JP2010513808A - ねじり振動緩衝装置 - Google Patents

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Abstract

ねじり振動緩衝装置、特に車両のパワートレイン用ねじり振動緩衝装置。一次側(12)と、ダンパーフルイド構造部を介して一次側(12)と連結されて回転軸線(A)のまわりに回転するとともに、互いに相対回転を行なう二次側(24)とを含んでいる。ダンパーフルイド構造部は、一次側(12)と二次側(24)との間でトルクを伝達する、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部(36)内に収納された圧縮性のより小さな第1のダンパーフルイドと、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部(36)内の第1のダンパーフルイドの圧力が上昇したときに負荷される、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部(76)内に収納された圧縮性のより大きな第2のダンパーフルイドとを含んでいる。第2のダンパーフルイドチャンバー構造部(76)は複数個のチャンバーユニット(46)を含み、これらのチャンバーユニット(46)は、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部(36)に関し、半径方向外側および/または半径方向内側において且つ周方向において互いに連続して配置され、各チャンバーユニット(46)への割り当てに際して第1のダンパーフルイドを第2のダンパーフルイドから分離し、各チャンバーユニット(46)内の圧力が変化したときにほぼ半径方向へ変位する分離要素(48)が設けられている。

Description

本発明は、一次側と、ダンパーフルイド構造部を介して一次側と連結されて回転軸線のまわりに回転するとともに、互いに相対回転を行なう二次側とを含んでいるねじり振動緩衝装置、特に車両のパワートレイン用ねじり振動緩衝装置に関するものである。
本願よりも後で公開された特許文献1からは、振動の緩衝に必要な弾性を、実質的に非圧縮性の第1のダンパーフルイド(液体)と圧縮性の第2のダンパーフルイド(ガス状媒体)とを含んでいるダンパーフルイド装置によって提供するようにしたねじり振動緩衝装置が知られている。非圧縮性の第1のダンパーフルイドは、一次側と二次側とが相対回転する際に容積が変化する圧力室内に設けられている。容積が減少すると、これらの圧力室から第1のダンパーフルイドがその半径方向外側に配置されている連通室内へ押出される。それぞれの連通室は、周方向に変位可能な分離ピストンによって、それぞれの圧力室の半径方向外側にあって実質的に周方向に延在している補償室から分離されている。この補償室内に第2のダンパーフルイドが設けられている。第1のダンパーフルイドが圧力室から押出されると、分離ピストンは連通室内で上昇する第1のダンパーフルイドの容積成分によって変位せしめられ、このとき第2のダンパーフルイドを圧縮させる。
DE102005058531
本発明の課題は、構成空間を効率的に活用して振動緩衝挙動を改善したねじり振動緩衝装置を提供することである。
この課題は、本発明によれば、ねじり振動緩衝装置、特に車両のパワートレイン用ねじり振動緩衝装置において、一次側と、ダンパーフルイド構造部を介して一次側と連結されて回転軸線のまわりに回転するとともに、互いに相対回転を行なう二次側とを含み、ダンパーフルイド構造部が、一次側と二次側との間でトルクを伝達する、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部内に収納された圧縮性のより小さな第1のダンパーフルイドと、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部内の第1のダンパーフルイドの圧力が上昇したときに負荷される、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部内に収納された圧縮性のより大きな第2のダンパーフルイドとを含み、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部が複数個のチャンバーユニットを含み、これらのチャンバーユニットが、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部に関し、半径方向外側および/または半径方向内側において且つ周方向において互いに連続して配置され、各チャンバーユニットへの割り当てに際して第1のダンパーフルイドを第2のダンパーフルイドから分離し、各チャンバーユニット内の圧力が変化したときにほぼ半径方向へ変位する分離要素が設けられていることによって解決される。
本発明によるねじり振動緩衝装置においては、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部のチャンバーユニットは、すなわち振動緩衝機能を果たすために圧縮可能な第2のダンパーフルイドをも含んでいる容積部は、実質的に半径方向に延在するように配置されており、この場合この配置方向は、異なるチャンバーユニットに付設されて半径方向に変位可能な分離要素の運動方向にも相当している。これが意味することは、第1に、これら分離要素の運動が実質的に直線運動を行ない、周方向に湾曲した軌道に沿って延在する必要がないということである。このことは、とりわけ、このような分離要素が圧力状態に応じて変位する分離ピストンとして形成されている場合に利点がある。第2に、チャンバーユニットを本発明に従って位置決めまたは方向付けすることにより、使用できる構成空間を特に半径方向において非常に効率的に活用することが可能になる。これにより、第2のダンパーフルイドに対し比較的大きな蓄積容積部を提供することができる。
たとえば、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部はリング状の構造を備え、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部のチャンバーユニットは、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部に関し、回転軸線のまわりに星状の配置構成で配置されていてよい。なお、周方向に星状に配置する或いは連続するということは、周方向に連続しているチャンバーユニットが軸線方向において互いにずれていてもよく、周方向において部分的にオーバーラップしていてもよいという意味をも含むものである。
