JP2010276462A - Oct装置 - Google Patents

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Haruo Nakaji
晴雄 中路
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Abstract

【課題】プローブ部の小型化が容易なOCT装置を提供する。
【解決手段】OCT装置1Aは、光源10、分岐部20、干渉光学系30、照射光学系40A、参照光学系50、検出部60および解析部70を備える。分岐部20は、光源10から出力される光をN分岐してN個の分岐光L〜Lを出力する。干渉光学系30はN個の光カプラC〜Cを含む。照射光学系40Aは、N本の光ファイバF1,1〜F1,NおよびN個のレンズ41〜41を含む。光ファイバF1,nの第1端は光カプラCに光学的に接続されている。N本の光ファイバF1,1〜F1,Nそれぞれの第2端は並列配置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、OCT装置に関するものである。
OCT(optical coherence tomography)装置は、低コヒーレンス光を用いた干渉計であり、光の進行方向についてコヒーレンス長程度の位置分解能で特定される位置で反射または散乱された光の強度分布を断層画像として検出することができ、例えば眼球や歯などの診断に用いられる。特許文献1には、歯科診断にOCT装置を用いた技術が記載されている。
特開2007-225321号公報
OCT装置は、測定対象物の断層画像を得る為に、測定対象物に向けて光を照射するプローブ部の内部に機械的な駆動機構を有している。特許文献1に記載されたOCT装置は、プローブ部の内部にスキャナおよびアクチュエータを有しており、これらスキャナおよびアクチュエータを駆動することで測定対象物への光の照射位置を走査して、測定対象物の断層画像を得る。したがって、従来のOCT装置のプローブ部は小型化が困難である。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、2次元の断層画像を一括して高速に取得することができ、加えてプローブ部の小型化が容易なOCT装置を提供することを目的とする。
本発明に係るOCT装置は、(1) 光を出力する光源と、(2) 光源から出力される光をN分岐してN個の分岐光L〜Lを出力する分岐部と、(3)各々第1〜第4のポートを有するN個の光カプラC〜Cを含み、分岐光Lを光カプラCの第1ポートに入力し、その分岐光Lを2分岐して照射光L1,nおよび参照光L2,nとし、照射光L1,nを光カプラCの第3ポートから出力し、参照光L2,nを光カプラCの第4ポートから出力し、光カプラCの第3ポートおよび第4ポートそれぞれに入力された光を合波して光カプラCの第2ポートから出力する干渉光学系と、(4) N本の光ファイバF1,1〜F1,Nを含み、光ファイバF1,nの第1端が光カプラCの第3ポートに光学的に接続され、N本の光ファイバF1,1〜F1,Nそれぞれの第2端が並列配置され、光カプラCの第3ポートから出力される照射光L1,nを光ファイバF1,nの第1端に入力し、その照射光L1,nを光ファイバF1,nの第2端から出力して測定対象物に照射し、その照射に伴い測定対象物の表面または内部における反射または散乱により生じるサンプル光L3,nを光ファイバF1,nの第2端に入力し、そのサンプル光L3,nを光ファイバF1,nの第1端から出力して光カプラCの第3ポートに入力させる照射光学系と、(5)N本の光ファイバF2,1〜F2,Nを含み、光ファイバF2,nの第1端が光カプラCの第4ポートに光学的に接続され、光カプラCの第4ポートから出力される参照光L2,nを光ファイバF2,nの第1端に入力し、その参照光L2,nを光ファイバF2,nの第2端から出力して反射部に照射し、反射部により反射された参照光L2,nを光ファイバF2,nの第2端に入力し、その参照光L2,nを光ファイバF2,nの第1端から出力して光カプラCの第4ポートに入力させる参照光学系と、(6)N個の光検出器D〜Dを含み、光カプラCの第2ポートから出力される光のパワーを光検出器Dにより検出する検出部と、を備えることを特徴とする。ただし、Nは2以上の整数であり、nは1以上N以下の各整数である。
