JP2010282139A - 焦点検出装置および撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】近接撮影可能な撮影モードが設定されている場合において、背景の影響を抑えて、被写体の焦点状態を適切に検出可能な撮像装置を提供すること。
【解決手段】光学系による像を撮像して画像信号を出力する撮像手段31と、前記光学系の焦点状態を調節する焦点調節手段12と、前記撮像手段により得られた画像信号に基づく焦点評価値を、前記焦点状態に対応付けて検出する検出手段80cと、被写体を照明する照明手段61と、近接撮影可能な撮影モードに設定する設定手段80と、前記近接撮影可能な撮影モードが設定されている場合に、前記被写体の明るさに拘わらず、前記照明手段を照明させて、前記検出手段による検出を行わせる制御手段80と、を備えることを特徴とする撮像装置。
【選択図】 図1
【解決手段】光学系による像を撮像して画像信号を出力する撮像手段31と、前記光学系の焦点状態を調節する焦点調節手段12と、前記撮像手段により得られた画像信号に基づく焦点評価値を、前記焦点状態に対応付けて検出する検出手段80cと、被写体を照明する照明手段61と、近接撮影可能な撮影モードに設定する設定手段80と、前記近接撮影可能な撮影モードが設定されている場合に、前記被写体の明るさに拘わらず、前記照明手段を照明させて、前記検出手段による検出を行わせる制御手段80と、を備えることを特徴とする撮像装置。
【選択図】 図1
Description
この発明は、焦点検出装置および撮像装置に関するものである。
従来より、デジタルカメラなどの撮像装置において、画像信号から求めた焦点評価値に基づいて合焦位置を検出する際に遠近競合の発生可能性を判定し、遠近競合が発生する可能性があると、被写体の輝度が低い場合に、被写体に対して補助光を照明して、焦点評価値を検出する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
従来技術においては、近接撮影可能な撮影モード(マクロ撮影モード)では、遠近の被写体が競合することで、合焦させたい被写体とは別の被写体に合焦してしまう可能性が低いものとみなし、被写体輝度が特に低い場合にのみ、被写体に対して補助光を照明するような構成となっている。そのため、低周波数成分を多く含む被写体を、近接撮影可能な撮影モードで撮影すると、合焦させたい被写体に焦点が合わずに、背景に焦点が合ってしまうという問題があった。
この発明が解決しようとする課題は、近接撮影可能な撮影モードが設定されている場合において、背景の影響を抑えて、被写体の焦点状態を適切に検出可能な焦点検出装置および撮像装置を提供することである。
本発明は、以下の解決手段によって上記課題を解決する。なお、本発明の実施形態を示す図面に対応する符号を付して説明するが、この符号は本発明の理解を容易にするためだけのものであって本発明を限定する趣旨ではない。
[1]本発明に係る撮像装置は、光学系による像を撮像して画像信号を出力する撮像手段(31)と、前記光学系の焦点状態を調節する焦点調節手段(12)と、前記撮像手段により得られた画像信号に基づく焦点評価値を、前記焦点状態に対応付けて検出する検出手段(80c)と、被写体を照明する照明手段(61)と、近接撮影可能な撮影モードに設定する設定手段(80)と、前記近接撮影可能な撮影モードが設定されている場合に、前記被写体の明るさに拘わらず、前記照明手段を照明させて、前記検出手段による検出を行わせる制御手段(80)と、を備えることを特徴とする。
[2]上記撮像装置に係る発明において、前記画像信号の出力レベルを調整する出力調整手段(21,41)をさらに備え、前記出力調整手段が、前記検出手段(80c)による検出時における前記画像信号の出力レベルを、前記照明手段(61)によって照明された前記被写体の明るさに応じて調整するように構成することができる。
[3]上記撮像装置に係る発明において、前記出力調整手段(21,41)が、前記照明手段(61)により照明された被写体に対応する画像信号の出力レベルが、前記被写体の背景に対応する画像信号の出力レベルに対して相対的に高くなるように、前記撮像手段(31)の露出制御値を決定するように構成することができる。
[4]上記撮像装置に係る発明において、前記制御手段(80)が、前記撮像手段(31)により撮像を行なう際に、前記照明手段(61)を照明させて前記検出手段(80c)により検出を行った際の露出制御値と、前記撮像手段により撮像を行う際の露出制御値との相違に基づいて、前記光学系の焦点調節状態の補正を行なうように構成することができる。
[5]上記撮像装置に係る発明において、前記照明手段(61)が、波長の異なる複数の光を選択的に発光可能となっているように構成することができる。
[6]上記撮像装置に係る発明において、前記照明手段(61)が、前記光学系による画像信号の色の情報に基づいて、発光する光を選択するように構成することができる。
[7]上記撮像装置に係る発明において、前記制御手段(80)が、前記撮像手段(31)により撮像を行なう際に、前記照明手段(61)により選択された光に応じて、前記光学系の焦点調節状態の補正を行なうように構成することができる。
[8]本発明に係る焦点検出装置は、光学系の焦点状態を調節する焦点調節手段(12)と、前記光学系による像に基づく画像信号を取得し、前記画像信号に基づく焦点評価値を、前記焦点状態に対応付けて検出する検出手段(80c)と、被写体を照明する照明手段(61)と、前記被写体の明るさに拘わらず、前記照明手段を照明させて、前記検出手段による検出を行わせる制御手段(80)と、を備えることを特徴とする。
