JP2010271016A - 温湿度調整装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却器への着霜を防止して、低温低湿度の空気を連続して供給することが可能な、コンパクトな温湿度調整装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る温湿度調整装置1は、少なくとも冷凍回路を備え、熱交換ユニット10に気体を取り入れて該気体の温度もしくは湿度の少なくとも一方の調整を行う温湿度調整装置であって、熱交換ユニット10内に配設される複数の冷却器15、16と、前記各冷却器に対して通過させる冷媒を分配する分配手段28、29と、前記分配手段による冷媒の分配量を制御する制御部38と、を備え、制御部38は、前記各冷却器における冷媒の分配量を繰り返し増減させる制御を行うと共に、該各冷却器における冷媒の分配量の増減周期が相互に所定周期ずれるように制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、温湿度調整装置に関し、さらに詳細には、少なくとも冷凍回路を備え、熱交換ユニットに気体を取り入れて該気体の温度もしくは湿度の少なくとも一方の調整を行う温湿度調整装置に関する。
従来より、工業用、商業用、あるいは実験室用として、低温低湿度の空気を供給する空調装置が実用化されている。しかし、0℃付近の空気を連続して供給しようとすると、冷凍回路の冷却器(蒸発器)の温度が−5℃から−2℃近くまで低下して冷却器が着霜して氷結するため、長時間の連続運転が難しいという課題があった。また、そのために、従来の空調装置では、30分から数時間に一度、除霜を行う必要があり、供給空気の温度を0℃付近に保つのが難しいという課題があった。
ここで、0℃付近の空気を連続して供給し得る空調装置の従来例として、特許文献1記載の空調装置100が挙げられる(図5参照)。この空調装置100は、冷媒が循環する経路に、2以上のN個の蒸発器101 〜104が互いに並列に設けられ、前記N個の蒸発器101 〜104 に冷媒を導入し、かつ、前記N個の蒸発器から冷媒を導出する分岐導管114が互いに並列に設けられ、前記分岐導管114のうちの一部の分岐導管114に選択的に冷媒を供給し、残りの分岐導管114への冷媒の供給を停止する開閉手段105〜108 が設けられている。なお、図中の符号109〜112は膨張弁である。
上記構成により、前記開閉手段が前記分岐導管のうちの一部の分岐導管に選択的に冷媒を供給することにより蒸発器による冷却を継続することができる。一方、残りの分岐導管への冷媒の供給を停止することで、当該分岐導管に接続された蒸発器の温度が上昇し、当該蒸発器の着霜を取り除くことができる。前記冷媒の供給を停止する分岐導管を時系列的に順次変更することで、蒸発器の着霜を順次、取り除くことが可能である。したがって、空調装置100によれば、0℃付近の空気を連続して供給することができるというものである。
特開2003−176966号公報
ここで、温湿度調整装置において、冷却器の除霜を目的として一部の冷却器への冷媒の供給を停止することは、冷却能力を低下させることとなり、非効率的な装置となってしまうという課題があった。加えて、停止させた冷却器の冷却能力を補うために、より多くの冷却器を備える必要があり、装置が大型化してしまうという課題があった。
本発明は、冷却器への着霜を防止して、低温低湿度の空気を連続して供給することが可能な、コンパクトな温湿度調整装置を提供することを目的とする。
本発明は、以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
