JP2010263800A - 造血幹細胞を単離、生体外(exvivo)増殖および回収するためのシステムおよび方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(1)2μmから100μmの孔径を有する膜よりなる濾過チャンバー、(2)濾過チャンバーに造血幹細胞源を導入する第1注入口、(3)濾過チャンバーに洗浄液を導入する第2注入口、(4)濾過チャンバーに洗浄液を排出させる第1排出口、よりなる造血幹細胞の単離、生体外増殖および回収システムおよびこのシステムを用いて、(a)第1注入口より造血幹細胞源を濾過チャンバーへ導入、(b)第2注入口より洗浄液を濾過チャンバーへ導入(c)造血幹細胞を増殖させるために、造血幹細胞が保持されている膜を幹細胞培養液中で培養するバッチ処理システムと方法または連続処理システムと方法。
【選択図】図1
Description
一つの態様において、本システムは、バッチ式システムであって、2μmから100μmの孔径を有する膜を備えた濾過チャンバー、濾過チャンバーへ造血幹細胞源を導入する第1注入口、濾過チャンバーへ洗浄液を導入する第2注入口、および濾過チャンバーの外へ洗浄液を排出させる第1排出口を備えている。一つの例において、造血幹細胞源を濾過チャンバーに透過させた後、該造血幹細胞源を貯蔵する貯蔵チャンバーをさらに含む。他の例において、造血幹細胞が濾過チャンバーの膜に保持され、造血幹細胞を保持した膜が該チャンバーから取り出され、幹細胞培地中で生体外培養される。
一つの態様において、本方法は、バッチ式により、造血幹細胞を単離、生体外増殖、回収する方法であって、該方法は、
(a)造血幹細胞を単離、生体外増殖、回収するバッチ式システムを提供する工程であって、該システムは、
2μmから100μmの孔径を有する膜を備えた濾過チャンバー、
濾過チャンバーへ造血幹細胞源を導入する第1注入口、
濾過チャンバーへ洗浄液を導入する第2注入口、
濾過チャンバーの外へ洗浄液を排出させる第1排出口を備えており、
(b)第1注入口より造血幹細胞源を濾過チャンバーへ導入する工程、
(c)第2注入口より洗浄液を濾過チャンバーへ導入する工程、
(d)膜を幹細胞培地中で培養し、そこに保持された造血幹細胞を増殖させる工程
の順で含む。
(a)造血幹細胞を単離、生体外増殖、回収する連続式システムを提供する工程であって、該システムは、
濾過チャンバーへ造血幹細胞源を導入する第1注入口、
濾過チャンバーへ洗浄液を導入する第2注入口、
濾過チャンバーへ幹細胞培地を導入する第3注入口、
システムにおいて幹細胞培地を循環させるポンプ、
濾過チャンバーの外へ洗浄液を排出させる第1排出口、
造血幹細胞を収集する第2排出口
を備えており、
(b)第1注入口より造血幹細胞源を濾過チャンバーへ導入する工程、
(c)第2注入口より洗浄液を濾過チャンバーへ導入する工程、
(d)第3注入口より濾過チャンバーに幹細胞培地を導入する工程、
(e)システム中に幹細胞培地を循環させるポンプを作動させる工程、
(f)第2排出口より収集した幹細胞培地から造血幹細胞を回収する工程
の順で含む。
また、以下に続く一般的な記載と詳細な記載はともに例により、クレームされたものとしての本発明のさらなる説明であることを理解すべきである。
定義
「幹細胞」という用語は、組織や臓器の特定細胞を形成するための無限に再生可能な主細胞である。幹細胞は二つの娘幹細胞または、一つの娘幹細胞と一つの前駆細胞へと分裂可能であり、その前駆細胞は組織の成熟した完全に分化した細胞に増殖する。「幹細胞」という用語は、多能性細胞を意味し、「多能性細胞」は、ある組織または臓器中でほ乳類動物の2つまたはそれ以上の異なった細胞種に成長することが可能な細胞を意味する。「造血幹細胞」とは、成熟した血液細胞に成長する能力を有する多能性細胞である。ここで成熟した血液細胞は、限定はされないが、赤血球、白血球、巨核球細胞、血小板や、T細胞、B細胞を含んでいる。
