JP2010286286A - 測量機用三脚 - Google Patents

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直樹 石原
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Abstract

【課題】脚部の伸縮調節を簡便に行って三脚の高さの微調整を容易に実行することができる測量機用三脚を提供する。
【解決手段】測量機用三脚の脚頭部に開脚自在に取り付けられた各脚部13は、脚頭部に対して上部が回動自在に支持された固定脚パイプ14と、固定脚パイプ14に対して脚部の長手方向に沿ってスライド移動自在に支持された可動脚パイプ15と、固定脚パイプ14に対して可動脚パイプ15を所望の相対位置で固定保持するための固定装置16とを有する。そして、固定装置16は、可動脚パイプ15のスライド移動方向に沿って延設されたシャフト18と、可動脚パイプ15と一体的に移動自在であって且つシャフト18に摩擦係合する第1の状態とシャフト18から離間した第2の状態との間で変位可能に設けられた係止板26と、係止板26を第1の状態に向けて付勢するコイルスプリング33と、を備えた。
【選択図】図2

Description

本発明は、測量機を搭載する測量機用三脚に関する。
従来、この種の測量機用三脚としては、三つの各脚部に蝶ねじ式あるいはレバー式の固定装置を備え、脚部毎に上部側の固定脚に対して下部側の可動脚をスライド移動可能とし、固定装置の操作に基づき脚部を伸縮調節可能にしたものが知られている(例えば、特許文献1)。
例えば、特許文献1に記載の測量機用三脚では、各脚部において、上部側の固定脚が一対の平行な固定脚パイプで構成される一方、下部側の可動脚が固定脚の両固定脚パイプ間に配置されて上下方向にスライド移動自在に支持された可動脚パイプにより構成されている。そして、可動脚パイプの上端部には、同可動脚パイプを上部側の固定脚パイプに対して所望の相対的位置で固定するための蝶ねじ式の固定装置が設けられている。
前記固定装置は、環状をなす伸縮固定ガイドを備えており、伸縮固定ガイドは、両固定脚パイプ及び可動脚パイプを外側から包囲する環状壁部を有している。そして、各脚部は、一対の固定脚パイプのうち、一方の固定脚パイプが伸縮固定ガイドの環状壁部に対してビスによって固着されると共に、他方の固定脚パイプが伸縮固定ガイドの環状壁部によって包囲される空間域内にフリーな状態で挿通されている。なお、伸縮固定ガイドの環状壁部には、他方の固定脚パイプが挿通される側の壁部に対して固定自在手段として機能する螺子が外側から螺合されている。
そのため、この固定装置では、固定自在手段となる螺子を回動して伸縮固定ガイドの環状壁部の内壁面から他方の固定脚パイプに向けての螺子の先端部の突出量を増大させると、その螺子の先端部が他方の固定脚パイプを押圧し、該他方の固定脚パイプを可動脚パイプに対して圧接させるようになる。その結果、可動脚パイプが一対の固定脚パイプによって挟圧されるため、脚部は可動脚パイプと固定脚パイプとが相対移動せずに伸縮不能な固定状態に固定されるようになる。
特開平8−334197号公報
ところで、特許文献1に記載の測量機用三脚の場合、固定自在手段としての螺子を回動操作することにより、固定脚パイプに対する可動脚パイプの固定状態を解放状態に切り替えると、上部側の固定脚パイプが自重により下部側の可動脚パイプと相対的にスライド移動することで、脚部が瞬時に伸縮動作して三脚のバランスを崩す虞がある。