JP2010520172A - アザビシクロ[3.2.1]オクタン誘導体の塩酸塩 - Google Patents

アザビシクロ[3.2.1]オクタン誘導体の塩酸塩 Download PDF

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Abstract

本発明は、(1R,2R,3S,5S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[(メチルオキシ)メチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの塩酸塩、とりわけ中枢神経系の障害の治療における医薬品としてのその塩の使用、並びにその塩を含む医薬組成物及び剤形に関する。

Description

本発明は、(1R,2R,3S,5S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[(メチルオキシ)メチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの塩酸塩、とりわけ中枢神経系の障害の治療における医薬品としてのその塩の使用、並びにその塩を含む医薬組成物及び剤形に関する。
式(A)の化合物(1R,2R,3S,5S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[(メチルオキシ)メチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(即ち、遊離塩基)及びそのクエン酸塩は、参照により本明細書に組み込まれる国際特許出願公開WO97/30997に記載されている(その実施例15を参照のこと)。
Figure 2010520172
式(A)の化合物のL−酒石酸塩は、国際特許出願公開WO02/011694に記載されている。
国際特許出願公開WO2005/123569(参照により本明細書に組み込まれる)は、薬物剤形を調製するための方法、装置、システム及び機械を記載している。WO2005/123569に記載の方法は、好適な溶媒系、例えばメタノール中での薬物物質の溶解を要求する。しかしながら、式(A)の化合物及び従来技術の式(A)の化合物の塩は、溶媒、例えばメタノール中において不十分な溶解及び/又は不十分な安定を示し、これによりこのような方法に使用するのに不適当となっている。
本発明の目的は、このような方法における薬学的に許容される式(A)の化合物の塩の使用を可能にするため、適切な溶媒、例えばメタノール中における改善された溶解度を有する薬学的に許容される式(A)の化合物の塩を同定することである。
本発明の目的はまた、このような方法における薬学的に許容される式(A)の化合物の塩の使用を可能にするため、適切な溶媒、例えばメタノール中における改善された安定性を有する薬学的に許容される式(A)の化合物の塩を同定することである。本明細書において、用語「安定性」は、化合物が溶媒により媒介される他の固体状形態への変換を受けにくいことを意味する。
第1の態様において、本発明は、(1R,2R,3S,5S)−2−メトキシメチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの塩酸塩を提供する。
塩酸塩は、非水和物(anhydrate)又は溶媒和物(例えば、水和物)であってよい。一実施形態において、塩酸塩は非水和物である。一実施形態において、塩酸塩は無水物である。本明細書において、無水物という用語は、結晶格子中の水の不存在を意味する。
塩酸塩は、アモルファス又は結晶性であってよい。一実施形態において、塩酸塩は結晶性である。
本発明の塩酸塩は、多数の結晶多形形態で存在してよい。
一実施形態において、塩酸塩は、以下のX線粉末回折(XRPD)ピークリストを特徴とする結晶構造を有する結晶性非水和物である。
Figure 2010520172
一実施形態において、塩酸塩は、以下のXRPDピークリストを特徴とする結晶構造を有する結晶性非水和物である。
Figure 2010520172
一実施形態において、塩酸塩は、以下のXRPDピークリストを特徴とする結晶構造を有する結晶性非水和物である。
Figure 2010520172
一実施形態において、塩酸塩は、以下のXRPDピークリストを特徴とする結晶構造を有する結晶性非水和物である。
Figure 2010520172
一実施形態において、塩酸塩は、図1のXRPDスペクトルと実質的に同一のXRPDスペクトルを特徴とする結晶構造を有する。
XRPDデータは、X’Celerator検出器を使用するPANalytical X’Pert Pro粉末回折計、モデルPW3040/60、シリアル番号DY1379を使用して測定し、取得条件は:放射線:Cu Kα、ジェネレータ電圧:40kV;ジェネレータ電流:45mA;スタート角度:2.0°2シータ;エンド角度:40.0°2シータ;ステップサイズ:0.0167°2シータ;及びステップ当たりの時間:300秒であった。試料は軽くすり潰し、ゼロバックグラウンドプレート上に装填した。
一実施形態において、塩酸塩は、DSCサーモグラムにおけるオンセットが211±3℃の融解吸熱を特徴とする結晶構造を有する。
DSCサーモグラムは、TA Instruments Q1000熱量計を10℃分−1の加熱速度で使用して測定した。試料は軽くすり潰し、軽くクリンプされ、シールされていないアルミニウムパン(TA Instrumentsから入手、部品番号:900786.901)に添加した。
一実施形態において、塩酸塩は、固体生成物の赤外スペクトルにおける以下の吸収ピーク2858、2767、2715、2581、2503、1472、1411、1368、1272、1191、1137、1125、1090、1058、1028、927、914、906、879、820、808、782、706、692及び669±4cm−1を特徴とする結晶構造を有する。
一実施形態において、塩酸塩は、固体生成物の赤外スペクトルにおける以下の吸収ピーク2858、2767、2715、2657、2581、2503、1603、1564、1472、1411、1385、1368、1336、1286、1272、1251、1191、1137、1125、1090、1058、1028、966、951、927、914、906、879、820、808、782、739、706、692及び669±4cm−1を特徴とする結晶構造を有する。
一実施形態において、塩酸塩は、図4の赤外スペクトルと実質的に同一の赤外線スペクトルを有することを特徴とする結晶構造を有する。
赤外スペクトルは、ダイヤモンド/ZnSeユニバーサルATRアクセサリを備えるPerkin Elmer Spectrum One FT−IR分光計を2cm−1の分解能で使用して測定した。データは、1cm−1間隔でデジタル化した。
一実施形態において、塩酸塩は、ラマンスペクトルにおける以下のピーク3072、2994、2980、2965、2935、2905、2870、1592、1462、1442、1210、1028、907、880、820、670、530、486、460、432、395、318、240、201、171、143、94及び68±4cm−1を特徴とする結晶構造を有する。
更なる実施形態において、塩酸塩は、図5のラマンスペクトルと実質的に同一のラマンスペクトルを有することを特徴とする結晶構造を有する。
