JP2010511676A - 抗真菌性組成物を使用した果実の収穫後処理 - Google Patents

抗真菌性組成物を使用した果実の収穫後処理 Download PDF

Info

Publication number
JP2010511676A
JP2010511676A JP2009539757A JP2009539757A JP2010511676A JP 2010511676 A JP2010511676 A JP 2010511676A JP 2009539757 A JP2009539757 A JP 2009539757A JP 2009539757 A JP2009539757 A JP 2009539757A JP 2010511676 A JP2010511676 A JP 2010511676A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
bananas
fruit
banana
phosphite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009539757A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5076224B2 (ja
Inventor
ヤーコブス シュタルク,
ヴァン, フェルディナンド, テオドルス, ヨゼフ レイン,
ヤン, ヘンドリック ヒュニク,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DSM IP Assets BV
Original Assignee
DSM IP Assets BV
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DSM IP Assets BV filed Critical DSM IP Assets BV
Publication of JP2010511676A publication Critical patent/JP2010511676A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5076224B2 publication Critical patent/JP5076224B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23BPRESERVING, e.g. BY CANNING, MEAT, FISH, EGGS, FRUIT, VEGETABLES, EDIBLE SEEDS; CHEMICAL RIPENING OF FRUIT OR VEGETABLES; THE PRESERVED, RIPENED, OR CANNED PRODUCTS
    • A23B7/00Preservation or chemical ripening of fruit or vegetables
    • A23B7/14Preserving or ripening with chemicals not covered by groups A23B7/08 or A23B7/10
    • A23B7/153Preserving or ripening with chemicals not covered by groups A23B7/08 or A23B7/10 in the form of liquids or solids
    • A23B7/154Organic compounds; Microorganisms; Enzymes
    • A23B7/155Microorganisms; Enzymes; Antibiotics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/90Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having two or more relevant hetero rings, condensed among themselves or with a common carbocyclic ring system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23BPRESERVING, e.g. BY CANNING, MEAT, FISH, EGGS, FRUIT, VEGETABLES, EDIBLE SEEDS; CHEMICAL RIPENING OF FRUIT OR VEGETABLES; THE PRESERVED, RIPENED, OR CANNED PRODUCTS
    • A23B7/00Preservation or chemical ripening of fruit or vegetables
    • A23B7/14Preserving or ripening with chemicals not covered by groups A23B7/08 or A23B7/10
    • A23B7/153Preserving or ripening with chemicals not covered by groups A23B7/08 or A23B7/10 in the form of liquids or solids
    • A23B7/157Inorganic compounds

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

本発明は、バナナおよびパイナップルを木から切り出す際に生じた傷を、ナタマイシンと少なくとも1種のホスファイト含有化合物とを含む組成物により処理することに関する。
【選択図】なし

