JP2010521185A - 無煙シガレット代替製品 - Google Patents

Abstract

【課題】ユーザーが通常のシガレットの喫煙とできるだけ類似した喫煙ができるようにすること。
【解決手段】本発明は、吸入可能なエアロゾルを放出するよう活性物質および／またはアロマ物質を揮発させるための方法であって、過剰な空気によって燃焼することが好ましい可燃性ガスのうちの燃焼ガスの一部または全体が、オプションとして周辺空気と混合された状態で活性物質および／またはアロマ物質貯蔵部を通過し、燃焼ガスの比率により、オプションとして前記燃焼ガスと周辺空気との混合により目標温度を選択することができる、活性物質および／またはアロマ物質を揮発させるための方法に関する。本発明は、および活性物質および／またはアロマ物質貯蔵部（３２）を含むマウスピース（３）と、前記マウスピースの端部に１つ以上の空気の入口および１つ以上の高温空気出口を有するケーシングを備えた加熱部材（２）とを備え、前記加熱部材（２）は、可燃性ガス、好ましくはプロパンまたはブタンガスにより、ガスタンク（２２）を満たすための充填バルブ（２１）と、前記ガスタンク（２２）からバーナー（２５）へガスを制御しながら放出するための調節バルブ（２４）と、前記バーナー（２５）により発生された熱によって前記空気を加熱するための物質交換器（２６）とを備え、前記マウスピース（３）は、前記加熱部材（２）に取り外し自在に接続され、ユーザーによる前記マウスピース（３）での吸い込みによって発生された負圧および／または空気の流れにより、前記調節バルブ（２４）の制御が実行される、吸入可能なエアロゾルを放出するための、シガレットまたはシガーの形状および寸法で前記方法を実行する装置にも関する。本発明は、かかる装置のための燃料供給ステーションにも関する。
【選択図】図５

Description

（発明の分野）
本発明は一般的には、ニコチンおよび添加物を無煙状態で吸入するための方法およびデバイスに関する。

（発明の背景）
従来の紙巻きタバコ（以下シガレットと称す）に火をつけると、タバコが燃焼し、この燃焼中に生じる煙が（主流煙として）吸入されるか、または周辺の環境に（副流煙として）放出される。

主流煙は、消費者の健康を損なう決定的な要因であるが、消費者が望むような快感を消費者に与えるものである。副流煙は、受動喫煙者の健康を損なう決定的な要因であり、受動喫煙者にも消費者にも望まれるものではない。

シガレットの煙からは４８００種類を超える異なる物質が識別されており、このうちの約７０の物質には明らかに発癌性がある。

しかしながら、シガレットにとって代わるほどのものはこれまで開発されていない。現実には、公知のほとんどの製品はニコチン代替物であり、快楽を提供する製品ではなく、喫煙癖を解消する製品として開発されたものである。

他方、シガレットの否定的な特徴を有しない、シガレットの代替物を提供することを目的とする公知の製品には、喫煙者にとって受け入れ難い深刻な欠点があることが多い。

これら製品に共通していることは、（煙の）エアロゾルを放出するために熱を使ってシガレットを燃焼させるのではなく、他のエネルギー源を使用しており、このため、ほとんどの製品には副流煙を生じさせる主要発生源がなくなっていることである。

加熱抵抗器の形態をした電気エネルギー手段、誘導ヒータまたは超音波噴霧器によって物質を揮発させるデバイスが知られているが、これらデバイスは、それらのサイズおよび重量のために手で持っていなければならず、製造が極めて高価であり、および／またはそれらの（重金属）成分に起因して環境的に好ましい状態で廃棄することが困難であるという欠点を有している。

燃焼性炭素含有固体、例えばセルロース発泡体、炭などからエネルギーを得る製品も考えられている。この製品の欠点は一般には副流煙が生じることであるが、その副流煙は、従来のシガレットまたは（小型）葉巻タバコ（以下シガーと称する）よりも量が少なく、基本的には有害性の低い物質しか含んでいない。

（発明の目的）
本発明の目的は、ユーザーが通常のシガレットを喫煙するときの行為にできるだけ類似した行為をすることができるようにすることである。この目的のための方法およびこの方法に基づくデバイスを開発しなければならない。サイズおよび重量に関し、手および口の双方でのデバイスの触感は、シガレットまたは（小型）シガーの触感にできるだけ類似していなければならない。デバイスの取り扱いおよびコストは、従来のシガレットまたは（小型）シガーの消費と極めて異なるものであってはならない。

前記目的は、本発明によれば、吸入可能なエアロゾルを放出するよう活性物質および／またはアロマ物質を揮発させるための方法であって、過剰な空気によって燃焼させることが好ましい可燃性ガスのうちの燃焼ガスの一部または全体が、オプションとして周辺空気と混合された状態で、活性物質および／またはアロマ物質貯蔵部を通過し、燃焼ガスの比率により、オプションとして前記燃焼ガスと周辺空気との混合により所望する温度を選択することができる、活性物質および／またはアロマ物質を揮発させるための方法を提供することにより達成される。

好ましくは、ニコチンとアロマの混合物を吸入するためのかかる方法は、空気とガスとの混合物をクリーンに燃焼させることにより可能となる。すなわち廃ガスは、窒素と、健康に無害な二酸化炭素と、水と、オプションの残留酸素から成るので、危険を生じることなく吸入できる。熱交換器のみによって空気に熱が伝えられる方法と対照的に、かかる方法の利点は、この方法が基づく原理に起因し、より高い効率およびより低い製造コストと組み合わされた極めて小さい寸法でこの方法を実現するためのデバイスを具現化できることである。

別の構造では、可燃性ガスの質量流量を調節することによって前記燃焼ガスの比率またはこれら燃焼ガスと周辺空気との混合比の設定を実行し、吸い込みによって生じた低圧力および／または空気の流れによって可燃性ガスの質量流量の調節を実行することが好ましい。

上記方法は、シガレットまたは小型シガーのバンドを備えたフィルタに好ましくは形状および寸法が類似し、活性物質および／またはアロマ物質貯蔵部（３２）を含むマウスピース（３）と、
シガレットまたは（小型）シガーのタバコストランドに好ましくは形状および寸法が類似し、高温の廃ガスを発生するための加熱部材（２）とを備え、前記加熱部材（２）は、前記マウスピースの端部に１つ以上の空気の入口および１つ以上の高温空気出口を有するハウジングスリーブ（２０）と、
可燃性ガス、好ましくはプロパンまたはブタンガスにより、ミニチュアガスタンク（２２）を満たすための充填バルブ（２１）と、
前記ガスタンク（２２）から好ましくは実質的に過剰な空気で前記可燃性ガスを燃焼させるバーナー、例えばプリミックスバーナー（２５）へガスを制御しながら放出するための調節バルブ（２４）と、
前記バーナー（２５）により発生された熱によって前記空気を加熱するための物質移動交換器（２６）とを備え、
前記マウスピース（３）は、吸入可能なエアロゾルを放出するよう、シガレットまたはシガーの形状および寸法に類似した、前記加熱部材（２）に取り外し自在に接続され、前記マウスピース（３）での吸い込みによって発生された低圧力および／または空気の流れにより、前記調節バルブ（２４）により前記バーナー（２５）の制御を実行する、できるだけ完全にシガレットを喫煙する行為に類似させるという目的を有する本発明に係わるデバイスにより実行される。

周辺空気と部分的に、または完全に混合されたバーナー（２５）からの廃ガスは、マウスピース（３）を通過し、このように発生された高温空気により活性物質および／またはアロマ物質貯蔵部（３２）内に位置する物質を気化させ、よって例えばこれら物質をエアロゾルとして吸入できるようにする。