[9]上記焦点検出装置に係る発明において、前記画像信号の出力レベルを調整する出力調整手段をさらに備え、前記出力調整手段(21,41)が、前記検出手段(80c)による検出時における前記画像信号の出力レベルを、前記照明手段(61)によって照明された前記被写体の明るさに応じて、調整するように構成することができる。
本発明によれば、背景の影響を抑えて、被写体の焦点状態を適切に検出することができる。
《第1実施形態》
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
以下においては、本発明をデジタルカメラに適用した実施形態を図面に基づいて説明する。ただし本発明は、銀塩フィルムカメラなどのその他の撮像装置にも適用することができる。
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
以下においては、本発明をデジタルカメラに適用した実施形態を図面に基づいて説明する。ただし本発明は、銀塩フィルムカメラなどのその他の撮像装置にも適用することができる。
図1は、本実施形態に係るデジタルカメラ1を示すブロック図であり、本発明の焦点検出装置および撮像装置に関する構成以外のカメラの一般的構成については、その図示と説明を一部省略する。
本実施形態のデジタルカメラ1(以下、単にカメラ1という。)は、レンズ系10、絞り21、絞りドライバ22、CCD(Charge Coupled Device)撮像素子31、CCDドライバ32、アナログ信号処理回路41、A/D変換部42、デジタル信号処理回路43、レンズ駆動モータ51、レンズ駆動モータドライバ52、AF補助光発光部61、AF補助光ドライバ62、操作部70および制御部80を備えている。
レンズ系10は、焦点調節用のフォーカスレンズ12を含む複数のレンズ11,12,13からなり、絞り21とともに撮影光学系を構成する。フォーカスレンズ12は、その光軸L1に沿って移動可能に設けられ、エンコーダ(不図示)によってその位置または移動量が検出されつつ、レンズ駆動モータ51によってその位置が調節される。レンズ駆動モータ51によるフォーカスレンズ12の駆動は、制御部80により演算されたレンズ駆動量が、制御部80からレンズ駆動モータドライバ52に送られ、該レンズ駆動量に基づき、レンズ駆動モータドライバ52が、レンズ駆動モータ51を駆動させることにより行なわれる。
絞り21は、レンズ系10を通過して、CCD撮像素子31に至る光束L1の光量を制限するとともにボケ量を調整するために、光軸L1を中心にした開口径が調節可能に構成されている。絞り21による開口径の調節は、制御部80により演算された適切な開口径が、制御部80から絞りドライバ22に送られ、該開口径に基づき、絞りドライバ22が、絞り21を駆動することにより行なわれる。絞り21の開口径は絞り開口センサ(不図示)により検出され、制御部80により現在の開口径が認識される。
CCD撮像素子31は、光電変換素子を有する画素を平面状に多数配置してなる撮像面と、各光電変換素子に蓄積させた電荷を電圧に変換して出力する出力部とから構成される。CCD撮像素子31は、CCDドライバ32により駆動され、撮影光学系を通過した被写体像を、撮像面で受光し、各電変換素子には受光量に比例した電荷が蓄積される。蓄積された電荷は出力部によりアナログ画像信号としてアナログ信号処理部41に出力される。なお、本実施形態ではCCD撮像素子を用いた例を示したが、CMOS撮像素子を用いてもよい。
また、CCD撮像素子31の撮像面の有効画素領域には、赤色(R)、緑色(G)、および青色(B)に対応するカラーフィルタが配置されており、撮像面で受光した被写体像はRGBの画像信号に変換されることとなる。このようなカラーフィルタの配列としては、たとえば、ベイヤー配列(Bayer Arrangement)などが挙げられるが、特にこれに限定されない。
アナログ信号処理部41は、相関二重サンプリング(CDS)を行うCDS回路と、アナログ画像信号の出力を増幅するゲイン回路と、色分離回路とを有している。このアナログ信号処理部41では、RGBの各色に対応する画素の出力に関する出力ゲインの値をそれぞれ独立して設定できるようになっている。
A/D変換部42はアナログ信号処理部41から出力されたアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換する。A/D変換部42によってデジタル化された画像信号は、デジタル信号処理部43および制御部80に出力される。
デジタル信号処理部43は、A/D変換部42から出力されたデジタル画像信号にガンマ補正、ホワイトバランスなどの処理を行って撮影画像データを生成する。そして、デジタル信号処理部43により生成された撮影時の撮影画像データは、その後に圧縮符号化されて記録媒体(不図示)に記録されたり、またカメラ1背面に備えられた液晶表示モニタ(不図示)に表示される。
操作部70は、カメラ1を起動させるための主電源スイッチや、シャッターレリーズボタン、レンズ系10のズーム動作を行なうためのズームスイッチ、さらには、撮影者がカメラ1の各種動作モードを設定するための入力スイッチなどを備えている。そして、撮影者は、操作部70を介して、各種撮影モード(人物撮影モード、マクロ撮影モード、遠景撮影モードなどの各種撮影モード)の選択や、自動露出モード/マニュアル露出モードの切換、さらには、オートフォーカスモード/マニュアルフォーカスモードの切換などができるようになっている。また、シャッターレリーズボタンは、ボタンの半押しでONとなる第1スイッチSW1と、ボタンの全押しでONとなる第2スイッチSW2とを含む。この操作部70により設定されたシャッターレリーズボタンのスイッチSW1,SW2や各種モードは制御部80へ送信される。
