JP2010500535A - 重大な腎損傷を除外するための診断検査 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ヒト好中球ゼラチナーゼ結合性リポカリン(NGAL)を測定して、ヒトの急性腎不全を起こすリスクを決定する方法を提供する。

Description

本発明は、一定の患者集団または患者群内で、腎損傷を患う一般的リスクはあるものの、重大な腎損傷を持たず、急性腎不全を起こす差し迫ったリスクもない個体の同定に関する。したがって本発明は、内科、特に重症管理医学または集中治療医学に関係し、そしてまた、腎臓を損傷するかもしれない手技が行われる外科、腫瘍学および画像診断にも関係する。
急性腎不全(ARF)は腎組織機能の突然の喪失であり、時には慢性腎不全に進行しうる。適切に管理されれば、腎臓は完全な機能を取り戻しうる。早期介入は腎回復の見込みを最大にする(Molitoris, 2003)。そのような早期介入を可能にするには、早期診断を行うか、疑いの段階で処置することが必要である。
現在、ARFの診断は、乏尿および体液貯留などの臨床徴候と、低いナトリウム排泄量、高くて上昇しつつある血漿クレアチニンレベルおよびクレアチニンクリアランスの低下を示す血液および尿に関する化学検査の結果との組合せに基づいている。これらの検査は基本的に、重度な腎不全の帰結を証明し、よって確立された状態の存在を示す機能検査である。ARFの病態生理をより早い段階で検出することを目指して、腎尿細管ダメージのさまざまなマーカーが尿において分析されてきた。これらのうち、α1-ミクログロブリン、β2-ミクログロブリン(Penders and Delanghe, 2004)およびN-アセチル-β-D-グルコサミニダーゼ(NAG)(Kotankoら, 2000)は、急性尿細管壊死(ATN)が確立されると上昇するが、実験動物では虚血性または毒性傷害の4日または5日も後になって初めて出現することがある。ATNを持つ患者の尿では腎臓損傷分子1(kidney injury molecule-1:KIM-1)も上昇するが、その時間経過は、おそらく早いとは思われるが、ヒト患者ではまだ確立されていない(Hanら, 2002)。システインリッチタンパク質61(CYR61)は、実験動物では、虚血損傷の6〜9時間後に、尿中でピークに達する(Muramatsuら, 2002)。しかしヒトにおけるレベルはまだわかっていない。研究された他のマーカーには、クラステリン(Aulitzkyら, 1992)およびリポカリン型プロスタグランジンDシンターゼ(L-PGDS)(Tsuchidaら, 2004)があるが、ATNの早期診断または予測に関するそれらの有用性はまだ不明である。腎虚血または腎毒性剤に対する腎臓の曝露後の尿におけるこれらのマーカー分子の出現の時間経過は一般に遅いことから、これらの傷害に起因する早期または切迫腎障害を診断するために、これらのマーカー分子が広く使われるようにはなっていない。結果として、ARFを持つ患者は、現行の機能検査によって確かな診断が得られる比較的遅い段階に状態が進行するまで、処置されないことになる。
疑わしい状態の処置(すなわち診断が確立される前の処置)は過剰処置(すなわち実際には存在しない状態に適用される処置)につながる。過剰処置はコストを増加させ、個体を不必要な副作用の危険にさらすことになりうる。その一方で、疑いの段階での処置は、その状態が存在するとすれば、より早期なその処置につながり、その処置の恩恵を受ける個体は増えるだろう。したがって、疑いの段階での処置という方針の総合的価値は、疑いのある個体群における真の症例の比率に依存し、偽陽性である疑い診断の比率が増えると共に不利益も増加する。ARFの場合、腎病変を元の状態に戻すことに特化した処置であって受け入れられているものは、今のところまだない。現在の処置は、基本的に、良好な腎機能に必要な腎前性条件を最適化すること、例えば腎臓への血液供給を維持し改善すること、あらゆる腎後性因子(例えば尿流の障害)を排除すること、および腎毒性薬の使用などといった悪化因子を避けることからなる。これは、腎病変の特異的処置が導入されるまでは、ARFの過剰処置という概念がほとんど当てはまらないことを意味する。しかし、そのような特異的処置の開発、監視および制御に付随して、腎病変の信頼できるインビトロ診断検査の確立が必要になるだろう。
