JP2010288198A - 電源重畳多重通信システム、及び通信装置 - Google Patents

電源重畳多重通信システム、及び通信装置 Download PDF

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Abstract

【課題】電力線に信号を重畳して通信を行う電源重畳多重通信システム及び通信装置において、伝送路特性に依らず一定の通信品質が確保されるようにする。
【解決手段】送信ノードから基準スペクトラム(ホワイトノイズ)を送信し、受信ノードA,Bにおいてその基準スペクトラムに対応する受信信号を解析して、周波数ごとの信号の減衰量を検出する。受信ノードA,Bは、減衰量を表す情報を送信ノードに返信し、送信ノードは、以後のデータ送信において、減衰分に相当する信号強度を予め送信信号に印加したうえでその送信信号を送信する。これによれば、その印加分(補正分)と減衰分とが相殺された所望の信号強度の信号が受信ノードA,Bにおいて受信され、受信信号の誤り、ひいては受信データの誤りが生じることを抑制して一定の通信品質を確保紙得る。
【選択図】図7

Description

本発明は、データ信号を電力線に重畳して通信を行う電源重畳多重通信システム、及び通信装置に関する。
従来、例えば自動車に搭載される車両ネットワークシステムにおいては、自動車の各部を制御するための複数の電子制御装置(以下、ECUと記載する)が、各ECUに共通のバス、或いはそのバス以外の専用の通信線により接続されている。
図12は、従来の車両ネットワークシステム100の一例を示す図面である。
車両ネットワークシステム100は、バス10に、自動車の各部を制御するECU101,102,103,104がそれぞれ接続されてなるものである。また、この車両ネットワークシステム100は、CAN(Controller Area Network)プロトコルにて通信を行うものである。
バス10は、通信線21,22からなる幹線20と、通信線21,22からそれぞれ分岐する通信線31,32からなる支線30とから構成される。ECU101〜104は、それぞれ、支線30に接続される。通信線21,31がCAN−Hラインであり、通信線22,32がCAN−Lラインである。幹線20の両端には終端回路5が接続される。
そして、ECU101〜105はそれぞれ、電力線4に接続されてその電力線4を介し動作電圧の供給を受ける。電力線4は、プラス極となる+B線4aと、マイナス極となるグランド線4bの2本の電線からなり、その2本の電線が平行して車両内部に配設される。
ところで、自動車の高性能化、及びこれに伴う制御の複雑化は日々進んでおり、上記の車両ネットワークシステム100のような例において、搭載されるECUやセンサ等の数、及びそれらの間でやりとりされるべき信号数等は増加傾向にある。このため、より多くの配線が必要とされるようになっており、ワイヤハーネスの大型化やコスト上昇が問題となっている。
このような問題を解消するために、ECU間でやりとりされるデータ信号を電力線に重畳させるようにした車両ネットワークシステムが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1では、データ信号をスペクトラム拡散によって電力線に重畳する方法について開示されている。スペクトラム拡散とは、送信データの信号(ベースバンド信号)を乗せたキャリア(搬送波)のスペクトラムの周波数帯域幅を数倍から数十倍の周波数帯域幅に拡散して伝送する通信方法である。
特開2008−85418号公報
しかしながら、通信路としての電力線においては、周波数の違いによる利得の変化の度合いが比較的大きい。このような変化の特性(以下、伝送路特性とも記載する)により、送信信号の周波数帯域が広帯域に及ぶことになる特許文献1の方法においては、周波数ごとに信号の減衰の度合いが異なって、全体として歪みが大きくなってしまうことが考えられる。つまり、送信側から送信された送信信号に比べて、受信側において受信される受信信号は大きく歪んだものとなってしまう可能性が高く、通信品質の点で問題があった。
また、伝送路特性は、通信路の長さによっても異なり、通信路におけるECUや負荷などの接続状態、或いはそれらの稼働状態によっても異なるため、送信信号に対する歪みは、受信側のECU毎に異なることとなってしまう。
本発明は、こうした問題に鑑みなされたもので、電力線に信号を重畳して通信を行う電源重畳多重通信システム、及び通信装置において、伝送路特性に依らず一定の通信品質が確保されるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本願発明は、動作電圧を供給するための電力線に複数の通信装置が接続され、複数の通信装置が、電力線にデータ信号を重畳することによって通信を行う電源重畳多重通信システムであって、取得手段と、調整手段とを備えている。
取得手段は、電力線について、信号の周波数の違いによる利得の変化の特性を表す情報(以下、伝送路特性情報と記載する)を取得する。
調整手段は、取得手段により取得された伝送路特性情報に基づき、送信信号の信号強度を調整する。