特に、半径方向外側において比較的十分な構成空間を使用できる場合には、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部のチャンバーユニットが、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部に関し、半径方向外側に配置されているのが有利である。
これとは択一的に、特に半径方向においてスペースを非常に節約する実施態様では、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部のチャンバーユニットが、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部に関し、半径方向内側に配置されていることを提案する。
さらに、本発明によるねじり振動緩衝装置の構成は次のようであってもよく、すなわち、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部は、一次側が二次側に対し第1の相対回転方向に相対回転する際に容積を減少させることのできる少なくとも1つの第1の圧力室を有し、第1の圧力室が、連通室を介して、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部の付設の少なくとも1つのチャンバーユニットと連通しているように構成してもよい。
さらに、加速方向においても、すなわち一次側から二次側へのトルク伝動の際にも、減速方向においても、すなわち二次側から一次側へのトルク伝動の際にも、緩衝機能を提供することができるようにするため、以下のような提案をする。すなわち、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部は、一次側が二次側に対し第1の相対回転方向とは逆方向の第2の回転方向に相対回転する際に容積を減少させることのできる少なくとも1つの第2の圧力室を有し、第2の圧力室が、連通室を介して、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部の付設の少なくとも1つのチャンバーユニットと連通しているような構成を提案する。
この場合、非常に効率的なスタガリングを得るため、少なくとも1つの第1の圧力室および/または少なくとも1つの第2の圧力室が周方向に延在し、両圧力室に付設されている連通室は、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部が第1のダンパーフルイドチャンバー構造部に関し配置されている側と同じ側に配置されている。これが意味するところは、実質的に、連通室が半径方向において常に第1のダンパーフルイドチャンバー構造部の圧力室と第2のダンパーフルイドチャンバー構造部のチャンバーユニットとの間にあるということである。
前述の圧力室または第1のダンパーフルイドチャンバー構造部のリング状の構造を達成するため、一次側および二次側の一方がほぼ筒状の第1のチャンバーハウジングを有していること、一次側および二次側の他方が、筒状の第1のチャンバーハウジングに挿着されてこれとともに環状空間を画成する筒状の第2のチャンバーハウジングを含み、第1のチャンバーハウジングに、第2のチャンバーハウジングのほうへ延在している少なくとも1つの第1の周画成突起が設けられ、第2のチャンバーハウジングに、第1のチャンバーハウジングのほうへ延在している少なくとも1つの第2の周画成突起が設けられ、第1の周画成突起と第2の周画成突起との間で圧力室が周方向において画成され、該圧力室の容積が該圧力室を画成している周画成突起の周方向相対運動により可変であることを提案する。
とりわけ、緩衝機能を加速方向においても減速方向においても提供すべき場合には、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部の、すなわち第2のダンパーフルイドの有効容積を増大させるため、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部の、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部の第1の圧力室に付設されている少なくとも1つのチャンバーユニットが、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部の少なくとも1つの他のチャンバーユニットと圧力補償可能に連通し、該少なくとも1つの他のチャンバーユニットに第1のダンパーフルイドチャンバー構造部の第2の圧力室に付設されている。この場合、チャンバーユニットの少なくともいくつかは二重に作用し、すなわち加速方向においても減速方向においても作用する。
さらに、本発明によれば、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部の、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部の第1の圧力室に付設されているチャンバーユニットの数量が、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部の、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部の第2の圧力室に付設されているチャンバーユニットの数量とは異なっているように構成してよい。このようにして、加速方向と減速方向とで振動緩衝挙動を異ならせるように構成することが可能になる。
さらに、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部の、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部の第1の圧力室に付設されているチャンバーユニットの数量が、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部の、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部の他の第1の圧力室に付設されているチャンバーユニットの数量とは異なっていること、および/または、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部の、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部の第2の圧力室に付設されているチャンバーユニットの数量が、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部の、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部の他の第2の圧力室に付設されているチャンバーユニットの数量とは異なっていることが可能である。