本発明は、重大な腎尿細管損傷の存在をそのような損傷のリスクがある患者の集団において除外するための、血液および尿の両方に現われる腎病変の新しいマーカー分子の診断的使用に関する。本マーカー分子は好中球ゼラチナーゼ結合性リポカリン(neutrophil gelatinase-associated lipocalin:NGAL)であり、これは好中球リポカリン(NL;ヒト好中球リポカリンの場合はHNL)、リポカリン2(LCN2)、25kDa α2-ミクログロブリン関連タンパク質(マウスの場合)または24P3(マウスの場合)とも呼ばれている。ラットでは、その遺伝子がneu(HER2/c-erbB-2)がん遺伝子によってイニシエートされた乳房腫瘍において過剰発現されるので(Stoesz and Gould, 1995)、neu関連リポカリン(NRL)とも呼ばれている。NGALは好中性多形核白血球の顆粒から初めて単離された25kDa糖タンパク質である(Triebelら, 1992;Kjeldsenら, 1993)。これはジスルフィド架橋を含有し、ある比率の二量体と、それより低い比率の三量体とを形成する。これは、マトリックスメタロプロテイナーゼ9(MMP-9)またはゼラチナーゼBとも呼ばれる92kDaヒト好中球IV型コラゲナーゼと、単量体として会合して見掛けの質量115kDaの複合体を形成するか(Monierら, 2000;Yanら, 2001)、または二量体として会合して見掛けの質量125kDaの複合体を形成する(Yanら, 2001)。これらの複合体は、前立腺がん、膀胱がん、腎臓がんおよび乳がんを含むさまざまながんを持つ患者の尿中に同定されている。
NGALは、浸潤する微生物、特に化膿菌が好中球の脱顆粒および顆粒タンパク質の開口分泌の原因となる場合に、血液中に放出される好中球活性化のマーカーとして最初開示された。それにおいて、ヒトからの血漿または血清サンプルにおけるNGALの上昇したレベルの測定は、炎症、特に細菌感染によって引き起こされる炎症を患った患者を表すと信じられている(Venge, 2000;米国特許第6,136,526号;PCT出願 WO95/29404)。この点で、好中球からの特許請求された特定の誘導体とは反対に、NGAL(24P3)はマウスにおけるタイプ1の急性期タンパク質として確認され、マウスにおいては急性期の反応中主に肝臓に発現が局在化した(Liu and Nilsen-Hamilton, 1995)。
米国特許出願第2004/0219603号は、腎臓の尿細管細胞傷害の早期開始を検出するための尿のバイオマーカーとして、NGALの使用を記載している。しかし、腎臓の尿細管細胞傷害が上昇したNGALレベルの原因として全身性炎症または細菌感染または癌と識別されるかどうか、あるいはどのように識別されるかは記載されていない。
驚いたことに、腎損傷のリスクがある重篤な患者では、尿および血漿などの体液において、通常のまたはわずかしか増加していないNGALレベルが、もっぱらARFを持たない患者だけに見出されるのに対して、より高いNGALレベルは、ARFを持つ患者またはARFを起こすように運命づけられた患者と、ARFを持たず、ARFを起こすように運命づけられてもいない少数の患者の両方に見出されうることが、ここに発見された。したがって、高レベルのNGALはARFの確実な診断指標ではないが、「ARFを起こすかARFを持つリスクが高い」と分類される患者を同定することができる。
通常、ARFは陽性診断後に処置されるが、この診断は、ARFを引き起こした病理学的傷害のしばらく後、典型的には1日以上後にならないと得ることができない。ARFの管理を成功させるにはこの状態の早期診断が重要であるから、本発明では、反対の戦略(すなわちARFを持つリスクもARFを起こすリスクもない患者を同定する除外診断を用いてARFを持つリスクまたはARFを起こすリスクがある患者を同定すること)を使って、この問題に対処する。したがって、ARFを起こすリスクがある群の患者を、本方法に依らない場合よりも、綿密な診断サーベイランスおよび/または早期な介入の対象とすることができる。
ARFを持たず、ARFを起こす差し迫ったリスクもない患者の同定は、個体から採取した体液試料中のNGAL濃度を決定し、その結果を、それぞれの疾病の経過中のどの時点においてもARFを起こしたことがない重篤な患者で到達されるNGAL濃度の上限を表すカットオフ値と比較することによって達成される。この値を下回るNGAL濃度は、その患者に、ARFを起こす差し迫ったリスクがないことを示す。この値を上回るNGAL濃度は、その患者に、ARFを持つリスクまたはARFを起こすリスクがあることを示し、そのリスクはNGAL上昇の大きさと共に高くなる。