制御部80は、マイクロプロセッサとメモリなどの周辺部品から構成され、カメラ1を構成する各部の制御するための演算を行う。そして、制御部80は、該演算結果に基づき、絞りドライバ22の駆動を制御して絞り21による開口径を調節したり、CCDドライバ32を制御してCCD撮像素子31の電荷蓄積時間の調節を行ったり、アナログ信号処理部41のゲインの設定を行なったり、さらには、AF補助光ドライバ62を制御してAF補助光発光部61の発光を制御したりする。さらに、制御部80は、操作部70からの信号に基づき、カメラ1の撮影モードの設定を行なう。
また、制御部80は、AE処理部80aと、AWB処理部80bと、AF処理部80cとを有している。AE処理部80aは、A/D変換部42から出力されるデジタル画像信号を用いて自動露出演算を行う。AWB処理部80bは、A/D変換部42から出力されるRGBのデジタル画像信号に基づいて、デジタル信号処理部43でのホワイトバランス調整用ゲイン(RゲインおよびBゲイン)の設定を行う。
AF処理部80cは、A/D変換部42から出力されるデジタル画像信号のうち、焦点検出に用いる画像信号から高周波成分を抽出して焦点評価値を演算する。具体的には、画像信号をバンドパスフィルタに通して画像信号から所定帯域の周波数成分に対応する信号を抽出し、抽出された信号の絶対値を積分することにより、被写体像に関する焦点評価値を得る。そして、制御部80は、AF処理部80cにおいて算出された焦点評価値に基づいてレンズ駆動モータドライバ52を制御することで、レンズ駆動モータ51を駆動させて、これにより、フォーカスレンズ12を所定のレンズ調整位置に移動させる。
AF補助光発光部61は、LED等の発光素子で構成され、カメラ1により、焦点検出動作を行なう際に、被写体の明るさが低く(輝度が低く)、被写体像の輝度が不足する場合に、被写体に対してAF補助光を発光し、被写体を照明することで、焦点検出動作を補助するものである。AF補助光発光部61によるAF補助光の発光は、焦点検出動作においてAF補助光を発光させるための発光信号が、発光輝度の情報とともに、制御部80からAF補助光ドライバ62に送られ、該発光信号に基づき、AF補助光ドライバ62がAF補助光発光部61を発光させることにより行われる。
なお、本実施形態では、AF補助光発光部61は、被写体像の輝度が不足する場合の他、操作部70を介して撮影者が撮影モードを、マクロ撮影モードに設定した場合には、被写体の明るさに関係なく、焦点検出動作を行なう際には、必ずAF補助光を発光するように制御される。
次に、本実施形態に係るカメラ1の動作例を説明する。図2〜図4は、本実施形態に係るカメラ1の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS101では、カメラ制御部80が、撮影者によりシャッターレリーズボタンの半押し(第1スイッチSW1のオン)がされたかどうかを判断し、第1スイッチSW1がオンした場合はステップS102へ進み、第1スイッチSW1がオンしていない場合はステップS101で待機する。
ステップS102では、制御部80のAE処理部80aにより、自動露出演算が行われる。具体的には、まず、CCD撮像素子31により被写体像に基づく画像信号の取得が行なわれ、取得された画像信号は、A/D変換部42でデジタル画像信号とされる。そして、AE処理部80aは、該デジタル画像信号に基づいて、自動露出演算を行ない、制御部80は、AE処理部80aによる自動露出演算の結果に基づき、CCDドライバ32を制御してCCD撮像素子31の電荷蓄積時間の調節、アナログ信号処理部41の出力ゲインの設定および絞り21による開口径の調節を行なう。
ステップS103では、制御部80により、カメラ1の撮影モードがマクロ撮影モードに設定されているか否かの判定が行なわれる。マクロ撮影モードに設定されている場合には、ステップS104に進み、以下に説明する「焦点検出処理A」が実行される。一方、マクロ撮影モード以外の他の撮影モード(たとえば、人物撮影モードや遠景撮影モード)に設定されている場合には、ステップS105に進み、「焦点検出処理B」が実行される。
図3に、ステップS104における「焦点検出処理A」のフローチャートを示す。図3に示す「焦点検出処理A」においては、まず、ステップS201において、制御部80は、レンズ駆動モータドライバ52を制御して、レンズ駆動モータ51を駆動させ、これにより、フォーカスレンズ12を、フォーカスレンズ12の駆動可能範囲のうち、最も至近側の位置に移動させる。なお、本実施形態では、フォーカスレンズ12を最も至近側の位置に移動させる態様としたが、フォーカスレンズ12の駆動可能範囲のうち、最も無限遠側の位置に移動させるような態様としてもよい。
ステップS202では、ステップS103においてカメラ1の撮影モードがマクロ撮影モードに設定されていると判断されたため、被写体の明るさに拘わらず、AF補助光を発光させるための処理が行われる。具体的には、ステップS202においては、制御部80から、AF補助光を発光させるための発光信号が、AF補助光ドライバ62に送信され、これにより、AF補助光発光部61によるAF補助光の発光が開始される。なお、この場合において、AF補助光の発光が行われ、AF補助光により被写体が照明されることにより、近接撮影の対象となる被写体の輝度値が上昇することとなる一方で、近接撮影の対象となる被写体以外の背景部分には、AF補助光が到達しない(あるいは、AF補助光の到達量が少ない)ため、背景部分については、輝度値は変化しないままとなる。
