JP2010502363A5 - - Google Patents

Claims (38)

1. 医療器具の少なくとも一部を覆う被膜を有する医療器具であって、前記被膜は、
   （ａ）前記医療器具の表面に接着される一つ以上の細胞接着ポリペプチド、及び、
   （ｂ）前記ポリペプチド上に少なくとも部分的に配置されるか、又は前記ポリペプチドを取り囲む生分解性バリア
   を含み、
   前記一つ以上の細胞接着ポリペプチドは、前記医療器具を移植した後の生分解性バリアの分解の後に、内皮細胞を前記医療器具に接着させるための基材を提供する医療器具。
2. 前記細胞接着ポリペプチドは、細胞外基質の細胞接着タンパク質の結合ドメインに由来するペプチドである請求項１に記載の医療器具。
3. 前記細胞接着タンパク質は、フィブロネクチン、ビトロネクチン、ラミニン、エラスチン、フィブリノゲン、Ｉ型コラーゲン、ＩＩ型コラーゲン、及びＶ型コラーゲンからなる群より選択される請求項２に記載の医療器具。
4. 前記ペプチドは、アルギニン−グリシン−アスパラギン酸（ＲＧＤ）（配列番号１）及びチロシン−イソロイシン−グリシン−セリン−アルギニン（ＹＩＧＳＲ）（配列番号２）からなる群より選択されるアミノ酸配列を含む請求項２に記載の医療器具。
5. 前記細胞接着ポリペプチドは医療器具の表面上に単分子層を形成する請求項１に記載の医療器具。
6. 前記生分解性バリアは生分解性ポリマーからなる請求項１に記載の医療器具。
7. 前記生分解性バリアは生分解性被膜からなり、前記生分解性被膜は前記ポリペプチド上に少なくとも部分的に配置される請求項１に記載の医療器具。
8. 医療器具を移植した後の前記生分解性バリアの分解は、医療器具の再内皮化の過程と同時に生じる請求項１に記載の医療器具。
9. 前記生分解性バリアは、医療器具の患者への移植後７日以内に、細胞接着ポリペプチドを少なくとも部分的に生理環境に露出する速度で分解される請求項１に記載の医療器具。
10. 前記生分解性バリアは、医療器具の患者への移植後７日以内に、細胞接着ポリペプチドを生理環境に露出する速度で分解される請求項９に記載の医療器具。
11. 前記生分解性バリアは、医療器具の患者への移植後７日以内に分解される請求項９に記載の医療器具。
12. 前記生分解性バリアは、医療器具の患者への移植後４日以内に、細胞接着ポリペプチドを少なくとも部分的に生理環境に露出する速度で分解される請求項１に記載の医療器具。
13. 前記生分解性バリアは、医療器具の患者への移植後４日以内に、細胞接着ポリペプチドを生理環境に露出する速度で分解される請求項１２に記載の医療器具。
14. 前記生分解性バリアは、医療器具の患者への移植後４日以内に分解される請求項１２に記載の医療器具。
15. 細胞接着ポリペプチドを含む被膜を有し、かつ前記細胞接着ポリペプチドはポリビスホスフォネートにグラフトされる医療器具。
16. 前記ポリビスホスフォネートはポリアリールアミンビスホスフォネートである請求項１５に記載の医療器具。
17. 前記細胞接着ポリペプチドは医療器具の表面上に単分子層を形成する請求項１５に記載の医療器具。
18. バイオファウリングに対する前記ポリペプチドの一時的な保護手段を更に有する請求項１５に記載の医療器具。
19. バクテリオファージを含む被膜を有し、かつ、前記バクテリオファージは細胞接着ポリペプチドをディスプレイする医療器具。
20. ポリビスホスフォネート被膜を更に有し、かつバクテリオファージが前記ポリビスホスフォネート被膜にグラフトされている請求項１９に記載の医療器具。
21. 前記ポリビスホスフォネートはポリアリールアミンビスホスフォネートである請求項２０に記載の医療器具。
22. バイオファウリングに対する前記ポリペプチドの一時的な保護手段を更に有する請求項１９に記載の医療器具。
23. 細胞接着ポリペプチドを含む被膜を有し、かつ前記ポリペプチドは接着性ポリペプチドセグメントに連結されている医療器具。
24. 前記接着性ポリペプチドセグメントはポリリジンである請求項２３に記載の医療器具。
25. 前記接着性ポリペプチドセグメントは疎水性アミノ酸鎖である請求項２３に記載の医療器具。
26. 前記細胞接着ポリペプチドは医療器具の表面上に単分子層を形成する請求項２３に記載の医療器具。
27. バイオファウリングに対する前記ポリペプチドの一時的な保護手段を更に有する請求項２３に記載の医療器具。
28. 細胞接着ポリペプチドの単分子層を含む被膜を有する医療器具。
29. 前記細胞接着ポリペプチドは、医療器具の表面に直接単分子層を形成する請求項２８に記載の医療器具。
30. 前記単分子層は自己組織化単分子膜である請求項２８に記載の医療器具。
31. 前記単分子層はラングミュア単分子層である請求項２８に記載の医療器具。
32. 前記細胞接着ポリペプチドは静電塗装によって医療器具に適用される請求項２８に記載の医療器具。
33. 前記細胞接着ポリペプチドは接着性ポリペプチドセグメントに連結される請求項２８に記載の医療器具。
34. 前記細胞接着ポリペプチドはポリマーにグラフトされる請求項２８に記載の医療器具。
35. 前記細胞接着ポリペプチドはポリマー骨格に組み込まれる請求項２８に記載の医療器具。
36. バイオファウリングに対する前記ポリペプチドの一時的な保護手段を更に有する請求項２８に記載の医療器具。
37. 医療器具を製造する方法であって、
    （ａ）医療器具の少なくとも一部を細胞接着ポリペプチドで被覆する段階であって、前記細胞接着ポリペプチドは前記医療器具の表面に接着する段階、及び、
    （ｂ）細胞接着ポリペプチド被膜の少なくとも一部を覆う生分解性バリアを適用する段階からなり、
    前記細胞接着ポリペプチドは、前記医療器具を移植した後の生分解性バリアの分解の後に、内皮細胞を前記医療器具に接着させるための基材を提供する方法。
38. 医療器具を移植した後の前記生分解性バリアの分解は、医療器具の再内皮化の過程と同時に生じる請求項３７に記載の方法。