JP2010282533A - 計算機システム、計算機リソース制御方法および計算機リソース制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】計算機クラスタ2aの移行プロセス決定部111Bは、クラスタ内でパイプライン処理が制限時間内に完了しなかった場合、パイプライン処理を実行する計算機群をクラスタ内で変更する。計算機クラスタ2aにパイプライン処理を制限時間内に実行できる計算機群が無い場合、計算機クラスタ2bおよび計算機クラスタ2cの移行プロセス決定部111Bは、そのパイプライン処理を制限時間内に実行できる計算機群がクラスタ内に有るか判定する。当該計算機群がクラスタ内に有る場合、当該計算機群を有するクラスタの移行プロセス決定部111Bは当該パイプライン処理を当該計算機群に移行させる。
【選択図】図6
Description
複数の計算機で構成されるクラスタを複数有し、一つのクラスタ内の一部の計算機群により特定処理を実行する計算機システムであって、
前記特定処理が制限時間内に完了しなかった場合、前記特定処理を実行した計算機群を実行計算機群として含む実行クラスタが、前記特定処理を制限時間内に完了する実行可能計算機群を含むかCPU(Central Processing Unit)を用いて判定する実行クラスタ判定部と、
前記実行クラスタ判定部により前記実行クラスタが前記実行可能計算機群を含むと判定された場合、前記特定処理を実行させる計算機群を前記実行クラスタの前記実行計算機群から前記実行クラスタの前記実行可能計算機群に変更するクラスタ内計算機群変更部と、
前記実行クラスタ判定部により前記実行クラスタが前記実行可能計算機群を含まないと判定された場合、前記実行可能計算機群を含む実行可能クラスタが有るかCPUを用いて判定する実行可能クラスタ判定部と、
前記実行可能クラスタ判定部により実行可能クラスタが有ると判定された場合、前記特定処理を実行させる計算機群を前記実行クラスタの前記実行計算機群から前記実行可能クラスタの前記実行可能計算機群に変更するクラスタ間計算機群変更部と
をそれぞれ所定の計算機に備える。
複数の計算機で構成されるクラスタを複数有し、クラスタ内の計算機群で所定のパイプライン処理を実行する計算機システムの計算機リソース制御方法について説明する。
実施の形態1における計算機システム1の構成について、図1に基づいて以下に説明する。
各中継計算機および演算計算機は、計算機クラスタ内のネットワーク(4a、4b)に接続し、計算機クラスタ内で互いに通信を行う。
各計算機クラスタにより実行されるパイプライン処理について、図2および図3に基づいて以下に説明する。
プロセスとは、パイプライン処理を構成する一部の処理または当該処理を実行する実行部である。
各プロセスは、処理したデータを次のプロセスに渡すことにより、連携して動作する。
例えば、計算機クラスタ2aの中継計算機5a−2はパイプライン処理8aの末尾(終わり、最終)のプロセス7a−4を実行し、プロセス7a−4で処理したデータを計算機クラスタ2bの中継計算機5b−1に送信する。中継計算機5b−1はデータを受信し、パイプライン処理8bの先頭(始め、最初)のプロセス7b−1を実行して受信データを処理する。
パイプライン処理は、図3(2)に示すように、あるプロセスから複数のプロセスに枝分かれする場合がある。この場合、分岐先のプロセス群を一つのパイプライン処理として扱う。
例えば、プロセス7c−1〜プロセス7c−4およびプロセス7c−4に続くプロセスがパイプライン処理8cを構成し、プロセス7c−2から枝分かれしたプロセス7d−1、プロセス7d−2およびプロセス7d−2に続くプロセスがパイプライン処理8dを構成する。
各計算機(中継計算機、演算計算機)には、実行するプロセスが割り当てられる。
各プロセス(またはパイプライン処理)には優先度が決められ、各計算機は割り当てられた複数のプロセスを優先度順に実行する。
実施の形態1における計算機リソース制御システム100の機能構成について、図4に基づいて以下に説明する。
CPU時間とは、処理時間(処理開始時刻から処理終了時刻までの時間)のうちCPUを使用した時間である。
空きCPU時間とは、単位時間のうちCPUが使用されなかった時間である。
実施の形態1におけるプロセス構成定義部112Aに記憶されるプロセス定義テーブル191およびパイプライン処理定義テーブル192について、図5に基づいて以下に説明する。
「パイプライン処理名」は、各パイプライン処理の識別名を示す。図5の説明において、「パイプライン処理名」で識別されるパイプライン処理を「当該パイプライン処理」という。
「プロセス数」は、当該パイプライン処理を構成するプロセスの数を示す。
「制限時間」は、当該パイプライン処理に要する処理時間の上限を示す。処理周期と同じであってもよい。
「処理周期」は、当該パイプライン処理が実行される時間間隔、すなわち、当該パイプライン処理の対象データが発生する時間間隔を示す。
「プロセス名」は、各プロセスの識別名を示す。図5の説明において、「プロセス名」で識別されるプロセスを「当該プロセス」という。
「パイプライン処理名」は、当該プロセスが属するパイプライン処理の識別名を示す。
「処理順序」は、パイプライン処理内での当該プロセスの実行順序を示す。
「定常時処理時間」は、当該プロセスに要する通常の処理時間の設計値または実測値を示す。
移行プロセス決定部111Bは、実行可能計算機群がクラスタ内に有ると判定した場合、当該パイプライン処理を実行させる計算機群をその実行可能計算機群に変更する。
移行クラスタ決定部121は、実行可能クラスタが有ると判定した場合、制限時間を超過した当該パイプライン処理を実行させる計算機群を実行可能クラスタの実行可能計算機群に変更する。
