JP2010500874A - 有機液体中に荷電した核酸を溶解させるための方法 - Google Patents

有機液体中に荷電した核酸を溶解させるための方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、水不混和性の有機の第一液体中に荷電した核酸を溶解させるための方法に関する。上記方法は、以下の工程を包含する:a)水性の第二液体中に核酸の溶液を提供する工程、b)第二液体中で核酸と不溶性の錯体を形成する錯体形成因子を第二液体に加えることによって、核酸を沈殿させる工程、c)第二液体から錯体を取り出す工程、d)両親媒性化合物から構成されるか、または、両親媒性化合物を含む第三液体中に、錯体を溶解させる工程、および、e)第三液体を第一液体と混合する工程。

Description

本発明は、水不混和性の有機液体中に荷電した核酸を溶解させるための方法に関する。本発明はさらに、内部に溶解され、錯体形成因子によって錯体形成された核酸を含む、水不混和性の有機液体に関する。本発明はさらに、本発明の方法を行うためのこのような液体の使用にも関する。
特許文献1は、石油性物質へのDNAの添加を開示する。この文献の場合、DNAは、石油性物質中に溶解され得、そして本質的には、水で洗浄することによってはそこから除去され得ないように調製される。特許文献1に開示される方法は、物質(特に、石油製品)の輸送を監視するために使用される。DNAは、増幅反応によって石油製品から取り出され得、そして検出され得る。石油製品中にDNAを溶解するためには、DNAは、疎水性のハプテンと組み合され得る。別の可能性は、疎水性となるような方法で化学修飾されたDNAを使用することである。この目的に関して、DNAとしては、ヨードエタノールのような適切な薬剤によって修飾されたチオホスフェートを含む、スルホヌクレオチドが挙げられ得る。あるいは、メチル化したDNAを使用することも可能である。
上記方法は、この方法のために必要とされるDNAの調製が非常に厄介であるという不都合な点を有する。さらに、その後、DNAを検出できるようにするために、DNAを水相に移すことも厄介である。
メチル化DNAの場合には、これは、例えば、その一端にビオチン分子を配置し、その結果、DNAがストレプトアビジンによって結合され得、それによって単離され得るようにすることによって行われ得る。疎水性のハプテンに結合したDNAの場合、DNAは、ハプテンに特異的な抗体によって単離され得る。
特許文献2は、水不溶性媒体中にリボ核酸を混合するための方法を開示する。この文献の場合、水不溶性媒体がまず溶媒中に溶解され、次いで、水中に溶解させた核酸と混合される。例えば、水不溶性媒体はポリスチレンであり得、そして、溶媒はクロロホルムであり得る。クロロホルム中に溶解させたポリスチレンを、水中に溶解させた核酸と混合する前に、95%エタノールおよびアセトンの中間溶液が、水中に溶解させた核酸に加えられる。混合により得られたポリスチレン溶液は核酸を含み、そして、製品の偽造防止の標識として使用され得る。この方法の不都合な点は、この方法が比較的厄介であり、そして、この方法のためにポリマーが必要とされることである。さらに、特許文献2は、ポリマー中に存在する核酸が、いかにして再度除去され得、その結果、検出され得るかを開示していない。
米国特許第5,665,538号明細書 欧州特許出願公開第1 394 544号明細書
その方法を用いることで荷電した核酸が水不混和性の有機液体中に溶解され得るという、有益かつ厄介でない方法を示すことが、本発明の目的の一つである。さらに、荷電した核酸が溶解された水不混和性の有機液体、およびこの液体の使用を示すことも意図される。核酸は、困難を伴うことなく有機液体から除去され得るような方法で溶解されるべきである。例えば、薬学的組成物におけるこのような液体の使用、および、食品を分析するための方法の提供もまた同様に、本発明の目的の一部である。