かかる方法およびこの方法に基づくデバイスの利点は多数あり、さまざまである。まず第１に、複雑な物質、例えばタバコを燃焼させることによって生じる煙による迷惑がない。第２に、可燃性ガスが極端にクリーンに燃焼することに起因し、副流煙が発生せず、よって受動喫煙により第三者に害を与えない。第３に、従来のシガレットと対照的に、活性物質および／またはアロマ物質、並びにそれらの数を意図的に選択できるので、それらを吸入しても、通常のシガレットの場合よりも健康に対する害が少なく、発癌性作用も意図的に排除できる。換言すれば、従来の感じでの燃焼は生じないので、第三者に迷惑を与えることなく、制御された状態のエアロゾル組成物を得ることができる。

ユーザーに受け入れられるようになるのに不可欠であるこのような利点は、物質移動交換器からの加熱された空気のみにより、すなわちエネルギー源と直接接触することにより、貯蔵部を加熱することなく、ましてや燃焼させることもなく、活性物質および／またはアロマ物質を揮発させる（吸入可能なエアロゾルを形成する）ことにより得られる。本発明の目的のために、吸入可能なエアロゾルは基本的には固体および／または液体中に懸架した粒子と空気との混合物である。この吸入可能なエアロゾルは、ミスト、すなわち好ましくはできるだけ微細ダストのない、液体懸架粒子と空気とから主に成る混合物を含むことが好ましい。

エアロゾルを形成するための電気エネルギー源に基づく公知の方法と対照的に、本発明に係わる方法およびそれに基づくデバイスは、大電力充電バッテリーを必要としないので、製造コストを低くすることができ、廃棄の問題をより大幅に少なくできる。

更に、可燃性ガス、例えばライターガス、好ましくはプロパンおよび／またはブタンガスは、エネルギー源として本発明の別の利点を提供する。その理由は、この可燃性ガスは、良好なカロリー値と優れた環境上の適合性とを兼ね備えているからである。更に、このエネルギー源を選択することにより、現行のインフラストラクチャーおよび経験を利用することが可能となるので、製造コストをかなり低減できる。

更に、デバイス、加熱部材（２）とマウスピース（３）とを組み合わせた部品の形状および寸法により、従来の使用に極めて類似した使用法が可能となる。これに関連し、「シガレットまたはシガーの形状および寸法」なるフレーズは、デバイス、加熱部材（２）およびマウスピース（３）の組み合わされた部品が、基本的には円筒形状であり、約６ｍｍ〜約１４ｍｍの間の直径、好ましくは約８〜１１ｍｍの直径、および約５０〜約１５０ｍｍ、好ましくは約７５〜１０５ｍｍの間の長さを有することを意味する。更に、公知のデバイスと比較して重量が極めて軽いため、ユーザーによる取り扱いがより容易となるので、手で支えなくてもデバイスを口にくわえたままにすることもできる。

従来のシガレットまたは（小型）シガーを吸う動作に類似させるために不可欠である加熱部材（２）の寸法を小さくすることは、加熱部材（２）内のミニチュアガスタンク（２２）の容積が１つの消費ユニットに限定され、加熱部材（２）内にプリミックスバーナー（２５）のための点火機能が設けられていない場合にしか可能でない。本発明の目的のために必要な、加熱部材（２）の再使用性は、加熱部材（２）に液化ガスを再充填する機能およびデバイスを完成する加熱部材（２）を点火する機能を、燃料供給ステーション（１）に付与することによって保証される。

本発明に係わるデバイスに点火すること（すなわち燃焼をスタートするか、または喫煙動作を開始すること）は、デバイスをユーザーが吸い、同時にマウスピースから離れた方の端部を火炎（通常この火炎は燃料供給ステーションで発生される）内に維持すること（しかしながら別の方法として、従来のライターまたはマッチを使用してもよい）によって実行することにより、シガレットを取り扱う類似性が更に高まっている。

公知の製品と対照的に、エネルギー源をスタートするのに手動スイッチは不要であり、エネルギー源として、高いカロリー値を有する可燃性ガスを選択しているので、従来のシガレットのための使用期間の間、１つのガスタンクで充分である。一旦、１つのタンクを使用すると、バーナーの火は自動的に消え、ユーザーがデバイスをオフにすることを忘れてもよいようになっているので安全性が高まっている。更に、その消費前にその都度燃料供給ステーションで加熱部材に燃料を再充填しなければならない。

シガレットに火を付けることに極めて類似するこの手順は、ユーザーがデバイスのマウスピース（３）を一旦くわえると、プリミックスバーナー（２５）に点火のために充分なガスだけを放出する調節バルブ（２４）によって可能になる。

この調節バルブ（２４）は、ユーザーが吸い込むことによって生じる低圧力および／または空気の流れによって制御できる。このバルブは、調節部材と、回復力を発生するための手段（２４１）とを備え、前記調節部材は、第１の最小限開放された状態と、第２の開放状態とを有し、前記調節部材は、発生された低圧力および／または空気の流れにより、回復力に抗して第１の最小限開放された状態から、第２の開放状態に変位でき、回復力を発生するための前記手段は、前記調節部材を第１の最小限放出された状態に戻すことができるように選択されている。

かかるバルブの利点は、例えば可燃性ガスを調節する場合に、少なくとも２つの基本作動モード、すなわち作動火炎（開放状態）およびパイロット火炎（最小限の開放状態）を提供できることである。

更にユーザーがデバイス内で充分低い圧力および／または空気流を発生させると、このためすぐに調節部材が開放状態に移行し、ガスが逃げることができる。同時に、ユーザーによってガスが点火された場合、ガスはバーナー内で燃焼する。

空気流による調節は、基本的には空気チャンネル内に位置し、吸い込みによって生じる空気流によって作動される調節部材に、流れに対する障害物を配置することによって達成される。吸い込みによって生じるバルブ本体の上流側と下流側の圧力差を使って、バルブ本体が変位されるときに低圧力による調節が行われる。当然ながら、２つの調節オプション方法を組み合わせることもできる。充分な空気流を、例えば１５〜２０ｍｌ／ｓ、一般には約１７.５ｍｌ／ｓの容積流量と見なすことができる。対応する低圧力は、５０〜５００ｍｂａｒ、好ましくは１００〜２００ｍｂａｒの値となる。

流量を調節できるよう、吸い込みによりバルブが開放されると、回復力を発生するための手段（２４１）、例えばスプリングに張力が加えられる。

ユーザーがマウスピースをくわえるのを止めると、調節部材はその回復力により押し戻される。

従って、これに関連し、「最小限の開放状態」または対応するフレーズである「最小限の流量」または「最小限の流れ断面」は、下流側バーナー内の火炎が消えないようにするのに充分な少量のガスが流れる状態を意味する。パイロット火炎としても知られる、この結果生じる作動状態により、可能な最小のガスを消費するだけで、ユーザーはバーナーをその都度再点火しなくても、何回も吸うことができる。このことは、本発明に係わるデバイスを用いる場合に、よりコンパクトな構造とするのに有利である。

第２の開放状態では、前記調節部材は、前記低圧力および／または空気の流れに応じ、最小限開放された状態と完全に開放された状態との間で可変制御可能となっている、流れ断面を開放することが好ましく、よってユーザーの吸い込みの強度またはユーザーの喫煙の癖に応じた微細な調節を可能にする。

このデバイスの別の構造では、このデバイスは、前記ミニチュアガスタンク（２２）と調節バルブ（２４）との間に設けられたメインバルブ（２３）を更に備え、前記調節バルブ（２４）は、前記マウスピース（３）を前記加熱部材（２）に接続することによって開放され、前記マウスピース（３）を外すことによって再び閉鎖されるようになっている。これによって、デバイスがすぐに作動できる状態にないとき、すなわち加熱部材にマウスピースが取り付けられていないときガスが逃げないことを保証できる。

