JP2010522438A - パラメトリック曲げモードエネルギー収穫を組み込む圧電型振動エネルギー収穫システム - Google Patents

パラメトリック曲げモードエネルギー収穫を組み込む圧電型振動エネルギー収穫システム Download PDF

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Abstract

共振梁を含む振動エネルギー収穫(VEH)構造は、それぞれ基本共振周波数およびパラメトリックモード周波数を有し、その梁の基本共振の励振およびパラメトリックモードの励振のそれぞれに応答して電荷を発生するための、少なくとも1つの圧電層を含む共振梁を含む。回路が、共振梁から電荷を収穫するために備えられる。いくつかの実施形態においては、VEH構造の効果的帯域幅を増加させるために、梁のパラメトリックモード周波数は、その基本共振周波数に近接するようにチューニングされる。VEH構造の効果的帯域幅は、複数のパラメトリックモード可能な共振梁のうちの複数の共振梁を、わずかに異なる基本共振周波数およびパラメトリックモード周波数にチューニングすることにより、さらに増加させることができる。
【選択図】図7

Description

本出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている、2007年3月21日に出願した「MEMS−Based Vibrational Power Scavenger」と題する米国特許仮出願第60/896,077号の優先権を主張するものである。
本発明は、一般に振動エネルギー収拾の分野に関する。より詳細には、本発明は、パラメトリック曲げモードエネルギー収穫を組み込む圧電型振動エネルギー収穫システムに関する。
この四半世紀にわたって、集積回路(IC)の集積度は大幅に増加してきた。同時に、ICのフィーチャサイズは、それに対応して著しく減少してきた。例えば、MOSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)ゲートの幅は、現在およそ45nmであり、2010年には18nmになるものと推定される。これは、人の髪の毛の幅の500分の1より小さい。IC構成要素は、サイズが大幅に縮小しただけでなく、電力消費も低下した。ICは通常、2つのn−FETおよびp−FETデバイスからなるCMOS(相補型金属酸化膜半導体)回路を使用して作製される。CMOS回路は、nMOSだけまたはpMOSだけの回路よりもずっと少ない電力を消費する。
ICのサイズおよび電力消費の両方の縮小が、ほんの10年前には利用できなかった無線IC技術を、最近の急増へと導いた。今日、ごくわずかの名前をあげると、ラップトップコンピュータ、携帯電話、MP3プレーヤ、スマートホン、電話用ヘッドセット、ヘッドホン、ルータ、ゲーム用制御器、移動式インターネットアダプタ、およびスパイカメラを含む、低電力無線回路を使用する多様な装置が存在する。もちろん、これらの装置のそれぞれは、動作するために、ある種の独立型電源が必要である。通常は、これらの装置用の電源は電池であり、多くの場合、交換可能な電池である。
目下大いに注目されている、すなわち多くの研究の目標となる無線技術分野は、無線センサネットワークの分野である。実際、研究者達は、無線センサネットワーク(WSN)の広範囲に及ぶ採用を含む将来を想像している。WSNにおいては、測定データを中央ハブに中継するアドホックネットワークまたはメッシュを形成するために、無線センサが、特定の環境全体にわたって分配される。特定の環境は、数ある中でも、自動車、航空機、工場、およびビルディングのうちの任意の1つであってよい。WSNは、短距離のマルチホップ送信を使用して動作する数個から数万個の無線センサノードを備える。各無線ノードは、一般に、センサ、無線電子機器および電源を含む。その結果、環境の条件、およびもし存在する場合は居住者に応答する知的環境が創出される。
無線センサノードは、上述の他の無線装置と同様に、そのノード上の電子機器に電力を供給するためのある種の独立型電源が必要である。リチウムイオン電池、空気亜鉛電池、リチウム電池、アルカリ電池、ニッケル・水素電池、およびニッケルカドミウム電池など、従来型の電池が使用できる。しかし、そのような電池の一般的な寿命を超えて機能を果たすように設計された無線センサノードに対しては、ある時期にその電池は交換されなければならないであろう。このことは、電池を廃棄する必要性は言うまでもなく、懸案のノードの数およびそれらのノードへの接近のし易さに応じて、重大な問題および多大の費用を生じる可能性がある。したがって、超小型の燃料電池など、定期的な手入れが必要な電池および他の種類の電源の代替物が、多くのWSNに対して望ましい。
そのような代替独立型電源は、典型的には、無線センサノードの周囲環境からエネルギーを収拾(すなわち「収穫」)することに依存するであろう。例えば、無線センサノードが十分な光にさらされる場合は、代替独立型電源は、光電池または太陽電池を含むことができる。あるいは、無線センサノードが十分な空気の流動にさらされる場合には、代替電源は、流動する空気から電力を収穫するための超小型タービンを含むことができる。また、他の代替独立型電源は、温度変動、圧力変動、または他の環境的影響をベースにすることも可能であろう。
しかし、周囲環境が、特定の無線センサノードに給電するために十分な電力を供給するための、十分な量の光、空気流動、温度変動および圧力変動を含まない多くの例が存在するであろう。しかし、センサノードは、例えば、そのノードを支持する構造、またはそのノードが取り付けられている構造から生じる、比較的予測可能な、かつ/または一定の振動の影響を受ける可能性がある。この場合は、振動エネルギーを電気エネルギーに本質的に変換する振動エネルギー収拾器(または収穫器)を使用することができる。
特定の種類の振動エネルギー収穫器は、周囲の振動(駆動力)により梁の共振が生じている間に引っ張られるときに電荷を発生する圧電材料を組み込む共振梁を利用する。多くの従来の圧電型振動エネルギー収穫器(PVEH)の1つの欠点は、それらが、高い品質係数(Q)を有する、ほとんど減衰されない装置であることである。したがって、それらは、振動周波数の非常に狭い帯域幅でしか効果的でない。このことは、無線センサノードが、PVEHのチューニングを変化させる温度変動の影響を受ける場合、周囲の振動の周波数が徐々に変化する場合、およびPVEHを作製するために使用される製造方法が、PVEHの完成品チューニングにおいて変動を発生させる場合など、様々な状況のうちのいずれか1つまたは複数の状況のもとで問題となる。
本発明の一実施は、振動エネルギー収穫器である。振動エネルギー収穫器は、横断面特性と、第1の曲げ方向における基本共振周波数と、前記第1の曲げ方向に直交する第2の曲げ方向におけるパラメトリックモード周波数とを有する共振梁を含み、前記断面特性は、前記基本共振周波数を第1の所望の周波数にチューニングしかつ前記パラメトリックモード周波数を第2の所望の周波数にチューニングするように選択され、前記共振梁は、前記第1および第2の曲げ方向のそれぞれにおける前記共振梁の曲げに応答して電気エネルギーを発生させるための圧電材料を含む。
本発明の別の実施は、振動エネルギー収穫ユニットである。振動エネルギー収穫ユニットは、互いに電気に接続された複数の圧電型振動エネルギー収穫(PVEH)モジュールを含み、前記PVEHモジュールのそれぞれは、基本共振の励振およびパラメトリックモードの励振のそれぞれからの電荷を収穫するようにそれぞれ構成される複数のパラメトリックモード可能なPVEH梁を含む。
本発明のさらに別の実施は、無線センサである。無線センサは、データを収集するための変換器と、データを無線センサから離隔された受信機に送信するための無線送信機と、前記変換器および前記無線センサのそれぞれと電気的に通じるパラメトリックモード可能な(PME)圧電型振動エネルギー収穫(PVEH)電源とを含み、前記PME PVEH電源は、使用中に前記変換器および前記無線送信機に給電するのに使用するための電力を発生するために、使用時に無線センサの周辺の環境中の振動エネルギーを収拾するように構成される。
本発明を図示するために、図面は、本発明の1つまたは複数の実施形態の態様を示す。しかし、本発明は、図面で示す詳細な構成および手段に限定されないことを理解されたい。
