JP2010521900A - 単一周波数ネットワークにおけるブロードキャスト/マルチキャストサービスの伝送方法、システム、基地局 - Google Patents

単一周波数ネットワークにおけるブロードキャスト/マルチキャストサービスの伝送方法、システム、基地局 Download PDF

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Abstract

【解決手段】単一周波数ネットワークにおけるマルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービスの伝送方法、システム及び基地局を公開した。前記方法において、無線ネットワークコントローラは、ブロードキャスト/マルチキャストサービスデータをターゲットセル又はセクタの基地局に送信し、前記セル又はセクタに対して、ブロードキャスト/マルチキャストサービスデータを伝送するための、同一の時間周波数リソース、スクランブルコードとミッドアンブルコードを割り当て、割り当てたリソース情報とコードグループ情報を、ターゲットセル又はセクタの基地局と端末に送信する。前記基地局は、送信待ちのブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号に対して、ランダム位相回転処理を行い、無線ネットワークコントローラより割り当てられた時間周波数リソースを利用して、処理で得られた信号を端末に送信する。前記システムは、無線ネットワークコントローラと基地局と端末を含み、前記基地局は、位相処理モジュールと信号送信モジュールとを含む。本発明によれば、単一周波数ネットワークで、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービスを伝送する時に、ひどい信号減衰が発生するという従来の問題点を解決できる。
【選択図】図3

Description

本発明は移動通信技術領域に係り、特にブロードキャスト/マルチキャストサービスを送信する方法、システム及び基地局に関する。
移動通信とインターネットの急激な発展に伴い、数多くのマルチメディアサービスが生み出され、ビデオ・オン・デマンド・テレビ放送・ビデオ会議・オンライン教育、インタラクティブゲームのような、同じデータを同時刻に多数のユーザーに受信させる移動マルチメディアサービスも出現している。このようなサービスは、一般のデータサービスと比較して、大容量のデータと長時間の継続通信等の特性を持つ。移動通信ネットワークリソースを効率的に利用するため、グローバル標準化団体3GPPは、MBMS(Multimedia Broadcast / Multicast Service)の略称で、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービスを提案した。MBMSとは、1つのデータソースからデータを複数のユーザーに一斉に送信する一対多のデータサービスであり、移動コアネットワークとアクセスネットワークを含むネットワークリソースの共有、特に無線インタフェース(Air Interface)リソースの共有を実現できる。MBMSは、従来の移動ネットワークにおけるCBS(Cell Broadcast Serviceの略称で、セル・ブロードキャスト・サービス)とは同じではない。CBSは、低ビットレートのデータを、セル共有ブロードキャストチャネルを経由させ、全てのユーザーに一斉に送信でき、メッセージに基づくサービスである。3GPPで定義されたMBMSは、低速度且つテキストオンリー形式のメッセージデータ類のブロードキャスト・マルチキャストだけではなく、高速化通信が必要とするマルチメディア・データのブロードキャストサービス/マルチキャストサービス(例えば、モバイルテレビ放送)にも対応できる技術である。
しかし、従来のRel6に定義されたシステムにおいて、MBMSの周波数スペクトルの利用効率はやや低くて、通常は0.2〜0.02bit/Hz/sしかない。そのため、3GPPは、LTE(Long Term Evolutionの略称で、以下はLTEという)プロジェクトで、E−MBMS(Enhanced Multimedia Broadcast / Multicast Serviceの略称で、改善したマルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス)の研究に着手し始め、又、E−MBMSに従来の工業地上波放送標準(DVB−HやMediaFLO等)に含まれたSFN(Single Frequency Networkの略称で、単一周波数ネットワーク)技術も導入した。即ち、SFNネットワークに含まれた全てのセル又はセクタは、同一の物理リソース(時間・周波数・チャネル・スクランブルコードとミッドアンブル(midamble)コード)を利用し、全く同じMBMSを同時刻に送信する。そうすると、ユーザーはセル又はセクタの境界地帯に位置していても、異なるセル又はセクタからの有効信号を受信でき、端末装置は、受信された全ての有効信号を無線インタフェース(Air Interface)で直接エネルギーコンバインできる。そのため、SFN領域範囲でのMBMS全体のQoS(Quality of Service,サービス品質)を向上できる。
