JP2010283821A - データ処理装置及びデータ処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】OFDMシンボルのシグナリングデータを再生することなくガードインターバルを検出する。
【解決手段】OFDM受信装置は、時間領域のサンプルを、OFDMシンボルの有効なサンプルに応じて決定された間隔で相関付け、複数の利用可能なガードインターバルのそれぞれについて、ガードインターバルの時間長に等しい期間分の相関付けられたサンプルを結合することにより、複数の連続して受信されたOFDMシンボルに対し、相関出力値を形成するように構成された相関処理部と、相関処理部から相関出力値を受信し、複数の利用可能なガードインターバルのそれぞれについての相関出力値から、複数の連続して受信されたOFDMシンボルのために用いられたガードインターバルのうちの1つを識別するように構成されたガードインターバル識別部とを有する。これにより、シグナリングデータを検出することなく、ガードインターバルを検出できる。
【選択図】図6

Description

本発明は、ガードインターバルを用いて送信される、複数のサブキャリアシンボルを有する直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplying)シンボルからデータを検出及び再生する受信装置及び方法に関する。
直交周波数分割多重(OFDM)を利用してデータが通信される無線通信システムとして、多くの例が存在する。例えば、DVB(Digital Video Broadcasting)規格に準拠して動作するように構成されたシステムが、OFDMを利用する。一般に、OFDMは、K個の並行して変調された狭帯域サブキャリア(ここで、Kは整数)を提供するものとして説明される。ここで、各サブキャリアは、直交振幅変調(QAM: Quadrature Amplitude Modulated)シンボル又は直交位相変調(QPSK: Quadrature Phase-shift Keying)シンボル等の変調されたデータシンボルを通信する。これらのサブキャリアの変調は、周波数領域において形成され、時間領域において変換されて送信される。データシンボルは、複数のサブキャリア上で並行して通信されるため、各サブキャリア上で同じ変調シンボルが長期間にわたって通信されることがある。この期間は、無線チャネルのコヒーレンス時間より長いこともある。サブキャリアは同時に並行して変調されるため、これらの変調されたキャリアが組み合わさって、OFDMシンボルを形成する。したがって、OFDMシンボルは、他の変調シンボルと並行して変調された複数のサブキャリアを有する。
同じOFDMシンボルが複数のエコーパスを介して受信されるマルチパス環境、及び/又は同じOFDMシンボルが2つ以上の送信装置から受信される同時放送環境において、OFDMシンボルからデータを再生可能とするために、連続したOFDMシンボル間に、時間領域ガードインターバルを挿入することが一般的である。このガードインターバルは、OFDMシンボルの「有効」部分から、サンプルを時間領域において繰り返すことにより形成される。このOFDMシンボルの有効部分は、変調されたサブキャリアが周波数領域から時間領域に変換されたときに形成された時間領域のサンプルに対応する。このガードインターバルの結果として、マルチパス又は同時放送における同じOFDMシンボルの複数のバージョン間の遅延がガードインターバルを超えない限り、OFDMシンボルの有効部分からのすべてのサンプルを、受信装置によって受信することができる。
国際公開WO02/09383号パンフレット 英国特許出願公開第2441886号明細書 国際公開WO2007/124379号パンフレット 国際公開WO2007/078095号パンフレット
しかしながら、受信装置においてOFDMシンボルの有効部分からデータを検出及び再生する際に、技術的な問題が存在することがある。
本発明の実施形態によれば、周波数領域において形成され、送信のために時間領域に変換された、複数のサブキャリアを有するOFDMシンボルからデータを検出及び再生する受信装置が提供される。前記時間領域のOFDMシンボルには、複数の所定の時間長のうちの1つの時間長を有するガードインターバルが挿入される。当該ガードインターバルは、前記OFDMシンボルの時間領域のサンプルを、前記OFDMシンボルの有効部分から、前記ガードインターバルに対応する期間だけ繰り返すことにより形成される。当該受信装置は、前記OFDMシンボルを表す信号を検出し、当該OFDMシンボルの、時間領域においてサンプリングされたバージョンを生成するように構成された復調部と、前記OFDMシンボルの前記時間領域のサンプルから、前記OFDMシンボルの有効なサンプルを識別するように構成されたガード検出部と、前記OFDMシンボルの前記時間領域においてサンプリングされたバージョンを受信して、前記OFDMシンボルの前記有効なサンプルに対してフーリエ変換を実行し、前記OFDMシンボルの、周波数領域においてサンプリングされたバージョンを形成するように構成されたフーリエ変換処理部と、前記OFDMシンボルのデータサブキャリアからデータを再生するように構成された検出部とを具備する。前記ガード検出部は、前記時間領域のサンプルを、前記OFDMシンボルの前記有効なサンプルに応じて決定された間隔(Tu)で相関付け、前記複数の利用可能なガードインターバル(Tg)のそれぞれについて、ガードインターバルの時間長に等しい期間分の当該相関付けられたサンプルを結合することにより、複数の連続して受信されたOFDMシンボルに対し、前記利用可能なガードインターバルのそれぞれについて、相関出力値を形成するように構成された相関処理部と、前記相関処理部から前記相関出力値を受信し、前記複数の利用可能なガードインターバルのそれぞれについての前記相関出力値から、前記複数の連続して受信されたOFDMシンボルのために用いられた前記ガードインターバルのうちの1つを識別するように構成されたガードインターバル識別部とを有する。
OFDMシンボルを用いてデータを搬送するいくつかのシステムでは、送信されるOFDMシンボルにおいて、複数の異なるガードインターバルが用いられる。例えば、DVB−T2システムにおいては、少なくとも7個の利用可能なガードインターバルが存在する。状況によっては、受信されたOFDMシンボル自体からガードインターバルを検出することが有効である。OFDMシンボルの有効部分に対応する間隔で離間されたサンプルの相関処理を実行し、前記ガードインターバルの時間長に等しい移動窓内の前記相関付けられたサンプルの平均値を形成することによって、当該相関付けられたサンプルを結合し、相関出力値を形成することができる。この相関出力値は、前記ガードインターバルの時間長によって決まる。すべての利用可能なガードインターバルについてこのような相関出力値を形成することにより、移動平均フィルタによって生成された前記相関付けられたサンプルの最大平均値からのガードインターバルの推定値を生成することができる。この相関出力値は連続したシンボルから形成されるため、利用可能なガードインターバルのうち、実際のガードインターバルに対応する正しいガードインターバルは、この相関出力値を強化する。一方、正しくないガードインターバルは、雑音として現れるため、移動平均が連続したサンプルにわたって適用された場合、相関出力値を低下させる。したがって、ガードインターバル検出のための効果的且つロバストな技術を形成することができる。
一実施形態では、前記相関処理部は、前記OFDMシンボルの前記有効なサンプルの数により離間され、そのうちの1つが共役された複数の信号サンプルを乗算する乗算部と、前記乗算部の出力部において前記信号サンプルの平均値を形成する、前記利用可能な複数のガードインターバルのそれぞれについての移動平均フィルタとを有する。前記各移動平均フィルタによって平均される信号サンプルの数は、対応するガードインターバルに等しい。前記ガードインターバル識別部は、前記連続した複数のOFDMシンボルが受信された後、最大の値を有する前記移動平均フィルタの出力相関値を識別するように構成される。前記乗算部と前記移動平均フィルタとの組み合わせにより典型的な相関合計が形成され、これにより、各移動平均フィルタは、1つのガードインターバル期間についての相関合計を形成する。