ステップS203では、AF補助光発光部61によりAF補助光の発光が行われ、被写体が照明されている状態における、被写体輝度に基づいて、自動露出演算が行われる。具体的には、ステップS203においては、まず、CCD撮像素子31により、AF補助光により照明されている被写体像に基づいて、画像信号の取得が行なわれる。そして、取得された画像信号は、A/D変換部42でデジタル画像信号とされ、該デジタル画像信号に基づき、制御部80のAE処理部80aにより、自動露出演算が行われる。そして、制御部80は、AE処理部80aによる自動露出演算の結果に基づき、CCDドライバ32を制御してCCD撮像素子31の電荷蓄積時間の調節、アナログ信号処理部41の出力ゲインの設定および絞り21による開口径の調節を行ない、焦点検出動作を行うのに適した露出を設定する。
ステップS204、S205では、AF補助光発光部61によりAF補助光の発光が行われた状態にて、焦点検出動作が行われる。具体的には、まず、ステップS204において、制御部80は、レンズ駆動モータドライバ52を制御することで、レンズ駆動モータ51を駆動させ、フォーカスレンズ12を所定の移動幅で移動させる。また、この際において、制御部80は、CCD撮像素子31により、フォーカスレンズ12の位置に応じた被写体像に基づく画像信号の取得を行なわせる。そして、CCD撮像素子31により取得された画像信号は、アナログ信号処理部41により処理され、次いで、A/D変換部42によってデジタル化され、デジタル化された画像信号が、制御部80に出力される。
ステップS205では、ステップS204においてA/D変換部42から出力されたデジタル画像信号に基づき、制御部80のAF処理部80cにより、焦点評価値の演算が行われる。算出された焦点評価値は、フォーカスレンズ12の位置の情報とともに、制御部80に備えられたメモリに記憶される。
ステップS206では、制御部80により、焦点検出動作を終了するか否かの判断が行なわれる。具体的には、ステップS205において焦点評価値の演算を行った結果、焦点評価値のピークが検出された場合、あるいは、フォーカスレンズ12が、駆動可能範囲のうち、最も無限遠側の位置まで移動した場合に、制御部80は、焦点検出動作を終了すると判定する。判定の結果、焦点検出動作を継続すると判断された場合には、ステップS204に戻り、焦点検出動作を終了すると判断されるまで、フォーカスレンズ12の移動、CCD撮像素子31による画像信号の取得および制御部80のAF処理部80cによる焦点評価値の算出が繰り返し行われる。一方、焦点検出動作を終了すると判断された場合には、ステップS207に進む。
ステップS207では、焦点検出動作を終了し、これに伴い、フォーカスレンズ12の駆動を停止させ、また、AF補助光発光部61によるAF補助光の発光を終了させる。
ステップS208では、制御部80は、ステップS205において演算された複数の焦点評価値から、焦点評価値が極大となったフォーカスレンズ12の位置を求め、求めた位置にフォーカスレンズ12を移動させる。そして、これにより、図3に示す「焦点検出処理A」を終了し、図2に示すステップS106に進む。
ステップS106では、カメラ制御部80により、撮影者によってシャッターレリーズボタンの全押し(第2スイッチSW2のオン)がされたかどうかの判断が行われ、第2スイッチSW2がオンした場合には、ステップS107に進み、ステップS107、S109〜S111において、撮影処理が行なわれる。一方、第2スイッチSW2がオンしていない場合には、ステップS108に進み、第1スイッチSW1がオフとなっているか否かの判定が行われる。そして、第1スイッチSW1がオフとなっている場合には、ステップS101に戻り、第1スイッチSW1がオフとなっていない場合には、ステップS106に戻る。
ステップS107では撮影用の露出設定を行う。撮影用の露出設定に際しては、上述のステップS102と同様にして行なえばよい。あるいは、上述のステップS102において設定した露出条件をそのまま用いてもよい。
ステップS109では、制御部80により、ステップS202(または、後述する図4のステップS303)において、AF補助光発光部61によりAF補助光を発光させたか否かの判定が行なわれる。AF補助光を発光させた場合には、ステップS110に進み、AF補助光を発光させなかった場合には、ステップS111に進む。
ステップS110では、フォーカスレンズ12の位置の補正を行なう。フォーカスレンズ12の位置の補正を行なう方法としては、特に限定されないが、ステップS203において設定した焦点検出用の露出条件(すなわち、AF補助光を発光させた場合における露出条件)、およびステップS107において設定した撮影用の露出条件との相違に基づいて、フォーカスレンズ12の位置の補正を行なう方法が挙げられる。あるいは、フォーカスレンズ12を微小駆動させながら、制御部80のAF処理部80cにより、焦点評価値の演算を行い、得られた焦点評価値の演算結果に基づいて、フォーカスレンズ12の位置を補正してもよい。なお、焦点検出処理を、AF補助光を発光させて行った場合には、焦点検出用の露出条件と撮影用の露出条件とが異なることが多くなり、これに伴い、合焦位置も異なることとなる。そのため、本実施形態では、AF補助光を発光させた場合には、被写体像の撮影に先立って、フォーカスレンズ12の位置を補正することが望ましい。
ステップS111では、ステップS107により設定された露出条件、およびステップS208(または、後述する図4のステップS309)において決定されたフォーカスレンズ位置、あるいはステップS110において補正されたフォーカスレンズ位置にて、CCD撮像素子31により、被写体像の撮影が行なわれる。