荷電した核酸とは、天然に存在するDNAまたはRNAの場合のように、ヌクレオチドがホスホジエステル結合によって互いに結合され、このホスホジエステル結合に関与しているリン酸残基が負に帯電しているような核酸を意味する。通常、核酸は、その電荷に起因して水易溶性であるが、炭化水素のような水不混和性の有機液体中には易溶性でない。水不混和性の有機液体とは、1mlを溶解させるために1リットルを超える水(好ましくは10リットルを超える水)が必要とされる有機液体を意味する。この液体は、この文脈においては、一般に、生物学的起源のものである。この液体は、例えば、植物、鉱物または動物起源の、溶融状態の油または油脂または蝋であり得る。この液体はまた、通常、室温では固体の形態の、溶融物質であり得る。熱分解による核酸の破壊の可能性に起因して、液体の温度は、120℃(好ましくは、100℃、特に、80℃)を超えないことが望ましい。核酸は、15000×gで5分間の遠心分離によって遠心分離され得ない場合に、本発明の文脈において溶解されたものとみなされる。
問題は、請求項1、2、23、41、44および46〜48の特徴によって解決される。適切な実施形態は、請求項3〜22、24〜40および42、43、ならびに45の特徴に由来する。
本発明は、水不混和性の液体に荷電した核酸を溶解させるための方法に関し、この方法は、両親媒性の液体中に錯体形成因子と共に存在している核酸を、水不混和性の液体と混合する工程を包含する。
さらなる実施形態は、水不混和性の有機の第一液体中に荷電した核酸を溶解させるための方法を提供し、この方法は、以下の工程:
a)水性の第二液体中に核酸の溶液を提供する工程、
b)第二液体中で核酸と不溶性の錯体を形成する錯体形成因子を第二液体に加えることによって、核酸を沈殿させる工程、
c)第二液体から錯体を取り出す工程、
d)両親媒性化合物から構成されるか、または、両親媒性化合物を含む第三液体中に、錯体を溶解させる工程、および
e)第三液体を第一液体と混合する工程
を包含する。
本発明の方法は、非常に単純かつ費用効率の高いやり方で、水不混和性の有機の第一液体中で荷電した核酸の溶液を調製することを可能にする。核酸は、さらに、第一液体中に非常に高濃度で溶解され得る。錯体を両親媒性化合物と接触させることが、この目的のためには必須である。両親媒性化合物を用いない場合、第一液体中に比較的少量の錯体形成した核酸のみを溶解させることが可能である。
本発明の方法は、偽造防止の識別のためにDNAで第一液体を標識することを可能にする。例えば、石油または石油製品は、特定のDNAを用いて標識され得、そして、石油または石油製品のサンプルからDNAを同定することにより、その輸送経路が監視され得る。第一液体または第三液体中に高濃度でDNAを溶解させる可能性は、大量の石油または石油製品(例えば、タンカーの積荷)を標識するのに適切な、高濃度のストック溶液を調製することを可能にする。本発明の方法はさらに、化学反応のため、または、水不混和性の有機液体中での保存のための核酸を、特に高濃度で提供することを可能にする。例えば、油中でのDNAの化学反応を可能にすることも可能である。さらに、核酸は、冷却することなく、水不混和性の有機液体中で貯蔵され得、それゆえ、より高次の錯体形成を伴うことも、分解(特に、酵素による分解)を受けることもなく、長距離を輸送される得る。この理由はおそらく、核酸分解酵素が、その機能のために水性の環境を必要とするためである。
さらに、例えば薬学的用途のための核酸(例えば、siDNA)を、例えば軟膏として処方することも可能である。このような処方物は、非常に長い貯蔵寿命の利点を有する。
したがって、本発明はまた、本発明に従って錯体形成因子を用いて錯体形成され、そして、両親媒性化合物中に存在する核酸を含む薬学的組成物に関する。
好ましい実施形態では、本発明は、本発明に従う水不混和性の有機液体を含む薬学的組成物に関する。
さらに好ましい実施形態では、核酸は、RNAであり、特に好ましくはsiRNAである。
薬学的組成物は、核酸を適切な形態で投与するために使用される。本発明の組成物は、例えば、顆粒剤、散剤、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、挫剤、注射剤、エマルジョン、懸濁剤または液剤の形態であり得る。本発明の組成物は、種々のタイプの投与のために(例えば、局所投与、経口投与、バッカル投与、舌下投与、経粘膜投与、直腸投与、皮下投与、クモ膜下腔内投与、静脈内投与、筋肉内投与、腹腔内投与、経鼻投与、眼内投与または心室内投与のために)処方され得る。