別の構造では、レギュレータ（２４）は、加熱部材（２）とマウスピース（３）とが分離された後に、第３の別の閉鎖状態となることができる。この閉鎖状態は、調節部材が低圧力および／または空気流にさらされるまでマウスピースを再び取り付けると、維持される。この低圧力および／または空気流は最小値を超えると、調節部材を最小開放状態、開放状態または最小開放状態と開放状態との間の状態に変位させる。

この第３の閉鎖状態によって、新しいマウスピース（３）が設けられており、燃料が供給されている状態にある加熱部材（２）を貯蔵することが可能となり、または喫煙を開始したくなるまで、すなわち加熱部材に点火するまで、ガスを逃がすことなく加熱部材を手に持つことが可能となる。

加熱部材（２）のプリミックスバーナー（２５）は、液化ガスプリミックスバーナーであることが好ましい。すなわち液化ガスの完全燃焼が保証されるよう、可燃性混合物がノズルから出る前に可燃性混合物が形成される。このタイプのバーナーとして、例えばナイネン、イカリ、マトリックスまたは触媒バーナーがあり、これらの一部はストームライターおよび小型の手動ガス供給ハンダゴテとして知られているものである。

使用中の従来のシガレットとの類似性は、ユーザーがマウスピースを吸うとすぐに、マウスピースとは反対の端部で生じる白熱によって更に完全なものとなる。このことは例えば火炎内または火炎の前頭部に配置された金属メッシュによって達成される。デバイスを吸うごとに、より大きく、より高温の作動火炎によりメッシュは白熱状態となる。このメッシュは、本例では極めて耐熱性の高いものでなければならない。すなわち火炎内で達する温度で燃焼してはならない。例えばかかるメッシュは、タングステンまたはタングステン合金から構成できる。

触媒バーナーとしてのバーナー（２５）の好ましい構造では、白熱メッシュは同時にオプションとして触媒、例えばプラチナまたはパラジウムに対する支持体として作動する。

作動中に極めて高い温度に達することが時々あり得るので、過熱安全デバイス、例えばバイメタル式サーモスタットを設けることが望ましい。このような安全デバイスは、過熱状態が生じた場合に伸長し、調節バルブを閉じ、バーナーへのガスの供給を遮断するように構成できる。この閉鎖と遮断の次に、例えば伸長により調節バルブが閉じられる別の（第４の）状態に進んでもよいし、また調節バルブを第３の状態に押し戻す状態に進んでもよい。いずれの制御も、例えばスプリングの変位により回復力を発生させるための手段（２４１）、たとえば、スプリングに作用させ、前記手段がバルブを第４の閉鎖位置に位置させるか、または変形として第３の閉鎖位置に位置させるようすることによって達成できる。

貯蔵部内に存在する物質を揮発させるのに必要な空気は、本発明によれば、「物質移動交換器」（２６）により加熱される。貯蔵部を離間する際に吸入空気がまだ１００℃の温度となっている場合、例えば少なくとも１８０℃の吸入空気の温度上昇が必要であるので、加熱部材（２）は、可燃性ガスの燃焼からの廃ガスが少なくとも一部が高温空気として使用される物質移動交換器２６を含むことが好ましく、この交換器では、必要な温度に達するように新鮮な空気と廃ガスとを混合することができる。従って、例えば廃ガスのうちの３〜１００％、好ましくは５〜５０％を高温空気流内に導入できる。

本発明にかかわるデバイスの寸法がコンパクトになっていることに起因し、高温空気出口に接続される高温空気チャンネル（２７）のうちの１つ以上が加熱部材（２）のガスタンク（２１）を中心に同心状に配置されるように前記デバイスを構成することが望ましい。これら高温空気チャンネル（２７）は、物質移動交換器（２５）からの加熱された空気を、マウスピースが取り付けられている高温空気出口にガイドする。加熱された空気はチャンバ内に存在する活性物質とアロマ物質を気化するために貯蔵部（３２）のチャンバ（単数または複数）を通って、ユーザーの口へガイドされる。

このように物質が使用される結果、味蕾およびニコチンレセプターが刺激される。従って、好ましい実施例では、このデバイスは、活性物質および／またはアロマ物質貯蔵部（３２）内に活性物質としてのニコチンおよびオプションとしてのアロマ物質、更にオプションとしての別の添加剤および補助剤、例えばカプサイシンのような刺激物、安定化剤、例えばプロピレングリコール、揮発補助剤、例えばエタノールなどを含む。

複数の配合成分を含む貯蔵部（３２）では、例えば活性物質に対して必要な気化エネルギーが異なることに起因し、複数のチャンバ内にオプションのアロマ物質およびオプションの別の添加物および補助剤が、別々に存在するか、および／または混合されていることが好ましいか、またはそのようになっていることが必要なこともある。これらチャンバは、例えば流れ断面および／または貯蔵部材料などを変えることによって、個々の成分の好ましい摂取量が得られるように、寸法および形状に対して異なる特徴を有することができる。

上記ガス、例えばブタンおよび／またはプロパンは、化学量論的に燃焼するとき、例えば１以上のλ_ａｉｒ値（空気比）で燃焼するとき、二酸化炭素（ＣＯ_２）および水（Ｈ_２Ｏ）を発生するように完全に反応するので、燃焼廃ガスは健康の見地からクリーンである。それにもかかわらず、実質的に過剰な空気と共に燃焼作動する場合でも、特に負荷の変化に応答する場合、λ_ａｉｒ値が一時的に１未満となる場合があり得る。すなわち燃焼の一部が不完全となり、このことは実際に、物質移動交換器の場合、例えば廃ガスの一部が周辺空気と混合されることによって加熱のために直接使用されるとき、吸入される空気内に少量の一酸化炭素（ＣＯ）が生じ得る。

従って、このデバイスの別の実施形態は、物質移動交換器（２６）の下流側に一酸化炭素酸化触媒、例えばホプカライト触媒を配置し、少量の一酸化炭素が無害な二酸化炭素（ＣＯ_２）に変換されるように対策を講じるものである。

本発明の別の特徴は、本発明に係わるデバイスの前記加熱部材（２）に取り外し自在に接続し、この加熱部材を満たすための燃料供給ステーション（１）を提供することにあり、この燃料供給ステーション（１）は、容積が前記加熱部材（２）の前記ミニチュアガスタンク（２２）の容積の倍数、例えば、少なくとも１００倍、好ましくは、少なくとも２００倍となっているガス貯蔵タンク（１１）と、前記加熱部材の前記充填バルブ（２１）に形状嵌合および／または強制嵌合によって気密状態で接続可能な出口バルブ（１７）とを備える。これによってユーザーはマウスピース（３）を取り外した後に（または取り付ける前に）、再使用可能な加熱部材（２）に可燃性ガスを充填することが可能となる。燃料供給ステーション（１）がない場合、特に従来のシガレットまたは（小型）シガーを使用することに関して、本発明に係わるデバイスの取り扱いおよびコストに大きな差がないようにするという本発明の目的を完全に達成することはできない。