本発明に係るOCT装置では、光源が広帯域光を出力するものであって、光カプラCの第4ポートから出力され反射部により反射されて光カプラCの第4ポートに入力される参照光L2,nの光路長を走査する光路長走査手段を更に備えるのが好適である。或いは、光源が狭帯域光を出力するものであって出力光の中心波長の走査が可能であるのも好適である。
本発明に係るOCT装置では、照射光学系が光ファイバF1,nの第2端と測定対象物との間に設けられたレンズを含むのが好適である。或いは、照射光学系が光ファイバF1,nの第2端と測定対象物との間に設けられたテレセントリック光学系を含むのも好適である。
本発明に係るOCT装置では、参照光学系が参照光L2,nの偏光状態を調整する偏光調整部を含むのが好適である。この場合、偏光調整部が、一定のリタデーション量を有し、方位に応じて光の偏光を調整するものであってもよいし、或いは、可変のリタデーション量を有するものであってもよい。
本発明に係るOCT装置は、光源,分岐部,干渉光学系,照射光学系,参照光学系および検出部を複数組備え、各組の照射光学系に含まれる各光ファイバの第2端が並列配置され、その第2端側において隣り合う光ファイバが異なる組に含まれるものであるように配置され、各組の参照光学系に含まれる各光ファイバの第2端が並列配置され、その第2端側において隣り合う光ファイバが異なる組に含まれるものであるように配置されているのも好適である。なお、各組の照射光学系に含まれる各光ファイバの第2端より先の部分は各組の間で共通であってもよい。また、各組の参照光学系に含まれる各光ファイバの第2端より先の部分は各組の間で共通であってもよい。
本発明に係るOCT装置は、2次元の断層画像を一括して高速に取得することができ、加えてプローブ部の小型化が容易である。
第1実施形態に係るOCT装置1Aの構成を示す図である。 第2実施形態に係るOCT装置1Bの構成を示す図である。 第3実施形態に係るOCT装置1Cの構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るOCT装置1Aの構成を示す図である。この図に示されるOCT装置1Aは、光源10、分岐部20、干渉光学系30、照射光学系40A、参照光学系50、検出部60および解析部70を備える。
光源10は、広帯域の低コヒーレンス光を出力するものであり、例えばスーパールミネセントダイオード(SLD: superluminescent diode)であるのが好適である。分岐部20は、光源10から出力される光をN分岐してN個の分岐光L〜Lを出力する。分岐部20はN個の出力端子を有する。これらN個の出力端子のうちの第n出力端子は光ファイバF0,nの一端に接続されている。分岐部20は、分岐光Lを第n出力端子から出力して光ファイバF0,nの一端に入力させる。ここで、Nは2以上の整数であり、nは1以上N以下の各整数である。
干渉光学系30はN個の光カプラC〜Cを含む。各光カプラCは第1〜第4のポートを有する。光カプラCは、分岐部20の第n出力端子から出力され光ファイバF0,nにより導かれて到達した分岐光Lを第1ポートに入力し、その入力した分岐光Lを2分岐して照射光L1,nおよび参照光L2,nとする。光カプラCは、照射光L1,nを第3ポートから出力して光ファイバF1,nの第1端に入力させる。光カプラCは、参照光L2,nを第4ポートから出力して光ファイバF2,nの第1端に入力させる。また、光カプラCは、光ファイバF1,nにより導かれて到達した光を第3ポートに入力し、光ファイバF2,nにより導かれて到達した光を第4ポートに入力して、これら入力した光を合波して第2ポートから出力して光ファイバF3,nの一端に入力させる。
