JP2010264526A - パラレルメカニズム及びその制御方法 - Google Patents

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【課題】一般に、パラレルメカニズムは、外力に対する安定性は十分に備えているが、特異点や、ジョイントの動作範囲による制限のためにテーブルの動作角度が十分に取れないという短所がある。
【解決手段】そこで本発明では、ベースとテーブルの間に複数のリニアアクチュエータを回転ジョイントを介して並列に配置したパラレルメカニズムにおいて、リニアアクチュエータは7個以上とし、それらのリニアアクチュエータの動作を制御する制御装置に、適宜選択した6個のリニアアクチュエータのみを能動動作させると同時に、残りのリニアアクチュエータを受動動作させる制御機能を設けたパラレルメカニズムにより上述した課題を解決している。
【選択図】図1

Description

本発明は、各種の加工機や材料試験機、その他に利用することができるパラレルメカニズム及びその制御方法に関するものである。
パラレルメカニズムとしては、ベースとテーブル等のエンドエフェクタとの間に、ジョイントを介して6個のリニアアクチュエータを配置して、6自由度の運動を行わせるようにした、いわゆるスチュアートプラットホーム型のパラレルメカニズムが広く知られており、その他、3〜6個のリニアアクチュエータを配置した各種のパラレルメカニズムが提案されている。例えば特許文献1〜特許文献4を参照のこと。
特開平8−300290号公報 特開2001−254798号公報 特開2002−336227号公報 特開2003−172418号公報
一般に、パラレルメカニズムは、外力に対する安定性は十分に備えているが、特異点や、ジョイントの動作範囲による制限のためにテーブルの動作角度が十分に取れないという短所がある。一方、パラレルメカニズムは、順運動学の求解は複雑で困難であるが、逆運動学の求解は容易である。
そこで、本発明では、このような短所を解決することを課題とする。
本発明では、上述した目的を達成するために、ベースとテーブルの間に複数のリニアアクチュエータを回転ジョイントを介して並列に配置したパラレルメカニズムにおいて、リニアアクチュエータは7個以上とし、それらのリニアアクチュエータの動作を制御する制御装置に、適宜選択した6個のリニアアクチュエータのみを能動動作させると同時に、残りのリニアアクチュエータを受動動作させる制御機能を設けたパラレルメカニズムを提案する。
また本発明では、上記の構成において、制御装置には、受動動作させるリニアアクチュエータのティーチング機能を設けたパラレルメカニズムを提案する。
また本発明では、上記の構成において、回転ジョイントは、ベース側において2又は3自由度とし、テーブル側において3自由度としたパラレルメカニズムを提案する。また本発明では、この構成において、3自由度の回転ジョイントは、全ての回転軸周りの回転が予圧型の回転接触で行われ、そのうちの2つの回転軸周りの回転可能角度は±90度以上であるパラレルメカニズムを提案する。
また本発明では、以上の構成において、リニアアクチュエータは8個とし、ベース側とテーブル側において、夫々2つを一組として正方形の各辺に前後左右対称に配置したパラレルメカニズムを提案する。
更に本発明では、ベースとテーブルの間に複数のリニアアクチュエータを回転ジョイントを介して並列に配置したパラレルメカニズムにおいて、リニアアクチュエータは7個以上とし、それらのリニアアクチュエータの動作を制御する制御装置に、適宜選択した6個のリニアアクチュエータのみを能動動作させると同時に、残りのリニアアクチュエータを受動動作させる制御機能を設け、7個以上のリニアアクチュエータにより支持されているテーブルの位置又は姿勢の変更を行う場合には、制御装置は、まず6個のリニアアクチュエータを選択し、これを能動動作させると同時に残りのリニアアクチュエータを受動動作させて位置又は姿勢を変更し、変更後に再び7個以上のリニアアクチュエータによりテーブルを支持するパラレルメカニズムの制御方法を提案する。
また本発明では、上記の構成において、制御装置には、受動動作させるリニアアクチュエータのティーチング機能を設け、7個以上のリニアアクチュエータにより支持されているテーブルの位置又は姿勢を変更する場合には、制御装置は、まず6個のリニアアクチュエータを選択し、これを能動動作させると同時に残りのリニアアクチュエータを受動動作させてティーチングを行いながら位置又は姿勢を変更し、変更後に再び7個以上のリニアアクチュエータによりテーブルを支持すると共に、ティーチング後に同様なテーブルの位置又は姿勢の変更を行う場合には、ティーチングされた動作に従って、7個以上のリニアアクチュエータにより変更動作を行うパラレルメカニズムの制御方法を提案する。
