JP2010519761A - 光学結像装置 - Google Patents

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Abstract

光学素子装置は、光学素子ユニット、第1の支持構造部および光学素子ユニットの外部の基準を備える。光学素子ユニットは、光学素子群、光学素子群に関連する少なくとも一つの光学素子ユニット基準および光学素子群を支持する第2の支持構造部を備えている。光学素子群は、光学素子群の光軸を規定する複数の光学素子を備えている。光学素子ユニット基準は、外部基準に対して基準位置を有している。第1の支持構造部は、複数の支持素子によって光学素子ユニットを支持し、光学素子ユニットおよび第1の支持構造部のうちの少なくともいずれか一方が熱膨張した場合に基準位置が少なくとも光軸に沿って実質的に不変のままであるように、複数の支持素子が光学素子ユニットを支持するように配置されている。

Description

本発明は、露光プロセスで使用する光学素子装置、特にマイクロリソグラフィシステムで使用する光学素子装置に関する。本発明は、さらにこのような光学素子装置の光学素子ユニットを支持する方法に関する。本発明は、パターン画像を基板上に転写するための光学結像法にも関する。本発明は、微小電子デバイス、特に半導体デバイスを作製するためのフォトリソグラフィプロセスにおいて、またはこのようなフォトリソグラフィプロセスにおいて使用するマスクまたはレチクルなどのデバイスの作製に使用することもできる。
概して、半導体デバイスのような微小電子デバイスを作製する場合に用いられる光学系は、光学系の光路にレンズ、ミラー、格子などの光学素子を有する複数の光学素子ユニットを備えている。これらの光学素子は、通常、マスク、レチクルなどに形成されるパターンの画像を照明し、このパターンをウェーハなどの基板上に転写するための露光プロセスにおいて協働する。これらの光学素子は、通常1つ以上の機能的に異なる光学素子群に組み込まれている。これらの異なる光学素子群は、異なる光学素子ユニットによって保持されてもよい。特に主に屈折系では、このような光学素子ユニットは、1つ以上の光学素子を保持するスタック状光学素子モジュールから構成されることが多い。これらの光学素子モジュールは通常、一般にリング状の外部支持手段を備え、支持手段はそれぞれ1つ以上の光学素子ホルダを支持し、これらのホルダは1つ以上の光学素子を保持する。
少なくとも主に屈折性の光学素子、例えばレンズを備える光学素子群の大部分は、通常光軸と呼ばれる、光学素子の共通の一直線状対称軸を有する。さらに、この種の光学素子群を保持する光学露光ユニットは、細長い実質的に管状の設計を有し、このため、典型的にはレンズバレルと呼ばれる。
半導体素子の小型化の進行に伴い、半導体デバイスの作製に使用される光学系の解像度を高める必要性が常にある。このような解像度を高める必要性が、開口数を増大させ、光学系の画像精度を改善する必要性を高めていることは明らかである。
このようなことにより、特に露光システムの光学平面および機能平面を規定し、露光プロセスに参与する構成要素間の相対位置に関して極めて厳しい要求が生じる。さらに高品質の半導体デバイスを確実に得るためには、高い結像精度を示す光学系を設けるだけでなく、露光プロセス全体にわたって、またシステムの有効期間にわたって、そうした高精度を維持する必要がある。結果として、光学系構成要素間に所定の空間的関係を設定し、これを維持するために、例えば、露光プロセスで協動する光学系構成要素、すなわち、照明系、マスク、投影系およびウェーハを所定の方法で支持する必要があり、これにより、質の高い露光プロセスが保障される。
とりわけ、露光プロセスで協働する光学素子によって露光光の一部が吸収されるため、相当なエネルギー量が光学素子内に取り込まれ、これらの光学素子および光学素子を取り囲む構成要素を相当に加熱する。光学系の構成要素間の厳しい位置許容公差を考慮すると、通常この加熱プロセスに起因するこれらの構成要素の熱膨張は、システムの許容公差「バジェット(許容値)」を上回る。したがって、露光プロセス全体にわたって、光学系構成要素と、光学系の光学平面ならびに機能平面との間の所定の空間的関係を維持するための対策をとる必要がある。
このような対策がいくつか公知である。例えば、露光プロセスの間、構成要素の温度を安定させるために1つまたはいくつかの冷却回路を有していること一般的である。しかしながら、この方法では費用が高く、効果は緩慢である。これは、加熱プロセスの源となっている露光光の経路内の冷却媒体によっては、光学構成要素の温度に関して比較的遅い温度変化および比較的わずかな温度差しか生じさせることができないからである。さもなければ、露光光の経路内の乱気流および光学構成要素の内部の過剰な温度勾配が構成要素の歪みをまねき、光学系の光学性能を悪化させてしまう。
さらにまた、温度に起因するこのような変化を、光学系の構成要素の位置を能動的に調整することによって補償することが公知である。しかしながら、このような能動的な位置決めは費用が高く、むしろ異なる周波数および振幅範囲において動力、振動に起因する位置変化を補償することを目的としている。したがって、周波数および振幅範囲の両方において能動的な位置調整を行う装置はむしろ費用が高くなる。
さらにウェーバー等よる国際公開第2004/038481号パンフレット(その開示内容は参照により本明細書に組み入れられる)により、単一の光学素子(ここではビームスプリッタ)の熱膨張時に、光学素子により規定される光学平面(ここでは偏光面の平面)の位置を保つように、光学素子を支持する構成が公知である。これは単一構成要素(例えば開示されたビームスプリッタ)に適した方法であるが、大多数または全ての光学素子を支持するためには費用が著しく高くなる。これは、少なくとも相当な光学素子群に対してこのような支持を提供する必要のある支持素子は、他の動力および調整に関する要求をも満たさなければならないからである。
国際公開第2004/038481号パンフレット
本発明の課題は、少なくともある程度は上記欠点を克服し、露光プロセスで使用される光学系の長期にわたり確実な良好な結像特性を提供することである。
本発明のさらなる課題は、露光プロセスで使用される光学系の結像精度を少なくとも維持しつつ露光プロセスで使用される光学系のために必要な労力を減じることである。
本発明のさらなる課題は、露光プロセスで使用される光学系の結像精度を少なくとも維持しつつ、露光プロセスで使用される光学系における熱膨張作用を補償するために必要な労力を減じることである。
これらの課題は、次のような教示に基づく本発明により達成される。すなわち、光学素子ユニットおよび支持構造部のうちの少なくともいずれか一方が熱膨張した場合に、光学素子ユニット基準と、光学素子ユニット外部の外部基準との間の基準位置が、少なくとも光学素子群の光学素子によって規定される光軸に沿って実質的に不変のままであるように、光学素子群および光学素子群に関連した少なくとも1つの光学素子ユニット基準を備える光学素子ユニットが支持構造部で支持されることにより、光学系の結像精度を少なくとも維持しつつ熱膨張作用を補償するために必要な力を低減することができる。
光学素子ユニット基準の空間的位置を制御することができ、したがって、光学素子ユニットの光学平面(例えば物体平面、結像平面)または機能平面(例えば開口面)のうちのいずれかとなるように選択することもできることがわかった。光学素子ユニットおよびその支持構造部それぞれの熱膨張時にこのような光学平面または機能平面の基準位置を少なくとも光軸に沿って実質的に不変に保つことにより、光学素子ユニットの光学素子の支持状態を不変に保ちつつ、光学素子ユニットの熱膨張によって生じる不都合な作用の少なくとも相当部分を、光学素子ユニット自体を適切な方法で支持することによって補償することもできるという利点が生じる。
