JP2010523641A - 抗ウイルス剤としてのベンゾフラン−カルボキサミド誘導体 - Google Patents

抗ウイルス剤としてのベンゾフラン−カルボキサミド誘導体 Download PDF

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Abstract

C型肝炎ウイルスポリメラーゼの阻害および/またはC型肝炎ウイルスによる疾患の治療もしくは予防において用いるための、本明細書で定義される式(I)の化合物、もしくはこれらの医薬的に許容される塩、または式(I)の化合物を含有する医薬組成物。

Description

本発明は、新規ジヒドロフラノベンゾフラン化合物、これらを含有する医薬組成物、C型肝炎感染の予防および治療におけるこれらの使用並びにこのような化合物および組成物の調製方法に関する。
C型肝炎(HCV)はウイルス感染の原因である。今のところHCV感染の適切な治療は存在しないが、哺乳動物、特にヒトにおけるこのRNAポリメラーゼの阻害に利益があるものと信じられる。
公開済み国際特許出願WO 2004/041201(Viropharma Incorporated and Wyeth)は下記ベンゾフラン誘導体、
Figure 2010523641
(式中、R、R、R、R、RおよびRはこの中で定義される。)
並びにウイルス感染およびこれらに関連する疾患、特にC型肝炎ウイルスによって生じるウイルス感染および関連疾患の治療もしくは予防へのこれらの使用を開示する。
公開済み国際特許出願WO 2005/112640(Viropharma Incorporated)は下記ベンゾフラン誘導体、
Figure 2010523641
(式中、R11、R12、R13、R14、R15およびR16はこの中で定義される。)
並びにウイルス感染およびこれらに関連する疾患、特にC型肝炎ウイルスによって生じるウイルス感染および関連疾患の治療もしくは予防へのこれらの使用を開示する。
国際公開第2004/041201号 国際公開第2005/112640号
それでもやはり、ウイルス感染の予防および治療に新規化合物を提供する必要性が残る。
驚くべきことに、特定のジヒドロフラノベンゾフランがHCV NS5B RNA依存性RNAポリメラーゼ酵素の阻害剤であることが見出されている。これらの化合物は組織培養におけるHCV複製の阻害剤でもある。
本発明は式(I)、
Figure 2010523641
(式中、
Arは少なくとも1つの芳香族環を含有する部分であり、および、N、OおよびSから独立して選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子を含有してもよく、5、6、9もしくは10個の環原子を有し、この環は基QおよびQによって置換されていてもよく;
はハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、(CH0−3アリール、(CH0−3ヘテロアリール、CONR、(CH0−3NR、O(CH0−33−8シクロアルキル、O(CH1−3NR、O(CH0−3CONR、O(CH0−3COH、O(CH0−3アリール、O(CH0−3ヘテロアリール、OCHRもしくはO(CH0−3S(O)(CH0−3NRであり;
およびRは水素、C1−6アルキルおよびC(O)C1−6アルキルから独立して選択され;
またはRおよびRは、これらが結合する窒素原子と共に、OおよびSから独立して選択される1もしくは2個のさらなるヘテロ原子並びに/またはNHおよびNC1−4アルキルから独立して選択される1もしくは2の基を含有してもよい、4から7個の環原子のヘテロ脂肪族環を形成し、前記環はハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルもしくはC1−4アルコキシによって置換されていてもよく;
およびRは水素、C1−4アルキルおよびC1−4アルコキシから独立して選択され;
またはRおよびRはN、OおよびSから選択されるヘテロ原子によって連結され4から7個の環原子のヘテロ脂肪族環を形成し、前記環はハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルもしくはC1−4アルコキシによって置換されていてもよく;
並びに前記C1−4アルキル、C1−4アルコキシおよびアリール基はハロゲンもしくはヒドロキシによって置換されていてもよく;
はハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルもしくはC1−4アルコキシであり、前記C1−4アルキルおよびC1−4アルコキシ基はハロゲンもしくはヒドロキシによって置換されていてもよく;
は水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、(CH0−33−8シクロアルキルもしくは(CH0−3フェニルであり;
は水素もしくはC1−6アルキルであり;
は、C1−4アルキルもしくはC(O)C1−4アルキルによって置換されていてもよい、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8シクロアルキル、(CH0−3フェニル、OC1−6アルキル、O(CH0−33−8シクロアルキル、O(CH0−3フェニル、NR、Hetまたはヘテロアリールであり;
およびRは水素、C1−6アルキル、C1−6アルキレン−OHおよびSO1−4アルキルから独立して選択され;
は、C1−4アルキル、ハロ、ヒドロキシもしくはオキソによって置換されていてもよい、水素、ハロ、ヒドロキシ、NR、ヘテロアリール、O−ヘテロアリール、C(O)OC1−4アルキルまたはC(O)NRであり;
およびRは水素、C1−4アルキルもしくはアリールから独立して選択され;
またはRおよびRは、これらが結合する窒素原子と共に、OおよびSから独立して選択される1もしくは2個のさらなるヘテロ原子並びに/またはS(O)、S(O)、NHおよびNC1−4アルキルから独立して選択される1もしくは2の基を含有してもよい、5もしくは6員へテロ脂肪族環を形成し;
は水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルもしくは(CH0−3シクロアルキルである。)
の化合物およびこれらの医薬的に許容される塩を提供する。
本発明の一態様において、Arは、N、OおよびSから独立して選択される1もしくは2個のヘテロ原子を含有してもよい、5もしくは6員芳香族環であり、この環は、前に定義されるQによって置換されていてもよい。好ましくは、Arは、前に定義されるQによって置換されていてもよい、フェニル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、チエニル、フラニル、ピラゾリルもしくはイミダゾリルである。
が存在するとき、好ましくは、Qはハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルキルもしくはC1−6アルコキシである。より好ましくは、Qはフッ素、塩素、臭素、ヒドロキシ、C1−4アルキルもしくはC1−4アルコキシである。最も好ましくは、Qはフッ素、塩素、ヒドロキシ、メチルもしくはメトキシである。特にQはフッ素である。
が存在し、Arがフェニルであるとき、好ましくは、Qはフェニル環の4位に存在する。
別の実施形態において、Rは水素もしくはC1−6アルキルである。好ましくは、Rは水素もしくはC1−4アルキルである。より好ましくは、Rは水素、メチルもしくはエチルである。特にRはメチルである。
別の実施形態において、Rは水素もしくはC1−4アルキルである。好ましくは、Rは水素、メチルもしくはエチルである。特にRは水素である。
別の実施形態において、Rは、C1−4アルキルもしくはC(O)C1−4アルキルによって置換されていてもよい、水素、ハロ、NR、Hetまたはヘテロアリールであり、RおよびRは前に定義される通りである。好ましくは、Rは、メチルもしくはC(O)CHによって置換されていてもよい、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、NR、Hetまたはヘテロアリールであり、RおよびRは前に定義される通りである。適切なR基の例には、水素、ブロモ、NH、N(CH、NH−SOCH、N(CH)−SOCH
Figure 2010523641
が含まれる。
別の実施形態において、Rは、C1−4アルキルもしくはオキソによって置換されていてもよい、水素、ヒドロキシ、NR、ヘテロアリール、O−ヘテロアリール、C(O)OC1−4アルキルまたはC(O)NRであり、RおよびRは前に定義される通りである。好ましくは、Rは、オキソによって置換されていてもよい、水素、ヒドロキシ、NR、ヘテロアリール、O−ヘテロアリール、C(O)C1−2アルキルまたはC(O)NRであり、RおよびRはC1−4アルキルもしくはフェニルから独立して選択され、またはRおよびRは、これらが結合する窒素原子と共に、1個のO原子および/または1個のNHもしくはNC1−4アルキル基を含有してもよい、6員ヘテロ脂肪族環を形成する。適切なR基の例には、水素、ヒドロキシ、C(O)OCH、C(O)N(CH、C(O)N(CH)フェニル、
Figure 2010523641
が含まれる。
別の実施形態において、Rは水素もしくはC1−6アルキルである。好ましくは、Rは水素もしくはC1−4アルキルである。より好ましくは、Rは水素もしくはC1−2アルキルである。特にRは水素もしくはメチルである。
本発明の化合物の好ましい群の1つは式(Ia)の化合物およびこれらの医薬的に許容される塩である。
Figure 2010523641
(式中、R、RおよびRは式(I)に関して定義される通りである。)
いずれの変数であっても式(I)もしくはあらゆる置換基において1回を超えて現れる場合、各々の出現でのこの定義はあらゆる他の出現でのこの定義とは無関係である。
本明細書で用いられる場合、基もしくは基の一部としての「アルキル」もしくは「アルコキシ」という用語はこの基が直鎖もしくは分岐鎖であることを意味する。適切なアルキル基の例には、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチルおよびt−ブチルが含まれる。適切なアルコキシ基の例には、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、s−ブトキシおよびt−ブトキシが含まれる。
本明細書で参照されるシクロアルキル基は、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルもしくはシクロヘキシルを表し得る。適切なシクロアルキルアルキル基は、例えばシクロプロピルメチルであり得る。
本明細書で用いられる場合、基もしくは基の一部としての「アルケニル」という用語はこの基が直鎖もしくは分岐鎖であることを意味する。適切なアルケニル基の例には、ビニルおよびアリルが含まれる。
本明細書で用いられるとき、「ハロゲン」という用語はフッ素、塩素、臭素およびヨウ素を意味する。
本明細書で用いられるとき、基もしくは基の一部としての「アリール」という用語は炭素環式芳香族環を意味する。適切なアリール基の例には、フェニルおよびナフチルが含まれる。