そして本発明では、これらの構成において、リニアアクチュエータは8個とし、ベース側とテーブル側において、夫々2つを一組として正方形の各辺に前後左右対称に配置し、夫々の辺に対応する一組のリニアアクチュエータ毎に受動動作可能に構成したパラレルメカニズムの制御方法を提案する。
本発明のパラレルメカニズムでは、ベースとテーブルの間に7個以上のリニアアクチュエータを回転ジョイントを介して並列に配置して、それらのリニアアクチュエータによりテーブルを支持するので、6個のリニアアクチュエータを配置して、6自由度の運動を行わせるようにしたスチュアートプラットホーム型のパラレルメカニズムと比較して、さらに剛性が高く、外力に対して安定化することができる。
ある位置、姿勢に支持されているテーブルの位置又は姿勢を変更する場合には、制御装置は、その制御機能により、まず6個のリニアアクチュエータを選択し、これを能動動作させると同時に残りのリニアアクチュエータを受動動作させて位置又は姿勢を変更する。そして変更後には再び7個以上のリニアアクチュエータにより高剛性でテーブルを支持することができる。
このように本発明では6自由度の運動を行い得る6個のリニアアクチュエータのみが能動動作し、残りのリニアアクチュエータは受動動作しながら、テーブルの位置又は姿勢が変更されるので、変更動作において、7個以上のリニアアクチュエータが能動動作した際に生じる可能性があるリニアアクチュエータ同士の干渉を避けることができると共に、受動動作しているリニアアクチュエータは、変更動作において特異点が存在しても、それを経過して動作することができる。
本発明は、このように変更動作において特異点を経過することができるリニアアクチュエータを要素としていることから、従来のスチュアートプラットホーム型のパラレルメカニズムと比較して、位置及び姿勢を含めたテーブルの動作範囲を広くすることができる。
制御装置に、受動動作させるリニアアクチュエータのティーチング機能を設ければ、7個以上のリニアアクチュエータにより支持されているテーブルの位置又は姿勢を、最初に変更する場合には、制御装置は、まず6個のリニアアクチュエータを選択し、これを能動動作させると同時に残りのリニアアクチュエータを受動動作させてティーチングを行いながら位置又は姿勢を変更し、ティーチング後に同様なテーブルの位置又は姿勢の変更を行う場合には、ティーチングされた動作に従って、7個以上のリニアアクチュエータにより高剛性で変更動作を行うことが可能である。
以上の効果を有する本発明のパラレルメカニズムでは、回転ジョイントは、ベース側において2又は3自由度とし、テーブル側において3自由度とすることができる。そして3自由度の回転ジョイントは、全ての回転軸周りの回転が予圧型の回転接触で行われるようにすることにより、位置と姿勢を精度良く制御することができ、また2つの回転軸周りの回転可能角度を±90度以上とすることにより、特異点を経過したリニアアクチュエータの動作を可能とし、上述したように位置及び姿勢を含めたテーブルの動作範囲を広くすることができる。
以上の効果を有する本発明のパラレルメカニズムとして、リニアアクチュエータは8個とし、ベース側とテーブル側において、夫々2つを一組として正方形の各辺に前後左右対称に配置した構成が可能である。
図1は本発明のパラレルメカニズムの実施の形態示す説明的斜視図である。 図2は図1に示すパラレルメカニズムの説明的平面図である。 図3の(a)、(b)、(c)及び(d)はパラレルメカニズムの動作の一例を示す説明的側面図である。 図4の(a)、(b)、(c)及び(d)はパラレルメカニズムの動作の他例を示す説明的側面図である。 図5の(a)、(b)はパラレルメカニズムの動作の更に他例を示す、夫々説明的平面図、説明的側面図である。 図6の(a)、(b)はパラレルメカニズムの動作の更に他例を示す、夫々説明的平面図、説明的側面図である。 3自由度の回転ジョイントの構成を示す要部の斜視図である。 3自由度の回転ジョイントの動作を示す要部の側面図である。 3自由度の回転ジョイントの動作を示す要部の断面図である。 図10の(a)、(b)及び(c)は本発明のパラレルメカニズムを用いた加工動作の一例を示す説明的側面図である。
次に本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
符号1は固定側のベース、2は可動側のテーブルを示すもので、このベース1とテーブル2の間に複数のリニアアクチュエータ3を回転ジョイント4、5を介して並列に配置してパラレルメカニズムが構成される。