図6に示すように、計算機負荷監視部101と資源割当部102とは全ての計算機に備わる。処理時間収集部111Aとプロセス構成定義部112Aとはクラスタ毎(2a、2b、2c)に一台の計算機(6a−3、6b−2、6c−2)に備わる。移行プロセス決定部111Bとクラスタ負荷収集部112Bとはクラスタ毎に一台の中継計算機(5a、5b、5c)に備わる。移行クラスタ決定部121はシステム内の一台の中継計算機(5b)に備わる。システム構成管理部122はシステム内の一台の中継計算機(5c)に備わる。
各計算機の空きCPU時間を管理する計算機負荷収集処理について、図7に基づいて以下に説明する。
例えば、計算機負荷監視部101は、自計算機で動作する各プロセス(m−n、k−l、x−y)について単位時間におけるCPU時間を算出し、単位時間から各プロセスのCPU時間を引いた時間を自計算機の空きCPU時間として算出する。Linux(登録商標)であれば、各プロセスのCPU時間は、/procファイルシステム以下に記録される。
図8において、3つのプロセス(m−n、k−l、x−y)が計算機Aで動作し、3つのプロセスの優先度はプロセスm−n、プロセスk−l、プロセスx−yの順で高いものとする。「プロセスa−b」は、パイプライン処理aのb番目のプロセスを意味する。各プロセスのCPU時間を太線で示す。
計算機Aの空きCPU時間EAは、計算機Aで動作する3つのプロセス(m−n、k−l、x−y)のうち優先度が最も低いプロセスx−yの処理周期(単位時間)内でいずれのプロセスにもCPUを使用されなかった時間(EA1、EA2)の合計時間に相当する。
式(1)において、「CX」はプロセスXの処理周期を示し、「PX」はプロセスXのCPU時間を示す。
クラスタの空きCPU時間とは、所定時間における各計算機の空きCPU時間の合計時間である。
各パイプライン処理の処理時間および各プロセスのCPU時間を管理する計算機負荷収集処理について、図9に基づいて以下に説明する。
例えば、処理開始時刻は計算機負荷監視部101がプロセスから処理開始通知を受けた時刻であり、処理終了時刻は計算機負荷監視部101がプロセスから処理終了通知を受けた時刻である。CPU時間は、処理開始時刻から処理終了時刻までの間に当該プロセスがCPUを使用した時間である。
例えば、処理時間収集部111Aは、パイプライン処理の先頭プロセスの処理開始時刻から最終プロセスの処理終了時刻までの時間を当該パイプライン処理の処理時間として算出する。各パイプライン処理のプロセスの処理順序はプロセス構成定義部112Aで管理されている(図5参照)。
制限時間を超過したパイプライン処理とは、図10に示すように、処理時間が制限時間より長いパイプライン処理のことである。
実施の形態1における計算機リソース制御システム100の計算機リソース制御方法について、図11に基づいて以下に説明する。
ステップS1001の後、ステップS1002に進む。
ステップS1002の後、ステップS1003に進む。
ステップS1003の後、ステップS1004に進む。
ステップS1004の後、ステップS1005に進む。
ステップS1005により、計算機負荷収集処理(空きCPU時間)は終了する。
ステップS1011の後、ステップS1012に進む。
ステップS1012の後、ステップS1013に進む。
ステップS1013の後、ステップS1014に進む。
ステップS1014の後、ステップS1015に進む。
制限時間を超過したパイプライン処理が無い場合(NO)、計算機負荷収集処理(処理時間・CPU時間)は終了する。
実施の形態1におけるプロセス再配置処理(S100)について、図12〜図14に基づいて以下に説明する。
以下、制限時間を超過したパイプライン処理を「時間超過パイプライン」という。
以下、時間超過パイプラインの各プロセスを「時間超過プロセス」という。
以下、時間超過パイプライン処理の先頭プロセスおよび最終プロセスを「時間超過中継プロセス」という。
条件式(3)を満たす計算機KA_xは、時間超過プロセスqyより優先度の低い各計算機プロセス(PA_x_1、・・・、PA_x_i)を各プロセスの処理周期内に完了可能な計算機である。
したがって、条件式(2)および条件式(3)を満たす計算機KA_xは、計算機プロセス群PA_xおよび時間超過プロセスqyを各プロセスの処理周期内に完了可能な計算機(実行可能計算機)である。時間超過プロセスqyは条件式(2)および条件式(3)を満たす計算機KA_xに配置可能である。
上記式(2)および式(3)において、クラスタを表す添え字「A」は、時間超過パイプラインの配置を指示された移行プロセス決定部111Bのクラスタを意味する。
実施の形態1における計算機リソース制御システム100のプロセス再配置処理(S100)について、図15に基づいて以下に説明する。
ステップS101は図12(1)に相当する。
ステップS101の後、ステップS102に進む。
ステップS102は図12(2)に相当する。
ステップS102の後、ステップS103に進む。
時間超過パイプラインをクラスタ内に配置可能でない場合(NO)、クラスタ間プロセス移行処理(S120)に進む。クラスタ間プロセス移行処理(S120)によりプロセス再配置処理(S100)は終了する。
さらに、移行プロセス決定部111Bは、時間超過プロセスが動作していた各計算機(移行元計算機群)の資源割当部102に当該時間超過プロセスの停止を指示する。
ステップS111は図12(3A−1)に相当する。
ステップS111の後、ステップS112に進む。
ステップS112は図12(3A−2)に相当する。
ステップS112により、プロセス再配置処理(S100)は終了する。
