JP2010261428A - Antitheft mechanism for portable working machine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は,可搬式作業機の盗難防止機構に関し,より詳細には,ボンネット内に発電機等の作業機本体やこれを駆動するエンジン,その他の必要な機器を収容したエンジン駆動型発電機等の可搬式作業機において,前記ボンネットの上面に設けた吊り金具に対し,クレーンのフック等を係止不能と成すことにより可搬式作業機の吊り上げを不能とすることで盗難防止を図った可搬式作業機の盗難防止機構に関する。 The present invention relates to an anti-theft mechanism for a portable work machine, and more specifically, an engine-driven generator in which a work machine body such as a generator, an engine that drives the work machine, and other necessary equipment are housed in a bonnet. In the portable work machine of this type, the portable work machine is designed to prevent theft by making it impossible to lift the portable work machine by making it impossible to lock the crane hooks etc. The present invention relates to an anti-theft mechanism for work machines.
建設工事や土木工事等において使用されるエンジン駆動型の発電機や圧縮機等の可搬式作業機は,移動や設置の便を考慮して発電機本体や圧縮機本体等の作業機本体やこれらを駆動するエンジン,その他の構成機器を共通の架台上に載置すると共に,これをボンネットで覆いパッケージ化している。 Portable work machines such as engine-driven generators and compressors used in construction work and civil engineering work, such as generators and compressors, etc. The engine that drives the engine and other components are placed on a common stand, and this is covered with a bonnet and packaged.
そして,このような可搬式作業機にあっては,ボンネットの上面にクレーンのフック等を係止するための吊り金具を設け,移動や設置の際にクレーンにより容易に吊り上げることができるように構成されている。 In such a portable work machine, a suspension bracket for locking a crane hook or the like is provided on the upper surface of the bonnet so that it can be easily lifted by the crane during movement or installation. Has been.
また,このような可搬式作業機の移動に際してトラックの荷台等に搭載する際,荷台上に可搬式作業機を安定した状態で固定することができるよう,固定のためのロープをボンネットに掛けるためのロープ掛け金具を,ボンネットの上面であって可搬式作業機の幅方向における端部等に設けることも行われている。 In addition, when such a portable work machine is moved and mounted on a truck bed, a rope for fixing it is attached to the bonnet so that the portable work machine can be stably fixed on the bed. The rope hanging bracket is also provided on the upper surface of the bonnet at the end of the portable work machine in the width direction.
以上のように構成された可搬式作業機は高価である一方,作業が行われていない夜間や休日等においても工事現場に置かれたままの状態とされているために盗難に遭う機会が増えている。 While the portable work machine configured as described above is expensive, it increases the chances of being stolen because it remains on the construction site even at night or on holidays when work is not being performed. ing.
そこで,このような盗難を防止するための盗難防止機構として,可搬式作業機のボンネット上面部に設けた吊り金具に対し,必要時以外にはクレーンのフック等を係止できないようにして窃盗犯等が可搬式作業機を吊り上げることができないようにすることも提案されている。 Therefore, as a theft prevention mechanism to prevent such theft, the thief can prevent the hooks of the crane on the top of the bonnet of the portable work machine from being locked unless necessary. It has also been proposed to prevent a portable work machine from being lifted.
