JP2010512067A - デジタル信号処理のためのシステム及び方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は可聴信号をデジタル処理するための方法及びシステムを提供する。特に本発明はスタジオ品質音が再生されることができる方法で可聴信号をデジタル処理するために構成された天井スピーカシステムを提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は可聴信号のデジタル処理のための方法及びシステムを提供する。特に実施形態は可聴装置のスペクトル全体を横切って発生されることができるスタジオ品質音のような方法による可聴信号のデジタル的な処理に関する。
本出願は、2006年11月30日出願の米国暫定特許出願第60/861,711号明細書に対して優先権を主張しており、2007年2月7日出願の米国特許出願第11/703,216号明細書の部分継続であり、これは2006年2月7日出願の米国特許出願第60/765,722号明細書に対して優先権を主張している。各前述の出願は全体としてここで参考文献として含まれている。
歴史的に、スタジオレコーディングプロセス中に利用される可聴周波数の完全な範囲の完全な再生として最良に説明されることのできるスタジオ品質音は可聴レコーディングスタジオでのみ適切に実現されることができる。スタジオ品質音は中間上方周波数範囲が効率的に操作され再生されるときのみに実現される鮮明度および輝度のレベルにより特徴付けられる。スタジオ品質音の技術的基盤は経験のあるレコード製作者によってのみ十分に認識されることができるが、平均的なリスナーはスタジオ品質音が生じる差を容易に理解することができない。
レコーディングスタジオの外部でスタジオ品質音を再生するための種々の試みがなされているが、これらの試みは(通常は進歩されたスピーカ設計、高価なハードウェア、増加された電力増幅から生じる)莫大な費用に達する。したがってスタジオ品質音が、一貫した、高品質で廉価の結果を有して、スタジオ外で再生されることができるプロセスが必要とされている。このようなプロセスを実施する可聴装置と、可聴装置内に埋設されることができるこのようなプロセスを実施するコンピュータチップがさらに必要とされている。さらに、廉価なスピーカを通してスタジオ品質音を生成する能力が必要とされている。
さらに、ビークルの可聴システムの設計は多くの異なる要因についての考察を含んでいる。可聴システムの設計者はビークル中のスピーカの位置と数を選択する。各スピーカの所望される周波数応答特性も決定されなければならない。例えば計器板上に位置されているスピーカの所望される周波数応答特性は後部ドアパネルの下部に位置されているスピーカの所望される周波数応答特性とは異なる可能性がある。
可聴システムの設計者は装置の変化がいかに可聴システムに影響するかも考慮しなければならない。例えばコンバチブル中の可聴システムはハードトップである同じモデルのビークル中の同じ可聴システム程良好に音を発しない。ビークルの可聴システムの選択肢も同時に変化することができる。ビークルの1つの可聴選択肢はチャンネル当り40ワットの増幅を有する基本的に4スピーカシステムを含むことができる。一方、別の可聴選択肢はチャンネル当り200ワットの増幅を有する12スピーカシステムを含むことができる。可聴システム設計者はビークル用の可聴システムを設計するとき全てのこれらの構造を考慮しなければならない。これらの理由で、可聴システムの設計は時間がかかり高価である。可聴システムの設計者は信号処理及び等化において比較的広範囲のバックグラウンドももたなければならない。
これらの考察によって、ビークル中でスタジオ品質音に接近するものを実現するためには、歴史的に工場出荷時インストール済みのスピーカの高価な性能向上を含めて、かなりの出費を必要とする。このようにして、このような高価な出費をする必要なくビークル中でスタジオ品質音を再生できるシステムが必要とされている。
本発明はスタジオ品質音が可聴装置のスペクトル全体を横切って再生されることができる方法で可聴信号をデジタル処理する方法を提供することによって前述の既存の要求を満足させる。本発明はこのような方法で可聴信号をデジタル処理できるコンピュータチップも提供し、このようなチップを具備する可聴装置を提供する。
本発明はさらに廉価なスピーカがスタジオ品質音の再生に使用されることを可能にすることによって前述の要求を満たす。さらに、本発明はデジタル的に可聴信号を操作することによってビークルの既存のスピーカシステムを使用してスタジオ品質音を再生するためにビークル中で使用されることができる移動体可聴装置を提供することにより前述の既存の要求を満たす。ビークルの工場出荷時にインストールされたスピーカでさえも本発明を使用してスタジオ品質音を実現するために使用されることができる。
1実施形態では、本発明は可聴信号を入力し、第1の時間に可聴信号の利得を調節し、第1の低シェルフフィルタによりその信号を処理し、第1の高シェルフフィルタによりその信号を処理し、第1のコンプレッサによりその信号を処理し、第2の低シェルフフィルタによりその信号を処理し、第2の高シェルフフィルタによりその信号を処理し、グラフィック等化装置によりその信号を処理し、第2のコンプレッサによりその信号を処理し、第2の時間に可聴信号の利得を調節するステップを含んでいる。この実施形態では、可聴信号は可聴品質音が生成されるように操作される。さらにこの実施形態は可聴ソース又はプログラム材料間に存在する可能性がある任意の固有の音量の差を補償し、リッチで完全な音の一定の出力レベルを発生する。
この実施形態はスタジオ品質音が移動する自動車のような高い雑音環境で再生されることも可能にする。本発明の幾つかの実施形態はスタジオ品質音が任意の環境で再生されることを可能にする。これはコンサートホールに限定されないがこのような音響に関して良好に設計される環境を含んでいる。さらに伝統的な居間、ビークル内部等に限定されないがこれらのような音響に関して貧弱に設計された環境も含んでいる。さらに本発明の幾つかの実施形態は本発明に関連して使用される電子コンポーネント及びスピーカの品質にかかわりなくオーディオ品質音の再生を可能にする。したがって本発明は最高級品および最低価格品の電子装置およびスピーカの両者とその間のあらゆるものによってスタジオ品質音を再生するために使用されることができる。
幾つかの実施形態では、この実施形態は限定されないが自動車、航空機、ボート、クラブ、劇場、遊園地またはショッピングセンターのような高雑音環境における音楽、映画またはビデオゲームを行うために使用されることができる。さらに幾つかの実施形態では、本発明は約600Hzと約1,000Hzの間の人間の耳と可聴トランスデューサの両者の効率的な範囲外の可聴信号を処理することによって音の提示を改良しようとする。この範囲外の可聴を処理することによって、より完全で広い提示を得ることができる。
幾つかの実施形態では、可聴信号の低音部は圧縮前に減少され、圧縮後に強化されることができ、それによってスピーカに提示される音は低音部でリッチで朗々とし、通常の圧縮で遭遇する消音効果がないことを確実にする。さらに幾つかの実施形態では、可聴信号のダイナミックレンジが圧縮により減少されるとき、結果的な出力は限定された音量範囲内で提示されることができる。例えば本発明は80dBの雑音フロアと110dBの音響しきい値を有する高雑音環境でスタジオ品質音を快適に提示することができる。
幾つかの実施形態では、先に特定された方法は前述の方法以前および前述の方法以後または前述の方法と交互に断続的に行われたデジタル信号処理方法と組み合わせられることができる。
別の特別な実施形態では、本発明は先に特定された方法を実行できるコンピュータチップを提供する。1実施形態では、限定されないがコンピュータチップはデジタル信号プロセッサまたはDSPであってもよい。他の実施形態では、コンピュータチップはコンピュータ、コンピュータソフトウェア、電気回路、これらのステップを実行するようにプログラムされた電気チップまたは前述の方法を実行するための任意のその他の手段のような前述の方法を行うことができる任意のプロセッサであってもよい。
別の実施形態では、本発明はこのようなコンバータチップを具備する可聴装置を提供する。その可聴装置は限定されないが例えば無線、CDプレーヤ、テーププレーヤ、MP3プレーヤ、セル電話機、テレビジョン、コンピュータ、拡声装置、プレーステーション3(ソニー、東京、日本)やX−ボックス360(マイクロソフト社、レッドモンド、ワシントン州)または任天堂Wii(有限会社任天堂、京都、日本)のようなゲームステーション、ホーム・シアター・システム、DVDプレーヤ、ビデオカセットプレーヤ、またはブルーレイプレーヤを含むことができる。
