JP2010511334A - 隣接ネットワーク・エリア間のハンドオーバ中に経路最適化をなすupeの再割当て - Google Patents

隣接ネットワーク・エリア間のハンドオーバ中に経路最適化をなすupeの再割当て Download PDF

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Abstract

本発明は、移動通信ネットワークのアクセス・ノードを介してサービスを受信中の移動端末のモビリティを管理するための方法に関係する。上記移動通信ネットワークは一部重複する複数のプール・エリアを有し、上記アクセス・ノードは少なくとも二つのプール・エリアを同時に割り当てられる。UEが重複域のアクセス・ノードへ移行後に、UEをサーブしているモビリティ管理エンティティは、次のプール・エリア内でサービス・データを伝送するための見込みのユーザ・プレーン・エンティティを任意に選択し、サービス・プロバイダからの当該サービスを処理する個々のUPEに関する情報を要求することが提案される。新しいプール・エリア内のアクセス・ノードに実際にアタッチした後、ハンドオーバは、旧UPEから新しいプール・エリア内の選択されたUPEへUPEを切り替えることにより終了される。これによれば、サービス・プロバイダからUEまでのデータ経路が常に最適化される。

Description

本発明、サービス・プロバイダと移動端末間の最適な経路を得るために、サービングUPEが交代されるハンドオーバ手順に関係する。前記ハンドオーバ手順は、サービス・プロバイダのサービスを移動端末に提供するためのアクセス・ノードに基づくものであり、このアクセス・ノードには少なくとも二つのプール・エリアが同時に割り当てられる。さらに、本発明は、モビリティ管理エンティティ、ユーザ・プレーン・エンティティまたはサービス・プロバイダというような、ハンドオーバ手順に関与する通信ネットワークの複数のエンティティに関係する。
ユニバーサル移動通信システム(UMTS)またはSAE/LTEなどの移動通信システムは、固定、無線及び衛星ネットワークを介して音声とデータの両方のトラヒックを伝送することができる。これらの通信システムは絶え間なく進展しており、そうした進展によってまた、IPベースのリアルタイムの会話サービスやマルチメディア・サービスの配信に用いるパケット・フレームワークを開発し、提供している。例えば、移動通信ユーザに提供されるサービスの一つに、3GPPによって標準化されたマルチメディア・ブロードキャスト/マルチキャスト・サービス(MBMS)がある(非特許文献1を参照。この文献は、参照により本文書に援用され、http://www.3gpp.orgから得られる)。
MBMSサービスは、無線ネットワークを介して同一のダウンリンク・データを複数の受信者へ送信するためのダウンリンク・マルチキャスト・サービスである。受信者は、通常、MBMSサービス・データの受信用の共有無線ベアラとして、無線ネットワーク中の一つの無線チャネルを共有する。MBMSサービスは、リアルタイムの画像及び音声またはテキストなどのマルチメディア・データの送信をサポートする。
一般的に、前記サービスをユーザに提供可能にする移動通信システムは、個別の機能性を提供する論理的に分けられた部分に分割され得る。これらの部分は、コア・ネットワーク(CN)と複数のアクセス・ノードを有するアクセス・ネットワーク(AN)と通常呼ばれる。特に、無線移動通信システムの場合には、後者は、通常、無線アクセス・ネットワーク(RAN)と呼ばれる。
通常、 ネットワーク・アタッチの機能性を処理するネットワーク・エンティティは、移動通信システムのコア・ネットワーク内に置かれる。無線アクセス・ネットワークとコア・ネットワーク中の個々のエンティティは、相互間の通信のために、定義されたインタフェースを使用する。個々の移動端末により発生された負荷を複数のコア・ネットワーク・エンティティの間で分散できるようにするために、移動端末との無線接続を処理する各無線アクセス・ネットワーク・エンティティは、複数のコア・ネットワーク・エンティティとの関係(すなわち、インタフェース)をもたなければならない。移動通信システム中で配備される無線アクセス・ネットワーク・エンティティはいくつもあるので、個々のコア・ネットワーク・エンティティと個々の無線アクセス・ネットワーク・エンティティの間には多対多の関係が生まれることになる(例えば、非特許文献2を参照。この文献は、http://www.3gpp.orgで得られ、参照により本文書に援用される)。
例えば、一つの国全体といった大きな地域に移動通信システムを配備することを考えると、すべての無線アクセス・ネットワーク・エンティティとすべてのコア・ネットワーク・エンティティの間に多対多の関係が存在し得ないことが明らかになる。トランスポート・ネットワークの接続性は、例えば、安全性の理由によりまたはその他のネットワーク運用上の理由により地域的にまたは論理的に制限されるため、すべての無線アクセス・ネットワーク・エンティティの一部のみが、すべてのコア・ネットワーク・エンティティの一部とのインタフェースをもつことが可能であろう。このような両方のエンティティ間のインタフェースをもつすべてのエンティティは、移動通信ネットワーク全体の内の、一般にプール・エリアと呼ばれる論理領域の一部をなすものと考えることができる。
ネットワーク配備のいろいろな局面を考慮に入れると、上記の一つのプール・エリアは、一つまたは数個のコア・ネットワーク・エンティティに地理的に関係付けられる多数の無線アクセス・ネットワーク・エンティティからなり、そして、そのプール・エリアの各エンティティ間にはインタフェースが存在する。さらに、ネットワーク配備のいろいろな局面を考慮すると、異なるプール・エリアが互いに部分的に重複することがあり得るであろう(例えば、非特許文献3を参照。この文献は、http://www.3gpp.orgで得られ、参照により本文書に援用される)。
この部分的重複は、移動端末が異なるプール・エリア間の実在する境界沿いを移動している場合に発生するであろう、過剰なシグナリングを回避するために必要になると思われる。このような場合には、各無線アクセス・ネットワーク・エンティティから受信した信号強度の変動に伴って、移動端末は一つのプール・エリアから他のプール・エリアへそのアソシエーションを頻繁に切り替えることになるであろう。アソシエーションのこのような切替えは、しかし、ネットワーク内に保持されたコンテクスト状態情報を更新するためのシグナリングを必要とする。部分的に重複するプール・エリアの配置は、このような手順にとってある種の履歴を導入し、コンテクスト状態情報の頻繁な更新をしなくてもすむようにする。
部分的に重複するプール・エリアを構成することについての別の局面は、例えば、それぞれは別個の住宅区域をカバーし、すべてが同じ市の中心部をカバーするような複数のプール・エリアを考えると、様々な端末移動パターンに応じて全体の負荷を分割できるという可能性である(例えば、非特許文献4を参照。この文献は、http://www.3gpp.orgで得られ、参照により本文書に援用される)。
従来より(3GPP SAE/LTEシステムでも)、セルラー・ネットワークは、すべての制御情報及び手順を処理する制御プレーン(Cプレーンとも表記する)と実際のユーザ・データ・トラヒックを処理するユーザ・プレーン(Uプレーンとも表記する)とに分けられるが、これはマルチキャストのアーキテクチャでも同様である。本発明は、マルチキャスト制御プレーンは、ネットワークへのアタッチ中またはモビリティ(セル間移行)中に移動端末に割り当てられるすべてのコア・ネットワーク制御プレーン・エンティティによって処理可能であることを前提とする。SAE/LTEシステムに関して言えば、モビリティ管理エンティティ(MME)が、コア・ネットワーク制御プレーンの機能性を実行する。例示的な目的で、マルチキャスト管理機能性をも含むすべてのMMEは、マルチキャストMME(M−MME)と呼ばれることがある。他方、SAE/LTEシステムでのコア・ネットワーク・ユーザ・プレーンの機能性は、ユーザ・プレーン・エンティティ(UPE)に含まれる。少なくとも一つのUPEが、マルチキャスト・サービス・データを処理するためにM−MMEによって選択されれば、マルチキャスト・サービスのためのユーザ・プレーンの機能性を提供し、マルチキャストUPE(M−UPE)と呼ばれることがあると仮定される。さらに、プール・エリアの大きさ及び/または個々のMME/UPEの能力に応じて、プール・エリア当り少なくとも一つのM−UPEがマルチキャスト・サービスのために選択され得る。
移動端末の視点からは、M−MMEは、ネットワークへのアタッチ中またはモビリティ(セル間移行)中に割り当てられたものと同じMMEである。しかし、ポイント・ツー・マルチポイント(p−t−m))サービスをサーブするM−UPEは、ポイント・ツー・ポイント(p−t−p)サービス用に割り当てられたUPEとは異なる可能性があり得る。これにもかかわらず、マルチキャスト・サービスについては、移動端末とM−UPE間の直接的関係は存在しない、すなわち、端末はM−UPEとのユーザ・プレーン・ベアラを保持しない。実際には、マルチキャスト・データはM−UPEから個々のアクセス・ノード(拡張型ノードB)へ配信され、アクセス・ノードが各々のサービス・エリア内に存在するすべての移動端末へデータをブロードキャストする。例えば、IPマルチキャスト・トランスポートは、M−UPEとマルチキャスト・サービス・データの送信用のアクセス・ノードとの間のネットワーク内で利用可能とされる。
それぞれが互いに部分的に重複する数個のプール・エリア111、121、131から構成される、例示的な通信システムを図1に示す。プール・エリア1(111)だけに割り当てられた一つ以上のアクセス・ノード(拡張型ノードB 114、115)、プール・エリア1(111)とプール・エリア2(121)に同時に割り当てられた一つ以上のアクセス・ノード(拡張型ノードB 116)、プール・エリア2(121)に割り当てられた一つ以上のアクセス・ノード(拡張型ノードB124)があると仮定される。同様に、拡張型ノードB 125はプール・エリア2(121)とプール・エリアN(131)とに属する。図1から明らかなように、二つの隣接するプール・エリアの重複域に位置したアクセス・ノード116、125は、両方のプール・エリアの各コア・ネットワーク・エンティティとの直接的接続性をもつ。他方、重複域に位置しない拡張型ノードB 114、115、124、134は、それらの対応するプール・エリアの各コア・ネットワーク・エンティティとの直接的接続性をもつだけである。