そのため、一方の手で固定脚パイプを保持して三脚のバランスを保ちながら、他方の手で可動脚パイプを所定の位置までスライド移動させた状態で、固定自在手段としての螺子を回動操作して再固定しなければならず、脚部を伸縮調節することによる三脚の高さの微調整には困難を伴うという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、脚部の伸縮調節を簡便に行って三脚の高さの微調整を容易に実行することができる測量機用三脚を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の測量機用三脚は、脚頭部に開脚自在に取り付けられた各脚部が、前記脚頭部に対して上部が回動自在に支持された固定脚と、同固定脚に対して脚部の長手方向に沿ってスライド移動自在に支持された可動脚と、前記固定脚に対して前記可動脚を所望の相対位置で固定保持するための固定装置とを有する測量機用三脚において、前記固定装置は、前記可動脚のスライド移動方向に沿って延設された係合部材と、前記可動脚と一体的に移動自在であって且つ前記係合部材に摩擦係合する第1の状態と前記係合部材から離間した第2の状態との間で変位可能に設けられた変位部材と、前記変位部材を前記第1の状態となるように付勢する付勢部材と、を備えたことを要旨とする。
上記構成によれば、可動脚と一体的に移動自在な変位部材は、常には、付勢部材の付勢力に従って、係合部材に摩擦係合する第1の状態へと変位させられるため、係合部材との間で摩擦力を作用させて可動脚のスライド移動を規制する。一方、変位部材を付勢部材の付勢力に抗して係合部材から離間した第2の状態に変位させると、変位部材は、係合部材との間に作用する摩擦力が解除されるため、可動脚のスライド移動を許容するようになる。そのため、脚部の伸縮調節を行う際には、変位部材を付勢部材の付勢力に抗して第1の状態から第2の状態に変位させるだけでよく、脚部の伸縮調節を簡便に行って三脚の高さの微調整を容易に実行することができる。
また、本発明の測量機用三脚において、前記変位部材は、該変位部材を前記付勢部材の付勢力に抗して前記第1の状態から前記第2の状態へと変位させる際に把持される操作部を有し、該操作部が前記脚部の開脚方向の内側となる領域に露出する態様で前記固定装置に設けられていることを要旨とする。
上記構成によれば、立脚した状態にある三脚の傍らを通り過ぎる場合などにおいて、その固定装置の変位部材の操作部が脚部の開脚方向の外側となる領域に突出していないので、そうした操作部に偶発的に引っ掛かったりすることはほとんどなく、不用意に三脚が倒れたり固定脚に対する可動脚の固定状態が解除されたりすることを抑制できる。
また、本発明の測量機用三脚において、前記係合部材は、前記可動脚のスライド移動方向に沿って延びる係合部を有し、該係合部に対する前記変位部材の摩擦係合位置を変化させることにより、前記固定脚に対する前記可動脚の相対位置を調節可能とすることを要旨とする。
上記構成によれば、可動脚は、可動脚と一体的に移動する変位部材が係合部材の係合部に対する摩擦係合位置を変化させることによってスライド移動するため、脚部の伸縮調節を円滑に実行することができる。
本発明によれば、脚部の伸縮調節を簡便に行って三脚の高さの微調整を容易に実行することができる。
本実施形態の測量機用三脚の正面図。 (a)は固定装置の正面図、(b)は固定装置の正断面図。 (a)は図2(b)の3a−3a線矢視断面図、(b)は図2(b)の3b−3b線矢視断面図。 (a)は固定装置の右側面図、(b)は図3(a)の4a−4a線矢視断面図。 回動レバーによる押圧力が解除された状態の固定装置の正断面図。 (a)は係止板がシャフトに対して摩擦係合した第1の状態にある固定装置の右側断面図、(b)は(a)に示す状態での係止板とシャフトとの位置関係を示す説明図。 (a)は係止板がシャフトから離間した第2の状態にある固定装置の右側断面図、(b)は(a)に示す状態での係止板とシャフトとの位置関係を示す説明図。 (a)は摩擦部材が固定脚パイプに対して摩擦係合した第1の状態にある変形例の固定装置の模式図、(b)は摩擦部材が固定脚パイプから離間した第2の状態にある変形例の固定装置の模式図、(c)は(b)に示す第2の状態において脚部の伸縮量を調整した変形例の固定装置の模式図、(d)は(c)に示す第2の状態から摩擦部材が固定脚パイプに対して摩擦係合した第1の状態に変位した変形例の固定装置の模式図。
以下、本発明を測量機用三脚に具体化した一実施形態を図1〜図7に基づき説明する。
