JP2010282452A - 商品盗難防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】防犯タグを設けた商品盗難防止装置を提供する。
【解決手段】防犯タグ(52)を内装した盗難防止具(8)と解錠キー(9)とから構成されている。盗難防止具(8)は、商品包装体のシート状部(2)を着脱自在に挟持するケーシング(10)と開閉部材(11)を開閉ヒンジ(12)により開閉自在に連結し、該ケーシング(10)に施錠スライダー(13)を設けている。開閉部材(11)のロック用支柱(31)をシート状部(2)の被着孔(6)に挿通してケーシング(10)の内部に挿入し、施錠スライダー(13)を移動させると、ロック用支柱(31)をロックするロック機構(32)と、施錠スライダー(13)を施錠する施錠機構(28)が設けられている。解錠キー(9)をケーシング(10)に挿入すると施錠機構(28)が解錠され、施錠スライダー(13)を後退させるとロック機構(32)がアンロックされる。
【選択図】図1

Description

本発明は、店内に展示された商品が万引き等の不正者により窃盗され、店外に持ち出されることを未然に防止するための商品盗難防止装置に関する。
従来、種々の小売店等においては、展示商品の盗難を防止するため、各商品に防犯タグを貼着している。そこで、防犯タグを貼着したまま商品を店外に持ち出そうとすると、出入口ゲートに設置された検知装置が警報を発し、盗難を防止する。
しかしながら、通常、防犯タグは、粘着剤により商品に貼着されており剥離可能であるから、店外に持ち出す前に商品から剥離して廃棄されてしまうと、盗難防止の効果がない。
このため、商品に防犯タグを取付けるための防犯タグ取付装置として、例えば防犯タグを収納した取付体を商品の表面に添設した状態で、商品の裏面から頭付きのピンを商品に刺突して貫通させ、該ピンの先端を取付体に抜止め状に挿入ロックする構成としたものが提案されている。
前記取付体は、ピンを受入れるキャビティの周囲に締着手段を配置し、キャビティに挿入されたピンの先端部を締着手段により掴むように構成されており、取付体の底部に磁石を臨ませると、前記締着手段が拡がることにより、キャビティからピンを抜取ることができるように構成されている。
このような防犯タグ取付装置は、正当な顧客が商品を購入するときは、レジカウンター等において、店員が磁石を備えたアンロック装置を取付体の底部に臨ませることによりピンを取付体から抜取り、防犯タグ取付装置を取り外した後、商品を顧客に引き渡される。
特許第4252713号公報 特開平2004−41642号公報 特開平7−93672号公報
しかしながら、上述の先行技術の場合、万引き等の不正者が磁石を持参して来店すると、磁石を取付体の底部に臨ませるだけで、簡単にピンが抜取られ、防犯タグ取付装置を商品から除去することが可能であるから、盗難防止の実効性が極めて低い。
また、レジカウンター等において、店員が防犯タグ取付装置を商品から取り外したとき、収納体とピンが分離した状態で散在するため、随時、整理した上で、収納体とピンのそれぞれを管理しなければならない不便がある。
本発明は、上記課題を解決した商品盗難防止装置を提供するものであり、その第1の手段として構成したところは、商品包装体のシート状部に形成された被着孔に取付けられる盗難防止具と解錠キーとから成る盗難防止装置であり、前記盗難防止具は、前記被着孔に臨んでシート状部の表裏面を着脱自在に挟持するケーシングと開閉部材を開閉ヒンジにより開閉自在に連結すると共に、前記ケーシングに施錠スライダーを設け、前記ケーシングと前記開閉部材の少なくとも一方に防犯タグを内装状態で取付けており、前記開閉部材は、前記被着孔を挿通して前記ケーシングの内部に挿脱自在に挿入されるロック用支柱を備え、前記施錠スライダーは、アンロック位置(P1)とロック位置(P2)の間で進入方向(F)と後退方向(R)にスライド移動自在となるように前記ケーシングに挿入され、前記開閉部材のロック用支柱と前記施錠スライダーの相互に、該ロック用支柱をケーシングの内部に挿入した状態で、施錠スライダーを進入方向(F)にスライド移動することによりロック位置(P2)に移動したとき、ロック用支柱をケーシングから抜止め状態にロックし、施錠スライダーを後退方向(R)にスライド移動することによりアンロック位置(P1)に移動したとき、ロック用支柱をケーシングから抜出し可能にアンロックするロック機構を構成し、前記ケーシングと前記施錠スライダーの相互に、施錠スライダーを前記進入方向(F)にスライド移動することによりロック機構をロックしたとき、該施錠スライダーを後退方向(R)に移動不能となるように施錠する施錠機構を構成し、前記解錠キーは、前記ケーシングに挿入することにより前記施錠機構の施錠を解錠する鍵部を備えて成る点にある。