換言すれば、本発明では、光学素子ユニットの光学素子ユニット基準によって形成される熱膨張の中心を任意に定めることができる。熱膨張の中心が、少なくとも光学素子ユニットの光軸に沿って、所定の外部基準に関して実質的にその位置を変えないように、光学素子ユニットに対する支持部が選択される。この外部基準は、例えば光学系の他の構成要素によって定められる全般に固定された基準または可変の基準であってもよい。
このように、本発明の第1の態様によれば、光学素子ユニットと、第1の支持構造部と、光学素子ユニットの外部に位置する外部基準とを備える光学素子装置が提供される。光学素子ユニットは、光学素子群と、光学素子群に関連する少なくとも1つの光学素子ユニット基準と光学素子群を支持する第2の支持構造部とを備えている。光学素子群は、光学素子群の光軸を規定する複数の光学素子を備えている。光学素子ユニット基準は、外部基準に対して基準位置を有する。第1の支持構造部は、複数の支持素子により光学素子ユニットを支持し、複数の支持素子は、光学素子ユニットおよび第1の支持構造部のうちの少なくとも一方が熱膨張した場合に、基準位置が、少なくとも光軸に沿って実質的に不変のままであるように、光学素子装置を支持するように配置されている。
本発明の第2の態様によれば、パターンを収容するように構成されたマスクユニットと、基板を収容するように構成された基板ユニットと、パターンの画像を基板に転写するように構成された光学投影ユニットと、マスクユニットに収容されたパターンを照明するように構成された照明ユニットの一部を形成する本発明の第1の態様による光学素子装置とを備える光学結像装置が提供される。
本発明の第3の態様によれば、光学素子ユニットを支持する方法が提供され、この方法は、光学素子ユニットと、前記光学素子ユニットの外部の外部基準とを設けるステップを含み、前記光学素子ユニットは、光学素子群および前記光学素子群に関連する少なくとも1つの光学素子ユニット基準を備え、前記光学素子群は、光学素子群の光軸を規定する複数の光学素子を備え、前記光学素子ユニット基準が、前記外部基準に対する基準位置を有する。この方法は、さらに光学素子ユニットおよび第1の支持構造部のうちの少なくともいずれか一方が熱膨張した場合に、光学素子ユニット基準と外部基準との間の基準位置が、少なくとも前記光軸に沿って実質的に不変のままであるように、前記光学素子ユニットを支持構造部で支持するステップを含む。
本発明の第4の態様によれば、パターン、基板、パターンの画像を基板に転写するように構成された光学投影ユニットおよびパターンを照明するように構成された照明ユニットを設けるステップと、本発明の第3の態様に従った方法を用いて光学素子ユニットを支持し、パターンを照明するための照明ユニットを用いてパターンの画像を基板に転写するステップとを含む光学結像法が提供される。
本発明のさらなる態様および実施形態を、従属請求項および添付の図面を参照して以下の好ましい実施形態により説明する。開示された特徴の全ての組み合わせは、請求項に明示的に記載されているか否かにかかわらず本発明の範囲に含まれる。
本発明による光学素子装置を備え、本発明による方法の好ましい実施形態を実施することのできる本発明による光学結像装置の好ましい実施形態の概略図である。 図1のII−II線に沿った光学結像装置の詳細な概略断面図である。 図2のIII−III線に沿った光学結像装置のさらなる詳細な概略断面図である。 図1の光学結像装置によって実施することのできる光学素子装置を支持する方法を含む、本発明による光学結像法の好ましい実施形態のブロック線図である。 本発明による光学素子装置のさらなる好ましい実施形態の概略図である。 本発明による光学素子装置のさらなる好ましい実施形態の概略図である。
(第1実施形態)
次に本発明による光学結像装置101の第1の好ましい実施形態を図1、図2および図3を参照して説明する。この実施形態は、本発明による照明系102の形の光学素子装置を含む。この光学素子装置を用いて本発明による方法の好ましい実施形態を実施することもできる。
図1は、光学露光装置101の形の光学結像手段の概略的および正確な縮尺ではない図である。光学露光装置101は、マスクユニット104のマスク104.1に形成したパターンの画像を基板ユニット105の基板105.1上へ転写するように構成された光学投影ユニット103を備えている。このために、照明系106はマスク104を照明する。光学投影ユニット104は、マスク104.1から光を受信して、基板105.1、例えばウェーハ等の上にマスク104.1に形成されたパターンの画像を投影する。
照明系102は、光源106と、光学素子ユニット107と、光学素子ユニット108と、光学素子109とを備えている。光源106は、光学素子ユニット107に向けて光を放出する。光源106および光学素子ユニット107は、いずれも基礎構造部110で支持される。光学素子ユニット107は、いわゆる計測フレーム111の形の第1の支持構造体に支持される光学素子ユニット108に向けて光を案内する。計測フレーム111は、振動分離手段112により基礎構造部110で支持される。光学素子ユニット108は、計測フレーム111によって支持された光学素子109に向けて光を案内する。光学素子109は、次に、マスク104.1に向けて光を導く。
光学素子ユニット108は、本発明においては第1の光学素子ユニットを形成しており、本発明においては第1の光学素子群108.2を形成する複数の第1の光学素子108.1を備えている。第1の光学素子108.1は、第1の光学素子群108.2、ひいては第1の光学素子ユニット8の第1の光軸108.3および物体平面108.4を規定する。第1の光学素子群108.2の物体平面108.4は、これにより、第1の光学素子ユニット108の第1の光学素子ユニット基準を形成している。
第1の光学素子108.1は、第1の光学素子ユニット108のハウジング108.5に収容されている。ハウジング108.5は、第1の光学素子108.1を支持する第2の支持構造部を形成している。さらに詳細に後述するように、第1の光学素子ユニット108は、3つの支持素子、すなわち第1の支持素子108.6、第2の支持要素108.7および第3の支持要素108.8(図2参照)によって計測フレーム110で支持される。支持素子108.6、108.7、108.8は、図1および図2には簡略化して示されているだけであり、図3には、このような支持素子108.6の実際の実施形態の概略図を示している。
光学素子ユニット107は、本発明においては第2の光学素子ユニットを形成しており、本発明においては第2の光学素子群107.2を形成する複数の第2の光学素子107.1を備えている。第2の光学素子107.1は、第2の光軸107.3と、第2の光学素子群107.2、ひいては第2の光学素子ユニット8の画像平面107.4とを規定している。第2の光学素子群107.2の画像平面107.4は、これにより、第2の光学素子ユニット8の第2の光学素子ユニット基準を形成している。
第2の光学素子107.1は、第2の光学素子ユニット107のハウジング107.5に収容されている。ハウジング107.5は、第2の光学素子107.1を支持する第4の支持構造部を形成している。さらに詳細に後述するように、第2の光学素子ユニット107は、3つの支持素子107.6によって計測フレーム110で支持される。