好ましい実施形態では、薬学的組成物は、局所適用のために設計される。特に好ましい実施形態では、本発明の錯体形成された核酸を含む薬学的組成物は、軟膏の形態である。
第一液体から核酸を回収するために、核酸は、例えば、振ることによって、高濃度の塩が存在する水混和性溶媒を用いて抽出され得る。例えば、酢酸ナトリウム−飽和エタノール、またはSDS−飽和エタノールもしくはブタノールをこの目的のために使用することが可能である。この場合、核酸は、水混和性溶媒中に沈殿し、そして、例えば遠心分離によって水混和性溶媒を除いた後に、水中に取り上げられて、例えばPCRによって検出され得る。
本発明のさらなる局面は、したがって、水不混和性の液体から核酸を単離するための方法に関する。
第一の実施形態では、水不混和性の液体から核酸を単離するための方法は、以下の工程:
a)水混和性の溶媒を用いて液体から核酸を抽出する工程であって、この工程は、水不混和性の液体を水混和性の溶媒と接触させることによってなされ、そして、この水混和性の溶媒は、1以上の塩を含む、工程;
b)水混和性の溶媒を、水不混和性の液体から分離する工程;および
c)水混和性の溶媒から核酸を単離する工程
を包含する。
第二の実施形態では、水不混和性の液体から核酸を単離するための方法は、この液体を、1以上の塩を含みかつ水混和性の液体中に溶解する溶媒と混合することにより、核酸を沈殿させる工程を包含する。
さらなる実施形態は、水不混和性の液体から核酸を単離するための方法に関し、この方法において、1以上の塩がこの液体に加えられ、そのことによって核酸が沈殿する。
適切な塩の例は、臭化ナトリウム、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)または酢酸ナトリウムである。
塩は、50%、好ましくは60%、より好ましくは70%、特に好ましくは80%、そして最も好ましくは90%の飽和溶解度に対応する量、すなわち、選択された溶媒を用いて飽和溶液を生じるために、標準的な条件下で用いられなければならない塩の量に対応する量で用いられる。この量は、当業者によって容易に確認され得る。
さらに好ましい実施形態では、溶液は、飽和溶液の形態で用いられる。
したがって、上記の第一の実施形態において用いられ得る水混和性溶媒は、例えば、水と完全に混和性のアルコール中にある飽和塩溶液(例えば、エタノール中の飽和NaBr溶液)である。
水不混和性の液体からの核酸の単離は、食品を分析するために、本発明のさらなる実施形態において用いられ得る。このようにして、非常に少量であっても食品から核酸を単離し、それによって、その食品の成分の起源を決定することが可能となる。したがって、例えば、種々のタイプの油は、その油中に見られる核酸に基づいて同定され得る。
驚くべきことに、核酸はまた、いかなる核酸をも含まないと推定される食品サンプルからも単離され得ることが分かった。したがって、本発明の文脈においては、例えば、核酸は、菜種油、オリーブ油、ヒマワリ油、カボチャの種の油、ゴマ油、ブドウの種の油、クルミ油、ベニバナ油およびヤシ油のような、従来の食用油中に見出される。
これらの核酸を増幅することによって、どんな成分が食品中に存在したかを決定することが可能である。このようにして、例えば、高級の食用油(例えば、オリーブ油)は、低級の油と区別され得る。
したがって、本発明はまた、食品を分析するための方法に関し、この方法は、以下の工程:
a)上記方法のうちの一つを用いて、食品の1以上の水不混和性成分から核酸を単離する工程;および
b)核酸を分析する工程
を包含する。
好ましい実施形態では、核酸は、PCRにより分析される。
錯体形成因子は、好ましくは、カチオン性界面活性剤または有機アミン、特に、第四級アミンである。第四級アミンは、好ましくは、臭化セチルトリメチルアンモニウム(CTAB)である。CTABは、意図される錯体形成に非常に適しており、そして、非常に価格が手ごろである。
錯体形成因子は、好ましくは、工程b)の第二液体に、溶解した形態で加えられる。これにより、溶解していない錯体形成因子を加えるときよりも早く沈殿させることが可能となる。