照射光学系40Aは、N本の光ファイバF1,1〜F1,NおよびN個のレンズ41〜41を含む。光ファイバF1,nの第1端は光カプラCの第3ポートに光学的に接続されている。N本の光ファイバF1,1〜F1,Nそれぞれの第2端は並列配置されている。光ファイバF1,nは、光カプラCの第3ポートから出力される照射光L1,nを第1端に入力し、その照射光L1,nを第2端から出力して測定対象物2に照射する。また、光ファイバF1,nは、その照射に伴い測定対象物2の表面または内部における反射または散乱により生じるサンプル光L3,nを第2端に入力し、そのサンプル光L3,nを第1端から出力して光カプラCの第3ポートに入力させる。
レンズ41は、光ファイバF1,nの第2端と測定対象物2との間に設けられている。レンズ41は、光ファイバF1,nの第2端から出力される照射光L1,nを集光して測定対象物2に照射する。また、レンズ41は、測定対象物2の表面または内部で生じるサンプル光L3,nを集光して光ファイバF1,nの第2端に入力させる。N個のレンズ41〜41はマイクロレンズアレイであるのが好適である。
照射光学系40Aに含まれるプローブ部40aは、N本の光ファイバF1,1〜F1,Nそれぞれの第2端側部分およびN個のレンズ41〜41を含む。
参照光学系50は、N本の光ファイバF2,1〜F2,N、N個のレンズ51〜51、偏光調整部52および反射部53を含む。光ファイバF2,nの第1端は光カプラCの第4ポートに光学的に接続されている。N本の光ファイバF2,1〜F2,Nそれぞれの第2端は並列配置されている。光ファイバF2,nは、光カプラCの第4ポートから出力される参照光L2,nを第1端に入力し、その参照光L2,nを第2端から出力して反射部53に照射する。また、光ファイバF2,nは、反射部53により反射された参照光L2,nを第2端に入力し、その参照光L2,nを第1端から出力して光カプラCの第4ポートに入力させる。
レンズ51は、光ファイバF2,nの第2端と反射部53との間に設けられている。レンズ51は、光ファイバF2,nの第2端から出力される参照光L2,nをコリメートして反射部53に照射する。また、レンズ51は、反射部53で反射された参照光L2,nを集光して光ファイバF2,nの第2端に入力させる。N個のレンズ51〜51はマイクロレンズアレイであるのが好適である。
偏光調整部52は、N個のレンズ51〜51と反射部53との間に設けられている。偏光調整部52は、参照光L2,nの偏光状態を調整して、ファイバ光学系における偏波の揺らぎをキャンセルする。これにより、検出部における干渉信号を最大化し、OCT画像のコントラストが上がりクリアになる。偏光調整部52は、一定のリタデーション量を有し、方位に応じて光の偏光を調整するものであってもよく、例えば波長板が用いられる。また、偏光調整部52は、可変のリタデーション量を有するものであってもよく、例えば液晶リターダーが用いられる。リタデーション量Γは下記(1)式で表される。ここで、nは遅軸の屈折率であり、nは速軸の屈折率であり、ωは光の角周波数であり、dは伝播距離であり、cは光速である。
Figure 2010276462
反射部53は、光ファイバF2,nの第2端から出力されて到達した参照光L2,nを反射させて、その反射させた参照光L2,nを光ファイバF2,nの第2端に入力させる。反射部53は、光ファイバF2,nの第2端からの距離が可変であって、その位置に応じて参照光L2,nの光路長を調整することができる。すなわち、反射部53の位置を走査する手段は、参照光L2,nの光路長を走査する光路長走査手段を構成する。
検出部60は、N個の光検出器D〜D、N個の増幅器AMP、N個のバンドパスフィルタBPF、N個の対数増幅器LOGおよびN個のアナログ-デジタル変換器ADCを含む。光検出器Dの後段に順に、増幅器AMP、バンドパスフィルタBPF、対数増幅器LOGおよびアナログ-デジタル変換器ADCが設けられている。光検出器Dは、光カプラCの第2ポートから出力され光ファイバF3,nにより導かれて到達する光を受光し、その光のパワーを検出して、その光パワーに応じた電流信号を出力する。光検出器Dは好適にはフォトダイオードである。