ラマンスペクトルは、Nicolet 960 E.S.P.FT−Raman分光計を電力出力400mWのNd:VO4レーザ(1064nm)からの励起により4cm−1の分解能で使用して、NMRチューブ中の試料を使用して測定した。
第1の態様及びその実施形態に定義の塩酸塩を、以下「本発明の塩」と称する。
本発明の塩は、すべての好適なその同位体バリエーションを含む。同位体バリエーションは、少なくとも1個の原子が、同一の原子番号を有するが、天然で通常見出される原子質量と異なる原子質量を有する原子で置き換えられているものと定義される。取り込むことができる同位体の例は、水素、炭素、窒素、酸素及び塩素の同位体、例えば、それぞれH、H、13C、14C、15N、17O、18O及び36Clを含む。ある種の同位体バリエーション、例えば、H又は14Cのような放射性同位体が取り込まれているものは、薬物及び/又は基質組織分布の研究において有用である。トリチウム化、即ちH、及び炭素−14、即ち14C同位体は、調製及び検出が容易であるため好適である。更に、重水素、即ちHのような同位体での置換は、より高度な代謝安定性から得られるある種の治療的利点、例えば、インビボ半減期の増大又は要求投与量の減少をもたらし得、したがって、いくつかの状況において好適であり得る。同位体バリエーションは、一般に、慣用の手順、例えば、以下の実施例及び詳細な説明に記載の例示的方法又は調製により好適な試薬の適切な同位体バリエーションを使用して調製することができる。
本発明の塩は、シナプトソームにおけるモノアミンのドーパミン、ノルアドレナリン及びセロトニンの再取り込みを阻害し、したがって、シナプトソームにおけるモノアミンのドーパミン、ノルアドレナリン及びセロトニンの阻害により媒介される疾患及び病態の治療又は予防において有用である。
したがって、更なる態様によれば、本発明は、医薬品、好適にはヒト用医薬品として使用される本発明の塩を提供する。
更なる態様によれば、本発明は、シナプトソームにおけるモノアミンのドーパミン、ノルアドレナリン及びセロトニンの阻害により媒介される疾患又は病態を治療又は予防する医薬品の製造における本発明の塩の使用を提供する。
一実施形態において、シナプトソームにおけるモノアミンのドーパミン、ノルアドレナリン及びセロトニンの阻害により媒介され得る疾患又は病態は、以下のものからなるリストから選択される[以下にリストされている疾患の後の括弧内の数字は、Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders 第4版(American Psychiatric Associationにより出版)(DSM−IV)及び/又はInternational Classification of Diseases 第10版(ICD−10)における分類コードを意味する]。
i)精神病性障害、例えば、統合失調症(サブタイプの妄想型(295.30)、解体型(295.10)、緊張型(295.20)、鑑別不能型(295.90)及び残遺型(295.60)を含む);統合失調症様障害(295.40);統合失調感情障害(295.70)(サブタイプの双極型及びうつ病型を含む);妄想性障害(297.1)(サブタイプの色情型、誇大型、嫉妬型、被害型、身体型、混合型及び特定不能型を含む);短期精神病性障害(298.8);共有精神病性障害(297.3);一般身体疾患による精神病性障害(妄想及び幻覚を伴うサブタイプを含む);物質誘発性精神病性障害(妄想(293.81)及び幻覚(293.82)を伴うサブタイプを含む);及び特定不能の精神病性障害(298.9)。
ii)うつ病及び気分障害、例えばうつ病エピソード(大うつ病エピソード、躁病エピソード、混合性エピソード及び軽躁病エピソードを含む);うつ病性障害(大うつ病性障害、気分変調性障害(300.4)、特定不能のうつ病性障害(311)を含む);双極性障害(双極I型障害、双極II型障害(即ち、軽躁病エピソードを伴う反復性大うつ病性エピソード)(296.89)、気分循環性障害(301.13)及び特定不能の双極性障害(296.80)を含む);他の気分障害(うつ病性特徴、大うつ病様エピソード、躁病性特徴及び混合性特徴を伴うサブタイプを含む一般身体疾患による気分障害(293.83)を含む);物質誘発性気分障害(うつ病性特徴、躁病性特徴及び混合性特徴を伴うサブタイプを含む);及び特定不能の気分障害(296.90)。
iii)不安障害、例えば、社会不安障害;パニック発作;広場恐怖;パニック障害;パニック障害の既往歴のない広場恐怖(300.22);特定の恐怖症(300.29)(サブタイプの動物型、自然環境型、血液−注射−外傷型、状況型及び他の型を含む);社会恐怖(300.23);強迫性障害(300.3);外傷後ストレス障害(309.81);急性ストレス障害(308.3);全般性不安障害(300.02);一般身体疾患による不安障害(293.84);物質誘発性不安障害;及び特定不能の不安障害(300.00)。
iv)物質関連障害、例えば、物質使用障害(物質依存、物質渇望(Substance Craving)及び物質乱用を含む);物質誘発性障害(物質中毒、物質離脱、物質誘発性せん妄、物質誘発性持続性認知症、物質誘発性持続性健忘性障害、物質誘発性精神病性障害、物質誘発性気分障害、物質誘発性不安障害、物質誘発性性機能不全、物質誘発性睡眠障害及び幻覚剤持続性知覚障害(フラッシュバック)を含む);アルコール関連障害(アルコール依存(303.90)、アルコール乱用(305.00)、アルコール中毒(303.00)、アルコール離脱(291.81)、アルコール中毒せん妄、アルコール離脱せん妄、アルコール誘発性持続性認知症、アルコール誘発性持続性健忘性障害、アルコール誘発性精神病性障害、アルコール誘発性気分障害、アルコール誘発性不安障害、アルコール誘発性性機能不全、アルコール誘発性睡眠障害及び特定不能のアルコール関連障害(291.9)を含む);アンフェタミン(又はアンフェタミン様)関連障害(例えば、アンフェタミン依存(304.40)、アンフェタミン乱用(305.70)、アンフェタミン中毒(292.89)、アンフェタミン離脱(292.0)、アンフェタミン中毒せん妄、アンフェタミン誘発性精神病性障害、アンフェタミン誘発性気分障害、アンフェタミン誘発性不安障害、アンフェタミン誘発性性機能不全、アンフェタミン誘発性睡眠障害及び特定不能のアンフェタミン関連障害(292.9));カフェイン関連障害(カフェイン中毒(305.90)、カフェイン誘発性不安障害、カフェイン誘発性睡眠障害及び特定不能のカフェイン関連障害(292.9)を含む);大麻関連障害(大麻依存(304.30)、大麻乱用(305.20)、大麻中毒(292.89)、大麻中毒せん妄、大麻誘発性精神病性障害、大麻誘発性不安障害及び特定不能の大麻関連障害(292.9)を含む);コカイン関連障害(コカイン依存(304.20)、コカイン乱用(305.60)、コカイン中毒(292.89)、コカイン離脱(292.0)、コカイン中毒せん妄、コカイン誘発性精神病性障害、コカイン誘発性気分障害、コカイン誘発性不安障害、コカイン誘発性性機能不全、コカイン誘発性睡眠障害及び特定不能のコカイン関連障害(292.9)を含む);幻覚剤関連障害(幻覚剤依存(304.50)、幻覚剤乱用(305.30)、幻覚剤中毒(292.89)、幻覚剤持続性知覚障害(フラッシュバック)(292.89)、幻覚剤中毒せん妄、幻覚剤誘発性精神病性障害、幻覚剤誘発性気分障害、幻覚剤誘発性不安障害及び特定不能の幻覚剤関連障害(292.9)を含む);吸入剤関連障害(吸入剤依存(304.60)、吸入剤乱用(305.90)、吸入剤中毒(292.89)、吸入剤中毒せん妄、吸入剤誘発性持続性認知症、吸入剤誘発性精神病性障害、吸入剤誘発性気分障害、吸入剤誘発性不安障害及び特定不能の吸入剤関連障害(292.9)を含む);ニコチン関連障害(ニコチン依存(305.1)、ニコチン離脱(292.0)及び特定不能のニコチン関連障害(292.9)を含む);アヘン類関連障害(アヘン類依存(304.00)、アヘン類乱用(305.50)、アヘン類中毒(292.89)、アヘン類離脱(292.0)、アヘン類中毒せん妄、アヘン類誘発性精神病性障害、アヘン類誘発性気分障害、アヘン類誘発性性機能不全、アヘン類誘発性睡眠障害及び特定不能のアヘン類関連障害(292.9)を含む);フェンシクリジン(又はフェンシクリジン様)関連障害(フェンシクリジン依存(304.60)、フェンシクリジン乱用(305.90)、フェンシクリジン中毒(292.89)、フェンシクリジン中毒せん妄、フェンシクリジン誘発性精神病性障害、フェンシクリジン誘発性気分障害、フェンシクリジン誘発性不安障害及び特定不能のフェンシクリジン関連障害(292.9)を含む);鎮静薬、睡眠薬、又は抗不安薬関連障害(鎮静薬、睡眠薬、又は抗不安薬依存(304.10)、鎮静薬、睡眠薬、又は抗不安薬乱用(305.40)、鎮静薬、睡眠薬、又は抗不安薬中毒(292.89)、鎮静薬、睡眠薬、又は抗不安薬離脱(292.0)、鎮静薬、睡眠薬、又は抗不安薬中毒せん妄、鎮静薬、睡眠薬、又は抗不安薬離脱せん妄、鎮静薬、睡眠薬、又は抗不安薬持続性認知症、鎮静薬、睡眠薬、又は抗不安薬持続性健忘性障害、鎮静薬、睡眠薬、又は抗不安薬誘発性精神病性障害、鎮静薬、睡眠薬、又は抗不安薬誘発性気分障害、鎮静薬、睡眠薬、又は抗不安薬誘発性不安障害、鎮静薬、睡眠薬、又は抗不安薬誘発性性機能不全、鎮静薬、睡眠薬、又は抗不安薬誘発性睡眠障害及び特定不能の鎮静薬、睡眠薬、又は抗不安薬関連障害(292.9)を含む);多物質関連障害(多物質依存(304.80)を含む);及び他の(又は未知の)物質関連障害(アナボリックステロイド、ニトレート吸入剤及び亜酸化窒素を含む)。
v)睡眠障害、例えば、原発性睡眠障害、例えば睡眠異常(原発性不眠症(307.42)、原発性過眠症(307.44)、ナルコレプシー(347)、呼吸関連睡眠障害(780.59)、概日リズム睡眠障害(307.45)及び特定不能の睡眠異常(307.47)を含む);原発性睡眠障害、例えば、睡眠時随伴症(悪夢障害(307.47)、睡眠驚愕症(307.46)、睡眠時遊行症(307.46)及び特定不能の睡眠時随伴症(307.47)を含む);別の精神障害に関連する睡眠障害(別の精神障害に関連する不眠症(307.42)及び別の精神障害に関連する過眠症(307.44)を含む);一般身体疾患による睡眠障害;及び物質誘発性睡眠障害(サブタイプの不眠症型、過眠症型、睡眠時随伴症型及び混合型を含む)。
vi)摂食障害、例えば、神経性無食欲症(307.1)(サブタイプの制限型及び無茶食い/排出型を含む);神経性大食症(307.51)(サブタイプの排出型及び非排出型を含む);肥満症;過食症;無茶食い障害;及び特定不能の摂食障害(307.50)。
vii)自閉性障害(299.00)を含む自閉症スペクトラム障害、アスペルガー障害、レット障害、小児期崩壊性障害及び特定不能の広汎性発達障害。
viii)注意欠陥/多動性障害(サブタイプの注意欠陥/多動性障害合併型(314.01)、注意欠陥/多動性障害不注意優勢型(314.00)、注意欠陥/多動性障害注意力障害多動性衝動型(314.01)及び特定不能の注意欠陥/多動性障害注意力障害(314.9)を含む);運動亢進症;破壊的行動障害、例えば、行為障害(サブタイプの小児期発症型(321.81)、青年期発症型(312.82)及び不特定発症型(312.89)を含む、反抗挑戦性障害(313.81)及び特定不能の破壊的行動障害;並びにチック障害、例えば、トウレット障害(307.23)。
ix)サブタイプの妄想性パーソナリティ障害(301.0)、シゾイドパーソナリティ障害(301.20)、失調型パーソナリティ障害(301,22)、反社会性パーソナリティ障害(301.7)、境界性パーソナリティ障害(301,83)、演技性パーソナリティ障害(301.50)、自己愛性パーソナリティ障害(301,81)、回避性パーソナリティ障害(301.82)、依存性パーソナリティ障害(301.6)、強迫性パーソナリティ障害(301.4)及び特定不能のパーソナリティ障害(301.9)を含むパーソナリティ障害。
x)他の疾患、例えば、統合失調症、双極性障害、うつ病、認知機能障害と関連する他の精神障害及び精神病性病態、例えば、アルツハイマー病における認知機能障害の治療を含む認知の向上。
xi)性機能不全、例えば、性的欲求の障害(性的欲求低下障害(302.71)及び性嫌悪障害(302.79)を含む);性的興奮の障害(女性の性的興奮の障害(302.72)及び男性の勃起障害(302.72)を含む);オルガズム障害(女性オルガズム障害(302.73)、男性オルガズム障害(302.74)及び早漏(302.75)を含む)。
一実施形態において、シナプトソームにおけるモノアミンのドーパミン、ノルアドレナリン及びセロトニンの阻害により媒介され得る疾患又は病態は、i群)精神病性障害、ii群)うつ病及び気分障害、iii群)不安障害、並びにxi群)性機能不全から選択される。
一実施形態において、シナプトソームにおけるモノアミンのドーパミン、ノルアドレナリン及びセロトニンの阻害により媒介され得る疾患又は病態は、ii)うつ病及び気分障害又はiii)不安障害である。
一実施形態において、シナプトソームにおけるモノアミンのドーパミン、ノルアドレナリン及びセロトニンの阻害により媒介され得る疾患又は病態がxi)性機能不全である場合、疾患又は病態は早漏(302.75)である。
本明細書における「治療」なる語は、再発の防止、予防及び症状(軽度、中程度又は重度を問わない)の抑制又は改善、並びに確立した病態の治療に及ぶと認識される。
本発明の塩は、精神病性疾患を治療又は予防するため、以下の薬剤と組み合わせて使用することができる:i)抗精神病薬;ii)錐体外路系副作用のための薬物、例えば抗コリン薬(例えば、ベンズトロピン、ビペリデン、プロシクリジン及びトリヘキシフェニジル)、抗ヒスタミン薬(例えば、ジフェンヒドラミン)及びドーパミン作動薬(例えば、アマンタジン);iii)抗うつ薬;iv)抗不安薬;並びにv)向知性薬、例えば、コリンエステラーゼ阻害剤(例えば、タクリン、ドネペジル、リバスチグミン及びガランタミン)。
本発明の塩は、うつ病及び気分障害を治療又は予防するため、抗うつ薬と組み合わせて使用することができる。
本発明の塩は、双極性疾患を治療又は予防するため、以下の薬剤と組み合わせて使用することができる:i)気分安定剤;ii)抗精神病薬;又はiii)抗うつ薬。
本発明の塩は、不安障害を治療又は予防するため、以下の薬剤と組み合わせて使用することができる:i)抗不安薬;又はii)抗うつ薬。
