JP2010508038A - 可溶性発泡飲料粉末 - Google Patents

可溶性発泡飲料粉末 Download PDF

Info

Publication number
JP2010508038A
JP2010508038A JP2009535062A JP2009535062A JP2010508038A JP 2010508038 A JP2010508038 A JP 2010508038A JP 2009535062 A JP2009535062 A JP 2009535062A JP 2009535062 A JP2009535062 A JP 2009535062A JP 2010508038 A JP2010508038 A JP 2010508038A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
beverage
powder
foam
food
composition
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009535062A
Other languages
English (en)
Inventor
クリストフ アレクサンダー ウィス,
ジャン−クロード グミィ,
フィリップ, フランソワ ワルネリー,
ティエリ ブルジョワ,
Original Assignee
ネステク ソシエテ アノニム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=37890288&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JP2010508038(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by ネステク ソシエテ アノニム filed Critical ネステク ソシエテ アノニム
Publication of JP2010508038A publication Critical patent/JP2010508038A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L2/00Non-alcoholic beverages; Dry compositions or concentrates therefor; Their preparation
    • A23L2/52Adding ingredients
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23FCOFFEE; TEA; THEIR SUBSTITUTES; MANUFACTURE, PREPARATION, OR INFUSION THEREOF
    • A23F5/00Coffee; Coffee substitutes; Preparations thereof
    • A23F5/24Extraction of coffee; Coffee extracts; Making instant coffee
    • A23F5/36Further treatment of dried coffee extract; Preparations produced thereby, e.g. instant coffee
    • A23F5/40Further treatment of dried coffee extract; Preparations produced thereby, e.g. instant coffee using organic additives, e.g. milk, sugar
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23CDAIRY PRODUCTS, e.g. MILK, BUTTER OR CHEESE; MILK OR CHEESE SUBSTITUTES; MAKING THEREOF
    • A23C11/00Milk substitutes, e.g. coffee whitener compositions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23CDAIRY PRODUCTS, e.g. MILK, BUTTER OR CHEESE; MILK OR CHEESE SUBSTITUTES; MAKING THEREOF
    • A23C2210/00Physical treatment of dairy products
    • A23C2210/30Whipping, foaming, frothing or aerating dairy products

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Nutrition Science (AREA)
  • Tea And Coffee (AREA)
  • Non-Alcoholic Beverages (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Confectionery (AREA)

Abstract

本発明は、可溶性の発泡成分と遅延溶解性を有する可溶性の飲料又は食品成分との混合物を含む組成物に関する。液体の添加時に可溶性の発泡成分は、マトリックス及び加圧ガスを含む成分により実現する泡の形成を誘発するか又は泡を形成する。粉末の形態であり得る可溶性の飲料又は食品成分は、溶解性が遅延するような方法で調製される。液体の添加時、発泡剤及び飲料又は食品は、溶解する前に分離して、これらの成分の色が異なる場合に最も見易い2層にきれいにすっきりした物理的分離を生じる。本発明は、より具体的には液戻し(reconstitution)時に大量の白い泡を有する飲料を生じる可溶性のカプチーノ粉末に関する。本発明の可溶性のカプチーノ粉末は、液戻し時に新鮮なミルクを蒸気処理し、新たに抽出したエスプレッソコーヒー上部にスプーンでその泡を移すことにより作り上げられる実際のカプチーノの泡に匹敵する、色及び高さ並びに質感の白い泡を出す。