光学投影ユニット103は、光学素子群103.1を光学投影ユニット103のハウジング103.2の内部に保持し、投影光学ボックス(POB)と呼ばれることも多い。光学素子群103.1は、レンズ、ミラー格子等の形の多数の光学素子103.3を備える。これらの光学素子103.3は、6自由度全てまで、光学投影ユニット103の軸103.4に沿って互いに対して位置決めされる。
これらの光学素子103.3は、協働してマスク104.1に形成されたパターンの画像を基板105.1上に転写する。マスク104.1は、マスクユニット104のマスクテーブル104.2に載置され、マスクテーブル104.2は、計測フレーム111によって支持される。同様に、基板105.1は基板ユニット105の基板テーブル105.2に載置され、基板テーブル105.2も同様に計測フレーム111によって支持される。
マスク104.1に形成されたパターンの画像は、通常は大きさを縮小され、基板105.1のいくつかの目標範囲に転写される。マスク104.1に形成されたパターンの画像は、光学露光装置101の設計に応じて2つの異なる方法で基板105.1上のそれぞれの目標範囲に転写してもよい。光学露光装置101がいわゆるウェーハ・ステッパ装置として設計されている場合、マスク104.1に形成された全てのパターンを照明することによって単一のステップで基板105.1上のそれぞれの目標範囲に全てのパターン画像が転写される。光学露光装置101がいわゆる「ステップ・アンド・スキャン装置」として設計されている場合、投影ビームのもとでマスクテーブル104.2、ひいてはマスク104.1上に形成されたパターンを連続的に走査することによって、パターンの画像が基板105.1上のそれぞれの目標範囲に転写され、同時に基板テーブル105.2、ひいては基板105.1の対応した走査が行われる。
いずれの場合にも、光学素子103.3、107.1、108.1および109相互の相対位置ならびにマスク104.1および基板105.1に対する光学装置の相対位置は、高品質画像結果を得るために、予め定められた限度内に保持される必要がある。この場合、光学的または機能的な基準、例えば画像平面107.4および物体平面を108.4または開口面を他の所定基準に対して所定基準位置に保つことが特に重要である。
第1の光学素子ユニット基準108.4、すなわち物体平面108.4については、計測フレーム111によって規定される外部基準に対する基準位置が第1の光学素子ユニット108の熱膨張時に実質的に一定に保たれることが有利であるとがわかった。ここで、外部基準は、第1の光学素子ユニット108の外部において計測フレーム111の任意の適当な位置に位置していてもよい。
このことを達成するために、第1の支持素子108.6、第2の支持素子108.7および第3の支持素子108.8は、所定の範囲内で、これらの支持素子それぞれが1つの並進方向に沿って実質的に自由な動きを提供するように設計され、配置されている。このように、第1の支持素子108.6は、第1の並進方向108.9に沿った実質的に自由な動きを提供する。第2の支持素子108.7は、第2の並進方向108.10に沿った実質的に自由な動きを提供する。第3の支持素子108.8は、第3の並進方向108.1 1に沿った実質的に自由な動きを提供する。
いかなる時点においても、それぞれの支持素子108.6、108.7、108.8は、他の2つの並進方向に沿った動きを制限し、制約を受けない並進方向108.9、108.10、108.11を有する直交システムを形成する。換言すれば、それぞれの支持素子108.6、108.7、108.8は1つの制約を受けない並進自由度および2つの制約付並進自由度を提供する。
第1の光学素子ユニット108の実質的に動的な支持を可能にするために、それぞれの支持素子108.6、108.7、108.8が好ましくは一つ以上の制約を受けない回転自由度を提供することがわかるであろう。
支持素子108.6、108.7、108.8の一実施形態は、図3に示す第1の支持素子108.6の概略図に見ることができる。ここで、第1の支持素子108.6は、第1の並進方向108.9に弾性的であり、第1の並進方向108.9に対して垂直な面108.13においては実質的に堅固である、板ばね素子108.12を備えている。
所望の変位に応じて、板ばね素子108.12は、第1の並進方向108.9に沿った変位に抗して増加する反作用力を行使する。しかしながら、本発明においては、この反作用力は、この第1の並進方向108.9に対して垂直な平面108.13の内部において作用する反作用力よりも著しく小さい場合には無視することができることがわかるであろう。換言すれば、第1の並進方向108.9に沿った第1の支持素子108.6の剛性はこの第1の並進方向108.9に対して垂直な平面108.13の内部の剛性よりも著しく小さくても充分である。
さらに、本発明の他の実施形態では、(好ましくはV字形の)溝内を走行するボールまたはピン、嵌合孔または他の線形ガイド機構、例えばダブテール型ガイドなどの内部で前後に移動可能なピンのような、他のタイプの支持素子を選択してもよいことがわかるであろう。
図2からわかるように、第1の光軸108.3および第1の並進方向108.9は平行であり、軸平面108.14を規定する。第1の並進方向108.9、第2の並進方向108.10および第3の並進方向108.11は同一平面上に位置し、全て交差位置108.15で交差する。この交差位置108.15は、第1の光学素子ユニット108の内部に収容されている第1の光学素子群108.2(いずれも図2に破線輪郭によって示す)の物体平面108.4に位置付けられている。第2の並進方向108.10および第3の並進方向108.11は、軸平面108.14に対して角度γ=γ=γだけ傾斜している。
第2の並進方向108.10および第3の並進方向108.11のこのような対称配置ならびに共通の交差位置108.15により、第1の光学素子ユニット108が熱により一様に膨張した場合、すなわち、第1の光学素子ユニット108の内部の温度および温度上昇が一様であり、第1の光軸108.3に沿って、かつ第1の光軸108.3に対して横方向に、実質的に等しい熱膨張率α=α=αが得られる場合、計測フレーム111によって規定される外部基準に対して交差位置108.15が実質的に変化しないという利点が得られる。結果として、第1の光軸108.3に沿った第1の光学素子群108.2の物体平面108.4も、外部基準、すなわち計測フレーム111に対して少なくともかなりの近似で実質的にその位置を保持する。
換言すれば、支持素子108.6、108.7、108.8は、それらの制約を受けない自由度の交差位置108.15によって、計測フレーム111に対してその位置を保持する第1の光学素子ユニット108の熱膨張の中心を規定する。
図1および図2に示した支持素子108.6、108.7、108.8の配置によって、第1の光軸108.3は、光学素子ユニット108が熱により膨張した場合に、z方向(図1参照)に横方向の変位を被る。しかしながら、本発明の別の実施形態によれば、この横方向の変位を少なくとも減じることができるように、第1、第2および第3の並進方向が第1の光軸の近傍に、場合によっては第1の光軸と同一平面上に位置付けられているように支持素子を位置決めしてもよいことは自明である。さらに、付加的または代替的に、支持素子は、第1の光軸のこの横方向の変位を補償するように設計されていてもよい。
本発明の別の実施形態では、第1、第2および第3の並進方向は、これら全ての並進方向の共通の交差位置が保持される限りは、同一平面上に位置している必要はなく、空間的に任意に位置付けられていてもよいことがわかるであろう。特に、角度γおよび角度γは必ずしも同一でなくてもよい。さらに本発明の別の実施形態によれば、これら全ての支持素子の制約を受けない並進方向全ての共通の交差位置が保持される限りは、第1、第2および第3の並進方向を有する第1、第2および第3の支持素子よりも多数の支持素子が設けられていてもよいことは自明である。
