JP2010521720A - Dc電源を用いた分散型電力ハーベストシステム - Google Patents

Dc電源を用いた分散型電力ハーベストシステム Download PDF

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Abstract

本発明は、複数のDC電源からの電力を組み合わせるシステム及び方法に関するものである。各電源はコンバータに結合されている。各コンバータは、入力電力を監視して最大電力点に維持することによって、入力電力を出力電力に変換する。ほぼすべての入力電力が出力電力に変換され、制御はコンバータの出力電圧を変化させることを可能にすることによって実行する。インバータが、コンバータの直列接続に並列に接続されて、コンバータからインバータへのDC入力をAC出力に変換する。インバータは、コンバータから取り出される直列電流の量を変化させることによって、インバータの入力における電圧を所望電圧に維持する。コンバータの直列電流及び出力電力が、各コンバータにおける出力電圧を定める。

Description

(関連出願のクロスリファレンス)
本願は、次の米国特許仮出願に基づいて優先権を主張し、その全内容を参考文献として本明細書に含める:
米国特許仮出願第60/868,851号、2006年12月6日出願、発明の名称”Distributed Solar Array Monitoring, management and Maintenance”、
米国特許仮出願第60/868,893号、2006年12月6日出願、発明の名称”Distributed Power Harvesting System for Distributed Power Sources”、
米国特許仮出願第60/868,962号、2006年12月7日出願、発明の名称”System, Method and Apparatus for Chemically Independent Battery”
米国特許仮出願第60/908,095号、2007年3月26日出願、発明の名称”System and Method for Power Harvesting from Distributed Power Source”、
米国特許仮出願第60/916,815号、2007年3月9日出願、発明の名称”Harvesting Power from Direct Current Power Sources”。
さらに、本願は次の米国特許通常出願に関連し、その全内容を参考文献として本明細書に含める:
米国特許出願第11/950,224号、2007年12月4日出願、発明の名称”Current Bypass for Distributed Power Harvesting Systems”、
米国特許出願第11/950,271号、2007年12月4日出願、発明の名称”Distributed Power Harvesting Systems Using DC Power Sources”、
米国特許出願第11/950,307号、2007年12月4日出願、発明の名称”A Method for Distributed Power Harvesting Using DC Power Sources”。
(1.発明の分野)
本発明の分野は一般に、分散型DC電源からの電力生産に関するものであり、特に、直列に設置された分散型DC電源の管理に関するものである。
(2.関連技術)
近年の再生可能エネルギーへの関心の増加は、太陽電池(PV)、燃料電池、(例えばハイブリッドカー用の)バッテリ、等のような分散型エネルギー発生システムの研究の増加をもたらした。電圧/電流の要求、動作条件、信頼性、安全性、コスト、等の種々のパラメータを考慮してこれらの電源を接続するための種々のトポロジー(接続形態)が提案されている。例えば、これらの電源の大部分は低電圧出力(通常は1セル当たり2、3ボルト、あるいは直列接続されたセルについては20〜30ボルト)を供給し、このため、これらの電源の多くは、必要な動作電圧を達成するために直列接続する必要がある。逆に、直列接続は必要な電流を供給し損なうことがあり、このため直列接続の何列かを並列接続して必要な電流を供給する必要があり得る。
これらの電源の各々からの電力発生は、製造条件、動作条件、及び環境条件に依存することも知られている。例えば、製造中の種々の不一致が、2つの同一電源が異なる出力特性を提供することを生じさせ得る。同様に、2つの同一電源が、負荷、温度、等のような動作条件及び/または環境条件に対して異なるように反応し得る。実際の設備では、異なる電源が異なる環境条件を経験することがあり、例えば太陽光発電(ソーラーパワー)設備では、一部のパネルは十分な太陽光が当たるのに対し、他のパネルは陰になり、これにより異なる出力電力を供給する。マルチバッテリ(多重電池)設備では、一部のバッテリが異なるように経年変化し、これにより異なる電力を供給し得る。これらの問題、及び本発明によって提供される解決法はあらゆる分散型電力システムに適用可能であるが、以下の説明は太陽(ソーラー)エネルギーに向き、具体例としてより良い理解を与える。
従来の太陽光発電システムの設備を図1に例示する。個別の太陽電池パネル101が供給する電圧が低いので、いくつかのパネルを直列接続してパネルのストリング(列)103を形成している。大規模な設備については、より大きい電流が必要である際に、いくつかのストリング103を並列接続して全体システム10を形成することができる。太陽電池パネルは屋外に装着され、これらのリード線は最大電力点追尾(MPPT:Maximum Power Point Tracking)モジュール107に接続され、そしてインバータ104に接続されている。MPPT107は一般に、インバータ104の一部として実現される。DC電源から獲得された電力はインバータ104に供給され、インバータ104は変動する直流(DC)を所望の電圧及び周波数を有する交流(AC)に変換し、この電圧、周波数は通常、110Vまたは220V、60Hz、あるいは220V、50Hzである(なお、米国でも、多くのインバータが220Vを生成し、そしてこの220Vは配電盤内で110V給電線に分割される)。そしてインバータ104からのAC電流を用いて、電気器具を動作させるか電力網に給電することができる。あるいはまた、設備が電力網に結合されていない場合は、インバータから抽出した電力を変換兼充電/放電回路に指向させて、生成された過剰電力を電荷としてバッテリに蓄電することができる。バッテリに結合された応用の場合は、インバータ段全体を省略し、MPPT段107のDC出力を充電/放電回路に供給することができる。
上述したように、各太陽電池パネル101は相対的に非常に低い電圧及び電流を供給する。太陽電池アレイの設計者に直面する問題は、実効値(RMS)120Vまたは220Vの標準的なAC電流を低電圧の太陽電池パネルの組合せから生成することである。低電圧からのより高い電力の供給は非常に大きい電流を必要とし、このことは、電流の二乗(I2)のオーダーの大きな導通損を生じさせる。さらに、DC電流をAC電流に変換するために使用されるインバータ104のような電力インバータは、その入力電圧がその出力RMS電圧に2の平方根を乗じた値より少し高い際に最も効率が良い。従って、多くの応用では、太陽電池パネル101のような電源を組み合わせて適正な電圧または電流に到達させている。最も一般的な方法は、図1に示すように、電源を直列接続して所望電圧に到達させ、並列接続して所望電流に到達させている。多数のパネル101を接続してストリング103にし、ストリング103を並列接続して電力インバータ104に接続している。パネル101を直列接続してインバータに必要な最小電圧に到達させている。複数のストリング103を並列接続してアレイにし、より大きい電流を供給してより高い電力出力を可能にしている。
この構成はコスト及びアーキテクチャの単純さの点で有利であるが、こうしたアーキテクチャにとって文字通りのいくつかの欠点が識別されている。認識されている欠点の1つは、以下に説明するように、個別のパネルから取り出される電力の非最適性によって生じる非効率性である。以上で説明したように、DC電源の出力は多くの条件によって影響される。従って、各電源から取り出される電力を最大化するために、現在支配的な条件に対するピーク電力を供給する電圧と電流の組合せを取り出す必要がある。条件が変化すると共に、取り出される電圧と電流の組合せも変化させる必要があり得る。
図2に、MPPT回路207及びインバータ204に接続されたDC電源の1つの直列ストリング、例えば太陽電池パネル201a〜201dを例示する。DC電源201毎に、出力電圧が増加する共に電流が減少する。ある電圧値で電流が0になり、一部の応用では負の値をとることがあり、このことは電源がシンク(受電装置)になることを意味する。バイパスダイオードを用いて電源がシンクになることを防止している。各電源201の出力電力は電流と電圧の積に等しく(P=I×V)、当該電源から取り出される電圧に応じて変化する。電流の減少点に近い特定の電流及び電圧で、電力が最大値に達する。発電セルを最大電力点で動作させることが望ましい。MPPTの目的は、この最大電力点を見出し、この最大電力点でシステムを動作させて最大電力を電源から取り出すことにある。
従来の一般的な太陽電池パネルのアレイでは、異なるアルゴリズム及び技術を用いて、MPPTモジュール107を用いたシステム10の総合出力電力を最適化している。MPPTモジュール107は、すべての太陽電池パネルの全体から抽出した電流を受け、この電流に対する最大電力点を追尾して最大平均電力を供給し、これにより、より大きい電流を抽出した場合にパネルからの平均電圧が降下し始め、このため獲得される電力を低下させる。MPPT107は、全体システム10からの最大平均電力を生み出す電流を維持する。
最大電力点追尾技術は非特許文献1(T. Esram & P. L. Chapman, “Comparison of Photovoltaic Array Maximum Power Point Tracking Techniques”, IEEE Transactions on Energy Conversion(将来の刊行用に受理、Issue 99, 2006年、Digital Object Identifier 10.1109/TEC.2006.874220))で調べられ、その内容全体を参考文献として本明細書に含める。
しかし、電源201a〜201dは単一のMPPT207に直列接続されているので、このMPPTは単一の点を選択しなければならず、この点は、直列接続された電源のMPP(最大電力点)をある程度平均した値である。実際に、MPPTは、これらの電源のごく一部だけにとって最適であるかどの電源にとっても最適でないI(電流)−V(電圧)点で動作する。図2の例では、選択した点は電源201bにとっては最大電力点であるが、電源201a、201c及び201dにとっては最大電力点から外れている。結果的に、この構成は達成可能な最良効率で動作しない。
図1の太陽電池システム10に戻れば、ストリング103からの所定出力電圧を固定することは、固定しなければ可能な出力電力より低い出力電力を太陽電池パネルに供給させ得る。さらに、各ストリングは、当該ストリングに沿ったすべての太陽電池パネルを通過した単一電流を搬送する。製造公差、経年変化によりこれらの太陽電池パネルに不整合が生じた場合に、あるいはこれらの太陽電池パネルが故障するか異なる陰りの条件下におかれた場合に、各パネルの電流、電圧及び出力電力が異なってくる。ストリングのすべてのパネルに単一電流を強制的に通すことは、不整合の大きいパネルに、これらのパネルを通る大きな電流による「ホットスポット」を発生させる。従来の集中型の方法のこれら及び他の欠点により、太陽電池パネルは特性を一致させなければならない。一部の場合には、外部ダイオードを用いて不整合の大きいパネルをバイパスさせている。従来のマルチストリング(多数列)の構成では、すべてのストリングを正確に同数の太陽電池パネルで構成し、これらのパネルは同じ型式(モデル)のものを選択し、そして正確に同じ空間的向きに設置して常に同じ太陽光条件におかなければならない。このことは達成することが困難であり、そして非常に高価になり得る。