前記OFDMシンボルの有効なサンプルは、前記OFDMシンボルからサンプルを繰り返すことにより生成されたガードインターバル(Tg)が適用される前の、時間領域(Tu)におけるOFDMシンボルのサンプルに対応する。
一実施形態では、前記複数の連続して受信されたOFDMシンボルの数は、信頼性の高いガードインターバル検出を実現するためにかかる最低限の時間に応じて決定される。これは例えば、2シンボル又は2〜3シンボルであってよい。
いくつかの実施形態では、前記受信されたOFDMシンボルは、当該受信されたOFDMシンボルのガードインターバルを指示するシグナリングデータを有してもよく、前記検出部は、前記OFDMシンボルから前記シグナリングデータを再生して、前記ガード検出部に、前記通知されたガードインターバルの指示情報を提供する。前記ガード検出部内の前記ガードインターバル識別部は、前記シグナリングデータによって指示された前記ガードインターバルと、前記相関処理部の前記相関出力値から識別された前記ガードインターバルとの組み合わせから、ガードインターバルを推定するように構成される。したがって、前記シグナリングデータを再生するためにかかる時間と、前記相関処理部からの前記相関出力値から前記ガードインターバルを検出するためにかかる時間(シグナリングデータを復号してガードインターバルを検出するためにかかる時間よりも短いことがある)との比較に基づいて、ガードインターバルの推定が行われる。例えば、前記OFDMシンボルの有効部分のサンプルの数は、送信装置の動作モードに応じて、所定数の離散値の範囲間で変動する。したがって、いくつかの実施形態では、前記ガードインターバル識別部は、前記相関処理部の前記相関出力値から前記ガードインターバルが確定できるよりも前に前記シグナリングデータが利用可能であるか否かに応じて、前記相関処理部の前記相関出力値又は前記シグナリングデータからガードインターバルを確定するように構成されてよい。他の実施形態では、前記相関出力値から検出された前記ガードインターバルと、前記シグナリングデータから確定された前記ガードインターバルの両方が用いられて、推定ガードインターバル値の完全性を向上させてもよい。
例えば、DVB−T2の例では、動作モードは、1k、2k、4k、8k、16k又は32kの信号サンプルを有し、前記ガードインターバル識別部は、前記動作モードが16kモード及び32kモードのいずれか一方である場合、前記シグナリングデータからガードインターバルを確定する。
さらに、いくつかの実施形態では、前記ガードインターバル識別部は、前記識別されたガードインターバルについて、前記相関出力値の変数を求めることにより、前記OFDMシンボルの前記周波数領域における微周波数オフセットを確定するように構成されてもよい。前記微周波数オフセットは、前記周波数領域における前記OFDMシンボルの位置を調整して、当該OFDMシンボルによって搬送されたデータが正しく検出される可能性を向上させるために用いられてもよい。
いくつかの実施形態では、前記OFDMシンボルは、DVB−T、DVB−T2、DVB−H又はDVB−C2等のディジタルビデオ放送規格に従って送信される。
したがって、OFDMシンボルと共に通信されたシグナリングデータにおいてガードインターバルが提供されるDVB−T2等のシステムにおいて、このシグナリングデータを検出することなく、又は検出する前に、ガードインターバルを検出することができ、これにより、データ及び/又はガードインターバルを検出するためにかかる時間が短縮され、且つ/又はガードインターバル、ひいてはデータを検出する際の完全性が向上する。
本発明の種々の態様及び特徴は、添付の特許請求の範囲において規定される。本発明のさらなる態様は、OFDMシンボルからデータを検出及び再生する方法を含む。
例えばDVB−T2規格において用いられる、OFDM送信装置の概略ブロック図である。 DVB−T2規格に準拠したスーパーフレーム構造の例を示す図である。 例えばDVB−T又はDVB−T2規格において用いられる、OFDM受信装置の概略ブロック図である。 DVB−T2規格に準拠したOFDMシンボル用のガード帯域の例を示す概略図である。 DVB−T2規格において、シグナリングデータを用いることなく信号情報を再生し、用いられているガードインターバルを識別するか、又はガードインターバルを検出する(ブラインドガード検出)ための、本発明の実施形態の技術に係る処理を説明するフローチャートである。 DVB−T2規格に準拠したシンボルのガードインターバルを、シグナリング情報を再生することなく識別する検出部(ブラインドガード検出部)を示す概略ブロック図である。 図7(a)は、OFDMシンボルとガードインターバルとの間の推定間隔が、OFDMシンボルとガードインターバルとの間の実際の間隔と等しくない場合のガードインターバルを検出する相関処理部の概略図であり、図7(b)は、図7(a)に示す例における相関処理部からの出力値の一例である。 図8(a)は、OFDMシンボルとガードインターバルとの間の推定間隔が、OFDMシンボルとガードインターバルとの間の実際の間隔と等しく、そのガードインターバルが正しい場合の、ガードインターバルを検出する相関処理部の動作の概略ブロック図であり、図8(b)は、図8(a)に示す例における相関処理部からの出力値の一例である。 4つの利用可能なガードインターバルについて蓄積された相関強度の出力結果を示す図である。 図10(a)は、2番目に最大の値が、正しいガードインターバルを検出するための限界値未満である場合の、4つの利用可能なガードインターバルについて蓄積された相関強度の出力結果を示す図であり、図10(b)は、2番目に最大の相関値が、正しいガードインターバルを識別するために設定された閾値未満ではない場合の例を示す図である。 本発明の実施形態の技術に係る、ガードインターバル検出のための簡略化された構造の一例を示す図である。 後続の2番目のシンボルに対する、図11に示した簡略化された構造の動作をさらに示す図である。 ガードインターバル検出の最適な開始点を示す図である。 図14(a)は、FFTサイズが8kであり、1/32のガードインターバルを有する1つのパスチャネルの場合の、付加白色ガウス雑音に対してガードインターバルを正しく識別する性能を示す図であり、図14(b)は、図14(a)に示す例において検出された微周波数オフセットと実際の微周波数オフセットとの間の平均位相誤差及び位相誤差の標準偏差のプロットを示す図である。 図15(a)は、FFTサイズが8kであり、1/16のガードインターバルを有する1つのパスチャネルの場合の、付加白色ガウス雑音に対してガードインターバルを正しく識別する性能を示す図であり、図15(b)は、図15(a)に示す例において検出された微周波数オフセットと実際の微周波数オフセットとの間の平均位相誤差及び位相誤差の標準偏差のプロットを示す図である。
これより、本発明の実施形態を、添付の図面を参照して、例示としてのみ説明する。図面において、同様の部分には対応する参照符号が付される。
図1は、DVB−T2規格に従って、例えばビデオ画像及び音声信号を送信するために用いることができるOFDM送信装置の例示的なブロック図を示す。図1では、プログラムソース1が、OFDM送信装置によって送信されるべきデータを生成する。ビデオ符号化部2、音声符号化部4及びデータ符号化部6は、送信されるべきビデオデータ、音声データ及び他のデータを生成し、これらのデータはプログラム多重化部10に供給される。プログラム多重化部10の出力は、ビデオデータ、音声データ及び他のデータを送信するために必要な他の情報と多重化された多重化ストリームを形成する。多重化部10は、接続チャネル12上にストリームを供給する。このような多重化ストリームは、種々の異なるブランチA、B等に供給されるように、多数存在してもよい。簡潔にするために、ブランチAのみを説明する。
