JP2010523337A - 遠心鋳造による精密鋳造物の製造方法 - Google Patents

遠心鋳造による精密鋳造物の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010523337A
JP2010523337A JP2010502422A JP2010502422A JP2010523337A JP 2010523337 A JP2010523337 A JP 2010523337A JP 2010502422 A JP2010502422 A JP 2010502422A JP 2010502422 A JP2010502422 A JP 2010502422A JP 2010523337 A JP2010523337 A JP 2010523337A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
melt
temperature
casting
mold
crucible
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010502422A
Other languages
English (en)
Inventor
マンフレッド レンケル
Original Assignee
マンフレッド レンケル
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by マンフレッド レンケル filed Critical マンフレッド レンケル
Publication of JP2010523337A publication Critical patent/JP2010523337A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C14/00Alloys based on titanium
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D13/00Centrifugal casting; Casting by using centrifugal force
    • B22D13/02Centrifugal casting; Casting by using centrifugal force of elongated solid or hollow bodies, e.g. pipes, in moulds rotating around their longitudinal axis
    • B22D13/026Centrifugal casting; Casting by using centrifugal force of elongated solid or hollow bodies, e.g. pipes, in moulds rotating around their longitudinal axis the longitudinal axis being vertical
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22FCHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
    • C22F1/00Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working
    • C22F1/16Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working of other metals or alloys based thereon
    • C22F1/18High-melting or refractory metals or alloys based thereon
    • C22F1/183High-melting or refractory metals or alloys based thereon of titanium or alloys based thereon

Abstract

本発明は、以下のステップを含む、遠心鋳造による精密鋳造物の製造に関する。
a)るつぼ(8)に以下の構成物の融解物を提供し、
Ti45-52 at.%、Al45-50 at.%、X11-3 at.%、X22-4 at.%、X30-1 at.%
X1:Cr、Mn、V、
X2:Nb、Ta、W、Mo、
X3:Si、B、C、
b)遠心力によって、前記融解物を前記るつぼ(8)から鋳型(4)に押し込み、
c)前記鋳型内において融解物を凝固することにより、層状微細構造を有するチタン合金からなる鋳造物を生成し、
d)共晶温度よりも高く、かつ前記構成物のα変態温度よりも低い温度で、60〜150時間の間、前記鋳造物を再加熱する。

