JP2010286444A - 絶対位置検出装置及び検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】例えば自動搬送車の正確な絶対位置を検出できると共に、電源遮断や緊急停止した後に再起動し易い絶対位置検出装置及び検出方法を提供する。
【解決手段】予め設定された分解能のアブソリュートエンコーダを所定数並べた第1のエンコーダ列10と、第1のエンコーダ列におけるアブソリュートエンコーダの数の差を1とした第2のエンコーダ列20とをそれぞれのエンコーダ列の両端部が長手方向において合致するように並列配置し、第1のエンコーダ列及び第2のエンコーダ列の双方に沿って移動する共通移動子300を設け、第1のエンコーダ列の出力と第2のエンコーダ列の出力から共通移動子の絶対位置を検出するようになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、工場などの自動搬送車ラインにおいて自動搬送車が電源遮断や緊急停止した後に再起動する際に好適に利用可能な絶対位置検出装置及び検出方法に関する。
アブソリュートエンコーダは、機械的変位量をそのままバイナリコード等で絶対位置として出力する位置検出デバイスである。このため、電源断が発生したとしても絶対位置が出力されるため予め原点を決めておいた上での原点復帰が必要ない点で優れている。この点で所定の回転角度ごとにパルスを発生するインクリメンタル型エンコーダを用いる場合とは異なり、例えば工場などの自動搬送車ラインにおいて自動搬送車が電源遮断や緊急停止した後に再起動する際に自動搬送車の大まかな位置を判断することができ、インクリメンタル型エンコーダを用いる場合よりも好ましかった(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
特開2005−221472号公報 特開2007−121277号公報
しかしながら、アブソリュートエンコーダの精度を高くすると、必要な精度に対する分解能に限界があるので、全体の長さが短くなってしまう。そのため、アブソリュートエンコーダを被駆動体の位置検出に用いた場合、被駆動体の動作範囲が大きくなるとアブソリュートエンコーダの検出精度が粗くなってしまい、被駆動体の位置を高い精度で検出できなかった。これでは、例えば工場などの自動搬送車ラインにおいて自動搬送車が電源遮断や緊急停止した後に再起動する際に自動搬送車の大まかな現在位置しか分からず、正確な位置が判断できないため、使い勝手が悪かった。
本発明の目的は、例えば工場などの自動搬送車ラインにおいて好適に利用可能な絶対位置検出装置及び検出方法であって、自動搬送車の正確な絶対位置を検出できると共に、電源遮断や緊急停止した後に再起動し易い絶対位置検出装置及び検出方法を提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の請求項1に係る絶対位置検出装置は、
予め設定された分解能のアブソリュートエンコーダを所定数並べた第1のエンコーダ列と、前記第1のエンコーダ列におけるアブソリュートエンコーダの数の差を1とした第2のエンコーダ列とをそれぞれのエンコーダ列の両端部が長手方向において合致するように並列配置し、
前記第1のエンコーダ列及び第2のエンコーダ列の双方に沿って移動する共通移動子を設け、
前記第1のエンコーダ列の出力と前記第2のエンコーダ列の出力から前記共通移動子の絶対位置を検出する絶対位置検出装置であって、
前記共通移動子に対応した第1のエンコーダ列の出力と前記第2のエンコーダ列の出力との出力差を利用して前記共通移動子が位置する前記第1のエンコーダ列又は前記第2のエンコーダ列の並び順であるブロック数を求める移動子対応ブロック算出手段と、
前記移動子対応ブロック算出手段で得られたブロック数と、前記第1のエンコーダ列又は前記第2のエンコーダ列の、前記共通移動子に対応したブロックの出力とから前記共通移動子の絶対位置を算出する絶対位置算出手段と、を備えたことを特徴としている。
また、本発明の請求項2に係る絶対位置検出方法は、
共通移動子の絶対位置を検出する絶対位置検出方法であって、