このような実施形態では、本発明のチップはソースセレクタを通過した後、音量制御に到達する前に可聴信号を転送されることができる。特に幾つかの実施形態では、可聴装置中に位置されている本発明のチップは限定されないがCDプレーヤ、テーププレーヤ、DVDプレーヤ等を含んでいる1以上のソースからの可聴信号を処理する。本発明のチップの出力はこの場合には信号増幅がしばしば使用されるその他の信号処理モジュール又はスピーカを駆動することができる。
特に1実施形態では本発明はこのようなコンピュータチップを具備する移動体可聴装置を提供する。このような移動体可聴装置は自動車に配置されることができ、限定されないが例えば無線、CDプレーヤ、テーププレーヤ、MP3プレーヤ、DVDプレーヤ又はビデオカセットプレーヤを具備することができる。
この実施形態では、本発明の移動体可聴装置は、特に各ビークルに同調されることができ、最適な性能を得てスピーカの配置、乗客のコンパートメント設計、背景雑音のような各ビークル中の特有の音響特性を考慮するために使用されることができる。またこの実施形態では、本発明の移動体可聴装置は4つの独立して制御されるチャンネルで正確な同調を行うことができる。またこの実施形態では、本発明の移動体可聴装置は約200ワットの電力を転送できる。さらにこの実施形態では、本発明の移動体可聴装置はスタジオ品質音を生成するためにビークルの既存の(時には工場出荷時にインストールされた)スピーカシステムを使用することができる。また、この実施形態では、本発明の移動体可聴装置は標準的なデジタルフォーマットで歌が再生されることを可能にするUSBポートを具備することができる。またこの実施形態では、本発明の移動体可聴装置は衛星無線と共に使用するためのアダプタを具備できる。また、この実施形態では、本発明の移動体可聴装置はMP3プレーヤに限定されないがそのような既存のデジタル可聴プレイバック装置と共に使用するためのアダプタを具備することができる。さらにこの実施形態では、本発明の移動体可聴装置は遠隔局制御装置を具備することができる。さらにこの実施形態では、本発明の移動体可聴装置は取外し可能なフェースプレートを具備することができる。
本発明のその他の特徴及び観点は例示により本発明の実施形態にしたがった特徴を示す添付図面を伴った以下の詳細な説明から明白になるであろう。要約は本発明の技術的範囲を限定する意図はなく、本発明は特許請求の範囲の記載によってのみ規定される。
本発明のデジタル信号処理方法の1実施形態のブロック図である。 本発明のデジタル信号処理方法の1実施形態で使用される低シェルフフィルタの効果を示す図である。 低シェルフフィルタがハイパスおよびローパスフィルタを使用して生成することができる態様を示す図である。 本発明のデジタル信号処理方法の1実施形態で使用される高シェルフフィルタの効果を示す図である。 本発明のデジタル信号処理方法の1実施形態で使用されるベルフィルタの周波数応答特性を示す図である。 本発明のデジタル信号処理方法の1実施形態で使用されるグラフィック等化装置の1実施形態のブロック図である。 フィルタがミトラ−レガリア実現を使用して構成されることができる態様を示すブロック図である。 本発明のデジタル信号処理方法の1実施形態で使用されることができる大きさ相補型の低シェルフフィルタの効果を示す図である。 本発明のデジタル信号処理方法の1実施形態で使用されることができる大きさ相補型の低シェルフフィルタ構成のブロック図である。 本発明のデジタル信号処理方法の1実施形態で使用されるコンプレッサの静的伝達特性(出力と入力レベル間の関係)を示す図である。 本発明のデジタル信号処理方法の1実施形態で使用される二次伝達関数の直接形態タイプ1構造のブロック図である。 本発明のデジタル信号処理方法の1実施形態で使用される二次伝達関数の直接形態タイプ1構造のブロック図である。
1以上の種々の実施形態により本発明を添付図面を参照して詳細に説明する。図面は例示のみを目的として与えられ、本発明の典型的又は例示的な実施形態のみを示している。これらの図面は本発明の読者の理解を促すために与えられ、本発明の広さ、範囲又は適用性の限定として考慮されてはならない。例示の明白さおよび容易さにおいてこれらの図面は必ずしも実寸大にされる必要はないことに注意すべきである。
図面は説明した正確な形態に本発明を厳密にするか限定することを意図しない。本発明は変更及び変形により実施されることができ、本発明は特許請求の範囲とその等価物によってのみ限定されることを理解すべきである。
本発明はここで説明される特定の方法、化合物、材料、製造技術、使用、応用に限定されないことが理解されよう。これらは変化されることができる。ここで使用される用語は特定の実施形態だけを説明する目的で使用されており、本発明の技術的範囲を限定することを意図していない。ここで使用されているように、付加されている実施形態では、単数の形態“a”、“an”、“the”は文脈で明白に断りがなければ複数の参照を含んでいることに注意しなければならない。したがって例えば“an audio device”の参照は1以上の可聴装置の参照であり、当業者に知られているその等価物を含んでいる。同様に、別の例では、“a step”または“a means”の参照は1以上のステップまたは手段の参照であり、サブステップと補助的な手段を含むことができる。使用されている全ての接続語は可能な限り最も包括的な意味で理解される。したがって用語“or”は文脈で特に断りがなければ、論理的に「排他的or」ではなく論理的「or」の定義を有するとして理解されるべきである。近似を表すように解釈されることができる言語は文脈で特に断りがなければ、そのように理解されるべきである。
他に規定がなければ、ここで使用されている全ての技術的および科学的用語は本発明が属する技術の業者により共通して理解されている意味と同じ意味を有する。好ましい方法、技術、装置、材料について説明するが、ここで説明されているものと類似または等価の任意の方法、技術、装置、又は材料は本発明の実施又は検査で使用されることができる。ここで説明されている構造はこのような構造の機能的等価物も含むことが理解されよう。
[1.0 概要]
最初に、線形の時間的に不変のシステムについての幾つかのバックグラウンドが理解に有用である。入力x[k]と出力y[k]を有する次数Nの線形の時間的に不変の(LTI)ディスクリート時間フィルタは以下の差分方程式により記述される。
Figure 2010512067
ここで係数{b0,b1,...,bN,a1,a2,...,aN}はフィルタが所望の特性を有するように選択されている(ここで所望の項は時間ドメイン特性または周波数ドメイン特性を指すことができる)。
前述の差分方程式はインパルス関数δ[k]により励起されることができ、その値は次式により与えられている。
Figure 2010512067
信号δ[k]が前述の差分方程式により記述されているシステムに適用されるとき、結果はインパルス応答h[k]として知られる。インパルス応答h[k]は単独で完全に任意の入力信号のLTIディスクリート時間システムの性質を特徴付けることがシステム理論からのよく知られた結果である。即ちh[k]が知られているならば、入力信号x[k]の出力y[k]は畳み込みとして知られている演算により得られることができる。通常、h[k]とx[k]では、応答y[k]は次式のように計算されることができる。
Figure 2010512067
z変換における幾つかのバックグラウンドも有用である。時間ドメインと周波数ドメイン間の関係はz変換として知られている式により与えられる。インパルス応答h[k]により記述されるシステムのz変換は関数H(z)として規定されることができ、ここで、
Figure 2010512067
zは実数部と虚数部の両者を有する複素変数である。複素変数が複素平面の単位円(即ち関係[z]=1により説明される領域)に限定されるならば、結果は次式のような放射形態で記述されることができる複素変数である。
Figure 2010512067
ディスクリートな時間フーリエ変換の幾つかのバックグラウンドも有効である。放射形態で記述されるzにより、単位円へのz変換の限定はディスクリートな時間フーリエ変換(DTFT)として知られており、次式により与えられる。
Figure 2010512067