本開示の概念により作製される圧電型振動エネルギー収穫器(PVEH)ユニットの一例の等角図である。 パラメトリックモード可能な(PME)PVEH梁の複数の群を示す、図1のシステムのPVEHモジュールのうちの1モジュールを示す拡大された平面図である。 図1のPVEHモジュール3個が互いに接着される直前の構成を示す、拡大された部分断面分解図である。 図2Cは、完成した積層体の中で互いに接着された、図1の上部6個のPVEHモジュールの拡大された部分断面図である。 従来の実施を使用して作製される片持ち梁式PVEH梁に対する典型的な周波数スペクトル(電圧対周波数)のグラフである。 本開示の概念を使用して作製される1組の片持ち梁式PME PVEH梁に対する周波数スペクトル(電圧対周波数)のグラフであって、異なる梁の周波数スペクトルに対する異なる幅対厚さ比の効果を示すグラフである。 群がわずかに異なる周波数にチューニングされている3群のPME梁を含むPVEHモジュールに対する周波数スペクトル(電圧対周波数)のグラフである。 本開示の概念により作製されるバイモルフPME PVEH梁の拡大された長手方向の断面図である。 図6の線7−7に沿った断面図である。 本開示の概念により作製される単形PME PVEH梁の横断面図である。 単形PME PVEH梁を作製するために使用することができる製作工程の一段階を示す構成図であり、完成された梁に関する長手方向の断面図および横断面図を含む。 単形PME PVEH梁を作製するために使用することができる製作工程の一段階を示す構成図であり、完成された梁に関する長手方向の断面図および横断面図を含む。 単形PME PVEH梁を作製するために使用することができる製作工程の一段階を示す構成図であり、完成された梁に関する長手方向の断面図および横断面図を含む。 単形PME PVEH梁を作製するために使用することができる製作工程の一段階を示す構成図であり、完成された梁に関する長手方向の断面図および横断面図を含む。 単形PME PVEH梁を作製するために使用することができる製作工程の一段階を示す構成図であり、完成された梁に関する長手方向の断面図および横断面図を含む。 単形PME PVEH梁を作製するために使用することができる製作工程の一段階を示す構成図であり、完成された梁に関する長手方向の断面図および横断面図を含む。 単形PME PVEH梁を作製するために使用することができる製作工程の一段階を示す構成図であり、完成された梁に関する長手方向の断面図および横断面図を含む。 単形PME PVEH梁を作製するために使用することができる製作工程の一段階を示す構成図であり、完成された梁に関する長手方向の断面図および横断面図を含む。 単形PME PVEH梁を作製するために使用することができる製作工程の一段階を示す構成図であり、完成された梁に関する長手方向の断面図および横断面図を含む。 単形PME PVEH梁を作製するために使用することができる製作工程の一段階を示す構成図であり、完成された梁に関する長手方向の断面図および横断面図を含む。 単形PME PVEH梁を作製するために使用することができる製作工程の一段階を示す構成図であり、完成された梁に関する長手方向の断面図および横断面図を含む。 単形PME PVEH梁を作製するために使用することができる製作工程の一段階を示す構成図であり、完成された梁に関する長手方向の断面図および横断面図を含む。 単形PME PVEH梁を作製するために使用することができる製作工程の一段階を示す構成図であり、完成された梁に関する長手方向の断面図および横断面図を含む。 単形PME PVEH梁を作製するために使用することができる製作工程の一段階を示す構成図であり、完成された梁に関する長手方向の断面図および横断面図を含む。 単形PME PVEH梁を作製するために使用することができる製作工程の一段階を示す構成図であり、完成された梁に関する長手方向の断面図および横断面図を含む。 単形PME PVEH梁を作製するために使用することができる製作工程の一段階を示す構成図であり、完成された梁に関する長手方向の断面図および横断面図を含む。 単形PME PVEH梁を作製するために使用することができる代替の段階を示す構成図であり、完成された梁に関する横断面図および横断面図を含む。 単形PME PVEH梁を作製するために使用することができる代替の段階を示す構成図であり、完成された梁に関する横断面図および横断面図を含む。 本開示の概念により作製される無線センサの概略/構成図である。 ネットワーク内の各搭載センサおよび各通信手段に給電するためにPMEベースの電源をそれぞれ利用する無線センサのネットワークのブロック図である。
次に図面を参照すると、図1は、本開示の概念により作製される圧電型振動エネルギー収穫器(PVEH)ユニット100の一例を示す。当業者には理解されるように、そのようなPVEHユニットは、そのPVEHユニットが搭載されるかさもなければ設置される周囲環境の中で収拾される振動エネルギーから、電力を発生させるために使用することができる。図示された図1のPVEHユニット100はマイクロスケール・サイズレジームであり、この特定の例では、各低縁部が約7.5mmで高さが13.5mmの概略直方体であるが、本開示の概念により作製される他のPVEHユニットは、当業者には容易に理解される製作技術を使用して、メソスケール・サイズレジームなど、別のサイズレジームで代わりに構成することができる。代表的なPVEHユニット100のサイズ故に、それが、MEMS(微小電気機械システム)製作技術を使用して作製できることは、当業者には認識されよう。MEMS製作技術の例は、図9A〜図9Pおよび図10A〜図10Bに関連して以下に説明する。
PVEHユニット100など、本開示の概念により作製されるPVEHユニットは、とりわけ、物理的に接近できないこと、電力線の敷設または電池交換が実施できないこと、代替電源が利用できないこと、およびコストなど、様々な理由のうちの任意の1つまたは複数の理由によって、給電に使用される装置(device)が内蔵型であることが要求されるかまたは所望される用途に、限定的ではないが特に適する。本開示の広範な概念を実施することから恩恵を受けることができる用途のすべてを列挙することは実際的ではない。しかし、無線センサネットワークは、目下、本技術の重要な目標用途であるので、本開示は、無線センサにおいて、また、そのような無線センサを含むセンサネットワークにおいてこれらの概念を実施する例を含む。とは言っても、無線センサネットワークが、本明細書の中で開示される広範な概念に対する唯一の可能性のある用途では決してないことは、当業者には容易に理解されよう。
引き続き図1を参照し、また高いレベルの図2Aを参照すると、この例のPVEHユニット100は、16個のPVEHモジュール104A〜104Pを含む(それらのうちの1つであるモジュール104Cを図2Aで詳細に示す)。モジュール104A〜104Pは、同様のPVEH梁の複数の群を含む同じ全体構成を共有し、ある群の梁のすべては同じにチューニングされ、梁のチューニングは群の間で異なる。このことは、8つの同等にチューニングされたPVEH梁204A〜204F(この例では片持ち梁)をそれぞれ含む6つの群200A〜200Fを有し、それらの梁のチューニングがその6つの群の間で異なるモジュール104Cによって、図2Aにおいて図示される。この例では、異なるチューニングは、図2Aに示すように、PVEH梁204A〜204Fの実際の長さL〜Lを、それぞれ変えることにより施される。PVEH梁204A〜204Fのチューニングを変える、付加的/代替的方法の例について、後段で言及する。この例では、各PME PVEH梁204A〜204Fは、梁の製作に使用される圧電材料の層形成に関して「バイモルフ」梁であり、また、圧電材料からの電気エネルギーを収穫するための電極が、梁のパラメトリックモードの励振からエネルギーを収穫するために特別に構成される方法に関して「分割電極」梁であることにも留意されたい。バイモルフおよび分割電極の概念のそれぞれについて、後段で詳細に説明する。
図2Aに示すPVEHモジュール104Cは、本明細書の中で開示する広範な概念を使用して構成することができるPVEHモジュールの事実上無限の数の構成のうちのほんの一例に過ぎないことは、当業者には理解されよう。異なる設計をもたらすために、単独で、および相互の様々な組合せにおいて変えることができる項目のいくつかは、下記の通りである:1)各群の中のPVEH梁の数は、異なる設計の中では、図示の8個と異なってよい;2)PVEH梁の数は、群の間で変えることができる;3)群の数は、図示の6個と異なってよい;4)同等でない群の数は、図示の6個と異なってよい;5)各モジュールは、互いに同等の2以上の群を有してよい;6)PVEH梁は、とりわけ両固定端タイプ、両クランプ端タイプ、単純支持タイプ、および他のタイプの組合せである混合タイプなど、片持ち梁以外であってよい。支持条件は、本開示の広範な概念の用途を限定しない。
さらに、PVEHモジュール104A〜104Pのすべては、図2に示すモジュール104Cと同じである必要はない。例えば、6通りの異なる梁チューニングが望ましい場合は、図1の16個のPVEHモジュール104A〜104Pのすべてが同等であってよい。しかし、6通りの異なる梁チューニングは、別の異なる方法で施されることができる。例えば、各PVEHモジュールが2通りの異なるチューニングをもたらすことができ、それによりモジュールのうちの少なくとも2つの異なるモジュールがそれぞれ、2通りの異なるチューニングをさらにもたらす。別の例として、PVEHモジュール全体が唯一の梁チューニングを有してもよく、それにより6通りの異なるチューニングが、すべてが互いに異なるチューニングを有する少なくとも6個のモジュールによりもたらされる。上記は、所望の目的を達成するために実施することができる多くの変形形態のうちの一例に過ぎない。
本明細書の中で開示される広範な概念を使用して作製されるPVEHユニットは、問題となっている特定の設計パラメータに応じて、異なる梁チューニングの数を変えることができることにも留意されたい。例えば、いくつかの用途においては、全PVEHユニットに対して1通りの梁チューニングしか必要でないが、他の用途に対しては、3通り、6通り、10通り、あるいはそれ以上の異なるチューニングが有利である場合がある。何通りの梁チューニングがもたらされるべきかを決定することに関するいくつかの要因について、後段で論ずる。