燃料供給ステーション（１）は、加熱部材（２）を満たすという目的を果たすだけでなく、使用されない場合、この加熱部材を貯蔵するようにも働くことが好ましい。従って、別の実施形態では、前記燃料供給ステーション（１）は、貯蔵キャビティ（１８）を有する加熱部材を貯蔵するための手段を備え、この貯蔵手段は、閉位置において前記加熱部材の反対の端部をカバーする移動自在な蓋（１９）と共に、前記加熱部材（２）のマウスピース端部部分を収納するための出口バルブ（１７）を少なくとも部分的に囲む。この蓋（１９）は、加熱部材（２）のオプションとして、まだ高温となっている端部をカバーするので、例えば耐熱性かつ好ましくは断熱性材料から、熱シールドとして構成することが好ましく、このようにすることによってユーザーは、挿入された加熱部材（２）と共に燃料供給ステーション（１）を安全に、例えばユーザーのポケットへ即座に入れることができる。

別の構造では、燃料供給ステーション（１）は、更に点火デバイス（１６３）、例えば圧電点火器を含むことができ、この点火器を用いて加熱部材（２）とマウスピース（３）とを含むデバイスに点火できる。

別の好ましい構造では、かかる点火デバイス（１６３）の他に、燃料供給ステーション（１）は更にバーナーバルブ（１６２）およびバーナー（１６４）、例えば拡散バーナー、部分プリミックスバーナー、または好ましくはプリミックスバーナーを含むことが好ましく、かかる場合、バーナーバルブ（１６２）と、点火デバイス（１６３）と、バーナー（１６４）とは、第１にデバイス（加熱部材）に点火するように働き、第２に、加熱部材（２）とは別個に従来のライターとして使用できる完全なライターを構成する。

利用できる構造上の空間が不充分であることに起因し、加熱部材のミニチュアガスタンク（２２）は、使用するごとに液化ガスで完全に満たさなければならず、必要な使用時間にわたってバーナー（２５）を作動できるようにするには、この液化ガスは、少なくとも９０％、好ましくは１００％が液相状態で存在していなければならない。好ましくは、必要な取り扱いが簡単でなければならないという理由から、燃料供給ステーション（１）は、貯蔵キャビティ（１８）内に挿入された後に、ユーザーへの指示がなくても自動的に加熱部材（２）を液化ガスで満たさなければならない。

これを達成するには、燃料供給ステーション（１）の再充填バルブ（１７、２１）および加熱部材（２）が接続され、開放されている状態において、燃料供給ステーション（１）のガス貯蔵タンク（１１）が、実質的に完全に空の状態となるまで、燃料供給ステーション側は、常時、液化ガスを液化するのに必要な蒸気圧よりも高い圧力になっていなければならない。これによって燃料供給ステーション（１）の空間位置にかかわらず、液化ガスで加熱部材（２）を満たすことが保証される。

このことは、調節経路に沿って軸方向に移動自在なピストン（１２）により、不活性ガス、好ましくは窒素が充填された第１チャンバ（１３）と、可燃性ガス、好ましくはプロパンまたはブタンガスが充填された第２チャンバ（１４）とにサブ分割されたガス貯蔵タンク（１１）を有する燃料供給ステーション（１）であって、前記不活性ガスが充填された前記第１チャンバ（１３）内の圧力は、可燃性ガスが充填されたチャンバ内のガスを液相状態に維持するよう、前記ピストン（１２）の全調節経路に沿って充分高くなっている、燃料供給ステーション（１）によって達成される。

液化ガスチャンバ（１４）が空のとき、このことは加圧ガスチャンバ（１３）がガス貯蔵タンク（１１）内の全空間を占有することを意味し、加圧ガスの圧力は液化ガスチャンバ（１４）のために、例えばブタンが提供されている場合には例えば３バールに達する。液化ガスチャンバ（１４）がブタンによって満たされている場合、このブタンは常に液相状態で存在し、加圧ガスチャンバ（１３）内のガスがピストン（１２）によって加圧されている。上記例では、例えば充填後、液化ガスチャンバ（１４）がガス貯蔵タンクの容積のうちの８５％を占有する場合、システムの全圧力は約２１バールに達する。

例えば、車両内で直射日光に露光された場合に生じ得る許容できない圧力からガス貯蔵タンク（１１）を保護するために、不活性ガスで満たされたガスチャンバ（１３）は、圧力レリーフバルブ（１３１）により周辺環境に接続されている。従って、過圧が生じた場合に可燃性液化ガスが漏れることはないので、爆発の危険もない。

液化ガスチャンバ（１４）は、減圧器（１５）により出口バルブ（１７）に接続されており、更に可能な場合には介在スロットル（１６１）を有する一体的ライター（１６）を備えた燃料供給ステーション（１）の変形構造例では、バーナーバルブ（１６２）に接続される。

減圧器（１５）は、上流系において液化ガスを液相状態に維持するのに、背圧が充分高くなるように構成されている。従って、このことは加熱部材（２）に再充填するたびに、加熱部材が一方で常に液化ガスによって完全に満たされ、他方で液化ガスチャンバ（１４）が完全には空とならない場合に、ガス貯蔵タンク（１１）内で発生するような過剰に高い圧力に加熱部材（２）もバーナーバルブ（１６２）もさらされることがないことが保証されている。

燃料供給ステーション（１）は、使い捨て製品として設計できるが、ガス貯蔵タンク（１１）に再充填し、貯蔵タンクが一旦空となった場合に貯蔵タンクを更に使用することが可能となるよう、ガス貯蔵タンク（１１）に充填するための充填バルブ（１４１）を燃料供給ステーション（１）が含むことが好ましい。

本発明は、明らかに、個々の部品、例えば再使用可能な加熱部材（２）、使い捨て可能なマウスピース（３）および関連する燃料供給ステーション（１）にも関する。本発明は、好ましくはオプションとして複数のマウスピースを備えた、上記のような燃料供給ステーションおよび加熱部材を含むキットにも関する。

これら３つのすべての部品を使用するだけで、喫煙動作にできるだけ完全に類似させるという本発明の目的を達成するデバイスを提供することが可能となる。

本明細書で提案するデバイスにより、次のような有利な特徴が得られる。
・シガレットに似た外観となること（マウスピースを有する加熱部材の場合）
・シガレットの場合のように主流煙内でニコチンが放出されること
・シガレットを喫煙するときのような風味が得られること
・シガレットを喫煙するときのように、口内および喉で若干の刺激感および灼熱感が得られること
・取り扱いがシガレットに類似していること
・製造コストが低いので、燃料供給ステーションおよび加熱部材の販売価格を低く、好ましくは１０ユーロ以下の販売価格とすることができること
・従来のシガレットに対して、副流煙内の有害物質を少なくとも５０％、好ましくは少なくとも９５％低減できること（廃ガス：空気＋水およびＣＯ_２のみ）
・従来のシガレットと比較して、主流煙における有害物質を、少なくとも２０％、好ましくは少なくとも５０％、配合剤の選択によっては少なくとも９０％も低減できること（廃ガス：（＋空気）＋例えばニコチンおよびアロマ）
・健康に有害となる可能性のある物質、例えば発癌性物質を意図的に排除でき、更に配合剤および放出物の摂取量を許容可能な限度値より意図的に低くできること
以下、添付図面を参照し、本発明の所定の構造について説明する。