図1はSFNのネットワーク構成を示すブロック図の一例である。次は、図1のSFNネットワーク構成(それぞれのセルは、同一基地局アドレスを共有している3セクタからなる)を例として、従来の3GPPのE−MBMSにおけるSFN技術の実現方式を説明する。
図1に示すSFN内の全てのセクタに対して、ブロードキャスト/マルチキャストサービスの伝送に利用される、全く同じ時間リソース・周波数リソース及びスクランブルコードとミッドアンブル(midamble)コードを一括で割り当てる。SFN内の全てのUE(User Equipment,ユーザー設備)も同様に前記時間リソース・周波数リソース及びスクランブルコードとミッドアンブル(midamble)コードを利用して、当該ブロードキャスト/マルチキャストサービスを受信する。即ち、SFN内のセクタからの信号が、UEのマルチパス受信機のウインドウに納めたものさえであれば、UEは、受信ウインドウに納めた全ての信号に対して、直接エネルギーコンバインを行うことができる。そのため、ブロードキャスト/マルチキャストサービスの受信性能は大幅に改善された。
次に、例を挙げて、SFNにおいてマルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービスを伝送する1種の従来技術の実現過程を説明する。
複数のセル又はセクタで、ブロードキャスト/マルチキャストサービスを伝送する時に、RNC(Radio Network Controller,無線ネットワークコントローラ)は複数のセル又はセクタに対して、ブロードキャスト/マルチキャストサービスリソースを一括で割り当て、当該ブロードキャスト/マルチキャストサービスに利用されるスクランブルコードとミッドアンブル(midamble)コード(従来のスクランブルコードとミッドアンブル(midamble)コードとは違ったもの)を指定し、シグナリングにより各NodeBとUEに通知する。各セル又はセクタのNodeBは、それらの特定コードにより、ブロードキャスト/マルチキャストサービスバーストを形成すると同時に、同じ時間周波数リソースで伝送する。UEは、対応するリソース位置で、複数のセル又はセクタから同時刻に伝送された同じバーストを受信してから、指定されたミッドアンブル(midamble)コードで、チャネル推定を行い、指定されたスクランブルコードで、データをデスクランブルし、受信したいブロードキャスト/マルチキャストサービスデータを取得する。
主に、次のステップを有することを特徴とする。
ステップ1、ネットワーク側は1つのブロードキャスト/マルチキャストサービスを開始し、シグナリングによりRNCに通知し、RNCは、当該ブロードキャスト/マルチキャストサービスがどのセル又はセクタで伝送されるかを判断する。
ステップ2、RNCはそれらのセル又はセクタに対して、ブロードキャスト/マルチキャストサービスリソースを一括で割り当て、マクロダイバーシティを容易に実施するため、同様な時間周波数リソース(同様な周波数点、タイムスロットとチャネル)を割り当て、当該ブロードキャスト/マルチキャストサービスに利用されるスクランブルコードとmidambleコードを指定することができる。
ここで指定されたスクランブルコード及びmidambleコードは、従来の非ブロードキャストサービスのためのコードとは同じものではない。
予めブロードキャスト/マルチキャストサービスのために、従来のスクランブルコードとmidambleコードと良い関連性を持ち、且つブロードキャスト/マルチキャストサービスに専用するスクランブルコードとmidambleコードグループを設置し、1つのテーブルにまとめてから、RNCとUEとNodeBに格納しておくことができる。RNCは、あるブロードキャスト/マルチキャストサービスのために、リソースを割り当てる時、そのテーブルから1グループのスクランブルコード・midambleコードを選択し、対応するコードグループ標識をNodeBとUEに通知することで、シグナリングの通信負荷を軽減できるようにする。
ステップ3、NodeBは当該ブロードキャスト/マルチキャストサービスを伝送する時に、指定されたスクランブルコード、midambleコードと対応するデータを利用して、ブロードキャストサービスバーストを形成し、RNCから割り当てられたリソースで伝送する。
ステップ4、UEはRNCから送信されたリソース割当情報により、対応するリソースで、ブロードキャスト/マルチキャストサービスの信号を受信する。複数のセル又はセクタからの信号が受信されるため、受信された全ての有効信号に対して、無線インタフェース(Air Interface)で直接的に重畳を行い、指定されたmidambleコードによりコードチャネル推定を行い、複数のセル又はセクタからUEまでの全部チャネル推定結果を取得し、そして、当該チャネル推定結果により受信データを逆拡散し、指定されたスクランブルコードで逆拡散後のデータをデスクランブルすることで、受信したいブロードキャスト/マルチキャストサービスデータを取得する。