Description

本発明は、遠心鋳造による精密鋳造物の製造方法に関する。その方法は、特に、チタンや、例えばチタンアルミナイドなどの多量のチタンを含む合金で作られる精密鋳造物の製造方法に関する。
特に、チタンアルミナイドは、低密度で、比較的に高温で、ニッケル超合金に比べて比強度が高く、耐腐食性が高いことから、様々な応用領域において最適の物質と考えられる。しかしながら、チタンアルミニウム(TiAl)または純チタングレード2などの、固相と液相線温度の間の範囲が狭い物質は、成形することが非常に難しく、それを形成するための唯一の実践的な方法が、鋳造である。
TiAl合金からなる融解物は、固相と液相線温度の間の範囲が狭く、約5℃である。そのような融解物は、例えば遠心鋳造により、すぐに鋳型に押し込まれてしまう。特に、シュラウド付きタービン翼やターボ過給機のホイールなどの薄肉鋳造物を製造する際、融解物は鋳型の内壁にぶつかると急速に凝固する。遠心鋳造によって製造されたTiAl合金鋳造物は、他の方法によって製造された比較可能なTiAl合金部品より強度が低い。
米国特許第6,231,699B1号は、γチタンアルミナイド合金物の製造方法を開示している。その物の空隙率を抑えるために、熱間静水圧加圧によって物を凝固することが提案されている。さらに、その後、微細構造を精錬するために、α変態温度未満で物を熱処理することが提案されている。
米国特許第5,634,992号には、γチタン合金物の製造方法が開示されている。その方法は、内部の空隙を低減するために、共析晶より高い温度で凝固するγチタンアルミナイド合金鋳造片から始める。γチタンアルミナイド合金片の凝固は、熱間静水圧加圧によって行う。その後、凝固した物は、約1150℃〜1200℃で最低8時間熱処理される。その後、コロニー構造の効果的な粒子サイズを小さくするために、再び約980〜1100度で約8時間熱処理する。
上記のいずれの方法も、γチタンアルミナイドの凝固片から始める。凝固のために、その断片を、共析晶より高い温度に加熱する必要がある。さらに、加熱した断片に静水圧加圧を行う必要がある。凝固したγチタンアルミナイド断片から始める上記提案の凝固ステップは、熱間静水圧加圧装置の設置が必要となるため、コストも時間もかかる。さらに、熱間静水圧加圧は、物質の内部の孔の分布が一様でないため、鋳造物に好ましくない変形が生じることがよくある。そのような予測できない変形は、特に、飛行機用のタービン翼などを製造する場合には許容できない。さらに、熱間静水圧加圧は、層状の微細構造に局部的なひび割れを引き起こす。そのようなひび割れは、物質の強度にマイナスの影響を与える。
本発明は、先行技術の欠点を取り除くことを目的とする。本発明は、TiAl合金製で、改良された強度を有する鋳造物の製造を可能にする方法を提供することに向けられている。さらに、本発明は、歪みによる損傷無く、複雑な形状寸法を有する鋳造物を製造できる方法を提供することに向けられている。
この目的は、請求項1の特徴によって解決される。本発明の有利な実施形態は、請求項2〜18の特徴に記載されている。
本発明によれば、以下のステップを含む遠心鋳造による精密鋳造物の製造方法が提供される。
a)るつぼに以下の構成物の融解物を提供し、
Ti45-52 at.%、Al45-50 at.%、X11-3 at.%、X22-4 at.%、X30-1 at.%
X1:Cr、Mn、V、
X2:Nb、Ta、W、Mo、
X3:Si、B、C、
b)遠心力によって、前記融解物を前記るつぼから鋳型に押し込み、
c)前記鋳型内において融解物を凝固することにより、層状微細構造を有するチタン合金からなる鋳造物を生成し、
d)共晶温度よりも高く、かつ前記構成物のα変態温度よりも低い温度で、60〜150時間の間、前記鋳造物を再加熱する。
本発明の意味において、「るつぼ」のもとに、十分な耐熱性を有し、損傷無く、かつ融解物と反応せずに、融解物を融解する容器であるという一般的な理解がある。本発明の意味において、「るつぼ」は、任意の適切な形状であってもよい。特に、底部が丸く凹面状である円筒状であってもよい。しかしながら、本発明の意味において、「るつぼ」は、リング状のチャネルとして形成されてもよい。「るつぼ」の製造に適した物質は、アルミナ、酸化イットリウム(Y23)、マグネシア、石英ガラス、黒鉛などである。
「α変態温度」の説明と、その決定の可能性に関して、米国特許第6,231,699B1号に言及されている。α変態温度は、一般的には1350℃の範囲内である。従って、ステップd)における温度の上限を、1250℃または1150℃に固定してもよい。
上記提案の構成物、ならびにステップb)およびc)の遠心鋳造方法を用いることにより、平均粒子径が30〜100μmの微細結晶からなる鋳造物を生成することができ、各粒子は、完全な層状微細構造を呈する。
当技術分野において知られているものと比べて、驚くべきことに、共晶温度よりも高く、かつ構成物のα変態温度よりも低い温度にて、鋳造物を60〜150時間再加熱することにより、鋳造物の強度を著しく向上できることが分かっている。また、鋳造物の機械加工は、ステップd)により、著しく向上している。さらに、驚くべきことに、ステップd)に基づいて鋳造物を再加熱すると、脆性・延性遷移温度(BDTT)が約1050℃から950℃に低下することが確認された。ステップd)により層状微細構造が保護されることは、注目すべきである。特に、二重微細構造が形成されない。ステップd)により、微細構造内において実質的には凍結している歪みが減少していると考えられる。
例えば、チタン合金は、30〜45重量%のアルミニウム(Al)、1.5〜6重量%のニオブ(Nb)、ならびに残分としてチタン(Ti)および不可避的不純物を含んでもよい。チタン合金はさらに、1つ以上のさらなる成分を含んでもよい。すなわち、0.5〜3.0重量%のマンガン(Mn)、0.1〜0.5重量%のホウ素(B),1.5〜3.5重量%のクロム(Cr)。さらにチタン合金は、0〜1400ppmの量の酸素(O2)、0〜1000ppm、好ましくは800〜1200ppmの量の炭素(C),100〜1000ppmの量のニッケル(Ni)、および0〜1000ppmの量の窒素(N)を含んでもよい。
本発明のさらなる実施形態によると、融解物は、ステップa)の間において、構成物の融解温度よりも50℃〜150℃高い温度に加熱される。この方法により、融解物の熱エネルギーが増加する。そのように過熱された融解物を用いると、厚肉部、すなわち0.5mmの範囲の厚さを有する部分を有する鋳造物用の鋳型において、好ましくないコールドランの形成を避けられる。
