JP2010273017A - 通信装置、通信システム、制御方法、制御プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

通信装置、通信システム、制御方法、制御プログラムおよび記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】送話側の通信装置が受話側の通信装置に対して送信する送話音声の品質を、受話側の通信装置において調整する。
【解決手段】送話側通信装置1は、受話側通信装置2へ音声信号を送信する送信部31と、送信部31から送信する音声信号が示す音声の品質を調整することを命じる要求信号を受話側通信装置2から受信する受信部32と、受信部32が受信した要求信号に従って上記品質を調整するデジタル信号処理部13およびAD変換部14とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は音声データを送受信する通信装置に関するものであり、特に送信する音声データの音質特性を調整可能な通信装置に関するものである。
携帯電話の音声通話について、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)等第三世代通信網の普及で音声符号化方式の性能が上り、第二世代通信網と比較して自然な音声通話が行えるようになってきている。その上で、より良い通話性能実現のために、携帯電話に各種の音質向上機能が実装されてきている。
携帯電話の通話音声には、自端末から相手端末に届く送話音声、相手端末から自端末に届く受話音声の2種類がある。そして、その双方の通話音声について、携帯電話の通話における音質向上の対応が検討・実施されている。ここで、従来技術の音質に関連する機能について図8を用いて説明する。図8は、音質向上機能を有する従来の携帯電話の構成を示す機能ブロック図である。
図8に示すように、通信装置100は、通信部130、音声符号化部112、デジタル信号処理部113、AD変換部114、マイク115、音声復号部122、デジタル信号処理部123、DA変換部124およびスピーカ125を備えている。また、通信部130は、送信部131および受信部132を備えている。
通信装置100は、音声通信網5を介して他の通信装置と通話音声データの送受信を行う。通信装置100の送話時には、マイク115からの音声入力をAD変換部114においてデジタルデータ化する。次に、AD変換部114が変換したデジタルデータは、デジタル信号処理部113において送話音声の音質を向上させるデジタル処理が実施される。そして、音声符号化部112において音声通信システムで規定されている音声符号データに変換し、送信部131が無線データとして音声通信網5に送信する。
一方、通信装置100の受話時には、受信部132が音声通信網5から音声符号データを受信し、音声復号化部22において音声符号データを音声デジタルデータに復号する。次に、デジタル信号処理部123において受話音声の音質を向上させるデジタル処理が実施される。そして、DA変換部124においてデジタルデータからアナログデータに変換し、スピーカ125から音として出力する。
なお、音質を向上させる処理は、AD変換部114またはDA変換部124でも行われる。すなわち、通信装置100の通話音声の音質を向上させる処理は、送話時には、デジタル信号処理部113またはAD変換部114が、受話時には、デジタル信号処理部123またはDA変換部124がそれぞれ行う。通話音声の音質向上に関する処理は、下記のように様々な処理がある。下記において、デジタル信号処理部113、AD変換部114、デジタル信号処理部123またはDA変換部124が行う処理について具体的に説明する。
(1)送話音量調整
送話音量調整とは、通信装置100の送話時において、相手側の通信装置に送信する送話音声の音量を調整する機能である。通常、送話音量調整機能は通信装置の機種/条件によって固定設定されている。なお、送話音量調整機能は、送話音量制御部141および送話音量制御部145が有する。
例えば、マナーモードも送話音量調整機能のひとつである。マナーモード設定時には、大きな声で話せない場合に小さな声で話しても、相手側の通信装置において普通の大きさの音量で聞こえるようにする音量調整効果がある。一般に、マナーモード設定のON/OFFは通信装置の使用者の選択による。
(2)送話ノイズキャンセラ
送話ノイズキャンセラとは、通信装置100の送話時において、自端末周辺に雑音のある場合、相手端末に送信する送話音声データの中から雑音成分を取り除く機能である。通常、送話ノイズキャンセラ機能は、通信装置において使用者がON/OFFの設定を行う。なお、送話ノイズキャンセラ機能は、送話ノイズキャンセラ処理部142が有する。
(3)送話イコライザ
送話イコライザとは、通信装置100の送話時において、送話音声の周波数特性変換を行う機能である。通常は、通信装置100に規定された周波数特性に合わせて変換が行われる。通常、送話イコライザ機能は、通信装置の機種/条件によって固定設定されている。なお、送話イコライザ機能は、送話イコライザ処理部143が有する。
(4)エコーキャンセラ
自装置から相手側の通信装置へ送信する送話音声に自装置が出力した音の成分が含まれると、エコーが発生する。エコーキャンセラとは、通信装置100の送話時において、このエコーが発生しないように、送話音声データの中からエコー成分を取り除く機能である。エコーが発生するかどうかは受話音声の音量等に大きく関わっている。このため、エコーキャンセラの処理を送話音声だけではなく、受話音声に対しても行うことがある。例えば、受話音声に対する処理として、受話音声の音量を調整する処理などを行う。通常、エコーキャンセラ機能は、通信装置の機種/条件によって固定設定されている。なお、エコーキャンセラ機能は、エコーキャンセラ処理部144およびエコーキャンセラ対応制御部154が有する。
(5)受話音量調整
受話音量調整とは、通信装置100の受話時において、相手側の通信装置から送信される受話音声を調整する機能である。通信装置の使用者が受話音量調整機能を用いて手動で受話音量を制御することもできる。また、送話音声と受話音声とを連動して音量調整する手法もある。なお、受話音量調整機能は、受話音量制御部151および受話音量制御部55が有する。
(6)受話ノイズキャンセラ
受話ノイズキャンセラとは、通信装置100の受話時において、相手側の通信装置から送信された受話音声データに雑音のある場合、受信した受話音声データの中から雑音成分を取り除く機能である。通常、受話ノイズキャンセラ機能は、通信装置において使用者がON/OFFの設定を行う。なお、受話ノイズキャンセラ機能は、受話ノイズキャンセラ処理部152が有する。
(7)受話イコライザ
受話イコライザとは、通信装置100の受話時において、受話音声の周波数特性変換を行う機能である。通常は、通信装置100に規定された周波数特性に合わせて変換が行われる。通常、受話イコライザ機能は、通信装置の機種/条件によって固定設定されている。なお、受話イコライザ機能は、受話イコライザ処理部153が有する。
なお、上述の通話音声の音質向上機能以外に、相手側の通信装置から受信した受話音声データの音量や周波数特性を変更することにより、より聞こえやすい状態とする、受話強調機能と呼ばれる機能もある。さらに、自端末側の周辺ノイズの状態を判定して送話音声および受話音声の周波数や音量の変化量を調整するような手法もある。
また、上述のこれら機能の実現方法については様々な手法がある。本願の趣旨ではないので、通信装置における実現手法の説明は省く。
これら機能を用いて通話音声の音質を向上させる技術として、自端末の送話音声、受話音声をそれぞれ関連して制御する技術が特許文献1に開示されている。特許文献1には、周囲の雑音レベルに応じて、受話音量、送話音量および呼出音量をそれぞれ制御する携帯電話装置が開示されている。