Description

発明の詳細な説明
〔発明の分野〕
本発明は、可溶性の飲料又は食品粉末、より具体的には可溶性で発泡性の飲料又は食品の粉末に関する。本発明は、可溶性の発泡成分及び可溶性の飲料又は食品成分の混合物に関する。可溶性発泡成分は、液体の添加時に、マトリックス及び加圧ガスを含む又は水との接触時にガスを化学的に放出する成分により実現される、泡の形成を誘発するか若しくは泡を形成する。粉末形態を取り得る可溶性の飲料又は食品成分は、溶解性が遅延するように調製される。液体の添加時に、該発泡剤及び該飲料又は食品は、溶解する前に分離して、発泡剤及び飲料又は食品粉末の色が異なる場合に最も見易い、2層にきれいにすっきりと物理的分離を生じる。
本発明は、より具体的には、液戻し(reconstitution)時に大量の白い泡を生じる飲料を生じる可溶性カプチーノ粉末に関する。本発明の可溶性カプチーノ粉末は、新鮮なミルクを蒸気処理し、新たに抽出したエスプレッソコーヒーの上部にスプーンでその泡を移すことにより作り上げられる、実際のカプチーノの泡に匹敵する色及び高さの白い泡を出す。
可溶性カプチーノ粉末は、第1の成分が液体の添加時にガスを放出し、第2の成分が遅延溶解性のコーヒーである成分の混合物を含む。
〔背景技術〕
液体の添加時にクリーム状の泡を供給することができる可溶性の発泡剤又はクリーマー粉末は、多くの用途を有している。例えば、これらのクリーマー粉末を使用して、ミルクセーキ及びカプチーノ飲料を供給できる。これらのクリーマー粉末は、デザート、スープ及びソースなどの食品用途も有することができる。
カプチーノ飲料を作る可溶性コーヒー飲料製品(粉末など)は、特に良く知られている。通常、これらの製品は、可溶性コーヒー粉末と可溶性飲料クリーマーとの乾燥混合物である。可溶性飲料クリーマーは、粉末の溶解時に泡を生成するガスポケットを含有する。したがって、水又はミルク(通常は熱い)の添加時に、その上部表面に泡を有する白色化したコーヒー飲料が形成される。この飲料は、多かれ少なかれ、伝統的なイタリアンカプチーノに似ている。これらのガスを含ませた可溶性飲料クリーマーの実施例は、欧州特許出願公開第0154192号明細書、第0458310号明細書及び第0885566号明細書に記載されている。ガスを閉じ込める代わりに無機発泡剤を含有する可溶性飲料クリーマーも使用できる。
理想的には、伝統的なイタリアンカプチーノに近似するために、軽く、フワフワして、スプーンで移すことができる安定な泡が、飲料の表面上に形成すべきである。しかし、多くの可溶性カプチーノ粉末により生成される泡は、非常に頻繁に、軽くもなく、フワフワしておらず、スプーンで移すこともできない。更に、生成される泡の量は、通常、伝統的なカプチーノ上で見出される量よりはるかに少ないことが多い。泡量は、コーヒー飲料製品中の可溶性飲料クリーマー量を増加させることにより、ある程度は増加できる。しかし、これは、飲料のフレーバーバランスに悪影響を及ぼすので、必ずしも望ましくない。
一般に、液戻し時に「ミルク状」の泡層を出す可溶性コーヒー飲料を製造するために、いくつかの方法が存在する。これらの方法の中で、以下の3つの方法は、更にある程度説明を付け加える価値がある。
頻繁に使用されている第1の方法は、大気圧のガスを含有する多孔性コーヒーホワイトナーに関する。実施例は、以下の特許公報、米国特許第4438147号明細書(発泡性のクリーマー及び同材料を製造する方法)、豪州特許第645566号明細書(粉末発泡性のコーヒーホワイトナー、同材料を製造する方法及び装置、並びにコーヒー飲料を製造する粉末混合物)、米国特許第4746527号明細書(飲料組成物)、独国特許第60020291号明細書(改良された発泡特性を有するカプチーノクリーマー)、及び欧州特許第1064850号明細書(ガス入り炭水化物を含有する発泡性カプチーノクリーマー)で見出される。
この第1の方法は、液戻し時に飲料の上部にゆっくり形成する比較的小さな泡層を出す製品を含む。
第2の方法は、化学発泡系の使用に関する。この方法の実施例は、以下の特許公報、独国特許第4407361号明細書(ミルク粉末無しのカプチーノコーヒー飲料混合物)及び欧州特許第0796562号明細書(発泡性コーヒークリーマー並びに熱いインスタントカプチーノ)で見出される。
この第2のグループは、業界で汎用されていない技法を示している。化学的ガス発生成分の添加は、最終飲料の不愉快な味覚のずれを引き起こす恐れがあるが、必ずしも引き起こすとは限らない。更に、この種の製品は、消費者によりあまりにも化学的でありすぎると考えられる恐れがある。
第3の方法は、加圧ガスを含有する多孔性炭水化物のマトリックスから成る発泡成分を利用する。この方法の実施例は、以下の特許公報、国際公開第01/08504号パンフレット(発泡成分及びそれを含有する発泡粉末)、国際公開第2006/023565号パンフレット(非炭水化物発泡組成物及び同材料を製造する方法)並びに国際公開第2006/023564号パンフレット(非タンパク質発泡組成物及び同材料を製造する方法)で見出される。
この第3グループ、特に国際公開第01/08504号パンフレットは、きれいなミルク発泡状の濃密でスプーンで移すことできる質感を有する発生の早い多量の泡を出す。
これらの3つの手法は、様々な結果をもたらす。しかし、これらの手法は、共通する1つの事柄を有する。即ち、全3技法は、液体部分の色に依存した色を示す泡をもたらす。国際公開第01/08504号パンフレット(発泡成分及びそれを含有する粉末)は、可溶性の発泡成分、又はそれと可溶性の飲料又は食品成分との混合物が、ミルクセーキ粉末、スープ粉末、ソース粉末にも使用できることを記載している。
該飲料又は食品成分がコーヒー粉末であれば、その場合、色はコーヒーの量に依存することになろう。
コーヒーが多量であれば→黒ずんだ発泡色となる。
コーヒーが少量であれば合→明るい発泡色となる。
泡の色(特に白さ)は、いれたてのコーヒー及び新たに蒸気処理されたミルク(コーヒー店用の製品)に基づいているカプチーノ製品に比較して、可溶性の飲料の著しい差別的特徴である。
更なる特許、欧州特許第0888066B1号明細書は、液体の添加時に泡状の白い泡表面を有するコーヒー飲料を形成する、可溶性カプチーノ粉末を製造するプロセスを記載している。この特許は、大気圧下のガスを含有する多孔性コーヒーホワイトナーと遅延溶解性コーヒーとの使用を組み合わせている。
前記特許に示されたこの手法は、競合製品又は加圧ガスを含有する多孔性コーヒーホワイトナーと遅延溶解性の無い普通のコーヒーとで作られた製品より多少白い泡をもたらす。それにもかかわらず、その泡の実現可能な白色度は、ミルクを蒸気処理し、液体の上部にスプーンでその泡を移すことにより生成される実際のミルクの泡層の色に近いとはとても言えない。
特に、高いコーヒー濃度で、泡は、より黒ずんだ色を帯びる傾向がある。
したがって、液戻し時に比較的多量な量の泡だけでなく、白い泡も与える可溶性カプチーノ粉末の必要性が存在する。要約すると、液戻し時に実際のカプチーノのように見える製品。
〔発明の概要〕
本発明は、可溶性の発泡成分と遅延溶解性を有する可溶性の飲料又は食品成分との混合物を含む組成物に関する。
液体の添加時に可溶性の発泡成分は、液体の添加時にマトリックス及び加圧ガスを含む成分により実現される泡の形成を誘発するか又は泡を形成する。或いは、ガス形成は、特定化学成分の存在によりあり得る。
粉末の形態を取り得る可溶性の飲料又は食品成分は、溶解性が遅延するように調製される。液体の添加時に、発泡剤及び飲料又は食品は、溶解する前に分離して、発泡剤及び飲料又は食品の粉末の色が異なる場合に最も見易い、2層にきれいにすっきりと物理的分離を生じる。
本発明は、より具体的には、液戻し時に大量の白い泡を有する飲料を生じる可溶性カプチーノ粉末に関する。本発明の可溶性カプチーノ粉末は、新鮮なミルクを蒸気処理し、新たに抽出したエスプレッソコーヒーの上部にスプーンでその泡を移すことにより作り上げられる実際のカプチーノの泡に比して、色及び高さ並びに質感において同程度である白い泡を液戻し時に出す。この可溶性カプチーノ粉末は、第1の成分が、液体の添加時にガスを放出し、第2の成分が遅延溶解性のコーヒーである成分の混合物を含む。
本発明の別の態様は、乾燥混合物における遅延溶解性を有するコーヒー、加圧ガス(又は化学的に生成するガス)を含有する発泡成分及びガス発生の無いコーヒーホワイトナー(並びに場合によって砂糖、フレーバー、増粘剤若しくは他の成分)の組合せが、水(場合によって他の液体、即ちミルク)で戻した際に、ミルクに非常に良く似た泡層を生じるカプチーノ状の可溶性のコーヒー飲料を得ることを可能にすることである。
別の態様では、本発明は、可溶性の発泡成分とカプチーノ種の飲料の調製用の遅延溶解性を有する可溶性の飲料又は食品成分との混合物の使用に関する。
本発明の更なる別の態様では、本発明の製品は、泡と液体の間の色の分離が改良されるのに加えて、2つの態様即ち泡層の色と厚みにおいて実際のカプチーノに近づく。
本発明の更なる別の態様では、本発明の製品は、泡の質感に関して実際のカプチーノに近づく。
〔本発明の詳細な説明〕
本発明の実施形態は、これから例のみ記載される。本発明は、遅延溶解性を有する飲料又は食品成分と組み合わせて単位重量あたり大量のガスを発生させることができる可溶性の発泡成分を供給する。この可溶性の発泡成分は、可溶性の発泡性粉末中に使用して、この発泡性粉末が液体で戻される場合に泡の量を増加できる。飲料又は食品成分の遅延溶解性のために、泡が形成されながら、飲料又は食品成分はまだ溶解しない。この泡は、それ故に存在する液体の色に基づいて形成され、泡が形成されて初めて液体の色が飲料又は食品成分の溶解により変化しようとする。以下の記述では、本発明は、本発明の好ましい用途の一つである可溶性クリーマー成分に関して述べることになろう。しかし、本発明は、飲料、デザート、ソース、スープなどの他の用途を有することもできることを理解されたい。
適切な発泡成分の実施例は、国際特許出願国際公開第01/08504号パンフレットに記載されてきた可溶性成分である。この特許出願書には、炭水化物、タンパク質及び閉じ込められたガスを含有する主としてマトリックスである可溶性の発泡体成分が開示されている。マトリックス中の炭水化物は、任意の適切な炭水化物又は炭水化物の混合物であってよい。適切な例には、乳糖、デキストロース、フルクトース、サッカロース、マルトデキストリン、コーンシロップ、デンプン、加工デンプン、シクロデキストリン、デキストロース、フルクトースなど、及びこれらの炭水化物の混合物が挙げられる。マルトデキストリンを含有する混合物は、特に好ましい。例えば、この炭水化物は、マルトデキストリン、サッカロース及び乳糖の約40重量%〜80重量%の混合物であってよい。サッカロースは、好ましくは混合物の約5重量%〜約30重量%を供給する。乳糖は、好ましくは混合物の約5重量%から約30重量%を供給する。マルトデキストリンは、好ましくは混合物の10重量%から50重量%を供給する。
炭水化物は、好ましくはマトリックスの約40重量%〜約98重量%;より好ましくは約60重量%〜約95重量%;及び更により好ましくは約70重量%〜約90重量%を供給する。
