JP2010279320A - 植物栽培用容器セット、植物栽培用容器を用いた植物の栽培方法 - Google Patents

植物栽培用容器セット、植物栽培用容器を用いた植物の栽培方法 Download PDF

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Abstract

【課題】容器を順次重ね合わせながら生育を進行させる栽培方法を用いて多量の栽培を行う場合に、pot on pot法と比べて面積効率を向上させ、併せて、根切り作業に要する労力を軽減させる。
【解決手段】植物栽培用容器セット100は、底壁部22に、上下方向に貫通する複数の孔23が形成された容器10〜1Nと、複数の容器収容部と、載置面と容器収容部の底部との間に所定の空隙24が形成されるようにするための空隙形成部とを備えた容器保持コンテナ20とにより構成された多連容器ユニット50と、多連容器ユニット50の総下面積よりも広く上面が開口したトレーユニットとを備えることを特徴とする。これにより、面積効率の良い植物栽培ができる。また、根切り作業を行うことによって、用土から吸収した硝酸イオンなどの化学成分を消化し、化学成分の含有量が少ない安全性の高い植物を得ることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、植物栽培用容器セットおよび植物栽培用容器を用いた植物の栽培方法に関する。
従来から、鉢やプランター等の容器を用いた野菜等の栽培方法として、多くの方法が提案されている。本願に係る発明をした者の1人が先に出願し、登録された栽培方法もその1つである(特許文献1)。これは、鉢やプランターなど、上面が開口し、下面に連通孔を有する容器を複数個用いるもので、複数の容器の開口部が、それぞれ異なる大きさであり、それらに、栽培対象とする野菜等の生育段階に応じた肥料を混合した用土を詰め、順次重ね合わせながら生育を進行させる栽培方法(以下、pot on pot法と呼ぶ)であり、それなりの良い栽培結果をえることができた。
また、特許文献1においては、pot on pot法を用いて植物の栽培を行ったときに、着果した後、必要に応じて下段に位置する容器を取り外し、根切りなどの処置を行うことにより、根切りなどの処置を行わなかったものより良いものを収穫できることを開示している。さらに、特許文献1では、重ねた容器の離脱と根切りにより、例えば樹勢が弱くなった場合にも、回復を図れることに言及している。
特許2744210号公報
しかしながら、上述した従来の栽培方法では、容器を重ねるほど、栽培に必要な空間は大きくなる。また、下側に配置させる容器として順次サイズの大きなものを選択しなければならないため、栽培対象を植えることのできる栽培可能面積がpot on pot法で用いられる最小容器の開口面積であるのに対して、栽培作業に必要な面積はpot on pot法で用いられる最大容器の開口面積以上となるため、面積効率が悪いという問題があった。すなわち、多量の栽培を行おうとした場合、栽培作業に必要な面積が栽培可能面積に比べて大きくなってしまうという問題があった。なお、ここでいう「栽培作業に必要な面積」には、栽培に用いる容器の収納スペースなども含むこととする。
また、上述した栽培方法では、上段に位置した容器を持ち上げてから根切りを行う必要があるため、その作業は煩わしく、困難であるという問題があった。
本発明は、上記の問題を解消し、容器を順次重ね合わせながら生育を進行させる栽培方法を用いて多量の栽培を行う場合に、pot on pot法と比べて面積効率を向上させることができるようにすることを目的とし、併せて、根切り作業に要する労力を軽減させることができるようにすることを目的とする。