図1に示すように、本実施形態の測量機用三脚11は、図示しない測量機が搭載される脚頭部12と、その脚頭部12に対して同脚頭部12を中心とする放射方向への開脚自在に取り付けられた3本の脚部13を有している。各脚部13は、脚頭部12に対して上部が回動自在に支持された一対の平行な固定脚としての固定脚パイプ14と、その両固定脚パイプ14間に配置された状態で固定脚パイプ14に対して脚部13の伸縮方向となる同脚部13の長手方向に沿ってスライド移動自在に支持された可動脚としての可動脚パイプ15とから構成されている。
また、各可動脚パイプ15の上端部には、対応する固定脚パイプ14に対して可動脚パイプ15を所望の相対位置で固定保持するための固定装置16が設けられると共に、各可動脚パイプ15の下端部には、先端を尖らせた石突き17が設けられている。また、各脚部13には、固定脚パイプ14と略同じ長さの棒状の係合部材としてのシャフト18が、その上端部を脚頭部12に支持されることにより一対の固定脚パイプ14の間に固定配置された状態で、可動脚パイプ15のスライド移動方向に沿って延びるように延設されている。
図2(a)(b)に示すように、固定装置16は、四角環状の固定枠19を有しており、その固定枠19における環状壁部の内側には固定脚パイプ14及び可動脚パイプ15が脚部13の開脚方向と直交する横方向において並列状態となるように挿通されている。また、固定枠19における環状壁部のうち一方の固定脚パイプ14(図2(a)(b)では右方に位置する固定脚パイプ)の外壁面に対して脚部13の開脚方向と直交する横方向において対向する壁部には、雌ねじ孔19aが、固定脚パイプ14及び可動脚パイプ15の並列方向と平行に延びるように貫通形成されている。そして、その雌ねじ孔19aには、把持部20bが側面視で略楕円形状(図4(a)参照)をなす押圧部材としての回動レバー20における軸部20aが、その外周面に形成された雄ねじ部を螺合させた状態で挿通されている。
また、図2(b)に示すように、固定脚パイプ14及び可動脚パイプ15が固定枠19内に挿通された状態では、一方の固定脚パイプ14の外壁面と固定枠19における環状壁部の内壁面との間に平面視矩形状をなす空間域21が確保形成されるようになっており、この空間域21内には、矩形板状をなす摩耗緩衝材22が収容されている。そして、この摩耗緩衝材22において、雌ねじ孔19aに挿通された回動レバー20の軸部20aの先端面と対向する側の面には、回動レバー20の軸部20aの先端部が進入可能な大きさの被係止部としての凹部22aが陥入形成されている。また、固定枠19の環状壁部において、回動レバー20の軸部20aの先端面に対して固定脚パイプ14及び可動脚パイプ15を挟んで対向する側の壁部の内壁面には、他方の固定脚パイプ(図2(a)(b)では左方に位置する固定脚パイプ)の外壁面に対して面接触可能な矩形板状をなす摩耗緩衝材23が接着されている。
また、図2(b)及び図3(a)に示すように、筒状をなす可動脚パイプ15の上端部には、キャップ24が嵌め込まれており、図4(b)に示すように、キャップ24は、ボルト25によって固定枠19及び可動脚パイプ15に対して相対移動不能に連結されている。すなわち、キャップ24は可動脚パイプ15と一体的に移動するように構成されている。そして、キャップ24の中心にはシャフト18の外径と対応した内径の挿通孔24aが形成され、その挿通孔24aに対してシャフト18が外周面18aを摺動自在とした態様で可動脚パイプ15内を脚部13の伸縮方向に沿って延びるように挿通されている。
また、図2(b)及び図3(a)(b)に示すように、可動脚パイプ15においてキャップ24の下方となる位置には、帯板状の変位部材としての係止板26が配置されている。そして、その係止板26における長手方向の中央から一方側(図3(a)(b)では上側)に偏倚した位置には、図7(b)に示すように、シャフト18の外径よりもやや大きな内径を有する円形状の挿通孔27が貫通形成されている。