一方、上述のステップS103において、カメラ1の撮影モードがマクロ撮影モード以外の他の撮影モード(たとえば、人物撮影モードや遠景撮影モード)に設定されている場合には、ステップS105に進み、「焦点検出処理B」が実行される。
図4に、ステップS105における「焦点検出処理B」のフローチャートを示す。図4に示す「焦点検出処理B」においては、まず、ステップS301において、上述の図3に示すステップS201と同様に、フォーカスレンズ12を、フォーカスレンズ12の駆動可能範囲のうち、最も至近側の位置に移動させる。
ステップS302では、制御部80により、被写体の輝度値が所定値未満であるか否かの判断が行なわれる。具体的には、まず、CCD撮像素子31により被写体像に基づく画像信号の取得が行なわれ、取得された画像信号は、A/D変換部42でデジタル画像信号とされる。そして、AE処理部80aは、該デジタル画像信号に基づき、被写体の輝度値を算出し、制御部80は、算出された被写体の輝度値が所定値未満であるか否かの判断を行ない、算出された輝度値が所定値未満である場合には、被写体の輝度が不十分であると判断し、ステップS303に進む。一方、算出された輝度値が所定値以上である場合には、ステップS304に進む。
ステップS303では、ステップS302において、被写体の輝度が不十分であると判断されたため、図3のステップS202と同様に、AF補助光発光部61によるAF補助光の発光を開始する。
そして、ステップS304〜S307では、図3のステップS203〜S206と同様にして、焦点検出用の露出演算(ステップS304)、フォーカスレンズ12の駆動およびCCD撮像素子31による画像信号の取得(ステップS305)、制御部80のAF処理部80cによる焦点評価値の演算(ステップS306)、ならびに、焦点検出動作を終了すべきか否かの判定(ステップS307)が行なわれる。なお、ステップS302において、被写体の輝度値が所定値以上であると判断され、AF補助光発光部61によるAF補助光の発光が行われなかった場合には、ステップS304における焦点検出用の露出演算、およびステップS305〜S307の各動作は、AF補助光の発光を行わない状態で行なわれる。
次いで、ステップS308では、図3のステップS207と同様に、焦点検出動作を終了し、これに伴い、フォーカスレンズ12の駆動を停止させ、また、AF補助光発光部61によるAF補助光の発光を終了させる。なお、ステップS302において、被写体の輝度値が所定値以上であると判断され、AF補助光発光部61によるAF補助光の発光が行われなかった場合には、焦点検出動作の終了に際して、フォーカスレンズ12の駆動の停止のみを行なう。
ステップS309では、図3のステップS208と同様に、焦点評価値のピークが得られるフォーカスレンズ12の位置を求め、求めた位置にフォーカスレンズ12を移動させる。そして、これにより、図4に示す「焦点検出処理B」を終了し、図2に示すステップS106に進む。
次いで、上記と同様にして、第2スイッチSW2がオンしたか否かの判定(ステップS106)、撮影用の露出設定(ステップS107)、第1スイッチSW1がオンしたか否かの判定(ステップS108)、AF補助光を発光させたか否かの判定(ステップS109)、フォーカスレンズ位置の補正(ステップS110)および被写体像の撮影(ステップS111)の各動作が実行される。
本実施形態のカメラ1は、以上のように動作する。
本実施形態においては、カメラ1の撮影モードがマクロ撮影モードに設定されている場合には、被写体の明るさに拘わらず、AF補助光発光部61によりAF補助光の発光を行わせ、AF補助光を発光した状態で、焦点検出動作を行う。すなわち、マクロ撮影モードに設定されている場合には、必ずAF補助光を発光させ、AF補助光を発光させた状態にて焦点検出動作を行う。そのため、本実施形態によれば、マクロ撮影モードに設定されている場合において、必ずAF補助光を発光させることで、AF補助光により近接撮影の対象となる被写体が照明され、近接撮影の対象となる被写体の輝度値を上昇させることができる。また、その一方で、近接撮影の対象となる被写体以外の背景部分には、AF補助光が到達しない(あるいは、AF補助光の到達量が少ない)こととなるため、背景部分については、輝度値は変化しないままとすることができる。そして、その結果として、たとえば、近接撮影の対象となる被写体が、輝度値自体は低くないものの、低周波成分を多く含み、焦点評価値の変化量が小さくなる傾向にある場合であっても、マクロ撮影モードに設定されている場合には、必ずAF補助光を発光させることで、近接撮影の対象となる被写体の焦点評価値を、背景部分の焦点評価値と比較して、相対的に高くすることができ、これにより、近接撮影の対象となる被写体の焦点状態を良好に検出することができる。すなわち、本実施形態によれば、遠近競合の発生を有効に防止することができる。
また、本実施形態によれば、カメラ1の撮影モードがマクロ撮影モードに設定されている場合には、被写体の明るさに拘わらず、AF補助光発光部61によりAF補助光の発光を行わせるため、マクロ撮影モードに設定されている場合に、AF補助光の発光を行うか否かの判断を行なうための処理を省略することができ、省力化を図ることも可能となる。
さらに、本実施形態においては、AF補助光発光部61によりAF補助光の発光を行わせ、AF補助光を発光した状態で、焦点検出動作を行う際に、AF補助光を発光した状態で、焦点検出用の露出条件を設定する。そのため、本実施形態によれば、焦点検出時の露出を、AF補助光により照明される近接撮影の対象となる被写体に対しては、適正露出とし、背景部分に対しては、露出アンダーとすることができる。そして、これにより、近接撮影の対象となる被写体の焦点評価値を、背景部分の焦点評価値と比較して、より高くすることができ、結果として、近接撮影の対象となる被写体の焦点状態をより良好に検出することができる。