ここで用いたようにおよび添付のクレームにおいて、単数形の「a」、「an」および「the」は、明確に示す以外は、複数の対象を含むことに留意すべきである。
本発明の実施について、造血幹細胞の単離、増殖、回収のための方法およびシステムに関し詳細に記載する。
バッチ式造血幹細胞の単離、生体外増殖、回収システムおよび方法
本発明の一つの態様について、バッチ式造血幹細胞の単離、生体外増殖、回収システムは、2μmから100μmの孔径を有する膜を備えた濾過チャンバー、濾過チャンバーへ造血幹細胞源を導入する第1注入口、濾過チャンバーへ洗浄液を導入する第2注入口、および濾過チャンバーの外へ洗浄液を排出させる第1排出口を備えている。
本発明の他の態様について、連続式造血幹細胞の単離、生体外増殖、回収システムは、2μmから100μmの孔径を有する膜を備えた濾過チャンバー、濾過チャンバーへ造血幹細胞源を導入する第1注入口、濾過チャンバーへ洗浄液を導入する第2注入口、濾過チャンバーに幹細胞培地を導入する第3注入口を有すること、システム内に幹細胞培地を循環させるポンプ、濾過チャンバーの外へ洗浄液を排出させる第1排出口、さらに造血幹細胞を収集させる第2排出口を備えている。
同様に、本態様の連続システムは、造血幹細胞を単離するのに手軽に操作でき、時間効率的である。すなわち、生体外培養に必要な時間を考慮しない場合、造血幹細胞源を単離するために濾過チャンバーに透過を始めてからシステム中で生体外培養するまでの操作時間は、約10分から60分と比較的短時間である。本態様では、操作時間は約18分である。
以下、発明の実施の態様を通じて本発明を説明するが、以下の実施態様は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施態様の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
1.1 PU−GMA膜の調製
PU−GMA膜は先の文献、特開2005−323534公報記載のプラズマ放電法を用いて調製した。簡潔に記載すると、白血球除去膜(イムガードIII-RC、テルモ社製)から取り出したポリウレタン膜をこの実施例では使用する。アルゴンプラズマを用いて反応容器中のポリウレタン(PU)膜表面にグリシジルメタクリレート(GMA)は導入された。アルゴンガス(約26.6パスカルの圧力)を反応容器中に約30秒間流し、高周波電源(出力200W)供給下において、アルゴンプラズマを発生させた。その後、GMAとPU膜間でグラフト重合を反応容器中にて5分間、0.65パスカルの圧力下で行った。引き続き、GMA架橋PU膜は、水とメタノールの混合溶液(1:1体積比)で30分間振動下で洗浄し、さらに純水で30分間洗浄した。PU膜表面に導入されたGMA架橋率は次式で定義された。
GMA導入率(%)=(X/Y)×100
ここでGMA導入率はプラズマ放電後のPU−GMA膜の乾燥重量(Xグラム、80度24時間真空乾燥)をプラズマ放電前のPU膜の乾燥重量(Yグラム、80度24時間真空乾燥)で割った比と定義した。この例では、GMA導入率は0.61%であった。
上記記載の操作で調製したPU−GMA膜(孔径約5μmと推定)を直径25mmの円状に各切断した。3枚のPU−GMA膜は、水酸化ナトリウム水溶液含有グリシン溶液中に浸漬させた(20mL、0.1M、水酸化ナトリウム水溶液中のグリシン濃度は0.4M)。その後、80度で24時間培養することによりカルボキシル基導入PU膜を調製した。反応が終了した後、膜は、超純水中で振とうさせながら、10分間25度で洗浄した。洗浄は2回を行い、超純水中に4度にて冷蔵保存した。調製したPU膜は、「PU−COOH膜」と命名した。