このような盗難防止機構500の一例として,図13に示すようにボンネット510の上面を二分する凹溝の上部二箇所を天板511と連続する架橋板511a,511bで覆い,ボンネット510上面における略中央に平面視において長方形の中央凹部520を形成すると共に,ボンネット510の上面における幅方向の両端に端凹部530をそれぞれ形成し,前記中央凹部520に吊り金具525を収容すると共に,端凹部530にロープ掛け金具535を収容し,中央凹部520と端凹部530の一方を共に共通の蓋板550で被蓋して,この蓋板550を南京錠552等を使用して取り外しできないように施錠することで盗難防止を図ったものがある(特許文献1の図2,特許文献2の図11)。
As an example of such an
また,図14に示すように,同様に構成された中央凹部520を閉じる施錠可能な蓋板550の一側部を中央凹部520の一方の側壁にヒンジ554によって回動可能に係止することにより,蓋板550の施錠時に中央凹部520内に設けた吊り金具525を使用して可搬式作業機の吊り上げを不能とした盗難防止機構500も提案されている(特許文献2「0030」欄及び図21)。
Further, as shown in FIG. 14, by locking one side portion of a
以上のように構成された従来の盗難防止機構500において,図13を参照して説明した盗難防止機構500にあっては,蓋板550の一端550aに先端段部551を設け,この先端段部551を中央凹部520と一方の端凹部530間の架橋板511aの下に挿入すると共に,L字状に屈曲させた蓋板550の他端550b側で,端凹部530の上部と側部とを覆うと共に,蓋板550の他端550bに設けた長孔555を介して南京錠552のフックをロープ掛け金具535に係止することで,蓋板550を取り外すことができないように構成し,これにより,可搬式作業機を吊り下げることができないようにしている。
In the conventional
しかし,このように構成された盗難防止機構500にあっては,例えば或る工事現場における可搬式作業機の使用が終了し,これを他の工事現場に移動させる場合等,可搬式作業機の移動等に伴って可搬式作業機の吊り下げが必要となると,前述の蓋板550を取り外し,吊り下げや移動等の完了後,再度蓋板550を装着することとなるが,この再度の装着まで蓋板550を保管しておく必要がありこの保管が繁雑であると共に,前現場への置き忘れや他の資材等に紛れることにより蓋板550を紛失してしまう場合も多い。
However, in the
また,取り外した蓋板550を一時的にボンネット510の天板511上に置いたままこれを忘れてしまう場合も多く,可搬式作業機の吊り上げ時や運搬時に鋼板等によって形成された鋭利な角部を有する蓋板550がボンネット510上から落下すれば事故の危険があり,また,事故等に繋がらなかったとしても,蓋板550の落下による紛失や破損,変形等といった問題が生じるものとなっている。
In many cases, the removed
更に,上記構成の盗難防止機構500にあっては,ここで使用される蓋板550は,中央凹部520と端凹部530の一方とを同時に被覆するものであり,その結果,蓋板550は幅に対して長さが長いものとなっている。
Furthermore, in the
そのため,このような蓋板550では,蓋板550の長手方向で中間位置の裏面にバール等の先の尖った工具の先端を挿入して,バールを梃子にして持ち上げると,長手方向の中間位置,例えば図13に示す例では他の部分に対して幅狭に形成されているが,フランジ556によって補強されていない部分Xより折れ曲がる等して変形し易い。
Therefore, in such a
しかし,図13に示す構造の蓋板550にあっては,その長手方向において中央凹部520と端凹部530間で架橋板511bの上面に蓋板550の裏面が乗り上げたものとなっていることから,南京錠552のフックを挿入した長孔555が持つ遊びによって,施錠された状態であっても蓋板550を手で持ち揺らすと,架橋板511b上面と蓋板550の底面間の隙間δ1が拡大するために,通常の用法では施錠された蓋板550を取り外すことができないとしても,前述した隙間δ1に例えばバールの先端部分等を差し込む等してこじ開けようとすれば,蓋板550に変形や破損を生じさせて蓋板550によって覆われていた中央凹部520を開放することができるために,未だ盗難される危険性が解消されていない。
However, in the
一方,図14を参照して説明した盗難防止機構500のように,蓋板550の一側を中央凹部520の内側壁にヒンジ554で回転可能に取り付けた構成では,蓋板550の回動によって中央凹部520を開放した状態においても蓋板550はボンネット510に連結された状態を維持するために,取り外した蓋板550を保管する煩わしさがなく,また,蓋板550の置き忘れによる紛失や落下による事故,破損,変形等が防止される。