上述した直列の設備の欠点を克服するための種々の異なるトポロジーが提案されている。例えば、その一部は、各DC電源にインバータを結合し、これらのインバータのすべてを並列接続することを提案している。他のものは、各DC電源にDC−DCコンバータを接続し、そしてこれらのコンバータのすべてを直列または並列にして中央インバータに接続することを提案している。DC−DCコンバータのうちDC電源と共に使用するために提案されているものはブースト(昇圧)コンバータ、バック(降圧)コンバータ、バックブーストコンバータ、またはCuk(自動昇降圧)コンバータである。各DC電源内、例えば各太陽電池パネル内にMPPTを内蔵させてこれらのパネルを直列接続することも提案されている。
分散型電源及び太陽電池パネルに関する上述した問題のさらなる説明は、次の文献を調査されたい。これらの文献は従来技術となり得るものもなり得ないものもある。
T. Esram & P. L. Chapman, "Comparison of Photovoltaic Array Maximum Power Point Tracking Techniques", IEEE Transactions on Energy Conversion G. R. Walker and P. C. Sernia, "Cascade DC-DC Converter Connection of Photovoltaic Modules", Power Electronics Specialists Conference, 2002 (PESC02), Vol.1, IEEE, Cairns, Australia, pp. 24-29 Bjorn Lindren, "Topology for Distributed Solar Energy Inverters with a Low Voltage AC-Bus" Johan H. R. Enslin et al., "Integrated Photovoltaic Maximum Power Point Tracking Converter", IEEE Transactions on Industrial Electronics, Vol.44, No.6, December 1997 R. Alonso et al., "A New Distributed Converter interface for PV Panels", 20th European Photovoltaic Solar Energy Conference, 6-10 June 2005, Barcelona, Spain Eduardo Roman, et al., "Intelligent PV Module for Grid-Connected PV Systems", IEEE Transactions on Industrial Electronics, Vol,53, No.4, August 2006 L. Palma and P. Enjeti, "A Modular Fuel Cell, Modular DC-DC Converter Concept for High Performance and Enhanced Reliability", Power Electronics Specialists Conference, 2007, PESC2007, IEEE Volume, Issue, 12-21 June 2007, page 2633-2638, Digital Object Identifier 10.1109/PESC.2007.4342432 R. Alonso et al., "Experimental Results of Intelligent PV Module for Grid-Connected PV Systems", Proceedings of the International Conference held in Dresden, Germany, 4-8 September 2006 G. R. Walker and P. C. Sernia, "Cascaded DC-DC Converter Connection of Photovoltaic Modules", IEEE Transactions on Power Electronics, Vol.19, No.4, July 2004 Quashning, V.; Piske, R.; Hanitsch, R., "Cost Effectiveness of Shadow Tolerant Photovoltaic Systems", Euronsun 96, Freiburg, September 16-19, 1996 R. Orduz and M. A. Egido, "Evaluation Test Results of a New Distributed MPPT Converter", 22nd European Photovoltaic Solar Energy Conference, 3-7 September 2007, Milan, Italy S. Uriarte et al., "Energy Integrated Management System for PV Applications", 20th European Photovoltaic Solar Energy Conference, 6-10 June 2005, Barcelona, Spain
米国特許出願公開第2006/0185727号明細書 スペイン国特許第2249147号明細書
以上に挙げた文献の一部に記載されているように、個別セル内にインバータを統合することは、高いコスト、(特に太陽光発電設備における)低い安全性、及び低い信頼性を含む多くの欠点を有する。従って、特に太陽電池パネル設備用には直列接続の方がまだ好ましい。DC−DCコンバータ及びMPPTを個別の電源に含め、そしてその出力端子を直列にしてインバータに接続する提案は魅力的である。しかし、各パネル内にMPPTを内蔵させることは直列の応用ではまだ問題がある、というのは、各MPPTはその電源を異なる電流で駆動しようとするのに対し、直列接続では、同じ電流がすべてのパネルを通って流れなければならないからである。さらに、最良の結果を提供するDC−DCコンバータの種類、及びこうした装置内にMPPTを内蔵させる方法が不明確である。従って、複数のDC電源を負荷、即ち電力網、蓄電バンク、等に接続するための有効なトポロジーのための解決法がまだ必要である。
既に上述したように、種々の環境及び動作条件がDC電源の出力電力に影響を与える。太陽電池パネルの場合は、太陽放射、周囲温度、及び木のような近くの物体にせよ雲のような遠くの物体にせよ物体による陰りが、各太陽電池パネルから抽出される電力に影響を与える。使用するパネルの数及び種類に応じて、抽出される電力はその電圧及び電流が大きく変動し得る。所有者及び専門の設置業者でさえも、ソーラーシステムの適切な配向を検証することは困難である。時間と共に、経年変化、ほこり及び汚れの集積、及びモジュールの劣化のような他の多くの要因が太陽電池アレイの性能に悪影響を与える。
太陽電池パネルの外部条件に対する感度は、集中型太陽光発電(CPV:Centralized Photovoltaic)を用いる際にさらに深刻になる。こうした設備では、太陽放射はレンズまたはミラーの使用によって小型のセル上に集光される。これらのセルは一般的なPVセルよりずっと効率が良く、そして二重接合または三重接合として知られている技術を用い、これらの接合では、複数のp−n接合を互いに重ねて構成し、各接合はスペクトルの特定部分からの光をカバーし、そして残りの部分は通過させて次の接合に伝えることを可能にする。従って、これらのセルはずっと効率が良い(40%以上のピーク効率を有する)。これらのセルは高価であるので、通常は比較的小さいセルを必要とするCPV応用に用いられる。しかし、CPV設備の出力電力は今度は、太陽光スペクトルの(全強度だけでなく)種々の部分の強度の変動、及び使用するレンズまたはミラーの欠陥または歪みに依存する。従って、多数のパネル用に単一のMPPTを有することは大幅な電力喪失をもたらし、そして本発明の態様に記載するようなパネル(またはセル)レベルのMPPTを用いることによって大きな利点が実現される。
従来の太陽光発電設備が多くの問題に直面する他の分野は、建物一体型太陽光発電(BIPV:Building-integrated Photovoltaic)の市場の発展である。BIPV設備では、パネルは建設中に、屋上パネルとして、構造として、あるいは壁または窓内の追加的要素としてのいずれかで建物と一体化される。従って、BIPV設備は、パネルの付近の他の構造要素の存在による局所的かつ部分的な陰りの問題がある。さらに、これらのパネルは必然的に建物の多くの異なる面上に配置され、従って各パネルが経験する明暗条件が大きく変化し得る。従来の解決法では、複数パネルを1ストリングにまとめて1つのMPPTに結合するので、大きな電力喪失がある。より大きな電力を獲得することのできる解決法は明らかに、この種の設備において非常に有益である。
従来の設備のさらに他の問題は、弱い太陽光の場合の貧弱なエネルギー利用である。大部分のインバータは、機能を開始するために特定の最小電圧(一般に150V〜350V)を必要とする。弱い光が存在する場合は、複数パネルからの合計電圧がこの最小値に達せず、従って電力が失われる。従って、弱い光の問題のあるパネルの電圧を昇圧させることのできる解決法は、生成されるエネルギーを獲得することを可能にする。
従来の構成10による太陽電池アレイの設置中に、設置者は、試験装置を用いて各パネル、各ストリング及びアレイ全体の電流−電圧特性をチェックすることによって、太陽電池アレイの設置及び性能の適正さを検証することができる。しかし、実際には、個別のパネル及びストリングは一般に、全く試験されないかあるいは接続する前のみに試験されるかのいずれかである。このことは、電流測定を、太陽電池アレイへの直列接続、または一般に好都合でないアレイ内の抵抗のいずれかによって行うことにより生じる。その代わりに、設備全体の高レベルの合格/不合格試験のみを実行する。
設備の初期試験後に、太陽電池アレイをインバータ104に接続し、インバータ104は随意的に監視モジュールを含み、この監視モジュールはアレイ全体の性能を監視する。インバータ内での監視から収集した情報は、アレイの総合出力電力及び電力生産率を含むが、これらの情報は個別の太陽電池パネルの機能についての詳細情報は欠如している。従って、インバータ104での監視によって提供される性能情報は、電力喪失が環境条件によるものか、故障によるものか、あるいは太陽電池アレイの不良な設置または保守によるものかを知るためには、通常は不十分である。さらに、総合情報は、検出した電力喪失がどの太陽電池パネル101によるものであるかは突き止めない。
以上の観点から、複数のDC電源を負荷に接続するための新たに提案するトポロジーは、設置中及び設置後の容易な試験及び動作検証にも結び付く。
以下の本発明の概要は、本発明のいくつかの態様及び特徴の基本的理解を与えるために提供する。この概要は本発明の広い概要ではなく、それ自体は、本発明の主要または重要な要素を特に識別すること、あるいは本発明の範囲を線引きすることを意図したものではない。その唯一の目的は、本発明のいくつかの概念を、以下に提示するより詳細な説明への前置きとして簡略化した形式で提示することにある。
本発明の態様は、中央給電装置、例えば単一のインバータまたは単一のコンバータに直列に接続された分散型DC電源用のトポロジーを提供する。本発明の態様は、分散型電力ハーベスト設備内の個別のDC電源を監視し、各DC電源からの電流及び電圧を調整して各DC電源からの出力電力を最大化するシステム及び方法を提供することにある。