本発明の塩は、男性性機能不全を治療又は予防するため、以下の薬剤と組み合わせて使用することができる:i)ホスホジエステラーゼV阻害剤、例えば、バルデナフィル及びシルデナフィル;ii)ドーパミンアゴニスト/ドーパミン輸送阻害剤、例えば、アポモルフィン及びブプロプリオン;iii)アルファアドレナリン受容体アンタゴニスト、例えば、フェントラミン;iv)プロスタグランジンアゴニスト、例えば、アルプロスタジル;v)テストステロンアゴニスト、例えば、テストステロン;vi)セロトニン輸送阻害剤、例えば、セロトニン再取り込み阻害剤;vii)ノルアドレナリン輸送阻害剤、例えば、レボキセチン、並びにviii)5−HT1Aアゴニスト、例えば、フリバンセリン。
本発明の塩は、女性性機能不全を治療又は予防するため、男性性機能不全のために特定された薬剤と同一の薬剤と組み合わせて、更にエストロゲンアゴニスト、例えば、エストラジオールと組み合わせて使用することができる。
抗精神病薬は、定型抗精神病薬(例えば、クロルプロマジン、チオリダジン、メソリダジン、フルフェナジン、ペルフェナジン、プロクロルペラジン、トリフルオペラジン、チオチキシン(thiothixine)、ハロペリドール、モリンドン及びロキサピン);及び非定型抗精神病薬(例えば、クロザピン、オランザピン、リスペリドン、クエチアピン、アリピラゾール、ジプラシドン及びアミスルプリド)を含む。
抗うつ薬は、セロトニン再取り込み阻害剤(例えば、シタロプラム、エスシタロプラム、フルオキセチン、パロキセチン、セルトラリン、フェモキセチン、フルボキサミン、インダルピン及びジメルジン);デュアルセロトニン/ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(例えば、ベンラファキシン、デュロキセチン及びミルナシプラン);ノルアドレナリン再取り込み阻害剤(例えば、レボキセチン及びベンラファキシン);三環系抗うつ薬(例えば、アミトリプチリン、クロミプラミン、イミプラミン、マプロチリン、ノルトリプチリン及びトリミプラミン);モノアミンオキシダーゼ阻害剤(例えば、イソカルボキサジド、モクロベミド、フェネルジン及びトラニルシプロミン);及び他のもの(例えば、ブプロピオン、ミアンセリン、ミルタザピン、ネファゾドン及びトラゾドン)を含む。
気分安定薬は、バルプロ酸リチウム、ナトリウム/バルプロ酸/ジバルプロエクス、カルバマゼピン、ラモトリジン、ガバペンチン、トピラマート及びチアガビンを含む。
抗不安薬は、ベンゾジアゼピン、例えば、アルプラゾラム及びロラゼパムを含む。
更に、本発明の塩は、5−HTアンタゴニスト(例えば、オンダンセトロン、グラニセトロン及びメトクロプラミド);セロトニンアゴニスト(例えば、スマトリプタン、ラウオルシン、ヨヒンビン及びメトクロプラミド);及び/又はNK−1アンタゴニストと組み合わせて投与することができる。
上述の組合せ物は、同時に(同一の又は異なる医薬配合物中において)、別個に又は連続的に投与することができることが認識される。
本発明の塩は、単独で投与することができるが、一般に、意図される投与経路及び標準的な医療行為を考慮して選択される1種又は複数の薬学的に許容される賦形剤とともに配合物として投与される。したがって、更なる態様によれば、本発明は、本発明の塩を1種又は複数の薬学的に許容される賦形剤と一緒に含む医薬組成物を提供する。賦形剤は、組成物の他の成分と適合し、そのレシピエントにとって有害でないという意味において「許容され」なければならない。
上述のとおり、本発明の塩の好適な剤形の調製は、国際特許出願公開WO2005/123569(参照により本明細書に組み込まれる)に記載の方法、装置、システム及び機械を伴う。WO2005/123569は、a)計量された液体用量を複数の担体基剤のそれぞれに添加する段階(液体用量は、好適な溶媒系に溶解している有効剤を含有する);b)溶媒を、例えばオーブン内で蒸発させて有効剤を担体基剤中又は担体基剤上に捕捉する段階;及びc)場合によって、コーティングを有効剤に提供する段階を含む、医薬製品を製造する方法を記載している。
したがって、更なる態様によれば、本発明は、a)計量された液体用量を複数の担体基剤のそれぞれに添加すること(液体用量は、好適な溶媒系に溶解している本発明の塩を含む);b)溶媒を蒸発させること;及びc)場合によって、コーティングを本発明の塩に提供することを含む、本発明の塩の剤形を作製する方法を提供する。
更なる態様によれば、本発明は、有効剤が本発明の塩である、WO2005/123569の請求項59から64までのいずれか一項に記載の方法を提供する。
更なる態様によれば、本発明は、このような方法により得られる医薬剤形を提供する。
更なる態様によれば、本発明は、溶媒系に溶解している本発明の塩を提供する。
更なる態様によれば、本発明は、溶媒系に溶解している本発明の塩を含む液体用量を提供する。
一実施形態において、溶媒系は、本発明の塩を可溶化するように選択される。更なる態様において、溶媒系は、メタノール、水性メタノール、エタノール、水性エタノール、水、塩化メチレン、アセトン若しくは酢酸、又はそれらの混合物である。なお更なる実施形態において、溶媒系はメタノールである。
一実施形態において、溶媒系は、溶媒系に可溶性の1種又は複数のポリマーを含む。これらのポリマーは、液体用量及び本発明の塩の担体基剤への接着を向上させる。一実施形態において、ポリマーは、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カラギーナン、ゼラチン、ポリエチレングリコール、ポリエチレンオキシド、プルラン及びアクリル系コポリマー、又はそれらの組合せから選択される。一実施形態において、ポリマーはヒドロキシプロピルセルロースである。ある種の溶媒系、例えば、水を含む溶媒系は、界面活性剤及び/又は消泡剤の添加を要求することを見出した。したがって、更なる実施形態において、溶媒系は、1種若しくは複数の界面活性剤(例えば、トリオレイン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸グリセリル及びポリソルベート80)及び/又は1種若しくは複数の消泡剤を含む。
一実施形態において、各担体基剤に運搬される液体用量は、5マイクロリットルから10マイクロリットルである。更なる実施形態において、液体用量は、a)11.6%から35.0%(w/w)の本発明の塩及びb)4%から15%(w/v)のヒドロキシプロピルセルロースを種々の分子量のヒドロキシプロピルセルロースを有するメタノール中に含む。
更なる態様によれば、本発明は、担体基剤及び本発明の塩を含む医薬剤形を提供する。
液体用量が添加される担体基剤は、フィルムコートを含んでよい。フィルムコートは、選択される溶媒系を考慮して選択される。非水性溶媒系については、水性フィルムコート、例えば、Opadryが使用され得る。水性溶媒系については、水性ベースのフィルムコートは担体基剤の崩壊を招き得るので、非水性フィルムコート、例えば、エチルセルロース(例えば、Surelease)又はメタクリレート(例えば、Eudragit)が使用されるべきである。フィルムコートは、2〜10%の重量増大を達するため、担体基剤に塗布される。一実施形態において、フィルムコートはOpadryであり、担体基剤に4%の重量増大まで塗布される。担体基剤の組成及びフィルムコートの存在は、液体用量、ひいては本発明の塩が担体基剤中に入り込む程度を決定する。
一実施形態において、本発明の塩は、実質的に担体基剤の表面上に存在する。