図1に示すように、OFDM送信装置は、多重適応化/エネルギー拡散部22においてストリームを受信する。多重適応化/エネルギー拡散部22は、データをランダム化し、適切なデータを、ストリームの誤り訂正符号化を実行する前方誤り訂正符号化部24に供給する。ビットインタリーバ26は、符号化されたデータビットをインタリーブするために設けられる。この符号化されたデータビットは、DVB−T2の例の場合、LDPC(Low Density Parity Check:低密度パリティチェック)/BCH(Bose-Chaudhuri-Hocquenghem)符号化部の出力である。ビットインタリーバ26からの出力は、ビット配置マッピング部28に供給される。ビット配置マッピング部28は、ビットのグループを、符号化データビットを搬送するために用いられる配置点にマッピングする。ビット配置マッピング部28からの出力は、実成分及び仮想成分を表す配置点ラベルである。配置点ラベルは、用いられる変調方式に応じて、2つ以上のビットから形成されたデータOFDMシンボルを表す。これらはデータセルと呼ばれる。これらのデータセルは、タイムインタリーバ30を通過する。タイムインタリーバ30は、複数のLDPCコードワードから得られたデータセルをインタリーブする。
データセルは、図1におけるブランチB及びブランチCによって生成されたデータセルと共に、他のチャネル31を介して、フレームビルダ32によって受信される。その後、フレームビルダ32は、多数のデータセルを、複数のOFDMシンボルで搬送されるべき複数のシーケンスに形成する。ここで、1つのOFDMシンボルは、複数のデータセルを有し、各データセルはサブキャリアのうちの1つにマッピングされる。サブキャリアの数は、システムの動作モードに応じて、1K、2K、4K、8K、16K又は32K等があり、これらは、例えば以下の表の例に従って、それぞれ異なる数のサブキャリアを提供する。
Figure 2010283821
各OFDMシンボルにおける搬送されるべきデータセルのシーケンスは、OFDMシンボルインタリーバ33に送られる。その後、パイロット信号及び埋込信号形成部36から供給されたパイロット信号及び同期信号を挿入するOFDMシンボルビルダ部37によって、OFDMシンボルが生成される。その後、OFDM変調部38が、時間領域においてOFDMシンボルを形成し、このOFDMシンボルは、OFDMシンボル間のガードインターバルを生成するガード挿入処理部40に供給され、その後、デジタル−アナログ変換部42に供給され、最後に、RFフロントエンド44内のRF増幅部に供給され、その結果、OFDM送信装置によってアンテナ46から放送される。
(フレームフォーマット)
DVB−T2システムでは、1つのOFDMシンボル当たりのサブキャリアの数は、パイロットの数及び他の予備サブキャリアの数に応じて変動する。図2は、DVB−T2規格に従う「スーパーフレーム」の一例を示す。
したがって、DVB−T2では、DVB−Tとは異なり、データを搬送するサブキャリアの数は固定ではない。放送業者は、1Kモード、2Kモード、4Kモード、8Kモード、16Kモード、32Kモードのうちの1つの動作モードを選択することができる。これらの動作モードはそれぞれ、OFDMシンボル当たりのデータ搬送用サブキャリアの範囲を示しており、各モードにおける利用可能なサブキャリアの最大数は、それぞれ1024、2048、4096、8192、16384、32768である。DVB−T2では、物理層フレームは、多数のOFDMシンボルからなる。図2に示すように、フレームは、典型的にはプリアンブル(P1)OFDMシンボル62から開始する。このP1 OFDMシンボル62は、動作モードの提示等、DVB−T2設備の構成に関するシグナリング情報を提供する。このP1 OFDMシンボル62の次に、1つ又は複数のP2 OFDMシンボル64が続く。次に、複数のペイロード搬送OFDMシンボル66が続く。この物理層フレームの終端は、フレームクローズOFDMシンボル(FCS)68によってマークされる(ただし、これは動作モードが直線周波数のみのモードでなく、後述するPP8パイロットパターンでもない場合のみである)。DVB−T2のフレーム構造は、後により詳細に説明する。各動作モードについて、サブキャリアの数は各シンボルのタイプによって異なり得る。さらに、サブキャリアの数は、帯域幅の拡大が選択されたか否か、トーンリザベーションが可能となっているか否か、及び、どのパイロットサブキャリアパターンが選択されたかに応じてそれぞれ異なり得る。
(受信装置)
図3は、本発明の実施形態の技術と共に用いることができる受信装置の例を説明するための図である。図3に示すように、OFDM信号は、アンテナ100によって受信され、チューナ102によって検出され、アナログ−ディジタル変換部104によってディジタル形式に変換される。後に詳細に説明するが、いくつかの実施形態では、受信されたOFDM信号は、2つの別々のアンテナグループによって送信された2つのバージョンのOFDMシンボルの組み合わせであってもよい。ガードインターバル除去処理部106は、周知の技術により、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)処理部108をチャネル推定/補正処理部110と共に用いて、埋込シグナリング復号部111と協働して、受信されたOFDMシンボルからデータが再生される前に、OFDMシンボルからガードインターバルを除去する。復調されたデータは、デマッピング部112から再生され、シンボルデインタリーバ114に供給される。シンボルデインタリーバ114は、受信したデータOFDMシンボルを逆マッピングして、デインタリーブされたデータを有する出力データストリームを再生成するように動作する。同様に、ビットデインタリーバ116は、ビットインタリーバ26によって実行されたインタリーブを逆インタリーブする。図3に示すOFDM受信装置の残りの部分には、誤りを訂正し、ソースデータの推定値を再生するための誤り訂正符号化部118が設けられる。
図3に示すように、埋込シグナリング復号部111は、接続チャネル119を介して制御信号を提供する。本発明の実施形態の技術によれば、この制御信号は、以下の段落で説明する、OFDMシンボルと共に提供されたシグナリングデータから検出されたガードインターバルを示す。しかし、ガード検出部106は、このシグナリングデータなしにガードインターバルを検出するためのブラインド検出処理も行うことが有効である。このブラインド検出処理は、ガードインターバルを確定するために、上記の処理と別々に又は組み合わせて用いることができる。
(ブラインドガードインターバル検出)
受信されたOFDMシンボルの選択されたガードインターバルのブラインド検出を行うために、簡単でありながらロバストなアルゴリズムが開発されてきている。当該技術は、DVB−T2に限られず、任意のシステムにおけるOFDMシンボルのガードインターバルを検出する際に用いられる。しかしながら、ガード期間の長さを検出するためにブラインド検出構成を利用しようという動機は、DVB−T2仕様の発展に後押しされてきた。この発展は、DVB−T規格において提供されていたガードインターバルのセット(「旧」ガードインターバル)、及び拡大されたガードインターバルのセット(「新」ガードインターバル)において、ガードインターバルの数を増やす変更を含む。受信装置に「旧」ガードインターバル又は「新」ガードインターバルの利用を通知するために、これらのガードインターバルは、L1シグナリングデータにより、以下に定義するように受信装置に指示される。
Figure 2010283821
(ガードインターバルのシグナリングフォーマット)
図4は、上記の表による種々の利用可能なガードインターバルを有するP2シンボルの図解である。図4に示すように、P2シンボル120の後に、さらなるデータシンボル124が続く。P2シンボルは、第1の有効部分Tuと、バーストTuの有効部分から繰り返される信号サンプルを有するガードインターバルTgとから構成される。
