JP2010272195A - 記録ヘッドおよび記録ヘッドの作製方法 - Google Patents

記録ヘッドおよび記録ヘッドの作製方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010272195A
JP2010272195A JP2010058450A JP2010058450A JP2010272195A JP 2010272195 A JP2010272195 A JP 2010272195A JP 2010058450 A JP2010058450 A JP 2010058450A JP 2010058450 A JP2010058450 A JP 2010058450A JP 2010272195 A JP2010272195 A JP 2010272195A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light guide
adhesive
recording head
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010058450A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Omi
学 大海
Tokuo Chiba
徳男 千葉
Yoko Shinohara
陽子 篠原
Masakazu Hirata
雅一 平田
Majung Park
馬中 朴
Sachiko Tanabe
幸子 田邉
Yoshikazu Tanaka
良和 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2010058450A priority Critical patent/JP2010272195A/ja
Publication of JP2010272195A publication Critical patent/JP2010272195A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Magnetic Heads (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

【課題】光による熱アシスト磁気記録ヘッドにおいて、ヘッド本体と導光部との接着を強固にすると同時に、導光部からヘッド本体への光路に接着剤が付着することを防止する。
【解決手段】導光部はその一つの表面上に伝播させた光束を前記ヘッド本体に向けて出射する光出射部を持ち、ヘッド本体の対向面と反対側面上に形成されたヘッド本体側接着面と、導光部の表面上に形成された導光部側接着面が接着剤によって接着することでヘッド本体と導光部が固定され、導光部の表面において光出射部と導光部側接着面のあいだに接着剤逃げ溝が形成されていることを特徴とする記録ヘッドとする。
【選択図】図3

Description

本発明は、回転する磁気記録媒体上を浮上した状態で、導光された光を利用しながら各種の情報を記録する記録ヘッドの作製方法に関するものである。
近年、情報化社会における画像・動画情報の急激な増加に対応するため、情報記録再生装置の大容量化、小型化が進められている。このうち、光を利用した情報記録再生装置に関しては、記録密度が光波長に依存するため、短い波長の光を用いることで高密度化が図られてきた。ところが、波長を短くすることには限界があるため、波長に依存しない記録密度の実現が以前から模索されてきていた。これを実現する方法の1つとして、近接場光を用いることで、光の回折限界を超える微小スポットに光エネルギーを局在化させる技術が注目されている。
特に、磁気を利用した情報記録再生装置においては、磁気記録媒体表面の微小領域を分離して磁化することが重要であるが、微小領域のみに近接場光を照射することで磁区を局所的に加熱して一時的に保磁力を低下させ、その間に書き込みを行うハイブリッド磁気記録方式(近接場光アシスト磁気記録方式)が、次世代の記録再生原理の有力候補と見られている。
このハイブリッド磁気記録方式を採用することで、従来の光学系において限界とされていた光の波長以下となる領域に光スポットを局在化させることが可能となるので、従来の光情報記録再生装置等を超える記録ビットの高密度化を図ることができる。この点において、上述したように次世代技術として注目を集めている。
なお、近接場光は、近接場光発生素子によって発生されるものである。この近接場光発生素子は、例えば、光の波長以下のサイズに形成され、光の回折限界を超えた光学的微小開口や、先鋭化させた金属膜等により構成されるものである。そして、微小開口に光を照射することで開口先端から近接場光を発生させたり、金属膜の先端に光を照射することで近接場光を発生させたりしている。
近接場光は、近接場光発生素子から数nm〜数十nm程度の微小領域に存在するものであり、伝播はしない。また、近接場光発生素子からの距離に依存して急激に減衰する特徴を有している。そのため、近接場光により回折限界を超える微小スポットを発生させ、該微小スポットを高密度記録化に利用するためには、近接場光発生素子を磁気記録媒体の表面から数nm〜数十nm程度の距離まで近接させる必要がある。
一方、磁気記録装置における磁気ヘッドは、高密度記録を実現するため、磁気記録媒体の表面から所定距離(例えば、10nm程度)浮上した状態で動作するようになっている。そこで、この磁気ヘッドに上述した近接場光発生素子を組み合わせることで、上述した要求を満たすことができる。つまり、浮上する磁気ヘッドに近接場光発生素子を組み込むことで、磁気記録媒体の表面近傍に近接場光発生素子を位置させることが可能とされている。そのため、光スポットを局在化させた微小スポット(微小熱源)を利用して高密度記録化を実現することができる。
