JP2010275251A - ミミズ体液の製造方法及びミミズ乾燥粉末の製造方法 - Google Patents

ミミズ体液の製造方法及びミミズ乾燥粉末の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】遠心分離や濾過工程における清澄液収量率を向上することができるばかりでなく、乾燥工程におけるスプレードライヤーの使用を可能にし、製造工程の削減且つ作業労力を低減することができ、品質的且つ経済性に優れたミミズ体液の製造方法及びミミズ乾燥粉末の製造方法を提供する。
【解決手段】生ミミズ又は当該生ミミズ破砕物を40℃〜60℃、保温時間10分間〜20時間でインキュベーションしてミミズの自己消化を促し、線溶活性物質を含有した清澄なミミズ体液を得る。その際、前記生ミミズ又はミミズ破砕物に、ネギ科植物のペースト又は搾汁あるいはこれらの物質から非水溶物を除去したものを添加する。また、ミミズを抗菌砂中に混ぜ込んで接触処理しミミズの体表及び消化器官の雑菌類を除去する。
【選択図】なし

Description

本発明は、主に、血栓症や血栓形成に対する血栓溶解治療剤等として使用される清澄なミミズ体液及びミミズ乾燥粉末の製造方法に関する。
従来から、ミミズに含有される線溶活性物質を抽出して血栓溶解治療剤等に使用する技術が種々提案されている。この線溶活性物質を抽出する方法としては、例えば、生ミミズをミンチ機で粉砕したり、ホモゲナイズする方法がある。
これらの方法で得られる処理液は通常はペースト状であり、ミミズ躯体の非水溶性物質が微細に粉砕混合されているため、清澄なミミズ体液を得るために、さらに遠心分離機や濾過器具を使用した工程を要するばかりでなく、この遠心分離工程や濾過工程に起因する有効成分の損失によりミミズ体液収量が低下するという問題があった。
従って、従来のミミズを原料とする血圧調整剤や抗高脂血症剤等の製造方法(例えば、特許文献1〜特許文献5参照。)においては、分離濾過工程の手間や清澄液収量の歩留まりの悪さの点から遠心分離機や濾過機を利用することができず、ミミズの皮膚等の比較的大きな非水溶性部位を除去するのが限界であり、非水溶性物質を多量に含んだまま乾燥粉末にして提供されていたのが実状であった。
また、ミミズ体液を粉末化するための乾燥工程においては、コストが低廉で済むスプレードライヤーを用いることが好ましいが、前記非水溶性物質によってアトマイザーが目詰まりを起すといった不具合が発生するため、スプレードライヤーを採用することができず、凍結乾燥のような煩雑且つコストが嵩む手法を採用せざるを得ないという問題があった。また、非水溶性物質中には大腸菌群、一般細菌、黴類、酵母類といった雑菌が多く、重金属含有量が多いという問題があった。すなわち、土中生物であるミミズの消化器官内は無論のこと体表も雑菌の棲息部位となっており、常法、例えば除菌フィルターも目詰まりを起こしてしまい非水溶性物質を含んだままでの除菌フィルターによる濾過が困難で、工業的生産には適さないという問題があった。
特公平7−39349号公報 特公平7−80777号公報 特公平7−88308号公報 特許第3037355号公報 特開2006−96673号公報
以上述べたように、従来の生ミミズから線溶活性物質を含んだ清澄液を得る方法は、いずれも品質的且つ作業効率及び経済性に乏しく、工業的生産効率が低いものであった。
本発明は、前記従来技術の課題に鑑み、濾過工程における清澄液収量率を向上することができるばかりでなく、乾燥工程におけるスプレードライヤーの使用を可能にし、雑菌数を極めて少なくでき、製造工程の削減且つ作業労力を低減することができ、品質的且つ経済性に優れたミミズ体液の製造方法及びミミズ乾燥粉末の製造方法を提供することを目的とするものである。また、従来の雑菌数の抑制方法は、作業環境温度を低くすることにより行われていた。その場合一般細菌数は減少することはないが、本発明の製造方法によれば減少させることができる。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、生ミミズ又は当該生ミミズ破砕物をインキュベーションして自己消化を促し、線溶活性物質を含有したミミズ体液を得ることを特徴とするミミズ体液の製造方法に係る。