本発明の態様によれば、分散型電力ハーベストシステムが:複数のDC電源と;複数のコンバータとを具え、各コンバータは:それぞれのDC電源に結合された入力端子と;他のコンバータに直列に結合され、これにより直列ストリングを形成するための出力端子と;コンバータの入力端子の電圧及び電流を所定基準に応じて設定する回路ループと;これらの入力端子で受けた電力を上記出力端子における出力電力に変換する電力変換部と;上記直列ストリングに結合された電力供給装置とを具え、この電力供給装置は、当該電力供給装置への入力を所定値に維持する制御部を具えている。この制御部は、電力供給装置への入力電圧を所定値に維持することができる。この制御部は、電力供給装置への入力電流を所定値に維持することができる。電力供給装置はDC/ACインバータを具えることができる。電力供給装置は充電器(バッテリチャージャ)を具えることができる。回路ループは、コンバータの入力端子における電圧及び電流を、それぞれのDC電源の最大電力点に設定するMPPTを具えることができる。電力変換部は:バックコンバータ、ブーストコンバータ、MPPT部、及び出力端子における電流または電圧に応答してバックコンバータまたはブーストコンバータのいずれかを選択的に作動させるコントローラを具えている。バックコンバータ及びブーストコンバータはインダクタを共用することができ、コントローラはパルス幅変調部を具えている。制御部は、電源に並列結合されて上記入力電圧を事前に選択した一定入力電圧に調整するシャントレギュレータ(分路調整器)を具えることができる。このシステムはさらに、電力供給装置に結合された1つ以上の追加的な直列ストリングを具えることができる。このシステムはさらに:複数の電流センサと;複数の電圧センサとを具えることができ、各電流センサ及び各電圧センサは、それぞれのコンバータとDC電源との間に結合されて、電流情報及び電圧情報をMPPT部に提供する。複数のDC電源の各々は、太陽電池パネルまたは建物一体型太陽電池を具えることができる。複数のDC電源の少なくとも1つは燃料電池を具えることができる。複数のDC電源の少なくとも1つはバッテリを具えることができる。上記複数のコンバータの各々はさらに、所定事象が発生するまで出力を事前設定された値に制限する安全モジュールを具えることができる。この所定事象は、事前設定されたしきい値を上回る負荷がコンバータに加わったこと、あるいは解放信号を検出したことの一方を含むことができる。各コンバータはさらに、複数のスイッチングデバイスを具えることができ、各スイッチングデバイスは少なくとも1つのDC電源への電流バイパスを形成する。上記太陽電池パネルは複数のセルストリングを具え、各セルストリングは、直列接続された太陽電池セル、及びこれらの直列接続された太陽電池セルをバイパスするように結合されたスイッチングデバイスを具えることができる。このスイッチングデバイスはトランジスタで構成することができる。各コンバータはさらに、状態関係のデータを監視して送信する監視モジュールを具えることができ、この状態関係のデータは:コンバータへの入力電流、コンバータへの入力電圧、電源の温度、コンバータへの入力電力、及び利用可能な照射、の少なくとも1つを含む。
本発明の態様によれば、複数のDC電源及び複数のDC電力コンバータを有する分散型電力システムから電力を獲得する方法が提供され、この方法は、各DC電源をそれぞれのDC電力コンバータに結合するステップと;これらの電力コンバータを直列結合し、これにより少なくとも1つの直列ストリングを形成するステップと;この直列ストリングを電力供給装置に結合するステップと;この電力供給装置への入力電圧または入力電流の一方を所定値に固定し、これにより、直列ストリングを通って流れる電流を、電源によって供給される電力に応じて強制的に変化させるステップと、各電源からの出力電力を個別に制御し、各コンバータへの入力電圧及び入力電流を所定基準に応じて個別に変化させるステップとを具えている。入力電圧または入力電流の一方を固定するステップは、所定の一定値に固定することを含むことができる。直列ストリングを電力供給システムに結合するステップは、この直列ストリングをDC/ACインバータに結合し、インバータへの入力電圧を固定することを含むことができる。出力電力を監視するステップは、電源の最大電力点を追尾することを含むことができ、入力電圧及び入力電流を個別に変化させることは、入力電圧及び入力電流を、各電源から最大電力を取り出すように設定することを含む。この方法はさらに、各コンバータの入力電圧及び入力電流を個別に変換して、直列ストリングを通って流れる電流によって決まる電流レベル及び浮動(フローティング)電圧を有する電力を出力するステップを具えることができる。この方法はさらに、各コンバータの負荷を個別に監視し、この負荷が事前設定された値に達するまで、各コンバータからの出力電力を事前設定された安全レベルに制限するステップを具えることができる。この方法はさらに、DC電源及びDC電力コンバータの少なくとも一方の出力電力を監視し、この出力電力が所定の特性を示す際に電流をバイパスするように指向させるステップを具えることができる。この方法はさらに、各電力コンバータを個別に動作させて電力関係のデータを監視して報告するステップを具えることができ、この電力関係のデータは、コンバータへの入力電流、コンバータへの入力電圧、電源の温度、コンバータへの入力電力、及び利用可能な照射、の少なくとも1つを含む。
本発明の態様によれば、太陽光発電設備が提供され、この太陽光発電設備は、当該DC/ACインバータへの入力電圧または入力電流を所定値に維持する手段を具えたDC/ACインバータと;並列に配置されてこのDC/ACインバータに結合された複数の直列ストリングとを具え、各直列ストリングは:複数の太陽電池パネルと;複数のコンバータとを具え、各コンバータは:それぞれの太陽電池パネルに結合された入力端子と;他のコンバータに直列結合され、これにより1つの直列ストリングを形成するための出力端子と;コンバータの入力端子における電圧及び電流を、それぞれの太陽電池パネルの最大電力点に応じて設定するMPPT部と;入力端子で受けた電力を出力端子における出力電力に変換する電力変換部とを具えている。上記所定値は一定値を含むことができる。電力変換部は、入力端子で受けた電力を、上記直列ストリング内の複数の太陽電池パネルによって供給される総電力をインバータの入力端子における所定の定電圧で除算した値にほぼ等しい電流を有する出力電力に変換する。電力変換部は、直列ストリング内の複数の太陽電池パネルによって供給される総電力をインバータの入力端子における所定の定電圧で除算した値にほぼ等しい電流を有する電力を出力するように、この電力変換部のパルス幅変調を制御する電力変換コントローラを具えることができる。各電力変換部は:バックコンバータ;ブーストコンバータ;パルス幅変調器;及びこのパルス幅変調器を制御してバックコンバータまたはブーストコンバータのいずれかを選択的に動作させるデジタルコントローラを具えている。この太陽光発電設備はさらに、事前設定されたしきい値を上回る負荷がコンバータに加わらない限り、出力電圧を事前設定された安全値に制限する安全モジュールを具えることができる。請求項30の太陽光発電設備は、各太陽電池パネルが複数のセルストリングを具え、各セルストリングは、直列接続された太陽電池セル、及びこれらの直列接続された太陽電池セルをバイパスするように結合されたスイッチングデバイスを具えている。このスイッチングデバイスはトランジスタで構成することができる。各コンバータはさらに、電力関係のデータを監視して送信する監視モジュールを具え、この電力関係のデータは:コンバータへの入力電流;コンバータへの入力電圧;電源の温度;電源の空間的向き;及び利用可能な照射、の少なくとも1つを含む。
本発明の態様によれば、中央負荷に結合された複数のDC電源を有する分散型電力システムにおける負荷内の構成要素の信頼性を向上させる方法が提供され、この方法は:DC電源を中央負荷に結合するステップと;中央負荷への入力を固定値の所定電圧に維持するステップであって、この電圧は負荷内の構成要素にとって安全な動作電圧であるステップと;中央負荷への入力電流を、DC電源から取り出した電力に応じて変化させるステップとを具えている。中央負荷はDC/ACインバータを具えることができ、上記入力を維持するステップは、このインバータへの入力電圧を維持することを含む。DC電源を結合するステップは、複数の太陽電池パネルの各々を、複数のコンバータのそれぞれに結合することと、これらのコンバータのすべてをインバータに結合することを含むことができる。この方法はさらに、それぞれの太陽電池パネルが電気エネルギーを出力し始め次第、それぞれの太陽電池パネルから得られた電圧を昇圧させるように、各コンバータを動作させるステップを具えることができる。
本明細書に含まれその一部を構成する図面は、その説明と共に本発明の実施例を例示し、本発明の原理を説明し例示する働きをする。これらの図面は好適な実施例の主な特徴を図式的方法で例示することを意図したものである。これらの図面は、実際の実施例のすべての特徴を表現することを意図したものではなく、図示した要素の相対寸法を表現することを意図したものでもなく、図示した要素は原寸に比例して描いたものではない。
DC電源を用いた従来の集中型電力ハーベストシステムを例示する図である。 直列接続した一連のDC電源についての電流対電圧の特性曲線を例示する図である。 本発明の態様による、DC電源を用いた分散型電力ハーベストシステムを例示する図である。 本発明の態様による図3のシステムの、異なる条件下での動作を例示する図である。 本発明の態様による図3のシステムの、異なる条件下での動作を例示する図である。 インバータが入力電流を制御する本発明の実施例を示す図である。 本発明の他の態様による、DC電源を用いた分散型電力ハーベストシステムを例示する図である。 本発明の態様による好適なDC−DCコンバータを例示する図である。 本発明の態様の制御機能を含む、本発明の態様による電力変換装置を例示する図である。 従来技術による太陽電池パネルの構成を例示する図である。 本発明の実施例による、太陽電池ストリングにおける電力喪失を低減する装置を例示する図である。 本発明の実施例による、太陽電池ストリングにおける電力喪失を低減する他の装置を例示する図である。 本発明の実施例による、太陽電池ストリングをバイパスする装置を例示する図である。
本発明によって提供されるトポロジーは、従来技術のトポロジーに関連する多くの問題を解決し、従来技術のトポロジーに対する多くの利点を有する。例えば、本発明のトポロジーは、直列接続された不整合な電源、例えば不整合な太陽電池パネル、即ち異なる型式及び電力定格のパネル、さらには異なる製造業者及び半導体材料のパネルを直列接続することを可能にする。本発明のトポロジーは、例えば異なる光または温度条件にさらされる太陽電池パネルのような異なる条件下で動作する電源の直列接続を可能にする。本発明のトポロジーは、直列接続されたパネルを異なる向き、あるいは屋根または構造物の異なる部分に設置することも可能にする。これら及び他の特徴及び利点は以下の詳細な説明より明らかになる。
本発明の態様は、複数のDC電源からの電力を組み合わせて単一電源にするシステム及び方法を提供する。本発明の態様によれば、各DC電源がDC−DC電力コンバータに関連する。これらのDC電源を当該DC電源に関連するコンバータに結合することによって形成されたモジュールを直列結合してモジュールのストリングを提供する。そして、このモジュールのストリングを、その入力電圧を固定されたインバータに直列に結合する。各コンバータ内の最大電力点制御ループは、各DC電源から最大電力を獲得して、この電力を当該電力コンバータからの出力として転送する。コンバータ毎に、ほぼすべての入力電力が出力電力に変換され、このため変換効率は、一部の状況では90%またはそれ以上になり得る。さらに、この制御は、コンバータの入力電流または入力電圧を最大電力点に固定して、コンバータの出力電圧を変化可能にすることによって実行する。電源毎に、1つ以上のセンサが、当該電源に関連するコンバータへの入力電力レベルの監視を実行する。本発明の一部の態様では、マイクロコントローラが、パルス幅変調を用いて、入力から出力への電力転送に用いるデューティサイクルを調整することによって、最大電力点追尾及び制御を実行することができる。