特に所定の周波数のシヌソイドにより励起されるときにシステムがいかに動作するかが興味深い。LTIシステムの理論からの最も重要な結果の1つはシヌソイドがこのようなシステムの固有関数であることである。これはシヌソイドsin(θ0k)に対するLTIシステムの定常状態の応答はまた振幅及び位相においてのみ入力とは異なる同じ周波数θ0のシヌソイドであることを意味する。実際に、次式により駆動されるときのLTIシステムの定常状態の出力yss[k]と入力x[k]=sin(θ0k)は次式により与えられる。
Figure 2010512067
最後に、周波数応答における幾つかのバックグラウンドが必要とされる。先の式は、シヌソイドにより駆動されるときLTIシステムの定常状態応答が同じ周波数のシヌソイドであり、その周波数のDTFTの大きさによりスケールされ、その周波数のDTFTの位相により時間においてオフセットされることを示しているので重要である。本発明の目的では、定常状態の応答の振幅が最も関心があり、DTFTはLTIシステムがシヌソイドにより駆動されるとき出力対入力の相対的な大きさを与える。任意の入力信号はシヌソイドの線形の組合せ(フーリエ分解定理)として表されることができるので、DTFTは随意選択的な入力信号に対する応答を与えることができる。質的に、システムの出力で現れる与えられた周波数の信号量について有意義な尺度を与えるDTFTの大きさの特性図によって、DTFTはシステムがいかにして入力周波数の範囲に応答するかを示す。この理由で、DTFTはシステムの周波数応答特性として一般的に知られている。
[2.0デジタル信号処理]
図1は本発明の1実施形態による方法100の1例のデジタル信号プロセスの流れを示している。図1を参照すると、方法100は次のステップ、即ち入力利得調節装置101、第1の低シェルフフィルタ102、第1の高シェルフフィルタ103、第1のコンプレッサ104、第2の低シェルフフィルタ105、第2の高シェルフフィルタ106、グラフィック等化装置107、第2のコンプレッサ108、出力利得調節装置109を含んでいる。
1実施形態では、デジタル信号処理方法100は入力として可聴信号110を採取し、ステップ101-109を行い、出力として出力可聴信号111を提供することができる。1つの実施形態では、デジタル信号処理方法100はデジタル信号プロセッサまたはDSPだけに限定されないがそれらのようなコンピュータチップ上で実行可能である。1実施形態ではこのようなチップは無線、MP3プレーヤ、ゲームステーション、セル電話機、テレビジョン、コンピュータまたは公共アドレスシステムのようなより大きな可聴装置の1部であってもよい。1つのこのような実施形態では、デジタル信号処理方法100は可聴装置から出力される前に可聴信号について実行されることができる。1つのこのような実施形態では、デジタル信号処理方法100はソース選択装置を通過した後、音量制御装置を通過する前に可聴信号について行われることができる。
1実施形態では、ステップ101−109は符合の番号順に完了されることができるが、これらは任意の他の順序で行われることもできる。1実施形態では、ステップ101−109は独占的に実行されることができるが、他の実施形態では、他のステップが同様に行われることができる。1実施形態では、各ステップ101−109が行われるが、他の実施形態では1以上のステップが省略されることができる。
1実施形態では、入力利得調節101は入力可聴信号10をデジタル信号処理方法100のその後の内部点におけるデジタルオーバーフローを防止するレベルにするために所望の利得量を与える。
1実施形態では、各低シェルフフィルタ102、105はコーナー周波数と呼ばれるある周波数を超える全ての周波数で0dBの公称利得を有するフィルタである。コーナー周波数よりも低い周波数では、低シェルフフィルタはその低シェルフフィルタがブーストまたはカットモードにあるかに基づいてそれぞれ±GdBの利得を有する。これは図2に示されている。
図2は本発明の1実施形態により実行されている低シェルフフィルタの効果を示している。図2を参照すると、低シェルフフィルタの目的は、コーナー周波数より低い全ての周波数を固定量、即ちGdB上昇させるかカットしながら、コーナー周波数を超える全ての周波数を変更しない状態にすることである。0dB点は所望の1000Hzよりも僅かに高いことにも注意すべきである。コーナー周波数において−3dBにある応答を有するようにカットモードで低シェルフフィルタを特定することは一般的であり、一方でブーストモードの低シェルフフィルタはコーナー周波数の応答がG−3dB、即ち最大のブーストから3dB下がるように特定されている。シェルフフィルタを作成するための全てのテキストブックの公式はこのような応答になる。これはある量の非対称につながり、ここではブースト又はカットのほぼ全ての値Gでは、カット及びブースト低シェルフフィルタは相互に鏡像ではない。これは本発明により解決される必要があり、フィルタ構造に対する革新的な方法を必要とするものである。
非対称を無視すると、低シェルフフィルタを生成する標準的な方法はハイパスおよびローパスフィルタの加重された和である。例えば−GdBの利得と1000Hzのコーナー周波数を有するカットモードの低シェルフフィルタの場合を考える。図3は−GdBによりスケールされる1000カットオフ周波数を有するハイパスフィルタと1000Hzのカットオフ周波数を有するローパスフィルタを示している。直列で適用されるこれらの2つのフィルタの統合効果は図2の低シェルフフィルタのように見える。実際に、ブースト又はカットがない状態からGdBのブーストまたはカットの状態への転移の急峻さにおいて幾らかの限定が存在する。図3はこの限定を示し、1000Hzで示されているコーナー周波数と、ブースト又はカットの所望のGdBは1000Hzよりも低い特定の周波数まで実現される。本発明の全てのシェルフフィルタは一次シェルフフィルタであり、これはこれらが一次有理伝達関数により通常表されることができることに注意すべきである。
Figure 2010512067
幾つかの実施形態では、各高シェルフフィルタ103、106は低シェルフフィルタの鏡像にすぎない。即ちコーナー周波数よりも低い全ての周波数は変更されない状態であり、コーナー周波数を超える周波数はGdBブースト又はカットされる。急峻さと非対称に関する同じ警告を高シェルフフィルタフィルタに適用する。図4は本発明の1実施形態により構成される高シェルフフィルタの効果を示している。図4を参照すると1000Hzの高シェルフフィルタフィルタが示されている。
図5は本発明の1実施形態による方法100により実行されるベルフィルタの1例の周波数応答特性を示している。図5に示されているように、各二次フィルタは固定された中心周波数でベル型のブースト又はカットを実現し、F1(z)は30Hzを中心とし、F11(z)は16000Hzを中心とし、他のフィルタは約1オクターブの間隔でその間に中心を置いている。フィルタは中心周波数1000Hzよりも上又は下の周波数で0dBの公称利得と、1000Hzで−GdBの利得と、約1000Hzの領域でベル型の応答特性を有する。
フィルタの形状は単一のパラメータ、即ち品質係数Qにより特徴付けされる。品質係数はフィルタの中心周波数と図のように示されているその3−dBの帯域幅Bの比、即ちフィルタ応答が−3dB点を交差する2つの周波数間のHzによる差として規定される。
図6は本発明の1実施形態による1例のグラフィック等化装置のブロック600を示している。図6を参照すると、グラフィック等化装置600は11の二次フィルタF(z),F(z),...,F11(z)の縦続接続されたバンクからなる。1実施形態では(図1に示されているような)グラフィック等化装置107はグラフィック等化装置600として構成される。
本発明の11個の各二次フィルタは次式に類似する式から計算されることができる。
Figure 2010512067
このような式の使用では1つの問題が生じる。前述の各5つの係数{b,b,b,a,a}は品質係数と利得Gに直接依存する。このことはフィルタが同調可能であり、変数QとGを有することを意味し、全ての5つの係数は実時間で再度計算されなければならない。このような計算はグラフィック等化装置107を実行するのに有効なメモリを容易に消費し、許容できない過剰な遅延又は故障の問題を生じる可能性があるので、これは問題である。この問題はミトラ−レガリア実現を使用することにより防止されることができる。