まず第一に、第1の光学素子ユニット108は、第1の光軸108.3に沿って、かつ第1の光軸108.3に対して横方向に、実質的に同一の熱膨張率α=α=αを有しているという仮定のもとで上記説明がなされていることは自明である。しかしながら、そうではない場合、すなわち、第1の光軸108.3に沿った熱膨張率αと第1の光軸108.3に対して横方向の熱膨張率αとの間に差がある場合、支持素子108.6、108.7、108.8は、図2に破線輪郭線113、114によって示すように、熱によって誘起される変位に応じて角度γ=γ=γを修正することによって、これを簡単に相殺することもできる。換言すれば、この場合、角度γ=γ=γは、それぞれの熱膨張率α、αおよび所望の基準位置の関数である。
さらにまた、第1の光軸108.3に沿った熱膨張率αおよび第1の光軸108.3に対して横方向の熱膨張率αとの間のこのような方向差を、第1の光学素子ユニット108の物体平面108.4(または第1の光学素子ユニット108の他の所望の光学または機能基準)と計測フレーム111との間の基準位置で所定の変位を行うために用いてもよいことは自明である。これは、例えば、計測フレーム111自体が温度変化、ひいては熱による膨張を被った場合に利用することもできる。
第1の光学素子ユニット108の物体平面108.4(または第1の光学素子ユニット108の他の所望の光学または機能基準)と計測フレーム111との間の基準位置のこのような所定の変位は、計測フレーム111の熱によって誘起される膨張を実質的に補償するように選択してもよい。この場合、当然ながら計測フレーム111に関する変位はそれぞれの熱膨張率α、αおよび角度γ=γ=γに依存する。したがって、計測フレーム111に関して所望の変位が得られるように、角度γおよびγを選択することもできる。ここでも計測フレーム111の熱膨張率の方向差を考慮し、補償することができる。
このように、全体的な外部基準、例えば基礎構造部110に対する第1の光学素子ユニット108の物体平面108.4の基準位置(または第1の光学素子ユニット108の他の所望の光学または機能基準)は、第1の光学素子装置108および測定フレーム111が熱により膨張した場合にも不変に保つこともできる。
第2の光学素子ユニット107の支持素子107.6は、第1の光学素子ユニット108の支持素子108.6、108.7、108.8に類似した方法で設計される。特に支持素子107.6は、第2の光学素子群107.2の画像平面107.4もまた、屈折された第2の光軸107.3の出射部に沿って、基礎構造部110の形の外部基準に関して実質的にその位置をほぼ保持するように、設計される。
換言すれば、ここでも支持素子107.6は、制約を受けない自由度の交差位置によって、基礎構造部110に関してその位置を保持する第2の光学素子ユニット107の熱膨張の中心を規定する。
本実施形態によれば、測定フレーム111は基礎構造部110に対して一定の関係を有し、熱によって誘起される著しい膨張を防止する冷却系を備えているものとする。このように第1の光学素子ユニット108および第2の光学素子ユニット107の上記支持が得られた場合、第2の光学素子ユニット107の画像平面107.4の位置は、装置101の通常動作中に予想されるいかなる温度においても、実質的に第1の光学素子ユニット108の物体平面108.4と一致する。このことは、マスク104.1の照明、ひいては露光プロセスの結果上に有益な効果をもたらす。
図1の光学露光装置101を用いた、本発明による光学素子ユニットを支持する方法を含む本発明による光学結像法の好ましい実施形態を図1〜図4を参照して後述する。
ステップ114において、パターンを有するマスク104.1、基板105.1、マスク104.1のパターンの画像を基板105.1に転写するように構成された光学投影ユニット103、およびマスク104.1のパターンを照明するように構成された照明系106、107、108、109ならびに第1の光学素子ユニット108を含む光学露光装置101の構成部品が設けられる。
ステップ115において、光学露光装置101は、図1〜図3に関して記載されていた構成をもたらすように空間的に配置される。特に、ステップ115で、上述のように、第1の光学素子ユニット108が熱により膨張した場合に、測定フレーム111に関して物体平面108.4の基準位置が基本的に不変のままであるように、第1の光学素子ユニット108が測定フレーム111に支持される。
ステップ116において、上述のように、光学投影ユニット103がマスク104.1のパターンの画像を基板105.1に転写するように、照明系106、107、108、109を用いてマスク104.1のパターンを照明する。
(第2実施形態)
以下に、本発明による方法の好ましい実施形態を実施することもできる本発明による光学結像装置201の第2の好ましい実施形態を、図5を参照して説明する。
図5は、光学露光装置201の形態の光学結像装置の照明系の第1の光学素子ユニット208および第2の光学素子ユニット207の正確な縮尺ではない概略図である。
図5の実施形態は、その設計および機能性の大部分において図1の実施形態に対応する。特に、図5では、類似または同一の部分には、同じ番号に100を加えた参照番号が付与されている。したがって、この点については主に上記説明を参照されたい。以下には違いについてのみ述べる。
第1実施形態に対する主な違いは、第1の光学素子ユニット208および第2の光学素子ユニット207がいずれも測定フレーム211により支持されることにある。
ここでも、第1の光学素子ユニット208は、第1の光学素子群208.2を形成する複数の第1の光学素子208.1を備えている。第1の光学素子208.1は、第1の光軸208.3と、第1の光学素子群208.2、ひいては第1の光学素子ユニット8の物体平面208.4を規定する。第1の光学素子群208.2の物体平面208.4は、これにより、第1の光学素子ユニット208の第1の光学素子ユニット基準を形成している。
第1の光学素子208.1は、第1の光学素子ユニット208のハウジング208.5の内部に収容されている。ハウジング208.5は、第1の光学素子208.1を支持する第2の支持構造部を形成している。第1の光学素子ユニット208.1は、第1の支持素子208.6、第2の支持素子208.7および第3の支持素子208.8(全て図5に簡略化して示す)により測定フレーム210で支持される。
第2の光学素子ユニット207は、第2の光学素子群207.2を形成する複数の第2の光学素子207.1を備えている。第2の光学素子207.1は、第2の光軸207.3と、第2の光学素子群207.2、ひいては第2の光学素子ユニット8の画像平面207.4とを規定している。第2の光学素子群207.2の画像平面207.4は、これにより、第2の光学素子ユニット8の第2の光学素子ユニット基準を形成している。
第2の光学素子207.1は、第2の光学素子ユニット207のハウジング207.5の内部に収容されている。ハウジング207.5は、第2の光学素子207.1を支持する第2の支持構造部を形成している。第2の光学素子ユニット207.1は、第4の支持素子207.6、第5の支持素子207.7および第6の支持素子207.8(全て図5に簡略化して示す)によって測定フレーム210で支持される。