本発明の1つの態様は、各太陽電池パネルの性能を記録及び/または通信することによって、より大きい度合いのフォールトトレランス(耐故障性)、保守性、及び有用性を提供する。本発明の1つの態様では、最大電力点追尾用に使用されるマイクロコントローラを、監視、記録及び通信機能を実行するために使用することもできる。これらの機能は設置中の迅速かつ容易なトラブルシューティング(故障発見、修理)を可能にし、これにより設置時間を大幅に低減する。これらの機能は、保守作業中の問題の迅速な検出にとっても有益である。本発明の態様は、故障した太陽電池パネルの容易な箇所特定、修理、あるいは交換を可能にする。修理または交換が実現可能でない際には、本発明のバイパスの特徴が信頼性の向上をもたらす。
1つの態様では、本発明は太陽電池セルのアレイに関するものであり、これらのセルからの電力を組み合わせる。各コンバータは、単一の太陽電池セルに取り付けることができ、あるいは直列接続、並列接続、または例えば直列接続されたセルのストリングの並列接続のような両者の接続をされた複数の太陽電池セルに取り付けることができる。一実施例では、各コンバータが太陽電池ストリングの1つのパネルに取り付けられている。しかし、太陽光発電に関連して適用可能であるが、本発明の態様はDC電源を用いたあらゆる分散型電力網において用いることができる。例えば、これらの態様は、多数のセルを有するバッテリ、あるいは多数の燃料電池を搭載したハイブリッド自動車において用いることができる。これらのDC電源は、太陽電池セル、太陽電池パネル、燃料電池、バッテリ、等とすることができる。さらに、以下の説明は、DC電源のアレイからの電力を組み合わせてAC電圧源にすることに関係するが、本発明の態様は、DC電源からの電力を組み合わせて他のDC電圧にすることにも適用することができる。
図3に、本発明の実施例による分散型電力ハーベスト構成30を例示する。構成30は、複数の電源、例えば太陽電池パネル301a〜301dを接続して単一電源にすることを可能にする。本発明の1つの態様では、すべての太陽電池パネルの直列ストリングをインバータ304に結合することができる。本発明の他の態様では、太陽電池パネルのストリングの何本かの直列接続を単一のインバータ304に接続することができる。インバータ304は、例えばバッテリバンクを充電するための充電レギュレータのような他の要素に置き換えることができる。
構成30では、各太陽電池パネル301a〜301dを別個の電力コンバータ回路305a〜305dに接続する。1つの太陽電池パネルは、これに関連する電力コンバータ回路と共に、モジュール、例えばモジュール320を形成する。各コンバータ305a〜305dは、それに接続された太陽電池パネル301a〜301dの電力特性に最適に適応し、電力をコンバータの入力端子からコンバータの出力端子に効率的に転送する。コンバータ305a〜305dは、バックコンバータ、ブーストコンバータ、バック/ブーストコンバータ、フライバックまたはフォワードコンバータ、等とすることができる。コンバータ305a〜305dは、複数のコンポーネント(構成要素)コンバータ、例えばバック及びブーストコンバータの直列接続を含むこともできる。
各コンバータ305a〜305dは、当該コンバータの出力電流または出力電圧からのフィードバック信号ではなく、太陽電池パネル301から来る当該コンバータの入力端子からのフィードバック信号を受信する。こうした制御ループの例は最大電力点追尾(MPPT)ループである。コンバータ内のMPPTループは、各太陽電池パネル301a〜301dからの入力電圧及び入力電流を、その最適な電力点にロックする。
従来のDC−DCコンバータは、その入力端子における広い入力電圧範囲、及び所定値に固定された出力電圧を有することができる。従来のDC−DC電圧コンバータでは、コンバータ内のコントローラが入力端子における電流または電圧、及び出力端子における電圧を監視する。このコントローラは、適切なパルス幅変調(PWM)のデューティサイクルを決定し、出力電圧が降下した場合にデューティサイクルを増加させることによって出力電圧を所定値に固定する。従って、従来のコンバータは、出力電圧上で閉じ、出力電圧を用いてコンバータからの出力電圧をさらに調整及び微調整するフィードバックループを含む。出力電圧を変化させた結果として、入力端子から抽出される電流も変化する。
本発明の態様によれば、コンバータ305a〜305dでは、コンバータ内のコントローラ405がコンバータの入力端子における電圧及び電流を監視して、取り付けたパネル301a〜301dから最大電力が抽出されるようにPWMを決定する。コンバータのコントローラ405は、コンバータの入力端子における最大電力点を動的に追跡する。本発明の態様では、従来のDC−DC電圧コンバータが行っているようにフィードバックループを出力電圧上で閉じるのではなく、フィードバックループを入力電力上で閉じて、最大入力電力を追尾する。
各コンバータ305a〜305d内に、その結果太陽電池パネル301a〜301d毎に別個のMPPT回路を有することの結果として、図3に示す実施例における各ストリング303は、直列接続された異なる数または異なるブランドのパネル301a〜301dを有することができる。図3の回路は、各太陽電池パネル301a〜301dの出力端子上でMPPTを連続的に実行して、温度、太陽放射、陰り、あるいは特定の太陽電池パネル301a〜301dに影響する他の性能係数の変化に反応する。その結果、コンバータ305a〜305d内のMPPT回路は各パネル301a〜301dからの最大可能な電力を獲得して、他の太陽電池パネルに影響するパラメータにかかわらず、この電力を出力として転送する。
こうしたものとして、図3に示す本発明の態様は、各コンバータに入力電流及び入力電圧を供給するDC電源の最大電力点における当該コンバータへの入力電流及び入力電圧を追尾して維持する。コンバータに入力されるDC電源の最大電力も当該コンバータから出力される。コンバータの出力電力は、コンバータの入力電流及び入力電圧とは異なる電流及び電圧を有するようにすることができる。コンバータからの電流及び電圧は、回路の直列接続された部分の要求に対応する。
本発明の態様では、コンバータ305a〜305dの出力端子が直列に接続されて単一のDC出力となり、このDC出力は、負荷または電力供給装置への、この例ではインバータ304への入力を形成する。インバータ304は、直列接続されたこれらのコンバータのDC出力をAC電源に変換する。負荷、この場合はインバータ304は、負荷の入力端子における電圧を調整する。即ち、この例では、独立した制御ループ320が入力電圧を設定値、例えば400Vに保持する。その結果、インバータの入力電流は取得可能な電力によって決まり、この電流は、直列接続されたすべてのDC電源を通って流れる電流である。他方では、これらのDC−DCコンバータの出力はインバータの入力電流を有しなければならないが、コンバータに入力される電流及び電圧はMPPTを用いて独立して制御される。
従来技術では、負荷への入力電圧は、取得可能な電力に応じて変化することを許容していた。例えば、太陽光発電設備において大量の太陽光が利用可能である際には、インバータへの入力電圧は1000Vまでにも変化し得る。その結果、太陽光の照射が変化すると共に電圧が変化し、インバータ(あるいは他の電力供給装置または負荷)内の電気的構成部品は変化する電圧を受ける。このことは、これらの構成部品の性能を劣化させやすく、最終的にこれらの構成部品を故障させる。他方では、負荷または電力供給装置、ここではインバータへの電圧または電流を固定することによって、これらの電気的構成部品は常に同じ電圧または電流を受け、従って動作寿命が延びる。例えば、負荷の構成部品(例えば、インバータのコンデンサ、スイッチ及びコイル)は、固定入力電圧または入力電流で、例えばその定格の60%で動作するように選択することができる。このことは、構成部品の信頼性を向上させ、その動作寿命を延ばし、このことは太陽光発電システムのような応用における動作の喪失を回避するために重要である。
図4A及び4Bに、本発明による図3のシステムの、異なる条件下での動作を例示する。好適な構成40は、図3の構成30と同様である。図に示す例では、10個のDC電源401/1〜401/10がそれぞれ、10個の電力コンバータ405/1〜405/10に接続されている。DC電源によって形成されるモジュールと、これらのモジュールに対応するコンバータとが直列に結合されてストリング403を形成する。本発明の1つの態様では、直列接続されたコンバータ405がDC−ACインバータ404に結合されている。
これらのDC電源は太陽電池パネルとすることができ、この例は、1つの例示的場合として太陽電池パネルについて説明する。各太陽電池パネル401は、製造公差、陰り、及び他の要因により異なる出力電力を有し得る。この例の目的のために、図4Aには理想的な場合を例示し、この例ではDC−DC変換の効率が100%であるものと仮定し、パネル501は理想的であるものと仮定する。本発明の一部の態様では、コンバータの効率を非常に高く、約90%〜99%にすることができる。従って、効率100%の仮定は、例示目的では不合理ではない。さらに、本発明の実施例によれば、各DC−DCコンバータは電力コンバータとして構成され、即ち、その入力端子で受けた全電力を非常に低い喪失でその出力端子に転送する。
各太陽電池パネル401の出力電力は、当該パネルに対応する電力コンバータ405内の制御ループによって当該パネルの最大電力点に維持される。図4Aに示す例では、すべてのパネルが十分な太陽光照射を受け、各太陽電池パネル401が200Wの電力を供給する。その結果、MPPTループは、パネルからの200Wの全体を当該パネルに関連するコンバータに転送する電流及び電圧レベルを取り出す。即ち、MPPTによって定められた電流及び電圧がコンバータへの入力電流Iin及び入力電圧Vinを形成する。この出力電圧は、インバータ404において設定された定電圧によって決まり、これについては以下で説明する。そして出力電流Ioutは、総電力、即ち200Wを出力電圧Voutで除算した値である。
上述したように、本発明の特徴によれば、インバータ404への入力電圧はインバータによって、制御ループ420を用いて制御される(この例では一定に保たれる)。この例の目的として、この入力電圧は400Vに保たれるものと仮定する(220VのACに変換するための理想的な値である)。10個の直列接続された電力コンバータが存在し、各々が200Wを供給するものと仮定したので、インバータ404への入力電流は2000W/400V=5Aであることがわかる。従って、各コンバータ401/1〜401/10を通って流れる電流は5Aでなければならない。このことは、この理想的な例では、各コンバータが200W/5A=40Vの出力電圧を供給することを意味する。ここで、パネル毎(完全に整合するパネルを仮定する)のMPPTがVMPP=32Vを定めるものと仮定する。このことは、インバータへの入力電圧が32Vであり、入力電流が200W/32V=6.25Aであることを意味する。
ここで、他の例を挙げ、この例ではシステムが理想的なモード(即ち、完全に整合するDCソース、及び全電力がインバータに転送される)に維持されているが、環境条件は理想的ではない。例えば、1つのDC電源が過熱し、故障し、あるいは図4Bの例におけるように9番目の太陽電池パネル401/9が陰になり、その結果40Wの電力しか生成していない。他のすべての条件は図4Aの例における通りであり、他の9個の太陽電池パネル401は陰になっておらず、まだ200Wの電力を生成している。電力コンバータ405/9は、太陽電池パネル501/9が最大電力点で動作している状態を保つためのMPPTを含み、今、この最大電力点は陰りにより低下している。