所望の緩衝特性を提供するには、第2のダンパーフルイドに対し比較的大きな容積を設けるのが有利である。このため、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部の少なくとも1つのチャンバーユニットに、第2のダンパーフルイド用の容積拡大部が付設されていることを提案する。これを達成するため、たとえば、容積拡大部は、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部の、周方向において連続している2つのチャンバーユニットの間に形成される容積部を有している。このようにすれば、この種の容積拡大部のために付加的な半径方向の構成空間を設ける必要がなくなる。
緩衝挙動をさらに制御するため、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部がロータリジョイントを介して第1のダンパーフルイド用の供給源および/またはリザーバと連通している、または、連通可能であることを提案する。
本発明に従って攻勢したねじり振動緩衝装置の縦断面図である。 図1の線II−IIに沿って切断した、図1の装置の横断面図である。 変形実施形態の、図2に対応する部分断面図である。 変形実施形態の、図2に対応する他の部分断面図である。 ねじり振動緩衝装置の択一的実施形態の縦断面図である。 図1のねじり振動緩衝装置の半径方向内側領域を図示した横断面図である。 変形実施形態の、図2に対応する他の横断面図である。 図7の実施形態の縦断面図である。 2つのチャンバーユニットの部分断面図である。 図9の両チャンバーユニットを他の作動状態で示した図である。 択一的実施形態の、図9に対応する図である。 図11の両チャンバーユニットを他の作動状態で示した図である。 択一的実施形態の、図9に対応する他の図である。 択一的実施形態の、図9に対応する他の図である。
図1と図2は、本発明によるねじり振動緩衝装置10の第1実施形態を示している。ねじり振動緩衝装置10は、車両のパワートレインにおいて、回転軸線Aのまわりに回転する駆動軸12(たとえばクランク軸)と摩擦クラッチ14との間でトルクを伝達させるために用いる。なお、本発明では、以下の説明において、加速状態(Zugstand)とはトルクが駆動軸12から摩擦クラッチ14へ伝達される状態を言い、減速状態(Schubstand)とはトルクが摩擦クラッチ14から駆動軸12の方向へ伝達される状態、すなわちたとえば車両がエンジン制動状態にある場合を言う。
ねじり振動緩衝装置10は、全体を16で示した一次側を含んでいる。一次側16はフレックスプレート構造部18を介して駆動軸12と結合されている。これは、ドライブトレインに、ぐらつき運動またはアクスルオフセットを補正することができるような弾性が導入されるので特に有利である。さらに、図1からよくわかるように、フレックスプレート構造部18は、半径方向内側において駆動軸12に装着され、半径方向外側においては一次側16に装着されるように構成されていてよい。このように構成すると、ねじり振動緩衝装置10の半径方向内側領域において駆動軸12との連結を可能にする処置を講じる必要がなくなる。
一次側16は、ほぼリング状に構成された第1のチャンバーハウジング20を含んでいる。第1のチャンバーハウジング20内には、同軸に、同様にリング状に構成された、ねじり振動緩衝装置10の二次側24の第2のチャンバーハウジング22が挿着されている。図2からよく見て取れるように、両チャンバーハウジング20,22の間には、リング状の中間空間26が形成されている。第1のチャンバーハウジング20には、180゜の角度間隔で、半径方向内側へ食い込んでいる2つの周画成突起28’,28”が設けられている。対応的に、第2のチャンバーハウジング22には、同様に180゜の角度間隔で、半径方向外側へ延在する2つの周画成突起30’,30”が設けられている。それぞれ他のチャンバーハウジングのほうへ延在すべき周画成突起28’,28”,30’,30”は、互いの間で、全体を36で示した第1のダンパーフルイドチャンバー構造部の第1の圧力室327,32”または第2の圧力室34’,34”をそれぞれ画成している。それぞれの周画成突起28’,28”,30’,30”に設けられる密封要素により、周方向に交互に連続している圧力室32’,34”,32”,34’は互いに実質的に液密または気密に分断されている。圧力室32’,32”,34’,34”は、さらに、軸線方向において、第1のチャンバーハウジング20および該第1のチャンバーハウジングに固定結合されている密封板42と、第2のチャンバーハウジング22および該第2のチャンバーハウジングにそれぞれ設けられている密封要素との連動により、液密または気密に密封されている。ねじり振動緩衝装置10の一次側16が二次側24に対し回転軸線Aのまわりに相対回転可能であることにより、圧力室32’,32”,34’,34”の容積は可変である。たとえば、図2において、内側のチャンバーハウジング22が外側のチャンバーハウジング20に対し反時計方向に回転すると、第2の圧力室34’,34”の容積は増大し、他方第2の圧力室32’,32”の容積は減少する。
上記の相対回転運動を所定の態様で可能にするため、図1からわかるようにラジアル軸受38が設けられている。ラジアル軸受38は、第2のチャンバーハウジング22の内周と、該チャンバーハウジングと半径方向内側においてオーバーラップしている、第1のチャンバーハウジング20の突出部40との間に配置されている。このラジアル軸受38はころ軸受または滑り軸受として構成されていてよい。ラジアル軸受38はスラスト支持部としても用いることができる。
第1のチャンバーハウジング20は、半径方向外側においてチャンバーユニットアッセンブリ44によって取り囲まれている。たとえば1個の部品で製造されるこのチャンバーユニットアッセンブリ44は、周方向において回転軸線Aのまわりに連続して設けられる多数の鍋状のチャンバーユニット46を含んでいる。チャンバーユニットアッセンブリ44には、半径方向外側に、別個の部材として、異なるチャンバーユニット46とその半径方向外側領域においてたとえば溶接により固定結合されるスターターリングギヤ45が設けられている。すなわちチャンバーユニット46は、回転軸線Aに関し、半径方向外側へ向けて延在する星状の配置構成で配置されており、半径方向内側では開口している。これらのチャンバーユニット46のそれぞれには分離ピストン48が挿着されている。分離ピストン48はそれぞれのチャンバーユニット46に関しOリング状の密封要素によって密封され、チャンバーユニット46内をほぼ半径方向に変位可能である。チャンバーユニット46は半径方向内側において環状空間50のほうへ開口している。環状空間50は複数個の仕切り壁52,54,56,58によって周方向において分割されている。これらの仕切り壁52,54,56,58によって環状空間50は4つの連通室60,62,64,66に分割されている。これらの連通室60,62,64,66のそれぞれは、圧力室32,34”,32”,34’の1つに付設されている。チャンバーハウジング20内には、半径方向外側にそれぞれ開口部68,70,72,74が設けられている。この場合、開口部68は、第1の圧力室32’とその半径方向外側に配置されている連通室60とを連通させている。開口部70は、第2の圧力室34”とその半径方向外側に配置されている連通室62とを連通させている。開口部72は、第1の圧力室32”とその半径方向外側に配置されている連通室64とを連通させており、開口部74は、第2の圧力室34’とその半径方向外側に配置されている連通室66とを連通させている。
