JP2010271026A - ホース型熱交換器 - Google Patents
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Abstract
【課題】既存のヒートポンプ式冷暖房装置の、大気と冷媒間の熱交換器を、安価で容易な方法で地下水との熱交換器に改造できる手段を提供する。
また、凍結防止機能を備えるとともに、万が一熱交換器内の水が凍結しても冷媒の管路が破損しない構造を提供する。
【解決手段】冷媒を通すための金属管と、前記金属管の所定の長さ範囲を覆う水を通すための可撓性樹脂ホースと、前記樹脂ホースの両端近傍に取り付けられた、前記金属管の任意の位置で外周を締め付けることによって水密性を保つ手段と、水の入り口または出口を構成する手段と、前記樹脂ホースの端部に挿入して水密性を保つ手段を備えた連結部品とで構成した。
【選択図】図1
また、凍結防止機能を備えるとともに、万が一熱交換器内の水が凍結しても冷媒の管路が破損しない構造を提供する。
【解決手段】冷媒を通すための金属管と、前記金属管の所定の長さ範囲を覆う水を通すための可撓性樹脂ホースと、前記樹脂ホースの両端近傍に取り付けられた、前記金属管の任意の位置で外周を締め付けることによって水密性を保つ手段と、水の入り口または出口を構成する手段と、前記樹脂ホースの端部に挿入して水密性を保つ手段を備えた連結部品とで構成した。
【選択図】図1
Description
本発明は、主に地下水を利用したヒートポンプ式エアコンに使用する冷媒と水の熱交換器に於いて、伝熱長さを自由に設定できる構造に関する。
ヒートポンプ式暖冷房装置は安全で高効率であることにより広く普及しているが、外気を熱源とする場合、真夏の冷房や寒冷地の暖房用としては必ずしも十分な能力とは言い難い。
これを対策する方法として地下水を熱源として利用する方法があり、従来、水と冷媒間の熱交換器としては、特許文献1に示された筒型や、特許文献2に示されたプレート型、特許文献3に示された管型が提案・採用されているが、何れも伝熱面積は設計的に決められており、また、万が一水が凍って膨張した際には熱交換器そのものが破損し、最悪の場合には冷媒に水が混入して冷媒経路の機器の全てが故障する構造になっていた。
これを対策する方法として地下水を熱源として利用する方法があり、従来、水と冷媒間の熱交換器としては、特許文献1に示された筒型や、特許文献2に示されたプレート型、特許文献3に示された管型が提案・採用されているが、何れも伝熱面積は設計的に決められており、また、万が一水が凍って膨張した際には熱交換器そのものが破損し、最悪の場合には冷媒に水が混入して冷媒経路の機器の全てが故障する構造になっていた。
既存のヒートポンプ式冷暖房装置の、大気と冷媒間の熱交換器を、安価で容易な方法で地下水との熱交換器に改造できる手段を提供することにより、ヒートポンプ式冷暖房装置の効率を大幅に改善し、地域や気候に適した熱交換方法を選択できる方法を提供することにある。
また、凍結防止機能を備えるとともに、万が一熱交換器内の水が凍結しても冷媒の通路を破損しない構造を提供する。
また、凍結防止機能を備えるとともに、万が一熱交換器内の水が凍結しても冷媒の通路を破損しない構造を提供する。
熱交換器の構成を、冷媒を通すための金属管と、前記金属管の所定の長さ範囲を覆う水を通すための可撓性樹脂ホースと、前記樹脂ホースの両端近傍に取り付けた一対の連結部品とで構成し、前記連結部品は前記樹脂ホースの両端にそれぞれ挿入して水密性を保つ手段と、水の出入り口を構成する手段と、前記金属管の任意の位置で金属管の外周を締め付けることによって水密性を保つ手段を備えている。
上記熱交換器の水を通すための樹脂ホースの下流側端部近傍に、電磁弁式止水弁を設置し、前記止水弁と並列に凍結防止水栓を設置した。
冷媒を通す金属管の外周を任意の位置で締め付けて水密性を保つ構造にしたので、必要な熱交換能力に合わせて熱交換部の長さを任意に調節することができる。
構成部品が安価で入手が容易な金属管(具体的には銅管)と連結部品と樹脂ホースからなり、組み立ても容易である。
したがって、例えば一般的な大気と熱交換を行うヒートポンプ式冷暖房装置を、地下水利用のヒートポンプ式冷暖房装置に改造することが容易にできる。
この際に、地域の気候、改造前の冷暖房装置の能力、地下水の温度と水量に合わせて熱交換器の能力を調節することができる。
したがって、例えば一般的な大気と熱交換を行うヒートポンプ式冷暖房装置を、地下水利用のヒートポンプ式冷暖房装置に改造することが容易にできる。
この際に、地域の気候、改造前の冷暖房装置の能力、地下水の温度と水量に合わせて熱交換器の能力を調節することができる。
熱伝導率の小さい樹脂ホース内に熱源となる地下水を流すので、外気への熱損失が少ない。
樹脂ホースの下流側に凍結防止水栓を設けたので、止水弁が閉じている運転停止時に気温が低下した際には凍結防止水栓が開いて少量の水をホース内に流すので凍結を防止することができる。
例えば電磁弁の故障などにより、冬季の暖房運転中に樹脂ホース内に水が流れなくなると、樹脂ホース内の水が凍結し膨張するが、このような場合にも樹脂ホースには弾力性があるので破れる可能性はほとんど無く、まして内部に通っている金属管が破損することはない。