上述した浮上技術と近接場光発生素子とを組み合わせたヘッドが既にいくつか知られている。
その1つとして、浮上ヘッドに設けられた金属膜(光散乱体)に光を照射することで金属膜先端に強く局在化した近接場光を発生させ、該近接場光を利用して情報の記録再生を行うヘッドが知られている(特許文献1参照)。このヘッドには、光源からの光を空中伝播させることで、光を導光している。また、浮上ヘッドに設けられたレンズ等の光学部品で光を集光して近接場光を発生させ、該近接場光を利用して情報の記録再生を行うヘッドも知られている(特許文献2参照)。このヘッドに関しても、レーザからの光を空中伝播させることで、ヘッドに光を導光している。更に、浮上ヘッドに設けられた光学的微小開口に光を照射することで近接場光を発生させ、該近接場光を利用して情報の記録再生を行うヘッドが知られている(特許文献3参照)。このヘッドは、浮上ヘッドに接着固定された光ファイバによって、光を導光している。
特開2005−4901号公報 特開2004−87065号公報 国際公開第00/28536号パンフレット
しかしながら、上述した従来のヘッドには、まだ以下の課題が残されていた。
初めに、回転する記録媒体上を微小な間隔を空けて浮上するヘッドには、安定した記録を行うために、常に安定した姿勢で浮上することが要求される。そのため、ヘッドを支持する構造や記録媒体に対向する面、即ちABS(Air Bearing Surface)等に工夫を凝らし、記録媒体が面振れを起こしたとしても、これに追従して姿勢が変化して安定浮上を行えるように設計がなされている。一方、近接場光等の光を利用して安定した記録を行うためには、常に安定してヘッドに導光することが要求される。このように、光を利用した浮上ヘッドに関しては、安定浮上と安定導光という2つの要求が両立することが望まれる。しかしながら、上述した従来のヘッドでは、この2つの要求を両立することが困難なものであった。
特許文献1及び2に記載されているヘッドは、ヘッドへの導光に光ファイバ等を使用しないため、導光部がヘッドに物理的に接触せず、安定浮上という点では優れている。しかしながら、安定して導光することが難しいものであった。特に、ヘッドが姿勢変化した場合には、光を入射させるポイントがずれてしまうので、安定した導光がより困難になるものであった。加えて、ヘッドの周辺(上方等)にレンズやミラー等の光学部品や光源等を配置させる必要があるので、コンパクトに設計できず、小型化を図ることが困難であった。そのため、このヘッドを有する情報記録再生装置を設計する際に、ヘッドの分で設計スペースが取られてしまい、記録媒体を複数枚備えた構成にすることが難しいものであった。
特許文献3に記載されているヘッドは、光ファイバなどの導光部を接着剤でスライダに固定しているため、安定導光は問題無い。安定浮上という点でも光ファイバを細くしたり、光ファイバとスライダの固定位置や方法の工夫によって、十分な性能を実現できる。しかしながら、導光部とスライダの固定に用いる接着剤が導光部の光出射面に付着すると導光部からスライダへの導光の途中で接着剤によって光が散乱されてしまい、熱アシスト記録に必要なエネルギーを持った近接場光を発生できないという課題が有った。導光部の光出射面に接着剤が付着することを防止するために、接着剤の塗布量と塗布位置を厳密に制御して組立を行う方法も考えられるが、それらの制御には時間がかかり製造コストの増加を招いてしまう。
そこで、本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、導光部とスライダとを接着剤で接着させたとしても、導光部からの光をスライダに確実に導入することができる記録ヘッド及び記録ヘッドの作製方法を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の手段を提供する。
本発明に係る記録ヘッドは、導入された光束を集光して生成したスポット光を利用して一定方向に回転する記録媒体に情報を記録再生する記録ヘッドであって、記録媒体の表面から所定距離だけ浮上した状態で配置され、スポット光を記録媒体に対向する対向面側に生成するスポット光生成手段を有するヘッド本体と、光束を供給する導光部と、を備え、導光部はその一つの表面上に光束をヘッド本体に向けて出射する光出射部を持ち、ヘッド本体の対向面と反対側面上に形成されたヘッド本体側接着面と、導光部の表面上に形成された導光部側接着面が接着剤によって接着することでヘッド本体と導光部が固定され、導光部の表面及びヘッド本体の反対側面のいずれか一方において、光出射部の側方に配置されており、ヘッド本体側接着面及び導光部側接着面により押し出された接着剤を収容する接着剤逃げ溝が形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明に係る記録ヘッドは、導光部の表面において光出射部と導光部側接着面の間に接着剤逃げ溝が形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明に係る記録ヘッドは、記録媒体はその磁化状態によって情報を保持する磁気記録媒体であり、ヘッド本体は磁気記録媒体の磁化状態を変化させることで情報を記録する磁気ヘッドであり、スポット光は磁気記録媒体を加熱することで保磁力を一時的に低下させることで磁化状態の変化を容易にする熱アシスト磁気記録のアシスト熱源であることを特徴とするものである。
また、本発明に係る記録ヘッドは、接着剤逃げ溝が導光部の表面の一端から他端に亘って形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明に係る記録ヘッドは、導光部が光束を伝播させる導波路を備えており、接着剤逃げ溝が導波路に略平行に形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明に係る記録ヘッドは、導光部が光ファイバであることを特徴とするものである。