このストリングから取得可能な総電力は現在9×200W+40W=1840Wである。インバータへの入力はまだ400Vに維持されているので、インバータへの入力電流は現在、1840W/400V=4.6Aである。このことは、ストリング内のすべての電力コンバータ405/1〜405/10の出力は4.6Aでなければならないことを意味する。従って、陰になっていない9個のパネルについては、コンバータは200W/4.6A=43.5Vを出力する。他方では、陰になっているパネルパネル401/9に取り付けられたコンバータ405/9は40W/4.6A=8.7Vを出力する。計算をチェックすれば、インバータへの入力は、9個のコンバータが生成している43.5Vと1個のコンバータが生成している8.7Vとを加算することによって得られ、即ち(9×43.5V)+8.7V=400Vである。
陰になっていない9個のパネルは引き続き図4AにおけるMPPTによって制御され、これにより32Vかつ6.25Aであり続ける。他方では、9番目のパネル401/9は陰になっているので、そのMPPTが28Vに低下したものと仮定する。その結果、9番目のパネルの出力電流は40W/28V=1.43Aになる。この例に見られるように、すべてのパネルが、動作条件にかかわらずその最大電力点で動作する。図4Bの例で示すように、1個のDC電源の出力が大幅に低下しても、システムは、インバータへの入力電圧を固定し、そして各コンバータへの入力を独立的に制御してDC電源からMPP(最大電力点)の電力を取り出すことによって、比較的高い出力電力を維持する。
図4A及び4Bに例示するトポロジーの利点は多数あることがわかる。例えば、直列接続された太陽電池パネルのようなDC電源が整合している必要がない。その結果、直列ストリングは、異なる製造業者からのパネル、あるいは屋根の異なる部分上(即ち、異なる空間的向き)に設置したパネルを利用することができる。さらに、いくつかのストリングを並列接続した場合は、これらのストリングが整合する必要はなく、むしろ、各ストリングは異なるパネル、あるいは異なる数のパネルを有することができる。このトポロジーは、ホットスポットの問題を軽減することによって信頼性を強める。即ち、図4Aに示すように、陰になったパネル401/9は1.43Aであるのに対し、陰になっていないパネルの出力端子における電流は6.25Aである。構成要素が直列接続されている際のこうした電流の相違は、陰になっているパネルに大きな電流を強制的に通し、このことはこの構成要素の過熱及び故障を生じさせ得る。しかし、入力電圧を独立して設定し、各パネルから取り出して当該パネルのコンバータに向ける電力を、各時点における当該パネルのMPPに応じて独立して設定する本発明のトポロジーによって、各パネルの電流は、直列接続されたコンバータから取り出される電流とは独立している。
電力をパネル毎に独立して最適化するので、パネルはBIPV設備内の異なる面及び向きに設置することができる。従って、建物一体型設備における低い電力利用の問題が解決され、より多数の設備を有益にすることができる。
説明したシステムは、弱い光の条件におけるエネルギーハーベスト(獲得)の問題も容易に解決することができる。少量の光でも、コンバータ405を動作させるのに十分であり、その結果コンバータ405はインバータに電力を転送し始める。少量の電力しか取得可能でない場合は、小さい電流しか存在しないが、電圧はインバータを機能させるのに十分なほど高く、電力は実際に獲得される。
本発明の態様によれば、インバータ404は、インバータ404の入力端子における最適電圧を維持するための制御ループを含む。図4Bの例では、インバータ404への入力電圧は制御ループ420によって400Vに維持される。コンバータ405は、太陽電池パネルから取得可能な電力のほぼすべてをインバータ404の入力端子に転送する。その結果、インバータ404への入力電流は、太陽電池パネルによって供給される電力、及び調整された設定電圧、即ち定電圧のみに依存する。
図1及び図3Aに示す従来のインバータ104は、変化する条件、例えば照射、温度、及び太陽電池アレイの経年変化に適応するために非常に広範囲の入力電圧を有する必要がある。このことは、本発明により設計したインバータ404とは対照的である。インバータ404は広範囲の入力電圧を必要とせず、従って設計がより単純であり、より信頼性が高い。こうしたより高い信頼性は、とりわけ、インバータの入力端子における電圧スキップ(飛躍)が存在せず、従ってインバータの構成要素がより低い電気的ストレスを受けてより長持ちすることによって達成される。
インバータ404が回路の一部である際には、パネルからの電力は、インバータに接続することのできる負荷に転送される。インバータ404がその最適な入力電圧で動作することを可能にするために、太陽電池アレイによって生成され、かつ負荷によって使用されない過剰電力は消費される。過剰電力は、電力設備会社に売る選択肢が利用可能であれば、電力設備会社に売電することによって処理することができる。電力網から外れている太陽電池アレイについては、過剰電力をバッテリに蓄電することができる。さらに他の選択肢は、隣接する複数の家屋を一緒に接続してマイクロ電力網を形成し、家屋間での電力の平衡(バランス)を可能にする。太陽電池アレイから取得可能な過剰電力を蓄電または売電しない場合は、過剰電力を消費するための他のメカニズムを用意する。
図4A及び4Bに関して説明した特徴及び利点は、少なくとも部分的に、インバータの入力端子に供給される電圧をインバータに定めさせることに起因する。その結果、インバータがその入力端子における電流を定める設計を実現することができる。こうした構成を図4Cに示す。図4Cは、インバータが入力電流を制御する本発明の実施例を例示する。各太陽電池パネル401の出力電力は、当該パネルに対応する電力コンバータ405内の制御ループによって当該パネルの最大電力点に維持される。図4Cに示す例では、すべてのパネルが十分な太陽光照射を受け、各太陽電池パネル401は200Wの電力を供給する。その結果、MPPTループは、200W全部をパネルから当該パネルに関連するコンバータに転送するための電流レベル及び電圧レベルを取り出す。この電圧はインバータ404において設定された定電流によって決まり、これについては以下で説明する。そして出力電圧Voutは、全電力、即ち200Wを出力電流Ioutで除算した値である。
上述したように、本発明の特徴によれば、インバータ404への入力電流は、インバータが制御ループ420を用いて定める。この例の目的で、この入力電流は5Aに保たれるものと仮定する。各々が200Wを供給する10個の直列接続された電力コンバータに接続されているものと仮定したので、インバータ404への入力電圧は2000W/5A=400Vであることがわかる。従って、各コンバータ405/1〜405/10を通って流れる電流は5Aでなければならない。このことは、この理想的な例では、各コンバータが200W/5A=40Vの電圧を供給することを意味する。ここで、パネル毎のMPPTがVMPP=32Vを定めるものと仮定する。このことは、インバータへの入力電圧が32Vであることを意味し、その入力電流は200W/32V=6.25Aとなる。
その結果、インバータに電圧ではなく電流を制御させることによって同様の利点が達成される。しかし、従来技術とは異なり、パネルの出力の変化がインバータに流れ込む電流の変化を生じさせない、というのは、この電流はインバータ自体によって定められるからである。従って、インバータが電流または電圧を一定に保つように設計されていれば、パネルの動作にかかわらず、インバータへの電流または電圧は一定のままである。
図5に、本発明の他の態様による、DC電源を用いた分散型電力ハーベストシステムを例示する。図5は、並列に結合した複数のストリング503を例示する。各ストリングは複数のモジュールの直列接続であり、各モジュールは、コンバータ505に結合されたDC電源501を有する。このDC電源は太陽電池パネルとすることができる。このストリング503の並列接続の出力は、ここでも並列に、シャントレギュレータ506及び負荷コントローラ504に接続されている。負荷コントローラ504は、図4A及び4Bと同様にインバータとすることができる。シャントレギュレータは、その端子間の電圧を一定に維持する。シャントレギュレータ506は過剰電力を消費して、インバータ504への入力における入力電圧を調整された値に維持して、インバータの入力電圧が増加することを防止する。シャントレギュレータ506を通って流れる電流はインバータ504によって取り出される電流を補償して、インバータの入力電圧が一定値、例えば400Vに維持されることを保証する。
インバータの入力電圧を固定することによって、インバータの入力電流は取得可能な電力取り出し量に応じて変化する。この電流は、直列接続されたコンバータのストリング503どうしの間で分流される。各コンバータが、当該コンバータの入力電圧を当該コンバータに関連するDC電源の最大電力点に維持する制御ループを含む際に、コンバータの出力電流が決まる。コンバータの電力とコンバータの出力電流とを合わせてコンバータの出力電圧が決まる。コンバータ内の電力変換回路は、コンバータの出力電圧を用いてコンバータの入力電圧をステップアップまたはステップダウンして、この入力電圧からMPPTによって定められたコンバータの出力電圧を得る。
図6に、本発明による好適なDC−DCコンバータ605を例示する。DC−DCコンバータは通常は、可変または固定のDC入力電圧を、回路の要求に応じてステップダウンまたはステップアップのいずれかを行って、より高い定出力電圧またはより低い定出力電圧にするために用いられる。しかし、図6の実施例では、DC−DCコンバータを電力コンバータとして使用し、即ち入力電圧を出力電力に転送し、この電力コンバータの入力電圧はMPPTにより変化するのに対し、出力電流はインバータへの一定の入力電圧によって定められる。即ち、DC電源の動作条件に応じて、入力電圧及び入力電流は随時変化し得るし、出力電圧及び出力電流も随時変化し得る。
コンバータ605は、入力端子614及び616で、当該コンバータに対応するDC電源601に接続されている。DC電源601の変換された電力は出力端子610、612を通って回路に出力される。入力端子614、616と出力端子610、612との間に、コンバータ回路の残りの部分が位置し、この部分は、入力コンデンサ620及び出力コンデンサ640、逆流防止ダイオード622、642、及びコントローラ606及びインダクタ608を含む電力変換回路を含む。
入力端子616と614とはコンデンサ620によって分離され、コンデンサ620はDC電圧に対して開路として作用する。出力端子610及び612もコンデンサ640によって分離され、コンデンサ640もDC出力電圧に対して開路として作用する。これらのコンデンサはDC阻止またはAC結合コンデンサであり、当該コンデンサに対して選択された周波数の交流を受けると短絡する。出力端子610と612との間に結合されたコンデンサ640も、上述した電力変換回路の一部として動作する。
ダイオード642は、出力端子610と612との間に、電流が出力端子612の正のリード線からコンバータ605内に逆流し得ないようにする極性で結合されている。ダイオード622は、正の出力リード線612からDC電流に対する短絡路として作用するインダクタ608を通った所と負の入力リード線614との間に、出力端子612からの電流が太陽電池パネル601内に逆流することを防止する極性で結合されている。