この電源重畳多重通信システムによれば、取得手段により、電力線について、周波数の違いによる利得の変化の特性(以下、伝送路特性とも記載する)を表す情報(伝送路特性情報)が取得される。換言すれば、電力線に重畳するデータ信号について、周波数の違いによる減衰の度合いの違いを表す情報が取得される。つまり、周波数毎にどれだけ減衰が生じるか、ということを表す情報が取得される。
そして、調整手段により、伝送路特性情報に基づき送信信号の信号強度が調整されるが、より具体的には、伝送路特性情報が表す周波数毎の減衰の度合いに基づき、送信信号の信号強度を向上させるようにし得る。例えば、周波数毎に、その周波数での減衰分に相当する信号強度が印加され得る。これによれば、送信信号が、通信路における減衰分が予め補完された信号強度にて送信され得るようになる。
受信側においては、調整手段による調整分(補完分)と通信路における信号の減衰分とが相殺された信号強度で、信号が受信される。別の言い方をすれば、受信側において、あたかも減衰が生じていない信号が受信されたと見なし得る。
このような本願発明の電源重畳多重通信システムによれば、受信側において、伝送路特性に起因する減衰量に関係なく所望の信号強度で信号が受信されるため、受信信号、ひいては受信データに誤り等が生じることを抑制できる。また、伝送路特性情報を取得してその伝送路特性情報に合わせて送信信号の信号強度を調整する構成であるため、伝送路特性情報が表す伝送路特性の違いに依らず、そのような抑制効果(つまり、受信信号、ひいては受信データに誤り等が生じることを抑制し得る効果)を得ることができる。即ち、伝送路特性に依らず、一定の通信品質を確保し得る。
また、本願発明の電源重畳多重通信システムは、電力線にホワイトノイズを重畳するノイズ重畳手段を備え、取得手段は、ノイズ重畳手段により電力線に重畳されたホワイトノイズに相当する信号をその電力線から検出し、その検出波形を、伝送路特性情報として取得するように構成され得る。
ホワイトノイズは、全ての周波数で同じ信号強度となるノイズ信号である。このようなホワイトノイズを電力線に重畳し、その重畳されたホワイトノイズの信号強度を検出すれば、検出前後の信号強度の差異が即ち減衰量を表す情報となる。換言すると、検出前後の信号強度の差異が、伝送路特性を表す情報と言える。本願発明では、ホワイトノイズを利用して伝送路特性情報を容易に取得することができるようになっているため有利である。つまり、構成の複雑化や大型化を抑制でき、このためコストや設置場所等も節約し得る。
また、本願発明の電源重畳多重通信システムでは、調整手段は、ホワイトノイズと、伝送路特性情報としての検出波形との差分に相当する信号強度を送信信号に印加するように構成し得る。
前述のように、ホワイトノイズと、そのホワイトノイズに対応する検出波形との差分は、伝送路特性に起因する減衰量を表すものである。そして、本願発明では、その差分(減衰分)に相当する信号強度が送信信号に印加されるようになっており、より具体的には、周波数ごとに、その周波数での減衰分に相当する信号強度が印加されることとなる。このため、受信側においては、減衰分と調整分(補完分)とが相殺された信号(あたかも減衰が生じていないような信号)が受信される。よって、受信側において、受信信号、ひいては受信データに誤り等が生じることを抑制できる。
また、本願発明は、動作電圧を供給するための電力線に複数の通信装置が接続され、複数の通信装置が、電力線にデータ信号を重畳することによって通信を行う電源重畳多重通信システムにおける通信装置であって、電力線について、信号の周波数の違いによる利得の変化の特性を表す情報(以下、伝送路特性情報と記載する)を取得する取得手段と、取得手段により取得された伝送路特性情報に基づき、送信信号の信号強度を調整する調整手段と、を備えた通信装置として構成し得る。
この通信装置によれば、前述したような効果と同様の効果を得ることができる。
本実施形態の車両ネットワークシステム1の概略を示す図面である。 車両ネットワークシステム1のうち、車両のドア付近の構成を示す図面である。 コネクタ120の図面である。 ECU111〜117の具体的構成を示す図面である。 送受信回路15の具体的構成を示す図面である。 送信ノードと受信ノードとの接続関係の概略図である。 本実施形態の車両ネットワークシステム1の通信の態様を表すシーケンス図である。 送信側のECUにおいて実行される処理を表すフローチャートである。 受信側のECUにおいて実行される処理を表すフローチャートである。 本実施形態の作用を表す図面である。 第2実施形態の通信の態様を表すシーケンス図である。 従来の車両ネットワークシステム100の概略構成を示す図面である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1に示すように、本実施形態の車両ネットワークシステム1は、一例として、ドアミラー制御用のECU111,114,ドアロック用のECU112,115、パワーウインド用のECU113,116、車両のボディー系を制御するためにボディーECU117とが、通信路としての電力線118に接続されて構成される。電力線118は、プラス極となる+B線と、マイナス極となるグランド線の2本の電線から成り、通常はこの2本の電線は平行して車両内部に配設される。