更に有利な特徴によると、鋳型は、ステップb)の前に予熱される。予熱の温度は、50℃〜1100℃の範囲、好ましくは100℃〜850℃の範囲でよい。その予熱温度は、特にタービン翼を製造する際に有用である。例えば、ターボ過給機のホイールの製造の場合、50℃〜500℃の範囲の予熱温度を用いるのが有利であることが証明されている。鋳型の予熱温度は、鋳造物の形状寸法および融解物の熱容量に依存し、形状寸法ごとに決定されるべきである。さらに、予熱温度への加熱もまた、融解物の熱容量に依存し、それぞれの熱容量ごとに決定されるべきである。
鋳型の予熱は、例えば、遠心鋳造を行う前に炉内で行ってもよく、鋳型は、その炉から遠心鋳造装置のロータに移される。しかし、遠心鋳造装置に、特にロータに備えられた適切な加熱装置で鋳型を予熱することもできる。鋳型を予熱することにより、鋳型の中に融解物の好ましくない焼入れが生じることを避けられる。鋳造物の表面品質が向上する。
更なる実施形態によると、鋳造物は、ステップc)の後で、かつステップd)の前に、150℃より低い温度に冷却され、好ましくは、1時間に50℃〜500℃の冷却率で冷却される。鋳造物を室内温度条件にて冷却することにより、簡単に高い冷却率を達成できる。低い冷却率は、適切な熱的分離特性を有する鋳型を用いることにより実現できる。適切な熱的分離特性を持たない鋳型の場合は、所定の冷却温度範囲内の温度に予熱した炉に配置してもよい。鋳型を炉に移した後に、前述の冷却率を実現するように、炉の発熱体を制御することにより、炉内において鋳型を冷却してもよい。また、上記提案の鋳型の制御冷却により、鋳造物における熱間亀裂の形成が抑えられる。
本発明の更なる実施形態によると、ステップa)〜c)の間、融解物は、真空下、またはシールドガス下にある。特に、真空を用いると有利であり、なぜならば真空により、ガスが充満した孔の形成およびチタンアルミナイドの酸化を抑えることができるからである。特に、気体が充満した孔の形成を抑えるために、10-1〜10-3バールの真空を用いるのが適切であることが証明されている。
更なる実施形態によると、ステップd)にて、再加熱の温度は、1000℃〜1250℃の範囲、好ましくは1050℃〜1150℃の範囲である。有利には、再加熱は、実質的に無酸素雰囲気で行われる。鋳造物は、特に、シールドガス下にて再加熱され、好ましくは、アルゴン雰囲気下、または真空下にて再加熱される。前述の方法により、鋳造物の好ましくない酸化が抑えられる。
さらに有利な実施形態によると、ステップc)の間において、凝固する融解物の温度が、1300℃〜800℃の範囲内の所定の冷却温度に達するまで、融解物に圧力を加えてもよく、その圧力は、鋳型が完全に充填された時点において融解物に作用する遠心力の1.0〜5.0係数倍に相当し、またその圧力は、凝固する融解物の温度が所定の冷却温度より低くなると低下する。
上記提案の方法は、特に、鋳型が完全に充填された後に融解物に圧力が加えられるという点で、従来の方法とは異なる。その圧力は、所定の冷却温度が1300℃〜800℃の範囲に到達するまで融解物に加えられる。所定の冷却温度は、使用する金属合金に依存する。所定の冷却温度は、有利には、使用する合金の脆性・延性遷移温度よりも低く設定される。「脆性・延性遷移温度」という用語のもとに、金属間層の結合が金属結合から原子結合に変化する温度と理解される。脆性・延性遷移温度を超える温度では、金属間層は、金属結合によって結合する。そのような温度では、金属間層は、超塑性である。脆性・延性遷移温度未満の温度では、金属間層はその特性が変化し、もろくなる。所定の冷却温度は、例えば、脆性・延性遷移温度より低い20℃〜200℃に設定してもよい。
鋳型が完全に充填された後に融解物に加えられる圧力量は、鋳型が完全に充填された時点において融解物に作用する遠心力の1.0〜5.0係数倍に相当する。
遠心力は、例えば、ロータの回転速度、軸から鋳型までの第1半径、および融解物の質量に依存する。「第1半径」という用語のもとに、軸と鋳型の入口開口部の間の距離と理解される。鋳型が完全に充填された後に融解物に加わる圧力は、鋳型が完全に充填された時点における遠心力の、1.0〜5.0の範囲から選んだ係数倍に相当する。この関係から、軸から別の第1半径に配置された鋳型への融解物に対して、また鋳型に取り込まれるいかなる質量の金属融解物に対して、加えられるべき適切な圧力を算出することができる。上記の関係から分かるように、鋳型が完全に充填された後に融解物に加わる圧力は、鋳型の充填中よりも高い。
更なる有利な特徴によると、所定の冷却温度は、1050℃〜800℃の範囲である。この範囲から選択された所定の冷却温度は、通常、チタンアルミナイドの脆性・延性遷移温度より低い。上記提案の範囲から冷却温度を選択し、選択された所定の冷却温度に達するまで融解物に圧力をかけると、優れた品質のチタンアルミナイド製の鋳造物を製造できる。
一実施形態によると、鋳型が充填された後、好ましくは一定の割合で、所定の期間において圧力を増加し、その後、一定の圧力を融解物に加えてもよい。所定の期間とは、1〜25秒の範囲、好ましくは5〜20秒の範囲である。一定圧力の期間は、1〜6分の範囲、好ましくは4〜6分の範囲である。
所定の冷却温度より高い温度を有し、凝固している融解物に、上記提案の圧力を加えることにより、鋳造物における孔、空隙、シュリンクホールなどの形成を著しく抑えることができる。特に、高圧圧縮により鋳造物を再加工する必要はない。特に有利な点は、シュラウド付きタービン翼やベーンクラスタなどの複雑な形状寸法の鋳造物を製造する場合でも、歪みによる損傷の形成を防ぐことができる。
本発明の実施形態によると、るつぼは、軸から第2半径方向距離においてロータに収容され、第2半径方向距離は、第1半径方向距離より短い。第2半径方向距離は、るつぼの出口開口部から軸までと算出してもよい。通常、第2半径方向距離は、るつぼの直径より大きい。るつぼと対応する鋳型をロータの軸に対して離心的に収容すると、同じ回転速度でも、融解物に作用する遠心力を高めることができる。したがって、鋳型は、すぐに充填され、コールドランの形成を防ぐことができる。更にこれにより、孔、空隙、シュリンクホールが形成されにくくなるという点において鋳造物の品質は向上する。
ロータが静止した状態で、すなわちロータが回転していない状態で、るつぼにて融解物を生成できる。この場合、るつぼ内のインゴットを誘導的に加熱することにより、融解物を生成することができる。また、マイクロ波でインゴットを加熱する、またはインゴットの加熱を支援することもできる。上記提案の加熱方法により、インゴットを数分で融解できる。