図4は、DVB−T2受信装置の内部におけるガードインターバル検出処理を示す。まず、受信装置により、P1シンボルが検出され、検証される。P1シンボルを復号することにより、FFTサイズを示すシグナリングデータが得られる。16k及び32kのFFTサイズの場合、ブラインドガード検出処理によりガードインターバルを確定する前に、P2シンボルを復調して、対応するガードインターバルモードを得ることが可能である。しかしながら、提案されるブラインドガードインターバル検出(GID:Guard interval detection)は一般的な方式であり、(それが有効であると分かっている限り)すべてのFFTサイズについて、ガードインターバルを検出するために用いることができる。ブラインドGIDの出力が「検出された」ガードインターバルを提供する場合、それを用いて、P2シンボルを復調及び復号し、ガードインターバル情報を得ることができる。次いで、P1シンボルの検出によって提供可能な微周波数オフセット情報を置換することができる。提案されるブラインドガードインターバル検出では、1K以上のFFTのサイズについては、拡大の必要がないため、この情報をより正確に提供することができる。
「復号された」ガードインターバルと「検出された」ガードインターバルとが一致しない例外的な状況では、確定されるガードインターバルは、「復号された」値の方をとる。
ブラインドGIDは、正確に行われるべきである。そうでなければ、L1の復号は、機能停止してしまい、新たなサンプルのセットについてループを繰り返さなければならなくなる。現在のT2フレームにおいて抽出された情報は、次のT2フレームのみにおいて用いることができる。したがって、ループは複数回繰り返し可能であるべきであり、この回数は、シミュレーションを通じてのみ決定可能であるべきである。
図4に示すように、ガードインターバルTgは、上記の表において示した7個の利用可能な値のうちの1つである。したがって、本発明の実施形態の技術は、上記の表において示すシグナリングフィールドの値からガードインターバルのサイズを明確に識別するL1シグナリング情報を再生する前に、又は再生することなく、正しいガードインターバルを検出するように構成される。したがって、信号情報を再生するために各P2シンボルを検出して必要な処理及び復号操作を実行することなく、ガードインターバルを検出できるため、ガードインターバルの検出、及びそれに応じたOFDMシンボルストリームからのデータの再生を簡略化することができる。
本発明の実施形態の技術に従って動作し、ガードインターバルを検出するガード検出部106及び埋込シグナリング復号部111を、以下の段落において説明する。図5は、処理を要約する図であり、ここで、受信装置は、DVB−T2システムのスーパーフレーム内のP1シンボルを検出し、その後、P2シンボルを検出及び復調してL1シグナリング情報からガードインターバルを再生して、ブラインドGIDを実行する。図5は以下のように簡単に要約される。
S1:処理は、初期化から開始する。ここで、OFDMスーパーフレームのP1シンボルが最初に検出される。
S2:受信装置は、P1シンボルが検出されたか否かを判定し、イエスの場合、処理はステップS3及びS4に並行して進む。
S3:その後、受信装置は、P1シンボルを復号して、そのシンボルにおいて提供されるFFTサイズを識別する。
S4:受信装置は、決定点S4において、Nmax個のサンプルが保存されたか否かを判定する。Nmaxは、OFDMシンボル内の有効なサンプルの最大数に等しい。Nmax個のサンプルが保存されていた場合、処理はステップS6に進む。
S6:決定点S6において、OFDMシンボルのFFTサイズが16k未満であるか否かが判断される。本発明の実施形態の技術によれば、FFTサイズが16k未満である場合、以下の段落で説明するブラインド技術を用いてガードインターバルを取得するのにかかる時間が、すべてのP2シンボルを取得し、P2シンボル内に保持されたL1シグナリングデータからガードインターバルを復号及び識別するのにかかる時間未満であると判定されたことになる。したがって、FFTサイズが16k未満の場合、処理はS8に進む。
S8:ステップS3においてFFTサイズを判定することなく、以下の段落で説明するブラインド技術を用いて、ガードインターバルが判定される。ステップS8における出力は、出力130において検出されたガードインターバルを提供し、第2の出力132において微周波数オフセットを提供する。この微周波数オフセットは、以下の段落において説明するが、受信されたOFDMシンボルを正しく検出するために必要とされる。
S10:他方、FFTサイズが16k以上の場合、すなわち、DVB−T2用の16k又は32kである場合、処理は、保存されたP2シンボルを復調する。
既に説明したように、P2シンボルの数は、動作モード、すなわち対象とするFFTサイズによって異なる。したがって、対象とする実際のガードインターバル(これは、L1シグナリングデータを再生することにより識別可能である)を再生するためには、ステップS12及びS14が実行される。これらのステップは、ガードインターバルをブラインド検出し、そのガードインターバルが正しいか否かを確認するためにも実行される。ブラインド検出されたガードインターバルと、L1シグナリングデータによって識別されたガードインターバルとの間に乖離がある場合、L1シグナリングデータによって識別されたガードインターバルが、ガードインターバルとして確定される。
S12:ステップS12において、P2シンボルからL1シグナリングデータを再生し、復号して、ガードインターバルを識別する。したがって、ステップS12の出力は、すべてのモデルについて、復号されたガードインターバルデータを提供する。
S14:ガードインターバルデータが、復号されたガードインターバルを識別する。この復号されたガードインターバルは、受信されたOFDMシンボルを復号するために用いられる、
以下の段落で説明するように、本発明の実施形態の技術は、P2信号を検出及び復調してL1シグナリングデータを再生し、そこからガードインターバルを検出することなく、ガードインターバルを検出する構成を提供する。上述のように、いくつかのモード、例えば、16kモード未満のモードでは、ブラインド検出技術を用いて、すべてのP2データを待ってL1シグナリングデータを復号する場合よりも、ガードインターバルをより迅速に検出することができる。この結論を実証する実行結果も後述する。
(ブラインドガードインターバル検出)
P1を検出することで、第1のP2シンボルの開始位置が分かる。FFTサイズは既知であることから、この第1のP2シンボルの終了位置も「大まかに」把握できる。この終了位置にフラグを付け、ガードインターバル情報を利用可能とするためには、従来の窓相関法をこの終了位置の前後でのみ実行すれば十分である。同様のプロセスを複数のOFDMシンボルにわたって実行し、複雑な相関結果を蓄積することにより、抽出された情報の正確性及び信頼性が向上する。
ガードインターバルのブラインド検出のためにガード検出部106によって実行される技術を示す概略ブロック図が図6において提供される。図6は、図5のステップS8において実行される処理の一例を提供する。図6は、図7(a)、図7(b)、図8(a)、及び図8(b)における図解によって補足される。図6において、受信されたOFDMシンボルの信号サンプル(k)が乗算部140の第1の入力部に供給される。乗算部140の第2の入力部は、OFDMシンボルの有効部分に対応する期間の時間遅延Tuに対応するN個のサンプルの値の分だけ遅延された信号サンプルを受信する。したがって、遅延部142は、Tuに対応するN個のサンプル分だけ信号を遅延させる。その後、遅延部142の出力部からの信号サンプルの位相は、複合共役部144によって共役され、その後、乗算部140によって乗算されて、相関サンプルを形成する。その後、これらの相関サンプルが移動平均フィルタ146によって合計され、相関合計を形成する。