本発明の方法は、集中治療部門または重症管理部門に収容される患者にはとりわけ有用であり、腎臓の虚血損傷につながりうる外科手術または腎毒性剤への曝露(例えば画像診断用造影剤の静脈内投与または腎毒性化学療法剤の投与)などといった詳細の明らかな傷害を受けた重篤でない患者にも有用であるだろう。これらの例では、腎臓がその手技によって重大な影響を受けておらず、それゆえにARFのリスクがない患者が同定されることにより、担当医は、ARFを起こすリスクがある他の患者における、より早期でより集中的な介入に、焦点を合わせることが可能になる。
体液中のNGALのレベルは、好ましくは、免疫化学的方法によって決定される。そのような方法の例には、限定するわけではないが、サンドイッチELISA(酵素結合免疫吸着アッセイ)、ラテラルフロー免疫クロマトグラフィー法、ディップスティック、または抗体被覆微粒子に基づく自動免疫化学法などがある。
病院の集中治療室に収容された125人の成人患者における急性腎不全(ARF)の診断に関する最大尿中NGAL値の受動者動作特性(ROC)曲線。
集中治療を受けるために収容された無選別の成人患者の研究において、尿試料および血漿試料中のNGAL濃度は、ARFの合併がなければ、感染状態、炎症状態またはがん状態では、ほとんどの場合、わずかに上昇するに過ぎないことが見出された。しかし、ARFを持つ患者またはその後24時間以内にARFを起こすように運命づけられた患者では、NGALレベルが著しく上昇する。ARFの診断に関する最大尿中濃度値の受動者動作特性(ROC)曲線は、ARFに関して100%の診断鋭敏度および100%の診断特異度に対応する漸近線に対して非対称であり、NGAL決定が、診断特異度の少ない損失で高い診断鋭敏度を与え、その逆ではないことを示した。ARFの診断に関して、74%の診断特異度を保ちつつ、100%の鋭敏度を与えるNGAL濃度のカットオフ値を、選択することができた。一方、ARFに関して100%の診断特異度を与えるもっと低いカットオフ値は、56%の診断鋭敏度を与えた。100%の診断鋭敏度を与えるカットオフ値は、ARFを起こさなかった患者に見出される最も高い値と、ARFを起こした患者に見出される最も低い値の間の値に対応する。この値を、さらに言えばそれより低い任意の値を、カットオフとして使用すれば、100%の陰性適中度を持つ(すなわちこの値を下回る尿中NGAL濃度を持つこの集団内の患者はARFを持たないことを予測する)診断検査が得られる。
同様の結果がNGALの最大血漿中濃度でも得られたことから、血漿中濃度に関して100%の陰性適中度を与えるカットオフ値を選択することも可能である。
したがって本発明は、ヒト被検者におけるARFの可能性を決定し、それによって「ARFを持つリスクもARFを起こすリスクもない」被検者と「ARFを持つリスクまたはARFを起こすリスクがある」被検者との識別を可能にするための、体液(好ましくは尿または血漿)の試料におけるNGALの測定に関し、前記発明は、
i)被検者から採取した体液試料中のヒトNGAL濃度を決定するステップ、
ii)カットオフ値を下回るNGAL濃度によって、被検者が、ARFを持たず、ARFを起こす差し迫ったリスクもないと分類されることになるように、それぞれの疾病の経過中にARFを起こさなかった被検者に見出される最高値として選択される予定のカットオフ値と、前記濃度を比較するステップを含む。
そのように決定されるカットオフレベルが、その検査が適用される患者集団または患者群の特徴に依存するであろうことは、当業者には明白だろう。重篤でない一定の患者群、例えば待機手術、化学療法または静脈内造影剤を使った画像診断を受けた患者では、100%の陰性適中度を得るために、より低いカットオフ値が要求されうる。
所定の患者群において、その値を下回るNGALの尿中濃度がARFに関して100%の陰性適中度を持つようなカットオフレベルは、好ましくは、250ng/mL以下の濃度、例えば250ng/mLと200ng/mLの間の任意の値、例えば225ng/mL、または200ng/mLと150ng/mLの間の任意の値、例えば175ng/mLもしくは160ng/mLもしくは155ng/mL、または150ng/mLと100ng/mLの間の任意の値、例えば125ng/mL、または100ng/mLと50ng/mLの間の任意の値、例えば75ng/mLである。
もう一つの実施形態において、本発明は、診断を受ける被検者から採取した血漿または血清試料中のNGAL濃度を測定するステップ、および測定された濃度を、その被検者が属する患者群においてその値を下回る血漿中または血清中濃度がARFに関して100%の陰性適中度を持つような、選択されたカットオフ値と比較するステップを含む。測定されたNGAL濃度がカットオフレベルを下回る場合、それは、その被検者が腎損傷を受けていないこと、およびARFを起こす差し迫ったリスクがないことのしるしである。