マトリックス中のタンパク質は、任意のタンパク質又はタンパク質の混合物であってよい。タンパク質は、適切な乳化剤などの類似の官能性を有する別の成分により代替えできる。適切な乳化剤には、モノグリセリド、ジグリセリド、レシチン、モノジグリセリドのジアセチル酒石酸エステル(データエステル)、乳化性デンプン及びその混合物が挙げられる。タンパク質の適切な例には、乳タンパク質、(カゼイン又は乳漿、若しくは両方)、大豆タンパク質、小麦タンパク質、ゼラチン、カゼイン塩などが挙げられる。タンパク質の特に適切な源は、非脂肪乳固形物である。これらの固形物は、乾燥又は液体形態(脱脂粉乳のとして)で供給してよい。タンパク質の別の適切な源は、スイート乳漿、例えばスイート乳漿粉末の形態である。スイート乳漿粉末は、通常、乳糖と乳漿タンパクの混合物を含有する。タンパク質が、非脂肪乳固形物又はスイート乳漿などのタンパク源により供給される場合、タンパク質源は、通常、乳糖の形態で多少の炭水化物も供給することになろう。
マトリックスは、成分として脂肪を含有できる。マトリックス中の脂肪は、任意の適切な脂肪又は脂肪混合物であってよい。適切な例には、乳脂肪、植物性脂肪及び動物性脂肪が挙げられる。脂肪の起源、それの組成物及び溶融温度又は結晶化温度などのそれの物理的特性は、可溶性発泡成分の発泡能力及び得られる泡の安定性の両方に影響を及ぼすことができる。
ガスは、マトリックス中に閉じ込められる。このガスは、任意の適切な食品用ガスであってよい。例えば、ガスは、窒素、二酸化炭素又は空気、及びこれらのガスの混合物であってよい。実質的に不活性であるガスが、好ましい。発泡性を高めるために、ガスは、加圧下、例えば約100kPaゲージを超える圧力でマトリックス中に導入される。好ましくは、ガスは、約500kPaゲージを超える圧力、例えば約1MPa〜約20MPaでマトリックスに導入される。
ガスは、任意の適切なプロセスにより、マトリックス中に導入してよい。一つの適切な技法には、発泡性粒子の形態でマトリックスに供給すること及び粒子中にガスを閉じ込めることが挙げられる。発泡性粒子は、ガスを約30重量%を超える固形物の含有量を有する水性マトリックス濃縮物中に注入し、次いでこの濃縮物を粉末に噴霧乾燥することにより生成することができる。ガスは、約500kPa〜約5MPaの圧力で水性マトリックス濃縮物中に注入できる。しかし、ガスがマトリックス濃縮物中に注入する圧力は、決定的に重要ではない。ガス入りの水性マトリックスは、次いで粉末に噴霧乾燥される。この粒子は、次いで高圧及び粒子のガラス転移温度を超える温度で不活性ガス雰囲気に曝される。この圧力は、約100kPaゲージから約20MPaゲージであってよい。必要な温度は、これがガラス転移温度の影響を及ぼすことになるので、粒子の組成物に依存することになろう。しかし、この温度は、当業者により任意の粒子種に対して容易に設定できる。ガラス転移温度より約50℃を超える温度は、避けることが恐らく最良である。時間を増すと一般にガスの閉じ込め量が増えると見込まれるので、粒子は、所望する限りの間、圧力及び温度に曝してもよい。通常、約10秒〜約30分の時間で充分である。粒子は、次いでガスの閉じ込めを保証するために急速冷却又は硬化に曝される。急速に圧力を放出することは、粒子を冷却するために十分にあり得る。さもなければ、適切な冷却手順を用いてよい。
別の適切な技法には、ガスを、水分をほとんど含有しないか又は水分を含有しないマトリックス溶融塊に注入することが挙げられる;例えば押出機中に。このガスは、約100kPaゲージから約20MPaゲージの圧力で注入してよい。このことは、溶融温度に影響を及ぼすことになるので、必要となる温度はマトリックスの組成物に依存することになろう。しかし、この温度は、当業者により任意のマトリックスに対して容易に設定できる。しかし、一般に、約150℃温度を超える温度は、避けるべきである。溶融塊は、次いで小さなオリフィスを通して押出され、粉末に粉砕され得る。マトリックスの凝固速度しだいで、マトリックスは、粉末に形成される前に加圧下で硬化又は冷却することも必要となり得る。このことにより、ガスがマトリックスから漏れるのを阻止することになろう。硬化又は冷却は、迅速に行われることが好ましいが、時間は約10秒〜約90分に変化してよい。
本文書の範囲内では、発泡成分から放出されるガス量は、液体の添加後に発泡成分に対して測定される。ガス放出を測定する方法は、前述の国際特許出願書(国際公開第01/08504号パンフレット)に示されている。他の方法も適切であり得る。特に、所望のガスを発生させる別の研究方法があり、原則としてこの方法は、基本的には決定的に重要なタイミングポイントに基づく方法である。一般に、これらの他の方法は、化学成分の使用に関する。
加圧ガスを含有する他の種のマトリックスは、他の特許出願書に記載されてきた。国際特許出願国際公開第2006/023565号パンフレットには、非炭水化物発泡組成物とこの同じ組成物を製造する方法及び国際公開第2006/023564号パンフレットには、非タンパク質発泡組成物と同じ組成物を製造する方法が開示されている。これらの特許出願書には、これらのマトリックスが炭水化物を含有せず、タンパク質に基づいているか、又はこれらのマトリックスがタンパク質を含有せず、炭水化物に基づいているか以外に、国際公開第01/08504号パンフレットに記載されているようなマトリックスの使用が記載されている。
所望であれば、クリーマー成分などの可溶性の発泡成分は、人工甘味料、乳化剤、安定剤、増粘剤、流動化剤、着色剤、香料、芳香剤などの他の成分を含有できる。適切な人工甘味料には、サッカリン、チクロ、アセトスルファム、アスパルテームなどのLアスパルチルをベースとする甘味料、及びこれらの混合物が挙げられる。適切な乳化剤には、モノグリセリド、ジグリセリド、レシチン、モノジグリセリドのジアセチル酒石酸エステル(データエステル)、乳化性デンプン及びこれらの混合物が挙げられる。適切な安定剤には、リン酸二カリウム及びクエン酸ナトリウムが挙げられる。適切な流動化剤は、シリカアルミン酸ナトリウムである。
本発明の一実施形態では、発泡成分は、液体の添加時に、可溶性の発泡成分の1g当たりガス周囲条件で、少なくとも約2ml、少なくとも3ml又は少なくとも5mlなどの、少なくとも約1mlの量で存在するガスを放出する。
本発明の混合物の第2の成分は、所望の液戻し温度で遅延溶解性を有する飲料又は食品の粉末又は成分である。飲料又は食品の粉末又は成分の溶解性は、標準飲料又は食品の粉末又は成分(100rpmで50%溶解)と比較して、好ましくは少なくとも約2秒間;より好ましくは約3秒間遅い。例えば、飲料又は食品の粉末又は成分は、約2〜10秒間遅くてよい。更により好ましくは、飲料又は食品の粉末又は成分の溶解性は、可溶性ホワイトナー粉末及び可溶性の発泡成分が、飲料又は食品の粉末又は成分と少なくとも同じ速さで溶解するように遅延している。
本発明の一実施形態では、組成物が液体で戻して飲料又は食品を形成する場合、飲料又は食品の粉末は、飲料又は食品の粉末が溶解する前に、泡が発泡成分により形成されるような遅延した溶解性を有する。好ましい実施形態では、組成物が液体で戻して飲料又は食品を形成する場合、飲料又は食品の粉末は、飲料又は食品の粉末が溶解する前に、少なくとも6mm、少なくとも8mm、少なくとも10mmなどの、少なくとも4mmの泡が発泡剤成分により形成されるような遅延した溶解性を有する。
本発明の別の実施形態では、組成物が液体で戻して飲料又は食品を形成する場合、飲料又は食品の粉末は、飲料又は食品の粉末が液相中で0.30%未満、0.20%未満、0.15%未満などの、0.40%未満の飲料又は食品の粉末の総固形物濃度を得る程度に溶解する前に、泡(例えば少なくとも6mm、少なくとも8mm、又は少なくとも10mmなどの、少なくとも4mmの泡)が発泡成分により形成されるように遅延した溶解性を有する。
更なる実施形態では、組成物が液体で戻して飲料又は食品を形成する場合、飲料又は食品の粉末は、飲料又は食品の粉末の総固形物の50%が溶解する前に、泡(例えば少なくとも6mm、少なくとも8mm、又は少なくとも10mmなどの、4mmの泡)が発泡成分により少なくとも3秒、又は少なくとも4秒などの、少なくとも2秒形成されるように遅延した溶解性を有する。
その上更なる実施形態では、組成物が液体で戻して飲料又は食品を形成する場合、飲料又は食品の粉末は、飲料又は食品の粉末の総固形物の10%以下、5%以下、又は2%以下などの20%以下が溶解する前に、泡(例えば泡の少なくとも6mm、少なくとも8mm、又は少なくとも10mmなどの少なくとも4mmの泡)が発泡成分により形成されるような遅延した溶解性を有する。
形成した泡の量及び溶解時間並びに溶解した食品の粉末量は、この組成物を、容器中で、当該の飲料又は食品にとって普通の条件下で液戻しする場合に測定すべきである。例えば、この組成物が、カプチーノ飲料を調製するために使用されるコーヒーを含む組成物であれば、組成物は、例えば80〜95℃の熱湯でカプチーノに普通使用されるようなカップやマグカップ中で液戻しして、例えば製造業者により推奨されるように、製品が普通計量されるように量を決めるべきである。
飲料又は食品の粉末又は成分は、可溶性コーヒー粒子の水溶解性を減少させるコーティング剤により被覆される粒子を含むことが好ましい。このコーティング剤は、好ましくは炭水化物(例えばサッカロース、フルクトース、マルトース、デキストロース、マルトデキストリン、乳糖、コーヒー固形物、ぺクチン、キサンタンガム及びデンプン)、タンパク質(例えば乳固形物、又はゼラチン)若しくは食用脂肪(例えばレシチン又はココナツ脂肪などの食用植物性脂肪)である。炭水化物及びその混合物は、コーティング剤として特に好ましい。
特に好ましい実施形態では、この粒子は、炭水化物をシロップ剤及び/又は微粉として添加し、その後この生成物を乾燥する、パンニングにより被覆される。
飲料又は食品の粉末は、約85℃、2秒以上後(100rpmでの機械的攪拌で、浸漬後50%溶解の時間を測定する)水に溶解する。特に、飲料又は食品の粉末又は成分の50%が、約3秒〜約10秒で溶解すれば好ましい。
本発明の一実施形態では、飲料又は食品の粉末又は成分が、例えば可溶性コーヒーなどのコーヒーを含有する粉末である。別の実施形態では、飲料又は食品の粉末又は成分が、粉末ココア、果実粉末及び/又は別の色の飲料又は食品の粉末を含有する。更なる実施形態では、飲料又は食品の粉末又は成分は、可溶性のコーヒー粉末、粉末ココア、果実粉末、又は別の着色した飲料又は食品の粉末である。
本発明を更に例証するために、具体例をこれから説明する。
〔実施例〕
〔実施例1(比較例)〕
標準凝集コーヒーは、パンニングで被覆される。コーヒー1kgを、菓子類の製造に使用する回転ドラム中に入れる。コーヒー塊上に、多少のマルトデキストリン(DE12)を50%乾燥物質のシロップ剤にして噴霧し、菓子類の被覆用に普通行われるように乾燥粉末を添加する。次いでこの被覆された粒子は、回転ドラム内に直接熱風を入れて乾燥すると、コーヒー約1部、マルトデキストリン0.4部及び総水分(4.09%)の最終組成物を有する。
このコーヒーは、標準凝集コーヒーに比較して3秒差の遅延溶解性を有する(浸漬後、総溶解の50%となる時間を測定する。この試験は、85℃、蒸留水中で行われる。最終濃度は、1.7%TSに固定した。この試料は、100rpmで機械的に攪拌した)。
次いで遅延溶解性を有するこのコーヒーは、発泡ガスを含有する商用のコーヒーホワイトナーと様々な最終濃度で混合した(欧州特許第088066B1号パンフレットに記載のように)。得られた飲料を、液戻しして、泡の白色度を以下に記載の方法により測定した。表1は、得られた泡の高さ及び白色度、並びに水と混合するときに放出されたガスの測定結果を含む。
Figure 2010508038