これらの連通室60,62,64,66を介して、種々の圧力室32’,32”または34’,34”は、これら連通室にそれぞれ付設されている、全体を76で示した第2のダンパーフルイドチャンバー構造部のチャンバーユニット46と連通している。仕切り壁58と52を位置決めすることにより、連通室60にわたって、第1の圧力室32’には、周方向に直接連続している3つのチャンバーユニット46が付設されている。第1の圧力室32”には、連通室64を介して4つのチャンバーユニット46が付設されている。第2の圧力室34’には連通室66を介して2つのチャンバーユニット46が付設され、第2の圧力室34”には連通室62を介して同様に2つのチャンバーユニット46が付設されている。
半径方向内側にして環状室50または連通室60,62,64,66の方向において分離ピストン48によって液密または気密に密封されている、チャンバーユニット46の容積部78は、圧縮性緩衝流体、すなわちたとえば空気等のガスで充填されている。圧力室32’,32”,34’,34”は、連通室60,62,64,66と同様に、実質的に非圧縮性の緩衝流体、すなわちたとえばオイル等の液体で充填されている。
圧力室32’,32”,34’,34”または連通室60,62,64,66を非圧縮性緩衝流体で充填するため、二次側24には、全体を80で示したロータリージョイントが付設されている。ロータリージョイント80は、チャンバーハウジング22の軸線方向の延設部82を取り囲み且つ2つの軸受ユニット84,86によって前記延設部82に対し回転可能に保持されているロータリージョイントリング88を含んでいる。チャンバーハウジング22には複数の穴によって複数個の管路90または92が形成され、そのうちたとえば管路90は第2の圧力室34’または34”に連通し、管路92は第1の圧力室32’,32”に連通している。ここでの流動ロスをできるだけ少なくするため、もちろん、それぞれの圧力室に対し固有の管路を連通させてもよい。この場合には、これらの管路のそれぞれに付設して、ロータリージョイント80には、回転駆動において静止している管路94または96が設けられる。これらの管路94,96を介して管路90,92は非圧縮性緩衝流体用の流体源またはリザーバーと連通させることができる。このようにして、圧力室32’,32”,34’,34”内の流体圧を適宜必要な緩衝特性に適合させることができる。
さらに図1からわかるように、管路94,96の両側の間または両側には、ロータリージョイント88に密封要素98,100または102が設けられている。これらの密封要素は実質的にプレジャーシールである。さらに、軸線方向において軸受84と86の外側には、それぞれ容積流パッキン104,106が配置されている。パッキン100と106との間およびパッキン102と104との間に形成される容積部は、それぞれの漏出管路108,110を介して空にすることができ、その結果場合によってはプレジャーシールを通じて到達する非圧縮性緩衝流体をもリザーバーに戻すことができる。
摩擦クラッチ14について述べておくと、摩擦クラッチ14は従来の構成のものであり、フライホイール112の領域の半径方向内側にハースセレーション(Hirthverzahnung)を備えている。このハースセレーションはチャンバーハウジング22の軸線方向延設部82に設けたハースセレーションと噛み合っている。この噛み合いは締め付けねじ114によって安定に維持させることができ、その結果摩擦クラッチ14とねじり振動緩衝装置10の二次側24との相対回転不能な結合が実現されている。前記締め付けねじ114は、締め付けスリーブ116を介して、フライホイール12の半径方向内側領域を荷重させる。この場合、締め付けスリーブ116で、パイロットベアリング等を介して伝動装置入力軸等が半径方向において支持されていてよい。
なお、上記実施形態はパワートレインの例にのみ適用されるものではない。もちろん、ハイブリッドドライブにおける電気機械のロータ装置もこのようにしてねじり振動緩衝装置10の二次側24と連結させることができる。また、たとえばハイドロダイナミックトルクコンバータ、流体クラッチ等の、トルク伝達に用いられる他のアッセンブリも、このようにしてねじり振動緩衝装置10の二次側24と連結させることができる。
次に、図1および図2に関連して構成を説明したねじり振動緩衝装置10の作用について説明する。
加速状態では、すなわちトルクが一次側12から二次側24へ伝達される状態では、当初二次側24が固定された状態で、且つ図2においてチャンバーハウジング22も固定された状態で、一次側12は図2においてチャンバーハウジング20を反時計方向へ回転させる。これが意味することは、第2の圧力室34’,34”内に含まれていて実質的に非圧縮性の緩衝流体がこれら圧力室から開口部74または70を通って付設の連通室66,62へ押出されるということである。連通室66,62内で圧力が上昇することにより、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部76のチャンバーユニット46の分離ピストン48であってこれら連通室60,62に付設されている該分離ピストン48が荷重され、その結果分離ピストン48は、容積部78内にある圧縮性緩衝流体の圧縮および圧力上昇により半径方向外側へ移動する。圧縮が増大すると反力も増大するため、ここで実際に弾性特性が得られる。荷重方の方向に発生すると、第1の圧力室32’,32”の容積が減少し、その結果そのなかに含まれている非圧縮性緩衝流体は開口部68または72を通って付設の連通室60,64内へ押出され、半径方向においてこれら連通室60,64の外側に配置されているチャンバーユニット46が付勢される。これらチャンバーユニット46の分離ピストン48は、圧縮性緩衝流体の圧縮によって半径方向外側へ移動し、この時点で減速方向において所望の緩衝特性を提供する。