図1のPVEHユニット100など、本開示の概念により作製されるPVEHユニットは、比較的高い電力密度(単位体積当たりに生成される電力)をそのユニットに与えることができ、かつ比較的広い周波数応答をそのユニットにもたらすことができるいくつかの特徴のうちの任意の1つまたは複数の特徴を含む。これらの特徴には、駆動振動の方向における梁の基本モードの励振から振動エネルギーを収穫するだけでなく、梁のパラメトリックモードの励振からエネルギーをも収穫する、特別に設計されたPVEH梁が含まれる。パラメトリックモードの励振は、駆動力(振動)と直交する非線形共振モードである。パラメトリックモードの励振からエネルギーを収穫するように特別に設計された本開示のPVEH梁を、本明細書および添付の特許請求の範囲において、便宜上「パラメトリックモード可能な」、または「PME」と呼ぶ。各PME梁の断面の特性を変えることにより、その梁のパラメトリックモードの励振の周波数は、PVEHユニットの電力密度増加させること、またはそのユニットの効果的な励振帯域幅を増加させること、あるいはその両方の所望の効果に作り出すようにチューニングすることができる。パラメトリックモードの励振周波数をチューニングすることにより各梁の効果的な励振帯域幅を増加させることに加えて、本開示のPVEHユニットの全励振帯域幅は、それらの群がわずかに異なる周波数にチューニングされる、PVEH梁の複数の群を用意することにより、増加させることができる。これは、それぞれ、梁204A〜204Fの6つの異なる長さL〜Lにより視覚的に例示されるように、6通りの異なるチューニングを有する6つの群200A〜200Fの存在により、図2Aのモジュール104Cに照らして例示される。後段で説明するように、異なるチューニングは、とりわけ、異なる群の中の梁204A〜204Fに異なる試験質量(図2Bおよび図2Cにおける228)を備えること、および長さLからLを変化させることと異なる試験質量を備えることとを組み合わせることなど、他の方法で施すことができる。
PME PVEH梁のいくつかの例を説明する前に、PVEHモジュール104A〜104Pは、相互に、かつ端部モジュール108A〜108Bと共に積み重ねられ、固定されて、一体型の、それ自体が筐体を成すユニットを形成するように構成されることが、図1から分かる。図1において詳細には示していないが、PVEHモジュール104A〜104Pは、相互に、かつ端部モジュール108A〜108Bと電気的に接続され、それにより出力112、116から利用可能な電力は、PVEHモジュールのすべての、梁204A〜204F(図2A)など、PME PVEH梁のすべてにより生成される電力の総和となる。PMEモジュールは、PVEHユニット100の特定の配置に応じて直列または並列に、互いに電気的に接続することができることは、当業者には理解されよう。再びマイクロスケールレジームのこの例において、各PVEHモジュール104A〜104Pは、様々な層の堆積、除去、およびエッチングの技術を使用して作製されるシリコン・ベースのダイである。そのようなモジュールの作製に使用するのに適するいくつかの加工技術を、図9A〜図9Pならびに図10A〜図10Bに関連して後段で説明する。この例の端部モジュール108A〜108Bもまた、同様の技術で作製され、様々なPVEHモジュール104A〜104Pおよび端部モジュールは、適切な接着技術を使用して相互に接着される。適切な接着技術の一例を、図2B、図2Cに関連して後段で説明する。端部モジュール108A〜108Bの一方または両方が、特定の設計に適するように整流回路および調節回路(図示せず)を含んでよいことに留意されたい。
図2B、図2Cは、図1のPVEHモジュール104A〜104Bおよび端部モジュール108A〜108Bが、いかにして相互に固定され、電気的に接続されるかの一例を示す。図2Bは、それらがPVEHユニット100(図1)の積層体を形成する途中に存在するであろう適切な相互関係にある、図1のPVEHモジュール104A〜104Pのうちの3モジュール、とりわけPVEHモジュール104E〜104Gを示す。この例において図2Bに示すように、各モジュール104E〜104Gには、真空組立工程においてモジュールを相互に接着するために使用されるガラスフリット208が施される。ガラスフリット208は、PVEHモジュール104E〜104Gが相互に固定された後、梁(ここでは、梁204A)を含む空洞212を気密に封止するやり方で配置される。半田ボール216は、電気的接続がモジュール間で成されなければならない各場所において、各PVEHモジュール104E〜104Gの上に設置される。この設計においては、底部電極220は、シリコン基板224に電気的に接続される。図2Cは、真空組立工程の後に互いに接着された、上部6モジュール、すなわち端部モジュール108AおよびPVEHモジュール104A〜104Eを示す。図2Cで見られるように、ガラスフリット208および半田ボール216を溶融するのに十分な温度までモジュール104A〜104E、108Aを加熱することを含む真空組立工程の間に、半田ボールは流れて凝固し、隣接するモジュール間の空間の充填を形成し、それにより隣接するモジュール間に電気的連続性がもたらされる。真空組立工程の間、真空が空洞212のそれぞれの中に形成され、その真空が、溶融し凝固したガラスフリット208によりもたらされる気密封止により保持される。
例示のために、以下の表は、図1のPVEHユニット100に概ね類似する1組の代表的なマイクロスケールPVEHユニット(図示せず)に対する、いくつかの対応するパラメータの、概略の最小値および最大値を提供する。PVEHユニット100と同様に、代表的な組(PVEHモジュール104A〜104Pのうちの複数のモジュールに対応)における個々のPVEHモジュールのうちのそれぞれは、直径150mmのシリコンウェーハの典型的な厚さである675μmの厚さを有する7.5mm×7.5mm角のダイである。もちろん、他のウェーハの厚さを使用することができるが、675mmの厚さのウェーハは、図2B〜図2Cに示す両側空洞212を作り出すのに十分な厚さを提供する。この例における端部モジュール(図1の端部モジュール108A〜108Bに対応)は、PVEHモジュールを作製するために使用されるのと同じウェーハから作製され、したがって同じ厚さを有する。PVEHモジュールに対応するダイのそれぞれは、図9A〜図9Pおよび図10A〜図10Bに関連して後段で説明する加工技術を使用して作製されるバイモルフで分割電極のPME PVEH梁を含む。この例においては、各PVEHモジュール(チップ)は、共に直列に電気的に接続され、0.2Vで100μWの電力を生成する12のPME PVEH梁をそれぞれ有する8個の同じにチューニングされた群を含む。この例においては、各PVEHモジュールの中のPVEHモジュールのすべては、それぞれの出力ノードの両端の電圧を最大にするために、直列に電気的に接続される。その結果、電気的に直列に積み重ねられた10個のダイは、整流後(0.5Vのロスを仮定)に、1.5Vで1mWの電力を達成する。これは、キャップチップを含めて、7.425mmの高さの積層体である。同様に、4.05mmの高さの積層体は、0.5Vで0.5mWの電力を生成し、10.8mmの積層体は2.5Vで1.5mWの電力を生成し、20.925mmの高さの積層体は5.5Vで3mWの電力を生成する、等々。
もちろん、下表の値は、この例に特定のものであり、本明細書で開示される広範な概念により作製される他のPVEHユニットに対する同様の値は、それらの規模および構成に応じて他の値を有する。例えば、表の中の最小および最大の動作周波数は、それぞれ50Hzおよび1500Hzとして示されているが、本明細書で開示される広範な原理により作製されるPVEHユニットおよびモジュールは、他の動作周波数を有するように作製することができる。とは言っても、一般的に言えば、本開示により作製されるPVEHユニットおよびモジュールに対する多くの用途は、50Hz〜250Hzの範囲内の動作周波数(帯域)を必要とする可能性が高い。
Figure 2010522438
図3〜図5は、本開示のPME PVEH技術と従来のPVEH技術の間の差異を強調し、またパラメトリックモードの励振の利用に関連する概念を説明するために、提示される。図3は、その厚さよりはるかに大きい幅を有する従来型の矩形断面の片持ちのPVEH梁に対する周波数スペクトル300である。例えば、そのような従来型のPVEH梁の幅は、梁の厚さの50倍程度であろう。図3はまた、図3〜図5(および図6〜図8)に関連して使用される片持ち梁304および座標系308を概略的に示す。その厚さよりもはるかに大きい幅を有する従来型のPVEH梁においては、パラメトリックモードの励振は実質的に存在しない。その結果、第1高調波のみを考慮して、周波数スペクトル300は、ZX平面内の第1曲げモードの励振による、ここでは120Hz±2Hzの基本共振周波数のピーク300A、および同じくZX平面内の第2モードの励振による、ここでは751.2Hz±2Hzの第1高調波周波数のピーク300Bのみを有し、それぞれはZX平面内の駆動振動に起因する。