表1:標準発泡性クリーマーに基づくカプチーノ飲料の泡の白色度測定結果。最初の3つの実施例(*でマークされている)は、脱脂粉乳に富むものになっており、液体及び泡に対して強い白色を付与している。
この方法により得られた製品は、液戻し時に全くガスを放出しない。この泡の白色度は、液体の白色度に極めて依存する。高コーヒー濃度では、液体及び泡は、黒ずむ傾向がある。したがって、色の対比は、1つのコーヒー濃度から他のコーヒー濃度まで有意に変化しない。
〔実施例2〕
実施例1に記載のように遅延溶解性を有するコーヒーを、液戻し時に様々な泡の高さ及び様々なコーヒー濃度を有するカプチーノ飲料を供給する様々な混合物を得るために、全粉乳(ここでは非発泡性のコーヒーホワイトナーとして使用される)と、特許(国際公開第01/08504号パンフレット)に記載のような様々な量の発泡成分と一緒に混合した。得られた泡の高さ及び泡の白色度は、表2に示す。
低い泡の高さでさえ、実施例2の生成物の泡が実施例1(同じコーヒー濃度で、特に顕著な高いコーヒー濃度)の生成物よりも著しく白いことは驚きである。
飲料の泡の高さを増加させると泡の白色度をいっそう増加できる。泡量が多いとき、白色度は、実現できる基準カプチーノ(実施例3)の白色度に極めて近づく。
Figure 2010508038