所定の患者群において、その値を下回る血漿中または血清中のNGAL濃度がARFに関して100%の陰性適中度を持つようなカットオフレベルは、尿に関するものと同様であり、好ましくは250ng/mL以下の濃度、例えば250ng/mLと200ng/mLの間の任意の値、例えば225ng/mL、または200ng/mLと150ng/mLの間の任意の値、例えば175ng/mLもしくは160ng/mLもしくは155ng/mL、または150ng/mLと100ng/mLの間の任意の値、例えば125ng/mLである。
本発明のさらにもう一つの側面は、本方法を、疾病経過の全体にわたって、またはARFを惹起するリスクを持っている診断的もしくは治療的介入後のさまざまな時点で、患者を監視するために使用できるということである。測定されたNGALレベルをカットオフ値と比較することにより、患者がいつ「ARFを持つリスクもARFを起こすリスクもない」というカテゴリーを離れて「ARFを持つリスクまたはARFを起こすリスクがある」というカテゴリーに入るかを、決定することができるだろう。監視用に体液試料が採取される間隔を短くすることで、リスクカテゴリーの変化のしるしを可能な限り早期に得て、より集中的なサーベイランスおよび任意の治療手段の早期実施を可能にすることができる。この目的のための体液中のNGALレベルの監視は、好ましくは24時間を超えない間隔で行われ、より好ましくは、より短い間隔、例えば3時間以下、または例えば外科的もしくは内科的手技中に潜在的な腎傷害が起こったことがわかっている場合にはさらに短く、例えば30分もしくは1時間の間隔で行われる。
尿試料または血漿試料などの体液試料中のヒトNGALの測定は、満足できる分析特異度、鋭敏度および精度を与える任意の方法によって行うことができる。好ましい方法は、ヒトNGALに特異的な1以上の結合分子を用いる結合アッセイである。そのような結合分子には、限定するわけではないが、NGALに対するポリクローナルもしくはモノクローナル抗体、または他の手段によって作製される特異的NGAL結合分子がある。
好ましい方法では、組換えヒトNGALに対して産生させたモノクローナル抗体が使用される。尿試料などの試料からNGALを捕捉するために一方の抗体を固形支持体に連結し、他方の抗体を、色素複合体、または当業者に知られる数多くの方法のいずれかによって検出することができるビオチンもしくは酵素などのラベルに連結する。固形支持体は、例えば酵素結合免疫吸着アッセイ(ELISA)用のポリスチレンもしくはポリ塩化ビニル表面、またはラテックス(ポリスチレン)粒子、または圧縮ポリスチレン粒子から構成されるフィルターフリット、または多孔性ニトロセルロースマトリックス、さらに言えば免疫化学分析に使用される任意の適切な支持体であることができる。
ヒト尿の試料において本発明に従ってNGALを測定するための好ましい手段として、試料の簡易迅速分析(rapid, near patient analysis)が可能なディップスティック、ラテラルフロー(免疫クロマトグラフィー)またはミニカラム試験が挙げられる。しかし、この開示を読んだ当業者には理解されるであろうが、他のNGAL測定手段も、例えば装置が緊急分析のための試料のランダムアクセスを許す中央検査室における自動化された方法を含めて、使用することができる。
好ましい実施形態では、本発明の方法は、人体に対して実施される外科的、治療的または診断的ステップを含まない。
本発明をさらに例示するために、以下に、限定でない実施例を記載する。
(実施例)
実施例1:NGALディップスティック(Dipstick)試験
ポリスチレン表面からなるディップスティックの分析範囲は、ヒトNGALに対する捕獲抗体でコーティングされる。遠心沈降し、希釈したサンプルのアリコートを、第一のチューブ中のNGALに対する検出抗体で酵素標識された抗体の溶液に加え、その中にディップスティックを浸す。酵素標識された検出抗体のNGALとの複合体はディップスティックに結合し、それは次いで水道水で洗浄され、第二のチューブの中の発光基質溶液に入れる。所定の時間内に基質溶液で発光した色は、肉眼で尿サンプル中のNGAL濃度を指示する色強度のチャートと比較して読み取るか、例えばNGAL濃度を直接指示するようにプログラムされているサンプル比色計で読み取られる。
実施例2:NGAL側方流動装置