デジタル信号処理(DSP)の理論から得られる非常に重要な結果はデジタル信号処理方法100で使用されるフィルタを構成するために使用される。この結果は広範囲のフィルタ(特にデジタル信号処理方法100で使用されるフィルタ)が全通過フィルタと入力からのフィードフォワードブランチとの加重和として分解されることができることを述べている。この結果の重要性は明白になるであろう。さしあたり、二次伝達関数H(z)が次式により品質係数Qとサンプリング周波数Fsを有し、fcを中心とするベルフィルタを記述するために構成されていると仮定する。
Figure 2010512067
補助的な量k1、k2は次式により規定されることができる。
Figure 2010512067
伝達関数A(z)は次式により規定されることができる。
Figure 2010512067
A(z)は全通過フィルタであることが確認されることができる。これはA(z)の振幅が全ての周波数で一定であり、位相だけが周波数の関数として変化することを意味する。A(z)は各ベル型フィルタのビルディングブロックとして使用されることができる。以下のような非常に重要な結果が得られる。
Figure 2010512067
これはミトラ−レガリア実現の最重要点である。同調可能な利得を有するベルフィルタは非常に明確な方法で利得Gを含むことを示すために構成されることができる。これは図7に示されており、この図7は本発明の1実施形態によるミトラ−レガリア実現を使用して構成された例示的なフィルタを示している。
このような非直感的方法でフィルタを分解するための非常に妥当な理由がある。先の式を参照すると、Gが何時変更されても(即ちグラフィックEQ「スライダ」が何時動かされても)全てのaおよびbの係数が再度計算される必要があることに留意する。aおよびb係数に対して行われる必要のある計算は示されていないが、これらは非常に複雑であり時間がかかり、実時間でこれらを再度計算するには実際的であるとは言えない。しかしながら、典型的なグラフィックEQでは、利得Gと品質係数Qは一定に維持され、Gだけが変化可能である。これによって先の式は魅力的である。先の式からA(z)が利得Gに何等依存せず、Q及び中心周波数fcが固定した状態であるならば(これらがグラフィックEQフィルタで同じであるように)k1とk2はGにかかわりなく固定された状態であることに注意する。したがってこれらの変数は一度計算されれば十分である。利得変数の計算は実時間で幾つかの簡単な量を変化することにより実現されることができる。
1/2(1+G) および
1/2(1−G)
これらは非常に簡単な計算であり、幾つかのCPUサイクルだけを必要とする。これは全通過伝達関数A(z)を実行する方法の問題のみを残し、これはやや些細な動作である。グラフィック等化装置バンク全体はしたがって11の縦続接続されたベルフィルタからなり、それぞれその固有のミトラ−レガリア実現を介して実行されることができる。
Figure 2010512067
グラフィック等化装置バンク全体は、一度しか計算される必要はなく、メモリに記憶される必要のある全部で22の固定された係数に依存することが式から分かる。グラフィック等化装置の「同調」はパラメータG1,G2,...,G11を調節することにより実現される。これを概略形態で見るために図6に戻り参照する。ミトラ−レガリア実現はデジタル信号処理方法100を使用する種々のフィルタの構成で何度も使用される。ミトラ−レガリアはシェルフフィルタを構成するのにも有用であり、ここではシェルフフィルタは一次フィルタを使用するので一層簡単である。実質的な結果はシェルフフィルタは単一の全通過パラメータkと利得Gにより特徴付けされることである。ベルフィルタに関しては、シェルフフィルタは固定されたコーナー周波数にあり(実際にこれら全てはこれらのコーナー周波数として1kHzを有する)、帯域幅も固定されている。全部で4つのシェルフフィルタが単に次式により完全に示されている。
Figure 2010512067
前述したように、フィルタがブーストしているときとフィルタがカットしているときの通常のシェルフフィルタの応答特性には非対称が存在する。これは説明したようにカットのときとブーストのときでは3−dB点で異なる定義を有する設計技術のためである。デジタル信号処理方法100は相互に鏡像であるフィルタH1(z)とH3(z)に依存し、同じことがH2(z)とH4(z)にも適用できる。これはブーストするシェルフフィルタの特別なフィルタ構造の使用につながり、図8に示されているようにH1とH3およびH2とH4で完璧な大きさの消去につながる。このタイプの周波数応答は大きさ相補として知られている。この構造は本発明で特有である。通常、任意のフィルタH(z)で相補的な大きさ応答を有するフィルタを得ることは簡単な数学的動作である。フィルタH−1(z)は確かに必要条件に適合するが安定またはzの構成可能な関数ではなく、この場合、解は単なる数学的興味があるだけであり、実用では無益である。これは通常のシェルフフィルタの場合である。先の式はベルフィルタを全通過フィルタから生成する方法を示している。これらの式は一次全通過フィルタA(z)で開始するシェルフフィルタを構成するために同等に良好に適用する。
Figure 2010512067
αは以下のように選択される。
Figure 2010512067
ここでfcは所望のコーナー周波数であり、Fsはサンプリング周波数である。先の式を適用し、項を並べ替えると、これは以下のように表されることができる。
Figure 2010512067
これは低シェルフフィルタの式である。(高シェルフフィルタは項(1−G)を(G−1)に変更することにより得ることができる)。H(z)の逆を取ると、以下のような結果になる。
Figure 2010512067
この式は遅延のないループを含み、このことは通常の状態変数方法によって実行されることができないことを意味するので、問題である。幸いに、遅延のないループで有理関数を実行する方法を示したシステム理論から幾つかの最近の結果が存在する。フォンタナとカジャライネン(Fontana and Karjalainen)は各ステップが時間において2つの「サブステップ」に「分割」されることができることを示している。
図9は本発明の1実施形態による大きさ相補的な低シェルフフィルタの1例を示している。図9を参照すると、(「サブサンプル1」とラベル付けされている)第1のサブステップ期間中、フィルタA(z)にゼロ入力を与え、その出力10[k]を計算する。この同じサブサンプル期間中、10[k]の値を使用して出力y[k]を計算し、これはすぐ前の式から以下のように行われることができる。
Figure 2010512067
図9から、これらの2つの計算はスイッチが「サブサンプル1」位置にある場合に対応することが分かる。次に、スイッチは「サブサンプル2」位置に入れられ、行っていない唯一のことはフィルタA(z)の内部状態を更新することである。この異例のフィルタ構造は完全な大きさの相補11を生じる。これは以下の方法で本発明で利用されることができる。デジタル信号処理方法100のシェルフフィルタが「カット」モードにあるとき、次式が使用されることができる。
Figure 2010512067
しかしながら、デジタル信号処理方法100のシェルフフィルタが「ブースト」モードにあるとき、次式は「カット」モードで使用されるのと同じ値Gと共に使用されることができる。
Figure 2010512067
この結果は図8のように別のフィルタの完全な鏡像であるシェルフフィルタを生じ、これはデジタル信号処理方法100で必要とされるものである。(注:式16は(1−G)/2項の符合を変更することにより高シェルフフィルタを生成するために変化されることができる)図8は本発明の1実施形態により実施される大きさ相補型の低シェルフフィルタの効果を示している。
各コンプレッサ104、108は信号のピークレベルとその平均レベルとの比を減少することにより信号のダイナミックレンジを変更するように設計されたダイナミックレンジコンプレッサである。コンプレッサは4つの量、アタック時間Tatt、解除時間Trel、しきい値KT及び比rにより特徴付けされる。簡単に言えば、信号のエンベロープは信号レベルのおおよその「外形」を与えるアルゴリズムにより追跡される。レベルがしきい値KTを上回ると、Tattに等しい時間の期間、コンプレッサはKTを超える全てのdBに対して比rdBだけ信号のレベルを減少する。信号のエンベロープが解除時間Trelに等しい期間KTよりも下に落ちると、コンプレッサはレベルの減少を停止する。図10は本発明の1実施形態により実施されるコンプレッサの静的伝達特性(出力と入力レベルとの関係)を示している。