Description

発明の詳細な説明
[発明の分野]
本発明は、バナナおよびパイナップルの収穫後の微生物腐敗を防止する新規な抗真菌性組成物を開示する。
[発明の背景]
世界の作物生産の約25%が微生物腐敗により失われていると推定されており、そのうち菌類による腐敗が突出して重要な原因となっている。経済的観点からのみならず、人道的観点からも食品生産物の腐敗を防止することは非常に重要である。結局、世界の多くの地域で人々は飢えに苦しんでいる。
この点でバナナは重要な作物である。バナナは、ヒトの消費において、米、小麦およびトウモロコシに次いで第4位である。バナナ植物はバショウ属(Musa)に属する草本であり、世界の100以上の国々で栽培されている。バナナの大部分は地元住民によって消費されるが、しかしまた、米国、ヨーロッパ、日本などに向けて大量に輸出もされている。
収穫後、バナナ植物もバナナ果実もともにカビが生えやすい。フサリウム・オキシスポルム(Fusarium oxysporum)が引き起こすパナマ病は、最も広範囲に拡がっているバナナ植物の病気である。マイコスファエレラ・フィジエンシス(Mycosphaerella fijiensis)およびマイコスファエレラ・ムシコラ(Mycosphaerella musicola)の菌も、バナナの葉の病気、いわゆるブラック・アンド・イエロー・シガトカ病(Black and Yellow Sigatoka disease)を発症させる。
国際公開第2005/074687号パンフレットには、畑のバナナ植物にこれらの腐敗菌が増殖するのを抑制する、ナタマイシンなどを含む新しい抗真菌性組成物が記載されている。国際公開第2005/074687号パンフレットに記載の発明は、畑のバナナ植物を病原菌から保護するための解決策を提示するものである。
FR 2 732 191号明細書には、ホセチルAlおよび任意成分としてトリアゾール系殺菌剤を含む抗真菌性組成物をバナナ植物の地上部分に塗布することによって褐斑病を治療する方法が開示されている。
畑のバナナ植物に増殖するカビの他に、収穫後のバナナのカビによる腐敗も大きな関心事となっている。このいわゆる「菌核病」は、バナナの房を主茎から切り取った後のカビの感染によって生じる。この段階では、カビの胞子は、表面の液体および損傷によるラテックス様樹液を介して容易に傷に侵入する。その後、輸送および/または熟成中に、胞子が発芽し、カビはバナナの房の内部に向かってさらに成長し、バナナを腐らせる。菌核病は多くの真菌種によって引き起こされる。最も重要な種は、フサリウム・パリドロセウム(Fusarium pallidoroseum)、コレトトリクム・ムサエ(Colletotrichum musae)、バーティシリウム・テオブロマエ(Verticillium theobromae)、ティエラビオプシス・パラドクサ(Thielaviopsis paradoxa)、ラシオディプロディア・テオブロマエ(Lasiodiplodia theobromae)、デイトニエラ・トルロサ(Deightoniella torulosa)およびフサリウム・ロセウム(Fusarium roseum)である。菌核病は、地域消費用に栽培されたバナナおよび輸出用バナナにとって、大きな損失に繋がる。
カビの被害を防止するために、収穫後、少なくとも輸出用の全てのバナナだけでなく地域消費用バナナの多くにも、抗真菌性組成物による傷および傷付近の収穫後処理が行われる。今日の処理で使用されている殺菌剤の例としては、チアゾール、チアベンダゾール、ベノミル、イマザリルなどのイミダゾール、またはこれらの混合物が挙げられる。
欧州特許0 290 155号明細書には、シート材からなる柔軟性を有する薄層、透過層、吸収材、およびチアベンダゾールなどの殺菌剤を含む、植物の傷に適用するための吸収シート材が開示されている。
米国特許第4,148,891号明細書には、バナナなどの農産物におけるカビの成長を防止ないし抑制する、低級アルカノールおよび低級アルカン酸の混合物に溶解したポリエン系抗生物質の抗真菌性調製物が開示されている。
GriffeeおよびPinegar(1974)は、菌核病の治療に数種類の殺菌剤を調べた。この研究には、現在ナタマイシンとして知られるピマリシンも含まれた。多くの他の出版物から、ナタマイシンが非常に有効な抗真菌性化合物であることが知られている。実際、著者らは、ナタマイシンは広域抗菌スペクトルを有すると述べている。しかしながら、彼らは、また、ナタマイシンはバナナのカビを満足に制御できるほどの十分な活性を有していないとも結論している。
現在使用できる殺菌剤で大規模な処理が行われているにもかかわらず、腐敗の問題は依然生じている。カビは予想以上に容易に抗真菌性化合物に対し耐性を獲得し、このことはまたバナナの腐敗を引き起こす数種類のカビについても言えることが知られている。耐性菌株が増えれば、選択が起こり、カビの問題は増大し、より多量の殺菌剤の使用に繋がるであろう。さらに、バナナに使用される殺菌剤の多くは、環境汚染およびヒトの健康の問題を引き起こす。農場の全労働者が高濃度のこれら有害な殺菌剤に接触することが知られており、したがって労働者の安全もまた重要な問題である。
パイナップルはアナナス属(Ananas)に属している。これはバナナに次いで重要な第2の果実収穫物であり、世界の熱帯果実生産の20%超を占めている。パイナップルの多くは新鮮な果実として生産国で消費されるが、また、かなりの量のパイナップルが輸出されている。パイナップルは、菌核病に関し、バナナと同程度の問題を有している。パイナップルの場合も、収穫後、カビに弱い傷が存在する。カビは、バナナについて説明したのと同様の方法でパイナップルに感染し、腐敗および経済的損失を与える。
したがって、バナナ、パイナップル、およびそれらに類似した作物の処理のために、より有効で、環境によりやさしく、より低毒で、かつ害のより少ない抗微生物化合物/組成物、例えば抗真菌性化合物/組成物に対する大きなニーズが存在すると結論することができる。
[発明の説明]
本発明は、ポリエン系抗真菌剤と少なくとも1種のホスファイト含有化合物とを含む、新規な相乗作用を有する抗微生物性、例えば抗真菌性の組成物、並びに、この新規な組成物を用いてバナナ、パイナップルおよび他の作物を処理する方法を提供することによって、上記の問題を解決する。新規な抗微生物性組成物を使用することにより、バナナ、パイナップルおよび他の作物の表面または内部におけるカビおよび/または真菌の成長を防止することができる。言い換えれば、本発明の新規の組成物は、バナナ、パイナップルおよび他の作物を、カビおよび/または真菌の成長から、並びに/あるいはカビおよび/または真菌の感染から、並びに/あるいは真菌による腐敗から保護する。本組成物は、収穫後の作物、好ましくは収穫後の傷を有する作物に適用することが有利である。言い換えれば、作物の収穫は傷を生じさせ、その傷は本発明の組成物により処理される。一般に、傷は、作物、例えば、バナナまたはパイナップルなどの果実が、それが生っている植物から取るときに生じる。例えば、バナナ植物から切り取られたバナナは、切り取った結果として傷が生じる。切り取りはナイフ、なた、手斧などを使用して行われる。それは手または機械を用いて行われる。それで、一般に、収穫される作物、好ましくは果実は、機械的な力で切られるであろう茎によって、その植物に結合している。