On the other hand, as in the
しかし,蓋板550の一側を中央凹部の内側壁にヒンジ554で連結する場合,蓋板550を中央凹部520の開口縁と干渉させることなく回動させるために,中央凹部520の開口縁と蓋板550の外周縁との間に比較的大きな隙間δ2を設ける必要があり,その結果,この隙間δ2にバールの先端等を差し込んでこじ開けることができるものとなっている。
However, when one side of the
また,図14に示す構成において,蓋板550は中央凹部520の開放時,中央凹部520に近接したボンネット510の上面に裏返った状態で載置されるために〔図14(B)参照〕,クレーンのフックを吊り金具525に取り付ける作業を行う際の邪魔になると共に,例えば可搬式作業機を二段積みにして保管等する場合,蓋板550を開放したままでその上に他の可搬式作業機を積み上げようとすると,この蓋板550が邪魔になると共に,蓋板550が上段に積み上げられる可搬式作業機の底部や脚部と接触することで,破損,変形するおそれもある。
Further, in the configuration shown in FIG. 14, the
そこで,本発明の目的は,上記従来技術における欠点を解消するためになされたものであり,開放時に蓋板をボンネットに取り付けたままの状態としても吊り上げ作業の邪魔とならず,その結果,蓋板をボンネットに取り付けた状態のまま作業を行うことで,蓋板の取り外しに伴う紛失等を防止することができると共に,前述のようなバール等を使用した蓋板のこじ開けについても防止でき,更に,可搬式作業機の積み重ねに際しても蓋板が邪魔にならず,且つ,蓋板の破損や変形等を生じさせることのない可搬式作業機の盗難防止機構を提供することを目的とする。 Therefore, an object of the present invention is to solve the above-mentioned drawbacks of the prior art, and even when the lid plate is left attached to the bonnet when opened, it does not interfere with the lifting work. By performing the work with the plate attached to the bonnet, it is possible to prevent loss due to removal of the cover plate, and also to prevent the cover plate from being opened using a bar or the like as described above. An object of the present invention is to provide a theft prevention mechanism for a portable work machine that does not obstruct the cover plate even when the portable work machines are stacked, and does not cause breakage or deformation of the cover plate.
上記目的を達成するために,本発明の可搬式作業機の盗難防止機構1は,構成機器を収容したボンネット10の上面に,前記ボンネット10の上面に対して陥没した凹溝20を形成し,該凹溝20内に前記吊り金具25を収容すると共に,前記吊り金具25の収容位置の上部で前記凹溝20を開閉可能に被蓋する蓋板50を設け,該蓋板50を,前記凹溝20を覆った状態で開放不能に施錠する施錠手段を備えた可搬式作業機の盗難防止機構において,
前記蓋板50を,前記凹溝20と略同一幅を有する矩形状に形成して前記凹溝内に嵌合可能に形成すると共に,
前記凹溝20の上端側における側壁内面に,前記蓋板50の幅方向における両端を係止するガイドレール60をそれぞれ設け,前記ガイドレール60による係止により,前記吊り金具25の上部において前記凹溝20を覆う閉位置と,前記吊り金具25上部を開放する開放位置間で前記蓋板50を前記凹溝20の長手方向にスライド可能と成すと共に,前記凹溝の長手方向と直交方向への前記蓋板50の移動を規制し,
前記閉位置における前記蓋板50の長手方向における一端50a下方において,前記凹溝20内を幅方向に仕切る仕切壁70を設け,該仕切壁70に前記蓋板50の前記一端50a側を係止して,前記蓋板50を前記閉位置にスライド不能に係止する前記施錠手段(錠55,掛け金56,掛け金受け52)を設けたことを特徴とする(請求項1)。
In order to achieve the above object, the
The
A
前記構成の盗難防止機構1において,