フローチャートのフォームをした本方法の略図である。平行四辺形は、本方法に関係する物質を示し、一方、四角形は、本方法のサブプロセスを示す。細い矢印は液化ガスの運動によって生じる流れを記号化したものであり、一方、太い矢印は、吸い込みによって生じる空気の流れを示す。破線は、液化ガスの質量流量速度に対する空気の低圧力および／または流れの影響を示す。 デバイスの部品、すなわち燃料供給ステーション１と、加熱部材２と、マウスピース３の略図であり、ａ）燃料供給ステーション１に挿入された加熱部材２を示す。再充填バルブ１７および２１は、加熱部材２が満たされるように開放状態となっている。ｂ）加熱部材２のメインバルブ２３が開放されるように、バヨネット閉鎖部品２７と３１とを接続することによって、どのように加熱部材２にマウスピース３がねじ込まれるかを示している。 デバイスの部品の略図であり、ねじ込みによって一体化された部品、すなわち加熱部材２とマウスピース３を燃料供給ステーション１の助けによりどのように点火するかを示す。 デバイスに属す３つの部品、すなわち燃料供給ステーション１と、加熱部材２と、マウスピース３、およびマウスピース３を有するパケットの斜視図である。 マウスピース３がねじ込まれている加熱部材２の斜視断面図を示す。 ａ）開けられた蓋１９を有し、加熱部材２が燃料供給ステーション１から除かれている、燃料供給ステーション１の一実施形態の斜視図を示す。ｂ）加熱部材２にねじ込まれる前のマウスピース３の一実施形態の斜視図を示す。ｃ）燃料供給ステーション１による点火中に、上部にマウスピース３が位置する加熱部材２の一実施形態の斜視図を示す。 ａ）高温空気入口開口部３０、単一チャンバ貯蔵部３２およびエアロゾル出口開口部３３を有するマウスピース３を示す。ｂ）マルチチャンバ貯蔵部３２を有するマウスピース３を示す。

添付図面を参照して記載する本発明の可能な実施形態の次の詳細な説明から、本発明の別の細部および利点について推定できよう。

発明の複数の構造の説明
１．燃料供給ステーション１の構造（図１および２参照）
燃料供給ステーション１は、基本的には加熱部材２に燃料を再供給するように、オプションとして加熱部材２を貯蔵し、かつ点火をするようにも働く。この燃料供給ステーションは、（挿入された）加熱部材と共に製品の携帯可能なハードウェアを形成する。好ましい構造では、この製品は性能が強化されたライターであり、本発明に従い、加熱部材２を収納し、この加熱部材に燃料を供給できるようになっている。

１．１ 燃料供給ステーションの構造Ｔ１
第１の構造では、燃料供給ステーション１は、加熱部材２に燃料を再供給するためにしか働かず、従って燃料供給ステーション１に燃料を再充填するための再充填バルブ１４１および加熱部材２に再充填するための出口バルブ１７を備えたガス貯蔵タンク１１のみから成る。加熱部材２は、使用しないときには貯蔵のために燃料供給ステーション１内に留まることができることが好ましい。加熱部材２に点火するには、点火器を加熱部材に収納する（加熱部材には、より広いスペースが必要である）か、または別のライターを使用しなければならない。

１．２ 点火器を備える燃料供給ステーションの構造Ｔ２
構造Ｔ１に類似するが、加熱部材２に点火するための一体的な点火機構１６３を更に含む。しかしながら、構造Ｔ１と異なり、別のライターは不要である（加熱部材内または消費者のポケット内に、より広いスペースは不要である）。

１．３ 点火器を備える燃料供給ステーションの構造Ｔ３
構造Ｔ１に類似するが、加熱部材２に点火するための一体的なライター１６を更に含む。例えば燃料供給ステーション１は、従来のライターとしても使用できる。このことは特に、無煙シガレットの他に従来のシガレットまたは小型のシガーを使用したい消費者にとって有益である。

１．３．１ 詳細な燃料供給ステーションＴ３（図１と図２とを比較）
１．３．１．１ ガス貯蔵タンク
構造的スペースの観点から、ガス貯蔵タンク１１は、無煙シガレットシステムの全体のうちの燃料供給ステーション１およびエネルギー源の最大部品となっている。従来のライターガスを再充填できる液化ガスタンク１１は、
燃料供給ステーション１に組み込まれたライター１６に燃料を供給し、
多機能の蓋１９が内部に挿入されている加熱部材２によって押されるか、または閉じられた場合に、加熱部材レセプタクル１８内の加熱部材２に燃料を供給する。

ガス貯蔵タンク１１は、軸方向に移動自在な気密ピストン１２により窒素チャンバ１３とブタンチャンバ１４とにサブ分割されている。ブタンチャンバ１４が空の場合、窒素チャンバ１３とピストン１２は、ガス貯蔵タンク１１内の構造的スペース全体を占める。この状況では、窒素チャンバ１３内の圧力はブタンの蒸気圧力よりわずかに高いだけである。すなわち常温でブタンを液化するのに必要な圧力をわずかに上回っているだけである。ブタンチャンバ１４が満杯の場合、窒素チャンバ１３内に広がっている圧力に起因し、液状であり、かつ圧縮不能なブタンがピストン１２を移動させ、よってブタンチャンバ１４は広がり、窒素チャンバ１３は狭くなる。窒素の圧縮に起因し、２つのチャンバ内の圧力は上昇し、よってブタンチャンバ１４内の充填レベルがどんなレベルであるかにかかわらず、ブタンの蒸気圧力を超えるので、ブタンチャンバ１４は液体ブタンによって常時１００％満たされる。

タンクを破壊させるような圧力に対して、ガス貯蔵タンク１１を安全に保護するために、窒素チャンバ１３は、圧力レリーフバルブ１３１により周辺環境に接続されている。ガス貯蔵タンク１１内の圧力が許容できる値よりも上昇した場合、このバルブは開状態となり、液化ガスタンク１１内の圧力が一旦再び許容可能な最大値を下回るまで、周辺環境内に窒素を放出する。このような構造は、一方でタンクが爆発して人を傷つけたりすることを防止すると共に、他方で、ブタンが望ましくない状態で漏れるのを防止している。

ブタンチャンバ１４は、減圧器１５によって一体的ライター１６および加熱部材充填バルブ１７に接続されている。減圧器１５は、ブタンを液相に維持する圧力で加熱部材２が常時満たされ、よって加熱部材２内のミニチュアガスタンク２２の最大充填を保証するように設計されている。減圧器１５の背圧はブタンの蒸気圧をわずかに上回り、燃料供給ステーション１の全寿命のほとんどにわたってガス貯蔵タンク１１内に生じるようなこれら部品に対する過剰に高い圧力から、一体的ライター１６および出口バルブ１７を保護している。

１．３．１．２ 一体的ライター
この一体的ライター１６は、従来の商業的なストームライターで知られているような圧電点火をするプリミックスバーナーである。このライター１６は、加熱部材２に点火をするように働く。更にこのライターは、従来のライターとしても使用できる。

１．３．１．３ 多機能蓋
燃料供給ステーション１の蓋１９は、その形状および運動機構に起因し、４つの異なる機能、すなわち加熱部材に燃料を供給する機能、加熱部材を所定位置にロックする機能、加熱部材のバーナーに対する熱シールドとなる機能、およびライターをオンにする機能を奏するように構成されている。基本的にはこの多機能蓋の機能のすべては、最も広い範囲の変形例における複数の部品によって満たすことができる。しかしながら、「多機能蓋」の作動方法は、機能の統合レベルが高いことに起因し、最もエレガントであり、かつ恐らく最もコスト的に効率的であるという点で好ましいものである。

従って、この点において４つのすべての機能が蓋によって満たされる。

機能１：加熱部材２に燃料を供給する機能：蓋１９が閉じられているとき、この蓋は加熱部材２の先端を囲み、よってレセプタクルの底部にある燃料供給ステーション１のバルブ１７が気密状態で加熱部材２の入口バルブ２１上に押圧されるよう、加熱部材２は、そのレセプタクル１８内に押圧される。この接触圧力の結果、２つのバルブは開放状態となり、燃料供給ステーション１と加熱部材２の間の圧力が等しくなるか、蓋１８が開けられるまで、加熱部材２は、燃料供給ステーション１によってガスで満たされる。圧力が等しくなると、これに付随して「シュー」というノイズが伴うことが好ましい。このノイズがなくなると、加熱部材に完全に燃料が供給された状態となる。