また、本発明が第2の手段として構成したところは、商品包装体のシート状部に形成された被着孔に取付けられる盗難防止具と解錠キーとから成る盗難防止装置であり、前記盗難防止具は、前記被着孔の軸線方向(X)からシート状部の表裏面を着脱自在に挟持するケーシングと開閉部材を開閉ヒンジにより開閉自在に連結すると共に、前記ケーシングに施錠スライダーを設け、前記ケーシングと前記開閉部材の少なくとも一方に防犯タグを内装状態で取付けており、前記開閉部材は、前記被着孔を挿通して前記ケーシングの内部に挿脱自在に挿入されるロック用支柱を備え、前記ケーシングは、前記被着孔に臨む所定位置(P)に受入開口部を設けると共に、前記軸線方向(X)と交差する交差軸方向(Y)に延びる案内通路を形成し、前記施錠スライダーは、前記案内通路に進入方向(F)と後退方向(R)にスライド移動自在に挿入され、前記開閉部材のロック用支柱と前記施錠スライダーの相互にロック機構を構成しており、該ロック機構は、施錠スライダーに設けられた開放部と、該開放部の内側で前記進入方向(F)に向けて突設されたロック用ニードルと、該ロック用ニードルの先端を超えて前記開放部を進入方向(F)に延長することにより形成された窓孔と、前記ロック用支柱に設けた前記交差軸方向(Y)のロック孔とから構成され、前記施錠スライダーを後退方向(R)にスライド移動することによりアンロック位置(P1)に移動したとき、前記窓孔が前記所定位置(P)に臨むことによりロック用支柱を挿脱自在にアンロックし、前記施錠スライダーを進入方向(F)にスライド移動することによりロック位置(P2)に移動したとき、前記ロック用ニードルが前記所定位置(P)に臨んでロック孔に係止することによりロック用支柱を挿脱不能にロックするように構成され、前記ケーシングと前記施錠スライダーの相互に、施錠スライダーを前記ロック位置(P2)に移動したとき、該施錠スライダーを移動不能に係止する施錠機構を構成し、前記解錠キーは、前記ケーシングに挿入することにより前記施錠機構の施錠を解錠する鍵部を備えて成る点にある。
本発明の好ましい実施形態において、前記施錠機構は、ケーシングから施錠スライダーに向けて突設された施錠突起と、施錠スライダーの施錠面から前記施錠突起に係止する係止位置に向けて弾発付勢状態で進退自在に進出する施錠舌片とから構成され、該施錠舌片に磁着手段を設けており、施錠スライダーを進入方向(F)に向けて前記ロック位置(P2)に移動したとき、前記施錠舌片が前記施錠突起に係止し、該施錠スライダーの前記施錠面とは反対側の解錠面から磁石を臨ませたとき、前記施錠舌片が弾発付勢力に抗して後退することにより前記施錠突起から離脱するように構成されており、前記ケーシングの一端の挿入開口から前記解錠面に沿って進入方向(F)に延びるキー挿入路を形成すると共に、前記キー挿入路に挿入される解錠キーの挿入部に磁石手段を設けており、前記キー挿入路に前記解錠キーの挿入部を挿入した状態で、該解錠キーを後退方向(R)に移動させたとき、施錠舌片の磁着を介して施錠スライダーが解錠キーと同行してスライド移動するように構成されている。
更に、好ましい実施形態においては、前記施錠スライダーをロック位置(P2)からアンロック位置(P1)に移動した状態で、ケーシングから前記施錠舌片に向けて突出するストッパー突起が設けられており、前記ストッパー突起は、解錠キーの磁石手段に磁着された後退姿勢の施錠舌片に係止することにより、該係止位置から施錠スライダーが後退方向(R)にスライド移動することを阻止するように構成されている。
本発明の商品盗難防止装置は、保形シートの正面側に商品を包装し、前記保形シートのヘッダー部に設けた被着孔に陳列ロッドを挿通することにより吊下陳列されるように構成された商品包装体に取付けることができる。この場合、前記盗難防止具を構成するケーシングと開閉部材の少なくとも一方に吊下手段が設けられ、該吊下手段を前記陳列ロッドに吊下するように構成されており、前記吊下手段は、ケーシングと開閉部材により挟持されたヘッダー部の上方位置(Q1)よりも正面側に間隔(S)をあけて離間した位置(Q2)に配置される。
この際、ヘッダー部の正面側にケーシングを配置し、該ヘッダー部の背面側に開閉部材を配置するように構成され、前記ヘッダー部の背面に対して離反方向に回動自在なヒンジを介して防犯タグ収納体を前記開閉部材に連結し、該防犯タグ収納体に防犯タグを収納するのが好ましい。
本発明によれば、盗難防止具8のケーシング10と開閉部材11の少なくとも一方に防犯タグ51を内装状態で取付けているので、該盗難防止具8を商品包装体1に装着することにより、万引き等の不正者による窃盗を防止することができる。
この際、開閉部材11のロック用支柱31を商品包装体1のシート状部5に設けた被着孔6に挿通させ、ケーシング10と開閉部材11によりシート状部5を挟持させた状態で、施錠スライダー13を進入方向Fに向けてロック位置P2に移動するだけで、ロック機構32によりロック用支柱31を抜止め状態にロックすると共に、施錠機構28により施錠スライダー13を後退方向Rに移動不能とするように施錠する構成であるから、盗難防止具8をシート状部5から不正に取り外すことが至難とされ、盗難防止効果に実効性がある。