インフォームドコンセプトに同意されている妊婦より臍帯血を得た。臍帯血は、血液抗凝固剤(クエン酸、デキストロース他)を含有している採血bag(CPDA-1、テルモ株式会社製)中に挿入した。ろ過装置は上記記載の3枚のPU−COOH膜をフィルタホルダー(MILLIPORE製 25mm)に装着させて組み立てた。6mLの臍帯血を1mL/minの速度でろ過装置に透過させた。その後、洗浄液(6mL)を1mL/minの速度で6分間透過させた。洗浄液として、(a)血漿A、または(b)StemSpan SFEM培地を用いた。血漿Aは、以下の方法により調製した。すなわち、臍帯血を1800rpmの速度で遠心して貧血小板血漿を得た。さらに、この貧血小板血漿を、孔径0.22μmのフィルター(MiLlex GS, MILLIPORE製)を用いてろ過して、完全に血球細胞を除去した血漿を作成した(血漿A)。StemSpan SFEM培地は販売会社より直接購入した(#09650, StemCell Technologies社製)。
6mLの臍帯血の代わりに1mLの臍帯血を用い、細胞培養開始後5日目の細胞培養液(HSC培地A)の交換または未交換以外は、実施例2に記載の方法により造血幹細胞を単離、増殖、回収した。血漿Aを本実験では洗浄液として使用した。表2に結果を示す。本実施例に記載の方法を用いた造血幹細胞単離、増殖において、コントロールと比べると2.7倍から6.2倍の増殖率を得た。
なお、臍帯血を膜透過させてから造血幹細胞を培養デッシュに播種するまでの全操作時間は15分以下と短時間であった。
臍帯血は上記実施例2記載の方法により採取した。造血幹細胞の単離、生体外増殖、回収の連続システムは図2記載の通り設置した。血液バッグ中の臍帯血20gを6枚のポリウレタン(PU)膜(イムガードIII-RC、テルモ社製)よりなる201部位に2mL/分の透過速度で透過させた。PU膜の各シートの平均孔径は、キャピラリーフローポロメーター(Porous Materials Inc.)の測定から5から12μmであった。フィルター部位を透過した臍帯血は貯蔵部位206に貯蔵された。血漿A(20g)は、フィルター部位201を2mL/分の透過速度で透過させ、続いてフィルター部位201を洗浄するためにStemSpan SFEM培地(60g)を透過させた。HSC培養液A(サイトカインカクテルであるStemSpan CC110(#02697,StemCell Technologies社製)と5mg/mLの低密度リポ蛋白質(LDL)を添加させたStemSpan SFEM培地)をフィルター部位201に透過させ、さらにペリスターポンプを用いて0.5mL/分の速度で循環させた。新鮮なHSC培養液A(20g)は、1日目と5日目にシステムに導入され、使用した古いHSC培養液Aは排出口206を通して排出し、ドレイン207に導入させた。一方、フィルター部位201中に保持された造血幹細胞は、培養が引き続き続けられた。1日目と6日目と10日目にHSC培養液Aの少量をドレイン207より採取し、細胞培地中の造血幹細胞数を分析した。細胞数は、実施例2記載の方法に従い測定した。表3に結果を示す。
細胞培養後、2日目、4日目、6日目および8日目に培養培地(HSC培養液A)を交換した以外は、実施例4に記載の方法に従い造血幹細胞を、単離、生体外増殖ならびに回収した。連続操作により臍帯血を透過させて、HSC培養液Aをフィルター部位に導入し、連続培養するまでに約30分しか要しなかった。表4に結果を示す。幹細胞を単離し、本実施例に記載された方法により幹細胞を単離、増殖することにより、コントロールと比べて46倍もの高い増殖率が得られた。
ポリウレタン膜の代わりに不織布(Asahi Medical Co., SepaCell R, R-500B2(3)-1)をフィルター膜として使用し、細胞培養後、2日目、4日目、6日目および8日目に培養培地(HSC培養液A)を交換した以外は、実施例4に記載の方法に従い造血幹細胞を単離、生体外増殖ならびに回収した。
表5に結果を示す。本実施例に記載された方法に従い幹細胞を単離、増殖することにより、コントロールと比べて3.7倍の増殖率が得られた。