本明細書で用いられるとき、基もしくは基の一部としての「ヘテロアリール」という用語は、N、OおよびSから選択される1から4個のヘテロ原子を含有する、5から10員ヘテロ芳香族環系を意味する。このような基の格別の例には、ピロリル、フラニル、チエニル、ピリジル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアジニル、テトラゾリル、インドリル、ベンゾチエニル、ベンゾイミダゾリルおよびキノリニルが含まれる。
本明細書で用いられるとき、基もしくは基の一部としての「Het」という用語は4から7個の原子のヘテロ脂肪族環を意味し、この環はN、OおよびSから選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子または基S(O)、S(O)、NHもしくはNC1−4アルキルを含有してもよい。
化合物もしくは基が「置換されていてもよい」と記述されるとき、1以上の置換基が存在し得る。場合による置換基はこれらが置換する化合物もしくは基に様々な方法で、直接もしくは接続基を介して、結合することができ、以下はこの接続基の例である。アミン、アミド、エステル、エーテル、チオエーテル、スルホンアミド、スルファミド、スルホキシド、尿素、チオ尿素およびウレタン。適切である場合、場合による置換基はこれ自体別の置換基によって置換されてもよく、後者は前者に直接接続する、もしくは接続基、例えば上に例示されるものを介する。
本発明の範囲内にある具体的な化合物には下記実施例および表において命名されるものおよびこれらの医薬的に許容される塩が含まれる。
医薬における使用には、式(I)の化合物の塩は非毒性の医薬的に許容される塩である。しかしながら、本発明による化合物、もしくはこれらの非毒性の医薬的に許容される塩の調製において他の塩が有用であり得る。本発明の化合物の適切な医薬的に許容される塩には酸付加塩が含まれ、これらの塩は、例えば本発明による化合物の溶液を医薬的に許容される酸、例えば塩酸、ギ酸、p−トルエンスルホン酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、炭酸、リン酸もしくは硫酸の溶液と混合することによって形成することができる。アミン基の塩には、アミノ窒素原子が適切な有機基、例えばアルキル、アルケニル、アルキニルもしくはアラルキル部分を坦持する四級アンモニウム塩も含まれ得る。さらに、本発明の化合物が酸性部分を坦持する場合、これらの適切な医薬的に許容される塩には金属塩、例えばアルカリ金属塩、例えばナトリウムもしくはカリウム塩;およびアルカリ土類金属塩、例えばカルシウムもしくはマグネシウム塩が含まれ得る。
これらの塩は従来の手段、例えば生成物の遊離塩基形態を適切な酸1当量以上と、塩が不溶性である溶媒もしくは媒体中で、または真空中で、もしくは凍結乾燥によって除去される溶媒、例えば水中で反応させることによって、または適切なイオン交換樹脂で既存の塩のアニオンを別のアニオンと交換することによって形成することができる。
本発明はこの範囲内に上記式(I)の化合物のプロドラッグを含む。一般には、このようなプロドラッグは、イン・ビボで必要とされる式(I)の化合物に容易に変換可能である、式(I)の化合物の機能的誘導体である。適切なプロドラッグ誘導体を選択および調製するための従来の手順は、例えば「Design of Prodrugs」,ed.H.Bundgaard,Elsevier,1985に記載される。
プロドラッグは生物学的に活性の物質(「親薬物」もしくは「親分子」)の薬理学的に不活性の誘導体であり得、これは活性薬物を放出するために体内での変形を必要とし、親薬物分子を上回る改善された送達特性を有する。イン・ビボでの変形は、例えば幾つかの代謝プロセス、例えばカルボン酸、リン酸もしくは硫酸エステルの化学的もしくは酵素的加水分解、または感受性官能基の還元もしくは酸化の結果としてであり得る。
本発明はこの範囲内に式(I)の化合物およびこれらの塩の溶媒和物、例えば水和物を含む。
本発明はこの範囲内に式(I)の化合物のN−オキシドも含む。
本発明はこの範囲内に式(I)の化合物のあらゆる鏡像異性体、ジアステレオマー、幾何異性体および互変異性体も含む。このような異性体およびこれらの混合物が本発明の範囲内に包含されることは理解されるべきである。
本発明は治療において用いるための式(I)の化合物、もしくはこれらの医薬的に許容される塩をさらに提供する。
別の態様において、本発明は、ヒトもしくは動物におけるC型肝炎ウイルスによる感染を治療もしくは予防するための医薬の製造への、上述の式(I)の化合物、もしくはこれらの医薬的に許容される塩の使用を提供する。
本発明のさらなる態様は、上述の式(I)の化合物、もしくはこれらの医薬的に許容される塩を医薬的に許容される坦体と共に含む医薬組成物を提供する。この組成物は、意図される投与方法に依存して、あらゆる適切な形態であり得る。これは、例えば経口投与のための錠剤、カプセルもしくは液体または非経口的に投与するための溶液もしくは懸濁液の形態であり得る。
医薬組成物は、ウイルス感染を治療するための1種類以上の他の薬物、例えば抗ウイルス剤または免疫調節剤、例えばα−、β−もしくはγ−インターフェロンも場合により含む。
さらなる態様において、本発明は、C型肝炎ウイルスポリメラーゼの阻害および/またはC型肝炎ウイルスによる疾患の治療もしくは予防の方法であって、この状態を患うヒトもしくは動物(好ましくは、哺乳動物)被検体に上述の医薬組成物もしくは上で定義される式(I)の化合物、もしくはこれらの医薬的に許容される塩の治療上もしくは予防上有効な量を投与することを含む方法を提供する。「有効な量」は被検体にとっての利益を生じる、もしくは少なくとも被検体の状態に変化を生じるのに十分な量を意味する。
化合物を投与する投薬速度は、用いられる特定の化合物の活性、この化合物の代謝安定性および作用の長さ、患者の年齢、体重、一般的な健康、性別、食事、投与の方式および時間、排泄の速度、薬物の組み合わせ、特定の状態の重篤性および治療を受ける宿主を含む要素の多様性に依存する。適切な投薬レベルは毎日0.02から5もしくは10gのオーダーのものであり得、経口投薬量は2から5倍多い。例えば毎日1から3回の体重kgあたり化合物10から50mgの投与が適切であり得る。適切な値はありきたりの試験によって選択可能である。化合物は単独で、または、同時もしくは連続的に、他の治療と組み合わせて、投与することができる。例えばこれは当業者に公知の抗ウイルス剤、免疫調節剤、抗感染剤もしくはワクチンの有効量と組み合わせて投与することができる。これはあらゆる適切な経路によって投与することができ、これには経口、静脈内、皮膚および皮下が含まれる。これは適切な部位に直接投与することができ、もしくはこれが特定の部位、例えば細胞の特定の種類を標的とする様式で投与することができる。適切な標的化法は既に公知である。
本発明のさらなる態様は、医薬組成物の調製方法であって、少なくとも1種類の上で定義される式(I)の化合物、もしくはこれらの医薬的に許容される塩を1種類以上の医薬的に許容される補助剤、希釈剤もしくは坦体および/または1種類以上の他の治療上もしくは予防上活性の薬物と混合することを含む方法を提供する。
本発明は式(I)の化合物を調製するための方法も提供する。
一般法(a)によると、式(I)の化合物は、式(II)のエステル化合物、
Figure 2010523641
(式中、Ar、R、RおよびRは式(I)に関して定義される通りであり、Pは単純なアルキル基である。)
を式(I)のアミド化合物に変換することによって調製することができる。この変換は、適切なアミン化合物(例えばHNR(式中、RおよびRは式(I)に関して定義される通りである。))および穏やかな塩基(例えばPyBOP)の存在下、適切な溶媒、例えばTHFもしくはDMF中で行うことができる。
式(II)の化合物は当分野において公知である、もしくは、例えば容易に明らかである手順を用いる、当業者に周知の従来の方法論によって調製することができる。
例えば式(II)の化合物は式(III)の化合物、
Figure 2010523641
(式中、Ar、R、RおよびRは式(I)に関して定義される通りであり、Pは式(II)の化合物におけるような適切なアルキル基である。)
の内部閉環によって調製することができる。この分子内閉環は、酸、例えばp−TSAもしくはm−CPBAの存在下、適切な溶媒、例えばトルエン、DCMもしくはNMP中、周囲温度もしくは高温で行うことができる。
式(III)の化合物は当分野において公知である、もしくは、例えば容易に明らかである手順を用いる、当業者に周知の従来の方法論によって調製することができる。
一般合成スキーム
現在に至るまで、1つの主要な方策がジヒドロフラノベンゾフラン・クラスからの化合物の構築に用いられている(方法A)。
Figure 2010523641
5−ヒドロキシベンゾフラン構築に続いて、フェノールをアリル性二重結合を明白に坦持する基もしくは二重結合を生成することができる適切な前駆体部分のいずれかで置換する。ひとたびオレフィンが暴露されると、クライゼン転位がレギオ選択的な方式で官能基をベンゾフランのC4位に移動させる。新たに創出されたオレフィン性結合(例えばHによる、酸化的)もしくはフェノール(例えば塩基)、置換基に依存する、が閉環を促進してジヒドロフラノベンゾフラン核を構築する。C3での官能基操作と、ことによると、これに続くC6活性化および官能基操作および、適切であるならば、ジヒドロフラン側鎖における官能基操作で、標的分子が得られる。適切であるならば、核骨格周辺の生成工程の順序を変更し、もしくは削除することができる。
上記合成系列のいずれの最中であっても、関心分子のいずれの感受性もしくは反応性基も保護することが必要であり、および/もしくは望ましいものであり得る。これは従来の保護基、例えばProtective Groups in Organic Chemistry,ed.J.F.W.McOmie,Plenum Press,1973;およびT.W.Greene&P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley&Sons,3rd edition,1999に記載されるものによって達成することができる。保護基は、引き続く都合のよい段階で、当分野において公知の方法を用いて除去することができる。
上に示される中間体は当分野において公知である、または、例えば添付の実施例において記述される手順を用いる、当業者に周知の従来の方法論によって、もしくは容易に明らかである代替手順によって調製することができる。
熟練した受取手は、当分野において周知の合成方法論を用いて、式(I)の化合物を式(I)の他の化合物に変換できることを理解する。例えばヨウ化メチルを塩基、例えばKCOの存在下、適切な溶媒、例えばDMF中で用いるアルキル化により、Rが−NHS(O)CHである式(I)の化合物をRが−N(CH)S(O)CHである式(I)の化合物に変換することができる。
別の例においては、硝酸を適切な溶媒、例えばCHCl中で用いてニトロシル化し、次いで水素を適切な触媒、例えばパラジウム付着炭素の存在下、適切な溶媒、例えばEtOAc中で用いて水素化することにより、Rが水素である式(I)の化合物をRがNHである式(I)の化合物に変換することができる。RがNHである式(I)の化合物これ自体は、塩化メタンスルホニルを穏やかな塩基、例えばDIPEAもしくはEtNの存在下、適切な溶媒、例えばDCM中で用いることにより、Rが−NHS(O)CHである式(I)の化合物にさらに変形することができる。
がNHである式(I)の化合物は、ホルムアルデヒドを酸性条件において、還元剤、例えば水素化シアノホウ素ナトリウムの存在下、適切な溶媒、例えばメタノール中で用いることにより、RがN(CHである式(I)の化合物に変形することもできる。