上述の説明から明らかなように、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部36内への非圧縮性緩衝流体の押出し、および、これに対応する、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部76のチャンバーユニット46内での分離ピストン48の付勢により、減速方向においても加速方向においても緩衝機能を得ることができる。ただし、緩衝特性は加速方向と減速方向とで異なっている。というのは、加速方向では全部で4つのチャンバーユニット46が作用するのに対し、減速方向では全部で7つのチャンバーユニットが作用するからである。すなわち、仕切り壁52,54,56,58を位置決めするだけで、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部76の複数個のチャンバーユニット46のうちいくつのチャンバーユニットを減速作動または加速作動で作用させるかを選択することができる。さらに、第1の圧力室32’,32”において認められるように、該第1の圧力室32’,32”にも(場合によっては第2の圧力室34’,34”にも)同様に異なる数量のチャンバーユニットが付設されていることにより、緩衝特性に影響させることができる。この場合、回転作動時に不均衡状態の発生を避けるには、回転軸線Aのまわりに可能限り均一に配分するのが有利である。もちろん、チャンバーユニット46のサイズまたは数量は所与の条件に適合されていてよい。全部で11個のチャンバーユニット46が設けられている図示の実施形態では、個々のチャンバーユニット46を分離させるために、加速方向および減速方向においてあえて不均衡な作用特性が設定されている。整数個のチャンバーユニット46を設けると、加速方向および減速方向において同数のチャンバーユニットが作用し、よって両負荷方向において同じ作用特性が提供される。
図3と図4は、減速方向または加速方向に作用するチャンバーユニット46の数量を可変にした実施形態を示している。図3に認められるように、第1の圧力室32’には1つのチャンバーユニット46しか付設されておらず、このチャンバーユニット46は半径方向内側において連通室60のほうへ開口している。他の第1の圧力室32”を対応的に構成すると、減速方向においては全部で2つのチャンバーユニット46が作用し、加速方向においては9つのチャンバーユニットが作用する。
図4には逆の配置構成が図示されており、すなわち第2の圧力室34’に連通室66を介して1つのチャンバーユニット46が付設されている。他の第2の圧力室34”を対応的に構成すると、この配置構成の場合、加速方向において2つのチャンバーユニット46しか作用しないが、減速方向においては全部で11個のチャンバーユニット46のうち9個のチャンバーユニットが作用する。
両チャンバーハウジング20,22の相互支持に関する変形実施形態を図5と図6に示す。両チャンバーハウジング20,22は、半径方向内側に、軸線方向においてオーバーラップしているリング状の突出部40または80を有している。突出部40と80の間には、スリーブ状または鍋状の滑り軸受要素82が挿着されている。この滑り軸受要素82を非常にコンパクトに構成するため、半径方向内側の領域には、複数個のボルト84を用いてねじり振動緩衝装置10を駆動軸12に固定するために十分な構成スペースが設けられている。しかしながら、このためには、とりわけチャンバーハウジング22を通じてボルト84に対しアクセスして、これを工具で把持できるようでなければならない。この変形実施形態の利点は、特に半径方向内側にあるチャンバーハウジング22に対してさらに半径方向の構成スペースが提供されていることである。
図7および図8には変形実施形態が図示されている。なお、構成および作用に関し前述の構成要素に対応している構成要素には同一の符号に「a」を付して示した。
この変形実施形態では、チャンバーユニットアッセンブリ44aのチャンバーユニット46aは、半径方向において第1のダンパーフルイドチャンバー構造部36aの内側に圧力室32a’,32a”,34a’,34a”を備えている。連通室60a,62a,64a,66aは、この実施形態の場合も、半径方向において圧力室32a’,32a”,34a’,34a”と第2のダンパーフルイドチャンバー構造部76aのチャンバーユニットアッセンブリ44aとの間にある。このような構成が意味するところは、この変形実施形態においては、実質的に、チャンバーハウジング20aはこれに設けられるギヤリム45aによって一次側12aを提供し、他方チャンバーハウジング22aはチャンバーユニットアッセンブリ44aとともに1つのユニットに統合されて、ねじり振動緩衝装置10aの二次側24aの主要構成要素を形成している。この変形実施形態でも、チャンバーユニット46aは、実質的に半径方向に延在するように配置され、すなわち分離ピストン48aが圧力によって変位する際に実質的に半径方向へ移動するように該分離ピストン48aを受容するよう配置されている。このように、半径方向内側に指向する星状の配置構成により、チャンバーユニット46aはその半径方向内側の端部領域において互いに非常に接近して位置し、他方チャンバーユニット46aはその半径方向外側の領域において相互により大きな周間隔を有している。一次側12aと二次側24aとの間での相互支持は、半径方向内側において板42aとチャンバーハウジング22aまたはこれに固定結合されている部材との間に配置されるころ軸受38aによって実現されていてよい。
この変形実施形態の主要な利点は、特に半径方向内側にある構成空間が非常に効率的に利用されることである。さらに、チャンバーユニット46aの個々の容積部78aを適当な結合管によって非常に簡単に互いに連結させて、このようにしてより大きな全容積部を緩衝用に提供することが可能になる。この場合、それぞれの圧力室32a’,32a”,34a’,34a”内またはこれにそれぞれ付設されている連通室60a,62a,64a,66a内にある実質的に非圧縮性の緩衝流体の供給は、ロータリユニオンを介して行なうことができる。ロータリユニオンは一次側12aと協働し、すなわちたとえば板42aの軸線方向への変位と連動し、より厳密には、図1に関連して説明したような態様で連動する。
図9は、前述したねじり振動緩衝装置10に使用されるチャンバーユニットアッセンブリ44の一部分の構成を拡大したものである。ここには互いに並設された2つのチャンバーユニット46が図示されており、これらのチャンバーユニット46は、その半径方向内側の流域において、すなわち付設の連通室の方向に開口した領域において、互いに非常に近接しており、図示からわかるように一体の部材として設けられている。安定化させるため、これらチャンバーユニットの半径方向外側の領域は結合細条部86によって互いに結合されていてよい。さらに、チャンバーユニット46は、その半径方向外側の底壁領域に弁88を備えていてよく、この弁88を通じて圧縮性緩衝流体(たとえば空気)が所望の圧力で導入される。これらの弁88は弾性付勢されたボール弁等であってよい。
