JP2010525657A - 基準信号の伝送方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】無線通信システムで送信機が基準信号を伝送する方法及び装置を提供する。
【解決手段】無線通信システムで送信機が基準信号を伝送する場合に、疑似ランダムシーケンスを用いて基準信号シーケンスを生成する。前記基準信号シーケンスの一部または全部を少なくとも一つのリソースブロックにマッピングして伝送する。疑似ランダムシーケンスは、セル識別子から求められる初期値に初期化されるゴールドシーケンス生成器から生成される。基準信号は、低いPAPRと高い交差相関を提供する。
【選択図】図18

Description

本発明は、無線通信に関し、より詳しくは、無線通信システムでシーケンスの生成及び適用に関する。
無線通信システムが音声やデータなどのような多様な種類の通信サービスを提供するために広範囲に展開されている。一般的に無線通信システムは、可用したシステムリソース(帯域幅、伝送パワー等)を共有して多重使用者との通信を支援することができる多重接続(multiple access)システムである。多重接続システムの例としは、CDMA(code divisionmultiple access)システム、FDMA(frequency division multiple access)システム、TDMA(time division multiple access)システム、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)システム、SC−FDMA(single carrier frequency division multiple access)システムなどがある。
無線通信システムにおいて、一般的にへシーケンス(sequence)は、基準信号(reference signal)、スクランブリングコード(scrambling code)等、多様な用途として使われる。無線通信システムで使われるシーケンスが一般的に満たさなければならない特性は次の通りである。
(1)高い検出性能を提供するための良い相関特性。
(2)電力増幅器(Power amplifier)の効率を上げるための低いPAPR(Peak−to−average power ratio)。
(3)多い情報伝送またはセル計画の容易であることをために多くの個数のシーケンス生成。
シーケンスのPAPR特性の良いCAZAC(Constant Amplitude and Zero Auto Correlation)シーケンスが提案されているが、これは可用したシーケンスの個数に限界がある。従って、多くの無線通信システムでは疑似ランダム(pseudo−random)方式に生成されたシーケンスを使用する。疑似ランダムシーケンスは、可用したシーケンスの個数の多いことが長所であるが、特定パターンで発生する高いPAPR問題を考慮することが必要である。
無線通信システムで多様な二進(binary)または非二進(non−binary)疑似ランダムシーケンス(pseudo−random sequence)が使われている。疑似ランダムシーケンスは、m‐ことLFSR(m−stage linear feedback shift register)を用いて容易に生成することができ、相当優秀なランダム特性を有するシーケンスである。m‐シーケンスは、非二進疑似ランダムシーケンスに比べて格段に簡単であるため、WCDMA(wideband CDMA)システムでスクランブリングコードとして使われている。
ゴールドシーケンス(Gold sequence)は、お互いに異なる二つの二進m‐シーケンスを用いて疑似ランダムシーケンスを生成する。ゴールドシーケンスは、二つのm‐ことLFSRにより容易に具現可能である。ゴールドシーケンスは、各m‐ことLFSRの初期状態を異にしながら、その周期だけのお互いに異なる疑似ランダムシーケンスを生成することができる長所がある。
PAPR及び相関特性が向上したシーケンスを生成することができる技法が必要である。
本発明が解決しようとする技術的課題は、無線通信システムで基準信号の伝送方法及び装置を提供することである。また、伝送された基準信号を受信する受信機も提供される。
本発明が解決しようとする技術的課題は、無線通信システムでシーケンス伝送方法及び装置を提供することである。また、伝送されたシーケンスを受信する受信機も提供される。
一態様において、無線通信システムで送信機が基準信号を伝送する方法に提供される。前記方法は、基準信号シーケンスを生成すること、前記基準信号シーケンスの一部または全部を少なくとも一つのリソースブロックにマッピングすること、及び前記少なくとも一つのリソースブロックに前記基準信号を伝送することを含む。前記基準信号は、下記の式のように定義される。
ここで、nは無線フレーム内でスロット番号、lはスロット内でOFDMシンボル番号であり、NRB max,DLは最大RBの個数であり、
前記疑似ランダムシーケンスc(i)は、(2NID cell+1)から求められる初期値に初期化されるゴールドシーケンス生成器から生成され、NID cellは、セル識別子(identifier)である。
前記疑似ランダムシーケンスc(i)は、下記の式に定義され、x(i)とy(i)はm‐シーケンスで、Ncは、定数である。
前記m‐シーケンスx(i)は、x(0)=1、x(i)=0、i=1,2,…,30の初期値に初期化され、前記m‐シーケンスy(i)は、前記初期値に初期化される。
前記Ncは、1500ないし1800の値を有する。
一つのリソースブロックは、周波数領域で12個の副搬送波を含む。
前記基準信号シーケンスの二つの変調シンボルは、一つのリソースブロック内で二つの副搬送波にマッピングされる。
前記基準信号は、セル共用基準信号または端末特定基準信号である。
他の態様において、送信機は、基準信号を生成する基準信号生成器、及び前記基準信号を伝送する伝送回路を含む。前記基準信号生成器は、下記の式のように定義される基準信号シーケンスを生成する。
ここで、nは無線フレーム内でスロット番号、lはスロット内でOFDMシンボル番号であり、NRB max,DLは最大RBの個数である。前記疑似ランダムシーケンスc(i)は、(2NID cell+1)から求められる初期値に初期化されるゴールドシーケンス生成器から生成され、NID cellは、セル識別子(identifier)である。前記基準信号シーケンスの一部または全部を少なくとも一つのリソースブロックにマッピングする。
もう他の態様において、受信機は、基準信号と受信信号を受信する受信回路、前記基準信号を用いてチャネルを推定するチャネル推定器、及び前記推定されたチャネルを用いて前記受信信号を処理するデータプロセッサを含む。前記基準信号は、下記の式のように定義される基準信号シーケンスに基づいて生成される。
ここで、nは無線フレーム内でスロット番号、lはスロット内でOFDMシンボル番号であり、NRB max,DLは最大RBの個数である。前記疑似ランダムシーケンスc(i)は、(2NID cell+1)から求められる初期値に初期化されるゴールドシーケンス生成器から生成され、NID cellは、セル識別子(identifier)である。
