで、スレーブのクロックの確度を制限するために、例えば、ある量のデータを2つの離ればなれのタイムスロット上に送信するよりもむしろ、マスターは、2つの隣接するタイムスロット上に同じデータを送信することを決定してもよい。
スレーブの受信ウィンドウがマスターとのめったに起こらない同期を計上(account for)するためにどれほど長くなるのかを、マスターは、該マスターが最大送信ウィンドウを正確に決めることができるために、好ましくは推定しなければならない。マスターは、最大の受け入れ可能なクロックの“ずれ(slippage)”、又は関連する通信標準で規定されたドリフトを使用してもよい。マスターは、スレーブの受信ウィンドウのあり得る長さを推定する際、該マスターがスレーブにブルートゥース・データを最後に送信してから経過した時間の長さを用いてもよい。
本発明の実施形態は、IEEE802.11のACK(アクノリッジメッセージ)の送信を収容するのに、特に適している。というのは、これらのアクノリッジメッセージは、ブルートゥースの受信ウィンドウと比較してかなり短く(約30μs)、そのため、それらの信号が時間通りに送信されるのを許可するために最小のクロックシフトが必要とされるという良い機会があるからである。ブルートゥースの受信ウィンドウは、以前に250ms未満の同期が続いたスレーブに対して±10μsである。スレーブが最後に同期して以来のより長い間隔に対して、受信ウィンドウは、±(T×250×10−6+10)μsで与えられる。ここで、Tは、スレーブが最後に同期してからの時間の長さ(単位:秒)である。
上述の実施形態は、送信ウィンドウ内で送信を“ナッジ”することにより送信時刻を選択する通信装置について言及している。しかしながら、この“ナッジ”する原理は、通信装置により受信時に用いられても良い。関連する標準で規定されているよりももっと正確なクロックを装置が有している場合、絶対的なタイミング境界にもっと厳密に適合させるために、装置は自身のクロックに対して受信ウィンドウを縮めてもよい。例えば、受信ウィンドウの全部の間ずっと送信装置からの送信を監視するよりもむしろ、装置が送信を監視するための時間の長さを縮めるために、装置は、該装置自身のクロックの不正確さを許容するために割り当てられた受信ウィンドウの一部を利用してもよい。これは、装置のローカルクロックの精度に基づいてなされてよい。その結果、装置が送信を監視していない受信ウィンドウの一部は、データを送信するために使用することができる。このような送信は、受信した信号と、両者が同時に発生した場合には、干渉する傾向があるだろう。しかしながら、装置は所要よりも正確なクロックを有しているので、装置は、干渉のリスク無く、データを安全に送信するのに用いることのできる受信ウィンドウの一部を決めることができる。
装置が送信装置からの送信を監視しない受信ウィンドウの一部は、適切には、送信ウィンドウと重ならないウィンドウの一部である。このことは、受信機が送信の開始を見逃さないことを保証するのに役立つ。
通信装置は、送信装置により送られたデータを、該通信装置が送信を監視している間に受信する任意の信号を用いて(例えば、受信した信号を復号することにより)、再構成するものとして構成されてもよい。装置が“監視”していない時間に受信された任意の信号は、再構成に用いられない。
通信装置が受信ウィンドウを規定するプロトコルと同じプロトコル又は異なるプロトコルを用いてデータを送信することを許可するために、該通信装置は受信ウィンドウを“ナッジ”するものとして構成されてもよい。
受信動作を“ナッジ”するものとして構成された通信装置は、送信を“ナッジ”することが可能な装置と同じ特徴を組み込んでもよい。詳細に上述した、それらの特徴のいくつかは、送信をナッジすることに適用できるのと同様に、受信機の動作をナッジすることに等しく適用できる。
本発明の実施形態は、携帯電話、PDA、デジタルカメラ、ラップトップコンピュータなどを含む広範囲の通信装置において、適切に実施されてもよい。