予期しなかったことに、本発明者らは、例えば収穫後のバナナおよびパイナップルのカビに対する保護効果が、ポリエン系殺菌剤、例えばナタマイシンと、亜リン酸塩の群、例えば、KHPOもしくはKHPOまたは両亜リン酸塩の混合物に属する天然の作物保護化合物とを組み合わせ、その組み合わせを果実の傷に適用すると、顕著に高まることを見出した。ここで使用されるとき、ホスファイトの群を含有する化合物は、亜リン酸基、すなわちPO(例えば、HPO 、HPO 2−またはPO 3−の形態で)を含む化合物を意味し、亜リン酸およびホスホン酸、並びに、それらのエステルなどの誘導体および/またはそれらのアルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩などの化合物が挙げられる。
したがって、本発明の組成物は、ポリエン系殺菌剤と少なくとも1種のホスファイト含有化合物とを含む。一実施形態において、本発明の組成物は、ポリエン系殺菌剤1グラム当たり、0.1g以下のリグノスルホン酸塩を含み、より好ましくは0.1g以下のポリフェノールを含む。好ましくは、それらは、ポリエン系殺菌剤1グラム当たり、0.01g以下のリグノスルホン酸塩を含み、より好ましくは0.01g以下のポリフェノールを含む。特に、それらは、リグノスルホン酸塩を含まず、かつ好ましくはポリフェノールを含まない。
本発明の組成物に使用されるポリエン系殺菌剤の適切な例としては、ナタマイシン、ニスタチン、アンフォテリシンB、フィリピンおよびルセンソマイシンが挙げられる。好ましいポリエン系殺菌剤はナタマイシンである。一実施形態において、組成物は、また、2種以上の異なるポリエン系殺菌剤を含有してもよい。これらに限定されるものではないが、ポリエン系殺菌剤の塩もしくは溶媒和物、または変性型ポリエン系殺菌剤などのポリエン系殺菌剤の誘導体も、本発明の組成物に適用し得ることは理解されるべきである。ナタマイシンを含有する市販の製品の例としては、Delvocid(登録商標)の商標名を有する製品が挙げられる。Delvocid(登録商標)はDSM Food Specialties(オランダ)により製造され、ナタマイシン50%(w/w)を含有する。前記市販品は、本発明の組成物に組み込まれる。
ホスファイト含有化合物の適切な例としては、亜リン酸、およびその(アルカリ金属またはアルカリ土類金属)塩(例えば、KHPO、KHPOなどの亜リン酸カリウム、亜リン酸ナトリウム、亜リン酸アンモニウムなど)、並びに、亜リン酸の(C〜C)アルキルエステルおよびそれらの塩(例えば、亜リン酸エチルアルミニウム(ホセチル−Al)、亜リン酸エチルカルシウム、亜リン酸イソプロピルマグネシウム、亜リン酸イソブチルマグネシウム、亜リン酸第2ブチルマグネシウム、亜リン酸N−ブチルアルミニウムなど)が挙げられる。当然ながら、ホスファイト含有化合物の混合物も含まれる。例えば、KHPOとKHPOの混合物は、KHPOの溶液に、例えばKOHまたはKCOを加え、最終pHを5.0〜6.0にすることによって容易に得ることができる。上述したように、作物または植物内でホスファイト化合物に変わる前駆体タイプの化合物もまた、本発明の組成物に含まれる。例としては、ホセチルアルミニウム錯体などのホスホン酸塩が挙げられる。例えば作物または植物内で、この分子のホスホン酸エチルの部分がホスファイトに変わる。そのような化合物の例としては、Aliette(登録商標)(バイエル(Bayer)、ドイツ)と呼ばれるエチルハイドロジェンホスホネートの市販品が挙げられる。
本発明の組成物のpHは4〜8、好ましくは5〜7とすることができる。それらは、固体、例えば粉末状組成物であっても、液体であってもよい。それらは、例えばバナナまたはパイナップルに、浸漬、スプレーまたは静電スプレーにより塗布することができる液体であることが有利である。あるいは、また、バナナまたはパイナップルの傷を、本発明の抗真菌性組成物を含浸させた絵筆、または、脱脂綿もしくはセルロースなどのパッドを使用して処理することができる。本発明の組成物は、また、絆創膏様の担体を使用し、それを傷に貼り付けることによって適用することができる。さらに、当該技術分野分野で知られている樹脂様またはワックス様の組成物を使用し、それで傷表面を覆うようにすることもできる。本発明の別の態様においては、果実のコーティングによって抗微生物性組成物を適用することができる。果実コーティングとして使用される化合物の例としては、キサンタンゴム、糖類、グリセリド、および蜜蝋などのワックス類が挙げられる。
これらの処理には全て、当業者によく知られた方法および装置を用いることができる。ブラシ法、絆創膏様組成物、および傷の表面に樹脂をスプレーすることの主な利点は、殺菌剤が、果実全体にではなく、傷を受けた組織に直接適用されることである。他方、自動システムを使用する水性浸漬またはスプレーの適用は、労働コストを削減し、費用効率がより高くなる。
本発明の組成物は、収穫後に適用される。バナナの場合には、バナナの房が茎から切り離された直後が好ましい。バナナを洗浄する場合は、洗浄槽から取り出されたところで本発明の組成物を適用することができる。洗浄槽は、埃や畑の熱をバナナから除くために使用される。房を切り取った際にできた傷から漏出する乳液を除去するため、バナナを特定の脱乳液槽に投入し、これにより、バナナ上に乳液が滴下して醜い斑点を形成するのを防止する場合は、脱乳液槽から取り出されたところで本発明の組成物を適用することができる。あるいは、本発明の組成物を洗浄溶液または脱乳液溶液自体に加えてもよい。その後、房を4〜6本の果指(バナナ)からなるクラスターに切り分け、再び洗浄する。この追加の洗浄工程中またはその後に、本発明の組成物を適用することもできる。一実施形態においては、また、バナナまたはパイナップルを、ポリエン系抗真菌剤、例えばナタマイシンを含む組成物で処理した後、少なくとも1種のホスファイト含有組成物による処理を行うようにしてもよく、あるいは、またその逆を行ってもよい。さらに、バナナを、本発明の組成物で処理する前、または後に、他の抗真菌性および/または抗微生物性組成物で処理することができる。
バナナは、本発明の抗微生物性組成物で処理した後、プラスチック、例えば、抗微生物性組成物で浸漬処理した輸出用バナナの包装に一般に使用されている、いわゆるミニウエットパックシステムで包装してもよい。あるいは、バナナを箱に詰めて輸送するようにしてもよい。