実施の形態1におけるクラスタ間プロセス移行処理(S120)について、図16に基づいて以下に説明する。
ステップS121は図12(3B)に相当する。
ステップS121の後、ステップS122に進む。
例えば、移行クラスタ決定部121は、システム構成管理部122で管理される各クラスタの空きCPU時間に基づいて、空きCPU時間の多い順にクラスタを選択する。
ステップS122は図13(4)に相当する。
ステップS122の後、ステップS123に進む。
ステップS123は図13(5)に相当する。
ステップS123の後、ステップS124に進む。
ステップS124は図13(6)に相当する。
ステップS124の後、ステップS125に進む。
時間超過パイプラインをクラスタ内に配置可能でない場合(NO)、ステップS126に進む。
未選択のクラスタが残っていない場合(NO)、クラスタ間プロセス移行処理(S120)は終了する。
実施の形態1におけるクラスタ間プロセス起動・停止処理(S130)について、図17に基づいて以下に説明する。
ステップS131は図13(7)に相当する。
ステップS131の後、ステップS132に進む。
ステップS132は図13(8)に相当する。
ステップS133は図14(9)に相当する。
ステップS133の後、ステップS134に進む。
ステップS134は図14(10)に相当する。
ステップS134の後、ステップS135に進む。
ステップS135は図14(11)に相当する。
ステップS135の後、ステップS136に進む。
ステップS136は図14(12)に相当する。
ステップS136により、クラスタ間プロセス起動・停止処理(S130)は終了する。
図18において、計算機リソース制御システム100の各計算機は、CPU911(マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータともいう)を備えている。CPU911は、バス912を介してROM913、RAM914、通信ボード915、ドライブ装置904、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。ドライブ装置904は、FD(Flexible・Disk・Drive)、CD(Compact Disc)、DVD(Digital・Versatile・Disc)などの記憶媒体を読み書きする装置である。その他に、表示装置、キーボード、マウス、プリンタ装置などと接続してもよい。
計算機リソース制御システム100は、計算機システム1の計算機リソースを制御する。
計算機システム1は、1台以上の計算機がネットワークに接続された計算機クラスタが複数存在する。計算機クラスタ内に存在する、計算機システム1は、複数のネットワークカードを搭載した計算機が、クラスタ内ネットワーク、および他の複数のネットワークカードを搭載した計算機間でネットワーク接続することにより、各計算機クラスタがネットワーク結合される。さらに、計算機システム1は、各計算機クラスタ上の計算機群で複数のプロセスが連携または独立して動作する。各プロセスは、一定の時間周期で処理を行い、制限時間内に処理を完了することが求められる。
計算機リソース制御システム100は、処理時間収集部111A、計算機負荷監視部101、移行プロセス決定部111B、資源割当部102およびプロセス構成定義部112Aを持つ。
処理時間収集部111Aは、プロセスの処理時間を収集し、監視する。
計算機負荷監視部101は、計算機の空きCPU時間を監視する。
移行プロセス決定部111Bは、プロセスが制限時間内に処理を完了できない場合に、プロセスの再配置先を決定する。
資源割当部102は、プロセスの起動、停止を行う。
プロセス構成定義部112Aは、システム内で動作するプロセスの種別、プロセスの処理順序や定常時の処理時間を保持する。
計算機リソース制御システム100に以下の構成を付加することにより、十分な空きCPU時間を持つ他のクラスタの計算機へのプロセス群の再配置を可能とし、プロセス群の再配置後の計算機システム全体の処理時間の制限時間超過の発生を防止する。
・システム内に存在するクラスタの識別子を保持するシステム構成管理部122。
・クラスタ内の各計算機の空きCPU時間を収集するとともに、クラスタが動作している旨をシステム構成管理部に通知するクラスタ負荷収集部112B。
・クラスタ内でプロセスの再配置ができない場合に、プロセス群の再配置を行うクラスタを選択する移行クラスタ決定部121。
計算機リソース制御システム100は、複数の計算機で構成されるクラスタを複数有し、一つのクラスタ内の一部の計算機群により特定処理(パイプライン処理)を実行する。
計算機リソース制御システム100は、実行クラスタ判定部(移行プロセス決定部111B)、クラスタ内計算機群変更部(移行プロセス決定部111B)、実行可能クラスタ判定部(移行クラスタ決定部121)、クラスタ間計算機群変更部(移行クラスタ決定部121)をそれぞれ所定の計算機に備える。
実行クラスタ判定部は、前記特定処理が制限時間内に完了しなかった場合、前記特定処理(時間超過パイプライン)を実行した計算機群を実行計算機群として含む実行クラスタが、前記特定処理を制限時間内に完了する実行可能計算機群を含むかCPUを用いて判定する。
クラスタ内計算機群変更部は、前記実行クラスタ判定部により前記実行クラスタが前記実行可能計算機群を含むと判定された場合、前記特定処理を実行させる計算機群を前記実行クラスタの前記実行計算機群(移行元計算機群)から前記実行クラスタの前記実行可能計算機群(移行先計算機群)に変更する。
実行可能クラスタ判定部は、前記実行クラスタ判定部により前記実行クラスタが前記実行可能計算機群を含まないと判定された場合、前記実行可能計算機群を含む実行可能クラスタが有るかCPUを用いて判定する。