相関合計を得るための合計処理は、J個の利用可能な移動平均フィルタ146のうちの1つによって行われる。各移動平均フィルタ146は、利用可能なガードインターバルTgのうちの1つに対応する。したがって、各移動平均フィルタ146は、利用可能なガードインターバル期間Tgのうちの1つに対応する移動平均窓を用いて処理を実行する機能を果たす。さらに、移動平均フィルタ146の出力は、その後、加算部148を用いて、次の連続したOFDMシンボルからの移動平均フィルタの結果に加算される。加算部148の出力は、ガードインターバル識別部150に供給される。ガードインターバル識別部150は、加算部148からの出力を受信して、利用可能なガードインターバルTgのそれぞれに対応する、移動平均フィルタ146からの相関出力値のうちの1つの相関値のピーク値を識別する機能を果たす。ガードインターバル識別部150は、一方の出力部において、検出されたガードインターバル152を出力し、他方の出力部において、この検出されたガードインターバル152に対応する相関値の変数から生成された微周波数オフセット154を出力する。
ガードインターバル識別部150は、埋込シグナリング復号部111によって再生されたL1シグナリングデータからのガードインターバルの指示情報を、チャネル119を介して受信する。動作モードによっては、このガードインターバルの指示情報は、相関出力値からガードインターバルが検出される前に受信されてもよい。
検出されたガードインターバルは、チャネル152から、ガード除去部153によって受信される。ガード除去部153は、受信したOFDMシンボルからガード期間サンプルを除去して、OFDMシンボルの有効なサンプルを、出力チャネル155を介して、図3に示すFFT処理部108に提供する。
ブラインドGIDの説明に戻り、FFTサイズが既知である場合、すべての利用可能なガードインターバル(「旧」ガードインターバルを表すJ=4及び「新」ガードインターバルを表すJ=3)について、所定の数のシンボル{1...N}に対し、シンボルにつき1回の窓相関が実行される。図7(a)及び図8(a)に示す例では、N=5である。これらの「N」の値は、重み付けされ、合計される。これは、「J」個の利用可能なガードインターバルについて、「J」個の値が算出されるべきであることを意味する。図9に示すように、J=4且つN=2の場合、ピーク値は、実際のガードインターバルに対応する。
この基本原理を、これより明確にする。最初のシンボルに対し、すべてのガードインターバルについての窓相関処理は、或る量の相関を検出するが、「指(fingers)」が利用可能な「Ts」の分だけ進むと、利用可能な「Ts」が実際の「Ts」と等しい場合を除き、相関は減少する。この場合、この相関は、(図7(b)に示すように)すべての「N」個のシンボルについて、程度の差はあるが一定のままである。したがって、すべての「N」の値が合計されて重み付けされると、実際のガードインターバルは、「蓄積された相関強度」の最大値に対応する。微周波数オフセットも、対応する相関値の変数を算出することによって測定することができる。
最適な「N」の値を選択するために、多数回のシミュレーションが実行される。ブラインド検出においては、16K及び32Kを含む6つの利用可能なFFTサイズが存在する。これにより、より広い範囲を含むガードインターバル期間が利用可能になる。「明確な」チャネルでは、「N」は2シンボル程度に低くてもよいが、より複雑なチャネルを考慮する場合、「N」の値を3に増やす必要がある。
推定ガードインターバルが実際のガードインターバルと等しくない場合の相関処理の効果の図解を図7(a)及び図7(b)に示す。図7(b)は、図6に示した回路による相関処理を示す概略ブロック図である。ガードインターバルTgが実際のガードインターバルと等しくない場合の移動平均フィルタの出力値の影響を説明するために、各要素は拡大されている。図7(a)に示すように、複数の受信されたOFDMシンボルが相関処理部の各要素142、144及び140に供給され、これらの各要素は、推定値Ts162によって離間された信号サンプルを相関付ける。一方、Tsの実際の値は符号164によって示される。レジスタ166、168、並びに乗算部140及び複合共役部144によって形成された相関出力値は、加算部146に供給され、その後、加算要素148によって形成された移動平均フィルタ148に供給される。移動平均フィルタ148の出力は、出力部178において形成される。図7(b)は、受信されたOFDMシンボルの数に対する、出力部178における相関強度のプロットを示す。
図7(a)及び図7(b)から分かるように、ガードインターバルの推定値では、相関間隔Tsが実際の間隔に等しくならない場合、相関強度は、高い数値180から開始するが、すべての実際のシンボルについて、雑音レベルの値182まで下降する。事実上、これは、信号サンプルの一部は、OFDMシンボル内のバーストの有効部分から繰り返されるサンプルと正しく相関するが、残りの部分は、有効部分から繰り返されるサンプルと揃っていないため相関せず、後続のシンボルについての各相関値が信号サンプルを強化しないという負の強化によって形成される。したがって、図7(b)に示すように、事実上、この負の強化により、移動平均フィルタ148は、雑音状の出力をより多く生成するようになってしまう。
図8(a)及び図8(b)は、図7(a)及び図7(b)に示した例に対応するが、信号サンプルTs間の間隔の推定値が実際の間隔と等しい、つまり、移動平均フィルタについて推定されたガードインターバルTgが、受信された信号サンプルの実際のガードインターバルに等しい場合の例を示す。図8(a)に示す構成要素は、図7(a)に示した構成要素と対応しているため、これ以上は説明しない。図8(b)は、図7(b)に対応する。図8(b)から分かるように、移動平均フィルタ146の出力部における相関値の結果は、高い数値180から開始するが、複数のOFDMシンボルが受信されても、移動平均フィルタ146からの出力は、増加するか又は少なくとも一定である。これは、信号サンプルが、OFDMシンボル内のバーストの有効部分から繰り返されるサンプルと揃っているため、受信されるOFDMの数が増えるほど、相関結果が強化され、したがって、矢印184によって示す各受信されたOFDMシンボルの数の増加に伴い、移動平均フィルタ146の出力部178において提供される相関結果が強化されるためである。
図9は、利用可能なガードインターバルと相関強度との関係についての、いくつかの例示的な結果を示す。2つのOFDMシンボルにわたる相関処理が完了すると、最大の相関強度及び「2番目に最大」の相関強度が算出される。「最大」の相関強度と「2番目に最大」の相関強度との比が、ユーザ制御レジスタによって調整可能な値よりも小さい場合、この相関処理は、その後、1個のOFDMシンボル期間分継続する。この処理手段により、マルチパスチャネル及び高レベルのCWI(Continuous Wave Interference:連続波干渉)又はノイズが存在するチャネルにおける検出の信頼性がかなり改善されるということが、シミュレーションによって実証されている。図9から分かるように、ガードインターバル番号2についての実際の相関強度は、0.25であり、次の雑音レベルの値0.06と比較して「圧倒的な勝者」である。
図10(a)及び図10(b)は、図9に示した例に対応する結果を示す。ここで、最大相関値は、設定された閾値、例えば0.15を超えている。図10(a)に示す例では、2番目に最大の値は、相関閾値0.15よりも小さく、一方、図10(b)に示す例では、強度は、相関閾値を上回る0.2である。
(簡略化構造)
ハードウェアの複雑性を低減するために、アルゴリズムのさらなる変更が行われた。図11及び図12は、図6に示した相関処理部の動作の簡略化された表現を示す。図7(a)及び図8(a)に示した例のように、OFDMシンボルにおける有効な信号サンプルの数であるTuの値に対応する信号サンプルの間隔から、相関処理が実行される。しかし、ここでは、利用可能なガードインターバルのそれぞれについて、多重合計処理部200により、異なる合計処理が実行される。この多重合計処理部200を通して、利用可能なガード値が挿入される。したがって、図11は、P1シンボルの後の1番目のシンボルについての出力値を示し、図12は、P1シンボルの後の2番目のシンボルの例を提供する。