上記ステップから分かるが、RNCはリソースを割り当てる時に、ブロードキャスト/マルチキャストサービスバーストに利用されるスクランブルコードとmidambleコードさえ指定し、それをNodeBとUEに通知すれば、NodeBとUEは、指定されたスクランブルコードとmidambleコードにより、ブロードキャスト/マルチキャストサービスデータを送受信できるため、簡単なマルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービス伝送を実現でき、UEのブロードキャスト/マルチキャストサービス受信信号の品質を向上させ、ブロードキャスト/マルチキャストサービスのカバレッジ範囲を拡大できる。また、ブロードキャスト/マルチキャストサービスは、通常、半径の小さいホットセル(hot cell)又はセクタで伝送されるため、UEが異なるセル又はセクタから伝送された複数チャネルの信号を受信する各受信時刻に、大きな時間差がないため、UEの物理層処理能力に対する要求も高くない。
上記に述べた従来の技術は、伝統的なMBMS伝送技術を大幅に改善した。ところで、複数のセル又はセクタから受信された信号の重畳により発生されたひどい信号減衰、即ち、2つのセル又はセクタから送信された同じ信号が、同時刻に端末受信機に到着し、且つ位相が正反対であった場合は、受信信号に、ひどい品質劣化が発生するという問題点は、まだ残っている。当現象は、静止環境、低速環境及び同じ基地局アドレスを共有している2つの隣接セクタの隣接境界に一層著しくなる。
本発明は上記課題に鑑みて発明されたものであって、その目的は単一周波数ネットワークにおけるマルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービスを伝送する方法、システム及び基地局を提供し、従来の静止環境、低速環境と同一基地局アドレスを共有する隣接セクタの境界地帯に多発している受信信号のひどい減衰という現象を解消することにある。
次に、実施例により本発明の技術案を詳しく説明する。
無線ネットワークコントローラは、ブロードキャスト/マルチキャストサービスデータをターゲットセル又はセクタの基地局に送信し、前記セル又はセクタに対して、前記ブロードキャスト/マルチキャストサービスデータの伝送に利用される、同一の時間周波数リソース・スクランブルコードとミッドアンブルコードを割り当て、割り当てたリソース情報とコードグループ情報をターゲットセル又はセクタの基地局と端末に送信するステップAと、
前記基地局は、送信待ちのブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号に対して、ランダム位相回転処理を行い、無線ネットワークコントローラより割り当てられた時間周波数リソースを利用して、処理で得られた信号を端末に送信するステップBと
を含むことを特徴とする単一周波数ネットワークにおけるマルチメディア・ブロードキャスト/マルチキャストサービスの伝送方法である。
好ましくは、前記ステップBの後は更に、
前記端末は、前記時間周波数リソースで、異なる基地局からのブロードキャスト/マルチキャストサービス・バースト信号を受信し、前記割り当てられたスクランブルコードとミッドアンブルコードにより、受信信号に対して、チャネル推定、逆拡散及びデスクランブル処理を行い、ブロードキャスト/マルチキャストサービスデータを取得するステップを含む。
好ましくは、前記ステップAとステップBの間は更に、
前記基地局は、前記割り当てられたスクランブルコードを利用して、無線ネットワークコントローラから送信されたブロードキャスト/マルチキャストサービスデータに対して、スペクトラム拡散とスクランブル処理を行い、処理後のデータと前記割り当てられたミッドアンブルコードを利用して、ブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号を構成するステップを含む。
好ましくは、ベースバンド形式、中波形式又はラジオ周波形式のブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト複合信号に、
cos(θ)+j*sin(θ)
複合信号を乗算することにより、ブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号に対するランダム位相回転処理を実現し、その中で、θは位相回転因子であり、0〜2πの間で均等に分布されている乱数または擬似乱数であることを含む。
好ましくは,前記ランダム位相の変化周期は、1つ又は複数のサブフレーム、或いは1つ又は複数のタイムスロットであることを含む。
好ましくは,前記同じ端末をサービングする複数のセル又はセクタで、採用されるそれぞれの位相回転因子シーケンスは、互いに関連性を持っていないことを含む。
ブロードキャスト/マルチキャストサービスデータをターゲットセル又はセクタの基地局に送信し、前記セル又はセクタに対して、ブロードキャスト/マルチキャストサービスデータ伝送に利用される、同一の時間周波数リソース、スクランブルコードとミッドアンブルコードを割り当て、割り当てたリソース情報とコードグループ情報を基地局と端末に送信する無線ネットワークコントローラと、
送信待ちのブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号に対して、ランダム位相回転処理を行い、無線ネットワークコントローラより割り当てられた時間周波数リソースを利用して、処理で得られた信号を端末に送信する基地局と
を含む単一周波数ネットワークにおけるマルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービスの伝送システムである。
好ましくは更に、