機能２：加熱部材２を所定位置にロックする機能：蓋１９のラッチ機構は、燃料供給位置に下方に押圧することによって、挿入された加熱部材２を有するかまたは有しない状態で、前の状態に応じて蓋が内外にスナップ運動するように設計されている。加熱部材２が挿入された状態で、蓋１９を押し下げると、加熱部材２に燃料が供給される。

機能３：バーナー用熱シールド：蓋１９は、使用後高温となっている加熱部材２の端部（バーナーの先端）を覆うようにプッシュおよび／または折りたたまれるようになっている。この蓋は、蓋１９を閉じたときに加熱部材２のバーナーの先端に触れるのを防止する熱保護部を形成している。更に、この蓋は一方でバーナーの先端ができるだけ早く低温状態となることができ、他方、蓋の外側で生じる温度で人が不快とならないよう、熱伝達特性を考慮して設計されている。

機能４：ライターをオンにする機能：燃料供給ステーション１に組み込まれたライターは、完全に開いた状態では多機能蓋１９を下方に押すことによって作動される。すなわち１回の移動でガスの供給部が開放され、ライター１６の点火器１６３が操作される。

１.３.１.４ 加熱部材のレセプタクル
加熱部材２のレセプタクル１８は、そのマウスピースの端部の上にマウスピース３が載っていないときにしか、加熱部材２を挿入できないようになっていることが好ましい。

１.３.１.５ 出口バルブ
レセプタクル１８の底部には、燃料供給ステーション１の出口バルブ１７が位置しており、この出口バルブは、例えば多機能蓋１８を押すか、閉じることにより、加熱部材２が挿入されたときに加熱部材２に気密状態で接続される。この出口バルブ１７は、下方に押されたときに自ら開状態となるとともに加熱部材２の入口バルブ２１を開放し、燃料供給ステーション１から加熱部材２にガスが流入できるようになっていることが好ましい。

２．加熱部材（図１、２および３を比較）
次の加熱部材構造は、液化ガスを燃焼させることにより、ニコチンおよびアロマが増加したエアロゾルを形成するのに空気を加熱するようになっていることは、これら加熱部材の構造に共通することである。加熱部材２の寸法は、（フィルターを有しない）従来のシガレットの寸法を大幅に越えてはならない。

バーナー２５の下流側には物質移動交換器２６が接続されている。すなわち周辺空気と高温の廃ガスとが混合される。この混合比、従って物質移動交換器の出力における吸入空気温度は、物質移動交換器２６の構造（入力流れの断面の比：物質移動交換器の空気の入口２６１に対する物質移動交換器の廃ガスの入口２６２の比）によって決まる。

２.１ 好ましい加熱部材の概念の詳細
２.１.１ スリーブ
加熱部材２のスリーブ２０は、１つ以上の円筒形部品から構成できる。スリーブ２０の外側は加熱部材２をシガレット状の外観にしており、更に、消費者のための保持表面を形成している。このスリーブ２０の外側は加熱部材２の主要部品の支持体となっている。ミニチュアガスタンク２２の高さでは、スリーブ２０の内部は、一方でスリーブ２０とミニチュアガスタンク２２との間に高温空気チャンネル２７が生じると共に、他方内部でミニチュアガスタンク２２が軸方向に変位できるような形状となっている。マウスピースの端部では、ミニチュアガスタンク２２は、スリーブ２０を通って軸方向に移動できるようにするためのリミットストッパーを有する。ミニチュアガスタンク２２の充填ポート２２０には、ボア２２１が設けられている。このボア２２１は、加熱部材２の加熱部材充填バルブまで燃料供給ステーション１７の加熱部材充填バルブを挿入することを可能にすると共に、他方で、流れチャンネルを形成している。このボア２２１の径方向周辺のリング内には、小さい空気流開口部２２２が設けられておりこの開口部２２２は、ミニチュアガスタンク２２の周りに配置された高温空気チャンネル２７を充填ポート２２０内のボア２２１に接続している。マウスピース端部におけるスリーブ２０の外側表面には、シール２０１が当接されており、このシールは、ミニチュアガスタンク２８をバヨネット結合するようにマウスピース３を螺合する間、外側の空気が流入することを防止しているので、ねじ込んだか、またはプッシュオンしたマウスピース３を吸う際には、加熱部材２を通して空気をガイドしなければならない。

スリーブ２０は、部品の支持体であり、次の別のアセンブリおよび部品のための機能的協働部品であることが好ましい。
ａ．制御バルブ２４
ｂ．バーナー２５

２.１.２ ミニチュアガスタンク
ミニチュアガスタンク２２は、加熱部材２内のバーナー２５のためのエネルギー源であり、マウスピース３を消費するのにその内部に貯蔵されている液化ガスが充分な量となるような寸法となっている。このマウスピースの消費時間は、シガレットの消費時間、すなわち使用に応じて３〜５分にできるだけ近い時間となるようになっている。このマウスピースの端部には燃料供給ステーション１により、加熱部材２に燃料を供給するための加熱部材充填バルブ２１が設けられている。この端部は、例えば充填ポート２２０であり、この充填ポートはマウスピース３とのバヨネットジョイントを形成している。加熱部材２内には軸方向に移動自在にミニチュアガスタンク２２が収納されており、よって、マウスピース３にねじ込むか、またはプッシュすると、タンク２２はマウスピース３に向かって移動する。ミニチュアガスタンク２２のバーナー端部には、オプションとして減圧器が介在された状態で、メインバルブ２３が収納されている。このメインバルブ２３は、基本的にはライターの従来の出口バルブに対応している。しかしながら、ライターと対照的に、このバルブは、タンクを固定し、バルブノズルを引くことによってではなく、バルブノズルを保持し、タンク２２を引くことにより、作動されないようになっている。従って、加熱部材２上にマウスピース３を螺合した場合、メインバルブ２３はタンク２２から調節バルブ２４へガス供給物を放出する。メインバルブ２３がタンク２２を押し戻し、よってマウスピースを除いたときに閉じるのに充分強い力を発生しない場合、タンク２２とスリーブ２０のマウスピース端部との間に、更に小型のスプリング要素２２３を設けてもよい。

２.１.３ 調節バルブ（図２、３および５参照）
調節バルブ２４はスリーブ２０内の吸入空気の流れに応じてバーナー２５に対するガスおよび空気の供給を制御する。この調節バルブは、ミニチュアガスタンク２２のメインバルブ２３とバーナー２５との間でノズルの中心部分上で軸方向に移動できるように配置されている。調節バルブ２４は、外側でスリーブ２０との狭いギャップを形成している。この調節バルブ２４は、例えばガス流を調節するよう、その内側にて、ラジアル方向に小さいノッチが設けられている。

スリーブ２０と調節バルブ２４との間のギャップは、調節バルブ２４が、例えば空気流の内部でスロットとして働くように定められている。バルブ２４の上流側と下流側との圧力差に応じ、空気はマウスピース３に向かって吸入されるか、またはマウスピース３から押し出される。調節バルブ２４は、次の特性により、対応する２つの位置をとることができる。

パイロット火炎：調節バルブ２４の調節部材はスタンバイ位置に位置し、よってバーナー２５内の火炎のために充分なガスがバルブを通過し、バーナーから流出しないようになっている。