請求項2の発明は、請求項1において、生ミミズ又は当該生ミミズ破砕物に、ネギ科植物のペースト又は窄汁あるいはこれらの物質から非水溶物を除去したものを添加して、インキュベーションすることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2において、得られたミミズ体液から非水溶物の除去を行うことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項において、原料として、凍結した生ミミズ又はその破砕物をそのまま、又は解凍して用いることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項において、インキュベーションの条件として、温度が20℃〜65℃、保温時間が約10分間〜20時間であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか一項において生ミミズを抗菌砂に混ぜ込んで接触処理させて、当該ミミズの体表及び消化器官の雑菌類を除去することを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれか一項の方法によって製造されたミミズ体液を乾燥してミミズ乾燥粉末とすることを特徴とするミミズ乾燥粉末の製造方法に係る。
請求項1の発明によれば、生ミミズ又はその破砕物をインキュベーションすることにより、ミミズの自己消化が促進され、線溶活性物質を含有したミミズ体液が自然に滲出してくるため、この体液を採取することによりミミズ体液を効率良く得ることができる。尚、ミミズを破砕する工程を削減した場合、破砕によって生じる微細な粉砕物が抽出液に含まれないため、濾過器具における目詰まりが解消し、遠心分離工程における上清液の回収効率が向上し、ミミズ体液の収量が増加するのに加えて作業性も良好となる。
本発明者は、生ミミズ又はその破砕物をインキュベーションすることにより、ミミズ体液が自然に滲出することを、次の観点から知得した。ミミズ養殖場や圃場において、生活環境が劣悪になってくるとミミズの姿が消失することがしばしば観察された。この現象はミミズがより良い餌場を求めて移動するのではないかと予想する意見もあったが、本発明者は、餌を捕食できなくなったために生じるミミズの自己消化に起因するのではないかと考察した。そして、鋭意実験を行なった結果、生ミミズ又はその破砕物をインキュベーションすることによって、ミミズの自己消化が促進され、非水溶性物が除去されたミミズ体液が簡便に得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
請求項2の発明によれば、生ミミズ又はその破砕物に、ネギ科植物のペースト又は窄汁あるいはこれらの物質から非水溶物を除去したものを添加してインキュベーションを行なうことにより、ミミズ体液中の大腸菌群や黴類、酵母類の常温菌を減じることができる。
請求項3の発明によれば、得られたミミズ処理液は微細な非水溶物を含まないため、濾過工程が簡便になり、例えば、フィルタープレスを使用した場合の液収量は90%を越える。これにより、アトマイザーの目詰まりを解消でき、スプレードライヤーによる乾燥工程を採用できるばかりでなく、重金属類の含有率の低いミミズ体液を得ることができる。
請求項4の発明によれば、原料として、凍結した生ミミズ又はその破砕物をそのまま、又は解凍したものを使用できる。この場合、生きたミミズを用いる場合に比べて自己消化温度を広範囲に採ることができるという利点がある。すなわち、凍結した生ミミズを用いると、常温域は勿論のこと、低温域における自己消化工程を採用することもできる。さらに、生きたミミズを扱うよりも、凍結ミミズの方が、運搬や製造計画を図る際に利便性がある。すなわち、生きたミミズの場合には、運搬中の死亡による腐敗の惧れがあるため、注意を払う必要があるばかりでなく、ミミズの搬入後は速やかに作業を行なう必要があり、作業計画がミミズの搬入状況により制約を受けるという不具合が発生するが、凍結ミミズを使用することによって係る問題を解消することができる。