生成されたシーケンスは、低いPAPRと高い交差相関(Cross correlation)を提供する。従って、伝送器で効率的な伝送電力を提供して、受信機で信号の検出性能を向上させることができる。生成されたシーケンスは、高い信頼性が要求される基準信号への適用が可能であり、その他、スクランブリングコードにも適用が可能である。
無線通信システムを示す。 3GPP LTEで無線フレームの構造を示す。 一つのダウンリンクスロットに対するリソースグリッドを示した例示図である。 ダウンリンクサブフレームの構造の一例を示す。 基地局が一つのアンテナを使用する場合、ダウンリンク共用基準信号構造の例を示す。 基地局が二つのアンテナを使用する場合、ダウンリンク共用基準信号構造の例を示す。 基地局が四つのアンテナを使用する場合、ダウンリンク共用基準信号構造の例を示す。 ゴールドシーケンス生成器の一例を示す。 第2のLFSRの初期値設定を示す。 第2のLFSRの初期値が全て‘0’であるとき、基準信号と任意のデータ間の大きさを比較したグラフである。 多重セル環境でゴールドシーケンスの初期値による問題を示す。 QPSK変調を使用する時、循環的にマッピングされるビットシーケンスを初期値に設定する例題を示す。 第1のLFSRの初期値を第2のLFSRの初期値の1の補数に設定した例を示す。 セル識別子に応じて可用シーケンスのオフセットを異にすることを示す。 セル識別子に応じて基本シーケンスを循環シフトさせて使用することを示す。 サブフレーム番号及び/またはOFDMシンボル番号に基づいて使用シーケンスの開始点を変更することを示す。 ゴールドシーケンス生成器の初期値設定を示す。 本発明の一実施例にともなう基準信号の伝送方法を示したフローチャートである。 本発明の実施例が適用される送信機と受信機を示したブロック図である。
以下の技術はCDMA(code division multipl eaccess)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC−FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような多様な無線通信システムに使われることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)により具現されることができる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(EnhaNced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術により具現されることができる。OFDMAは、IEEE802.11(Wi−Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802−20、E−UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術により具現されることができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(long term evolution)は、E−UTRA(Evolved−UMTSTerrestrialRadioAccess)を使用するE−UMTS(EvolvedUMTS)の一部であって、ダウンリンクでOFDMAを採用してアップリンクでSC−FDMAを採用する。LTE−A(AdvaNced)は3GPP LTEの進化である。
説明を明確にするために、3GPP LTE/LTE−Aを中心に記述するが、本発明の技術的思想がこれに制限されるのではない。
図1は、無線通信システムを示す。
図1を参照すると、無線通信システム(10)は、少なくとも一つの基地局(11;Base Station、BS)を含む。各基地局(11)は、特定の地理的領域(一般的にセルという)(15a、15b、15c)に対して通信サービスを提供する。セルは、再び多数の領域(セクタという)に分けられることができる。端末(12;User Equipment、UE)は固定される、或いは移動性を有することができ、MS(mobile station)、UT(user terminal)、SS(subscriber station)、無線機器(wireless device)、PDA(personal digital assistant)、無線モデム(wireless modem)、携帯機器(handheld device)等、他の用語とも呼ばれることができる。基地局(11)は、一般的に端末(12)と通信する固定された地点(fixedstation)をいい、eNB(evolved−NodeB)、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)等、他の用語とも呼ばれることができる。
以下、ダウンリンク(downlink)は、基地局から端末への通信を意味して、アップリンク(uplink)は、端末から基地局への通信を意味する。ダウンリンクで、伝送器は基地局の一部分であってもよく、受信機は端末の一部分であってもよい。アップリンクで、伝送器は端末の一部分であってもよく、受信機は基地局の一部分であってもよい。
図2は、3GPP LTEで無線フレームの構造を示す。
図2を参照すると、無線フレーム(radio frame)は、10個のサブフレーム(subframe)で構成され、一つのサブフレームは、二つのスロット(slot)で構成される。一つのサブフレームの伝送にかかる時間をTTI(transmission time interval)といい、例えば、一つのサブフレームの長さは1msであってもよく、一つのスロットの長さは0.5msであってもよい。
一つのスロットは、時間領域(time domain)で複数のOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルを含む。OFDMシンボルは、3GPP LTEがダウンリンクでOFDMAを使用するため、一つのシンボル区間(symbol period)を表現するためのものであって、システムに応じてSC−FDMAシンボルまたはシンボル区間ということができる。RB(resource block)は、リソース割当単位であり、一つのスロットで複数の連続する副搬送波を含む。
無線フレームの構造は、例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数またはサブフレームに含まれるスロットの数、スロットに含まれるOFDMシンボルの数は多様に変更することができる。
図3は、一つのダウンリンクスロットに対するリソースグリッド(resource grid)を示した例示図である。
図3を参照すると、ダウンリンクスロットは、時間領域(time domain)で複数のOFDMシンボルを含む。ここで、一つのダウンリンクスロットは、7OFDMシンボルを含み、一つのリソースブロック(resource block、RB)は、周波数領域で12副搬送波(subcarrier)を含むことを例示的に記述するが、これに制限されるのではない。