本発明の組成物には、また、濃縮した貯蔵用懸濁液/溶液や、例えば粉末、顆粒および錠剤などの濃縮乾燥品も含まれる。これらは、バナナ、パイナップルまたは他の作物の浸漬用またはスプレー用組成物を調製するために使用される。
本発明の組成物は、一般に、0.05g/l〜100g/l、好ましくは0.1g/l〜50g/lのポリエン系殺菌剤を含むであろう。好ましくは、その量は0.1g/l〜3g/lである。好ましくは、ポリエン系殺菌剤はナタマイシンである。組成物は、一般に、0.5g/l〜1000g/l、好ましくは1g/l〜500g/lの亜リン酸カリウムを含むであろう。より好ましくは、亜リン酸カリウムの量は2g/l〜30g/lである。本発明においてはまた、他のホスファイトを、亜リン酸カリウムと等モル量使用してもよい。一実施形態では、本発明の組成物中のホスファイト、すなわちPO基の濃度は、1〜1000mMであり、好ましくは10〜750mMであり、より好ましくは25〜500mMである。
さらに、本発明の組成物は、また、少なくとも1種の、例えばイマザリル(Janssen Pharmaceutica NV、ベルギー)、チアベンダゾール(例えば、米国、Syngentaの市販品TECTO(登録商標)Flowable SC)、ベノミル、カプタン(非浸透性フタルイミド系殺菌剤)、プロクロラズ(N−プロピル−N−[2−(2,4,6−トリクロロフェノキシ)エチル]イミダゾール−1−カルボキサミド)およびホルマリン、並びに、Topsin(登録商標)M(Cerexagri Inc、活性成分チオファナート−メチル)、Jet−5(登録商標)(Certis Europe BV、オランダ、活性成分過酢酸および過酸化水素)およびShirlan(登録商標)(Syngenta、スイス、活性成分フルアジナム)の名前で知られる市販品などの他の抗真菌性化合物を含有してもよい。さらに他の適切な抗真菌性化合物は、Gewasbeschermingsgids 2006、「Gids voor gewasbescherming in de land−en tuinbouw en het openbaar en particulier groen」、Plantenziektenkundige Dienst、2006、560ページ、ペーパーバック、Gewasbeschermingsgids−ISSN 1571−201X、第18巻に記載されている。
本発明の組成物は、例えばバナナまたはパイナップルなどの果実表面に対する抗真菌性化合物の粘着性を向上させる少なくとも1種の粘着剤を含有することが有利である。そのような粘着剤の例としては、Prolong(登録商標)(Holland Fyto BV、オランダ)およびBond(登録商標)(Loveland Industries Ltd)のようなラテックスをベースとする製品、Nu−film(登録商標)(Hygrotech Saad)およびSpray−Fast(登録商標)(Mandops)のようなピロネン/テルペンをベースとする製品、並びに、キサンタンガム、ジェランガムおよびグアーガムのような長鎖多糖類が挙げられる。あるいは、粘着剤はポリアクリレート系、ポリエチレン系などのポリマーのポリマーまたはコポリマー、例えばネオクリル(登録商標)(Neocryl)(DSM、オランダ)などであってもよい。本発明の組成物は、また、2種以上の異なる粘着剤を含有してもよい。
例えばバナナまたはパイナップルなどの疎水性表面を有する物体を処理する際には、少なくとも1種の界面活性剤を添加することが有利な場合がある。したがって、前記化合物を必要に応じて本発明の組成物に添加することもまた、本発明に含まれる。有用な界面活性剤の例としては、ラウリル硫酸ナトリウムなどのアニオン系界面活性剤、ポリエチレンアルキルエーテル、またはポリオキシエチルエーテル、例えばTween(登録商標)60、61もしくは65が挙げられる。有用な他の界面活性剤の例としては、オルガノシリコーン、スルホサクシネート、アルコールエトキシレート、脂肪酸エトキシレート、脂肪酸プロポキシレート、および市販品のZipper(登録商標)(Asepta BV、オランダ)が挙げられる。つまり、特定の実施形態においては、本発明の組成物は、さらに、界面活性剤、粘着剤、適切な担体、および製剤技術に通常使用されるアジュバント(鉱物質、溶剤、分散剤、乳化剤、湿潤剤、安定剤、消泡剤、緩衝剤および酸化防止剤などが挙げられるが、これらに限定されるものではない)などの追加の化合物を含むことができる。
本発明の組成物の有効性および実用性を高めるために、昆虫、線虫、ダニおよび細菌に有効な化合物もこの抗真菌性組成物に添加することができる。そのような化合物の例としては、Admire(登録商標)(バイエル)、ホルマリンおよびActellic(登録商標)(Syngenta、スイス)が挙げられる。
さらに、本発明は、本発明の組成物により処理された作物を提供する。この処理作物は、本発明の組成物を含むコーティングを有することができる。一実施形態においては、この処理作物はその表面にナタマイシンを0.01〜20mg/dm、好ましくは0.1〜10mg/dm含む。他の一実施形態においては、それらはその表面に亜リン酸カリウムを0.1〜600mg/dm、好ましくは3〜300mg/dm含む。本発明においては、他のホスファイト含有化合物もまた使用することができ、したがって、処理作物は亜リン酸カリウムと等モル量の他のホスファイト含有化合物をそれらの表面に含むことができる。そのような作物の例としては、収穫の際に傷の付いたバナナ、パイナップルおよび他の果実が挙げられる。バナナの場合には、組成物は、バナナの茎、バナナの房、バナナのクラスター、および1本のバナナにさえも適用することができる。したがって、本発明の組成物で処理されたこれらのバナナの「フォーマット」もまた、本発明に含まれる。一実施形態においては、果実収穫時の傷のみが本発明の組成物で処理される。傷はバナナの柄に付けられることがあるが、この場合、バナナの柄のみが本発明の組成物で処理される。
[実施例]
[実施例1]
[バナナの処理]
この実験では、ドミニカ共和国産の有機バナナ、Sabrosa(登録商標)を使用した。バナナはオランダの地域小売業者から入手した。バナナを、病原性のカビ、コレトトリクム・ムサエ(Colletotrichum musae)CBS19231の胞子で処理した。カビの胞子は周知の方法により得た。de Lapere de BellaireおよびDubois(1987)に記載の方法でバナナに傷を付けた。コルク穿孔器を使用して2回バナナに傷を付け、その後、1つの傷につき、約2.5×10個のC.ムサエ(C.musae)CBS19231のカビ胞子で汚染させた。室温で4時間インキュベートした後、次の組成物の1つにバナナを1分間浸漬した:a)未処理(対照1)、b)水に浸漬(対照2)、c)1000ppmナタマイシンに浸漬、d)240mM亜リン酸カリウムに浸漬、e)1000ppmナタマイシン+240mM亜リン酸カリウムに浸漬。実験はそれぞれ3試料について行い、ナタマイシンおよび亜リン酸カリウム溶液は周知の方法で調製した。全ての組成物に、0.1%(v/v)の粘着剤Bond(登録商標)(Loveland Industries Ltd.)と、0.14%(v/v)の界面活性剤Zipper(登録商標)(Asepta BV、オランダ)を含有させた。この処理後、21℃の加湿した密閉容器中でバナナをインキュベートした。バナナのカビの増殖を、毎日、目視により判定した。