予め設定された分解能のアブソリュートエンコーダを所定数並べた第1のエンコーダ列と、前記第1のエンコーダ列におけるアブソリュートエンコーダの数の差を1とした第2のエンコーダ列とをそれぞれのエンコーダ列の両端部が長手方向において合致するように並列配置し、前記第1のエンコーダ列及び第2のエンコーダ列の双方に沿って移動する共通移動子を設け、前記第1のエンコーダ列の出力と前記第2のエンコーダ列の出力から前記共通移動子の絶対位置を検出する絶対位置検出装置を用意し、
前記絶対位置検出装置を用いて、前記共通移動子に対応した第1のエンコーダ列の出力と前記第2のエンコーダ列の出力との出力差を利用して前記共通移動子が位置する前記第1のエンコーダ列又は前記第2のエンコーダ列の並び順であるブロック数を算出し、
前記算出されたブロック数と、前記第1のエンコーダ列又は前記第2のエンコーダ列の、前記共通移動子に対応する出力とから前記共通移動子の絶対位置を算出することを特徴としている。
本発明に係る絶対位置検出装置及び検出方法によると、複数並べて配列した個々のアブソリュートエンコーダの長さ方向全体に亘って一体化したアブソリュートエンコーダを擬似的に形成するようになるので、検出精度を粗くすることなく共通移動子の動作範囲を大きくすることができる。また、インクリメンタルエンコーダを用いた場合の欠点、具体的には電源を遮断した後再投入する際、共通移動子の原点出し(原点復帰)を行わずに済む。
これによって、例えば工場などの自動搬送車ラインにおいてラインの全長が長くなっても、ラインの自動搬送車の正確な絶対位置を検出できると共に、電源遮断や緊急停止した後に再起動し易い絶対位置検出装置及び検出方法を提供することができる。
本発明によると、例えば工場などの自動搬送車ラインにおいて好適に利用可能な絶対位置検出装置及び検出方法であって、自動搬送車の正確な絶対位置を検出できると共に、電源遮断や緊急停止した後に再起動し易い絶対位置検出装置及び検出方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る絶対位置検出装置を概略的に示す構成図である。 図1に示した絶対位置検出装置のブロック図である。 図1に示した絶対位置検出装置を用いた絶対位置検出方法を説明するフローチャートである。 図1に示した絶対位置検出装置の実際の適用例を示す説明図である。
以下、本発明の一実施形態に係る絶対位置検出装置及び検出方法について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る絶対位置検出装置を概略的に示す構成図である。
本発明の一実施形態に係る絶対位置検出装置1は、同図に示すように、分解能kを有し共通移動子位置検出方向の長さがxであるアブソリュートエンコーダからなる第1のブロック100(100−1,100−2,・・・100−m)をm個並べた第1のエンコーダ列10と、同じく分解能kを有し共通移動子検出方向の長さがyであるアブソリュートエンコーダからなる第2のブロック200(200−1,200−2,・・・200−(m−1))をm−1個並べた第2のエンコーダ列20をベース板30上に並列に配置している。なお、第1のブロック100をm個並べた第1のエンコーダ列10と、第2のブロック200をm−1個並べた第2のエンコーダ列20のそれぞれの長手方向の長さは等しくなっていると共に、第1のエンコーダ列10と第2のエンコーダ列20の両端部は、長手方向に関してそれぞれ同じ位置となるように配置されている。なお、第1のエンコーダ列10と第2のエンコーダ列20によって本実施形態に係る絶対位置検出装置のエンコーダを構成している。
このように、第1のエンコーダ列10と第2のエンコーダ列20の長さは等しくかつそれぞれの両端はエンコーダ列10,20の長手方向において合致するように配置されていることで、x×m=y×(m−1)の関係が成立している。また、絶対位置検出装置1は、第1及び第2のエンコーダ列10,20の各ブロック100,200に沿って共通して移動する共通移動子300を備えている。共通移動子300は、ここでは詳細に示さないが、ベース板30に設けられたガイド機構を介して各ブロック100,200に沿って移動するようになっている。
そして、第1のエンコーダ列10を構成するm個の第1のブロック100は、各ブロックごとにこれらのブロック100を移動する共通移動子300の分解能0からkまでで特定されるブロック内位置を出力するようになっている。また、第2のエンコーダ列20を構成するm−1個の第2のブロック200は、各ブロックごとにこれらのブロック200を移動する共通移動子300の分解能0からkまでで特定されるブロック内位置を出力するようになっている。