特許文献1に記載の端末での通話において、端末の使用者は受話音声の音質のみに基づいて、送話音声および受話音声を当該端末で調整する。この端末には、受話音声が聞きづらい場合に手元で受話音量を変更する機能、受話ノイズキャンセラや受話音の強調機能等を活用することにより聞こえやすくするための調整機能が存在している。
また、通話音声の品質を向上させる技術として、無線特性の向上に関わる内容や、音声符号化方式の適合等に関わる内容が特許文献2、3に開示されている。特許文献2には、通信中に通信状況を監視し、通信品質の悪化を検出すると通信品質の向上を図る機能を有し、通信品質の判定に関わる設定を通信相手に応じて変更する携帯電話端末が開示されている。
また、特許文献3には、利用者が発呼時あるいは通信中に通信品質レベルを指定すると、該通信品質レベルに適合する符号化方式と符号化制御パラメータとを決定し、該パラメータを相手端末に通知する通信端末が開示されている。従って、特許文献3の通信方法では、自端末および相手端末において、上記パラメータに応じた信号の符号化/復号化が行われ、利用者が指定した通信品質による通信が実行される。
特開平10−304030号公報(1998年11月13日公開) 特開平10−256977号公報(1998年9月25日公開) 特開平6−37845号公報(1994年2月10日公開)
通信装置の使用者は、通常、受話音声しか品質(音質)を確認できないため、通信装置使用時に通話音声に対する使用者の満足を得るためには、受話音声の音質特性を向上させることの効果が大きい。上述のように従来の通信装置は受話音声の音質特性を向上することができる。しかしながら、自装置の受話音声の品質は、相手側の通信装置が送信する送話音声の品質に大きく依存しているため、送話音声の品質が極端に悪い場合、受話音声の品質を向上させても使用者が通話できる程度の品質にならない場合がある。例えば、相手の声が小さくて聞き取りにくい場合、自端末において受話音声の音量を調整しても使用者が聞き取れる程度の大きさにならない場合がある。この場合、相手側の通信装置が送信する送話音声の音量を大きくする必要がある。
ところが、上記従来の構成では、自装置が相手側の通信装置の音質特性を制御する手段がないため、相手側の通信装置が送信する送話音声の音質特性を向上させることができないという問題が生ずる。例えば、特許文献3に記載の技術では、相手側の通信装置の符号化方式を変更することができるが、相手側の通信装置が送信する送話音声の音量や周波数特性などの音質特性を直接制御することはできない。このため、従来技術では、相手側の通信装置が送信する送話音声の音質特性を向上させたい場合、例えば、大きな声で話してほしいと相手に伝える等、通話によって目的を達成するしかない。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、送話側の通信装置が受話側の通信装置に対して送信する送話音声の品質を、受話側の通信装置において調整することができる、送話側および受話側の通信装置、およびこれらの通信装置を含む通信システムを提供することにある。
本発明に係る通信装置は、上記の課題を解決するために、音声通信可能に受話側の通信装置と接続する送話側の通信装置であって、上記受話側の通信装置へ音声信号を送信する音声信号送信部と、上記音声信号送信部から送信する音声信号が示す音声の品質を調整することを命じる要求信号を上記受話側の通信装置から受信する受信部と、上記受信部が受信した要求信号に従って上記品質を調整する調整部とを備えることを特徴としている。
本発明に係る制御方法は、上記の課題を解決するために、音声通信可能に受話側の通信装置と接続する送話側の通信装置の制御方法であって、上記受話側の通信装置へ音声信号を送信する音声信号送信工程と、上記音声信号送信工程において送信する音声信号が示す音声の品質を調整することを命じる要求信号を上記受話側の通信装置から受信する受信工程と、上記受信工程において受信した要求信号に従って上記品質を調整する調整工程とを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、受信部は、自装置から受話側の通信装置へ送信する音声信号が示す音声の品質を調整することを命じる要求信号を受話側の通信装置から受信する。調整部は、受信部が受信した要求信号に従って、受話側の通信装置へ送信する音声信号が示す音声の品質を調整する。そのため、受話側の通信装置は、送話側の通信装置から自装置へ送信される音声信号が示す音声の品質を、送話側の通信装置において調整することができる。
従って、受話側の通信装置において音声信号が示す音声の品質を調整しても通話可能な程度の音声にならない場合でも、送話側の通信装置において音声の品質を調整することができ、音声の品質の調整をより効果的に行うことができる。
また、上記調整部が上記品質の調整を終えた場合に、その旨を示す調整完了信号を生成する調整完了信号生成手段と、上記調整完了信号生成手段が生成した調整完了信号を上記受話側の通信装置へ送信する調整完了信号送信部とをさらに備えることが好ましい。
上記の構成によれば、調整完了信号生成手段は、調整部が、音声信号が示す音声の品質を調整した場合に、当該調整の完了を示す調整完了信号を生成する。調整完了信号送信部は、この調整完了信号を受話側の通信装置へ送信する。そのため、受話側の通信装置は、送話側の通信装置から送信された調整完了信号を受信することによって、自装置が送信した要求信号に従って、送話側の通信装置が音声の品質を調整したかどうかを確認することができる。
また、上記受信部が受信した要求信号が示す要求を使用者に報知する報知部と、使用者から上記要求を実行するかどうかの指示を受け付ける入力部と、上記入力部を介して入力された指示が上記要求を実行しないことを示す場合、上記調整部は、上記要求に応じた上記品質の調整を行わないことが好ましい。
上記の構成によれば、報知部は、要求信号が示す要求を使用者に報知する。これにより、音声の品質を調整する要求が受話側の通信装置から来たことを、送話側の通信装置の使用者に知らせることができる。そして、入力部は、使用者から上記要求を実行するかどうかの指示を受け付ける。そして、入力部が受け付けた指示が上記要求を実行しないことを示す場合、調整部は、上記要求に応じた音声の品質の調整を行わずに、当該要求を受ける以前の品質を維持する。
そのため、送話側の通信装置の使用者は、受話側の通信装置からの要求を実行するかどうかを選択することができる。
また、上記入力部から入力された指示が上記要求を実行しないことを示す場合に、その旨を示す実行不可信号を生成する実行不可信号生成手段をさらに備え、上記実行不可信号生成手段が生成した実行不可信号を上記受話側の通信装置へ送信する実行不可信号送信部をさらに備えることが好ましい。
上記の構成によれば、入力部から入力された指示が上記要求を実行しないことを示す場合に、実行不可信号生成手段は、その旨を示す実行不可信号を生成する。そして、実行不可信号送信部は、上記実行不可信号生成手段が生成した実行不可信号を上記受話側の通信装置へ送信する。
そのため、受話側の通信装置は、送話側の通信装置から送信された実行不可信号を受信することによって、自装置からの要求が受け入れられなかったことを確認することができる。
また、上記調整部は、上記音声の音量を調整することが好ましい。
上記の構成により、受話側の通信装置へ送信する音声信号が示す音声の音量を、受話側の通信装置からの要求に応じて送話側の通信装置において調整することができる。
また、上記調整部は、上記音声に含まれる雑音成分を取り除くことが好ましい。
上記の構成により、受話側の通信装置へ送信する音声信号が示す音声に含まれる雑音成分を、受話側の通信装置からの要求に応じて送話側の通信装置において調整することができる。