別の方法で、圧力を融解物に加えることができる。簡単な実施形態によると、ロータの回転により、融解物に圧力を加える。この場合、圧力は、融解物に作用する遠心力によって形成される。しかし、例えば加圧ガスにより、融解物に圧力を加えることもできる。この場合、ガスとしては、好ましくはアルゴンなどの不活性ガスを用いる。
有利な実施形態によると、ロータが回転している間に、融解物をるつぼに流し込んでもよい。この方法により、融解物のるつぼへの流し込みが急激に加速され、高速で鋳型に押し込むことができる。その結果、鋳型には、比較的高温の融解物が充填され、そして融解物の一定の流動性が保証される。従って、ステップc)において融解物に加えられる圧力は、コールドランに対して、また孔を減らすために、有効に利用できる。
るつぼは、ロータの中央に収容されたリング状チャネルの形状を有することが適切であることが証明されており、その外周は、軸からの第2半径方向距離にあり、その第2半径距離は、第1半径方向距離より短い。この特徴によると、融解物は、軸に対して半径方向距離に位置するリング状のチャネルに流し込まれる。その結果、融解物に遠心力が作用し、そのためこの用法によって、鋳型に融解物を移す速度が向上する。
本発明によれば、TiAl合金製で、改良された強度を有する鋳造物の製造を可能にする方法を提供することができる。また、歪みによる損傷無く、複雑な形状寸法を有する鋳造物を製造できる方法を提供することができる。
第1の装置の断面図を示す。 第2の装置の断面図を示す。 ロータの回転速度の経時的な第1グラフを示す。 ロータの回転速度の経時的な第2グラフを示す。
本発明の実施形態を、添付の図を参照して詳細に説明する。図1は、軸Aを中心として回転可能なロータ1を示す。ロータ1は、中空の管状アーム2を2本備える。各アーム2の外側端部には、ピストン3が取り外し可能に、好ましくは気密に取り付けられる。ピストン3には、軸Aを向いた、じょうご状の入口開口部5を有する鋳型4が収容されている。
各アーム2の外側端部付近には、例えば、石英ガラスなどの耐熱性物質で作られた第1るつぼ6が備えられる。第1るつぼ6は、アーム2の底部に、好ましくは気密に取り付けられる。
第1るつぼ6は、実質的に縦方向に移動可能な誘導コイル7に囲まれている。誘導コイル7の下方位置(図示せず)では、第1るつぼ6がロータ1と共に軸Aの周りを回転するように、誘導コイル7は第1るつぼ6を囲んでいない。第1るつぼ6内には、鋳型4の入口開口部5に対向して位置する出口開口部9を有する第2るつぼ8が収容されている。
第2るつぼは、例えばアルミナ、Y23、黒鉛などの耐熱物質で作られる。本発明の好ましい実施形態によると、第2るつぼ8は、アルミナや、マグネシアなどで作られる。黒鉛で作られた第3のるつぼ(ここでは図示せず)を備えて、第2るつぼ8の内部に配置してもよい。第3のるつぼを用いることにより、るつぼ内に取り込まれたインゴットの誘導融解が加速する。
第2るつぼ8の底部と対向して、窓10が設置され、窓10を通してインゴットの融解をカメラ11で観察してもよい。
ロータ1から縦に伸びる中空のシャフト12は、電気モータ(ここでは図示せず)によって駆動される。
本発明の実施形態において、例えば真空ポンプなどの真空源が設置され、その真空源は、従来の密封剤を用いて中空のシャフト12に接続され、この場合では気密に設計されたロータ1内に、真空を形成する。
本発明の第2実施形態において、ロータ1は、貫通孔13を有してもよい。ロータ1は、気密なハウジング14によって囲まれてもよい。真空源は、気密なハウジング14に接続され、その内部およびロータ1内に真空を形成する。
本発明の他の実施形態において、真空源の代わりに、アルゴンなどのシールドガス源を備え、そのシールドガス源により、遠心鋳造プロセス中に、ロータ1が取り囲む中空構造が満たされる。
図1から分かるように、鋳型は、第1半径方向距離r1においてロータ1に収容され、融解物15を取り入れる第2るつぼ8は、第2半径方向距離r2においてアーム2内に収容される。第1半径方向距離のもとに、入口開口部5と軸Aの間の距離と理解され、第2半径方向距離のもとに、出口開口部5と軸Aの間の距離と理解される。図1から分かるように、第1半径方向距離は、第2半径方向距離より長い。さらに、第2るつぼは、円筒形状を有し、第2半径はるつぼの直径より長い。すなわち、第2るつぼ8は、ロータ1内において、軸Aに対して離心的に配置されている。
ロータ1は、2本以上のアーム2、例えば、4本、6本、8本、またはそれ以上のアームを備えてもよいと理解される。ロータ1はまた、円盤状であってもよい。
更なる実施形態によると、ロータ1内に、リングチャネル状に形成された第1るつぼおよび第2るつぼを収容してもよい。これらのリング状チャネルもまた、例えば、石英ガラス、アルミナ、黒鉛などの耐熱セラミックで作られる。リンクチャネル状に形成された第2るつぼに取り入れる1つ以上のインゴットもまた、誘導コイルによって加熱され、その誘導コイルは、同様にリンクチャネル状に形成され、かつリンクチャネル状の第2るつぼを収容する第1るつぼの内径および外径を取り囲む。
リングチャネル状の第2るつぼは、数個の出口開口部を有してもよい。各出口開口部に向かい合うように、入口開口部を有するそれぞれ対応する鋳型が半径方向に収容される。
図2は、アルミナ、Y23などで作られた第4るつぼ16を中心に収容するロータ1の第2装置を示す。第4るつぼ16の第2開口部9に対して鋳型2が設置され、その入口開口部5は、出口開口部9に向かい合って配置されている。入口開口部5も同様に、軸Aから第1半径方向距離r1の位置に配置される。
第4のるつぼ16は、軸Aを中心に配置される。中心に開口部18が配置された蓋17が第4るつぼ16を覆う。第5るつぼ19を管20を介して開口部18に接続し、融解物を第5るつぼ19から開口部18を通して第4るつぼ16に注ぎ込む。
第1装置を用いて、以下のように精密鋳造物を製造することができる。
第2るつぼ8に、チタンアルミナイドのインゴットを配置する。それぞれのチタンアルミナイド合金は、例えば以下の構成物の1つを含む。
a)31重量%のAl、5重量%のNb、1.5重量%のMn、0.3重量%のB、ならびに残分としてTiおよび不可避的不純物。
b)43重量%のAl、2重量%のNb、ならびに残分としてTiおよび不可避的不純物。
c)33重量%のAl、5重量%のNb、2.5重量%のCr、ならびに残分としてTiおよび不可避的不純物。
内側接触面をY23で覆ったセラミックで作られた鋳型は、炉内において200℃〜1000℃で予熱される。鋳型の製造に適切な材料は、例えばWO2005/039803 A2に示される。