その反面、店員等の正当な権限を有する者が盗難防止具8をシート状部5から取り外すときは、解錠キー9をケーシング10に挿入するだけで施錠機構28の施錠を解錠することができるので、施錠スライダー13をロック位置P2から後退方向Rに向けてアンロック位置P1に移動することにより、顧客を待たせることなく迅速に、盗難防止具8をシート状部5から取り外すことができる。しかも、取り外された盗難防止具8は、ケーシング10と開閉部材11が開閉ヒンジ12により連結されており、相互に分離して散在することはないので、レジカウンター等における盗難防止具8の整理と保管の作業を容易とする。
そして、請求項3に記載の本発明のように、解錠キー9の挿入部61をキー挿入路20に挿入することにより施錠機構28を解錠した後、該解錠キー9を後退方向Rに移動させたとき施錠スライダー13が挿入部61に同行して移動するように構成すれば、解錠キー9の挿入と引き抜きというワンタッチ動作で施錠機構28の解錠とロック機構32の解除を行うことが可能であり、盗難防止具8の取り外しのための時間が短縮され、迅速性を向上する。
この際、請求項4に記載の本発明によれば、施錠舌片41により構成された施錠機構28を解錠した状態で、施錠スライダー13をアンロック位置P1まで移動したとき、前記施錠舌片41がストッパー突起26に係止することにより、施錠スライダー13がケーシング10から抜き取られてしまうことを阻止するので、レジカウンター等においてケーシング10と施錠スライダー13が相互に分離して散在することはなく、盗難防止具8の整理と保管の作業を容易とする。
また、請求項5に記載の本発明によれば、盗難防止具8を取付けることにより、陳列ロッド7に吊下した商品包装体1が鉛直姿勢に近い姿勢で吊下陳列され、陳列展示状態の体裁が良いという一石二鳥的効果がある。
更に、請求項4に記載の本発明によれば、開閉部材11に取付けられる防犯タグ収納体52に関して、小さい防犯タグ51aを収納した防犯タグ収納体52aと、大きい防犯タグ51bを収納した防犯タグ収納体52bが互換性を有するので、ユーザのニーズに応じて何れかの収納体を取付けた盗難防止具8を提供できるという利点がある。しかも、防犯タグ収納体52は、商品包装体1のヘッダー部5の背面に対して離反方向に回動自在とされているので、大きい防犯タグ51bを収納した防犯タグ収納体52bがヘッダー部5の背面に表示された商品情報を隠蔽するような場合でも、該収納体52bを捲り上げることにより、商品情報を読み取り可能とする効果がある。
本発明の1実施形態を商品のシート状部に取付ける前の状態を示す斜視図である。 本発明の1実施形態を商品のシート状部に取付けた状態を示す斜視図である。 ケーシングと施錠スライダーを分離した状態で正面側から示す斜視図である。 ケーシングと施錠スライダーを分離した状態で正面側から示しており、破断した部分を断面で示す斜視図である。 ケーシングと施錠スライダーを分離した状態で背面側から示す斜視図である。 ケーシングと施錠スライダーを分離した状態で背面側から示しており、破断した部分を断面で示す斜視図である。 開閉部材に連結される防犯タグ収納体の第1実施例を示しており、(A)は開閉部材と防犯タグ収納体を分離した状態を示す斜視図、(B)は防犯タグ収納体を開閉部材に連結した状態を示す斜視図である。 開閉部材に連結される防犯タグ収納体の第2実施例を示しており、(A)は開閉部材と防犯タグ収納体を分離した状態を示す斜視図、(B)は防犯タグ収納体を開閉部材に連結した状態を示す斜視図である。 ケーシングと開閉部材を開いた状態を示しており、(A)は縦断側面図、(B)はA−A線断面矢視図である。 ケーシングと開閉部材を閉じることにより商品のシート状部を挟持し、ロック機構をロックさせると共に施錠機構を施錠させた状態を示しており、(A)は縦断側面図、(B)はB−B線断面矢視図である。 解錠キーによりロックと施錠を解除するときの作用を示しており、(A)は解錠キーをキー挿入路に挿入した状態を示す横断面図、(B)は解錠キーをキー挿入路に沿って後退させた状態を示す横断面図である。 商品包装体を陳列ロッドに吊下陳列する場合の吊下状態を示しており、(A)は本発明の盗難防止具を商品包装体に取付けた状態で吊下陳列した場合を示す側面図、(B)は本発明の盗難防止具を取付けていない状態の商品包装体を吊下陳列した場合を示す側面図である。
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
図1及び図2に示すように、商品包装体1は、台紙等の保形シート2の正面側に収納室3を設けたブリスターパックが例示されており、前記収納室3に商品4を収納し、前記保形シート2のヘッダー部5に設けた被着孔6に陳列ロッド7(図12参照)を挿通することにより吊下陳列されるように構成されている。尚、図示省略しているが、通常、前記保形シート2の背面側には、商品の機能や使用方法等の商品情報が印刷等により表示されている。
