JP2010514409A5 - - Google Patents

Claims (15)

1. （ａ）腫瘍細胞を含有する充実性腫瘍から試料を提供する工程、
   （ｂ）前記腫瘍細胞中の少なくとも１の抗アポトーシス性サイトカインの発現を決定する工程、及び
   （ｃ）前記充実性腫瘍を非サイトカイン発現腫瘍またはサイトカイン発現腫瘍に分類する工程
   を含む、癌の種類を診断するための方法。
2. 抗アポトーシス性サイトカインがＩＬ−４及び／又はＩＬ−１０、有利にはＩＬ−４である、請求項１記載の方法。
3. 前記充実性腫瘍が、
   （ａ）ＩＬ−４発現腫瘍またはＩＬ−４非発現腫瘍、
   （ｂ）ＩＬ−１０発現腫瘍又はＩＬ−１０非発現腫瘍、及び／又は
   （ｃ）ＩＬ−４及びＩＬ−１０発現腫瘍又は非ＩＬ−４及び非ＩＬ−１０発現腫瘍に分類される、請求項１又は２記載の方法。
4. 充実性腫瘍が上皮腫瘍であり、有利には甲状腺、胸、前立腺、膀胱、結腸、胃、膵臓、腎臓、肝臓及び肺の癌の群から選択され、最も有利には、結腸、胃、胸、肺、膀胱又は前立腺の癌である、請求項１から３までのいずれか１項記載の方法。
5. 腫瘍細胞が、プライマリーな腫瘍細胞及び／又は癌胚細胞である、請求項１から４までのいずれか１項記載の方法。
6. 腫瘍細胞中での抗アポトーシス性サイトカイン発現の検出が、タンパク質レベル及び／又は核酸レベルでの検出、有利には抗アポトーシス性サイトカインの検出であって有利には免疫化学及び／又は質量分析方法を用いた検出を含むタンパク質レベルでの検出、又は核酸ハイブリダイゼーション及び場合により増幅方法、有利にはＲＴ−ＰＣＲ方法を用いた抗アポトーシス性サイトカインｍＲＮＡ発現レベルの決定を含む核酸レベルでの決定を含む、請求項１から５までのいずれか１項記載の方法。
7. （ｄ）少なくとも１種の化学療法剤又はアポトーシス促進剤に対する、発現されたサイトカイン及び／又はそのレセプターのアンタゴニストの存在及び／又は非存在中での、サイトカイン発現腫瘍の細胞の感受性を決定する工程、及び
   （ｅ）場合により、癌の種類に特異的な処理を選択する工程
   を更に含み、
   有利には（ｄ）工程において、サイトカイン発現腫瘍の細胞が感受性である化学療法剤又はアポトーシス促進剤が決定され、かつ／又は
   （ｅ）工程においてサイトカイン中和剤及び化学療法剤又はアポトーシス促進剤の組み合わせの投与を含む処理が選択される、請求項１から６までのいずれか１項記載の方法。
8. （ａ）化学療法剤が、代謝拮抗剤、ＤＮＡ断片化剤、ＤＮＡ架橋剤、インターカレーション剤、タンパク質合成阻害剤、トポイソメラーゼＩ及びＩＩ阻害剤、微小管指向した剤、キナーゼ阻害剤、ホルモン及びホルモンアンタゴニストから選択され、有利には化学療法剤が、シスプラチン、カルボプラチン及びオキサリプラチンから選択され、かつ／又は（ｂ）アポトーシス促進剤が、ＴＲＡＩＬ及びＣＤ９５リガンドから選択される、請求項７記載の方法。
9. サイトカイン中和剤が、抗体、有利には抗ＩＬ−４抗体及び／又は抗ＩＬ−１０抗体又はその抗原結合断片及び溶解性のＩＬ−４レセプターポリペプチド又は融合ポリペプチドから選択され、最も有利には抗ＩＬ−４抗体はハイブリドーマ細胞ECACC 93100620又はその抗原結合断片に由来する抗体である、請求項７又は８記載の方法。
10. （ｉ）少なくとも１種のサイトカイン中和剤及び
    （ｉｉ）少なくとも１種の化学療法剤又はアポトーシス促進剤
    の組み合わせの、（ａ）微小残存病変、（ｂ）サイトカイン発現腫瘍として分類される癌の種類、又は（ｃ）手術及び／又は放射線療法との組み合わせにおける、サイトカイン発現腫瘍として分類される癌の種類の治療のための医薬品の製造のための使用。
11. 医薬品が、手術及び／又は放射線療法との、同時の、別個の又は逐次の組み合わせ療法のためである、請求項１０（ｃ）記載の使用。
12. （ｉ）少なくとも１種のサイトカイン中和剤及び
    （ｉｉ）少なくとも１種の化学療法剤又はアポトーシス促進剤
    の組み合わせの、サイトカイン発現腫瘍の治療のための医薬品の製造のためであって、
    （ａ）（ｉ）及び（ｉｉ）の投与が同時に開始されるか又は
    （ｂ）（ｉ）及び（ｉｉ）の投与が段階的に開始される使用。
13. （ｉ）の投与の開始が、（ｉｉ）の≧１週間前であるか、又は、（ｉｉ）の投与の開始が、（ｉ）の≧１週間前である、請求項１２（ｂ）記載の使用。
14. Ｃ末端で短縮された細胞外ＩＬ−４レセプタードメインを含有する、有利には融合ポリペプチドである溶解性のＩＬ−４レセプターポリペプチド。
15. 請求項１４記載のポリペプチドをコードする核酸分子。