出願人は、本願明細書により、この中に記載された個々の特徴及びそのような特徴の2つ以上の任意の組み合わせを、当業者に共通の一般的な知識に照らして、これらの特徴又はこれらの特徴の組み合わせがここに開示された任意の問題を解決するかどうかに関わらず、かつ特許請求の範囲に限定されることなく、そのような特徴又は組み合わせが本願明細書に基づいて全体として実施され得る程度まで、分離して開示している。出願人は、本発明の態様が任意のそのような特徴又はそれらの特徴の組み合わせからなることを示す。前述の記載を考慮すると、本発明の範囲内で様々な変形をなすことができることは、当業者にとって明白である。
Claims (37)
- 第1の通信プロトコル又は第2の通信プロトコルのいずれかに従って、所定の時刻に他の装置とデータ通信するものとして構成された通信装置であって、
所定の時刻に始まる所定の期間の送信ウィンドウの間に、前記第1の通信プロトコルに従うデータを強制的に送信し、且つ、前記送信ウィンドウの間に前記通信装置によってなされる予定の前記第2の通信プロトコルに従うデータ通信に基づいて、前記第1の通信プロトコルに従うデータ送信を開始するための同じ前記送信ウィンドウ内の時刻を選択するものとして構成されていることを特徴とする通信装置。 - 前記第2の通信プロトコルに従ってデータを送信することが可能な、請求項1に記載の通信装置であって、
前記通信装置によってなされる予定の前記第2の通信プロトコルに従うデータ送信に基づいて、前記第1の通信プロトコルに従うデータ送信を開始するための時刻を選択するものとして構成されていることを特徴とする通信装置。 - 請求項2に記載の通信装置であって、前記第2の通信プロトコルに従う前記データ送信の期間に基づいて、前記第1の通信プロトコルに従うデータを送信するための前記時刻を選択するものとして構成されていることを特徴とする通信装置。
- 請求項2又は3に記載の通信装置であって、前記第2の通信プロトコルに従う前記データ送信が開始された時刻に基づいて、前記第1の通信プロトコルに従うデータを送信するための前記時刻を選択するものとして構成されていることを特徴とする通信装置。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載の通信装置であって、前記通信装置が監視している前記第2の通信プロトコルに従うデータ送信に基づいて、前記第1の通信プロトコルに従うデータ送信を開始するための時刻を選択するものとして構成されていることを特徴とする通信装置。
- 請求項5に記載の通信装置であって、前記第2の通信プロトコルに従うデータ送信を監視しているとき、前記第1の通信プロトコルに従うデータ送信を、前記第2の通信プロトコルに従うデータ送信が完全に受信されるまで遅らせるものとして構成されていることを特徴とする通信装置。
- 請求項1乃至6のいずれかに記載の通信装置であって、前記第1の通信プロトコルに従う送信の期間に基づいて、前記第1のプロトコルに従うデータを送信する時刻を選択するものとして構成されていることを特徴とする通信装置。
- 請求項1乃至7のいずれかに記載の通信装置であって、前記通信装置のクロックの精度に基づいて、前記第1の通信プロトコルに従うデータを送信する時刻を選択するものとして構成されていることを特徴とする通信装置。
- 請求項1乃至8のいずれかに記載の通信装置であって、前記通信装置が受信装置に前記第1の通信プロトコルに従う前回の送信を開始した時刻に基づいて、前記第1の通信プロトコルに従うデータを前記受信装置に送信する時刻を選択するものとして構成されていることを特徴とする通信装置。
- 請求項1乃至9のいずれかに記載の通信装置であって、前記通信装置は、受信ウィンドウに基づいて、前記第1の通信プロトコルに従うデータを受信装置に送信する時刻を選択するものとして構成されており、前記受信ウィンドウの間に前記受信装置が前記第1の通信プロトコルに従って前記通信装置から受信したデータを復号化するものとして構成されることを特徴とする通信装置。
- 請求項1乃至10のいずれかに記載の通信装置であって、各々が複数の装置のそれぞれと関連付けられた複数の送信ウィンドウの間に、前記複数の装置と通信するものとして構成され、前記複数の装置のうちの一つに対して前記第1の通信プロトコルに従うデータを送信する時刻を、前記複数の装置のうち他の全ての装置の各々に関連付けられた複数の前記送信ウィンドウに適合するために、前記装置に関連付けられた送信ウィンドウの間に選択するものとして構成されていることを特徴とする通信装置。