解析部70は、N個のアナログ-デジタル変換器ADCそれぞれから出力されるデジタル信号を入力して、これらのデジタル信号に基づいて測定対象物2の断層画像を作成する。
第1実施形態に係るOCT装置1Aは以下のように動作する。光源10から出力された広帯域の低コヒーレンス光は、分岐部20によりN分岐されてN個の分岐光L〜Lとされる。分岐光Lは、光ファイバF0,nに導かれて光カプラCの第1ポートに入力され、この光カプラCにより更に2分岐されて照射光L1,nおよび参照光L2,nとされる。照射光L1,nは光カプラCの第3ポートから出力され、参照光L2,nは光カプラCの第4ポートから出力される。
光カプラCの第3ポートから出力された照射光L1,nは、光ファイバF1,nおよびレンズ41を経て測定対処物2に集光照射される。そして、この照射に伴い測定対象物2の表面または内部における反射または散乱により生じるサンプル光L3,nは、レンズ41および光ファイバF1,nを経て光カプラCの第3ポートに入力される。
光カプラCの第4ポートから出力された参照光L2,nは、光ファイバF2,n、レンズ51および偏光調整部52を経て反射部53により反射される。その反射された参照光L2,nは、偏光調整部52、レンズ51および光ファイバF2,nを経て光カプラCの第4ポートに入力される。
光カプラCの第3ポートに入力されるサンプル光L3,nと、光カプラCの第4ポートに入力される参照光L2,nとは、光カプラCにより合波される。この合波した光は光カプラCの第2ポートから出力される。光カプラCの第2ポートから出力される干渉光は、光ファイバF3,nにより導かれて光検出器Dにより受光される。その受光パワーに応じた電流信号が光検出器Dから出力される。
光検出器Dから出力される電流信号は増幅器AMPにより電圧信号に変換される。増幅器AMPから出力される電圧信号は、バンドパスフィルタBPFにより所定の周波数帯域のものが選択的に取り出され、対数増幅器LOGにより対数増幅されて、アナログ-デジタル変換器ADCによりデジタル信号に変換される。
そして、反射部53の位置が走査されることで、参照光L2,nの光路長が走査される。参照光L2,nの各光路長についてアナログ-デジタル変換器ADCから出力されるデジタル信号に基づいて、解析部70により測定対象物2の断層画像が得られる。
本実施形態に係るOCT装置1Aは、各光ファイバF1,1〜F1,Nの第2端の並び方向と測定対象物の深さ方向からなる2次元の断層画像を一括して高速に取得することができる。加えて、プローブ部40aの内部にスキャナやアクチュエータ等の機械的な駆動機構を有していないので、プローブ部40aの小型化が容易である。
(第2実施形態)
図2は、第2実施形態に係るOCT装置1Bの構成を示す図である。この図に示されるOCT装置1Bは、光源10、分岐部20、干渉光学系30、照射光学系40B、参照光学系50、検出部60および解析部70を備える。
図1に示された第1実施形態に係るOCT装置1Aの構成と比較すると、この図2に示される第2実施形態に係るOCT装置1Bは、照射光学系40Aに替えて照射光学系40Bを備える点で相違する。
照射光学系40Bは、N本の光ファイバF1,1〜F1,N、レンズ42、ピンホール43およびレンズ44を含む。光ファイバF1,nの第1端は光カプラCの第3ポートに光学的に接続されている。N本の光ファイバF1,1〜F1,Nそれぞれの第2端は並列配置されている。光ファイバF1,nは、光カプラCの第3ポートから出力される照射光L1,nを第1端に入力し、その照射光L1,nを第2端から出力して測定対象物2に照射する。また、光ファイバF1,nは、その照射に伴い測定対象物2の表面または内部における反射または散乱により生じるサンプル光L3,nを第2端に入力し、そのサンプル光L3,nを第1端から出力して光カプラCの第3ポートに入力させる。