従来型の熱交換器より冷媒と水の熱交換部延長が長い事により水の出入り口温度差が大きくなるため、より少量の水量で所要熱量を確保できるので経済的である。
また従来の熱交換器は内部が精巧緻密であるため水アカやスケール等が付着しやすく目詰まりを起こすため定期的に洗浄を要したが、本発明による熱交換器は構造が簡単なため洗浄の必要が極めて少ない。
図1〜図6を用いて本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明による熱交換器の両端における連結部分の断面図である。
所要の長さに切った冷媒用金属管1の外周に、一組の連結部品100を通し、所要の長さに切った可撓性樹脂ホース2を通し、さらにもう一組の連結用部品100を通す。
フレアナット4を管継ぎ手7に締め込むと、パッキン3の外周がフレアナット内のテーパー部で押されて冷媒用金属管1の外周を締付け、水密性が保たれると同時に位置が固定される。
所要の長さに切った冷媒用金属管1の外周に、一組の連結部品100を通し、所要の長さに切った可撓性樹脂ホース2を通し、さらにもう一組の連結用部品100を通す。
フレアナット4を管継ぎ手7に締め込むと、パッキン3の外周がフレアナット内のテーパー部で押されて冷媒用金属管1の外周を締付け、水密性が保たれると同時に位置が固定される。
管継ぎ手7は、異径管継ぎ手6にねじ込まれ、異径管継ぎ手はT型管継ぎ手8にねじ込まれ、T型管継ぎ手8の他端にはホースニップル5がねじ込まれて、ホースニップル5に可撓性樹脂ホース2を被せてホース締付バンド9で締め付ける。
各ねじ部にはシールテープ又はシール材が用いられ、水密性が保たれる。
これら連結部品を構成する部品、5、6、7、8は、専用部品として一体化しても良い。
各ねじ部にはシールテープ又はシール材が用いられ、水密性が保たれる。
これら連結部品を構成する部品、5、6、7、8は、専用部品として一体化しても良い。
もう一方の連結部に於いて、ホース2の他端にホースニップル5を挿入し、各部のねじを締め付けてから、最後にフレアナット4を締め付けると本発明によるパイプ型熱交換器が完成する。
実際の使用に当たっては、図3に示したように、円筒に巻き付けて熱交換器部10を構成し、冷媒用金属管1を冷媒圧縮機14の一次側回路に接続する。
地下水の配管は、T型管継ぎ手8に繋いで給・排水するが、この時冷媒の流れ方向と水の流れ方向が対向するように配管することにより熱交換効率を向上させることができる。
図2は、排水側の配管を示している。冷暖房装置の運転に連動して開閉する電磁弁式止水弁11を排水側に設け、これに並列に凍結防止水栓12を設置する。こうすることにより、電磁弁式止水弁11が閉じている状態でも、凍結防止用水栓12には送水圧力が加わり、所定の温度より下がった際に凍結防止水栓12が僅かに開き、熱交換器部10内に暖かい地下水が流れるので凍結を防止することができる。
凍結防止水栓としては、形状記憶合金をばねに利用した自動弁が適している。
凍結防止水栓としては、形状記憶合金をばねに利用した自動弁が適している。
図4は、給水側の配管を示している。給水側に水量調節バルブ13を設けることにより、季節に応じた水量に調節でき、また運転中の熱交換器部10内の水圧を下げることができるので可撓性樹脂ホース2の耐久性を向上させることができる。
図5は、本発明による熱交換器10をヒートポンプ式冷暖房装置に使用した例1の配管系統図である。
通常は室外機箱15内に外気と熱交換するためのフィンとファンが設置されているが、これの代わりに本発明による熱交換器部10を設置し、一次側冷媒用金属管1を冷媒圧縮機14に繋ぎ、井戸17からポンプ16で吸い上げた地下水を流す。
室内空調機19と室外機15を繋ぐ二次側冷媒管18は、従来品をそのまま使用する。
通常は室外機箱15内に外気と熱交換するためのフィンとファンが設置されているが、これの代わりに本発明による熱交換器部10を設置し、一次側冷媒用金属管1を冷媒圧縮機14に繋ぎ、井戸17からポンプ16で吸い上げた地下水を流す。
室内空調機19と室外機15を繋ぐ二次側冷媒管18は、従来品をそのまま使用する。
尚、地下水を室内に配管すれば室外機を設置する必要はない。
図6は、本発明による熱交換器10をパッケージ型ヒートポンプ式冷暖房装置の室外機内に設置し、室内機として利用した場合の配管系統図(例2)である。
通常は大型室外機箱20内に外気と熱交換するためのフィンとファンが設置されているが、このフィンとファンを室内の空調用に利用し、本発明による熱交換器部10を下部の熱交換器箱21内に設置し、冷媒用金属管1を通常の室内機用二次側冷媒管18に繋ぎ、井戸17からポンプ16で吸い上げた地下水を流す。運転は本来の冷暖房運転と逆流方向で使用する。
図6は、本発明による熱交換器10をパッケージ型ヒートポンプ式冷暖房装置の室外機内に設置し、室内機として利用した場合の配管系統図(例2)である。
通常は大型室外機箱20内に外気と熱交換するためのフィンとファンが設置されているが、このフィンとファンを室内の空調用に利用し、本発明による熱交換器部10を下部の熱交換器箱21内に設置し、冷媒用金属管1を通常の室内機用二次側冷媒管18に繋ぎ、井戸17からポンプ16で吸い上げた地下水を流す。運転は本来の冷暖房運転と逆流方向で使用する。
1 冷媒用金属管
2 可撓性樹脂ホース