この断面図からさらにわかるように、分離ピストン48は、比較的薄い底部領域を有し、周領域においてOリング状の密封要素90が受容されている部分でのみより大きな厚さを有するように形成されている。このようにして、一方では、分離ピストン48の移動する重量が最小化され、他方では、圧縮性緩衝流体の体積を増大させることができる。
さらに断面図からわかるように、分離ピストン48はそれぞれスナップリング92によって筒状のチャンバーユニット46からの脱落を防止されており、その結果付設の連通室内に非圧縮性緩衝流体の圧力が存在しない、或いは、存在しても非常に小さな圧力しか存在しないこのケースにおいても、分離ピストン48の所定の終端位置が保証されている。
図10には、同じ連通室に付設されている、したがって同じ圧力室に付設されているチャンバーユニット46が異なる量の圧縮性緩衝流体で充填され、その結果異なるプレストレス圧が支配している状態が図示されている。付設の連通室内に圧力が発生すると、その結果量分離ピストン48は異なる距離で変位する。基本的には、図10において左側にあるチャンバーユニット46の容積部78内で支配する圧縮性緩衝流体のプレストレス圧のほうが小さいことは明らかであり、その結果付設の連通室内の圧力が同じであれば、他のチャンバーユニット46の分離ピストン48よりもこの分離ピストン48のほうがより大きく変位する。このようにして、種々のチャンバーユニット46の段階的作用を得ることができ、よって対応的に段階的な緩衝挙動がたとえば加速方向において、望ましくは減速方向においても得られる。したがって、たとえば、アイドリング状態に対しても総じて柔軟性を提供することが可能であり、他方伝動されるべきトルクがより大きな場合、すなわちねじり振動がより強い場合に対しては、圧縮性緩衝流体でより強く付勢されるチャンバーユニット46が作用するようになる。もちろん、チャンバーユニット46の数量を適当に選定すれば、より多段階の作用特性も可能である。
図11に図示した配置構成では、2つの異なる連通室60,66に付設されている、よって異なる圧力室に付設されているチャンバーユニット46が、連通管路94によって結合されている。両容積部78を連通させることにより、トルク導入方向に関係なく作用するより大きな全容積部が生じる。なお、図11には、連通室60内に、よって付設の圧力室32’内にも、非圧縮性緩衝流体の比較的低い圧力が支配し、他方連通室66内には、よって付設の第2の圧力室34’には、比較的高い圧力が支配している状態が図示してある。すなわちこのシステムは加速状態にある。連通室66内の圧力のほうが高いため、図11において左側にあるチャンバーユニット46の分離ピストン48は、両体積部78,80および連通管路94内の圧縮性緩衝流体の圧力に抗して変位する。すなわち、加速状態でも減速状態でも、それぞれ互いに連通しあっている個々の圧力室に付設されたチャンバーユニット46はそのそれぞれの全容積部でもって作用し、これに対応してねじり振動緩衝装置10の剛性が軽減する。
図12に図示した状態は、トルク導入方向が逆転した状態である。すなわちこの状態では、連通室60内の圧力は、よって付設の圧力室32’内の圧力は、連通室66および付設の圧力室34’内の圧力よりも大きい。このため、図12において右側にあるチャンバーユニット46の分離ピストン48はこのチャンバーユニット46内へ移動する。
この実施形態では、複数個のチャンバーユニット46またはその容積部78が連通しているので、ガス状の圧縮性緩衝流体をこれらチャンバーユニット46内に充填させるには、互いに連通しあっているこれらチャンバーユニット46の1つに弁88を設ければ十分である。
もちろん、互いに連通してそれぞれ1つの全容積部を形成しているチャンバーユニット46の数量は任意に変えることができる。たとえば、第1の圧力室32’および/または32”の1つの2つのチャンバーユニット46は、第2の圧力室34’,34”の1つまたはいくつかのチャンバーユニット46の1つまたは場合によってはいくつかと連通していてよい。
これに対応して、同じ連通室または同じ圧力室に付設されているチャンバーユニット46を互いに連通させることももちろん可能である。
図13には他の変形実施形態が図示されている。この変形実施形態では、圧縮性緩衝流体用の全容積を増大させることができる。この図からわかるように、周方向に互いに連続して星状の配置構成になっている2つのチャンバーユニット46、すなわち実質的に半径方向に延在している2つのチャンバーユニット46の間に囲まれて半径方向内側へ先細りになっている容積領域96は、密閉壁98によって半径方向外側に対し密閉されているとともに、もちろん対応する図示していない密閉壁によって軸線方向においても密閉されている。したがって、内部に管路94が形成されている結合細条部86は、この容積領域96に延在している。また、図13からわかるように、連通管路94内には、容積領域96のほうへ開口した複数個の開口部98が設けられている。これらの開口部98は、図示した両チャンバーユニット46および管路94の容積部78を容積領域96と連通させている。これによっても、実質的に非圧縮性の緩衝流体によって分離ピストン48が負荷された場合に作用する全容積が増大する。
もちろん、容積領域96のこのような連通構成または付加的活用は、すべてのチャンバーユニット46において、或いは、一部分のチャンバーユニット46において行なわれる。ここでは、図11および図12に図示した実施形態と同様に、このように連通しあっているチャンバーユニット46は、或いは、そのいくつかは、異なる連通室と協働し、したがって異なる圧力室と協働する。もちろんこのような容積増大手段を同じ連通室に設けてもよく、よって同じ負荷状態で作用するチャンバーユニット46に設けてもよい。
すでに図7および図8に関連して説明したように、チャンバーユニット46を半径方向内側の領域に半径方向内側へ延在するように指向させて配置した場合も、当然のことながら、2つのチャンバーユニットの間にある容積領域のこの種の付加的活用は非常に容易に可能である。
上記実施形態の変形実施形態を図14に示す。この変形実施形態でも、周方向において互いに直接連続している2つのチャンバーユニット46の間に容積領域96が設けられている。容積領域96は、この変形実施形態でも、半径方向外側で壁98によって密閉されており、対応的に軸線方向においても密閉されている。この変形実施形態では、これら2つのチャンバーユニット46の間に細条部または管路は設けられていない。むしろ、左側に図示したチャンバーユニット46の周壁に開口部100が設けられ、開口部100はチャンバーユニットの容積部78を容積領域96と連通させている。すなわちこの変形実施形態では、左側にあるチャンバーユニット46の容積のみが容積領域96によって拡大されている。これに対応する連通または作用は、右側にあるチャンバーユニット46の場合には生じない。