200℃〜1000℃の温度で予熱された鋳型4は、アーム2に設置され、アーム2に対して気密に取り付けられたピストン3で覆われる。ロータ1に設置されたアーム2の数に応じて、多数の鋳型4をロータ1に設置できる。その後、アーム内に10-1〜10-3バールの範囲で真空を形成する。
インゴットは、誘導コイル7を用いて電流を誘導することにより融解される。融解物が、1400℃〜1700℃の範囲、好ましくは1450℃〜1650℃の範囲の温度に達すると、ロータ1は、0.5〜2.0秒以内に、好ましくは1.0秒未満で加速され、回転速度が110〜260rpm、好ましくは100〜160rpmとなる。この場合、第2半径r2は、300〜400mmに、好ましくは約350mmに設定される。融解物は、遠心力により、第2るつぼ8から鋳型4に押し込まれる。
その後、鋳型4には、融解物が充填され、ロータ1は、有利なことに、さらに110〜260prmの、好ましくは少なくとも160rpmの回転速度で、少なくとも60秒間、好ましくは120〜300秒間回転し続ける。ロータ1が更に回転している間、回転速度は、一定割合で増加し、例えば110〜160rpmの範囲から選択された初期の回転速度から、180〜260rpmの範囲から選択された回転速度に増加し、鋳型4内で凝固する融解物が1300℃〜850℃の範囲の所定の冷却温度に達する。
所定の冷却温度に達するとすぐに回転は停止する。鋳造物は、真空下において、400℃〜600℃の範囲、好ましくは480℃〜530℃の範囲内の温度に達するまで、更に5〜50分間、好ましくは5〜15分間冷却される。
鋳型4内で凝固する融解物の温度は、例えば熱電対などを用いた従来の温度測定技術によって測定されてもよい。そのように測定された温度値は、従来の方法で適切なアルゴリズムに基づいて修正されてもよい。
その後、鋳型4を、アーム2から取り外す。鋳型4は、室内温度条件下において更に冷却される。あるいは、鋳型4を約1000℃の温度で予熱した炉内に置いてもよい。鋳型4は、1時間当たり50℃〜100℃の割合で、炉内で冷却される。
ステップa)において、それぞれの構成物のインゴットをるつぼ内で加熱することにより、融解物が形成される。しかし、それぞれの構成物の融解物をるつぼに流し入れることも可能である。
上記実施形態によると、第2るつぼ8内でインゴットを融解する前に、ロータ1を真空にする。ロータ1内の真空は、10-1〜10-3バールの範囲内である。代わりに、インゴットを融解する前に、例えばアルゴンなどのシールドガスでロータ1を満たしてもよい。
第2装置を用いて、以下のように遠心鋳造により精密鋳造物を製造することができる。
鋳型4は、上記と同様に、炉内にて1000℃までに予熱され、ロータ1内に備えられた適切な保持装置に設置される。
ロータ1は、110〜260rpmの範囲内の回転速度で加速される。融解物が1450℃〜1650℃の範囲の所定の温度に達するとすぐに、第5のるつぼ19に取り入れられた融解物は、第4のるつぼ16に流し込まれる。融解物は、その後第4のるつぼ16が備える出口開口部9から向かい合って配置された鋳型4に押し込まれる。
その後、ロータ1は、上記と同様に更に回転し続ける。回転停止後、鋳型4をロータ1から取り外し、上記の通り冷却する。
図3aおよび3bは、ロータの回転速度を経時的に示すグラフである。図3aは、回転開始から12秒間におけるロータの加速度を示す。図3bは、回転開始から回転停止までのロータの回転速度を示す。
第1装置を用いた場合、インゴットは第2るつぼ8内にて融解する。融解物が所定の温度に達するや否や、ロータ1は、1秒以内に約140rpmの回転速度に加速される。観察によると、ロータ1の回転開始1秒後に融解物が完全に鋳型に押し込まれることが分かった。図3aから分かるように、上記の1秒後に、約140rpmから200〜280rpm2、好ましくは240rpm2の一定割合で、ロータ1の回転速度を増加するのが好ましく、それにより回転開始から14秒後に、回転速度が約220〜240rpmに達している。200〜250rpmの範囲の所定の最大回転速度に達すると、ロータは、一定の回転速度で更に回転し続ける。図3bから分かるように、この回転速度は、220〜240rpmの範囲にあり、特に約225rpmである。ロータ1の回転開始から約220〜240秒後に回転が停止する。
図2に示す第2装置を用いた場合、ロータ1の回転開始から例えば約0.5〜1.0秒後に、例えばロータが約140rpmで回転している時点で、融解物が第5のるつぼ19から第4のるつぼ16に流し込まれる。その後、ロータ1の回転速度は、図3aに示すように、ロータ1が200〜240rpmの範囲の回転速度に達するまで、一定の割合で増加する。その後、ロータ1は、約2〜4分間、200〜250rpmの範囲の一定速度で回転する。
その後、鋳造物は、有利には更に鋳型に取り込んでもよく、実質的に無酸素雰囲気で、例えばアルゴン雰囲気下で再加熱される。再加熱は、好ましくは50℃〜200℃、より好ましくは80℃〜120℃の加熱率で行われる。再加熱ステップは、60〜150時間、好ましくは60時間以上続く。ステップd)にて鋳造物を70〜130時間、好ましくは80〜110時間、最も好ましくは約100時間の間再加熱する事は、有利であることが分かっている。再加熱温度は、1000℃〜1150℃の範囲、好ましくは約1050℃である。再加熱ステップの後、鋳造物は、1時間当たり50℃〜200℃の範囲の冷却率で室温に冷却される。
上記提案の再加熱ステップにより、驚くべきことに鋳造物の強度は著しく向上する。更に、鋳造物の機械加工が向上する。
以下の表は、「打ち出し」サンプル、すなわち再加熱無しのサンプルと、「HT」サンプル、すなわち温度に応じてステップd)に従って再加熱したサンプルの間における最大抗帳力(UTS)と極限歪み(E)の結果の比較を示す。
打ち出し HT
温度 UTS E UTS E
900°C 309Mpa 0.2% 419MPa 0.8%
950°C − − 367MPa 1.%
1000°C 273Mpa 1.3% 320MPa 2.1%
−−−−−− −−−−−− −−−−−− −−−−−− −−−−−−
1100°C 188MPa 15.8% 185MPa 28.0%
上記表からわかるように、上記提案のステップd)に基づく熱処理により、900℃〜1000℃の温度における強度が著しく増加している。1000℃以上の温度においては、脆性・延性遷移温度(BDTT)を超えるため、サンプルの強度は明らかに減少している。
強度の増加は、再加熱ステップd)による内部応力の減少の結果であると考えられる。さらに、上記結果から、ステップd)に基づく上記提案の再加熱により、脆性・延性遷移温度(BDTT)もまた低下すると考えられる。