表2:液戻し時にガスを放出する発泡成分に基づくカプチーノ飲料の泡の白色度測定結果。泡の白色度は、実施例1よりも液体の白色度に依存することがはるかに少ない。これは、低コーヒー濃度から高コーヒー濃度まで移動する場合、色の対比の強い増加により示される。
〔実施例3〕
Nespresso(登録商標)コーヒーメーカーの蒸気ノズル上でハーフファットミルク75mlを蒸気処理することにより、カプチーノ基準泡を生成する。次いで、そのようにして生じたミルク泡を、カプセルから抽出したNespressoコーヒー75mlの上部にスプーンで移す。残りの液体乳は、飲料中に注入する。
得られた泡の高さ及び白色度を測定した。それを表3に示してある。
Figure 2010508038

表3:基準カプチーノ飲料の泡の白色度の測定結果。泡は、液体の色と強く対比する極めて強い白色度である。
〔実施例4〕
4種類の市販の可溶性のカプチーノの泡の高さと泡の白色度を測定した。結果は、表4に示してある。
Figure 2010508038

表4:市販のカプチーノ飲料の泡の白色度の測定結果。液体と泡の色は、飲料のコーヒー含有量に強く依存する。極めて低い色の対比のみが観察できる。
〔実施例5〕
泡の色の測定結果。
この飲料は、機械的攪拌を使用して標準手順により250ml、64mm直径のビーカー中で液戻しをした。
この泡は、次いでビーカーの壁に近いストローでそっと穴を開けられ、脱イオン化水を、ビーカーの縁に近い泡の高さに持っていくために、泡表面の下に注入した。このストローをそっと移動し、泡表面の乱されない部分が、次いで50.8mmのアパーチュアを備えたHunterLabColorQuest45/0LAV装置を使用して反射率測定により上部から測定された。測定結果は、D65 CIE 1964 10°光源及び45/0ジオメトリーを使用して三重に行われた。この装置は、L、a及びbの値をもたらす。
このWD(白色度)は、測定されたL、a及びbに基づいて計算され、純白が、100の白色度を有する[WD=100−((100−L+(a*2+b*2))0.5]のように表わされる。
泡の白色度の測定結果には、1.2の標準偏差が設定され、したがって3.4のWDの差は、有意差(95%信頼水準)があると考えることができる。
液体色の測定結果:
この飲料は、粉末を完全に溶解させるために液戻しをし、60mm直径の光学セルに移した。
この液体色は、次いで50.8mm直径のアパーチュアを備えたHuntertLabColorQuest45/0LAV装置を使用して反射率測定によりセルの底部を通して測定された。測定結果は、D65 CIE 1964 10°光源及び45/0ジオメトリーを使用して三重に行われた。
泡と液体の間の色の対比は、泡の白色度と液体の白色度の差として表わされる。
〔実施例6〕
泡の高さの測定方法:
泡の高さは、液体−泡の分離線に対してビーカー中央にある泡の高さを比較することを可能にする特別設計の測定デバイスを使用して、実験用ビーカー(250ml;64mm直径)中で液戻ししてから30秒後に測定された。
〔実施例7〕
国際公開第01/08504号A1パンフレットに記載のように、ガス放出の測定方法。
発泡成分から放出されるガス量は、液体の添加後、発泡成分に対して測定される。放出ガスを測定する方法は、以下に示されている。他の方法も適切であり得る。
1)準備するもの:ガラス製小瓶及びその小瓶を密閉するゴム製キャップ;一端にファネルを有するガラス柱並びにガラス柱に付けた針並びに他端に吸引ボール;水浴、及び注射器。
2)粉末1〜4gを正確に秤量し、この粉末をガラス製小瓶20mlに導入し、ゴム製キャップで密閉する。ガラス柱中の水の容積を吸引ボールで正確に25ml(又は正確な容積V)になるように調整する。
3)水浴中の小瓶をファネル下に垂直に導入する。ゴム製キャップをガラス柱底部に固定した針で穴を開け、ガラス製小瓶のヘッドスペース中の空気をファネル及びガラス柱に逃がす。小瓶のヘッドスペース中の容量を表わすVを記録する。
4)小瓶を水浴中のファネル下に維持しながら小瓶を針から取り除く:水5gをゴム製キャップを通して注射器で正確に小瓶に注入する。ガスの泡がこれ以上針から逃げなくなるまでキャップを固定した針で再び孔を開け、ガラス柱(V)中に放出したガスを測定する。
5)小瓶を取り除き、親指をキャップ上に置く。親指をキャップ上に維持しながら小瓶を水浴から取り出す。小瓶を振って、確実に十分溶解させる。小瓶を水浴中のファネル下に戻して置き、再び穴を開ける。Vを記録する。放出したガスの総容量(ml)は、V−V−5である。粉末1g当たりのガス放出量は、総容量を粉末の初期重量で割って得られる。
〔実施例8〕
標準凝集コーヒーは、パンニングで被覆される。コーヒー1kgは、菓子類の製造に使用されるような回転ドラム中に置かれる。コーヒー塊上に多少の加工デンプン(オクテニルサクシネート化)を30%乾燥物質のシロップにして噴霧し、菓子類の被覆に一般に行われるように乾燥粉末として添加する。この被覆粒子は、次いで回転ドラム内に直接熱風を入れて乾燥され、コーヒー約1部、加工デンプン約0.34部、総水分約8.42%の最終組成物を有する。
このコーヒーは、標準凝集コーヒーに比較して9秒差の遅延した溶解性を有する(85℃、蒸留水中で試験され、浸漬後、総溶解の50%になる時間が測定された。測定の最終濃度は、1.7%で固定された。試料は、100rpmで機械的に攪拌された)。
遅延溶解性を有するこのコーヒーを、液戻し時に泡の色、質感及び高さ(実施例3)において基準カプチーノに匹敵する泡の高さをカプチーノ飲料に供給する混合物を得るために、全粉乳(ここでは非発泡性のコーヒーホワイトナーとして使用)と、特許(国際公開第01/08504号パンフレット)に記載のような様々な量の発泡成分と一緒に混合した。得られた泡の高さと泡の白色度は、表5に示されている。
Figure 2010508038

