JP2004207892A - 通信システム及び通信端末並びにコンピュータ・ソフトウエア - Google Patents
通信システム及び通信端末並びにコンピュータ・ソフトウエア Download PDFInfo
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Abstract
【課題】インターネットの様に音声通話を行いながら音声以外のデータの送受信が可能な通信環境において、相手に上記のごとく依頼をしなくても、受信している音声を聞き手側が聞き取り易いように、相手端末においてマイクロホンの信号レベルを調整している制御手段に対して、通話を行いながら前記信号レベルの増減を聞き手側が指示できる通信システム及び通信端末並びにコンピュータ・ソフトウエアを提供。
【解決手段】マイクロホン3から入力された音声信号をディジタルデータに変換するA/D変換器5と、エンコーダ7と、通信路100を介して対向通信端末32へ送信する送信手段9と、受信手段9と、デコーダ12と、元の音声信号に戻すD/A変換器14とを備え、音声信号をスピーカ16又はイヤフォンに出力する複数の通信端末からなり、通信端末間の通話を可能とする通信システムにおいて、通信端末は、対向通信端末のマイクロホンの感度を遠隔制御する機能21と、対向通信端末から自端末のマイクロホンの感度の遠隔制御を受ける機能5とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】マイクロホン3から入力された音声信号をディジタルデータに変換するA/D変換器5と、エンコーダ7と、通信路100を介して対向通信端末32へ送信する送信手段9と、受信手段9と、デコーダ12と、元の音声信号に戻すD/A変換器14とを備え、音声信号をスピーカ16又はイヤフォンに出力する複数の通信端末からなり、通信端末間の通話を可能とする通信システムにおいて、通信端末は、対向通信端末のマイクロホンの感度を遠隔制御する機能21と、対向通信端末から自端末のマイクロホンの感度の遠隔制御を受ける機能5とを有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信システム及び通信端末並びにコンピュータ・ソフトウエアであり、音声通話を目的とし、相手端末に備わる音声入力用のマイクロホンの感度を遠隔制御可能にした通信端末に関わる。
【0002】
【従来の技術】
従来音声通話を目的とした通信端末として、電話機やインターホン、あるいはトランシーバなど例えば特許文献1のような機器がある。
【0003】
これらの機器における音声伝送の処理は、端末のマイクロホンで捕らえられた音声がフィルタによってノイズを除かれ、信号レベルが調整された後、アナログ信号のまま、あるいはアナログ−ディジタル変換器(A/D変換器)でディジタルデータに変換されてからPCM(Pulse Code Moduration)A−law(ITU−T/G.711)形式で符号化された後、通信路を介して相手端末へ伝送さる。一方受信をした相手端末では、例えばG.711に符号化されたデータを復号化してディジタルデータに戻し、これをディジタル−アナログ変換器(D/A変換器)でアナログ信号に戻し、さらにスピーカやイヤホンを駆動するための制御回路で増幅することにより、再び音声となり通話相手に伝わることになる。
【0004】
ここで、特に従来の通信端末のように音声を伝送する通信路に音声以外に相手端末を制御するような情報を一緒に送受信する仕組みが無いような端末では、上記のマイクロホンで捕らえられた音声の信号レベルの調整を通常AGC(Auto Gain Controller)を用いて行い、音声を送信する側の通信端末の音響条件だけで、相手へ伝送する音声信号レベルが予め定められたレベルに収まるように調整してきた。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−176029号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、AGCによる処理は万能とは限らず、そのような場合には聞き手は相手に対してマイクロホンに口元を近づけるように依頼をしたり、またはその逆を依頼することとなる。
【0007】
特に今後インターネットを介して、音声通話をサポートするさまざまな機器が接続されるようになると、各機器ごとにマイクロホンやAGCの性能が異なり、さらに受信側のスピーカやイヤホン等の音響条件もそれぞれ異なることから、全ての組合せにおいて音声を聞き取り易くすることを保障するのが難しくなる。
【0008】
本発明は上記に鑑みてなされたもので、その目的は、インターネットの様に音声通話を行いながら音声以外のデータの送受信が可能な通信環境において、相手に上記のごとく依頼をしなくても、受信している音声を聞き手側が聞き取り易いように、相手端末においてマイクロホンの信号レベルを調整している制御手段に対して、通話を行いながら前記信号レベルの増減を聞き手側が指示できる通信システム及び通信端末並びにコンピュータ・ソフトウエアを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、音声を受信する側の通信端末に相手端末のマイクロホンの信号レベルを増減させるための命令を入力するユーザインターフェース手段と、命令を送信する通信手段を備え、また音声を送信する側の通信端末には、前記命令を受信する通信手段と、受信した命令に基づいてマイクロホンの信号レベルの増減を行う感度制御手段を備える。
【0010】
すなわち、本発明は、利用者の音声を取込むマイクロホンから入力された音声信号をディジタルデータに変換するA/D変換器と、該ディジタルデータを符号化するエンコーダと、該エンコーダで符号化したデータを、ディジタルデータ以外のデータも同時に送受信可能な通信路を介して対向通信端末へ送信する送信手段と、対向通信端末から前記通信路を介して送信された符号化されたデータを受信する受信手段と、該受信手段で受信したデータを復号化してディジタルデータにするデコーダと、該ディジタルデータを元の音声信号に戻すD/A変換器とを備え、該音声信号をスピーカ又はイヤフォンに出力する複数の通信端末からなり、通信端末間の通話を可能とする通信システムにおいて、前記通信端末は、対向通信端末のマイクロホンの感度を遠隔制御する機能と、対向通信端末から自端末のマイクロホンの感度の遠隔制御を受ける機能とを有する通信システムである。
【0011】
また、本発明は、利用者の音声を取込むマイクロホンから入力された音声信号をディジタルデータに変換するA/D変換器と、該ディジタルデータを符号化するエンコーダと、該エンコーダで符号化したデータを、ディジタルデータ以外のデータも同時に送受信可能な通信路を介して対向通信端末へ送信する送信手段と、対向通信端末から前記通信路を介して送信された符号化されたデータを受信する受信手段と、該受信手段で受信したデータを復号化してディジタルデータにするデコーダと、該ディジタルデータを元の音声信号に戻すD/A変換器とを備え、該音声信号をスピーカ又はイヤフォンに出力する通信端末において、対向通信端末のマイクロホンの感度を遠隔制御する機能と、対向通信端末から自端末のマイクロホンの感度の遠隔制御を受ける機能とを有する通信端末である。
【0012】
そして、本発明は、上記マイクロホンとA/D変換器の間に、A/D変換器に入力される音声信号のレベルを調整しマイクロホンの感度を制御するマイク感度制御手段を備え、通信路を介してマイク感度変更命令を送信する機能と、受信したマイク感度変更命令によりマイク感度制御手段を制御する機能とを有する通信端末である。
【0013】