リソースグリッド上の各要素(element)をリソース要素(resource element)といい、一つのRBは、12×7個のリソース要素を含む。ダウンリンクスロットに含まれるRBの数NDLは、セルで設定されるダウンリンク伝送帯域幅(bandwidth)に従属する。
図4は、ダウンリンクサブフレームの構造の一例を示す。
図4を参照すると、サブフレームは二つのスロットを含む。サブフレーム内の第1のスロットの前方部の最大3OFDMシンボルは制御チャネルの割り当てられる制御領域(control region)であり、残りのOFDMシンボルはPDSCH(Physical Downlink Shared Channel)の割り当てられるデータ領域となる。
3GPP LTEで使われるダウンリンク制御チャネルは、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PHICH(Physical Hybrid−ARQ Indicator Channel)などがある。サブフレームの最初のOFDMシンボルで伝送されるPCFICHは、サブフレーム内で制御チャネルの伝送に使われるOFDMシンボルの数に関する情報を運ぶ。PDCCHを介して伝送される制御情報をダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)という。DCIは、アップリンクまたはダウンリンクスケジューリング情報または、任意のUEグループに対するアップリンク伝送パワー制御命令を含む。
これから基準信号に対して記述する。
無線通信システムでデータを伝送する時、伝送されるデータは、無線チャネル上で歪曲が発生することができる。歪曲されたデータを受信機が正しく原本データに復元するためにはチャネル状態を知って、受信信号でそのチャネル状態だけ歪曲を補正する必要がある。チャネル状態を知るためには送信機と受信機の両者が予め知っている信号を用い、これを基準信号(reference Signal)またはパイロット(Pilot)という。基準信号は、チャネル状態を知るための重要な信号であるため、送信機は、基準信号を、他の信号に比べて大きい伝送パワーで伝送する。また、多重セル環境でセル間に伝送される基準信号が区分されるためには、基準信号のPAPR(Peak−to−Average Power Ratio)及び相関(correlation)特性が良くなければならない。
基準信号は、セル共用(common)基準信号と端末特定(UE specific)基準信号に区分されることができる。セル共用基準信号は、セル内の全ての端末が使用する基準信号であり、端末特定基準信号は、セル内の特定端末または特定端末グループが使用する基準信号である。セル共用基準信号は、セル内の全ての端末がチャネル推定に使用することができることに対し、端末特定基準信号は、特定の端末だけチャネル推定に使用することができる。
図5は、基地局が一つのアンテナを使用する場合、ダウンリンク共用基準信号構造の例を示す。図6は、基地局が二つのアンテナを使用する場合、ダウンリンク共用基準信号構造の例を示す。図7は、基地局が四つのアンテナを使用する場合、ダウンリンク共用基準信号構造の例を示す。これは、3GPP TS 36.211 V8.0.0(2007−09)“Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E−UTRA);Physical channels and modulation(Release8)”の6.10.1節を参照することができる。Rpは、p番アンテナに対する基準信号を示す(p∈{0,1,2,3}).R0ないしR3はお互いに重複しない。一つのOFDMシンボルで、各Rpは、6副搬送波の間隔に位置する。従って、一つのRBが12部搬送波を含むとする時、1RBには基準信号として長さ2のシーケンス(または二つの変調シンボル)が必要である。サブフレーム内のR0の数とR1の数は同一であり、R2の数とR3の数は同一である。サブフレーム内のR2、R3の数はR0、R1の数より少ない。Rpは、p番アンテナを除外した他のアンテナを介してはどんな伝送にも使われない。アンテナ間干渉を与えないためである。
これから基準信号のためのシーケンスの生成に対して記述する。
ゴールドシーケンス(Gold sequence)生成器を用いた基準信号を考慮する。ゴールドシーケンスは、二つの31−ことのLFSR(linear feedback shift register)により具現されることができる。二つのLFSRのうち、第1のLFSR‘x(30)x(29)x(28)…x(2)x(1)x(0)’は‘0000000000000000000000000000001’に初期化され、第2のLFSRの初期値は、セル識別子(cell identifier)、サブフレーム番号及びOFDMシンボル番号により決定される。セル識別子はセル固有のIDをいう。サブフレーム番号は無線フレーム内でサブフレームのインデックスであり、OFDMシンボル番号はサブフレーム(またはスロット)内でOFDMシンボルのインデックスである。
図8は、ゴールドシーケンス生成器の一例を示す。最初のm‐シーケンスx(i)のためにはシーケンス生成多項式(polynomial)D31+D+1を使用して、2番目のm‐シーケンスy(i)のためにはシーケンス生成多項式D31+D+D+D+1を使用する。この二つのm−シーケンスを用いて疑似ランダム(pseudo−random)シーケンスc(i)を生成する。疑似ランダムシーケンスc(i)の生成式は、次の通り表現することができる。
ここで、i=0,1,...,Mmax−1であり、Mmaxはゴールドシーケンスを使用して生成した二進疑似ランダムシーケンスの長さである。長さMmaxの疑似ランダムシーケンスのうち一部だけ使用することもできる。長さMmaxの疑似ランダムシーケンスのうち一部だけを取って使用するシーケンスの長さをMというならば、M≦Mmaxである。Mはデータの伝送に使われるRBの個数に応じて変わることができる。3GPP LTEシステムで使用可能な周波数帯域に応じて使用可能なRBの個数が変わるため、割り当てられるRBの個数に応じてMの値も変わることもできる。
第1のLFSRの場合は、前記で言及した通り、初期値が‘0000000000000000000000000000001’に固定されており、第2のLFSRの初期値は、セル識別子、サブフレーム番号、OFDMシンボル番号によって決定される。
図9は、第2のLFSRの初期値設定を示す。31ビットで構成される初期値のうち、LSB(least significant bits)17ビットは、セル識別子9ビット、サブフレーム番号4ビット、OFDMシンボル番号4ビットに初期化される。3GPP LTEは、504個の固有のセル識別子を支援するため、セル識別子は0〜503の範囲を有する。一つの無線フレームは、10個のサブフレームを含むため、サブフレーム番号は0〜9の範囲を有する。一つのサブフレームに最大14個のOFDMシンボルが含まれることができるため、OFDMシンボル番号は0〜13の範囲を有する。その残りのMSB(most significant bit)14ビットは‘0’に初期化される。第2のLFSRの初期値は次の表のように表すことができる。