前記時間周波数リソースで、異なる基地局からのブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号を受信し、前記割り当てられたスクランブルコードとミッドアンブルコードにより、受信信号に対して、チャネル推定、逆拡散及びデスクランブル処理を行い、ブロードキャスト/マルチキャストサービスデータを取得する端末を含む。
送信待ちのブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号に対して、ランダム位相回転処理を行う位相処理モジュールと、
無線ネットワークコントローラより割り当てられた時間周波数リソースを利用して、処理で得られた信号を端末に送信する信号送信モジュールと、
を含む基地局である。
好ましくは更に、
前記割り当てられたスクランブルコードを利用して、無線ネットワークコントローラから送信されたブロードキャスト/マルチキャストサービスデータに対して、スペクトラム拡散とスクランブル処理を行い、処理された後のデータと前記割り当てられたミッドアンブルコードを利用して、ブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号を構成するバースト形成モジュールを含む基地局である。
本発明は次の効果を奏する。
本発明の実施例における技術案では、単一周波数ネットワークにおける異なるセル又はセクタの基地局は、端末に送信するブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号に対してランダム位相回転を行い、バースト信号の波形を変更することにより、単一周波数ネットワークにおけるマルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービスを伝送する時に、静止環境、低速環境及び同一基地局アドレスを共有している隣接セクタの境界地帯で、2つの基地局から送信された反対位相の2信号が同時刻に端末に到着する場合に、ひどい信号減衰が発生するという従来の問題点を解消できる。又、それらの環境でのブロードキャスト/マルチキャストサービスの伝送性能を大幅に向上させ、端末のそれらの環境での受信機機能も改善できる。本発明の実施例に記述された技術案は、実施が容易で、ハードウェアコストを別途追加する必要がない。
従来の技術におけるSFNのネットワーク構成の一例を示すブロック図である。 本発明の実施例において、単一周波数ネットワークにおけるマルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービスの伝送方法のフロー図である。 本発明の実施例において、単一周波数ネットワークにおけるマルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービスのシステム構成ブロック図である。 本発明の実施例における基地局の構成ブロック図である。
本発明の実施例の主な技術思想は、単一周波数ネットワークにおける異なるセル又はセクタの基地局が、端末に送信するブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号に対して、ランダム位相回転を行い、バースト信号の波形を変更することで、単一周波数ネットワークにおけるマルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービスを伝送する時に、静止環境、低速環境及び同一基地局アドレスを共有している隣接セクタの境界地帯で、基地局から送信された反対位相の2信号が同時刻に端末に到着する場合に、ひどい信号減衰現象が発生するという従来技術の問題点を解決する。
次は、図面により、本発明の実施例の実現過程を詳細に説明する。
図2は、本発明の実施例における単一周波数ネットワークで、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービスを伝送する方法のフロー図である。主に、
ネットワーク側は、1つのブロードキャスト/マルチキャストサービスを開始し、当該ブロードキャスト/マルチキャストサービスデータをRNCに送信し、RNCは、当該ブロードキャスト/マルチキャストサービスデータのターゲットセル又はセクタ、即ち、当該ブロードキャスト/マルチキャストサービスデータがどのセル又はセクタで伝送されるかを確定するステップ20と、
RNCは、ブロードキャスト/マルチキャストサービスのターゲットセル又はセクタに対して、同じ時間周波数リソース、スクランブルコードとミッドアンブル(midamble)コードを割り当て、割り当てた時間周波数リソース情報及びコードグループ情報をターゲットセル又はセクタのNodeBとUEに送信すると共に、ブロードキャスト/マルチキャストサービスデータをターゲットセル又はセクタのNodeBに送信するステップ21と、
RNCがブロードキャスト/マルチキャストサービスのために割り当てたスクランブルコードとミッドアンブル(midamble)コードは、非ブロードキャスト/マルチキャストサービスのために割り当てたものとは同じではない。
シグナリング負荷を減少するため、RNCは、予めブロードキャスト/マルチキャストサービスのために、従来のスクランブルコードとミッドアンブル(midamble)コードと良い関連性を持つコードグループを設置し、ブロードキャスト/マルチキャストサービス専用のものとして、1つのブロードキャスト/マルチキャストサービスコードグループテーブルを形成し、RNCとUEとNodeBに格納しておくことができる。RNCは、あるブロードキャストサービスのためにリソースを割り当てる時、当該コードテーブルから1グループのスクランブルコード・ミッドアンブル(midamble)コードを選択し、対応するグループ番号をNodeBとUEに通知することにより、シグナリングの通信負荷を軽減できる。
NodeBは、前記割り当てられたスクランブルコードを利用して、RNCから送信されたブロードキャスト/マルチキャストサービスデータに対して、スペクトラム拡散とスクランブル処理を行い、処理された後のデータと前記割り当てられたミッドアンブル(midamble)コードを利用して、ブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号を構成するステップ22と、
NodeBは、送信待ちのブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号に対して、ランダム位相回転処理を行い、RNCから割り当てられた時間周波数リソースを利用して、処理で得られた信号を端末に送信するステップ23と、
前記ステップ23において、
NodeBが送信待ちのブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号に対するランダム位相回転処理には、次の3つの方式がある。
第1の方式は、ベースバンド信号形式のブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト複合信号に
cos(θ)+j*sin(θ)
複合信号を乗算する方式で、その中のθ位相回転因子は、0〜2πの間で均等に分布されている乱数又は擬似乱数である。同一発射機が複数の搬送波を利用するネットワークにおいては、各搬送波は、それぞれ同じ或いは同じでない位相回転因子を採用しても良い。
第2の方式は、中波信号形式のブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト複合信号に
cos(θ)+j*sin(θ)
複合信号を乗算する方式で、その中のθ位相回転因子は、0〜2πの間で均等に分布されている乱数又は擬似乱数である。同一発射機が複数の搬送波を利用するネットワークにおいては、各搬送波は、それぞれ同じ或いは同じでない位相回転因子を採用しても良い。
第3の方式は、ラジオ周波信号形式のブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト複合信号に
cos(θ)+j*sin(θ)
複合信号を乗算する方式で、その中のθ位相回転因子は、0〜2πの間で均等に分布されている乱数又は擬似乱数である。同一発射機が複数の搬送波を利用するネットワークにおいては、各搬送波は、それぞれ同じ或いは同じでない位相回転因子を採用しても良い。
その中で、前記ランダム位相の変化周期は1つ又は複数のサブフレームであっても良いし、或いは1つ又は複数のタイムスロットであっても良い。サブフレームを単位で変化する時に、トータルのサブフレーム信号に対して位相回転を行ってもよく、MBMSタイムスロットにおける信号に対してのみ、或いはサービスタイムスロットにおける信号に対してのみ位相回転を行っても良い。
SFN内の異なるセル又はセクタにランダム位相回転を導入する時に、同じ端末をサービングする複数のセル又はセクタに採用されたそれぞれの位相回転因子シーケンスは、互いに関連性を持たないことを確保する必要がある。
同じ端末をサービングする複数のセル又はセクタに採用された位相回転因子シーケンスに、互いに関連性を持たせないために、一定範囲以内のセル又はセクタの位相回転因子にそれぞれ異なるシーケンスを持たせること、或いは各セル又はセクタに位相の(シーケンス位相)の異なった同一位相回転因子シーケンスを採用させることを保証しなければならない。
ランダムシードで発生された位相回転因子シーケンスを利用する場合、シードの発生を時間とNodeB標識に結合する方法で、近距離にある異なるセル又はセクタに同時刻にそれぞれ異なったシードを利用させることを確保しても良い。又、各セル又はセクタに対して、それぞれ異なった位相回転因子シーケンスを割り当てることができる。このシーケンスは、十分の長さを持った同一位相回転因子シーケンスであってもよく、一定の計画により、近距離にあるセル又はセクタに対して、それぞれ異なったシーケンスオフセットを割り当てる。更に又、確定された異なったシーケンス(例えば、スクランブルコード或いはミッドアンブル(midamble)コード等既にセル又はセクタに割り当てたシーケンスを借りて)を利用して割り当てても良い。
UEは、RNCから割り当てられた時間周波数リソースにより、当該時間周波数リソースで、異なる基地局からのブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号を受信し、前記割り当てられたミッドアンブル(midamble)コードを利用して、受信信号に対してチャネル推定を行い、複数のセル又はセクタがUEまでの全体チャネル条件を取得し、そのチャネル推定結果により、データの逆拡散を行い、指定されたスクランブルコードで、逆拡散されたデータをデスクランブルして、ブロードキャスト/マルチキャストサービスデータを取得するステップ24と、
を含む。
本発明の実施例における上記方法を採用すれば、静止環境、低速環境及び同じ基地局アドレスを共有している隣接セクタの境界に多発している信号の快速減衰現象を有効的に回避でき、それらの環境でのブロードキャスト/マルチキャストサービスの伝送性能を大幅に向上できる。
本発明は又、実施例の上記方法に対応する単一周波数ネットワークにおけるマルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービスの伝送システムと基地局を提供した。
図3は、本発明の実施例における単一周波数ネットワークで、マルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービスを伝送するシステムの構成ブロック図である。主に、ネットワーク側から開始したブロードキャスト/マルチキャストサービスデータをターゲットセル又はセクタのNodeBに送信し、前記ブロードキャスト/マルチキャストサービスデータを伝送するために、前記セル又はセクタに対して、同一の時間周波数リソース、スクランブルコードとミッドアンブル(midamble)コードを割り当て、割り当てたリソース情報及びコードグループ情報をNodeBとUEに送信するRNCと、
前記割り当てられたスクランブルコードを利用して、RNCから送信されたブロードキャスト/マルチキャストサービスデータに対して、スペクトラム拡散とスクランブル処理を行い、処理された後のデータと前記割り当てられたミッドアンブル(midamble)コードを利用して、ブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号を構成し、当該ブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号に対して、ランダム位相回転処理を行い、無線ネットワークコントローラから割り当てられた時間周波数リソースを利用して、処理で得られた信号をUEに送信するNodeBと、
前記時間周波数リソースで、異なるNodeBからのブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号を受信し、前記割り当てられたスクランブルコードとミッドアンブル(midamble)コードを利用して、受信信号に対してチャネル推定、逆拡散及びデスクランブル処理を行い、ブロードキャスト/マルチキャストサービスデータを取得するUEと、
を含む。
本発明の実施例にかかる前記システムの具体的な動作過程について、本発明の上記方法の記述を参照することで、説明は省略する。
図4は本発明の実施例にかかる基地局の構成ブロック図である。主に、
前記割り当てられたスクランブルコードを利用して、無線ネットワークコントローラから送信されたブロードキャスト/マルチキャストサービスデータに対して、スペクトラム拡散とスクランブル処理を行い、処理で得られたデータと前記割り当てられたミッドアンブル(midamble)コードを利用してブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号を形成するバースト形成モジュールと、
送信待ちのブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号に対して、ランダム位相回転処理を行う位相処理モジュールと、
無線ネットワークコントローラより割り当てられた時間周波数リソースを利用して、処理で得られた信号を端末に送信する信号送信モジュールと、
を含む。
本発明の実施例にかかる前記基地局の具体的な動作過程について、本発明の実施例の上記方法の記述を参照することで、説明は省略する。
本明細書では上述した実施例を参照し本発明を詳しく解説したが、当業者により、上述した技術的な解決手段を改造し、またはその中の一部の技術要素を置換することもできる。そのような改造と置換は本発明の各実施例の技術の範囲から逸脱するとは見なされない。

Claims (10)

  1. 無線ネットワークコントローラは、ブロードキャスト/マルチキャストサービスデータをターゲットセル又はセクタの基地局に送信し、前記セル又はセクタに対して、ブロードキャスト/マルチキャストサービスデータを伝送するための、同一の時間周波数リソース、スクランブルコードとミッドアンブルコードを割り当て、割り当てたリソース情報とコードグループ情報を、ターゲットセル又はセクタの基地局と端末に送信するステップAと、
    前記基地局は、送信待ちのブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号に対して、ランダム位相回転処理を行い、無線ネットワークコントローラより割り当てられた時間周波数リソースを利用して、処理で得られた信号を端末に送信するステップBと、
    を含むことを特徴とする単一周波数ネットワークにおけるマルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービスの伝送方法。
  2. 前記ステップBの後は更に、
    前記端末は、前記時間周波数リソースで、異なる基地局からのブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号を受信し、前記割り当てられたスクランブルコードとミッドアンブルコードを利用して、受信信号に対して、チャネル推定、逆拡散及びデスクランブル処理を行い、ブロードキャスト/マルチキャストサービスデータを取得するステップ