請求項5の記載によれば、インキュベーション温度が20℃〜65℃、保温時間が約10分間〜20時間であるため、線溶活性を損なうことなく抽出液を効率良く滲出させることができる。これは、本発明者が観察した結果知得した現象であり、生きミミズに給餌することなくミミズの生活温度帯に放置すると、ミミズは飢餓寸前まで痩身しながらも生きており、自己消化時間は長くなる一方、得られる自己消化液の収量が悪くなると共に、品質も低下することが判明した。そのため、ミミズ体液の生産性を考慮すれば、自己消化の速度を早める方策が必要となる。そこで、本発明者は、インキュベーションの際の温度を検討したところ、ミミズの生活帯温度以上に加温すれば、ミミズの自己消化時間を短縮することができることを知得した。しなしながら、確かにインキュベーション温度を高くすればするほど自己消化の速度は早まるが、加温温度は線溶活性の安定性領域を超えないことが要求されることから、生ミミズをそのまま用いる場合のインキュベーション温度は、20℃から65℃以下が好ましく、さらに好ましくは40℃から60℃以下、またさらに、一般細菌の増殖も抑制するには45℃から55℃以下が好ましい。尚、破砕ミミズや凍結ミミズを用いる場合のインキュベーション温度は30℃以下でも良い。また、インキュベーション温度の設定に際しては、中温菌の殺菌効果を加味することもできる。例えば、大腸菌群を死滅させることを加味するのであれば、一般的には60℃〜65℃で30分以上加熱殺菌を要すると言われているが、ミミズ体液の場合は、45℃〜60℃の加熱が好ましい。
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか一項において生ミミズを抗菌砂に接触させて当該ミミズの体表及び消化器官の雑菌類を除去する。例えば、市販されているペット排泄用の砂(いわゆる猫砂)等の抗菌砂中に混ぜ込んで接触処理することでミミズの体表及び消化器官の雑菌類を除去する。これにより、除菌フィルター等による濾過操作がなくても菌数を低減したミミズ体液を得ることができる。
請求項7の発明によれば、請求項1乃至請求項6のミミズ体液の製造方法によって得られた非水溶物を除去した抽出液を乾燥させてミミズ乾燥粉末としているため、効率良く、且つ品質に優れたミミズ乾燥粉末を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明するが、本発明が本実施形態に限定されないことは言うまでもない。
本発明におけるミミズ体液の製造方法は、生ミミズをそのまま又はその破砕物をインキュベーションして、線溶活性物質としての抽出液を得るものである。また、ミミズ粉末の製造方法は、本発明のミミズ体液製造方法によって得られたミミズ体液を乾燥するものである。
本発明に係るミミズ体液の原料となるミミズは、生きている生ミミズ、凍結した生ミミズ、生ミミズをミンチやホモゲナイズしたペースト状のものである。ミミズの品種はとくに制限されない。例えば、アカミミズ、シマミミズ、ツリミミズ、ハタケミミズ、フツウミミズ等を挙げることができる。また、養殖ミミズ、天然ミミズの何れでも良い。生ミミズは、水中に所定時間浸漬する等して消化官内の糞土を吐出させたものを使用するのが好ましい。凍結したミミズを用いる場合、生ミミズを−10℃以下に凍結させるのが好ましい。ペースト状にする方法は、公知の手段を用いて行なうことができる。例えば、磨砕機や擂潰し器、ホモゲナイザー、ホモミキサー等を用いて行なうことができる。
本発明でいうインキュベーションとは、生ミミズ又はその破砕物、あるいは凍結ミミズやその解凍物を所定の容器に投入し、必要に応じて攪拌を行い、所定温度で保温しながら所定時間放置することによって行う。このインキュベーション温度は、高いほど抽出に要する時間を短縮することができるが、ミミズ酵素は高すぎるとミミズ体液の線溶活性が損なわれるため、線溶活性の安定領域を超えない温度(65℃以下)とする必要があり、20℃から65℃の範囲が好ましい。また、インキュベーション温度を45℃以上にすることにより、常温菌の殺菌効果も期待できる。
インキュベーション時間は、適宜設定することができ、放置時間が長いほど線溶活性には好ましいが、雑菌が繁殖し易くなる。作業性を考慮して一夜(10時間以上)のインキュベーション時間も採用できる。また、ホモゲナイズやミンチにしたミミズを使用する場合は、インキュベーション時間を更に短縮することができる。通常、インキュベーション時間は、約10分〜7時間の範囲で適宜設定される。インキュベーション温度が高いほどインキュベーション時間を短縮することができる。例えば、インキュベーション温度が30℃〜45℃の場合、1時間〜20時間、インキュベーション温度が45℃〜65℃の場合は、0.5時間〜7時間とすることができる。尚、濾過性の改善のみを目的とするならば、ごく短時間の加温で充分であり、例えば、生ミミズを用いる場合は45℃で0.5時間以内のインキュベーション時間で良く、ペースト状にしたミミズであれば温度やインキュベーション時間を更に下げることができる。また、清澄液の回収率向上や雑菌の除去を重視するのであれば、加温時間を延長するか、加温温度を高くすれば良い。例えば、凍結ミミズを使用するのであれば、50℃到達後3時間前後のインキュベーションを行えば良い。
生ミミズ又はその破砕物には、殺菌作用を有するネギ科植物のペースト又は窄汁あるいはこれらの物質から非水溶物を除去したものを添加してインキュベーションするのが好ましい。これにより、大腸菌群や黴類、酵母類の常温菌を減じることができる。特に、前記インキュベーション温度が45℃以下の場合に効果的である。尚、前記ネギ科植物のペースト又は窄汁あるいはこれらの物質から非水溶物を除去したものは、インキュベーション後のミミズ体液に添加するものでも良い。適用できるネギ科植物群としては、ニンニク、タマネギ、ネギ、ラッキョウ、ワケギ、ニラ等を挙げることができ、これらの群から選択される少なくとも一種以上を単独、または複合して使用することができる。また、生ミミズ又はその破砕物との混合比率は、重量比で95:5から5:95の範囲で適宜設定できるが、95:5から40:60の範囲がより好ましい。
前記インキュベーションによって得られたミミズ体液からは非水溶物の除去を行なうのが好ましい。非水溶物の除去は、遠心分離や濾過処理等によって行なうことができる。尚、とくにミミズを粉砕しない場合はフィルタープレス等の圧窄装置を使用してミミズ体液の濾過を簡便に行なうことができ、非水溶物及び重金属類の含有率の低い製品を提供することができる。また、フィルタープレスを使用した場合は90%を越える高い体液回収率を得ることができる。
本発明の製造方法によって得られた清澄なミミズ体液は、その後乾燥されてミミズ乾燥粉末とされる。ミミズ乾燥粉末は機能性食品や血栓症治療薬の原料の一つとして利用される。ミミズ体液の乾燥は、ミミズ体液に乾燥助剤(例えば、乳糖、デキストリン、セルロースパウダーのような糖類、ゼラチンやカゼイン分解物、牛血清アルブミンのようなタンパク質類)を必要に応じて加え、公知の凍結乾燥あるいはスプレードライヤーを使用して常法によって行なうことができる。
インキュベーションにより得られるミミズ体液の線溶活性と大腸菌群について、以下に記述する試験を行った。尚、線溶活性はプロアテーゼ活性で代替試験した。プロアテーゼ活性の測定方法と大腸菌群の測定方法は以下のとおりである。
[プロアテーゼ活性の測定方法]
予め37℃に加温した1%ミルクカゼイン溶液(0.1Mリン酸緩衝液、pH8.0)2.9mlに、適宜希釈した試料溶液を0.1ml加えて混和し、37℃で15分間反応させる。15分後に4%TCA(トリクロロ酢酸)溶液を3ml加えてよく混和し、10分以上37℃で放置した後、遠心分離して上清液を得た。この上清液の280nm吸光度を測定し、以下の計算により活性表示を行なった。尚、ブランク値は反応0時間について同様の操作を行なって求めた。
活性=(酵素反応液のA280nm−ブランクのA280nm)×(酵素の希釈度)
[大腸菌群の測定方法]
デオキシコレート寒天培地(OXOID)を、所定の方法によって溶解し、ミミズ乾燥粉末の10%水溶液または適宜希釈したミミズ体液の1mlをシャーレに投入し、そこへ溶解した寒天培地を15mlから20ml加えて混和した。恒温槽内で37℃、48時間インキュベートした後、出現したコロニー数をカウントし、希釈倍数を乗じて大乗菌群数とした。
ここで、加温温度と加温時間と大腸菌群との関係を説明すると、
(1)一般に大腸菌の生育温度は0〜45℃と言われている。
(2)食品中の大腸菌群を殺菌する一般的な条件としては、60〜65℃で30分と言われている。
(3)この大腸菌群を殺菌する条件をミミズ酵素の乾燥粉末製造工程に使用することはできない。何故ならば、この条件はミミズ酵素の不安定性領域であるので、製造ラインではその制御が困難である。
(4)そこで、ミミズ酵素を製造できるより実用的な殺菌条件を検討した結果、従来言われている条件よりも緩やかな条件でミミズ体液を処理することができ、ミミズ酵素を損なうことなく大腸菌群を死滅させることができる。
[試験例1] インキュベート温度35℃
凍結生ミミズ200gをビニール袋に収容し、袋の開口を閉じて37℃の恒温水槽に投入して加温し、加温時間の任意の経時点毎に18mlずつサンプリングし、その半分の9mlを、予め擂り下ろしたニンニク3gを入れておいた蓋付きチューブ(商品名:SUMILION、15ml遠心チューブ)に投入してよく混和し、密栓後、恒温水槽(37℃)に再度投入して加温し続けた(全24時間)。サンプリングした残り半分の9mlにはニンニクを添加せず分析日まで冷凍保存した。尚、プロアテーゼ活性の測定試料は上記加温液を遠心分離機(10000G)によって上清液を得てこれを供した。遠沈管の底に貯留した非水溶物量は、無加温時に6割強であったのに比して、6時間加温後は2割程度に減少した。試験結果を表1に示す。
Figure 2010275251
表1の試験結果から明らかなように、インキュベーション温度を大腸菌群が増殖し易い温度で行なう場合は、ニンニクの添加を必要とすることが分かる。
[試験例2] インキュベーション温度52℃
恒温水槽の温度を52℃にした以外は、試験例1と同様に試験し、同様の手法で分析した。結果を表2に示す。
Figure 2010275251
表2の試験結果から明らかなように、大腸菌群が増殖できない温度をインキュベーション温度として採用することにより、ニンニクを添加しなくても大腸菌群を減じることができ、インキュベーション温度が高い方が線溶活性が短時間で高値になることが分かった。
[試験例3] インキュベーション時の加温効果試験
インキュベーション時における加温の効果を、次のようにして遠心分離した上清液量の収得量で判定した。糞土を除去したミミズを一夜放置することにより腸内内容物を吐出させ、洗浄した生ミミズ100gを軽くミキサーで粉砕してペースト状にしたものをビーカーに入れ、30℃の恒温水槽で加温してインキュベーションしたところ、1時間後にはペースト状ではなくなり、液状となっていた。これを3時間後に(24000G)遠心分離し、採取した上清液量を測定したところ76mlであった。一方、ペースト状に破砕したものを、そのまま加温することなく遠心分離した場合の上清液量は18mlであった。このことから、インキュベーション時に加温することによってミミズ体液の収量が増加することが分かる。
糞土を除去したミミズを一夜放置することにより腸内内容物を吐出させ、その後洗浄して凍結させたミミズ5kgをビニール袋に収容し、擂り下ろしたニンニク200gを加えて封止したものを5個作成し、50℃から55℃の恒温槽に投入して解凍した。凍結部分がなくなってから3時間後に、解凍ミミズから滲出したミミズ体液をビニール袋から取り出し、珪藻土を2重量%添加した後、フィルタープレス機にて濾過し、非水溶物を除去した。濾過性能は非常に良く、プロアテーゼ活性が1.01/mlのミミズ体液の濾過液4.6kgを得た。
実施例1で得られた濾過液4kgをバケツに投入し、前記濾過液4kgに乾燥補助剤としてパインデックス#100(商品名:松谷化学製)を1.6kg加え、乾燥室容積0.8m3のスプレードライヤーを用いて乾燥し、ミミズ乾燥粉末2.27kgを得た。
乾燥条件:入口温度;140℃、出口温度;80℃から85℃、液投入速度;2.6リットル/時
得られたミミズ乾燥粉末について、重金属試験、雑菌試験、線溶活性の代替測定としてのプロアテーゼ活性を測定した。プロアテーゼ活性の回収率は85%であった。また、黴・酵母類は下記の測定方法では検知できず、大腸菌群数も検知できなかった。重金属類の測定を外部機関に委託したところ、総水銀、鉛、カドミウムは測定限界濃度以下であり、砒素は1ppmであった。
[黴・酵母類の測定]
ツアペック・ドッグス寒天培地(日水製薬製)を所定の方法に従って溶解、殺菌する。予め殺菌生理食塩水で作製した乾燥粉末の20%溶液の1mlをプレートに加えた後、上記殺菌培地10ml(50℃以下)を加えて混和し、30℃で5日間培養した後に出現した黴のコロニー数をカウントした。
酵母類の測定は、YM培地(Difco)にストレプトマイシンを30ppm(終濃度)加えた培地を用いた以外は上記の方法に準じて行なった。
また、pH処理を行い単位重量当たりの比活性を高めることにより、錠剤は無論のこと、ハードカプセル、ソフトカプセル製剤の小型化が可能になり、また、臭気を軽減できるので液状剤の製造が可能になる。
[試験例4] pH処理効果試験
未加温の生ミミズから得たペーストを遠心分離機により非水溶物を除いて上清液を得る。この上清液(pH6)を1N塩酸溶液でpHを4〜5に調整する。不溶物が発生するのでそれを遠心分離機で除き、上清液のカゼイン分解活性を測定した。続いて、このpH調整して除沈した液を凍結乾燥して活性を測定した結果、下記の表の結果を得た。
Figure 2010275251
表3より明らかなように、ミミズペーストをpH処理して沈殿除去することにより、ミミズペーストの除沈液を凍結乾燥した粉末より2割弱の高活性な凍結乾燥粉末を得ることができる。また、ミミズペーストをそのまま凍結乾燥した粉末と比較すると、約5割以上の高い活性を有する凍結乾燥粉末を得ることができる。
泥を吐かせて洗浄し、凍結保存してある生ミミズ1Kgを軽くミキサーにかけてミミズペーストを得た。このペーストを1N Hclを用いてゆっくりとpH4.5に調整した後、ろ過助剤として40gのケイソウ土を加えてよく混合し、吸引瓶で濾過した。水で押し出しして910mlの濾液を得、それを凍結乾燥機にかけ、106gの粉末を得た。プロアテーゼ活性を測定した結果、△A280nm 8.1/gであった。
[試験例5]
上記の実施例と同じ方法で得られた濾液(pH未調整)を加温温度と時間を変えて処理し、一般細菌数と大腸菌群数を測定した。方法は、前者は日水製薬株式会社製標準寒天培地を、後者は日水製薬株式会社製デオキシコレート培地を使用し、それぞれの使用法に従って実施した。その結果を表4に示す。
Figure 2010275251
表4から下記のことが分かる。
(1)ミミズに生息する大腸菌群は43℃で生育は止まっているようで、46℃になると生育停止から死滅へと移行するが、完全死滅にはいたらない。それには49℃、2時間以上の加温を行う必要がある。
(2)一般細菌は46℃以上の加温で少なくなるが、49℃5時間の加温処理でも全滅させることは不可能である。やはり除菌フィルターのような除菌操作が必要である。
泥を吐かせて洗浄して凍結保存してある生ミミズ1Kgを三角フラスコに取り、55℃の恒温水槽につけ、攪拌しながら内容物が49℃になるのを待つ。49度に達したら、恒温水槽の温度を50℃に落とし、三角フラスコの口をラップしてそのまま放置した。3時間後にフラスコを取り出し、ろ過助剤であるケイソウ土(殺菌済み)を20g加え、よく攪拌した後吸引ろ過した。水で押し出して980mlの濾液を得、その1mlを日水製薬株式会社製BGLB培地で培養して大腸菌群の存在を検査したところ、陰性であった。尚、濾過以降に使用した容器類は全て煮沸殺菌した。
前記実施例で得られた濾液を冷却し、1N HClでpH4.5に調整後、10gのケイソウ土を加えて混合し、吸引濾過によって濾液を得、その濾液300mlを凍結乾燥により粉末化した。プロアテーゼ活性が9.2(△A280nm/g)で、一般細菌数2,600個/g、大腸菌群陰性(BGLB培地)の粉末3.2gを得た。尚、試験に使用した容器類は煮沸殺菌した。
[抗菌砂:抗菌性銀担持体の検討]
銀を担持させた抗菌砂(抗菌性担体)が市販されている。これに生ミミズを混ぜ込んで接触処理することにより、本発明者らはミミズに存在する一般細菌を減少させることができるのではないかと考え試験した。試験に供した銀担持体はキッズサンド(商品名:アイニック株式会社製)、ノバロン(商品名:東亞合成株式会社製)である。その結果、一般細菌数を大きく減少させることができた。また、抗菌性銀担持体の単独使用ではミミズ体液を粉末にした場合の目標値である一般細菌数3000個/g以下を達成できないことが判ったが、加温処理と併用することにより、より確実にミミズ乾燥粉末の雑菌数を減じることができた。
[試験例6]
泥を吐かせたミミズ100gを抗菌性銀担持体400gに混ぜ込み、一夜放置する。その後、ミミズをより分け、1リットルの水道水にミミズを泳がせてミミズ体表に付着している土等を軽く洗い落とした後、ミキサーでペーストにした。このペーストを適当に希釈して一般細菌数を測定した結果を表5に示す。
Figure 2010275251
水を含ませたキッズサンド2Kgを入れたバット(300×250mm)に泥を吐かせた生ミミズ300gを投入し、上から布を被せてミミズが逃げ出さないようにして一夜放置した。その後、ミミズを水道水でよく洗浄し、三角フラスコに移して55℃の恒温水槽に浸し、時々攪拌しながら内容物が49℃になるのを待つ。49℃に達したら、恒温水槽の温度を50℃に落とし、三角フラスコの口をラップしてそのまま放置した。3時間後にフラスコを取り出し、濾過助剤であるケイソウ土(殺菌済み)を9g加え、よく攪拌した後、吸引濾過した。水で押し出しして260mlの濾液を得て凍結乾燥を行ったところ粉末2.9gを得た。この粉末の大腸菌群は陰性(BGLB培地)で、一般細菌数は<1000個/gであった。尚、粉末の銀含量をIPC発光分析法で測定したが測定限界以下(0.1ppm未満)であった。

Claims (7)

  1. 生ミミズ又は当該生ミミズ破砕物をインキュベーションして自己消化を促し、線溶活性物質を含有したミミズ体液を得ることを特徴とするミミズ体液の製造方法。
  2. 生ミミズ又は当該生ミミズ破砕物に、ネギ科植物のペースト又は窄汁あるいはこれらの物質から非水溶物を除去したものを添加して、インキュベーションすることを特徴とする請求項1記載のミミズ体液の製造方法。
  3. 得られた線溶活性物質含有液から非水溶物の除去を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のミミズ体液の製造方法。
  4. 原料として、凍結した生ミミズ又はその破砕物をそのまま、又は解凍して用いることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のミミズ体液の製造方法。
  5. インキュベーションの条件として加温温度が20℃〜65℃、保温時間が約10分間〜20時間であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のミミズ体液の製造方法。
  6. 生ミミズを抗菌砂に接触させて当該ミミズの体表及び消化器官の雑菌類を除去することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のミミズ体液の製造方法。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項の方法によって製造されたミミズ体液を乾燥してミミズ乾燥粉末とすることを特徴とするミミズ乾燥粉末の製造方法。
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