ここで、セル識別子、サブフレーム番号、OFDMシンボル番号の範囲と該当するビット数は例示に過ぎず、変更可能である。例えば、サブフレーム番号はスロット番号になってもよく、この時は一つの無線フレームに20個のスロットが含まれることができるため、スロット番号は0〜19の範囲を有することができる。
上記の通り、第1のLFSRの初期値と第2のLFSRの初期値が決まった後にゴールドシーケンス生成器で生成される疑似ランダムシーケンスの一部または全部を基準信号として使用する。生成されたシーケンスは、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)変調を介して変調シンボルに変調され、各リソース要素にマッピングされる。このとき、予め発生させた一定の長さのゴールドシーケンスのうち一部だけを使用することができる。例えば、1RBを構成する12個の副搬送波のうち、図5に示した通り、6個の副搬送波間隔に二つの副搬送波に基準信号がマッピングされてもよい。
然しながら、上記の通り、疑似ランダムシーケンスを生成する場合に生成された二進疑似ランダムシーケンス内に‘0’と‘1’が類似する割合で含まれず、‘0’の個数が‘1’の個数より多い、或いは‘1’の個数が‘0’の個数より多くなることがある。この場合、QPSK変調をするとしても、バイアス(bias)された疑似ランダムシーケンスによってDC成分が存在するようになって、IFFT(inverse Fast Fourier transform)を介しながらPAPR特性が悪化することがある。代表的に、セル識別子、サブフレーム番号、OFDMシンボル番号が全て‘0’であると、第2のLFSRの初期値31ビットが全て‘0’となる。
図10は、第2のLFSRの初期値が全て‘0’であるとき、基準信号と任意のデータ間の大きさを比較したグラフである。ゴールドシーケンス生成器の初期値32ビットが全て‘0’に初期化される時、一部時間サンプルで他の任意のデータより格段に大きい基準信号が発生して、これはPAPR特性の悪化(degradation)を意味する。
図11は、多重セル環境でゴールドシーケンスの初期値による問題を示す。多重セル環境で、各セルは、固有なセル識別子を有するが、初期値では31ビットのうち単に9ビットの差だけを有するため、残りの22ビットが同一な場合、各セルごとに略同一な疑似ランダムシーケンスが生成されることがある。特に、各セルごとにセル識別子が連続的であれば、初期値31ビットのうち最大30ビットが重複することができる。従って、生成された疑似ランダムシーケンスを基準信号として使用すると、相関特性が悪化するおそれがある。
以下、前記のような問題点を解決するためのシーケンス生成と生成されたシーケンスの適用に対して記述する。
まず、ゴールドシーケンスの初期値のうち、MSB(MostSignificantBit)を変更してシーケンスを生成する方法に対して記述する。
ゴールドシーケンスを用いて疑似ランダムシーケンスを生成することにおいて、第2のLFSRの初期値に含まれる‘0’と‘1’の比率を均一にするためにMSB14ビットを適切な値に変更する。セル識別子、サブフレーム番号、OFDMシンボル番号は、全て‘0’である場合が発生するため、残りの14ビットを適切な値に変更してPAPR特性の良いゴールドシーケンスを定義する。ゴールドシーケンスは、初期値に応じて生成される疑似ランダムシーケンスが決まるため、PAPRの良いシーケンスを生成するために初期値設定が重要である。
一実施例として、MSB14ビットを全て‘1’に設定してもよい。ゴールドシーケンスの初期値が全て‘0’になることを避けることができるため、PAPR特性の悪化を防止することができる。表2は、MSB14ビットが全て‘0’に設定された場合のPAPRを示して、表3は、MSB14ビットが全て‘1’に設定された場合のPAPRを示す。表2及表3は、RBの個数が各々6、12、25、50、100である場合、ゴールドシーケンス生成器のLSB17ビットを、セル識別子、サブフレーム番号、OFDMシンボル番号に応じて異に設定しながら生成される基本シーケンスを基準信号として使用する時の最も大きいピーク(peak)値を示す。
前記表2及び3により分かるように、MSB14ビットを全て‘0’に設定する方より全て‘1’に設定する方がPAPR特性がさらに良いことを確認することができる。
他の実施例として、MSB14ビットをQPSK性状(constellation)上から循環的にマッピングされることができるビットシーケンスに設定することができる。ゴールドシーケンス生成器で初期に出力されるシーケンス値は初期値と同一であるため、初期値をQPSK性状上の4個のシンボル位置に均等に配置することによって、生成された疑似ランダムシーケンスの変調シンボルが特定QPSK変調シンボルに集中することを防止することができる。
図12は、QPSK変調を使用する時、循環的にマッピングされるビットシーケンスを初期値に設定する例題を示す。QPSK性状上でビットシーケンス‘00’、‘01’、‘11’、‘10’は、各々変調シンボル
に対応される。MSB14ビットを4個の変調シンボルが均等に現れるようにビットシーケンスを設定する。まず、
の順に変調シンボルが現れるように第1のビットシーケンス‘00011110000111’を定義する。実際、ゴールドシーケンス生成器の出力は、LSBから開始されるため、第1のビットシーケンスを逆にして逆順序(Reverse order)の第2のビットシーケンス‘11100001111000’を定義する。また、LSB17ビットは、セル識別子、サブフレーム番号及びOFDMシンボル番号に応じて与えられる値であり、一つのQPSK変調シンボルは2ビットに該当するため、第2のビットシーケンスを1ビットだけ左に循環シフト(Cyclic shift)させて第3のビットシーケンス‘11000011110001’を生成する。MSB14ビットのうち、LSB17ビットに最も近いビットは任意のビットに設定され、最も近いビット以後のビット(即ち、LSBから19番目ビット)から2ビットずつ一つの変調シンボルにマッピングされる。結果的にLSBから出力されるとする時、第3のビットシーケンスによると、
の順に変調シンボルが出力される。
MSB14ビットを‘11000011110001’に設定する時、RBの個数にともなうPAPR特性は、次の表4の通りである。
表4から分かるように、提案された値にMSB14ビットを設定する、PAPR特性が良くなることを確認することができる。
もう他の実施例として、PAPR特性を向上させることができる多様なMSB14ビットの組合せを提案する。MSB14ビットの値を‘00000000000000’から‘11111111111111’まで変化させながら、全ての場合に対して最適のPAPR特性を有する値をさがすことができるが、これは複雑度が相当大きい。ここでは、RBの個数を6、12、25、50、100にして、RBの個数に対応する長さを有するシーケンスを基準信号として使用すると仮定する。各RBの個数ごとにLSB17ビットは、セル識別子、サブフレーム番号、OFDMシンボル番号に応じて異に設定する。基準信号に対してOFDM変調のためのIFFTを遂行して、時間領域信号であるOFDMシンボルのピーク値(peak value)が特定臨界値(threshold)を越えると、候補から除外する方法を使用する。