が水素である式(I)の化合物は、臭素を適切な媒体、例えば酢酸中で用いる臭素化により、Rが臭素である式(I)の化合物に変換することもできる。
が臭素である式(I)の化合物これ自体は、パラジウム触媒、例えばPd(PPhおよび適切なヘテロアリールボロン酸、例えば3,5−ジメチルイソオキサゾル−4−イルボロン酸もしくは1−(tert−ブトキシカルボニル)−lH−ピロル−2−イルボロン酸を緩衝剤、例えばNaCOの存在下、適切な溶媒、例えば水/トルエン/エタノール混合液中で用いるスズキカップリング法により、Rがヘテロアリールである様々な式(I)の化合物に変形することができる。
さらに、塩化メタンスルホニルを穏やかな塩基、例えばEtNの存在下、適切な溶媒、例えばDCM中で用いてヒドロキシ基を活性化した後、塩基、例えばKCOの存在下、適切な溶媒、例えばDMF中でHNRと反応させることにより、Rがヒドロキシである式(I)の化合物をRがNRである式(I)の化合物に変換することができる。
以下の実施例は本発明を説明するものである。
本発明の化合物を、HCV RNA依存性RNAポリメラーゼ(NS5B)に対する阻害活性について、酵素阻害アッセイ(例i))および細胞ベースのサブゲノム複製アッセイ(例ii))において試験した。これらの化合物は一般には酵素アッセイにおいて10μM未満のIC50を有し、幾つかの例は細胞ベースのアッセイにおいて5μM未満のEC50を有する。
i)イン・ビトロHCV NS5B酵素阻害アッセイ
WO 96/37619は、組換えHCV RdRpの産生であって、この酵素をコードする組換えバキュロウイルスを感染させた昆虫細胞からの産生を記載する。精製された酵素はRNAをテンプレートとして用いるイン・ビトロRNAポリメラーゼ活性を有することが示された。この参考文献は、ポリ(A)およびオリゴ(U)をプライマーもしくはヘテロ多量体テンプレートとして用いる多量体化アッセイを記載する。トリチウム化UTPもしくはNTPの取り込みは酸不溶性放射能を測定することによって定量化する。本発明者らはHCV RdRpの阻害剤としての上述の様々な化合物のスクリーニングにこのアッセイを用いている。
放射性UMPの取り込みは以下のように測定した。標準反応(50μl)を20mM tris/HCl pH7.5、5mM MgCl、1mM DTT、50mM NaCl、0.03% N−オクチルグルコシド、1μCi[H]−UTP(40Ci/mmol、NEN)、10μM UTPおよび10μg/mlポリ(A)もしくは5μM NTPおよび5μg/mlヘテロ多量体テンプレートを含むバッファー中で行った。オリゴ(U)12(1μg/ml、Genset)をポリ(A)テンプレートに対して作動するアッセイにおけるプライマーとして添加した。最終NS5B酵素濃度は5nMであった。構築の順序は、1)化合物、2)酵素、3)テンプレート/プライマー、4)NTPであった。22℃での1時間の温置の後、20% TCA 50μlを添加することによって反応を停止させ、サンプルをDE81フィルターに適用した。これらのフィルターを、1M NaHPO/NaHPO、pH7.0を含有する5% TCAで完全に洗浄し、水、次いでエタノールですすぎ、風乾させ、フィルター結合放射能をシンチレーションカウンターにおいて測定した。上に提示される各化合物の様々な濃度の存在下でこの反応を行うことで、式、
%残留活性=100/(1+[I]/IC50
(式中、[I]は阻害剤濃度であり、「s」は阻害曲線の勾配である。)
を用いることにより、IC50値の決定が可能となった。
ii)細胞ベースのHCV複製アッセイ
Lohmannら(1999)によって記載されるI377neo/NS3−3’wt(EMBL−genbank No.AJ242652)に等しいRNAレプリコンをHuh−7細胞に形質移入した後、硫酸ネオマイシン(G418)で選択することにより、サブゲノムHCVレプリコンを安定に維持する細胞クローンを得た。ウイルスの複製は、(公開済みの国際出願WO 02/59321に記載されるように)抗−NS3モノクローナル抗体10E5/24を用いて、96ウェルマイクロタイタープレート内で成長する細胞に対して直接行われるELISAアッセイ(細胞−ELISA)によってNS3タンパク質の発現を測定することにより監視した。細胞は96ウェルプレート内に、ウェルあたり10細胞の密度で、DMEM/10% FCS 0.1mlの最終体積中に播種した。平板培養の2時間後、阻害剤3×濃度を含有するDMEM/10% FCS 50μlを添加し、細胞を96時間温置した後、氷冷イソプロパノールで10’固定化した。各々の条件は2回ずつ試験し、平均吸光度値を算出に用いた。細胞をPBSで2回洗浄し、PBS中の5%脱脂ドライミルク+0.1% Triton X100+0.02% SDS(PBSTS)でブロックした後、ミルク/PBSTS中に希釈した10E5/24 mabと共に4℃で一晩温置した。PBSTSで5回洗浄した後、細胞を、ミルク/PBSTS中に希釈した、アルカリンホスファターゼに結合したFc特異的抗−マウスIgG(Sigma)と共に室温で3時間温置した。再度上述のように洗浄した後、反応物をp−ニトロフェニルホスフェート二ナトリウム基質(Sigma)で現像し、405/620nmの吸光度を間隔をおいて読み取った。算出には、本発明者らは、阻害剤なしで温置したサンプルが1から1.5に含まれる吸光度値を有するデータセットを用いた。NS3の発現を50%低下させる阻害剤濃度(IC50)を、データをHill式、
阻害率=1−(Ai−b)/(A−b)=[I]/([I]+IC50
(式中、
Ai=指示された阻害剤濃度を補足したHB110細胞の吸光度値。
=阻害剤なしで温置したHB110細胞の吸光度値。
b=同じマイクロタイタープレート内で同じ密度で平板培養し、阻害剤なしで温置したHuh−7細胞の吸光度値。
n=Hill係数。)
にフィットさせることによって算出した。
iii)一般手順
すべての溶媒は商業的源(Fluka,puriss.)から入手し、さらに精製することなしに用いた。ありきたりの脱保護およびカップリング工程を除いて、反応は窒素の雰囲気下、オーブン乾燥(110℃)ガラス器具内で行った。有機抽出物は硫酸ナトリウムで乾燥させ、(乾燥剤の濾過の後)減圧下で動作するロータリーエバポレーターで濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーは、公開済みの手順(W.C.Still et al.,J.Org.Chem.1978,43,2923)に従ってシリカゲルで、もしくは予備充填カラムを用いる市販フラッシュクロマトグラフィーシステム(Biotage corporation and Jones Flashmaster II)で行った。
試薬は、通常、商業的供給者から直接入手した(および供給されたまま用いた)が、社内企業コレクションからの化合物を限られた数だけ利用した。後者の場合、これらの試薬は、科学文献に報告される、もしくは当業者に公知であるありきたりの合成工程を用いて容易に入手可能である。
H NMRスペクトルは、300から600MHzの(報告された)周波数で作動するBruker AMシリーズ分光計で記録した。非交換可能なプロトン(および、可視の場合には、交換可能なプロトン)に相当するシグナルの化学シフト(δ)をテトラメチルシランに対して100万分率(ppm)で記録し、残留溶媒ピークを参照として用いて測定する。シグナルを以下の順で表にする。多重度(s、一重項;d、二重項;t、三重項;q、四重項;m、多重項;b、ブロード、およびこれらの組み合わせ);ヘルツ(Hz)でのカップリング定数;プロトンの数。質量スペクトル(MS)データは、陰(ES)もしくは陽(ES)イオン化モードで作動する、Perkin Elmer API 100もしくはWaters MicroMass ZQで獲得し、結果は親イオンのみの電荷で除した質量の比(m/z)として報告する。分取スケールHPLC分離は、Waters 486吸収検出器を備えるWaters Delta Prep 4000分離モジュールまたは自動Waters Fraction LynxもしくはGilson分取システムで行った。すべての場合において、化合物は、両者とも0.1% TFAを含有する水およびMeCNの直線勾配で15から40mL/分の流速を用いて溶出した。
以下の略語が例、スキームおよび表において用いられる。Ac:アセチル;aq.:水性;Ar:アリール;atm:気圧;cat.:触媒性;ジオキサン(e):1,4−ジオキサン;dppf:(1,1’−ビスジフェニルホスフィノ)フェロセン;1,2−DCE:1,2−ジクロロエタン;DCM:ジクロロメタン;DIPEA:ジイソプロピルエチルアミン;DMAP:N,N−ジメチルピリジン−4−アミン;DME:ジメトキシエタン;DMF:ジメチルホルムアミド;DMS:ジメチルスルフィド;DMSO:ジメチルスルホキシド;DMP:Dess−Martinペリオジナン;EDAC.HCl:1−エチル−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド HCl塩;eq.:当量;EtN:トリエチルアミン;EtOAc:酢酸エチル;EtO:ジエチルエーテル;EtOH:エタノール;h:時間;EtSiH:トリエチルシラン;FC:フラッシュクロマトグラフィー;HOAc:酢酸;HATU:O−(7−アザベンゾトリアゾル−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート;m−CPBA:メタ−クロロペル安息香酸;Me:メチル;MeCN:アセトニトリル;MeOH:メタノール;min:分;MS:質量スペクトル;Ms:メタンスルホニル;NBS:N−ブロモスクシンイミド;NMP:N−メチルピロリドン;PE:石油エーテル;Ph:フェニル;p−TSA:パラ−トルエンスルホン酸;PyBOP:ベンゾトリアゾル−1−イルオキシトリス(ピロリジノ)ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート;quant.:定量的;RP−HPLC:逆相高圧液体クロマトグラフィー;RT:室温;sat.:飽和;sec:秒;SFC:超臨界液体クロマトグラフィー;s.s.:飽和溶液;TBAF:フッ化テトラブチルアンモニウム;TBTU:O−ベンゾトリアゾル−1−イル−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート;TFA:トリフルオロ酢酸;THF:テトラヒドロフラン;THP:テトラヒドロピラニル;TMS:トリメチルシリル。
(実施例1)
2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド
工程1:メチル2−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−1−ベンゾフラン−3−カルボキシレート
EtO(1.8M)中のメチル3−(4−フルオロフェニル)−3−オキソプロパノエート(1eq)を90℃のEtOH(2.9M)中のZnCl(1eq)の攪拌スラリーに滴下により添加した。次に、EtO(0.3M)中の1,4−ベンゾキノン(1eq)の溶液を3.5hにわたって徐々に添加し、この混合物を90℃でさらに6h攪拌した後、一晩冷却した。水を添加し、この混合物をDCM(4×)で抽出した。合わせた有機画分を乾燥(NaSO)させて濾過し、減圧下で溶媒を蒸発させた。DCM(6mL/g)を添加し、生じる沈殿を濾別して純粋生成物を得た。濾液を僅かに濃縮し、−20℃に一晩冷却した。生じる沈殿生成物を最初の収穫物と合わせて乾燥させ、標題の化合物を淡黄色固体として得た(全体として19%)。MS(ES)m/z 287(M+H)