作動火炎：調節バルブ２４の調節部材は、マウスピース３に加わる吸入力によりスタンバイ位置からマウスピース３に向かって既に移動しており、このとき、吸入空気を加熱するのに充分な燃料ガスを出力するのに、バーナー２５のために充分な量のガスを放出する。調節部材がスタンバイ位置からマウスピース３に向かって移動した場合、調節部材はスプリング２４１を圧縮する。このスプリング２４１は、マウスピースに吸入力が加えられない場合、バルブ２４の調節部材をスタンバイ位置に押圧するように構成されている。

バルブ２４上の開口部の幾何学的形状が異なっている結果、バーナーのための性能マップが異なる。

２.１.４ バーナー
バーナー２５は、液化ガスプリミックスバーナーであることが好ましい。すなわちノズルから出る前に混合チャンバ２５１内で空気入口２５２を通過して流れるガスと空気との可燃性混合物が形成され、よって液化ガスの完全な燃焼が保証されている。このタイプのバーナーとして、例えばナイネン、イカリ、マトリックスまたは触媒バーナーを挙げることができ、これらバーナーの一部はストームライターおよびガスを燃料とする手動のハンダゴテから知られているものである。

代表的なナイマンバーナーは、点火火炎により加熱される「反応メッシュ」を備えた、ノズル出口よりも約０.５ｃｍ上に環状開口部を有し、この反応メッシュは、この開口部を通って流れるガスのコンスタントな再点火を生じさせるようになっている。ナイマンバーナーは、反応メッシュよりも上に円錐形の短い、光らないブルー火炎を形成し、このブルー火炎は底部の直径が環状開口部に等しくなっている。

パイロット火炎と作動火炎との間の負荷変更特性を改善するために、三次元の反応メッシュを使用することもできる。

更にオプションとして、バーナー２５には、例えばバイメタルサーモスタットの形態をした過熱安全デバイスを設けることができ、この安全デバイスは、例えば膨張によりレギュレータのリミットストッパーを制御し、よって過熱時に調節バルブ２４を閉じるようになっている。

２.１.５ 物質移動交換器
この物質移動交換器２６は、物質移動交換器の廃ガス入口２６２により、バーナー２５からの廃ガスを吸入空気に変換するものである。

この物質移動交換器２６は、マウスピース３を吸ったときに廃ガスと周辺空気とを混合し、よってこの結果生じる混合物をマウスピース３から分離するのに混合物が適性な温度に達するように構成されている。加熱部材２の通過流に対する温度損失も考慮しなければならない。

３．消耗品
消耗品として、１回使用後に交換しなければならないすべての部品および物質が挙げられる。この消耗品は、マウスピース３および貯蔵部３２内部で使用される混合物から成る。

３.１ マウスピース（図２、３、４、５、６および７）
このマウスピース３は、サイズがほぼシガレットのフィルタに対応するが、シガレットのフィルタと異なり、フィルタ機能は全く有していない。フィルタとは異なり、マウスピースは吸入空気から物質を抽出するようになってはおらず、むしろ吸入空気に物質を添加するようになっている。マウスピース３のすべての部品は、生物分解可能な材料から１００％構成することが好ましい。

３.１.１ スリーブ
マウスピース３の単一部品またはマルチ部品スリーブは、消費者が持つ表面であり、かつ消費者の口に接触する表面となっている。このスリーブは、両端に開口部を有する円筒形の気密および液密の中空物品であることが好ましい。加熱部材の端部は、吸入空気がマウスピース３内で乱流を生じることなく、高温入口開口部３０を通って加熱部材２の高温空気出口２２１から流れることができ、かつ加熱部材２にマウスピース３を螺合することによって、気密接続が生じるような形状となっている。

３.１.２ 貯蔵部
スリーブ内には基本的には貯蔵部３２がスリーブと同心状に配置されており、この貯蔵部はブレンドとも称される活性物質および／またはアロマ物質の混合物を貯蔵するように働く。混合物に対する貯蔵部の材料の親和性は、高温貯蔵条件下でも貯蔵部から混合物が全く放出されないくらい、充分に高いものでなければならない。しかしながら、吸入空気（高温空気）に対する作動温度に到達し、この空気がマウスピースを通過して流れると、貯蔵部３２はエアロゾル出口開口部３３によりエアロゾルとしてユーザーに到達するのに必要な程度まで混合物を放出しなければならない。

マウスピース３内の貯蔵部３２は、必要であれば複数のチャンバから構成できる（図７ｂ参照）。

例えばアロマの蒸発温度とニコチンとの蒸発温度の差を考慮するために、異なる流れ断面および／または貯蔵部の材料の異なる性質（熱容量、使用混合物への親和性など）を有する別個の貯蔵部３２内にこれら材料を収納しなければならない場合もある。

マウスピース３と加熱部材２との間のバヨネット結合部２８／３１の、例えばスナップイン位置により、マウスピース３の通過流開口部および加熱部材２の高温空気出口２２１を正しい位置に移動させることができる。

３.１.３ マウスピースのシール
衛生上の目的および耐久性、貯蔵性の理由から、マウスピース３もシールしてよい。マウスピースシールは、例えば２つの小型の気密および水密フィルムから構成でき、これらフィルムは、マウスピースの端面に接着されるが、使用前に剥離される。簡単に剥離できるよう、これらフィルムには更に小さいタブを設けてもよい。

３.２ 活性物質および／またはアロマ物質混合物
この混合物は、煙刺激物の主要成分である。その理由は、この混合物は充分な温度に達したときに放出される望ましいすべての刺激物を含むからである。使用可能な配合成分は、次のグループに分けられる。

３.２.１ 活性物質
活性物質は、主にニコチンと、その誘導体とから成るが、これらと共に、またはその代わりに、他の刺激物、例えばカフェインおよび／またはタウリンも使用できる。混合物中の活性物質の量は、製造中に極めて簡単に計量でき、例えば従来のシガレットまたは小型シガーよりも少ないニコチンを含むことができ、作動温度に達したときはシガレットと同じ量のニコチンを放出できる。更に、ビタミンおよびミネラルを追加してもよい。

３.２.２ アロマ物質またはフレーバー
フレーバーは、主にアロマに関するドイツの規則に従って許可されたアロマである。例えばフレーバーとして砂糖を添加してもよい。

３.２.３ 刺激物
刺激物は、喫煙中に生じる喉の刺激感に類似した効果を与えるように働く。（食品原料におけるスパイシーさを発生する）カプサイシンおよび／または、例えば他の刺激物を安全な量だけ使用することができる。

揮発補助剤
混合物の揮発性をより良好にするために、揮発補助剤、例えばエタノール、水、ポリオールなどを添加してもよい。

安定化剤
貯蔵寿命を長くし、および／または混合物の成分間の望ましくない反応を防止するために、種々の安定化剤を使用することもできる。

更なる添加剤
使用する量で、消費者の健康に無害であることを条件に、別の添加剤を使用することも可能である。

表１：符号のリスト
Ｎｏ． 一般的表示 固有の表示
１ 燃料供給ステーション 燃料供給ステーション
１０ ハウジングスリーブ
１１ ガス貯蔵タンク
１２ ピストン
１３ 第１チャンバ 窒素チャンバ、加圧ガスチャンバ
１３１ 圧力レリーフバルブ
１４ 第２チャンバ
ブタンチャンバ、液化ガスチャンバ
１４１ 充填バルブ ブタンチャンバ充填バルブ
１５ 減圧器
１６ バーナー ライター
１６１ スロットル ライタースロットル
１６２ バーナーバルブ ライターバーナーバルブ
１６３ 点火デバイス 点火器
１７ 出口バルブ 加熱部材充填バルブＴ
１８ 貯蔵キャビティ レセプタクル
１９ 蓋
２ 加熱部材 加熱部材
２０ スリーブ ハウジングスリーブ
２０１ シール
２１ 充填バルブ 加熱部材充填バルブＨ
２２ ガスタンク ミニチュアガスタンク
２２０ 充填ポート
２２１ ボア 高温空気出口
２２２ 空気流開口部
２２３ ミニチュアタンク戻りスプリング
２３ メインバルブ
２４ 調節バルブ 調節バルブ
２４１ 回復力を発生するための手段 調節器の戻りスプリング
２５ バーナー プリミックスバーナー
２５１ 混合チャンバ
２５２ 混合チャンバ空気入口
２６ 物質移動交換器
２６１ 物質移動交換器の空気入口
２６２ 物質移動交換器の廃ガス入口
２７ 高温空気チャンネル
２８ カップリング バヨネットカップリングＨ
３ マウスピース マウスピース
３０ 高温空気入口開口部
３１ カップリング バヨネットカップリングＭ
３２ 活性物質および／または
アロマ物質貯蔵部
３３ エアロゾル出口開口部