15日後、両対照(組成物aおよびb)の3本のバナナの2つの傷にカビが発生した(6個の傷のうちの6個)。また、ナタマイシン(組成物c)および亜リン酸カリウム(組成物d)単独で処理したバナナでは、それぞれ6個の傷のうち6個全部および5個にカビが発生した。しかしながら、ナタマイシンおよび亜リン酸塩を含む組成物(組成物e)で処理したバナナでは、6個の傷のうち2個にのみカビの発生が観察された。
この結果(表1参照)は、高濃度のカビ汚染を施した負荷試験において、ナタマイシンおよび亜リン酸塩化合物を含む組成物が、ナタマイシンまたは亜リン酸塩を単独で含むものより、カビからバナナを良好に保護することを明確に示している。意外なことに、ナタマイシンと亜リン酸塩の併用が、感染の強力な相乗的低減をもたらしている。
[実施例2]
[バナナの処理]
この実施例に記載される実験は、ナイフでバナナの柄に傷を付けたこと以外は、実施例1に記載の実験と同様に行った。
15日間のインキュベーション後、両対照(組成物aおよびb)の全ての傷と、亜リン酸塩(組成物d)で処理したバナナの全ての傷で、カビが発生した。カビの発生は、ナタマイシン単独(組成物c)で処理した3本のバナナのうち2本でも観察された。ナタマイシンおよび亜リン酸塩を含む組成物(組成物e)で処理したバナナでは、1本のバナナでのみカビの発生が観察された。
これらの結果(表2参照)は、この高濃度のカビ汚染を施した負荷試験でも、本発明の組成物が、ナタマイシンまたは亜リン酸塩単独の場合より、はるかに良好にカビからバナナを保護することを明確に示している。
[実施例3]
[収穫直後のバナナクラスターの処理]
この実験では、収穫直後のバナナを使用した。収穫し、周知の方法で傷から漏出する乳液を除く脱乳液処理を行った数日後に、バナナにカビの胞子を感染させ、実施例1に記載のように処理した。各組成物について、1クラスター当たり4本のバナナを含む3つのクラスターを使用した(3試料実験)。
15日間のインキュベーション後、対照組成物(組成物aおよびb)で処理したクラスターの全てのバナナ(12本)と、ナタマイシン単独(組成物c)または亜リン酸塩単独(組成物d)で処理したクラスターの全てのバナナで、カビが発生したが、ナタマイシンおよび亜リン酸塩を含む組成物(組成物e)に浸漬したクラスターでは、12本のバナナのうち3本にのみ多少のカビが観察された。
収穫直後のバナナを使用して得られたこれらの結果(表3参照)は、本発明の組成物がカビからバナナを保護するのに有効であることを明確に示している。
[実施例4]
[収穫直後のバナナの処理]
この実施例に記載される実験は、バナナを収穫し、その後、バナナクラスターの柄にナイフで新たな傷を付けた(1クラスター当たり2個の傷を付けた)こと以外は、実施例3に記載の実験と同様に行った。
15日間のインキュベーション後、対照(組成物aおよびb)で処理したバナナクラスターの全てと、ナタマイシン(組成物c)で処理したバナナクラスターの全てで、カビが発生した。亜リン酸塩単独(組成物d)で処理した3つのバナナクラスターのうち2つにも、カビの大量の発生が観察された。ナタマイシンおよび亜リン酸塩を含む組成物(組成物e)で処理したバナナクラスターでは、僅かなカビの発生が観察されただけであった。
この実験結果(表4参照)は、バナナの柄が本発明の組成物により有効に保護されることを示している。
[実施例5]
[バナナの処理]
ここに記載される実験は、実施例1に記載のように行った。しかしながら、この実験では、粘着剤Bond(登録商標)および界面活性剤Zipper(登録商標)は使用せず、代わりにネオクリル(登録商標)(DSM)およびキサンタンを、それぞれ21.3g/lおよび1.0g/lの濃度で使用した。この実験では6個ではなく12個の傷を付けた(バナナ1本当たり2個の傷;6本のバナナに傷)。
15日後、対照のバナナの全ての傷にカビが発生し、亜リン酸塩で処理したバナナの傷の25%にカビが発生し、ナタマイシンで処理したバナナの傷の50%にカビが発生した。本発明の組成物(ナタマイシンおよび亜リン酸塩)で処理したバナナには、15日間のインキュベーション後も、カビの発生は観察されなかった。
これらの結果(表5参照)は、この実験が、カビの汚染の程度が非常に高く、かつインキュベーション条件が真菌の増殖に最適であったにもかかわらず、本発明の組成物が少なくとも15日間、バナナをカビから保護したことを明確に示している。
[実施例6]
[バナナの処理]
ここに記載される実験は、粘着剤Bond(登録商標)および界面活性剤Zipper(登録商標)を、それぞれ21.3g/lおよび1.0g/lの濃度のNeocryl(登録商標)(DSM)およびキサンタンに変えた以外は、実施例4に記載のように行った。それぞれ4本のバナナを含む3つのクラスターの各房部分に2倍の傷、合計6個の傷を付けた。
15日間のインキュベーション後、2つの対照のバナナ群の全ての傷で、カビが発生していた。また、ナタマイシンまたは亜リン酸塩単独で処理したクラスターの全ての傷でも、カビが発生した。しかしながら、ナタマイシンおよび亜リン酸塩を含む組成物で処理したクラスターでは、1個の傷でのみカビの発生が観察された(表6参照)。
ここに示した結果は、本発明の組成物が、作物、例えばバナナ、パイナップルなどの果実をカビの発生から保護できることを示しており、さらに、本発明の組成物が、活性化合物を個別に使用した場合に較べて、相乗的に高められた活性を有することを示している。
Figure 2010511676
Figure 2010511676
Figure 2010511676
Figure 2010511676
Figure 2010511676
Figure 2010511676
[文献]
Griffee PJPinegar JA(1974)、Fungicides for control of the banana crown rot complex:in vivo and in vitro studies.Trop.Sci.16、3:107−120。
Lapeyre de Bellaire de LおよびDubois C(1987)、Distribution of Thiabendazole−Resistant Colletotrichum musae Isolates from Guadeloupe Banana Plantations.Plant disease 81:1378−1383。