核酸は、好ましくは、合成により調製された、既知配列を有する核酸である。これにより、偽造防止の標識化のために、実質的に無制限の数の符号化を提供することが可能となる。はっきり限定して標識のために機能する核酸が、配列決定によって検出され得ないように、識別のために使用される核酸が、第一液体中に溶解される多数のさらなる核酸中に「隠される」場合が、この目的のためには、特に好ましい。このさらなる核酸は、例えば、ニシンの精子DNAを用いることによって提供され得る。
核酸は、各々、5〜100ヌクレオチドの鎖長、好ましくは、10〜80ヌクレオチドの鎖長、特に好ましくは、15〜60ヌクレオチドの鎖長を有し得る。核酸は、DNA(特に、アンチセンスDNA)またはRNA(特に、siRNA)であり得る。核酸がヒト遺伝子の配列の少なくとも一部を含む場合、これは、治療用途には特に有益である。
核酸は、一本鎖または二本鎖の形状を有し得る。二本鎖の形状を持つ核酸は、2つの別個の一本鎖の形状で、または、ヘアピンループ構造として存在し得る。
工程c)における錯体を取り除く工程が、好ましくは、遠心分離または濾過によってなされる。これらの方法は、沈殿した錯体を取り除く、特に単純かつ有効な方法を代表するものである。
両親媒性化合物は、好ましくは、有機溶媒である。両親媒性化合物は、好ましくは、少なくとも1つのエーテル基および/または少なくとも1つのヒドロキシル基を含む。
溶媒として特に適切な両親媒性化合物は、式HO−R1−O−R2によって記述され得、ここで、R1およびR2が、各場合において、1〜100個の炭素原子を有する炭化水素残基である。両親媒性化合物は、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、または、エチレングリコールモノメチルエーテルであり得る。
錯体は、好ましくは、第三液体中で、0.1mg/mlより高い、特に、1mg/mlより高い、好ましくは、10mg/mlより高い核酸の濃度が生じるような量で、第三液体中に溶解される。第一液体は、植物性または動物性の油または油脂であり得る。第一液体は、20℃において、固体の形態の液体であり得る。これは、例えば、蝋であり得る。
第一液体はまた、内燃機関のための燃料であり得る。第一液体は、鉱物油脂、鉱物油、または、鉱物油の蒸留液、もしくは、蒸留液の残留物、特に、ディーゼル燃料、軽油、重油、トルエン、ベンゼンまたはガソリンであり得る。
本発明はさらに、荷電した核酸と、両親媒性化合物とが内部に溶解された水不混和性の有機液体に関する。この場合、核酸は、合成により調製された、既知配列を有する核酸である。このような液体は、本発明の方法により調製され得る。液体は、核酸を検出して液体を同定するための方法を行うのに特に適している。液体の同定は、核酸の予め知られた配列が確認される場合、特に信頼性が高い。
本発明の有益な実施形態は、以下の例示的な実施形態から明らかである。
そうでないと示さない限り、全ての化学物質は、Sigma−Aldrich Chemie GmbH,Eschenstrasse 5,82024 Taufkirchen,Germanyから入手した。
(1.錯体形成因子としてCTABを用いた、DNAの沈殿)
10gのニシン精子DNA(HS−DNA)を、1LのTE(脱イオン水中、10mmol/lのTrisHCl、1mmol/lのEDTA、pH8)中に溶解させた。撹拌しながら、100mlのCTAB溶液(脱イオン水中100mmol/lのCTAB)を加えた。形成した沈殿物(CTAB−HS−DNA)を、遠心分離により沈降させ、そして、室温で乾燥させた。
さらに、1μmol(約20mgに等価)の合成により調製した一本鎖DNA(62ヌクレオチド長であり、添付の配列表の配列番号1に対応する)(標識用DNA、L−DNA)を、1mlのTEに溶解させた。撹拌しながら、100μlのCTAB溶液を加えた。形成した沈殿物(CTAB−L−DNA)を、遠心分離により沈降させ、そして、室温で乾燥させた。
HS−DNAおよびL−DNAの両方を含む沈殿物を調製するために1gのHS−DNAおよび1μmolのL−DNAを、100mlのTEに溶解させた。撹拌しながら、10mlのCTAB溶液を加えた。形成した沈殿物(CTAB−HS−L−DNA)を、遠心分離により沈降させ、そして、室温で乾燥させた。
