JP2010284610A - 反応槽の整流機構及び反応槽 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成でありながら撹拌機構の撹拌動力密度を低減でき、効率よく処理流体を循環させることができる反応槽の整流機構を提供する。
【解決手段】
反応槽10の縦壁12と底面13との境界部には、処理流体Fの流れを水平方向Hから垂直方向Uへ案内する傾斜案内面31が形成されている反応槽10の整流機構30を備える。整流機構30は、コンクリートやモルタルによって、傾斜案内面31が底面13に対して40度から60度の範囲の傾斜角θを有する平面に形成される。
【選択図】図1

Description

槽内で処理流体を循環させる撹拌機構が装着可能な反応槽の整流機構。
従来、下水処理場、浄水場、排水処理場等の水処理施設には反応槽が備えられている。例えば、下水処理場においては、処理流体である汚水中の窒素,リン等の栄養塩類の除去やバルキング対策のために、嫌気槽のような反応槽を設けることがある。また、排水処理場においては、微生物処理のための反応槽を設けることがある。
特許文献1には、図10(a)に示すように、最初沈殿池70、嫌気処理用の反応槽80、好気処理用の反応槽72、最終沈殿池74の順に処理流体である下水を流通させて生物処理する下水処理装置が開示されている。
このような反応槽80には、図10(b)に示すように、嫌気槽80に貯留された処理流体Fを対流させ反応効率を上昇させるために撹拌機構90が装着されている。
撹拌機構90は、電動機91と、電動機91の出力軸に接続された減速機構92と、減速機構92の出力軸にカップリングを介して接続された回転軸93の先端に接続された羽根車94とを備えて構成され、嫌気槽80の天井81に台座95を介して電動機91及び減速機構92が据え付けられている。このような撹拌機構90の羽根車94が回転すると、羽根車94近傍の処理流体Fに下向流Dが発生する。下向流Dは底面で水平方向流Hとなり、縦壁82で垂直方向流Uとなり反応槽80内で処理流体Fが循環するように構成されている。
特開2005−262140号公報
このような、反応槽80の縦壁82と底面83の境界部85の近傍では、処理流体が撹拌されずに滞留しやすく、活性汚泥が沈殿しやすくなっている。
しかし、撹拌機構90は、反応槽80内の活性汚泥を沈殿させないように所定の流速(例えば、底面から0.1mの高さでの流速0.1m/s)を満足する性能が要求された場合、反応槽80の縦壁82と底面83の境界部85の近傍でも、前記所定の流速を満足できるように、撹拌機構90の電動機91の動力を上げる必要がある。
例えば、図11(a)に示すように、縦壁から200mm程度離間した位置の流速は、撹拌機構の電動機の回転数が小であるときは、底面側及び水面側のような撹拌され難い箇所の流速は0.1m/sより小さくなるため、回転数を大にして、前記流速が0.1m/s以上となるようにしていた。
このとき、図11(b)に示すように、縦壁から600mm程度離間した位置の流速は、回転数が大であるときはもちろん回転数が小であっても、底面側及び水面側のような撹拌され難い箇所の流速が0.1m/s以上を確保できている。
このような撹拌機構を設置する場合、撹拌され難い箇所でも所定の流速を確保できるように撹拌動力密度(=撹拌機構の所要動力/反応槽の貯留量)を決めているため、撹拌され難い箇所でも所定の流速を確保するために、撹拌機構の動力を大きくする必要があり、撹拌機構が大型化し無駄なイニシャルコストが生じるばかりか、撹拌され難い箇所と撹拌され易い箇所の流速にむらがあり、必要以上に流れが速い部分が生じていた。その結果、反応槽内全体でみれば必要以上の動力で撹拌を行っていることとなっていた。
本発明の目的は、上述した問題に鑑み、簡単な構成でありながら撹拌機構の撹拌動力密度を低減でき、効率よく処理流体を循環させることができる反応槽の整流機構を提供する点にある。