図4は、図3の周波数スペクトル300、ならびにその基本および第1高調波のピーク300A〜300Bをそれぞれ再現し、かつ図3の比(>50)よりはるかに小さい様々な幅対厚さ比に対するパラメトリックモードの励振に起因するYZ平面内で曲がる梁から得られる6つの追加のピーク400、402、404、406、408、410をも含む。再び、パラメトリックモードの励振は、ここではZX平面である駆動振動の平面に直交する、ここではYX平面である平面内に曲げを生じる。周波数スペクトル300は、パラメトリックモードのピーク400、402、404、406、408、410をもたらすはるかにより狭い梁に対して同等に適用可能であることに留意されたい。なぜなら、一般に、特定のZ方向の厚さの梁に対して、周波数応答スペクトルは、Y方向の幅が変化しても変化しないからである。
図4から分かるように、パラメトリックモードのピーク400、402、404、406、408、410はそれぞれ、幅対厚さ比1.5、2、3、4、5、および7に対応しており、これらのピークの高さは比の増大と共に低下している。これらのうちのいずれか、または他の同様な値の幅対厚さ比は、パラメトリックモード振動エネルギー収穫に利用することができるが、1から約1.5の比は、この範囲の中に対応する応答のピーク(ピーク400で示される)が基本共振のピーク300Aと重なり合うので、特に注目すべきである。一般に、幅対厚さ比は、パラメトリックモードの励振を基本共振周波数から約5Hzの範囲内に入るようにとる。その結果、このレジームの幅対厚さ比を、付随するパラメトリックモードの励振を利用する回路と併せて実施することを利用して、図1のPVEHユニット100など、PVEH装置の有用な帯域幅を拡大することができる。幅対厚さ比が1においては、パラメトリックモードのピーク(図示せず)は、基本共振のピーク300Aに一致するであろうことに留意されたい。したがって、基本共振励振およびパラメトリックモードの励振の両方を十分に利用する適切な回路を使用すると、基本共振の励振のみを利用する同様の装置と比較してPME PVEH装置の出力を事実上2倍にすることができるであろう。
パラメトリックモードの励振周波数がその梁の基本共振周波数に近接するようにPME PVEH梁をチューニングすることは、その梁の周波数応答の帯域幅を拡大するのに非常に有用であるが、他のパラメトリックモードのチューニングもまた有用であることは、当業者には容易に理解されよう。一般に、しかし限定する必要はないが、現在のところ、有用な用途を見出すことができる(矩形断面梁に対する)チューニングは、幅対厚さ比が1:1から8:1まで変化するものと想定される。例えば、5Hz超離れている(幅対厚さ比>1.5)2つの特定の固定振動周波数を含む環境が存在することができる。そのような場合、例えば、要求に応じて梁の幅対厚さ比を2:1から8:1までのいずれかにすることにより、PME PVEH梁の基本共振周波数を1つの周波数にチューニングし、パラメトリックモード周波数を別の周波数にチューニングすることができる。別の例として、幅対厚さ比は、6.26:1であることができる。これは、第2の曲げ共振モードの出力電圧および電力を倍増させるであろう(第1高調波のピーク300Aおよび幅対厚さ比5:1および7:1にそれぞれ対応するピーク408、410参照)。
パラメトリックモードの励振を利用することにより帯域幅を拡大する概念を示す図4と共に、図5は、いかにして図1のPVEHユニットのような本開示のPVEH装置の効果的な帯域幅を、わずかに異なる基本共振周波数チューニングを有するPME梁を備えることによって、さらに拡大することができるかを示す。図5は、1)ZX平面(図3参照)内の基本共振周波数を、図3における梁と同じ、すなわち122Hz(ピーク500A)にそれぞれチューニングされた1つまたは複数の梁、2)114Hz(ピーク500B)の、ZX平面内の基本周波数を有するようにそれぞれチューニングされた1つまたは複数の梁、および3)130Hz(ピーク500C)の、ZX平面内の基本周波数を有するようにそれぞれチューニングされた1つまたは複数の梁を含むPME PVEH梁のシステム(図示せず)に対する周波数応答スペクトル500を示す。基本モードのピーク500A〜500Dにそれぞれ対応する2次曲げモード(第1高調波)のピーク500D〜500Fが関連して示されているが、そのようなシステムの設計では、通常、無視できる。ZX平面内のこれらの異なる基本共振のチューニングに加えて、異なるようにチューニングされた梁のそれぞれには、約1.5の幅対厚さ比(やはり、厚さはZ方向であり幅はY方向である)が施され、それにより基本共振のピーク500A〜500Cにそれぞれ対応するパラメトリックモードの励振のピーク500G〜500Iが生成される。容易に分かるとおり、複数のわずかにオフセットさせた基本共振チューニングを施すことと、異なるようにチューニングされた梁のパラメトリックモードの励振を利用することの両方の効果を加え合わせることにより、顕著な帯域幅の拡大がもたらされる。この例においては、122Hz付近に中心がある拡大された全帯域幅は、約20Hzである。
大幅に減衰を抑制されたPVEH梁など、高い品質係数(Q)の装置において帯域幅を拡大することは、様々な理由のうちの1つまたは複数において有用である。例えば、ある温度範囲にわたって動作しなければならないPVEH装置に対して、拡大された帯域幅は、温度の変化と共に梁が固くなったり柔らかくなったりする範囲にわたって、その装置が最大の有効性で動作することを可能にする。別の例として、帯域幅を拡大された装置は、周囲の振動が変化する環境において、より効果的である。帯域幅を拡大された装置はまた、製造時の振動に対してより大きな耐性をもたらし、また、単一の装置がより広い周波数範囲にわたって有効であり、それにより、所与の広範囲の周波数に対して、多くのより狭い帯域幅の装置に代わって、少数の帯域幅を拡大された装置が使用できるという点において、製品の節約をももたらすことができる。本明細書で開示される概念を使用して達成することができる帯域幅拡大の、これらおよび他の利点は、当業者には容易に理解され、認識されよう。
図6および図7は、図2のPVEHモジュール104Cの梁204A〜204Fのそれぞれに使用することができるバイモルフPME PVEH梁600を示す。図6において容易に分かるように、バイモルフ梁600は、一方固定で他方自由の片持ち梁である。この例では、バイモルフ梁600は、図9A〜図9Pおよび図10A〜図10Bに関連して後段で図示する段階に類似の製作段階を使用して、シリコンウェーハ604上に形成されるマイクロスケール構造である。バイモルフ梁600の説明は、この文脈から理解されるが、このバイモルフ梁の基本構造が、メソスケールレジームなど、別のサイズのレジームにおいて、それに応じて製作技術を変更することにより、代わりに実施することができるであろうことは、当業者には容易に理解されよう。他のスケールでバイモルフ梁600の構造を実施するために必要な代替製作技術を当業者は理解するので、当業者が本開示の広い範囲を認識するために、それらの代替技術を本明細書において説明する必要はない。読者には、マイクロスケールのバイモルフ梁600を形成するために適する製作技術の説明に関して、図9A〜図9Pおよび図10A〜図10B、ならびに添付の文を参照されたい。
図7において最もよく分かるように、梁600は、「バイモルフ」であるとみなされる。なぜなら、それは、ZX平面内の曲げに対する中立軸(ここではグローバル座標系のY軸708に一致して設定される)の両側に配置される、2つの別個の分離された圧電層700、704を有するからである。当業者には理解されるように、圧電層700、704は中立軸708の両側に配置され、それにより、ZX平面内の曲げの間、仮に単一の層が中立軸にまたがる場合に生じる、圧電材料内の内部電荷の相殺を避けるために、各層の全体が、プラスまたはマイナスのいずれかに引っ張られる。仮に圧電層700、704のいずれかが、ZX平面の曲げの間に中立軸708にまたがると、その層の一部分はプラスに引っ張られ、別の部分はマイナスに引っ張られ、その結果、電荷は互いに相殺される。
この例においては、これらの層のそれぞれは、700A〜700Bと704A〜704Bの2つの部分に分割され、700Aと704Aの部分はYX平面の曲げの中立軸(ここでは便宜上、Z軸712と一致するように設定される)の一方の側に位置し、700Bと704Bの部分は中立軸712の他方の側に位置する。このようなやり方で圧電層700と704を分離する理由は、仮にこれらの層が中立軸712を横切って連続している場合に生じる、パラメトリックモード曲げにおける電荷の相殺を防止するためである。図7において容易に分かるように、圧電部分700A、704B、704B、700Aはそれぞれ、中立軸708、712により画定される四分円Q1〜Q4の中に位置するとみなすことができる。これに関連して、パラメトリックモードの曲げは、基本モードの曲げ平面(ZX平面)に直交するYZ平面内で発生する一方で、十分な駆動振動の影響下で、バイモルフ梁600の自由端の実際の動きは、本来は円運動であることに留意されたい。したがって、圧電部分700A〜700B、704A〜704Bを四分割することにより、これら四分円毎の部分から電荷を収穫するという効果的な方法がもたらされる。例えば、バイモルフ梁600の曲げが純粋にZX平面内(すなわち、Y軸708まわり)にあるとき、圧電部分700A〜700Bは一方の極性において互いに等しく引っ張られ、圧電部分704A〜704Bは他方の極性において互いに等しく引っ張られる。バイモルフ梁600の曲げが純粋にYX平面内(すなわち、Z軸712まわり)にあるとき、圧電部分700A、704Aは一方の極性において互いに等しく歪みを受け、圧電部分700B、704Bは他方の極性において互いに等しく引っ張られる。バイモルフ梁600の曲げが、X軸716まわりにYX平面とZX平面の間のある角度まで回転した平面内にあるとき、圧電部分700A、704B、あるいは圧電部分700B、704Aのいずれかが、その平面の位置に応じて、最大および最小の反対極性の引っ張りあるいは圧電部分700B、704Aを受ける。