なお、エンコーダの検出方式は、光学式、静電式、電磁式など何れの検出方式でもあってもかまわない。
図2は、図1に示した絶対位置検出装置の回路ブロック図である。本発明の一実施形態に係る絶対位置検出装置1は、同図に示すように、電源が入力される電源入力手段51と、電源入力をトリガーとして共通移動子300が留まっている第1のブロック内の位置及び第2のブロック内の位置をそれぞれ検出するブロック内位置検出手段52と、共通移動子300が第1のエンコーダ列10において現在何ブロック目にあるかを検出する移動子対応ブロック算出手段53と、移動子対応ブロック算出手段53とブロック内位置検出手段52とから共通移動子の原点からの絶対位置を算出する絶対位置算出手段54を有している。
図3は、図1及び図2に示した絶対位置検出装置1を用いた絶対位置検出方法を説明するフローチャートである。同図に基づいて本発明の一実施形態に係る絶対位置検出方法の手順について説明する。
ステップS11において絶対位置検出方法を開始すると、最初に電源投入ありか否かを判断する(ステップS12)。
ステップS12で電源投入ありと判断した場合は、共通移動子300が留まる第1のエンコーダ列10における第1のブロック内位置を検出すると共に、第2のエンコーダ列20における第2のブロック内位置を検出する(ステップS13)。
次いで、ステップS13で検出した第1のブロック内位置の検出値と第2のブロック内位置の検出値から、共通移動子300が留まる第1のエンコーダ列10の第1のブロック数、即ち第1のエンコーダ列10において原点から何番目の第1のブロックに共通移動子300が留まっているかを算出する(ステップS14)。
以下、この第1のエンコーダ列における現在のブロック位置の算出方法の具体例について説明する。この具体例においては、例えば1ブロック4000の分解能のアブソリュートエンコーダを100ブロック配置して第1のエンコーダ列10を構成し、第1のエンコーダ列10と同一の分解能である1ブロック4000の分解能のアブソリュートエンコーダを99ブロック配置して第2のエンコーダ列20を構成したとする。なお、第1のエンコーダ列10と第2のエンコーダ列20との各両端の位置は上述したように一致している。
即ち、第1のエンコーダ列10のブロックの総数は、m=100になると共に、第2のエンコーダ列20のブロックの総数はm−1=99となる。そして、第1のブロック100及び第2のブロック200の分解能k=4000となる。これをより具体的に説明すると、第1のエンコーダ列10の各第1のブロック100(100−1,100−2,・・・100−100)を共通移動子300が通過すると、その長手方向の変位に応じた0〜4000のアブソリュート値が出力される。これが各第1のブロック100(100−1,100−2,・・・100−100)ごとに繰り返される。また、第2のエンコーダ列20の各第2のブロック200(200−1,200−2,・・・200−99)を共通移動子が通過すると、その長手方向の変位に応じた0〜4000のアブソリュート値が出力される。これが各第2のブロック200(200−1,200−2,・・・200−99)ごとに繰り返される。
この場合、共通移動子300が第1及び第2のエンコーダ列10,20の最終端まで移動すると、第1のエンコーダ列10においては4000×100=400000回だけ一周期4000回ごとに出力値が変化する。また、第2のエンコーダ列20の第2のブロック数は99ブロックなので、同じ位置でも第2のエンコーダ列20においては、4000×99=396000回だけ一周期4000回ごとに出力値が変化する。即ち、共通移動子300は、第1のエンコーダ列10において100ブロック進むと、第1のエンコーダ列10における出力値の変化回数と第2のエンコーダ列20における出力値の変化回数との差が4000となる。よって、共通移動子300が第1のエンコーダ列10を1ブロック進むごとの第1のエンコーダ列10における出力値の変化回数と第2のエンコーダ列20における出力値の変化回数の差は4000÷100=40になる。その結果、共通移動子300が第1のエンコーダ列10を1ブロック分(出力値の変化回数4000)ちょうど進んだときには、第2のエンコーダ列20の出力値の変化回数は3960となる。