更なる実施形態において、コーティングが本発明の塩に提供される。
担体基剤は、当業者に十分公知の慣用の打錠技術を使用して形成することができる。例えば、圧縮錠剤は、希釈剤、結合剤及び滑沢剤を含んでよい。他の好適な賦形剤は、熟練の配合化学者に十分公知である(Pharmaceutical Dosage Forms:Tablets 第2巻(Pharmaceutical Dosage Forms−Tablets)(1989年、Herbert Lieberman(編者)、Leon Lachman(編者)、Joseph B.Schwartz(編者))を参照のこと。代替的に、担体基剤は、射出成形により形成することができる。射出成形に好適な熱可塑性プラスチック材料は、ヒドロキシプロピルセルロース、エチルセルロース、メタクリレート及びポリ酢酸ビニルを含む。
一実施形態において、担体基剤は、慣用の圧縮技術により形成された錠剤であり、希釈剤、結合剤及び滑沢剤を含む。一実施形態において、希釈剤は0〜100%w/wであり、結合剤は0〜100%w/wであり、滑沢剤は0〜25%w/wである。一実施形態において、希釈剤は微結晶性セルロース(例えば、Avicel PH−102)であり、結合剤はプレゼラチン化デンプン(Starch 1500)であり、滑沢剤はステアリン酸マグネシウムである。一実施形態において、担体基剤は、以下の組成を有する:
Figure 2010520172
代替的な実施形態において、担体基剤は、経口投与された場合に口内で崩壊するように配合することができる(いわゆる「口腔内崩壊錠」又は「ODT」基剤)。代替的に、担体基剤は、水中で崩壊するように配合することができる(いわゆる「急速溶解錠」又は「FDT」基剤)。
担体基剤は、液体用量を受容するため、付形して1つ又は複数の凹部をその表面上に提供することができる。一実施形態において、2つの凹部が錠剤の各面に1つずつ存在する。
担体基剤は、本発明の塩に加えて、更なる1種又は複数の薬学的に有効な化合物を運ぶことができる。このことを達することができる種々の手段が存在する。例えば、液体用量は、本発明の塩及び1種又は複数の他の薬学的に有効な化合物の混合物を含有することができる。代替的に、方法は、単一の薬学的に有効な化合物をそれぞれ含有する1種又は複数の液体用量を各担体基剤に塗布するように適合させることができる。薬学的に有効な化合物が互いに不相溶性である場合、方法は、液体用量を錠剤の異なる部分、例えば、異なる面に塗布するように適合させることができる。代替的に、1種又は複数の薬学的に有効な化合物を含有する錠剤は、剤形を作製する方法において担体基剤を形成することができる。
本発明の塩のコーティングは、水性コーティング材料、例えば、Opadry(商標)を噴霧することにより、又はOpadry(商標)をパッド印刷法により塗布することにより塗布することができる。更に、商業ロゴは、食用インキ、例えば、Opacoat(商標)を使用して塗布することができる。
第1の態様による塩酸塩による使用に好適な代替的な剤形は、国際特許出願公開WO97/04750(参照により本明細書に組み込まれる)に記載されている。
一実施形態において、剤形は、1マイクログラムから3ミリグラムの本発明の塩を含有する。更なる実施形態において、剤形は、1マイクログラムから2ミリグラムの本発明の塩を含有する。更なる実施形態において、剤形は、100マイクログラムから2ミリグラムの本発明の塩を含有する。更なる実施形態において、剤形は、500マイクログラムから2ミリグラムの本発明の塩を含有する。
本発明の塩の最適な量及び個々の投与の間隔は治療されている病態の性質及び程度により決定されること、及びこのような最適度は慣用の技術により決定することができることは、当業者により理解される。また、最適な治療行程、即ち、規定日数のために1日当たり付与される本発明の塩の用量の数は慣用の治療行程決定試験を使用して当業者により確認され得ることは、当業者により認識される。
限定されるものではないが、本明細書中に引用されている特許及び特許出願を含むすべての刊行物は、あたかも個々の各刊行物が具体的且つ個別的に示されて参照により記載全体として本明細書に組み込まれるように、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は以下の更なる態様を含むことが認識される。第1の態様に記載の実施形態は、その更なる態様に及ぶ。上述の疾患及び病態は、適切な場合、その更なる態様に及ぶ。
i)シナプトソームにおけるモノアミンのドーパミン、ノルアドレナリン及びセロトニンの阻害により媒介される疾患又は病態の治療又は予防において使用される本発明の塩。
ii)本発明の塩の有効量を投与することを含む、哺乳動物においてシナプトソームにおけるモノアミンのドーパミン、ノルアドレナリン及びセロトニンの阻害により媒介される疾患又は病態を治療又は予防する方法。
本発明を、単に例として、以下の実施例により説明する。
化合物は、ACD/Name PRO 6.02化学命名ソフトウエア(Advanced Chemistry Development Inc.、Toronto、Ontario、M5H2L3、Canada)を使用して命名する。
(実施例1)
対応する酒石酸塩からの(1R,2R,3S,5S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[(メチルオキシ)メチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの結晶性塩酸塩の調製
a)(1R,2R,5S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[(メチルオキシ)メチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(遊離塩基)の調製
1リットルの容器を窒素によりパージし、(1R,2R,5S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[(メチルオキシ)メチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの酒石酸塩(この塩は、国際特許出願公開WO2005/011694に記載の手順に従って調製することができる)(90g)を入れ、次いで、酢酸エチル(450ml)及び炭酸カリウム水溶液(448ml)を入れた。混合物を室温で15分間攪拌した。層を分離した。脱イオン水(450ml)を有機層に添加し、10分間攪拌した。層を分離した。更なる脱イオン水を有機相に添加し、混合物を10分間攪拌した。層を分離し、有機相を無水硫酸マグネシウム(約50g)を使用して乾燥させた。混合物を濾過して硫酸マグネシウムを除去し、少量の酢酸エチルに通して洗浄した。次いで、濾液を、ロータリーエバポレーターを使用して真空中で半分の容量に濃縮した。
b)(1R,2R,5S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[(メチルオキシ)メチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの塩酸塩の調製