照射光学系40Bは、N本の光ファイバF1,1〜F1,Nそれぞれの第2端と測定対象物2との間に設けられたテレセントリック光学系を含む。このテレセントリック光学系にレンズ42、ピンホール43およびレンズ44が設けられている。
レンズ42は、各光ファイバF1,nの第2端から出力される照射光L1,nをコリメートする。ピンホール43は、レンズ42によりコリメートされた照射光L1,nを通過させる。そして、レンズ44は、ピンホール43を通過した照射光L1,nを集光して測定対象物2に照射する。また、レンズ44は、測定対象物2で生じるサンプル光L3,nをコリメートする。ピンホール43は、レンズ43によりコリメートされたサンプル光L3,nを通過させる。そして、レンズ42は、ピンホール43を通過したサンプル光L3,nを集光して各光ファイバF1,nの第2端に入力させる。
照射光学系40Bに含まれるプローブ部40bは、N本の光ファイバF1,1〜F1,Nそれぞれの第2端側部分、レンズ42、ピンホール43およびレンズ44を含む。
第2実施形態に係るOCT装置1Bは以下のように動作する。光源10から出力された広帯域の低コヒーレンス光は、分岐部20によりN分岐されてN個の分岐光L〜Lとされる。分岐光Lは、光ファイバF0,nに導かれて光カプラCの第1ポートに入力され、この光カプラCにより更に2分岐されて照射光L1,nおよび参照光L2,nとされる。照射光L1,nは光カプラCの第3ポートから出力され、参照光L2,nは光カプラCの第4ポートから出力される。
光カプラCの第3ポートから出力された照射光L1,nは、光ファイバF1,n、レンズ42、ピンホール43およびレンズ44を経て測定対処物2に集光照射される。そして、この照射に伴い測定対象物2の表面または内部における反射または散乱により生じるサンプル光L3,nは、レンズ44、ピンホール43、レンズ42および光ファイバF1,nを経て光カプラCの第3ポートに入力される。
光カプラCの第4ポートから出力された参照光L2,nは、光ファイバF2,n、レンズ51および偏光調整部52を経て反射部53により反射される。その反射された参照光L2,nは、偏光調整部52、レンズ51および光ファイバF2,nを経て光カプラCの第4ポートに入力される。
光カプラCの第3ポートに入力されるサンプル光L3,nと、光カプラCの第4ポートに入力される参照光L2,nとは、光カプラCにより合波される。この合波した光は光カプラCの第2ポートから出力される。光カプラCの第2ポートから出力される干渉光は、光ファイバF3,nにより導かれて光検出器Dにより受光される。その受光パワーに応じた電流信号が光検出器Dから出力される。
光検出器Dから出力される電流信号は増幅器AMPにより電圧信号に変換される。増幅器AMPから出力される電圧信号は、バンドパスフィルタBPFにより所定の周波数帯域のものが選択的に取り出され、対数増幅器LOGにより対数増幅されて、アナログ-デジタル変換器ADCによりデジタル信号に変換される。
そして、反射部53の位置が走査されることで、参照光L2,nの光路長が走査される。参照光L2,nの各光路長についてアナログ-デジタル変換器ADCから出力されるデジタル信号に基づいて、解析部70により測定対象物2の断層画像が得られる。
本実施形態に係るOCT装置1Bも、各光ファイバF1,1〜F1,Nの第2端の並び方向と測定対象物の深さ方向からなる2次元の断層画像を一括して高速に取得することができる。加えて、プローブ部40bの内部にスキャナやアクチュエータ等の機械的な駆動機構を有していないので、プローブ部40bの小型化が容易である。
(第3実施形態)
図3は、第3実施形態に係るOCT装置1Cの構成を示す図である。この図に示されるOCT装置1Cは、光源,分岐部,干渉光学系,照射光学系,参照光学系および検出部を複数組備えるものである。この図では2組としている。また、OCT装置1Cは、光アイソレータ13,14をも備える。