更に、本発明は、上記対向通信端末のマイク感度制御手段に感度変更命令を指示するためのユーザインターフェース機能を有する通信端末である。
【0014】
また、本発明は、対向通信端末からマイク感度の変更を指示されたとき、上記ユーザインターフェース機能により該変更指示を受けた旨を表示する通信端末である。
【0015】
そして、本発明は、上記デコーダから出力されたディジタルデータの一定期間の平均値を求め、この値とあらかじめ利用者が端末に設定しておいた閾値とを比較し、この比較結果によって対向通信端末に対してマイク感度を変更する命令を自動的に送信する機能を有する通信端末である。
【0016】
更に、本発明は、上記通信路が切断されると、これを検出し、対向通信端末により変更されたマイク感度を初期設定に戻す機能を有する通信端末である。
【0017】
また、本発明は、利用者の音声を取込むマイクロホンから入力された音声信号をディジタルデータに変換するA/D変換器と、該ディジタルデータを符号化するエンコーダと、該エンコーダで符号化したデータを、ディジタルデータ以外のデータも同時に送受信可能な通信路を介して他の通信端末へ送信する送信手段と、他の通信端末から前記通信路を介して送信された符号化されたデータを受信する受信手段と、該受信手段で受信したデータを復号化してディジタルデータにするデコーダと、該ディジタルデータを元の音声信号に戻すD/A変換器とを備え、該音声信号をスピーカ又はイヤフォンに出力する通信端末において、前記他の通信端末のマイクロホンの感度を遠隔制御する機能を有する通信端末である。
【0018】
そして、本発明は、利用者の音声を取込むマイクロホンから入力された音声信号をディジタルデータに変換するA/D変換器と、該ディジタルデータを符号化するエンコーダと、該エンコーダで符号化したデータを、ディジタルデータ以外のデータも同時に送受信可能な通信路を介して他の通信端末へ送信する送信手段と、他の通信端末から前記通信路を介して送信された符号化されたデータを受信する受信手段と、該受信手段で受信したデータを復号化してディジタルデータにするデコーダと、該ディジタルデータを元の音声信号に戻すD/A変換器とを備え、該音声信号をスピーカ又はイヤフォンに出力する通信端末において、前記他の通信端末からのマイクロホンの感度の遠隔制御を受ける機能を有する通信端末である。
【0019】
更に、本発明は、利用者の音声を取込むマイクロホンから入力された音声信号をディジタルデータに変換するA/D変換器と、該ディジタルデータを符号化するエンコーダと、該エンコーダで符号化したデータを、ディジタルデータ以外のデータも同時に送受信可能な通信路を介して対向通信端末へ送信する送信手段と、対向通信端末から前記通信路を介して送信された符号化されたデータを受信する受信手段と、該受信手段で受信したデータを復号化してディジタルデータにするデコーダと、該ディジタルデータを元の音声信号に戻すD/A変換器とを備え、該音声信号をスピーカ又はイヤフォンに出力する通信端末に使用されるコンピュータ・ソフトウエアであって、対向通信端末のマイクロホンの感度を遠隔制御する機能と、対向通信端末から自端末のマイクロホンの感度の遠隔制御を受ける機能とをコンピュータに実現させるプログラムからなるコンピュータ・ソフトウエアである。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を説明する。
以下、本発明の通信システム及び通信端末の実施例について、図1〜図6を用いて説明する。図1は、実施例1の通信端末の構成と通信システムの概念図である。図2は、実施例1における通信端末の通話中のステータス画面の例である。図3は、実施例1の通信端末の構成の補足説明図である。図4は、実施例2の通信端末の構成図である。図5は、実施例2の補足説明図である。図6は、実施例1、2の補足説明図である。
【0021】
実施例1を説明する。図1は、本実施例の通信端末の詳細な構成及び2台の通信端末で構成した場合の通信システムの概念図である。本実施例はインターネット100を介して音声通話を可能にする技術であるVoIP(Voice Over Internet Protocol)を使って、離れた場所にある通信端末2と通信端末32が接続をされ、2人のユーザ、つまりBユーザ1およびAユーザ31が音声で会話を行っている場合を想定しており、このときAユーザ31がBユーザ1からの音声が聞き取り辛いと感じている状態とする。
【0022】
図1において、1は通信端末2の利用者でBユーザ、2はBユーザ1が使用する通信端末で、後述のマイク3と通信制御部9と通信I/F部10とスピーカ16と音声制御部17とユーザI/F部18と端末制御部21を有する。3はBユーザ1の音声を取り込むためのマイクで、取り込んだマイク信号4は音声制御部17へ入力される。16はBユーザ1へ後述のAユーザ31からの音声を出力するためのスピーカで、音声制御部17から出力されたスピーカ信号15によって駆動される。
【0023】
17はマイク3やスピーカ16とアナログの音声信号の入出力を行ない、かつ後述の通信制御部9とデジタル化された音声データの入出力を行なう音声制御部である。音声制御部17において、5はマイク信号4のレベルを増幅や減衰する機能を持つマイク感度制御部で、後述する感度データ23に従ってレベルの調整が行われる。6はマイク感度制御部5で信号レベルが調整された入力音声信号、7は入力音声信号6をアナログ−ディジタル(A/D)変換機能でディジタルデータに変換するとともに、例えばPCM(Pulse Code Moduration)A−law(ITU−T/G.711)形式のディジタルの音声データに符号化する音声エンコーダ、8は音声エンコーダ7によって符号化された入力音声データで、これは後述の通信制御部9を介して通話相手であるAユーザ31の通信端末32へ送信され、後述するように通信端末32では入力音声データ8がスピーカ46へ出力される出力音声データ41として扱かわれる。また、音声入力の処理は後述の通信端末32でも同様に行われ、マイク33から入力された音声は、通信端末2の音声制御部17と同等の機能を有する音声制御部47により処理され入力音声データ38となり、これがインターネット100を介してBユーザ1の通信端末2へ送信される。すると、通信端末2では通信制御部9において入力音声データ38が出力音声データ11として扱われ、次いで音声制御部17へ入力される。つまり、各通信端末において音声制御部へ入力される出力音声データとは、互いに相手側端末が送信した入力音声データということになる。
【0024】
12は音声エンコーダ7と逆の処理を行う機能を有する音声デコーダで、出力音声データ11を復号化し、ディジタル−アナログ(D/A)変換し、これを出力音声信号13として出力する。13は出力音声データ11が音声デコーダ12でアナログ信号に変換されたもので出力音声信号、14はスピーカ16を駆動出来るように出力音声信号14を処理するためのスピーカ制御部、15はスピーカ制御部14から出力された信号でスピーカ信号である。
【0025】
9は通信I/F部10を制御して入力音声データの送受信を行う通信制御部である。10は通信I/F部で、使用する通信媒体(無線や有線のLAN、または電話回線など)に通信端末2を接続するためのインターフェースである。
18はBユーザ1が通信端末2を操作する際に利用する表示機能やボタン機能を有するユーザI/F部、19は表示データ、20はボタンやタッチパネル等からの入力データである。21は通信端末2の機能を制御するためのプログラム等を処理する端末制御部で、ユーザI/F18の制御とマイク感度制御部5に対して感度データ23を設定する機能を有する。22はBユーザ1がユーザI/F部18を操作して入力した入力データ20の内容に従って端末制御部21が出力した感度制御命令で、通信制御部9を介して相手通信端末32へ送信され、相手通信端末32のマイク感度が制御される。