すなわち、係止板26は、その挿通孔27にシャフト18を挿通させた状態で、図6(a)(b)に示すように斜状姿勢となることで、挿通孔27の口縁の一部がシャフト18の外周面18aに摩擦係合する第1の状態に配置されるようになっている。また、同様に、係止板26は、図7(a)(b)に示すように水平姿勢となることで、挿通孔27の口縁がシャフト18の外周面18aから離間した第2の状態に配置されるようになっている。また、係止板26における長手方向の一方側(挿通孔27が形成された側であり、図3(a)(b)では上側)の端部には、係止板26の短手方向の両側に向けて各々突出する一対の掛止部28が突設されている。
その一方、図2(a)(b)及び図4(b)に示すように、固定枠19の環状壁部において、脚部13の開脚方向の外側となる壁部には、短手方向となる上下方向寸法が係止板26の厚さ寸法よりも僅かに大きく且つ長手方向となる左右方向寸法が係止板26の幅寸法よりも僅かに大きい矩形状の外側開口部29が形成されている。また、図2(a)及び図4(b)に示すように、固定枠19の環状壁部において、脚部13の開脚方向の内側となる壁部には、四辺の各寸法(すなわち、開口の上下方向寸法及び左右方向寸法)が係止板26の幅寸法よりも僅かに大きい矩形状の内側開口部30が形成されている。また、図2(b)及び図4(b)に示すように、可動脚パイプ15において、脚部13の開脚方向の外側及び内側となる各位置には、固定枠19における内側開口部30と同様の矩形状の挿通開口部31が、その上辺を固定枠19の外側開口部29及び内側開口部30の各上辺に位置合わせするように各々形成されている。
そして、係止板26は、固定枠19の外側開口部29に対して長手方向一端側の掛止部28を抜け止め不能に掛け止めると共に、可動脚パイプ15の各挿通開口部31及び固定枠19の内側開口部30に掛止部28よりも幅狭の他端側部分を挿通させている。なお、その場合において、係止板26における掛止部28が形成された一端側とは反対の他端側の端部は、固定枠19の内側開口部30から脚部13の開脚方向の内側に突出するように配置された状態で係止板26を第1の状態と第2の状態との間で変位させるときに操作者により把持される操作部32として機能するようになっている。
また、図2(b)及び図4(b)に示すように、キャップ24と係止板26との間となる位置には、付勢部材としてのコイルスプリング33がシャフト18に巻き掛けられるように介設されている。そして、係止板26は、固定枠19の外側開口部29に掛け止められた掛止部28の近傍部位を支点として常にはコイルスプリング33の付勢力によって第1の状態となる鉛直下方に向けて回動するように付勢されている。
次に、上記のように構成された測量機用三脚11の作用について説明する。
さて、測量機用三脚11の高さを微調整する際には、以下のような手順で脚部13を伸縮調節する。
まず、図2(b)に示すように、固定装置16が、固定脚パイプ14と可動脚パイプ15とを互いに密着させて、可動脚パイプ15を固定脚パイプ14に対して相対移動不能に固定した固定状態において、回動レバー20を弛み方向に回動操作する。すると、図5に示すように、回動レバー20の軸部20aが固定枠19の内壁面からの突出量を減少させるように後退し、回動レバー20は、軸部20aの先端部が摩耗緩衝材22の凹部22aの底面に対する押圧状態を解消する。そのため、摩耗緩衝材22が固定脚パイプ14の外壁面から離間するようになり、固定装置16は、固定脚パイプ14に対して可動脚パイプ15を相対移動不能としていた固定状態を解除する。なお、この場合、回動レバー20の軸部20aは、摩耗緩衝材22の凹部22aに対する掛止状態を維持することにより、摩耗緩衝材22を固定装置16から脱落させないようにしている。
また、この時点では、図6(a)に示すように、係止板26は、操作部32が固定枠19の内側開口部30から脚部13の開脚方向の内側に向けて鉛直斜め下方に突出した状態となっている。すなわち、係止板26は、図6(b)に示すように、挿通孔27の口縁の一部がシャフト18の外周面(係合部)18aに摩擦係合することにより、可動脚パイプ15をシャフト18に対して所望の相対位置で固定保持する第1の状態にある。