図2に示すように、例えばECU111,112,113は、車両のドア(本図では助手席側ドア)付近にて配設される。電力線118は車両のドア内部において配設される。そして、ECU111〜113は、図2に示すように、コネクタ120を介して電力線118に接続されるようになっている。このコネクタ120について、具体的に図3を用いて説明する。
図3に示すように、コネクタ120は、開閉自在なクリップ状の構成を有している。
コネクタ120は、一対の端子保持部材121,122と、端子保持部材121,122を回動可能に接続する支持具123と、を備えている。そして、端子保持部材121,122に端子125がそれぞれ支持される。端子125は、電力線118との接続(電力線118の芯線との接触)を確実なものとするために、複数設けられることが好ましい。本例では、端子125は、端子保持部材121側のものと端子保持部材122側のものとの2個1対として、3対設けられている。また、端子125には凹部126が設けられている。
このようなコネクタ120は、端子保持部材121,122同士が互いに閉じるようなクリップ動作により、端子125の凹部126に電力線118を挟み込むようにして用いられる。尚、端子保持部材121,122同士が互いに閉じた状態では、図示しない弾性体(バネ)の作用により、その閉じた状態が保持される。コネクタ120を電力線118から外したい場合には、端子保持部材121,122を所定角度まで開くことで、弾性体(バネ)の作用が解除されてその端子保持部材121,122の閉じた状態も解除される。
次に、ECU111の具体的構成について図4に基づき説明する。尚、ECU112〜117も同様の構成を備えているものとする。
ECU111は、自動車の各部を制御するための制御処理や他のECU112〜117と通信を行うための処理を実行するマイクロコンピュータ(以下、マイコンと記載する)17と、電力線118に接続されて、マイコン17から与えられる送信フレームTXを電力線118に出力すると共に、電力線118上のデータ(受信フレームRX)をマイコン17に入力する送受信回路15と、外部のセンサ・スイッチ群12からの信号をマイコン17に入力すると共に、マイコン17からの信号を外部のアクチュエータ14に出力する入出力回路13と、電力線118を介して供給される動作電圧(例えば5[V])を、マイコン17、送受信回路15、入出力回路13に供給する電源回路11とを備えている。
マイコン17は、周知のCPU7、ROM8、RAM9を備えている。また、フレームの送受信(送信フレームTXを送受信回路15に渡したり、受信フレームRXを送受信回路15から受け取る)や、どのフレームを優先的に処理するかを決定する調停制御や、通信エラー処理等を実行するコントローラ19を備えている。
送受信回路15は、送信フレームTXのデータに応じて電力線118への出力信号を制御するとともに、電力線118上の受信信号から、受信データを含む受信フレームRXを生成し、コントローラ19に入力する。
図5は、送受信回路15の具体的構成を表す図である。
送受信回路15は、送受信データの変調・復調・解析処理などを行うデジタルシグナルプロセッサ(以下、DSPと記載する)131、アナログ/デジタル変換回路(以下、A/D変換回路と記載する)132、デジタル/アナログ変換回路(以下、D/A変換回路と記載する)133,134、トランジスタ137,138、コンデンサ135,136などを備えて構成される。
A/D変換回路132、及びD/A変換回路133は、通信路(電力線118)とDSP131との間に接続される。また、コンデンサ135がA/D変換回路132と通信路(電力線118)との間に直列に接続され、コンデンサ136がD/A変換回路133と通信路(電力線118)との間に直列に接続される。
D/A変換回路134は、DSP131とトランジスタ137のベース端子との間に接続される。トランジスタ137のエミッタ端子は接地され、コレクタ端子はトランジスタ138のベース端子に接続される。
また、トランジスタ138のコレクタ端子は通信路(電力線118)に接続されている。
ここで、DSP131により実現される処理について説明する。
DSP131により、マイコン17から送出されるベースバンド信号(送信データのデジタル信号)が乗ったキャリア(搬送波)を周波数軸から見た場合の波形(即ちスペクトラム)の帯域幅が数倍から数十倍の大きな周波数帯域に拡散される。拡散信号は、時系列データに変換されて、D/A変換回路133を介して通信路(電力線118)に送出される。このようにして、送信データを含む信号が、スペクトラム拡散により電力線118に重畳されて送信されるようになっている。
また、A/D変換回路132及びDSP131により、通信路(電力線118)上の信号が逆拡散によって復調され、受信データが取得される。