本発明の植物栽培用容器は、植物の栽培に用いる植物栽培用容器セットであって、上面が開口し、底壁部には、上下方向に貫通する複数の孔が形成された容器と、前記容器に形成された複数の孔を塞がない形で前記容器を複数隣接して配設するための複数の容器収容部と、土の上などに載置されたときに、載置面と該容器収容部の底部との間に所定の空隙が形成されるようにするための空隙形成部とを備えた容器保持コンテナとにより構成された多連容器ユニットと、前記多連容器ユニットの総下面積よりも広く上面が開口し、底壁部に、上下方向に貫通する複数の孔が形成された容器であって、前記多連容器ユニットで生育している植物が所定の状態になったときに該多連容器ユニットが上側に載置され、前記植物が特定の状態となったときには該多連容器ユニットが離脱されるトレーユニットとを備えることを特徴とする。
上記の構成としたことで、容器を順次重ね合わせながら生育を進行させる栽培方法を用いて多量の栽培を行う場合に、pot on pot法と比べて面積効率を向上させることができ、かつ、根切り作業に要する労力を軽減させることができるようになる。
すなわち、本発明に係る植物栽培用容器セットを用いて植物の栽培を行う方法(以下、pots
on tray法と呼ぶ)によれば、多量の栽培を行う場合に必要となる容器の数がpot on pot法を用いた場合に比べて少なくなるので、栽培可能面積と栽培に必要な面積との差をpot on pot法を用いた場合に比べて小さくすることができるようになる。
さらに、空隙形成部により形成される空隙を利用して植物の根切りを行うことができるので、栽培対象となる植物の根切り作業を行うときに、多連容器ユニット50を持ち上げる作業負担を回避することができるようになる。
前記トレーユニットには、底壁部に前記複数の孔と略垂直に交差する根切り孔が形成された構成としてもよい。
また、本発明の植物の栽培方法は、植物の栽培方法であって、栽培対象とする植物の生育段階を複数に分類し、植物の栽培に用いる植物栽培用容器であって、上面が開口し、底壁部には、上下方向に貫通する複数の孔が形成された複数の容器と、前記容器に形成された複数の孔を塞がない形で前記容器を複数隣接して配設するための複数の容器収容部と、土の上などに載置されたときに、載置面と該容器収容部の底部との間に所定の空隙が形成されるようにするための空隙形成部とを備えた容器保持コンテナとを用意し、前記複数の容器に、第1生育段階に応じた肥料を混合した用土を充填し、それぞれ植物の種若しくは苗を植え付け、前記種若しくは苗の成長が第2生育段階に至ったときに、前記複数の容器を前記容器保持コンテナの容器収容部に収容した状態で第2生育段階に応じた用土の上に載置し、以後、前記栽培対象とする植物の成長に応じて、前記複数の容器を、生育段階に応じた用土の上に載置し、前記栽培対象とする植物が特定の条件を満たしたときには、前記空隙形成部により形成された空隙を通る前記栽培対象とする植物の根を切断し、前記複数の容器を載置した用土から外して、生育を進行させることを特徴とする。
前記複数用意した容器の総下面積よりも広く上面が開口し、底壁部には上下方向に貫通する複数の孔が形成されたトレーを、前記分類した生育段階の数に応じて用意し、前記種若しくは苗の成長が第2生育段階に至ったときに、前記トレーの1つに、第2生育段階に応じた用土を充填し、前記複数用意した容器を前記容器保持コンテナの容器収容部に収容した状態で該トレーの上に重ね合わせ、以後、前記栽培対象とする植物の成長に応じて、最下部のトレーを、次の生育段階に応じた用土の上に重ね合わせることで生育を進行させる構成としてもよい。
前記トレーの底壁部には、前記複数の孔と略垂直に交差する根切り孔が形成されており、前記栽培対象とする植物が所定の条件を満たしたときには、前記根切り孔を通る前記栽培対象とする植物の根を切断し、根切りに使用した根切り孔を備えたトレーを、該トレーを載置した用土から外して、生育を進行させる構成としてもよい。
本発明によれば、容器を順次重ね合わせながら生育を進行させる栽培方法を用いて多量の栽培を行う場合に、pot on pot法と比べて面積効率を向上させることができるようになり、併せて、根切り作業に要する労力を軽減させることができるようになる。