Claims (18)

  1. 遠心鋳造により、精密な鋳造物を製造する方法であって、
    a)るつぼ(8)に以下の構成物の融解物を提供し、
    Ti45-52 at.%、Al45-50 at.%、X11-3 at.%、X22-4 at.%、X30-1 at.%
    X1:Cr、Mn、V、
    X2:Nb、Ta、W、Mo、
    X3:Si、B、C、
    b)遠心力によって、前記融解物を前記るつぼ(8)から鋳型(4)に押し込み、
    c)前記鋳型内において融解物を凝固することにより、層状微細構造を有するチタン合金からなる鋳造物を生成し、
    d)共晶温度よりも高く、かつ前記構成物のα変態温度よりも低い温度で、60〜150時間の間、前記鋳造物を再加熱するステップからなる方法。
  2. 前記チタン合金は、30〜45重量%のアルミニウム(Al)、1.5〜6重量%のニオブ(Nb)、ならびに残分としてチタン(Ti)および不可避的不純物を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記チタン合金は、0.5〜3.0重量%のマンガン(Mn)、0.1〜0.5重量%のホウ素(B)、および1.5〜3.5重量%のクロム(Cr)の成分の1つ以上を補足的に更に含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記チタン合金は、0〜1000ppmの量の酸素(O2)、0〜1400ppmの量、好ましくは800〜1200ppmの量の炭素(C)、100〜1000ppmの量のニッケル(Ni)、および0〜1000ppmの量の窒素(N)を含む、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。
  5. ステップa)において、前記融解物が、前記構成物の融解温度より50〜150℃高い温度に加熱される、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記鋳型は、ステップb)の前に予熱される、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記予熱温度は、50〜1000℃の範囲、好ましくは100℃〜850℃の範囲である、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記鋳造物は、ステップc)の後でかつステップd)の前に、好ましくは1時間につき50℃〜500℃の冷却率で、150℃未満の温度に冷却される、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法。
  9. ステップa)からc)の間において、前記融解物が真空下またはシールドガス下にある、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。
  10. ステップd)において、再加熱温度は、1000℃〜1250℃の範囲、好ましくは1050℃〜1150℃の範囲である、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記鋳造物は、実質的に無酸素雰囲気において再加熱される、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記鋳造物は、シールドガス下、好ましくは、アルゴン雰囲気下、または真空下において再加熱される、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の方法。
  13. ステップc)の間において、凝固する前記融解物の温度が1300℃〜800℃の範囲の所定の冷却温度に達するまで、前記融解物に圧力を加え、
    前記圧力は、前記鋳型が完全に充填された時点において前記融解物に作用する遠心力の1.0〜5.0係数倍に相当し、
    前記圧力は、凝固する前記融解物の温度が、前記所定の冷却温度より低くなると緩和される、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記所定の冷却温度は1050℃〜800℃の範囲である、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記融解物に加わる前記圧力は一定の、または増加する圧力である、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記圧力は、前記融解物に1〜6分間加えられる、請求項1乃至15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 遠心鋳造装置のロータを軸(A)を中心に回転させることにより、前記圧力が融解物に加わり、
    前記るつぼ(8)は、前記ロータ(1)に収容され、前記鋳型(4)は、前記るつぼ(8)に対応づけられて、前記軸(A)から第1半径方向距離(r1)に収容される、請求項1乃至16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記ロータ(1)は、ステップc)の間において、同一の速度、あるいは漸増する速度で回転する、請求項1乃至17のいずれか1項に記載の方法。
JP2010502422A 2007-04-11 2007-04-11 遠心鋳造による精密鋳造物の製造方法 Pending JP2010523337A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/EP2007/003228 WO2008125129A1 (en) 2007-04-11 2007-04-11 Method for production of precision castings by centrifugal casting