なお、図5に、被写体距離と焦点評価値との関係の一例を示すグラフを示す。図5においては、CCD撮像素子31の有効画素範囲内に、近接撮影の対象となる被写体の存在する条件において、AF補助光発光部61によりAF補助光の発光を行った状態で焦点評価値を算出した場合における、被写体距離と焦点評価値との関係を点線で示し、AF補助光発光部61によりAF補助光の発光を行わない状態で焦点評価値を算出した場合における、被写体距離と焦点評価値との関係を実線で示した。
図5からも確認できるように、AF補助光の発光を行わない状態(実線)では、近接撮影の対象となる被写体の焦点評価値が、背景部分の焦点評価値に対して、極めて小さく、背景部分に焦点が合ってしまうこととなる。これに対して、AF補助光の発光を行うことで(点線)、近接撮影の対象となる被写体の焦点評価値を、背景部分の焦点評価値に対して、相対的に高くすることができ、近接撮影の対象となる被写体に焦点が合うように制御することが可能となる。
《第2実施形態》
次いで、本発明の第2実施形態を説明する。本発明の第2実施形態は、図1に示す第1実施形態のカメラ1において、AF補助光発光部61が、複数の異なる波長の光、すなわち、複数の異なる色の光を発光することができ、かつ、この複数の異なる波長の光を切り替えて発光できるような構成となっている以外は、第1実施形態と同様の構成となっている。
次いで、本発明の第2実施形態を説明する。本発明の第2実施形態は、図1に示す第1実施形態のカメラ1において、AF補助光発光部61が、複数の異なる波長の光、すなわち、複数の異なる色の光を発光することができ、かつ、この複数の異なる波長の光を切り替えて発光できるような構成となっている以外は、第1実施形態と同様の構成となっている。
すなわち、第2実施形態に係るカメラ1においては、AF補助光発光部61は、複数の異なる色の光を切り替えて発光することができるように、複数の単色光源を備えている。このような単色光源としては、CCD撮像素子31の撮像面の有効画素領域に配置されたカラーフィルタの透過分光特性(すなわち、赤色(R)、緑色(G)、青色(B))に対応するものとすることが好ましく、具体的には、赤色のLED、緑色のLED、および青色のLEDなどが挙げられる。そして、第2実施形態では、焦点検出動作においてAF補助光を発光させるための発光信号、および発光輝度の情報に加えて、発光する色の情報が、制御部80からAF補助光ドライバ62に送られることにより、AF補助光ドライバ62は、該発光する色の情報に基づいて、AF補助光発光部61を発光させることで、発光する色を切り替えられるようになっている。
次いで、第2実施形態の動作について、説明する。図6は、第2実施形態に係るカメラ1の動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS401では、図2に示すステップS101と同様に、第1スイッチSW1がオンされたかどうかを判断し、第1スイッチSW1がオンした場合はステップS402へ進み、第1スイッチSW1がオンしていない場合はステップS401で待機する。
ステップS402では、図2に示すステップS102と同様に、自動露出演算が行われ、自動露出演算の結果に基づき、CCD撮像素子31の電荷蓄積時間の調節、アナログ信号処理部41の出力ゲインの設定および絞り21による開口径の調節が行なわれる。
ステップS403では、制御部80は、ステップS402においてCCD撮像素子31により取得された画像信号のRGBデータから、RGB各色の輝度値の分布を求め、求めたRGB各色の輝度値の分布から、被写体像の色状態を判定し、被写体像の色状態に基づいて、AF補助光発光部61により発光させるAF補助光の色を選択する。
なお、RGB各色の輝度値の分布を求める方法としては、たとえば、各画素のRGBデータの輝度値の総和を求めることによりRGB各色の輝度値の分布を求める方法や、特定の閾値以上の輝度値を有する画素の数を、RGB各色について求める方法などが挙げられる。また、AF補助光発光部61に発光させる色の選択方法としては、特に限定されないが、たとえば、被写体像の色状態に基づいて、被写体像を構成する色のうち、最も少ない色をピークに持つ色を、AF補助光発光部61に発光させる色として選択する方法が挙げられる。あるいは、被写体像のうち、背景に相当する部分について、RGB各色の輝度値の分布を求め、背景に相当する部分を構成する色のうち、最も少ない色をピークに持つ色を、AF補助光発光部61に発光させる色として選択する方法が挙げられる。
ステップS404では、図2に示すステップS103と同様に、カメラ1の撮影モードがマクロ撮影モードに設定されているか否かの判定が行なわれる。マクロ撮影モードに設定されている場合には、ステップS405に進み、上述した図3に示す「焦点検出処理A」が実行される。一方、マクロ撮影モード以外の他の撮影モードに設定されている場合には、ステップS406に進み、上述した図4に示す「焦点検出処理B」が実行される。