上述の目的を達成するため、本発明による反応槽の整流機構の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項1に記載した通り、槽内で処理流体を循環させる撹拌機構が装着可能な反応槽の整流機構であって、反応槽の縦壁と底面との境界部に、処理流体の流れを水平方向から垂直方向へ、または垂直方向から水平方向へ案内する傾斜案内面が形成されている点にある。
上述の構成によれば、整流機構を備えることで、処理流体の流速が低下しやすい反応槽の縦壁と底面との境界部に形成された傾斜案内面により、撹拌機構が処理流体に下向流を発生させる場合は前記境界部での処理流体の流れを水平方向から垂直方向へ、処理流体に上向流を発生させる場合は前記境界部での処理流体の流れを垂直方向から水平方向へと円滑に案内することができる。よって、同じ流速を与えるために必要な撹拌動力密度を低減できるのでイニシャルコスト及びランニングコストが低減できる。また、撹拌され易い箇所と、撹拌され難い箇所の流速差を低減できるので、撹拌効率を向上することができる。
同第二の特徴構成は、同請求項2に記載した通り、上述の第一特徴構成に加えて、傾斜案内面が、底面と縦壁にシール部材を介して固定された帯状の板体で構成されている点にある。
上述の構成によれば、整流機構は予め工場等で製作された帯状の板体を反応槽に持ち込んで、底面と縦壁にシール部材を介して固定するように構成できるため、板体と底面と縦壁の間に形成される空間に処理流体が侵入して腐食するような虞を低減でき、さらに、コンクリートやモルタルのような養生期間が不要となるため、施工期間を短縮できる。
同第三の特徴構成は、同請求項3に記載した通り、上述の第一または第二特徴構成に加えて、傾斜案内面が、底面と縦壁に固定された帯状の板体で構成され、板体と境界部の空隙部に充填材が充填されている点にある。
上述の構成によれば、板体と境界部の空隙部に充填材が充填されているので、前記空隙部に処理流体が滞留して腐食するような虞を確実に回避できる。
同第四の特徴構成は、同請求項4に記載した通り、上述した第一から第三の何れかの特徴構成に加えて、傾斜案内面が底面に対して40度から60度の範囲の傾斜角を有する平面に形成されている点にある。
上述の構成によれば、傾斜案内面が底面に対して40度から60度の範囲の傾斜角を有する平面で形成されていることで、処理流体の流れを水平方向から垂直方向へ、または垂直方向から水平方向に円滑に整流することができる。
同第五の特徴構成は、同請求項5に記載した通り、上述した第一から第三の何れかの特徴構成に加えて、傾斜案内面が、凹曲面に形成されている点にある。
上述の構成によれば、撹拌機構が処理流体に下向流を発生させる場合は前記境界部での処理流体の流れを水平方向から垂直方向へ、処理流体に上向流を発生させる場合は前記境界部での処理流体の流れを垂直方向から水平方向へとより円滑に整流することができる。
本発明による反応槽の第一の特徴構成は、特許請求の範囲の書類の請求項6に記載した通り、槽内で処理流体を循環させる撹拌機構が装着可能な複数の反応槽が隣接して配置され、処理流体が通流可能な開口が形成された仕切り壁と底面との境界部に、上述の第一から第五の何れかの特徴構成を備えた反応槽の整流機構が備えられている点にある。
以上説明した通り、本発明によれば、簡単な構成でありながら撹拌機構の撹拌動力密度を低減でき、効率よく処理流体を循環させることができる反応槽の整流機構を提供することができるようになった。
(a)は本発明による整流機構を備えた反応槽の概略図、(b)は本発明による整流機構を備えた反応槽の概略平面図である。 (a)は本発明による整流機構の概略図、(b)は本発明による整流機構の概略図、(c)は本発明による整流機構の概略図、(d)は本発明による整流機構の概略図である。 (a)は整流機構がない場合の撹拌動力密度と流速の説明図、(b)は整流機構がある場合の撹拌動力密度と流速の説明図である。 別実施形態による整流機構の説明図である。 (a)は別実施形態による整流機構をシール部材を介して反応槽に固定した概略図、(b)は別実施形態による整流機構が反応槽に固定され充填材が充填された概略図である。 別実施形態による整流機構を反応槽の底面の角部に固定した概略図である。 (a)は別実施形態による整流機構の説明図、(b)は別実施形態による整流機構を反応槽の底面の角部に固定した概略図である。 (a)は活性汚泥処理の処理フローの概略図、(b)は隣接して配置された反応槽に固定された整流機構の説明図である。 (a)処理流体が通流可能な開口が形成された仕切り壁と底面との境界部に固定された整流機構の要部の説明図、(b)処理流体が通流可能な開口が形成された仕切り壁と底面との境界部に固定された整流機構の要部の説明図である。 (a)従来の下水処理場の処理フローの説明図、(b)は従来の反応槽及び撹拌機構の説明図である。 (a)は従来の反応槽の撹拌機構の回転数と流速の説明図、(b)は従来の反応槽の撹拌機構の回転数と流速の説明図である。
以下に、本発明による反応槽の整流機構を説明する。図1(a),(b)に示すように、鉄筋コンクリート製の反応槽10には、反応槽10に貯留された処理流体Fを循環させる撹拌機構20が装着され、反応槽10の縦壁の適当な位置には、処理流体Fの流入口及び流出口(図示せず)が形成されている。
撹拌機構20は、電動機21と、電動機21の出力軸に接続された減速機構22と、減速機構22の出力軸にカップリングを介して接続された回転軸23の先端に接続された羽根車24とを備えて構成され、反応槽10の天井11に台板25を介して電動機21及び減速機構22が据え付けられている。このような撹拌機構20の羽根車24が回転すると、羽根車24近傍の処理流体Fに下向流Dが発生するように構成されている。
さらに、反応槽10の縦壁12と底面13との境界部には、処理流体Fの流れを水平方向Hから垂直方向Uへ案内する傾斜案内面31が形成されている反応槽10の整流機構30が備えられている。
図2(a)に示すように、整流機構30は、コンクリートやモルタルによって、傾斜案内面31が底面13に対して45度の傾斜角θを有する平面に形成されて構成されている。
なお、傾斜案内面31が底面13に対してなす傾斜角θは45度である場合に限られるものではなく、反応槽の形状や、撹拌機構からの距離や、撹拌機構が処理流体に与える流れの方向に応じて、整流効果が良好となる最適な角度を採用すればよい。例えば、図2(b)に示すように、傾斜案内面31が底面13に対する傾斜角θが60度であってもよい。さらに、傾斜案内面31が底面13に対する傾斜角θは、反応槽10の底面の周囲に亘ってすべて等しい角度である必要はなく、40度から60度の範囲で任意に設定することが好ましい。傾斜角θが40度より小さかったり60度より大きい場合は、処理流体Fを良好に整流し難いため、撹拌動力密度を低減し難い。
また、傾斜案内面31は必ずしも平面に形成される必要はなく、図2(c),(d)に示すように、凹曲面に形成されていてもよい。前記境界部での処理流体の流れを水平方向から垂直方向へ、凹曲面に沿って、より円滑に整流することができる。
このように、整流機構30は、傾斜案内面31を形成したい箇所に適宜最適な型枠を設置し、コンクリートやモルタルを流し込んで、固化させた後に型枠を取り外すことで容易に任意の形状の整流機構を形成することができる。
上述のように、同じ反応槽の処理流体が撹拌され難い箇所において、整流機構が備えられている場合と備えられていない場合の撹拌動力密度と流速の関係について説明する。
図3(a),(b)は、撹拌動力密度と反応槽の底面から0.1mの高さの流速を示したものである。図3(a)に示すように、整流機構が備えられていない場合は、底面から0.1mの高さの流速が0.1m/s以上を確保するのに必要な撹拌動力密度は1.7W/mであるのに対し、図3(b)に示すように、整流機構が備えられている場合、底面から0.1mの高さの流速が0.1m/s以上を確保するのに必要な撹拌動力密度は0.9W/mであった。
このように、整流機構を備えることで、処理流体の流速が低下しやすい反応槽の縦壁と底面との境界部に形成された傾斜案内面により、前記境界部での処理流体の流れを水平方向から垂直方向へと円滑に案内することができる。よって、同じ流速を与えるために必要な撹拌動力密度を低減できるのでイニシャルコスト及びランニングコストが低減できる。また、撹拌され易い箇所と、撹拌され難い箇所の流速差を低減できるので、撹拌効率を向上することができるのである。