多孔性ニトロセルロース小片からなる側方流動装置は、その遠位末端近くで、トランスバースバンド(transverse band)として作用するNGALに対する捕獲抗体でコーティングされる。検出抗体が得られる種の抗体に対する更なる抗体のトランスバースバンドは捕獲抗体バンドに遠位に置かれ、小片機能のコントロールとして用いられる。該小片の近位末端には、標識されたポリスチレン粒子または染色複合体の粒子に吸着または結合したNGALに対する検出抗体が含まれる。遠心沈降した尿サンプルのアリコートを該小片の近位末端に適用する場合、検出抗体に付いた標識された粒子は毛管引力によって該小片に沿って移動する。捕獲抗体のバンドに達する場合、NGALと結合したこれらの粒子だけが保持され、検出可能なバンドを生じる。検出抗体に対する抗体のコントロールバンドに達する粒子は、いずれかのNGALが結合しているかどうかを検出できるバンドを生じる。標識したバンドの強度は着色した粒子の場合は肉眼で、標識使用の場合は適当な検出装置によって読み取ることができる。陽性の結果は両バンドにおける顕色または標識の増大によって示され、一方、陰性の結果はコントロールバンドだけの顕色または他の標識によって示される。コントロールバンドにおける顕色または他の標識のないことは不適当な小片機能を示している。試験の感度は、用いるサンプルの希釈によって制御することができ、所定のカットオフ値を超えたNGAL濃度だけが陽性結果を生じるように調整される。試験の感度はまた、標識および非標識の粒子の混合物に検出抗体を結合させることによっても調整される。小片のバッチは、定量のまたは半定量の結果が該装置から読み取れるように、あらかじめ校正され、検出装置で読み取れるキャリブレーションコードを備えられうる。この側方流動技術の個々の態様の多くのバリエーションは、当業者に知られているように可能である。
実施例3:NGALミニカラム試験
ミニカラムは、体液および細胞の通過が可能な圧縮されたポリエチレン粒子から作られたフリットを含む。該フリットはヒトNGALに対する捕獲抗体でコーティングされる。該ミニカラムは装置に組み込まれ、 自動液体ハンドリングによって、希釈されたサンプルを固定された流速および量で適用させ、続いて色素を複合化した検出抗体を適用させる。洗浄溶液を通した後、フリットの着色強度は、光散乱測光法(light diffusion photometry)で読み取る。定量結果がスタンダードを用いたあらかじめのキャリブレーションが必要でない器具によって示すことができるように、フリットのバッチはあらかじめ校正され、ミニカラムは装置で読み取れるキャリブレーションコードを備えている。
実施例4:NGALサンドウィッチELISA
スタンダードとしておよびキャリブレーター物質として使用するための精組換ヒトNGALは、Kjeldsen et al. (1996)によって記載のように製造した。NGALに対する抗体は、Kjeldsen et al. (1993; 1996)によって記載された抗体であった。ポリスチレンELISAプレートは、0.05M 炭酸ナトリウム緩衝液(pH 9.4)中2μg/mLの濃度で、100μL/ウェルで適用し、4℃で、終夜抗体211−1で覆った。ウェルを空にし、0.05%Tween20を含んだリン酸緩衝生理食塩水(pH 7.4)の洗浄緩衝液で3回洗浄し、ブロッティングした。希釈緩衝液(0.1mg/mLでウシアルブミンを含む洗浄緩衝液)中のキャリブレーターおよびサンプルの希釈液は、100μLの容量でウェルに適用させ、振とう台上で1時間室温でインキュベートした。ウェルを次いで前のように空にし、洗浄し、ブロッティングした。希釈緩衝液中の0.25μg/mLのビオチン化抗体211−2を、100μL/ウェルで各ウェルに加え、振とう台上で1時間室温でインキュベートした。ウェルを次いで前のように空にし、洗浄し、ブロッティングした。希釈緩衝液中1/2000の希釈での西洋わさびペルオキシダーゼおよびストレプトアビジン(Zymed, CA)の複合体を、100μL/ウェルで各ウェルに加え、振とう台上で1時間室温でインキュベートした。ウェルを次いで前のように空にし、洗浄し、ブロッティングした。テトラメチルベンジジンおよび過酸化水素を含む基質溶液(TMB−ONE, Kem−En−Tech,デンマーク)を次いで、100μL/ウェルで各ウェルに適用し、正確に8分間暗所で室温でインキュベートし、その後各ウェルに1M硫酸50μLを加えて、呈色反応を終了した。ウェルの450nmの波長での吸光度は次いでELISAプレートリーダー中読み取り、650nmでの吸光度を差し引いた。サンプル中のNGALの濃度を次いで、公知の濃度のキャリブレーターの吸光度の読み取りから作成した標準曲線から計算した。