ステップS405では、図3に示すフローチャートに従って、上述の第1実施形態と同様に「焦点検出処理A」が実行される。ただし、第2実施形態においては、上述の第1実施形態と異なり、図3に示すステップS202において、制御部80は、AF補助光発光部61にAF補助光を発光させる際に、ステップS403で選択された色の光を発光させる。さらに、第2実施形態においては、上述の第1実施形態と異なり、ステップS203の焦点検出用の露出設定において、制御部80は、アナログ信号処理部41のゲインを設定する際に、ステップS202においてAF補助光発光部61により発光されたAF補助光の色に対応する画素の出力ゲインを、他の色に対応する画素の出力ゲインに対して、相対的に高めるように設定する。すなわち、画像信号を色に応じた重み付けを行なったものとする。たとえば、ステップS202においてAF補助光発光部61により発光されたAF補助光の波長が、緑色(G)の画素の分光波長の帯域内のものである場合に、制御部80は、アナログ信号処理部41のゲインを設定する際に、緑色(G)の画素の出力ゲインを高くする処理、あるいは、赤色(R)および青色(B)の画素の出力ゲインを低くする処理、さらには、これらを組み合わせた処理のいずれかの処理を実行する。そして、ステップS205では、上述の第1実施形態と異なり、色に応じた重み付けのなされた画像信号に基づいて、焦点評価値の演算が行われることとなる。
また、ステップS406においても、図4に示すフローチャートに従って、上述の第1実施形態と同様に「焦点検出処理B」が実行される。ただし、上述のステップS405と同様に、図4に示すステップS303において、AF補助光発光部61にAF補助光を発光させる際に、ステップS403で選択された色を発光させる点、および図4に示すステップS304において、アナログ信号処理部41のゲインを設定する際に、AF補助光発光部61により発光されたAF補助光の色に対応する画素の出力ゲインを、他の色に対応する画素の出力ゲインに対して、相対的に高めるように設定する点において、上述の第1実施形態と異なる。
そして、上述の第1実施形態のステップS106〜S109と同様に、第2スイッチSW2がオンしたか否かの判定(ステップS407)、撮影用の露出設定(ステップS408)、第1スイッチSW1がオンしたか否かの判定(ステップS409)、およびAF補助光を発光させたか否かの判定(ステップS410)が行なわれる。
ステップS411では、フォーカスレンズ12の位置の補正を行なう。フォーカスレンズ12の位置の補正を行なう方法としては、特に限定されないが、たとえば、AF補助光発光部61により発光されたAF補助光の色に応じて、フォーカスレンズ12の位置の補正を行なう方法が挙げられる。あるいは、フォーカスレンズ12を微小駆動させながら、制御部80のAF処理部80cにより、焦点評価値の演算を行い、得られた焦点評価値の演算結果に基づいて、フォーカスレンズ12の位置を補正してもよい。なお、焦点検出処理を、ステップS403で選択された色の光をAF補助光として発光させて行った場合には、CCD撮像素子31により受光する光の波長が、焦点検出時と撮影時とで異なることとなる。具体的には、ステップS403で選択された色の光をAF補助光として発光すると、CCD撮像素子31により受光する光も、AF補助光として発光された色の光を多く含むものとなり、その結果として、CCD撮像素子31により受光する光の波長が、焦点検出時と撮影時とで異なることとなる。そして、これに伴い、合焦位置も異なることとなるため、第2実施形態においても、AF補助光を発光させた場合には、被写体像の撮影に先立って、フォーカスレンズ12の位置を補正することが望ましい。
そして、ステップS412では、ステップS408により設定された露出条件、および図3のステップS208(または、図4のステップS309)において決定されたフォーカスレンズ位置、あるいはステップS411において補正されたフォーカスレンズ位置にて、CCD撮像素子31により、被写体像の撮影が行なわれる。
第2実施形態によれば、第1実施形態における効果に加えて、次の効果を奏する。すなわち、第2実施形態によれば、CCD撮像素子31により取得された画像信号のRGBデータから、RGB各色の輝度値の分布を求め、求めたRGB各色の輝度値の分布から、被写体像の色状態を判定して、被写体像の色状態に基づいて、AF補助光発光部61により発光させるAF補助光の色を選択する。そのため、第2実施形態によれば、近接撮影の対象となる被写体が、低周波成分を多く含み、焦点評価値の変化量が小さくなる傾向にあり、かつ、近接撮影の対象となる被写体と背景部分とが同系色、同程度の輝度である条件においても、近接撮影の対象となる被写体を、近接撮影の対象となる被写体および背景部分の色と異なる色のAF補助光で照明することで、近接撮影の対象となる被写体の焦点評価値を、背景部分の焦点評価値と比較して、相対的に高くすることができ、これにより、近接撮影の対象となる被写体の焦点状態を良好に検出することができる。
さらに、第2実施形態においては、アナログ信号処理部41のゲインを設定する際に、AF補助光発光部61により発光されたAF補助光の色に対応する画素の出力ゲインを、他の色に対応する画素の出力ゲインに対して、相対的に高めるように設定する。そのため、第2実施形態によれば、AF補助光により照明された近接撮影の対象となる被写体の焦点評価値を、背景部分の焦点評価値に対して、より高いものとすることができ、結果として、近接撮影の対象となる被写体の焦点状態をより良好に検出することができる。
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
たとえば、上述の第1実施形態および第2実施形態では、画像信号の出力ゲインの調整を、アナログ信号処理部41で行なうような例を示したが、画像信号の出力ゲインの調整をデジタル信号処理部43で行なうような構成としてもよい。