第3実施形態における光源11,12は、第1および第2の実施形態における光源10と同様のものである。第3実施形態における分岐部21,22は、第1および第2の実施形態における分岐部20と同様のものである。また、第3実施形態における干渉光学系31,32は、第1および第2の実施形態における干渉光学系30と同様のものである。光アイソレータ13は、光源11と分岐部21との間に挿入されている。光アイソレータ14は、光源12と分岐部22との間に挿入されている。
第1組には、光源11、光アイソレータ13、分岐部31、光ファイバF11,aおよび光ファイバF11,bを含む照射光学系、光ファイバF12,aおよび光ファイバF12,bを含む参照光学系、ならびに、光ファイバF13,aおよび光ファイバF13,b、が含まれる。
第2組には、光源12、光アイソレータ14、分岐部32、光ファイバF21,aおよび光ファイバF21,bを含む照射光学系、光ファイバF22,aおよび光ファイバF22,bを含む参照光学系、ならびに、光ファイバF23,aおよび光ファイバF23,b、が含まれる。
各組の照射光学系に含まれる光ファイバF11,a,F11,b,F21,a,F21,bの第2端が並列配置され、その第2端側において隣り合う光ファイバが異なる組に含まれるものとなるように配置されている。照射光学系のプローブ40cは、光ファイバF11,a,F11,b,F21,a,F21,bの第2端側部分、レンズ42およびレンズ44を含む。レンズ42およびレンズ44は第1組と第2組とで共通である。
各組の参照光学系に含まれる光ファイバF12,a,F12,b,F22,a,F22,bの第2端が並列配置され、その第2端側において隣り合う光ファイバが異なる組に含まれるものとなるように配置されている。参照光光学系の先端部分は、光ファイバF12,a,F12,b,F22,a,F22,bの第2端側部分、レンズ55およびレンズ56を含む。レンズ55およびレンズ56は第1組と第2組とで共通である。
本実施形態に係るOCT装置1Cも、各光ファイバF11,1〜F11,N、F21,1〜F21,Nの第2端の並び方向と測定対象物の深さ方向からなる2次元の断層画像を一括して高速に取得することができる。加えて、プローブ部40cの内部にスキャナやアクチュエータ等の機械的な駆動機構を有していないので、プローブ部40cの小型化が容易である。さらに、本実施形態に係るOCT装置1Cは、照射光学系および参照光光学系それぞれの光ファイバの第2端側において、隣り合う光ファイバが異なる組に含まれる(すなわち、異なる光源からの光を入出射する)ものとなるように配置されているので、チャネル間クロストークが抑制される。
(変形例)
上記の実施形態のOCT装置1A,1B,1Cは時間領域光干渉断層画像装置(TD−OCT)であったが、本発明はフーリエドメイン光干渉断層画像装置(FD−OCT)にも適用され得る。後者の場合、光源10として、狭帯域光を出力するものであって出力光の中心波長の走査が可能であるものが用いられる。また、反射部53の位置は固定でよく、参照光L2,nの光路長を走査する光路長走査手段は不要である。解析部70では、アナログ-デジタル変換器ADCから出力されるデジタル信号が周波数成分ごとの強度に分解されることにより、断層画像が求められる。
1A,1B,1C…OCT装置、2…測定対象物、10,11,12…光源、13,14…光アイソレータ、20,21,22…分岐部、30,31,32…干渉光学系、40A,40B…照射光学系、40a,40b,40c…プローブ部、41〜41…レンズ、42…レンズ、43…ピンホール、44…レンズ、50…参照光学系、51〜51…レンズ、52…偏光調整部、53…反射部、60…検出部、70…解析部、C〜C…光カプラ、D〜D…光検出器、F1,1〜F1,N,F2,1〜F2,N,F3,1〜F3,N,F0,1〜F0,N…光ファイバ。

Claims (9)

  1. 光を出力する光源と、