この温湿度調整装置は、少なくとも冷凍回路を備え、熱交換ユニットに気体を取り入れて該気体の温度もしくは湿度の少なくとも一方の調整を行う温湿度調整装置であって、前記熱交換ユニット内に配設される複数の冷却器と、前記各冷却器に対して通過させる冷媒を分配する分配手段と、前記分配手段による冷媒の分配量を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記各冷却器における冷媒の分配量を繰り返し増減させる制御を行うと共に、該各冷却器における冷媒の分配量の増減周期が相互に所定周期ずれるように制御を行うことを要件とする。
本発明によれば、冷却器を停止させる除霜工程を別途設けることなく、冷却器への着霜を防止することが可能となり、低温低湿度の空気を連続して供給することが可能となる。
本発明の第一の実施形態に係る温湿度調整装置の例を示す概略図である。 図1の温湿度調整装置における制御部を説明するブロック図である。 図1の温湿度調整装置における制御方法を説明するための説明図である。 本発明の第二の実施形態に係る温湿度調整装置の例を示す概略図である。 従来の実施形態に係る温湿度調整装置の例を示す概略図である。
本発明の第一の実施形態に係る温湿度調整装置1の例を説明する概略図を図1に示す。図1に示す温湿度調整装置1は、低湿度に湿度調整され、且つ所定温度に温度調整された気体を得るための温湿度調整装置である。
本実施形態に係る温湿度調整装置1は、ファン12によって熱交換ユニット10内に取り入れられた温湿度調整対象の気体(ここでは空気)の温度および湿度を調整する加熱回路および冷凍回路を備える。
当該加熱回路を形成する加熱手段としての加熱器14、および当該冷凍回路を形成する冷却手段としての第1の冷却器15および第2の冷却器16が熱交換ユニット10の内部に設けられ、温湿度調整対象の空気が第1の冷却器15および第2の冷却器16を通過して除湿された後、加熱器14を通過するように、それぞれが配設されている。なお、本実施形態においては、加熱器14、第1の冷却器15および第2の冷却器16に通流させる冷媒として、例えばプロパン、イソブタンやシクロペンタン等の炭化水素、フロン類、アンモニア、炭酸ガスが用いられる。
ここで、加熱回路の構成および作用、並びに冷凍回路の構成および作用について、冷媒の流れに沿って詳しく説明する。
先ず、冷媒は、圧縮機18によって圧縮・加熱され、高温(例えば70℃)の気体状となって吐出される。圧縮機18から吐出された高温の冷媒は、分配手段としての二方弁20a、20bによって、加熱器14が設けられた加熱回路側と第1の冷却器15および第2の冷却器16が設けられた冷凍回路側とに分配される。なお、第1の冷却器および前記第2の冷却器は各々、単体の冷却器を用いて構成してもよく、あるいは複数の冷却器の集合体として構成してもよい。
二方弁20a、20bによって冷凍回路側に分配された高温の冷媒は、凝縮手段としての凝縮器26によって冷却されてから自動膨張弁28および自動膨張弁29のそれぞれによって断熱的に膨張してさらに冷却(例えば、10℃に冷却)される。冷却された冷媒は、それぞれ、第1の冷却器15および第2の冷却器16に供給され、熱交換ユニット10内に取り入れられた空気流が冷却されて除湿され、所定の湿度に調整される。
一方、二方弁20a、20bによって加熱回路側に分配された高温の冷媒は、加熱器14に直接供給される。これにより、熱交換ユニット10の第1の冷却器15および第2の冷却器16を通過して冷却された空気流が加熱されて所定の温度に調整される。その際に、高温の冷媒は放熱して冷却されて凝縮液を含む冷媒となる。
なお、凝縮器26には、加熱器14側に分配された高温の冷媒を冷却する冷却水が配管30を経由して外部から供給される。当該冷却水は、凝縮器26内で70℃程度の冷媒によって30℃程度に加熱されて配管31から吐出される。この配管31から吐出される冷却水は、ヒートポンプ手段の吸熱手段としての吸熱器32に加熱源として供給される。