【0026】
52は感度制御命令22と同様に、相手通信端末32においてAユーザ31の入力操作により通信端末2へ送信された感度制御命令であり、端末制御部21で命令の内容(例えば感度UPや感度DOWN)が解釈され、その結果が感度データ23として出力される。23は感度データで、マイク感度制御部5に対して具体的な調整値、例えばマイク信号4を+3db増幅する、というように設定されるデータである。
【0027】
一方、Aユーザ31が使用する通信端末32における各構成は説明の便宜上異なる符号を割り当てて記述しているが、基本的に通信端末2と同等の動作を行ない、よって通信I/F部40、通信制御部39、音声制御部47、端末制御部51、そしてユーザI/F部48の機能はいずれも通信端末2のそれぞれ順に通信I/F部10、通信制御部9、音声制御部17、端末制御部21、そしてユーザI/F部18と同じ動作機能を有する。さらに、スピーカ46およびマイク33も同様に、それぞれスピーカ16とマイク3に対応する機能を有するものとする。
【0028】
図2は、実施例1で通話中の各通信端末のユーザI/F部に表示されたメッセージ、およびAユーザ31がBユーザ1の端末のマイク感度を増加させるように操作をしている様子を説明するための例である。
【0029】
本実施例の動作を図1および図2を用いて説明する。まず前述したように、本実施例では離れた場所にある通信端末2と通信端末32がインターネット100を介して図2の通話ステータス画面に示すコメントのように、Aユーザ31からBユーザ1へダイヤルを行ない、接続を行ない、Bユーザ1とAユーザ31が音声で会話中の状態であるとする。
【0030】
通話中はAユーザ31が発した音声は、マイク33で取込まれ音声制御部47でA/D変換とPCMデータへの符号化が行われ入力音声データ38として通信制御部39と通信I/F部40を介してインターネット100へ送り出される。一方通信端末2は通信I/F部10と通信制御部9によりインターネット100から前記入力音声データ38を受信すると、通信制御部9はこれを出力音声データ11として音声制御部17へ出力する。音声制御部17では音声デコーダ12によって出力音声データ11が復号化され、D/A変換されてアナログの信号である出力音声信号13となり、さらに出力音声信号13はスピーカ制御部14においてスピーカ16を駆動するためのスピーカ信号15へ変換され、最終的にスピーカ16においてAユーザ31が発した音声がBユーザ1に対して出力される。
【0031】
また、これとは全く逆に、Bユーザ1が発した音声はマイク3で取込まれ、マイク信号4として音声制御部17へ入力された後、マイク感度制御部5において余分なノイズ等を取り除くとともに感度データ23によって設定された増幅または減衰が施されて入力音声信号6となり、音声エンコーダ7においてA/D変換と符号化が行われて入力音声データ8となり、通信制御部9と通信I/F部10を介してインターネット100へ送出される。インターネット100から入力音声データ8を通信I/F部40と通信制御部39で受信した通信端末32では、通信制御部39が入力音声データ8を出力音声データ41として音声制御部47へ入力し、音声制御部47はこれを復号化してからD/A変換し、通信端末2と同様に最終的にスピーカ46からBユーザ1が発した音声がAユーザ31へ出力される。
【0032】
ところが、このときAユーザ31がBユーザ1からの音声が聞き取り辛いと感じたので、Aユーザ31がBユーザ1の端末のマイク感度を増加させようとすると以下のようになる。
【0033】
まず、Aユーザ31は図2に示す様にユーザI/F部48に表示された通話ステータス画面にある相手マイク感度ボタンにおいて、「UP」ボタンを押下する。すると、ユーザI/F部48からは「UP」が押下されたことが入力データ50により端末制御部51へ伝わるので、端末制御部51はこれによりマイク感度を増加させることを通信端末2へ依頼するための感度制御命令52を通信制御部39へ出力する。感度制御命令52を受け取った通信制御部39はこれを通信I/F部40に入力し、さらに通信I/F部40はインターネット100を介して通信端末2へ送信する。
【0034】
通信端末2が通信I/F部10と通信制御部9によりインターネット100から前記感度制御命令52を受信すると、通信制御部9はこれを端末制御部21へ出力する。感度制御命令52を受信した端末制御部21は命令の内容が「感度UP」であることを認識すると、現在の入力音声信号6のレベルよりも高いレベルになるようにマイク感度制御部5に設定しいる感度データ23を調整し、これでマイク感度制御部5を再設定する。
【0035】
再設定が行われると、今までよりも大きな音声となった入力音声データ8が通信端末32へ送信され、Aユーザ31は以前より大きな音でBユーザ1の音声を聞くことが出来るようになる。
【0036】
上記のように本実施例によれば、相手端末からの音声の大きさを聞き手側のユーザの好みや都合に応じて調整することが可能になり、スムースな通話ができるようになる。
【0037】
なお、上記ではAユーザ32の側が聞き取り辛い場合を説明したが、逆の場合も動作は同様であり、感度制御命令22が通信端末2から通信端末32へ送信され、通信端末32の音声制御部47で感度制御命令22に応じた感度の調整が行われることになる。
【0038】
また、図2に示したように、Aユーザ31が相手マイク感度を調整したときに、このことをステータスメッセージとして両方の端末に表示するようにすることにより、Bユーザは自端末のマイク感度がAユーザによって変更されたことを知ることが可能になり、またAユーザも感度を修正したことを確認できるようになる。
【0039】
なお、特に図示はしないが、上記において通信端末2の端末制御部21が通信端末32からの感度制御命令52を受けてマイク感度を変更し、これが完了したときに、命令の完了を示すメッセージを通信端末32へ返信するようにして、この返信を受けた時点で通信端末32が「Bユーザのマイク感度を調整しました」とメッセージをステータス画面に表示することで、Aユーザは音声の大きさの変化とステータスメッセージの両方でマイク感度の修正ができたことを確認できるようになる。
【0040】
さらに、マイク感度を調整された通信端末2のステータス画面に、自端末のマイク感度を調整するためのユーザインターフェース(図2ではスライドバー上のインターフェース)を設け、マイク感度が変更される度にこの表示が更新されるようにすることで、Bユーザ1は現在のマイク感度がどのように調整されているのか一目で確認ができるようになる。
【0041】
また図3は、通信端末2の構成において、マイク感度制御部5が感度制御命令52を図1に示したように一旦感度データ23に変換することなく、直接受信できるようにした構成であるが、この場合でも上記に述べた効果に変わりが無いことは明らかである。
【0042】
実施例2を説明する。図4は、本実施例に係わる通信端末の構成図である。本実施例が、実施例1と異なる点は、音声デコーダ12において復号化したディジタル音声データのレベルを予め設定した閾値と比較して、監視する機能を持たせることにより、もしこの閾値よりもレベルが低くなれば「感度UP」、逆に高くなれば「感度DOWN」させる感度制御命令22を自動的に相手通信端末へ送信するようにした点にある。
【0043】
図4において、ユーザI/F部18で入力が不要になった点と、音声デコーダ12から感度制御命令22が出力されるようになったこと意外は、実施例1と同等であることから、図において、先の実施例と均等なものには同一番号を付し、その説明は重複を避けるために割愛する。