(2.水不混和性の液体中での、CTABを用いて錯体形成させたDNAの溶解性)
約1mgのCTAB−HS−DNAを、1.4mlのEppendorf反応容器に移した。1mlのガソリン(プレミアムガソリン、BP)、ディーゼル燃料(BP)、鉱油、ヒマワリ油(スーパーマーケット)、菜種油(スーパーマーケット)、麦芽油(スーパーマーケット)またはオリーブ油(スーパーマーケット)を、各Eppendorf反応容器に加えた。次いで、これらの反応容器を激しく振り、その後、15000×gで5分間遠心分離した。全ての反応容器中で沈殿物が観察された。
(3.錯体形成させたDNAをアルコール中に予め溶解させた後の、水不混和性の液体中での、CTABを用いて錯体形成させたDNAの溶解性)
1gのCTAB−HS−DNAを、50mlの1−ブタノールに溶解させた。100μlの溶液を、1.4mlのEppendorf反応容器に移した。1mlのガソリン、ディーゼル、鉱油、ヒマワリ油、菜種油、麦芽油またはオリーブ油を、各Eppendorf反応容器に加えた。次いで、これらの反応容器を激しく振り、その後、15000×gで5分間遠心分離した。全ての反応容器中で沈殿物が観察された。
(4.両親媒性化合物中での、CTABを用いて錯体形成させたDNAの溶解性)
約20mgのCTAB−HS−DNAを、1.4mlのEppendorf反応容器に移した。1000μl、500μl、200μl、100μl、50μlまたは20μlのエチレングリコールモノブチルエーテル(EGE)を、各Eppendorf反応容器に加えた。次いで、これらの反応容器を激しく振り、その後、15000×gで5分間遠心分離した。いずれの反応容器においても沈殿物が観察されなかった。CTAB−HS−DNAは完全に溶解された。
(5.錯体形成させたDNAを両親媒性化合物中に予め溶解させた後の、水不混和性の液体中での、CTABを用いて錯体形成させたDNAの溶解性)
2gのCTAB−HS−DNAを、50mlのEGEに溶解させた。100μlおよび500μlの溶液を、2mlのEppendorf反応容器に移した。それぞれ、900μlおよび500μlのガソリン、ディーゼル、鉱油、ヒマワリ油、菜種油、麦芽油またはオリーブ油を、各Eppendorf反応容器に加えた。次いで、これらの反応容器を激しく振り、その後、15000×gで5分間遠心分離した。いずれの反応容器においても沈殿物が観察されなかった。CTAB−HS−DNAは完全に溶解された。
(6.水不混和性の液体中に溶解させたDNAの抽出)
20mgのCTAB−HS−L−DNAを、1mlのEGEに溶解させた。そのうち100μlを、100mlのガソリン、ディーゼル、鉱油、ヒマワリ油または菜種油に溶解させた。DNAを抽出するために、得られた溶液のうち1mlを、1.4mlのEppendorf反応容器に移した。そこに、50μlのSDS−飽和エタノールを加え、激しく振り、15000×gで5分間遠心分離した。上清を捨てた。生じたペレットに1mlのハプテンを加えた。次いで、反応容器を激しく振り、再度、15000×gで5分間遠心分離した。上清を捨て、そして、ペレットを1mlの0.1 TE(TE1部、脱イオン水9部)中に取った。
このようにして得られたHS−DNAおよびL−DNAの水溶液のうち2.5μlを用いて、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行った。この目的のために、合成により調製したL−DNA特異的なプライマー1および2(添付の配列表の配列番号2および3に対応)を使用した。PCRは、Peqlab(Carl−Thiersch−Str.2b,91052 Erlangen,Germany)製のキット(peqGOLD PCR−Master−Mix S)を用い、25μlの総容量にて行った。プライマーの濃度は、各場合、プライマー毎に200nMであり、そして、55℃のアニーリング温度を用い、30サイクルを行った。解析は、10%(w/v)のポリアクリルアミドゲル上でのゲル電気泳動と、その後の銀染色により行った。全サンプルにおいてL−DNAが検出された。DNAを加えなかった、ガソリン、ディーゼル、鉱油、ヒマワリ油および菜種油からの抽出物をコントロールとして用いた。コントロールにおいては、L−DNAは検出されなかった。