また、上記調整部は、上記音声の周波数特性を変更することが好ましい。
上記の構成により、受話側の通信装置へ送信する音声信号が示す音声の周波数特性を、受話側の通信装置からの要求に応じて送話側の通信装置において調整することができる。
また、上記調整部は、上記音声に含まれるエコー成分を取り除くことが好ましい。
上記の構成により、受話側の通信装置へ送信する音声信号が示す音声に含まれるエコー成分を、受話側の通信装置からの要求に応じて送話側の通信装置において調整することができる。
また、上記通信装置を動作させるための制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラムおよび当該制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明に係る通信装置は、上記の課題を解決するために、音声通信可能に送話側の通信装置と接続する受話側の通信装置であって、上記送話側の通信装置から送信される音声信号を受信する音声信号受信部と、上記音声信号受信部が受信する音声信号が示す音声の品質を上記送話側の通信装置において調整することを命じる要求信号を生成する要求信号生成手段と、上記要求信号生成手段が生成した要求信号を上記送話側の通信装置へ送信する送信部とを備えることを特徴としている。
本発明に係る制御方法は、上記の課題を解決するために、音声通信可能に送話側の通信装置と接続する受話側の通信装置の制御方法であって、上記送話側の通信装置から送信される音声信号を受信する音声信号受信工程と、上記音声信号受信工程において受信する音声信号が示す音声の品質を上記送話側の通信装置において調整することを命じる要求信号を生成する要求信号生成工程と、上記要求信号生成工程において生成した要求信号を上記送話側の通信装置へ送信する送信工程とを含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、音声信号受信部は、送話側の通信装置から送信される音声信号を受信する。要求信号生成手段は、音声信号受信部が受信する音声信号が示す音声の品質を送話側の通信装置において調整することを命じる要求信号を生成する。送信部は、要求信号生成手段が生成した要求信号を送話側の通信装置へ送信する。
そのため、受話側の通信装置は、送話側の通信装置から自装置へ送信される音声信号が示す音声の品質を、送話側の通信装置において調整することができる。
従って、受話側の通信装置において音声信号が示す音声の品質を調整しても、通話可能な程度の音声にならない場合でも、送話側の通信装置において音声の品質を調整することができ、音声の品質の調整をより効果的に行うことができる。
また、上記受話側の通信装置は、上記送信部から送信された要求信号に従って上記送話側の通信装置が上記品質を調整したことを示す調整完了信号を受信する調整完了信号受信部と、上記調整完了信号受信部が調整完了信号を受信した場合に、上記品質の調整が完了したことを使用者に報知する報知部とをさらに備えることが好ましい。
上記の構成によれば、調整完了信号受信部は、自装置から送信された要求信号に従って送話側の通信装置が音声の品質を調整したことを示す調整完了信号を受信する。そして、報知部は、調整完了信号を受信した場合に、その旨を使用者に報知する。
そのため、受話側の通信装置の使用者に対して、自装置からの要求に従って音声の品質が調整されたことを報知することができる。
本発明に係る通信システムは、上記の課題を解決するために、音声通信可能に互いに接続する送話側および受話側の通信装置を含む通信システムであって、上記受話側の通信装置は、上記送話側の通信装置から送信される音声信号を受信する音声信号受信部と、上記音声信号受信部が受信する音声信号が示す音声の品質を上記送話側の通信装置において調整することを命じる要求信号を生成する要求信号生成手段と、上記要求信号生成手段が生成した要求信号を上記送話側の通信装置へ送信する要求信号送信部とを備え、上記送話側の通信装置は、上記受話側の通信装置へ音声信号を送信する音声信号送信部と、上記要求信号送信部から送信された上記要求信号を受信する要求信号受信部と、上記要求信号受信部が受信した要求信号に従って上記音声信号送信部が送信する音声信号が示す音声の品質を調整する調整部とを備えることを特徴としている。
上記の構成によれば、送話側の通信装置の音声信号送信部は、受話側の通信装置へ音声信号を送信する。受話側の通信装置の音声信号受信部は、音声信号送信部から送信される音声信号を受信する。受話側の通信装置の要求信号生成手段は、音声信号受信部が受信する音声信号が示す音声の品質を送話側の通信装置において調整することを命じる要求信号を生成する。この要求信号の生成は、例えば、受話側の通信装置の使用者からの指示を受け付けたことを契機として行われる。要求信号送信部は、生成された要求信号を送話側の通信装置へ送信する。
送話側の通信装置の要求信号受信部は、要求信号送信部から送信された要求信号を受信する。そして、調整部は、受信した要求信号に従って、音声信号送信部が送信する音声信号が示す音声の品質を調整する。
従って、受話側の通信装置において音声信号が示す音声の品質を調整しても、通話可能な程度の音声にならない場合でも、送話側の通信装置において音声の品質を調整することができ、音声の品質の調整をより効果的に行うことができる。
以上のように、本発明に係る通信装置は、音声通信可能に受話側の通信装置と接続する送話側の通信装置であって、上記受話側の通信装置へ音声信号を送信する音声信号送信部と、上記音声信号送信部から送信する音声信号が示す音声の品質を調整することを命じる要求信号を上記受話側の通信装置から受信する受信部と、上記受信部が受信した要求信号に従って上記品質を調整する調整部とを備える構成である。
また、本発明に係る制御方法は、音声通信可能に受話側の通信装置と接続する送話側の通信装置の制御方法であって、上記受話側の通信装置へ音声信号を送信する音声信号送信工程と、上記音声信号送信工程において送信する音声信号が示す音声の品質を調整することを命じる要求信号を上記受話側の通信装置から受信する受信工程と、上記受信工程において受信した要求信号に従って上記品質を調整する調整工程とを含む構成である。
また、本発明に係る通信装置は、音声通信可能に送話側の通信装置と接続する受話側の通信装置であって、上記送話側の通信装置から送信される音声信号を受信する音声信号受信部と、上記音声信号受信部が受信する音声信号が示す音声の品質を上記送話側の通信装置において調整することを命じる要求信号を生成する要求信号生成手段と、上記要求信号生成手段が生成した要求信号を上記送話側の通信装置へ送信する送信部とを備える構成である。
また、本発明に係る制御方法は、音声通信可能に送話側の通信装置と接続する受話側の通信装置の制御方法であって、上記送話側の通信装置から送信される音声信号を受信する音声信号受信工程と、上記音声信号受信工程において受信する音声信号が示す音声の品質を上記送話側の通信装置において調整することを命じる要求信号を生成する要求信号生成工程と、上記要求信号生成工程において生成した要求信号を上記送話側の通信装置へ送信する送信工程とを含む構成である。
また、本発明に係る通信システムは、音声通信可能に互いに接続する送話側および受話側の通信装置を含む通信システムであって、上記受話側の通信装置は、上記送話側の通信装置から送信される音声信号を受信する音声信号受信部と、上記音声信号受信部が受信する音声信号が示す音声の品質を上記送話側の通信装置において調整することを命じる要求信号を生成する要求信号生成手段と、上記要求信号生成手段が生成した要求信号を上記送話側の通信装置へ送信する要求信号送信部とを備え、上記送話側の通信装置は、上記受話側の通信装置へ音声信号を送信する音声信号送信部と、上記要求信号送信部から送信された上記要求信号を受信する要求信号受信部と、上記要求信号受信部が受信した要求信号に従って上記音声信号送信部が送信する音声信号が示す音声の品質を調整する調整部とを備える構成である。