本発明のパラレルメカニズムは、リニアアクチュエータ3を7個以上として構成するものであり、図示の実施の形態では、リニアアクチュエータ3は8個とし、ベース1側とテーブル2側において、夫々2つを一組として正方形の各辺に前後左右対称に配置して構成している。8個のリニアアクチュエータ3は、図2中の右上のものから反時計回りに順次添字a〜hを付し、符号3a,3b,3c,3d,3e,3f,3g,3hとして区別して示している。以下の説明では、リニアアクチュエータを特定して示す場合に添字を付して説明する。
ベース1側の回転ジョイント4は図1に示されるように、x軸とy軸の回りに回転が可能で、即ち、2自由度の回転ジョイントとして構成している。このベース1側の回転ジョイント4は、このように2自由度とする他、後述するテーブル2側の回転ジョイント5と同様に3自由度の回転ジョイントとして構成することもできる。
テーブル2側の回転ジョイント5は、図7に示すように、x軸とy軸とz軸の回りに回転が可能で、即ち、3自由度の回転ジョイントとして構成している。そして、全ての回転軸(x軸、y軸、z軸)の周りの回転がボールベアリング機構6a,6b,6c等を利用して予圧型の回転接触で行われ、そのうちの2つの回転軸(x軸及びy軸)の周りの回転可能角度は、図8、図9に示すように、±90度以上となるように構成している。
この実施の形態において、一組のリニアアクチュエータ3は、ベース1側において離隔した回転ジョイント4に支持されると共に、テーブル2側においては共通の回転ジョイント5を介して支持されるように構成されており、この構成では、テーブル2と連結するための回転ジョイント5の数を減らして機構を簡素化すると同時に動作中に各アクチュエータ同士の干渉を避け得ると共に、機構の組立誤差を少なくすることができるという利点がある。しかしながら、テーブル2側においても離隔した回転ジョイント5を介して支持されるように構成することもできることは勿論である。
本発明において、リニアアクチュエータ3は、電動モータとボールねじとリニアガイドを要素として構成したり、リニアモータとリニアガイドを要素として構成したり、流体圧シリンダとリニアガイドを要素として構成したり、適宜の構成とすることができる。
図1において符号7はリニアアクチュエータ3(3a,3b,3c,3d,3e,3f,3g,3h)の動作を制御する制御装置であり、この制御装置7には、これらのリニアアクチュエータ3から適宜選択した6個のリニアアクチュエータ3のみを能動動作させると同時に、残りのリニアアクチュエータを受動動作させる制御機能f1と、受動動作させるリニアアクチュエータ3のティーチング機能f2を設けている。
次に以上に説明したパラレルメカニズムの動作例を説明する。
図3(a)の状態において、テーブル2を図中時計回りに回転させて姿勢を変更する場合には、制御装置7は、まず6個のリニアアクチュエータ3a,3b,3c,3d,3e,3fを能動動作させるものとして選択すると共に、残りのリニアアクチュエータ3g,3hは受動動作させるものとする。
この状態で、図中左側のリニアアクチュエータ3d(3c)を同時に同量だけ伸長させると、テーブル2は、能動動作により、同位置を保持されているリニアアクチュエータ3e(3b),3f(3a)の回転ジョイント5を支点として、図3(b)に示すように時計回りに回転し、図3(c)の状態に至る。即ち、図中右側のリニアアクチュエータ3g(3h)は受動動作状態であるので、テーブル2の回転に対して影響を与えない。尚、この説明と図から分かるように、側面図において重なっていて表れていないリニアアクチュエータの符号は( )を付している。
ここで図3(c)の状態は、リニアアクチュエータ3g(3h)から見ると、テーブル2の面と一直線上に位置するので、いわゆる特異点である。しかしながら、上述したとおり、リニアアクチュエータ3g(3h)は受動動作状態であるので、この特異点はテーブル2の回転動作の支障とはならない。即ち、リニアアクチュエータ3d(3c)の伸長を更に行うことにより、図3(d)に示すように、特異点を経過してテーブル2を回転させることができる。
次いで、図3(d)の状態から図3(a)の状態に戻す場合には、リニアアクチュエータ3d(3c)を短縮させると、テーブル2は、リニアアクチュエータ3g(3h)との特異点を経過して図中反時計回りに回転して、図3(a)の状態に戻ることができる。