前記凹溝20の側壁内面のそれぞれより前記凹溝20の幅方向の中央側に向かって水平方向に所定の幅で突設した第1係止片61と,
前記凹溝20の側壁内面のそれぞれより前記凹溝20の幅方向の中央側に向かって水平方向に所定の幅で突設し,前記蓋板50の厚みに対して僅かに幅広の間隔s1を介して前記第1係止片61上に平行に配置された第2係止片62によって前記ガイドレール60を形成し,
前記第1係止片61と前記第2係止片62間の前記間隔s1に,前記蓋板50の幅方向の両端を嵌合することにより蓋板50をスライド可能に係止することができる(請求項2)。
In the
A
From each of the inner surfaces of the side walls of the
The
上記のようにガイドレール60を第1,第2係止片61,62によって形成した構成にあっては,底壁40bと,前記底壁40bの長手方向を成す二辺より立設された一対の側壁40a,40aを備え,幅方向の断面が上向きに開口する略コ字状に形成されたチャンネル材40を前記ボンネット10の天板11の裏面に取り付けて前記凹溝20を形成し,
幅方向の断面が逆L字状を成すと共に,凹溝20の長手方向を長手方向とするL字板63の一片63aを前記凹溝20の側壁内面に取り付けることにより該L字板63の他片63bによって前記第1係止片61を形成すると共に,
前記凹溝20の前記吊り金具25の収容位置の少なくとも上部における前記ボンネット10の天板11に,前記凹溝20の幅に対して幅狭に形成された開口21,21’を形成し,前記開口21,21’の縁部における前記天板11を前記凹溝上に所定幅突出させることにより,該突出部分における前記天板11で前記第2係止片62を形成するものとしてもよい(請求項3,実施例1;図1〜3参照)。
In the configuration in which the
A
The
また,同様に第1,第2係止片61,62を備えたガイドレール60を設けた盗難防止機構1において,幅方向の断面が逆L字状を成すと共に,凹溝20の長手方向を長手方向とする第1L字板63’と,
幅方向の断面が逆L字状を成すと共に,凹溝20の長手方向を長手方向とする第2L字板64をそれぞれ設け,
前記第1L字板63’の一片63a’と前記凹溝20の内壁間に,前記第2L字板64の一片64aを挟んだ状態で,前記第1L字板63’の前記一片63a’と,前記第2L字板64の前記一片64aとを共に前記凹溝20の側壁内面に取り付けることにより,前記第1L字板63’の他片63b’により前記第1係止片61を形成すると共に,前記第2L字板64の他片64bにより前記第2係止片62を形成するものとしても良い(請求項4,実施例2;図4〜6参照)。
Similarly, in the
Each of the cross sections in the width direction has an inverted L shape, and a second L-shaped
The one
また,本発明の盗難防止機構1の別の構成としては,前記凹溝20内上部に,所定の間隔s2を介して前記凹溝20の各側壁内面と平行に配置された係止片65aをそれぞれ設け,該係止片65aにより前記ガイドレール60を形成すると共に,
前記蓋板50の幅方向の両端を成す二辺に,下向きに突出する嵌合壁53をそれぞれ設け,前記蓋板50の前記嵌合壁53を,前記間隔s2内にそれぞれ嵌合し,
前記蓋板50の前記嵌合壁53に,前記蓋板50のスライド方向を長手方向とする蓋板側ガイド孔66を形成し,前記仕切壁70側の一端50a側で前記係止片65aより突出したガイドピン68aを,前記蓋板側ガイド孔66に遊嵌すると共に,
前記係止片65aに,前記蓋板50のスライド方向を長手方向とする係止片側ガイド孔67を形成し,前記蓋板50の前記一端50aに対する他端50b側で前記嵌合壁53より突出したガイドピン68bを,前記係止片側ガイド孔67に遊嵌するものとしても良い(請求項5,実施例3;図7〜10参照)。
Further, as another configuration of the
A
A lid plate
A locking piece
上記構成の盗難防止機構1において,前記係止片65aの下端より前記凹溝側壁に向けて突出された水平壁(中間水平壁)65bを設け,該水平壁65bに外周を接触させるガイドローラ69aを,前記蓋板50の嵌合壁53より突出した前記ガイドピン68bに回転可能に軸支すると共に〔図10(A)参照〕,
前記蓋板50の底面と外周を接触させるガイドローラ69bを,前記係止片65aより突出した前記ガイドピン68aに回転可能に軸支〔図10(B)参照〕するものとすることもできる(請求項6,実施例3)。
In the
The