尚、図6に示すが、ECU111を送信側のECU(以下、送信ノードとも記載する)とすると、受信側のECU(以下、受信ノードとも記載する)も送受信回路15と同じ送受信回路を備えており、送信ノードから送受信回路15を介して送出された信号は、受信ノードにおいて、送信側と逆の手順で(逆拡散により)復調され、その信号が表すデータが受信ノードにおいて取得される。
図7は、本実施形態の車両ネットワークシステム1における送信ノード−受信ノード間のデータのやりとりを示すシーケンス図である。ここでは、送信ノードと2つの受信ノードA,Bとの間の通信の態様について説明する。尚、送信ノードは例えばECU111であるとし、受信ノードA,Bは例えばそれぞれECU112,113であるとする。
本実施形態において、送信ノードは、所定の周波数帯域に亘って信号強度が一定である信号(いわゆるホワイトノイズであり、図10(b)の送信信号参照)を送信する(S1)。尚、以下、この信号を基準スペクトラムと称する。送信ノードは、基準スペクトラムを所定期間に亘って送信した後はその送信を一旦停止する(S3)。
送信ノードから送信される基準スペクトラムは、受信ノードA,Bにおいてそれぞれ受信される(S21,S41)。
ところで、送信ノードから送信される基準スペクトラムは、通信路(電力線118)の伝送路特性によって減衰し、その減衰が生じた信号が受信ノードにおいて受信される。伝送路特性とは、周波数の違いによる利得の変化の特性である。通信路におけるその伝送路特性により、その通信路においては、周波数の違いにより信号の減衰にも差が生じ、受信ノードA,Bにおいて受信される受信信号は、送信ノードから送信される信号に対して不規則に歪んだものとなる。
受信ノードA,Bは、それぞれ、送信ノードから送信された基準スペクトラムに対応する受信信号を解析し(S21,S41)、解析結果を記憶する(S23,43)。具体的には、受信信号の信号波形(伝送路特性に起因して歪みが生じた信号波形)を表す情報を記憶する。例えば、信号波形を所定のサンプリング周波数で量子化し、得られた量子化データ(信号の大きさ)を二値の数値データにて表したうえで記憶する。尚、解析結果は、受信ノードA,BとしてのECU112,113が有するマイコン17のRAM9、或いは図示しない不揮発性メモリ(EEPROM)に記憶される。
また、送信ノードは、基準スペクトラムを再送信し(S5)、その後再送信を停止する(S7)とともに待機する(S9)。尚、基準スペクトラムの送信は、再送信を含め少なくとも2回以上実行される。この理由の一つとしては、基準スペクトラムの送受信に失敗したり、或いは基準スペクトラムの解析に失敗した場合などのエラー対策である。他の理由としては、後述するように解析結果の平均をとることができるようにするものである。
受信ノードA,Bは、送信ノードから再送信された基準スペクトラムについて、同様に、その基準スペクトラムに相当する受信信号の解析を行って(S25,S45)、解析結果を記憶する(S27,S47)。
受信ノードA,Bは、複数個の解析結果、即ち、送信ノードから複数回送信された基準スペクトラムのそれぞれに対応する解析結果(換言すると、それぞれの基準スペクトラムに対応する受信信号の信号波形)を比較する(S29,S49)。具体的には、ここでは、複数個の信号波形の平均を表す波形(以下、平均波形とも記載する)を演算する。
そして、受信ノードA,Bは、平均波形を表す情報を送信ノードに送信する(S31,S51)。具体的には、平均波形の波形情報が二値データとして送信される。つまり、平均波形が所定のサンプリング周波数で量子化され、量子化データが二値データに変換されて送信される。
送信ノードは、受信ノードAから送信される平均波形の情報を記憶し(S11)、また、受信ノードBから送信される平均波形の情報を記憶する(S13)。平均波形の情報は、送信ノードとしてのECU111が有するマイコン17のRAM9、或いは図示しない不揮発性メモリ(EEPROM)に記憶される。
そして、送信ノードは、以後のデータ送信において、受信ノードA,Bから受信して記憶した平均波形の情報に基づき、伝送路特性に起因する受信ノードA,Bにおける信号の減衰を加味し、その減衰分に相当する信号強度を予め送信信号に印加したうえでその送信信号を送信する(S15)。より具体的に、DSP131にて、送信データを含むキャリア波形について、拡散符号を用いて生成された時間空間の波形がFFT演算により周波数変換される。その周波数変換された波形については、伝送路特性に応じた補正がなされる。そして、補正後の波形は逆変換により時系列データに変換され、順次送出される。
これにより、受信ノードA,Bにおいては、印加分(補正分)と、受信ノードA,Bにおける減衰分(送信ノード−受信ノードA,B間の伝送路特性に起因する減衰分)とが相殺された信号強度で、信号が受信される(S33,S53)。この点については図10にても後述する。
図8は、送信ノード(ECU111)において実行される処理を表すフローチャートであり、図9は、受信ノードA,B(ECU112,113)において実行される処理を表すフローチャートである。送信ノードにおいて図8の処理が実行され、受信ノードA,Bにおいて図9の処理が実行されることにより、図7のシーケンスが実現される。