やはり図7を参照すると、バイモルフ梁600は、圧電部分700A〜700B、700A〜700Bのうちの対応するそれぞれの圧電部分から電荷を四分円毎に収穫することを容易にするために、個別の電極720A〜720B、724A〜724B、728A〜728Bに分割された3つの電極層720、724、728を含む。電極層720、724、728が個別の電極720A〜720B、724A〜724B、728A〜728Bに分割されるという事実から、本開示のPME PVEH梁がこの種類の構造を有することを説明するために使用される「分割電極」という用語が生じる。しかし、「分割電極」は、単一層または大きな電極が、後続の製作段階の間に分割される状況に限定されないことに留意されたい。むしろ、用語「分割電極」は、個別に形成された電極が、中立軸712の両側にもたらされる状況にも適用される。言い換えれば、用語「分割電極」の概念は、パラメトリックモードの電荷収穫用電極がいかにして形成されるかではなく、互いに離隔配置されるという事実に対して適用される。
電極720A〜720B、724A〜724B、728A〜728Bの機能に関してより詳細には、電極720A、724Aは、四分円Q1における圧電部分700Aからの電荷収穫においてアクティブになり、電極724A、728Aは、四分円Q2における圧電部分704Aからの電荷収穫においてアクティブになり、電極724B、728Bは、四分円Q3における圧電部分704Bからの電荷収穫においてアクティブになり、電極720B、724Bは、四分円Q4における圧電部分704Aからの電荷収穫においてアクティブになる。容易に分かるように、電極724A〜724Bはそれぞれ、中立軸712にまたがっており、それにより対応するそれぞれの圧電部分700A〜700B、704A〜704Bを中立軸712から分離しており、その結果、上述のように、電荷の分離が避けられる。図6を参照すると、圧電部分700A〜700B、704A〜704B(図7)から集められた電荷を適当な電荷収集回路(図示せず)に送るために、バイモルフ梁600には、電極層720、724、728にそれぞれ対応して接点608、612、616を備えることができる。
やはり図6を参照すると、本実施形態において、バイモルフ梁600は、梁の自由端に隣接して配置された試験質量620を有する。試験質量620は、バイモルフ梁600のチューニングを低くするために備えられ、またその梁の電力出力を増大させるためにも備えられる。他の実施形態においては、試験質量を備える必要は全くなく、一方で、さらに別の実施形態においては、2つ以上の試験質量が、例えばバイモルフ梁に沿った異なる位置に備えられてよい。当業者には容易に理解されるように、バイモルフ梁600は、梁の断面形状、梁の断面寸法、梁の長さ(代表的な厚さ)、存在する場合は試験質量の質量、梁の上の試験質量の位置、および梁の作製に使用される材料などのいくつかのパラメータのうちのいずれか1つまたは複数のパラメータを変えることによりチューニングすることができる。
上述の通り、バイモルフ梁600は、基板としてシリコンウェーハ604を使用して作製される。バイモルフ梁600の製作中、電極層720、724、728および圧電層700、704など、様々な層が、既知の技術によって堆積され、エッチングされる。自由端で片持ちのバイモルフ梁600を作り出すために、製作段階のうちの1段階は、梁の下に空洞624を作り出すために、かつ任意の隣接するバイモルフ梁の間または他の横に隣接するウェーハの部分との間に分離部を作り出すために、シリコンウェーハ604の一部分をエッチングで除去することを伴う。再び、バイモルフ梁600の作製に使用することができる製作段階の例は、図9A〜図9Pおよび図10A〜図10Bに関連して後段で説明する。
図7、および図6をも参照すると、この例のバイモルフ梁600に含まれる他の層には、ベース層732、任意選択の第1の絶縁層736、任意選択の側部電極層740および第2の絶縁層744が含まれる。ベース層732は、空洞634の形成に使用するために備えられ、その工程の産物である。第1の絶縁層736は、任意選択の側部電極層740が備えられる場合に、備えられる。側部電極層740は、もし備えられる場合には、パラメトリックモードの電荷収穫に使用することができる任意選択の側部電極740A〜740Dをもたらすために、パターニングされエッチングされる。もし備えられる場合は、各側部電極740A〜740Dはキャパシタの電荷プレートの様に働き、第1の絶縁層736はキャパシタの誘電体として働き、そして圧電部分700A〜700B、704A〜704Bのうちの複数の圧電部分は他方の電荷プレートとして働く。任意選択の側部電極740A〜740Dは、電極層720、724、728に関連した上述の材料のうちの任意の1つなど、任意の適切な導電性材料で作製することができる。第2の絶縁層744は、保護層として、また製作中に他の層によりバイモルフ梁600の中に誘起される応力を補償するための応力補償層として備えられる。
具体的に例示するが決して限定はしない例において、バイモルフ梁600の様々な層は、下記の材料で作製され、下記の厚さを有する:ベース層732は0.5μmの厚さを有するシリコンウェーハ604の熱酸化物である;電極層728は1.0μmの厚さを有するモリブデン(Mo)層である;圧電層704は1.0μmの厚さを有する窒化アルミニウム(AlN)層である;電極層724は0.5μmの厚さを有するMo層である;圧電層700は1.0μmの厚さを有するAlN層である;電極層720は0.2μmの厚さを有するMo層である;第1の絶縁層736は0.1μm〜0.2μmの厚さを有するPECVD酸化物層である;側部電極層740は0.2μmの厚さを有するMo層である;そして第2の絶縁層744は1.8μmの厚さを有するPECVD酸化物層である。もちろん、他の実施形態においては、寸法は異なってよい。これに関して、本明細書で使用されるすべての厚さおよび寸法は例示的であり、増減することがあることに留意されたい。例えば、図1のPVEHユニット100など、本開示のPVEHユニットの体積を増加させると、出力電力および電圧は増加する(しかし電圧は圧電層の厚さと長さのみによって決まる)が、正しく行えば、共振周波数は不変のままですることもできるし、所望される場合は変更することもできる。PVEHユニットの体積を増加させることの欠点は、単一のウェーハからより少ないモジュール/チップしか製作することができず、したがってダイ当たりのコストが増加することである。
中立軸712の位置は、様々な層の厚さを変えることにより(図7に比較して)上下に調節できることに留意されたい。分かりやすくするために、圧電部分700A〜700B、704A〜704Bの斜めの側壁およびその後に堆積された層は、分割電極構造の形成に使用されるエッチング技術の産物に過ぎないことにも留意されたい。他の実施形態において、これら斜めの側壁は、適切な製作技術の選択によりなくすことができ、同様に2つの積層体748、752と、同じく使用された特定の製作工程の産物である張り出し部756、760との間の比較的幅の広い空間もなくすことができる。
図6および図7が、バイモルフで分割電極のPME PVEH梁600の例を示すのに対して、図8は、そのような梁の単形版800を示す。図8において分かるように、単形梁800が、図6および図7のバイモルフ梁600と同じマイクロスケールで作製され、かつ同じ製作工程を使用して作製されるときは、単形梁800は、バイモルフ梁600とほとんど同様に構成することができる。しかし、2つの圧電層700、704(図7)および3つの電極層720、724、728を有する代わりに、図8の単形梁800は、単一の圧電層804およびそれらの間に圧電層を挟み込む一対の電極層808、812しか有しない。これらの層804、808、812のそれぞれは、梁800のパラメトリックモードの励振から電荷を収穫することに関して上述した理由により、2つの単形の電荷発生器816、820を互いに電気的に切り離すために、(図8に対して)水平に「分割」される。この例では、図6および図7のバイモルフ梁600で発生したように、基本共振の励振はZX平面内に発生し、パラメトリックモードの励振はYZ平面内に発生する。層804、808、812を分割すると共に、積層体816は、圧電部分804Aおよび対応する電極808A、812Aを含み、積層体820は、圧電部分804Bおよび対応する電極808B、812Bを含む。