クラスタ間計算機群変更部は、前記実行可能クラスタ判定部により実行可能クラスタが有ると判定された場合、前記特定処理を実行させる計算機群を前記実行クラスタの前記実行計算機群(移行元計算機群)から前記実行可能クラスタの前記実行可能計算機群(移行先計算機群)に変更する。
時間超過パイプラインの制限時間内の空きCPU時間が時間超過パイプラインに要するCPU時間以上であるクラスタから先に、時間超過パイプラインを配置可能か調査する形態について説明する。
以下、実施の形態1と異なる事項について主に説明する。説明を省略する事項は実施の形態1と同様である。
但し、各クラスタのクラスタ負荷収集部112Bは計算機負荷テーブル193を用いてクラスタ内の各計算機の空きCPU時間を管理し、システム構成管理部122はクラスタ負荷テーブル194を用いて各クラスタの空きCPU時間を管理する。
実施の形態2におけるクラスタ負荷収集部112Bにより管理される計算機負荷テーブル193について、図19に基づいて以下に説明する。
「計算機名」は、クラスタ内の各計算機の識別名を示す。
「周期」は、計算機毎に複数の所定時間を示す。
「空きCPU時間」は、計算機毎に各周期における空きCPU時間を示す。
各周期の空きCPU時間の算出方法については後述する。
実施の形態2におけるシステム構成管理部122により管理されるクラスタ負荷テーブル194について、図20に基づいて以下に説明する。
「クラスタ名」は、各クラスタの識別名を示す。
「周期」は、クラスタ毎に複数の所定時間を示す。
「空きCPU時間」は、クラスタ毎に各周期における空きCPU時間を示す。
図21に示すように、クラスタ負荷テーブル194には、各周期における空きCPU時間がクラスタ毎に設定される。クラスタ負荷テーブル194に設定される各周期における空きCPU時間は、当該周期における各計算機の空きCPU時間の和である。各計算機の空きCPU時間は各クラスタのクラスタ負荷収集部112Bにより計算機負荷テーブル193で管理される。
実施の形態2における計算機リソース制御システム100の計算機負荷収集処理(空きCPU時間)について、図22に基づいて以下に説明する。
クラスタの周期毎の空きCPU時間とは、各計算機の空きCPU時間を周期毎に合計して得られる時間である。
実施の形態2における計算機リソース制御システム100の計算機リソース制御方法について、図23に基づいて以下に説明する。
但し、クラスタ間プロセス移行処理(S120)が一部異なる。
実施の形態2におけるクラスタ間プロセス移行処理(S120)について、図24に基づいて以下に説明する。
時間超過パイプラインに要するCPU時間とは、時間超過パイプラインを構成する各プロセス(時間超過プロセス)のCPU時間の総和である。各時間超過プロセスのCPU時間は処理時間収集部111Aで管理される。
ステップS121bの後、ステップS122b−1に進む。
第一条件クラスタの空きCPU時間の周期は、時間超過パイプラインの処理周期より短い周期でも、長い周期(同じ周期を含む)でも構わない。
各クラスタの周期毎の空きCPU時間は、システム構成管理部122のクラスタ負荷テーブル194に保持される。
ステップS122b−1の後、ステップS122b−2に進む。
第一条件クラスタが無い場合(NO)、クラスタ間プロセス移行処理(S120)は終了する。
ステップS122b−3の後、ステップS122b−4に進む。
ステップS122b−4の後、ステップS123に進む。
時間超過パイプラインをクラスタ内に配置可能な場合(S125「YES」)、クラスタ間プロセス起動・停止処理(S130)が実行される。
時間超過パイプラインをクラスタ内に配置可能でない場合(S125「NO」)、未選択の第一条件クラスタが残っていれば(S126「YES」)、ステップS122b−4に戻る。ステップS122b−4において、移行クラスタ決定部121は、未選択の各第一条件クラスタからクラスタを一つ選択する。
未選択の第一条件クラスタが残っていなければ(S126「NO」)、クラスタ間プロセス移行処理(S120)は終了する。
計算機リソース制御システム100に以下の特徴を加えることにより、より短時間でのプロセス群の再配置を実現可能とする。
・クラスタ負荷収集部112Bは、クラスタ内の各計算機の空きCPU時間を収集するとともに、空きリソースの総量をシステム構成管理部122に通知する。
・システム構成管理部122は、各クラスタ上にて動作するクラスタ負荷収集部122Bより各クラスタの空きCPU時間を収集する。
・移行クラスタ決定部121は、システム構成管理部122が持つ各クラスタの空きCPU時間が必要量以上であるクラスタをプロセス群の再配置候補とする。
計算機リソース制御システム100は、複数の所定時間それぞれの時間内におけるCPU空き時間をクラスタ毎に管理するクラスタ空き時間管理部(システム構成管理部122)を所定の計算機に備える。
実行可能クラスタ判定部(移行クラスタ決定部121)は、前記クラスタ空き時間管理部により管理される各クラスタのCPU空き時間に基づいて、特定処理(時間超過パイプライン)に要するCPU使用時間以上のCPU空き時間を前記特定処理の処理周期内に有するクラスタから先に実行可能クラスタであるか判定する。
時間超過パイプラインの制限時間における中継計算機のCPU空き時間が中継計算機により実行される時間超過プロセスに要するCPU時間以上であるクラスタから先に、時間超過パイプラインを配置可能か調査する形態について説明する。
以下、実施の形態2と異なる事項について主に説明する。説明を省略する事項は実施の形態2と同様である。
実施の形態3におけるクラスタ負荷収集部112Bにより管理される演算計算機負荷テーブル193Aおよび中継計算機負荷テーブル193Bについて、図25に基づいて以下に説明する。