この吸熱器32には、加熱器14で放熱した後、膨張弁34によって断熱的に膨張してさらに冷却された10℃程度の冷媒が供給される。このため、吸熱器32では、凝縮器26で吸熱して30℃程度に昇温された冷却水と、10℃程度に冷却された冷媒との温度差に基づいて、冷媒が冷却水から吸熱を行う。当該膨張弁34は、手動膨張弁もしくは自動膨張弁のいずれであってもよい。
吸熱器32で冷却水から吸熱して昇温された冷媒は、アキュームレータ36を経由して圧縮機18に供給される。このアキュームレータ36には、第1の冷却器15および第2の冷却器16に供給されて熱交換ユニット10内に取り入れられた空気流から吸熱した冷媒も供給される。当該アキュームレータ36は、液体成分を貯めて気体成分のみを圧縮機18に再供給できるタイプのアキュームレータであるため、確実に冷媒の気体成分のみを圧縮機18に供給できる。アキュームレータ36には、蓄圧器用タイプのアキュームレータを用いてもよい。
なお、アキュームレータ36を設置しなくても、吸熱器32で空気流から吸熱して昇温された冷媒と、第1の冷却器15および第2の冷却器16に供給されて熱交換ユニット10内に取り入れられた気体から吸熱した冷媒とを合流して、圧縮機18に再供給できればよい。
また、温湿度調整装置1では、加熱器14で放熱した冷媒を、膨張弁34によって断熱的に膨張して冷却しているが、その際に、冷媒と外部との間での熱の出入りはない。このため、断熱的に冷却された冷媒は、外部から凝縮器26を経由して吸熱器32に供給された冷却水から吸熱を行うことができる。
したがって、圧縮機18から吐出される高温の冷媒には、圧縮機18による圧縮動力エネルギーに、ヒートポンプ手段の吸熱器32によって外部から供給された冷却水から吸熱したエネルギーを加えることができる。さらに、温湿度調整装置1では、外部から供給された冷却水が凝縮器26を経由して吸熱器32に供給されており、凝縮器26で除去した高温の冷媒から除去したエネルギーの一部も、圧縮機18から吐出される高温の冷媒に加えることができ、加熱回路の加熱能力を向上できる。
また、温湿度調整装置1では、凝縮器26に冷却水を供給する配管30に、冷却水制御手段としての制水弁40が設けられている。この制水弁40は、圧縮機18の吐出圧が一定となるように制御されている。
続いて、加熱回路および冷凍回路の制御方法について、詳しく説明する。
図1に示す温湿度調整装置1において、圧縮機18から吐出された高温の冷媒を加熱回路側と冷凍回路側とに分配する二方弁20a、20bは、制御部38に設けられた温度制御部22によって制御される。当該二方弁20a、20bの各開度の変更によって、加熱回路側と冷凍回路側とに分配する高温の冷媒の分配比率が変更され、熱交換ユニット10内に取り入れられた空気が所定の温度に調整される。
より具体的には、温度制御部22では、図2に示すように、熱交換ユニット10から吐出される温湿度調整された空気の温度を測定する温度センサ23によって測定された測定温度と、設定された設定温度とを温度到達判定部22aで比較する。測定温度と設定温度とが相違していたとき、測定温度が設定温度と一致するように、温度到達判定部22aからの情報を受けた冷媒分配制御部22bは、二方弁20a、20bの各開度を変更する。
なお、本実施形態における二方弁20a、20bの各々は、バルブ開度と流量との関係が直線状ではない。このため、温度制御部22の冷媒分配制御部22bは、二方弁20a、20bの各々についての流量特性データを保持している。したがって、冷媒分配制御部22bからは、二方弁20a、20bの各流量特性に基づいて各二方弁20a、20bへの開度信号を発信する。
当該温度制御部22に設定する設定温度は、任意に設定できるようにしてもよい。さらに、熱交換ユニット10から吐出される空気の温度を測定する温度センサ23は、ファン12の吐出側に設置されているが、ファン12の吸入側に設置してもよく、あるいはファン12の吐出側および吸入側の両方に設置してもよい。