静的伝達特性を綿密に検査することが有益である。インスタントkにおける信号のレベルL[k]が計算されていると仮定する。有益目的で、1の単一性的レベルLが考慮される。Lがコンプレッサのトリガーしきい値KTよりも低いならば、コンプレッサは何も行わず、信号が変更されないことを可能にする。しかしながらLがKTよりも大きいならば、コンプレッサはあらゆるdBで入力信号をrdB減衰し、それによってレベルLはKTを超過する。
LがKTよりも大きく、20 log10(L)>20 log10(KT)であることを意味する例について考察することが有益である。このような例では、過剰利得、即ちレベルがしきい値を超過するdBの量はgexcess=20 log10(L)−20 log10(KT)である。コンプレッサが過剰利得のあらゆるdBで入力をrdB減衰させるとき、利得減少gRは以下のように表されることができる。
Figure 2010512067
この式から、20 log10(L)=gR20 log10(x)により与えられるコンプレッサの出力yでは、所望の出力と入力関係が満たされることが結果として言える。
対数とは反対に、この式の線形への変換では、ドメインは次式を生じる。
Figure 2010512067
コンプレッサアルゴリズムの最も重要な部分は信号のレベルの重要な評価を決定することである。これはかなり簡単な方法で実現され、信号の絶対値の実行される「積分」が維持され、レベルが積分されるレートは所望のアタック時間により決定される。信号の瞬間的なレベルが現在の積分レベルより下に落ちるとき、積分レベルは解除時間により決定されたレートで落ちることを可能にされる。アタック時間Tatt及び解除時間Trelを考慮すると、レベルの追跡に使用される式は以下のように与えられる。
Figure 2010512067
前述したようにレベル計算のあらゆる点で、計算されたL[k]はしきい値KTと比較され、L[k]がKTよりも大きいならば、入力信号x[k]はレベルがしきい値を超える量に比例する量にスケールされる。比例定数はコンプレッサ比rに等しい。大量の数学的操作後、コンプレッサの入力と出力間の以下の関係が設定される。
式18で計算されたようにレベルL[k]により、量Gexcessは以下のように計算される。
Figure 2010512067
これは過剰利得の量を表している。過剰利得が1よりも小さいならば、入力信号は変更されないで、出力へ通過される。過剰利得が1を超過した場合、利得減少GRは次式により計算される。
Figure 2010512067
その後、入力信号はGRによりスケールされ、出力に送られる。
Figure 2010512067
この手順を通して、入力信号のレベルにおける各1dBの増加でレベルが1/rdB増加する出力信号が生成される。
実際に、あるコンピュータチップは実時間での分割が不得手であるので、前述の式における逆数K −1の計算は時間がかかる可能性がある。KTは前もって知られており、ユーザがそれを変更したときにのみ変更するので、K −1値の予め計算された表はメモリに記憶され必要なときに使用されることができる。同様に、GRを計算する前述の式の指数演算は実時間で行うことが極めて困難であり、したがって予め計算された値が概算として使用されることができる。量GRはGexcessが1よりも大きいときのみ問題であるので、例えば不GR=1からGR=100の整数値で予め計算されたGRの100値のリストが比rのあらゆる可能な値で生成されることができる。GRの非整数値(ほぼそれらの全て)では、GRを計算する前述の式の量は次の方法で近似されることができる。interpをGexcessがそのGexcessの最も近い整数値を超える量であるとする。換言すると、
interp=Gexcess−[(Gexcess)]
およびGR,0とGR,1が予め計算された値を指すようにすると、
Figure 2010512067
線形補間はその後、以下のようにGRの近似計算をするために使用される。
Figure 2010512067
GRの真の値と先の式の近似との間の誤差は本発明の目的では重要ではないことが示される。さらに、GRの近似値の計算は少数の数学サイクルと、予め計算された表からの幾つかの読取りだけを必要とする。1実施形態では、比rの6つの異なる値と、Gexcessの100の整数点の表がメモリに記憶されている。このような実施形態では、メモリ全体の使用はメモリの600ワードだけであり、これはGRの真の値を計算するのに必要な何百の計算サイクルよりも非常に適切であり、これは本発明の主な利点である。
デジタル信号処理方法100の各デジタルフィルタは任意の1つの種々の潜在的アーキテクチャ又は実現方法を使用して構成されることができ、それぞれは複雑性、処理量の速度、係数感度、安定性、固定点の態様、その他の数値的考察に関してそのトレードオフを有する。特定の実施形態では、タイプ1の直接型(DF1)アーキテクチャとして知られている簡単なアーキテクチャが使用されることができる。DF1アーキテクチャは多数の所望の特性を有するが、その中で差分方程式および関係するフィルタの伝達関数に対する明白な対応は少しもない。デジタル信号処理方法100の全てのデジタルフィルタは一次又は二次のいずれかである。
二次フィルタを最初に詳細に検査する。前述したように、二次フィルタで実行される伝達関数は次式により与えられる。
Figure 2010512067
これは、以下の差分方程式に対応する。
Figure 2010512067
図11は本発明の1実施形態の二次フィルタのDF1アーキテクチャを示している。図11に示されているように、このフィルタ構造の乗算係数は伝達関数と前述の差分方程式の係数に対応する。符合z−1でマークされているブロックは遅延レジスタであり、その出力は計算のあらゆるステップで必要とされる。これらのレジスタの出力は状態変数と呼ばれ、メモリはデジタル信号処理方法100の幾つかの実施形態でそれらに割当てられている。デジタルフィルタの出力は以下のように計算される。
最初に、あらゆる状態変数はゼロに設定される。換言すると、
Figure 2010512067
時間k=0で、図11にしたがって以下の計算が行われる。
Figure 2010512067
その後、レジスタはx[k−1]によりマークされるレジスタがx[0]を保持し、x[k−2]によりマークされるレジスタがx[−1]を保持し、y[k−1]によりマークされるレジスタがy[0]を保持し、y[k−2]によりマークされるレジスタがy[−1]を保持するように更新される。
時間k=1で、以下の計算が行われる。
Figure 2010512067
その後、x[k−1]によりマークされるレジスタがx[1]を保持し、x[k−2]によりマークされるレジスタがx[0]を保持し、y[k−1]によりマークされるレジスタがy[1]を保持し、y[k−2]によりマークされるレジスタがy[0]を保持するようにレジスタの更新が再度完了される。
このプロセスはその後全てのインスタントkに対して何度も反復される。新しい入力x[k]が取り入れられ、新しい出力y[k]が計算され、状態変数が更新される。
一般的に、その後デジタル濾波演算は係数b0、b1、b2、a1、a2と状態変数x[k−1]、x[k−2]、y[k−1]、y[k−2]とを使用して、データ流x[0]、x[1]、x[2]…について行われる乗算と加算のセットとして考えられることができる。
特定の状態においてこれを明らかにすることは有益である。グラフィック等化装置107の基本的なビルディングブロックkを構成するベルフィルタの検査が有用である。前述したようにベルフィルタは以下のように、サンプリング周波数Fs、中心周波数fcにおける利得G、品質係数Qにより実行される。
Figure 2010512067
ここでA(z)は次式により定義される全通過フィルタである。
Figure 2010512067
ここでk1とk2は次式を介してfcとQから計算される。
Figure 2010512067
値k1とk2は予め計算され、メモリ中の表に記憶されている。Qとfcの特定の値に対してフィルタを構成するために、k1とk2の対応する値はこの表で調べられる。fcの11の特別な値とQの16の特別な値がアルゴリズムに存在し、フィルタは単一のサンプリング周波数Fsで動作し、k2だけがfcとQの両者に依存するので、k1とk2の係数セットの必要な全体的な記憶容量は非常に小さい(最悪で11×16×2ワード)。
A(z)についての先の式から観察すると、その係数は対称的である。即ち式は以下のように書き換えられることができる。