演算計算機負荷テーブル193Aおよび中継計算機負荷テーブル193Bは、クラスタ負荷収集部112Bが動作する計算機のメモリ上に配置される。
演算計算機負荷テーブル193Aおよび中継計算機負荷テーブル193Bの構成および設定内容は、対象計算機が演算計算機または中継計算機であることを除いて、実施の形態2の計算機負荷テーブル193と同じである。
実施の形態3におけるシステム構成管理部122により管理されるクラスタ上演算計算機負荷テーブル194Aおよびクラスタ上中継計算機負荷テーブル194Bについて、図26に基づいて以下に説明する。
クラスタ上演算計算機負荷テーブル194Aおよびクラスタ上中継計算機負荷テーブル194Bは、システム構成管理部122が動作する計算機のメモリ上に配置される。
クラスタ上演算計算機負荷テーブル194Aおよびクラスタ上中継計算機負荷テーブル194Bの構成および設定内容は、対象計算機が演算計算機または中継計算機であることを除いて、実施の形態2のクラスタ負荷テーブル194と同じである。
実施の形態3における計算機リソース制御システム100の計算機負荷収集処理(空きCPU時間)について、図28に基づいて以下に説明する。
さらに、各クラスタのクラスタ負荷収集部112Bは、実施の形態2と同様に、自クラスタの各中継計算機の計算機負荷監視部101から通知された中継計算機の空きCPU時間および空きCPU時間の周期に基づいて、各周期における各中継計算機の空きCPU時間を算出する。クラスタ負荷収集部112Bは、算出した各空きCPU時間を中継計算機負荷テーブル193B(図25参照)に保持する。
さらに、各クラスタのクラスタ負荷収集部112Bは、実施の形態2と同様に、中継計算機負荷テーブル193Bに保持する各中継計算機の周期毎の空きCPU時間に基づいて、中継計算機について自クラスタの周期毎の空きCPU時間を算出する。
さらに、システムのシステム構成管理部122は、各クラスタのクラスタ負荷収集部112Bから中継計算機について通知された各クラスタの周期毎の空きCPU時間をクラスタ上中継計算機負荷テーブル194B(図26参照)を用いて管理する。
実施の形態3における計算機リソース制御システム100の計算機リソース制御方法について、図29に基づいて以下に説明する。
但し、クラスタ間プロセス移行処理(S120)が一部異なる。
実施の形態3におけるクラスタ間プロセス移行処理(S120)について、図30に基づいて以下に説明する。
時間超過中継プロセスとは、時間超過パイプラインを構成する各プロセスのうち先頭プロセスおよび最終プロセスのことである。
以下、時間超過中継プロセス以外の時間超過プロセスを「時間超過演算プロセス」という。
ステップS121cの後、ステップS122c−1に進む。
第一条件クラスタの空きCPU時間の周期は、時間超過パイプラインの処理周期より短い周期でも、長い周期(同じ周期を含む)でも構わない。
演算計算機と中継計算機とのそれぞれについて各クラスタの周期毎の空きCPU時間は、システム構成管理部122のクラスタ上演算計算機負荷テーブル194Aまたはクラスタ上中継計算機負荷テーブル194Bに保持される。
ステップS122c−1の後、ステップS122c−2に進む。
第一条件クラスタが無い場合(NO)、クラスタ間プロセス移行処理(S120)は終了する。
特定の中継計算機とは、各時間超過中継プロセスに要するCPU時間の総和より大きい空きCPU時間を持つ中継計算機のことである。
特定の演算計算機とは、各時間超過演算プロセスに要するCPU時間の総和より大きい空きCPU時間を持つ演算計算機のことである。
ステップS122c−3の後、ステップS122c−4に進む。
例えば、移行クラスタ決定部121は、未選択の各第二条件クラスタのうち演算計算機の空きCPUが最も大きいクラスタを選択する。
ステップS122c−4の後、ステップS123に進む。
時間超過パイプラインをクラスタ内に配置可能な場合(S125「YES」)、クラスタ間プロセス起動・停止処理(S130)が実行される。
時間超過パイプラインをクラスタ内に配置可能でない場合(S125「NO」)、未選択の第一条件クラスタが残っていれば(S126「YES」)、ステップS122c−4に戻る。ステップS122c−4において、移行クラスタ決定部121は、未選択の各第一条件クラスタからクラスタを一つ選択する。
未選択の第一条件クラスタが残っていなければ(S126「NO」)、クラスタ間プロセス移行処理(S120)は終了する。
計算機リソース制御システム100に以下の特徴を加えることにより、プロセス群の再配置の所要時間をより短縮可能とする。
・クラスタ負荷収集部112Bは、クラスタ内の各計算機の空きCPU時間を収集するとともに、クラスタ間でデータを中継する計算機の空きCPU時間の総量、前記計算機以外の計算機の空きCPU時間の総量を求め、それぞれをシステム構成管理部122に通知する。
・システム構成管理部122は、各クラスタ上で動作するクラスタ負荷収集部112Bより、各クラスタにおける、クラスタ間でデータを中継する計算機の空きCPU時間の総量、前記計算機以外の計算機の空きCPU時間の総量を収集し、保持する。
・移行クラスタ決定部121は、システム構成管理部122が持つ、クラスタ間でデータを中継する計算機の空きCPU時間が、プロセス群再配置に必要な空きCPU時間以上であるクラスタをプロセス群の再配置候補とする。
各クラスタは、複数の単位処理から成る特定処理の所定の単位処理(先頭プロセス、最終プロセス)を実行する特定計算機(中継計算機)と特定計算機以外の通常計算機(演算計算機)とを有する。
クラスタ空き時間管理部(システム構成管理部122)は、各クラスタのCPU空き時間を前記特定計算機のCPU空き時間と前記通常計算機のCPU空き時間とに分けて管理する。