左側に図示したチャンバーユニット46に付設されている分離ピストン48が最大に変位しても、開口部100が閉鎖されないようにするため、この分離ピストン48は軸線方向に突出している複数個の細条スペーサ102を有している。細条スペーサ102はチャンバーユニット46の底部領域に衝突し、その間に開口部104が形成されているために、分離ピストン48が最大に変位しても、開口部100は開口状態で保持される。
もちろん、図14に図示した変形実施形態の場合も、容積領域96の付加的容積を、その横にあるそれぞれ1つのチャンバーユニット46によって活用できるばかりでなく、たとえば図13に図示したように、容積領域96をそれぞれ画成させている2つのチャンバーユニット46によって活用することができる。図14に図示の変形実施形態の場合、右側に図示したチャンバーユニット46の領域にのみ開口部100を設けるようにしてもよい。また、これらチャンバーユニット46に付設されている分離ピストン48を、左側にあるチャンバーユニット46の場合のように構成しても有利である。
最後に指摘しておくと、上述した個々の実施形態においては、第1の圧力室が減速状態での作用に関連付けられ、第2の圧力室が加速状態での作用に関連付けられているが、もちろんその逆であってもよい。また、それぞれの圧力室の数量はもちろんそれ以上であってもそれ以下であってもよい。また、1つの相対回転方向に対してのみそれぞれ1個または複数個の圧力室を設け、該圧力室が1個または複数個のチャンバーユニットと協働して緩衝機能を果たすようにしてもよい。これは、たとえば、加速方向でのみ圧力室34”または34’の緩衝機能を設定するようなケースである。他の圧力室(このケースでは圧力室32’,32”)には、非圧縮性緩衝流体はない。他の圧力室は空気で充填されていて補償穴を有していてよく、その結果この場合には相対回転に対して力が反作用しない。この場合ももちろん他の配置構成でもよく、たとえば圧力室32’,32”のみが緩衝に寄与するようにしてもよい。

Claims (16)

  1. ねじり振動緩衝装置、特に車両のパワートレイン用ねじり振動緩衝装置において、一次側(12;12a)と、ダンパーフルイド構造部を介して一次側(12;12a)と連結されて回転軸線(A)のまわりに回転するとともに、互いに相対回転を行なう二次側(24;24a)とを含み、ダンパーフルイド構造部が、一次側(12;12a)と二次側(24;24a)との間でトルクを伝達する、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部(36;36a)内に収納された圧縮性のより小さな第1のダンパーフルイドと、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部(36;36a)内の第1のダンパーフルイドの圧力が上昇したときに負荷される、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部(76;76a)内に収納された圧縮性のより大きな第2のダンパーフルイドとを含み、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部(76;76a)が複数個のチャンバーユニット(46;46a)を含み、これらのチャンバーユニット(46;46a)が、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部(36;36a)に関し、半径方向外側および/または半径方向内側において且つ周方向において互いに連続して配置され、各チャンバーユニット(46;46a)への割り当てに際して第1のダンパーフルイドを第2のダンパーフルイドから分離し、各チャンバーユニット(46;46a)内の圧力が変化したときにほぼ半径方向へ変位する分離要素(48;48a)が設けられているねじり振動緩衝装置。
  2. 分離要素(48;48a)が分離ピストンであることを特徴とする、請求項1に記載のねじり振動緩衝装置。
  3. 第1のダンパーフルイドチャンバー構造部(36;36a)がリング状の構造を備え、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部(76;76a)のチャンバーユニット(46;46a)が、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部(36;36a)に関し、回転軸線(A)のまわりに星状の配置構成で配置されていることを特徴とする、請求項1または2に記載のねじり振動緩衝装置。
  4. 第2のダンパーフルイドチャンバー構造部(76)のチャンバーユニット(46)が、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部(36)に関し、半径方向外側に配置されていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか一つに記載のねじり振動緩衝装置。
  5. 第2のダンパーフルイドチャンバー構造部(76a)のチャンバーユニット(46a)が、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部(36a)に関し、半径方向内側に配置されていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか一つに記載のねじり振動緩衝装置。
  6. 第1のダンパーフルイドチャンバー構造部(36;36a)は、一次側(12;12a)が二次側(24;24a)に対し第1の相対回転方向に相対回転する際に容積を減少させることのできる少なくとも1つの第1の圧力室(32’,32”;32a’,32a”)を有し、第1の圧力室(32’,32”;32a’,32a”)が、連通室(60,64;60a,64a)を介して、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部(76;76a)の付設の少なくとも1つのチャンバーユニット(46;46a)と連通していることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか一つに記載のねじり振動緩衝装置。
  7. 第1のダンパーフルイドチャンバー構造部(36;36a)は、一次側(12;12a)が二次側(24;24a)に対し第1の相対回転方向とは逆方向の第2の回転方向に相対回転する際に容積を減少させることのできる少なくとも1つの第2の圧力室(34’,34”;34a’,34a”)を有し、第2の圧力室(34’,34”;34a’,34a”)が、連通室(62,66;62a,66a)を介して、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部(76;76a)の付設の少なくとも1つのチャンバーユニット(46;46a)と連通していることを特徴とする、請求項6に記載のねじり振動緩衝装置。