そこで、係止板26(具体的には、挿通孔27の口縁)がシャフト18に摩擦係合した第1の状態を解除するべく、操作部32が鉛直上方に持ち上がるようにコイルスプリング33の付勢力に抗して係止板26が掛止部28の近傍部位を支点として回動操作される。すると、図7(a)に示すように、係止板26は、シャフト18の軸線方向と直交した略水平方向に沿う水平姿勢となり、図7(b)に示すように、挿通孔27の口縁がシャフト18の外周面18aから離間した第2の状態となる。その結果、可動脚パイプ15はシャフト18に対して相対移動可能となることで固定脚パイプ14に対しても脚部13の伸縮方向において相対移動可能となる。
そして、係止板26を第2の状態に保持しつつ、可動脚パイプ15を固定脚パイプ14に対してスライド移動させて脚部13の伸縮量の微調整が完了した時点で、可動脚パイプ15をシャフト18に対して所望の相対位置で仮固定するべく、係止板26の操作部32に対する押し上げ力を解消する。
すると、係止板26は、固定枠19の外側開口部29に掛け止めされた一端側の掛止部28の近傍部位を支点として、操作部32の設けられた他端側部位がコイルスプリング33の付勢力に従って固定枠19の内側開口部30内を鉛直下方に回動して第1の状態へと変位する。その結果、図6(a)に示すように、係止板26は、一端側の掛止部28から他端側の操作部32にかけて鉛直斜め下方に傾斜した斜状姿勢となる第1の状態に再び配置される。そのため、係止板26は、図6(b)に示すように、挿通孔27の口縁の一部がシャフト18の外周面18aに摩擦係合して、可動脚パイプ15をシャフト18に対して所望の相対位置で仮固定する。
そして、係止板26が可動脚パイプ15をシャフト18に対して所望の相対位置で仮固定した状態で、回動レバー20が締まり方向に回動操作されると、回動レバー20の軸部20aが固定枠19及び摩耗緩衝材22,23を介して脚部13を挟圧することにより、可動脚パイプ15を固定脚パイプ14に対して相対移動不能に固定する。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、可動脚パイプ15と一体的に移動自在な係止板26は、常には、コイルスプリング33の付勢力に従って、シャフト18に摩擦係合する第1の状態へと変位させられるため、シャフト18との間で摩擦力を作用させて可動脚パイプ15のスライド移動を規制する。一方、係止板26をコイルスプリング33の付勢力に抗してシャフト18から離間した第2の状態に変位させると、係止板26は、シャフト18との間に作用する摩擦力が解除されるため、可動脚パイプ15のスライド移動を許容するようになる。そのため、脚部13の伸縮調節を行う際には、係止板26をコイルスプリング33の付勢力に抗して第1の状態から第2の状態に変位させるだけでよく、脚部13の伸縮調節を簡便に行って三脚の高さの微調整を容易に実行することができる。
(2)本実施形態では、立脚した状態にある三脚の傍らを通り過ぎる場合などにおいて、その固定装置16の係止板26の操作部32が脚部13の開脚方向の外側となる領域に突出していないので、そうした操作部32に偶発的に引っ掛かったりすることはほとんどなく、不用意に三脚が倒れたり固定脚パイプ14に対する可動脚パイプ15の固定状態が解除されたりすることを抑制できる。
(3)本実施形態では、可動脚パイプ15は、可動脚パイプ15と一体的に移動する係止板26がシャフト18の外周面18aに対する摩擦係合位置を変化させることによってスライド移動するため、脚部13の伸縮調節を円滑に実行することができる。
(4)本実施形態では、回動レバー20は、固定脚パイプ14と可動脚パイプ15とを互いに密着させて脚部13を伸縮不能に固定するため、固定脚パイプ14に対する可動脚パイプ15のスライド移動をより確実に規制することができる。
(5)本実施形態では、固定装置16は、可動脚パイプ15の上端部に設けられている。そのため、固定装置16は、比較的高い位置に設けられており、屈み込むような姿勢で固定装置16を操作する必要がないため、脚部13の高さの調整を簡便に行うことができる。
(6)本実施形態では、回動レバー20と固定脚パイプ14との間には摩耗緩衝材22が介設されており、回動レバー20によって押圧される固定脚パイプ14の外壁面が摩耗することを抑制できる。