工程2:メチル5−(アリルオキシ)−2−(4−フルオロフェニル)−1−ベンゾフラン−3−カルボキシレート
臭化アリル(2eq)をアセトン(0.18M)中のメチル2−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−1−ベンゾフラン−3−カルボキシレート(1eq)およびKCO(2.5eq)の攪拌混合物に添加し、この混合物を50℃で18h攪拌した。混合物をセライトを通して濾過してEtOAcで洗浄し、減圧下で溶媒を蒸発させた。この残留物を、10% EtOAc/PEで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製し、標題の化合物を無色固体として得た(88%)。MS(ES)m/z 327(M+H)
工程3:メチル4−アリル−2−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−1−ベンゾフラン−3−カルボキシレート
メチル5−(アリルオキシ)−2−(4−フルオロフェニル)−1−ベンゾフラン−3−カルボキシレートをDMF(0.2M)に溶解して密封管に入れ、マイクロ波オーブン内、210℃で1h加熱した。この混合物を冷却して塩酸(1M)を添加し、混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機画分を食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)させて濾過し、減圧下で溶媒を蒸発させた。この残留物を、10% EtOAc/PEで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製し、標題の化合物を無色固体として得た(83%)。MS(ES)m/z 325(M−H)
工程4:メチル2−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキシレート
PTSA(1.1eq)をトルエン(0.05M)中のメチル4−アリル−2−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−1−ベンゾフラン−3−カルボキシレート(1eq)の攪拌混合物に添加し、この混合物を80℃で3h攪拌した。混合物を冷却して炭酸ナトリウム水溶液(1M)を添加し、この混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機画分を食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)させて濾過し、減圧下で溶媒を蒸発させた。この残留物を、5% EtOAc/PEで溶出するカラムクロマトグラフィーによって精製し、標題の化合物を無色固体として得た(50%)。MS(ES)m/z 327(M+H)
工程5:2−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボン酸
固体KOH(4eq)をTHF/MeOH/HO(1:3:3、0.01M)中のメチル2−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキシレート(1eq)の攪拌混合物に添加し、この混合物を80℃で攪拌した。塩酸(1M)を添加し、揮発性物質を蒸発させることで固体が水溶液中に残った。この混合物を濾過して固体をポンプで乾燥させ、標題の化合物をクリーム色の固体として得た(79%)。MS(ES)m/z 311(M−H)
工程6:2−(4−フルオロフェニル)−N、7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド
THF中のメチルアミン(2M、26eq)を2−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボン酸(1eq)およびPyBOP(1eq)の混合物に添加し、この混合物をRTで一晩攪拌した。塩化アンモニウム水溶液(飽和)を添加し、混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機画分を食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)させて濾過し、減圧下で溶媒を蒸発させた。次に、この粗製物を分取用RP−HPLC(固定相:カラム Waters XTERRA prep.C18、5μm、19×150mm。移動相:0.1% TFAで緩衝したMeCN/HO)によって精製した。純粋化合物を含有する画分を合わせて凍結乾燥し、標題の化合物を無色固体として得た(31%)。H NMR(300MHz,DMSO−d,300K)δ1.42(d,J6.2,3H)、2.81(d,J4.3,3H)、2.82−2.90(m,1H)、3.36−3.41(HOによって覆い隠されたm,1H)、4.95−5.03(m,1H)、6.80(d,J8.6,1H)、7.34−7.40(m,3H)、7.86−7.91(m,2H)、8.51(m,1H);MS(ES)m/z 326(M+H)
(実施例2)
2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド
工程1:メチル2−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−5−ニトロ−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキシレート
CHCl(0.3M)中のメチル2−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキシレート(実施例1、工程4に記載される通りに調製)の溶液を、0℃(氷浴)のCHCl(20M)中の硝酸(10eq)を収容するフラスコに徐々に添加した。次に、氷浴を取り除き、反応物をRTで2h攪拌した。この混合物を水で希釈して有機層を分離し、水層をDCMで抽出した。合わせた有機層を乾燥(NaSO)させて濾過し、真空中で濃縮して粗製生成物を得、これをさらに精製することなしに次工程において用いた(95%)。MS(ES)m/z 372(M+H)
工程2:メチル5−アミノ−2−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキシレート
メチル2−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−5−ニトロ−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキシレートをEtOAc(0.05M)に溶解し、10% Pd/C(0.2wt eq)を添加した。この混合物を脱気した後、H雰囲気(バルーン)下に一晩おいた。混合物を濾過し、真空中で濃縮して粗製生成物を得、これをさらに精製することなしに次工程において用いた(95%)。MS(ES)m/z 342(M+H)
工程3:メチル2−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−5−[(メチルスルホニル)アミノ]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキシレート
MsCl(1.03eq)を無水DCM(0.15M)およびDIPEA(1.09eq)中のメチル5−アミノ−2−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキシレートの溶液に添加した。この混合物をRTで一晩攪拌した後、DCMで希釈し、5N HCl、s.s.重炭酸ナトリウムおよび食塩水で洗浄して乾燥(NaSO)させ、濾過して真空中で濃縮した。この残留物をFCによって精製し、標題の化合物を得た(60%)。MS(ES)m/z 420(M+H)
工程4:2−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−5−[(メチルスルホニル)アミノ]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボン酸
NaOH(5eq)をEtOH(0.12M)中のメチル2−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−5−[(メチルスルホニル)アミノ]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキシレートの溶液に添加した。この混合物を50℃で3h攪拌し、冷却して真空中で蒸発させた。この残留物を5N HClでpH3とし、EtOAcで抽出した。有機物質を食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)させて濾過し、真空中で濃縮して粗製生成物を得、これをさらに精製することなしに次工程において用いた(67%)。MS(ES)m/z 406(M+H)
工程5:2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−5−[(メチルスルホニル)アミノ]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド
メチルアミン(4.6eq)をDMF(0.05M)中の2−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−5−[(メチルスルホニル)アミノ]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボン酸の溶液に添加した。PyBOP(1.2eq)を添加し、混合物をRTで一晩攪拌した。この混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を食塩水で洗浄して乾燥(NaSO)させ、濾過して真空中で濃縮した。この残留物をHPLCによって精製し、標題の化合物を得た(21%)。H−NMR(300MHz,DMSO−d,300K)δ9.29(s,1H)、8.48−8.52(m,1H)、7.83−7.87(m,2H)、7.32−7.36(m,2H)、7.29(s,1H)、4.99−5.08(m,1H)、2.85−3.45(m,2H)、2.97(s,3H)、2.77−2.78(d,J4.5,3H)、1.40−1.41(d,J6.1,3H);MS(ES)m/z 419(M+H)
(実施例3)
2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド
DMF中の2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−5−[(メチルスルホニル)アミノ]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド(実施例2、工程5に記載される通りに調製)(0.1M)およびKCO(2.1eq)の混合物にCHI(1.15eq)を添加し、この混合物をRTで一晩攪拌した。混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を食塩水で洗浄して乾燥(NaSO)させ、濾過して真空中で濃縮した。この残留物をHPLCによって精製し、標題の化合物を得た(19%)。H−NMR(300MHz,CDCl,300K)δ7.76−7.80(m,2H)、7.36(s,1H)、7.15−7.21(m,2H)、5.65−5.73(m,1H)、5.04−5.14(m,1H)、3.07−3.68(m,2H)、3.33(s,3H)、2.96(s,3H)、2.95(s,3H)、1.49−1.51(d,J6.4,3H);MS(ES)m/z 433(M+H)