第1の光学素子ユニット208が熱により膨張した場合に測定フレーム211に対する物体平面208.4の基準位置が実質的に不変のままとなるように、第1の支持素子208.6、第2の支持素子208.7および第3の支持素子208.8は、所定の限度内で、各々が1つの並進方向に沿って実質的に自由な動きを提供するように設計され、位置付けられている。このように、第1の支持素子208.6は、第1の並進方向208.9に沿って実質的に自由な動きを提供する。第2の支持素子208.7は、第2の並進方向208.10に沿って実質的に自由な動きを提供する。第3の支持素子208.8は、第3の並進方向208.11に沿って実質的に自由な動きを提供する。
第2の光学素子ユニット207が熱により膨張した場合に測定フレーム211に対する画像平面207.4の基準位置が実質的に不変のままとなるように、第4の支持素子207.6、第5の支持素子207.7および第6の支持素子207.8は、所定の限度内で、各々が1つの並進方向に沿って実質的に自由な動きを提供するように設計され、位置付けられている。このように、第4の支持素子207.6は、第4の並進方向207.9に沿って実質的に自由な動きを提供する。第5の支持素子207.7は、第5の並進方向207.10に沿って実質的に自由な動きを提供する。第6の支持素子207.8は、第6の並進方向207.11に沿って実質的に自由な動きを提供する。
いかなる時点においても、それぞれの支持素子207.6、207.7、207.8、208.6、208.7、208.8 は、他の2つの並進方向に沿って動きを制限し、制約を受けない並進方向207.9、207.10、207.11、208.9、208.10、208.11を有する直交システムを形成する。換言すれば、それぞれの支持素子207.6、207.7、207.8、208.6、208.7、208.8は1つの制約を受けない並進自由度および2つの制約付並進自由度を提供する。
第1の光学素子ユニット208および第2の光学素子ユニット207の実質的に静的に規定された支持をそれぞれ可能にするために、それぞれの支持素子207.6、207.7、207.8、208.6、208.7、208.8が、好ましくは一つ以上の制約を受けない回転自由度を提供することがわかるであろう。
支持素子207.6、207.7、207.8、208.6、208.7、208.8の実際の設計は、図3に示した第1の支持素子108.6の一つと類似したものであってよい。しかしながら、本発明の他の実施形態によれば、(好ましくはV字形の)溝内を走行するボールまたはピン、嵌合孔または他の線形ガイド機構、例えばダブテール型ガイドなどの内部で前後に移動可能なピンのような、他のタイプの支持素子を選択してもよい。
図5に示した実施形態において、第1の光軸208.3および第1の並進方向208.9は一致する。第1の並進方向208.9、第2の並進方向208.10および第3の並進方向208.11は同一平面上に位置し、全て交差位置208.15で交差する。この交差位置208.15は、第1の光学素子ユニット208の内部に収容されている第1の光学素子群208.2(いずれも図5の破線輪郭によって示す)の物体平面208.4に位置付けられている。第2の並進方向208.10および第3の並進方向208.11は、いずれも第1の光軸208.3に対して角度γ=γだけ傾斜している。
第2の並進方向208.10および第3の並進方向208.11のこのような対称配置ならびに共通の交差位置208.15により、第1の光学素子ユニット208が熱により一様に膨張した場合、すなわち第1の光学素子ユニット208の内部の温度および温度上昇が一様であり、第1の光軸208.3に沿って、かつ第1の光軸208.3に対して横方向に、実質的に同じ熱膨張率α=α=αが得られる場合、計測フレーム211によって規定される外部基準に対して交差位置208.15が実質的に変化しないという利点が得られる。結果として、第1の光学素子群208.2の物体平面208.4も、第1の光軸208.3に沿って、外部基準、すなわち測定フレーム211に対して少なくともかなりの近似で実質的にその位置を保持する。
換言すれば、支持素子208.6、208.7、208.8は、制約を受けない自由度の交差位置208.15によって、測定フレーム211に対してその位置を保持する第1の光学素子ユニット208の熱膨張の中心を規定する。
支持素子208.6、208.7、208.8と第1の光軸208.3とが同一平面上に配置されていることにより、光学素子ユニット208が熱により膨張した場合に、z方向、すなわち、図平面に対して垂直方向に第1の光軸208.3の横方向の変位は生じない。
さらに、第2の光軸207.3と第4の並進方向207.9とは一致する。第4の並進方向207.9、第5の並進方向207.10および第6の並進方向207.11は同一平面上に位置し、全て交差位置207.15で交差する。この交差位置207.15は、第2の光学素子ユニット207の内部に収容されている第2の光学素子群207.2(いずれも図5の破線輪郭によって示す)の画像平面207.4に位置付けられている。第5の並進方向207.10および第6の並進方向207.11は、第2の光軸に207.3に対して、角度γ=γだけ傾斜している。
第5の並進方向207.10および第6の並進方向207.11のこのような対称配置ならびに共通の交差位置207.15により、第2の光学素子ユニット207が熱により一様に膨張した場合、すなわち、第2の光学素子ユニット207の内部の温度および温度上昇が一様であり、第2の光軸207.3に沿って、かつ第2の光軸207.3に対して横方向に、実質的に等しい熱膨張率α=α=αが得られる場合、計測フレーム211によって規定される外部基準に対して交差位置207.15が実質的に変化しないという利点が得られる。結果として、第2の光軸207.3に沿った第2の光学素子群207.2の画像平面207.4も、外部基準、すなわち測定フレーム211に対して少なくともかなりの近似で実質的にその位置を保持する。
換言すれば、支持素子207.6、207.7、207.8は、制約を受けない自由度の交差位置207.15によって、測定フレーム211に対してその位置を保持する第2の光学素子ユニット207の熱膨張の中心を規定する。
支持素子207.6、207.7、207.8と第2の光軸207.3とが同一平面上に配置されていることにより、第2の光学素子ユニット207が熱により膨張した場合に、z方向、すなわち、図平面に対して垂直方向に第2の光軸207.3の横方向の変位は生じない。
図5からわかるように、第1の交差位置208.15と第2の交差位置207.15とは実質的に一致しており、これにより、第2の光学素子ユニット207の画像平面207.4および第1の光学素子ユニット207の物体平面208.4は光学露光装置201の通常動作中に予想されるいかなる温度分布においても実質的に一致する。このことは、光学露光装置201の良好で安定した信頼性の高い照明結果をもたらす。
この実施形態によっても図1〜図4に関して説明した本発明による方法を実施することができることがわかる。したがって、この点については上記の説明を参照されたい。
(第3実施形態)
以下に、本発明による方法の好ましい実施形態を実施することもできる本発明による光学結像装置201の第3の好ましい実施形態を、図4を参照して説明する。
図6は、光学露光装置301の形の光学結像装置の照明系の第1の光学素子ユニット308の正確な縮尺ではない概略図である。
図6の実施形態は、その設計および機能性の大部分において図1の実施形態に対応する。特に、図6では、類似または同一の部分には、同じ番号に200を加えた参照番号が付与されている。したがって、この点については主に上記説明を参照されたい。以下には違いについてのみ述べる。