(7)本実施形態では、摩耗緩衝材22は、常には、回動レバー20によって凹部22aを介して係止されるため、回動レバー20による摩耗緩衝材22を介した脚部13の押圧状態が解除される場合であっても、摩耗緩衝材22が固定装置16から脱落することを防止できる。
(8)本実施形態では、回動レバー20を回動操作することにより、回動レバー20の軸部20aが固定枠19の内壁面からの突出量を変化させて、固定脚パイプ14に対する押圧力を調整することにより、脚部13の伸縮抵抗を所望の値に設定することができる。
なお、上記実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記実施形態において、脚部13は、可動脚パイプ15をスライド移動方向に摺動ガイドするシャフト18を省略した構成としてもよい。この場合、固定装置16は、例えば図8(a)に示すように、可動脚パイプ15の上端部に両固定脚パイプ14に対して接離する方向に進退自在に設けられた一対の摩擦部材34,35と、該一対の摩擦部材34,35に対して上下方向で対向する位置に設けられた中間部材36と、該中間部材36を鉛直下方に付勢するコイルスプリング37とを備えた構成を採用することができる。
なお、この構成では、固定脚パイプ14が可動脚パイプ15のスライド移動方向に沿って延設された係合部材として機能すると共に、一対の摩擦部材34,35が可動脚パイプ15と一体的に移動自在であって且つ固定脚パイプ14に対して摩擦係合する第1の状態と固定脚パイプ14から離間した第2の状態との間で変位可能に設けられた変位部材として機能する。また、この構成では、コイルスプリング37が中間部材36を介して一対の摩擦部材34,35を固定脚パイプ14に対して摩擦接触させる第1の状態となるように付勢する付勢部材として機能する。
そして、この固定装置16では、図8(b)に示すように、コイルスプリング37の付勢力に抗して一対の摩擦部材34,35から離間するように中間部材36を押圧して変位させることにより、摩擦部材34,35が両固定脚パイプ14から離間する。その結果、固定装置16は、可動脚パイプ15が固定脚パイプ14に対して相対移動可能となるように、摩擦部材34,35による固定状態が解除される。
また、図8(c)に示すように、固定装置16は、摩擦部材34,35による固定が解除された状態で、可動脚パイプ15を固定脚パイプ14に対してスライド移動させて脚部13の伸縮量を調整する。なお、この場合、中間部材36及びコイルスプリング37は、可動脚パイプ15と共にスライド移動するようになっている。
そして、図8(d)に示すように、固定装置16は、脚部13の伸縮量の調整が完了した時点で、可動脚パイプ15を固定脚パイプ14に対して所望の相対位置で固定保持するべく、中間部材36に対する押圧力を解消する。すると、中間部材36は、コイルスプリング37の付勢力に従って、一対の摩擦部材34,35を押圧するようになり、これらの摩擦部材34,35を両固定脚パイプ14に対して摩擦接触させる。その結果、固定装置16は、可動脚パイプ15を固定脚パイプ14に対して相対移動不能に固定する。
・上記実施形態において、シャフト18の外周面18aには、係止板26を該係止板26がシャフト18の外周面18aに摩擦係合する第1の状態に変位した場合に係止させる切り欠き部が、可動脚パイプ15のスライド移動方向に間隔を隔てた複数位置に形成される構成としてもよい。この場合、切り欠き部は、係止板26に形成された挿通孔27の口縁を係止可能とする係止部として機能する。
この構成によれば、可動脚パイプ15と一体的に移動する係止板26は、シャフト18に摩擦係合する第1の状態では、シャフト18の外周面18aに形成された切り欠き部によって係止されるため、固定脚パイプ14に対する可動脚パイプ15のスライド移動をより確実に規制することができる。
・上記実施形態において、係止板26の操作部32は、脚部13の開脚方向の外側となる領域に設ける構成としてもよい。