つまり、第1のエンコーダ列10の共通移動子300が留まる位置に対応する第1のブロック(100−1,100−2,・・・100−100)の出力値Aに対し、この共通移動子300が留まる位置に対応する第2のブロック(200−1,200−2、・・・200−99)の出力値Bが遅れている分(A−B)を40で割れば、共通移動子300が何ブロック目にいるかを算出できる。この具体的数値は、共通移動子300が留まる第1のエンコーダ列10の原点からのブロック数をn+1とすると、n=int{A−B/(k/m)}となる。即ち、上述の共通移動子が留まる第1のエンコーダ列10の第1のブロック100の位置を求める式において、A−B/(k/m)の値のうち、小数点以下を切り捨てた整数値によって共通移動子300が第1のエンコーダ列10において完全に通過した第1のブロック数として特定される。
これによって、共通移動子300が留まっている第1のエンコーダ列10の現在の第1のブロック100の位置はn+1=int{A−B/(k/m)}+1番目となる。
上述の第1のエンコーダ列10における共通移動子300の現在のブロック位置算出方法をより分かり易く説明するために、共通移動子300が第1のエンコーダ列10の最初の2ブロックをちょうど進んだとき(パターン1)、第1のエンコーダ列10の最初の3ブロックをちょうど進んだとき(パターン2)、第1のエンコーダ列10の最初の4ブロック目の途中まで進んだとき(パターン3)、第1のエンコーダ列10の最初の5ブロック目の途中まで進んだとき(パターン4)における第1のエンコーダ列10のブロック位置の算出方法を例示的に説明する。
共通移動子300が第1のエンコーダ列10の最初の2ブロックをちょうど進んだとき、第1のエンコーダ列10の2ブロック目の出力は4000となり、第2のエンコーダ列20の2ブロック目の出力は3920となる。よって、これらの出力差4000−3920=80を40で割ることで、商がちょうど2となり、共通移動子300は第1のエンコーダ列10の最初の2ブロックをちょうど進んだと判断できる。
同様に、共通移動子300が第1のエンコーダ列10の最初の3ブロックをちょうど進んだとき、第1のエンコーダ列10の3ブロック目の出力は4000となり、第2のエンコーダ列20の3ブロック目の出力は3880となる。よって、これらの出力差4000−3880=120を40で割ることで、商がちょうど3となり、共通移動子300は第1のエンコーダ列10の最初の3ブロックをちょうど進んだと判断できる。
また、共通移動子300が第1のエンコーダ列10の最初の4ブロック目の途中にいる場合は、第1のエンコーダ列10の最初の3ブロックを完全に通過しているので、第1のエンコーダ列10の4ブロック目の出力から第2のエンコーダ列20の4ブロック目の出力を引いた値は、整数値3に小数値を足した値となる。この場合は、整数値3のみに着目し、共通移動子300は第1のエンコーダ列10の最初の3ブロックを完全に通過し、最初の4ブロック目の途中にいると判断できる。
また、共通移動子300が第1のエンコーダ列10の最初の5ブロック目の途中にいる場合は、第1のエンコーダ列10の最初の4ブロックを完全に通過しているので、第1のエンコーダ列10の5ブロック目の出力から第2のエンコーダ列20の5ブロック目の出力を引いた値は、整数値4に小数値を足した値となる。この場合は、整数値4のみに着目し、共通移動子300は第1のエンコーダ列10の最初の4ブロックを完全に通過し、最初の5ブロック目の途中にいると判断できる。
以上のようにして、第1のエンコーダ列10における共通移動子300の現在のブロック位置を瞬時に特定することができる。
次いで、この第1のエンコーダ列10における原点からの現在位置を算出する(ステップ15)。これは、ステップS13で検出した共通移動子300の第1のエンコーダ列10における現在のブロック位置での第1のブロック100の出力値aを利用する。
ここで、ステップS14で算出した第1のエンコーダ列10における現在のブロック位置(原点からn+1番目のブロック)100−(n+1)から一つ前の第1のブロック(原点からn番目のブロック)100−nに第1のブロック100の分解能であるk(本実施形態では4000)を掛けた値を足すことによって、原点から共通移動子300が完全に通過した第1のブロック100−nまでの距離が求められる。そして、この距離に現在留まる第1のブロック100−(n+1)における共通移動子300の位置を示すaを加える。これによって、共通移動子300の原点から現在留まる位置までの距離、即ち原点からの絶対位置が求められる。具体的には、この場合の共通移動子300の原点からの第1のエンコーダ列10における位置x=n×4000+aとなる。