(実施例4)
2−(4−フルオロフェニル)−7−(ヒドロキシメチル)−N−メチル−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド
工程1:メチル2−(4−フルオロフェニル)−7−(ヒドロキシメチル)−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキシレート
無水DCM(0.15M)中のメチル4−アリル−2−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−1−ベンゾフラン−3−カルボキシレート(実施例1、工程3)の溶液にm−CPBA(1.5eq)を一度に添加し、この混合物をRTで一晩攪拌した。混合物をDCMで希釈し、aq.NaCOで洗浄した。有機物質を食塩水で洗浄して乾燥(NaSO)させ、濾過して真空中で濃縮した。この残留物をFCによって精製し、標題の化合物を得た(38%)。MS(ES)m/z 343(M+H)
工程2:メチル7−[(アセチルオキシ)メチル]−2−(4−フルオロフェニル)−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキシレート
AcCl(1.4eq)をDCM中のメチル2−(4−フルオロフェニル)−7−(ヒドロキシメチル)−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキシレート(0.18M)およびDMAP(2eq)の溶液に0℃、Nの下で滴下により添加した。この混合物をRTで1h攪拌し、水を添加することによって反応を停止させた。有機層を分離し、乾燥(NaSO)させて濾過し、真空中で濃縮して粗製生成物を得、これをさらに精製することなしに次工程において用いた(61%)。MS(ES)m/z 385(M+H)
工程3:メチル7−[(アセチルオキシ)メチル]−2−(4−フルオロフェニル)−5−ニトロ−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキシレート
CHCl中のメチル7−[(アセチルオキシ)メチル]−2−(4−フルオロフェニル)−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキシレート(0.45M)を、CHCl(15M)中の硝酸(10eq)の溶液を収容するフラスコに0℃で滴下により添加した。次に、氷浴を取り除き、反応物をRTで1h攪拌した。この混合物をDCMで希釈して水および食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)させて濾過し、真空中で濃縮して粗製生成物を得、これをさらに精製することなしに次工程において用いた(81%)。MS(ES)m/z 430(M+H)
工程4:メチル7−[(アセチルオキシ)メチル]−5−アミノ−2−(4−フルオロフェニル)−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキシレート
10% Pd/C(0.1wt eq)をEtOAc(0.16M)中のメチル7−[(アセチルオキシ)メチル]−2−(4−フルオロフェニル)−5−ニトロ−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキシレートの溶液に添加した。この混合物を脱気した後、H雰囲気(バルーン)下にRTで一晩置いた。Pd/Cを濾別し、溶媒を真空中で濃縮して粗製生成物を得、これをさらに精製することなしに次工程において用いた(90%)。MS(ES)m/z 400(M+H)
工程5:メチル7−[(アセチルオキシ)メチル]−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(メチルスルホニル)アミノ]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキシレート
MsCl(1.2eq)を無水DCM中のメチル7−[(アセチルオキシ)メチル]−5−アミノ−2−(4−フルオロフェニル)−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキシレート(0.5M)および無水EtN(1.8eq)の混合物に0℃で添加した。この混合物をRTで一晩攪拌した。混合物をNaHCOおよび食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)させて濾過し、真空中で濃縮して粗製生成物を得、これをさらに精製することなしに次工程において用いた(67%)。MS(ES)m/z 477(M+H)
工程6:2−(4−フルオロフェニル)−7−(ヒドロキシメチル)−5−[(メチルスルホニル)アミノ)]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボン酸
NaOH(6eq)をTHF:エタノール:水(1:2:2)中のメチル7−[(アセチルオキシ)メチル]−2−(4−フルオロフェニル)−5−[(メチルスルホニル)アミノ]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキシレート(0.07M)の溶液に添加した。この混合物を還流温度で2h加熱した。揮発性物質を真空中で除去し、5N HClを添加することによって残留物をpH3とし、EtOAcで抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、真空中で濃縮して粗製生成物を得、これをさらに精製することなしに次工程において用いた(76%)。MS(ES)m/z 421(M+H)
工程7:2−(4−フルオロフェニル)−7−(ヒドロキシメチル)−N−メチル−5−[(メチルスルホニル)アミノ]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド
メチルアミン(25eq)をDMF(0.2M)中の2−(4−フルオロフェニル)−7−(ヒドロキシメチル)−5−[(メチルスルホニル)アミノ]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボン酸の溶液に添加した。次に、PyBOP(1eq)を少しずつ添加した。この混合物をRTで一晩攪拌した。混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)させて濾過し、真空中で濃縮して粗製生成物を得、これをさらに精製することなしに次工程において用いた(73%)。MS(ES)m/z 435(M+H)
工程8:2−(4−フルオロフェニル)−7−(ヒドロキシメチル)−N−メチル−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド
DMF中の2−(4−フルオロフェニル)−7−(ヒドロキシメチル)−N−メチル−5−[(メチルスルホニル)アミノ]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド(0.17M)およびKCO(2.2eq)の混合物にCHI(1.15eq)を添加した。この混合物をRTで一晩攪拌した。混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)させて濾過し、真空中で濃縮して粗製生成物を得、これをHPLCによって精製した(30%)。H−NMR(300MHz,CDCl,294.5K)δ7.78−7.80(m,2H)、7.30(s,1H)、7.16−7.20(t,J8.5,2H)、5.78−5.86(m,1H)、5.06−5.08(m,1H)、3.70−3.92(m,2H)、3.32−3.64(m,2H)、3.34(s,3H)、3.06(s,3H)、2.94−2.96(d,J4.5,3H);MS(ES)m/z 449(M+H)
(実施例5)
2−(4−フルオロフェニル)−N−メチル−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−7−(モルホリン−4−イルメチル)−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド
工程1:{2−(4−フルオロフェニル)−1−[(メチルアミノ)カルボニル]−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−7−イル}メチルメタンスルホネート
MsCl(1.03eq)を無水DCM中の2−(4−フルオロフェニル)−7−(ヒドロキシメチル)−N−メチル−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド(実施例4、工程8に記載される通りに調製)(0.13M)および無水EtN(2.5eq)の混合物に0℃で添加した。この混合物をRTで一晩攪拌した。混合物を食塩水で洗浄して乾燥(NaSO)させ、シリカの栓を通して濾過した。溶媒を真空中で濃縮して粗製生成物を得、これをさらに精製することなしに次工程において用いた。MS(ES)m/z 549(M+Na)
工程2:2−(4−フルオロフェニル)−N−メチル−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−7−(モルホリン−4−イルメチル)−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド
DMF中の{2−(4−フルオロフェニル)−1−[(メチルアミノ)カルボニル]−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−7−イル}メチルメタンスルホネート、モルホリンおよびKCOの混合物を80℃で一晩攪拌した。水を添加し、この混合物をEtOAcで抽出した。有機層を分離して真空中で濃縮した後、残留物をHPLCによって精製した。H−NMR(300MHz,CDCl,300K)δ7.74−7.79(m,2H)、7.35(s,1H)、7.15−7.21(m,2H)、5.69−5.74(m,1H)、5.07−5.16(m,1H)、3.70−3.73(m,4H)、3.22−3.65(m,2H)、3.31(s,3H)、2.98(s,3H)、2.94−2.96(d,J4.9,3H)、2.60−2.80(m,2H)、2.57−2.58(m,4H);MS(ES)m/z 518(M+H)
(実施例6)
5−アミノ−2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド
工程1:2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−5−ニトロ−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド
CHCl(1M)中の2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド(実施例1、工程6)(0.15M)の溶液をCHCl中の硝酸(10eq)の溶液に0℃(氷浴)で徐々に添加した。次に、氷浴を取り除き、反応物をRTに4h暖めた。有機層を分離し、水で洗浄した。合わせた水層をDCMで抽出し、合わせた有機物質を乾燥(NaSO)させて濾過し、真空中で濃縮した。この残留物をFCによって精製し、標題の化合物を得た(89%)。MS(ES)m/z 371(M+H)
工程2:5−アミノ−2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド
EtOAc(0.03M)中の2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−5−ニトロ−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミドを10% Pd/C 1.5wt eqで処理し、この反応混合物をRT、H雰囲気(バルーン)下で一晩攪拌した。混合物を濾過して真空中で濃縮し、残留物を分取用HPLCによって精製して標題の化合物を得た(65%)。H−NMR(300MHz,CDCl,300K)δ:7.73−7.77(m,2H)、7.10−7.16(m,2H)、6.69(s,1H)、5.73(s,1H)、4.98−5.07(m,1H)、3.53−3.60(m,1H)、3.03−3.09(m,1H)、2.95(d,J5.0,3H)、1.51(d,J6.1,3H);MS(ES)m/z 341(M+H)
(実施例7)
5−(ジメチルアミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド
工程1:5−(ジメチルアミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド
MeOH中の5−アミノ−2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド(実施例6、工程2)(0.06M)および40% aqホルムアルデヒド(3.3eq)の混合物を濃HClで酸性化して透明溶液を得た。水素化シアノホウ素ナトリウム(1.5eq)を添加し、反応混合物をRTで一晩攪拌した。この混合物を水で希釈し、pHを10に調整してEtOAcで抽出した。有機層を分離して真空中で濃縮し、この残留物を分取用HPLCによって精製して標題の化合物を得た(18%)。H−NMR(300MHz,CDCl,300K)δ7.73−7.78(m,2H)、7.10−7.17(m,2H)、6.86(brs,1H)、5.76(brs,1H)、5.01−5.08(m,1H)、3.50−3.59(m,1H)、3.01−3.08(m,1H)、2.96(d,J4.9,3H)、2.88(brs、6H)、1.54(d,J6.1,3H);MS(ES)m/z 369(M+H)
(実施例8)
5−ブロモ−2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド
臭素(1eq)を酢酸中の2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド(実施例1、工程6)(0.05M)の溶液に添加し、この混合物をRTで一晩攪拌した。1M Naを添加し、この混合物をEtOAcで抽出した。有機層を分離し、食塩水で洗浄して乾燥(NaSO)させ、濾過して真空中で濃縮した。この残留物をFCによって精製し、標題の化合物を得た(70%)。H−NMR(300MHz,CDCl,300K)δ7.75−7.80(m,2H)、7.45(s,1H)、7.14−7.20(m,2H)、5.69−5.74(m,1H)、5.05−5.13(m,1H)、3.11−3.71(m,1H)、2.94−2.96(d,J4.9,3H)、1.54−1.56(m,3H);MS(ES)m/z 404(M+H)、406(M+H)
(実施例9)
5−(3,5−ジメチルイソオキサゾル−4−イル)−2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド
Pd(PPh(0.09eq)を水:トルエン:エタノール(2:1:1)中の5−ブロモ−2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド(実施例8)(0.06M)、3,5−ジメチルイソオキサゾル−4−イルボロン酸(1.8eq)およびNaCO(4eq)の溶液にアルゴンの下で添加した。この混合物を還流温度で一晩加熱した後、冷却し、濾過して真空中で濃縮した。この残留物をFC、次いで分取用HPLCによって精製し、標題の化合物を得た(8%)。H−NMR(300MHz,CDCl,300K)δ7.78−7.83(m,2H)、7.15−7.21(m,2H)、7.10(s,1H)、5.83−5.88(m,1H)、4.98−5.05(m,1H)、3.07−3.66(m,1H)、2.98−2.99(d,J4.9,3H)、2.37(s,3H)、2.25(s,3H)、1.48−1.50(d,J6.4,3H);MS(ES)m/z 421(M+H)
(実施例10)
5−(1−アセチルピロリジン−2−イル)−2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド
工程1:tert−ブチル2−{2−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−1−[(メチルアミノ)カルボニル]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−5−イル}−1H−ピロール−1−カルボキシレート
Pd(PPh(0.1eq)を水:トルエン:エタノール(2:1:1)中の5−ブロモ−2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド(実施例8)(0.07M)、1−(tert−ブトキシカルボニル)−1H−ピロル−2−イルボロン酸(1.08eq)およびNaCO(3.1eq)の混合物にNの下で添加した。この混合物を還流温度で一晩加熱した後、冷却して真空中で濃縮し、残留物をHPLCによって精製して標題の化合物を得た(44%)。MS(ES)m/z 491(M+H)
工程2:tert−ブチル2−{2−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−1−[(メチルアミノ)カルボニル]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−5−イル}ピロリジン−1−カルボキシレート
10% Pd/C(1wt eq)をEtOAc中のtert−ブチル2−{2−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−1−[(メチルアミノ)カルボニル]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−5−イル}−1H−ピロール−1−カルボキシレート(0.03M)に添加した。この混合物を45psi H圧、50℃で一晩水素化した。混合物を冷却し、濾過して真空中で濃縮し、残留物を分取用HPLCによって精製して標題の化合物を得た(67%)。MS(ES)m/z 495(M+H)
工程3:2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−5−ピロリジン−2−イル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド
TFA大過剰(225eq)をDCM中のtert−ブチル2−{2−(4−フルオロフェニル)−7−メチル−1−[(メチルアミノ)カルボニル]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−5−イル}ピロリジン−1−カルボキシレート(0.015M)の溶液に添加し、得られる混合物をRTで2h攪拌した。この混合物をEtOAcで希釈してaq NaCOおよび食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)させ濾過し、真空中で濃縮して標題の化合物を得、これをさらに精製することなしに次工程において用いた。MS(ES)m/z 395(M+H)
工程4:5−(1−アセチルピロリジン−2−イル)−2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド
AcCl(1.1eq)を無水DCM中の2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−5−ピロリジン−2−イル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド(0.02M)およびピリジン(6.2eq)の溶液に0℃、Nの下で滴下により添加した。得られる混合物をRTで一晩攪拌し、水を添加することによって反応を停止させ、EtOAcで抽出した。有機層を分離して食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)させて濾過し、真空中で濃縮した。この残留物を分取用HPLCによって精製し、標題の化合物を得た(38%)。H−NMR(300MHz,CDCl,300K)δ7.75−7.80(m,2H)、7.14−7.20(m,2H)、6.89−6.96(m,1H)、5.82−5.88(m,1H)、5.12−5.15(m,1H)、5.00−5.09(m,1H)、3.63−3.85(m,2H)、3.01−3.61(m,2H)、2.95−2.97(d,J4.9,3H)、2.01−2.43(m,2H)、1.97−1.99(m,2H)、1.91−1.92(d,J3.4,3H)、1.47−1.50(m,3H);MS(ES)m/z 437(M+H)
(実施例11)
2−(4−フルオロフェニル)−N,7,7−トリメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド
工程1:メチル2−(4−フルオロフェニル)−5−[(2−メチルプロプ−2−エン−1−イル)オキシ]−1−ベンゾフラン−3−カルボキシレート
3−ブロモ−2−メチルプロプ−1−エン(1.3eq)をアセトン中のメチル2−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−1−ベンゾフラン−3−カルボキシレート(実施例1、工程1)(0.28M)およびKCO(2.5eq)の溶液に添加した。得られる混合物を50℃で一晩攪拌した。この混合物を濾過してEtOAcで洗浄し、合わせた有機層を真空中で濃縮した。この残留物をFCによって精製し、標題の化合物を得た(42%)。MS(ES)m/z 341(M+H)
工程2:メチル2−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4−(2−メチルプロプ−2−エン−1−イル)−1−ベンゾフラン−3−カルボキシレート
NMP(0.1M)中のメチル2−(4−フルオロフェニル)−5−[(2−メチルプロプ−2−エン−1−イル)オキシ]−1−ベンゾフラン−3−カルボキシレートを190から200℃で7h加熱した。この混合物を冷却し、水およびEtOAcに分配した。有機物質を食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)させて濾過し、真空中で濃縮した。この残留物をFCによって精製し、標題の化合物を得た(60%)。MS(ES)m/z 339(M−H)