DC電源610は太陽電池パネルとすることができる。線614と616との間には、パネル601の太陽電池セル内で生成される正孔対による電位差が存在する。コンバータ605は、太陽電池パネル601によって供給される電流及び電圧を連続的に監視し、最大電力点追尾アルゴリズムを用いることにより、このパネルからその最大電力点における電流を抽出することによって、最大出力電力を維持する。コントローラ606は、ピーク電力追尾を実行するためのMPPT回路またはアルゴリズムを含む。ピーク電力追尾及びパルス幅変調PWMは共に、所望の入力電圧及び入力電流を達成するように実行される。コントローラ606内のMPPTは、例えば摂動兼観測(P&O:Perturb and Observe)、増分コンダクタンス、等のようなあらゆる通常のMPPTとすることができる。しかし、特に、MPPTはパネル上、即ち、コンバータの出力端子ではなくコンバータへの入力端子で直接実行される。そして発生した電力は出力端子610及び612に転送される。1つのコンバータ605の正のリード線612が次のコンバータ605の負のリード線610に接続されるように、複数のコンバータ605の出力端子を直列に結合する。
図6では、コンバータ605はバック・プラス・ブースト・コンバータとして示している。本明細書で用いる「バック・プラス・ブースト」とは、図6に示すようなブーストコンバータが直接後続するバックコンバータであり、文字通り「カスケード接続されたバックコンバータ−ブーストコンバータ」としても見ることもできる。電圧を降圧させる場合には、ブースト部は実質的に短絡される。電圧を昇圧させる場合には、バック部は実質的に短絡される。「バック・プラス・ブースト」とは、「バック/ブースト・トポロジー」とは異なり、バック/ブースト・トポロジーは電圧を昇圧または降圧させる際に用いることのできる旧式的トポロジーである。バック/ブースト・トポロジーの効率は本質的に、バックまたはブーストより低い。これに加えて、与えられた要求に対して、バック/ブーストコンバータは機能するために、バック・プラス・ブースト・コンバータより大型の受動構成部品を必要とする。従って、図6のバック・プラス・ブースト・トポロジーはバック/ブースト・トポロジーより高い効率を有する。しかし、図6の回路は、バック動作中であるかブースト動作中であるかを連続的に決定する。所望の出力電圧が入力電圧と同様である際の一部の状況では、バック部及びブースト部は共に動作状態であり得る。
コントローラ606は、バックコンバータ回路及びブーストコンバータ回路と共に用いられるパルス幅変調器PWM、またはデジタルパルス幅変調器DPWMを含むことができる。コントローラ606は、バックコンバータ及びブーストコンバータを制御して、バック動作を実行すべきかブースト動作を実行すべきかを決定する。一部の状況では、バック部及びブースト部が共に、一緒に動作し得る。即ち、図4A及び4Bの実施例に関して説明したように、入力電圧及び入力電流は、出力電流及び出力電圧の選択とは独立して選択する。さらに、入力値の選択も出力値の選択も、DC電源の動作に応じてあらゆる瞬時に変化し得る。従って、図6の実施例では、コンバータは、あらゆる時点で入力電流及び入力電圧の選択値が、出力の要求に応じてアップコンバート(上方変換)またはダウンコンバート(下方変換)されるように構成されている。
1つの実現では、コンバータ605の一部の機能を内蔵する集積回路(IC)604を用いることができる。IC604は随意的に、屋外の太陽光発電設備に存在する過酷な極限温度に耐えることのできる単一のASICである。ASIC604は、25年以上の長い平均故障間隔(MTBF:Mean Time Between Failures)向けに設計することができる。しかし、複数の集積回路を用いるディスクリート回路の解決法も同様に用いることができる。図6に示す好適な実施例では、コンバータ605のバック・プラス・ブースト部はIC604として実現される。実際的な考察はシステムの他の区分をもたらし得る。例えば、本発明の1つの態様では、IC604は2つのICを含むことができ、一方はシステム内の大電流及び高電圧を処理するアナログICであり、一方は制御論理回路を含む単純な低電圧デジタルICである。このアナログICはパワー(電力用)FETを用いて実現することができ、これは代わりにディスクリート構成部品、FETドライバ、A/D、等で実現することができる。このデジタルICはコントローラ606を形成することができる。
図に示す好適な回路では、バックコンバータは、入力コンデンサ620、トランジスタ628及び630、トランジスタ628と並列に配置したダイオード622、及びインダクタ608を含む。トランジスタ628、630の各々は寄生ボディダイオード624、626を有する。図に示す好適な回路では、ブーストコンバータは、バックコンバータと共用のインダクタ608、トランジスタ648及び650、トランジスタ650と並列に配置したダイオード642、及び出力コンデンサ640を含む。トランジスタ648、650の各々は寄生ボディダイオード644、646を有する。
図1に示すように、直列配置内に電子素子を追加することはシステムの信頼性を低下させ得る、というのは、1つの電子構成部品が壊れればシステム全体に影響し得るからである。具体的には、直列接続された素子の1つの故障により、この故障素子において直列接続の回路が開放される場合は、直列配置全体を通って流れる電流が停止し、これによりシステム全体の機能を停止させる。本発明の態様は、回路の電気素子が、この素子に関連し、この素子が故障した場合に電流を搬送する1つ以上のバイパス経路を有する。例えば、バック部またはブースト部のいずれかの各スイッチングトランジスタはそれ自身のバイパスを有する。いずれかのスイッチングトランジスタの故障時に、回路のこの素子はバイパスされる。また、インダクタの故障時に、電流は、ブーストコンバータ内に用いられるトランジスタの寄生ダイオードを通って、故障したインダクタをバイパスする。
図7に、本発明の態様による電力コンバータを例示する。図7はとりわけ、本発明の実施例によるDC−DCコンバータ705の監視及び制御機能を強調する。図にはDC電圧源701も示す。簡略化したバック兼ブーストコンバータ回路の部分をコンバータ705として示す。図に示す部分は、スイッチングトランジスタ728、730、748及び750、及び共通インダクタ708を含む。各スイッチングトランジスタは電力変換コントローラ706によって制御される。
電力変換コントローラ706はパルス幅変調(PWM)回路733、及び保護部737を含むデジタル制御マシン730を含む。電力変換コントローラ706はマイクロコントローラ790に結合され、マイクロコントローラ790はMPPTモジュール719を含み、そして随意的に通信モジュール709、監視兼記録モジュール711、及び保護モジュール735を含む。
電流センサ703は、DC電源701とコンバータ705との間に結合することができ、電流センサ703の出力は、これに関連するアナログ−デジタル・コンバータ723を通してデジタル制御マシン730に供給することができる。電圧センサ704は、DC電源701とコンバータ705との間に結合することができ、電圧センサ704の出力は、これに関連するアナログ−デジタル・コンバータ724を通してデジタル制御マシン730に供給することができる。電流センサ703及び電圧センサ704を用いて、DC電源、例えば太陽電池パネル701からの出力電流及び出力電圧を監視する。測定した電流及び電圧はデジタル制御マシン730に供給して、コンバータの入力電力を最大電力点に維持するために用いる。
PWM回路733は、コンバータ回路のバック部及びブースト部のスイッチングトランジスタを制御する。このPWM回路は、デジタルパルス幅変調(DPWM)回路とすることができる。インダクタ708及びスイッチングトランジスタ750で取得したコンバータ705の出力は、PWM回路733を制御するために、アナログ−デジタル・コンバータ741、742を通してデジタル制御マシン730に供給される。
ランダムアクセスメモリー(RAM)モジュール715及び不揮発性ランダムアクセスメモリー(NVRAM)モジュール713は、マイクロコントローラ790の外部に配置することができるが、マイクロコントローラ790に結合されている。温度センサ779及び1つ以上の外部センサインタフェース707をマイクロコントローラ790に結合することができる。温度センサ779を用いて、DC電源701の温度を測定することができる。物理インタフェース(PHY)717をマイクロコントローラ790に結合し、これを用いてマイクロコントローラからのデータを標準的な通信プロトコル及び物理層に変換することができる。コンバータ内には内部電源装置739を含めることができる。
本発明の種々の態様では、電流センサ703は、電流を測定するために用いることのできる種々の技術によって実現することができる。本発明の1つの態様では、電流測定モジュール703は非常に低い値の抵抗を用いて実現される。この抵抗の両端の電圧は、この抵抗を通って流れる電流に比例する。本発明の他の態様では、電流測定モジュール703は電流プローブを用いて実現され、この電流プローブはホール効果を用いて、直列抵抗を追加することなしに導体を通る電流を測定する。電流を電圧に変換した後に、データをローパスフィルタに通し、そしてデジタル化することができる。電流センサ703に関連するアナログ−デジタル・コンバータは、図7にA/Dコンバータ723として示す。結果的なデータにおけるエリアシング効果は、アナログ−デジタル・コンバータの適切な分解能及びサンプルレートを選択することによって回避することができる。電流センシング技術が直列接続を必要としない場合は、電流センサ703はDC電源701に並列に接続することができる。
本発明の1つの態様では、電圧センサ704が単純な電圧測定技術を用いて太陽電池パネルの出力電圧を測定する。アナログ電圧をローパスフィルタに通してエリアシングを最小化する。そして、アナログ−デジタル・コンバータを用いてデータをデジタル化する。電圧センサ704に関連するアナログ−デジタル・コンバータは、図7にA/Dコンバータ724として示す。A/Dコンバータ724は、DC電源701で測定したアナログ電圧から適切にサンプリングしたデジタル信号を発生するために十分な分解能を有し、DC電源701は太陽電池パネルとすることができる。
最大電力点を追尾するためにコンバータの入力端子で収集した電流及び電圧は、監視目的で用いることもできる。十分な分解能を有するアナログ−デジタル・コンバータは、パネルの電圧及び電流を適正に評価することができる。しかし、パネルの状態を測定するためには、さらに低いサンプルレートでも十分なことがある。ローパスフィルタは、パネルの状態を評価するのに低いサンプルレートで十分であることを可能にする。電流及び電圧データは、分析のために監視兼記録装置に供給する。
温度センサ779は、システムが分析プロセスにおいて温度データを用いることを可能にする。温度は、一種の故障及び問題を示す。さらに、電源が太陽電池パネルである場合は、パネルの温度は出力電力生産の係数である。
1つ以上の外部センサインタフェース707は、種々の外部センサをコンバータ705に接続することを可能にする。外部センサを随意的に用いて、太陽電池パネル701、または太陽電池パネル701を接続することによって形成されるストリングまたはアレイの状態の分析を強化する。外部センサの例は、周囲温度センサ、太陽放射センサ、及び隣接するパネルからのセンサを含む。外部センサは外部に取り付ける代わりにコンバータ705内に集積することができる。
本発明の1つの態様では、電流及び電圧センサ703、704、及び随意的な温度センサ及び外部センサ705、707から取得した情報を、通信インタフェース709を用いて中央分析ステーションに送信して、監視、制御、及び分析を行うことができる。中央分析ステーションは図には示していない。通信インタフェース709はマイクロコントローラ790を通信バスに接続する。通信バスはいくつかの方法で実現することができる。本発明の1つの態様では、通信バスはイーサネット(登録商標)またはRS422のようなオフ・ザ・シェルフ通信バスを用いて実現される。無線通信または電力線通信のような、パネルを接続している電力線上で実現することのできる他の方法も用いることができる。双方向通信を用いる場合には、中央分析ステーションはマイクロコントローラ790によって収集したデータを要求することができる。その代わりに、またはこれに加えて、センサ703、704、705、707から取得した情報を、監視兼記録モジュール711を用いて、RAM715またはNVRAM713のようなローカルメモリにローカルに記憶することができる。