盗難防止装置は、盗難防止具8と解錠キー9とから成り、盗難防止具8は商品包装体1の被着孔6に取付けられ、解除キー9はレジカウンター等の店舗内で店員等の責任者の管理下に置かれる。
盗難防止具8は、前記被着孔6の軸線方向Xからヘッダー部5の表裏面を着脱自在に挟持するケーシング10と開閉部材11を開閉ヒンジ12により開閉自在に連結している。図例の場合、開閉ヒンジ11をヘッダー部5の上縁に臨ませ、ヘッダー部5の表面にケーシング10を配置し、ヘッダー部5の裏面に開閉部材11を配置するように構成されている。
前記ケーシング10には施錠スライダー13が挿入され、前記軸線方向Xと交差する交差軸方向Yにスライド移動自在とされ、進入方向Fと後退方向Rの両方向に進退移動自在とされている。
図3から図6に示すように、ケーシング10と開閉部材11は、開閉ヒンジ12を含んで合成樹脂により一体成形されている。また、施錠スライダー13は、ほぼ全体が合成樹脂により一体成形されている。
(ケーシング)
前記ケーシング10は、正面壁14の両側縁から一対の平行な壁部15、15を設けた断面溝形に形成され、前記壁部15、15の先端縁から内向きの断面L形となるレール部16、16を延設している。これにより、前記交差軸方向Yに延びる案内通路17が前記レール部16により形成される。また、前記正面壁14の内側空間により施錠室18が形成されると共に、前記レール部16、16の間隔空間により受入開口部19が形成されており、該受入開口部19は後述するキー挿入路20を構成する。
前記ケーシング10の前記進入方向Fに位置する端部には端壁21が形成され、前記後退方向Rに位置する端部は開放されている。
図示実施形態において、前記ケーシング10の正面壁14には折曲ヒンジ22を介して吊下板23が延設され、該吊下板23は、前記折曲ヒンジ22を介して正面壁14に向けて折曲したとき、該正面壁14の外面に重ね合わせられる板状部23aと、該正面壁14を超えて延びる吊下手段23bを備えている。吊下手段23bは、図例の場合、吊下窓を開設した環状形状のものを示しているが、鉤状のフック形状のものにより構成しても良い。
図6に示すように、吊下板23は、正面壁14に向けて折曲され重ね合わせられたとき外側に位置する外表面に凹部10aを設け、該凹部10aに表示シート10bを貼着可能となるように構成されている。表示シート10bには、商品に関する情報、その他の情報等が印刷表示される。
前記ケーシング10の正面壁14には一対の嵌着孔24a、24bが貫設され、これに対応して、前記吊下板23の板状部23aに一対の嵌着突起25a、25bが突設されており、吊下板23を正面壁14に重ね合わせたとき、嵌着突起25a、25bが嵌着孔24a、24bに抜止め不能に嵌挿されるように構成されている。この際、前記後退方向Rに位置する嵌着突起25bは、図4に示すように、正面壁14の肉厚tを超える高さhを有して延びるストッパー突起26を構成する。尚、前記正面壁14は、重ね合わせられた吊下板23の側縁を保持するリブ27a、27bを備えている。
前記正面壁14の内側から施錠室18に向けて、施錠機構28を構成する施錠突起29が突設されており、該施錠突起29は、前記進入方向Fの側面に係止面29aを形成し、前記後退方向Rの側面にガイド面29bを形成している。
(開閉部材)
前記開閉部材11は、開閉ヒンジ12により前記ケーシング10の受入開口部19を開閉自在とする開閉板部30を備え、該開閉板部30から前記受入開口部19を介して施錠室18に向けて挿入されるロック用支柱31を突設し、該ロック用支柱31は、ロック機構32を構成するロック孔33を前記交差軸方向Yに設けている。
(施錠スライダー)
前記施錠スライダー13は、前記ケーシング10の壁部15、15に内嵌されると共に前記案内通路17、17にスライド自在に挿入されるスライド壁34、34と、前記レール部16、16の先端に臨んで前記スライド壁34、34を連結する板壁35を、合成樹脂により一体成形した断面H形に形成され、前記後退方向Rに位置する端部に端壁36を設けると共に、該端壁36に前記キー挿入路20に連通する挿入用開口37を形成している。前記板壁35は、施錠スライダー13をケーシング10に挿入したとき、施錠室18に対面する施錠面35aを構成する。
前記板壁35の前記進入方向Fに位置する部位には、開放部38が切欠き形成されており、該開放部38の内側にロック機構32を構成するロック用ニードル39を前記進入方向Fに向けて突設すると共に、該ロック用ニードル39の先端を超えて前記開放部38を前記進入方向Fに延長することにより窓孔40を形成している。
前記板壁35に形成された施錠面35aの前記後退方向Rに位置する部位には、施錠機構28を構成する施錠舌片41が設けられている。図示実施形態において、施錠舌片41は、図4に示すように、基部42から折曲され傾斜するアーム部43と、該アーム部43の先端に延設された係止部44を備え、該係止部44に係止孔45を設けており、全体を鋼板で形成することにより、常時はアーム部43を前記施錠室18に向けて弾発付勢する反面、施錠面35aの反対側から磁石を臨ませたときに前記アーム部43を弾力に抗して該磁石に磁着させる磁着手段46を具備している。図例の場合、施錠舌片41は、基部42に形成した嵌合孔47を板壁35のボス48に嵌着することにより固定され、前記アーム部43を前記進入方向Fに向けて延出する。