本発明に係る植物栽培用容器セットの一実施の形態を示す上面図である。 図1の栽培用容器セットの一部を示す断面図である。 図1の栽培用容器セットの一部を示す断面図である。 本発明の植物の栽培方法の実施の形態を示す断面図である。 本発明の植物の栽培方法の実施の形態を示す断面図である。 本発明の植物の栽培方法の実施の形態を示す断面図である。
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施の形態の例を示す植物栽培用容器セット100の上面図である。図1に示すように、植物栽培用容器セット100は、上面が開口した複数の容器10〜1N(Nは任意の正の整数)と、容器保持コンテナ20と、トレー30とを有する。本例において、容器10〜1Nが容器保持コンテナ20によって隣接して配設されたものを多連容器ユニット50とする。また、本発明に係る植物栽培用容器セット100は、トレー30を1つに限定するものではなく、複数含んでいてもよい。
図2は、多連容器ユニット50の断面図である。図2に示すように、本例の多連容器ユニット50は、容器保持コンテナ20によって容器10〜1Nを隣接して配設することにより構成されている。
容器10〜1Nは、側壁部21と、底壁部22とを有する。底壁部22には、垂直方向(上下方向)に貫通する複数の孔23が設けられている。
孔23は、容器10〜1N が植物の栽培に使用されたときに、植物の根が容器10〜1Nの内部から外部へ伸びていけるようにするためだけでなく、容器10〜1Nの内部に充填された用土が含む水分や種々の成分を外部に流出させることができるように形成されている。
容器保持コンテナ20は、容器10〜1Nを隣接して配設することができ、多数の容器10〜1Nを1度に移動可能とするものである。本例においては容器保持コンテナ20として、複数の容器10〜1Nを個別に収容可能な容器収容部がマトリクス状に連設された構造のものを用いて説明を行う。
本例における容器収容部はフレーム構造となっており、容器収容部の底部は、容器10〜1Nを収容したときに孔23を塞がない構造となっている。また、容器保持コンテナ20が土の上などに載置されたときに、載置面と底壁部22との間に空隙24を形成するための空隙形成部として、容器収容部の底部が二重構造となっている。この空隙24は、例えば市販の鋏を用いて、多連容器ユニット50の外部から孔23を通る根を切断できるように形成されている。
なお、本発明に係る容器保持コンテナ、特に空隙形成部は、本例で挙げたものに限定されず、容器10〜1Nの複数の孔23から出る植物の根を根切り可能な程度に露出させることができるものであればよい。
図3は、トレー30の断面図である。図3に示すように、トレー30は、側壁部31と、底壁部32とを有する。底壁部32には、垂直方向(上下方向)に貫通する複数の孔33が設けられている。また、本例におけるトレー30には、複数の孔33と略垂直に交差するように設けられた根切り孔34が設けられていることとする。根切り孔34は、トレー30の外部から、孔33を通る植物の根を切断できるように形成されている。これにより、例えばトレー30を複数重ね合わせて栽培を行った場合に、根切りを行う箇所の選択肢が空隙24に限定されることを回避できるようになる。また、トレー30は、開口面積が可変となるように、例えば底壁部22が水平方向への伸縮機構を有する構成とされていてもよい。
次に、植物栽培用容器セット100を使用して行う栽培方法を説明する。本例においては、植物栽培用容器セット100が、容器10〜13と、容器保持コンテナ20と、トレー30により構成された場合を例に説明を行う。
先ず、栽培対象とする植物の生育段階を、複数の段階に分ける。本例においては、栽培対象としてホウレンソウの苗を用意し、苗の状態からのホウレンソウの生育段階を、第1段階と第2段階に分類した。なお、ホウレンソウの根が容器10〜13内の用土に十分に着根するまでを「第1生育段階」とし、それ以降を「第2生育段階」とした。なお、本例で用いたホウレンソウは野菜のなかでも根が放射状(横方向)に生育する種類のものであり、他には、ピーマンやレタスなどがこれに分類される。また、栽培対象の生育段階を2以上に分けてもよい。この場合、例えばトレー30を複数用いることとすればよい。