さらに整流機構は、上述のようにコンクリートやモルタルによって形成するものに限らず、FRPやSUS等の耐腐食性を有する材料により形成された帯状の板体で傾斜案内面を形成する構成であってもよい。
図4に示すように、整流機構40は、傾斜案内面となる帯状の板体41と板体41に連なる固定面42,43が一体形成されて構成されている。固定面42,43には縦壁と底面に固定するための複数のボルト穴44が形成されている。
なお、帯状の板体41は、製作、搬入、据え付け等に不都合がない程度の長さであればよく、ボルト穴44も適当な間隔で形成されていればよい。
図5(a)に示すように、整流機構40は、反応槽10の縦壁12と底面13に固定されたアンカーボルト45とワッシャー及びナット46によって、シール部材47を介して固定される。シール部材47は、防湿のゴムや水膨潤ゴム、ウレタン等耐腐食性がある適当な部材を採用すればよい。
整流機構40は、予め工場等で製作された帯状の板体41を反応槽10に持ち込んで、底面13と縦壁12にシール部材47を介して固定するように構成できるため、板体41と底面13と縦壁12の間に形成される空間に処理流体Fが侵入して腐食するような虞を低減でき、さらに、コンクリートやモルタルのような養生期間が不要となるため、施工期間を短縮できる。
なお、アンカーボルトは接着系アンカー、打ち込みアンカー等の公知のアンカーボルトから、整流機構が設置される反応槽内に貯留される処理流体の性状に応じて耐腐食性や強度を考慮した適当なものを採用すればよい。
また、整流機構40の反応槽10の縦壁12と底面13との固定はボルトによるものに限らず、板体41が所定の位置に固定できるものであればよい。
図6に示すように、反応槽10の角部では、整流機構40を構成する複数の板体41a,41b,41c,41d…のうち角部に対応するような形状に形成された板体41b,41cを当接させて、各板体41をアンカーボルト45とボルト46により所定位置に固定すればよい。
複数の隣接する板体41a,41b,41c,41d…同士の継ぎ目は、コーキングや連結部材により前記継ぎ目を覆うことにより、板体41と底面13と縦壁12の間に形成される空間に処理流体Fが侵入して腐食するような虞を低減できる。
なお、複数の隣接する板体同士の継ぎ目は、コーキングや連結部材によって覆う場合に限らず、図7(a)に示すように、板体41の端部48を傾斜案内面に対して立ち上げて形成し、当該端部48が隣接する板体に被さるような形状にすることで、図7(b)に示すように、複数の板体を隣接させて配置したときに継ぎ目が覆われるのでシール効果が向上する。
上述した整流機構40ではシール部材47を介して帯状の板体41を縦壁12と底面13に固定する場合について説明したが、図4(b)に示すように、整流機構40は必ずしもシール部材47を備えなくてもよく、板体41と境界部の空隙部に充填材49を充填する構成であってもよい。なお、シール部材47を備え、さらに、板体41と境界部の空隙部に充填材49を充填する構成であってもよい。
充填材49は、コンクリート、モルタル、砂、砂利、プラスチックフォーム材等の板体41と境界部の空隙部を充填することで、前記空隙部に汚水が滞留し腐食するような虞がなくなるものであればよい。
この場合、板体41の適当な箇所に注入口を備え、整流機構40を縦壁12と底面13に固定し、前記注入口から空隙部に充填材49を圧入した後に前記注入口を塞げばよい。
また、前記注入口に限らず、板体41を上下半割りに形成し、下半分の板体41を底面13に固定し、充填材49を十分に充填し、その後上半分の板体41を縦壁12に固定するような構成であってもよい。
さらに、本発明による整流機構は、槽内で処理流体を循環させる撹拌機構が装着可能な反応槽の整流機構であって、複数の反応槽が隣接して配置され、処理流体が通流可能な開口が形成された仕切り壁と底面との境界部にも適用することができる。