図8の処理は所定のタイミングで繰り返し実行され、送信ノードは、まず、S201において、基準スペクトラムを送信する。次に、S203に進み、基準スペクトラムの送信を停止する。
その後、S205にて基準スペクトラムを再送信するとともに、次にS207に進んで再送信を停止する。
続くS209では、受信ノードAから平均波形を表す情報(平均波形については、図7にて前述した通りである)を受信したか否かを判定し、受信していないと判定すると(S209:NO)、再びS209の処理を繰り返す。受信待機する趣旨である。
一方、S209にて受信ノードAから平均波形を表す情報を受信したと判定すると(S209:YES)、S211に移行し、その平均波形を表す情報を記憶する。
次に、S213に移行し、受信ノードBから平均波形を表す情報を受信したか否かを判定し、受信していないと判定すると(S213:YES)、再びS213の処理を繰り返す。受信待機する趣旨である。
一方、S213にて受信ノードBから平均波形を表す情報を受信したと判定すると(S213:YES)、S215に移行し、その平均波形を表す情報を記憶する。
次に、S217では、受信ノードA,Bから受信して記憶した平均波形の情報に基づき、受信ノードA,Bにおける、伝送路特性に起因する信号の減衰を加味し、その減衰分に相当する信号強度を予め送信信号に印加したうえでその送信信号を送信する。そしてその後、当該処理を終了する。
次に、図9の処理であるが、この処理は所定のタイミングで繰り返し実行され、受信ノードA,Bは、まずS231にて、送信ノードから送信される基準スペクトラム、に対応する信号を受信したか否かを判定する。
受信していないと判定すると(S231:NO)、再びS231の処理を繰り返す。受信待機する趣旨である。基準スペクトラムは、前述のように図8のS201にて送信ノードから送信される信号である。
一方、S231にて、基準スペクトラムに対応する信号を受信したと判定すると(S231:YES)、S233に移行し、その受信信号を解析する。具体的には、受信信号の信号波形を解析する。
次に、S235に進み、S233の解析結果を記憶する。具体的には、受信信号の信号波形を表す情報を記憶する。
その後、S237に移行し、送信ノードから再送信される基準スペクトラム、に対応する信号を受信したか否かを判定する。この基準スペクトラムは、前述のように図8のS205にて送信ノードから再送信される信号である。
S237にて基準スペクトラムに対応する信号を受信していないと判定すると(S237:NO)、再びS237の処理を繰り返す。受信待機する趣旨である。
一方、S237にて基準スペクトラムに相当する信号を受信したと判定すると(S237:YES)、S239に移行し、受信信号を解析する。具体的には、受信信号の信号波形を解析する。
次に、S241に進み、S239の解析結果を記憶する。具体的には、受信信号の信号波形を表す情報を記憶する。その後、S243に進み、S235で記憶した解析結果と、S241にて記憶した解析結果とを比較し、各解析結果が表す受信信号の信号波形の平均(平均波形)を演算する。
続くS245では、S243で演算した平均波形を表す情報を送信ノードに送信する。その後、送信ノードから送信される送信データ(送信信号)の受信を待ち受ける受信待機状態となり、送信ノードから送信データ(送信信号)が送信されてきた場合にはその送信データ(送信信号)を受信する受信処理を実行する(S247)。そしてその後、当該処理を終了する。
図10は、本実施形態の作用を表す図面である。
まず、図10(a)は、送信ノード−受信ノードA間、送信ノード−受信ノードB間の通信路について、その伝送路特性の一態様を示したグラフである。具体的には、横軸に周波数、縦軸に利得(ゲイン)をとったものであり、周波数の違いによる利得の変化の特性を示したものである。ここでは、通信路に図10(a)のグラフに示すような伝送路特性があることを前提とする。、図10(a)に示す伝送路特性の一態様では、周波数が大きくなるにつれ利得が小さくなる傾向が示されている。
そして、本実施形態において、送信ノードは、図10(b)において送信信号として示すような基準スペクトラムを送信する(S1,S201)。即ち、所定の周波数帯域に亘って信号強度が一定(全ての周波数において信号強度が同じ)である信号sを出力する(S1,S201)。
基準スペクトラムは、伝送路特性の影響を受けるが、具体的には、図10(b)において受信信号として表すように、周波数ごとに不規則に減衰が生じて全体的に歪んだ信号として受信ノードA,Bにて受信される。例えば、受信ノードAでは信号uのような波形が現れ、受信ノードBでは信号yのような波形が現れる。
受信ノードA,Bは、図10(b)において表されている信号u,yの信号波形の情報(即ち、基準スペクトラムが伝送路特性によって減衰して歪んだ状態の信号波形の情報)を解析して取得する(S21,41,S233)。また、本実施形態では、送信ノードからの基準スペクトラムの送信、及び受信ノードA,Bにおける基準スペクトラムに対応する受信信号の解析が複数回繰り返される(S5,S25,S45,S205,S239)。そして、受信ノードA,Bは、それぞれについて得られた解析結果の平均(信号波形の平均)を演算し(S29,S49,S243)、その平均を表す情報(平均波形を表す情報)を送信ノードに送信する(S31,S51,S245)。