臍帯血の代わりに末梢血を用い、新鮮な培養液(HSC培養液A)を細胞培養後、2日目、4日目、6日目および8日目に供給した以外は、実施例4に記載の方法に従い造血幹細胞を、単離、生体外増殖ならびに回収した。本実施例に記載された方法に従い幹細胞を単離、増殖することにより、コントロールと比べて増殖率が増加することが予想される。
臍帯血の代わりに骨髄液を用い、新鮮な培養液(HSC培養液A)を細胞培養後、2日目、4日目、6日目および8日目に供給した以外は、実施例4に記載の方法に従い造血幹細胞を、単離、生体外増殖ならびに回収した。本実施例に記載された方法に従い幹細胞を単離、増殖することにより、コントロールと比べて増殖率が増加することが予想される。
[比較例]
即ち、臍帯血を2mMのEDTAと0.5%の牛血清アルブミン(BSA)入りリン酸緩衝液(以後、リン酸緩衝液Aと命名)で1:4の割合で希釈した。この希釈臍帯血35mLを15mLのFicoll-Paque(Ficoll-Paque, Pharmacia)液上に重層した。400G、20℃で40分間遠心して比重分離を行なった。遠心後、分離された単核球を注意深く分取した。再度リン酸緩衝液Aを加えて50mLとし、軽い転倒混和の後、300Gで10分間遠心した。
次に、上記記載の方法で純化させたCD34+造血幹細胞1000細胞を造血幹細胞培地(HSC培養液A)1 mL含有24穴プレート中で培養した。10日後に、CD34+造血幹細胞を回収し、実施例2の方法で細胞培地中の造血幹細胞の生体外増殖率(EVER)を分析したところ、生体外増殖率は143%であった。
101 濾過チャンバー
102 造血幹細胞源
103 洗浄液
104 第1注入口
105 第2注入口
106 第1排出口
107 ドレイン 200 連続型システム
201 濾過チャンバー
202 造血幹細胞源
203 洗浄液
204 第1注入口
205 第2注入口
206 第1排出口
207 ドレイン
208 第2排出口
209 収集容器
210 貯蔵チャンバー
211 第3注入口
212 培地
213 ポンプ
Claims (25)
- 造血幹細胞の単離、生体外増殖および回収を行うためのシステムであって、
2μmから100μmの孔径を有する膜を備えた濾過チャンバー、
濾過チャンバーへ造血幹細胞源を導入する第1注入口、
濾過チャンバーへ洗浄液を導入する第2注入口、および
濾過チャンバーの外へ洗浄液を排出させる第1排出口
を備えた、前記システム。 - 造血幹細胞源を濾過チャンバーに透過させた後、該造血幹細胞源を貯蔵するための貯蔵チャンバーをさらに備えてなる、請求項1に記載のシステム。
- 洗浄液が、無血清培地、血清培地、生理食塩水、緩衝液、EDTA含有生理食塩水、EDTA含有緩衝液、貧血小板血漿のいずれか、またはこれらの組み合わせである、請求項1に記載のシステム。
- 造血幹細胞源が、臍帯血、骨髄液または末梢血のいずれかである、請求項1に記載のシステム。
- 造血幹細胞が、膜に保持されている、請求項1に記載のシステム。
- 膜が、ポリウレタンをベースとしたポリマーまたはポリエチレンテレフタレートをベースとしたポリマーである、請求項1に記載のシステム。
- ポリエチレンテレフタレートをベースとしたポリマーが、ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)、ジメチルアミノエチルメタクリレート(DM)、n−ブチルメタクリレート(BMA)、N,N−ジメチルアクリルアミド(DMA)、N−アクリロイルモルホリン(AMO)、およびN−ビニルピロリドン(VP)からなる群から選択される少なくとも1つから作られたポリマーコーティングをさらに含む、請求項6に記載のシステム。
- システムの操作時間が、約10分から約30分である、請求項1に記載のシステム。
- 濾過チャンバーへ幹細胞培地を導入する第3注入口、
システムにおいて幹細胞培地を循環させるためのポンプ、および
造血幹細胞を収集する第2排出口
をさらに備えてなる、請求項1記載のシステム。 - 造血幹細胞源を濾過チャンバーに透過させた後、該造血幹細胞源を貯蔵するための貯蔵チャンバーをさらに備えてなる、請求項9に記載のシステム。