そして、この原点からの位置xが全体の絶対位置となり、この値を出力する(ステップS15)。
この絶対値を、上述した数式を利用して一般化して表すと、
原点からの距離:x(Pos)=int{A−B/(k/m)}×k+A
となる。なお、ここで、Aは、共通移動子300が留まっている第1のエンコーダ列10の第1のブロック100のアブソリュート出力値であり、Bは、共通移動子300が留まっている第2のエンコーダ列20の第2のブロック200のアブソリュート出力値である。また、kは、第1及び第2のブロック100,200の分解能、mは、第1のエンコーダ列を構成する第1のブロック100の総数である。
続いて、共通移動子300の通常の位置制御に移行する(ステップS16)。そして、ステップS16における位置制御中に電源が遮断されたか否かを判断する(ステップS17)。ここで、電源が遮断されていないと判断した場合はステップS16を繰り返す。一方、ステップS17で電源が遮断されたと判断した場合はステップS12に戻る。
このように、本発明によると、絶対位置検出装置を構成するエンコーダが、これらを構成する各ブロックごとに分解能kの出力を周期的に出力するにも関わらず、全長に亘って擬似的に単一のアブソリュートエンコーダの形態をなすようになる。即ち、各ブロックを連結した状態の長さ全体がアブソリュートエンコーダのようになり、分解能はk×mと飛躍的に向上する。その結果、絶対位置検出装置のエンコーダを構成する複数のブロックをなす各アブソリュートエンコーダの長さを短くして各エンコーダの検出範囲を細分化することができる。即ち、多くのパターンを描ければmを大きくでき、分解能(k×m)を向上させることができる。また、本発明によると、信号処理を安定させてA/D変換の精度を上げれば、分解能kを向上させることができる。
なお、本発明によると、理論上ではk>mの範囲内であれば、全長がいくらでも長い一体化したアブソリュートエンコーダを擬似的に形成することが可能となる。具体的には、分解能4096、精度5μmとすると、1ブロックの幅は20480μmとなる。これを4095個並べると、83865.6mm、つまり、精度5μm、長さ約80mの極めて高精度で全長が非常に長いアブソリュートエンコーダを作ることができる。
一方、分解能256でも、精度10μmで全長652.8μmとなる。即ち、この場合、位置決め精度に非常に優れた極めて細かい分解能を持った長さ0.6mのアブソリュートエンコーダを作ることができる。
以上説明したように、従来のアブソリュートエンコーダは、精度を高くすると全体の長さが短くなる等、インクリメンタルエンコーダに対して不利であった。そのため、その短い幅のブロックを複数個並べ、エンコーダ出力が何回転したかをカウントすることによりこの問題を解決していた。しかしながら、これでは厳密なアブソリュート型エンコーダとは言えなかった。この理由は、アブソリュート型エンコーダを最終出力端に用いたとき、その動作範囲が大きい場合、精度が粗くなってしまうことにある。
また、直線での絶対位置センサにはポテンショメータが多く用いられるが、動作範囲が限られており、かつ長期間の使用に対する検出部の摩耗の問題等から検出精度の安定性や信頼性が低かった。
しかしながら、本発明によると、並べ終えた状態で長手方向の長さが1ブロックの幅分だけ異なるリニアアブソリュートエンコーダを複数個並列に並べ、その2列のエンコーダ列のそれぞれの出力差を用いるだけの構成でエンコーダ列の位置検出精度を変えずに動作範囲を長くすることができるので、これら従来の検出方法の問題点を全て解決することができた。
なお、他の実施例として、第2のエンコーダ列の第2のブロック数はm+1でも構わない。そのときは、上述した式の中のA−Bを反転させてB−Aにすることで、共通移動子の現在位置を正確に算出できる。