施錠スライダー13をケーシング10に完全に挿入したとき、端壁36が施錠室18の前記後退方向Rの端部に位置する開口部を閉鎖するように構成され、該開口部に臨んで、正面壁14と端壁36の相互に噛合する凹凸部49、50が形成されている。
(防犯タグ収納体)
上記の構成において、防犯タグ51は、ケーシング10、開閉部材11、施錠スライダー13の何れかに対して、外部から剥離不能となるように貼着しても良いが、図示実施形態の場合、これらとは別体の防犯タグ収納体52が設けられ、前記開閉部材11の開閉ヒンジ12に近傍する部位に設けた固定側ヒンジ53に対して、防犯タグ収納体52の回動側ヒンジ54を連結することにより、該防犯タグ収納体52が開閉板部30に重ね合わせられた位置と、離反する位置との間で回動するように構成されている。
図7は、防犯タグ収納体52の第1実施例を示しており、防犯タグ収納体52aは、回動側ヒンジ54を設けた皿体55と、該回動側ヒンジ54の反対側で折曲ヒンジ56を介して延設された蓋体57を備えており、皿体55又は蓋体57の内面に防犯タグ51を貼着した状態で、前記折曲ヒンジ56を折曲することにより皿体55と蓋体57を相互に対向させ嵌着するように構成されている。この際、図示省略しているが、蓋体57と皿体55は、不正者がドライバー等の先端でこじ開けようとしても、簡単には開かないように無理嵌め等により固着されている。この第1実施例の場合、図示のように、比較的小さい細長い防犯タグ51aが収納される。
図8は、防犯タグ収納体52の第2実施例を示しており、防犯タグ収納体52bは、回動側ヒンジ58を設けた皿体59と、該皿体59を施蓋する蓋体60を備えており、皿体59又は蓋体60の内面に防犯タグ51を貼着した状態で、皿体59と蓋体60を相互に対向させ嵌着するように構成されている。この場合も、不正者がドライバー等の先端でこじ開けようとしても、簡単には開かないように無理嵌め等により固着されている。この第2実施例の場合、図示のように、比較的大きな矩形状の防犯タグ51bが収納される。
図7に示す第1実施例と図8に示す第2実施例の何れの場合も、防犯タグ51の表面に商品に関するバーコードを印刷表示したものが使用されるときは、外部からバーコードを読み取り可能とするため、防犯タグ収納体52が透明となるように形成される。
図12に示すように、盗難防止具8を商品包装体1のヘッダー部5に装着したとき、前記第2実施例に関する防犯タグ収納体52bの場合、ヘッダー部5に印刷された商品情報を隠蔽するおそれがあるが、図示鎖線で示すように、ヒンジ53、58を介して、該防犯タグ収納体52bを捲り挙げるように回動することにより、商品情報を読み取り可能とする。そして、盗難防止具8の開閉部材11に対して、第1実施例の防犯タグ収納体52aと第2実施例の防犯タグ収納体52bが互換性を有するので、店舗のニーズに応じた防犯タグ収納体52a又は52bを取付けた盗難防止具8を提供することができる。
(盗難防止具の取付け)
図9に示すように、盗難防止具8は、吊下板23を正面壁14に重ね合わせて固着した状態で、ケーシング10に対して開閉ヒンジ12を介して開閉部材11が開閉自在とされている。施錠スライダー13は、案内通路17を介してケーシング10に進退スライド移動自在に挿入され、施錠舌片41の係止孔45をストッパー突起26に係止したアンロック位置P1で停止し、施錠スライダー13の端壁36をケーシング10の外部に位置させている。
アンロック位置P1で停止した施錠スライダー13は、後退方向Rへの移動を阻止されているが、進入方向Fには移動可能である。図例の場合、施錠スライダー13を進入方向Fに押し込むと、ストッパー突起26の先端の球面部により施錠舌片41が図示下向きに弾性変形し、これにより施錠スライダー13を進入方向Fに移動させる。しかしながら、図例の構成に限らず、例えば、係止孔45を長く形成したり、係止孔45を鉤形に形成したりすることにより、ストッパー突起26の先端に球面図を設けなくても、施錠スライダー13を後退方向Rに移動阻止された状態から進入方向Fに移動可能となるように構成することができる。
この状態で、ケーシング10と開閉部材11は相互に開いているので、開閉部材11のロック用支柱31を商品包装体1の被着孔6に挿入する。前記施錠スライダー13をアンロック位置P1に停止させた状態で、施錠スライダー13の窓孔40は、被着孔6及びロック用支柱31が臨む所定位置Pに待機しており、そこで、開閉ヒンジ12を閉じると、ロック用支柱31が受入開口部19を介して窓孔40に挿入され、これにより商品包装体1のヘッダー部5がケーシング10と開閉部材11により挟持される。図示実施形態の場合、受入開口部19がケーシング10の全長にわたり設けられているが、受入開口部19は、少なくとも前記所定位置Pにおいてロック用支柱31を挿通可能となるように設ければ良い。