- 幹細胞培地が、サイトカインをさらに含む、請求項9に記載のシステム。
- 幹細胞培地が、低密度リポタンパク質をさらに含む、請求項11に記載のシステム。
- 造血幹細胞が、第2排出口から収集された幹細胞培地から回収される、請求項9に記載のシステム。
- 造血幹細胞を単離、生体外増殖および回収する方法であって、
(a)請求項1に記載のシステムを提供する工程、
(b)第1注入口より造血幹細胞源を濾過チャンバーへ導入する工程、
(c)第2注入口より洗浄液を濾過チャンバーへ導入する工程、
(d)膜を幹細胞培地で培養し、そこに保持された造血幹細胞を増殖させる工程
の順で含む、前記方法。 - 工程(c)の後、洗浄液を第1排出口から濾過チャンバーの外へ排出させること(c1)をさらに含む、請求項14に記載の方法。
- 造血幹細胞源が、臍帯血、骨髄液または末梢血のいずれかである、請求項14に記載の方法。
- 洗浄液が、無血清培地、血清培地、生理食塩水、緩衝液、EDTA含有生理食塩水、EDTA含有緩衝液、貧血小板血漿のいずれか、またはこれらの組み合わせである、請求項14に記載の方法。
- 膜が、ポリウレタンをベースとしたポリマーまたはポリエチレンテレフタレートをベースとしたポリマーである、請求項14に記載の方法。
- ポリエチレンテレフタレートをベースとしたポリマーが、ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)、ジメチルアミノエチルメタクリレート(DM)、n−ブチルメタクリレート(BMA)、N,N−ジメチルアクリルアミド(DMA)、N−アクリロイルモルホリン(AMO)、およびN−ビニルピロリドン(VP)からなる群から選択される少なくとも1つから作られたポリマーコーティングをさらに含む、請求項18に記載の方法。
- 造血幹細胞を単離、生体外増殖および回収する方法であって、
(a)請求項9に記載のシステムを提供する工程、
(b)第1注入口より造血幹細胞源を濾過チャンバーへ導入する工程、
(c)第2注入口より洗浄液を濾過チャンバーへ導入する工程、
(d)第3注入口より幹細胞培地を濾過チャンバーへ導入する工程、
(e)システム中に幹細胞培地を循環させるポンプを作動させる工程、
(f)第2排出口より収集した幹細胞培地から造血幹細胞を回収する工程
の順で含む、前記方法。 - (b1)工程(b)において造血幹細胞源を濾過チャンバーに透過させた後、該造血幹細胞源を貯蔵チャンバーに貯蔵すること、
(c1)工程(c)の後、洗浄液を第1排出口より濾過チャンバーの外へ排出させること、および
(e1)工程(e)の後、幹細胞培地の一部を取り出すことによって、造血幹細胞を第2排出口よりサンプリングすること
をさらに含む、請求項20に記載の方法。 - 造血幹細胞源が、臍帯血、骨髄液または末梢血のいずれかである、請求項20に記載の方法。
- 洗浄液が、無血清培地、血清培地、生理食塩水、緩衝液、EDTA含有生理食塩水、EDTA含有緩衝液、貧血小板血漿のいずれか、またはこれらの組み合わせである、請求項20に記載の方法。
- 膜が、ポリウレタンをベースとしたポリマーまたはポリエチレンテレフタレートをベースとしたポリマーである、請求項20に記載の方法。
- ポリエチレンテレフタレートをベースとしたポリマーが、ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)、ジメチルアミノエチルメタクリレート(DM)、n−ブチルメタクリレート(BMA)、N,N−ジメチルアクリルアミド(DMA)、N−アクリロイルモルホリン(AMO)、およびN−ビニルピロリドン(VP)からなる群から選択される少なくとも1つから作られたポリマーコーティングをさらに含む、請求項24に記載の方法。
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