表5は、RBの個数が各々6、12、25、50、100である場合において、PAPR特性が最も良く現れたMSB14ビットを表す。
各RBの個数に応じて表5に現れた最適値をMSB14ビットに使用すると、バイアス(bias)によるPAPR増加を防止することができる。
表6は、表5のMSB14ビット‘00010001110001’を全てのRBの個数に適用する時、ピーク値及びPAPRを示す。これは特定のRBの個数に最適である値を他のRBの個数に適用するからといって、最適ではないことを示している。
一つの最適値として選択されるためには、一つのRBの個数に最適ではなく、多数のRBにわたって均等に良いPAPR特性を有することが重要である。このために、前記で説明したアルゴリズム(Algorithm)に基づいて多様なRBの個数を有する場合、全ての特定臨界値を越えない値に基づき、その値を使用した時に発生する多数のRBにおけるピーク値の合計が最も小さい値を探し、その値が‘00111101101100’である。表7は、MSB14ビット‘00111101101100’を全てのRBの個数に適用する時のピーク値及びPAPRを示す。
最適といえる表5の結果よりはPAPR特性が悪化するが、表6に使用したMSB14ビット‘00010001110001’より良い結果を示し、全般的にピーク値やPAPR特性が均一に現れている。これは、RBの個数に応じてお互いに異なるMSB14ビットを使用することに比べて、複雑度を低くすることができ、メモリの大きさも減る長所がある。
前記ではゴールドシーケンス生成器の第2のLFSRの初期値を設定することによってシーケンスのPAPR特性を向上させる方法に対して記述している。以下、第1のLFSRの初期値を設定することによってシーケンスのPAPR特性を向上させる方法に対して記述する。
一実施例として、第1のLFSRの初期値を特定値として指定することができる。例えば、QPSK性状上で変調シンボルが均一にマッピングされることができるビットシーケンスは初期値を設定する。例えば、‘00’、‘01’、‘11’、‘10’のビットシーケンスを逆順序(Reverse order)に整列して(ゴールドシーケンスがLSBから出力されるため)31個まで繰り返してマッピングすると、その値は‘1111000011110000111100001111000’になる。表8は、第1のLFSRの初期値を‘1111000011110000111100001111000’とする時、RBの個数と下方のLFSRの初期値にともなうピーク値とPAPRを示す。これは表2の結果と比較する時、PAPRが大いに減ったことを確認することができる。
他の実施例として、第1のLFSRの初期値を第2のLFSRの初期値の1の補数(1´s complement)に設定することができる。図13は、第1のLFSRの初期値を第2のLFSRの初期値の1の補数に設定した例を示す。ゴールドシーケンス生成器の第2のLFSRの初期値が‘0’に設定されても、第1のLFSRの初期値は第2のLFSRの初期値の1の補数である全て‘1’に設定される。これは一層ランダムした(random)特性のシーケンスを生成することができ、従ってPAPR特性の悪化を防止することができる。表9は、第1のLFSRの初期値を第2のLFSRの初期値の1の補数に設定した時の結果を示す。
一方、セル間または端末間基準信号を区分するためには基準信号の相関特性が良くなければならない。図11を用いて記述した通り、ゴールドシーケンス生成器の初期値がセル識別子だけ異なり、残りの値(サブフレーム番号とOFDMシンボル番号)が同一な場合には生成される疑似ランダムシーケンスが一部区間で同一に重なることができる。これは31ビットの初期値のうちセル識別子9ビットの値だけ異なるため発生する問題である。この問題を解決するためには、基準信号として生成されたシーケンスのうちその一部だけ使用するという点を用いる。長さMmaxの疑似ランダムシーケンス(これを基本シーケンス(basicsequence)という)が生成されても、RBの個数に応じて長さMのシーケンス(これを使用シーケンス(usedsequence)という)が使われるためである。従って、セル識別子に従って生成された基本シーケンスからお互いに異なるオフセット(offset)で使用シーケンスを選択すると、略同一な初期値により一部区間でシーケンスが重なる問題を解決することができる。
これからセル識別子に基づいてシーケンスのオフセットを設定する方法に対して記述する。
ゴールドシーケンス生成器により長さMmaxの基本シーケンスc(i)(i=0,1,...,Mmax−1)を生成した後、このうち長さMの使用シーケンスを使用する。このとき、M≦Mmaxである。使用シーケンスのオフセット、即ち、使用シーケンスの開始点をセル識別子に応じて異に設定する。
図14は、セル識別子に応じて可用シーケンスのオフセットを異にすることを示す。これは、長さMmaxの基本シーケンスからセル識別子に応じてN間隔にオフセットをおいて、長さMの使用シーケンスを選択する。使用シーケンスが基本シーケンスの範囲を超えると循環シフトする。使用シーケンスcu(i)(i=0,1,...,M−1)は基本シーケンスc(i)(i=0,1,...,Mmax−1)から下記の式に表すことができる。
ここで、‘mod’はモジュロ演算を示して、Nはオフセット間隔、NID cellは、セル識別子である。ここでは、セル識別子ごとに同一のオフセットを定義しているが、これは例示に過ぎず、セル識別子ごとにお互いに異なるオフセットを定義することができる。
セル識別子に応じて使用シーケンスの開始点が変わることによって、初期値が類似しても使用シーケンスは変わることができる。従って、ランダムした特性を保障して、PAPR特性の悪化を防止することができる。
式2をRB単位にリソースが割り当てられる3GPP LTEシステムのための基準信号のフォーマットに表せば下記の式の通りである。
ここで、nは無線フレーム内でスロット番号、lはスロット内でOFDMシンボル番号であり、rl,nsは、基準信号シーケンス、NRB max,DLは最大RBの個数、mは、基準信号シーケンスのインデックス、m´は、基準信号シーケンスから一部を行なうためのインデックス、NRB DLは、使われるRBの個数、αk,l(p)はnスロットでp番目アンテナポートに対する基準シンボルとして使われる変調シンボル、kは、基準信号の伝送に使われる副搬送波インデックス、NRS intervalは、セル識別子 NCELL IDにともなう開始点の間隔である。rl,ns(m)が基本シーケンスになり、rl,ns(m´)が使用シーケンスになる。
図15は、セル識別子に応じて基本シーケンスを循環シフトさせて使用することを示す。ゴールドシーケンス生成器により長さMmaxの基本シーケンスc(i)(i=0,1,...,Mmax−1)を生成した後、セル識別子に基づいて循環シフト量(cyclic shift amount)Nを決定して、循環シフト量Nだけ基本シーケンスを循環シフトさせる。この場合、使用シーケンスの開始点は、常に同じ位置に置くことができる。使用シーケンスcu(i)(i=0,1,...,M−1)は、基本シーケンスc(i)(i=0,1,...,Mmax−1)から下記の式に表すことができる。