以上説明した本発明の構成により,本発明の盗難防止機構1を備えた可搬式作業機にあっては,吊り金具25の収容位置における凹溝20を開放した際,蓋板50が吊り金具25の上部よりスライドによって移動するために,吊り金具25にクレーンのフックを係止する作業を行う際に蓋板50が邪魔にならず,また,吊り金具25の上部において凹溝20を開放した状態でボンネット10の天板11上に別の可搬式作業機等を積載した場合であっても,この蓋板50が邪魔になることがなく,また,蓋板50が上段に載置された可搬式作業機などによって潰されて破損等することを好適に防止できた。
With the configuration of the present invention described above, in the portable working machine equipped with the
また,蓋板50をボンネット10の天板11に取り付けたままの状態とした場合であっても,蓋板50がクレーンのフック等を吊り金具25に係止する際の邪魔にならないため,蓋板50をボンネット10より完全に取り外すことなく,ボンネット10に取り付けたままの状態で吊り上げ作業を行うことが可能であり,その結果,吊り金具25の使用時に蓋板50を保管する必要がなくなり,紛失のおそれがないだけでなく,取り外した蓋板をボンネットの天板上に置き忘れることにより生じる,蓋板50の落下に伴う事故や破損,変形等の発生をも防止することができた。
Even when the
更に,蓋板50を凹溝20内でスライドさせる構成としていることから,蓋板50の長辺と凹溝の側壁内面との間に,蓋板50のスライドを可能と成すに必要な間隙以上の隙間を形成する必要がなく,蓋板50の幅を,凹溝の幅と略同一幅に形成する構成を採用することができた。
Furthermore, since the
その結果,蓋板50と凹溝20の側壁内面間にはバールの先端等を差し込むことができるような隙間が生じず,バール等を使って蓋板50をこじ開けることが防止できた。
As a result, there was no gap between the
ガイドレール60が前述した第1係止片61と第2係止片62を備え,この第1係止片61と第2係止片62間に蓋板50の幅方向における両端部を嵌合させる構成とした場合には,第2係止片62が蓋板50の幅方向両端を成す2辺(長辺2辺)と凹溝の側壁内面との境界を覆っているために,蓋板50と凹溝の側壁内面間にバールの先端等を挿入すること自体が不可能となる。
The
また,蓋板50は第2係止片62間の間隔よりも幅広に形成されるために,蓋板50をこの間隔を介して上方に引き剥がすことは極めて困難であり,これにより本発明の盗難防止機構を備えた可搬式作業機の盗難防止性をより一層向上させることができた。
Further, since the
このようなガイドレール60の第1係止片61は,幅方向の断面が逆L字状を成すL字板63(又は63’)の一片63a(又は63a’)を凹溝20の側壁内面に取り付けて,該L字板63(又は63’)の他片63b(又は63b’)を前記第1係止片61とすることにより容易に形成することができた。
The
また,前記ガイドレール60の第2係止片62は,ボンネット10の天板11裏面にチャンネル材40を取り付けて凹溝20を形成すると共に,このチャンネル材40の上部を覆う天板に,凹溝20よりも幅狭の開口21,21’を形成することにより,該開口21,21’の縁部を凹溝20内に突出させることにより,この突出部分の天板11を前記第2係止片62とすることにより容易に形成することができた。
In addition, the
または,前記L字板(第1L字板63’)の他に,幅方向の断面が逆L字状を成す第2L字板64を設け,この第2L字板64の一片64aを,第1L字板63’の一片63a’と凹溝20の側壁内面間に挟持した状態で両L字板63’,64の一辺63a’,64aを共に凹溝20の内壁に取り付けることで,第2L字板64の他片64bによって前記第2係止片62を容易に形成することができた。
Alternatively, in addition to the L-shaped plate (first L-shaped
なお,凹溝20の内壁と平行を成す係止片65aを設け,この係止片65aに係止片側ガイド孔67を設けると共に,蓋板50の嵌合壁53より突出したガイドピン68bを前記係止片側ガイド孔67に遊嵌することにより,及び,蓋板20の嵌合壁53に設けた蓋板側ガイド孔66に,係止片65aより突出させたガイドピン68aを遊嵌することにより,ガイドピン68a,68bとガイド孔66,67との案内により蓋板50を前記ガイド孔66,67の長手方向に容易にスライドさせることができるだけでなく,蓋板50がガイドピン68a,68bとガイド孔66,67との係合によって,蓋板50を凹溝20より上方に剥がすことができず,バール等を使用したこじ開け等を行い難いものとすることができた。
Note that a
また,前述のガイドピン68a,68bにガイドローラ69a,69bを回転可能に軸支した構成にあっては,ガイドローラ69a,69bによって,蓋板50のスライドを抵抗なく円滑に行うことができた。