例えば、図8(a)に示すように、処理流体である汚水を嫌気槽51、無酸素槽52、好気槽53、膜分離槽56の順に通水し、汚水中の窒素やリン等を、活性汚泥を利用して除去する汚水処理装置50の、反応槽としての嫌気槽51や無酸素槽52に本発明による整流機構を適用する場合について説明する。
汚水処理装置50は、未処理の被処理水である原水を流入させる嫌気槽51と、嫌気槽51の下流側に隣接した無酸素槽52と、無酸素槽52の下流側に隣接した好気槽53が、それぞれ仕切り壁54,55で分離されて構成されている。
各処理槽51,52,53で生物処理された被処理水は、仕切り壁54,55の下部に形成された開口54a,55aを介して下流側に移送される。
図8(b)に示すように、複数の反応槽51,52が隣接して配置されるような場合でも、処理流体が通流可能な開口54a,55aが形成された仕切り壁54,55と底面との境界部に、処理流体の流れを水平方向から垂直方向へ、または垂直方向から水平方向へ案内する傾斜案内面が形成されている整流機構60を備えることで、処理流体に同じ流速を与えるために必要な撹拌動力密度を低減できるのでイニシャルコスト及びランニングコストが低減できる。また、撹拌され易い箇所と、撹拌され難い箇所の流速差を低減できるので、撹拌効率を向上することができるのである。
例えば、整流機構60の仕切り壁54に形成されてた開口54a部の端面は、図9(a)に示すように、開口54aを通水する処理流体の流れ方向と平行な平面61aに形成してもよく、また、図9(b)に示すように、開口54aに対して間口の広くなるように傾斜した平面60bに形成してもよい。
上述した何れの実施形態でも、撹拌機構の羽根車が処理流体に下向流を発生させる構成について説明したが、羽根車の回転方向を取り付け方向を変更したり、羽根角度を変更したりする等によって上向流を発生させるように構成してもよい。撹拌機構が処理流体に上向流を発生させる場合は前記境界部での処理流体の流れを垂直方向から水平方向へと円滑に案内することができる。なお、撹拌機構の羽根車の回転軸が水平方向となるように配置してもよい。
以上説明した反応槽の整流機構の具体的構成は上述の実施形態の記載に限定されるものではなく、本発明による作用効果を奏する範囲において適宜変更設計可能であることはいうまでもない。
10:反応槽
11:天井
12:縦壁
13:底面
20:撹拌機構
21:電動機
22:減速機構
23:回転軸
24:羽根車
25:台板
30:整流機構
31:傾斜案内面
40:整流機構
41:板体
42:固定面
43:固定面
44:ボルト穴
45:アンカーボルト
46:ナット
47:シール部材
48:端部
49:充填材
50:汚水処理装置
51:嫌気槽
52:無酸素槽
53:好気槽
54:仕切り壁
54a:開口部
55:仕切り壁
55a:開口部
56:膜分離槽
D:下向流
F:処理流体
H:水平方向
U:垂直方向
θ:傾斜角

Claims (6)

  1. 槽内で処理流体を循環させる撹拌機構が装着可能な反応槽の整流機構であって、
    反応槽の縦壁と底面との境界部に、処理流体の流れを水平方向から垂直方向へ、または垂直方向から水平方向へ案内する傾斜案内面が形成されている反応槽の整流機構。
  2. 傾斜案内面が、底面と縦壁にシール部材を介して固定された帯状の板体で構成されている請求項1記載の反応槽の整流機構。
  3. 傾斜案内面が、底面と縦壁に固定された帯状の板体で構成され、板体と境界部の空隙部に充填材が充填されている請求項1または2記載の反応槽の整流機構。
  4. 傾斜案内面が底面に対して40度から60度の範囲の傾斜角を有する平面に形成されている請求項1から3の何れか記載の反応槽の整流機構。
  5. 傾斜案内面が、凹曲面に形成されている請求項1から3の何れかに記載の反応槽の整流機構。
  6. 槽内で処理流体を循環させる撹拌機構が装着可能な複数の反応槽が隣接して配置され、処理流体が通流可能な開口が形成された仕切り壁と底面との境界部に、請求項1から5の何れかに記載の反応槽の整流機構が備えられている反応槽。
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