次に、図4に示すように、容器10〜13と容器保持コンテナ20により構成される多連容器ユニット50の容器10〜13に、第1生育段階に適した用土90Aを充填し、ホウレンソウの苗を植える。本例においては、用土90Aとして、肥料を極力控えた用土を使用した。
多連容器ユニット50を用いて生育を進行させ、用土90Aの中にホウレンソウの根が十分に着根したら、トレー30に第2生育段階に適した用土90Bを充填し、多連容器ユニット50をトレー30の上に重ね合わせる(図5参照)。このとき、ホウレンソウの収穫前などに根切り作業を行うことを考慮して、多連容器ユニット50を持ち上げるなどの作業を要することなく空隙24を利用して孔23を通る根を切断することができるように、トレー30に十分な量の用土90Bを充填することが好ましい。なお、この他にも、例えばトレー30の側壁部31に空隙24に応じたスリットが形成されており、スリットを通して空隙24に刃物などを挿入できるような構成としてもよい。
また、このとき多連容器ユニット50の重さによって用土90Bが過度に圧迫されることを防止するために、例えばトレー30が、多連容器ユニット50を上側で支持するための支持部を備えた構成とされていてもよい。なお、本例において用土90Bは、赤土、堆肥、過燐酸石灰、化成肥料、その他を混合したものを使用した。
この状態で生育を進行させ、図6(A)に示すようにホウレンソウが収穫するのに適した状態になったら、図6(B)に示すように多連容器ユニット50をトレー30から離脱させる。このとき、根が細い植物を栽培対象としている場合には、多連容器部50をトレー30から離脱させるのに根が大きな障害とはならないが、根が太く丈夫なものを栽培対象とした場合には、根が離脱の障害となるため、空隙24から鋏などを挿入して根を切断することが好ましい。なお、栽培対象の生育段階を多数に分けた場合には、多連容器ユニットが載置されたトレー30を、次の生育段階に応じた用土が充填された他のトレー30に載置するようにしてもよい。この場合、トレー30に形成された根切り孔34を用いて根切りを行うようにしてもよい。
根切り作業を行ってから、多連容器ユニット50による植物の栽培を継続した後にホウレンソウの収穫を行うと、化学成分(硝酸イオン)含有量(mg/kg野菜重量)の少ないホウレンソウを得ることができる。なお、トレー30から多連容器ユニット50を外して、水だけで約1週間栽培を継続すると、硝酸イオン濃度が40〜80%減少することを確認した。
以上に説明したように、上述した一実施の形態では、植物の栽培に用いる植物栽培用容器セット100は、上面が開口し、底壁部22には、上下方向に貫通する複数の孔23が形成された容器10〜1Nと、容器10〜1Nに形成された複数の孔23を塞がない形で容器10〜1Nを複数隣接して配設するための複数の容器収容部と、土の上などに載置されたときに、載置面と容器収容部の底部との間に所定の空隙24が形成されるようにするための空隙形成部(例えば二重構造の底部)とを備えた容器保持コンテナ20とにより構成された多連容器ユニット50と、多連容器ユニット50の総下面積よりも広く上面が開口し、底壁部32に、上下方向に貫通する複数の孔33が形成された容器であって、多連容器ユニット50で生育している植物(例えばホウレンソウ)が所定の状態(例えばホウレンソウの根が容器10〜1Nに充填された用土に十分着根した状態)になったときに多連容器ユニット50が上側に載置され、植物が特定の状態(例えば収穫するのに適した状態)となったときには多連容器ユニット50が離脱されるトレーユニット(例えばトレー30)とを備えることを特徴とする構造としているので、容器を順次重ね合わせながら生育を進行させる栽培方法を用いて多量の栽培を行う場合に、pot on pot法と比べて面積効率を向上させることができるようになり、併せて、根切り作業に要する労力を軽減させることができるようになる。
すなわち、本発明に係る容器を用いて植物の栽培を行う方法であるpots