すべてのガード(一度に最大で4つのガード)に対し、1つの「窓相関処理部」が用いられる。相関処理部の2つの「指」が、FFTサイズによって離間され、相関処理の出力値は、複数(最大で4つ)の加算部に、異なる時点において供給される。図11を参照して、P1シンボルの後の1番目のシンボルにおける処理を説明する。ここでは、「トライガードの可能性」が考慮される。このシンボルについて、すべての利用可能なガードに対し、「第1の指」及び「第2の指」の最初の位置は同じであり、それぞれP及びPである。したがって、相関処理はPにおいてオンにされ、相関値が合計される。第1の指がPに達すると、合計された値がSUMとして保存され、この合計値をリセットすることなく相関処理が続けられる。P及びPにおいて、同じ処理が繰り返され、他の2つの合計値SUM及びSUMが生成される。これらの合計値は、今度はリセットされ、次のシンボルのために待機する。相関処理は、第1の指が次のP、すなわち2番目のシンボルに到達するまでオフにされる。図12に示すように、このシンボルにおいては、2つの「指」の最初の位置は異なることになる。この例では、PとPとの間の相関値が合計されてSUMを形成し、PとPとの間の相関値が合計されてSUMを形成し、PとPとの間の相関値が合計されてSUMを形成する。
「相関強度」を形成する前に、生成されたSUM値に適用する何らかの適当な重み付けが必要である。これは、複数の相関窓が同一ではなく、算出された最大値が誤解を招く場合があるからである。この重み付けは、より小さい窓に対応するSUM値を適宜拡大する単純な仕組みである。この重み付けの仕組みを反転させてもよい。この場合、より大きい窓に対応するSUM値が縮小される。これは本実施形態を実現する際に決定する事項であり、「乗算」動作が必要とされることもあれば、「除算」動作が必要とされるともある。
図12から分かるように、1番目のシンボルの後は、ガード0及びガード2についての信号サンプルは、もはやOFDMバーストの有効部分から相関付けられた信号サンプルと揃っていない。したがって、相関処理の出力値は強化されない。これに対して、ガード1についてのガード相関値は強化される。
図11及び図12に示すように、上向きの矢印は相関処理の開始値を示し、下向きの矢印は停止値を示す。
上記の例によって示したガードインターバル検出処理は、P1シンボル検出アルゴリズムの正確さに影響を受ける。P1シンボルの終端を正確に検出する必要があり、「P1位置誤差」が大きいと、性能における多大な損失を招く。本実施形態は、図13に示すように、最大で±1(実際のガードの半分)のP1位置誤差を許容するように最適化されている。
図13は、ガードインターバルの利用可能な値に対して相関処理を開始する処理の一例を示す。図13に示すように、ブロック210によって表す、ガードインターバルTgの2分の1の値に対応する、利用可能な開始点の範囲が存在する。したがって、P1シンボルを検出した後、次の利用可能な開始点は、Tg/2によって示す位置範囲内で変動する。しかし、最適な開始点212が示される。P1シンボルから相関処理を実行するために利用可能な開始点を識別するための様々な技術が存在する。DVB−T2に精通する当業者には理解されるように、P1シンボルは、バーストの有効部分からのプリアンブル及びポストアンブルである2つのガードインターバルを有するロバストに符号化されたOFDMシンボルである。したがって、プリアンブル及びポストアンブルをシンボルの有効部分と相関付ける場合、FFTサイズと、最適な開始点212とを検出できる可能性が高い。
本発明者らによる係属中の英国特許出願第0909590.2号では、高い信頼性及び低減された位置誤差範囲を提供する、P1シンボルを検出するための方法が開示されている。係属中の英国特許出願第0909590.2号の内容は、本明細書に参照により援用され、特に、そこに開示された、P1シンボルを検出するための技術を参照している。これは、ガードインターバルの設計の許容範囲に十分に入るものである。したがって、ガードインターバル検出技術を、P1シンボル検出技術と組み合わせて用いて、OFDMシンボルからのデータの検出及び再生の信頼性を向上させることができる。
(結果:取得時間)
以下の表は、8MHzシステムにおけるすべてのFFTモードについての種々の構成の概要と、それに対応する取得時間を示す。概して、最長取得時間Acqは、式(1)及び(2)を用いて算出することができ、ここで、「N」は、OFDMシンボルの数を表し、「T」は表(3)に示すような基本期間である。1k〜16kのFFTモードの場合、最大ガードサイズは1/4であり、一方、32kモードでは19/128であり、したがって、式(1)及び(2)である。
1k〜16kFFTの場合:Acq=(5/4)*N*FFTサイズ*T (1)
32kFFTの場合:Acq=(147/128)*N*FFTサイズ*T (2)
Figure 2010283821
上記の表によって示すように、16kモード及び32kモードの場合の取得時間は非常に長く、したがって、P2シンボルからL1シグナリングデータを検出及び復号することにより、より迅速に取得を行うことができる。
(結果:性能評価)
図14(a)、図14(b)、図15(a)、及び図15(b)は、1/16及び1/32の2つの利用可能なガードインターバル値のそれぞれについての、上述のガードインターバル検出処理の典型的な実行例を示す。図14(a)及び図15(a)に示すように、ブラインド検出技術を用いてガードインターバルを検出する際の精度に関するパス率は、付加白色ガウス雑音(AWGN:Additive White Gaussian Noise)が増加しても、100%である。図14(b)及び図15(b)に示すように、微周波数オフセットの平均位相誤差及び標準偏差は、信号雑音比に対して急激に低下する。図14及び図15から分かるように、信号雑音比が高くなると、微調整オフセット誤差は0に収束する。全体的に、提案された方式は、AWGN及びCWIの両方に対し、シングルパス及びマルチパスにおいて非常に高度なロバスト性を示す。微周波数オフセット推定の精度も高く、1k以上のFFTサイズに対してはマッピングの問題もないことから、P1検出ブロックにおいて算出された値に対する良い代替値となり得る。
図1及び図3に示した送信装置及び受信装置は、限定を意図したものではなく、例示としてのみ提供されたものである。例えば、本発明の実施形態の技術を、異なる送信装置及び受信装置の構成に適用してもよい
上述のように、本発明の実施形態は、本明細書に参照により援用されるDVB−T、DVB−T2、DVB−C2及びDVB−H等のDVB規格と共に用いられる。提供可能なサービスは、音声、メッセージ、インターネットの閲覧、静止画及び/又は動画、テレビジョンサービス、対話型サービス、ラジオ、ビデオ又はニアビデオオンデマンド及びオプション等である。これらのサービスが互いに組み合わさって動作してもよい。本発明の別の実施形態は、ETSI規格EN302 755及びETSI規格EN 300 755「ディジタルビデオ放送(DVB):第2世代ディジタル地上波テレビジョン放送システム(DVB−T2)のフレーム構造、チャネル符号化及び変調」(2008年5月)に従って規定されたDVB−T2規格と共に用いられる。本発明の他の実施形態は、DVB−C2として知られるケーブル伝送規格と共に用いられる。DVB−C2の例では、OFDMシンボルは、無線周波数キャリアを介して送受信されるのではなく、ケーブル等を介して送受信され、それに応じて送信装置及び受信装置の構成に適宜変更を加えることができる。しかしながら、本発明の実施形態はDVB用途に限定されず、その他の固定及び移動の両方の送受信用規格に拡張されてもよい。

Claims (19)

  1. 周波数領域において形成され、送信のために時間領域に変換された、複数のサブキャリアを有する直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexed)シンボルからデータを検出及び再生する受信装置であって、前記時間領域のOFDMシンボルには、複数の所定の時間長のうちの1つの時間長を有するガードインターバルが挿入され、当該ガードインターバルは、前記OFDMシンボルの時間領域のサンプルを、前記OFDMシンボルの有効部分から、前記ガードインターバルに対応する期間だけ繰り返すことにより形成され、当該受信装置は、