表5:基準カプチーノ飲料の泡の白色度測定結果。この泡は、液体の色と強く対比する極めて強い白色度である。全ての測定値は、基準カプチーノ(実施例3)の測定値に極めて近い。これは、記載された発明が可溶性の飲料として実際のカプチーノの特性に模倣させていることを示している。
〔実施例9〕
可溶性のカプチーノ飲料粉末は、以下の成分:実施例8により調製された遅延溶解性を有するコーヒー(2.40g)、噴霧乾燥した全脂粉乳(7.00g)、砂糖(2.70g)、炭酸水素ナトリウム(0.28g)及びクエン酸一水和物(0.14g)から調製された。
飲料は、熱湯150ml中に飲料粉末を溶解することによりこの粉末から調製され、泡及び液体の色並びに泡の高さは、前の実施例に記載された方法により測定された。結果は、下記に示されている:
Figure 2010508038
〔実施例10〕
可溶性の発泡ココア飲料粉末は、以下の成分:低溶解性を有するココア顆粒(10g)、噴霧乾燥した全脂粉乳と加圧ガスを含有する発泡成分との混合物(10g)から調製された。
低溶解性を有するココア顆粒は、パンニングにより製造された。
飲料は、熱湯150ml中に飲料粉末を溶解することにより粉末から調製され、泡及び液体の色並びに泡の高さは、前の実施例に記載の方法により測定された。結果は、以下に示されている:
Figure 2010508038
〔実施例11〕
冷水溶性のカプチーノは、以下の成分:実施例8でのように製造された遅延溶解性を有するコーヒー2.4g、砂糖6.5g、噴霧乾燥した脱脂乳粉と加圧ガスを含有する発泡成分との混合物10.5gを混合することにより調製された。この混合物は、冷水150mlに溶解して、極めて白い泡及び泡と液体間の強い色の対比を有する冷たいカプチーノ飲料を得た。泡及び液体の色並びに泡の高さは、前の実施例に記載の方法により測定された。
結果は以下に示されている:
Figure 2010508038

Claims (19)

  1. a)液戻し(reconstitution)時にガスを放出する発泡成分、及び
    b)遅延溶解性を有する飲料又は食品の粉末又は成分
    を含む組成物。
  2. 発泡成分が加圧ガスを含有する、請求項1に記載の組成物。
  3. 発泡成分が特定化学成分の反応時にガスを形成する、請求項1に記載の組成物。
  4. 発泡成分が、液体の添加時に、可溶性の発泡成分の1g当たりガス周囲条件で少なくとも約1mlの量で存在するガスを放出する、請求項1、2又は3に記載の組成物。
  5. 泡が2秒未満で発泡成分により作り出される、前記請求項のいずれかに記載の組成物。
  6. 組成物を液体で戻して飲料又は食品を形成する場合、飲料又は食品の粉末は、飲料又は食品の粉末が溶解する前に、泡が発泡成分により形成されるように遅延した溶解性を有する、前記請求項のいずれかに記載の組成物。
  7. 組成物を液体で戻して飲料又は食品を形成する場合、飲料又は食品の粉末は、飲料又は食品の粉末が溶解する前に、少なくとも4mmの泡が発泡成分により形成されるように遅延した溶解性を有する、前記請求項のいずれかに記載の組成物。
  8. 組成物を液体で戻して飲料又は食品を形成する場合、飲料又は食品の粉末は、飲料又は食品の粉末が液相中で0.40%を超える、飲料又は食品の粉末の総固形物濃度を得る程度に溶解する前に、泡が発泡成分により形成されるように遅延した溶解性を有する、前記請求項のいずれかに記載の組成物。
  9. 組成物を液体で戻して飲料又は食品を形成する場合、飲料又は食品の粉末は、飲料又は食品の粉末の総固形物の20%以下が溶解する前に、泡が発泡成分により形成されるように遅延した溶解性を有する、請求項1〜7のいずれかに記載の組成物。
  10. 組成物が液体で戻して飲料又は食品を形成する場合、飲料又は食品の粉末は、飲料又は食品の粉末の総固形物の50%が溶解する少なくとも2秒前に、泡が発泡成分により形成されるように遅延した溶解性を有する、請求項1〜7のいずれかに記載の組成物。
  11. 遅延溶解性を有する飲料又は食品の粉末又は成分が、コーヒーを含有する粉末である、前記請求項のいずれかに記載の組成物。
  12. 遅延溶解性を有するコーヒーを含有する粉末が、コーヒー固形物、デンプン、マルトデキストリン、糖類、サッカロース、乳糖、ガム、CMCのような炭水化物、タンパク質、脂肪、及び/又は塩でコーヒー粉末を被覆することにより得られる、請求項11に記載の組成物。
  13. 遅延溶解性を有するコーヒーを含有する粉末の溶解性が、100rpmで攪拌したときの最終総固形物1.7%の場合の50%溶解に対して遅延を測定した際、標準的可溶性コーヒーと比較して2秒を超えて遅延する、請求項11に記載の組成物。
  14. 水の添加時に白い泡(WD>70)を出し、ガス(>0.5ml)を放出する,請求項11に記載の組成物。
  15. 添加時に水の泡と液体の間に強い色の対比(WD(泡)−WD(液体))>25を示し、ガスを放出する(>0.5ml/g)、請求項11に記載の組成物。
  16. 可溶性の発泡成分が、粉末の5重量%〜50重量%を形成する、前記請求項のいずれかに記載の組成物。
  17. 遅延溶解性を有する飲料又は食品の粉末又は成分が、粉末ココア、粉末果実若しくは別の着色した食品粉末である、又はその粉末を含有する、請求項1〜10のいずれかに記載の組成物。
  18. 前記請求項のいずれかに記載の製品を作り上げる成分を別々に含有するキット。
  19. 飲料又は食品を調製するための請求項1〜17のいずれかに記載の組成物の使用。
JP2009535062A 2006-11-01 2007-10-29 可溶性発泡飲料粉末 Pending JP2010508038A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP06123303A EP1917864A1 (en) 2006-11-01 2006-11-01 Soluble foaming beverage powder
PCT/EP2007/061576 WO2008052952A1 (en) 2006-11-01 2007-10-29 Soluble foaming beverage powder