センサ703、704、705、707からの情報は、太陽電池アレイ内の電力喪失に関連する多種の故障の検出及び箇所特定を可能にする。高性能の分析を用いて、太陽電池アレイの特定部分を洗浄または交換するような修正措置を提案することもできる。センサ情報の分析により、環境条件または設置ミスによって生じる電力損失を検出し、高価で困難な太陽電池アレイの試験を回避することもできる。
その結果、本発明の1つの態様では、マイクロコントローラ790は、MPPTモジュール719内のMPPTアルゴリズムに基づいて、コンバータ705に取り付けられたDC電源からコンバータ705への入力電力の最大電力点を維持すると同時に、センサ703、704、705、707からの情報を収集する。収集した情報はローカルメモリ713、715に記憶して、外部の中央分析ステーションに送信することができる。本発明の1つの態様では、マイクロコントローラ790は、NVRAM713に記憶された事前に定めたパラメータを用いて動作する。NVRAM713に記憶された情報は、製造番号、使用する通信バスの種類、状態更新率、及び中央分析ステーションのIDのようなコンバータ705についての情報を含むことができる。この情報は、伝送の前に、センサによって収集したパラメータに追加することができる。
コンバータ705は、太陽電池アレイの設置中に設置するか、あるいは既存の設備に追設することができる。両方の場合において、コンバータ705はパネル接合用の接続ボックス、あるいはパネル701どうしを接続するケーブルに接続することができる。各コンバータ705には、容易な設置及び太陽電池パネル701及びパネルケーブルへの接続を可能にするためのコネクタ及びケーブル配線を設けることができる。
本発明の1つの態様では、物理インタフェース717を用いて、標準的な通信プロトコル及び物理層に変換し、これにより、設置及び保守中に、コンバータ705を、コンピュータまたはPDAのような種々のデータ端末の1つに接続することができる。そして分析はソフトウェアとして実現し、このソフトウェアは標準的なコンピュータ、組込みプラットフォーム、あるいは専用装置上で実行される。
コンバータ705の設置プロセスは、各コンバータ705を太陽電池パネル701に接続することを含む。センサ703、704、705、707の1つ以上を用いて、太陽電池パネル701とコンバータ705とが適切に結合されていることを保証することができる。設置中に、製造番号のようなパラメータ、物理的箇所、及びアレイの接続トポロジーをNVRAM713に記憶することができる。分析ソフトウェアはこれらのパラメータを用いて、太陽電池パネル701及びアレイ内の将来の問題を検出することができる。
DC電源701が太陽電池パネルである場合は、太陽光発電の太陽電池パネルの設置者が直面する1つの問題は安全性である。太陽電池パネル701は、太陽光のある日中に直列接続される。従って、いくつかの太陽電池パネル701が直列接続されている設置の最終段階では、パネルのストリング両端の電圧が危険レベルに達し得る。家庭用の設置では600Vもの電圧が普通である。従って、設置者は感電死の危険に直面する。パネル701に接続されたコンバータ705は、こうした危険を防止するためのビルトイン(内蔵)機能を用いることができる。例えば、コンバータ705は、所定の最小負荷を検出するまで出力電圧を安全レベルに制限する回路またはハードウェアまたはソフトウェアの安全モジュールを含むことができる。この所定負荷を検出して初めて、マイクロコントローラ790はコンバータ705からの出力電圧を立ち上げる。
安全メカニズムを提供する他の方法は、コンバータ705とこれに関連するパネルのストリングまたはアレイ用のインバータとの間の通信を用いることである。この通信は例えば電力線通信とすることができ、大きな、あるいは潜在的に危険な電力レベルが取得可能になる前にハンドシェークを提供することができる。従って、コンバータ705は、インバータに電力を転送する前に、関連するアレイ内のインバータからのアナログまたはデジタルの解除信号を待機する。
上述したDC電源701の監視、制御、及び分析の方法は、太陽電池パネル上、あるいは太陽電池パネルのストリングまたはアレイ上で、あるいはバッテリまたは燃料電池のような他の電源に対して実現することができる。
図8に、従来技術による太陽電池パネルの構成を例示する。図8では、太陽電池パネル800が太陽電池セル805を具え、これらの太陽電池セルは直列接続されてストリング810にグループ化されている。ストリング810は互いに直列接続されている。ストリング810毎にバイパスダイオード820を設けて、1つのストリングの出力電力が低下した場合に、セルを負電圧領域に入れる代わりに、このストリングをそれぞれのダイオード820を経由してバイパスすることができ、セルを負電圧領域に入れることは、これらのセルにおける電力消費をもたらすか、これらのセルを焼失させ得る。しかし、電流がダイオードを通って流れると、これらのダイオードはエネルギーを消費する。例えば、5Aの電流が0.7Vの順方向電圧を有する通常のダイオードを通って流れる場合は、この損失は3.5Wである。実際は、この損失は簡単に10Wに達し得る。
図9に、本発明の実施例による、太陽電池ストリング内の電力損失を低減する構成を例示する。図9では、太陽電池パネル900は太陽電池セル905で作製され、これらの太陽電池セルは直列接続されてストリング910にグループ化されている。ストリング910は互いに直列接続されている。ストリング910毎にバイパスダイオードを設けて、1つのストリングの出力電力が低下した場合に、このストリングをそれぞれのダイオード920経由でバイパスすることができる。これに加えて、FETまたはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)のようなスイッチングデバイス925をバイパス配置に接続して、それぞれのダイオードをバイパスすることができる。一旦、スイッチングデバイス925が、電流が1つのダイオード920を経由して流れていることを検出すると(あるいは、一旦、ストリング910の両端の電圧が負であることを検出すると)、そのスイッチングデバイス925を活性化する。このことは、電流をこのスイッチングデバイスに導き通し、これにより、エネルギーの損失が大幅に低減される。この検出は、例えばストリングの両端の電圧またはダイオードを通る電流を検出することによって行うことができる。
図10に、本発明の実施例による、太陽電池ストリング内の電力損失を低減する他の構成を例示する。図10では、太陽電池パネル1000は太陽電池セル1005で作製され、これらの太陽電池セルは直列接続されてストリング1010にグループ化されている。ストリング1010は互いに並列接続されている。ストリング1010毎に、FETまたはIGBTのようなバイパス・スイッチングデバイスを設けて、1つのストリングにおける出力電力低下の場合に、このストリングを、それぞれのスイッチングデバイス1025経由でバイパスすることができる。一旦、ストリング1010が(弱い照射によるにせよ故障によりにせよ)逆バイアスに入ったことを検出すると、そのスイッチングデバイス1025をオン状態にし、これにより、電流がそれぞれのスイッチングデバイス1025を経由して流れる。その検出は、例えば当該ストリングの電圧または電流を検出することによって行うことができる。
図11に、本発明の実施例による、太陽電池ストリングをバイパスする構成を例示する。即ち、図11は、例えば図6のコンバータのようなコンバータを利用して、太陽電池ストリング及び/または太陽電池ストリングの両端に結合されたダイオードのバイパスをトリガすることのできる方法を例示する。図11では、太陽電池パネル1100は太陽電池セル1105で作製され、これらの太陽電池セルは直列接続されてストリング1110にグループ化されている。ストリング1110は互いに並列接続されている。ストリング1110毎にバイパスダイオード1120が設けられ、これにより、1つのストリングの出力電力が低下した場合に、このストリングをそれぞれのダイオード1120経由でバイパスすることができる。しかし、図10に関して説明したように、これらのダイオードは省略することができる。これに加えて、FETまたはIGBTのような1つのスイッチングデバイス1125をバイパス配置に接続して、それぞれのストリング1110及び/またはダイオード1120をバイパスすることができる。一旦、太陽電池ストリングが逆バイアスに入ったことを検出すると、そのスイッチングデバイス1125はコントローラ906によって活性化される。このことは電流をスイッチングデバイス1125に導き通し、これによりエネルギーの損失が大幅に低減される。この検出は例えば、図7の素子703及び704に関して説明したように、ストリングの両端の電圧またはダイオードを通る電流を検出することによって行うことができる。
本発明は、あらゆる点で限定的ではなく例示的であることを意図した特定例に関して説明してきた。本発明を実施するために、ハードウェア、ソフトウェア及びファームウェアの多種の組合せが適していることは、当業者にとって明らかである。さらに、明細書の考察及び明細書に開示した本発明の実施により、本発明の他の実現は当業者にとって明らかである。本明細書及び例は好適なものに過ぎないと考えるべきであり、本発明の真の範囲は請求項の記載及びこれと等価なものによって示されることを意図している。

Claims (43)

  1. 分散型電力ハーベストシステムにおいて、
    複数のDC電源と;
    複数のコンバータとを具え、
    前記コンバータの各々が、
    それぞれの前記DC電源に結合された入力端子と;
    他の前記コンバータに直列に結合され、これにより直列ストリングを形成するための出力端子と;
    前記コンバータの前記入力端子における電圧及び電流を所定基準に応じて設定する回路ループと;
    前記入力端子で受けた電力を前記出力端子における出力電力に変換する電力変換部とを具え、
    前記分散型電力ハーベストシステムがさらに、
    前記直列ストリングに結合された電力供給装置であって、当該電力供給装置への入力を所定値に維持する制御部を具えた電力供給装置を具えている
    ことを特徴とする分散型電力ハーベストシステム。
  2. 前記制御部が、前記電力供給装置への入力電圧を所定値に維持することを特徴とする請求項1に記載の分散型電力ハーベストシステム。
  3. 前記制御部が、前記電力供給装置への入力電流を所定値に維持することを特徴とする請求項1に記載の分散型電力ハーベストシステム。
  4. 前記電力供給装置がDC/ACインバータを具えていることを特徴とする請求項1に記載の分散型電力ハーベストシステム。
  5. 前記電力供給装置がバッテリ充電器を具えていることを特徴とする請求項1に記載の分散型電力ハーベストシステム。
  6. 前記回路ループが、前記コンバータの前記入力端子における電圧及び電流を、それぞれの前記DC電源の最大電力点に設定する最大電力点追尾部を具えていることを特徴とする請求項1に記載の分散型電力ハーベストシステム。
  7. 前記電力変換部が、
    バックコンバータと;
    ブーストコンバータと;
    前記最大電力点追尾部、及び前記出力端子における電流または電圧に応答して、前記バックコンバータまたは前記ブーストコンバータのいずれかを選択的に作動させるコントローラと