図3(a)の状態において、テーブル2を図中反時計回りに回転させて姿勢を変更する場合には、制御装置7は、6個のリニアアクチュエータ3a,3b,3e,3f,3g,3hを能動動作させるものとして選択すると共に、残りのリニアアクチュエータ3c,3dを受動動作させるものとし、こうして図中右側のリニアアクチュエータ3g(3h)を同時に同量だけ伸長させると、テーブル2は、能動動作により、同位置を保持されているリニアアクチュエータ3e(3b),3f(3a)の回転ジョイント5を支点として、図3(b)とは逆に反時計回りに回転する。こうして、テーブル2は、図3(a)〜(d)と対称の動作が行われて、図3(d)と対称の状態にもたらすことができ、即ち、テーブル2は上述と同様に特異点を経過して回転が可能である。元の状態に戻す場合もリニアアクチュエータ3g(3h)を短縮させることにより、テーブル2を、特異点を経過して元の状態に戻すことができる。
上述したとおり、この実施の形態においては、リニアアクチュエータ3は8個とし、ベース1側とテーブル2側において、夫々2つを一組として正方形の各辺に前後左右対称に配置しているので、以上の2つの動作と直交する方向の動作も、同様な制御により可能である。このような動作は自明であるので、説明は省略する。
本発明は、このように、ある位置、姿勢に支持されているテーブル2の位置又は姿勢を変更する場合には、制御装置7は、その制御機能f1により、まず6個のリニアアクチュエータ3を選択し、これを能動動作させると同時に残りのリニアアクチュエータ3を受動動作させて位置又は姿勢を変更し、変更後には再び全てのリニアアクチュエータ3を能動動作とすることにより高剛性でテーブル2を支持することができる。
そして本発明では、制御装置7に、受動動作させるリニアアクチュエータ3のティーチング機能を設ければ、全てのリニアアクチュエータ3により支持されているテーブル2の位置又は姿勢を、最初に変更する場合には、上述した動作と同様に、制御装置7は制御機能f1により、まず6個のリニアアクチュエータ3を選択し、これを能動動作させると同時に、残りのリニアアクチュエータ3を受動動作させて、それに設けているエンコーダ等の計測値を用いてティーチングを行いながら位置又は姿勢を変更し、ティーチング後に同様なテーブル2の位置又は姿勢の変更を行う場合には、ティーチングされた動作に従って、全てのリニアアクチュエータ3により高剛性でテーブル2の変更動作を、リニアアクチュエータ3の干渉無しに行うことが可能である。
以上の制御動作、即ち制御装置7における制御機能f1、ティーチング機能f2による制御動作は、本発明に係るパラレルメカニズムの以下に示すテーブル2の他の変更動作においても同様である。
例えば、図4(a)の状態において、テーブル2を上昇させたり、図中右方向に移動させる場合には、上述と同様に、制御装置7により、図中右側の2つのリニアアクチュエータ3g(3h)を受動動作させるようにし、他の6個のリニアアクチュエータ3a,3b,3c,3d,3e,3fを能動動作させるように選択すれば、図4(a)〜(d)に示す垂直方向又は水平方向における最初のテーブル2の位置の変更を干渉無しに行うことができる。このような変更位置又は姿勢から元の状態への復帰動作や、ティーチング後の動作も、上述した動作と同様である。
また図3(a)の状態において、リニアアクチュエータ3a,3b,3c,3d,3e,3fを能動動作させるように選択し、従って図中右側の2つのリニアアクチュエータ3g(3h)を受動動作させるようにして、リニアアクチュエータ3a,3c,3eを伸長すると同時に、リニアアクチュエータ3b,3d,3fを適宜短縮させることにより、テーブル2を垂直軸、この場合、z軸の回りに反時計回りに回転させて図5(a),(b)の状態とすることができる。このような変更位置又は姿勢から元の状態への復帰動作や、ティーチング後の動作も、上述した動作と同様である。
また図3(c)(又は図3(d))の状態において、同様にリニアアクチュエータ3a,3b,3c,3d,3e,3fを能動動作させるように選択し、従って図中右側の2つのリニアアクチュエータ3g(3h)を受動動作させるようにして、リニアアクチュエータ3a,3c,3eを伸長すると同時に、リニアアクチュエータ3b,3d,3fを適宜短縮させることにより、テーブル2を垂直軸、この場合、z軸の回りに反時計回りに回転させて図6(a),(b)の状態とすることができる。このような変更位置又は姿勢から元の状態への復帰動作や、ティーチング後の動作も、上述した動作と同様である。
尚、この実施の形態において、制御装置7の制御機能f1で選択する6個のリニアアクチュエータ3は、上述した組み合わせの他、適宜に設定することができるものである。