工程3:メチル2−(4−フルオロフェニル)−7,7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキシレート
p−TSA(1eq)をトルエン中のメチル2−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−4−(2−メチルプロプ−2−エン−1−イル)−l−ベンゾフラン−3−カルボキシレート(0.07M)の攪拌溶液に添加し、この混合物を80℃で一晩攪拌した。混合物を冷却してEtOAcで希釈し、aq NaCO、水および食塩水で洗浄して乾燥(NaSO)させ、濾過して真空中で濃縮した。この残留物をFCによって精製し、標題の化合物を得た(60%)。MS(ES)m/z 341(M+H)
工程4:2−(4−フルオロフェニル)−7,7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボン酸
NaOH(5eq)をエタノール中のメチル2−(4−フルオロフェニル)−7,7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキシレート(0.3M)の溶液に添加し、この混合物を還流温度で4h加熱した。混合物を冷却した後、EtOAcおよび水で希釈した。水画分を5N HClでpH3に酸性化し、EtOAcで抽出した。有機層を分離して食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)させて濾過し、真空中で濃縮して粗製生成物を得、これをさらに精製することなしに次工程において用いた(60%)。MS(ES)m/z 326(M+H)
工程5:2−(4−フルオロフェニル)−N,7,7−トリメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド
PyBOP(1eq)をDMF中の2−(4−フルオロフェニル)−7,7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボン酸(0.12M)およびメチルアミン(10eq)の溶液に0℃で添加した。得られる混合物をRTで一晩攪拌した後、水に注ぎ入れ、沈殿を濾過して粗製生成物を得た。精製はHPLCによるものであった。H−NMR(300MHz,CDCl,300K)δ7.76−7.80(m,2H)、7.23−7.26(m,1H)、7.10−7.17(m,2H)、6.73−6.75(m,1H)、5.83(s,1H)、3.34(s,3H)、2.89−2.91(d,J6.1,3H)、2.15(s,6H);MS(ES)m/z 340(M+H)
(実施例12)
メチル{2−(4−フルオロフェニル)−1−[(メチルアミノ)カルボニル]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−7−イル}アセテート
工程1:2−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−1−ベンゾフラン−3−カルボン酸
EtOH:水:THF(4:4:1)中のメチル2−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−1−ベンゾフラン−3−カルボキシレート(実施例1、工程1)(0.3M)をNaOH(4.25eq)で処理し、この混合物を還流温度で2h加熱した後、冷却した。混合物を真空中で濃縮し、残留物を塩酸で酸性化してEtOAcで抽出した。有機物質を水および食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)させて濾過し、真空中で濃縮して粗製生成物を得、これをさらに精製することなしに次工程において用いた。MS(ES)m/z 273(M+H)
工程2:2−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−N−メチル−1−ベンゾフラン−3−カルボキサミド
PyBOP(1eq)をDMF中の2−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−1−ベンゾフラン−3−カルボン酸(0.2M)およびMeNH(THF中3.9M、6.5eq)の混合物に0℃で添加した。得られる混合物をRTで一晩攪拌した後、EtOAcおよび水に分配した。有機層を分離し、水および食塩水で洗浄して乾燥(NaSO)させ、濾過して真空中で濃縮した。この粗製生成物をMeCNで洗浄し、さらに精製することなしに次工程において用いた。MS(ES)m/z 286(M+H)
工程3:2−(4−フルオロフェニル)−N−メチル−5−[(2−オキソテトラヒドロフラン−3−イル)オキシ]−1−ベンゾフラン−3−カルボキサミド
MeCN中の2−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−N−メチル−1−ベンゾフラン−3−カルボキサミド(0.3M)、3−ブロモジヒドロフラン−2(3H)−オン(1.24eq)およびKCO(2.2eq)の混合物を80℃で一晩加熱した。この混合物を冷却して濾過し、真空中で濃縮して粗製生成物を得、これをさらに精製することなしに次工程において用いた。MS(ES)m/z 370(M+H)
工程4:メチル2−({2−(4−フルオロフェニル)−3−[(メチルアミノ)カルボニル]−1−ベンゾフラン−5−イル}オキシ)−4−(フェニルセレノ)ブタノエート
ジフェニルジセラン(0.55eq)の溶液を、Nの下、NaBH(1.25eq)で処理した、混合物の温度を30分にわたって100℃に上昇させ、DMF中の2−(4−フルオロフェニル)−N−メチル−5−[(2−オキソテトラヒドロフラン−3−イル)オキシ]−1−ベンゾフラン−3−カルボキサミド(0.6M)を滴下により添加し、混合物を125℃に加熱してこの温度で2h攪拌した。この混合物を冷却してEtOAcおよび水に分配した後、有機層を分離し、真空中で濃縮してカルボン酸中間体を得た。この粗製酸をMeOH(0.12M)に溶解し、濃HSO(8eq)で処理した。この混合物をRTで2h攪拌し、EtOAcおよび水に分配した。有機層を分離し、乾燥(NaSO)させて濾過し、真空中で濃縮した。精製はFCによるものであり、標題の化合物が得られた(46%)。MS(ES)m/z 542(M+H)
工程5:メチル2−({2−(4−フルオロフェニル)−3−[(メチルアミノ)カルボニル]−1−ベンゾフラン−5−イル}オキシ)ブト−3−エノエート
THF中のメチル2−({2−(4−フルオロフェニル)−3−[(メチルアミノ)カルボニル]−1−ベンゾフラン−5−イル}オキシ)−4−(フェニルセレノ)ブタノエート(0.04M)の溶液を、RTで3h、H(水中30wt%;14eq)で処理した。この混合物をEtOAcおよび水に分配した。有機層を分離してaq NaCO、水および食塩水で洗浄し、乾燥(NaSO)させて濾過し、真空中で濃縮した。精製はFCによるものであり、標題の化合物が得られた(83%)。MS(ES)m/z 384(M+H)
工程6:メチル(2E)−4−{2−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−3−[(メチルアミノ)カルボニル]−1−ベンゾフラン−4−イル}ブト−2−エノエート
NMP中のメチル2−({2−(4−フルオロフェニル)−3−[(メチルアミノ)カルボニル]−1−ベンゾフラン−5−イル}オキシ)ブト−3−エノエート(0.11M)を170℃、Nの下で1h加熱した。この混合物を冷却し、EtOAcおよび水に分配した。有機層を分離して真空中で濃縮した後、FCによって精製して標題の化合物を得た(60%)。MS(ES)m/z 384(M+H)
工程7:メチル{2−(4−フルオロフェニル)−1−[(メチルアミノ)カルボニル]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−7−イル}アセテート
MeOH中のメチル(2E)−4−{2−(4−フルオロフェニル)−5−ヒドロキシ−3−[(メチルアミノ)カルボニル]−1−ベンゾフラン−4−イル}ブト−2−エノエート(0.4M)の溶液を10% NaCO水溶液(0.05eq)で処理した。この混合物をRTで3h攪拌した後、EtOAcおよび水に分配した。有機層を分離し、乾燥(NaSO)させて濾過し、真空中で濃縮した。この粗製生成物をFCによって精製し、標題の化合物を得た(93%)。H−NMR(300MHz,CDCl,300K)δ7.79−7.83(m,2H)、7.24−7.26(m,1H)、7.15−7.20(m,2H)、6.81(d,J8.6,1H)、5.75(brs,1H)、5.26−5.31(m,1H)、3.75(s,3H)、3.63−3.69(m,1H)、3.16−3.22(m,1H)、2.96(d,J5.1,3H)、2.87−2.93(m,1H)、2.70−2.75(m,1H);MS(ES)m/z 384(M+H)
以下の表は本発明の具体的な化合物を列挙する。これらの表は各々の化合物の構造および名称並びに、ES−MSによって決定される、この分子イオンの質量プラス1(M+1)を示す。すべての化合物は一般合成法Aに提示される原理に従って調製した。
Figure 2010523641
Figure 2010523641
Figure 2010523641

Claims (14)

  1. 下記式(I)の化合物
    Figure 2010523641
    (式中、
    Arは少なくとも1つの芳香族環を含有する部分であり、および、5、6、9もしくは10個の環原子を有し、N、OおよびSから独立して選択される1、2もしくは3個のヘテロ原子を含有してもよく、前記環は基QおよびQによって置換されていてもよく;
    はハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、(CH0−3アリール、(CH0−3ヘテロアリール、CONR、(CH0−3NR、O(CH0−33−8シクロアルキル、O(CH1−3NR、O(CH0−3CONR、O(CH0−3COH、O(CH0−3アリール、O(CH0−3ヘテロアリール、OCHRもしくはO(CH0−3S(O)(CH0−3NRであり;
    およびRは水素、C1−6アルキルおよびC(O)C1−6アルキルから独立して選択され;
    またはRおよびRは、これらが結合する窒素原子と共に、OおよびSから独立して選択される1もしくは2個のさらなるヘテロ原子並びに/またはNHおよびNC1−4アルキルから独立して選択される1もしくは2の基を含有してもよい、4から7個の環原子のヘテロ脂肪族環を形成し、前記環はハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルもしくはC1−4アルコキシによって置換されていてもよく;
    およびRは水素、C1−4アルキルおよびC1−4アルコキシから独立して選択され;
    またはRおよびRはN、OおよびSから選択されるヘテロ原子によって連結され4から7個の環原子のヘテロ脂肪族環を形成し、前記環はハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルもしくはC1−4アルコキシによって置換されていてもよく;
    並びに前記C1−4アルキル、C1−4アルコキシおよびアリール基はハロゲンもしくはヒドロキシによって置換されていてもよく;