ここでも、第1の光学素子ユニット308は、第1の光学素子群308.2を形成する複数の第1の光学素子308.1を備えている。第1の光学素子308.1は、第1の光学素子群308.2、ひいては第1の光学素子ユニット8の第1の光軸308.3を規定する。第1の光学素子ユニット8は、第1の光学素子群308.2の第1の光学素子308.1の間に位置付けられた開口面308.4の形の機能平面を備えている。第1の光学素子群308.2の開口面308.4は、これにより、第1の光学素子ユニット308の第1の光学素子ユニット基準を形成する。
第1の光学素子308.1は、第1の光学素子ユニット308のハウジング308.5に収容されている。ハウジング308.5は、第1の光学素子308.1を支持する第2の支持構造部を形成している。第1の光学素子ユニット308.1は、第1の支持素子308.6、第2の支持素子308.7および第3の支持素子308.8(全て図6に簡略化して示す)によって測定フレーム311で支持される。
第1の光学素子ユニット308が熱により膨張した場合に測定フレーム311に対する開口面308.4の基準位置が実質的に不変のままとなるように、第1の支持素子308.6、第2の支持素子308.7および第3の支持素子308.8は、所定の限度内で、各々が1つの並進方向に沿って実質的に自由な動きを提供するように設計され、位置付けられている。このように、第1の支持素子308.6は、第1の並進方向308.9に沿って実質的に自由な動きを提供する。第2の支持素子308.7は、第2の並進方向308.10に沿って実質的に自由な動きを提供する。第3の支持素子308.8は、第3の並進方向308.11に沿って実質的に自由な動きを提供する。
いかなる時点においても、それぞれの支持素子308.6、308.7、308.8は、他の2つの並進方向に沿って動きを制限し、制約を受けない並進方向308.9、308.10、308.11を有する直交システムを形成する。換言すれば、それぞれの支持素子308.6、308.7、308.8は1つの制約を受けない並進自由度および2つの制約付並進自由度を提供する。
第1の光学素子ユニット308の実質的に静的に規定された支持を可能にするために、それぞれの支持素子308.6、308.7、308.8が、好ましくは一つ以上の制約を受けない回転自由度を提供することがわかるであろう。
支持素子308.6、308.7、308.8の実際の設計は、ここでも、図3に示した第1の支持素子108.6の一つと類似したものであってよい。しかしながら、本発明の他の実施形態によれば、(好ましくはV字形の)溝内を走行するボールまたはピン、嵌合孔または他の線形ガイド機構、例えばダブテール型ガイドなどの内部で前後に移動可能なピンのような、他のタイプの支持素子を選択してもよい。
図6に示した実施形態において、第1の光軸308.3および第1の並進方向308.9は一致する。第1の並進方向308.9、第2の並進方向308.10および第3の並進方向308.1 1は同一平面上に位置し、全て交差位置308.15で交差する。この交差位置308.15は、第1の光学素子ユニット308の内部に収容されている第1の光学素子群308.2(いずれも図6の破線輪郭によって示す)の開口面308.4に位置付けられている。第2の並進方向308.10および第3の並進方向308.11は、いずれも第1の光軸308.3に対して角度γ=γだけ傾斜している。
第2の並進方向308.10および第3の並進方向308.11のこのような対称配置ならびに共通の交差位置308.15により、第1の光学素子ユニット308が熱により一様に膨張した場合、すなわち、第1の光学素子ユニット308の内部の温度および温度上昇が一様であり、第1の光軸308.3に沿って、かつ第1の光軸308.3に対して横方向に、実質的に同じ熱膨張率α=α=αが得られる場合、計測フレーム311によって規定される外部基準に対して交差位置308.15が実質的に変化しないという利点が得られる。結果として、第1の光学素子群308.2の開口面308.4も、第1の光軸308.3に沿って、外部基準、すなわち測定フレーム311に対して少なくともかなりの近似で実質的にその位置を保持する。
換言すれば、支持素子308.6、308.7、308.8は、制約を受けない自由度の交差位置308.15によって、測定フレーム311に対してその位置を保持する第1の光学素子ユニット308の熱膨張の中心を規定する。
支持素子307.6、307.7、307.8と第1の光軸307.3とが同一平面上に配置されていることにより、光学素子ユニット307が熱により膨張した場合に、z方向、すなわち、図平面に対して垂直方向に第1の光軸307.3の横方向の変位は生じない。
このような開口面308.4を一定の基準位置に保持することは、光学露光装置301の結像能力のためにも有利な場合がある。
この実施形態によっても図1〜図4を参照して説明した本発明による方法を実施することができることがわかる。したがって、この点については上記の説明を参照されたい。
以上には、第2の並進方向および第3の並進方向がいずれも軸平面に対して角度γ=γ=γだけ傾斜している本発明の実施形態を説明した。しかしながら、本発明の他の実施形態では、第1、第2および第3の並進方向は、これら全ての並進方向の共通の交差位置が保持される限りは、任意の特定の方向を向いている必要はなく、空間的に任意に位置付けられていてもよいことは自明であり、このことを強調しておく。特に、角度γと角度γとは、必ずしも同一でなくてもよいことは自明である。さらに本発明の別の実施形態によれば、これら全ての支持素子の全ての制約を受けない並進方向の共通の交差位置が保持される限りは、第1、第2および第3の並進方向を有する第1、第2および第3の支持素子よりも多数の支持素子が設けられていてもよいことがわかる。
以上には、光学素子がもっぱら屈折素子である本発明の実施形態を説明したが、本発明の他の実施形態では、反射素子、屈折素子または回析素子またこれらの任意の組み合わせを光学素子ユニットの光学素子のために用いてもよいことは自明である。
さらに、本発明の他の実施形態では、画像平面、物体平面または開口面以外のほかに任意の光学素子ユニット基準を選択し、各関連光学素子ユニットが熱により膨張した場合にこの光学素子ユニット基準を所定の基準位置に保持することができることは自明である。
以上には、光学素子ユニットがもっぱら照明系部材である本発明実施形態を説明したが、本発明を、他の光学素子ユニット、例えば投影システムなどの光学素子ユニットを支持する場合にも用いることができることは自明である。さらに、本発明をマイクロリソグラフィ以外の光学用途において用いてもよいことは自明である。

Claims (48)

  1. 光学素子ユニットと、
    第1の支持構造部と、
    前記光学素子ユニットの外部に位置する外部基準とを備える光学素子装置において、
    前記光学素子ユニットが、光学素子群と、該光学素子群に関連する少なくとも1つの光学素子ユニット基準と、前記光学素子群を支持する第2の支持構造部とを備え、
    前記光学素子群が、前記光学素子群の光軸を規定する複数の光学素子を備え、
    前記光学素子ユニット基準が、前記外部基準に対して基準位置を有し、
    前記第1の支持構造部が、複数の支持素子によって前記光学素子ユニットを支持し、
    前記複数の支持素子が、前記光学素子ユニットおよび前記第1の支持構造部の少なくともいずれか一方が熱膨張した場合に、前記基準位置が、少なくとも前記光軸に沿って実質的に不変のままであるように前記光学素子ユニットを支持するように配置されている光学素子装置。
  2. 請求項1に記載の光学素子装置において、
    前記複数の支持素子が、少なくとも3つの支持素子を備えている光学素子装置。
  3. 請求項2に記載の光学素子装置において、