段階a)を、更に2回繰り返して遊離塩基の3つの酢酸エチル溶液を得た。これらの3つの溶液を合わせ、反応容器中に入れた。塩化水素/イソプロパノール溶液(6.047M、95.34ml)を添加し、溶液を20degCで一晩攪拌した。混合物を濾過し、濾過ケークを酢酸エチル(270ml)により洗浄した。固体を真空オーブン内で40degCで恒量(145.26g)に乾燥させた。
c)再結晶
段階b)からの生成物(140.68g)を反応容器中に入れ、次いでイソプロパノール(422ml)を入れた。混合物を還流下で加熱した。更なるイソプロパノールを添加して(280ml)固体を溶解させた。混合物を熱真空濾過し、濾液を再加熱して形成したあらゆる固体を溶解させた。混合物を1時間当たり5degCの速度で12degCに冷却した。混合物を2時間攪拌した。スラリーを濾過し、濾過ケークをイソプロパノール(140ml)により洗浄した。濾過ケークを真空オーブン内で42degCで恒量(77.81g)に乾燥させた。
実施例1からの生成物を、以下のとおり特性決定した。
実施例1からの生成物のX線粉末回折(XRPD)パターンを図1に示し、X’Celerator検出器を使用するPANalytical X’Pert Pro粉末回折計、モデルPW3040/60、シリアル番号DY1379を使用して特性決定した。取得条件は:
放射線:Cu Kα、ジェネレータ電圧:40kV、
ジェネレータ電流:45mA、
スタート角度:2.0°2シータ、
エンド角度:40.0°2シータ、
ステップサイズ:0.0167°2シータ、
ステップ当たりの時間:300秒
であった。
試料を軽くすり潰し、ゼロバックグラウンドプレート上に装填した。特有のXRPD角度及びd間隔は、以下のとおりである:
Figure 2010520172
実施例1からの生成物のDSCサーモグラム(図2を参照のこと)を、TA Instruments Q1000熱量計を使用して得た。試料をアルミニウムパン(TA Instrumentsから入手、部品番号:900786.901)中に秤量し、パンの蓋を頂部に配置し、パンをシールすることなく軽くクリンプした。実験を、10℃分−1の加熱速度を使用して実施した。シャープな吸熱は、211℃のオンセット温度において観察された。
実施例1からの生成物のTGA(図3を参照のこと)を、TA Instruments Q500天秤及び10℃分−1の加熱速度を使用して得た。試料の熱分解前に顕著な重量損失は観察されない。
実施例1からの固体生成物の赤外スペクトル(図4を参照のこと)を、ダイヤモンド/ZnSeユニバーサルATRアクセサリを備えるPerkin Elmer Spectrum One FT−IR分光計を2cm−1の分解能で使用して記録した。データを、1cm−1間隔でデジタル化した。バンドは、2858、2767、2715、2657、2581、2503、1603、1564、1472、1411、1385、1368、1336、1286、1272、1251、1191、1137、1125、1090、1058、1028、966、951、927、914、906、879、820、808、782、739、706、692及び669cm−1において観察された。
実施例1からの生成物のラマンスペクトル(図5を参照のこと)を、Nicolet 960 E.S.P.FT−Raman分光計を電力出力400mWのNd:VO4レーザ(1064nm)からの励起により4cm−1の分解能で使用して、NMRチューブ中の固体試料を用いて記録した。バンドは、3072、2994、2980、2965、2935、2905、2870、1592、1564、1462、1442、1210、1028、907、880、820、670、530、486、460、432、395、318、240、201、171、143、94及び68cm−1において観察された。
(実施例2)
(1R,2R,5S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−[(メチルオキシ)メチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンからの(1R,2R,5S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[(メチルオキシ)メチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの結晶性塩酸塩の調製
(1R,2R,5S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−8−メチル−2−[(メチルオキシ)メチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン(この化合物は、国際特許出願公開WO97/30997の実施例11に記載の手順に従って調製することができる)(10.43g)を、トルエン(21ml)及びアセトン(31ml)の混合物中に溶解させた。Hunig塩基(5.83ml)を添加し、反応混合物を50degCに加熱した。1−クロロエチルクロロホルメート(7.2ml)を30分間の時間にわたり添加し、50degCで1.5時間攪拌を継続した。水(8ml)を添加し、50degCでの加熱及び攪拌を2.5時間継続した。混合物を低容量に蒸発させ、水をトルエンによる共沸により除去した。トルエンを添加し(50mlに調節するため)、炭酸カリウム水溶液(1.2gの炭酸カリウムを含有する100ml)を添加した。層を分離し、有機層をブライン(2×100ml)により洗浄した。層を分離し、有機層を低容量に蒸発させた。残留水をトルエンによる共沸蒸留により除去し、追加のトルエン(20ml)を添加して30mlの全容量を提供した。
この溶液の半分(15ml)に、イソプロパノール中の塩化水素(3mlの5.6M溶液)を添加し、次いでイソヘキサン(25ml;5容量)を添加し、混合物を結晶化させた。混合物を室温で30分間攪拌し、濾過し、イソヘキサンにより洗浄した。固体を真空中で40degCで乾燥させて白色固体(4.30g)を得た。固体を室温でイソプロパノール(13ml)中に溶解させることにより再結晶させ、次いで氷浴中で1時間15degCに冷却した。固体を濾過し、真空中で45degCで乾燥させて表題生成物(3.4g)を得た。
実施例2からの生成物を、実施例1からの生成物と同様の条件下で特性決定した。
生成物のX線粉末回折(XRPD)パターンを図6に示す。特有のXRPD角度及びd間隔は、以下のとおりである:
Figure 2010520172
実施例2から生成物のDSCサーモグラム(図7を参照のこと)を、TA Instruments Q1000熱量計を使用して得た。試料をアルミニウムパン中に秤り入れ、パンの蓋を頂部に配置し、パンをシールすることなく軽くクリンプした。実験を、10℃分−1の加熱速度を使用して実施した。シャープな吸熱は、211℃のオンセット温度において観察された。
実施例2からの生成物のTGA(図8を参照のこと)を、TA Instruments Q500天秤及び10℃分−1の加熱速度を使用して得た。試料の熱分解前に顕著な重量損失は観察されなかった。
実施例2からの固体生成物の赤外スペクトル(図9を参照のこと)を、ダイヤモンド/ZnSeユニバーサルATRアクセサリを備えるPerkin Elmer Spectrum One FT−IR分光計を2cm−1の分解能で使用して記録した。データを、1cm−1間隔でデジタル化した。バンドは、2858、2767、2715、2657、2581、2503、1603、1564、1472、1411、1385、1368、1336、1286、1272、1251、1191、1137、1125、1090、1058、1028、966、951、927、914、906、879、820、808、782、739、706、692及び669cm−1において観察された。