In the configuration in which the
次に,添付図面を参照しながら本発明の可搬式作業機における盗難防止機構1について説明する。
Next, the
〔可搬式作業機の構造〕
本発明の盗難防止機構1が適用される可搬式作業機6は,発電機本体や圧縮機本体等の作業機本体,前記作業機本体を駆動するエンジン,該エンジンに燃料を供給する燃料タンク,その他の構成機器が架台上に載置されていると共に,この架台上をボンネット10で覆うことによりパッケージ化して,移動,搬送を容易としたものである(図11,12参照)。
[Structure of portable work machine]
A portable work machine 6 to which the
なお,図11,12に示す可搬式作業機6では,説明の便宜上,本発明の盗難防止機構1を構成する後述の蓋板50,ガイドレール60,仕切壁70,及び施錠手段等の構造は省略している。
In the portable work machine 6 shown in FIGS. 11 and 12, for convenience of explanation, the structure of the
この可搬式作業機6のボンネット10の上面には,ボンネット10の幅方向乃至は長手方向(図示の例では幅方向)を長手方向とするチャンネル材40を取り付けることにより凹溝20が形成されていると共に,この凹溝20内にクレーンのフック等を係止するための吊り金具25を取り付けている。
A
図示の例では,この吊り金具25を凹溝の長手方向における中央に取り付けているが,この吊り金具25の取付位置は,可搬式作業機6の重心に対応して,凹溝の中心よりずれた位置に取り付けるものとしても良い。
In the illustrated example, the hanging
この凹溝20の端部には,可搬式作業機6をトラックの荷台等に積み込んだ際に,荷台上に固定するためのロープを掛けるロープ掛け金具35,35がそれぞれ取り付けられている。
Rope hooks 35 and 35 for attaching ropes for fixing the portable work machine 6 on the loading platform of the truck when the portable working machine 6 is loaded on the loading platform or the like are respectively attached to the end portions of the
図11に示す可搬式作業機6では,ボンネット10の幅と略同一長さを有し,かつ,幅方向における断面において上向きに開口する略コ字状を成すチャンネル材40を,可搬式作業機の幅方向を長さ方向としてボンネット10の天板11裏面に取り付けることにより前述の凹溝20を形成している。
In the portable work machine 6 shown in FIG. 11, a
そして,前述の吊り金具25の取付位置における,チャンネル材40の上方部分で天板11に長方形の開口21を設けて開放することで,チャンネル材40(凹溝)内に取り付けた吊り金具25に対してクレーンのフック等を係止可能としている。
Then, a
また,ロープ掛け金具35の上部に位置する部分で天板11に矩形状の切欠31を設け,ロープ掛け金具35に対してロープを掛けることができるように形成している。
In addition, a
なお,図11に示す例では,ボンネット10の天板11に設けた前述の開口21を,ボンネット10の幅方向に所定の長さを有するものとして形成し,この開口21と切欠31との間において,天板11と一体的に形成された架橋板11a,11bが設けられることにより凹溝20の上部がこの架橋板11a,11bによって一部塞がれたものとなっているが,前述の開口21に代えて,凹溝20上のボンネット10の天板11に,図11中に破線で示すようなスリット状の開口21’を形成し,その全長に亘り天板11によって塞がれていない凹溝20を形成するものとしても良く,この構成において更に,天板11とは別部材として設けられた板材を溶着する等して取り付けることで,図11と同様に架橋板11a,11bを備えた凹溝20を形成しても良い。
In the example shown in FIG. 11, the
この,図11に示す構成の可搬式作業機6に対応する盗難防止機構の構成例を,後に実施例1,2として説明する。 A configuration example of the anti-theft mechanism corresponding to the portable work machine 6 having the configuration shown in FIG. 11 will be described later as first and second embodiments.