(7.水不混和性の液体中に溶解させたDNAの安定性)
20mgのCTAB−HS−L−DNAを、1mlのEGEに溶解させた。そのうち100μlを、100mlのディーゼル燃料、鉱油、ヒマワリ油または菜種油に溶解させた。各サンプル1mlを取り、4℃、室温、40℃および80℃にて24時間インキュベートした。DNAを抽出するために、50μlのSDS−飽和エタノールをサンプルに加え、激しく振り、そして、15000×gで5分間遠心分離した。上清を捨てた。生じたペレットに1mlのハプテンを加え、激しく振り、そして、15000×gで5分間遠心分離した。上清を捨て、そして、ペレットを1mlの0.1 TE中に取った。このようにして得られたHS−DNAおよびL−DNAの水溶液のうち2.5μlを用いて、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行った。この目的のために、合成により調製したL−DNA特異的なプライマー1および2を使用した。PCRは、上述のPeqlab製のキットを用い、25μlの総容量にて行った。プライマーの濃度は、各場合、プライマー毎に200nMであり、そして、55℃のアニーリング温度を用い、30サイクルを行った。解析は、10%(w/v)のポリアクリルアミドゲル上でのゲル電気泳動と、その後の銀染色により行った。全サンプルにおいてL−DNAが検出された。DNAを加えなかった、ガソリン、ディーゼル、鉱油、ヒマワリ油および菜種油からの抽出物をコントロールとして用いた。コントロールにおいては、L−DNAは検出されなかった。この実験は、水不混和性の液体に溶解させたDNAが、冷却することなく、さらに、高温の場合でさえも、長期間にわたり安定であることを示す。
(8.CTABにより錯体形成させ、EGE中に予め溶解させたDNAの、固体中への導入)
10gのココナッツ油脂(スーパーマーケット)を、加熱により液化させた。約50℃まで冷却させた後、100μlのEGE中2%(w/v)CTAB−HS−L−DNAを加え、そして混合した。この油脂を、4℃まで冷却することにより固化させた。
(9.DNA添加なしの、ディーゼル/ガソリン/菜種油/ヒマワリ油からのDNAの抽出)
100μlのSDS−飽和エタノールを、室温にて、1.4mlプラスチック製反応チューブ内の、1mlのディーゼル、ガソリン、菜種油およびヒマワリ油の各々2サンプルに加え、そして、これらのサンプルを30秒間振り、次いで、4℃にて1時間インキュベートした。相を分離させるために、サンプルを4℃、最高加速度(約16000×g)にて15分間遠心分離した。全サンプルにおいて、わずかなペレットが確認された。液相を除き、そして、ペレットを、1mlのn−ヘプタンと混合した。サンプルを約20〜30秒間混合し、次いで、4℃、最高加速度(約16000×g)にて2分間遠心分離した。上清を除いて捨てた。反応チューブを逆さにして、約10〜20分間静置させて、ペレットを乾燥させた。ペレットを、0.02%のTween20を含む100μlの0.1×TEに溶解させた。サンプル中のDNA含量を、λDNA検量プロットを用い、製造業者の情報に従って行ったPicoGreenアッセイ(PicoGreen(登録商標)dsDNA Quantitation Kit,カタログ番号P11496,Invitrogen GmbH,Technologiepark Karlsruhe,Emmy−Noether Strasse 10,76131 Karlsruhe)によって決定した。全てのサンプルにおいて核酸が検出された、濃度は、1ng/ml〜7ng/mlの間であった(表1を参照のこと)。
Figure 2010500874

Claims (48)

  1. 水不混和性の液体に核酸を溶解させるための方法であって、該方法は、両親媒性の液体中に錯体形成因子と共に存在している核酸を、水不混和性の液体と混合する工程を包含する、方法。
  2. 水不混和性の有機の第一液体中に荷電した核酸を溶解させるための方法であって、該方法は、以下の工程:
    a)水性の第二液体中に該核酸の溶液を提供する工程、
    b)該第二液体中で該核酸と不溶性の錯体を形成する錯体形成因子を該第二液体に加えることによって、該核酸を沈殿させる工程、
    c)該第二液体から該錯体を取り出す工程、
    d)両親媒性化合物から構成されるか、または、両親媒性化合物を含む第三液体中に、該錯体を溶解させる工程、および
    e)該第三液体を該第一液体と混合する工程
    を包含する、方法。
  3. 前記錯体形成因子が、カチオン性界面活性剤または有機アミン、特に、第四級アミンである、請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記第四級アミンが、臭化セチルトリメチルアンモニウム(CTAB)である、請求項3に記載の方法。
  5. 前記錯体形成因子が、工程b)の前記第二液体に、溶解した形態で加えられる、請求項2〜4のいずれかに記載の方法。
  6. 前記核酸が、合成により調製された、既知配列を有する核酸である、請求項1〜5のいずれかに記載の方法。
  7. 前記核酸が、各々、5〜100ヌクレオチドの鎖長、好ましくは、10〜80ヌクレオチドの鎖長、特に好ましくは、15〜60ヌクレオチドの鎖長を有する、請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 前記核酸が、DNAまたはRNAから構成される、請求項1〜7のいずれかに記載の方法。
  9. 前記核酸が、アンチセンスDNAまたはsiRNAである、請求項1〜8のいずれかに記載の方法。
  10. 前記核酸が、ヒト遺伝子の配列の少なくとも一部分を含む、請求項1〜9のいずれかに記載の方法。
  11. 前記核酸が、一本鎖または二本鎖の形状を有する、請求項1〜10のいずれかに記載の方法。
  12. 工程c)における前記錯体を取り除く工程が、遠心分離または濾過によってなされる、請求項1〜11のいずれかに記載の方法。
  13. 前記両親媒性化合物が有機溶媒である、請求項1〜12のいずれかに記載の方法。
  14. 前記両親媒性化合物が少なくとも1つのエーテル基を含む、請求項1〜13のいずれかに記載の方法。
  15. 前記両親媒性化合物が少なくとも1つのヒドロキシル基を含む、請求項1〜14のいずれかに記載の方法。
  16. 前記両親媒性化合物が、式HO−R1−O−R2によって記述され得、ここで、R1およびR2が、各場合において、1〜100個の炭素原子を有する炭化水素残基である、請求項1〜15のいずれかに記載の方法。
  17. 前記両親媒性化合物が、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、または、エチレングリコールモノメチルエーテルである、請求項1〜16のいずれかに記載の方法。
  18. 0.1mg/mlより高い、特に、1mg/mlより高い、好ましくは、10mg/mlより高い、前記第三液体中の核酸の濃度が生じるような量で、前記錯体が該第三液体中に溶解される、請求項1〜17のいずれかに記載の方法。
  19. 前記第一液体が、植物性または動物性の油または油脂である、請求項1〜18のいずれかに記載の方法。
  20. 前記第一液体が、20℃において、固体、特に、蝋である、請求項1〜19のいずれかに記載の方法。
  21. 前記第一液体が、内燃機関のための燃料である、請求項1〜18のいずれかに記載の方法。
  22. 前記第一液体が、鉱物油脂、鉱物油、または、鉱物油の蒸留液、もしくは、蒸留液の残留物、特に、ディーゼル燃料、軽油、重油、トルエン、ベンゼンまたはガソリンである、請求項1〜21のいずれかに記載の方法。
  23. 荷電した、合成により調製された核酸と、両親媒性化合物とが内部に溶解された水不混和性の有機液体であって、該核酸は、錯体形成因子によって錯体形成されており、かつ、既知配列を有する、液体。
  24. 前記錯体形成因子が、カチオン性界面活性剤または有機アミン、特に、第四級アミンである、請求項23に記載の液体。
  25. 前記第四級アミンが、臭化セチルトリメチルアンモニウム(CTAB)である、請求項24に記載の液体。