- 請求項1乃至11のいずれかに記載の通信装置であって、前記通信装置のクロックに基づいて、前記第1の通信プロトコルに従うデータを送信するものとして構成され、前記通信装置は、前記第1の通信プロトコルに従うデータを送信するために選択された時刻に基づいて、前記クロックを変更するものとして構成されていることを特徴とする通信装置。
- 請求項12に記載の通信装置であって、前記変更されたクロックの状態を表すデータを、他の装置に送信するものとして構成されていることを特徴とする通信装置。
- 請求項1乃至13のいずれかに記載の通信装置であって、規則的な時間間隔で生じる送信ウィンドウの間に、前記第1の通信プロトコルに従って他の装置にデータを送信するものとして構成され、かつ、前記第2の通信プロトコルに従ってなされるべきデータ送信に基づいて、前記規則的な時間間隔の送信ウィンドウのうち少なくとも一つの間に、前記他の装置にデータを送信しないものとして構成されていることを特徴とする通信装置。
- 請求項1乃至14のいずれかに記載の通信装置であって、前記送信ウィンドウの終端で、前記第1の通信プロトコルに従うデータ送信を開始するものとして構成されていることを特徴とする通信装置。
- 請求項1乃至14のいずれかに記載の通信装置であって、前記第2の通信プロトコルに従うデータ通信の終わりに、前記第1の通信プロトコルに従うデータ送信を開始するものとして構成されていることを特徴とする通信装置。
- 請求項1乃至16のいずれかに記載の通信装置であって、順次的な送信ウィンドウにおいて前記第1の通信プロトコルに従うデータを送信するものとして構成され、かつ、前記第2の通信プロトコルに従うデータ通信に基づいて各送信ウィンドウが始まる時刻を変更し、前記変更された送信ウィンドウの間に前記第1の通信プロトコルに従うデータを送信するものとして構成されていることを特徴とする通信装置。
- 請求項1乃至17のいずれかに記載の通信装置であって、前記送信ウィンドウの期間、及び/又は前記送信ウィンドウが始まる時刻を、
前記第1の通信プロトコルに従うタイムスロットの長さと、
前記第1の通信プロトコルに従って前記送信ウィンドウが始まる時刻と、
前記通信装置のクロックの精度と、
前記通信装置のクロックの確度と、
前記第1の通信プロトコルにより許容される最小クロック精度と、
前記第1の通信プロトコルにより許容される最小クロック確度と、
受信ウィンドウであって、前記受信ウィンドウの間に、前記第1の通信プロトコルに従うデータが送信されるべき受信装置が前記第1の通信プロトコルに従って前記通信装置によって送信されたデータを復号化するものとして構成されている受信ウィンドウの長さと、
のうち一つ以上に基づいて決定するものとして構成されていることを特徴とする通信装置。 - 請求項1乃至18のいずれかに記載の通信装置であって、選択された時刻に、前記第1の通信プロトコルに従うデータを送信するものとして構成されていることを特徴とする通信装置。
- 請求項1乃至19のいずれかに記載の通信装置であって、前記第1の通信プロトコルは、前記第1の通信プロトコルに従って動作可能な通信装置のクロックの最小クロック精度を規定し、前記通信装置は、前記第1の通信プロトコルにより規定された前記最小クロック精度よりも高い精度を有するクロックを備えることを特徴とする通信装置。
- 請求項1乃至20のいずれかに記載の通信装置であって、前記通信装置のクロックに関連づけられた1つ以上のパラメータを表すデータを、他の装置に送信するものとして構成されていることを特徴とする通信装置。
- 請求項21に記載の通信装置であって、前記1つ以上のパラメータは前記クロックの精度を含むことを特徴とする通信装置。
- 請求項22に記載の通信装置であって、前記通信装置の前記クロックの実際の精度よりも低いクロック精度を表すデータを、前記他の装置に送信するものとして構成されていることを特徴とする通信装置。
- 請求項23に記載の通信装置であって、前記第1の通信プロトコルにより規定された最小クロック精度を表すデータを、前記他の装置に送信するものとして構成されていることを特徴とする通信装置。