【0044】
図5は本実施例における音声デコーダ12の構成を示しており、121は出力音声データ11をディジタルデータ122にする復号化、122は復号化されたディジタルデータ、123はディジタルデータ122を出力音声信号13に変換するD/A変換器、124はディジタルデータ122の平均の値と比較するために予め設定した閾値データ125を記憶した閾値記憶部、125は閾値データ、126は閾値データ125とディジタルデータ122を比較する比較器で、ディジタルデータ122の一定期間の平均値と閾値データ125を比較し、ディジタルデータが閾値より小さければ「感度UP」、逆に大きければ「感度DOWN」を示す感度制御命令22を出力する。
【0045】
本実施例の動作を図4と図5を用いて説明する。本実施例において2つの通信端末間で送受信される内容は、実施例1と同様であるが、本実施例ではBユーザ1がAユーザ31からの音声の大きさを調整したいとする。なお、通話を開始するときに閾値記憶部124には標準的なレベルに相当する閾値が設定されているものとする。
【0046】
通信端末32においてAユーザ31が発した音声は実施例1と同様に入力音声データ38として通信端末2へ送信され、通信I/F部10と通信制御部9を経て、出力音声データ11として音声デコーダ12へ入力される。入力された出力音声データ11は図5に示すように、復号化されてディジタルデータ122になった後、D/A変換器123と比較器126へ入力される。D/A変換器123に入力されたデータは出力音声信号13となってスピーカ制御部14へ入力され、一方比較器126へ入力されたデータは閾値データ125と比較され、ディジタルデータ122が閾値より小さければ「感度UP」、逆に大きければ「感度DOWN」を示す感度制御命令22が比較器126から出力される。出力された感度制御命令22は実施例1と同様に通信I/F部10とインターネット100を介して通信端末32へ送信され、通信端末32ではこれに従って音声制御部47においてマイク感度が調整がされ、その結果Bユーザ1には所望の大きさに調整された音声が届くことになる。
【0047】
上記のように本実施例によれば、相手端末からの音声の大きさを聞き手側のユーザが聞き取り易いように自動的に調整することが可能になり、スムースな通話ができるようになる。
【0048】
なお、図示はしないが閾値記憶部124に記憶する閾値データ125はユーザによって、ユーザI/F部から変更が可能なようにすることも可能であり、また予め所望の値を初期値として利用者が設定することも可能である。
【0049】
なお実施例1、2いずれの構成においても、通話を切断した後もマイク感度制御部の設定がそのままだと、次に別の通信端末と接続した際に突然大きな音が聞こえたり、逆に非常に音量が低いなどの問題が出る可能性があるので、これを防ぐため図6に示すように、通信制御部9に通信が切断されたことを検出するための切断検出24を設け、切断が検出されると端末制御部21に対して通信終了24を送信し、通話が終了したことを通知し、端末制御部21は通信終了24を受信するとマイク感度制御部5に対して、初期値と同じ感度データ23を与え、次の接続に備えるようにすることができる。
【0050】
本発明によれば、相手端末のマイク入力の感度レベルを聞き手側の端末から調整することができ、通信端末の操作に不慣れな利用者等の場合でも可能である。また、通信システムを構成する通信端末の数は、複数(2以上)である。
【0051】
なお、上記実施例では通信端末を使用したが、利用者の音声を取込むマイクロホンから入力された音声信号をディジタルデータに変換するA/D変換器と、該ディジタルデータを符号化するエンコーダと、該エンコーダで符号化したデータを、ディジタルデータ以外のデータも同時に送受信可能な通信路を介して対向通信端末へ送信する送信手段と、対向通信端末から前記通信路を介して送信された符号化されたデータを受信する受信手段と、該受信手段で受信したデータを復号化してディジタルデータにするデコーダと、該ディジタルデータを元の音声信号に戻すD/A変換器とを備え、該音声信号をスピーカ又はイヤフォンに出力する通信端末に使用されるコンピュータ・ソフトウエアであって、対向通信端末のマイクロホンの感度を遠隔制御する機能と、対向通信端末から自端末のマイクロホンの感度の遠隔制御を受ける機能とをコンピュータに実現させるプログラムを使用することにより、従来の通信端末を本発明の通信端末とすることができる。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、インターネットの様に音声通話を行いながら音声以外のデータの送受信が可能な通信環境において、相手に上記のごとく依頼をしなくても、受信している音声を聞き手側が聞き取り易いように、相手端末においてマイクロホンの信号レベルを調整している制御手段に対して、通話を行いながら前記信号レベルの増減を聞き手側が指示できる通信システム及び通信端末を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の通信端末の構成と通信システムの概念図。
【図2】実施例1における通信端末の通話中のステータス画面の例。
【図3】実施例1の通信端末の構成の補足説明図。
【図4】実施例2の通信端末の構成図。
【図5】実施例2の補足説明図。
【図6】実施例1、2の補足説明図。
【符号の説明】
1 Bユーザ
2 通信端末
3 マイク
4 マイク信号
5 マイク感度制御部
6 入力音声信号
7 音声エンコーダ
8 入力音声データ
9 通信制御部
10 通信I/F部
11 出力音声データ
12 音声デコーダ
13 出力音声信号
14 スピーカ制御部
15 スピーカ信号
16 スピーカ
17 音声制御部
18 ユーザI/F部
19 表示データ
20 入力データ
21 端末制御部
22 感度制御命令
23 感度データ
24 切断検出
25 通話終了
100 インターネット
31 Aユーザ
32 通信端末
33 マイク
46 スピーカ
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信システム及び通信端末並びにコンピュータ・ソフトウエアであり、音声通話を目的とし、相手端末に備わる音声入力用のマイクロホンの感度を遠隔制御可能にした通信端末に関わる。
【0002】
【従来の技術】
従来音声通話を目的とした通信端末として、電話機やインターホン、あるいはトランシーバなど例えば特許文献1のような機器がある。
【0003】
これらの機器における音声伝送の処理は、端末のマイクロホンで捕らえられた音声がフィルタによってノイズを除かれ、信号レベルが調整された後、アナログ信号のまま、あるいはアナログ−ディジタル変換器(A/D変換器)でディジタルデータに変換されてからPCM(Pulse Code Moduration)A−law(ITU−T/G.711)形式で符号化された後、通信路を介して相手端末へ伝送さる。一方受信をした相手端末では、例えばG.711に符号化されたデータを復号化してディジタルデータに戻し、これをディジタル−アナログ変換器(D/A変換器)でアナログ信号に戻し、さらにスピーカやイヤホンを駆動するための制御回路で増幅することにより、再び音声となり通話相手に伝わることになる。
【0004】
ここで、特に従来の通信端末のように音声を伝送する通信路に音声以外に相手端末を制御するような情報を一緒に送受信する仕組みが無いような端末では、上記のマイクロホンで捕らえられた音声の信号レベルの調整を通常AGC(Auto Gain Controller)を用いて行い、音声を送信する側の通信端末の音響条件だけで、相手へ伝送する音声信号レベルが予め定められたレベルに収まるように調整してきた。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−176029号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、AGCによる処理は万能とは限らず、そのような場合には聞き手は相手に対してマイクロホンに口元を近づけるように依頼をしたり、またはその逆を依頼することとなる。
【0007】
特に今後インターネットを介して、音声通話をサポートするさまざまな機器が接続されるようになると、各機器ごとにマイクロホンやAGCの性能が異なり、さらに受信側のスピーカやイヤホン等の音響条件もそれぞれ異なることから、全ての組合せにおいて音声を聞き取り易くすることを保障するのが難しくなる。
【0008】
本発明は上記に鑑みてなされたもので、その目的は、インターネットの様に音声通話を行いながら音声以外のデータの送受信が可能な通信環境において、相手に上記のごとく依頼をしなくても、受信している音声を聞き手側が聞き取り易いように、相手端末においてマイクロホンの信号レベルを調整している制御手段に対して、通話を行いながら前記信号レベルの増減を聞き手側が指示できる通信システム及び通信端末並びにコンピュータ・ソフトウエアを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、音声を受信する側の通信端末に相手端末のマイクロホンの信号レベルを増減させるための命令を入力するユーザインターフェース手段と、命令を送信する通信手段を備え、また音声を送信する側の通信端末には、前記命令を受信する通信手段と、受信した命令に基づいてマイクロホンの信号レベルの増減を行う感度制御手段を備える。
【0010】
すなわち、本発明は、利用者の音声を取込むマイクロホンから入力された音声信号をディジタルデータに変換するA/D変換器と、該ディジタルデータを符号化するエンコーダと、該エンコーダで符号化したデータを、ディジタルデータ以外のデータも同時に送受信可能な通信路を介して対向通信端末へ送信する送信手段と、対向通信端末から前記通信路を介して送信された符号化されたデータを受信する受信手段と、該受信手段で受信したデータを復号化してディジタルデータにするデコーダと、該ディジタルデータを元の音声信号に戻すD/A変換器とを備え、該音声信号をスピーカ又はイヤフォンに出力する複数の通信端末からなり、通信端末間の通話を可能とする通信システムにおいて、前記通信端末は、対向通信端末のマイクロホンの感度を遠隔制御する機能と、対向通信端末から自端末のマイクロホンの感度の遠隔制御を受ける機能とを有する通信システムである。
【0011】
また、本発明は、利用者の音声を取込むマイクロホンから入力された音声信号をディジタルデータに変換するA/D変換器と、該ディジタルデータを符号化するエンコーダと、該エンコーダで符号化したデータを、ディジタルデータ以外のデータも同時に送受信可能な通信路を介して対向通信端末へ送信する送信手段と、対向通信端末から前記通信路を介して送信された符号化されたデータを受信する受信手段と、該受信手段で受信したデータを復号化してディジタルデータにするデコーダと、該ディジタルデータを元の音声信号に戻すD/A変換器とを備え、該音声信号をスピーカ又はイヤフォンに出力する通信端末において、対向通信端末のマイクロホンの感度を遠隔制御する機能と、対向通信端末から自端末のマイクロホンの感度の遠隔制御を受ける機能とを有する通信端末である。
【0012】
そして、本発明は、上記マイクロホンとA/D変換器の間に、A/D変換器に入力される音声信号のレベルを調整しマイクロホンの感度を制御するマイク感度制御手段を備え、通信路を介してマイク感度変更命令を送信する機能と、受信したマイク感度変更命令によりマイク感度制御手段を制御する機能とを有する通信端末である。
【0013】
更に、本発明は、上記対向通信端末のマイク感度制御手段に感度変更命令を指示するためのユーザインターフェース機能を有する通信端末である。
【0014】
また、本発明は、対向通信端末からマイク感度の変更を指示されたとき、上記ユーザインターフェース機能により該変更指示を受けた旨を表示する通信端末である。
【0015】
そして、本発明は、上記デコーダから出力されたディジタルデータの一定期間の平均値を求め、この値とあらかじめ利用者が端末に設定しておいた閾値とを比較し、この比較結果によって対向通信端末に対してマイク感度を変更する命令を自動的に送信する機能を有する通信端末である。
【0016】
更に、本発明は、上記通信路が切断されると、これを検出し、対向通信端末により変更されたマイク感度を初期設定に戻す機能を有する通信端末である。
【0017】
また、本発明は、利用者の音声を取込むマイクロホンから入力された音声信号をディジタルデータに変換するA/D変換器と、該ディジタルデータを符号化するエンコーダと、該エンコーダで符号化したデータを、ディジタルデータ以外のデータも同時に送受信可能な通信路を介して他の通信端末へ送信する送信手段と、他の通信端末から前記通信路を介して送信された符号化されたデータを受信する受信手段と、該受信手段で受信したデータを復号化してディジタルデータにするデコーダと、該ディジタルデータを元の音声信号に戻すD/A変換器とを備え、該音声信号をスピーカ又はイヤフォンに出力する通信端末において、前記他の通信端末のマイクロホンの感度を遠隔制御する機能を有する通信端末である。
【0018】
そして、本発明は、利用者の音声を取込むマイクロホンから入力された音声信号をディジタルデータに変換するA/D変換器と、該ディジタルデータを符号化するエンコーダと、該エンコーダで符号化したデータを、ディジタルデータ以外のデータも同時に送受信可能な通信路を介して他の通信端末へ送信する送信手段と、他の通信端末から前記通信路を介して送信された符号化されたデータを受信する受信手段と、該受信手段で受信したデータを復号化してディジタルデータにするデコーダと、該ディジタルデータを元の音声信号に戻すD/A変換器とを備え、該音声信号をスピーカ又はイヤフォンに出力する通信端末において、前記他の通信端末からのマイクロホンの感度の遠隔制御を受ける機能を有する通信端末である。
【0019】
更に、本発明は、利用者の音声を取込むマイクロホンから入力された音声信号をディジタルデータに変換するA/D変換器と、該ディジタルデータを符号化するエンコーダと、該エンコーダで符号化したデータを、ディジタルデータ以外のデータも同時に送受信可能な通信路を介して対向通信端末へ送信する送信手段と、対向通信端末から前記通信路を介して送信された符号化されたデータを受信する受信手段と、該受信手段で受信したデータを復号化してディジタルデータにするデコーダと、該ディジタルデータを元の音声信号に戻すD/A変換器とを備え、該音声信号をスピーカ又はイヤフォンに出力する通信端末に使用されるコンピュータ・ソフトウエアであって、対向通信端末のマイクロホンの感度を遠隔制御する機能と、対向通信端末から自端末のマイクロホンの感度の遠隔制御を受ける機能とをコンピュータに実現させるプログラムからなるコンピュータ・ソフトウエアである。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を説明する。
以下、本発明の通信システム及び通信端末の実施例について、図1〜図6を用いて説明する。図1は、実施例1の通信端末の構成と通信システムの概念図である。図2は、実施例1における通信端末の通話中のステータス画面の例である。図3は、実施例1の通信端末の構成の補足説明図である。図4は、実施例2の通信端末の構成図である。図5は、実施例2の補足説明図である。図6は、実施例1、2の補足説明図である。
【0021】
実施例1を説明する。図1は、本実施例の通信端末の詳細な構成及び2台の通信端末で構成した場合の通信システムの概念図である。本実施例はインターネット100を介して音声通話を可能にする技術であるVoIP(Voice Over Internet Protocol)を使って、離れた場所にある通信端末2と通信端末32が接続をされ、2人のユーザ、つまりBユーザ1およびAユーザ31が音声で会話を行っている場合を想定しており、このときAユーザ31がBユーザ1からの音声が聞き取り辛いと感じている状態とする。
【0022】
図1において、1は通信端末2の利用者でBユーザ、2はBユーザ1が使用する通信端末で、後述のマイク3と通信制御部9と通信I/F部10とスピーカ16と音声制御部17とユーザI/F部18と端末制御部21を有する。3はBユーザ1の音声を取り込むためのマイクで、取り込んだマイク信号4は音声制御部17へ入力される。16はBユーザ1へ後述のAユーザ31からの音声を出力するためのスピーカで、音声制御部17から出力されたスピーカ信号15によって駆動される。
【0023】
17はマイク3やスピーカ16とアナログの音声信号の入出力を行ない、かつ後述の通信制御部9とデジタル化された音声データの入出力を行なう音声制御部である。音声制御部17において、5はマイク信号4のレベルを増幅や減衰する機能を持つマイク感度制御部で、後述する感度データ23に従ってレベルの調整が行われる。6はマイク感度制御部5で信号レベルが調整された入力音声信号、7は入力音声信号6をアナログ−ディジタル(A/D)変換機能でディジタルデータに変換するとともに、例えばPCM(Pulse Code Moduration)A−law(ITU−T/G.711)形式のディジタルの音声データに符号化する音声エンコーダ、8は音声エンコーダ7によって符号化された入力音声データで、これは後述の通信制御部9を介して通話相手であるAユーザ31の通信端末32へ送信され、後述するように通信端末32では入力音声データ8がスピーカ46へ出力される出力音声データ41として扱かわれる。また、音声入力の処理は後述の通信端末32でも同様に行われ、マイク33から入力された音声は、通信端末2の音声制御部17と同等の機能を有する音声制御部47により処理され入力音声データ38となり、これがインターネット100を介してBユーザ1の通信端末2へ送信される。すると、通信端末2では通信制御部9において入力音声データ38が出力音声データ11として扱われ、次いで音声制御部17へ入力される。つまり、各通信端末において音声制御部へ入力される出力音声データとは、互いに相手側端末が送信した入力音声データということになる。
【0024】
12は音声エンコーダ7と逆の処理を行う機能を有する音声デコーダで、出力音声データ11を復号化し、ディジタル−アナログ(D/A)変換し、これを出力音声信号13として出力する。13は出力音声データ11が音声デコーダ12でアナログ信号に変換されたもので出力音声信号、14はスピーカ16を駆動出来るように出力音声信号14を処理するためのスピーカ制御部、15はスピーカ制御部14から出力された信号でスピーカ信号である。
【0025】
9は通信I/F部10を制御して入力音声データの送受信を行う通信制御部である。10は通信I/F部で、使用する通信媒体(無線や有線のLAN、または電話回線など)に通信端末2を接続するためのインターフェースである。
18はBユーザ1が通信端末2を操作する際に利用する表示機能やボタン機能を有するユーザI/F部、19は表示データ、20はボタンやタッチパネル等からの入力データである。21は通信端末2の機能を制御するためのプログラム等を処理する端末制御部で、ユーザI/F18の制御とマイク感度制御部5に対して感度データ23を設定する機能を有する。22はBユーザ1がユーザI/F部18を操作して入力した入力データ20の内容に従って端末制御部21が出力した感度制御命令で、通信制御部9を介して相手通信端末32へ送信され、相手通信端末32のマイク感度が制御される。
【0026】
52は感度制御命令22と同様に、相手通信端末32においてAユーザ31の入力操作により通信端末2へ送信された感度制御命令であり、端末制御部21で命令の内容(例えば感度UPや感度DOWN)が解釈され、その結果が感度データ23として出力される。23は感度データで、マイク感度制御部5に対して具体的な調整値、例えばマイク信号4を+3db増幅する、というように設定されるデータである。
【0027】
一方、Aユーザ31が使用する通信端末32における各構成は説明の便宜上異なる符号を割り当てて記述しているが、基本的に通信端末2と同等の動作を行ない、よって通信I/F部40、通信制御部39、音声制御部47、端末制御部51、そしてユーザI/F部48の機能はいずれも通信端末2のそれぞれ順に通信I/F部10、通信制御部9、音声制御部17、端末制御部21、そしてユーザI/F部18と同じ動作機能を有する。さらに、スピーカ46およびマイク33も同様に、それぞれスピーカ16とマイク3に対応する機能を有するものとする。
【0028】
図2は、実施例1で通話中の各通信端末のユーザI/F部に表示されたメッセージ、およびAユーザ31がBユーザ1の端末のマイク感度を増加させるように操作をしている様子を説明するための例である。
【0029】
本実施例の動作を図1および図2を用いて説明する。まず前述したように、本実施例では離れた場所にある通信端末2と通信端末32がインターネット100を介して図2の通話ステータス画面に示すコメントのように、Aユーザ31からBユーザ1へダイヤルを行ない、接続を行ない、Bユーザ1とAユーザ31が音声で会話中の状態であるとする。
【0030】
通話中はAユーザ31が発した音声は、マイク33で取込まれ音声制御部47でA/D変換とPCMデータへの符号化が行われ入力音声データ38として通信制御部39と通信I/F部40を介してインターネット100へ送り出される。一方通信端末2は通信I/F部10と通信制御部9によりインターネット100から前記入力音声データ38を受信すると、通信制御部9はこれを出力音声データ11として音声制御部17へ出力する。音声制御部17では音声デコーダ12によって出力音声データ11が復号化され、D/A変換されてアナログの信号である出力音声信号13となり、さらに出力音声信号13はスピーカ制御部14においてスピーカ16を駆動するためのスピーカ信号15へ変換され、最終的にスピーカ16においてAユーザ31が発した音声がBユーザ1に対して出力される。
【0031】
また、これとは全く逆に、Bユーザ1が発した音声はマイク3で取込まれ、マイク信号4として音声制御部17へ入力された後、マイク感度制御部5において余分なノイズ等を取り除くとともに感度データ23によって設定された増幅または減衰が施されて入力音声信号6となり、音声エンコーダ7においてA/D変換と符号化が行われて入力音声データ8となり、通信制御部9と通信I/F部10を介してインターネット100へ送出される。インターネット100から入力音声データ8を通信I/F部40と通信制御部39で受信した通信端末32では、通信制御部39が入力音声データ8を出力音声データ41として音声制御部47へ入力し、音声制御部47はこれを復号化してからD/A変換し、通信端末2と同様に最終的にスピーカ46からBユーザ1が発した音声がAユーザ31へ出力される。
【0032】
ところが、このときAユーザ31がBユーザ1からの音声が聞き取り辛いと感じたので、Aユーザ31がBユーザ1の端末のマイク感度を増加させようとすると以下のようになる。
【0033】
まず、Aユーザ31は図2に示す様にユーザI/F部48に表示された通話ステータス画面にある相手マイク感度ボタンにおいて、「UP」ボタンを押下する。すると、ユーザI/F部48からは「UP」が押下されたことが入力データ50により端末制御部51へ伝わるので、端末制御部51はこれによりマイク感度を増加させることを通信端末2へ依頼するための感度制御命令52を通信制御部39へ出力する。感度制御命令52を受け取った通信制御部39はこれを通信I/F部40に入力し、さらに通信I/F部40はインターネット100を介して通信端末2へ送信する。
【0034】
通信端末2が通信I/F部10と通信制御部9によりインターネット100から前記感度制御命令52を受信すると、通信制御部9はこれを端末制御部21へ出力する。感度制御命令52を受信した端末制御部21は命令の内容が「感度UP」であることを認識すると、現在の入力音声信号6のレベルよりも高いレベルになるようにマイク感度制御部5に設定しいる感度データ23を調整し、これでマイク感度制御部5を再設定する。
【0035】
再設定が行われると、今までよりも大きな音声となった入力音声データ8が通信端末32へ送信され、Aユーザ31は以前より大きな音でBユーザ1の音声を聞くことが出来るようになる。
【0036】
上記のように本実施例によれば、相手端末からの音声の大きさを聞き手側のユーザの好みや都合に応じて調整することが可能になり、スムースな通話ができるようになる。
【0037】
なお、上記ではAユーザ32の側が聞き取り辛い場合を説明したが、逆の場合も動作は同様であり、感度制御命令22が通信端末2から通信端末32へ送信され、通信端末32の音声制御部47で感度制御命令22に応じた感度の調整が行われることになる。
【0038】
また、図2に示したように、Aユーザ31が相手マイク感度を調整したときに、このことをステータスメッセージとして両方の端末に表示するようにすることにより、Bユーザは自端末のマイク感度がAユーザによって変更されたことを知ることが可能になり、またAユーザも感度を修正したことを確認できるようになる。
【0039】
なお、特に図示はしないが、上記において通信端末2の端末制御部21が通信端末32からの感度制御命令52を受けてマイク感度を変更し、これが完了したときに、命令の完了を示すメッセージを通信端末32へ返信するようにして、この返信を受けた時点で通信端末32が「Bユーザのマイク感度を調整しました」とメッセージをステータス画面に表示することで、Aユーザは音声の大きさの変化とステータスメッセージの両方でマイク感度の修正ができたことを確認できるようになる。
【0040】
さらに、マイク感度を調整された通信端末2のステータス画面に、自端末のマイク感度を調整するためのユーザインターフェース(図2ではスライドバー上のインターフェース)を設け、マイク感度が変更される度にこの表示が更新されるようにすることで、Bユーザ1は現在のマイク感度がどのように調整されているのか一目で確認ができるようになる。
【0041】
また図3は、通信端末2の構成において、マイク感度制御部5が感度制御命令52を図1に示したように一旦感度データ23に変換することなく、直接受信できるようにした構成であるが、この場合でも上記に述べた効果に変わりが無いことは明らかである。
【0042】
実施例2を説明する。図4は、本実施例に係わる通信端末の構成図である。本実施例が、実施例1と異なる点は、音声デコーダ12において復号化したディジタル音声データのレベルを予め設定した閾値と比較して、監視する機能を持たせることにより、もしこの閾値よりもレベルが低くなれば「感度UP」、逆に高くなれば「感度DOWN」させる感度制御命令22を自動的に相手通信端末へ送信するようにした点にある。
【0043】
図4において、ユーザI/F部18で入力が不要になった点と、音声デコーダ12から感度制御命令22が出力されるようになったこと意外は、実施例1と同等であることから、図において、先の実施例と均等なものには同一番号を付し、その説明は重複を避けるために割愛する。
【0044】
図5は本実施例における音声デコーダ12の構成を示しており、121は出力音声データ11をディジタルデータ122にする復号化、122は復号化されたディジタルデータ、123はディジタルデータ122を出力音声信号13に変換するD/A変換器、124はディジタルデータ122の平均の値と比較するために予め設定した閾値データ125を記憶した閾値記憶部、125は閾値データ、126は閾値データ125とディジタルデータ122を比較する比較器で、ディジタルデータ122の一定期間の平均値と閾値データ125を比較し、ディジタルデータが閾値より小さければ「感度UP」、逆に大きければ「感度DOWN」を示す感度制御命令22を出力する。
【0045】
本実施例の動作を図4と図5を用いて説明する。本実施例において2つの通信端末間で送受信される内容は、実施例1と同様であるが、本実施例ではBユーザ1がAユーザ31からの音声の大きさを調整したいとする。なお、通話を開始するときに閾値記憶部124には標準的なレベルに相当する閾値が設定されているものとする。
【0046】
通信端末32においてAユーザ31が発した音声は実施例1と同様に入力音声データ38として通信端末2へ送信され、通信I/F部10と通信制御部9を経て、出力音声データ11として音声デコーダ12へ入力される。入力された出力音声データ11は図5に示すように、復号化されてディジタルデータ122になった後、D/A変換器123と比較器126へ入力される。D/A変換器123に入力されたデータは出力音声信号13となってスピーカ制御部14へ入力され、一方比較器126へ入力されたデータは閾値データ125と比較され、ディジタルデータ122が閾値より小さければ「感度UP」、逆に大きければ「感度DOWN」を示す感度制御命令22が比較器126から出力される。出力された感度制御命令22は実施例1と同様に通信I/F部10とインターネット100を介して通信端末32へ送信され、通信端末32ではこれに従って音声制御部47においてマイク感度が調整がされ、その結果Bユーザ1には所望の大きさに調整された音声が届くことになる。
【0047】
上記のように本実施例によれば、相手端末からの音声の大きさを聞き手側のユーザが聞き取り易いように自動的に調整することが可能になり、スムースな通話ができるようになる。
【0048】
なお、図示はしないが閾値記憶部124に記憶する閾値データ125はユーザによって、ユーザI/F部から変更が可能なようにすることも可能であり、また予め所望の値を初期値として利用者が設定することも可能である。
【0049】
なお実施例1、2いずれの構成においても、通話を切断した後もマイク感度制御部の設定がそのままだと、次に別の通信端末と接続した際に突然大きな音が聞こえたり、逆に非常に音量が低いなどの問題が出る可能性があるので、これを防ぐため図6に示すように、通信制御部9に通信が切断されたことを検出するための切断検出24を設け、切断が検出されると端末制御部21に対して通信終了24を送信し、通話が終了したことを通知し、端末制御部21は通信終了24を受信するとマイク感度制御部5に対して、初期値と同じ感度データ23を与え、次の接続に備えるようにすることができる。
【0050】
本発明によれば、相手端末のマイク入力の感度レベルを聞き手側の端末から調整することができ、通信端末の操作に不慣れな利用者等の場合でも可能である。また、通信システムを構成する通信端末の数は、複数(2以上)である。
【0051】
なお、上記実施例では通信端末を使用したが、利用者の音声を取込むマイクロホンから入力された音声信号をディジタルデータに変換するA/D変換器と、該ディジタルデータを符号化するエンコーダと、該エンコーダで符号化したデータを、ディジタルデータ以外のデータも同時に送受信可能な通信路を介して対向通信端末へ送信する送信手段と、対向通信端末から前記通信路を介して送信された符号化されたデータを受信する受信手段と、該受信手段で受信したデータを復号化してディジタルデータにするデコーダと、該ディジタルデータを元の音声信号に戻すD/A変換器とを備え、該音声信号をスピーカ又はイヤフォンに出力する通信端末に使用されるコンピュータ・ソフトウエアであって、対向通信端末のマイクロホンの感度を遠隔制御する機能と、対向通信端末から自端末のマイクロホンの感度の遠隔制御を受ける機能とをコンピュータに実現させるプログラムを使用することにより、従来の通信端末を本発明の通信端末とすることができる。
【0052】
【発明の効果】
本発明によれば、インターネットの様に音声通話を行いながら音声以外のデータの送受信が可能な通信環境において、相手に上記のごとく依頼をしなくても、受信している音声を聞き手側が聞き取り易いように、相手端末においてマイクロホンの信号レベルを調整している制御手段に対して、通話を行いながら前記信号レベルの増減を聞き手側が指示できる通信システム及び通信端末を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の通信端末の構成と通信システムの概念図。
【図2】実施例1における通信端末の通話中のステータス画面の例。
【図3】実施例1の通信端末の構成の補足説明図。
【図4】実施例2の通信端末の構成図。
【図5】実施例2の補足説明図。
【図6】実施例1、2の補足説明図。
【符号の説明】
1 Bユーザ
2 通信端末
3 マイク
4 マイク信号
5 マイク感度制御部
6 入力音声信号
7 音声エンコーダ
8 入力音声データ
9 通信制御部
10 通信I/F部
11 出力音声データ
12 音声デコーダ
13 出力音声信号
14 スピーカ制御部
15 スピーカ信号
16 スピーカ
17 音声制御部
18 ユーザI/F部
19 表示データ
20 入力データ
21 端末制御部
22 感度制御命令
23 感度データ
24 切断検出
25 通話終了
100 インターネット
31 Aユーザ
32 通信端末
33 マイク
46 スピーカ
Claims (10)
- 利用者の音声を取込むマイクロホンから入力された音声信号をディジタルデータに変換するA/D変換器と、該ディジタルデータを符号化するエンコーダと、該エンコーダで符号化したデータを、ディジタルデータ以外のデータも同時に送受信可能な通信路を介して対向通信端末へ送信する送信手段と、対向通信端末から前記通信路を介して送信された符号化されたデータを受信する受信手段と、該受信手段で受信したデータを復号化してディジタルデータにするデコーダと、該ディジタルデータを元の音声信号に戻すD/A変換器とを備え、該音声信号をスピーカ又はイヤフォンに出力する複数の通信端末からなり、通信端末間の通話を可能とする通信システムにおいて、
前記通信端末は、対向通信端末のマイクロホンの感度を遠隔制御する機能と、対向通信端末から自端末のマイクロホンの感度の遠隔制御を受ける機能とを有することを特徴とする通信システム。 - 利用者の音声を取込むマイクロホンから入力された音声信号をディジタルデータに変換するA/D変換器と、該ディジタルデータを符号化するエンコーダと、該エンコーダで符号化したデータを、ディジタルデータ以外のデータも同時に送受信可能な通信路を介して対向通信端末へ送信する送信手段と、対向通信端末から前記通信路を介して送信された符号化されたデータを受信する受信手段と、該受信手段で受信したデータを復号化してディジタルデータにするデコーダと、該ディジタルデータを元の音声信号に戻すD/A変換器とを備え、該音声信号をスピーカ又はイヤフォンに出力する通信端末において、
対向通信端末のマイクロホンの感度を遠隔制御する機能と、対向通信端末から自端末のマイクロホンの感度の遠隔制御を受ける機能とを有することを特徴とする通信端末。 - 請求項2記載の通信端末において、
上記マイクロホンとA/D変換器の間に、A/D変換器に入力される音声信号のレベルを調整しマイクロホンの感度を制御するマイク感度制御手段を備え、通信路を介してマイク感度変更命令を送信する機能と、受信したマイク感度変更命令によりマイク感度制御手段を制御する機能とを有することを特徴とする通信端末。 - 請求項3記載の通信端末において、
上記対向通信端末のマイク感度制御手段に感度変更命令を指示するためのユーザインターフェース機能を有することを特徴とする通信端末。 - 請求項4記載の通信端末において、
対向通信端末からマイク感度の変更を指示されたとき、上記ユーザインターフェース機能により該変更指示を受けた旨を表示することを特徴とする通信端末。 - 請求項2記載の通信端末において、
上記デコーダから出力されたディジタルデータの一定期間の平均値を求め、この値とあらかじめ利用者が端末に設定しておいた閾値とを比較し、この比較結果によって対向通信端末に対してマイク感度を変更する命令を自動的に送信する機能を有することを特徴とする通信端末。 - 請求項2記載の通信端末において、
上記通信路が切断されると、これを検出し、対向通信端末により変更されたマイク感度を初期設定に戻す機能を有することを特徴とする通信端末。 - 利用者の音声を取込むマイクロホンから入力された音声信号をディジタルデータに変換するA/D変換器と、該ディジタルデータを符号化するエンコーダと、該エンコーダで符号化したデータを、ディジタルデータ以外のデータも同時に送受信可能な通信路を介して他の通信端末へ送信する送信手段と、他の通信端末から前記通信路を介して送信された符号化されたデータを受信する受信手段と、該受信手段で受信したデータを復号化してディジタルデータにするデコーダと、該ディジタルデータを元の音声信号に戻すD/A変換器とを備え、該音声信号をスピーカ又はイヤフォンに出力する通信端末において、
前記他の通信端末のマイクロホンの感度を遠隔制御する機能を有することを特徴とする通信端末。 - 利用者の音声を取込むマイクロホンから入力された音声信号をディジタルデータに変換するA/D変換器と、該ディジタルデータを符号化するエンコーダと、該エンコーダで符号化したデータを、ディジタルデータ以外のデータも同時に送受信可能な通信路を介して他の通信端末へ送信する送信手段と、他の通信端末から前記通信路を介して送信された符号化されたデータを受信する受信手段と、該受信手段で受信したデータを復号化してディジタルデータにするデコーダと、該ディジタルデータを元の音声信号に戻すD/A変換器とを備え、該音声信号をスピーカ又はイヤフォンに出力する通信端末において、
前記他の通信端末からのマイクロホンの感度の遠隔制御を受ける機能を有することを特徴とする通信端末。 - 利用者の音声を取込むマイクロホンから入力された音声信号をディジタルデータに変換するA/D変換器と、該ディジタルデータを符号化するエンコーダと、該エンコーダで符号化したデータを、ディジタルデータ以外のデータも同時に送受信可能な通信路を介して対向通信端末へ送信する送信手段と、対向通信端末から前記通信路を介して送信された符号化されたデータを受信する受信手段と、該受信手段で受信したデータを復号化してディジタルデータにするデコーダと、該ディジタルデータを元の音声信号に戻すD/A変換器とを備え、該音声信号をスピーカ又はイヤフォンに出力する通信端末に使用されるコンピュータ・ソフトウエアであって、
対向通信端末のマイクロホンの感度を遠隔制御する機能と、対向通信端末から自端末のマイクロホンの感度の遠隔制御を受ける機能とをコンピュータに実現させるプログラムからなるコンピュータ・ソフトウエア。
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