ZX平面内の曲げの間に圧電層804の内部で電荷が相殺されることを避けるために、単形梁800の様々な層の厚さは、その圧電層の全体が、中立曲げ軸の片側またはその反対側にあるように選択される。ここに中立軸には便宜上グローバルY軸824が設定される。この様にして、ZX平面の曲げの間、圧電層804の全体は、プラスまたはマイナスに引っ張られる。図6および図7のバイモルフ梁600と同じように、圧電層804内部の電荷の相殺は、積層体816、820が中立軸、ここではグローバルZ軸826、の両側にあるように層804、808、812を分割することによって避けられる。
電極808A〜808Bは、単形梁800(図6参照、単形梁800の片持ち梁構成を想像するために使用することができる)の固定端を超えたところで互いに電気的に結合することができ、電極812A〜812Bに関しても同様である。次に、単形梁800には、バイモルフ梁600の電気的接点608、612、616(図6)と類似の方法で、電気的接点(図示せず)が備えられる。
バイモルフ梁600と同様に、単形梁800は、圧電および電極層804、808、812に加えて様々な層を有することができる。この例では、そのような付加的な層は、ベース層828、任意選択の第1の絶縁層832、任意選択の側部電極層836および第2の絶縁層840を含む。ベース層828は、単形梁800を形成するために使用される工程の産物であり、積層体816、820のための一体ベースをもたらす。任意選択の側部電極層836が備えられるときは、第1の絶縁層832が備えられる。側部電極層836は、もしそれが備えられるときは、パラメトリックモードの電荷収穫に使用することができる任意選択の側部電極836A〜836Dを備えるために、パターニングされエッチングされる。各側部電極836A〜836Dは、もしそれが備えられるときは、キャパシタの電荷プレートの様に働き、第1の絶縁層832はキャパシタの誘電体として働き、圧電部分804A〜804Bのそれぞれは他方の電荷プレートとして働く。任意選択の側部電極836A〜836Dは、図6および図7のバイモルフ梁600の電極層720、724、728に関連して上述した材料のうちの任意の1つなど、任意の適切な導電性材料で作製することができる。第2の絶縁層840は、保護層として、かつ製作中に他の層によりバイモルフ梁600の中に誘起された応力を補償するための応力補償層として備えられる。この例では、第1および第2の絶縁層832、840は、プラズマ促進化学蒸着(PECVD)により形成される酸化物である。
具体的に例示するが決して限定はしない例において、単形梁800の様々な層は、下記の材料で作製され、下記の厚さを有する:ベース層828は、2.0μmの厚さを有する元のシリコンウェーハの熱酸化物(図6および図7ならびに添付の文参照)である;電極層812は、1.0μmの厚さを有するMo層である;圧電層804は、1.0μmの厚さを有するAlN層である;電極層808は、0.2μmの厚さを有するMo層である;第1の絶縁層832は、0.2μmの厚さを有するPECVD酸化物層である;側部電極層836は、0.1μmの厚さを有するMo層である;そして第2の絶縁層840は、1.3μmの厚さを有するPECVD酸化物層である。もちろん、他の実施形態においては、寸法は変わってよい。分かりやすくするため、圧電部分804A〜804Bの斜めの側壁および後で堆積された層は、分割電極構造を形成するのに使用されたエッチング技術の産物に過ぎないことに留意されたい。他の実施形態において、これら斜めの側壁は、適切な製作技術の選択によりなくすことができ、同様に2つの積層体816、820と、同じく使用された特定の製作工程の産物である張り出し部844、848との間の比較的幅の広い空間もなくすことができる。
図示はしないが、単形梁800は、望まれるかまたは必要とされるときは、図6および図7のバイモルフ梁600と同様のやり方で、1つまたは複数の試験質量を含むことができる。さらに、単形梁800は、バイモルフ梁600に関して上述した技術のうちの任意の1つまたは複数を使用して基本共振応答のためにチューニングすることができる。さらに、単形梁800のパラメトリックモード応答は、図4に関連して上述したとおり、梁(事実上矩形断面形状を想定)の厚さT’に対する梁の幅W’の比を変えることにより チューニングすることができる。上述の単形片持ち梁800の代表的なマイクロスケール構造においては、圧電層804により梁の上部に引っ張りが引き起こされた結果として、梁の上向きのカールが発生する。このカールは、適切な技術を使用して許容限界内になるように制御することができる。図6および図7のバイモルフ梁600は、ZX−曲げの中立軸708の両側に圧電層700、704が存在することにより、カールしにくい傾向があることに留意されたい。
図9A〜図9Pは、図8の梁800など、マイクロスケールの片持ちで単形のPME PVEH梁、ならびに、図1および図2のモジュール104A〜104Pのうちの任意のモジュールなど、マイクロスケールPVEHモジュールの実に全体を製作するために使用することができる段階を示す。段階900(図9A)において、シリコン基板902が提供される。シリコン基板902は、任意の結晶方位、ならびに任意のドーパントタイプおよびドーピング濃度を有してよい。段階904(図9B)において、ベース層906が、基板902にもたらされる。図8のベース層828に対応するベース層906はそれぞれ、上述の通り、梁800(図8)の片持ち梁を作り出すためのエッチストップとして使用される。ベース層906は、例えば、1)熱成長二酸化シリコン(SiO);2)低圧化学蒸着(LPCVD)またはプラズマ促進CVD(PECVD)酸化シリコン(SiO、X≦2);あるいは低応力シリコンリッチ窒化物(Si、X<3、Y<4)であることができる。ベース層906は、薄膜応力をバランスさせるためにシリコン基板902の両側にもたらすことができる。
段階908(図9C)において、金属層910は、基板902の片側の上にスパッタリングまたは蒸着により堆積される。金属層910は、図8の単形梁800の電極層812に対応する。段階912において、圧電層914が基板902の片側の上に堆積される。この層914のために使用される圧電材料は、例えば、AlN(スパッタリングにより堆積される)、チタン酸鉛ジルコネート(PZT)(ゾル・ゲル法またはスパッタリングにより堆積される)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)(ゾル・ゲル法により堆積される)、および酸化亜鉛(ZnO)(スパッタリングにより堆積される)のうちのいずれかであってよい。段階916(図9E)において、図8の単形梁800の電極層808に対応する第2の金属層918は、スパッタリングまたは蒸着により堆積される。
段階920(図9F)において、第2の金属層918が、例えば、フォトリソグラフィのパターニング技術を使用してパターニングされ、次いでウェットエッチングまたはドライ反応性イオンエッチング(RIE)を使用してエッチングされる。段階922(図9G)において、圧電層914は、ウェットエッチングまたはドライRIEを使用してエッチングされる。AlNが圧電層914のために使用され、Moが金属層910、918のために使用される場合は、ウェット水酸化カリウム(KOH)工程を使用することができる。この場合は、段階920のパターニングからのフォトレジスト(図示せず)は、KOHエッチングの前に剥がされ、金属層910、918のMoがハードマスクとして使用される。AlNはKOHの中に異方性にエッチングし、上の図7および図8のそれぞれに関して強調された斜めの壁を形成する。段階924(図9H)において、金属層910は、ウェットエッチングまたはドライRIEを使用してエッチングされる。Moの例において留意すべきは、MoはRIEを使用することである。
段階926(図9I)において、図8の単形梁800の第1の絶縁層836に対応する第1の上部誘電体928が堆積される。誘電体928は、例えば、堆積されたLPCVDまたはPECVDの酸化シリコン(SiO)または窒化シリコン(Si)であることができる。通常は、他の製品の膜との金属クロス汚染のために、金属は、LPCVD炉の中に投入されない。しかし、専用のLPCVDシステムが使用され、金属溶融点が高い(タングステンおよびMoの溶融点は高く、金の溶融点は低い)場合は、それが行われることができる。この例では、第1の上部誘電体928は、薄膜の応力をバランスさせるために基板902の両側に堆積される。段階930(図9J)において、第1の上部誘電体928は、ウェットエッチングまたはRIEを使用してエッチングされる。