Figure 2010512067
前記式で与えられたA(z)は差分方程式を示唆することが観察される。
Figure 2010512067
この式は次式を生じるように並べ替えられる。
Figure 2010512067
特定の実施形態では、状態変数はアレイxv[]とyv[]に記憶されることができ、xv[0]はx[k−2]に対応し、xv[1]はx[k−1]に対応し、yv[0]はy[k−2]に対応し、yv[1]はy[k−1]に対応する。その後、以下のコード断片は全通過フィルタの単一のステップを実行する。
Figure 2010512067
ループは前述の式に関して全通過フィルタ周辺に構成されなければならない。これは次式により実現されることは自明である。
Figure 2010512067
さらに簡単に言えば、先の2コードの断片は以下のように考えられる単一のルーチンに組み合わされることができる。
Figure 2010512067
この一次フィルタについて詳細に検査する。これらのフィルタは以下の伝達関数により記述されることができる。
Figure 2010512067
この式は以下の差分方程式に対応する。
Figure 2010512067
図12は本発明の1実施形態による一次フィルタのDF1アーキテクチャを示している。図12を参照すると、このフィルタ構造の乗算係数は明白な方法で伝達関数と差分方程式の係数に対応する。デジタルフィルタの出力は以下のように計算される。
最初に、あらゆる状態変数がゼロに設定される。換言すると、
x[−1]=y[−1]=0
時間k=0で、図11にしたがって以下の計算が行われる。
Figure 2010512067
その後、レジスタはx[k−1]でマークされるレジスタがx[0]を保持し、y[k−1]でマークされるレジスタがy[0]を保持するように更新される。
時間k=0で、以下の計算が行われる。
Figure 2010512067
その後、レジスタ更新はx[k−1]でマークされるレジスタがx[1]を保持し、y[k−1]でマークされるレジスタがy[1]を保持するように再度完了される。
このプロセスはその後全てのインスタンスkについて何度も反復される。新しい入力x[k]が取り込まれ、新しい出力y[k]が計算され、状態変数が更新される。
通常、デジタル濾波演算は係数b0、b1、a1と状態変数x[k−1]、y[k−1]を使用してデータ流x[0]、x[1]、x[2]…について行われる乗算及び加算のセットとして考えられることができる。
前述の式に戻って参照すると、一次シェルフフィルタは次式を一次全通過フィルタA(z)に適用することにより生成されることができる。
Figure 2010512067
ここでαは以下のように選択される。
Figure 2010512067
ここで、fcは所望のコーナー周波数であり、Fsはサンプリング周波数である。前述の全通過フィルタA(z)は差分方程式に対応する。
Figure 2010512067
全通過係数αは全通過係数と呼ばれ、式の項を並べ替えると、先の式は次式になる。
Figure 2010512067
この差分方程式は以下詳細に説明するシェルフフィルタのコード実装に対応する。
デジタル信号処理方法100の1つの特別なソフトウェア実行について詳細に説明する。
前述の入力利得調節101と出力利得調節109の両者は以下のように実行される「スケール」関数を使用することによって行われることができる。
Figure 2010512067
前述の第1の低シェルフフィルタ102と第2の低シェルフフィルタ105は両者とも以下のように構成される「low_shelf」関数を使用することによって実現されることができる。
Figure 2010512067
この関数はやや複雑であるので、詳細な説明を行うことが妥当である。最初に関数の宣言は以下を与える。
Void low_shelf (floatxv, floatyv, floatwpt, floatinput, floatoutput)
「low_shelf」関数は5つの異なる浮動小数点アレイに対するパラメータポインタとして考えられる。アレイxvとyvはフィルタの“x”と“y”状態変数を含んでいる。シェルフフィルタは全て一次フィルタであるので、状態変数アレイは長さ1のみである。デジタル信号処理方法100で使用される各シェルフフィルタには異なる“x”と“y”状態変数が存在する。使用される次のアレイは特定のシェルフフィルタに関するフィルタ係数“wpt”のアレイであり、wptは長さ3であり、この場合エレメントwpt[0]、wpt[1]、wpt[2]は以下のものを記述する。
wpt[0]=G
wpt[1]=2[(1+G)]+α(1−G)]−1
wpt[2]=カットのときは−1、ブーストのときは1
αは全通過係数であり、Gはシェルフフィルタ利得である。αの値はコーナー周波数によってのみ決定されるので、全てのシェルフフィルタに対して同じである(デジタル信号処理方法100の4つの全てのシェルフフィルタは1kHzのコーナー周波数を有することに注意すべきである)。Gの値は各4つのシェルフフィルタで異なっている。
アレイ「入力」は各シェルフフィルタへの入力として与えられる入力サンプルのブロックであり、濾波動作の結果は「出力」アレイに記憶される。コードの次の2つのライン、即ち、
Float 1;
int i;
はループカウンタ変数と補助量1のスペースを割当て、これは図9からの量10[k]である。
コードの次のライン、即ち、
for (i=0; i<NSAMPLES; i++)
は全部でNSAMPLE回数後続するコードを実行し、NSAMPLEはデジタル信号処理方法100で使用されるデータのブロックの長さである。これに続いて以下の条件付テストが行われ、
if (wpt [2] < 0.0)
前述の式を再現すると、wpt[2]<0は「カット」モードであるシェルフフィルタに対応し、wpt[2]>=0は「ブースト」モードであるシェルフフィルタに対応する。シェルフフィルタがカットモードにあるならば以下のコードが行われる。
Figure 2010512067
値xv[0]は単に状態変数x[k]であり、yv[0]は丁度yv[k]である。先のコードは単なる次式を構成する。
Figure 2010512067
シェルフフィルタがカットモードにあるならば、以下のコードが行われる。
Figure 2010512067
これは次式を構成する。
Figure 2010512067
前述した第1の高シェルフフィルタ103と第2の高シェルフフィルタ106は両者とも以下のように構成される“high_shelf”機能を使用することにより実現されることができる。
Figure 2010512067
高シェルフフィルタの実行は低シェルフフィルタの構成と実際上同一である。前述の2つの機能を比較すると、唯一の実質的な違いは単一の係数の符合である。それ故、プログラム流は同じである。
前述のグラフィック等化装置107は、以下のように実行される「ベル」フィルタ関数に対する一連の11の呼を使用して構成されることができる。
Figure 2010512067
関数bell()はアレイxv(“x”は状態変数)、yv(“y”は状態変数)、wpt(3つのグラフィックEQパラメータG、k2、k1(1+k2)を含む)、入力サンプルのブロック“input”、出力サンプルを記憶するための場所に対するアーギュメントポインタとして取られる。前記コード断片の第1の4つのステートメントは単なる割当てステートメントであり説明は必要ない。
ループはNSAMPLE回数実行され、NSAMPLEは入力データのブロックのサイズである。次のステートメントは以下を行う。
ap_output = geq_b0 * (*input-yv[0])
+geq_b1 * (xv[1] - yv[1]) + xv[0]
上記ステートメントは前述したように全通過フィルタの出力を計算する。次の4つのステートメントは以下を行う。
xv[0] = xv[1] ;
これはx[k−1]に記憶されている値をx[k−2]にシフトする。
xv[1] = *input ;
これはinput[k]の値をx[k−1]にシフトする。
yv[0] = yv[1] ;
これはy[k−1]に記憶されている値をy[k−2]にシフトする。
yv[1] = *output ;
これはoutput[k]の値、全通過フィルタの出力をy[k−1]にシフトする。
最後に、ベルフィルタの出力は次式のように計算される。
*output++ = 0.5 * (1.0-gain) * ap_output + 0.5 * (1.0+gain) * (*input++) ;