実施例2からの生成物のラマンスペクトル(図10を参照のこと)を、Nicolet 960 E.S.P.FT−Raman分光計を400mWの電力出力を有するNd:VO4レーザ(1064nm)からの励起により4cm−1の分解能で使用してNMRチューブ中の試料を用いて記録した。バンドは、3072、2994、2980、2965、2935、2905、2870、1592、1564、1462、1442、1210、1028、907、880、820、670、530、486、460、432、395、318、240、201、171、143、94及び68cm−1において観察された。
実施例2からの生成物における塩化物イオンの重量パーセントを、dionex IonPacカラムを使用するDX−600イオンクロマトグラフによるイオンクロマトグラフィーを標準条件下で使用して測定した。この装置を使用して、塩化物イオンの量は10.2%と測定された。これは、予期される量の10.5%に十分対応する。
本発明の塩酸塩の試料の溶解度を、ある量の試料をある容量の溶媒に攪拌しながら添加してスラリーを形成することにより測定した。スラリーを25degCで攪拌した。攪拌したスラリーを、溶液の塩濃度が実質的に一定になるまで規則的な間隔(即ち、1日間、3日間、6日間及び8日間)で試験した。HPLCを使用して溶液の塩濃度を測定した。
この方法を使用して、25degCで8日間攪拌した後の本発明の塩の溶解度は、438.1mg/mlと計測された。
(実施例3)
(1R,2R,3S,5S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[(メチルオキシ)メチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンのアモルファス塩酸塩の調製
(1R,2R,5S)−3−(3,4−ジクロロフェニル)−2−[(メチルオキシ)メチル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの結晶性塩酸塩(38mg)を含有するアルミニウムパンをTGA炉内に配置し、温度を1分当たり10degCの速度で220degCの最終温度まで増大させた。温度を220degCで2分間維持し、次いで1分当たり20degCの速度で30degCまで冷却した。得られた粉末をXRPDにより分析した。装置は、SOL−X検出器を使用するBruker D5005粉末回折計(シリアル番号K2−1091)を含むものであった。含まれる取得条件は:放射線:Cu K;ジェネレータ電圧:40kV;ジェネレータ電流:50mA;スタート角度:2.0°2シータ;エンド角度:45.0°2シータ;ステップサイズ:0.02°2シータ;及びステップ当たりの時間:1秒であった。試料をゼロバックグラウンドプレート上で調製した。得られたXRPDスペクトルを図11に示す。粉末をラマン分光法によっても分析した。装置は、785nmの波長で作動するKaiser RXN−1分光計を含むものであった。実験条件は、対物レンズ50×、レーザ出力200mW、累積数10回及び曝露1秒であった。分光計を、62.5μmのマルチモード励起ファイバ及び100μmの収集ファイバを介してLeica顕微鏡に接続した。得られたラマンスペクトルを図12に示す。
(実施例4)
本発明の塩の剤形の調製
a)担体基剤の調製
微結晶性セルロース及びプレゼラチン化デンプンを公称30メッシュスクリーンに導通させ、混合物を好適なブレンダーに移し、約5分間ブレンドした。ステアリン酸マグネシウムを公称30メッシュスクリーンに導通させ、ブレンダーに移し、混合物全体を約2分間ブレンドした。使用する材料の重量は、表Aに挙げた重量パーセントから算出する。ブレンドを、適切な打錠器具を利用する好適なロータリープレス上で圧縮して所望の規格(例えば、丸型、両凹形錠剤、約8mmから約8.8mmの直径範囲)に合致させる。錠剤をディダスター及び金属チェッカーに導通させる。錠剤を好適な水性フィルムコートパンに移し、フィルムコートを約2〜6%の重量増大まで塗布する。
表A
Figure 2010520172

白色を例として挙げたが、代替色を使用することができた。
b)メタノール性ヒドロキシプロピルセルロース溶液の調製
ヒドロキシプロピルセルロースをメタノールに移し、メカニカルスターラーにより完全に溶解するまで攪拌する。溶液を10ミクロンのポリプロピレンデプスフィルターに通し濾過して澄明にする。フィルターを追加のメタノールによりリンスして所望の濃度を得、均質になるまで混合する。使用する材料の量は、表Bに挙げた重量パーセントから算出する。
表B
Figure 2010520172
c)液体用量用の投与溶液の調製
本発明の塩の要求量を、風袋を測定した混合容器に移す。メタノール中5%ヒドロキシプロピルセルロースの要求重量を移して本発明の塩の標的量に運搬する。使用する材料の量は、表Cに挙げた重量パーセントから算出する。メカニカルスターラーにより本発明の塩が溶解するまで攪拌するか、又は超音波処理する。
表C
Figure 2010520172
d)剤形の調製
剤形は、国際特許出願公開WO2005/123569に記載の装置(以下、「装置」)、方法、機械及びシステムを使用して調製することができる。
担体基剤をアレイプレート中に装填する。アレイプレートは、更なる加工のために基剤を正確に位置させる。本発明の塩を含有する投与溶液を装置上の溜め部に移し、高精度、低容量の容量形ポンプに接続する。空気を供給管からパージし、ポンプ移送を開始する。ポンプストロークを、投与溶液の要求容量を運搬するように調整する。一構成において、装置は、液滴をポンプにより分配した後で「飛行中」の間に画像化する統合高速画像化システムを有する。画像化システムは、画像化された液滴容量を分配された重量と相関させて運搬用量が正確であることを確認する。装置の制御システムは、滴容量に対する合否を個々の各錠剤に割り当てる。
液滴を担体基剤上に分配した後、これらは、本発明の塩を接着フィルム中で担体基剤に結合させたまま、温められた空気(典型的には、40〜50℃)がメタノールを蒸発させるトンネルに入る。次いで、錠剤は、第2の画像化システムが各錠剤を特有の波長範囲で画像化する領域に入り、乾燥堆積物が錠剤上に正確に位置していることを確認する。装置の制御システムは、画像化に基づき、堆積位置についての合/否を各錠剤に割り当てる。装置の制御システムは、各錠剤の合/否状態を精査し;不合格とされた錠剤をプロセスから除去し、廃棄させる。両画像化システムについて「合格」状態の錠剤を、更なる加工のために認証する。コーティング及び印刷前の典型的な剤形の組成を、表Dに示す。
表D
Figure 2010520172

本発明の塩の含有量及び溶液の分配重量は、錠剤強度に応じて変動する。
**担体錠剤重量は、使用する直径に依存する。
e)本発明の塩へのコーティングの添加
Opadry(登録商標)を水に移し、メカニカルスターラーにより懸濁するまで攪拌する。使用する材料の量は、表Eに挙げた重量パーセントから算出する。懸濁液を、パッド印刷システムのインキ溜めに移す。装置は、ポリマーパッドと、錠剤上の印刷すべき領域に合わせるためのエッチングされた円形の「イメージ」を有するクリシェとを含む。パッドプリンタは、コーティング懸濁液を間欠的にピックアップし、コーティングを錠剤に移して完成剤形を製造する。