    前記少なくとも3つの支持素子それぞれが、並進方向に沿って実質的に自由な動きを提供する光学素子装置。
  4. 請求項3に記載の光学素子装置において、
    前記少なくとも3つの支持素子のうちの少なくとも1つが、前記並進方向に沿って弾性的であり、かつ前記並進方向に対して直交方向に実質的に堅固である少なくとも1つの構成要素を備えている光学素子装置。
  5. 請求項4に記載の光学素子装置において、
    前記少なくとも1つの構成要素が板ばね素子を備えている光学素子装置。
  6. 請求項3に記載の光学素子装置において、
    前記少なくとも3つの支持素子のうちの少なくとも1つが、少なくとも1つの制約を受けない回転自由度を提供する光学素子装置。
  7. 請求項3に記載の光学素子装置において、
    前記少なくとも3つの支持素子の前記並進方向が、全て1つの交差位置で交差する光学素子装置。
  8. 請求項3に記載の光学素子装置において、
    前記少なくとも3つの支持素子のそれぞれが、前記並進方向に沿ってのみ実質的に自由な動きを提供する光学素子装置。
  9. 請求項3に記載の光学素子装置において、
    前記少なくとも3つの支持素子の前記並進方向が、実質的に同一平面上に位置するように配置されている光学素子装置。
  10. 請求項3に記載の光学素子装置において、
    前記少なくとも3つの支持素子が、第1の支持素子、第2の支持素子および第3の支持素子を備えており、
    前記第1の支持素子が、第1の並進方向に沿って実質的に自由な動きを提供し、
    前記第2の支持素子が、第2の並進方向に沿って実質的に自由な動きを提供し、
    前記第3の支持素子が、第3の並進方向に沿って実質的に自由な動きを提供し、
    前記第1の並進方向が、前記光軸と実質的に平行であり、
    前記第1の並進方向と前記光軸とが、軸平面を規定しており、
    前記第2の並進方向および前記第3の並進方向の少なくともいずれか一方が、前記軸平面に対して傾斜している光学素子装置。
  11. 請求項7に記載の光学素子装置において、
    前記第2の並進方向が、前記軸平面に対して所定の角度だけ傾斜しており、
    前記光学素子ユニットが、前記光軸に沿った第1の縦方向熱膨張率と、前記光軸に対して横方向の第1の横方向横熱膨張率とを有し、
    前記第1の支持構造部が、前記光軸に沿った第2の縦方向熱膨張率と、前記光軸に対して横方向の第2の横方向横熱膨張率とを有し、
    前記第1の角度が、前記第1の縦方向熱膨張率、前記第1の横方向熱膨張率、前記第2の縦方向熱膨張率および前記第2の横熱膨張率のうちの少なくとも2つの間の差を補償するように構成されている光学素子装置。
  12. 請求項11に記載の光学素子装置において、
    前記角度が、前記第1の縦方向熱膨張率、前記第1の横方向熱膨張率、前記第2の縦方向熱膨張率および前記第2の横方向熱膨張率のうちの少なくとも2つと間の前記差ならびに所望の基準位置の関数である光学素子装置。
  13. 請求項11に記載の光学素子装置において、
    前記外部基準が、前記第1の支持構造部に対して固定した関係を有し、
    前記角度が、前記第1の縦方向熱膨張率と前記第1の横方向熱膨張率と間の比の関数である光学素子装置。
  14. 請求項1に記載の光学素子装置において、
    前記光学素子ユニット基準が、前記光学素子ユニットの機能平面および光学平面のうちのいずれかである光学素子装置。
  15. 請求項14に記載の光学素子装置において、
    前記光学素子ユニット基準が、前記光学素子群の物体平面、前記光学素子群の画像平面、前記光学素子群の焦点、および前記光学素子ユニットの開口面のうちのいずれかである光学素子装置。
  16. 請求項1に記載の光学素子装置において、
    前記光学素子ユニットが、光学露光装置の照明系の少なくとも一部を形成する光学素子装置。
  17. 請求項1に記載の光学素子装置において、
    前記光学素子ユニットが第1の光学素子ユニットであり、前記光学素子群が第1の光学素子群であり、前記光学素子ユニット基準が第1の光学素子ユニット基準であり、
    第2の光学素子ユニットが前記第1の光学素子ユニットに関連付けられており、
    前記第2の光学素子ユニットが第2の光学素子群を備え、該第2の光学素子群が、前記外部基準を形成する第2の光学素子ユニット基準を有している光学素子装置。
  18. 請求項17に記載の光学素子装置において、
    前記第1の光学素子ユニット基準が、前記第1の光学素子ユニットの機能平面および光学平面のうちのいずれかであり、
    前記第2の光学素子ユニット基準が、前記第2の光学素子ユニットの機能平面および光学平面のうちのいずれかである光学素子装置。
  19. 請求項17に記載の光学素子装置において、
    前記第2の光学素子ユニットが第3の支持構造部によって支持され、
    前記第3の支持構造部が前記第1の支持構造部を支持している光学素子装置。
  20. 請求項17に記載の光学素子装置において、
    前記第1の光学素子ユニット基準が前記第1の光学素子群の物体平面であり、前記第2の光学素子ユニット基準が前記第2の光学素子群の画像平面であるか、または、
    前記第1の光学素子ユニット基準が前記第1の光学素子群の画像平面であり、前記第2の光学素子ユニット基準が、前記第2の光学素子群の物体平面である光学素子装置。
  21. 請求項17に記載の光学素子装置において、
    前記第2の光学素子ユニットが、光学露光装置の照明系の少なくとも一部を形成する光学素子装置。
  22. 請求項1に記載の光学素子装置において、
    前記光学素子ユニットが第1の光学素子ユニットであり、前記光学素子群が第1の光学素子群であり、前記光軸が第1の光軸であり、前記光学素子ユニット基準が第1の光学素子ユニット基準であり、前記基準位置が第1の基準位置であり、前記複数の支持素子が第1の複数の支持素子であり、
    第2の光学素子ユニットおよび第3の支持構造部が設けられており、
    前記光学素子ユニットが、第2の光学素子群と、該第2の光学素子群に関連する少なくとも1つの第2の光学素子ユニット基準と、前記光学素子群を支持する第4の支持構造部とを備え、
    前記第2の光学素子群が、前記光学素子群の光軸を規定する少なくとも1つの第2の光学素子を備え、
    前記第2の光学素子ユニット基準が、前記外部基準に対して第2の光学基準位置を有し、
    前記第3の支持構造部が、第2の複数の支持素子によって前記光学素子ユニットを支持し、
    前記第2の複数の支持素子が、前記第2の光学素子ユニットおよび前記第3の支持構造部のうちの少なくともいずれか一方が熱膨張した場合に、前記第2の光学基準位置が、少なくとも前記第2の光軸に沿って実質的に不変のままであるように前記第2の光学素子ユニットを支持するように配置されている光学素子装置。
  23. 請求項22に記載の光学素子装置において、
    前記第2の光学素子ユニットが、光学露光装置の照明系の少なくとも一部を形成する光学素子装置。
  24. パターンを収容するように構成されたマスクユニットと、
    基板を収容するように構成された基板ユニットと、
    前記パターンの画像を前記基板に転写するように構成された光学投影ユニットと、
    前記マスクユニット内に収容された前記パターンを照明するように構成された照明ユニットの一部を形成する請求項1に記載の光学素子装置とを備える光学結像装置。
  25. 光学素子ユニットを支持する方法において、
    光学素子ユニットと、前記光学素子ユニットの外部に位置する外部基準とを設けるステップであって、