各コア・ネットワーク・エンティティ、すなわち、各プール・エリアのモビリティ管理エンティティとユーザ・プレーン・エンティティは、通信及びシグナリング用のインタフェースを介して相互接続されることが、例示的な目的でさらに仮定できる。さらに、各コア・ネットワーク・エンティティはまた、各プール・エリアに割り当てられた異なるアクセス・ノードに接続され得る。簡単にするために、図1は、マルチキャスト・サービスが各プール・エリア内の単一のユーザ・プレーン・エンティティ113、123、133を介して提供されることを示す。しかし、ネットワーク中に冗長性を有するように、一つのプール・エリアの各アクセス・ノード(ここでは拡張型ノードB)にマルチキャスト・サービス・データを提供するユーザ・プレーン・エンティティを2個以上もつことも、もちろん可能である。同様に、各プール・エリアにはただ一つのMME 112、122、132が置かれると仮定されているが、プール・エリア当り追加のモビリティ管理エンティティの設置が実現可能であり、多分にあり得る。例示的な目的で、各プール・エリア内の移動端末に提供されるべきマルチキャスト・サービスの供給元であり得る、BM−SC 101(ブロードキャスト/マルチキャスト・サービス・センター)が示される。
さらに、本発明をよりよく理解してもらうために、以下のパラグラフでは、通信システムにおいてマルチキャスト・サービスを開始及び終了するための手順とステップを概説するが、これは本文書に述べる本発明の実施形態のいくつかにも適用できる。マルチキャスト・サービスの提供は、加入及びサービス案内通知、参加、セッション開始及びデータ転送というようないくつかの段階を通常含んでなる。マルチキャスト・サービスの終了の場合にも、セッション停止と退去のようないくつかの段階が識別可能である。これらの段階のうちで、加入、参加、及び退去は、通常、ユーザごとに個別に行なわれる。その他の段階は、通常、サービス単位で、すなわち、該当サービスに関与しているすべてのユーザに対して行なわれる。
加入は、事業者によって提供された該当マルチキャスト・サービスをユーザが受信できるようにする、ユーザとサービス・プロバイダの間の関係を確立する。サービス案内通知は、サービスに関する情報、サービス起動に必要なパラメータ(例えば、IPマルチキャスト・アドレス)、及び、おそらくは、その他のサービスに関係したパラメータ(例えば、サービス開始時刻)をユーザに配布するために使用される。
参加は、サービス起動段階の一部であり、それによって加入者はマルチキャスト・グループに参加する(そのメンバーになる)、すなわち、ユーザは自分が特定のマルチキャスト・サービスを受信したいことをネットワークに対して示す。ユーザ及び/またはUEは、おそらくサービス案内通知に応答して、参加時刻を選択する。これは、マルチキャスト・サービスの実際の開始よりも前、開始中、または開始後の任意の時刻であり得る。サービス起動段階がサービスの開始前に起こる場合は、これは、通常、該当登録情報をネットワーク中に配備し、必要なリソースを実際に割り当てずに予約する。
最後に、セッション開始は、マルチキャスト・サービス・データが送信されるように準備された時点である。前述したように、セッション開始は、ユーザによるサービス起動とは関係なく起こり得る。セッション開始を契機として、ネットワーク中のリソースの割当てと確立が行なわれる―これは、すなわち、コア・ネットワーク・リソースと無線ネットワーク・リソースを含んでなる。その後、マルチキャスト・サービス・データがユーザへ送信可能となる。
相補的なセッション停止は、マルチキャスト・サービス用に送信されるデータはもう何もない時点である。セッション停止を契機として、ネットワーク中でそれまで割り当てられていたリソースの解放が行なわれる。退去は、加入者がマルチキャスト・グループから退去する(そのメンバーであることをやめる)プロセスであり、すなわち、ユーザは特定のマルチキャスト・サービスの受信をもう望まなくなったのである。
サービスが加入者へ提供されている時間中に、サービスが最初に開始した位置から離れるように移動端末が移動し、ついにはプール・エリアを出ることがあり得る。図2は、通信ネットワークと移動端末へのサービスのサービス継続を確保するために必要な対応するユーザ・プレーン接続を示す。
具体的には、サービスは、当初、プール・エリア1(111)内の移動端末102に対して開始され、提供される。したがって、ユーザ・プレーンは、プール・エリア1(111)内のM−UPE 113、複数のルータ117、及びアクセス・ノード115を介して、移動端末とサービス・プロバイダであるBM−SC 101の間に確立される。移動端末が移動するうちに、移動端末はついにはプール・エリア1(111)を出て、プール・エリア2(121)へ入る。サービス・エリアごとにマルチキャスト・サービス当りただ一つのUPEが使用される場合、サービス・データは、プール・エリア1(111)のM−UPE 113によって、プール・エリア2(121)の新しいM−UPE 123へ転送される。今度は、サービス・データは、次に、プール・エリア2(121)内のルータ127とアクセス・ノード124を介して移動端末102へ提供される。同様に、移動端末102が、プール・エリア2(121)からプール・エリアN(131)へプール・エリアを再び変えるとき、サービス・データは、M−UPE 123からプール・エリアN(131)の新しいM−UPE 133へさらに転送される。移動端末102は、次に、ルータ137とアクセス・ノード134を介して、プール・エリアN(131)内でマルチキャスト・サービスを受信する。
図2から明らかなように、移動端末102にマルチキャスト・サービスを提供するために必要な経路長は、移動端末102が隣接するプール・エリアへ移動することにより継続的に増加していく。これにより、提供されたサービスのデータ遅延も増加し、それによってマルチキャスト・ユーザへの同期したデータの配信を難しくする。
さらに、移動端末が新しいプール・エリアへ移動した時点で、移動端末はネットワーク・リソース識別子をRANへ提供しなければならないため、コア・ネットワーク中のエンティティの再割当て、例えば、UPEの移動端末への再割当ては、移動端末が新しいプール・エリアへ移動後にのみ発生し得る。他方、固定的な割当ては、各コア・ネットワーク・エンティティにおいて過度の量の仕事とデータベースの保守管理を必要とし、その結果、可能なよりよいエンティティへ切替える柔軟性を減少させることにもなる。
現在の最先端の技術の上記の問題を考慮して、本発明の目的は、ネットワークにおける一部重複するプール・エリア間での移動端末の改良されたハンドオーバ手順を提供することである。
上記の目的は、独立請求項の主題によって解決される。本発明の有利な実施形態は従属請求項の主題である。
本発明のある態様によると、第1のアクセス・ノードを介してサービス・プロバイダからマルチキャスト・サービスを受信する移動端末のモビリティを管理するための方法が提供される。第1のアクセス・ノードは、第1のプール・エリアと少なくとも第2のプール・エリアに同時に割り当てられていて、上記マルチキャスト・サービスは、サービス・プロバイダと第1のアクセス・ノードの間で第1のプール・エリアの第1のユーザ・プレーン・エンティティを介して提供される。移動端末が第1のアクセス・ノードへ接続後、サービス・プロバイダからの上記少なくとも第2のプール・エリア内の個々のユーザ・プレーン・エンティティに関する情報が要求される。さらに、第1のアクセス・ノードから上記少なくとも第2のプール・エリアの一つに属する第2のアクセス・ノードへ移動端末のアクセス・ノード切替え完了後に、上記少なくとも第2のプール・エリア内の第2のユーザ・プレーン・エンティティが任意に選択される。その後、サービス・プロバイダと第2のアクセス・ノードまでの間で当該マルチキャスト・サービスがそれを介して提供されるユーザ・プレーン・エンティティが、第1のプール・エリア内の第1のユーザ・プレーン・エンティティから上記少なくとも第2のプール・エリアの一つに属する任意に選択された第2のユーザ・プレーン・エンティティへ切り替えられる。
本発明のある実施形態によれば、移動端末は、情報の要求、任意選択及びユーザ・プレーン・エンティティの切替えを実施するモビリティ管理エンティティによってサーブされる。
さらに、本発明の別の態様によると、上記任意選択は、移動端末が第1のアクセス・ノードへ接続直後、サービス・プロバイダからの上記少なくとも第2のプール・エリア内の個々のユーザ・プレーン・エンティティに関する情報が要求される前に実施される。
本発明のある変形では、移動端末が第1のアクセス・ノードへ接続直後に、上記少なくとも第2のプール・エリアの識別子を含んでなる接続完了メッセージが、移動端末または第1のアクセス・ノードからモビリティ管理エンティティへ送信される。さらに、上記接続完了メッセージに基づいて、モビリティ管理エンティティは、第1のアクセス・ノードを少なくとも二つのプール・エリアに同時に割り当てられているノードとして識別する。
本発明の別の態様は、上記接続完了メッセージは、第1のユーザ・プレーン・エンティティを介して、移動端末または第1のアクセス・ノードからモビリティ管理エンティティへ送信されることに関係する。
本発明の有利な実施形態によれば、サービス・プロバイダへの要求は、上記少なくとも第2のプール・エリア内の任意に選択された第2のユーザ・プレーン・エンティティに関する情報をさらに含んでなる。したがって、サービス・プロバイダは、サービス・データを新しいプール・エリアへ送信するためのリソースを実際に割り当てずに予約することによって、実際のハンドオーバの準備をすることができる。
本発明の有利な態様によれば、上記少なくとも第2のプール・エリア内の個々のユーザ・プレーン・エンティティに関する要求情報は、上記少なくとも第2のプール・エリア内で当該マルチキャスト・サービスをサーブしている個々のユーザ・プレーン・エンティティはどれであるかに関する情報を含んでなる。これにより、モビリティ管理エンティティは、見込みの第2のユーザ・プレーン・エンティティの選択を前もって確定する、または適応的に変えることができるようになる。
さらに、本発明の別の実施形態では、第2のユーザ・プレーン・エンティティの上記任意選択は、上記少なくとも第2のプール・エリア内で当該マルチキャスト・サービスをサーブしている個々のユーザ・プレーン・エンティティはどれであるかに関する要求情報に応じて、第2のユーザ・プレーン・エンティティの任意選択を適応的に変えることをさらに含んでなる。このようにして、上記選択は、その特定のプール・エリアを考慮して、すでに提供されたサービスに関して最適化されるため、おそらく新しいプール・エリア内のリソースを節減する。
特に、本発明のさらに具体的な実施形態によれば、上記少なくとも第2のプール・エリア内で当該マルチキャスト・サービスをサーブしているユーザ・プレーン・エンティティが全くない場合には、任意に選択された第2のユーザ・プレーン・エンティティが確定される。さらに、上記少なくとも第2のプール・エリア内で少なくとも一つのユーザ・プレーン・エンティティが当該マルチキャスト・サービスをサーブしている場合には、上記少なくとも第2のプール・エリア内で当該マルチキャスト・サービスをサーブしている上記少なくとも一つのユーザ・プレーン・エンティティのうちの一つが、第2のユーザ・プレーン・エンティティとして任意に選択される。
本発明の前述の実施形態のさらに別の態様によれば、当該マルチキャスト・サービスがそれを介して提供されるユーザ・プレーン・エンティティが切り替えられるとき、サービス・プロバイダは、適応的に任意選択された第2のユーザ・プレーン・エンティティを通知される。これにより、サービス・プロバイダは、新しいプール・エリア内のどのユーザ・プレーン・エンティティへサービス・データを送信する必要があるかを知る。
さらに追加の実施形態では、当該マルチキャスト・サービスがそれを介して提供されるユーザ・プレーン・エンティティが切り替えられるとき、当該マルチキャスト・サービスに関する情報を含んでなる、サービス・コンテクスト・データが適応的に任意選択された第2のユーザ・プレーン・エンティティへ送信される。これにより、新しいUPEは、サービス・データを第2のアクセス・ノードへ提供するための新しいプール・エリア内のユーザ・プレーンを処理するために必要な情報を効率的に与えられる。当該マルチキャスト・サービス情報に加えて当該移動端末に関する情報を第2のユーザ・プレーン・エンティティへ送信することも可能であり得る。
本発明の別の態様によれば、上記少なくとも第2のプール・エリアの一つ内で当該マルチキャスト・サービスをサーブしている上記少なくとも一つのユーザ・プレーン・エンティティの一つが、第2のユーザ・プレーン・エンティティとして選択される場合には、第2のユーザ・プレーン・エンティティは、マルチキャスト・サービスを提供するために第2のユーザ・プレーン・エンティティによって利用されているプライベートIPマルチキャスト・アドレスを、サービス・コンテクスト・データを受信時に、モビリティ管理エンティティへ送信する。これ以外の場合、つまり、上記少なくとも第2のプール・エリアの一つ内で当該マルチキャスト・サービスをサーブしているユーザ・プレーン・エンティティは全くなく、任意に選択された第2のユーザ・プレーン・エンティティが確定される場合には、第2のユーザ・プレーン・エンティティはプライベートIPマルチキャスト・アドレスを取得し、サービス・コンテクスト・データを受信時に、取得したプライベートIPマルチキャスト・アドレスをモビリティ管理エンティティへ送信する。
本発明の有利な実施形態によれば、第2のユーザ・プレーン・エンティティのプライベートIPマルチキャスト・アドレスまたは取得したプライベートIPマルチキャスト・アドレスを受信すると、モビリティ管理エンティティは、当該マルチキャスト・サービスの識別子と第2のユーザ・プレーン・エンティティのプライベートIPマルチキャスト・アドレスまたは取得したプライベートIPマルチキャスト・アドレスを第2のアクセス・ノードへ送信する。これにより、第2のアクセス・ノードは、第2のユーザ・プレーン・エンティティによって提供されるサービスに参加できる。
本発明の追加の態様を見ると、上記少なくとも第2のプール・エリアの一つ内で当該マルチキャスト・サービスをサーブしている上記少なくとも一つのユーザ・プレーン・エンティティの一つが、第2のユーザ・プレーン・エンティティとして選択される場合には、第2のユーザ・プレーン・エンティティは、サービス・コンテクスト・データを受信後に、当該マルチキャスト・サービスの識別子とプライベートIPマルチキャスト・アドレスを第2のアクセス・ノードへ送信する。さらに、上記少なくとも第2のプール・エリアの一つ内で当該マルチキャスト・サービスをサーブしているユーザ・プレーン・エンティティは全くなく、任意に選択された第2のユーザ・プレーン・エンティティが確定される場合には、第2のユーザ・プレーン・エンティティは、プライベートIPマルチキャスト・アドレスを取得後に、当該マルチキャスト・サービスの識別子とプライベートIPマルチキャスト・アドレスを第2のアクセス・ノードへ送信する。これは、第1のプール・エリアのモビリティ管理エンティティへのメッセージは必要ないので、前述の実施形態に比べて有利である。
本発明のさらに別の実施形態によれば、上記任意選択は、サービス・プロバイダからの上記少なくとも第2のプール・エリア内の個々のユーザ・プレーン・エンティティに関する情報を要求後に実施される。前述の実施形態と比較して、上記少なくとも第2のプール・エリア内の個々のユーザ・プレーン・エンティティに関する情報が選択時にすでに得られているので、任意選択を適応的に変える必要はない。
本発明のさらに別の態様では、上記任意選択は、第1のアクセス・ノードから上記少なくとも第2のプール・エリアの一つに属する第2のアクセス・ノードへアクセス・ノード切替え完了後に実施される。移動端末が実際にそこへ移動したただ一つのプール・エリアに選択範囲を絞れるので、この選択はさらに効率的である。
本発明のある実施形態によると、第1のアクセス・ノードを介してサービス・プロバイダからマルチキャスト・サービスを受信するように移動端末をサーブする、第1のプール・エリアのモビリティ管理エンティティが提案される。特に、第1のアクセス・ノードは第1のプール・エリアと少なくとも第2のプール・エリアに同時に割り当てられていて、上記マルチキャスト・サービスは、サービス・プロバイダと第1のアクセス・ノードの間で第1のプール・エリアの第1のユーザ・プレーン・エンティティを介して提供される。上記モビリティ管理エンティティは、上記少なくとも第2のプール・エリア内の個々のユーザ・プレーン・エンティティに関する情報を求める要求をサービス・プロバイダへ送信するための送信器を具備する。このメッセージは、移動端末の第1のアクセス・ノードへの接続に関する情報を受信器により受信後に送信される。上記少なくとも第2のプール・エリア内の第2のユーザ・プレーン・エンティティを任意に選択するためのプロセッサが、上記モビリティ管理エンティティに装備される。上記受信器は、第1のアクセス・ノードから上記少なくとも第2のプール・エリアの一つに属する第2のアクセス・ノードへの移動端末の切替えについての通知を受信するようにさらに適合される。さらに、上記送信器は、サービス・プロバイダと第2のアクセス・ノードまでの間で当該マルチキャスト・サービスがそれを介して提供されるユーザ・プレーン・エンティティを第1のプール・エリア内の第1のユーザ・プレーン・エンティティから上記少なくとも第2のプール・エリアの一つに属する任意に選択された第2のユーザ・プレーン・エンティティへ切り替えるための切替え通知をサービス・プロバイダと任意に選択された第2のユーザ・プレーン・エンティティへ送信するようにさらに適合される。
本発明のある実施形態によれば、サービス・プロバイダと第1のプール・エリア内の第1のアクセス・ノードの間で移動端末へ向けたマルチキャスト・サービスを提供するためのユーザ・プレーン・エンティティが提供される。第1のアクセス・ノードは第1のプール・エリアと少なくとも第2のプール・エリアに同時に割り当てられていて、上記ユーザ・プレーン・エンティティは、方法を記述した各請求項のうちの一つよる方法の各ステップを実行するための、または各ステップに関与するための手段を具備する。
本発明のある実施形態によれば、第1のアクセス・ノードを介してマルチキャスト・サービスを移動端末へ提供するためのサービス・プロバイダが提案される。第1のアクセス・ノードは第1のプール・エリアと少なくとも第2のプール・エリアに同時に割り当てられていて、上記マルチキャスト・サービスは、サービス・プロバイダと第1のアクセス・ノードの間で第1のプール・エリアの第1のユーザ・プレーン・エンティティを介して提供される。さらに、移動端末はモビリティ管理エンティティによってサーブされ、上記サービス・プロバイダは、上記少なくとも第2のプール・エリア内の個々のユーザ・プレーン・エンティティに関する情報を要求するための要求をモビリティ管理エンティティから受信するための受信器を具備する。上記サービス・プロバイダ内の送信器は、上記少なくとも第2のプール・エリア内の個々のユーザ・プレーン・エンティティに関する前記情報をモビリティ管理エンティティへ送信するために使用される。
一部重複するプール・エリアを有する例示的なネットワーク・アーキテクチャを示す。 図1のネットワーク・アーキテクチャにおいて、サーブされた移動端末が隣接するプール・エリアへ移動していく間にBM−SCによってサービスが提供される状況を示す。 本発明の一つの実施形態によるハンドオーバ方法を説明するメッセージ交換の第1の部分が図解される、ネットワーク・アーキテクチャを示す。 本発明の一つの実施形態によるハンドオーバ方法を説明するメッセージ交換の第2の部分が図解される、ネットワーク・アーキテクチャを示す。 本発明の一つの実施形態によるハンドオーバ方法を説明するシグナリング図を示す。 本発明の一つの実施形態によるハンドオーバ手順に従って、サーブされた移動端末が隣接するプール・エリアへ移動していく間にサービスが提供される、ネットワーク・アーキテクチャを示す。
以下に、添付の図及び図面を参照して本発明をさらに詳細に説明する。図中の類似のまたは同等の細部は、同一の参照番号を付けてある。
以下のパラグラフでは、本発明の様々な実施形態を説明する。典型的な例を示すという目的でのみ、実施形態の大部分は、前述の背景技術の節で検討した、SAE/LTEに準拠した(進化した)UMTS通信システムに関連して概説される。本発明は、例えば、前述したSAE/LTE通信システムなどの移動通信システムに関連して有利に使用され得るが、本発明はこの特定の例示的な通信ネットワークにおける使用に限定されないことに留意すべきである。
前述の背景技術の節で述べた説明は、本文書に説明する主にSAE/LTEの特徴を生かした例示的な実施形態をよりよく理解してもらうためのものであり、移動通信ネットワークにおけるプロセス及び機能のここで述べた特定の実現に本発明を限定するものと理解すべきではない。しかしながら、本文書で提案する改良は、背景技術の節で説明したアーキテクチャ/システムに容易に適用可能であり、本発明のいつかの実施形態では、これらのアーキテクチャ/システムの標準的な手順と改良された手順を利用することもできる。
本発明の一つの実施形態では、プール・エリアはトラッキング・エリアに相当する。トラッキング・エリアは、通常、アイドル・モードの端末のモビリティを効率的にサポートする。この実施形態では、プール・エリア内の各モビリティ管理エンティティは、個々のトラッキング・エリアIDと特定の地理的区域に対応するそのトラッキング・エリア内の個々のセルとの間の対応付け情報を必要とすると見込まれる。言い換えれば、プール・エリアは一つ以上のトラッキング・エリアを含んでなり得るが、モビリティ管理エンティティはどのトラッキング・エリアが自プール・エリアに属するかを知ることができる。
さらに、アクセス・ノードは、移動端末がそこへアタッチする通信ネットワークのアクセス・システム内のエンティティと見なすことができる。本発明の一つの例示的な実施形態は、アクセス・ノードが基地局またはノードB(3GPPベースのSAE/LTEシステムでは拡張型ノードBと表記する)であり得る、移動通信システムに関係する。別の実施形態では、アクセス・ノードは、WLANシステムのアクセス・ポイントをさす場合もある。
ユーザ・プレーンは、(一方向または双方向の)データを送信するための通信システム中の二つのネットワーク・エンティティ間に確立された経路として理解することができる。通常、ユーザ・プレーンには、ネットワーク・ノードが異なるユーザ・プレーンを識別できるようにする識別子が割り当てられる。選択的に、各ネットワーク・ノードには、確立されたユーザ・プレーンについてのコンテクスト情報―そのユーザ・プレーン関する補足情報を含む―が存在し得る。3GPPベースの通信システムに関連した一つの例示的な実施形態では、ユーザ・プレーンは、通常、基地局(またはノードB)とユーザ・プレーン・エンティティの間に確立される。ユーザ・プレーンは、ユーザが要求したサービスの実際のユーザ・データを伝送し、例えば、サービスまたはユーザ加入契約に応じたあるクオリティ・オブ・サービス(QoS)のパラメータに、通常、関連付けられている。本発明の一つの例示的な実施形態では、ユーザ・プレーンは、アクセス・ノード(基地局)とユーザ・プレーン・エンティティの間のIPマルチキャスト・トランスポートに基づく場合がある。
本発明の各実施形態は、一つのアクセス・ノードに少なくとも二つのプール・エリアが割り当てられるという前提、すなわち、隣接するエリアが互いに部分的に重複し、重複域に少なくとも一つのアクセス・ノードが存在するという前提に基づく。本発明の一つの態様は、実際のハンドオーバの準備のために重複域にあるアクセス・ノードを利用することによって、改良されたハンドオーバ手順を可能にすることである。具体的には、移動端末が重複域にあるアクセス・ノードへ移動すると直ちに、次のプール・エリアへの実際のハンドオーバの準備をするために、ハンドオーバのために必要な情報がネットワーク・エンティティ間で交換される。実際のハンドオーバ後に、移動端末のサービングUPEは、次のプール・エリアの任意に選択される新しいUPEへ切り替えられる。この切替えは、新しいプール・エリアへの実際のハンドオーバを見越して事前にその準備が完了しているので、迅速に行なうことができる。
本発明の各実施形態は、実際のハンドオーバの前と後の二つの相/段階に大きく分けることができる。図3は、本発明の一つの実施形態による改良されたハンドオーバ手順の第1の段階が図解される、ネットワーク・アーキテクチャを示す。図5は、手順の二つの段階を含んでなる、本発明の一つの実施形態による完全なハンドオーバ手順のシグナリング図を示す。サービス・プロバイダであるBM−SC 101は、移動端末102が予め参加したサービスを提供する。それに従って、プール・エリア1(111)内では、M−MME 112が制御プレーン・エンティティとしての役目を果たし、M−UPE 113がそのサービスのためのユーザ・プレーンの処理を受け持つ。移動端末は、各セルが一つのアクセス・ノードによって提供される、上記プール・エリア内のいろいろなセル間を移動する。ただし、事業者によって割り当てられた論理的エリアによっては、セル当り複数のアクセス・ノードが割り当てられることもあり得ることに留意すべきである。
サービスは、現在、アクセス・ノード115によって提供されている、つまり、プール・エリア1(111)にだけ属する最後のアクセス・ノードに発生していると仮定する。やがて、移動端末 102は、プール・エリア1(111)内にまだ位置するが、プール・エリア2(121)にも属する次のアクセス・ノード116へ移動する。その結果、移動ノード102は、新しいアクセス・ノードへのハンドオフが成功したことをM−MME 112へ通知する、ハンドオフ完了メッセージ301をモビリティ管理エンティティ112へ送信する。ハンドオフ完了メッセージ301は、移動端末102の代わりにアクセス・ノード116によって送信されてもよい。ハンドオフ完了メッセージは、移動端末がサービスを現在受信している場合のような、 移動端末がLTE_アクティブ・モードである場合にだけ、普通は送信される。アイドル・モードである移動端末は、その移動端末が現在どのセルにアタッチされているかはMMEにとって重要ではないので、ハンドオフ完了通知をサービングMMEへ送信することは通常全くない。アイドル・モードにおいては、移動端末をページングできるように、プール・エリアだけがMMEにとって意味をもつ。
モビリティ管理エンティティ112は、次に、アクセス・ノード116からハンドオフ完了メッセージを受信し、複数のプール・エリアに同時に属するアクセス・ノードとしてそのアクセス・ノードを識別できる。この点に関して、ハンドオフ完了メッセージ301は、アクセス・ノード116がプール・エリア1(111)とプール・エリア2(121)に同時に割り当てられていることを示す識別子を含んでなる。ハンドオフ完了メッセージ中で、アクセス・ノードが割り当てられる各プール・エリアごとに一つの識別子が提供されることも可能であり得る。代替的に、M−MME 112がネットワークの各プール・エリア内の利用可能な各UPEに関するネットワーク情報をもつように、M−MME 112を予め設定することもできる。基地局(拡張型ノードBまたはアクセス・ノードとも表記される)を配備する際に、基地局は、通常、その適切な使用のために必要なネットワーク情報をもつように設定される。この設定は、例えば、基地局がそこに属し得るトポロジー的エリア(例えば、個々のプール・エリア/トラッキング・エリア)並びにこれらのエリアに含まれた、基地局がそのノードとのインタフェースを保持できるネットワーク・ノードに関する情報を含むことができる。言い換えれば、基地局は、例えば、トラッキング・エリアまたはプール・エリアのようなトポロジー的エリアを、そのエリア内の、例えば、モビリティ管理エンティティまたはユーザ・プレーン・エンティティまたはその他の基地局の識別子などのノード識別子に対応付ける(その逆もまた同様)ことができる。
ハンドオフ完了メッセージ301は、プール・エリア1(111)内のUPE 113へ先ず送信されてから、次にそのUPEが上記メッセージをMMEへ112転送してもよい。
M−MME 112は、ハンドオフ完了メッセージ301を受信し、アクセス・ノード116が少なくとも二つプール・エリアに属するノードであることを認識すると、移動端末が新しいプール・エリア2(121)へ実際に移動するときに、移動端末をサーブすると見なされる、新しいプール・エリア2(121)内のUPEを任意に選択する。図3は、プール・エリア当り一つのUPEを単に示しているが、これはただ図解説明の目的でそうしたのに過ぎず、負荷を分散するために、一つのプール・エリア内に数個のUPEがあると一般的に予見される。このランダムな事前選択は、BM−SC 112とUE102の間の経路を最適化することを目的として行なわれる。第一には、MME 112は、ハンドオフ完了メッセージ301で拡張型ノードB116によって報告されたプール・エリアIDを利用することによって、次のプール・エリア内のM−UPEを選択する。第二には、上記選択は、代替的に、負荷、経路等を最適化するために必要であると見なされるその他のパラメータ―そのあり得る例は、負荷バランシングまたは所要のクオリティ・オブ・サービスである―を考慮に入れることができる。ネットワークがどのようにコンフィギュアされるかにもよるが、M−MME 112は、(すべてのUPEがマルチキャスト対応とは限らない場合)ネットワークの各プール・エリア内のマルチキャスト対応m−UPEの個々のIPプレフィックスを知り得る。その後、M−MME 112は、次に、上記のマルチキャスト対応UPEの中で、新しいプール・エリア内の一つのUPEをランダムに選択でき、追加的に所要の最適化パラメータに応じて選択し得る。M−UPEとしての役目を果たすことができるUPEの数に何らかの制限がある場合には、M−MME 112は、異なるプレフィックスを付けて設定され得る、そのように制限された数のUPEにその選択の範囲を絞ることができる。すなわち、新しいプール・エリア2(121)内のすべてのUPEがマルチキャスト対応とは限らない場合には、任意の選択は、マルチキャスト・サービスを提供可能とされたUPEだけに限定される。
さらに、3個以上のプール・エリアが重複域にある一つのアクセス・ノードに割り当てられる場合(図示せず)には、各プール・エリアにつき一つのマルチキャスト対応UPEが任意に選択される。けれども、説明を簡単にするために、以下では2エリアの重複域だけを仮定する。本発明の実施形態によるハンドオーバ手順は、しかし、3個以上のプール・エリアの重複にも適用する。
MME 112が新しいプール・エリア2(121)内の見込みのUPE―図3の例ではM−UPE 123―を選択した時点で、BM−SC 101は、それに関する通知をM−MME 112より受ける。すなわち、MME 112は、新しいプール・エリア2(121)内の任意に選択されたUPEの識別を含むメッセージ302をBM−SC 101へ送信する。このメッセージ302は、メッセージが関連付けられたサービスが何であるかをBM−SC 101が知るように、サービスのTMGIをさらに含む。BM−SC 101は、後で起こるUPEの切替えのために必要なリソースを事前に予約できる。これは、ハンドオーバ中のUPE再割当てを終結させるために予約されたリソースをただ割り当てるだけでよいので、後で起こるべき実際の切替えのための時間を減少させる。
BM−SC 101は、 前記メッセージ302を受信し、MME 112からのメッセージ302中で受け取られたTMGIによって特定されたサービスを処理しているすべてのUPEを識別できる。その後、BM−SC 101は、新しいプール・エリア2(121)内のいくつかのUPEをおそらく含んでなる、当該サービスを現在サーブしているすべてのUPEの完全なリスト303を付けて応答する。これにより、MME 112は、前記サービスをすでに提供しているプール・エリア2内のUPEに照らして見込みのUPEの任意選択を制御/変更できるようになる。代替的に、BM−SC 101は、新しいプール・エリア2(121)内の選択されたUPEの識別を受け取るので、この識別から、MME 112に関連する特定のプール・エリアが何であるかを推定できる。したがって、BM−SC 101は、関連したプール・エリア内で当該サービスをサーブしているUPEだけの限定的なリスト303を付けて、MME 112に対して応答することも可能である。
当該サービスがプール・エリア2(121)内で現在提供されていない場合には、プール・エリア2(121)の任意に選択されたUPEは、事前に確定され得る。それ以外の場合、つまり、各移動端末への当該サービスの提供をいくつかのUPEがすでに担っている場合には、利用可能なリソースを再利用するように、任意に選択されたUPEは当該サービスをすでにサーブしているいずれかのUPEであるべきである。したがって、任意に選択されたUPEが、たまたま当該サービスをすでにサーブしているUPEであれば、選択は確定され得る。しかし、選択されたUPEが、新しいプール・エリア内で当該サービスをすでにサーブしているUPEの一つではない場合には、選択を適応するように変えなければならない。すなわち、マルチキャスト・サービス・データを各加入移動端末にすでに送信しているUPEのうちの一つが、重複域にあるアクセス・ノード116にまだアタッチされている移動端末102に対する新しいプール・エリア2(121)内の見込みのUPEとして任意に選択される。
しかし、移動端末が新しいプール・エリア2(121)へ実際に移動することが確定されていないので、選択はまだ終了されない。移動端末102が、プール・エリア2(121)へ全く入らずに、新しいプール・エリア2(121)との境界に沿って移動しながら重複域にとどまる可能性がある。同様に、UE 102が重複域から後退し、プール・エリア1(111)内に残る可能性もある。また、3個以上の重複するプール・エリアがある場合には、可能性がいくつもあるので、移動端末がどのプール・エリアに移動するのかは予測できない。したがって、本発明の一つの実施形態による手順の次の各ステップは、移動端末102が新しいプール・エリアへ実際に移動したときだけ実施され得る。
やがて、移動端末102は新しいプール・エリア2(121)との境界を越えて進入し、それを契機にプール・エリア・ハンドオーバが開始される。図4は、ネットワーク・アーキテクチャと、新しいプール・エリアへの実際のハンドオーバを通常含んでなる、ハンドオーバ手順の第2段階でのメッセージ交換を示す。手順の第2段階は、図5のシグナリング図にも示される。
具体的には、移動端末102が重複域からプール・エリア2(121)内へ移動後すぐに、UE 102は新しいアクセス・ノード124へアタッチする。アクセス・ノード124は、移動端末の識別を利用することにより、UE 102をプール・エリア2(121)内の新しいUEとして識別する。同様に、UE 102は、新しいセルのブロードキャスト・チャネル上で提供された識別情報をチェックすることによって、自身が新しいプール・エリアへ移動したことを確認し、それを自身が記憶した識別情報と比較する。新しいセルの識別情報が自身が記憶した識別情報と異なる場合には、プール・エリア更新がUEから送信される。
重複域のアクセス・ノード116からプール・エリア2(121)のアクセス・ノード124へのアクセス・ノード切替えが完了後に、移動端末102のプール・エリア切替えの完了をM−MME 112に通知するために、プール・エリア更新メッセージ404がM−MME 112へ送信される。このメッセージ404は、新しいアクセス・ノード124から送信されてもよいし、または移動端末102から送信されてもよい。プール・エリア2(121)のアクセス・ノード124からプール・エリア1(111)のMME 112への直接的なS1インタフェースがない場合には、プール・エリア更新メッセージ404は、プール・エリア1(111)内のM−MME 112へ到達するために、ネットワークのバックボーンを経由することがあり得る。代替的に、メッセージ404は、新しいアクセス・ノード124から重複域内の旧アクセス・ノード116へX2インタフェースを介して先ず送信され、次にアクセス・ノード116によりM−MME 112へ転送されてもよい。X2インタフェースは、アクセス・ノードとその隣接するアクセス・ノードへの接続性を提供する。
当然ながら、プール・エリア更新メッセージ404は、プール・エリア2内のUPEの選択を終了させるためにMME 112によって使用され得る、新しいプール・エリア2(121)の識別子を含んでなる 。
この更新は、もう関係なくなったプール・エリア用のリソースの予約を取り消すために、BM−SC 101への通知を含むこともある。具体的には、重複プール・エリア部の各プール・エリアにつき任意に選択されたUPEについて、BM−SC 101は前もって通知された。それに応じて、BM−SC 101は、リソースを実際に割り当てずに後で通信を確立するために、各プール・エリアでの相応のリソースを予約できる。UE 102が特定のプール・エリアへ移動後には、それ以外の残りのプール・エリアはもう関係はなく、廃棄されるべきである。したがって、M−MME 112は、プール・エリア更新メッセージ404を受信時に、前記残りの関係のないプール・エリアに対して予約されたリソースを解放するように、BM−SC 101へ指示できる。この指示は、UPEを実際に切り替えるための通知405内に含まれ得る(以下を参照)。代替的に、BM−SC 101が切替え通知405からこれを推定することも可能である。
さらに詳しく言えば、UE 102がプール・エリア2へ今移動したとき、M−MME 112は、プール・エリア2の任意に選択されたUPEが見込みのUPEとして確定されるべきかどうか、またはそれが変えられるべきかどうかを決定しなければならない。
当該サービスをすでに提供しているプール・エリア2(121)内のUPEについての要求情報に関してすでに前述したとおり、プール・エリア2(121)内で当該サービスを現在提供しているUPEは全くない場合には、任意に選択されたUPEが、プール・エリア2(121)内のUE 102に対する新しいサービングUPEとしてM−MME 112によって確定される。
しかし、プール・エリア2内の少なくとも一つのUPEがマルチキャスト・サービスをすでにサーブしている場合、任意に選択されたUPEを変えることが必要になり得る。具体的に言うと、新しいプール・エリア内にマルチキャスト・サービスをサーブしているUPEがすでにある場合には、UE 102に対して新しいUPEを登録するよりむしろ、前記UPEが UE 102に対しても使用されるべきである。したがって、任意に選択されたUPEが偶然にも新しいプール・エリア2(121)内のサービングUPEの一つであるならば、選択は確定され得る。逆に、任意に選択されたUPEが新しいプール・エリア2(121)内のサービングUPEの一つではない場合は、MMEは、サービングUPEの一つを任意に選択し、前に任意に選択されたUPEから新しい適応的に選択されたUPEに選択を変更する。
上記の結果として、M−MME 112は、移動端末102に対してプール・エリア2(121)内で使用すべきM−UPEはどれであるかを最終的に決定した。これに従って、MME 112は、BM−SC 101と最終的に選択されたM−UPE 123にその決定を直ちに通知する。この点に関して、BM−SC 101は、MME 112から更新メッセージ405を受信し、UE 102へ向けたサービス・データをプール・エリア1のM−UPE 113ではなく、プール・エリア2のM−UPE 123へ送信する。
さらに、M−MME 112 は、移転されることになるMBMSサービス・パラメータ(識別子、QoSなど)を含む、移動端末102に対するサービス・コンテクストを含んでなるメッセージ406を新しいM−UPE 123へ送信する。さらに、このメッセージ406は、移動端末に関する情報、またはサービスが暗号化機構を必要とするまたは使用する場合には、いずれかの可能な暗号化情報を含み得る。このようにして、プール・エリア2(121)内のUPE 123は、移動端末102がマルチキャスト・サービスに登録されており、BM−SC 101からのマルチキャスト・サービス・データは今後UPE 123によってUE 102へ転送されることを知る。その結果、図4から明らかなとおり、UE 102への新しいユーザ・プレーンが、プール・エリア2(121)のコア・ネットワーク中の複数のルータ127を介して、新しいUPE 123と新しいアクセス・ノード124の間に割り当てられる。
しかしながら、プール・エリア1(111)とプール・エリア2(121)内のUPEへのサービス・データの実際の送信は、プール・エリア1またはプール・エリア2のどちらかにおいてその他の移動端末が現在サービスを受信しているかどうかに強く依存することに留意すべきである。したがって、プール・エリア2(121)内のその他のUEsがサービスをこれまでに受信したことがあり、まだサービスに加入している場合は、BM−SC 101はプール・エリア2(121)内の選択されたUPE 123へサービス・データをすでに送信している可能性がある。このような場合には、BM−SCは移動端末 102がどこに位置しているかを知る必要はないので、MME 112からBM−SC 101への更新メッセージ405は必要ではない。けれども、プール・エリア2(121)のUPE 123は、メッセージ406により送信され得る、MME 112からのUE 102に関するサービス・コンテクストと情報をなおも必要とする。
プール・エリア2(121)内の新しいUPE 123が、新しいプライベートIPマルチキャスト・アドレスを設定する必要がある可能性もある。プライベートIPマルチキャスト・アドレスは、マルチキャスト方式を使用することによって、(UPE 123とアクセス・ノード124間の)バックホールを通じてサービス・データを伝送するために使用される。この場合も、これは、最終的に選択されたUPE 123がマルチキャスト・サービスを以前に提供していたかどうかに依存する。移動端末 102のハンドオーバ前にプール・エリア2(121)内でマルチキャスト・サービスが提供されていない場合には、UPE 123は、メッセージ406を受信後に、例えば、DHCPと同様の方法で、新しいプライベートIPマルチキャスト・アドレスを取得する必要がある。この点については、マルチキャスト・アドレス割当てプロトコル(MADCAP)を使用できる。別の場合、つまり、プール・エリア2(121)内でサービスがすでに提供されている場合には、UPE 123は、マルチキャスト・サービス・データの伝送に使用されるプライベートIPマルチキャスト・アドレスをすでに保持している。
M−UPE 123がプライベートIPマルチキャスト・アドレスをいったん保持すると、そのプライベートIPマルチキャスト・アドレスをMME 112へ送信することによって、UPE 123は選択の通知406に応答する(両方の場合に)。M−MME 112は、次に、サービスの識別子(TMGI)とプライベートIPマルチキャスト・アドレスを含む開始/トリガ・メッセージ(図示せず)をアクセス・ノード124へ送信する。これを契機に、アクセス・ノード124はサービス・データの伝送に使用されるIPマルチキャスト・グループへ参加する。このIPマルチキャスト・グループは、上記プライベートIPマルチキャスト・アドレスによって指定される。
代替的に、プール・エリア2(121)内のM−UPE 123は、利用可能な当該サービスをアクセス・ノードに通知してもよい。これは、対応する開始メッセージをアクセス・ノード124へ送信することを含む。この場合には、UPE 123は選択通知406に応答してプライベートIPマルチキャスト・アドレスを送る必要はない。
プール・エリア1(111)内で当該サービスを受信している他のUEがない場合(図示せず)には、当該サービス用の旧プール・エリア1のUPE 113を登録解除する必要がさらにあることもある。UE 102がプール・エリア1内で当該サービスを受信している最後のUEであり、UE 102がプール・エリア1を出る場合、または退去(または登録解除メッセージ)をM−MMEへ送信した場合には、M−MME 112は、プール・エリア1内の個々のeNB(拡張型ノードB)に対してサービス・データの伝送に使用されるマルチキャスト・ツリーから退去するように指示する。さらに、マルチキャスト・トランスポートがBM−SCと個々のUPE間でも使用される場合には、M−MME 112は、BM−SC 101へ直接指示することにより、または当該サービスの退去通知を送信することにより、UPE 113に対して当該サービスから退去するように指示することもできる。
本発明の別の実施形態によれば、新しいプール・エリア内の見込みのUPEの任意選択は、重複域内のアクセス・ノードへのアクセス・ノード切替えに関するハンドオフ完了メッセージ301の受信時とは異なる時点で実施され得る。この選択がハンドオフ完了メッセージ301の受信時に行なわれない場合、BM−SC 101へのメッセージ302は、特定のサービスを提供するすべてのUPEに関する情報を要求する単なる要求メッセージである。上記の実施形態と比較して、当然ながら、BM−SC 101は、事前に決定されたUPEを通知されないので、それに対するリソースを予約できない。
具体的には、一つの代替の可能性は、新しいプール・エリア2(121)内のUPEについての要求情報をメッセージ303によって受信した後に任意選択を実施することである。この場合には、MME 112は、当該サービスが新しいプール・エリア2(121)内ですでに提供されているか否かをメッセージ303から知る。プール・エリア2(121)内の複数のM−UPEが他の移動端末にサービス・データをすでに転送している場合は、M−MME 112は、新しいプール・エリア2(121)に移動端末120が入った時点で移動端末102をサーブするための見込みのM−UPEとして、前記複数のM−UPEのうちの一つを任意に選択する。したがって、プール・エリア2(121)内で当該サービスが現在提供されていなければ、M−MME 112は、新しいプール・エリア内のマルチキャスト対応のUPEのうちのいずれかを任意に選択できる。本発明のこの実施形態によれば、必要な情報は決定の時点ですでに得られているので、後で選択を適応的に変える必要はない。UE102が新しいプール・エリア2(121)へやがて移ると、MME 112は、プール・エリア更新メッセージ404を受信時に、この決定をBM−SC 101と選択されたM−UPE 123へ通知する(UPEがすでにサービスを提供していた場合にはBM−SCへの通知は必要ない、メッセージ405の必要性に関する上記のパラグラフを参照)。
3個以上のプール・エリアが互いに一部重複し、同じアクセス・ノード116がその重複域に存在する場合、MME 112は、各プール・エリアにつき、移動端末102に対するサービングM−UPEとして使用されるM−UPEはどれであるかを明確に決定できる。これによれば、UE 102が複数のプール・エリアの一つに最終的に入るとき、そのプール・エリアについて選択されたM−UPEに関する情報をMME 112はすでに保有している。その後、移動端末がそのプール・エリアにアタッチしたことについての情報を受信すると、 MME 112は、その決定をBM−SC 101とそのプール・エリアの選択されたUPEに通知するだけでよい。
本発明のさらに別の実施形態では、移動端末102に対する見込みのUPEの選択は、移動端末102が新しいプール・エリアに実際に入った後に実施され得る。さらに詳しく言うと、移動端末102が現在そこにアタッチされているアクセス・ノードの重複域に属するすべてのプール・エリア内の個々のUPEに関する情報を、前記アクセス・ノードへのアタッチ時にBM−SC 101へ送信された要求メッセージ302により、MME 112は保持する。その後、MME 112がプール・エリア更新メッセージ404を新しいプール・エリアのアクセス・ノード124から受信すると直ちに、MME 112は、移動端末102へ向けたサービス・データを処理するUPEはどれであるかを決定する。上記の実施形態と同様に、UPEについてのこの決定も、新しいプール・エリア内で当該サービスがその他の移動端末へすでに提供されていたかどうかに依存する。新しいプール・エリア内でUPEによって当該サービスがすでに提供されている場合、任意選択はそれらのUPEのうちだけに限定される。逆に、新しいプール・エリア内でどのUPEも当該サービスをまだ提供していない場合は、MME 112は、新しいプール・エリア内のすべての可能なUPEのうちから任意に選択できる。選択は常にただ一つのプール・エリアについて一回だけ行なわれるので、有利には、この決定は前述の実施形態に比べてより簡単である。
図6は、移動端末102がプール・エリア1(111)からプール・エリアN(131)まで移動することに伴い、本発明の一つの実施形態によって提案される、改良されたハンドオーバ手順を利用する、重複域111、121、131を有するネットワーク・アーキテクチャを示す。具体的には、図6は、一つのプール・エリアから次のプール・エリアへ移動していく間のサービス・プロバイダ101から移動端末102への異なるデータ経路を示す。
最初は、移動端末102はアクセス・ノード115にアタッチされていて、プール・エリア1(111)のM−UPE 113と複数のルータ117を介してサービス・データを受信する。アクセス・ノード115から重複域のアクセス・ノード116へアクセス・ノードを切り替えるとき、本手順の一つの実施形態の第1段階が実施される。移動端末は、M−UPE 113とコア・ネットワークの複数のルータ117を介してサービス・データを受信し続ける。やがて、移動端末は、隣接するプール・エリア2(121)内へ移動し、アクセス・ノード124にアタッチする。このとき、本発明の一つの実施形態によるハンドオーバ手順の第2段階が終了され、その結果、サービングM−UPEが切り替えられる、すなわち、プール・エリア1(111)のM−UPE 113からプール・エリア2(121)のM−UPE 123へ切り替えられる。したがって、UE 102は、今度は、プール・エリア2(121)の任意に選択されたM−UPE 123を介して、プール・エリア2内のコア・ネットワークの複数のルータ127を経由し、アクセス・ノード124を介してサービス・プロバイダ 101からサービス・データを受信する。
同様に、移動端末 102がプール・エリアN(131)の方向に移動し、重複域内のアクセス・ノード125へのアクセス・ノード切替えが行われると、これを契機に本発明の一つの実施形態の改良されたハンドオーバ手順が開始される。上記のとおり、本発明の一つの実施形態のハンドオーバ手順は、移動端末が新しいプール・エリアNへ入ると終了されて、その結果、サービングUPEが再び再割り当てされる。M−UPE 123に代わりプール・エリアNのM−UPE 133が、今度は当該サービスをUE 102に提供するためにサーブし始める。
図6から明らかなように、UE 102の移動の全体を通じて各々のデータ経路長は実質的に同じである。したがって、データ遅延の増加が回避され、サービス・データの同期が容易になされる。
本発明の各実施形態により説明された上記の手順は、複数のプール・エリアの重複域で動き始める移動端末にも適用可能である。この場合には、UEがどの方向へ移動しようとするのかを知ることは不可能なので、移動端末は重複域内のアクセス・ノードにアタッチし、複数のプール・エリアのどれか一つ及びそのコア・ネットワーク・エンティティであるM−MMEとM−UPEに対して登録する。さらに、M−MMEが上記アクセス・ノードを重複域内のアクセス・ノードであると識別すると、そのとき本発明の一つの実施形態の第1段階が実施される。使用される本発明の特定の実施形態にもよるが、第1段階は、UEの最初の登録先のプール・エリアを除く各プール・エリアにつき一つの見込みのM−UPEの任意選択を含み得る。しかし、この時点で選択を行なわずに、第1段階は隣接する各エリア内の個々のUPEに関する情報の要求を単に含むこともあり得る。
さらに、UEが最初の登録先のプール・エリアへ移動する場合、そしてBM−SC 101が本発明の本実施形態によるハンドオーバ手順の第1の準備段階中に各プール・エリアの任意に選択されたUPEを通知された場合には、その他のプール・エリアのこれらの選択されたすべてのUPEについての前記の事前登録手順を取り消すようにBM−SC 101に対して指示し、それによって該当する予約されたリソースを解放するようにすることが有利である。
したがって、BM−SC 101がすべての隣接するプール・エリア内の個々の見込みのUPEを事前に通知されていない場合には、事前登録の取り消しは必要ではない。M−MMEは、その特定のUEのために行なった事前選択に関連した状態を削除するだけでよい。
本発明の別の実施形態は、ハードウェア及びソフトウェアを使用した、上述した様々な実施形態の実現に関係する。本発明の多様な実施形態は、例えば、汎用プロセッサ、デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)またはその他のプログラム可能な論理デバイス等としての、コンピューティング・デバイス(プロセッサ)を使用して実現または実施され得ることが認識される。本発明の多様な実施形態は、上記のデバイスの組合せによって実施または実現されてもよい。
さらに、本発明の多様な実施形態は、プロセッサで実行されるまたは直接ハードウェアに組み込むソフトウェア・モジュールを用いても実現可能である。また、ソフトウェア・モジュールとハードウェア実装の組合せも可能である。ソフトウェア・モジュールまたは命令は、コンピュータで読取り可能などんな種類の記憶媒体(例えば、RAM、EPROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ、レジスタ、ハード・ディスク、CD−ROM、DVD等)に記憶されてもよい。

Claims (33)

  1. 第1のアクセス・ノードを介してサービス・プロバイダからマルチキャスト・サービスを受信する移動端末のモビリティを管理するための方法であり、前記第1のアクセス・ノードは第1のプール・エリアと少なくとも第2のプール・エリアに同時に割り当てられていて、前記マルチキャスト・サービスは、前記サービス・プロバイダと前記第1のアクセス・ノードの間で前記第1のプール・エリアの第1のユーザ・プレーン・エンティティを介して提供され、前記方法は、
    前記移動端末が前記第1のアクセス・ノードへ接続後、前記サービス・プロバイダからの前記少なくとも第2のプール・エリア内の個々のユーザ・プレーン・エンティティに関する情報を要求するステップと、
    前記少なくとも第2のプール・エリア内の第2のユーザ・プレーン・エンティティを任意に選択するステップと、
    前記第1のアクセス・ノードから前記少なくとも第2のプール・エリアの一つに属する第2のアクセス・ノードへ前記移動端末のアクセス・ノード切替え完了後に、前記サービス・プロバイダと前記第2のアクセス・ノードまでの間で前記マルチキャスト・サービスがそれを介して提供される前記ユーザ・プレーン・エンティティを、前記第1のプール・エリア内の前記第1のユーザ・プレーン・エンティティから前記少なくとも第2のプール・エリアの一つに属する前記任意に選択された第2のユーザ・プレーン・エンティティへ切り替えるステップと、
    を有するモビリティ管理方法。
  2. 前記移動端末はモビリティ管理エンティティによってサーブされ、前記情報要求ステップ、前記任意選択ステップ、及び前記ユーザ・プレーン・エンティティ切替えステップは、前記モビリティ管理エンティティによって実施される、請求項1に記載のモビリティ管理方法。
  3. 前記任意選択ステップは、前記移動端末が前記第1のアクセス・ノードへ接続直後、前記サービス・プロバイダからの前記少なくとも第2のプール・エリア内の個々のユーザ・プレーン・エンティティに関する情報を要求する前に実施される、請求項1または請求項2に記載のモビリティ管理方法。
  4. 前記移動端末が前記第1のアクセス・ノードへ接続直後に、前記少なくとも第2のプール・エリアの識別子を含んでなる接続完了メッセージが、前記移動端末または前記第1のアクセス・ノードから前記モビリティ管理エンティティへ送信され、前記方法は、
    前記接続完了メッセージに基づいて、前記モビリティ管理エンティティが、前記第1のアクセス・ノードを少なくとも二つのプール・エリアに同時に割り当てられているノードとして識別するステップをさらに含んでなる、
    請求項2に記載のモビリティ管理方法。
  5. 前記接続完了メッセージは、前記第1のユーザ・プレーン・エンティティを介して、前記移動端末または前記第1のアクセス・ノードから前記モビリティ管理エンティティへ送信される、請求項4に記載のモビリティ管理方法。
  6. 前記要求ステップは、前記少なくとも第2のプール・エリア内の前記任意に選択された第2のユーザ・プレーン・エンティティを前記サービス・プロバイダに通知することをさらに含んでなる、請求項3に記載のモビリティ管理方法。
  7. 前記少なくとも第2のプール・エリア内の前記個々のユーザ・プレーン・エンティティに関する前記要求情報は、前記少なくとも第2のプール・エリア内で前記マルチキャスト・サービスをサーブしている個々のユーザ・プレーン・エンティティはどれであるかに関する情報を含んでなる、請求項1から請求項6のいずれかに記載のモビリティ管理方法。
  8. 前記第1のアクセス・ノードから前記第2のアクセス・ノードへの前記アクセス・ノード切替えは、
    前記移動端末のMBMSコンテクストを前記第1のアクセス・ノードから前記少なくとも第2のプール・エリアの一つに属する前記第2のアクセス・ノードへ送信するステップを含んでなる、
    請求項2から請求項7のいずれかに記載のモビリティ管理方法。
  9. 前記移動端末の前記第2のアクセス・ノードへの前記アクセス・ノード切替えを完了すると、前記少なくとも第2のプール・エリアの一つの識別を含んでなる、プール・エリア切替え完了通知404を前記モビリティ管理エンティティへ送信するステップをさらに含んでなる、
    請求項2から請求項6のいずれかに記載のモビリティ管理方法。
  10. 前記プール・エリア切替え完了通知は、前記第2のユーザ・プレーン・エンティティを介して、その後当該ネットワークのバックボーン接続を介して、前記モビリティ管理エンティティへ送信される、請求項9に記載のモビリティ管理方法。
  11. 前記第2のユーザ・プレーン・エンティティを任意に選択する前記ステップは、
    前記少なくとも第2のプール・エリア内で前記マルチキャスト・サービスをサーブしている個々のユーザ・プレーン・エンティティはどれであるかに関する前記要求情報に応じて、前記第2のユーザ・プレーン・エンティティの任意選択を適応的に変えるステップをさらに含んでなる、
    請求項7に記載のモビリティ管理方法。
  12. 前記任意に選択された第2のユーザ・プレーン・エンティティを適応的に変える前記ステップは、
    前記少なくとも第2のプール・エリア内で前記マルチキャスト・サービスをサーブしているユーザ・プレーン・エンティティが全くない場合には、前記任意に選択された第2のユーザ・プレーン・エンティティを確定するステップと、
    前記少なくとも第2のプール・エリア内で少なくとも一つのユーザ・プレーン・エンティティが前記マルチキャスト・サービスをサーブしている場合には、前記少なくとも第2のプール・エリア内で前記マルチキャスト・サービスをサーブしている前記少なくとも一つのユーザ・プレーン・エンティティのうちの一つを前記第2のユーザ・プレーン・エンティティとして任意に選択するステップと、
    を含んでなる、請求項11に記載のモビリティ管理方法。
  13. 前記マルチキャスト・サービスがそれを介して提供される前記ユーザ・プレーン・エンティティを切り替える前記ステップは、
    前記第2のユーザ・プレーン・エンティティの任意選択を適応的に変えたときは、前記適応的に任意選択された第2のユーザ・プレーン・エンティティを前記サービス・プロバイダに通知する(405)ステップを含んでなる、
    請求項11または請求項12に記載のモビリティ管理方法。
  14. 前記マルチキャスト・サービスがそれを介して提供される前記ユーザ・プレーン・エンティティを切り替える前記ステップは、
    前記第2のユーザ・プレーン・エンティティの任意選択を適応的に変えたときは、前記マルチキャスト・サービスに関する情報を含んでなる、サービス・コンテクスト・データを前記適応的に任意選択された第2のユーザ・プレーン・エンティティへ送信するステップを含んでなる、
    請求項11から請求項13のいずれかに記載のモビリティ管理方法。
  15. 前記少なくとも第2のプール・エリアの一つ内で前記マルチキャスト・サービスをサーブしている前記少なくとも一つのユーザ・プレーン・エンティティの一つが、前記第2のユーザ・プレーン・エンティティとして選択される場合には、前記マルチキャスト・サービスを提供するために前記第2のユーザ・プレーン・エンティティによって利用されているプライベートIPマルチキャスト・アドレスを、前記サービス・コンテクスト・データを受信時に、前記第2のユーザ・プレーン・エンティティから前記モビリティ管理エンティティへ送信するステップと、
    前記少なくとも第2のプール・エリアの一つ内で前記マルチキャスト・サービスをサーブしているユーザ・プレーン・エンティティは全くなく、前記任意に選択された第2のユーザ・プレーン・エンティティが確定される場合には、前記第2のユーザ・プレーン・エンティティによってプライベートIPマルチキャスト・アドレスを取得し、前記サービス・コンテクスト・データを受信時に、前記取得したプライベートIPマルチキャスト・アドレスを前記モビリティ管理エンティティへ送信するステップと、
    をさらに含んでなる、請求項13に記載のモビリティ管理方法。
  16. 前記第2のユーザ・プレーン・エンティティの前記プライベートIPマルチキャスト・アドレスまたは前記取得したプライベートIPマルチキャスト・アドレスを受信すると、前記モビリティ管理エンティティから、前記マルチキャスト・サービスの識別子と前記第2のユーザ・プレーン・エンティティの前記プライベートIPマルチキャスト・アドレスまたは前記取得したプライベートIPマルチキャスト・アドレスを前記第2のアクセス・ノードへ送信するステップをさらに含んでなる、
    請求項15に記載のモビリティ管理方法。
  17. 前記少なくとも第2のプール・エリアの一つ内で前記マルチキャスト・サービスをサーブしている前記少なくとも一つのユーザ・プレーン・エンティティの一つが、前記第2のユーザ・プレーン・エンティティとして選択される場合には、前記第2のユーザ・プレーン・エンティティから、前記サービス・コンテクスト・データを受信後に、前記マルチキャスト・サービスの識別子と前記プライベートIPマルチキャスト・アドレスを前記第2のアクセス・ノードへ送信するステップと、
    前記少なくとも第2のプール・エリアの一つ内で前記マルチキャスト・サービスをサーブしているユーザ・プレーン・エンティティは全くなく、前記任意に選択された第2のユーザ・プレーン・エンティティが確定される場合には、前記第2のユーザ・プレーン・エンティティから、前記プライベートIPマルチキャスト・アドレスを取得後に、前記マルチキャスト・サービスの識別子と前記プライベートIPマルチキャスト・アドレスを前記第2のアクセス・ノードへ送信するステップと、
    をさらに含んでなる、請求項15に記載のモビリティ管理方法。
  18. 前記第1のアクセス・ノードは、前記第1のプール・エリアと前記少なくとも第2のプール・エリアと同時に少なくとも第3のプール・エリアにさらに割り当てられていて、
    前記サービス・プロバイダからの前記少なくとも第2のプール・エリア内の個々のユーザ・プレーン・エンティティに関する情報を要求する前記ステップは、前記サービス・プロバイダからの前記少なくとも第3のプール・エリア内の個々のユーザ・プレーン・エンティティに関する情報を要求することをさらに含んでなり、
    前記任意選択ステップは、前記少なくとも第3のプール・エリアの各々につき、それぞれ、少なくとも第3のユーザ・プレーン・エンティティをさらに任意に選択する、
    請求項1から請求項17のいずれかに記載のモビリティ管理方法。
  19. 前記サービス・プロバイダからの前記少なくとも第2のプール・エリア内の個々のユーザ・プレーン・エンティティに関する情報を要求後に、前記任意選択ステップは実施される、請求項1に記載のモビリティ管理方法。
  20. 前記第1のアクセス・ノードから前記少なくとも第2のプール・エリアの一つに属する前記第2のアクセス・ノードへアクセス・ノード切替え完了後に、前記任意選択ステップは実施される、請求項1に記載のモビリティ管理方法。
  21. 第1のアクセス・ノードを介してサービス・プロバイダからマルチキャスト・サービスを受信するように移動端末をサーブする、第1のプール・エリアのモビリティ管理エンティティであり、前記第1のアクセス・ノードは第1のプール・エリアと少なくとも第2のプール・エリアに同時に割り当てられていて、前記マルチキャスト・サービスは、前記サービス・プロバイダと前記第1のアクセス・ノードの間で前記第1のプール・エリアの第1のユーザ・プレーン・エンティティを介して提供され、前記モビリティ管理エンティティは、
    前記移動端末の前記第1のアクセス・ノードへの接続に関する情報を受信器により受信後に、前記少なくとも第2のプール・エリア内の個々のユーザ・プレーン・エンティティに関する情報を求める要求を前記サービス・プロバイダへ送信するための送信器と、
    前記少なくとも第2のプール・エリア内の第2のユーザ・プレーン・エンティティを任意に選択するためのプロセッサと、を具備し、
    前記受信器は、前記第1のアクセス・ノードから前記少なくとも第2のプール・エリアの一つに属する第2のアクセス・ノードへの前記移動端末の切替えについての通知を受信するようにさらに適合され、
    前記送信器は、前記サービス・プロバイダと前記第2のアクセス・ノードまでの間で前記マルチキャスト・サービスがそれを介して提供される前記ユーザ・プレーン・エンティティを前記第1のプール・エリア内の前記第1のユーザ・プレーン・エンティティから前記少なくとも第2のプール・エリアの一つに属する前記任意に選択された第2のユーザ・プレーン・エンティティへ切り替えるための切替え通知を前記サービス・プロバイダと任意に選択された第2のユーザ・プレーン・エンティティへ送信するようにさらに適合される、
    モビリティ管理エンティティ。
  22. 前記プロセッサは、前記移動端末が前記第1のアクセス・ノードへ接続直後、前記サービス・プロバイダからの前記少なくとも第2のプール・エリア内の個々のユーザ・プレーン・エンティティに関する情報を要求する前に、前記少なくとも第2のプール・エリア内の前記第2のユーザ・プレーン・エンティティを任意に選択する、請求項21に記載のモビリティ管理エンティティ。
  23. 前記プロセッサは、前記サービス・プロバイダからの前記少なくとも第2のプール・エリア内の個々のユーザ・プレーン・エンティティに関する情報を要求後に、前記少なくとも第2のプール・エリア内の前記第2のユーザ・プレーン・エンティティを任意に選択する、請求項21に記載のモビリティ管理エンティティ。
  24. 前記プロセッサは、前記第1のアクセス・ノードから前記少なくとも第2のプール・エリアに属する前記第2のアクセス・ノードへアクセス・ノード切替え完了後に、前記少なくとも第2のプール・エリア内の前記第2のユーザ・プレーン・エンティティを任意に選択する、請求項21に記載のモビリティ管理エンティティ。
  25. 前記プロセッサは、前記少なくとも第2のプール・エリアの識別子を含んでなる接続完了メッセージを前記移動端末または前記第1のアクセス・ノードから受信時に、前記第1のアクセス・ノードを少なくとも二つのプール・エリアに同時に割り当てられているノードとして識別するようにさらに適合される、請求項21または請求項22に記載のモビリティ管理エンティティ。
  26. 前記送信器は、前記任意に選択された第2のユーザ・プレーン・エンティティに関する情報を、情報を求める前記要求と共に、前記サービス・プロバイダへ送信するようにさらに適合される、請求項21から請求項25のいずれかに記載のモビリティ管理エンティティ。
  27. 前記プロセッサは、前記少なくとも第2のプール・エリア内の個々のユーザ・プレーン・エンティティに関する要求情報に応じて、前記第2のユーザ・プレーン・エンティティの任意選択をさらに適応的に変える、請求項21から請求項26のいずれかに記載のモビリティ管理エンティティ。
  28. 請求項12から請求項14のうちのいずれか一つ、請求項16または請求項18に記載の前記方法の前記各ステップを実行するための、または前記各ステップに関与するための手段をさらに具備する、請求項27に記載のモビリティ管理エンティティ。
  29. サービス・プロバイダと第1のプール・エリア内の第1のアクセス・ノードの間で移動端末へ向けたマルチキャスト・サービスを提供するためのユーザ・プレーン・エンティティであり、前記第1のアクセス・ノードは第1のプール・エリアと少なくとも第2のプール・エリアに同時に割り当てられていて、請求項1から請求項20のうちのいずれか一つに記載の前記方法の前記各ステップを実行するための、または前記各ステップに関与するための手段を具備するユーザ・プレーン・エンティティ。
  30. 第1のアクセス・ノードを介してマルチキャスト・サービスを移動端末へ提供するためのサービス・プロバイダであり、前記第1のアクセス・ノードは第1のプール・エリアと少なくとも第2のプール・エリアに同時に割り当てられていて、前記マルチキャスト・サービスは、前記サービス・プロバイダと前記第1のアクセス・ノードの間で前記第1のプール・エリアの第1のユーザ・プレーン・エンティティを介して提供され、前記移動端末はモビリティ管理エンティティによってサーブされ、
    前記少なくとも第2のプール・エリア内の個々のユーザ・プレーン・エンティティに関する情報を要求するための要求を前記モビリティ管理エンティティから受信するための受信器と、
    前記少なくとも第2のプール・エリア内の個々のユーザ・プレーン・エンティティに関する前記情報を前記モビリティ管理エンティティへ送信するための送信器と、
    を具備するサービス・プロバイダ。
  31. 前記受信器は、前記少なくとも第2のプール・エリア内のあるユーザ・プレーン・エンティティであり、前記モビリティ管理エンティティによって任意に選択されたユーザ・プレーン・エンティティに関する情報を受信するようにさらに適合される、請求項30に記載のサービス・プロバイダ。
  32. 前記サービス・プロバイダは、請求項1から請求項20のいずれかに記載の前記方法の前記各ステップを実行するための、または前記各ステップに関与するための手段をさらに具備する、請求項30または請求項31に記載のサービス・プロバイダ。
  33. 請求項21から請求項28のいずれかに記載のモビリティ管理エンティティと、請求項29に記載のユーザ・プレーン・エンティティと、請求項30から請求項32のいずれかに記載のサービス・プロバイダと、のうち少なくとも1つを含んで構成される通信システム。
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