    前記OFDMシンボルを表す信号を検出し、当該OFDMシンボルの、時間領域においてサンプリングされたバージョンを生成するように構成された復調部と、
    前記OFDMシンボルの前記時間領域のサンプルから、前記OFDMシンボルの有効なサンプルを識別するように構成されたガード検出部と、
    前記OFDMシンボルの前記時間領域においてサンプリングされたバージョンを受信して、前記OFDMシンボルの前記有効なサンプルに対してフーリエ変換を実行し、前記OFDMシンボルの、周波数領域においてサンプリングされたバージョンを形成するように構成されたフーリエ変換処理部と、
    前記OFDMシンボルのデータサブキャリアからデータを再生するように構成された検出部と
    を具備し、前記ガード検出部は、
    前記時間領域のサンプルを、前記OFDMシンボルの前記有効なサンプルに応じて決定された間隔(Tu)で相関付け、前記複数の利用可能なガードインターバル(Tg)のそれぞれについて、前記ガードインターバルの時間長に等しい期間分の当該相関付けられたサンプルを結合することにより、複数の連続したOFDMシンボルに対し、前記利用可能なガードインターバルのそれぞれについて、相関出力値を形成するように構成された相関処理部と、
    前記相関処理部から前記相関出力値を受信し、前記複数の利用可能なガードインターバルのそれぞれについての前記相関出力値から、前記複数の連続したOFDMシンボルに用いられた前記ガードインターバルのうちの1つを識別するように構成されたガードインターバル識別部とを有する
    受信装置。
  2. 請求項1に記載の受信装置であって、
    前記相関処理部は、前記OFDMシンボルの前記有効なサンプルの数(Tu)により離間され、そのうちの1つが共役された複数の信号サンプルを乗算する乗算部と、前記乗算部の出力部において前記信号サンプルの平均値を形成する、前記利用可能な複数のガードインターバル(Tg)のそれぞれについての移動平均フィルタとを有し、
    前記各移動平均フィルタによって平均される信号サンプルの数は、対応するガードインターバルに等しく、
    前記ガードインターバル識別部は、前記連続した複数のOFDMシンボルに続く、最大の値を有する前記移動平均フィルタの出力相関値から前記ガードインターバルを識別するように構成される
    受信装置。
  3. 請求項1に記載の受信装置であって、
    前記複数の連続したOFDMシンボルの数は、前記ガードインターバルの検出において最低限の信頼性を実現するためにかかる時間に応じて決定される
    受信装置。
  4. 請求項1に記載の受信装置であって、
    前記複数の連続したOFDMシンボルの数は2である
    受信装置。
  5. 請求項1に記載の受信装置であって、
    前記受信されたOFDMシンボルは、当該受信されたOFDMシンボルのガードインターバルを指示するシグナリングデータを有し、
    前記検出部は、前記OFDMシンボルから前記シグナリングデータを再生して、前記ガード検出部に、前記指示されたガードインターバルの指示情報を提供し、
    前記ガード検出部内の前記ガードインターバル識別部は、前記シグナリングデータによって指示された前記ガードインターバルと、前記相関出力値から識別された前記ガードインターバルとの組み合わせから、ガードインターバルを推定するように構成される
    受信装置。
  6. 請求項1に記載の受信装置であって、
    前記OFDMシンボルの前記有効部分のサンプルの数は、送信装置の動作モードに応じて、所定数の離散値の範囲内で変動し、
    前記ガードインターバル識別部は、前記相関出力値から前記ガードインターバルが検出できるよりも前に前記シグナリングデータが利用可能であるか否かに応じて、前記相関出力値又は前記シグナリングデータからガードインターバルを検出するように構成される
    受信装置。
  7. 請求項6に記載の受信装置であって、
    前記動作モードは、16k信号サンプル及び32k信号サンプルを有し、
    前記ガードインターバル識別部は、前記動作モードが16kモード及び32kモードのいずれか一方である場合、前記シグナリングデータからガードインターバルを検出する
    受信装置。
  8. 請求項1に記載の受信装置であって、
    前記ガードインターバル識別部は、前記識別されたガードインターバルについて、前記相関出力値の変数を求めることにより、前記OFDMシンボルの前記周波数領域における微周波数オフセットを検出するように構成され、
    前記微周波数オフセットは、前記OFDMシンボルからデータを検出するために用いられる
    受信装置。
  9. 周波数領域において形成され、送信のために時間領域に変換された複数のサブキャリアを有するOFDMシンボルからデータを検出及び再生する受信方法であって、前記時間領域のOFDMシンボルには、複数の所定の時間長のうちの1つの時間長を有するガードインターバルが挿入され、当該ガードインターバルは、前記OFDMシンボルの時間領域のサンプルを、前記OFDMシンボルの有効部分から、前記ガードインターバルに対応する期間だけ繰り返すことにより形成され、当該受信方法は、
    前記OFDMシンボルを表す信号を検出し、
    前記OFDMシンボルの、時間領域においてサンプリングされたバージョンを生成し、
    ガードインターバルサンプルを検出することにより、前記OFDMシンボルの前記時間領域のサンプルから、前記OFDMシンボルの有効なサンプルを識別し、
    前記OFDMシンボルの前記時間領域においてサンプリングされたバージョンを受信して、前記OFDMシンボルの前記有効なサンプルに対してフーリエ変換を実行することにより、前記OFDMシンボルの、周波数領域においてサンプリングされたバージョンを形成し、当該周波数領域においてサンプリングされたバージョンから、データサブキャリアを再生し、
    前記OFDMシンボルの前記データサブキャリアからデータを再生し、
    前記OFDMシンボルの前記時間領域のサンプルから、前記OFDMシンボルの有効なサンプルを識別するステップは、
    前記時間領域のサンプルを、前記時間領域のサンプルを、前記OFDMシンボルの前記有効なサンプルに応じて決定された間隔で相関付け、前記複数の利用可能なガードインターバルのそれぞれについて、前記ガードインターバルの時間長に等しい期間分の当該相関付けられたサンプルを結合し、複数の連続したOFDMシンボルに対し、前記利用可能なガードインターバルのそれぞれについて、相関出力値を形成するステップと、
    前記複数の利用可能なガードインターバルのそれぞれについての相関出力値から、前記受信されたOFDMシンボルに用いられた前記ガードインターバルのうちの1つを識別するステップとを含む
    受信方法。
  10. 請求項9に記載の受信方法であって、
    前記相関付けるステップは、
    前記OFDMシンボルにおける前記有効なサンプルの数(Tu)によって離間され、そのうち1つが共役された複数の信号サンプルを乗算するステップと、
    前記利用可能な複数のガードインターバル(Tg)のそれぞれについて、移動平均フィルタを用いて、前記乗算された信号サンプルの平均値を形成するステップと、
    前記連続した複数のOFDMシンボルに対する処理の後、最大の値を有する前記移動平均フィルタの出力相関値からガードインターバルを検出するステップとを含み、
    前記移動平均フィルタによって平均される信号サンプルの数は、対応するガードインターバルに等しい
    受信方法。
  11. 請求項9に記載の受信方法であって、
    前記複数の連続したOFDMシンボルの数は、前記ガードインターバルの検出において最低限の信頼性を実現するのにかかる時間に応じて決定される
    受信方法。