    前記光学素子ユニットに、光学素子群および該光学素子群に関連する少なくとも1つの光学素子ユニット基準を設け、
    前記光学素子群に、該光学素子群の光軸を規定する複数の光学素子を設け、
    前記光学素子ユニット基準に、前記外部基準に対する基準位置を設けるステップと、
    前記光学素子ユニットおよび前記第1の支持構造部のうちの少なくともいずれか一方が熱膨張した場合に、前記基準位置が少なくとも前記光軸に沿って実質的に不変のままであるように、前記光学素子ユニットを支持構造部で支持するステップとを含む方法。
  26. 請求項25に記載の方法において、
    前記光学素子ユニットを支持するステップが、少なくとも3つの支持位置で前記光学素子ユニットを支持するステップを含む方法。
  27. 請求項26に記載の方法において、
    前記光学素子ユニットを支持するステップが、それぞれの前記支持位置で並進方向に沿って実質的に制約を受けない動きを提供するステップを含む方法。
  28. 請求項27に記載の方法において、
    前記光学素子ユニットを支持するステップが、前記並進方向に沿って弾性的であり、かつ前記並進方向に対して横方向に実質的に堅固である少なくとも1つの構成要素を有する少なくとも1つの支持素子を設けるステップを含む方法。
  29. 請求項28に記載の方法において、
    前記構成要素のうちの少なくとも1つに板ばね素子を設ける方法。
  30. 請求項27に記載の方法において、
    前記光学素子ユニットを支持するステップが、少なくとも1つの前記支持位置で、少なくとも1つの制約を受けない回転自由度を提供するステップを含む方法。
  31. 請求項27に記載の方法において、
    前記並進方向を全て1つの交差位置で交差させる方法。
  32. 請求項27に記載の方法において、
    前記光学素子ユニットを支持するステップが、前記支持位置それぞれで前記並進方向に沿ってのみ実質的に自由な動きを提供するステップを含む方法。
  33. 請求項27に記載の方法において、
    前記支持位置における前記並進方向を、実質的に同一平面上に位置するようにに配置する方法。
  34. 請求項27に記載の方法において、
    前記光学素子ユニットを支持するステップが、第1の並進方向、第2の並進方向および第3の並進方向に沿って実質的に自由な動きを提供するステップを含み、
    前記第1の並進方向を前記光軸に対して実質的に平行にし、
    前記第1の並進方向および前記光軸により軸平面を規定し、
    前記第2の並進方向および前記第3の並進方向のうちの少なくとも一方を、前記軸平面に対して傾斜させる方法。
  35. 請求項34に記載の方法において、
    前記第2の並進方向を前記軸平面に対して所定の角度だけ傾斜させ、
    前記光学素子ユニットに、前記光軸に沿って第1の縦方向熱膨張率と、前記光軸に対して横方向の第1の横方向熱膨張率とを設け、
    前記支持構造部に、前記光軸に沿った第2の縦方向熱膨張率と前記光軸に対して横方向の第2の横方向熱膨張率とを設け、
    前記角度を、前記第1の縦方向熱膨張率、前記第1の横方向熱膨張率、前記第2の縦方向熱膨張率および前記第2の横熱膨張率のうちの少なくとも2つの間の差を補償するように構成する方法。
  36. 請求項35に記載の方法において、
    前記角度を、前記第1の縦方向熱膨張率、前記第1の横方向熱膨張率、前記第2の縦方向熱膨張率および前記第2の横方向熱膨張率のうちの少なくとも2つと間の前記差の関数とする方法。
  37. 請求項35に記載の方法において、
    前記外部基準を、前記支持構造部に対して固定した関係とし、
    前記角度を、前記第1の縦方向熱膨張率と前記第1の横方向熱膨張率との比の関数とする方法。
  38. 請求項25に記載の方法において、
    前記光学素子ユニット基準を、前記光学素子ユニットの機能平面および光学平面のうちのいずれかとする方法。
  39. 請求項38に記載の方法において、
    前記光学素子ユニット基準を、前記光学素子群の物体平面、前記光学素子群の画像平面、前記光学素子群の焦点、および前記光学素子ユニットの開口面のうちのいずれかとする方法。
  40. 請求項25に記載の方法において、
    前記光学素子ユニットにより、光学露光装置の照明系の少なくとも一部を形成する方法。
  41. 請求項25に記載の方法において、
    前記光学素子ユニットを第1の光学素子ユニットとし、前記光学素子群を第1の光学素子群とし、前記光学素子ユニット基準を第1の光学素子ユニット基準とし、
    第2の光学素子ユニットを前記第1の光学素子ユニットに関連付け、
    前記第2の光学素子ユニットに、第2の光学素子群を設け、該第2の光学素子群に、前記外部基準を形成する第2の光学素子ユニット基準を設ける方法。
  42. 請求項41に記載の方法において、
    前記第1の光学素子ユニット基準を、前記第1の光学素子ユニットの機能平面および光学平面のうちの一方とし、
    前記第2の光学素子ユニット基準を、前記第2の光学素子ユニットの機能平面および光学平面のうちのいずれか一方とする方法。
  43. 請求項41に記載の方法において、
    前記第2の光学素子ユニットを第3の支持構造部によって支持し、
    前記第3の支持構造部により前記第1の支持構造部を支持する方法。
  44. 請求項41に記載の方法において、
    前記第1の光学素子ユニット基準を前記第1の光学素子群の物体平面とし、前記第2の光学素子ユニット基準を前記第2の光学素子群の画像平面とするか、または、
    前記第1の光学素子ユニット基準を前記第1の光学素子群の画像平面とし、前記第2の光学素子ユニット基準を前記第2の光学素子群の物体平面とする方法。
  45. 請求項41に記載の方法において、
    前記第2の光学素子ユニットにより、光学露光装置の照明系の少なくとも一部を形成する方法。
  46. 請求項25に記載の方法において、
    前記光学素子ユニットを第1の光学素子ユニットとし、前記光学素子群を第1の光学素子群とし、前記光軸を第1の光軸とし、前記光学素子ユニット基準を第1の光学素子ユニット基準とし、前記基準位置を第1の基準位置とし、
    第2の光学素子ユニットを設け、
    前記光学素子ユニットに、第2の光学素子群と、該第2の光学素子群に関連する少なくとも1つの第2の光学素子ユニット基準とを設け、
    前記第2の光学素子群に、前記光学素子群の光軸を規定する少なくとも1つの第2の光学素子を設け、
    前記第2の光学素子ユニットおよび前記支持構造部のうちの少なくとも一方が熱膨張した場合に、前記第2の光学素子ユニット基準と前記外部基準との間の第2の光学基準位置が、少なくとも前記第2の光軸に沿って実質的に不変のままであるように、前記光学素子ユニットを支持構造部によって支持する方法。
  47. 請求項46に記載の方法において、
    前記第2の光学素子ユニットにより、光学露光装置の照明系の少なくとも一部を形成する方法。
  48. 光学結像方法において、
    パターン、基板、前記パターンの画像を前記基板に転写するように構成された光学投影ユニットおよび前記パターンを照明するように構成された照明ユニットを設け、該照明ユニットに光学素子ユニットを設けるステップと、
    請求項25による方法を用いて前記光学素子ユニットを支持するステップと、
    前記パターンを照明するための前記照明ユニットを用いて前記パターンを前記基板に転写するステップとを含む方法。
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