なお、二方弁20a、20bの各開度の変更によっても、測定温度と設定温度とが依然として相違しているときは、図2に示すように、後述する湿度制御部27の圧縮機回転数制御部27bから信号を発信させて圧縮機18の回転数を変更することもある。
次に、図1に示す温湿度調整装置1では、熱交換ユニット10から吐出される空気の湿度は、第1の冷却器15および第2の冷却器16での除湿能力によって調整される。この第1の冷却器15および第2の冷却器16の除湿能力は、圧縮機18の回転数によって調整が可能である。例えば、圧縮機18の回転数を増加させると、第1の冷却器15および第2の冷却器16の冷却能力が向上され、温湿度調整対象の空気の除湿能力が向上される。
ここで、当該圧縮機18の回転数は、制御部38の湿度制御部27によって制御される。この湿度制御部27では、図2に示すように、熱交換ユニット10から吐出される温湿度調整された空気の湿度を測定する湿度センサ24によって測定された測定湿度と、設定された設定湿度とを湿度到達判定部27aで比較する。測定湿度と設定湿度とが相違していたとき、測定湿度が設定湿度と一致するように、湿度到達判定部27aからの情報を受けた圧縮機回転数制御部27bは、圧縮器18の回転数を変更する信号を発信する。
この圧縮機回転数制御部27bによる圧縮機18の回転数の変更は、段階的に行われる。つまり、圧縮機18の回転数を変更したときは、変更した回転数で所定時間保持する。変更した圧縮機18の回転数で所定時間保持しても、湿度到達判定部27aで測定湿度と設定湿度とが依然として相違していると判断されたときは、再度、圧縮機回転数制御部27bから圧縮機18の回転数の変更信号を発信する。
なお、前述の通り、圧縮機回転数制御部27bから発信される圧縮機18の回転数を変更する信号は、温度制御部22の温度到達判定部22aからの情報に基づいて発信されることもある。
ところで、上記のように、圧縮機18の回転数制御および二方弁20a、20bの開度制御によって、熱交換ユニット10から吐出される空気流の温湿度の調整を行う場合には下記の課題が生じ得る。すなわち、設定温度や設定湿度の変更によって、圧縮機18の回転数が急激に増加した場合には、第1の冷却器15および第2の冷却器16に供給される冷媒量が急増して、第1の冷却器15および第2の冷却器16において冷媒が蒸発できないことによる液バック現象が発生するおそれがある。また、第1の冷却器15および第2の冷却器16から吐出される冷媒の出口温度が低下して着霜現象が発生するおそれがある。
他方、圧縮機18の回転数が急激に減少した場合には、第1の冷却器15および第2の冷却器16に供給される冷媒量が急減して、第1の冷却器15および第2の冷却器16における冷却能力・除湿能力が低下してしまい、熱交換ユニット10から吐出される空気流の温湿度が大幅に乱れる現象が発生し、安定するまでに長時間かかるおそれがある。
このような課題を防止すべく、本実施形態に係る温湿度調整装置1では、圧縮機18の回転数を変更する際に、目標とする回転数に到達するまで回転数を段階的に徐々に変更している。これに加えて、圧縮機18の回転数変更による影響がより一層少なくなるように、制御部38の膨張弁制御部42によって自動膨張弁28、29を制御している。
ここで、本実施形態に特徴的な膨張弁制御部42による制御について説明する。
先ず、第1の冷却器15および第2の冷却器16への供給配管にそれぞれ設けられた入口冷媒温度センサ45、46によって冷却器入口冷媒温度を測定する。これと共に、第1の冷却器15および第2の冷却器16からの吐出配管にそれぞれ設けられた出口冷媒温度センサ47、48によって冷却器出口冷媒温度を測定する。
次いで、冷媒温度判定部42aにおいて、第1の冷却器15における冷却器入口冷媒温度と冷却器出口冷媒温度との平均値(以下、「第1冷媒温度」という)T1を算出する。これと共に、第2の冷却器16における冷却器入口冷媒温度と冷却器出口冷媒温度との平均値(以下、「第2冷媒温度」という)T2を算出する。