実行可能クラスタ判定部(移行クラスタ決定部121)は、前記特定処理(時間超過パイプライン)の処理周期における特定計算機のCPU空き時間が、前記所定の単位処理に要するCPU使用時間以上であるクラスタから先に実行可能クラスタであるか判定する。
時間超過パイプラインをいずれのクラスタにも配置できない場合、時間超過パイプライン以外のパイプライン処理を他のクラスタに配置して以後の時間超過を防ぐ形態について説明する。
以下、実施の形態1〜3と異なる事項について主に説明する。説明を省略する事項は実施の形態1〜3と同様である。
実施の形態4における計算機リソース制御システム100のプロセス再配置処理(S100)について、図31に基づいて以下に説明する。
クラスタ間プロセス処理(S120)により時間超過パイプラインを他のクラスタに配置できなかった場合(NO)、時間超過パイプライン以外のパイプライン処理を他のクラスタに配置する他プロセス移行処理(S200)に進む。他プロセス移行処理(S200)によりプロセス再配置処理(S100)は終了する。
実施の形態4における他プロセス移行処理(S200)について、図32に基づいて以下に説明する。
以下、他のクラスタに配置するパイプライン処理を「移行パイプライン」という。
ステップS201の後、時間超過が解消する移行パイプラインの有無を調査する移行パイプライン調査処理(S300)に進む。
移行パイプライン調査処理(S300)後、ステップS202に進む。
移行パイプライン群が無い場合(NO)、他プロセス移行処理(S200)は終了する。
ステップS203の後、ステップS204に進む。
ステップS204の後、ステップS205に進む。
ステップS205の後、ステップS206に進む。
移行パイプラインを他のクラスタに配置可能でない場合(NO)、他プロセス移行処理(S200)は終了する。
未選択の移行パイプラインが残っていない場合(NO)、つまり、移行パイプライン群をシステム内に配置可能な場合、ステップS208に進む。
ステップS208により他プロセス移行処理(S200)は終了する。
実施の形態4における移行パイプライン調査処理(S300)について、図33に基づいて以下に説明する。
各プロセスの定常時処理時間は、プロセス構成定義部112Aにより管理される(図5参照)。
以下、ステップS301において特定された一つ以上のプロセスを「原因プロセス群」という。
処理超過時間は、実際に要した処理時間の値から定常時処理時間の値を引いて得られる値である。
以下、ステップS302で選択されたプロセスを「原因プロセス」という。
以下、ステップS303で特定された一つ以上のプロセスを「優先プロセス群」という。
優先プロセス群が無い場合(NO)、ステップS311に進む。
式(5)において、時間超過パイプラインの処理周期を「Cx」、優先プロセスの処理周期を「Cy」、優先プロセスの一回あたりのCPU時間を「Py」とする。
ステップS306の後、ステップS307に進む。
計算機プロセスqjの制限時間を「D(qj)」、計算機プロセスqjのCPU時間を「CPU(qj)」、計算機プロセスqjの周期をC(qj)とする。制限時間D(qj)はプロセスqjが属するパイプライン処理の制限時間に等しく、周期C(qj)はプロセスqjが属するパイプライン処理の周期に等しい。
時間超過パイプライン処理Pを構成するN個の時間超過プロセスを「Pi(1≦i≦N)」、時間超過プロセスPiの処理時間をExec(Pi)とする。
時間超過パイプラインの処理周期をC(P)、時間超過パイプラインの制限時間をD(P)、原因プロセスを「Pb」とする。
時間超過パイプラインの時間超過を解消できない場合(NO)、ステップS310に進む。
優先プロセス群に未選択のプロセスが残っていない場合(NO)、ステップS311に進む。
原因プロセス群に未選択のプロセスが残っていない場合(NO)、ステップS312に進む。
ステップS312により、移行パイプライン調査処理(S300)は終了する。
計算機リソース制御システム100に以下の特徴を加えることにより、制限時間の超過を発生させた一連のプロセス群以外の一連のプロセス群を他クラスタに配置する。
・移行クラスタ決定部121は、制限時間を超過したプロセス群の他クラスタへの配置が不可能である場合、制限時間を超過したプロセス群が動作するクラスタにて動作する移行プロセス決定部111Bに対し、他のプロセス群を選択するよう指示する。
・移行プロセス決定部111Bは、制限時間を超過したプロセス群と同一計算機で動作しているプロセスおよび、そのプロセスと連携して動作するプロセスを他のクラスタに移行させた場合に、制限時間を超過したプロセス群の制限時間の超過が解消されるような、プロセス群を調査、抽出する。
・移行クラスタ決定部121は、移行プロセス決定部111Bが抽出したプロセス群の、他クラスタへの再配置を試行する。
計算機リソース制御システム100は、非実行特定処理判定部(移行プロセス決定部111B)を所定の計算機に備える。
前記非実行特定処理判定部は、実行可能クラスタ判定部(移行クラスタ決定部121)により実行可能クラスタが無いと判定された場合、実行クラスタにより実行される複数の特定処理(パイプライン処理)のうち制限時間内に完了しなかった時間超過特定処理(時間超過パイプライン)以外の特定処理であって実行クラスタにより実行されなければ前記時間超過特定処理が制限時間内に完了する非実行特定処理(移行パイプライン)が有るかCPUを用いて判定する。
実行可能クラスタ判定部(移行クラスタ決定部121)は、前記非実行特定処理判定部により非実行特定処理が有ると判定された場合、非実行特定処理を制限時間内に完了する非実行特定処理クラスタが有るか判定する。