送信ノードは、受信ノードA,Bから受信した平均波形を表す情報に基づき、伝送路特性に起因する受信ノードA,Bでの信号の減衰(歪み)を加味し、その減衰分に相当する信号強度を予め送信信号に印加したうえでその送信信号を送信する(S15,S217)。具体的には、図5において、トランジスタ137のベース端子への印加電圧を制御することでトランジスタ138のコレクタ端子に流れる電流、即ちトランジスタ138のベース端子への印加電圧を制御し、これによりトランジスタ138のコレクタ端子に流れる電流の大きさ(即ち、通信路(電力線118)に流れる電流の大きさ)を制御して、送信信号の信号強度を補正する。
より具体的には、送信ノードは、受信ノードAにデータを送信する場合には、受信ノードAから受信した平均波形を表す情報(換言すると、送信ノード−受信ノードA間の伝送路特性)を加味した補正を加え、送信信号を出力する。同様に、受信ノードBにデータを送信する場合には、受信ノードBから受信した平均波形を表す情報(換言すると、送信ノード−受信ノードB間の伝送路特性)を加味した補正を加え、送信信号を出力する。
例えば、図10(c)に示すように、受信ノードAにおいて、全ての周波数において信号強度が同じである信号vが受信されるようにするならば、送信ノードは、信号s(即ち、基準スペクトラム)に対し伝送路特性(送信ノード−受信ノードA間の伝送路特性)に起因する減衰分に相当する信号強度を印加した信号tを出力する。信号sに対し加えられた補正分は、伝送路特性に起因する減衰分と相殺され、送信ノードから送信された信号tは、受信ノードAにおいて、全ての周波数において信号強度が同じである信号vのように現れ得る。同じ原理で、スペクトラム拡散により電力線118に重畳されたデータ信号(送信データを含む信号)は、伝送路特性に応じて信号強度が補正されるようになっている。
受信ノードBについても同様であり、図10(d)に示すように、受信ノードBにおいて、全ての周波数において強度が同じである信号zが受信されるようにするならば、送信ノードは、信号s(即ち、基準スペクトラム)に対し伝送路特性(送信ノード−受信ノードB間の伝送路特性)に起因する減衰分に相当する信号強度を印加した信号xを出力する。信号xに対し加えられた補正分は、伝送路特性に起因する減衰分と相殺され、送信ノードから送信された信号xは、受信ノードBにおいて、全ての周波数において信号強度が同じである信号zのように現れ得る。
このように、本実施形態においては、受信ノードにおいて伝送路特性を解析するとともに送信ノードと受信ノードとでその伝送路特性の情報を共有し、送信ノードは、伝送路特性の影響を加味して信号強度を予め補正した送信信号を受信ノードに対して送信する。受信ノードにおいては、送信ノードにおいて加えられた補正分と、伝送路特性に起因する減衰分とが相殺された信号が検出される。このため、受信ノードにおいては、あたかも伝送路特性の影響がない(伝送路特性に起因する減衰が発生していない)ように見える。
これによれば、受信ノードにおいて、伝送路特性に起因する減衰量に関係なく所望の信号強度で信号が受信されることとなり、受信信号、ひいては受信データに誤り等が生じることを抑制できる。また、本実施形態では、伝送路特性が取得されてその伝送路特性に合わせて送信信号の信号強度が調整される構成であるため、伝送路特性に変動が生じるような場合にも対応できる。即ち、伝送路特性が変動するような状況下にあっても、受信信号、ひいては受信データに誤り等が生じることを抑制できる。よって、伝送路特性に依らず、一定の通信品質を確保し得る。
尚、本実施形態において、S21,S25,S41,S45,S233,S239の処理が取得手段に相当し、S15,S217の処理が調整手段に相当し、S1,S5,S201,S205の処理がノイズ重畳手段に相当している。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図11は、第2実施形態の車両ネットワークシステム1における送信ノード−受信ノード間のデータのやりとりを示すシーケンス図である。
本第2実施形態において、送信ノードは、第1実施形態と同様基準スペクトラムを送信する(S61)。基準スペクトラムを所定期間に亘って送信した後はその送信を一旦停止する(S63)。
送信ノードから送信される基準スペクトラムは、受信ノードA,Bにおいてそれぞれ受信される(S91,S121)。
受信ノードA,Bは、それぞれ、送信ノードから送信された基準スペクトラムに対応する受信信号を解析し(S91,S121)、解析結果を記憶する(S93,123)。具体的には、受信信号の信号波形(伝送路特性に起因して歪みが生じた信号波形)を表す情報を記憶する。例えば、信号波形を所定のサンプリング周波数で量子化し、得られた量子化データ(信号の大きさ)を二値の数値データにて表したうえで記憶する。尚、解析結果は、受信ノードA,BとしてのECU112,113が有するマイコン17のRAM9、或いは図示しない不揮発性メモリ(EEPROM)に記憶される。