それゆえ、送話側の通信装置から受話側の通信装置へ送信される音声信号が示す音声の品質を、送話側の通信装置において調整することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る送話側通信装置および受話側通信装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る通信システムの概要を示す図である。 (a)は、送話側通信装置が備えるデジタル信号処理部およびAD変換部の構成を示す機能ブロック図であり、(b)は、上記受話側通信装置が備えるデジタル信号処理部およびDA変換部の構成を示す機能ブロック図である。 送話音声の音質特性を変更する操作を行う場合の送話側通信装置および受話側通信装置の表示部の表示例を示す図である。 上記通信システムにおける送話音声の音質特性変更処理の一例を示すシーケンス図である。 送話音声の音質特性を変更する操作を行う場合の送話側通信装置および受話側通信装置の表示部の別の表示例を示す図である。 上記通信システムにおける送話音声の音質特性変更処理の別の例を示すシーケンス図である。 音質向上機能を有する従来の携帯電話の構成を示す機能ブロック図である。
〔実施の形態1〕
本発明の実施の一形態について図1〜図6に基づいて説明すれば、以下のとおりである。まず、本実施形態の通信システム60の概要について、図2に基づいて説明する。
〔通信システムの概要〕
図2は、通信システム60の概要を示す図である。同図に示すように、通信システム60は、送話側通信装置1および受話側通信装置2と、無線基地局3および4と、音声通信網5とを含んでいる。
送話側通信装置1は、音声通信可能に相手装置である受話側通信装置2と接続する送話側の通信装置であり、受話側通信装置2に対して音声データを送信する。この送話側通信装置1は、無線基地局3を介して音声通信網5と接続している。
また、受話側通信装置2は、音声通信可能に相手装置である送話側通信装置1と接続する受話側の通信装置であり、送話側通信装置1から送信された音声データを受信する。この受話側通信装置2は、無線基地局4を介して音声通信網5と接続している。
そして、送話側通信装置1と受話側通信装置2とは、互いに音声通信網5を介して接続されている。このような接続関係の下、送話側通信装置1と受話側通信装置2とは、音声通信網を介して互いに音声データの送受信をしている。
この通信システム60では、受話側通信装置2の使用者が、受話音声が聞き取りにくいと感じた場合に、受話側通信装置2を介して、送話側通信装置1から受話側通信装置2へ送信される音声データが示す音声の品質を送話側通信装置1に変更することを命じることができる。
なお、送話側通信装置1および受話側通信装置2が、携帯電話機である例を示しているが、本発明の通信装置は、携帯電話機に限定されない。送話側通信装置1および受話側通信装置2は、音声データを送受信するものであればよい。例えば、送話側通信装置1および受話側通信装置2は、固定電話機(例えば、IP(Internet Protocol)電話機)などの音声通信装置であればよい。また、以下に示す例では、送話側通信装置1、受話側通信装置2は、それぞれ音声データの送信機能、受信機能のみを有しているが、送話側通信装置1は、音声データの受信機能を、受話側通信装置2は、音声データの送信機能をそれぞれ有していてもよい。
〔通信装置の構成〕
次に、送話側通信装置1および受話側通信装置2の構成について、図1に基づいて説明する。図1は、送話側通信装置1および受話側通信装置2の構成の一例を示す機能ブロック図である。
(送話側通信装置1の構成)
図1に示すように、送話側通信装置1は、通信部30、制御部10、音声符号化部12、デジタル信号処理部(調整部)13、AD(Analog-to-Digital)変換部(調整部)14、マイク15、記憶部16、操作部(入力部)33および表示部(報知部)34を含む。
通信部30は、受話側通信装置2に音声データおよび後述する調整完了信号を送信する送信部(実行不可信号送信部、音声信号送信部、調整完了信号送信部)31と、受話側通信装置2から送信された要求信号を受信する受信部(要求信号受信部)32とを含む。要求信号の詳細については後述する。
マイク15は、送話側通信装置1の使用者の音声を電気信号(アナログ値)に変換する音声入力部である。マイク15は、変換したアナログ値の電気信号をAD変換部14に出力する。
AD変換部14は、アナログ値の電気信号をデジタル値の音声データに変換するものである。AD変換部14は、変換したデジタル値の音声データをデジタル信号処理部13に送信する。なお、詳細については後述するが、AD変換部14は、送話音声の音量を調整するために、アナログ値の電気信号が示す音声の音量を調整する機能を有する。
デジタル信号処理部13は、送話音声の品質を向上するために、デジタル値の音声データが示す音声の特性等を調整するものである。デジタル信号処理部13は、調整した音声データを音声符号化部12へ送信する。
音声符号化部12は、デジタル信号処理部13が処理した音声データを通信システムで規定されている音声符号データに変換するものである。音声符号化部12は、符号化した音声データを送信部31に送信する。
記憶部16は、制御部10が実行する制御プログラムおよびOSプログラム、ならびに、制御部10が、送話側通信装置1が有する各種機能(要求実行処理機能など)を実行するときに読み出す各種データを記憶するものである。
制御部10は、送話側通信装置1の動作を統括して制御するものであり、例えばCPU(Central Processing Unit)等で構成することができる。制御部10は、例えばRAM(Random Access Memory)等で構成される一時記憶部(図示しない)を作業領域として動作する。制御部10は、機能ブロックとしての、要求実行処理部(調整完了信号生成手段、実行不可信号生成手段)11を備えている。なお、詳細は後述するが、要求実行処理部11は、使用者から操作部33を介して入力された指示が、受信部32で受信した要求信号が示す要求を実行しないことを示す場合、デジタル信号処理部13またはAD変換部14に対して上記要求信号に基づく指示を行わない。また、このとき、要求実行処理部11は、要求信号が示す要求に応じないことを示す実行不可信号を生成し、当該実行不可信号を送信部31を介して受話側通信装置2に送信する。
要求実行処理部11は、受信部32が受信した要求信号に基づいて、デジタル信号処理部13またはAD変換部14の音質特性向上機能の処理を変更するものである。要求実行処理部11は、CPUが、ROM(read only memory)等で実現された記憶部16に記憶されているプログラムを不図示のRAM等に読み出して実行することで実現できる。なお、要求実行処理部11は、デジタル信号処理部13またはAD変換部14に対して音声の品質を調整するように指示し、デジタル信号処理部13またはAD変換部14が音声の品質の調整を終えた場合に、当該調整が終わったことを示す調整完了信号を生成してもよい。さらに要求実行処理部11は生成した調整完了信号を、送信部31を介して受話側通信装置2に送信してもよい。
操作部33は、使用者が送話側通信装置1に操作入力を行うためのものである。操作部33は、特に、受信部32が受信した要求信号が示す要求を実行するかどうかの指示を使用者から受け付けるものである。操作部33は、例えば、複数の操作キーを備えるものであるが、使用者が所望の操作入力を行えるものであればよく、特に限定されない。
表示部34は、送話側通信装置1の動作状態または処理内容、特に受信部32が受信した要求信号が示す要求および要求実行処理部11の処理内容を使用者に報知するものである。表示部34は、例えば、液晶表示パネル等のように画像を表示して報知を行うものであってもよいし、LED(Light Emitting Diode)のように点灯、点滅等で報知を行うものであってもよい。また、送話側通信装置1の動作状態または処理内容を使用者に報知する報知部として、音声によって報知するスピーカを設けてもよい。
(受話側通信装置2の構成)
一方、受話側通信装置2は、通信部35、制御部20、音声復号部22、デジタル信号処理部23、DA(Digital-to-Analog)変換部24、スピーカ25、記憶部26、操作部33および表示部34を含む。送話側通信装置1と同じ機能を有する部材には同じ符号を付与している。既に説明した部材については説明を省略する。
通信部35は、送話側通信装置1に要求信号を送信する送信部(要求信号送信部)36と、送話側通信装置1から送信された音声データを受信する受信部(音声信号受信部、調整完了信号受信部)37とを含む。要求信号の詳細については後述する。また、受信部37は、送話側通信装置1が要求信号に従って音声の品質を調整したことを示す調整完了信号を送話側通信装置1から受信するものである。
記憶部26は、制御部20が実行する制御プログラムおよびOSプログラム、ならびに、制御部20が、受話側通信装置2が有する各種機能(要求信号生成機能など)を実行するときに読み出す各種データを記憶するものである。
制御部20は、受話側通信装置2の動作を統括して制御するものであり、例えばCPU等で構成することができる。制御部20は、例えばRAM等で構成される一時記憶部(図示しない)を作業領域として動作する。制御部20は、機能ブロックとしての、要求信号生成部(要求信号生成手段)21を備えている。
要求信号生成部21は、CPUが、ROM等で実現された記憶部26に記憶されているプログラムを不図示のRAM等に読み出して実行することで実現できる。要求信号生成部21は、使用者が操作部33を介して入力した送話音声調整指示に基づいて、送話側通信装置1に送信する要求信号を生成するものである。要求信号生成部21は、生成した要求信号を送信部36に送信する。ここで、要求信号とは、送話側通信装置1から受話側通信装置2へ送信する音声信号が示す音声の品質の調整を送話側通信装置1に命じるものである。
音声復号部22は、受信部37から送信された音声符号データを復号化し、デジタルデータに変換するものである。音声復号部22は、復号化した音声データをデジタル信号処理部23に送信する。
デジタル信号処理部23は、受話音声の品質を向上するために、デジタル値の音声データが示す音声の品質を調整するものである。デジタル信号処理部23は、調整したデジタル値の音声データをDA変換部24へ送信する。
DA変換部24は、デジタル信号処理部23が処理したデジタル値の音声データをアナログ値の電気信号に変換するものである。DA変換部24は、変換したアナログ値の電気信号をスピーカ25に送信する。なお、詳細は後述するが、DA変換部24は、アナログ値の電気信号が示す音声の音量(受話音声の音量)を調整する機能を有する。
スピーカ25は、DA変換部24からアナログ値の電気信号を受信し、受信した電気信号を音に変換し、受話側通信装置2の外部に音を出力する音声出力部である。
〔音質特性向上機能〕
送話側通信装置1が備えるデジタル信号処理部13およびAD変換部14、受話側通信装置2が備えるデジタル信号処理部23およびDA変換部24の構成について、図3(a)および(b)に基づいて説明する。図3(a)は、デジタル信号処理部13およびAD変換部14の構成の一例を示す機能ブロック図である。
(デジタル信号処理部13の構成)
図3(a)に示すように、デジタル信号処理部13は、送話音量制御部41、送話ノイズキャンセラ処理部42、送話イコライザ処理部43およびエコーキャンセラ処理部44を含んでいる。
送話音量制御部41は、送話側通信装置1が受話側通信装置2に送信する音声データが示す音声を、受話側通信装置2において出力するときの音量を調整する。具体的には、送話音量制御部41は、AD変換部14から送られてくる音声データに含まれる、上記音量を示す数値(音量値)を変更する。
送話ノイズキャンセラ処理部42は、送話側通信装置1のマイク15に入る音声に、周囲の雑音が含まれている場合、受話側通信装置2に送信する音声の中から雑音成分を取り除く。具体的には、送話ノイズキャンセラ処理部42は、AD変換部14から送られてきた音声データが示す音声の中から雑音成分を取り除く。例えば、送話ノイズキャンセラ処理部42は、周囲の雑音を検知して当該雑音と逆位相の音声データを作成し、AD変換部14から送られてきた音声データに、作成した音声データを加えて雑音を低減する。
また、送話ノイズキャンセラ処理部42は、不図示のメモリに予め設定されている、雑音の低減率や低減する雑音の周波数領域を示すキャンセル量に基づいて、送話音声に含まれる雑音を低減する。
また、送話ノイズキャンセラ処理部42の送話ノイズキャンセラ機能を有効にするか無効にするかの切り替えが、要求実行処理部11によって行われる。
送話イコライザ処理部43は、送話側通信装置1が送信する送話音声の周波数特性を変更する。具体的には、送話イコライザ処理部43は、AD変換部14から送られてきた音声データに対して、当該音声データが示す音声の周波数特性を変更する。
例えば、送話イコライザ処理部43は、音声データに含まれる特定の周波数の音を強調したり、減少させたりする。また、送話イコライザ処理部43は、特定の周波数帯域の音の周波数を所定のパターンで変更することで、送話音声の周波数特性の変更を行う。例えば、送話イコライザ処理部43は、所定の周波数を有する音声の周波数を所定量高める。これにより、低くて聞き取り難い声を、高い声に変更することができる。
エコーキャンセラ処理部44は、送話側通信装置1から受話側通信装置2へ送信する送話音声に送話側通信装置1が出力した音声の成分が含まれることによってエコーが発生する場合に、エコーが発生しないように、送話音声データの中からエコー成分を取り除く。例えば、エコーキャンセラ処理部44は、送話側通信装置1が出力した音声と逆位相の音声データを作成し、AD変換部14から送られてきた音声データに作成した音声データを加えてエコー成分を低減する。
このエコーキャンセラ処理部44は、不図示のメモリに予め設定されている、エコー成分の低減率や低減するエコー成分の周波数領域を示すキャンセル量に基づいて、送話音声に含まれるエコー成分を低減する。
また、エコー成分を低減する他の処理として、エコーキャンセラ処理部44は、後述するエコーキャンセラ対応処理部54から受話音声データを参照信号として受信し、送話音声にエコーが発生しないように、エコーキャンセラ対応処理部54に対して受話音声の品質の調整をするように指示してもよい。
(AD変換部14の構成)
AD変換部14は、送話音量制御部45を含んでいる。この送話音量制御部45は、マイク15に入力された音声の音量を調整するものである。具体的には、送話音量制御部45は、マイク15から送られてくるアナログ値の電気信号を増幅または減衰するものである。
(デジタル信号処理部23の構成)
図3(b)は、デジタル信号処理部23およびDA変換部24の構成の一例を示す機能ブロック図である。同図に示すように、デジタル信号処理部23は、受話音量制御部51、受話ノイズキャンセラ処理部52、受話イコライザ処理部53およびエコーキャンセラ対応処理部54を含んでいる。
受話音量制御部51は、送話側通信装置1から受話側通信装置2に送信される音声データが示す音声の音量を調整する。具体的には、受話音量制御部51は、音声復号部22が復号化した音声データの音量を変更する。なお、受話側通信装置2から送話側通信装置1に音声データを送信する構成の場合には、受話音量制御部51は、送話側通信装置1に送信する音声データに含まれる音量値を参照して、送話側通信装置1から受信する音声データの音量を調整してもよい。
受話ノイズキャンセラ処理部52は、送話側通信装置1から送信された音声データが示す音声に雑音が含まれている場合、当該音声の中から雑音成分を取り除く。具体的には、受話ノイズキャンセラ処理部52は、音声復号部22が復号化した音声データが示す音声の中から雑音成分を取り除く。
より詳細には、受話ノイズキャンセラ処理部52は、音声復号部22が復号化した音声データの中から雑音を検知して当該雑音と逆位相の音声データを作成し、音声復号部22が復号化した音声データに、作成した音声データを加えて雑音を低減する。
この受話ノイズキャンセラ処理部52は、不図示のメモリに予め設定されている、雑音の低減率や低減する雑音の周波数領域を示すキャンセル量に基づいて、受話音声に含まれる雑音を調整する。また、受話ノイズキャンセラ処理部52は、制御部20によって、受話ノイズキャンセラ機能を有効にするか無効にするかの切り替えが行われる。
なお、受話側通信装置2は、自装置の周囲の雑音の音量を判定する雑音判定部(図示しない)を含んでいてもよい。そして、受話側通信装置2の周囲の雑音の音量が所定の基準値を超えていると雑音判定部が判定した場合に、受話ノイズキャンセラ処理部52は、受信した音声データが示す音声の中から雑音成分を取り除いてもよい。
受話イコライザ処理部53は、受話側通信装置2が受信した受話音声の周波数特性を変更する。具体的には、受話イコライザ処理部53は、音声復号部22が復号化した音声データに対して、当該音声データが示す音声の周波数特性を変更する。
例えば、受話イコライザ処理部53は、音声データに含まれる特定の周波数の音を強調したり、減少させたりする。また、受話イコライザ処理部53は、特定の周波数帯域の音の周波数を所定のパターンで変更することで、受話音声の周波数特性の変更を行う。例えば、受話イコライザ処理部53は、所定の周波数を有する音声の周波数を所定量高める。これにより、低くて聞き取り難い声を、高い声に変更することができる。
なお、受話イコライザ処理部53は、受話側通信装置2から送話側通信装置1に送信する音声データに含まれる、周波数特性を示す数値を参照して、送話側通信装置1から受話側通信装置2に送信される音声データが示す音声の周波数特性を変更してもよい。
エコーキャンセラ対応処理部54は、エコーキャンセラ処理部44の指示を受けて、受話音量制御部51、受話ノイズキャンセラ処理部52および受話イコライザ処理部53が行う各処理を制御するものである。また、エコーキャンセラ対応処理部54は、受話側通信装置2が出力する音声の音声データをエコーキャンセラ処理部44へ送信する。
(DA変換部24の構成)
DA変換部24は、受話音量制御部55を含んでいる。この受話音量制御部55は、DA変換部24がアナログ値に変換した電気信号が示す音声の音量を調整するものである。具体的には、受話音量制御部55は、DA変換部24から送られてくるアナログ値の電気信号を増幅または減衰するものである。なお、受話音量制御部55は、送話側通信装置1に送信する送話音声の音量を参照して、DA変換部24から送られてくるアナログ値の電気信号を増幅または減衰してもよい。
〔送話側通信装置の要求信号に基づく設定変更処理〕
要求実行処理部11は、要求信号に基づいて、デジタル信号処理部13またはAD変換部14の各部材の処理内容を変更する。例えば、送話側通信装置1の受信部32が、送話音声の音量を大きくする指示を示す要求信号を受信すると、要求実行処理部11は、その要求信号に基づいて、送話音量制御部41に対して音声データに含まれる音量値を変更する指示、または、送話音量制御部45に対して電気信号を増幅させる指示、もしくは、その両方の指示を行う。
また、送話側通信装置1が送話音声の雑音を少なくする指示を示す要求信号を受信すると、要求実行処理部11は、その要求信号に基づいて、音声に含まれる雑音成分をより減らすように、送話ノイズキャンセラ処理部42が参照するキャンセル量の数値を変更する。
また、送話側通信装置1が送話音声の周波数特性を変更する指示を示す要求信号を受信すると、要求実行処理部11は、その要求信号に基づいて、送話イコライザ処理部43に対して、音声データに含まれる特定の周波数の音を強調する、または、減少させるように指示をする。
また、送話側通信装置1が送話音声に含まれるエコーを少なくする指示を示す要求信号を受信すると、要求実行処理部11は、その要求信号に基づいて、音声に含まれるエコー成分をより減らすように、エコーキャンセラ処理部44が参照するキャンセル量の数値を変更する。
なお、要求実行処理部11が上述の指示を出す際に、使用者の設定または初期設定によって、送話ノイズキャンセラ処理部42、送話イコライザ処理部43およびエコーキャンセラ処理部44の各機能が無効になっている場合、要求実行処理部11は、まず各部の機能を有効にする。そして、各部の機能を有効にした状態で、要求実行処理部11は、要求信号に基づいて、各部に対して指示をする。
〔通信システム60における処理の流れ〕
次に、通信システム60における処理の流れの一例について、図4および図5を参照しつつ説明する。
以下では、受話音声の音量が極端に小さく、受話側通信装置2において通話可能な程度にまで受話音声の音量を大きくできない場合に、受話側通信装置2が送話側通信装置1に対して要求信号を送信し、送話側通信装置1が送話音声の音量を調整する処理の流れについて説明する。
図4は、送話音声の音質特性変更処理における送話側通信装置1および受話側通信装置2の表示部34の表示例を示す図である。図5は、本発明の送話側通信装置1および受話側通信装置2における送話音声の音質特性変更処理の概要を示すシーケンス図である。
受話側通信装置2の使用者は、受話音声の音量が極端に小さく、受話側通信装置2を操作しても通話可能な程度にまで受話音声の音量が大きくならない場合、受話側通信装置2の操作部33を操作して、送話側通信装置1の送話音声の音量を大きくするように指示する(S1)。具体的には、受話側通信装置2の使用者は、図4に示すように、表示部34に表示される「設定」アイコン71を順次、押下・選択することにより、送話音声の音量を大きくする指示(音量増加指示と称する)を入力する。例えば、通話中に「設定」アイコン71を押下し、送話側の送話音声設定のサブメニューを開き、次に、送話側通信装置1の送話音声の音量設定に関する「送話側音量設定」アイコン72を選択する。そして、送話音声の音量を大きくする「音量を上げる」アイコン73を順番に選択する。
受話側通信装置2の使用者が上述のように音量増加指示を入力すると、要求信号生成部21は、操作部33を介して入力された音量増加指示を示す要求信号を生成する(S2)。
次に、受話側通信装置2の送信部36は、要求信号生成部21が生成した要求信号を音声通信網5を介して送話側通信装置1に送信する(S3)。
そして、送話側通信装置1の受信部32は、受話側通信装置2から送信された要求信号を受信する(S4)。なお、このとき、送話側通信装置1は、受信部32において要求信号を正常に受信した場合、要求信号を正常に受信したことを示す要求受付信号を、送信部31から音声通信網5を介して受話側通信装置2に送信してもよい(S3’およびS4’)。また、送話側通信装置1の使用者に要求信号を受信したことを報知するために、制御部10は、送話側通信装置1の表示部34に要求信号を正常に受信したことを示すメッセージを表示してもよい。
送話側通信装置1の受信部32が要求信号を受信すると、要求実行処理部11は、その要求信号に基づいて、送話音量制御部41または送話音量制御部45に対して、送話音声の音量を大きくするように指示をする(S5)。指示を受けた送話音量制御部41または送話音量制御部45は、送話音声の音量を大きくするように送話音声データを調整する。なお、このとき要求実行処理部11は、送話音量制御部41と送話音量制御部45との両方に送話音声の音量を大きくするように指示してもよい。
要求実行処理部11は、送話音声の音量設定の変更が完了すると、表示部34に、図4に示すように、送話音声の音量設定の変更完了を示すメッセージ74を表示してもよい。
次に、要求実行処理部11は、設定変更完了を示す設定変更完了信号を生成し、送話側通信装置1の送信部31が設定変更完了信号を音声通信網5を介して受話側通信装置2に送信する(S6)。
そして、受話側通信装置2の受信部37は、送話側通信装置1から送信された設定変更完了信号を受信し、制御部20は、表示部34に設定変更完了を示すメッセージを表示する(S7)。
なお、上述のステップS5において、要求実行処理部11は、送話音声の音量設定の変更が完了しても、表示部34に変更完了したことを表示しなくてもよい。つまり、要求実行処理部11は、送話側通信装置1の使用者に知らせずに、要求信号に基づいて設定変更を完了してもよい。
〔通信システム60における処理の別の流れ〕
次に、通信システム60における処理の別の流れの一例について、図6および図7を参照しつつ説明する。
以下では、送話側通信装置1が要求信号を受信した際に、送話側通信装置1の使用者が要求信号に基づく設定変更の実行可否を選択可能な場合の送話側通信装置1および受話側通信装置2の処理について説明する。
図6は、送話音声の音質特性変更処理における送話側通信装置1および受話側通信装置2の表示部34の表示例を示す図である。図7は、本発明の送話側通信装置1および受話側通信装置2における送話音声の音質特性変更処理について、送話側通信装置1の使用者が設定変更実行不可を入力する場合の概要を示すシーケンス図である。
上述の処理の流れと同様に、受話側通信装置2の受話音声が極端に小さく、受話側通信装置2を操作しても通話可能な程度にまで受話音声の音量が大きくならない場合に、受話側通信装置2の使用者が受話側通信装置2の操作部33を操作して、送話側通信装置1の送話音声の音量を大きくするように指示する場合を考える。
図7のS11〜S14は図5のS1〜S4と同様の処理を行う。つまり、図6に示すように、受話側通信装置2の使用者は、送話側通信装置1の送話音声の音量を大きくするように操作部33を介して音量増加指示を入力し、受話側通信装置2が音声通信網5を介して送話側通信装置1に要求信号を送信する。
送話側通信装置1が要求信号を受信すると、制御部10は、図6に示すように、受話側通信装置2から送話音声の音量を上げる要求が来たことを示すメッセージ75を表示部34に表示させる(S15)。送話側通信装置1の使用者は、表示部34に示されたメッセージ75を確認して、受話側通信装置2からの要求を実行するか否かを選択する。
ここで、送話側通信装置1の使用者によって、受話側通信装置2からの要求に応じる指示が操作部33を介して入力された場合(図6に示すYESアイコン76を使用者が押下した場合)、要求実行処理部11は、送話音量制御部41または送話音量制御部45に送話音声の音量を大きくするように指示する。
一方、送話側通信装置1の使用者によって、受話側通信装置2からの要求に応じない指示が操作部33を介して入力された場合(図6に示すNOアイコン77を使用者が押下した場合、図7のS16)、要求実行処理部11は、受話側通信装置2からの要求に応じない(要求を実行しない)ことを示す実行不可信号を生成する。そして、送話側通信装置1の送信部31は、実行不可信号を音声通信網5を介して受話側通信装置2に送信する(S17)。
そして、受話側通信装置2の受信部37は、送話側通信装置1から送信された設定変更不許可信号を受信し、受話側通信装置2は、設定変更が許可されなかった旨を示すメッセージを表示部34に表示する(S17)。
〔変形例〕
上述の実施例では、使用者が受話側通信装置2の操作部33を操作して送話音声の音量設定を変更する旨の指示を入力して、要求信号生成部21が要求信号を生成していたが、これに限るものではない。例えば、受話音声データの値に対して或る条件を満たすかどうかを判定して、条件を満たさない場合に、要求信号生成部21が要求信号を生成してもよい。このとき、上記判定処理は、受話側通信装置2の受信部37が受話音声データを音声復号部22に送信してからスピーカ25が受話音声データを受信するまでに行う。また、上記判定処理を行う部材を判定部(図示しない)と称する。
ここで、或る条件とは、例えば、受話音声の音量が所定の範囲内である、受話音声の雑音レベルが所定の基準値以下である、受話音声に含まれるエコー成分が所定の基準値以下である、受話音声の周波数特性が所定の範囲内であるなどが挙げられる。なお、上記の「所定の範囲内」および「所定の基準値」は、任意に設定可能である。
このように、上記判定部が受話側通信装置2の受信した受話音声データを判定することによって、受話側通信装置2の使用者が判断して操作せずに、送話側通信装置1に対して要求信号を送信することができる。そのため、送話側通信装置1が要求信号に従って送話音声の音質特性を変更した場合、受話側通信装置2は、自動的に通話可能な程度の受話音声を音として出力することができる。
〔補足〕
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
また、上述した送話側通信装置1および受話側通信装置2の各ブロック、特に要求実行処理部11、要求信号生成部21は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、次のようにCPUを用いてソフトウェアによって実現してもよい。
すなわち、送話側通信装置1および受話側通信装置2は、各機能を実現する制御プログラムの命令を実行するCPU(central processing unit)、上記プログラムを格納したROM(read only memory)、上記プログラムを展開するRAM(random access memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアである送話側通信装置1および受話側通信装置2の制御プログラム(要求実行プログラム)のプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、上記送話側通信装置1および受話側通信装置2に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系などを用いることができる。
また、送話側通信装置1および受話側通信装置2を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークとしては、特に限定されず、例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(virtual private network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、通信ネットワークを構成する伝送媒体としては、特に限定されず、例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR(high data rate)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
〔本発明の別の表現〕
なお、本発明は、以下のようにも表現できる。
すなわち、本発明に係る通信システムは、複数の通信端末を収容する通信システムにおいて、前記通信端末は発呼時あるいは通話中において、ネットワークにより送話音量設定や送話ノイズキャンセラ設定やエコーキャンセラ設定や送話イコライザ設定が指定されると、指定に応じた設定での動作となる。そのための構成として、前記通信端末は無線部の処理を行う無線処理ブロックと、音声信号の符号化・復号化を行う音声符号処理ブロックと、音声信号のデジタル加工を行うデジタル信号処理ブロックと、音声信号をアナログ信号に変換する音声アナログ処理ブロックと、音声の入出力デバイスと、システムからの要求制御部と、上記要求制御部により送話デジタル信号処理部あるいはアナログ入力・AD変換部の設定を変更するインタフェースを有することを特徴としている。
また、本発明に係る通信システムは、相手側の端末、およびシステムから設定完了通知を送信し、操作者端末側で確認を可能とする手段を有することが好ましい。
また、本発明に係る通信システムは、通信端末は、ネットワークからの設定要求に対し、設定可否選択のインタフェースを有することが好ましい。
また、本発明に係る通信システムは、通信端末で設定不可とする場合に、ネットワークに設定不可の情報を伝える手段を有することが好ましい。
本発明は、自装置の送話音声の音質特性を変更可能な、音声データを送受信する通信装置、特に携帯電話機、または、自装置の送話音声の音質特性を変更可能な送話側通信装置と受話側通信装置が互いに音声データを送受信することが可能な通信システムに利用することができる。
1 送話側通信装置(送話側の通信装置)
2 受話側通信装置(受話側の通信装置)
11 要求実行処理部(調整完了信号生成手段、実行不可信号生成手段)
13 デジタル信号処理部(調整部)
14 AD変換部(調整部)
16 記憶部
21 要求信号生成部(要求信号生成手段)
31 送信部(調整完了信号送信部、実行不可信号送信部、音声信号送信部)
32 受信部(要求信号受信部)
33 操作部(入力部)
34 表示部(報知部)
36 送信部(要求信号送信部)
37 受信部(音声信号受信部、調整完了信号受信部)

Claims (15)

  1. 音声通信可能に受話側の通信装置と接続する送話側の通信装置であって、
    上記受話側の通信装置へ音声信号を送信する音声信号送信部と、
    上記音声信号送信部から送信する音声信号が示す音声の品質を調整することを命じる要求信号を上記受話側の通信装置から受信する受信部と、
    上記受信部が受信した要求信号に従って上記品質を調整する調整部とを備えることを特徴とする通信装置。
  2. 上記調整部が上記品質の調整を終えた場合に、その旨を示す調整完了信号を生成する調整完了信号生成手段と、
    上記調整完了信号生成手段が生成した調整完了信号を上記受話側の通信装置へ送信する調整完了信号送信部とをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 上記受信部が受信した要求信号が示す要求を使用者に報知する報知部と、
    使用者から上記要求を実行するかどうかの指示を受け付ける入力部と、
    上記入力部を介して入力された指示が上記要求を実行しないことを示す場合、上記調整部は、上記要求に応じた上記品質の調整を行わないことを特徴とする請求項1または2に記載の通信装置。
  4. 上記入力部から入力された指示が上記要求を実行しないことを示す場合に、その旨を示す実行不可信号を生成する実行不可信号生成手段をさらに備え、
    上記実行不可信号生成手段が生成した実行不可信号を上記受話側の通信装置へ送信する実行不可信号送信部をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の通信装置。
  5. 上記調整部は、上記音声の音量を調整することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  6. 上記調整部は、上記音声に含まれる雑音成分を取り除くことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  7. 上記調整部は、上記音声の周波数特性を変更することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  8. 上記調整部は、上記音声に含まれるエコー成分を取り除くことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  9. 請求項2〜8のいずれか1項に記載の通信装置を動作させるための制御プログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるための制御プログラム。
  10. 請求項9に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  11. 音声通信可能に送話側の通信装置と接続する受話側の通信装置であって、
    上記送話側の通信装置から送信される音声信号を受信する音声信号受信部と、
    上記音声信号受信部が受信する音声信号が示す音声の品質を上記送話側の通信装置において調整することを命じる要求信号を生成する要求信号生成手段と、
    上記要求信号生成手段が生成した要求信号を上記送話側の通信装置へ送信する送信部とを備えることを特徴とする通信装置。
  12. 上記送信部から送信された要求信号に従って上記送話側の通信装置が上記品質を調整したことを示す調整完了信号を受信する調整完了信号受信部と、
    上記調整完了信号受信部が調整完了信号を受信した場合に、上記品質の調整が完了したことを使用者に報知する報知部とをさらに備えることを特徴とする請求項11に記載の通信装置。
  13. 音声通信可能に互いに接続する送話側および受話側の通信装置を含む通信システムであって、
    上記受話側の通信装置は、
    上記送話側の通信装置から送信される音声信号を受信する音声信号受信部と、
    上記音声信号受信部が受信する音声信号が示す音声の品質を上記送話側の通信装置において調整することを命じる要求信号を生成する要求信号生成手段と、
    上記要求信号生成手段が生成した要求信号を上記送話側の通信装置へ送信する要求信号送信部とを備え、
    上記送話側の通信装置は、
    上記受話側の通信装置へ音声信号を送信する音声信号送信部と、
    上記要求信号送信部から送信された上記要求信号を受信する要求信号受信部と、
    上記要求信号受信部が受信した要求信号に従って上記音声信号送信部が送信する音声信号が示す音声の品質を調整する調整部とを備えることを特徴とする通信システム。
  14. 音声通信可能に受話側の通信装置と接続する送話側の通信装置の制御方法であって、
    上記受話側の通信装置へ音声信号を送信する音声信号送信工程と、
    上記音声信号送信工程において送信する音声信号が示す音声の品質を調整することを命じる要求信号を上記受話側の通信装置から受信する受信工程と、
    上記受信工程において受信した要求信号に従って上記品質を調整する調整工程とを含むことを特徴とする制御方法。
  15. 音声通信可能に送話側の通信装置と接続する受話側の通信装置の制御方法であって、
    上記送話側の通信装置から送信される音声信号を受信する音声信号受信工程と、
    上記音声信号受信工程において受信する音声信号が示す音声の品質を上記送話側の通信装置において調整することを命じる要求信号を生成する要求信号生成工程と、
    上記要求信号生成工程において生成した要求信号を上記送話側の通信装置へ送信する送信工程とを含むことを特徴とする制御方法。
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WO2018025398A1 (ja) * 2016-08-05 2018-02-08 三菱電機株式会社 通信機器、車載ハンズフリー装置及び音声出力装置

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