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010523337A true JP2010523337A (ja) 2010-07-15

Family

ID=38219511

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010502422A Pending JP2010523337A (ja) 2007-04-11 2007-04-11 遠心鋳造による精密鋳造物の製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8075713B2 (ja)
EP (1) EP2144722B1 (ja)
JP (1) JP2010523337A (ja)
AT (1) ATE508820T1 (ja)
WO (1) WO2008125129A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101381544B1 (ko) * 2013-04-09 2014-04-04 (주)에스와이메탈 하이크롬강 원심주조방법
JP2016113683A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 三菱日立パワーシステムズ株式会社 蒸気タービンロータ、該蒸気タービンロータを用いた蒸気タービン、および該蒸気タービンを用いた火力発電プラント

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8858697B2 (en) 2011-10-28 2014-10-14 General Electric Company Mold compositions
US9011205B2 (en) 2012-02-15 2015-04-21 General Electric Company Titanium aluminide article with improved surface finish
US8932518B2 (en) 2012-02-29 2015-01-13 General Electric Company Mold and facecoat compositions
US8906292B2 (en) 2012-07-27 2014-12-09 General Electric Company Crucible and facecoat compositions
US8708033B2 (en) 2012-08-29 2014-04-29 General Electric Company Calcium titanate containing mold compositions and methods for casting titanium and titanium aluminide alloys
WO2014057208A2 (fr) * 2012-10-09 2014-04-17 Snecma Procede de fabrication de pieces metalliques de turbomachine
US8992824B2 (en) 2012-12-04 2015-03-31 General Electric Company Crucible and extrinsic facecoat compositions
US9592548B2 (en) 2013-01-29 2017-03-14 General Electric Company Calcium hexaluminate-containing mold and facecoat compositions and methods for casting titanium and titanium aluminide alloys
DE102013018944A1 (de) * 2013-06-27 2014-12-31 Audi Ag Verfahren zum Herstellen eines Laufrads eines Abgasturboladers sowie TiAl-Legierung für ein Laufrad
CN103290260B (zh) * 2013-06-28 2015-08-12 西北有色金属研究院 一种含钽的钛铝基合金铸锭及其制备方法
US9192983B2 (en) 2013-11-26 2015-11-24 General Electric Company Silicon carbide-containing mold and facecoat compositions and methods for casting titanium and titanium aluminide alloys
US9511417B2 (en) 2013-11-26 2016-12-06 General Electric Company Silicon carbide-containing mold and facecoat compositions and methods for casting titanium and titanium aluminide alloys
FR3015327B1 (fr) * 2013-12-20 2016-01-01 Snecma Procede de fabrication de pieces de turbomachine, ebauche et moule obtenus
FR3015326B1 (fr) * 2013-12-20 2016-01-01 Snecma Procede de fabrication de pieces de turbomachine, ebauche a pieces superposees et moule obtenus
FR3015325B1 (fr) 2013-12-20 2016-01-01 Snecma Procede de fabrication d'une piece de turbomachine, ebauche intermediaire et moule obtenus
US10391547B2 (en) 2014-06-04 2019-08-27 General Electric Company Casting mold of grading with silicon carbide
US20180230576A1 (en) * 2017-02-14 2018-08-16 General Electric Company Titanium aluminide alloys and turbine components
US20180230822A1 (en) * 2017-02-14 2018-08-16 General Electric Company Titanium aluminide alloys and turbine components