  8. 少なくとも1つの第1の圧力室(32’,32”;32a’,32a”)および/または少なくとも1つの第2の圧力室(34’,34”;34a’,34a”)が周方向に延在していること、両圧力室に付設されている連通室(60,62,64,66;;60a,62a,64a,66a)は、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部(76;76a)が第1のダンパーフルイドチャンバー構造部(36;36a)に関し配置されている側と同じ側に配置されていることを特徴とする、請求項6または7に記載のねじり振動緩衝装置。
  9. 一次側(12;12a)および二次側(24;24a)の一方がほぼ筒状の第1のチャンバーハウジング(20;20a)を有していること、一次側(12;12a)および二次側(24;24a)の他方が、筒状の第1のチャンバーハウジング(20;20a)に挿着されてこれとともに環状空間(26;26a)を画成する筒状の第2のチャンバーハウジング(22;22a)を含み、第1のチャンバーハウジング(20;20a)に、第2のチャンバーハウジング(22;22a)のほうへ延在している少なくとも1つの第1の周画成突起(28’,28”;28a’,28a”)が設けられ、第2のチャンバーハウジング(22;22a)に、第1のチャンバーハウジング(20;20a)のほうへ延在している少なくとも1つの第2の周画成突起(30’,30”;30a’,30a”)が設けられ、第1の周画成突起(28’,28”;28a’,28a”)と第2の周画成突起(30’,30”;30a’,30a”)との間で圧力室(32’,32”,34’,34”;32a’,32a”,34a’,34a”)が周方向において画成され、該圧力室の容積が該圧力室を画成している周画成突起(28’,28”,30”,30”;28a’,28a”,30a”,30a”)の周方向相対運動により可変であることを特徴とする、請求項6から8までのいずれか一つに記載のねじり振動緩衝装置。
  10. 第2のダンパーフルイドチャンバー構造部(76)の、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部(36)の第1の圧力室(32’,32”)に付設されている少なくとも1つのチャンバーユニット(46)が、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部(76)の少なくとも1つの他のチャンバーユニット(46)と圧力補償可能に連通し、該少なくとも1つの他のチャンバーユニット(46)に第1のダンパーフルイドチャンバー構造部(36)の第2の圧力室(34’,34”)に付設されていることを特徴とする、請求項7、または、請求項7に従属している限りおいて請求項8または9に記載のねじり振動緩衝装置。
  11. 第2のダンパーフルイドチャンバー構造部(76;76a)の、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部(36;36a)の第1の圧力室(32’,32”;32a’,32a”)に付設されているチャンバーユニット(46;46a)の数量が、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部(76;76a)の、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部(36;36a)の第2の圧力室(34’,34”;34a’,34a”)に付設されているチャンバーユニット(46;46a)の数量とは異なっていることを特徴とする、請求項7、または、請求項7に従属している限りおいて請求項8から10までのいずれか一つに記載のねじり振動緩衝装置。
  12. 第2のダンパーフルイドチャンバー構造部(76;76a)の、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部(36;36a)の第1の圧力室(32’,32”;32a’,32a”)に付設されているチャンバーユニット(46;46a)の数量が、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部(76;76a)の、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部(36;36a)の他の第1の圧力室(32’,32”;32a’,32a”)に付設されているチャンバーユニット(46;46a)の数量とは異なっていることを特徴とする、請求項6から11までのいずれか一つに記載のねじり振動緩衝装置。
  13. 第2のダンパーフルイドチャンバー構造部(76;76a)の、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部(36;36a)の第2の圧力室(34’,34”;34a’,34a”)に付設されているチャンバーユニット(46;46a)の数量が、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部(76;76a)の、第1のダンパーフルイドチャンバー構造部(36;36a)の他の第2の圧力室(34’,34”;34a’,34a”)に付設されているチャンバーユニット(46;46a)の数量とは異なっていることを特徴とする、請求項7、または、請求項7に従属している限りおいて請求項8から12までのいずれか一つに記載のねじり振動緩衝装置。
  14. 第2のダンパーフルイドチャンバー構造部(76)の少なくとも1つのチャンバーユニット(46)に、第2のダンパーフルイド用の容積拡大部(96)が付設されていることを特徴とする、請求項1から13までのいずれか一つに記載のねじり振動緩衝装置。
  15. 容積拡大部(96)が、第2のダンパーフルイドチャンバー構造部(76)の、周方向において連続している2つのチャンバーユニット(46)の間に形成される容積部を有していることを特徴とする、請求項14に記載のねじり振動緩衝装置。
  16. 第1のダンパーフルイドチャンバー構造部(36)がロータリジョイント(80)を介して第1のダンパーフルイド用の供給源および/またはリザーバと連通している、または、連通可能であることを特徴とする、請求項1から15までのいずれか一つに記載のねじり振動緩衝装置。
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