また、本発明に係る絶対位置検出装置及び検出方法を例えば大きなドラムの内周面や円筒型ロボットの基端回転部の外周面に配置する等、回転系の絶対位置検出に用いた場合、即ち回転体が一回転する回転系に本発明に適用した場合、回転体周りに全周に亘って配置されたアブソリュートエンコーダとなるが、分解能がk×m(k,mは上述の通り)となるので非常に高精度のアブソリュートエンコーダとすることができる。
なお、本発明に係る絶対位置検出装置は、全長が長距離になるように配置できるので、コンベアではなくモータによる高速かつ高精度の搬送に用いることも可能である。その際、可動側に配線の必要が無いため、図4に示すように絶対位置検出装置の設置場所を、エリアA1,A2,A3,A4・・・というように分けることによって、複数の台車300−1,300−2,・・・を各エリアで走らせることが可能となる。これによって、本発明は、工場などの自動撒送車ラインに好適に利用可能となる。
更には、本発明は、電源を遮断しても電源を再度入れれば移動子の位置が分かるので、その派生効果として、移動子が長時間位置を変えずにその位置に留まっていることが多い場合、この絶対位置検出装置の電源投入と同時にアブソリュート出力値に基づいて原点からの現在位置を瞬時に知ることができる。そのため、移動子が停止している間、本発明に係る絶対位置検装置を動作せずに機械的なブレーキのみで移動子の停止状態を保つように制御するだけで良くなるので、移動子を長時間停止している間の電源供給を遮断することで省電力を図ることが可能となる。
1 絶対位置検出装置
10 第1のエンコーダ列
20 第2のエンコーダ列
30 ベース板
51 電源入力手段
52 ブロック内位置検出手段
53 移動子対応ブロック算出手段
54 絶対位置算出手段
100(100−1,100−2,・・・100−m) 第1のブロック
200(200−1,200−2,・・・200−(m−1)) 第2のブロック
300 共通移動子
300−1,300−2,・・・ 台車
A1,A2,A3,A4・・・ エリア

Claims (2)

  1. 予め設定された分解能のアブソリュートエンコーダを所定数並べた第1のエンコーダ列と、前記第1のエンコーダ列におけるアブソリュートエンコーダの数の差を1とした第2のエンコーダ列とをそれぞれのエンコーダ列の両端部が長手方向において合致するように並列配置し、
    前記第1のエンコーダ列及び第2のエンコーダ列の双方に沿って移動する共通移動子を設け、
    前記第1のエンコーダ列の出力と前記第2のエンコーダ列の出力から前記共通移動子の絶対位置を検出する絶対位置検出装置であって、
    前記共通移動子に対応した第1のエンコーダ列の出力と前記第2のエンコーダ列の出力との出力差を利用して前記共通移動子が位置する前記第1のエンコーダ列又は前記第2のエンコーダ列の並び順であるブロック数を求める移動子対応ブロック算出手段と、
    前記移動子対応ブロック算出手段で得られたブロック数と、前記第1のエンコーダ列又は前記第2のエンコーダ列の、前記共通移動子に対応したブロックの出力とから前記共通移動子の絶対位置を算出する絶対位置算出手段と、を備えたことを特徴とする絶対位置検出装置。
  2. 共通移動子の絶対位置を検出する絶対位置検出方法であって、
    予め設定された分解能のアブソリュートエンコーダを所定数並べた第1のエンコーダ列と、前記第1のエンコーダ列におけるアブソリュートエンコーダの数の差を1とした第2のエンコーダ列とをそれぞれのエンコーダ列の両端部が長手方向において合致するように並列配置し、前記第1のエンコーダ列及び第2のエンコーダ列の双方に沿って移動する共通移動子を設け、前記第1のエンコーダ列の出力と前記第2のエンコーダ列の出力から前記共通移動子の絶対位置を検出する絶対位置検出装置を用意し、
    前記絶対位置検出装置を用いて前記共通移動子に対応した第1のエンコーダ列の出力と前記第2のエンコーダ列の出力との出力差を利用して前記共通移動子が位置する前記第1のエンコーダ列又は前記第2のエンコーダ列の並び順であるブロック数を算出し、
    前記ブロック数と、前記第1のエンコーダ列又は前記第2のエンコーダ列の、前記共通移動子に対応する出力とから前記共通移動子の絶対位置を算出することを特徴とする絶対位置検出方法。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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