Claims (12)

  1. バナナおよびパイナップルからなる群から選択される果実の処理方法であって、ポリエン系抗真菌剤と少なくとも1種のホスファイト含有化合物とを含む組成物を前記果実に適用する工程を含む方法。
  2. 前記果実の収穫後に処理が行われる請求項1に記載の方法。
  3. 前記果実を収穫する際に生じた傷が処理される請求項2に記載の方法。
  4. 前記傷は前記果実を植物から取る際に生じたものである請求項3に記載の方法。
  5. 前記果実の洗浄中または洗浄後に前記組成物が適用される請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記ポリエン系抗真菌剤がナタマイシンである請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記組成物が、粘着剤、界面活性剤、他の抗真菌性化合物、並びに、昆虫、線虫、ダニおよび/または細菌に有効な化合物からなる群から選択される少なくとも1種の追加の化合物をさらに含む請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記組成物の適用により前記果実の外部または内部におけるカビの発生が防止される請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. ポリエン系抗真菌剤と少なくとも1種のホスファイト含有化合物とを含む組成物の、バナナおよびパイナップルからなる群から選択される果実をカビの発生から保護するための使用。
  10. ポリエン系抗真菌剤と少なくとも1種のホスファイト含有化合物とを含む組成物により処理された、バナナおよびパイナップルからなる群から選択される果実。
  11. 前記果実を収穫する際に生じた傷が前記組成物で処理された請求項7に記載の果実。
  12. 前記組成物が、粘着剤、界面活性剤、他の抗真菌性化合物、並びに、昆虫、線虫、ダニおよび/または細菌に有効な化合物からなる群から選択される少なくとも1種の追加の化合物をさらに含む請求項7または8に記載の果実。
JP2009539757A 2006-12-08 2007-12-06 抗真菌性組成物を使用した果実の収穫後処理 Expired - Fee Related JP5076224B2 (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP06125673.1 2006-12-08
EP06125673 2006-12-08
EP07112772.4 2007-07-19
EP07112772 2007-07-19
PCT/EP2007/063420 WO2008068308A2 (en) 2006-12-08 2007-12-06 Post-harvest treatment of fruits with an antifungal composition