    を具えていることを特徴とする請求項6に記載の分散型電力ハーベストシステム。
  8. 前記バックコンバータと前記ブーストコンバータとがインダクタを共用し、前記コントローラがパルス幅変調部を具えていることを特徴とする請求項7に記載の分散型電力ハーベストシステム。
  9. 前記制御部が、前記電力供給装置に並列に結合されたシャントレギュレータであって前記入力電圧を事前に選択した一定入力電圧に調整するシャントレギュレータを具えていることを特徴とする請求項1に記載の分散型電力ハーベストシステム。
  10. さらに、前記電力供給装置に結合された1つ以上の追加的な直列ストリングを具えていることを特徴とする請求項1に記載の分散型電力ハーベストシステム。
  11. さらに、
    複数の電流センサと;
    複数の電圧センサとを具え、
    前記電流センサの各々及び前記電圧センサの各々が、それぞれの前記DC電源の間に結合されて、それぞれ電流情報及び電圧情報を前記最大電力点追尾部に提供することを特徴とする請求項1に記載の分散型電力ハーベストシステム。
  12. 前記複数のDC電源の各々が、太陽電池パネルまたは建物一体型太陽電池パネルを具えていることを特徴とする請求項1に記載の分散型電力ハーベストシステム。
  13. 前記複数のDC電源の少なくとも1つが燃料電池を具えていることを特徴とする請求項1に記載の分散型電力ハーベストシステム。
  14. 前記複数のDC電源の少なくとも1つがバッテリを具えていることを特徴とする請求項1に記載の分散型電力ハーベストシステム。
  15. 前記コンバータの各々がさらに、所定事象が発生するまで、前記出力電力を事前設定された安全値に制限する安全モジュールを具えていることを特徴とする請求項1に記載の分散型電力ハーベストシステム。
  16. 前記所定事象が、事前設定されたしきい値を上回る負荷が前記コンバータに加わったこと、または解除信号を検出したことの少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項15に記載の分散型電力ハーベストシステム。
  17. 前記コンバータの各々がさらに、複数のスイッチングデバイスを具え、前記スイッチングデバイスの各々が、少なくとも1つの前記DC電源への電流バイパスを形成することを特徴とする請求項1に記載の分散型電力ハーベストシステム。
  18. 前記太陽電池パネルが複数のセルストリングを具え、前記セルストリングの各々が、直列接続された太陽電池セル、及び前記直列接続された太陽電池セルをバイパスするように結合されたスイッチングデバイスを具えていることを特徴とする請求項12に記載の分散型電力ハーベストシステム。
  19. 前記スイッチングデバイスがトランジスタで構成されていることを特徴とする請求項18に記載の分散型電力ハーベストシステム。
  20. 前記コンバータの各々がさらに、状態関係データを監視して送信する監視モジュールを具え、前記状態関係データは、前記コンバータへの入力電流、前記コンバータへの入力電圧、前記DC電源の温度、前記コンバータへの入力電力、及び利用可能な照射、の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の分散型電力ハーベストシステム。
  21. 複数のDC電源及び複数のDC電力コンバータを有する分散型電力ハーベストシステムから電力を獲得する方法において、
    前記DC電源をそれぞれの前記DC電力コンバータに結合するステップと;
    前記DC電力コンバータを直列に結合し、これにより少なくとも1つの直列ストリングを形成するステップと;
    前記直列ストリングを電力供給装置に結合するステップと;
    前記電力供給装置への入力電圧または入力電流の一方を所定値に固定し、これにより、前記直列ストリングを通って流れる電流を、前記DC電源によって供給される電力に応じて変化させるステップと;
    前記DC電源の各々から出力される電力を個別に制御して、それぞれの前記DC電力コンバータへの入力電圧及び入力電流を所定基準に応じて個別に変化させるステップと
    を具えていることを特徴とする方法。
  22. 前記入力電圧または入力電流の一方を固定するステップが、前記入力電圧または入力電流の一方を所定の一定値に固定することを含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
  23. 前記直列ストリングを電力供給装置に結合するステップが、前記直列ストリングをDC/ACインバータに結合し、前記ACインバータへの入力電圧を固定することを含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
  24. 前記方法がさらに、出力電力を監視するステップを具え、このステップは、前記DC電源の最大電力点を追尾するステップを含み、前記入力電圧及び前記入力電流を個別に変化させるステップが、前記入力電圧及び前記入力電流を、前記DC電源の各々から最大電力を取り出すことのできる値に設定することを含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
  25. さらに、前記DC電力コンバータの各々の入力電圧及び入力電流を個別に、前記直列ストリングを通って流れる電流によって決まる電流レベル及び浮動電圧を有する出力電力に変換するステップを具えていることを特徴とする請求項21に記載の方法。
  26. さらに、前記DC電力コンバータの各々の入力電圧及び入力電流を個別に、前記直列ストリングを通って流れる電流によって決まる電流レベル及び浮動電圧を有する出力電力に変換するステップを具えていることを特徴とする請求項23に記載の方法。
  27. さらに、前記DC電力コンバータ上の負荷を監視し、前記負荷が事前設定された値に達するまで、前記電力コンバータの各々からの出力電力を事前設定された安全レベルに制限するステップを具えていることを特徴とする請求項21に記載の方法。
  28. さらに、前記DC電源及び前記DC電力コンバータの少なくとも一方の出力電力を監視し、前記出力電力が所定特性を示した際に、前記DC電源及び前記DC電力コンバータの少なくとも一方の電流をバイパスさせることを特徴とする請求項21に記載の方法。
  29. さらに、前記DC電力コンバータの各々を個別に動作させて電力関係データを監視して報告するステップを具え、前記電力関係データは、前記DC電力コンバータへの入力電流、前記DC電力コンバータへの入力電圧、前記DC電源の温度、前記DC電力コンバータへの入力電力、及び利用可能な照射、の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項21に記載の方法。
  30. DC/ACインバータであって、当該DC/ACインバータへの入力電圧または入力電流を所定値に維持する手段を具えたDC/ACインバータと;
    互いに並列接続されて前記DC/ACインバータに結合された複数の直列ストリングとを具え、
    前記直列ストリングの各々が、
    複数の太陽電池パネルと;
    複数のコンバータとを具え、
    前記コンバータの各々が、
    それぞれの太陽電池パネルに結合された入力端子と;
    他の前記コンバータに直列に結合され、これにより直列ストリングを形成するための出力端子と;
    前記コンバータの前記入力端子における電圧及び電流を、それぞれの前記太陽電池パネルの最大電力点に応じて設定する最大電力点追尾部と;
    前記入力端子で受けた電力を、前記出力端子における出力電力に変換する電力変換部と
    を具えていることを特徴とする太陽光発電設備。
  31. 前記所定値が一定値を含むことを特徴とする請求項30に記載の太陽光発電設備。
  32. 前記電力変換部が、前記入力端子で受けた電力を出力電力に変換し、前記出力電力が、前記直列ストリング内の前記複数の太陽電池パネルによって供給される総電力を前記DC/ACインバータの入力端子における前記所定値の電圧で除算した値にほぼ等しい電流を有することを特徴とする請求項30に記載の太陽光発電設備。
  33. 前記電力変換部が、当該電力変換部のパルス幅変調を制御する電力変換コントローラを具えて、前記直列ストリング内の前記複数の太陽電池パネルによって供給される総電力を前記DC/ACインバータの入力端子における前記所定値の電圧で除算した値にほぼ等しい電流を有する電力を出力することを特徴とする請求項32に記載の太陽光発電設備。
  34. 前記電力変換部の各々が、
    バックコンバータと;
    ブーストコンバータと;
    パルス幅変調器と;
    前記パルス幅変調器を制御して、前記バックコンバータまたは前記ブーストコンバータのいずれかを選択的に動作させるデジタルコントローラと
    を具えていることを特徴とする請求項33に記載の太陽光発電設備。
  35. 前記直列ストリングの各々がさらに、
    各々が前記太陽電池パネルの1つの出力電流を測定し、測定した電流信号をそれぞれの前記デジタルコントローラに送信する複数の電流センサと;
    各々が前記太陽電池パネルの1つの出力電圧を測定し、測定した電圧信号をそれぞれの前記デジタルコントローラに送信する複数の電圧センサとを具え、
    前記デジタルコントローラの各々が、取得可能な最大電力を得るように電流及び電圧を調整する
    ことを特徴とする請求項30に記載の太陽光発電設備。
  36. 事前設定されたしきい値を上回る負荷が前記コンバータに加わらない限り、前記太陽光発電設備の出力電圧を事前設定された安全値に制限する安全モジュールを具えていることを特徴とする請求項30に記載の太陽光発電設備。
  37. 前記太陽電池パネルの各々が複数のセルストリングを具え、前記セルストリングの各々が、直列接続された太陽電池セル、及び前記直列接続された太陽電池セルをバイパスするように結合されたスイッチングデバイスを具えていることを特徴とする請求項30に記載の太陽光発電設備。
  38. 前記スイッチングデバイスがトランジスタで構成されていることを特徴とする請求項37に記載の太陽光発電設備。
  39. 前記コンバータの各々がさらに、状態関係データを監視して送信する監視モジュールを具え、前記状態関係データは、前記コンバータへの入力電流、前記コンバータへの入力電圧、前記太陽電池パネルの温度、前記太陽電池パネルの空間的向き、及び利用可能な照射、の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項30に記載の太陽光発電設備。
  40. 中央負荷に結合された複数のDC電源を有する分散型電力システムにおける、前記中央負荷内の構成要素の信頼性を向上させる方法において、
    前記DC電源を前記中央負荷に結合するステップと;
    前記中央負荷への入力を、固定値の所定電圧に維持するステップであって、前記所定電圧は、前記中央負荷内の構成要素にとって安全な動作電圧であるステップと;
    前記中央負荷への入力電流を、前記DC電源から取り出される電力に応じて変化させるステップと
    を具えていることを特徴とする方法。
  41. 前記中央負荷がDC/ACインバータを具え、前記入力を維持するステップが、前記DC/ACインバータへの入力電圧を維持することを含むことを特徴とする請求項40に記載の方法。
  42. 前記DC電源を結合するステップが、複数の太陽電池パネルの各々を、複数のコンバータのそれぞれに結合し、前記複数のコンバータのすべてを前記DC/ACインバータに結合することを含むことを特徴とする請求項41に記載の方法。
  43. さらに、それぞれの前記太陽電池パネルが電気エネルギーを出力し始め次第、それぞれの前記太陽電池パネルから得られた電圧を昇圧させるように、各コンバータを動作させることを特徴とする請求項42に記載の方法。
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