前述の第1のコンプレッサ104と第2のコンプレッサ108は以下のように実行される「コンプレッサ」関数を使用して実行されることができる。
Figure 2010512067
コンプレッサ関数は入力、出力、wptアレイ、整数、インデックスに対する入力アーギュメントポインタとして取られる。入力及び出力アレイはそれぞれ入力及び出力データのブロックで使用される。コードの第1のライン、即ち、
static float level ;
は関数に対する呼間の計算された信号レベルを維持する“level”と呼ばれる値の静的記憶を割当てる。これはレベルがデータの単一のブロックの単なる実行期間ではなく、プログラムの全体の期間において連続的に追跡される必要のあるものであるためである。
コードの次のライン、即ち、
float interp, GR, excessGain, L, invT, ftempabs ;
はコンプレッサアルゴリズムの計算期間中に使用される幾つかの量の一時的な記憶を割当て、これらの量はブロック毎のベースで必要とされるだけであり、それぞれ関数を通過した後に破棄されることができる。
コードの次のライン、即ち、
invT = wpt[2];
はwpt[2]に記憶され、wptアレイの第3のエレメントであるコンプレッサのしきい値の逆を抽出する。wptアレイの他のエレメントはアタック時間、解除時間、コンプレッサ比を含んでいる。
コードの次のラインはコンプレッサループがNSAMPLE回数反復されることを示している。コードの次の2つのラインは前述の式に関してレベル計算を実行する。これを理解するため、以下のラインに注意する。
level = (ftempabs >= level)? wpt[0] * (level - ftempabs) +
ftempabs : wpt[1] * (level - ftempabs) + ftempabs ;
これは以下の展開されたステートメントに等しい。
Figure 2010512067
これは前述の必要な式を実行するために必要なことであり、wpt[0]はアタック定数αattを記憶し、wpt[1]は解除定数αrelを記憶する。
次に、利得低減GRは1に等しい。その後、以下の比較が行われる。
if (level * invT >1.0)
これはif level>T、即ち信号レベルはしきい値を超えているかを求めるのと同じことである。信号レベルがしきい値を超えていないならば、何も行われない。しきい値を超えているならば、利得低減が計算される。最初に、過剰利得が前述の式を使用して計算したように次式として計算される。
excessGain = level *invT ;
次の2つのステートメント、即ち、
Interp = excessGain - trunc(excessGain);
j=(int) trunc(excessGain)-1;
は先の式に関して、インデックス値を累乗された値の表に計算する。次のライン、即ち、
Figure 2010512067
は先に説明した補間を実行する。2次元アレイ“table”は2つのインデックス、即ちindexとjによりパラメータ化される。値jは過剰利得の最も近い整数値である。表は次式に等しい値を有する。
Figure 2010512067
これは前述の式からの必要な値として認識されることができ、ここではjが整数値であるので、“floor”演算は必要とされない。最後に入力は次式に関して、計算された利得低減GRによりスケールされる。
*output++ = *input++ * GR;
その値は出力アレイの次の位置に書込まれ、プロセスは入力ブロック中の全てのNSAMPLEがなくなるまで入力アレイの次の値で継続する。
実際に、前述の各関数は一時の単一のサンプルではなく入力と出力データのアレイを処理することに注意すべきである。これは前述のルーチンが基準によってそれらの入力及び出力を通過されたことにより暗示されているように、あまり大きくプログラムを変更しない。アルゴリズムが長さにおいてNSAMPLESのブロックを引き渡されると仮定すると、データのアレイをベルフィルタ関数に組み込むのに必要な唯一の変形は以下のようにルーピングをコードに組み込むことである。
Figure 2010512067
デジタル信号処理方法100は全体として以下のように実行される前述の各関数を呼出すプログラムとして実行されることができる。
Figure 2010512067
認められるように、スケール関数、low_shelf関数、high_shelf関数、ベル関数、コンプレッサ関数に対する多数の呼が存在する。さらに、xv1、yv1、xv2、yv2等と呼ばれるアレイに対する参照が存在する。これらのアレイは種々のルーチンに対する呼間で維持される必要がある状態変数であり、これらはプロセス中の種々のフィルタの内部状態を記憶する。working_tableと呼ばれるアレイに対しても反復参照が存在する。この表はアルゴリズムを通して使用される種々の予め計算された係数を保持する。デジタル信号処理方法100のこの実施形態のようなアルゴリズムは2つの部分、即ち実時間処理ループで使用される係数の計算と、実時間処理ループ自体に細分割されることができる。実時間ループは実時間で動作するのに簡単な乗算及び加算と、係数計算からなり、係数計算は複雑な超越関数、三角関数、実時間では効率的に行われることができないその他の演算である。幸いなことに、係数は実行時間の期間中には静的であり、実時間処理が生じる前に予め計算されることができる。これらの係数はデジタル信号処理方法100が使用される各可聴装置で特別に計算されることができる。特に、デジタル信号処理方法100がビークルで使用されるために構成された移動体可聴装置で使用されるとき、これらの係数は各ビークルで別々に計算されることができ、可聴装置は最適の性能を得て、スピーカの配置、乗客のコンパートメント設計、背景雑音のような各ビークルの特有の音響特性を考慮するために使用されることができる。
例えば、特定の聴取環境は定常波からの特異の可聴応答を発生することができる。例えばこのような定在波はしばしば自動車のような小さい聴取環境で生じる。自動車の長さは例えば約400サイクルの長さである。このような環境では、幾らかの定在波はこの周波数及びそれより低い周波数でセットアップされる。定在波は厄介な音響信号を提示する可能性のあるそれらの周波数で増幅された信号を提示する。同じ型の自動車のような同じサイズと形状及び同じ特性のビークルはそれらが類似のサイズ、形状、構造的組立て、スピーカ配置、スピーカ品質、スピーカサイズであるために同じ異常を提示する可能性がある。さらに別の実施形態で行われる調節の頻度及び量は前もって構成され、聴取環境における将来の提示のために異常応答を減少するようにグラフィック等化装置107で使用するために記憶される。
先のセクションで示された“working table”はメモリに記憶され必要なときに検索される全て予め計算された値からなる。これは実行時間における計算量を非常に節約し、デジタル信号処理方法100が低価格のデジタル信号処理チップで実行することを可能にする。
このセクションで詳細に説明したようにアルゴリズムはブロック形態で書かれることに注意すべきである。前述のプログラムはデジタル信号処理方法100の単なる特別なソフトウェアの実施形態であり、これらの方法で本発明を限定する意図はない。このソフトウェアの実施形態は無線、MP3プレーヤ、ゲームステーション、セル電話機、テレビジョン、コンピュータまたは拡声装置に限定されないが、それらのような可聴装置で使用するためコンピュータチップでプログラムされることができる。このソフトウェア実施形態は入力として可聴信号を取り、その可聴信号を変形された形態で出力する効果を有する。
本発明の種々の実施形態を前述したが、これらは例示の目的で提示されており、発明を限定するものではないことを理解すべきである。同様に、種々の図は、本発明に含まれることができる特徴および機能を理解する助けになるために行われる本発明の1例の体系的または他の構造を示している。本発明は示されている例のアーキテクチャ又は構造に限定されるものではなく、所望の特徴は種々の代わりのアーキテクチャ及び構造を使用して実行されることができる。代わりの機能、論理的または物理的な分割及び構造がどのようにして本発明の所望の特徴を実行するために構成されることができるかが当業者に明白になるであろう。また、ここで示したもの以外の多数の異なる構成要素のモジュール名は種々の分割に適用されることができる。さらにフロー図、動作的説明及び方法請求項に関して、ステップがここで提示されている順序は、特に文脈で指摘されていなければ、種々の実施形態が記載された機能を同じ順序で行うように構成されることを強制しない。