また、本発明に係る記録ヘッドは、導光部が光束を伝播させる導波路を備えており、接着剤逃げ溝が導波路に対して所定の角度を持って形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明に係る記録ヘッドは、接着剤逃げ溝が、光出射部と接着剤逃げ溝との距離が導波路の光出射部以外の部分と接着剤逃げ溝との距離よりも長くなるように形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明に係る記録ヘッドは、接着剤逃げ溝が複数有り、互いに形状が異なっていることを特徴とするものである。
また、本発明に係る記録ヘッドは、接着剤が光束の波長に対して不透明であることを特徴とするものである。
また、本発明に係る記録ヘッドは、導光部は光束を発生させる光源を含むことを特徴とするものである。
また、本発明に係る記録ヘッドは、逃げ溝が光源を取り囲むように配置されていることを特徴とするものである。
また、本発明に係る記録ヘッドは、光源の厚さが接着剤逃げ溝の深さよりも小さいことを特徴とするものである。
また、本発明に係る記録ヘッドの作製方法は、導入された光束を集光して生成したスポット光を利用して一定方向に回転する記録媒体に情報を記録再生する記録ヘッドの作製方法であって、スポット光を記録媒体に対向する対向面側に生成するスポット光生成手段を有するヘッド本体を作製するヘッド本体作製工程と、光束を伝播させる導波路を含む導光部を作製する導光部作製工程と、ヘッド本体に形成されたヘッド本体側接着面と前導光部の一つの表面に形成された導光部側接着面を接着剤によって接着する接着工程と、を含み、導光部作製工程は導光部基材と導光部を固定する導光部固定工程と、導光部の一つの表面に光束をヘッド本体に向けて出射する光出射部を作製する光出射部作製工程と、導光部の表面及びヘッド本体の反対側面のいずれか一方において、光出射部の側方に配置されており、ヘッド本体側接着面及び導光部側接着面により押し出された接着剤を収容する接着剤逃げ溝を形成する接着剤逃げ溝作製工程を含むことを特徴とするものである。
また、本発明に係る記録ヘッドの作製方法は、接着剤逃げ溝作製工程が、光出射部と導光部側接着面の間に接着剤逃げ溝を形成する工程を含むことを特徴とするものである。
また、本発明に係る記録ヘッドの作製方法は、接着工程が、接着剤をヘッド本体側接着面あるいは導光部側接着面に塗布した後両者を接触させる工程であり、接着剤の量がヘッド本体側接着面と導光部側接着面の間に保持できる量よりも多く、かつ、接着剤逃げ溝が保持できる量よりも少ないことを特徴とするものである。
また、本発明に係る記録ヘッドの作製方法は、導光部基材に接着剤逃げ溝を形成した後に導光部固定工程を行うことを特徴とするものである。
また、本発明に係る記録ヘッドの作製方法は、導光部が光束を伝播させる導波路を備えており、導光部作製工程が、導波路を固定するための導波路用溝と接着剤逃げ溝を同時に形成する工程を含むことを特徴とするものである。
また、本発明に係る記録ヘッドの作製方法は、ヘッド本体作製工程が前記ヘッド本体の対向面と反対側に突起を形成する工程を含み、接着工程が突起と接着剤逃げ溝をはめ合わせる工程を含むことを特徴とするものである。
また、本発明に係る記録ヘッドの作製方法は、導光部が光束を発生する光源を備えており、導光部作製工程は、光源を導光部基材に固定する工程を含むことを特徴とするものである。
この発明に係る記録ヘッドにおいては、導光部がヘッド本体に固定されているためヘッドが動作中に姿勢変動しても安定して光をヘッド本体に供給することができる。また、ヘッド本体と導光部を接着するための接着剤が接着面から流出しても接着剤逃げ溝によって保持されるため、導光部の光出射部に接着剤が付着することがないため、堅牢なヘッド構造と高効率な光出射が実現する。
また、この発明に係る記録ヘッドにおいては、磁気記録を行う微小領域のみを一時的にスポット光によって加熱して保磁力を低下させるため、元々保磁力の高い材質から成る記録媒体を用いることができ、磁化領域の体積を小さくしても安定した情報の保持が可能となり、記録媒体1枚あたりの記録容量の増大ができる。
また、この発明に係る記録ヘッドにおいては、接着剤逃げ溝をダイシングなどの従来装置を用いて短時間に形成することができ、安価な記録ヘッドが実現できる。
また、この発明に係る記録ヘッドにおいては、導波路を固定する溝と接着剤逃げ溝を同時に形成することができ、接着剤逃げ溝形成にかかるコストを最小限に抑えることができる。
また、この発明に係る記録ヘッドにおいては、高性能で安価な光ファイバを用いてヘッドに導光するため、安価な記録ヘッドが実現できる。
また、この発明に係る記録ヘッドにおいては、接着剤逃げ溝の配置や形状の設計自由度が向上し、接着剤塗布量と塗布位置をヘッド製造装置の構造に最適なものにすることで、導光部表面のうち光出射部以外の領域を最大限接着面として利用することができるため、導光部を強固にヘッド本体に固定できる。これにより機械的に堅牢で光学的に安定した高性能な記録ヘッドが実現できる。
また、この発明に係る記録ヘッドにおいては、接着剤逃げ溝の形成に精密な加工を必要とせず、粗い精度の加工装置によって安価で高性能な記録ヘッドが実現できる。
また、この発明に係る記録ヘッドにおいては、接着剤が光出射部に付着する危険が無いため、接着剤が光束に透明な材質を選択することや屈折率を調整する必要が無く、不透明でも良いことから接着剤の種類を選択する自由度が向上し、より安価で接着力の大きな接着剤を用いることができる。