次いで、第1冷媒温度T1と第2冷媒温度T2との平均値が0[℃]よりも大きい値となるように、第1の冷却器15および第2の冷却器16のそれぞれにおいて、通過させる冷媒の分配量を増減させる制御を行う。より具体的には、開度調整部42cから制御弁としての自動膨張弁28、29それぞれの開度を増減させる信号を発信する。つまり、本実施形態では、自動膨張弁28、29が、第1の冷却器15および第2の冷却器16のそれぞれに対して通過させる冷媒を分配すると共に、その分配量を増減させる手段を構成する。
このとき、図3(a)に示すように、第1冷媒温度T1および第2冷媒温度T2がそれぞれ昇降を繰り返すように、且つ、第1冷媒温度T1および第2冷媒温度T2の昇降周期が相互に1/2周期ずれるように制御する。具体的には、第1の冷却器15および第2の冷却器16のそれぞれにおいて、通過させる冷媒の分配量を増減させる、すなわち、自動膨張弁28、29それぞれの開度を増減させる制御を、相互に1/2周期ずらして行う。例えば、自動膨張弁28(あるいは自動膨張弁29)を開く方向では、冷媒の膨張が弱まり冷媒圧力(密度)が高くなるため、第1冷媒温度T1(自動膨張弁29の場合は第2冷媒温度T2)が上昇する。一方、自動膨張弁28(あるいは自動膨張弁29)を閉じる方向では、冷媒はより膨張して冷媒圧力(密度)が低くなるため、第1冷媒温度T1(自動膨張弁29の場合は第2冷媒温度T2)が低下する。
なお、図3(a)に示す温度曲線に代えて、図3(b)に示す温度曲線となるように、第1冷媒温度T1および第2冷媒温度T2をそれぞれ昇降させてもよい。
当該図3(a)、図3(b)に示すように、第1冷媒温度T1および第2冷媒温度T2をそれぞれ、最高温度Tmax[℃]と最低温度Tmin[℃]との間(ただし、Tmax>0、0>Tminであって、|Tmax−0|>|Tmin−0|)で昇降させることにより、第1冷媒温度T1と第2冷媒温度T2との平均値が0[℃]よりも大きい値となるようにすることができる。
ここで、第1冷媒温度T1および第2冷媒温度T2の各昇降周期、すなわち、冷媒の分配量を繰り返し増減させる1周期(自動膨張弁28、29それぞれの開度を増減させる1周期)Sは、S=30〜120[秒]程度に設定すると、第1の冷却器15および第2の冷却器16のそれぞれに着霜が生じない(あるいは、着霜が少ない)ため好適である。なお、1周期Sの設定時間が30〜120[秒]程度を超えて長くなる程、第1冷媒温度T1、第2冷媒温度T2それぞれが降下する際に、第1の冷却器15、第2の冷却器16それぞれに着霜が生じ易くなるが、引き続き、第1冷媒温度T1、第2冷媒温度T2それぞれが上昇する際に、第1の冷却器15、第2の冷却器16それぞれの除霜が行われる。
このように、1周期Sは、露が凍結して霜に変化するタイミングを与えない周期、もしくは、露が凍結して霜になったとしても、時間の経過とともにその霜が成長しない周期に設定する。
上記の構造および制御方法によれば、従来の温湿度調整装置のように冷却器を停止させる除霜工程を別途設けることなく、第1の冷却器15および第2の冷却器16への着霜を防止することができ、あるいは着霜してもこれを除霜することができる。その結果、冷却器の着霜に起因する温湿度調整対象空気の流量低下等といった熱交換ユニット10の性能低下を防止することが可能となり、所定の低温度(0℃程度)で且つ所定の低湿度(露点が0℃程度)である空気を連続して供給することが可能となる。特に、本実施形態では、一時的に冷媒温度を0℃以下まで低下させることによって、従来のように冷媒温度を0℃以下まで低下させない温湿度調整装置と比較して、空気から水分を凝縮させて除湿する能力を高めることができ、且つ、露点が0℃程度もしくは0℃以下まで除湿することが可能となる。