表E
Figure 2010520172

白色を例として挙げたが、代替色を使用することができた。
f)印刷
識別レタリング又はロゴを錠剤表面に塗布するため、印刷装置を使用することができる。装置は、ポリマーパッドと、マーキングを錠剤表面に位置させるためのエッチングされた「イメージ」(数字又は文字)を有するクリシェとを含む。使用にあたり、装置のパッドは、マーキングインキ(例えば、黒色Opacode(登録商標)インキ)を間欠的にピックアップし、それを錠剤に移してロゴを完成錠剤上に付ける。
(実施例5)
口腔内崩壊錠(ODT)担体基剤の調製
a)ODT担体基剤の調製
StarLac(登録商標)及びネオテームを、公称20メッシュスクリーンに導通させる。混合物及び篩分けしていないミント香料を好適なブレンダーに移し、約10分間ブレンドする。ステアリン酸マグネシウムを公称30メッシュスクリーンに導通させ、ブレンダーに移し、混合物全体を約2分間ブレンドする。使用する材料の重量は、表Fに挙げた重量パーセントから算出する。ブレンドを、適切な打錠器具を利用する好適なロータリープレス上で圧縮して所望の規格(例えば、丸型、両凹形錠剤、約8mmから約9.5mmの直径範囲)に合致させる。錠剤をディダスター及び金属チェッカーに導通させる。
表F
Figure 2010520172

StarLac(登録商標):85%のアルファ−ラクトース一水和物(Ph.Eur./USP−NF)及び15%のトウモロコシデンプン(Ph.Eur./USP−NF)の混合物
b)パッド印刷により錠剤に塗布するためのエチルセルロースコートの調製
エチルセルロースを攪拌しながらメタノール中に溶解させ、次いでクエン酸トリエチルを添加する。使用する材料の重量は、表Gに挙げた重量パーセントから算出する。十分なメタノールを添加してw/w基準で標的にもたらす。溶液を、実際の錠剤の直径よりわずかに小さい直径の丸形のイメージを有する好適なイメージクリシェを設けるパッド印刷機のインキカップに移す。クリシェイメージプレートに合う好適なポリマーパッドを取り付ける。錠剤を、クリシェに合わせてパッドプリンタに規定の配列で提供する。パッドプリンタは、2〜4回の押し当てを担体錠剤に適用し、液体分配プロセスの間の未コート担体基剤中への溶媒浸透を緩和させるための保護層を提供するコートを塗布する。
表G
Figure 2010520172

***蒸発により除去されるメタノール
(実施例6)
口腔内崩壊錠(ODT)担体基剤の代替的調製
マンニトール、クロスポビドンXL、キシリトール及びネオテームを公称20メッシュスクリーンに導通させ、混合物及び篩分けしていないミント香料を好適なブレンダーに移し、約10分間ブレンドする。ステアリン酸マグネシウム及びコロイド二酸化ケイ素を公称30メッシュスクリーンに導通させ、ブレンダーに移し、混合物全体を約2分間ブレンドする。使用する材料の重量は、表Hに挙げた重量パーセントから算出する。ブレンドを、適切な打錠器具を利用する好適なロータリープレス上で圧縮して所望の規格(例えば、丸型、両凹形錠剤、約8mmから約9.5mmの直径範囲)に合致させる。錠剤をディダスター及び金属チェッカーに導通させる。
エチルセルロースコートは、実施例5に記載のとおりに調製及び塗布することができる。
表H
Figure 2010520172

Claims (19)

  1. (1R,2R,3S,5S)−2−メトキシメチル−3−(3,4−ジクロロフェニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタンの塩酸塩。
  2. 非水和物である、請求項1に記載の塩酸塩。
  3. 結晶性である、請求項1に記載の塩酸塩。
  4. 結晶性非水和物である、請求項1に記載の塩酸塩。
  5. 以下のXRPDピークリストを特徴とする結晶構造を有する、請求項4に記載の塩酸塩。
    Figure 2010520172
  6. 以下のXRPDピークリストを特徴とする結晶構造を有する、請求項5に記載の塩酸塩。
    Figure 2010520172
  7. 図1のXRPDスペクトルと実質的に同一のXRPDスペクトルを特徴とする結晶構造を有する、請求項4に記載の塩酸塩。
  8. DSCサーモグラムにおけるオンセットが211±3℃の融解吸熱を特徴とする結晶構造を有する、請求項4から7までのいずれか一項に記載の塩酸塩。
  9. 固体生成物の赤外スペクトルにおける以下の吸収ピーク2858、2767、2715、2581、2503、1472、1411、1368、1272、1191、1137、1125、1090、1058、1028、927、914、906、879、820、808、782、706、692及び669±4cm−1を特徴とする結晶構造を有する、請求項4から8までのいずれか一項に記載の塩酸塩。
  10. 固体生成物の赤外スペクトルにおける以下の吸収ピーク2858、2767、2715、2657、2581、2503、1603、1564、1472、1411、1385、1368、1336、1286、1272、1251、1191、1137、1125、1090、1058、1028、966、951、927、914、906、879、820、808、782、739、706、692及び669±4cm−1を特徴とする結晶構造を有する、請求項9に記載の塩酸塩。
  11. 図4の赤外スペクトルと実質的に同一の赤外スペクトルを有することを特徴とする結晶構造を有する、請求項4から10までのいずれか一項に記載の塩酸塩。
  12. ラマンスペクトルにおける以下のピーク3072、2994、2980、2965、2935、2905、2870、1592、1462、1442、1210、1028、907、880、820、670、530、486、460、432、395、318、240、201、171、143、94及び68±4cm−1を特徴とする結晶構造を有する、請求項4から11までのいずれか一項に記載の塩酸塩。
  13. 図5のラマンスペクトルと実質的に同一のラマンスペクトルを有することを特徴とする結晶構造を有する、請求項4から11までのいずれか一項に記載の塩酸塩。
  14. ii)うつ病及び気分障害、並びにiii)不安障害から選択される疾患又は病態の治療又は予防において使用される、請求項1から13までのいずれか一項に記載の塩酸塩。
  15. a)好適な溶媒系に溶解している請求項1から13までのいずれか一項に記載の塩酸塩を含む、計量された液体用量を複数の担体基剤のそれぞれに添加すること、;b)溶媒を蒸発させること;及びc)場合によって、コーティングを塩に提供することを含む、請求項1から13までのいずれか一項に記載の塩酸塩の剤形を作製する方法。
  16. 溶媒系に溶解している、請求項1から13までのいずれか一項に記載の塩酸塩。
  17. 請求項1から13までのいずれか一項に記載の塩酸塩を溶媒系に含む液体用量。
  18. 請求項15に記載の方法により得られる医薬剤形。
  19. 担体基剤及び請求項1から13までのいずれか一項に記載の塩酸塩を含む医薬剤形。
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