また、この発明に係る記録ヘッドにおいては、ヘッドに外部から導光する必要が無いため、ナノ浮上特性が優れた記録ヘッドが実現できる。
また、この発明に係る記録ヘッドにおいては、接着剤が光源に付着する危険が無いため、より安定した性能の記録ヘッドが実現できる。
また、この発明に係る記録ヘッドにおいては、光源にサスペンションからの荷重が直接印加することが無いため、長期間に亘って安定した性能の光源を持つ記録ヘッドが実現できる。
また、この発明に係る記録ヘッドの作製方法においては、従来の記録ヘッド作製工程の中に接着剤逃げ溝作製工程を組み込むことができ、作製コストの上昇を最小限に抑えることができる。
また、この発明に係る記録ヘッドの作製方法においては、
導光部とヘッド本体の接着面の全面が保持できる量よりも多量の接着剤を使用することで、十分な接着力が確保できるだけでなく、過剰分の接着剤は接着剤逃げ溝に保持されるため光出射部に付着することが防止できる。これにより、記録ヘッドを低コストで短時間に作製することができる。
また、この発明に係る記録ヘッドの作製方法においては、導波路に影響を与えることなく接着剤逃げ溝を形成することができるため、接着剤逃げ溝が導波路と交差するような構造も容易に作製でき、設計自由度が向上することで、記録ヘッドの作製コストを低減することができる。
また、この発明に係る記録ヘッドの作製方法においては、接着剤逃げ溝を作製するために発生する追加コストを最小限に抑えることができる。
また、この発明に係る記録ヘッドの作製方法においては、接着剤逃げ溝が導光部とヘッド本体を固定する機能を合わせ持つことになり、記録ヘッドの作製プロセスを簡略化することによって作製コストを低減することができる。
また、この発明に係る記録ヘッドの作製方法においては、光源を含めたヘッドジンバルアセンブリを低コストで安定的に大量生産することができる。
図1は、第1実施形態に係る情報記録再生装置である。 図2は、第1実施形態に係る記録ヘッド2とサスペンション3の拡大図である。 図3は、第1実施形態に係る導光部12をヘッド本体11に対向する面側から見た図である。 図4は、第1実施形態に係るヘッド本体11を導光部12に対向する面側から見た図である。 図5は、第1実施形態に係る導光部12の作製方法を示す図である。 図6(a)(b)は、第1実施形態に係るヘッド本体11と導光部12の組立方法を示す図である。 図7は、第2実施形態に係る導光部41をヘッド本体11に対向する面側から見た図である。 図8は、第3実施形態に係る導光部51をヘッド本体11に対向する面側から見た図である。 図9は、第4実施形態に係るヘッド本体54を導光部に対向する面側から見た図である。 図10は、(a)(b)は、第4実施形態に係るヘッド本体56と導光部12の組立方法を示す図である。 図11は、第6実施形態に係る記録ヘッド2とサスペンション3を記録媒体Dの表面に水平方向から見た拡大図である。 図12は、導光部61をヘッド本体11に対向する面(底面と呼ぶ)側から見た図である。 図13は、第7実施形態に係る導光部71をその底面側から見た図である。 図14は、第8実施形態に係る導光部81をその底面側から見た図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る第1実施形態を、図1から図6を参照して説明する。図1は、本発明に係る情報記録再生装置1の一実施形態を示す構成図である。なお、本実施形態の情報記録再生装置1は、垂直記録層を有するディスク(磁気記録媒体)Dに対して、垂直記録方式で書き込みを行う装置である。
図1に示すように本実施形態の情報記録再生装置1において、記録ヘッド2が固定されたサスペンション3が、配線4によって制御部5と接続され、キャリッジ10に固定されている。記録媒体Dはスピンドルモータ7によって所定の方向に回転する。キャリッジ10はピボット9の回りに回転可能になっており、制御部5からの制御信号によって制御されるアクチュエータ6によって回転し、記録ヘッド2を記録媒体D表面の所定の位置に配置することができる。ハウジング8はこれらの部品をその内部8aに収納するアルミニウムなどから成る箱状のものであり、その底面の略中央にスピンドルモータ7が固定されている。記録ヘッド2は磁場を発生する磁極と近接場光スポットを発生する近接場光素子を持ち、磁極に巻かれたコイルの電流を制御部5が制御する。記録ヘッド2には図示を略したレーザからの光が導入され、その光を近接場光に変換して記録媒体Dの表面の微小領域を加熱する。レーザはサスペンション3上に配置されていても良いし、キャリッジ10、あるいは制御部5近傍に配置されていても良い。
図2は第1実施形態に係る記録ヘッド2とサスペンション3を記録媒体Dの表面に水平方向から見た拡大図である。記録ヘッド2はサスペンション3の先端のフレクシャ3aに固定されている。記録ヘッド2はヘッド本体(スライダ)11と導光部12から成る。ヘッド本体11は磁極13と近接場光素子14を備え、磁極13はその底面13aから磁場を発生し、近接場光素子14はその底面14aから近接場光スポットを発生する。導光部12はその内部を入射光Lが伝搬する導波機能を持ち、先端面15で光を反射させて近接場光素子14に導光する。ヘッド本体11と導光部12は接着剤で接着されている。
図3は導光部12をヘッド本体11に対向する面(底面と呼ぶ)側から見た図である。導光部12は光を伝搬する機能を持つ導波路21を備えている。導波路21は屈折率の高いコア部を屈折率の低いクラッド部ではさんだ構造を持っており、たとえば光ファイバでも良いしシリコンプロセスで作製される導波路でも良い。導波路21は図中右上方向から光を導き、その光を先端面15で反射させたのち光出射部22からヘッド本体11に向けて出射する。導光部12の底面は図に示すようにほぼ平坦で、導波路21の平坦な底面と略同一平面を成す。導光部12の底面内において導波路21の両側には接着剤逃げ溝23が形成されている。接着剤逃げ溝23をはさんで導波路21の反対側すなわち導光部12の両端側に平坦な面が有り、これが導光部側接着面24である。接着剤逃げ溝23は導光部12の底面の表面から内部に掘り込まれている。導光部12の底面は略長方形であり、接着剤逃げ溝23は導波路21と略平行である。接着剤逃げ溝23は導光部12の底面の一辺からそれに対向する他辺にかけて縦断している。
図4はヘッド本体11を導光部12に対向する面(上面と呼ぶ)側から見た図である。ヘッド本体11上面はほぼ平坦であり、導光部12からの光を受ける光入射部31を持つ。ヘッド本体11上面は図3に示した導光部12底面と接着するときに、接着剤逃げ溝23に対応する部分32は、接着剤逃げ溝23と向き合って空隙を形成する。ヘッド本体11上面において、接着剤逃げ溝23対応部32の外側がヘッド本体側接着面33であり、この部分が導光部側接着面24に接着する。
図5は導光部12の作製方法を示す図である。まずステップS1において板状の基材35の一面を研磨し、ステップS2でダイシング装置などの加工装置によって導波路用溝36と接着剤逃げ溝23を形成する。その後ステップS3で導波路21を導波路用溝36にはめ込み、全体を再度研磨した後にステップS4で先端面15を研磨によって形成する。導波路用溝36と接着剤逃げ溝23は同時に形成しても良いし、先に導波路用溝36のみ形成して導波路21をはめ込んだ後で接着剤逃げ溝23を形成しても良い。
図6はヘッド本体11と導光部12の組立ステップS5を示す図である。まず導光部12とヘッド本体11を組立装置内でクランプなどにより固定する。それぞれはステージの上に載っている。接着剤ディスペンサによって接着剤を導光部側接着面24に塗布する。図6(a)は接着剤37が導光部接着面24の一部に塗布された状態を示す。カメラで位置を確認しながらステージを用いて導光部12とヘッド本体11を移動して、導光部側接着面24とヘッド本体側接着面33を接触させたのち、必要に応じて紫外線照射を行って接着剤を硬化させて両者を固定する。
図6(b)は両者が固定された後の導光部12を示す。分かりやすくするためにヘッド本体11を示していない。接着剤38は導光部側接着面24全体に広がり、ヘッド本体と強く接着しているが、光出射部22付近には付着していない。導光部12とヘッド本体11はしっかりと固定される必要があるので、両者の接着面に十分な量の接着剤が塗布されていなければならない。接着剤の量を厳密に制御することはヘッドの組立時間を長くする原因となり、製造コストの増大をもたらすため、接着剤の量は接着剤ディスペンサによって決まる精度でのみ制御している。接着剤の量を厳密に制御せずに十分な量の接着剤を塗布するためには、接着面が保持できる接着剤の量を最低限としてそれ以上の量の接着剤が常に塗布されているように、常に多めの接着剤を塗布する。接着面が保持できる量を超えた分の接着剤は接着面からあふれて流出するが、本発明による接着剤逃げ溝23が形成する空隙部に流入してそこに留まるため、光が通過する光出射部22から光入射部31のあいだには接着剤が付着することは無い。
本実施形態では図3、5、6に示すように、接着剤逃げ溝23は導光部12の一端から他端まで縦断して形成されている。このような溝は通常のダイシング装置などによって容易に作製することが可能であり、接着剤逃げ溝23を形成するために新たに発生する費用は無視できるほど小さい。また、接着剤逃げ溝23は導波路21と平行に形成されている。このことは導波路21用の溝と接着剤逃げ溝23を同時に形成することを可能にし、やはり新たなコスト発生はほとんど無い。
導波路21として光ファイバを用いた場合は、安価で性能が安定している市販の光ファイバを利用することによってヘッドの作製コストを低く抑えることができる。シリコンプロセスによって作製した導波路を用いることもでき、その場合は量産に適したバッチ処理による作製が可能となる。
接着剤の中を光が通過することは無いので、接着剤の光学特性を考慮する必要が無く、接着力と硬化するために必要な時間と、扱い易さやコストのみから最適な接着剤を選択することができる。使用光の波長領域で不透明な接着剤であっても何の問題も無く使用することができる。
(第2実施形態)
図7は本発明の第2実施形態に係る導光部41をヘッド本体11に対向する面(底面と呼ぶ)から見た図である。第1実施形態との違いは接着剤逃げ溝42が導波路21の片側にのみ形成され、しかも湾曲している点である。ヘッド本体11との組立の際に接着剤ディスペンサを片側にのみ配置することで、接着剤塗布工程が簡略になり、組立時間が短縮して作製コストが低減できる。接着剤逃げ溝42は導光部41底面上において、光出射部22の近傍では光出射部22から離間しているが、光出射部22から離れた位置では導波路21に近い位置に形成されている。接着剤の付着を防止すべきは導光部41底面のうち光出射部22近傍のみであるので、それ以外の底面を広く導光部側接着面43として利用することで、導波路21の片側のみで接着する構造であっても十分な強度の接着が可能となる。
(第3実施形態)
図8は本発明の第3実施形態に係る導光部51をヘッド本体11に対向する面(底面と呼ぶ)から見た図である。第1実施形態との違いは、接着剤逃げ溝52が多数の細かい溝から成っている点である。一つずつの溝の形状と位置は制御されていない。このような溝は導光部51底面を研磨する際に研磨条件の調整によって容易に形成することができる。導光部側接着面53と光出射部22のあいだに接着剤逃げ溝52が形成される点は上記実施形態と同じであり、同様の効果を奏する。また、接着剤逃げ溝52を容易に形成できるため作製コストが低減できる。
(第4実施形態)
第1実施形態乃至第3実施形態では、接着剤逃げ溝23,42,52は導光部12,41,51に形成されているが、これに限定されないのは勿論のことである。本実施形態では、図9に示すように、接着剤逃げ溝55は、ヘッド本体54の底面とは逆側の反対側面に形成されていてもよい。
なお、上述したように接着剤逃げ溝は、導光部及びヘッド本体のいずれに形成されていてもよいが、より好ましくは導光部に備えられていた方がよい。ここで、近接場光がその発生源から離れるに従って急激に減衰するという距離依存性を有するため、それを出射するヘッド本体は、記録媒体Dからナノレベルで浮上しなければならない。これより、ヘッド本体の底面は、当該ナノレベルの浮上を実現し得る形状となるように設計されている。このため、ヘッド本体に接着剤逃げ溝を形成する場合には、記録ヘッドの浮上特性やその溝を設けたことによるヘッド本体の応力特性を考慮して、接着剤逃げ溝を形成しなければならず、ヘッド本体の設計が複雑化する。これに対して、導光部に接着剤逃げ溝に形成した場合には、導光部がヘッド本体よりも浮上特性などに大きな影響を及ぼさないため、記録ヘッドの設計を簡素化しつつ、導光部からの光をヘッド本体に確実に導入することができる。
(第5実施形態)
接着剤逃げ溝23は、導光部とヘッド本体の組立の位置合わせに利用することもできる。図10(a)はヘッド本体56と導光部12の組立ステップS5を示す図である。導光部12は第1実施形態の導光部12と同一でよい。ヘッド本体56は、導光部12に対向する面に突起57を持つ。図10(b)は組立のあと図10(a)中に示したA−A’線に沿った断面を示す。突起57は接着剤逃げ溝23とはめあっている。突起57と接着剤逃げ溝23とは空隙部を形成し、そこに余剰の接着剤が留まるため、第1から4の実施形態と同様の効果を持つ。さらに、ヘッド本体56と導光部12の組立時に突起57と接着剤逃げ溝23がはめあうことで、位置合わせが容易になり高速で低コストな組立が可能となる。
(第6実施形態)
図11は本発明の第6実施形態に係る記録ヘッド2とサスペンション3を記録媒体Dの表面に水平方向から見た拡大図である。第1実施形態と同一部分については同一符号を与え説明を省略する。本実施形態の特徴は、導光部61にレーザ62が搭載されている点である。レーザ62の先端面は斜面の光反射面63となっている。図12は導光部61をヘッド本体11に対向する面(底面と呼ぶ)側から見た図である。レーザ62を囲むように逃げ溝64が形成されている。接着面65に塗布された接着剤の量が過剰であってもその接着剤は逃げ溝に保持されるため、レーザ62の表面に付着することはない。本実施形態ではレーザ62が導光部61に直接搭載されているため、ファイバなどの導光機能を持つ部品をヘッドに接続する必要が無い。上述した実施形態が持つ効果に加えて、ヘッドの安定浮上性能が向上するという効果も奏する。
(第7実施形態)
図13は本発明の第7実施形態に係る導光部71をその底面側から見た図である。レーザ72を囲むように逃げ溝74が形成され、レーザ72の先端面は光反射面73になっている。接着面75に塗布された接着剤の量が過剰であっても逃げ溝74に保持されるためレーザ72の表面に流入することはない。第6実施形態との違いは、レーザ72の厚み76が、逃げ溝74の深さ77よりも小さい点である。上述した実施形態が持つ効果に加えて、レーザ72がサスペンション3からの荷重を直接受けることが無いため、レーザ72に曲げ応力がかかることが無くなり、レーザ72が長期間安定した性能を維持することができる、という効果も奏する。
(第8実施形態)
図14は本発明の第8実施形態に係る導光部81をその底面側から見た図である。レーザ82は平面視長方形の凹形状を持つレーザ保持部83に固定されている。レーザ82は標準的な端面発光型レーザであり、その光出射面84から出射した光はレーザ保持部83の光反射面85で反射してスライダに入射される。光反射面85はレーザ保持部83の内壁の一部であり、Alなどを成膜することで光反射率が高い面となっている。スライダと導光部81を接着するための接着剤を塗布する接着面86と、レーザ保持部83の間には逃げ溝87が形成されているため、塗布された接着剤の量が過剰であっても逃げ溝87に保持されるためレーザ82の表面や光出射面84、光反射面85に流入することはない。このような構造にすることにより、上述した実施形態が持つ効果に加えて、標準的なレーザ82を利用できることにより、安定した性能を持つヘッドを低コストで大量に製造できる、という効果を奏する。
本発明は大容量な記録装置、特にコンピュータや家庭用録画装置に使われるハードディスクのヘッドとして利用できる。
1 情報記録再生装置
2 記録ヘッド
3 サスペンション
3a フレクシャ
4 配線
5 制御部
6 アクチュエータ
7 スピンドルモータ
8 ハウジング
8a ハウジング内部
9 ピボット
10 キャリッジ
11 ヘッド本体
12 導光部
13 磁極
13a 磁極底面
14 近接場光素子
14a 近接場光素子底面
15 導光部12の先端面
21 導波路
22 光出射部
23 接着剤逃げ溝
24 導光部側接着面
31 光入射部
32 接着剤逃げ溝23に対応する部分
33 ヘッド本体側接着面
35 基材
36 導波路用溝
37 接着剤
38 接着剤
41 第2実施形態に係る導光部
42 接着剤逃げ溝
43 導光部側接着面
51 第3実施形態に係る導光部
52 接着剤逃げ溝
53 導光部側接着面
54 ヘッド本体
55 接着剤逃げ溝
56 ヘッド本体
57 突起
61 導光部
62 レーザ
63 光反射面
64 逃げ溝
65 接着面
71 導光部
72 レーザ
73 光反射面
74 逃げ溝
75 接着面
76 レーザ72の厚み
77 逃げ溝74の深さ
81 導光部
82 レーザ
83 レーザ保持部
84 光出射面
85 光反射面
86 接着面
87 逃げ溝
S1〜S5 ヘッド組み立てステップ
D 記録媒体
L 入射光

Claims (20)

  1. 導入された光束を集光して生成したスポット光を利用して一定方向に回転する記録媒体
    に情報を記録再生する記録ヘッドであって、
    前記記録媒体の表面から所定距離だけ浮上した状態で配置され、前記スポット光を前記記録媒体に対向する対向面側に生成するスポット光生成手段を有するヘッド本体と、
    前記光束を供給する導光部と、を備え、
    前記導光部はその一つの表面上に前記光束を前記ヘッド本体に向けて出射する光出射部を持ち、
    前記ヘッド本体の前記対向面とは逆側の反対側面上に形成されたヘッド本体側接着面と、前記導光部の前記表面上に形成された導光部側接着面が接着剤によって接着することで前記ヘッド本体と前記導光部が固定され、
    前記導光部の前記表面及び前記ヘッド本体の前記反対側面のいずれか一方において、前記光出射部の側方に配置されており、前記ヘッド本体側接着面及び前記導光部側接着面により押し出された前記接着剤を収容する接着剤逃げ溝が形成されていることを特徴とする記録ヘッド。
  2. 請求項1に記載の記録ヘッドにおいて、
    前記導光部の前記表面において前記光出射部と前記導光部側接着面の間に前記接着剤逃げ溝が形成されていることを特徴とする記録ヘッド。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載の記録ヘッドにおいて、
    前記記録媒体はその磁化状態によって情報を保持する磁気記録媒体であり、
    前記ヘッド本体は前記磁気記録媒体の磁化状態を変化させることで前記情報を記録する磁気ヘッドであり、
    前記スポット光は、前記磁気記録媒体を加熱することで保磁力を一時的に低下させることで前記磁化状態の変化を容易にする熱アシスト磁気記録のアシスト熱源であることを特徴とする記録ヘッド。
  4. 請求項2に記載の記録ヘッドにおいて、
    前記接着剤逃げ溝が前記導光部の前記表面の一端から他端に亘って形成されていることを特徴とする記録ヘッド。
  5. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載の記録ヘッドにおいて、
    前記導光部は、前記光束を伝播させる導波路を備えており、
    前記接着剤逃げ溝が前記導波路に略平行に形成されていることを特徴とする記録ヘッド。
  6. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載の記録ヘッドにおいて、
    前記導光部が光ファイバであることを特徴とする記録ヘッド。
  7. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載の記録ヘッドにおいて、
    前記導光部は、前記光束を伝播させる導波路を備えており、
    前記接着剤逃げ溝が前記導波路に対して所定の角度を持って形成されていることを特徴とする記録ヘッド。
  8. 前記請求項7に記載の記録ヘッドにおいて、
    前記接着剤逃げ溝は、前記光出射部と前記接着剤逃げ溝との距離が前記導波路の前記光出射部以外の部分と前記接着剤逃げ溝との距離よりも長くなるように形成されていることを特徴とする記録ヘッド。
  9. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載の記録ヘッドにおいて、
    前記接着剤逃げ溝が複数有り、互いに形状が異なっていることを特徴とする記録ヘッド。
  10. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載の記録ヘッドにおいて、
    前記接着剤が前記光束の波長に対して不透明であることを特徴とする記録ヘッド。
  11. 請求項1に記載の記録ヘッドにおいて、前記導光部は前記光束を発生させる光源を含むことを特徴とする記録ヘッド。
  12. 請求項11に記載の記録ヘッドにおいて、前記逃げ溝が前記光源を取り囲むように配置されていることを特徴とする記録ヘッド。
  13. 請求項11に記載の記録ヘッドにおいて、前記光源の厚さが前記接着剤逃げ溝の深さよりも小さいことを特徴とする記録ヘッド。
  14. 導入された光束を集光して生成したスポット光を利用して一定方向に回転する記録媒体に情報を記録再生する記録ヘッドの作製方法であって、
    前記スポット光を前記記録媒体に対向する対向面側に生成するスポット光生成手段を有するヘッド本体を作製するヘッド本体作製工程と、
    前記光束を供給する導光部を作製する導光部作製工程と、
    前記ヘッド本体に形成されたヘッド本体側接着面と前記導光部の一つの表面に形成された導光部側接着面を接着剤によって接着する接着工程と、を含み、
    前記導光部作製工程は、導光部基材と前記導光部を固定する導光部固定工程と、前記導光部の前記一つの表面に前記光束を前記ヘッド本体に向けて出射する光出射部を作製する光出射部作製工程と、前記導光部の前記表面及び前記ヘッド本体の前記反対側面のいずれか一方において、前記光出射部の側方に配置されており、前記ヘッド本体側接着面及び前記導光部側接着面により押し出された前記接着剤を収容する接着剤逃げ溝を形成する接着剤逃げ溝作製工程とを含むことを特徴とする記録ヘッドの作製方法。
  15. 請求項14に記載の記録ヘッドの作製方法において、
    前記接着剤逃げ溝作製工程が、前記光出射部と前記導光部側接着面の間に前記接着剤逃げ溝を形成する工程を含むことを特徴とする記録ヘッドの作製方法。
  16. 請求項14又は請求項15のいずれかに記載の記録ヘッドの作製方法において、
    前記接着工程が、接着剤を前記ヘッド本体側接着面あるいは前記導光部側接着面に塗布した後両者を接触させる工程であり、前記接着剤の量が前記ヘッド本体側接着面と前記導光部側接着面の間に保持できる量よりも多く、かつ、前記接着剤逃げ溝が保持できる量よりも少ないことを特徴とする記録ヘッドの作製方法。
  17. 請求項14に記載の記録ヘッドの作製方法において、
    前記導光部基材に前記接着剤逃げ溝を形成した後に前記導光部固定工程を行うことを特徴とする記録ヘッドの作製方法。
  18. 請求項15に記載の記録ヘッドの作製方法において、
    前記導光部が前記光束を伝播させる導波路を備えており、
    前記導光部作製工程が、前記導波路を固定するための導波路用溝と前記接着剤逃げ溝を同時に形成する工程を含むことを特徴とする記録ヘッドの作製方法。
  19. 請求項15に記載の記録ヘッドの作製方法において、
    前記ヘッド本体作製工程が前記ヘッド本体の前記対向面と反対側に突起を形成する工程を含み、前記接着工程が前記突起と前記接着剤逃げ溝をはめ合わせる工程を含む
    ことを特徴とする記録ヘッドの作製方法。
  20. 請求項14に記載の記録ヘッドの作製方法において、
    前記導光部が前記光束を発生する光源を備えており、
    前記導光部作製工程は、前記光源を前記導光部基材に固定する工程を含むことを特徴とする記録ヘッドの作製方法。
JP2010058450A 2009-04-24 2010-03-15 記録ヘッドおよび記録ヘッドの作製方法 Pending JP2010272195A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010058450A JP2010272195A (ja) 2009-04-24 2010-03-15 記録ヘッドおよび記録ヘッドの作製方法

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009106755 2009-04-24
JP2010058450A JP2010272195A (ja) 2009-04-24 2010-03-15 記録ヘッドおよび記録ヘッドの作製方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010272195A true JP2010272195A (ja) 2010-12-02

Family

ID=43420092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010058450A Pending JP2010272195A (ja) 2009-04-24 2010-03-15 記録ヘッドおよび記録ヘッドの作製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010272195A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8270259B2 (en) Near-field optical head including waveguide having polyhedron core
JP4881989B2 (ja) 熱アシスト記録用磁気ヘッド及びそれを用いた磁気記録装置
US8054570B2 (en) Recording head and data recording and reproducing apparatus
US8351306B2 (en) Near field optical head and information recording and reproducing device
JP5441184B2 (ja) ヘッドジンバルアセンブリ及びそれを備えた情報記録再生装置
JP5841313B2 (ja) 近接場光ヘッド及び情報記録再生装置
JP5804487B2 (ja) 記録ヘッド、記録ヘッドの製造方法、及び情報記録再生装置
JP2009093774A (ja) ヘッドスライダ
JP5039893B2 (ja) 記録ヘッド及び情報記録再生装置
JP2009140538A (ja) 記録ヘッド及び情報記録再生装置
JP2008090954A (ja) 近接場光ヘッド、近接場光アシスト磁気記録ヘッド、及び近接場光ヘッドの製造方法
JP2010129141A (ja) フレキシャおよびその製造方法
JP2010272195A (ja) 記録ヘッドおよび記録ヘッドの作製方法
JP5553302B2 (ja) 近接場光ヘッドの製造方法、近接場光ヘッド及び情報記録再生装置
JP5597000B2 (ja) 記録用フレクシャ、それを備えるヘッドジンバルアセンブリ及び記録用フレクシャの製造方法
WO2009154043A1 (ja) 導光構造付きヘッドジンバルアセンブリおよび情報記録再生装置
JP5597001B2 (ja) 近接場光アシスト磁気記録ヘッド、ヘッドジンバルアセンブリ及びそれを備えた情報記録再生装置
WO2008062677A1 (fr) Tête d'enregistrement et dispositif d'enregistrement/lecture d'informations
JP5200273B2 (ja) ヘッドジンバルアセンブリ及びそれを備えた情報記録再生装置
JP5804718B2 (ja) 記録ヘッド及び情報記録再生装置
JP5780630B2 (ja) 記録ヘッド及び情報記録再生装置
JP5819073B2 (ja) 近接場光アシスト磁気記録ヘッド及びそれを備えた情報記録再生装置
JP5550049B2 (ja) 記録ヘッド及び情報記録再生装置
JP2010123226A (ja) 近接場光ヘッドおよび情報記録再生装置
JP2009099212A (ja) 記録ヘッド及び情報記録再生装置