またこの実施の形態において、リニアアクチュエータ3とベース1を連結する回転ジョイント4の位置はリニアアクチュエータ3の中程としているが、下端部に設置することもできる。即ち、リニアアクチュエータ3のベース1側の回転ジョイント4とテーブル2側の回転ジョイント5間の距離を長くすれば、機構の高さが高くなり、この意味では不安定となるが、x軸、y軸方向の並進移動の動作範囲が広がり、逆に短くすると、機構は安定化するが、並進移動の動作範囲が狭くなるので、これらの条件を加味して設計することができる。
図10は本発明のパラレルメカニズムを用いた加工動作の一例を示す説明的側面図であり、符号8がワーク、9が加工手段を示すものである。この図において、(a)、(b)、(c)は、夫々図3の(a)、(c)及び図6の(b)の状態に相当するものである。
本発明のパラレルメカニズムは以上の通りであるので、動作範囲が広く、高剛性で外力に対して安定しているので、各種の加工機や材料試験機、その他に利用することができる。例えば、単純な引張り(圧縮)試験機は一般に知られているが、現実に機械部品に作用する力は単純な力ばかりではなく、引っ張り(圧縮)、捻れ、曲げ等の力が複雑に複合された力であり、本発明のパラレルメカニズムを利用することにより、このように現実に即した力を作用させる試験機としての利用や、非球面レンズの加工機としての利用が可能である。
1 ベース
2 テーブル
3(3a,3b,3c,3d,3e,3f,3g,3h) リニアアクチュエータ
4、5 回転ジョイント
6 ボールベアリング
7 制御装置
8 ワーク
9 加工手段

Claims (8)

  1. ベースとテーブルの間に複数のリニアアクチュエータを回転ジョイントを介して並列に配置したパラレルメカニズムにおいて、リニアアクチュエータは7個以上とし、それらのリニアアクチュエータの動作を制御する制御装置に、適宜選択した6個のリニアアクチュエータのみを能動動作させると同時に、残りのリニアアクチュエータを受動動作させる制御機能を設けたことを特徴とするパラレルメカニズム。
  2. 制御装置には、受動動作させるリニアアクチュエータのティーチング機能を設けたことを特徴とする請求項1に記載のパラレルメカニズム。
  3. 回転ジョイントは、ベース側において2又は3自由度とし、テーブル側において3自由度としたことを特徴とする請求項1に記載のパラレルメカニズム。
  4. 3自由度の回転ジョイントは、全ての回転軸周りの回転が予圧型の回転接触で行われ、そのうちの2つの回転軸周りの回転可能角度は±90度以上であることを特徴とする請求項3に記載のパラレルメカニズム。
  5. リニアアクチュエータは8個とし、ベース側とテーブル側において、夫々2つを一組として正方形の各辺に前後左右対称に配置したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のパラレルメカニズム。
  6. ベースとテーブルの間に複数のリニアアクチュエータを回転ジョイントを介して並列に配置したパラレルメカニズムにおいて、リニアアクチュエータは7個以上とし、それらのリニアアクチュエータの動作を制御する制御装置に、適宜選択した6個のリニアアクチュエータのみを能動動作させると同時に、残りのリニアアクチュエータを受動動作させる制御機能を設け、7個以上のリニアアクチュエータにより支持されているテーブルの位置又は姿勢の変更を行う場合には、制御装置は、まず6個のリニアアクチュエータを選択し、これを能動動作させると同時に残りのリニアアクチュエータを受動動作させて位置又は姿勢を変更し、変更後に再び7個以上のリニアアクチュエータによりテーブルを支持することを特徴とするパラレルメカニズムの制御方法。
  7. 制御装置には、受動動作させるリニアアクチュエータのティーチング機能を設け、7個以上のリニアアクチュエータにより支持されているテーブルの位置又は姿勢を変更する場合には、制御装置は、まず6個のリニアアクチュエータを選択し、これを能動動作させると同時に残りのリニアアクチュエータを受動動作させてティーチングを行いながら位置又は姿勢を変更し、変更後に再び7個以上のリニアアクチュエータによりテーブルを支持すると共に、ティーチング後に同様なテーブルの位置又は姿勢の変更を行う場合には、ティーチングされた動作に従って、7個以上のリニアアクチュエータにより変更動作を行うことを特徴とする請求項6に記載のパラレルメカニズムの制御方法。
  8. リニアアクチュエータは8個とし、ベース側とテーブル側において、夫々2つを一組として正方形の各辺に前後左右対称に配置し、夫々の辺に対応する一組のリニアアクチュエータ毎に受動動作可能に構成した請求項6又は7に記載のパラレルメカニズムの制御方法。
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