    はハロゲン、ヒドロキシ、C1−4アルキルもしくはC1−4アルコキシであり、前記C1−4アルキルおよびC1−4アルコキシ基はハロゲンもしくはヒドロキシによって置換されていてもよく;
    は水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、(CH0−33−8シクロアルキルもしくは(CH0−3フェニルであり;
    は水素もしくはC1−6アルキルであり;
    はC1−4アルキルもしくはC(O)C1−4アルキルによって置換されていてもよい、水素、ハロゲン、ヒドロキシ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−8シクロアルキル、(CH0−3フェニル、OC1−6アルキル、O(CH0−33−8シクロアルキル、O(CH0−3フェニル、NR、Hetまたは、ヘテロアリールであり;
    およびRは水素、C1−6アルキル、C1−6アルキレン−OHおよびSO1−4アルキルから独立して選択され;
    はC1−4アルキル、ハロ、ヒドロキシもしくはオキソによって置換されていてもよい、水素、ハロ、ヒドロキシ、NR、ヘテロアリール、O−ヘテロアリール、C(O)OC1−4アルキルまたは、C(O)NRであり;
    およびRは水素、C1−4アルキルもしくはアリールから独立して選択され;
    またはRおよびRは、これらが結合する窒素原子と共に、OおよびSから独立して選択される1もしくは2個のさらなるヘテロ原子並びに/またはS(O)、S(O)、NHおよびNC1−4アルキルから独立して選択される1もしくは2の基を含有してもよい、5もしくは6員へテロ脂肪族環を形成し;
    は水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルもしくは(CH0−3シクロアルキルである。)
    および該化合物の医薬的に許容される塩。
  2. Arが、前記に定義される通りのQによって置換されていてもよい、フェニル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、チエニル、フラニル、ピラゾリルもしくはイミダゾリルである、請求項1に記載の式(I)の化合物。
  3. がフッ素、塩素、臭素、ヒドロキシ、C1−4アルキルもしくはC1−4アルコキシである、請求項1もしくは2のいずれかに記載の式(I)の化合物。
  4. が水素、メチルもしくはエチルである、請求項1から3のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
  5. が水素、メチルもしくはエチルである、請求項1から4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
  6. が、メチルもしくはC(O)CHによって置換されていてもよい、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、NR、Hetもしくはヘテロアリールであり、RおよびRは前記に定義される通りである、請求項1から5のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
  7. が、オキソによって置換されていてもよい、水素、ヒドロキシ、NR、ヘテロアリール、O−ヘテロアリール、C(O)C1−2アルキルもしくはC(O)NRであり、RおよびRはC1−4アルキルもしくはフェニルから独立して選択され、またはRおよびRは、これらが結合する窒素原子と共に、1個のO原子および/もしくは1つのNHもしくはNC1−4アルキル基を含有してもよい、6員ヘテロ脂肪族環を形成する、請求項1から6のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
  8. が水素もしくはC1−2アルキルである、請求項1から7のいずれか一項に記載の式(I)の化合物。
  9. 式(Ia)の、請求項1から8のいずれか一項に記載の式(I)の化合物およびこれらの医薬的に許容される塩
    Figure 2010523641
    (式中、R、RおよびRは式(I)に関して定義される通りである。)。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に定義される式(I)の化合物、もしくはこれらの医薬的に許容される塩を医薬的に許容される坦体と共に含む医薬組成物。
  11. 医薬において用いるための請求項1から9のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、もしくはこれらの医薬的に許容される塩。
  12. C型肝炎ウイルスポリメラーゼを阻害し、および/またはC型肝炎ウイルスによる疾患を治療もしくは予防する方法であって、この状態を患うヒトもしくは動物(好ましくは、哺乳動物)被検体に前記医薬組成物または請求項1から9のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、もしくはこれらの医薬的に許容される塩の治療上もしくは予防上有効な量を投与することを含む方法。
  13. ヒトもしくは動物におけるC型肝炎ウイルスによる感染を治療もしくは予防するための医薬の製造への、請求項1から9のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、もしくはこれらの医薬的に許容される塩の使用。
  14. 2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド;
    2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−5−[(メチルスルホニル)アミノ]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド;
    2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド;
    2−(4−フルオロフェニル)−5−[(2−ヒドロキシエチル)(メチルスルホニル)アミノ]−N,7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド;
    5−ブロモ−2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド;
    5−アミノ−2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド;
    5−(ジメチルアミノ)−2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド;
    5−(1−アセチルピロリジン−2−イル)−2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド;
    5−(3,5−ジメチルイソオキサゾル−4−イル)−2−(4−フルオロフェニル)−N,7−ジメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド;
    2−(4−フルオロフェニル)−N,7,7−トリメチル−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド;
    2−(4−フルオロフェニル)−N,7,7−トリメチル−5−[(メチルスルホニル)アミノ]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド;
    2−(4−フルオロフェニル)−N,7,7−トリメチル−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド;
    2−(4−フルオロフェニル)−7−(ヒドロキシメチル)−N−メチル−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド;
    2−(4−フルオロフェニル)−N−メチル−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−7−(モルホリン−4−イルメチル)−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド;
    2−(4−フルオロフェニル)−N−メチル−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−7−[(4−メチルピペラジン−1−イル)メチル]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド;
    2−(4−フルオロフェニル)−N−メチル−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−7−{[メチル(フェニル)アミノ]メチル}−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド;
    2−(4−フルオロフェニル)−N−メチル−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−7−(1H−1,2,4−トリアゾル−1−イルメチル)−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド;
    2−(4−フルオロフェニル)−N−メチル−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−7−[(2−オキソピリジン−1(2H)−イル)メチル]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド;
    2−(4−フルオロフェニル)−N−メチル−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−7−[(ピリジン−2−イルオキシ)メチル]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド;
    メチル{2−(4−フルオロフェニル)−1−[(メチルアミノ)カルボニル]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−7−イル}アセテート;
    メチル{2−(4−フルオロフェニル)−1−[(メチルアミノ)カルボニル]−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−7−イル}アセテート;
    7−[2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル]−2−(4−フルオロフェニル)−N−メチル−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド;
    2−(4−フルオロフェニル)−N−メチル−5−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]−7−{2−[メチル(フェニル)アミノ]−2−オキソエチル}−7,8−ジヒドロフラノ[3,2−e][1]ベンゾフラン−1−カルボキサミド;
    から選択される式(I)の化合物。
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