ここで、cshift(i)は、基本シーケンスが循環シフト量Nだけ循環シフトされたシーケンスである。
式4を、RB単位にリソースが割り当てられる3GPP LTEシステムのための基準信号のフォーマットに表せば、下記の式の通りである。
もう他の実施例として、ゴールドシーケンス生成器から疑似ランダムシーケンスを生成する時、初期に発生するいくつかのシーケンスを除外させることができる。初期に生成されるゴールドシーケンスのうち、長さNcのシーケンスを捨てて、その以後のシーケンスを基準信号シーケンスとして使用することができる。初期値は、初期に生成されるシーケンスに相当影響を及ぼすため、類似の初期値によりPAPR特性が悪化することを防止することができる。これを数式的に表せば、下記の式の通りである。
前記式6を式1の形態に表せば、下記の式の通りである。
Nc値は、生成される疑似ランダムシーケンスが初期値により影響を受けない程度に十分にランダムに発生される長さにきめることができる。例えば、Nc値は1500〜1800の値を有することができる。
式7の疑似ランダムシーケンスc(i)を用いてRB単位にリソースが割り当てられる3GPP LTEシステムのための基準信号のフォーマットに表せば、下記の式の通りである。
これから生成された疑似ランダムシーケンス間の交差相関特性に対して記述する。
二つのm‐シーケンスX(D)とY(D)を用いて生成される疑似ランダムシーケンスG(D)を多項式表現に表せば、下記の式の通りである。
ここで、第1m‐シーケンスX(D)=I(D)/g(D)であり、第2m‐シーケンスY(D)=I(D)/g(D)である。ここで、g(D)とg(D)は、X(D)とY(D)を生成するための原始多項式(primitive polynomial)であり、次の通り定義される。
(D)とI(D)はX(D)とY(D)を生成するための初期値であり、下記の式のように定義される。
ここで、I(CELLID)はセル識別子 cellIDにともなう初期値を示して、I(Nsf)Dはスロット番号及びOFDMシンボル番号にともなう初期値を示す。
もし、多重セル間のタイミングが一致する同期(synchronous)環境であれば、隣接セル間のスロット番号及びOFDMシンボル番号は同一である。スロット番号及びOFDMシンボル番号は同一であると仮定して、お互いに異なるセル識別子 cellID1、CELLID2を有する隣接した2セルで生成される疑似ランダムシーケンス間の交差相関は、下記の式のように得られる。
前記式によると、セル識別子によってのみ交差相関特性が決定されることが分かる。スロット番号及びOFDMシンボル番号の変動に従ってセル間交差相関特性に変動がないため、このような方法では良い交差相関特性を有するシーケンスを得がたいことがある。
生成された疑似ランダムシーケンスをQPSK変調して変調シンボルで構成された変調シーケンスを二つのセルに対して各々R1[n]、R1[n]とする時、これらは下記の式のように定義される。
ここで、S[n]はサブフレーム番号とOFDMシンボル番号に従属するセル共用シーケンスであり、X1[n]、S2[n]は各々セル識別子から得られるセル特定シーケンスである。前記のようなシーケンスR1[n]、R1[n]に対し交差相関は次の通りである。
ここで、()*は複素共役(complex conjugate)を意味する。二つの変調されたシーケンスR1[n]、R1[n]の交差相関結果は、Q軸はサブフレーム番号及びOFDMシンボル番号により変動されるセル共用シーケンス成分がそのまま存在するが、I軸はセル共用シーケンス成分が除去されるため、セル間に良い交差相関特性を示しがたい。
従って、生成された疑似ランダムシーケンス間の交差相関特性を向上させるための方法が提案される。
一実施例として、使用シーケンスの開始点をサブフレーム番号及び/またはOFDMシンボル番号に基づいて変更することができる。図16は、サブフレーム番号及び/またはOFDMシンボル番号に基づいて使用シーケンスの開始点を変更することを示す。各セル識別子に基づいて長い疑似ランダムシーケンスを生成する。長い疑似ランダムシーケンスからサブフレーム番号とOFDMシンボル番号に基づいて最大RBの個数を支援することができる長さMmaxの基本シーケンスを複数個得る。実際、基準信号の伝送に使用する長さMの使用シーケンスを基本シーケンスから得る。これに伴い、セル間の基準信号の交差相関特性を向上させることができる。
RB単位にリソースが割り当てられる3GPP LTEシステムのための基準信号のフォーマットに表せば、下記の式の通りである。
ここで、nは無線フレーム内でスロット番号、lはスロット内でOFDMシンボル番号であり、rl,nsは基準信号シーケンス、NRB max,DLは最大RBの個数、mは基準信号シーケンスのインデックス、Nsymb DLはスロットに含むOFDMシンボルの個数である。基本シーケンスc(i)のゴールドシーケンス生成器は各OFDMシンボルの開始でNID cell+1に初期化される。
他の実施例として、交差相関特性を向上させるために基本シーケンスの生成に使われる初期値を変更することができる。多重セル間のタイミングが一致する同期(synchronous)環境でサブフレーム番号及び/またはOFDMシンボル番号が一致すると、サブフレーム番号及び/またはOFDMシンボル番号に従属する初期値がセル間に略類似して悪い相関特性を招くことができる。また、非同期(asynchronous)環境でも隣接するセル間の伝送時間差を考慮して、初期値が連続的に同一でないようにすることが必要である。
セル間にサブフレーム番号及び/またはOFDMシンボル番号の変化にともなう初期値の変化を異に与えることができる。例えば、第1セルはOFDMシンボル番号が増加するほど初期値が増加するが、第2セルはOFDMシンボル番号が増加するほど初期値が他の値に増加あるいは減少するように設定することができる。例えば、セル識別子がCELLID1であるセルは、OFDMシンボル番号が一つずつ増加することに応じて初期値がnずつ増加するようにする。また、セル識別子がCELLID2であるセルは、OFDMシンボル番号が1ずつ増加することに応じて初期値がn+1ずつ増加するようにする。
OFDMシンボル番号の変化によって初期化の変化を異に設定するために、OFDMシンボル番号をサブフレームまたはスロット内でない無線フレーム単位に拡張することができる。サブフレーム当たりNsym個のOFDMシンボルがある場合、無線フレームのk番目サブフレームのq番目OFDMシンボル番号はk*Nsym+qに表すことができる。
または、サブフレーム当たり含まれるOFDMシンボルの個数が可変されるシステムではサブフレーム当たり最大OFDMシンボルの個数Nsym,maxを定義することができる。このとき、無線フレームのk番目サブフレームのq番目OFDMシンボル番号はk*Nsym,max+qに表すことができる。一つの無線フレームで各OFDMシンボルが固有のOFDMシンボル番号を有するようにするためである。