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の単一周波数ネットワークにおけるマルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービスの伝送方法。
  3. 前記ステップAと前記ステップBの間は更に、
    前記基地局は、前記割り当てられたスクランブルコードを利用して、無線ネットワークコントローラから送信されたブロードキャスト/マルチキャストサービスデータに対して、スペクトラム拡散とスクランブル処理を行い、処理された後のデータと前記割り当てられたミッドアンブルコードを利用して、ブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号を構成するステップ
    を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の単一周波数ネットワークにおけるマルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービスの伝送方法。
  4. ベースバンド形式、中波形式又はラジオ周波形式のブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト複合信号に、
    cos(θ)+j*sin(θ)
    複合信号を乗算することで、ブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号に対するランダム位相回転処理を実現し、その中で、θは位相回転因子であり、0〜2πの間で均等に分布している乱数又は擬似乱数であることを
    特徴とする請求項1に記載の単一周波数ネットワークにおけるマルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービスの伝送方法。
  5. 前記ランダム位相の変化周期は、1つ又は複数のサブフレーム、或いは、1つ又は複数のタイムスロットであることを特徴とする請求項4に記載の単一周波数ネットワークにおけるマルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービスの伝送方法。
  6. 前記同じ端末をサービングする複数のセル又はセクタに採用されるそれぞれの位相回転因子シーケンスは、互いに関連性を持たないことを特徴とする請求項4に記載の単一周波数ネットワークにおけるマルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービスの伝送方法。
  7. ブロードキャスト/マルチキャストサービスデータをターゲットセル又はセクタの基地局に送信し、前記セル又はセクタに対して、ブロードキャスト/マルチキャストサービスデータを伝送するための、同一の時間周波数リソース、スクランブルコードとミッドアンブルコードを割り当て、割り当てたリソース情報とコードグループ情報を基地局と端末に送信する無線ネットワークコントローラと、
    送信待ちのブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号に対して、ランダム位相回転処理を行い、無線ネットワークコントローラより割り当てられた時間周波数リソースを利用して、処理で得られた信号を端末に送信する基地局と、
    を含むことを特徴とする単一周波数ネットワークにおけるマルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービスの伝送システム。
  8. 更に、前記時間周波数リソースで、異なる基地局から送信されたブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号を受信し、前記割り当てられたスクランブルコードとミッドアンブルコードを利用して、受信信号に対して、チャネル推定、逆拡散及びデスクランブル処理を行い、ブロードキャスト/マルチキャストサービスデータを取得する端末を含むことを特徴とする請求項7に記載の前記単一周波数ネットワークにおけるマルチメディアブロードキャスト/マルチキャストサービスの伝送システム。
  9. 送信待ちのブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号に対して、ランダム位相回転処理を行う位相処理モジュールと、
    無線ネットワークコントローラより割り当てられた時間周波数リソースを利用して、処理で得られた信号を端末に送信する信号送信モジュールと、
    を含むことを特徴とする基地局。
  10. 更に、前記割り当てられたスクランブルコードを利用して、無線ネットワークコントローラから送信されたブロードキャスト/マルチキャストサービスデータに対して、スペクトラム拡散とスクランブル処理を行い、処理された後のデータと前記割り当てられたミッドアンブルコードを利用して、ブロードキャスト/マルチキャストサービスバースト信号を構成するバースト形成モジュールを含むことを特徴とする請求項9に記載の基地局。
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