また、上述の第2実施形態においては、ステップS203の焦点検出用の露出設定において、AF補助光発光部61により発光されたAF補助光の色に対応する画素の出力ゲインを、他の色に対応する画素の出力ゲインに対して、相対的に高めるように設定し、ステップS205において、色に応じた重み付けのなされた画像信号に基づいて、焦点評価値を演算する例を示したが、AF補助光発光部61により発光されたAF補助光の色に対応する画素の画像信号のみを用いて、焦点評価値を演算する構成としてもよい。
また、上述の第1実施形態および第2実施形態では、CCD撮像素子31の撮像面の有効画素領域に、赤色(R)、緑色(G)および青色(B)に対応するカラーフィルタを配置する例を示したが、シアン(Cy)、マゼンタ(Mg)およびイエロー(Y)に対応する補色系のカラーフィルタを用いてもよい。この場合において、特に第2実施形態では、AF補助光発光部61を、補色系のカラーフィルタに対応する色を発光できるような構成とすることが望ましい。
1…デジタルカメラ
10…レンズ系
21…絞り
22…絞りドライバ
31…CCD撮像素子
32…CCDドライバ
41…アナログ信号処理回路
42…A/D変換部
43…デジタル信号処理回路
51…レンズ駆動モータ
52…レンズ駆動モータドライバ
61…AF補助光発光部
62…AF補助光ドライバ
70…操作部
80…制御部
10…レンズ系
21…絞り
22…絞りドライバ
31…CCD撮像素子
32…CCDドライバ
41…アナログ信号処理回路
42…A/D変換部
43…デジタル信号処理回路
51…レンズ駆動モータ
52…レンズ駆動モータドライバ
61…AF補助光発光部
62…AF補助光ドライバ
70…操作部
80…制御部
Claims (9)
- 光学系による像を撮像して画像信号を出力する撮像手段と、
前記光学系の焦点状態を調節する焦点調節手段と、
前記撮像手段により得られた画像信号に基づく焦点評価値を、前記焦点状態に対応付けて検出する検出手段と、
被写体を照明する照明手段と、
近接撮影可能な撮影モードに設定する設定手段と、
前記近接撮影可能な撮影モードが設定されている場合に、前記被写体の明るさに拘わらず、前記照明手段を照明させて、前記検出手段による検出を行わせる制御手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。 - 請求項1に記載の撮像装置において、
前記画像信号の出力レベルを調整する出力調整手段をさらに備え、
前記出力調整手段は、前記検出手段による検出時における前記画像信号の出力レベルを、前記照明手段によって照明された前記被写体の明るさに応じて調整することを特徴とする撮像装置。 - 請求項2に記載の撮像装置において、
前記出力調整手段は、前記照明手段により照明された被写体に対応する画像信号の出力レベルが、前記被写体の背景に対応する画像信号の出力レベルに対して相対的に高くなるように、前記撮像手段の露出制御値を決定することを特徴とする撮像装置。 - 請求項3に記載の撮像装置において、
前記制御手段は、前記撮像手段により撮像を行なう際に、前記照明手段を照明させて前記検出手段により検出を行った際の露出制御値と、前記撮像手段により撮像を行う際の露出制御値との相違に基づいて、前記光学系の焦点調節状態の補正を行なうことを特徴とする撮像装置。 - 請求項1〜4までの何れか1項に記載の撮像装置において、
前記照明手段は、波長の異なる複数の光を選択的に発光可能となっていることを特徴とする撮像装置。 - 請求項5に記載の撮像装置において、
前記照明手段は、前記光学系による画像信号の色の情報に基づいて、発光する光を選択することを特徴とする撮像装置。 - 請求項5または6に記載の撮像装置において、
前記制御手段は、前記撮像手段により撮像を行なう際に、前記照明手段により選択された光に応じて、前記光学系の焦点調節状態の補正を行なうことを特徴とする撮像装置。 - 光学系の焦点状態を調節する焦点調節手段と、
前記光学系による像に基づく画像信号を取得し、前記画像信号に基づく焦点評価値を、前記焦点状態に対応付けて検出する検出手段と、
被写体を照明する照明手段と、
前記被写体の明るさに拘わらず、前記照明手段を照明させて、前記検出手段による検出を行わせる制御手段と、を備えることを特徴とする焦点検出装置。 - 請求項8に記載の焦点検出装置において、
前記画像信号の出力レベルを調整する出力調整手段をさらに備え、
前記出力調整手段は、前記検出手段による検出時における前記画像信号の出力レベルを、前記照明手段によって照明された前記被写体の明るさに応じて、調整することを特徴とする焦点検出装置。
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JP2009137398A JP2010282139A (ja) | 2009-06-08 | 2009-06-08 | 焦点検出装置および撮像装置 |
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Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2009137398A Pending JP2010282139A (ja) | 2009-06-08 | 2009-06-08 | 焦点検出装置および撮像装置 |
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2009
- 2009-06-08 JP JP2009137398A patent/JP2010282139A/ja active Pending
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