  26. 前記核酸が、各々、5〜100ヌクレオチドの鎖長、好ましくは、10〜80ヌクレオチドの鎖長、特に好ましくは、15〜60ヌクレオチドの鎖長を有する、請求項23〜25のいずれかに記載の液体。
  27. 前記核酸が、DNAまたはRNAから構成される、請求項23〜26のいずれかに記載の液体。
  28. 前記核酸が、アンチセンスDNAまたはsiRNAである、請求項23〜27のいずれかに記載の液体。
  29. 前記核酸が、ヒト遺伝子の配列の少なくとも一部分を含む、請求項23〜28のいずれかに記載の液体。
  30. 前記核酸が、一本鎖または二本鎖の形状を有する、請求項23〜29のいずれかに記載の液体。
  31. 前記両親媒性化合物が有機溶媒である、請求項23〜30のいずれかに記載の液体。
  32. 前記両親媒性化合物が少なくとも1つのエーテル基を含む、請求項23〜31のいずれかに記載の液体。
  33. 前記両親媒性化合物が少なくとも1つのヒドロキシル基を含む、請求項23〜32のいずれかに記載の液体。
  34. 前記両親媒性化合物が、式HO−R1−O−R2によって記述され得、ここで、R1およびR2が、各場合において、1〜100個の炭素原子を有する炭化水素残基である、請求項23〜33のいずれかに記載の液体。
  35. 前記両親媒性化合物が、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、または、エチレングリコールモノメチルエーテルである、請求項23〜34のいずれかに記載の液体。
  36. 前記核酸が、0.1mg/mlより高い、特に、1mg/mlより高い、好ましくは、10mg/mlより高い濃度で存在する、請求項23〜35のいずれかに記載の液体。
  37. 前記液体が、植物性または動物性の油または油脂である、請求項23〜36のいずれかに記載の液体。
  38. 前記液体が、20℃において、固体、特に、蝋である、請求項23〜37のいずれかに記載の液体。
  39. 前記液体が、内燃機関のための燃料である、請求項23〜37のいずれかに記載の液体。
  40. 前記液体が、鉱物油脂、鉱物油、または、鉱物油の蒸留液、もしくは、蒸留液の残留物、特に、ディーゼル燃料、軽油、重油、トルエン、ベンゼンまたはガソリンである、請求項23〜39のいずれかに記載の液体。
  41. 前記核酸を検出して前記液体を同定するための方法を行うための、請求項23〜40のいずれかに記載の液体の使用。
  42. 前記核酸の配列が同定される、請求項41に記載の使用。
  43. 前記核酸の配列の同定が、配列決定、ハイブリダイゼーションによってなされるか、または、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)を行うことによってなされる、請求項42に記載の使用。
  44. 請求項23〜40のいずれかに記載の液体を含む、薬学的組成物。
  45. 局所適用のために設計された、請求項44に記載の薬学的組成物。
  46. 水不混和性の液体から核酸を単離するための方法であって、該方法は、以下の工程:
    a)水混和性の溶媒を用いて該液体から該核酸を抽出する工程であって、該工程は、該水不混和性の液体を該水混和性の溶媒と接触させることによってなされ、そして、該水混和性の溶媒が、1以上の塩を含む、工程;
    b)該水混和性の溶媒を、該水不混和性の液体から分離する工程;および
    c)該水混和性の溶媒から該核酸を単離する工程
    を包含する、方法。
  47. 水不混和性の液体から核酸を単離するための方法であって、該方法は、該液体を、1以上の塩を含みかつ該水不混和性の液体中に溶解する溶媒と混合することにより、該核酸を沈殿させる工程を包含する、方法。
  48. 食品を分析するための方法であって、該方法は、以下の工程:
    a)請求項46または47に記載の方法のうちの一方を用いて、該食品の1以上の水不混和性成分から核酸を単離する工程;および
    b)該核酸を分析する工程
    を包含する、方法。
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