この明細書で使用されている用語および語句とその変形は、明示されていなければ、限定とは反対にオープンエンドとして解釈されるべきである。前述の説明の例として、用語“including(含む)”は「限定ではなく含む」等の意味として解釈されるべきであり、用語“example(例)”は説明中のアイテムの例示的な例を与えるために使用されており、その排他的又は限定のリストではなく、用語“a”または“an”は「少なくとも1つ」、「1以上」等の意味として解釈されるべきであり、“conventional(一般的)”、“traditional(伝統的)”、“normal(通常)”、“standard(標準的)”、“known(既知)”のような形容詞および類似の意味の語は、説明されているアイテムを所定の時間または所定の時間の利用可能なアイテムに限定するとして解釈されてはならず、代わりに現在または将来の任意の時間に利用可能又は知られることができる一般的、伝統的、通常、又は標準的な技術を含むものと解釈されるべきである。同様に、この明細書は当業者に明白であるか知られている技術を指す場合、このような技術は現在又は将来の任意の時間に当業者に明白であるか知られるものを含んでいる。
接続語“and(および)”で連結されるアイテムのグループはこれらのアイテムがそれぞれまたは全てグルーピングに存在する必要があるとして解釈されるべきではなく、特に明示されていなければ「および/または」として解釈されるべきである。同様に、接続語“or(または)”で連結されるアイテムのグループはそのグループ間で相互に排他性を必要とするように解釈されるべきではなく、特に明示されていなければ、「および/または」として解釈されるべきである。さらに、本発明のアイテム、エレメント又はコンポーネントは単数で説明または請求される可能性があるが、単一に対する限定が明示されていなければ、複数がその範囲内であると考えられる。
「1以上」、「少なくとも」、「限定されないが」または幾つかの例の同様の語句のような拡張用語および語句の存在は、このような拡張語句が存在しない例では狭いケースが意図されているか又は必要とされることを意味すると解釈されてはならない。用語「モジュール」の使用はモジュールの一部として機能的に説明されているか請求されているコンポーネント又は機能が全て共通のパッケージで構成されていることを示唆しない。モジュールの任意又は全ての種々のコンポーネントは制御論理又は他のコンポーネントであっても、単一のパッケージで組み合わされるか別々に維持されることができ、さらに多数のグルーピング又はパッケージ或いは多数の位置を横切って分配されることができる。
さらに、ここで説明された種々の実施形態を例示的なブロック図、フローチャート、及び他の例示に関して説明した。当業者に明白であるように、この明細書を読んだ後、示された実施形態とそれらの種々の代替手段は示された例に限定されずに実行されることができる。例えばブロック図及びそれらの付随する説明は特定のアーキテクチャ又は構造を強制するものと解釈されてはならない。

Claims (25)

  1. 第1の時間に信号の利得を調節し、
    調節された信号を第1の低シェルフフィルタにより濾波し、
    濾波された信号を第1のコンプレッサにより圧縮し、
    グラフィック等化装置により信号を処理し、
    処理された信号を第2のコンプレッサにより圧縮し、
    圧縮された信号の利得を第2の時間に調節し、
    信号を出力するステップを含んでいる信号の処理方法。
  2. 濾波された信号を第1のコンプレッサによって圧縮する前に、第1の低シェルフフィルタから受信された信号を第1の高シェルフフィルタで濾波し、
    その信号をグラフィック等化装置で処理する前に、信号を第2の低シェルフフィルタで濾波し、
    信号が第2の低シェルフフィルタによって濾波された後に、信号を第2の高シェルフフィルタで濾波するステップをさらに含んでいる請求項1記載の方法。
  3. 信号は可聴信号である請求項1記載の方法。
  4. 第1の時間における受信された信号の利得の調節は第1の利得増幅器で行われ、第2の時間における信号の利得の調節は第2の利得増幅器で行われる請求項1記載の方法。
  5. 第1の低シェルフフィルタは1000Hzにおけるカットオフ周波数を有する請求項1記載の方法。
  6. 第1の高シェルフフィルタは1000Hzにおけるカットオフ周波数を有する請求項2記載の方法。
  7. グラフィック等化装置は11個の縦続接続された二次フィルタを具備している請求項1記載の方法。
  8. 各二次フィルタはベルフィルタである請求項7記載の方法。
  9. 11個のフィルタの第1のフィルタは30Hzの中心周波数を有し、11個のフィルタの第11のフィルタは16000Hzの中心周波数を有している請求項8記載の方法。
  10. 第2乃至第10のフィルタは相互から約1オクターブの間隔で中心周波数を設定されている請求項9記載の方法。
  11. 第2の低シェルフフィルタは大きさ相補型の低シェルフフィルタである請求項2記載の可聴システム。
  12. 信号を増幅するように構成された第1の利得増幅器と、
    増幅された信号を濾波するように構成された第1の低シェルフフィルタと、
    濾波された信号を圧縮するように構成された第1のコンプレッサと、
    濾波された信号を処理するように構成されたグラフィック等化装置と、
    処理された信号を第2のコンプレッサで圧縮するように構成されている第2のコンプレッサと、
    圧縮された信号の利得を増幅し、出力信号を出力するように構成されている第2の利得増幅器とを具備しているスピーカシステム。
  13. 濾波された信号を第1のコンプレッサで圧縮する前に、第1の低シェルフフィルタから受信された信号を濾波するように構成された第1の高シェルフフィルタと、
    受信された信号をグラフィック等化装置で処理する前に、受信された信号を濾波するように構成された第2の低シェルフフィルタと、
    受信された信号が第2の低シェルフフィルタで濾波された後に、受信された信号を濾波するように構成された第2の高シェルフフィルタをさらに具備している請求項12記載のスピーカシステム。
  14. 信号は可聴信号である請求項12記載のスピーカシステム。
  15. 第1の低シェルフフィルタは1000Hzにおけるカットオフ周波数を有する請求項12記載のスピーカシステム。
  16. 第1の高シェルフフィルタは1000Hzにおけるカットオフ周波数を有する請求項12記載のスピーカシステム。
  17. グラフィック等化装置は11個の縦続接続された二次フィルタを具備している請求項12記載のスピーカシステム。
  18. 各二次フィルタはベルフィルタである請求項17記載のビークルスピーカシステム。
  19. 11個のフィルタの第1のフィルタは30Hzの中心周波数を有し、11個のフィルタの第11番目のフィルタは16000Hzの中心周波数を有している請求項17記載のスピーカシステム。
  20. 第2乃至第10のフィルタは相互から約1オクターブの間隔で中心周波数を設定されている請求項19記載のスピーカシステム。
  21. 第2の低シェルフフィルタは大きさ相補型の低シェルフフィルタである請求項13記載のスピーカシステム。
  22. 第1の時間に可聴信号の利得を調節し、
    可聴信号を第1の低シェルフフィルタで処理し、
    可聴信号を第1の高シェルフフィルタで処理し、
    可聴信号を第1のコンプレッサで処理し、
    可聴信号を第2の低シェルフフィルタで処理し、
    可聴信号を第2の高シェルフフィルタで処理し、
    可聴信号をグラフィック等化装置で処理し、
    可聴信号を第2のコンプレッサで処理し、
    可聴信号の利得を第2の時間に調節し、
    可聴信号を出力するステップを含んでいる可聴信号の処理方法。
  23. 第1の低シェルフフィルタは1000Hzにおいてカットオフ周波数を有する請求項22記載の方法。
  24. 第1の高シェルフフィルタは1000Hzにおいてカットオフ周波数を有する請求項22記載の方法。
  25. グラフィック等化装置は11個の縦続接続された二次ベルフィルタを具備している請求項22記載の方法。
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