図8の単形梁800の側部電極840A〜840Dに対応する側部電極がもたらされる場合は、任意選択の段階932(図9K)を実施することができる。段階932では、金属層934が、例えば、スパッタリングまたは蒸着により堆積され、次いでパターニングされて側部電極938を形成するためにエッチングされる。側部電極938がもたらされない場合は、段階932、ならびに図9I〜図9Jの段階926、930それぞれ、または図9L〜図9Mの段階940、942それぞれのいずれかは、省略される。もたらされる場合は、側部電極938の形成に続いて、段階940(図9L)、段階942(図9M)が実施される。段階940において、図8の単形梁800の第2の絶縁層840に対応する第2の上部誘電体944が堆積される。誘電体944は、例えば、第1の上部誘電体928に関して上述した材料のうちの任意の1つであることができる。この例では、第2の上部誘電体944は、薄膜の応力をバランスさせるために基板902の両側の上に堆積される。段階942(図9M)において、第2の上部誘電体944は、ウェットエッチングまたはRIEを使用してエッチングされる。
段階946(図9N)において、電気接点948、950および相互接続配線(図示せず)がもたらされる。必須ではないが、通常、電気接点948、950は、電流の流れによるエレクトロマイグレーションを防止するために約2%のシリコンを含有するアルミニウムである。接点948、950および配線は、例えば、フォトメタル堆積(蒸着)リフトオフ工程によるか、あるいは、堆積(蒸着およびスパッタリング)およびウェットエッチングまたはRIEによりもたらされる。段階952(図9O)において、試験質量954が、適切な方法を使用して形成される。一般に、電気めっきが、約10μm〜約100μmの範囲の厚い金属堆積を得るために最も良い方法である。蒸着は、約3μm未満の厚さに限定される。
段階956(図9P)において、片持ち梁958に対する前駆体が、片持ち梁を形成するために、基板902からリリースされる。この例では、片持ち梁958は、第2および第1の誘電体944、928ならびに背面のベース層906を貫通するパターニングおよびエッチングを行うこと、次いで基板902を貫通して前面のベース層の下側に達する深いRIE(DRIE)を実施することを伴う背面リリース法を使用して形成される。
図10A〜図10Bは、片持ち梁への前駆体構造をリリースする2つの代替方法を示し、両方とも、図9Pに関して直前で述べたような背面からではなく、組立体の前面からのエッチングを伴う。図10Aでは、シリコン等方性エッチングが、片持ち梁1008の下に空洞1004を形成するために、組立体1000の前面から実施される。例えば、シリコンを等方性にエッチングするが他の材料を攻撃しない、気体のフッ化キセノン(XeF)または六フッ化硫黄(SF)など、フッ素ベースのエッチング剤が使用され得る。このタイプの方法では、空洞1004は、片持ち梁1008の自由端の上下方向の動きを制限するが、空洞は、ウェーハスケールのパッケージングに対する分離、ならびに梁の過度の屈曲(過度の引っ張り)の防止に有効であることがある底部ストップを適用する。この場合は、非対称性に起因するいくらかの上向きカールは、片持ち梁1008の自由端の運動範囲を「チューニング」するために望ましいことがある。
図10Bは、片持ち梁1012への前駆体をリリースする別の前面からの方法を示す。この方法では、従来の、非絶縁体上シリコン(非SOI)基板である基板902(図9A)の代わりに、埋め込み酸化物(BOX)層1020を有するSOI基板1016を使用することができる。この方法では、BOX層1020は、SOI基板1016の前側から等方性エッチングする間に形成される空洞1024の深さを正確に制御するためのエッチストップとして働く。図10Aの方法と同様に、シリコンを等方性にエッチングするが他の材料を攻撃しない、気体のXeFまたはSFなどのフッ素ベースエッチング剤を使用することができる。ここで、また、非対称性に起因するいくらかの上向きカールは、片持ち梁1012の自由端の運動範囲をチューニングするために望ましいことがある。
図9A〜図9Pおよび図10A〜図10Bの製作技術は、単形梁958、1008、1012を作製することを対象とするが、これらの技術は、図6および図7のバイモルフ梁600に類似するバイモルフ梁を作製するために、容易に拡張することができる。例えば、段階916(図9E)において第2の金属層の堆積の直後に、図9F〜図9Hの段階920、922、924において第2の金属層918、第1の圧電層914および第1の金属層910をパターニングしてエッチングする代わりに、第2の圧電層(図示せず、図7の圧電層700に対応)および第3の金属層(同じく図示せず、図7の電極層712に対応)が、図9Iの段階926におけるように第1の上部誘電体928の堆積を続ける前に、第2の金属層の上に堆積され得る。次に、エッチングは、第3の金属層から始まり、下方に進行し、第1の金属層910を包含する。この工程の間、所望または必要に応じて、応力をバランスさせるため、およびカールを制御するために、上部誘電体944、928およびベース層906の厚さを変えることが望ましい。
上述の通り、上で開示した概念により作製されるPVEHユニットは、無線センサ用途を含む様々な用途のいずれにも使用することができる。図11は、図1のPVEHユニット100と概ね同様の構成であるPVEHユニット1108を含む独立型電源1104を備える代表的な無線センサ1100を示す。すなわち、PVEHユニット1108は、PME梁(図示せず)の複数の群(図示せず)を含む。図示していないが、群は、必須ではないが、図2Aの群200A〜200Eと同様に配置されてよく、PME梁のそれぞれは、例えば、図6および図7に示すバイモルフ梁600、または図8に示す単形梁800と同様であってよい。この例では、PVEHユニット1108は、PVEHユニットの効果的帯域幅を目標周波数の周辺で拡大するために、図4および図5に関して上述されたやり方でチューニングされた、3つの異なるチューニングを有するPME梁を有する。図11では、同様にチューニングされた梁は、第1の組1112、第2の組1116および第3の組1120として識別され、それらの組は、対応するそれぞれの異なる基本共振周波数VB1、VB2、VB2および対応するそれぞれの異なるパラメトリックモード周波数VP1、VP2、VP2を有する。
電源1104の性能を最適化するために、同様にチューニングされた梁の組1112、1116、1120は、例えば、非活性の組(例えば、それらは周辺の駆動振動により十分に励振されないため)のいずれかが、活性された組から電力を漏出するのを阻止する、対応するそれぞれのフルブリッジ整流器1124、1128、1132(ここでは、例としてダイオード整流器)など、適切な分離回路を使用して互いに電気的に分離される。この様にして、最大の電力量は、PVEHユニット1108からの出力である。他の分離回路が使用できることは、当業者には理解されよう。電源1104はまた、無線センサに搭載された他の電子機器による使用のためにPVEHユニット1108により収拾された電気エネルギーを蓄える1つまたは複数の蓄電装置1136を含む。各蓄電装置1136は、とりわけ、スーパーキャパシタ(同様に「ウルトラキャパシタ」)、あるいは再充電可能な電池、例えば、リチウムイオン電池など、任意の適切な再充電可能な装置でよい。この例では、電源1104は、一方向の駆動周囲振動から振動を収拾するための単一のPVEHユニット1108のみを有する。1つまたは複数追加される同様のPVEHユニット(図示せず)を、別の方向の振動を収拾するために、異なる一配向または複数の配向で備えることができることに留意されたい。
この例では、無線センサ1100は、無線センサの用途が要求するのに応じて、圧力変換器、加速度計、温度プローブなどの、1つまたは複数の変換器1140を含む。無線センサ1100は、無線センサの動作を制御するためのマイクロコントローラ1144と、無線センサが、とりわけ、別の同様の無線センサ、リピータ、情報収集ノード装置または基地局装置など、1つまたは複数の他の装置と通信することを可能にするための無線送信機またはトランシーバ1148とをさらに含む。マイクロコントローラ1144に加えて、または代わって、無線センサ1100は、所望される場合には、無線センサに、より高レベルのデータ処理機能性を与える、1つまたは複数のマイクロプロセッサを含むことができる。この実施形態では、電源1104は、各変換器1140、マイクロコントローラ1144(またはマイクロプロセッサ)、およびトランシーバ1148に電力を供給する。各変換器1140、マイクロコントローラ1144(またはマイクロプロセッサ)、およびトランシーバ1148は、従来型の設計でよく、それ故本明細書の中で詳細に説明する必要はないことが当業者には理解されよう。
図12は、複数のセンサノード1204A〜1204Gおよび中央局1208を含む無線センサネットワーク1200を示す。この例でのセンサノード1204A〜1204Gのそれぞれは、独立型PME PVEH電源(図示せず)を含み、図11の無線センサ1100に類似している。この例では、センサノード1204A〜1204Fは、端末ノードであるとみなすことができるのに対して、センサノード1204Gは、中間ノードとみなすことができる。このような状況において、一般に、端末ノードは、それ自体が感知したデータを収集し、それを別のノード(中間センサ1204Gなど)または中央局1208に向けて送信するだけである。ネットワークがプッシュ型であるかプル型であるかに応じて(および/または他の理由のために)、端末ノードはまた、中央局1208から、または中間センサ1204Gなど、別のノードから、プル要求などの情報を受けることができる。一方、中間センサ1204Gは、ここではセンサノード1204D〜1204Fからのデータの受信と、中央局1208へのデータの送信の両方を、常時行っている。本開示のPME PVEHユニットを有するセンサノードに照らして、適切な動作のために、いかにしてセンサノード1204A〜1204Gおよび中央局1208を構成するかについては、当業者には容易に理解されよう。