次いで、図10に示すように、施錠スライダー13を進入方向Fに向けてロック位置P2まで押し込むと、ロック用ニードル39がロック用支柱31のロック孔33に挿入され、ロック用ニードル39とロック孔33により構成されたロック機構32により、ロック用支柱31を抜止め状態にロックする。
施錠スライダー13を前記ロック位置P2に押し込んだとき、施錠舌片41の係止部44がガイド面29bを介して施錠突起29を乗り越え、該係止部44を該施錠突起29の係止面29aに係止し、該係止部44と施錠突起29により構成された施錠機構28により、施錠スライダー13を後退方向Rに移動不能となるように施錠する。
このようにして盗難防止具8を商品包装体1のヘッダー部5に取付けた後、商品包装体1は、盗難防止具8の吊下手段23bを陳列ロッド7に吊下することにより、店舗内で吊下陳列され、販売に供される。
この際、盗難防止具8を取付けることにより、商品包装体1を鉛直姿勢に近い姿勢で吊下できる利点がある。図12(B)に示すように、ブリスターパック形式の商品包装体1は、保形シート2の正面側に設けられた収納室3に商品4を収納しているため、ヘッダー部5を陳列ロッド7に吊下すると、商品4の重量により、符号M1で示すようなモーメントが生じることにより、全体が角度θで示すように傾斜してしまい体裁が良くない。これに対して、図12(A)に示すように、図示実施形態の盗難防止具8を取付けた商品包装体1の場合、吊下手段23bがヘッダー部5の上方位置Q1よりも正面側に間隔Sをあけて離間した位置Q2に配置されるので、吊下手段23bを陳列ロッド7に吊下すると、該盗難防止具8の重量により、符号M2で示すモーメントを生じさせ、これにより前述した商品の重量によるモーメントM1を打ち消し又は減殺するので、商品包装体1をほぼ鉛直姿勢に近い姿勢で吊下することができる。
上述のように盗難防止具8には防犯タグ51を収納した防犯タグ収納体52が設けられているので、万引き等の不正者が商品包装体1を店外に持ち出そうとすると、店舗の出入口ゲートに設置された検知装置が警報を発し、盗難を防止する。
悪質な不正者が磁石を持参し、盗難防止具8の回りに磁石を臨ませることにより取外しを試みたとしても、成功する可能性はない。上述のように防犯タグ収納体52は透明に形成されているが、ケーシング10と開閉部材11を不透明に形成することにより、不正者が磁石を臨ませる個所を探し出すことは困難である。この際、偶然、磁石が開閉部材11の外側から施錠舌片41に臨ませられたとしても、該磁石と施錠舌片41の間には、キー挿入路20、ヘッダー部5、開閉部材11、防犯タグ収納体52が介在しているので、施錠舌片41を施錠突起29から離反可能とするまで強く磁着させることは困難である。
そして、最悪の自体として、不正者の磁石が極めて強力で、仮に万一、施錠舌片41が磁着により施錠突起29から外れたとしても、施錠スライダー13をアンロック位置P1まで移動しない限り、ロック機構32のロックは解除されないため、盗難防止具8をヘッダー部5から取り外すことはできない。この際、上述のように、施錠スライダー13は、ケーシング10に完全に挿入され、正面壁14と端壁36の凹凸部49、50を噛合させているので、不正者が針金等を差し込む余地はなく、施錠スライダー13を後退方向Rに移動させることは不可能とされている。
(盗難防止具の取外し)
正当な顧客が商品を購入するときは、レジカウンター等において、店員が解錠キー9を使用することにより、迅速に盗難防止具8を取り外した後、商品4を包装した商品包装体1を顧客に引き渡される。
解錠キー9は、挿入開口37からキー挿入路20に挿入される挿入部61と、該挿入部61の尾端に設けた摘み部62を備えており、挿入部61は永久磁石等の磁石63により構成されている。
そこで、図11(A)に示すように、解錠キー9の挿入部61を進入方向Fに向けてキー挿入路20に挿入すると、磁着手段46が磁石63に磁着されることにより、施錠舌片41のアーム部43が前記弾発付勢力に抗して弾性変形することにより、係止部44を施錠突起29から離脱させ、施錠機構28の施錠を解錠する。
この状態から、解錠キー9を後退方向Rに移動すると、施錠舌片41の磁着手段46が磁石63に磁着されているので、図11(B)に示すように、施錠スライダー13が解錠キー9と同行して後退方向Rに移動し、ロック用ニードル39をロック用支柱31のロック孔32から離脱することにより、ロック機構32のロックを解除する。これによりロック用支柱31は、ケーシング10から抜取り自在な状態とされるので、開閉部材11をケーシング10から離反する方向に開放し、開放された開閉部材11のロック用支柱31からヘッダー部5を取り外すことにより、商品包装体1が顧客に引き渡される。