- データ送信用に送信ウィンドウが割り当てられた第1の通信プロトコル、又は、第2の通信プロトコルのいずれかに従って、所定の時刻に他の装置とデータ通信することが可能であり、かつ、所定の時刻に始まる所定の期間の送信ウィンドウの間に、前記第1の通信プロトコルに従うデータを強制的に送信する通信装置において、データ通信をスケジュールする方法であって、
前記第2の通信プロトコルに従うデータ通信が、前記第1の通信プロトコルに従うデータを送信するために割り当てられた送信ウィンドウの間に、前記通信装置によってなされる予定であることを決め、
前記第2の通信プロトコルに従うデータ通信に基づいて、前記第1の通信プロトコルに従うデータ通信を開始するための、前記送信ウィンドウの間の時刻を選択し、
選択された時刻に前記第1の通信プロトコルに従うデータを送信することを特徴とするデータ通信をスケジュールする方法。 - 送信装置が前記送信装置のローカルクロックの所定の時刻に始まる所定の期間の送信ウィンドウの間に強制的にデータを送信する、通信プロトコルを用いて、データ通信することが可能な通信装置であって、
前記通信装置は、前記通信プロトコルに従って、前記通信装置のローカルクロックの所定の時刻に前記送信ウィンドウの前に始まる所定の期間の受信ウィンドウの間、前記送信装置からの送信を監視しなくてはならず、かつ、前記通信装置は、前記受信ウィンドウの少なくとも一部の間、前記送信装置からの送信を監視せず、前記一部の長さは前記通信装置の前記ローカルクロックの精度に基づいて決められる、ものとして構成されていることを特徴とする通信装置。 - 請求項26に記載の通信装置であって、前記送信ウィンドウと重複しない前記受信ウィンドウの一部の間、前記送信装置からの送信を監視しないものとして構成されていることを特徴とする通信装置。
- 請求項26又は27に記載の通信装置であって、前記送信装置からの送信を監視していない前記受信ウィンドウの前記一部の間に、データを送信するものとして構成されていることを特徴とする通信装置。
- 請求項28に記載の通信装置であって、前記送信装置による送信を監視していない前記受信ウィンドウの前記一部の間に、前記通信プロトコルを用いてデータを送信するものとして構成されていることを特徴とする通信装置。
- 2つの異なる通信プロトコルに従ってデータ通信することが可能である請求項28に記載の通信装置であって、
前記プロトコルのうちの第1の通信プロトコルを用いて送信された送信を監視するものとして構成され、かつ、前記送信装置からの送信を監視していない前記受信ウィンドウの前記一部の間に、前記プロトコルのうちの第2の通信プロトコルに従うデータを送信するものとして構成されていることを特徴とする通信装置。 - 請求項26乃至30のいずれかに記載の通信装置であって、前記通信装置が前記送信装置による送信を監視していた間に、前記通信装置によって受信された信号のみを用いて、前記送信装置により送信されたデータを再構成するものとして構成されていることを特徴とする通信装置。
- 請求項1乃至31のいずれかに記載の通信装置であって、前記第1の通信プロトコルはブルートゥースであることを特徴とする通信装置。
- 請求項1乃至32のいずれかに記載の通信装置であって、前記第2の通信プロトコルは無線ローカルエリアネットワークのプロトコルであることを特徴とする通信装置。
- 請求項1乃至32のいずれかに記載の通信装置であって、前記第2の通信プロトコルは無線ワイドエリアネットワークのプロトコルであることを特徴とする通信装置。
- 送信装置は、前記送信装置のローカルクロックの所定の時刻に始まる所定の期間の送信ウィンドウの間に、強制的にデータを送信し、且つ、通信装置は、前記通信装置のローカルクロックの所定の時刻に前記送信ウィンドウの前に始まる所定の期間の受信ウィンドウの間、前記送信装置からの送信を監視しなくてはならない、通信プロトコルを用いて、データ通信することが可能な通信装置において、データ通信をスケジュールする方法であって、
前記受信ウィンドウの少なくとも一部の間、前記送信装置からの送信を監視せず、前記一部の長さは前記通信装置の前記ローカルクロックの精度に基づいて決められる、ことを特徴とするデータ通信をスケジュールする方法。 - 添付の図面を参照してここで実質的に説明された通信装置。
- 添付の図面を参照してここで実質的に説明された方法。
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