on tray法によれば、多量の栽培を行う場合に必要となる容器の数がpot on pot法を用いた場合に比べて少なくなるので、栽培可能面積と栽培に必要な面積との差をpot on pot法を用いた場合に比べて小さくすることができるようになる。
さらに、空隙24を利用して植物の根切りを行うことができるので、栽培対象となる植物の根切り作業を行うときに、多連容器ユニット50を持ち上げて根を露出させる作業が必要なくなるため、根切り作業における作業負担を軽減させることができるようになる。これにより、根が太く、上側の容器を離脱させるときに容器を持ち上げるだけでは根が切断されないような植物の栽培に適した植物栽培用容器セットを提供することができるようになる。
また、上述した実施の形態では、トレーユニット(例えばトレー30)には、底壁部32に複数の孔33と略垂直に交差する根切り孔34が形成された構成としたので、例えばトレー30を複数重ね合わせて栽培を行った場合に、作業負担の少ない根切り作業を行える箇所の選択肢を増やすことができるようになる。
また、上述した一実施の形態では、植物の栽培方法であって、栽培対象とする植物(例えばホウレンソウなどの浅根菜)の生育段階を複数に分類し、植物の栽培に用いる植物栽培用容器であって、上面が開口し、底壁部22には、上下方向に貫通する複数の孔23が形成された複数の容器(例えば容器10〜13)と、容器に形成された複数の孔23を塞がない形で容器を複数隣接して配設するための複数の容器収容部と、土の上などに載置されたときに、載置面と容器収容部の底部との間に所定の空隙24が形成されるようにするための空隙形成部(例えば二重構造の底部)とを備えた容器保持コンテナ20とを用意し、複数の容器に、第1生育段階に応じた肥料を混合した用土(例えば用土90A)を充填し、それぞれ植物の種若しくは苗(例えばホウレンソウの苗)を植え付け、種若しくは苗の成長が第2生育段階に至ったときに、複数の容器(例えば容器10〜13)を容器保持コンテナ20の容器収容部に収容した状態で第2生育段階に応じた用土(例えばトレー30に充填した用土90B)の上に載置し、以後、栽培対象とする植物(例えばホウレンソウ)の成長に応じて、複数の容器(例えば容器10〜13)を、生育段階に応じた用土の上に載置し、栽培対象とする植物が特定の条件を満たしたとき(例えばホウレンソウが収穫するのに適した状態になったとき)には、空隙形成部により形成された空隙24を通る栽培対象とする植物の根(例えばホウレンソウの根)を切断し、複数の容器(例えば容器10〜13)を載置した用土から外して、生育を進行させることを特徴とする構成としたので、栽培可能面積と栽培に必要な面積との差をpot on pot法を用いた場合に比べて小さくすることができるようになり、併せて、根切り作業に要する労力を軽減させることができるようになる。
また、上述した一実施の形態で言及したように、複数用意した容器の総下面積よりも広く上面が開口し、底壁部32には上下方向に貫通する複数の孔33が形成されたトレー30を、分類した生育段階の数に応じて用意し、種若しくは苗の成長が第2生育段階に至ったときに、トレーの1つに、第2生育段階に応じた用土を充填し、複数用意した容器を容器保持コンテナ20の容器収容部に収容した状態でトレー30の上に重ね合わせ、以後、栽培対象とする植物の成長に応じて、最下部のトレー30を、次の生育段階に応じた用土の上に重ね合わせることで生育を進行させる構成としてもよい。このような構成とすることにより、栽培対象の生育段階に応じた用土を必要な分だけ使用することができるようになる。
すなわち、トレー30を複数用いて、順次重ね合わせていくことで、pot on pot法と同様の効果を得ることができるようになる。
また、上述した実施の形態で言及したように、トレー30の底壁部32には、複数の孔33と略垂直に交差する根切り孔34が形成されており、栽培対象とする植物が所定の条件を満たしたときには、根切り孔34を通る栽培対象とする植物の根を切断し、根切りに使用した根切り孔34を備えたトレー30を、載置した用土から外して、生育を進行させる構成としてもよい。このような構成とすることにより、作業負担の少ない根切り作業を行える箇所の選択肢を増やすことができるようになる。
本発明によれば、容器を順次重ね合わせながら生育を進行させる栽培方法を用いて多量の栽培を行う場合に、pot on pot法と比べて面積効率を向上させるのに有用である。また、根切り作業に要する労力を軽減させるのに有用である。
10〜1N 容器
20 容器保持コンテナ
21 側壁部
22 底壁部
23 孔
24 空隙
30 トレー
31 側壁部
32 底壁部
33 孔
34 根切り孔
50 多連容器ユニット
100 植物栽培用容器セット

Claims (5)

  1. 植物の栽培に用いる植物栽培用容器セットであって、
    上面が開口し、底壁部には、上下方向に貫通する複数の孔が形成された容器と、
    前記容器に形成された複数の孔を塞がない形で前記容器を複数隣接して配設するための複数の容器収容部と、土の上などに載置されたときに、載置面と該容器収容部の底部との間に所定の空隙が形成されるようにするための空隙形成部とを備えた容器保持コンテナとにより構成された多連容器ユニットと、
    前記多連容器ユニットの総下面積よりも広く上面が開口し、底壁部に、上下方向に貫通する複数の孔が形成された容器であって、前記多連容器ユニットで生育している植物が所定の状態になったときに該多連容器ユニットが上側に載置され、前記植物が特定の状態となったときには該多連容器ユニットが離脱されるトレーユニットとを備える
    ことを特徴とする植物栽培用容器セット。
  2. 前記トレーユニットには、底壁部に前記複数の孔と略垂直に交差する根切り孔が形成された
    請求項1記載の植物栽培用容器セット。
  3. 植物の栽培方法であって、
    栽培対象とする植物の生育段階を複数に分類し、
    植物の栽培に用いる植物栽培用容器であって、
    上面が開口し、底壁部には、上下方向に貫通する複数の孔が形成された複数の容器と、
    前記容器に形成された複数の孔を塞がない形で前記容器を複数隣接して配設するための複数の容器収容部と、土の上などに載置されたときに、載置面と該容器収容部の底部との間に所定の空隙が形成されるようにするための空隙形成部とを備えた容器保持コンテナとを用意し、
    前記複数の容器に、第1生育段階に応じた肥料を混合した用土を充填し、それぞれ植物の種若しくは苗を植え付け、
    前記種若しくは苗の成長が第2生育段階に至ったときに、前記複数の容器を前記容器保持コンテナの容器収容部に収容した状態で第2生育段階に応じた用土の上に載置し、
    以後、前記栽培対象とする植物の成長に応じて、前記複数の容器を、生育段階に応じた用土の上に載置し、
    前記栽培対象とする植物が特定の条件を満たしたときには、前記空隙形成部により形成された空隙を通る前記栽培対象とする植物の根を切断し、前記複数の容器を載置した用土から外して、生育を進行させる
    ことを特徴とする植物の栽培方法。
  4. 前記複数用意した容器の総下面積よりも広く上面が開口し、底壁部には上下方向に貫通する複数の孔が形成されたトレーを、前記分類した生育段階の数に応じて用意し、
    前記種若しくは苗の成長が第2生育段階に至ったときに、前記トレーの1つに、第2生育段階に応じた用土を充填し、前記複数用意した容器を前記容器保持コンテナの容器収容部に収容した状態で該トレーの上に重ね合わせ、
    以後、前記栽培対象とする植物の成長に応じて、最下部のトレーを、次の生育段階に応じた用土の上に重ね合わせることで生育を進行させる
    請求項3記載の植物の栽培方法。
  5. 前記トレーの底壁部には、前記複数の孔と略垂直に交差する根切り孔が形成されており、
    前記栽培対象とする植物が所定の条件を満たしたときには、前記根切り孔を通る前記栽培対象とする植物の根を切断し、根切りに使用した根切り孔を備えたトレーを、該トレーを載置した用土から外して、生育を進行させる
    請求項3記載の植物の栽培方法。
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