解錠キー9の挿入部61をキー挿入路20に挿入した後、該解錠キー9に同行させることにより、図11(A)に示すロック位置P2から図11(B)に示すアンロック位置P1まで施錠スライダー13を後退方向Rに移動させたとき、磁石63に磁着された状態でアーム部43を変形した施錠舌片41がストッパー突起26に係止し、施錠スライダー13が更に後退方向Rに移動することを阻止する。従って、施錠スライダー13をアンロック位置P1に停止させた状態で、解錠キー9の挿入部61がキー挿入路20から抜き取られる。
従って、盗難防止具8は、開閉ヒンジ12により連結されたケーシング10と開閉部材11が分離して散在することはなく、しかも、ケーシング10から施錠スライダー13が分離して散在することもなく、レジカウンター等に山積する盗難防止具8の整理と管理のために煩雑な作業を強いることはない。尚、解錠キー9は、必要個数だけをレジカウンター等に保管しておけば良い。
1 商品包装体
2 保形シート(シート状部)
5 ヘッダー部
6 被着孔
7 陳列ロッド
8 盗難防止具
9 解錠キー
10 ケーシング
11 開閉部材
12 開閉ヒンジ
13 施錠スライダー
14 正面壁
15、15 壁部
16、16 レール部
17 案内通路
18 施錠室
19 受入開口部
20 キー挿入路
21 端壁
22 折曲ヒンジ
23 吊下板
23a 板状部
23b 吊下手段
24a、24b 嵌着孔
25a、25b 嵌着突起
26 ストッパー突起
27a、27b リブ
28 施錠機構
29 施錠突起
29a 係止面
29b ガイド面
30 開閉板部
31 ロック用支柱
32 ロック機構
33 ロック孔
34、34 スライド壁
35 板壁
35a 施錠面
36 端壁
37 挿入用開口
38 開放部
39 ロック用ニードル
40 窓孔
41 施錠舌片
42 基部
43 アーム部
45 係止孔
46 磁着手段
47 嵌合孔
48 ボス
49、50 凹凸部
51、51a、51b 防犯タグ
52、52a、52b 防犯タグ収納体
53 固定側ヒンジ
54 回動側ヒンジ
55 皿体
57 蓋体
58 回動側ヒンジ
59 皿体
60 蓋体
61 挿入部
62 摘み部
63 磁石

Claims (6)

  1. 商品包装体(1)のシート状部(2)に形成された被着孔(6)に取付けられる盗難防止具(8)と解錠キー(9)とから成る盗難防止装置であり、前記盗難防止具(8)は、前記被着孔(6)に臨んでシート状部(2)の表裏面を着脱自在に挟持するケーシング(10)と開閉部材(11)を開閉ヒンジ(12)により開閉自在に連結すると共に、前記ケーシング(10)に施錠スライダー(13)を設け、前記ケーシング(10)と前記開閉部材(11)の少なくとも一方に防犯タグ(52)を内装状態で取付けており、
    前記開閉部材(11)は、前記被着孔(6)を挿通して前記ケーシング(10)の内部に挿脱自在に挿入されるロック用支柱(31)を備え、
    前記施錠スライダー(13)は、アンロック位置(P1)とロック位置(P2)の間で進入方向(F)と後退方向(R)にスライド移動自在となるように前記ケーシング(10)に挿入され、
    前記開閉部材(11)のロック用支柱(31)と前記施錠スライダー(13)の相互に、該ロック用支柱(31)をケーシング(10)の内部に挿入した状態で、施錠スライダー(13)を進入方向(F)にスライド移動することによりロック位置(P2)に移動したとき、ロック用支柱(31)をケーシング(10)から抜止め状態にロックし、施錠スライダー(13)を後退方向(R)にスライド移動することによりアンロック位置(P1)に移動したとき、ロック用支柱(31)をケーシング(10)から抜出し可能にアンロックするロック機構(32)を構成し、
    前記ケーシング(10)と前記施錠スライダー(13)の相互に、施錠スライダー(13)を前記進入方向(F)にスライド移動することによりロック機構(32)をロックしたとき、該施錠スライダー(13)を後退方向(R)に移動不能となるように施錠する施錠機構(28)を構成し、
    前記解錠キー(9)は、前記ケーシング(10)に挿入することにより前記施錠機構(28)の施錠を解錠する鍵部(61)を備えて成ることを特徴とする商品盗難防止装置。
  2. 商品包装体(1)のシート状部(2)に形成された被着孔(6)に取付けられる盗難防止具(8)と解錠キー(9)とから成る盗難防止装置であり、前記盗難防止具(8)は、前記被着孔(6)の軸線方向(X)からシート状部(2)の表裏面を着脱自在に挟持するケーシング(10)と開閉部材(11)を開閉ヒンジ(12)により開閉自在に連結すると共に、前記ケーシング(10)に施錠スライダー(13)を設け、前記ケーシング(10)と前記開閉部材(11)の少なくとも一方に防犯タグ(51)を内装状態で取付けており、
    前記開閉部材(11)は、前記被着孔(6)を挿通して前記ケーシング(10)の内部に挿脱自在に挿入されるロック用支柱(31)を備え、
    前記ケーシング(10)は、前記被着孔(6)に臨む所定位置(P)に受入開口部(19)を設けると共に、前記軸線方向(X)と交差する交差軸方向(Y)に延びる案内通路(17)を形成し、