ゴールドシーケンス生成器は、m‐シーケンスの初期値をOFDMシンボル番号の増加によって予め指定された間隔だけ増加または減少させる。例えば、セル識別子がCELLID1であるセルは、OFDMシンボル番号が1ずつ増加することに応じて初期値がCELLID1またはCELLID1+1のように、CELLID1により定義された値ずつ増加するようにする。また、セル識別子がCELLID2であるセルは、OFDMシンボル番号が1ずつ増加することに応じて初期値がCELLID2またはCELLID2+1のようにCELLID2により定義された値ずつ増加するようにする。然しながら、これは仮りにセル間のセル識別子が約2倍の差が出る場合が問題になることができる。例えば、CELLID1=5、CELLID2=11であり、セル識別子+1ずつ(即ち、CELLID1+1とCELLID2+1)増加するようにした場合にはOFDMシンボル番号の増加によって増加する初期値は6と12であり、2倍となる。これは二進数に表現する場合、一つのビットがシフトされることとして現れる。6は二進数‘0110’であり、12は二進数‘1100’であるためである。1ビットシフトが発生すると、QPSK変調を使用する場合、第1セルの基準信号のI軸成分と第2セルの基準信号のQ軸成分間の重複により交差相関特性が悪化する。
従って、初期値はOFDMシンボル番号及び/またはサブフレーム番号の増加に応じて他のセルの増加分の2倍にならないように設定する必要がある。これを容易に具現するために、初期値がOFDMシンボル番号及び/またはサブフレーム番号の増加によって奇数倍に増加または減少するようにする。例えば、セル識別子がnであるゴールドシーケンス生成器の初期値がOFDMシンボル番号の増加または減少によって(2n+1)倍だけ増加または減少するようにする。
これをRB単位にリソースが割り当てられる3GPP LTEシステムのための基準信号のフォーマットに表せば、下記の式の通りである。
ここで、nは無線フレーム内でスロット番号、lはスロット内でOFDMシンボル番号であり、rl,nsは基準信号シーケンス、NRB max,DLは最大RBの個数である。このとき、シーケンス生成器は、下記の式のように初期化される。
ここで、l´=8n+lであり、無線フレーム内でOFDMシンボル番号である。
一方、疑似ランダムシーケンス間の交差相関は、下記の式のように二つの疑似ランダムシーケンスの生成のために使用した初期値の二進足し算結果により左右される。
従って、OFDMシンボル番号ごとに初期値を異にして疑似ランダムシーケンスを生成する場合、各セルの初期値の二進足し算結果がOFDMシンボル番号の変わることによって変化されてこそ良い交差相関特性を有するといえる。これは第1セルの初期値Cinit(n1、l)と第2セルの初期値Cinit(n2、l)の以前足し算結果がOFDMシンボル番号lの変わることによって変動されることをいう。nは第1セルのセル識別子、nは第2セルのセル識別子である。また、QPSK変調を考慮して
もOFDMシンボル番号lによって変動されてこそ良い交差相関特性を有することができる。
図17は、ゴールドシーケンス生成器の初期値設定を示す。第2のLFSRの31ビット初期値を二つの領域(領域#1と領域#2)に分けられる。各領域は14ビットを有し、領域#2がLSB側にある。MSBの残る3ビットは任意の値を与えることができる。領域#1と領域#2には各々セル識別子の二進シーケンスが含まれる。このとき、領域#1は、OFDMシンボル番号lに応じて第1循環シフトmだけセル識別子の二進シーケンスを循環シフトさせ、領域#2はOFDMシンボル番号lに応じて第2循環シフトmだけセル識別子の二進シーケンスを循環シフトさせる。例えば、領域#1は循環シフトlmだけセル識別子の二進シーケンスを循環シフトさせて、領域#2は、循環シフトlmだけセル識別子の二進シーケンスを循環シフトさせることができる。初期値を二つの領域に分けて、各領域でお互いに異なる循環シフトが適用されたセル識別子の二進シーケンスを含ませることによって、
がOFDMシンボル番号lに応じて変動されるようにする。
領域#1の大きさをb、領域#2の大きさをbとする時、ここではb=b=14である。領域#1と#2の大きさは初期値の範囲内で任意に定義される。ゴールドシーケンスの発生周期を大きくするために、bとbは互いに素(relatively prime)になるように設定されることができる。また、mとb、また、mとbも互いに素(relative prime)になるように設定することができる。
RB単位にリソースが割り当てられる3GPP LTEシステムのための基準信号のフォーマットに表せば、下記の式の通りである。
ここで、l´は無線フレーム内でOFDMシンボル番号であり、CS(M、a)は循環シフト関数であり、
はフロア(floor)演算であり、xより小さい、もっとも大きい定数である(但し、x>0)。
提案されるシーケンスは3GPP LTE/LTE−Aのダウンリンク基準信号への適用に対して記述しているが、アップリンク基準信号にも適用が可能である。また、セル間の基準信号に対してPAPRと交差相関特性を記述しているが、端末間及び/またはアンテナ間の基準信号に対しても同一に適用されることができる。
提案されるシーケンスの適用される基準信号は、セル共用基準信号であってもよく、端末特定基準信号であってもよい。
図18は、本発明の一実施例にともなう基準信号の伝送方法を示したフローチャートである。この方法は、基準信号を伝送する送信機により遂行されることができる。送信機は、ダウンリンク基準信号の伝送である時基地局の一部であり、アップリンク基準信号の伝送である時端末の一部である。ことS510において、基準信号シーケンスが生成される。基準信号シーケンスは、下記の式のように定義される。
ここで、nは無線フレーム内でスロット番号、lはスロット内でOFDMシンボル番号であり、rl,nsは基準信号シーケンス、NRB max,DLは最大RBの個数である。疑似ランダムシーケンスc(i)は式7のように定義される。ここで、m‐シーケンスx(i)はx(0)=1、x(i)=0、i=1,2,…,30の初期値に初期化されることができ、m‐シーケンスy(i)は(2NID cell+1)から求められる初期値に初期化されることができる。NID cellはセル識別子である。m‐シーケンスy(i)の初期値はOFDMシンボル番号lが変わることによって変わる。従って、m‐シーケンスy(i)の初期値はl(2NID cell+1)から得られることができる。
ことS520において、基準信号シーケンスの全部または一部は少なくとも一つのRBにマッピングされる。一つのRBは12個の副搬送波を含むことができる。セル共用基準信号であると、基準信号シーケンスの二つの変調シンボルが一つのRB内の2副搬送波にマッピングされることができる。UE特定基準信号であると、基準信号シーケンスの3個の変調シンボルが一つのRB内の3副搬送波にマッピングされることができる。
ことS530において、RBを介して基準信号が伝送される。提案された基準信号シーケンスは向上したPAPRと交差相関特性を提供する。従って、送信機の伝送パワー効率を上げて、受信機に高い検出性能を提供することができる。
図19は、本発明の実施例が適用される送信機と受信機を示したブロック図である。送信機(800)は、データプロセッサ(810)、基準信号生成器(820)及び伝送回路(830)を含む。データプロセッサ(810)は情報ビットを処理して伝送信号を生成する。基準信号生成器(820)は基準信号を生成する。図18の基準信号生成は基準信号生成器(820)により遂行されることができる。伝送回路(830)は伝送信号及び/または基準信号を伝送する。