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5284620A (en) * 1990-12-11 1994-02-08 Howmet Corporation Investment casting a titanium aluminide article having net or near-net shape
JPH08291378A (ja) * 1995-04-18 1996-11-05 Mitsubishi Heavy Ind Ltd TiAl系金属間化合物の熱処理法
JPH1099955A (ja) * 1996-09-26 1998-04-21 Ald Vacuum Technol Gmbh 遠心鋳造により制御されて凝固する精密鋳造製品を製作する方法並びに装置
JP2005527375A (ja) * 2002-03-07 2005-09-15 エムテーウー・アエロ・エンジンズ・ゲーエムベーハー 非鉄金属合金からの部品の寸法的に高精度な鋳造方法および装置並びにこの方法を実施するための非鉄金属合金

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE59507205D1 (de) * 1994-06-09 1999-12-16 Ald Vacuum Techn Gmbh Verfahren zum Herstellen von Gussteilen aus reaktiven Metallen und wiederverwendbare Giessform zur Durchführung des Verfahrens
US6231699B1 (en) * 1994-06-20 2001-05-15 General Electric Company Heat treatment of gamma titanium aluminide alloys
US5634992A (en) * 1994-06-20 1997-06-03 General Electric Company Method for heat treating gamma titanium aluminide alloys
US6755239B2 (en) * 2001-06-11 2004-06-29 Santoku America, Inc. Centrifugal casting of titanium alloys with improved surface quality, structural integrity and mechanical properties in isotropic graphite molds under vacuum

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5284620A (en) * 1990-12-11 1994-02-08 Howmet Corporation Investment casting a titanium aluminide article having net or near-net shape
JPH08291378A (ja) * 1995-04-18 1996-11-05 Mitsubishi Heavy Ind Ltd TiAl系金属間化合物の熱処理法
JPH1099955A (ja) * 1996-09-26 1998-04-21 Ald Vacuum Technol Gmbh 遠心鋳造により制御されて凝固する精密鋳造製品を製作する方法並びに装置
JP2005527375A (ja) * 2002-03-07 2005-09-15 エムテーウー・アエロ・エンジンズ・ゲーエムベーハー 非鉄金属合金からの部品の寸法的に高精度な鋳造方法および装置並びにこの方法を実施するための非鉄金属合金

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101381544B1 (ko) * 2013-04-09 2014-04-04 (주)에스와이메탈 하이크롬강 원심주조방법
JP2016113683A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 三菱日立パワーシステムズ株式会社 蒸気タービンロータ、該蒸気タービンロータを用いた蒸気タービン、および該蒸気タービンを用いた火力発電プラント

Also Published As

Publication number Publication date
WO2008125129A1 (en) 2008-10-23
ATE508820T1 (de) 2011-05-15
EP2144722B1 (en) 2011-05-11
EP2144722A1 (en) 2010-01-20
US8075713B2 (en) 2011-12-13
US20100089500A1 (en) 2010-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010523337A (ja) 遠心鋳造による精密鋳造物の製造方法
US8136572B2 (en) Method for production of precision castings by centrifugal casting
JP3267906B2 (ja) 遠心鋳造により制御されて凝固する精密鋳造製品を製作する方法並びに装置
US5429796A (en) TiAl intermetallic articles
JP3258201B2 (ja) 反応性金属の溶融液から鋳物を製造する方法および鋳型
US5226946A (en) Vacuum melting/casting method to reduce inclusions
KR20120031065A (ko) 내피로성 주조 티타늄 합금 물품
US6283195B1 (en) Passivated titanium aluminide tooling
JP2000192208A (ja) 超合金鋳造部材
US20090133850A1 (en) Systems for centrifugally casting highly reactive titanium metals
US4883639A (en) Method of manufacturing an object of a powdered material by isostatic pressing
JP2002532260A (ja) 融点が高い材料のダイカスト
Čegan et al. Preparation of TiAl-based alloys by induction melting in graphite crucibles
JP2008254052A (ja) Ti合金鋳造品の製造方法
US3861449A (en) Method of casting metallic objects
JP6063140B2 (ja) フィラメントの鋳造方法及び装置
US3783032A (en) Method for producing directionally solidified nickel base alloy
US3153824A (en) Method of casting metals
RU2401719C2 (ru) Способ изготовления изделий из композита на основе карбида титана
WO2020013767A1 (en) METHOD OF CONTROLLED ALLOYING OF INTERMETALLIC γ-ΤiΑl ALLOYS WITH CARBON DURING VACUUM INDUCTION MELTING IN GRAPHITE CRUCIBLES
EP2086705B1 (en) Method for production of turbine blades by centrifugal casting
Božić et al. A comparative study of microstructure, mechanical and fracture properties of Ni 3 Al-based intermetallics produced by powder metallurgy and standard melting and casting processes
Ichikawa et al. Refinement of microstructures and improvement of mechanical properties in intermetallic TiAl alloys by rheocasting
JP2003529676A (ja) ダイカスト超合金部材
KR940008943B1 (ko) 코발트 기초 내열합금의 제조방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100402

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20111019

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20111019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120614

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20120816

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20120823

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130226