  12. 請求項9に記載の受信方法であって、
    前記複数の連続したOFDMシンボルの数は2である
    受信方法。
  13. 請求項9に記載の受信方法であって、
    前記受信されたOFDMシンボルは、当該受信されたOFDMシンボルのガードインターバルを通知するシグナリングデータを有し、
    前記受信方法は、さらに、
    前記OFDMシンボルから前記シグナリングデータを再生し、
    前記シグナリングデータによって通知された前記ガードインターバルと、前記相関出力値から識別された前記ガードインターバルとの組み合わせからガードインターバルを推定する
    受信装置。
  14. 請求項9に記載の受信方法であって、
    前記OFDMシンボルの前記有効部分のサンプルの数は、送信装置の動作モードに応じて、所定の数の離散値の間で変動し、
    前記方法は、さらに、
    前記相関出力値から前記ガードインターバルが検出できるよりも前に前記シグナリングデータが利用可能であるか否かに応じて、前記相関出力値又は前記シグナリングデータからガードインターバルを検出する
    受信方法。
  15. 請求項9に記載の受信方法であって、さらに、
    前記識別されたガードインターバルについて、前記相関出力値の変数を求めることにより、前記OFDMシンボルの前記周波数領域における微周波数オフセットを検出し、当該微周波数オフセットを、前記OFDMシンボルからデータを検出するために用いる
    受信方法。
  16. 周波数領域において形成され、送信のために時間領域に変換された、複数のサブキャリアを有するOFDMシンボルからデータを検出及び再生する受信装置であって、前記時間領域のOFDMシンボルには、複数の所定の時間長のうちの1つの時間長を有するガードインターバルが挿入され、当該ガードインターバルは、前記OFDMシンボルの時間領域のサンプルを、前記OFDMシンボルの有効部分から、前記ガードインターバルに対応する期間だけ繰り返すことにより形成され、当該受信装置は、
    前記時間領域のサンプルを、前記OFDMシンボルの前記有効なサンプルに応じて決定された間隔で乗算し、前記複数の利用可能なガードインターバルのそれぞれについて、前記ガードインターバルの時間長に等しい期間分の当該相関付けられたサンプルを合計することにより、複数の連続したOFDMシンボルに対し、前記利用可能なガードインターバルのそれぞれについて、相関出力値を形成するように構成された相関処理部と、
    前記相関処理部から前記相関出力値を受信し、前記複数の利用可能なガードインターバルのそれぞれについての相関出力値から、前記受信されたOFDMシンボルに用いられた前記ガードインターバルのうちの1つを識別するように構成されたガードインターバル識別部と
    を具備する受信装置。
  17. DVB受信装置用のガード検出部であって、
    前記時間領域のサンプルを、前記OFDMシンボルの前記有効なサンプルに応じて決定された間隔で乗算し、前記複数の利用可能なガードインターバルのそれぞれについて、前記ガードインターバルの時間長に等しい期間分の当該相関付けられたサンプルを合計することにより、複数の連続したOFDMシンボルに対し、前記利用可能なガードインターバルのそれぞれについて、相関出力値を形成するように構成された相関処理部と、
    前記相関処理部から前記相関出力値を受信し、前記複数の利用可能なガードインターバルのそれぞれについての相関出力値から、前記受信されたOFDMシンボルに用いられた前記ガードインターバルのうちの1つを識別するように構成されたガードインターバル識別部と
    を具備するガード検出部。
  18. 周波数領域において形成され、送信のために時間領域に変換された、複数のサブキャリアを有するOFDMシンボルからデータを検出及び再生する装置であって、前記時間領域のOFDMシンボルには、複数の所定の時間長のうちの1つの時間長を有するガードインターバルが挿入され、当該ガードインターバルは、前記OFDMシンボルの時間領域のサンプルを、前記OFDMシンボルの有効部分から、前記ガードインターバルに対応する期間だけ繰り返すことにより形成され、当該装置は、
    前記OFDMシンボルを表す信号を検出する手段と、
    当該OFDMシンボルの、時間領域においてサンプリングされたバージョンを生成する手段と、
    ガードインターバルサンプルを検出することにより、前記OFDMシンボルの前記時間領域のサンプルから、前記OFDMシンボルの有効なサンプルを識別する手段と、
    前記OFDMシンボルの前記時間領域においてサンプリングされたバージョンを受信して、前記OFDMシンボルの前記有効なサンプルに対してフーリエ変換を実行することにより、前記OFDMシンボルの、周波数領域においてサンプリングされたバージョンを形成し、当該周波数領域においてサンプリングされたバージョンから、データサブキャリアを再生する手段と、
    前記OFDMシンボルの前記データサブキャリアからデータを再生する手段とを具備し、
    前記OFDMシンボルの前記時間領域のサンプルから、前記OFDMシンボルの有効なサンプルを識別する手段は、
    前記時間領域のサンプルを、前記OFDMシンボルの前記有効なサンプルに応じて決定された間隔で相関付け、前記複数の利用可能なガードインターバルのそれぞれについて、前記ガードインターバルの時間長に等しい期間分の当該相関付けられたサンプルを結合することにより、複数の連続したOFDMシンボルに対し、前記利用可能なガードインターバルのそれぞれについて、相関出力値を形成する手段と、
    前記複数の利用可能なガードインターバルのそれぞれについての相関出力値から、前記受信されたOFDMシンボルに用いられた前記ガードインターバルのうちの1つを識別する手段とを有する
    装置。
  19. OFDMシンボルからデータを検出及び再生する受信装置であって、
    前記OFDMシンボルを表す信号を検出し、当該OFDMシンボルの時間領域においてサンプリングされたバージョンを生成するように構成された復調部であって、前記OFDMシンボルは、周波数領域において形成され、送信のために時間領域に変換された、複数のサブキャリアを有し、前記時間領域のOFDMシンボルには、複数の所定の時間長のうちの1つの時間長を有するガードインターバルが挿入され、当該ガードインターバルは、前記OFDMシンボルの時間領域のサンプルを、前記OFDMシンボルの有効部分から、前記ガードインターバルに対応する期間だけ繰り返すことにより形成される、復調部と、
    前記OFDMシンボルの前記時間領域のサンプルから、前記OFDMシンボルの有効なサンプルを識別するように構成されたガード検出部と、
    前記OFDMシンボルの前記時間領域においてサンプリングされたバージョンを受信して、前記OFDMシンボルの前記有効なサンプルに対してフーリエ変換を実行し、前記OFDMシンボルの、周波数領域においてサンプリングされたバージョンを形成するように構成されたフーリエ変換処理部と、
    前記OFDMシンボルのデータサブキャリアからデータを再生するように構成された検出部と
    を具備し、前記ガード検出部は、
    前記時間領域のサンプルを、前記OFDMシンボルの前記有効なサンプルに応じて決定された間隔(Tu)で相関付け、前記複数の利用可能なガードインターバル(Tg)のそれぞれについて、前記ガードインターバルの時間長に等しい期間分の当該相関付けられたサンプルを結合することにより、複数の連続したOFDMシンボルに対し、前記利用可能なガードインターバルのそれぞれについて、相関出力値を形成するように構成された相関処理部と、
    前記相関処理部から前記相関出力値を受信し、前記複数の利用可能なガードインターバルのそれぞれについての前記相関出力値から、前記複数の連続したOFDMシンボルに用いられた前記ガードインターバルのうちの1つを識別するように構成されたガードインターバル識別部とを有する
    受信装置。
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