クラスタ間計算機群変更部(移行クラスタ決定部121)は、前記実行可能クラスタ判定部により非実行特定処理クラスタが有ると判定された場合、非実行特定処理を実行させるクラスタを実行クラスタから非実行特定処理クラスタに変更する。
時間超過パイプラインの一部のプロセスを他のクラスタに配置する形態について説明する。
以下、実施の形態1〜4と異なる事項について主に説明する。説明を省略する事項は実施の形態1〜4と同様である。
実施の形態5における計算機リソース制御システム100のプロセス再配置処理(S100)について、図34に基づいて以下に説明する。
実施の形態5におけるパイプライン分割移行処理(S400)について、図35に基づいて以下に説明する。
ステップS401の後、ステップS402に進む。
ステップS402の後、ステップS403に進む。
ステップS403の後、ステップS404に進む。
移行プロセス群を他のクラスタに配置可能でない場合(NO)、パイプライン分割移行処理(S400)は終了する。
ステップS405によりパイプライン分割移行処理(S400)は終了する。
実施の形態5におけるパイプライン分割処理(S410)について、図36に基づいて以下に説明する。
以下、ステップS411で選択されたプロセスを「選択プロセス」という。
ステップS411の後、ステップS412に進む。
以下、定常時処理時間から超過時処理時間を引いた時間を処理時間差とする。
式(7)において、時間超過パイプライン内での選択プロセスの処理の順番を「N」、時間超過パイプラインのi番目のプロセスPiの定常時処理時間を「S(Pi)」、プロセスPiの超過時処理時間を「Exec(Pi)」とする。
処理時間差が正の値である場合、つまり、超過時処理時間が定常時処理時間を超えていない場合(NO)、ステップS415に進む。
以下、原因プロセス名により識別されるプロセスを「原因プロセス」という。
ステップS414の後、ステップS416に進む。
ステップS415の後、ステップS416に進む。
時間超過パイプラインに未選択のプロセスが残っていない場合(NO)、ステップS417に進む。
例えば、移行プロセス決定部111Bは、各原因プロセスのうち処理順が最も早いプロセス(先頭原因プロセス)から時間超過パイプラインの最終プロセスまでのプロセス群を移行プロセス群とする。
また例えば、移行プロセス決定部111Bは、時間超過パイプラインの先頭プロセスから先頭原因プロセスまでのプロセス群と、先頭原因プロセスから時間超過パイプラインの最終プロセスまでのプロセス群とのうち超過時処理時間が短い方のプロセス群を移行プロセス群とする。
ステップS417により、パイプライン分割処理(S410)は終了する。
パイプライン分割処理(S410)で決定される移行プロセス群の具体例について、図37に基づいて以下に説明する。
2番目のプロセス7−2は長い処理時間を要した。プロセス7−2では超過時処理時間の方が長く、プロセス7−2は原因プロセスとして記憶される。
3番目のプロセス7−3は短時間で終了した。プロセス7−3では定常時処理時間の方が長く、プロセス7−3は原因プロセスとして記憶されない。また、プロセス7−3の終了時点では処理時間の超過が起きていないため、プロセス7−2は原因プロセスから削除される。
4番目のプロセス7−4は長い処理時間を要した。プロセス7−4では超過時処理時間の方が長く、プロセス7−4は原因プロセスとして記憶される。
5番目のプロセス7−5は時間超過パイプラインの最終プロセスであるため、プロセス7−5では超過時処理時間の方が長く、プロセス7−5は原因プロセスとして記憶される。
また例えば、プロセス7−1(先頭プロセス)〜プロセス7−4(先頭原因プロセス)とプロセス7−4(先頭原因プロセス)〜プロセス7−5(最終プロセス)とのうち、超過時処理時間の短い方が移行プロセス群となる。
また、実施の形態4のように、時間超過パイプラインを他のクラスタに配置できない場合に他のパイプライン処理(または、他のパイプライン処理の一部のプロセス)を移行プロセス群として他のクラスタに配置してもよい。
計算機リソース制御システム100に以下の特徴を加えることにより、制限時間の超過を発生させた一連のプロセス群のうちの一部を他クラスタに配置することを可能とした。
・移行プロセス決定部111Bは、制限時間を超過した一連のプロセス群の中で、制限時間の超過が発生したクラスタで動作可能なプロセス群のみ前記のクラスタで動作させ、それ以外のプロセス群を他のクラスタに移行させるよう指示する。
計算機リソース制御システム100は、非実行単位処理判定部(移行プロセス決定部111B)を所定の計算機に備える。
前記非実行単位処理判定部は、実行可能クラスタ判定部(移行クラスタ決定部121)により実行可能クラスタが無いと判定された場合、複数の単位処理(プロセス)から成る特定処理(時間超過パイプライン)の単位処理であって実行クラスタにより実行されなければ特定処理が制限時間内に完了する非実行単位処理(移行プロセス群)が有るかCPUを用いて判定する。
前記実行可能クラスタ判定部は、非実行単位処理判定部により非実行単位処理が有ると判定された場合、非実行単位処理を制限時間内に完了する非実行単位処理クラスタが有るか判定する。
クラスタ間計算機群変更部(移行クラスタ決定部121)は、実行可能クラスタ判定部により非実行単位処理クラスタが有ると判定された場合、非実行単位処理を実行させるクラスタを実行クラスタから非実行単位処理クラスタに変更する。
Claims (7)
- 複数の計算機で構成されるクラスタを複数有し、一つのクラスタ内の一部の計算機群により特定処理を実行する計算機システムであって、