Claims (19)

1. 吸入可能なエアロゾルを放出するよう活性物質および／またはアロマ物質を揮発させるための方法であって、過剰な空気によって燃焼することが好ましい可燃性ガスのうちの燃焼ガスの一部または全体が、オプションとして周辺空気と混合された状態で活性物質および／またはアロマ物質貯蔵部を通過し、燃焼ガスの比率により、オプションとして前記燃焼ガスと周辺空気との混合により所望する温度を選択することができる、活性物質および／またはアロマ物質を揮発させるための方法。
2. 可燃性ガスの質量流量を調節することによって前記燃焼ガスの比率またはこれら燃焼ガスと周辺空気との混合比の設定を実行する、請求項１に記載の方法。
3. 吸い込みによって生じた低圧力および／または空気の流れによって可燃性ガスの質量流量の調節を実行する、請求項２に記載の方法。
4. 活性物質および／またはアロマ物質貯蔵部（３２）を含むマウスピース（３）と、
   加熱部材（２）とを備え、前記加熱部材（２）は、
   前記マウスピースの端部に１つ以上の空気の入口および１つ以上の高温空気出口を有するハウジングスリーブ（２０）と、
   可燃性ガス、好ましくはプロパンまたはブタンガスにより、ガスタンク（２２）を満たすための充填バルブ（２１）と、
   前記ガスタンク（２２）からバーナー（２５）へガスを制御しながら放出するための調節バルブ（２４）と、
   前記バーナー（２５）により発生された熱によって前記空気を加熱するための物質移動交換器（２６）とを備え、前記マウスピース（３）は、吸入可能なエアロゾルを放出するよう、シガレットまたはシガーの形状および寸法となっている、前記加熱部材（２）に取り外し自在に接続され、前記マウスピース（３）での吸い込みによって発生された低圧力および／または空気の流れにより、前記調節バルブ（２４）の制御を実行する、請求項１〜３のうちのいずれか１項に記載の方法を実施するためのデバイス。
5. 前記調節バルブ（２４）は、調節部材と、回復力を発生するための手段（２４１）とを備え、前記調節部材（２４）は、第１の最小限開放された状態と、第２の開放状態とを有し、前記調節部材は、発生された低圧力および／または空気の流れにより、回復力に抗して第１の最小限開放された状態から、第２の開放状態に変位でき、回復力を発生するための前記手段は、前記調節部材を第１の最小限放出された状態に戻すことができるように選択されている、請求項４に記載のデバイス。
6. 前記第２の開放状態にある前記調節部材（２４）は、流れ断面を開放し、この流れ断面は、前記低圧力および／または空気の流れに応じ、最小限開放された状態と完全に開放された状態との間で可変制御可能となっている、請求項５に記載のデバイス。
7. 前記ガスタンク（２２）と調節バルブ（２４）との間に設けられたメインバルブ（２３）を更に備え、前記調節バルブ（２４）は、前記マウスピース（３）を前記加熱部材（２）に接続することによって開放され、前記マウスピース（３）を外すことによって再び閉鎖されるようになっている、請求項４〜６のうちのいずれか１項に記載のデバイス。
8. 前記ガスタンク（２２）を中心として同心状に、前記高温空気出口に接続する１つ以上の高温空気チャンネル（２７）が配置されている、請求項４〜７のうちのいずれか１項に記載のデバイス。
9. 前記活性物質および／またはアロマ物質貯蔵部（３０）は、活性物質としてニコチンを含み、オプションとしてアロマ物質を含み、更にオプションとして添加剤および補助剤、例えば刺激剤、安定化剤、揮発補助剤などを含む、請求項４〜８のうちのいずれか１項に記載のデバイス。
10. 前記活性物質、オプションのアロマ物質およびオプションの別の添加剤および補助剤は、複数のチャンバ内に別々に存在し、および／または複数のチャンバ内に混合されている、請求項９に記載のデバイス。
11. 物質移動交換器（２６）が使用されており、前記物質移動交換器（２６）の下流側に一酸化炭素酸化触媒、例えばホプカライト触媒が配置されている、請求項４〜１０のうちのいずれか１項に記載のデバイス。
12. 前記加熱部材（２）に取り外し自在に接続し、この加熱部材を満たすための燃料供給ステーション（１）を更に備え、前記燃料供給ステーション（１）は、
    容積が前記加熱部材（２）の前記ガスタンク（２２）の容積の倍数となっているガス貯蔵タンク（１１）と、前記加熱部材（２）の前記充填バルブ（２１）に形状嵌合および／または強制嵌合によって接続可能な出口バルブ（１７）とを備える、請求項４〜１１のうちのいずれか１項に記載のデバイス。
13. 前記燃料供給ステーション（１）は、加熱部材（２）を貯蔵するための手段を備え、この貯蔵手段は、閉位置において前記加熱部材（２）の反対の端部をカバーする移動自在な蓋（１９）と共に、前記加熱部材（２）のマウスピース端部部分を収納するための出口バルブ（１７）を少なくとも部分的に囲む貯蔵キャビティ（１８）を備える、請求項１２に記載のデバイス。
14. 前記燃料供給ステーション（１）は、更に点火デバイス（１６３）を含む、請求項１２または１３のいずれか１項に記載のデバイス。
15. 前記燃料供給ステーション（１）は、更にバーナーバルブ（１６２）およびバーナー（１６）を備える、請求項１２〜１４のうちのいずれか１項に記載のデバイス。
16. 前記燃料供給ステーション（１）は、前記ガス貯蔵タンク（１１）を充填するための充填バルブ（１４１）を更に含む、請求項１２〜１５のうちのいずれか１項に記載のデバイス。
17. 前記燃料供給ステーション（１）は、ガス貯蔵タンク（１１）を備え、このガス貯蔵タンク（１１）は、調節経路に沿って軸方向に移動自在なピストン（１２）により、不活性ガス、好ましくは窒素が充填された第１チャンバ（１３）と、可燃性ガス、好ましくはプロパンまたはブタンガスが充填された第２チャンバ（１４）とにサブ分割されており、前記不活性ガスが充填された前記第１チャンバ（１３）内の圧力は、可燃性ガスが充填されたチャンバ内のガスを液相状態に維持するよう、前記ピストン（１２）の全調節経路に沿って充分高くなっている、請求項１２〜１６のうちのいずれか１項に記載のデバイス。
18. 前記不活性ガスが充填されたチャンバ（１３）は、圧力レリーフバルブ（１３１）により、周辺環境に接続されている、請求項１７に記載のデバイス。
19. 可燃性液化ガスが充填されたチャンバ（１４）は、減圧器（１５）により出口バルブ（１７）およびバーナーバルブ（１６２）に接続されている、請求項１７または１８に記載のデバイス。

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