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010508038A true JP2010508038A (ja) 2010-03-18

Family

ID=37890288

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009535062A Pending JP2010508038A (ja) 2006-11-01 2007-10-29 可溶性発泡飲料粉末

Country Status (21)

Country Link
US (1) US20100209582A1 (ja)
EP (3) EP1917864A1 (ja)
JP (1) JP2010508038A (ja)
KR (1) KR101505207B1 (ja)
CN (1) CN101547611B (ja)
AR (1) AR063770A1 (ja)
AU (1) AU2007316168B2 (ja)
CA (1) CA2701253A1 (ja)
CL (1) CL2007003166A1 (ja)
ES (2) ES2668288T3 (ja)
HK (1) HK1136284A1 (ja)
HU (1) HUE039233T2 (ja)
MY (1) MY149131A (ja)
PE (1) PE20081145A1 (ja)
PL (2) PL2474234T3 (ja)
PT (1) PT2086341E (ja)
RU (1) RU2489028C2 (ja)
TR (1) TR201808663T4 (ja)
TW (1) TW200836637A (ja)
UY (1) UY30684A1 (ja)
WO (1) WO2008052952A1 (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1917864A1 (en) * 2006-11-01 2008-05-07 Nestec S.A. Soluble foaming beverage powder
DE102007039322B4 (de) * 2007-08-20 2011-07-21 Krüger GmbH & Co. KG, 51469 Instant-Kaffeezubereitung mit verbesserter Schaumbildung
US8043645B2 (en) 2008-07-09 2011-10-25 Starbucks Corporation Method of making beverages with enhanced flavors and aromas
GB0920500D0 (en) 2009-11-23 2010-01-06 Kraft Foods R & D Inc A beverage composition
KR101004150B1 (ko) * 2010-01-29 2010-12-28 정태원 거품커피 제조용 액상조성물, 이의 제조방법, 이를 포함한 거품커피, 이를 이용한 거품커피의 제조방법
NL2005496C2 (en) * 2010-10-11 2012-04-12 Friesland Brands Bv Sweet particulate fat-containing powder, its preparation and its use.
GB2486487B (en) * 2010-12-16 2015-09-02 Kraft Foods R & D Inc Instant coffee
CN103763946A (zh) 2011-09-08 2014-04-30 雀巢产品技术援助有限公司 泡沫饮料
EP2763544A1 (en) * 2011-09-14 2014-08-13 Nestec S.A. Powdered soluble beverage mix
EP2604124A1 (en) * 2011-12-16 2013-06-19 Nestec S.A. Soluble non-dairy creamer tablet surface-treated with carbohydrate
WO2013167452A1 (en) 2012-05-08 2013-11-14 Nestec S.A. Composition for preparation of a food or beverage product
US9198455B2 (en) 2012-06-29 2015-12-01 Bonne O Inc. Carbon dioxide source tablet and beverage carbonating system including the same
US8985561B2 (en) 2012-06-29 2015-03-24 Bonne O Inc. Beverage carbonating system and method for carbonating a beverage
AU2014332639B2 (en) 2013-10-08 2017-12-21 Frieslandcampina Nederland B.V. Powder composition for an aerated food product
EP3292770A1 (en) 2013-10-08 2018-03-14 Unilever PLC Dry mixture in particulate form for preparation of liquid foods with dispersed gas bubbles
USD731223S1 (en) 2013-10-11 2015-06-09 Bonne O Inc. Beverage carbonation system base
EP2862448A1 (de) * 2013-10-15 2015-04-22 DMK Deutsches Milchkontor GmbH Wasserlösliche Kaffeezubereitungen
PL3169162T5 (pl) 2014-07-18 2022-12-05 Société des Produits Nestlé S.A. Kremer wolny od dodanego(-ych) emulgatora(-ów), buforu(-ów) oraz stabilizujących soli
IT201600116679A1 (it) * 2016-11-21 2017-02-21 Venchi S P A Miscela a base cacao per l'estrazione di bevande espresso, procedimento per la preparazione di tale miscela, e capsula per la preparazione di tale bevanda
US11529594B2 (en) 2018-11-15 2022-12-20 Bonne O Inc. Beverage carbonation system and beverage carbonator
FR3101757B1 (fr) 2019-10-14 2023-09-22 Baumaniere Procédé de préparation aromatique d’ingrédients issus de tout composant alimentaire naturel contenus dans une capsule individuelle pour appareil de percolation standard
KR102432159B1 (ko) 2020-01-17 2022-08-12 동서식품주식회사 용해도가 개선된 기능성 분말 커피 크리머 및 그 크리머를 포함하는 음료 조성물
KR102466635B1 (ko) * 2022-03-30 2022-11-16 주식회사 미쁨 발포 커피 제조 방법
CN115088776A (zh) * 2022-06-21 2022-09-23 南京盛德生物科技研究院有限公司 一种食品用泡沫剂组合物及使用该组合物的泡沫、制备方法与用途