    前記施錠スライダー(13)は、前記案内通路(17)に進入方向(F)と後退方向(R)にスライド移動自在に挿入され、
    前記開閉部材(11)のロック用支柱(31)と前記施錠スライダー(13)の相互にロック機構(32)を構成しており、該ロック機構(32)は、施錠スライダー(13)に設けられた開放部(38)と、該開放部(38)の内側で前記進入方向(F)に向けて突設されたロック用ニードル(39)と、該ロック用ニードル(38)の先端を超えて前記開放部(38)を進入方向(F)に延長することにより形成された窓孔(40)と、前記ロック用支柱(31)に設けた前記交差軸方向(Y)のロック孔(33)とから構成され、
    前記施錠スライダー(13)を後退方向(R)にスライド移動することによりアンロック位置(P1)に移動したとき、前記窓孔(40)が前記所定位置(P)に臨むことによりロック用支柱(31)を挿脱自在にアンロックし、前記施錠スライダー(13)を進入方向(F)にスライド移動することによりロック位置(P2)に移動したとき、前記ロック用ニードル(39)が前記所定位置(P)に臨んでロック孔(33)に係止することによりロック用支柱(31)を挿脱不能にロックするように構成され、
    前記ケーシング(10)と前記施錠スライダー(13)の相互に、施錠スライダー(13)を前記ロック位置(P2)に移動したとき、該施錠スライダー(13)を移動不能に係止する施錠機構(28)を構成し、
    前記解錠キー(9)は、前記ケーシング(10)に挿入することにより前記施錠機構(28)の施錠を解錠する鍵部(61)を備えて成ることを特徴とする商品盗難防止装置。
  3. 前記施錠機構(28)は、ケーシング(10)から施錠スライダー(13)に向けて突設された施錠突起(29)と、施錠スライダー(13)の施錠面(35a)から前記施錠突起(29)に係止する係止位置に向けて弾発付勢状態で進退自在に進出する施錠舌片(41)とから構成され、該施錠舌片(41)に磁着手段(46)を設けており、
    施錠スライダー(13)を進入方向(F)に向けて前記ロック位置(P2)に移動したとき、前記施錠舌片(41)が前記施錠突起(29)に係止し、該施錠スライダー(13)の前記施錠面(35a)とは反対側の解錠面から磁石(63)を臨ませたとき、前記施錠舌片(41)が弾発付勢力に抗して後退することにより前記施錠突起(29)から離脱するように構成されており、
    前記ケーシング(10)の一端の挿入開口(37)から前記解錠面に沿って進入方向(F)に延びるキー挿入路(20)を形成すると共に、前記キー挿入路(20)に挿入される解錠キー(9)の挿入部(61)に磁石手段(63)を設けており、
    前記キー挿入路(20)に前記解錠キー(9)の挿入部(61)を挿入した状態で、該解錠キー(9)を後退方向(R)に移動させたとき、施錠舌片(41)の磁着を介して施錠スライダー(13)が解錠キー(9)と同行してスライド移動するように構成して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の商品盗難防止装置。
  4. 前記施錠スライダー(13)をロック位置(P2)からアンロック位置(P1)に移動した状態で、ケーシング(10)から前記施錠舌片(41)に向けて突出するストッパー突起(26)が設けられており、
    前記ストッパー突起(26)は、解錠キー(9)の磁石手段(63)に磁着された後退姿勢の施錠舌片(41)に係止することにより、該係止位置から施錠スライダー(13)が後退方向(R)にスライド移動することを阻止するように構成して成ることを特徴とする請求項3に記載の商品盗難防止装置。
  5. 商品包装体(1)は、保形シート(2)の正面側に商品(4)を包装し、前記保形シート(2)のヘッダー部(5)に設けた被着孔(6)に陳列ロッド(7)を挿通することにより吊下陳列されるように構成されており、
    前記盗難防止具(8)は、ケーシング(10)と開閉部材(11)の一方に吊下手段(23b)を設けられ、該吊下手段(23b)を前記陳列ロッド(7)に吊下するように構成され、
    前記吊下手段(23b)は、ケーシング(10)と開閉部材(11)により挟持されたヘッダー部(5)の上方位置(Q1)よりも正面側に間隔(S)をあけて離間した位置(Q2)に配置されて成ることを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の商品盗難防止装置。
  6. ヘッダー部(5)の正面側にケーシング(10)を配置し、該ヘッダー部(5)の背面側に開閉部材(11)を配置するように構成され、
    前記ヘッダー部(5)の背面に対して離反方向に回動自在なヒンジ(53,54,58)を介して防犯タグ収納体(52)を前記開閉部材(11)に連結し、該防犯タグ収納体(52)に防犯タグ(51)を収納して成ることを特徴とする請求項5に記載の商品盗難防止装置。
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