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010511676A true JP2010511676A (ja) 2010-04-15
JP5076224B2 JP5076224B2 (ja) 2012-11-21

Family

ID=39363782

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009539757A Expired - Fee Related JP5076224B2 (ja) 2006-12-08 2007-12-06 抗真菌性組成物を使用した果実の収穫後処理

Country Status (13)

Country Link
US (1) US8722134B2 (ja)
EP (1) EP2099301B1 (ja)
JP (1) JP5076224B2 (ja)
AT (1) ATE482619T1 (ja)
AU (1) AU2007328928B2 (ja)
BR (1) BRPI0720736A2 (ja)
CA (1) CA2669146C (ja)
DE (1) DE602007009569D1 (ja)
DK (1) DK2099301T3 (ja)
NZ (1) NZ576999A (ja)
PL (1) PL2099301T3 (ja)
PT (1) PT2099301E (ja)
WO (1) WO2008068308A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014502269A (ja) * 2010-11-24 2014-01-30 クセダ・アンテルナシオナル ホスホン酸及び精油を用いる、植物製品の収穫前又は収穫後の処理の新規な方法

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5162794B2 (ja) * 2006-07-17 2013-03-13 ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. 新規な抗真菌組成物
PE20091532A1 (es) * 2007-12-19 2009-10-03 Dsm Ip Assets Bv Tratamiento de plantas de platano y papa con una nueva composicion antifungica
EP2398327B1 (en) * 2009-02-17 2012-12-19 DSM IP Assets B.V. Polyene antifungal compositions
WO2012095486A1 (en) * 2011-01-12 2012-07-19 Dsm Ip Assets B.V. Reduction of weight loss of fruits
AR120504A1 (es) * 2019-11-22 2022-02-16 Agrofresh Inc Composición y método para tratar a plantas y partes de plantas con activos volátiles para el control de organismos de descomposición

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5126240A (ja) * 1974-07-03 1976-03-04 Gist Brocades Nv
JPH07285801A (ja) * 1994-04-11 1995-10-31 Gist Brocades Nv 安定なナタマイシン懸濁液