また、冷却器を停止させることを考慮してより多くの冷却器を備えていた従来の大掛かりな温湿度調整装置(図5参照)と比較すれば、冷却器を二つにできるためコンパクトな装置構造が実現される。
なお、当然に、冷却器の配設個数を増加させて調整能力の向上を図る手段も採り得る。一例として、冷却器の配設個数を二つから四つに増加させる場合(不図示)には、一群の冷却器二つを第1の冷却器15とし、他群の冷却器二つを第2の冷却器16として、まとめて扱うことによって、図3(a)、図3(b)に示す冷却器が二つの場合と同様の制御方法を適用することができる。これに代えて、図3(c)に示すように、四つの冷却器それぞれにおける冷却器入口冷媒温度と冷却器出口冷媒温度との平均値である第1冷媒温度T1、第2冷媒温度T2、第3冷媒温度T3、第4冷媒温度T4を、昇降周期が相互に1/4周期ずつずれるように制御する方法としてもよい。
同様に、冷却器の配設個数を三つにする場合(不図示)には、各冷却器それぞれにおける冷却器入口冷媒温度と冷却器出口冷媒温度との平均値である第1冷媒温度T1、第2冷媒温度T2、第3冷媒温度T3を、昇降周期が相互に1/3周期ずつずれるように制御すればよい。上記以外の個数の冷却器の配設についても同じように考えればよい。
一方、本実施形態では、さらに下記の制御も行っている。具体的には、膨張弁制御部42では、過熱度判定部42bにおいて、圧縮機18の入口側(吸込側)に設けられた圧縮機入口冷媒温度センサ49によって測定された圧縮機入口冷媒温度と、入口冷媒温度センサ45、46によって測定された冷却器入口冷媒温度との温度差に基づく過熱度を算出し、予め設定された所定過熱度範囲内にあるか否かを判断する。その結果、算出された過熱度が所定過熱度範囲よりも高い場合には、過熱度判定部42bからの情報に基づいて、開度調整部42cから自動膨張弁28、29の開度(増減工程における最大開度)をそれぞれ減少させる信号を発信する。一方、算出された過熱度が所定過熱度範囲よりも低い場合には、開度調整部42cから自動膨張弁28、29の開度(増減工程における最大開度)を増加させる信号を発信する。
続いて、本発明の第二の実施形態に係る温湿度調整装置1の例を説明する概略図を図4に示す。本実施形態に係る温湿度調整装置1は、前述の第一の実施形態に係る温湿度調整装置1と同様に、低湿度に湿度調整され、且つ所定温度に温度調整された気体を得るための温湿度調整装置である。以下、第一の実施形態に係る温湿度調整装置1との相違点を中心に説明する。
本実施形態に係る温湿度調整装置1は、熱交換ユニット10内に取り入れられた温湿度調整対象の気体(ここでは空気)の温度および湿度を調整する冷凍回路を備える。ただし、図4に示すように、第一の実施形態に係る温湿度調整装置1(図1参照)と相違して、加熱回路(およびこれに付随する機器)を備えていない。なお、温湿度調整対象の空気を熱交換ユニット10へ取り入れる手段として、ファン12を例示してあるが、ファンを設けずに、外部の空気圧縮機(不図示)によって空気が圧送される構成とする場合も考えられる。
また、本実施形態においては、温度制御部22によって制御される二方弁20a、20bの各開度の変更によって、凝縮器26を通過する側と通過しない側とに分配する高温の冷媒の分配比率が変更され、熱交換ユニット10内に取り入れられた空気が所定の温度に調整される。
なお、膨張弁制御部42による制御は前述の第一の実施形態と同様であって、第1冷媒温度と第2冷媒温度との平均値が0℃よりも大きい値となるように、第1の冷却器15および第2の冷却器16のそれぞれにおいて、通過させる冷媒の分配量を増減させる制御を行う。すなわち、冷媒温度判定部42aの算出結果に基づいて、開度調整部42cから自動膨張弁28、29それぞれの開度を増減させる信号を発信する。これにより、第一の実施形態と同様の効果が得られる。