・上記実施形態において、固定脚パイプ14を可動脚パイプ15に対して密着させて相対移動不能に固定するための回動レバー20を省略した構成としてもよい。この場合であっても、係止板26が、挿通孔27の開口縁をシャフト18の外周面に対して摩擦接触させて、シャフト18に対して相対移動不能に固定されることにより、可動脚パイプ15を固定脚パイプ14に対して相対移動不能に固定する構成を実現することができる。
・上記実施形態において、係止板26は、シャフト18が挿通される挿通孔27の口縁に沿って、ゴム等からなる摩擦材を設ける構成としてもよい。この構成によれば、係止板26は、シャフト18に対する当接位置に配置された状態では、挿通孔27の口縁が摩擦材を介してシャフト18の外周面18aに摩擦係合するため、より確実にシャフト18に対して相対移動不能に固定される。
次に上記実施形態から把握される請求項に記載の発明以外の技術的思想について追記する。
(1)請求項3に記載の測量機用三脚において、
前記係合部材の前記係合部には、前記変位部材を該変位部材が前記第1の状態に変位した場合に係止させる係止部が、前記可動脚のスライド移動方向に間隔を隔てた複数位置に形成されていることを特徴とする測量機用三脚。
この構成によれば、可動脚と一体的に移動する変位部材は、係合部材に摩擦係合する第1の状態では、係合部材の係合部に形成された係止部によって係止されるため、固定脚に対する可動脚のスライド移動をより確実に規制することができる。
(2)請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の測量機用三脚において、
前記固定装置は、前記固定脚及び前記可動脚のうち一方を他方に対して密着させるように押圧する押圧部材を更に備えたことを特徴とする測量機用三脚。
この構成によれば、押圧部材は、固定脚と可動脚とを互いに密着させて脚部を伸縮不能に固定するため、固定脚に対する可動脚のスライド移動をより確実に規制することができる。
11…測量機用三脚、12…脚頭部、13…脚部、14…固定脚及び係合部材としての固定脚パイプ、15…可動脚としての可動脚パイプ、16…固定装置、18…係合部材としてのシャフト、18a…係合部としての外周面、20…押圧部材としての回動レバー、22a…被係止部としての凹部、26…変位部材としての係止板、32…操作部、33…付勢部材としてのコイルスプリング、34,35…変位部材としての摩擦部材、37…付勢部材としてのコイルスプリング。

Claims (3)

  1. 脚頭部に開脚自在に取り付けられた各脚部が、前記脚頭部に対して上部が回動自在に支持された固定脚と、同固定脚に対して脚部の長手方向に沿ってスライド移動自在に支持された可動脚と、前記固定脚に対して前記可動脚を所望の相対位置で固定保持するための固定装置とを有する測量機用三脚において、
    前記固定装置は、前記可動脚のスライド移動方向に沿って延設された係合部材と、前記可動脚と一体的に移動自在であって且つ前記係合部材に摩擦係合する第1の状態と前記係合部材から離間した第2の状態との間で変位可能に設けられた変位部材と、
    前記変位部材を前記第1の状態となるように付勢する付勢部材と、
    を備えたことを特徴とする測量機用三脚。
  2. 請求項1に記載の測量機用三脚において、
    前記変位部材は、該変位部材を前記付勢部材の付勢力に抗して前記第1の状態から前記第2の状態へと変位させる際に把持される操作部を有し、該操作部が前記脚部の開脚方向の内側となる領域に位置する態様で前記固定装置に設けられていることを特徴とする測量機用三脚。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の測量機用三脚において、
    前記係合部材は、前記可動脚のスライド移動方向に沿って延びる係合部を有し、該係合部に対する前記変位部材の摩擦係合位置を変化させることにより、前記固定脚に対する前記可動脚の相対位置を調節可能とすることを特徴とする測量機用三脚。
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