    前記光源から出力される光をN分岐してN個の分岐光L〜Lを出力する分岐部と、
    各々第1〜第4のポートを有するN個の光カプラC〜Cを含み、分岐光Lを光カプラCの第1ポートに入力し、その分岐光Lを2分岐して照射光L1,nおよび参照光L2,nとし、照射光L1,nを光カプラCの第3ポートから出力し、参照光L2,nを光カプラCの第4ポートから出力し、光カプラCの第3ポートおよび第4ポートそれぞれに入力された光を光カプラCの第2ポートから出力する干渉光学系と、
    N本の光ファイバF1,1〜F1,Nを含み、光ファイバF1,nの第1端が光カプラCの第3ポートに光学的に接続され、N本の光ファイバF1,1〜F1,Nそれぞれの第2端が並列配置され、光カプラCの第3ポートから出力される照射光L1,nを光ファイバF1,nの第1端に入力し、その照射光L1,nを光ファイバF1,nの第2端から出力して測定対象物に照射し、その照射に伴い前記測定対象物の表面または内部における反射または散乱により生じるサンプル光L3,nを光ファイバF1,nの第2端に入力し、そのサンプル光L3,nを光ファイバF1,nの第1端から出力して光カプラCの第3ポートに入力させる照射光学系と、
    N本の光ファイバF2,1〜F2,Nを含み、光ファイバF2,nの第1端が光カプラCの第4ポートに光学的に接続され、光カプラCの第4ポートから出力される参照光L2,nを光ファイバF2,nの第1端に入力し、その参照光L2,nを光ファイバF2,nの第2端から出力して反射部に照射し、前記反射部により反射された参照光L2,nを光ファイバF2,nの第2端に入力し、その参照光L2,nを光ファイバF2,nの第1端から出力して光カプラCの第4ポートに入力させる参照光学系と、
    N個の光検出器D〜Dを含み、光カプラCの第2ポートから出力される光のパワーを光検出器Dにより検出する検出部と、
    を備えることを特徴とするOCT装置(ただし、Nは2以上の整数、nは1以上N以下の各整数)。
  2. 前記光源が広帯域光を出力するものであって、
    光カプラCの第4ポートから出力され前記反射部により反射されて光カプラCの第4ポートに入力される参照光L2,nの光路長を走査する光路長走査手段を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のOCT装置。
  3. 前記光源が狭帯域光を出力するものであって出力光の中心波長の走査が可能であることを特徴とする請求項1に記載のOCT装置。
  4. 前記照射光学系が光ファイバF1,nの第2端と前記測定対象物との間に設けられたレンズを含むことを特徴とする請求項1に記載のOCT装置。
  5. 前記照射光学系が光ファイバF1,nの第2端と前記測定対象物との間に設けられたテレセントリック光学系を含むことを特徴とする請求項1に記載のOCT装置。
  6. 前記参照光学系が参照光L2,nの偏光状態を調整する偏光調整部を含むことを特徴とする請求項1に記載のOCT装置。
  7. 前記偏光調整部が、一定のリタデーション量を有し、方位に応じて光の偏光を調整する、ことを特徴とする請求項6に記載のOCT装置。
  8. 前記偏光調整部が可変のリタデーション量を有することを特徴とする請求項6に記載のOCT装置。
  9. 前記光源,前記分岐部,前記干渉光学系,前記照射光学系,前記参照光学系および前記検出部を複数組備え、
    各組の前記照射光学系に含まれる各光ファイバの第2端が並列配置され、その第2端側において隣り合う光ファイバが異なる組に含まれるものであるように配置され、
    各組の前記参照光学系に含まれる各光ファイバの第2端が並列配置され、その第2端側において隣り合う光ファイバが異なる組に含まれるものであるように配置されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のOCT装置。
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