前記特定処理が制限時間内に完了しなかった場合、前記特定処理を実行した計算機群を実行計算機群として含む実行クラスタが、前記特定処理を制限時間内に完了する実行可能計算機群を含むかCPU(Central Processing Unit)を用いて判定する実行クラスタ判定部と、
前記実行クラスタ判定部により前記実行クラスタが前記実行可能計算機群を含むと判定された場合、前記特定処理を実行させる計算機群を前記実行クラスタの前記実行計算機群から前記実行クラスタの前記実行可能計算機群に変更するクラスタ内計算機群変更部と、
前記実行クラスタ判定部により前記実行クラスタが前記実行可能計算機群を含まないと判定された場合、前記実行可能計算機群を含む実行可能クラスタが有るかCPUを用いて判定する実行可能クラスタ判定部と、
前記実行可能クラスタ判定部により実行可能クラスタが有ると判定された場合、前記特定処理を実行させる計算機群を前記実行クラスタの前記実行計算機群から前記実行可能クラスタの前記実行可能計算機群に変更するクラスタ間計算機群変更部と
をそれぞれ所定の計算機に備えたことを特徴とする計算機システム。 - 前記計算機システムは、さらに、
複数の所定時間それぞれの時間内におけるCPU空き時間をクラスタ毎に管理するクラスタ空き時間管理部を所定の計算機に備え、
前記実行可能クラスタ判定部は、前記クラスタ空き時間管理部により管理される各クラスタのCPU空き時間に基づいて、前記特定処理に要するCPU使用時間以上のCPU空き時間を前記特定処理の処理周期内に有するクラスタから先に前記実行可能クラスタであるか判定する
ことを特徴とする請求項1記載の計算機システム。 - 各クラスタは、複数の単位処理から成る特定処理の所定の単位処理を実行する特定計算機と前記特定計算機以外の通常計算機とを有し、
前記クラスタ空き時間管理部は、各クラスタのCPU空き時間を特定計算機のCPU空き時間と通常計算機のCPU空き時間とに分けて管理し、
前記実行可能クラスタ判定部は、前記特定処理の処理周期における特定計算機のCPU空き時間が、前記所定の単位処理に要するCPU使用時間以上であるクラスタから先に前記実行可能クラスタであるか判定する
ことを特徴とする請求項2記載の計算機システム。 - 前記実行クラスタは、複数の特定処理を実行し、
前記計算機システムは、さらに、
前記実行可能クラスタ判定部により実行可能クラスタが無いと判定された場合、前記実行クラスタにより実行される複数の特定処理のうち制限時間内に完了しなかった時間超過特定処理以外の特定処理であって前記実行クラスタにより実行されなければ前記時間超過特定処理が制限時間内に完了する非実行特定処理が有るかCPUを用いて判定する非実行特定処理判定部を所定の計算機に備え、
前記実行可能クラスタ判定部は、前記非実行特定処理判定部により前記非実行特定処理が有ると判定された場合、前記非実行特定処理を制限時間内に完了する非実行特定処理クラスタが有るか判定し、
前記クラスタ間計算機群変更部は、前記実行可能クラスタ判定部により非実行特定処理クラスタが有ると判定された場合、前記非実行特定処理を実行させるクラスタを前記実行クラスタから前記非実行特定処理クラスタに変更する
ことを特徴とする請求項1〜請求項3いずれかに記載の計算機システム。 - 前記計算機システムは、さらに、
前記実行可能クラスタ判定部により実行可能クラスタが無いと判定された場合、複数の単位処理から成る前記特定処理の単位処理であって前記実行クラスタにより実行されなければ前記特定処理が制限時間内に完了する非実行単位処理が有るかCPUを用いて判定する非実行単位処理判定部を所定の計算機に備え、
前記実行可能クラスタ判定部は、前記非実行単位処理判定部により前記非実行単位処理が有ると判定された場合、前記非実行単位処理を制限時間内に完了する非実行単位処理クラスタが有るか判定し、
前記クラスタ間計算機群変更部は、前記実行可能クラスタ判定部により非実行単位処理クラスタが有ると判定された場合、前記非実行単位処理を実行させるクラスタを前記実行クラスタから前記非実行単位処理クラスタに変更する
ことを特徴とする請求項1〜請求項4いずれかに記載の計算機システム。 - 複数の計算機で構成されるクラスタを複数有し、一つのクラスタ内の一部の計算機群により特定処理を実行する計算機システムであって、実行クラスタ判定部とクラスタ内計算機群変更部と実行可能クラスタ判定部とクラスタ間計算機群変更部とをそれぞれ所定の計算機に備える計算機システムにおいて、
前記実行クラスタ判定部が、前記特定処理が制限時間内に完了しなかった場合、前記特定処理を実行した計算機群を実行計算機群として含む実行クラスタが、前記特定処理を制限時間内に完了する実行可能計算機群を含むかCPU(Central Processing Unit)を用いて判定し、
前記クラスタ内計算機群変更部が、前記実行クラスタ判定部により前記実行クラスタが前記実行可能計算機群を含むと判定された場合、前記特定処理を実行させる計算機群を前記実行クラスタの前記実行計算機群から前記実行クラスタの前記実行可能計算機群に変更し、
前記実行可能クラスタ判定部が、前記実行クラスタ判定部により前記実行クラスタが前記実行可能計算機群を含まないと判定された場合、前記実行可能計算機群を含む実行可能クラスタが有るかCPUを用いて判定し、
前記クラスタ間計算機群変更部が、前記実行可能クラスタ判定部により実行可能クラスタが有ると判定された場合、前記特定処理を実行させる計算機群を前記実行クラスタの前記実行計算機群から前記実行可能クラスタの前記実行可能計算機群に変更する
ことを特徴とする計算機リソース制御方法。 - 請求項6記載の計算機リソース制御方法をコンピュータに実行させる計算機リソース制御プログラム。
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