また、送信ノードは、基準スペクトラムを再送信し(S65)、その後再送信を停止する(S67)とともに待機する(S69)。尚、基準スペクトラムの送信は、再送信を含め少なくとも2回以上実行される。
受信ノードA,Bは、送信ノードから再送信された基準スペクトラムについて、同様に、その基準スペクトラムに対応する受信信号の解析を行って(S95,S125)、解析結果を記憶する(S97,S127)。
受信ノードA,Bは、複数個の解析結果、即ち、送信ノードから複数回送信された基準スペクトラムのそれぞれに対応する解析結果(換言すると、それぞれの基準スペクトラムに対応する受信信号の信号波形)を比較する(S99,S129)。具体的には、ここでは、複数個の信号波形の平均を表す波形(以下、平均波形とも記載する)を演算する。
そして、受信ノードA,Bは、平均波形を表す情報を送信ノードに送信する(S101,S131)。具体的には、平均波形の波形情報が二値データとして送信される。つまり、平均波形が所定のサンプリング周波数で量子化され、量子化データが二値データに変換されて送信される。
また、本第2実施形態では、受信ノードA,Bは、送信ノードに基準スペクトラムを送信する(S103,S133)。
送信ノードは、受信ノードAから送信される平均波形の情報を記憶する(S71)。
また、受信ノードAから送信される基準スペクトラムについて、その基準スペクトラムに対応する受信信号の信号波形を解析し、その信号波形を表す情報を記憶する(S73)。これは、送信ノード−受信ノードA間の伝送路特性の影響として、特に、受信ノードAから送信ノードにデータを送信した際の減衰を検証する趣旨で実行されるものである。
また、送信ノードは、受信ノードBから送信される平均波形の情報を記憶する(S75)。加えて、受信ノードBから送信される基準スペクトラムについて、その基準スペクトラムに対応する受信信号の信号波形を解析し、その信号波形を表す情報を記憶する(S77)。これは、送信ノード−受信ノードB間の伝送路特性の影響として、特に、受信ノードBから送信ノードにデータを送信した際の減衰を検証する趣旨で実行されるものである。
さらに、送信ノードは、S73での解析結果である信号波形を表す情報、換言すると、受信ノードAから基準スペクトラムを受信した場合に生じる伝送路特性の影響(減衰)を表す情報を、受信ノードAに返信する(S79)。また、S77での解析結果である信号波形を表す情報、換言すると、受信ノードBから基準スペクトラムを受信した場合に生じる伝送路特性の影響(減衰)を表す情報を、受信ノードBに返信する(S81)。
受信ノードAは、送信ノードからS79にて返信された解析結果を記憶する(S105)。また、受信ノードBも、送信ノードからS81にて信された解析結果を記憶する(S135)。
送信ノードは、以後のデータ送信において、受信ノードA,Bから受信して記憶した平均波形の情報に基づき、伝送路特性に起因する受信ノードA,Bでの信号の減衰(歪み)を加味し、その減衰分に相当する信号強度を予め送信信号に印加したうえでその送信信号を送信する(S83)。これにより、受信ノードA,Bにおいては、その印加分(補正分)と、受信ノードA,Bにおける減衰分(送信ノード−受信ノードA,B間の伝送路特性に起因する減衰分)とが相殺された信号強度で、信号が受信される。(S107,S137)。
また、受信ノードAも同様に、以後のデータ送信において、送信ノードから受信して記憶した解析結果(具体的には、受信ノードAから送信ノードにデータを送信した際に現れる伝送路特性の影響)に基づき、その伝送路特性に起因する送信ノードにおける信号の減衰(歪み)を加味し、その減衰分に相当する信号強度を予め送信信号に印加したうえでその送信信号を送信する(S109)。これにより、送信ノードにおいては、その印加分(補正分)と、送信ノードにおける減衰分(受信ノードA−送信ノード間の伝送路特性に起因する減衰分)とが相殺された信号強度で、信号が受信される(S85)。
また、受信ノードBも同様である。以後のデータ送信において、送信ノードから受信して記憶した解析結果(具体的には、受信ノードBから送信ノードにデータを送信した際に現れる伝送路特性の影響)に基づき、その伝送路特性に起因する送信ノードにおける信号の減衰(歪み)を加味し、その減衰分に相当する信号強度を予め送信信号に印加したうえでその送信信号を送信する(S139)。これにより、送信ノードにおいては、その印加分(補正分)と、送信ノードにおける減衰分(受信ノードB−送信ノード間の伝送路特性に起因する減衰分)とが相殺された信号強度で、信号が受信される(S87)。