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4746527A (en) * 1984-02-20 1988-05-24 Nestec S.A. Drink composition
EP0458310A1 (de) * 1990-05-25 1991-11-27 Kraft Jacobs Suchard SA Pulverförmige Mischung für die Zubereitung von Kaffeegetränken, Verfahren und Vorrichtung zu deren Herstellung
JPH1066531A (ja) * 1996-06-21 1998-03-10 Kraft Foods Inc 飲料用発泡性クリーマ
JP2000506022A (ja) * 1996-03-12 2000-05-23 ソシエテ デ プロデユイ ネツスル ソシエテ アノニム 可溶性コーヒー飲料製品
JP2001017106A (ja) * 1999-06-22 2001-01-23 Kraft Foods Inc ガス化炭水化物を含む発泡カプチーノクリーマ
JP2003505098A (ja) * 1999-08-03 2003-02-12 ソシエテ デ プロデユイ ネツスル ソシエテ アノニム 起泡成分およびこれを含有する粉末
JP2005525828A (ja) * 2002-05-22 2005-09-02 クラフト・フーヅ・ホールディングス・インコーポレイテッド 泡立ち飲料を提供するインスタントドライミックス組成物
JP2005536223A (ja) * 2002-08-30 2005-12-02 キャンピナ・ビーブイ 発泡成分及び該成分を含む製品
JP2008502337A (ja) * 2004-06-15 2008-01-31 ネステク ソシエテ アノニム 自己発泡性液体クリーマーおよび方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4416687A (en) 1982-02-01 1983-11-22 Monsanto Company 3,5-Bis (trifluoromethyl)phenoxy carboxylic acids and derivatives thereof
US4438147A (en) 1982-06-25 1984-03-20 Societe D'assistance Technique Pour Produits Nestle S.A. Foaming creamer and method of making same
DE4407361A1 (de) 1994-03-05 1995-09-07 Schock & Co Nachf Gmbh Dr Mischung zur Herstellung eines Getränkes mit Schaumkrone
US5721003A (en) 1996-03-18 1998-02-24 Kraft Foods, Inc. Foaming coffee creamer and instant hot cappuccino
ES2182215T3 (es) 1997-06-19 2003-03-01 Nestle Sa Formador de crema para bebidas solubles.
ES2229808T3 (es) * 1999-01-28 2005-04-16 Societe Des Produits Nestle S.A. Crema en polvo soluble aromatizada.
US6168819B1 (en) * 1999-04-06 2001-01-02 Kraft Foods, Inc. Cappuccino creamer with improved foaming characteristics
PT1129624E (pt) * 2000-03-02 2003-09-30 Nestle Sa Sistema de concentrado de cafe macchiato
JP4027611B2 (ja) * 2001-02-27 2007-12-26 キリンホールディングス株式会社 フィルムコーティング剤
US7713565B2 (en) 2004-08-17 2010-05-11 Kraft Foods Holdings, Inc. Method of preparing a foaming soluble coffee powder
US7534461B2 (en) 2004-08-17 2009-05-19 Kraft Foods Holdings, Inc. Non-protein foaming compositions and methods of making the same
US20060040033A1 (en) 2004-08-17 2006-02-23 Zeller Bary L Non-carbohydrate foaming compositions and methods of making the same
EP1917864A1 (en) * 2006-11-01 2008-05-07 Nestec S.A. Soluble foaming beverage powder

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4746527A (en) * 1984-02-20 1988-05-24 Nestec S.A. Drink composition
EP0458310A1 (de) * 1990-05-25 1991-11-27 Kraft Jacobs Suchard SA Pulverförmige Mischung für die Zubereitung von Kaffeegetränken, Verfahren und Vorrichtung zu deren Herstellung
JP2000506022A (ja) * 1996-03-12 2000-05-23 ソシエテ デ プロデユイ ネツスル ソシエテ アノニム 可溶性コーヒー飲料製品
JPH1066531A (ja) * 1996-06-21 1998-03-10 Kraft Foods Inc 飲料用発泡性クリーマ
JP2001017106A (ja) * 1999-06-22 2001-01-23 Kraft Foods Inc ガス化炭水化物を含む発泡カプチーノクリーマ
JP2003505098A (ja) * 1999-08-03 2003-02-12 ソシエテ デ プロデユイ ネツスル ソシエテ アノニム 起泡成分およびこれを含有する粉末
JP2005525828A (ja) * 2002-05-22 2005-09-02 クラフト・フーヅ・ホールディングス・インコーポレイテッド 泡立ち飲料を提供するインスタントドライミックス組成物
JP2005536223A (ja) * 2002-08-30 2005-12-02 キャンピナ・ビーブイ 発泡成分及び該成分を含む製品
JP2008502337A (ja) * 2004-06-15 2008-01-31 ネステク ソシエテ アノニム 自己発泡性液体クリーマーおよび方法

Also Published As

Publication number Publication date
AR063770A1 (es) 2009-02-18
ES2668288T3 (es) 2018-05-17
EP2474234A1 (en) 2012-07-11
PT2086341E (pt) 2013-01-04
EP2086341B1 (en) 2012-11-28
PL2474234T3 (pl) 2018-10-31
US20100209582A1 (en) 2010-08-19
PE20081145A1 (es) 2008-10-02
CN101547611A (zh) 2009-09-30
AU2007316168A1 (en) 2008-05-08
TW200836637A (en) 2008-09-16
RU2489028C2 (ru) 2013-08-10
CN101547611B (zh) 2013-01-30
WO2008052952A1 (en) 2008-05-08
KR20090095554A (ko) 2009-09-09
EP1917864A1 (en) 2008-05-07
ES2399114T3 (es) 2013-03-25
EP2474234B1 (en) 2018-03-21
KR101505207B1 (ko) 2015-03-23
AU2007316168B2 (en) 2012-11-22
CL2007003166A1 (es) 2008-01-25
UY30684A1 (es) 2008-05-02
RU2009120605A (ru) 2010-12-10
EP2086341A1 (en) 2009-08-12
PL2086341T3 (pl) 2013-04-30
CA2701253A1 (en) 2008-05-08
HUE039233T2 (hu) 2018-12-28
MY149131A (en) 2013-07-15
TR201808663T4 (tr) 2018-07-23
HK1136284A1 (en) 2010-06-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010508038A (ja) 可溶性発泡飲料粉末
JP4381641B2 (ja) 起泡成分およびこれを含有する粉末
KR101245051B1 (ko) 분무-건조된 분말의 발포 용량을 증가시키는 방법
ES2683299T3 (es) Composiciones espumantes sin proteína y métodos de preparación de las mismas
ES2606382T3 (es) Composiciones espumantes sin hidratos de carbono y métodos de preparación de las mismas
US9585410B2 (en) Composition for preparation of a food or beverage product

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101027

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120522

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120626