アッセイは、2.4pg/mLの検出限界(0からの偏差の95%信頼限界)で、0.02ng/mLから1ng/mLの範囲を有し、精製したキャリブレーターおよびサンプルの希釈液の間に類似性が見られた。NGALの濃度は、通常のヒト血清プール中90ng/mLであり、通常のヒト尿プール中5.4ng/mLであった。
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Claims (14)

  1. 急性腎不全を持たず、急性腎不全を起こす差し迫ったリスクもない被検者と、急性腎不全を持ちうるか、または急性腎不全を起こすリスクがある被検者とを識別する、ヒト被検者における急性腎不全を起こすリスクの診断、監視または決定方法であって、
    i)被検者から採取した体液試料中のヒト好中球ゼラチナーゼ結合性リポカリン(NGAL)濃度を決定するステップ、
    ii)カットオフ値を下回るNGAL濃度によって、被検者が、急性腎不全を持たず、急性腎不全を起こす差し迫ったリスクもないと分類されることになるように選択される予定のカットオフ値と、前記濃度を比較するステップ
    を含む方法。
  2. 試料が尿試料であり、カットオフ値が250ng/mLの濃度またはそれより低い値、例えば250ng/mLと200ng/mLの間の任意の値、例えば225ng/mL、または200ng/mLと150ng/mLの間の任意の値、例えば175ng/mLもしくは160ng/mLもしくは155ng/mL、または150ng/mLと100ng/mLの間の任意の値、例えば125ng/mL、または100ng/mLと50ng/mLの間の任意の値、例えば75ng/mLである、請求項1の方法。
  3. 試料が血漿または血清試料であり、カットオフ値が250ng/mLの濃度またはそれより低い値、例えば250ng/mLと200ng/mLの間の任意の値、例えば225ng/mL、または200ng/mLと150ng/mLの間の任意の値、例えば175ng/mLもしくは160ng/mLもしくは155ng/mL、または150ng/mLと100ng/mLの間の任意の値、例えば125ng/mLである、請求項1の方法。
  4. 請求項1のステップi)およびii)を1回以上繰り返すという追加ステップを含む、上記請求項のいずれか一項に記載の監視方法。
  5. 請求項1のステップi)およびii)を24時間以内に、例えば12時間以内に、例えば6時間以内に、例えば3時間以内に、例えば1時間以内に、例えば30分以内に繰り返すという追加ステップを含む、上記請求項のいずれか一項に記載の監視方法。
  6. 急性腎不全の処置が開始された後、または完了した後に、請求項1のステップi)およびii)を繰り返すという追加ステップを含む、上記請求項のいずれか一項に記載の監視方法。
  7. 急性腎不全を起こすリスクが虚血性腎損傷に起因する、上記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  8. 急性腎不全を起こすリスクが炎症性疾患、感染性疾患または新生物疾患の合併症に起因する、上記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  9. 急性腎不全を起こすリスクが、集中治療を必要とする任意の原因による重篤疾患に起因する、上記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  10. 急性腎不全を起こすリスクが外科的介入に起因する、上記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  11. 急性腎不全を起こすリスクが腎毒性剤の投与に起因する、上記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  12. NGALがNGALに特異的に結合する分子を使って測定される、上記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  13. 体液が尿である、上記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  14. 体液が血液または血漿もしくは血清である、上記請求項のいずれか一項に記載の方法。
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