代表的な実施形態を、上で開示し、添付の図面の中で示してきた。本明細書の中で具体的に開示されたものに対して、様々な変更、省略および追加が、本発明の精神および範囲を逸脱することなく実施され得ることは、当業者には理解されよう。

Claims (33)

  1. 横断面特性と、第1の曲げ方向における基本共振周波数と、前記第1の曲げ方向に直交する第2の曲げ方向におけるパラメトリックモード周波数とを有する共振梁を備え、前記断面特性が、前記基本共振周波数を第1の所望の周波数にチューニングしかつ前記パラメトリックモード周波数を第2の所望の周波数にチューニングするように選択され、前記共振梁が、前記第1および第2の曲げ方向のそれぞれにおける前記共振梁の曲げに応答して電気エネルギーを発生するための圧電材料を含む、振動エネルギー収穫器。
  2. 前記共振梁が、前記第1の曲げ方向に対する第1の曲げ軸および前記第2の曲げ方向に対する第2の曲げ軸を有し、前記第1および第2の曲げ軸が第1、第2、第3および第4の四分円を画定し、それにより前記第1および第2の四分円が前記第1の曲げ軸の両側に互いに対向しかつ前記第2および第3の四分円が前記第2の曲げ軸の両側に互いに対向し、前記共振梁が、互いに離隔され、前記第1、第2、第3および第4の四分円のうちの対応するそれぞれの四分円の中に配置される第1、第2、第3および第4の電極をさらに含む、請求項1に記載の振動エネルギー収穫器。
  3. 前記圧電材料の第1の部分が前記第1および第2の電極の間に配置され、前記圧電材料の第2の部分が前記第3および第4の電極の間に配置される、請求項2に記載の振動エネルギー収穫器。
  4. 前記圧電材料の前記第1および第2の部分が互いに離隔される、請求項3に記載の振動エネルギー収穫器。
  5. 前記第1および第2の電極の間に配置され、前記第1および第2の電極から離隔される第5の電極と、前記第3および第4の電極の間に配置され、前記第3および第4の電極から離隔される第6の電極とをさらに備え、前記圧電材料の第1の部分が前記第1および第5の電極の間に配置され、前記圧電材料の第2の部分が前記第4および第6の電極の間に配置され、前記圧電材料の第3の部分が前記第5および第2の電極の間に配置され、前記圧電材料の第4の部分が前記第6および第3の電極の間に配置される、請求項2に記載の振動エネルギー収穫器。
  6. 前記第1および第2の部分が互いに離隔され、前記第3および第4の部分が互いに離隔されている、請求項5に記載の振動エネルギー収穫器。
  7. 前記第5および第6の電極のそれぞれが前記第1の曲げ軸にまたがる、請求項5に記載の振動エネルギー収穫器。
  8. 前記第1、第2、第3、第4、第5および第6の電極のそれぞれと電気的に通じ、前記第1、第2、第3、および第4の四分円のそれぞれから、互いに独立に前記電気エネルギーを収穫するように構成される収穫回路をさらに含む、請求項5に記載の振動エネルギー収穫器。
  9. 前記共振梁が片持ち梁である、請求項1に記載の振動エネルギー収穫器。
  10. 前記基本共振周波数が50Hz〜1500Hzの範囲内にある、請求項1に記載の振動エネルギー収穫器。
  11. 前記基本共振周波数が50Hz〜250Hzの範囲内にある、請求項10に記載の振動エネルギー収穫器。
  12. 前記共振梁の前記横断面特性が、前記パラメトリックモード周波数が前記基本共振周波数から5Hzの範囲に入るように選択される、請求項1に記載の振動エネルギー収穫器。
  13. 前記横断面特性が、前記第1の曲げ方向に平行な方向における厚さと、前記第2の曲げ方向に平行な方向における厚さとを含み、前記幅が前記厚さの1〜8倍の範囲にある、請求項1に記載の振動エネルギー収穫器。
  14. 前記幅が前記厚さの1〜3倍の範囲内にある、請求項13に記載の振動エネルギー収穫器。
  15. 互いに電気的に接続された複数の圧電型振動エネルギー収穫(PVEH)モジュールを備え、前記PVEHモジュールのそれぞれが、基本共振の励振およびパラメトリックモードの励振のそれぞれからの電荷を収穫するようにそれぞれ構成される複数のパラメトリックモード可能な(PME)PVEH梁を含む振動エネルギー収穫ユニット。
  16. 前記PME PVEH梁のそれぞれが、パラメトリックモード曲げの中立軸を有し、前記パラメトリックモード曲げの中立軸の両側に配置される第1および第2の圧電性物質/電極の積層体を含む、請求項15に記載の振動エネルギー収穫ユニット。
  17. 前記第1の圧電性物質/電極の積層体が第1の複数の電極を含み、前記第2の圧電性物質/電極の積層体が前記パラメトリックモード曲げの中立軸を超えて前記第1の複数の電極から離隔された第2の複数の電極を含む、請求項16に記載の振動エネルギー収穫ユニット。
  18. 前記複数のPME PVEH梁のそれぞれがバイモルフ圧電梁である、請求項16に記載の振動エネルギー収穫ユニット。
  19. 前記複数のPVEHモジュールのそれぞれの前記複数のPME PVEH梁が、共通平面に並行して置かれており、前記複数のPVEHモジュールが前記共通平面に直交する方向に、互いにしっかり固定されて積み重ねられる、請求項15に記載の振動エネルギー収穫ユニット。
  20. 前記複数のPME PVEH梁が、対応するそれぞれ異なるチューニングを有する複数の組の中に備えられ、前記異なるチューニングが、異なる基本共振周波数および異なるパラメトリックモード周波数を含む、請求項15に記載の振動エネルギー収穫ユニット。
  21. 前記異なる基本共振周波数のうちの複数の周波数が、前記異なる基本共振周波数のうちの任意の直接隣接する周波数から5Hz未満だけ異なる、請求項20に記載の振動エネルギー収穫ユニット。
  22. 前記異なるパラメトリックモード周波数のうちの複数の周波数が、前記異なる基本共振周波数のうちの対応するそれぞれの周波数から5Hz未満だけ異なる、請求項21に記載の振動エネルギー収穫ユニット。
  23. 前記複数のPME PVEH梁のそれぞれが、基本共振周波数と、前記基本共振周波数から5Hzの範囲内のパラメトリックモード周波数とを有する、請求項15に記載の振動エネルギー収穫ユニット。
  24. 無線センサであって、
    データを収集するための変換器と、
    前記データを無線センサから離隔された受信機に送信するための無線送信機と、
    前記変換器および無線センサのそれぞれと電気的に通じるパラメトリックモード可能な(PME)圧電型振動エネルギー収穫(PVEH)電源とを備え、
    前記PME PVEH電源が、使用中に前記変換器および前記無線送信機に給電するのに使用するための電力を発生するために、使用時に無線センサ周辺の環境中の振動エネルギーを収拾するように構成される無線センサ。
  25. 前記PME PVEH電源が、それぞれがパラメトリックモード曲げの中立軸を有し、前記パラメトリックモード曲げの中立軸の両側に配置された第1および第2の圧電性物質/電極の積層体を含む複数の共振梁を含む、請求項24に記載の無線センサ。
  26. 前記第1の圧電性物質/電極の積層体が第1の複数の電極を含み、前記第2の圧電性物質/電極の積層体が、前記パラメトリックモード曲げの中立軸を超えて前記第1の複数の電極から離隔された第2の複数の電極を含む、請求項25に記載の無線センサ。
  27. 前記複数の梁のそれぞれがバイモルフ圧電梁である、請求項25に記載の無線センサ。
  28. 前記PME PVEH電源が複数の共振梁をそれぞれ有する複数のモジュールを含み、前記複数のモジュールのそれぞれの前記複数の梁のうちの複数の梁が、共通平面に並行して置かれ、前記複数のモジュールが前記共通平面に直交する方向に、互いにしっかり固定されて積み重ねられる、請求項23に記載の無線センサ。
  29. 前記PME PVEH電源が対応するそれぞれの異なるチューニングを有する複数の組の中に備えられた複数の共振梁を含み、前記異なるチューニングが異なる基本共振周波数および異なるパラメトリックモード周波数を含む、請求項23に記載の無線センサ。
  30. 前記異なる基本共振周波数のうちの複数の周波数が、前記異なる基本共振周波数のうちの任意の直接隣接する周波数から5Hz未満だけ異なる、請求項28に記載の無線センサ。
  31. 前記異なるパラメトリックモード周波数のうちの複数の周波数が、前記異なる基本共振周波数のうちの対応するそれぞれの周波数から5Hz未満だけ異なる、請求項29に記載の無線センサ。
  32. 前記PME PVEH電源が、基本共振周波数と、前記基本共振周波数から5Hzの範囲内にあるパラメトリックモード周波数とをそれぞれ有する複数の共振梁を含む、請求項24に記載の無線センサ。
  33. 請求項24に記載の無線センサを複数備える無線センサネットワーク。
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