受信機(810)は、データプロセッサ(910)、チャネル推定器(920)及び受信回路(930)を含む。受信回路(930)は基準信号と受信信号を受信する。チャネル推定器(920)は受信した基準信号を用いてチャネルを推定する。データプロセッサ(910)は推定されたチャネルを用いて受信信号を処理する。
上記の実施例では提案されたシーケンスを基準信号に適用する例を主に記述しているが、提案されたシーケンスはその他多様な信号に適用されることができる。例えば、スクランブリングコード、同期信号(synchronization signal)、プリアンブル(preamble)、マスキングコード(Masking code)などに適用されることができる。これは式7の疑似ランダムシーケンスc(i)に基づいて式20のような基本シーケンスを生成する。疑似ランダムシーケンスc(i)に使われるm‐シーケンスy(i)の初期値はl(2NID cell+1)から得られることができる。この基本シーケンスを望みのターゲット信号及び/またはターゲットコードに適用する。ターゲット信号及び/またはターゲットコードに基本シーケンスを適用しながら割り当てられたリソースやターゲット信号及び/またはターゲットコードの長さ(または大きさ)に従って基本シーケンスの一部だけを適用することができる。適用されたシーケンスを伝送する。適用されたシーケンスは、図19の受信機がターゲット信号及び/またはターゲットコードに応じて多様な用途に使用することができる。
本発明は、ハードウェア、ソフトウェアまたはこれらの組合せにより具現されることができる。ハードウェア具現において、上述した機能を遂行するためにデザインされたASIC(application specific integrated circuit)、DSP(digital signal processing)、PLD(programmable logic device)、FPGA(field programmable gate array)、プロセッサ、制御機、マイクロプロセッサ、他の電子ユニットまたはこれらの組合せにより具現されることができる。ソフトウェア具現において、上述した機能を遂行するモジュールにより具現されることができる。ソフトウェアはメモリユニットに格納されることができ、プロセッサにより実行される。メモリユニットやプロセッサは当業者によく知られた多様な手段を採用することができる。
以上、本発明に対して実施例を参照して説明したが、該当技術分野の通常の知識を有する者は本発明の技術的思想及び領域から外れない範囲内で本発明を多様に修正及び変更させて実施可能であることを理解することができる。従って、上述した実施例に限定されることではなく、本発明は、特許請求範囲の範囲内の全ての実施例を含む。
11 基地局
12 端末
800 送信機
810 データプロセッサ
820 基準信号生成器
830 伝送回路
910 データプロセッサ
920 チャネル推定器
930 受信回路

Claims (14)

  1. 無線通信システムにおいて、基準信号を送信する方法であって、
    次式によって定義される基準信号シーケンスを生成することと、
    前記基準信号シーケンスの一部または全体を少なくとも1つのリソースブロック(RB)にマッピングすることと、
    前記少なくとも1つのリソースブロック(RB)における基準信号を送信することと
    を含み、
    は無線フレーム内のスロット番号であり、lはスロット内の直交周波数分割多重(OFDM)シンボル番号であり、
    はリソースブロック(RB)の最大数であり、
    擬似ランダムシーケンスc(i)は、
    を用いることによって得られる初期値で初期化されるゴールドシーケンス生成器によって生成され、
    はセル識別子である、方法。
  2. 前記擬似ランダムシーケンスc(i)は、次式によって定義され、
    x(i)およびy(i)は、m−シーケンスであり、Nは定数である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記m−シーケンスx(i)は、x(0)=1、x(i)=0、i=1,2、・・、30で初期化され、前記m−シーケンスy(i)は、前記初期値で初期化される、請求項2に記載の方法。
  4. 前記Nは、1500から1800までの範囲の値である、請求項2に記載の方法。
  5. 前記初期値は、前記OFDMシンボル番号が変化するにつれて変化する、請求項1に記載の方法。
  6. 前記初期値は、
    を用いることによって得られる、請求項5に記載の方法。
  7. 前記初期値のサイズは、31ビットである、請求項1に記載の方法。
  8. 1つのRBは、周波数領域において12個の副搬送波を含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記基準信号シーケンスの2つの変調シンボルは、1つのRBにおける2つの副搬送波にマップされている、請求項8に記載の方法。
  10. 前記基準信号は、セル共用基準信号またはユーザ機器(UE)に特有の基準信号である、請求項1に記載の方法。
  11. 基準信号を生成する基準信号生成器と、
    前記基準信号を送信する送信回路と、
    を含む送信機であって、
    前記基準信号生成器は、
    次式によって定義される基準信号シーケンスを生成することと、
    前記基準信号シーケンスの一部または全体を少なくとも1つのリソースブロック(RB)にマッピングすることと
    によって前記基準信号を生成し、
    は無線フレーム内のスロット番号であり、lはスロット内のOFDMシンボル番号であり、
    はリソースブロック(RB)の最大数であり、
    擬似ランダムシーケンスc(i)は、
    を用いることによって得られる初期値で初期化されるゴールドシーケンス生成器によって生成され、
    はセル識別子である、送信機。
  12. 前記擬似ランダムシーケンスc(i)は、次式によって定義され、
    x(i)およびy(i)は、m−シーケンスであり、Nは定数である、請求項11に記載の送信機。
  13. 基準信号と受信信号とを受信する受信回路と、
    前記基準信号を用いてチャネルを推定するチャネル推定器と、
    前記チャネルを用いて前記受信信号を処理するデータプロセッサ置と
    を含む受信機であって、
    前記基準信号は、次式によって定義されている基準信号シーケンスに基づいて生成され、
    は無線フレーム内のスロット番号であり、lはスロット内のOFDMシンボル番号であり、
    はリソースブロック(RB)の最大数であり、
    擬似ランダムシーケンスc(i)は、
    を用いて得られる初期値で初期化されるゴールドシーケンス生成器によって生成され、
    はセル識別子である、受信機。
  14. 前記擬似ランダムシーケンスc(i)は、次式によって定義され、
    x(i)およびy(i)は、m−シーケンスであり、Nは定数である、請求項13に記載の受信機。
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