以上、説明した通り、本発明に係る温湿度調整装置によれば、冷却器を停止させる除霜工程を別途設けることなく、冷却器への着霜を防止することができ、あるいは着霜してもこれを除霜することができる。その結果、冷却器の着霜に起因する熱交換ユニットの性能低下を防止することが可能となり、所定の低温度・低湿度の空気を連続して供給することが可能となる。
また、温湿度調整装置そのものをコンパクトな構造とすることが可能となる。
なお、本発明は、以上説明した実施例に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更可能である。特に、冷凍回路を必須構成として備えるものであることから、「温湿度調整装置」ではなく「クーラー(空冷装置)」あるいは「除湿装置」として適用できることは言うまでもない。また、温湿度調整対象の気体は空気に限定されるものではない。
1 温湿度調整装置
10 熱交換ユニット
12 ファン
14 加熱器
15 第1の冷却器
16 第2の冷却器
18 圧縮器
20a、20b 二方弁
22 温度制御部
23 温度センサ
24 湿度センサ
26 凝縮器
27 湿度制御部
28、29 自動膨張弁
32 吸熱器
34 膨張弁
36 アキュームレータ
38 制御部
42 膨張弁制御部
45、46 入口冷媒温度センサ
47、48 出口冷媒温度センサ
49 圧縮機入口冷媒温度センサ

Claims (6)

  1. 少なくとも冷凍回路を備え、熱交換ユニットに気体を取り入れて該気体の温度もしくは湿度の少なくとも一方の調整を行う温湿度調整装置であって、
    前記熱交換ユニット内に配設される複数の冷却器と、
    前記各冷却器に対して通過させる冷媒を分配する分配手段と、
    前記分配手段による冷媒の分配量を制御する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記各冷却器における冷媒の分配量を繰り返し増減させる制御を行うと共に、該各冷却器における冷媒の分配量の増減周期が相互に所定周期ずれるように制御を行うこと
    を特徴とする温湿度調整装置。
  2. 前記複数の冷却器は、第1の冷却器および第2の冷却器の二つからなり、
    前記制御部は、前記二つの冷却器における冷媒の分配量の増減周期が相互に1/2周期ずれるように制御を行うこと
    を特徴とする請求項1記載の温湿度調整装置。
  3. 前記制御部は、前記第1の冷却器の入口における冷媒温度と出口における冷媒温度との平均値である第1冷媒温度を検知すると共に、前記第2の冷却器の入口における冷媒温度と出口における冷媒温度との平均値である第2冷媒温度を検知して、該第1冷媒温度と該第2冷媒温度との平均値が0℃よりも大きい値となるように、前記第1の冷却器および前記第2の冷却器における冷媒の分配量を増減させる制御を行うこと
    を特徴とする請求項2記載の温湿度調整装置。
  4. 前記分配手段は、前記各冷却器に対して配設される複数の制御弁であって、
    前記制御部は、前記各制御弁の開度を繰り返し増減させる制御を行うことによって前記各冷却器に対して通過させる冷媒の分配量を繰り返し増減させる制御を行うこと
    を特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の温湿度調整装置。
  5. 前記各冷却器において冷媒の分配量を繰り返し増減させる1周期が30〜120秒程度であること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれか一項記載の温湿度調整装置。
  6. 前記第1の冷却器および前記第2の冷却器は、両方もしくは一方が複数の冷却器の集合体からなること
    を特徴とする請求項2〜5のいずれか一項記載の温湿度調整装置。
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