このように、本第2実施形態においては、送信ノードから受信ノードA,Bに信号が送信された際に現れる伝送路特性の影響(減衰)が解析され、その伝送路特性の影響に基づいて信号強度が予め補正された信号が送信ノードから受信ノードA,Bに送信されるとともに(この点では第1実施形態と同様である)、受信ノードA,Bから送信ノードに信号が送信された際に現れる伝送路特性の影響(減衰)が解析され、その伝送路特性の影響に基づいて信号強度が予め補正された信号が受信ノードA,Bから送信ノードに送信される。つまり、送信ノードから受信ノードA,Bにデータ送信する場合、及び受信ノードA,Bから送信ノードにデータ送信する場合の双方において、送信信号の信号強度が補正されたうえでその送信信号が送信される。
そして、受信側では、送信側にて送信信号に加えられた補正分と、伝送路特性の影響(減衰)とが相殺された信号強度で信号が受信される。
このため、本第2実施形態では、送信ノード及び受信ノードA,Bの双方において、伝送路特性の影響(減衰)によって受信信号、ひいては受信データに誤りが生じてしまうようなことを抑制することができる。より具体的に、伝送路特性によらず所望の信号強度で信号が受信され得るようになる。このため、一定の通信品質を確保できるようになる。
尚、本第2実施形態において、S73,S77,S91,S95,S121,S125の処理が取得手段に相当し、S83,S109,S139の処理が調整手段に相当し、S61,S65,S103,S133の処理がノイズ重畳手段に相当している。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術範囲内において種々の形態をとることができる。
例えば、上記実施形態では、ドアミラー制御用のECU111,114,ドアロック用のECU112,115、パワーウインド用のECU113,116、車両のボディー系を制御するためにボディーECU117を備えた車両ネットワークシステム1について説明したが、その構成は一例であり、上記実施形態の構成に限定されるものではない。
また、上記実施形態では、スペクトラム拡散通信の例について説明したが、本発明は、他の変調方式にも適用し得る。例えば、送信データに応じて周波数を変えるような周波数変調方式の場合でも、伝送路特性に応じて、周波数毎に信号強度を補正するような方法が考えられる。
また、上記実施形態では、電力線118がプラス極となる+B線とマイナス極となるグランド線との2本の電線から成る場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、電力線118が1本の電線からなる場合にも本発明を適用することができる。
1…車両ネットワークシステム、4…電力線、4a…B線、4b…グランド線、5…終端回路、7…CPU、8…ROM、9…RAM、10…バス、11…電源回路、12…センサ・スイッチ群、13…入出力回路、14…アクチュエータ、15…送受信回路、17…マイコン、19…コントローラ、20…幹線、30…支線、100…車両ネットワークシステム、118…電力線、120…コネクタ、121…端子保持部材、123…支持具、125…端子、126…凹部、131…DSP、132…A/D変換回路、133…D/A変換回路、134…D/A変換回路、135,136…コンデンサ、137,138…トランジスタ。

Claims (4)

  1. 動作電圧を供給するための電力線に複数の通信装置が接続され、前記複数の通信装置が、前記電力線にデータ信号を重畳することによって通信を行う電源重畳多重通信システムであって、
    前記電力線について、信号の周波数の違いによる利得の変化の特性を表す情報(以下、伝送路特性情報と記載する)を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記伝送路特性情報に基づき、送信信号の信号強度を調整する調整手段と、
    を備えていることを特徴とする電源重畳多重通信システム。
  2. 請求項1に記載の電源重畳多重通信システムにおいて、
    前記電力線にホワイトノイズを重畳するノイズ重畳手段を備え、
    前記取得手段は、前記ノイズ重畳手段により前記電力線に重畳されたホワイトノイズに相当する信号をその電力線から検出し、その検出波形を、前記伝送路特性情報として取得することを特徴とする電源重畳多重通信システム。
  3. 請求項2に記載の電源重畳多重通信システムにおいて、
    前記調整手段は、前記ホワイトノイズと、前記伝送路特性情報としての前記検出波形との差分に相当する信号強度を送信信号に印加するようになっていることを特徴とする電源重畳多重通信システム。
  4. 動作電圧を供給するための電力線に複数の通信装置が接続され、前記複数の通信装置が、前記電力線にデータ信号を重畳することによって通信を行う電源重畳多重通信システムにおける前記通信装置であって、
    前記電力線について、信号の周波数の違いによる利得の変化の特性を表す情報(以下、伝送路特性情報と記載する)を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記伝送路特性情報に基づき、送信信号の信号強度を調整する調整手段と、
    を備えていることを特徴とする通信装置。
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