3 パッキン
4 フレアナット
5 ホースニップル
6 異径管継ぎ手
7 管継ぎ手
8 T型管継ぎ手
9 ホース締め付けバンド
10 熱交換器部
11 電磁弁式止水弁
12 凍結防止用水栓
13 水量調整バルブ
14 冷媒圧縮機
15 室外機箱
16 井戸ポンプ
17 揚水井戸
18 二次側冷媒管
19 室内空調機
20 大型室外機
21 熱交換器箱
100 連結部品
2 可撓性樹脂ホース
3 パッキン
4 フレアナット
5 ホースニップル
6 異径管継ぎ手
7 管継ぎ手
8 T型管継ぎ手
9 ホース締め付けバンド
10 熱交換器部
11 電磁弁式止水弁
12 凍結防止用水栓
13 水量調整バルブ
14 冷媒圧縮機
15 室外機箱
16 井戸ポンプ
17 揚水井戸
18 二次側冷媒管
19 室内空調機
20 大型室外機
21 熱交換器箱
100 連結部品
Claims (3)
- 冷媒を通すための金属管と、前記金属管の所定の長さ範囲を覆う水を通すための可撓性樹脂ホースと、前記樹脂ホースの両端近傍に取り付けられた一対の連結部品からなる熱交換器であって、前記連結部品は前記樹脂ホースの両端にそれぞれ挿入して水密性を保つ手段と、前記樹脂ホースの一端近傍を水の入り口に繋ぎ、他端近傍を水の出口に繋ぐ手段と、前記金属管の任意の位置で金属管の外周を締め付けることによって水密性を保つ手段を備えたことを特徴とする熱交換器。
- 請求項1に記載した熱交換器の水を通すための樹脂ホースの下流に、止水弁を設置し、前記止水弁と並列に凍結防止水栓を設置したことを特徴とする熱交換器。
- 請求項1又は請求項2に記載した熱交換器を、ヒートポンプ式冷暖房装置における冷媒と地下水との熱交換用に使用したことを特徴とする地下水利用冷暖房装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009139650A JP2010271026A (ja) | 2009-05-20 | 2009-05-20 | ホース型熱交換器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009139650A JP2010271026A (ja) | 2009-05-20 | 2009-05-20 | ホース型熱交換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010271026A true JP2010271026A (ja) | 2010-12-02 |
Family
ID=43419199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2009139650A Pending JP2010271026A (ja) | 2009-05-20 | 2009-05-20 | ホース型熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010271026A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014055748A (ja) * | 2012-09-13 | 2014-03-27 | Calsonic Kansei Corp | 内部熱交換器とその製造方法 |
CN106369886A (zh) * | 2016-11-07 | 2017-02-01 | 珠海格力电器股份有限公司 | 干式蒸发器 |
CN110906595A (zh) * | 2019-11-04 | 2020-03-24 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种防冻系统、壳管换热器、充注量计算方法和防冻方法 |
-
2009
- 2009-05-20 JP JP2009139650A patent/JP2010271026A/ja active Pending
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JP2014055748A (ja) * | 2012-09-13 | 2014-03-27 | Calsonic Kansei Corp | 内部熱交換器とその製造方法 |
CN106369886A (zh) * | 2016-11-07 | 2017-02-01 | 珠海格力电器股份有限公司 | 干式蒸发器 |
CN106369886B (zh) * | 2016-11-07 | 2022-07-08 | 珠海格力电器股份有限公司 | 干式蒸发器 |
CN110906595A (zh) * | 2019-11-04 | 2020-03-24 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种防冻系统、壳管换热器、充注量计算方法和防冻方法 |
CN110906595B (zh) * | 2019-11-04 | 2020-11-24 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种防冻系统、壳管换热器、充注量计算方法和防冻方法 |
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