Family Cites Families (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2254276B1 (ja) * 1973-12-14 1977-03-04 Philagro Sa
US4148891A (en) 1974-07-03 1979-04-10 Gist-Brocades N.V. Antifungal preparations
FR2377155A1 (fr) * 1977-01-14 1978-08-11 Philagro Sa Compositions fongicides a base d'alcoylphosphites
EP0230209A3 (de) * 1985-12-16 1987-08-12 Ciba-Geigy Ag Mikrobizide
GB8709802D0 (en) 1987-04-24 1987-05-28 Haircloth Weaving & Finishing Sheet material
EP0608575A1 (en) * 1993-01-27 1994-08-03 Dsm N.V. A composition which is cured by exposure to ultraviolet light in the absence of solvent
WO1995008918A1 (en) * 1993-09-29 1995-04-06 Gist-Brocades N.V. A novel antifungal composition
FR2732191B1 (fr) * 1995-03-30 2000-12-29 Rhone Poulenc Agrochimie Procede de traitement antifongique des bananiers
US5599804A (en) * 1995-04-03 1997-02-04 Rhone-Poulenc, Inc. Fungicidal compositions for the enhancement of turf quality
US6150143A (en) * 1996-02-09 2000-11-21 Gist-Brocades B.V. Natamycin recovery
ATE268553T1 (de) * 1997-03-18 2004-06-15 Dsm Ip Assets Bv Fungizide zusammensetzung
AU3541499A (en) * 1998-04-17 1999-11-08 Mattersmiths Holdings Limited A biocidal composition containing phosphite ions
US6655081B1 (en) * 1999-07-01 2003-12-02 Dsm N.V. Mushrooms
AU770487B2 (en) * 1999-07-01 2004-02-26 Dsm Ip Assets B.V. Substrate for cultivation of mushrooms containing polyene fungicides
MXPA04006110A (es) * 2001-12-21 2004-11-01 Dsm Ip Assets Bv Metodo mejorado para el tratamiento de alimentos, alimentos balanceados o productos agricolas con un compuesto antifungico de polienico.
EP1641343A1 (en) * 2003-06-02 2006-04-05 DSM IP Assets B.V. Stable aqueous solution of natamycin fungicide
KR20060126549A (ko) 2004-02-05 2006-12-07 디에스엠 아이피 어셋츠 비.브이. 바나나 작물의 진균류 성장을 제어하기 위한 폴리엔 항생제
JP5020238B2 (ja) * 2005-06-21 2012-09-05 バイエル・クロップサイエンス・アーゲー 亜リン酸誘導体、マンデルアミド類の化合物及びさらなる殺菌性化合物を含んでいる殺菌剤組成物
PE20091532A1 (es) * 2007-12-19 2009-10-03 Dsm Ip Assets Bv Tratamiento de plantas de platano y papa con una nueva composicion antifungica

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5126240A (ja) * 1974-07-03 1976-03-04 Gist Brocades Nv
JPH07285801A (ja) * 1994-04-11 1995-10-31 Gist Brocades Nv 安定なナタマイシン懸濁液

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014502269A (ja) * 2010-11-24 2014-01-30 クセダ・アンテルナシオナル ホスホン酸及び精油を用いる、植物製品の収穫前又は収穫後の処理の新規な方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2008068308A3 (en) 2009-01-15
WO2008068308A2 (en) 2008-06-12
PT2099301E (pt) 2010-11-30
AU2007328928B2 (en) 2013-05-23
ATE482619T1 (de) 2010-10-15
CA2669146A1 (en) 2008-06-12
AU2007328928A1 (en) 2008-06-12
JP5076224B2 (ja) 2012-11-21
BRPI0720736A2 (pt) 2014-01-14
EP2099301B1 (en) 2010-09-29
CA2669146C (en) 2016-05-03
PL2099301T3 (pl) 2011-04-29
US8722134B2 (en) 2014-05-13
US20100050299A1 (en) 2010-02-25
EP2099301A2 (en) 2009-09-16
DE602007009569D1 (de) 2010-11-11
NZ576999A (en) 2011-09-30
DK2099301T3 (da) 2010-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101857646B1 (ko) 항균성 조성물들 및 관련된 사용 방법
US20240180155A1 (en) Antimicrobial Compositions and Related Methods of Use
EP2053921B1 (en) A new antifungal composition
JP5076224B2 (ja) 抗真菌性組成物を使用した果実の収穫後処理
US4148891A (en) Antifungal preparations
Droby et al. Postharvest pathology of tropical and subtropical fruit and strategies for decay control
CN101553122B (zh) 用抗真菌组合物对水果进行收获后处理
CN108739992B (zh) 一种番木瓜保鲜剂和番木瓜贮藏保鲜方法
IE42080B1 (en) Ntifungal preparations
WO2013000986A1 (en) New antifungal compositions
WO2024121412A1 (en) Post-harvest treatment of anthracnose and/or crown rot
CN108094517A (zh) 一种果蔬复合保鲜剂及其制备与应用方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100709

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120731

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120809

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150907

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees