JP2010509791A - オーバレイネットワークノード - Google Patents
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Abstract
【課題】オーバレイネットワークシステムにおけるスケーラビリティを向上させ、ユーザに対して効率良くサービスを提供する。
【解決手段】例えば、モバイルノード110がマルチインタフェースの機能に関するサービスを受けようとして、特定のフローフィルタリングルールを含むアップデートメッセージをHA120に送信した場合、HA120は、そのフローフィルタリングルールを解釈し、CN180、190からのデータパケットを転送するHA160、CN190からのデータパケットを転送するHA150、CN1100からのデータパケットを転送するHA140を特定して、各HAにとって有用な情報を含むメッセージを選択的に送信する一方、情報を送信する必要がないと判断された他のオーバレイネットワークノードに対しては、メッセージの送信を行わない。
【選択図】図1
【解決手段】例えば、モバイルノード110がマルチインタフェースの機能に関するサービスを受けようとして、特定のフローフィルタリングルールを含むアップデートメッセージをHA120に送信した場合、HA120は、そのフローフィルタリングルールを解釈し、CN180、190からのデータパケットを転送するHA160、CN190からのデータパケットを転送するHA150、CN1100からのデータパケットを転送するHA140を特定して、各HAにとって有用な情報を含むメッセージを選択的に送信する一方、情報を送信する必要がないと判断された他のオーバレイネットワークノードに対しては、メッセージの送信を行わない。
【選択図】図1
Description
本発明は、IP(Internet Protocol:インターネットプロトコル)ネットワークなどのパケット交換型データ通信ネットワークを抽象化するオーバレイネットワーク(overlay network)のノードとして機能するオーバレイネットワークノードに関する。
現在、ユーザにとって、移動しながらインターネットへの接続性を維持できることが重要な要件となってきている。特に、ユーザがどのような場所に移動しても、常にインターネットに接続できる状態が求められている。ユーザがネットワーク間を移動する際にはIPアドレスを変更しなければならないが、このアドレス変更に係る課題は、モバイルIPの導入によって解決されている。
また、IETF(Internet Engineering Task Force)のMonami6(Mobile Nodes and Multiple Interfaces in IPv6)ワーキンググループでは、マルチインタフェースのモバイルノードに対して、そのマルチモードの特性を十分に活用できるような機能を提供するための議論が進められている。
マルチインタフェースのモバイルノードは、そのインタフェースで取得した複数の気付アドレスをホームエージェントに登録することが可能である。複数の気付アドレス登録によって、ホームエージェントは、モバイルノードが複数のルートを経由して到達可能であることを把握できるようになる。
この技術を実現することによって、モバイルノードは、データパケットを受信したい場所を指定することができるようになる。また、データパケットのストリーム(フローと呼ばれる)に関して、送信すべきあて先となる気付アドレスを指定したルールを定めることも可能である。
また、IETFでは並行して、モバイルIPを使用したモバイルノードの移動に伴って、データパケットの伝送経路を最適化する手法を提供するための議論も進められている。なお、この最適化とは、様々なレベルや様々な形式に従って行われるものであり、例えば、送信者と受信者との間のエンドトゥーエンドの最適化に関しては、モバイルIPの基本的な標準規格において既に議論されている。一方、例えば、モバイルルータ又はモバイルノードとホームエージェントとの間の最適化に関しては、IETFの様々なワーキンググループにおいて議論が進められている。
また、下記の非特許文献1には、オーバレイネットワーク内で行われる最適化に関する手法(グローバルHAHAと呼ばれる技術)が提案されている。非特許文献1で提案されている手法では、地理的に分散して配置されている協働ルータのネットワークを使用して、エンドユーザに透過(transparent)な経路最適化が実現される。
まず、ユーザのモバイルノードが、ホームエージェントにバインディング情報の登録を行う。そして、ホームエージェントは、地理的に分散して配置されたオーバレイネットワーク内の他のホームエージェントに対して、このバインディング情報を配信し、その結果、他のホームエージェントもモバイルノードのプロキシホームエージェントとして機能できるようになる。
モバイルノードから送受信されるデータパケットは、送信元ノードに最も近いプロキシホームエージェントによって受信(intercept)され、カプセル化又はデカプセル化された後、あて先ノードに最も近い別のプロキシホームエージェントにトンネルされる。このように、送信元ノードからオリジナルのホームエージェント(モバイルノードがバインディング情報の登録を行ったホームエージェント)を経由してあて先ノードに届く経路とは対照的に、送信元ノードとあて先ノードとの間において、データパケットのパスは最適化される。
また、下記の特許文献1には、モバイルノードが動作していない場合には、そのモバイルノードに関する情報は、オーバレイネットワーク内の他のホームエージェントに伝搬されないようにする技術が開示されている。
また、下記の特許文献2には、ホームエージェント、ホームエージェントのコントローラ及びバックアップ装置によって構成されたシステムにおいて、すべてのコントローラやバックアップ装置(バックアップのホームエージェント)に対して、ホームエージェントが有する情報がマルチキャスティングされることによって、バックアップのホームエージェントに動作をシームレスに切り換えられるようにする技術が開示されている。
P. Thubert, et al., "Global HA to HA protocol", Internet Engineering Task Force Internet Draft: draft-thubert-nemo-global-haha-01.txt, Work-In-Progress, 15 Oct 2005.
しかしながら、オーバレイネットワークの範囲には限度があり、例えば国境や大陸を越えるようなオーバレイネットワークが必要とされる範囲及びスケールでは、Monami6の手法が持つスケーラビリティに関する問題が生じることになる。
マイクロプロセッサの能力が急速に向上してきており、ユーザはゲームや音声通信、データのダウンロードなどを同時に行って、モバイルノードが複数の通信相手と同時に通信を行うようになることが予想される。この場合には、各モバイルノードは、各フローの処理に関して様々なフローフィルタリングルールを設定することになる。しかしながら、各ユーザが複数のフローフィルタリングルールを有する可能性があるので、多数のユーザが存在する場合には、各ネットワークノードのメモリやルールの処理及び格納に関して非常に高い負荷がかかることになる。また、オーバレイネットワーク内において、1つのユーザ端末に関して複数の経路を分配する場合においても、同様のスケーラビリティに関する問題が起こる。このように、現在、オーバレイネットワークの最適化に関する手法は存在しているが、オーバレイネットワークにおいてフローフィルタリングサービスを提供する際の問題の解決策は存在していない。
また、特許文献1に開示されている技術によれば、モバイルノード数が増大するにつれてオーバレイネットワークノードのフローフィルタリングに係る負荷が飛躍的に増大してしまうという問題をある程度軽減することが可能となるが、実際には、大多数のモバイルノードは動作しており、サービスをリクエストしている。したがって、実際の運用を考慮した場合には、特許文献1に開示されている技術では、あまり有益な効果は実現されない。
また、特許文献2に開示されている技術は、オーバレイネットワークの動作にとっては有益であるが、各ホームエージェントにおける過剰な情報量によって生じる負荷を軽減することはできない。
上記の問題を解決するため、本発明は、オーバレイネットワークシステムにおけるスケーラビリティを向上させ、ユーザに対して効率良くサービスを提供できるようにすることを目的とする。また、本発明は、特にフローフィルタリングサービスを提供しているオーバレイネットワークに対して、複数のフローを利用することが可能なマルチノードからフローフィルタリングルールがアップデートされた場合に、オーバレイネットワークで伝送されるメッセージ数の低減や、オーバレイネットワークノードのリソース(メモリや処理負荷)の節約を実現することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明のオーバレイネットワークノードは、所定のネットワークの上位に形成されているオーバレイネットワークに属しており、特定のオーバレイネットワークサービスに係る機能を有するオーバレイネットワークノードであって、
特定のオーバレイネットワークサービスを受ける所定のエンドノードが前記特定のオーバレイネットワークサービスに係る機能をリクエストしている旨を示すメッセージを、前記所定のエンドノード又は他のオーバレイネットワークノードから受信する手段と、
前記メッセージに含まれる情報を参照して、前記エンドノードからのリクエストを解釈する手段と、
前記エンドノードからのリクエストの解釈結果に基づいて、前記メッセージに含まれる情報を配布する必要があるオーバレイネットワークノードを選択する手段と、
選択された前記オーバレイネットワークノードに対して前記メッセージに含まれる情報を送信する手段とを、
有する。
この構成により、オーバレイネットワークノード間で不要なメッセージ(送信先にとって無用な情報を含むメッセージ)の数が低減されるようになり、オーバレイネットワークシステムにおけるスケーラビリティを向上させ、ユーザに対して効率良くサービスを提供することが可能となる。
特定のオーバレイネットワークサービスを受ける所定のエンドノードが前記特定のオーバレイネットワークサービスに係る機能をリクエストしている旨を示すメッセージを、前記所定のエンドノード又は他のオーバレイネットワークノードから受信する手段と、
前記メッセージに含まれる情報を参照して、前記エンドノードからのリクエストを解釈する手段と、
前記エンドノードからのリクエストの解釈結果に基づいて、前記メッセージに含まれる情報を配布する必要があるオーバレイネットワークノードを選択する手段と、
選択された前記オーバレイネットワークノードに対して前記メッセージに含まれる情報を送信する手段とを、
有する。
この構成により、オーバレイネットワークノード間で不要なメッセージ(送信先にとって無用な情報を含むメッセージ)の数が低減されるようになり、オーバレイネットワークシステムにおけるスケーラビリティを向上させ、ユーザに対して効率良くサービスを提供することが可能となる。
さらに本発明のオーバレイネットワークノードは、上記の構成に加えて、選択された前記オーバレイネットワークノードにとって必要となる情報を前記メッセージに含まれる情報から選別する手段を有し、
選択された前記オーバレイネットワークノードに対して、前記メッセージに含まれる情報から選別された情報を送信するように構成されている。
この構成により、情報のアップデートが行われるべきオーバレイネットワークノードの特定に加えて、特定されたオーバレイネットワークノードのそれぞれにおいて、どの情報が必要となるかの選別が行われて、適切なオーバレイネットワークノードに必要最小限の情報のみが伝搬されるようになる。
選択された前記オーバレイネットワークノードに対して、前記メッセージに含まれる情報から選別された情報を送信するように構成されている。
この構成により、情報のアップデートが行われるべきオーバレイネットワークノードの特定に加えて、特定されたオーバレイネットワークノードのそれぞれにおいて、どの情報が必要となるかの選別が行われて、適切なオーバレイネットワークノードに必要最小限の情報のみが伝搬されるようになる。
さらに本発明のオーバレイネットワークノードは、上記の構成に加えて、前記特定のオーバレイネットワークサービスを受けるエンドノードから送信される前記メッセージが、マルチインタフェースの機能に関するサービスをリクエストするメッセージであり、データパケットフローの処理方法を指定するフローフィルタリングルールが含まれている。
この構成により、マルチインタフェースの機能に関するサービスにおいて、オーバレイネットワーク内でのフローフィルタリングルールの伝搬を効率良く行うことが可能となる。
この構成により、マルチインタフェースの機能に関するサービスにおいて、オーバレイネットワーク内でのフローフィルタリングルールの伝搬を効率良く行うことが可能となる。
さらに本発明のオーバレイネットワークノードは、上記の構成に加えて、前記データパケットフローがインデックスによって管理され、前記データパケットフローを特定するインデックス値と、前記インデックス値によって特定される前記データパケットフローの処理方法を指定するフローフィルタリングルールとが前記メッセージに含まれている。
この構成により、特に、インデックスベースのフローフィルタリングプロトコルが使用される場合に、本発明を容易に組み込むことが可能となる。
この構成により、特に、インデックスベースのフローフィルタリングプロトコルが使用される場合に、本発明を容易に組み込むことが可能となる。
さらに本発明のオーバレイネットワークノードは、上記の構成に加えて、前記メッセージに含まれる前記フローフィルタリングルールを前記オーバレイネットワークで実行する際に影響を受ける前記オーバレイネットワークノードに対して、前記フローフィルタリングルールを提供するように構成されている。
この構成により、必要最小限のフローフィルタリングルールに関する情報のみがオーバレイネットワーク内で伝搬され、オーバレイネットワークを構成する各オーバレイネットワークノードが、自身に必要なフローフィルタリングルールに関する情報のみを保持するようになり、オーバレイネットワークの効率化が実現される。
この構成により、必要最小限のフローフィルタリングルールに関する情報のみがオーバレイネットワーク内で伝搬され、オーバレイネットワークを構成する各オーバレイネットワークノードが、自身に必要なフローフィルタリングルールに関する情報のみを保持するようになり、オーバレイネットワークの効率化が実現される。
さらに本発明のオーバレイネットワークノードは、上記の構成に加えて、前記メッセージに含まれる前記フローフィルタリングルールを実行するために、追加の経路情報が必要か否かを判断する手段を有する。
この構成により、必要最小限の経路情報のみを有している場合であっても、フローフィルタリングルールのアップデートに応じて必要となる経路情報を判断することが可能となる。
この構成により、必要最小限の経路情報のみを有している場合であっても、フローフィルタリングルールのアップデートに応じて必要となる経路情報を判断することが可能となる。
さらに本発明のオーバレイネットワークノードは、上記の構成に加えて、前記特定のオーバレイネットワークサービスを受けるエンドノードから送信される前記メッセージが、QoS保証サービスをリクエストするメッセージである。
この構成により、例えば、QoS保証が必要なパスに沿ったオーバレイネットワークノードにのみ、モバイルノードからのリクエストが伝搬され、リソース予約が行われるようになる。
この構成により、例えば、QoS保証が必要なパスに沿ったオーバレイネットワークノードにのみ、モバイルノードからのリクエストが伝搬され、リソース予約が行われるようになる。
さらに本発明のオーバレイネットワークノードは、上記の構成に加えて、前記特定のオーバレイネットワークサービスを受けるエンドノードから送信される前記メッセージが、前記エンドノードへのパケット伝送経路を複数設定するようにリクエストしている旨を示すメッセージである。
この構成により、複数のパケット伝送経路を登録することが可能なサービスにおいて、オーバレイネットワーク内でのパケット伝送を効率良く行うことが可能となるとともに、オーバレイネットワーク全体におけるパケット伝送経路に関する情報の格納リソースを節約できるようになる。
この構成により、複数のパケット伝送経路を登録することが可能なサービスにおいて、オーバレイネットワーク内でのパケット伝送を効率良く行うことが可能となるとともに、オーバレイネットワーク全体におけるパケット伝送経路に関する情報の格納リソースを節約できるようになる。
さらに本発明のオーバレイネットワークノードは、上記の構成に加えて、前記メッセージに含まれる前記エンドノードへの複数のパケット伝送経路の一部又は全部を選択的に分配する前記オーバレイネットワークノードを決定し、決定された前記オーバレイネットワークノードに対して、それぞれが対応する前記複数のパケット伝送経路の一部又は全部に関する情報を提供するように構成されている。
この構成により、各オーバレイネットワークノードが、エンドノードへの複数のパケット伝送経路に関する冗長な情報を保持するのではなく、エンドノードへのパケット伝送経路に関する必要最小限の情報を保持できるようにすることによって、オーバレイネットワークの効率化が実現される。
この構成により、各オーバレイネットワークノードが、エンドノードへの複数のパケット伝送経路に関する冗長な情報を保持するのではなく、エンドノードへのパケット伝送経路に関する必要最小限の情報を保持できるようにすることによって、オーバレイネットワークの効率化が実現される。
また、上記の目的を達成するため、本発明のオーバレイネットワークノードは、所定のネットワークの上位に形成されているオーバレイネットワークに属しており、特定のオーバレイネットワークサービスに係る機能を有するオーバレイネットワークノードであって、
特定のオーバレイネットワークサービスを受ける所定のエンドノードが前記特定のオーバレイネットワークサービスに係る機能をリクエストしている旨を示すメッセージを前記所定のエンドノードから受信する手段と、
前記メッセージに含まれる情報を所定のオーバレイネットワークノードに送信する手段とを、
有する。
この構成により、オーバレイネットワークノード間で不要なメッセージ(送信先にとって無用な情報を含むメッセージ)の数が低減されるようになり、オーバレイネットワークシステムにおけるスケーラビリティを向上させ、ユーザに対して効率良くサービスを提供することが可能となる。
特定のオーバレイネットワークサービスを受ける所定のエンドノードが前記特定のオーバレイネットワークサービスに係る機能をリクエストしている旨を示すメッセージを前記所定のエンドノードから受信する手段と、
前記メッセージに含まれる情報を所定のオーバレイネットワークノードに送信する手段とを、
有する。
この構成により、オーバレイネットワークノード間で不要なメッセージ(送信先にとって無用な情報を含むメッセージ)の数が低減されるようになり、オーバレイネットワークシステムにおけるスケーラビリティを向上させ、ユーザに対して効率良くサービスを提供することが可能となる。
さらに本発明のオーバレイネットワークノードは、上記の構成に加えて、前記所定のオーバレイネットワークノードが、前記モバイルノードからの前記特定のオーバレイネットワークサービスに係る機能のリクエストを処理するようにあらかじめ定められているオーバレイネットワークノード、又は、前記モバイルノードのプライマリホームエージェントである。
この構成により、特定のオーバレイネットワークサービスに係る機能に関するモバイルノードからのリクエストを管理するオーバレイネットワークノードを容易に特定することが可能となる。
この構成により、特定のオーバレイネットワークサービスに係る機能に関するモバイルノードからのリクエストを管理するオーバレイネットワークノードを容易に特定することが可能となる。
本発明は、上記の構成を有しており、オーバレイネットワークシステムにおけるスケーラビリティを向上させ、ユーザに対して効率良くサービスを提供することができるという効果を有している。また、本発明は、特にフローフィルタリングサービスを提供しているオーバレイネットワークに対して、複数のフローを利用することが可能なマルチノードからフローフィルタリングルールがアップデートされた場合に、オーバレイネットワークで伝送されるメッセージ数の低減や、オーバレイネットワークノードのリソース(メモリや処理負荷)の節約を実現することができるという効果を有している。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施の形態におけるネットワーク構成の一例を示す図である。図1に図示されているネットワーク構成において、グローバルネットワーク100上に構成されたオーバレイネットワーク(overlay network)には、複数のホームエージェント(HA120、130、140、150、160、170)が存在している。また、モバイルノード110は、このオーバレイネットワークのサービスに加入済みの状態にある。
これらのホームエージェントは、標準のIPv6やMIPv6などの機能に加えて、Monami6に係る機能(Monami6における複数の気付アドレスの登録機能、データフローフィルタリング機能)や、オーバレイネットワーク上における経路最適化機能などを実装している。
また、図1において、モバイルノード110は、3つのコレスポンデントノード(CN:Correspondent Node)180、190、1100からデータストリームを受信している。また、CN190は、オーバレイネットワークへの接続に2つのパス191、192を有している。
モバイルノード110は、Monami6のプロトコルスタックを使用して、パス111、112を利用するインタフェースを登録することが可能である。また、モバイルノード110は、CN180、190、1100からのデータストリームをどのように転送させたいかを指定することも可能である。例えば、モバイルノード110は、図1に図示されているように、CN180からのデータストリームに関しては、HA160からのパス161及びHA120からのパス111を経由するように指定し、CN190からのデータストリームは、HA160からHA120を経由するパス161及びパス111、HA160からHA130を経由するパス162及びパス112、HA150からHA130を経由するパス151及びパス112を指定し、CN1100からのデータストリームは、HA140からHA120へのパス141及びパス111を指定することが可能である。
ここでは、モバイルノード110が、CN180、1100からのデータストリームをパス111で転送させ、CN190からのデータストリームをパス112で転送させるようにする場合を考える。
従来の技術では、モバイルノード110は、HA120へのパス111、HA130へのパス112のどちらかを経由してオーバレイネットワークにバインディングアップデートメッセージを送信する。このバインディングアップデートメッセージは、複数の気付アドレスの登録をリクエストするものであり、さらに、フローフィルタリングルールが含まれていてもよい。
また、従来の技術において、例えば、HA120がバインディングアップデートメッセージを受信した場合、HA120は、バインディングアップデートメッセージが正常な状態であることを検証し、モバイルノード110の複数の気付アドレス及びフローフィルタリングルールの情報のセットをオーバレイネットワーク内にブロードキャストする。
各モバイルノードのフローフィルタリングルールの量は膨大なので、この結果、1つのホームエージェント当たりの消費リソースは膨大な量となる。例えば、ホームエージェントは、オーバレイネットワークに加入しているすべてのモバイルノードのフローフィルタリングルールを格納する必要があり、フローフィルタリングルールの長いリストに基づいてすべてのデータパケットのチェックを行うための処理時間を費やす必要がある。
一方、本発明によれば、本発明に係る動作を理解しているHAが、適切なHAのみを選択し、選択されたHAに対してモバイルノードからのフローフィルタリングルールのアップデートを行うことが可能となる。本発明の動作によれば、例えば図1において、CN180に関連するフローフィルタリングルールのアップデートがHA160でのみ行われる。また同様に図1において、CN190に関連するフローフィルタリングルールのアップデートはHA150、160だけで行われ、CN1100に関連するフローフィルタリングルールのアップデートはHA140だけで行われる。
また、HA120が本発明に係る動作を実行してバインディングアップデートメッセージを受信する場合には、HA120は、まず、受信したバインディングアップデートメッセージが正常な状態であることを検証する。そして、モバイルノード110に関する複数の気付アドレスの情報は、例えば既存の従来の技術に従って、オーバレイネットワークに伝送される。
次に、HA120は、モバイルノード110からリクエストされたフローフィルタリングルールを精査して、オーバレイネットワーク内のどのHAがそのリクエストに関連しているか(そのフローフィルタリングルールのアップデートが行われるべきHA)を判断する。例えば、モバイルノード110とCN190と間の通信に対しては、各フローフィルタリングルールに関して1つ以上のHA(例えばHA150又はHA160)が存在している可能性がある。そして、HA120は、関連するHA(例えば、HA140、150、160)に対して、対応する各フローフィルタリングルールをアップデートする。
次に、本発明の動作に使用される新たなメッセージについて説明する。なお、新たなメッセージが必ずしも必要となるわけではなく、実際の運用に基づいて、新たなメッセージを使用するか否かを決めることが可能である。以下に説明するメッセージには、本発明に係る動作に必要となる重要な情報要素が含まれる。なお、これらのメッセージは、その目的や効果が実現可能な限りにおいて、例えばモバイルIPやICMP(Internet Control and Management Protocol)などの既存のプロトコルメッセージと統合されたり、あるいは置き換えられたりしてもよい。また、本発明は、Monami6のフローフィルタリングプロトコルや、同様の動作を実現する他のフローフィルタリングプロトコルによって規定されているアップデートメッセージを再利用してもよい。なお、ここでは説明を省略するが、どのようなメッセージに統合されたり再利用されたりした場合であっても、以下に説明するメッセージの目的や構造(包含される情報)は基本的には変わらない。
図2は、本発明の実施の形態における通知メッセージに含まれる情報の一例を模式的に示す図である。図2には、通知メッセージのフォーマットが図示されている。
この通知メッセージは、モバイルノード110によって要求されるフローフィルタリングルールの一部又は全体を、あるオーバレイネットワークノードから別のオーバレイネットワークノードに伝送するために使用される。通知メッセージは通常、モバイルノード110のセントラルコントローラ(例えば、モバイルノードのプライマリHA)に送信されるか、あるいはコントローラノードのマルチキャストグループに送信されるが、オーバレイネットワーク全体にブロードキャストされてもよい。
図2において、通知メッセージタイプフィールド200(図2には通知メッセージタイプと記載)は、このメッセージが通知メッセージであることを示すために使用される。また、ペイロードフィールド210(図2にはペイロードと記載)は可変長であり、このペイロードフィールド210には、モバイルノード110からリクエストされたフローフィルタリングルールが含まれる。
なお、実施の際には、既存のフローフィルタリングプロトコルのメッセージを再利用して通知メッセージを実現することも可能である。しかしながら、このメッセージの受信者がメッセージに含まれるルールを記録できない場合(メッセージの受信者がこのメッセージに含まれているルールを正確に把握できない場合)に、その受信者が更なる動作を行う必要がある旨を通知する形式にする必要がある。特に、このメッセージの受信者は、本発明に係る動作を始動して、例えば包含されているフローフィルタリングルールを把握できる形式の通知メッセージをリクエストしてもよい。
また、本発明に係る動作を実施するためには、ホームエージェントに対して新たな機能がいくつか導入される必要がある。図3は、本発明の実施の形態におけるホームエージェントの機能を示すブロック図である。図3には、本発明に係るホームエージェントが必要な機能が機能ブロックとして図示されている。
下位レイヤインタフェース300には、1つ又は複数の物理ネットワークアクセスカードや、そのドライバ及びソフトウェアAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース:Application Programming Interface)が含まれている。ネットワークに入出力されるメッセージは、下位レイヤインタフェース300を経由して各プロトコルスタックに渡される。例えば、オーバレイネットワークプロトコル処理部310にはパス301を経由して、フローフィルタリングプロトコル処理部320にはパス302を経由してメッセージが渡される。なお、ここでは、フローフィルタリングプロトコルスタックであるフローフィルタリングプロトコル処理部320に、一部のMonami6機能(Monami6のフローフィルタリング機能)が含まれているとする。
また、フローマネージャ330は、本発明に係る主な動作を行う機能を有するエンティティである。フローマネージャ330は、オーバレイネットワークプロトコル処理部310からパス311を通じて、フローフィルタリングプロトコル処理部320からパス321を通じて、それぞれ本発明に係るメッセージを受信する。また、フローマネージャ330は、パス331を通じてポリシエンジン340に接続されている。なお、ポリシエンジン340は、リモートサイト上に存在していてもよい。
オーバレイネットワークのホームエージェントがモバイルノード110からフローフィルタリングルールを受信した場合、あるいは図2に図示されている通知メッセージを受信した場合に、フローマネージャ330の動作が開始される。フローマネージャ330は、オーバレイネットワークに属するホームエージェントのうちのどれがアップデートされる必要があるかを特定するため、各フローフィルタリングルールを精査する。そして、フローマネージャ330は、適切なフローフィルタリングプロトコルを使用して、関連するフローフィルタリングルールによって、選択されたホームエージェント又は関連するフローフィルタリングルールを有するエージェントのアップデートを行う。
また、フローマネージャ330は、あるプロトコルから別の種類のプロトコルにフローフィルタリングルールを書き換えることができるように構成されてもよい。なお、この書き換えは、ポリシや能力などの理由によって行われてもよく、あるいは、選択されたホームエージェントにおいてそのフローフィルタリングプロトコル320(変換前のプロトコル)がサポートされていないことを理由としてもよい。
また、Monami6のフローフィルタリングプロトコルの動作の一例として、モバイルノード110が、3つのCN(CN180、190、1100)のそれぞれに対して1つずつ、3つのフローフィルタリングルールを送信する場合が起こり得る。この場合には、各CNのアドレスを使用することで、ルールに基づいてターゲットフローが特定される。
なお、フローマネージャ330は、まずパス331を通じてポリシエンジン340に問い合わせを行い、例えば上述の動作を開始するか否か、あるいは通常の方法で情報をブロードキャストするか否かなどの動作の方針を決定してもよい。ここで、本発明が用いられるべきであるとポリシエンジン340が決定した場合には、フローマネージャ330は、パス332を通じて情報サービス(Information Service)350を使用し、関連したオーバレイネットワークのホームエージェントに関する質問を行ってもよい。
ここで、情報サービス350からは、CN1100に関してはHA140が使用されるべきであり、CN190に関してはHA150、160が使用されるべきであり、CN180に関してはHA160が使用されるべきであるという返答が得られる可能性がある。このとき、フローマネージャ330は、HA140、150、160のそれぞれに対してフローフィルタリングルールを通知するメッセージを作成、送信するように、パス321を通じてフローフィルタリングプロトコル処理部320に指示を行う。一連の処理が完了した後、このホームエージェントがCNに関して選択されたホームエージェントではない場合には、このホームエージェントはモバイルノード110からのフローフィルタリングルールを保持しておく必要はなく、モバイルノード110からのフローフィルタリングルールは破棄される。
また、ポリシエンジン340は、特定のフローフィルタリングルールに関して、アップデートされるべきホームエージェントの選択処理を行うためのルールやポリシのローカルリポジトリ又はリモートリポジトリである。また、情報サービス350は、ネットワークトポロジやネットワーク特性などの静的又は準静的なネットワーク情報を提供するためのローカル又はリモートデータベースである。なお、リモートの情報サービスは、例えばIEEE802.21の技術に導入されている。
また、図4は、本発明の実施の形態におけるホームエージェントの動作の一例を示すフローチャートである。図4には、本発明に係るホームエージェントの動作の概要が示されている。
図4に図示されているフローチャートでは、初期状態としてホームエージェントがアイドル状態(ステップS400)の場合を想定する。ホームエージェントは、フローフィルタリングの機能を要求するメッセージをモバイルノード110から受信すると、このメッセージの正当性及び真正性に関して検証を行った後、このメッセージに含まれているフローフィルタリングルールを抽出する(ステップS410)。
次に、ホームエージェントは、正しい動作手順(例えば、本発明に係る動作を行うべきか否か)に関してポリシエンジン340に問い合わせを行う。例えば、ホームエージェントが本発明に係る動作を実行することがポリシによって定められている場合には、ホームエージェントは、各フローフィルタリングルールを検査して、影響を受けるオーバレイネットワークノードを決定する(ステップS420)。なお、このとき、さらに情報サービス350に格納されている情報を参照して、影響を受けるオーバレイネットワークノードを決定することも可能である。
なお、ステップS420では、CN若しくはモバイルノードからのパケットをオーバレイネットワーク外部から受信するオーバレイネットワークノード、及び、そのCN側とモバイルノード側のオーバレイネットワークノード間を(パケット転送のために)つなぐオーバレイネットワークノードなどの、オーバレイネットワーク内でフローフィルタリングルールに該当するデータストリームのパケットを経由させるオーバレイネットワークノードが、影響を受けるオーバレイネットワークノードとして特定される。
そして、ステップS420で決定された影響を受けるオーバレイネットワークノードと、その関連するフローフィルタリングルールとのリストを取得した後、ホームエージェントは、関連したネットワークノード(すなわち、影響を受けるオーバレイネットワークノード)に関してのみ、関連するフローフィルタリングルールのアップデートを行う(ステップS430)。そして、処理が完了した後、ホームエージェントは、オリジナルのメッセージ(ステップS410でモバイルノードから受信したメッセージ)を必要に応じて破棄するか、あるいは自身のアップデートに使用(特にすべての情報を自身のアップデートに使用する場合に関しては、後述のパーシステントホームエージェントにて説明する)して、アイドル状態(ステップS400)に戻る。
なお、図4に図示されているフローチャートでは、モバイルノード110からフローフィルタリングルールを受信したオーバレイネットワークのホームエージェントが、このフローフィルタリングルールに基づいてアップデートされるべきホームエージェント(ターゲットHA)を選択して、各ターゲットHAのアップデートに必要な情報を個別に含む通知メッセージを生成、送信する動作が示されている。
しかしながら、各モバイルノード110に対応するオーバレイネットワークノードを定めておき、あるモバイルノード110からフローフィルタリングルールを受信したオーバレイネットワークのホームエージェントは、まず、そのモバイルノード110に対応するオーバレイネットワークノードを特定して、モバイルノード110から受信したフローフィルタリングルール全体を転送し、モバイルノード110に対応するオーバレイネットワークノードにおいて、適切なターゲットHAの選択や、各ターゲットHAのアップデートが行われるようにすることも可能である。また、あるモバイルノード110からフローフィルタリングルールを受信したオーバレイネットワークのホームエージェントが適切なターゲットHAの選択や、各ターゲットHAのアップデートを自ら迅速に行うとともに、モバイルノード110に対応するオーバレイネットワークノードにモバイルノード110から受信したフローフィルタリングルール全体を転送してもよい。
図5は、本発明の実施の形態におけるネットワーク構成の一例を示す図である。図5に図示されているネットワーク構成は、図1に図示されているネットワーク構成とほぼ同一であるが、グローバルネットワーク100上に構成されたオーバレイネットワークには、さらにPHA(Persistent Home Agent:パーシステント(継続的な)ホームエージェント)510として機能するノードが配置されている。
PHA510は、あるモバイルノード(ここではモバイルノード110とする)に対応するネットワークノードであり、モバイルノード110のセントラルコントローラとして機能するノードである。なお、モバイルノード110のプライマリホームエージェントがPHA510として動作を行ってもよい。この構成により、モバイルノード110にとっては、ホームエージェントとして通信を行っているのはあくまでもPHA510であって、オーバレイネットワークに存在する他のホームエージェント(HA120、130、140、150、160、170)は、実際にはモバイルノード110からは認識されていない状態となる。なお、このようなモバイルノード110に対応するPHA510の配置は、従来の技術においても既に実現されている。
HA120又はHA130は、モバイルノード110からフローフィルタリングルールを含むメッセージを受信すると、まず、次に行うべき手順に関してポリシエンジン340に問い合わせを行う。このフローフィルタリングルールがパーシステントホームエージェントに送信されるべきものであるとポリシエンジン340によって判断されると、そのホームエージェントは、モバイルノード110のパーシステントホームエージェントを特定するための処理を行う。
そして、特定されたパーシステントホームエージェント(すなわち、PHA510)に対して送信される通知メッセージが作成される。図2に図示されているように、この通知メッセージはペイロードフィールド210を有しており、このペイロードフィールド210には、モバイルノード110から受信したフローフィルタリングルール全体が挿入される。この通知メッセージを受信したPHA510は、上述の処理(図4に図示されているフローチャートに基づく処理)に従って、通知メッセージに含まれるフローフィルタリングルールに係る処理を行い、その結果、関連するホームエージェントのみがアップデートされる。
なお、パーシステントホームエージェントは、例えばモバイルノード110のプライマリホームエージェントと同一の装置によって実現可能であるが、本発明に係るパーシステントホームエージェントの機能と、モバイルノード110のプライマリホームエージェントの機能とをそれぞれ別々に分けて配置することも可能である。
プライマリホームエージェントは、オーバレイネットワークプロトコル310によって既に割り当てられている可能性があるが、パーシステントホームエージェントがこのプライマリホームエージェントとは異なるエンティティによって実現される場合には、そのパーシステントホームエージェントの位置情報が、オーバレイネットワークにおいて取得できる必要がある。
モバイルノード110に対応するパーシステントホームエージェントの位置情報がオーバレイネットワークにおいて取得できるようにするためには、例えば、どのモバイルノードに対してもセントラルサーバがパーシステントホームエージェントとして機能すればよい。また、セントラルサーバが、モバイルノードとパーシステントホームエージェントとのマッピング情報を格納することで、セントラルサーバへの問い合わせによってモバイルノードとパーシステントホームエージェントとの対応が把握できるようにしてもよく、また、セントラルサーバが上記のマッピング情報をオーバレイネットワーク内にブロードキャストすることによって、すべてのオーバレイネットワークノードにマッピング情報を保持させるようにしてもよい。
上記のようなモバイルノードのパーシステントホームエージェントを配置する構成は、インデックスベースのフローフィルタリングプロトコル(Index-based Flow Filtering Protocol)が使用される場合に有用となる。これは、モバイルノードが、フローフィルタリングルールを明記するのではなく、インデックスの形式を使用してフローフィルタリングルールを逐次アップデートすることを意味している。
モバイルノード110は、例えば初めにCN180から到来するフローを特定し、そのフローに対して、単純な数値などによるインデックスを割り当てることによって、以降は、アップデートメッセージ又はメンテナンスメッセージ内にそのインデックスを使用することでフローを特定することができるようになる。このとき、以前は異なるホームエージェントでフローフィルタリングルールの処理が行われていた場合には、アップデートメッセージ又はメンテナンスメッセージを新たに受信したホームエージェントは、以前のフローフィルタリングルールがどこに存在しているのかを特定することができない。しかしながら、パーシステントホームエージェントを導入することによって、フローフィルタリングルールはいったんパーシステントホームエージェントに伝送されるようになり、インデックスベースの管理が行われる場合に懸念される問題が生じることはない。
以上のように、パーシステントホームエージェントを導入することで、本発明に係る上述の動作が可能となる。また、モバイルノードからメッセージを受信したホームエージェントが、通知メッセージを使用して、インデックスに関連付けられたアップデートをパーシステントホームエージェントに送信してもよい。この場合、パーシステントホームエージェントは、他の関連するオーバレイネットワークノードと同様に、パーシステントホームエージェント自身がローカルに保持しているフローフィルタリングルールをアップデートする機能を有している。
また、モバイルノードからメッセージを受信したホームエージェントが、パーシステントホームエージェントと通信を行い、インデックス化されたフローフィルタリングルールを取得してフローフィルタリングルールのアップデートを行った後に、パーシステントホームエージェント及び他の関連するホームエージェントにおけるフローフィルタリングルールのアップデートを行うようにしてもよい。
また、すべてのフローフィルタリングルールが、セントラルサーバに渡されて、セントラルサーバによって処理が行われるようにしてもよい。この場合、セントラルサーバは、フローフィルタリングルールを解釈したり配布したりする機能を有している。図5に図示されている構成では、PHA510がオーバレイネットワークのセントラルサーバとして機能していると仮定した場合、オーバレイネットワークを利用している任意のモバイルノードから受信したフローフィルタリングルールは、通知メッセージによって、まずPHA510に転送される。そして、PHA510は、上述した処理を行って、そのフローフィルタリングルールを解釈して、関連するHAを選択し、各HAにとって必要なフローフィルタリングルールを選択的に配信する。
また、本発明の更なる実施の形態において、上述のフローフィルタリングルールの選択的なアップデート方法と同様に、本発明を理解するHAが、複数のインタフェースを有するモバイルノードに関するオーバレイネットワーク内の経路を割り当てる(分配する:distribute)ことも可能である。
例えば、図1に図示されているように、モバイルノード110がその2つの可能な経路(パス111、112)を使用する旨を、オーバレイネットワークに通知しているとする。レガシのオーバレイネットワーク(従来の技術に係るオーバレイネットワーク)では、2つの経路(パス111、112)に関する情報は、オーバレイネットワーク内のすべてのホームエージェント(HA120、130、140、150、160、170)に伝搬される。すなわち、レガシのオーバレイネットワークでは、モバイルノード110が2つのパス111、112の使用が可能であるという情報は、オーバレイネットワーク全体に伝搬されることになる。
一方、本発明では、例えば、HA120がパス111、112に関するバインディングアップデートを受信した場合に、HA120は、各オーバレイネットワークノードに適した経路を選択的に決定して、通知(経路のアップデート)を行うことができる。なお、選択的な経路のアップデートの基準としては、コスト(費用)、リンク上における現在の負荷、利用可能な帯域幅やその他の任意の要件が参照される。
例えば、HA120、160、170にはパス111がアップデートされる一方、HA130、140、150にはパス112がアップデートされるような場合も考えられる。すなわち、本発明によれば、モバイルノード110が2つのパス111、112の使用が可能であっても、各オーバレイネットワークノードには経路情報が選択的にアップデートされ、各オーバレイネットワークノードは、結果的に不要となる情報を保持せずに済むようになる。
上述の実施の形態における選択的なフローフィルタリングルールの配布が行われている場合には、選択的な経路分配を行う際に、HA120は、既に設定されているフローフィルタリングルールの要件を考慮する必要がある。すなわち、例えばフローフィルタリングルールが設定されている経路が、選択的な経路分配によって不用意に削除されることは望ましいことではない。
このとき、HA120は、MN110のフローフィルタリングルールを既に把握していてもよく、あるいは、外部サーバや外部サービスに対して、MN110のフローフィルタリングルールに関する情報の問い合わせを行ってもよい。なお、このような情報の問い合わせ先としては、例えば上述のパーシステントホームエージェント(PHA510)などが挙げられる。
また、選択的なフローフィルタリングルール及び経路分配の両方の機能を有しているオーバレイネットワークノードがフローフィルタリングルールを受信した場合には、そのオーバレイネットワークノードは、モバイルノードに関する経路情報を不完全な状態で保持しているか否かをネットワークに問い合わせる処理を行ってもよい。なお、選択的な経路分配が行われている場合には、オーバレイネットワークノードは、モバイルノードに関する経路情報を部分的にしか保持していない可能性がある。この問い合わせも、例えば、外部サーバ又は外部サービスに対して行われてもよく、このような情報の問い合わせ先としては、例えば上述のパーシステントホームエージェント(PHA510)などが挙げられる。なお、受信したフローフィルタリングルールからモバイルノードの経路を推定してもよく、この場合には、必ずしもクエリが行われる必要はない。
図6は、本発明の更なる実施の形態におけるルールクエリメッセージに含まれる情報の一例を模式的に示す図である。図6には、ルールクエリメッセージのフォーマットが図示されている。
このルールクエリメッセージは、特定のモバイルノードに関するフローフィルタリングルールの問い合わせを行うために使用される。なお、ルールクエリメッセージは、モバイルノードに関するセントラルコントローラ(例えば、図5に図示されているパーシステントホームエージェント)や、コントローラノードのマルチキャストグループに送信されてもよく、あるいは、オーバレイネットワーク全体にブロードキャストされてもよい。
図6において、ルールクエリメッセージタイプフィールド600(図6にはルールクエリメッセージタイプと記載)は、このメッセージがルールクエリメッセージであることを示すために使用される。また、モバイルノード識別子フィールド610(図6にはモバイルノード識別子と記載)は、このクエリが関連している特定のモバイルノードを指定するために使用される。なお、既存のプロトコルメッセージを再利用したり拡張したりすることによって、ルールクエリメッセージを実現することも可能である。
また、図7は、本発明の更なる実施の形態におけるルールリプライメッセージに含まれる情報の一例を模式的に示す図である。図7には、ルールリプライメッセージのフォーマットが図示されている。
このルールリプライメッセージは、受信したルールクエリメッセージに対する応答の際に送信されるものであり、特定のモバイルノードに関するフローフィルタリングルールの問い合わせに対する結果を通知するためのものである。
図7において、ルールリプライメッセージタイプフィールド700(図7にはルールリプライメッセージタイプと記載)は、このメッセージがルールリプライメッセージであることを示すために使用される。また、モバイルノード識別子フィールド710(図7にはモバイルノード識別子と記載)は、この応答が関連している特定のモバイルノードを指定するために使用される。なお、モバイルノード識別子フィールド710には、ルールクエリメッセージのモバイルノード識別子フィールド610に対応した値が設定される。また、ルールペイロードフィールド720(図7にはルールペイロードと記載)は可変長であり、このルールペイロードフィールド720には、モバイルノードによって既にリクエストされているすべてのフローフィルタリングルールが含まれる。なお、既存のプロトコルメッセージを再利用したり拡張したりすることによって、ルールリプライメッセージを実現することも可能である。
また、図8は、本発明の更なる実施の形態における経路クエリメッセージに含まれる情報の一例を模式的に示す図である。図8には、経路クエリメッセージのフォーマットが図示されている。
この経路クエリメッセージは、特定のモバイルノードへの経路に関する問い合わせを行うために使用される。なお、経路クエリメッセージは、モバイルノードに関するセントラルコントローラ(例えば、図5に図示されているパーシステントホームエージェント)や、コントローラノードのマルチキャストグループに送信されてもよく、あるいは、オーバレイネットワーク全体にブロードキャストされてもよい。
図8において、経路クエリメッセージタイプフィールド800(図8には経路クエリメッセージタイプと記載)は、このメッセージが経路クエリメッセージであることを示すために使用される。また、モバイルノード識別子フィールド810(図8にはモバイルノード識別子と記載)は、このクエリが関連している特定のモバイルノードを指定するために使用される。なお、既存のプロトコルメッセージを再利用したり拡張したりすることによって、経路クエリメッセージを実現することも可能である。
また、図9は、本発明の更なる実施の形態における経路リプライメッセージに含まれる情報の一例を模式的に示す図である。図9には、経路リプライメッセージのフォーマットが図示されている。
この経路リプライメッセージは、受信した経路クエリメッセージに対する応答の際に送信されるものであり、特定のモバイルノードに関する経路の問い合わせに対する結果を通知するためのものである。
図9において、経路リプライメッセージタイプフィールド900(図9には経路リプライメッセージタイプと記載)は、このメッセージが経路リプライメッセージであることを示すために使用される。また、モバイルノード識別子フィールド910(図9にはモバイルノード識別子と記載)は、この応答が関連している特定のモバイルノードを指定するために使用される。なお、モバイルノード識別子フィールド910には、経路クエリメッセージのモバイル識別子フィールド810に対応した値が設定される。また、経路ペイロードフィールド920(図9には経路ペイロードと記載)は可変長であり、この経路ペイロードフィールド920には、この経路リプライメッセージの応答者が把握可能な特定のモバイルノードへのすべての経路が含まれる。なお、既存のプロトコルメッセージを再利用したり拡張したりすることによって、経路リプライメッセージを実現することも可能である。
また、上述のメッセージの例では特定のモバイルノードのすべてのフローフィルタリングルールや経路情報を得る手順について示しているが、モバイルノードが、モバイルノードに関するセントラルコントローラに対して、モバイルノード自身にとって必要と判断されるフローフィルタリングルールや経路情報のみを送信する(更新する)ことを要求してもよい。
また、セントラルコントローラに対するクエリ/リプライという手順だけではなく、セントラルコントローラが必要に応じて随時特定のオーバレイネットワークノードに対してフローフィルタリングルールや経路情報を通知する(更新する)ことができるようにしてもよい。例えば、モバイルノードの移動イベントの有無にかかわらず、モバイルノードと通信を行おうとするCN(又は、モバイルノードが新たに通信を行おうとするCN)が発生した場合に対処できるようになる。CNからのパケット(又は、CNへのパケット)がオーバレイネットワークノードに到達したとき、このオーバレイネットワークノードはMNの接続先を知らない(もしくは、転送に最適でない状態の経路しか知らない)ため、プライマリホームエージェントや転送に最適でないオーバレイネットワークノードを選択してパケットを転送してしまう可能性がある。このときに、プライマリホームエージェントや転送に最適でないオーバレイネットワークノードがフローフィルタリングルールや経路情報を得る(更新する)べきである旨を通知する代わりに、上記のセントラルコントローラからのフローフィルタリングルールや経路情報の通知(更新)が行われることによって、セントラルコントローラから正しいフローフィルタリングルールや経路情報が通知(更新)されるようになる。
また、図10は、本発明の更なる実施の形態におけるホームエージェントの機能を示すブロック図である。図10には、オーバレイネットワークノードとして動作するホームエージェントが、選択的な経路分配(経路の割り当て)を実現するために必要な機能が機能ブロックとして図示されている。なお、図10に図示されている構成要素のほとんどは、図3に図示されているオーバレイネットワークノードとして動作するホームエージェントの構成要素と同一であり、新たに追加又は変更された箇所のみ説明する。
図10に図示されているホームエージェントには、システムマネージャ1000のエンティティが新たに追加されている。なお、図10に図示されているように、システムマネージャ1000は、パス311を通じてオーバレイネットワークプロトコル処理部310と、パス321を通じてフローフィルタリングプロトコル処理部320と、パス331を通じてポリシエンジン340と、パス332を通じて情報サービス350と接続されており、さらに、パス1001を通じて下位レイヤインタフェース300と直接接続されていてもよい。
また、フローマネージャ330は、システムマネージャ1000の一部を形成するか、あるいはシステムマネージャ1000と密接に通信を行うことができるように構成されている。システムマネージャ1000とフローマネージャ330とが分離されている場合には、システムマネージャ1000は、特定のモバイルノードに関連するフィルタリングルールに関して、フローマネージャ330に問い合わせを行うことができるように構成されている必要がある。また、システムマネージャ1000は、上述の関連メッセージをパス311経由でオーバレイネットワークプロトコル処理部310から受信してもよく、パス321経由でフローフィルタリングプロトコル処理部320から受信してもよく、あるいは、パス1001経由で下位レイヤインタフェース300から直接受信してもよい。また、システムマネージャ1000がパス331経由で接続されているポリシエンジン340は、リモートサイトに配置されていてもよい。
システムマネージャ1000は、オーバレイネットワークのホームエージェントがルーティングやフローフィルタリングルールに関するアップデートをモバイルノード110から受信した場合に、その動作が開始される。
システムマネージャ1000は、モバイルノード110からフローフィルタリングルールを受信した場合には、まず、経路が追加される必要があるか否かを判断する。この判断では、フローフィルタリングルールに基づいて、モバイルノード110の特定のインタフェース(が接続されている経路)あてにパケットを転送する際に、適切な経路情報が現在保持しているモバイルノード110に対する経路情報に含まれているか否かが基本的な判断基準となり、上記の適切な経路情報が含まれていないのであれば、適切な経路情報の取得、追加が必要となる。また、その判断材料には、例えば、フローフィルタリングルールで指定されているモバイルノード110のCoAや経路、転送先となる他のオーバレイネットワーク内のノード(ホームエージェント)への経路などの様々な情報(又は、それに対応する値)の有無が利用可能である。なお、追加の経路情報は、フローフィルタリングルール自体から取得されてもよく、あるいは、経路クエリメッセージ/経路リプライメッセージを使用して任意の外部情報源から取得されてもよい。そして、システムマネージャ1000は、受信したフローフィルタリングルールをフローマネージャ330に渡す。フローマネージャ330では、上述の実施の形態において説明されている処理が行われる。
また、システムマネージャ1000は、モバイルノード110から経路に関するアップデートを受信した場合には、各経路を調べて、変更される経路に対応してオーバレイネットワーク内のどのホームエージェントがアップデートされる必要があるかを決定する。なお、経路を調べる方法の1つとして、特定のフローに関して、その経路がQoS(Quality of Service:サービス品質)をサポートすることが可能か否かをシステムマネージャ1000がチェックする方法が挙げられる。そして、システムマネージャ1000は、オーバレイネットワークプロトコルやその他の適切な経路分配プロトコルを使用して、関連する経路に関して各オーバレイネットワークのホームエージェントのアップデートを行う。
また、図11は、本発明の更なる実施の形態におけるホームエージェントの動作の一例を示すフローチャートである。図11には、図10に図示されているシステムマネージャ1000の動作の一例の概要が図示されている。なお、本発明の更なる実施の形態では、図4に図示されているアルゴリズムに、選択的な経路アップデートの実行が追加される。なお、図4に図示されているステップと同一のステップに関しては、同一の参照番号を付してその説明を省略する。
図11に図示されているフローチャートでは、初期状態としてホームエージェントがアイドル状態(ステップS400)の場合を想定する。このとき、システムマネージャ1000にパケットが入力された場合(ステップS1180)には、まず、システムマネージャ1000は、そのパケットが、モバイルノード110から送信されたパケットであり、かつフローフィルタリングルールが含まれているパケットか否かを判断する(ステップS410)。ここで、このパケットが、モバイルノードから送信されたフローフィルタリングルールが含まれているパケットである場合には、図4で説明されている方法と同様の処理が行われる(ステップS420、S430)。
続いてシステムマネージャ1000は、このパケットが、モバイルノードオーバレイネットワークノードから送信されたパケットであり、かつモバイルノードに関するフローフィルタリングルールが含まれているパケットか否かを判断する(ステップS1110)。そして、このパケットが、オーバレイネットワークノードから送信されたフローフィルタリングルールが含まれているパケットである場合には、システムマネージャ1000は、リクエストされたフローフィルタリングルールを実行するために、追加の経路情報が必要か否かを判断する(ステップS1120)。追加の情報が必要であれば、システムマネージャ1000は、例えば外部ノードや外部サービスに問い合わせを行うか、あるいは別の任意の手段を用いて、追加の情報を取得する処理を行う(ステップS1130)。
さらに、システムマネージャ1000は、このパケットが、複数の経路(パス)に係るアップデートが含まれているパケットであり、モバイルノードから直接受信したパケットか否かをチェックする(ステップS1140)。そして、このパケットが、モバイルノードから送信された複数の経路に係るアップデートを含むパケットである場合には、システムマネージャ1000は、どのオーバレイネットワークノードが複数の経路に係るアップデート情報を必要としているかを決定する(ステップS1150)。なお、この処理では、モバイルノードによって既に設定されているフィルタリングルールが参照されてもよい。そして、システムマネージャ1000は、各オーバレイネットワークノードにおける経路を選択して、アップデートを行う(ステップS1160)。
なお、ステップS1150、S1160において、例えば、モバイルノードからの複数の経路に係るアップデートをそのまますべてのオーバレイネットワークノードに送信するのではなく、選択的に経路のアップデートが行われることにより、各オーバレイネットワークノードのリソースの節約や負荷の軽減などが実現される。さらに、上記の各処理の後、パケットに対して通常の処理が行われる(ステップS1170)。
次に、レガシの処理が行われる場合のオーバレイネットワークの動作と、本発明を使用するオーバレイネットワークの動作とを比較して、本発明を使用した場合の利点について説明する。
図1に図示されている構成において、レガシの動作が行われた場合には、HA170は、MN110の経路(パス111、112)を格納する必要がある。一方、本発明の動作においては、HA170は、MN110への経路を1つしか持っていない。なお、HA170に格納された正確な経路は、オーバレイネットワークのポリシによって決定される。
レガシの動作においては、MN110あてのパケットが到達すると、HA170は、利用可能な各経路の処理を行って、各経路に関連するフィルタリングルールをチェックする。そして、両方の経路(パス111、112)を発見すると、HA170は、一致するフィルタリングルールのチェックを行う。ここで、フィルタリングルールが一致しない場合には、HA170は、使用すべき経路を決定する必要がある。なお、この処理は、パケットが入力されるたびに、各パケットに対して繰り返し行われる。加入者のモバイルノードや複数のインタフェースの数などに伴って経路のリストが増大するにつれて、あるパケットの転送先の次ホップを決定するまでの待ち時間も増加することになる。また、これは、多数の経路を格納するためのメモリやキャッシュを必要とする。
一方、本発明の動作では、HA170は、MN110への経路を1つしか持たない。これによって、転送先の次ホップのあて先における処理が軽減され、必要となるメモリやキャッシュが減って、データパケットの処理時の応答が良くなる。
また、本発明に係る選択的な経路分配では、フローフィルタリングルールに関するセントラルコントローラに係る動作(図5を用いて説明を行った動作)が容易に適用可能となる。また、モバイルノードに関する情報は、常にプライマリホームエージェントやパーシステントホームエージェント510(周知の位置に配置されている装置)で見つかるので、セントラルコントローラの動作によれば管理が容易になるという利点がある。これにより、MN110に関連した情報に関してブロードキャストやマルチキャストによる問い合わせが行われる必要がなくなり、オーバネットワーク内における伝送効率が向上する。なお、このような動作においては、すべてのクエリメッセージはPHA510に伝送される必要があり、また、PHA510も、リプライメッセージによってクエリに対する応答を行う必要がある。また、PHA510が、オーバレイネットワークノードに分配される経路の選択を行ってもよい。
また、セントラルコントローラの動作を最適化する別の方法として、PHA510が、MN110が登録した各経路に関する結果を、メモリに保持できるようにしてもよい。そして、PHA510は、モバイルノード110によって通常のアップデートが行われた場合、経路が変更されていないときには既存の結果を再利用してもよい。例えば、パス111は変更されないがパス112が変更された場合には、PHA510は、パス111に関する以前の結果は再利用する一方、パス112に関しては経路分配の再評価を行う必要がある。
また、セントラルコントローラの動作モードでは、PHA510が、モバイルノードのための処理を1箇所で集中して行うことになる。したがって、例えば、PHA510と同一の情報が常にアップデートされる予備のサーバやバックアップサーバなどを準備することが望ましい。また、故障の発生が予測された場合などにおいては、PHA510は、例えばコンテキストトランスファを行って、モバイルノードのための処理の一部又は全部を別の装置に渡すことも可能である。なお、この処理は、例えば、負荷バランシングやポリシなどに基づいて行われてもよい。
なお、本発明は、フローフィルタリングルールやオーバレイネットワーク内の経路割り当てだけではなく、モバイルノードが利用しようとしているがスケーラブルではない非効率的なその他の機能を考慮して変更されてもよい。このような機能の一例としては、QoS保証されたパス情報や、その他のトポロジに依存した情報などが挙げられる。QoSに関する例では、例えばモバイルノード110が、CN1100から自身までの間にQoS保証されたパスを確立するようにリクエストする場合が考えられるが、このとき、すべてのHA(HA120、130、140、150、160、170、510)がこのパスのネットワークリソースを予約する必要はなく、本発明に係る動作によって、HA120及びHA140においてのみリソース予約が行われればよい。
なお、本明細書では、本発明が最も実用的かつ好適な実施例となるように考慮されて図示及び説明されているが、当業者であれば、フローマネージャ330やその他の構成要素に係る設計やパラメータの詳細において、発明の範囲及びその周囲から逸脱しない程度に様々な変更が行われてもよいことは明白である。
なお、上記の本発明の実施の形態の説明で用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現される。これらは個別に1チップ化されてもよいし、一部又はすべてを含むように1チップ化されてもよい。なお、ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC(Integrated Circuit)、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらには、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。例えば、バイオ技術の適応などが可能性としてあり得る。
本発明は、オーバレイネットワークシステムにおけるスケーラビリティを向上させ、ユーザに対して効率良くサービスを提供することができるという効果や、特にフローフィルタリングサービスを提供しているオーバレイネットワークに対して、複数のフローを利用することが可能なマルチノードからフローフィルタリングルールがアップデートされた場合に、オーバレイネットワークで伝送されるメッセージ数の低減や、オーバレイネットワークノードのリソース(メモリや処理負荷)の節約を実現することができるという効果を有しており、IPネットワークなどのパケット交換型データ通信ネットワークを抽象化するオーバレイネットワークに関する技術分野に適用可能である。
Claims (11)
- 所定のネットワークの上位に形成されているオーバレイネットワークに属しており、特定のオーバレイネットワークサービスに係る機能を有するオーバレイネットワークノードであって、
特定のオーバレイネットワークサービスを受ける所定のエンドノードが前記特定のオーバレイネットワークサービスに係る機能をリクエストしている旨を示すメッセージを、前記所定のエンドノード又は他のオーバレイネットワークノードから受信する手段と、
前記メッセージに含まれる情報を参照して、前記エンドノードからのリクエストを解釈する手段と、
前記エンドノードからのリクエストの解釈結果に基づいて、前記メッセージに含まれる情報を配布する必要があるオーバレイネットワークノードを選択する手段と、
選択された前記オーバレイネットワークノードに対して前記メッセージに含まれる情報を送信する手段とを、
有するオーバレイネットワークノード。 - 選択された前記オーバレイネットワークノードにとって必要となる情報を前記メッセージに含まれる情報から選別する手段を有し、
選択された前記オーバレイネットワークノードに対して、前記メッセージに含まれる情報から選別された情報を送信するように構成されている請求項1に記載のオーバレイネットワークノード。 - 前記特定のオーバレイネットワークサービスを受けるエンドノードから送信される前記メッセージが、マルチインタフェースの機能に関するサービスをリクエストするメッセージであり、データパケットフローの処理方法を指定するフローフィルタリングルールが含まれている請求項1に記載のオーバレイネットワークノード。
- 前記データパケットフローがインデックスによって管理され、前記データパケットフローを特定するインデックス値と、前記インデックス値によって特定される前記データパケットフローの処理方法を指定するフローフィルタリングルールとが前記メッセージに含まれている請求項3に記載のオーバレイネットワークノード。
- 前記メッセージに含まれる前記フローフィルタリングルールを前記オーバレイネットワークで実行する際に影響を受ける前記オーバレイネットワークノードに対して、前記フローフィルタリングルールを提供するように構成されている請求項3に記載のオーバレイネットワークノード。
- 前記メッセージに含まれる前記フローフィルタリングルールを実行するために、追加の経路情報が必要か否かを判断する手段を有する請求項3に記載のオーバレイネットワークノード。
- 前記特定のオーバレイネットワークサービスを受けるエンドノードから送信される前記メッセージが、QoS保証サービスをリクエストするメッセージである請求項1に記載のオーバレイネットワークノード。
- 前記特定のオーバレイネットワークサービスを受けるエンドノードから送信される前記メッセージが、前記エンドノードへのパケット伝送経路を複数設定するようにリクエストしている旨を示すメッセージである請求項1に記載のオーバレイネットワークノード。
- 前記メッセージに含まれる前記エンドノードへの複数のパケット伝送経路の一部又は全部を選択的に分配する前記オーバレイネットワークノードを決定し、決定された前記オーバレイネットワークノードに対して、それぞれが対応する前記複数のパケット伝送経路の一部又は全部に関する情報を提供するように構成されている請求項8に記載のオーバレイネットワークノード。
- 所定のネットワークの上位に形成されているオーバレイネットワークに属しており、特定のオーバレイネットワークサービスに係る機能を有するオーバレイネットワークノードであって、
特定のオーバレイネットワークサービスを受ける所定のエンドノードが前記特定のオーバレイネットワークサービスに係る機能をリクエストしている旨を示すメッセージを前記所定のエンドノードから受信する手段と、
前記メッセージに含まれる情報を所定のオーバレイネットワークノードに送信する手段とを、
有するオーバレイネットワークノード。 - 前記所定のオーバレイネットワークノードが、前記モバイルノードからの前記特定のオーバレイネットワークサービスに係る機能のリクエストを処理するようにあらかじめ定められているオーバレイネットワークノード、又は、前記モバイルノードのプライマリホームエージェントである請求項10に記載のオーバレイネットワークノード。
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