一方,図12に示す可搬式作業機6では,上向きに開口する略コ字状を成すチャンネル材40を介してボンネット10の長手方向に二分割された天板11を連結したもので,チャンネル材40の側壁40a,40aの外面に,ボンネット10の長手方向で2分割された天板11,11それぞれの側面を突き合わせて取り付けることにより,ボンネット10の上面に前述した凹溝20を形成したものであり,このチャンネル材40によって形成された凹溝20の長手方向における中央部分に吊り金具25を取り付けると共に,凹溝20の両端内にロープ掛け金具35を取り付けることで,吊り金具25を使用した可搬式作業機6の吊り上げを可能と成すと共に,この可搬式作業機6をトラックの荷台等に積み込んだ際,ロープ掛け金具35にロープを掛けることができるように構成されている。
On the other hand, in the portable work machine 6 shown in FIG. 12, the
なお,図12に示す構成では,図11を参照して説明した構成とは異なり,凹溝20の上部を覆う架橋板11a,11bに対応する構成が存在していないが,図12に示す構成においても,架橋板11a,11bに対応する板材等を取り付けて,凹溝20の上部を一部覆うように構成しても良い。
In the configuration shown in FIG. 12, unlike the configuration described with reference to FIG. 11, there is no configuration corresponding to the
この図12に示す構成の可搬式作業機6に対する盗難防止機構1の構成例を,後に実施例3として説明する。
A configuration example of the
なお,図11に示す例では,凹溝20内に収容される吊り金具25を前記凹溝20の幅に対応した幅と,凹溝20の深さに対して低く形成された高さを有する矩形板に逆U字状の切欠を形成したものとして形成し,この矩形板である吊り金具25の幅方向の両端辺を凹溝20の側壁内面に溶着すると共に,下端部を凹溝20の底壁に溶着等して固着しているが,図11に示すボンネット10の構造においても,図12に示す逆U字状に屈曲された金属棒を凹溝20の側壁内面と底壁とに溶着することにより吊り金具25を形成しても良く,又は図12に示す構成のボンネット10において,図11に示す構造の吊り金具を採用しても良く,その他に,クレーンのフックを係止可能なものであれば,使用する吊り金具の形状は図示の例に限定されない。
In the example shown in FIG. 11, the hanging metal fitting 25 housed in the
また,図示の例ではロープ掛け金具35として所定長さの金属棒を長さ方向の略中央部分において直角よりも僅かに鋭角となるように屈曲させて略L字状に形成したものを使用し,このロープ掛け金具35の一方の直線部35aを凹溝の底壁に溶着することで,上端を可搬式作業機の中央側に向かって僅かに傾斜させた他方の直線部35bにロープを掛けることができるように構成している〔図2(A)参照〕。
Further, in the illustrated example, a rope metal fitting 35 is formed by bending a metal rod of a predetermined length so that it is slightly acute than a right angle at a substantially central portion in the length direction and is formed in a substantially L shape. , By welding one
ロープ掛け金具35を上記のように構成したことにより,ロープ掛け金具35に掛けられたロープを,側方又は下方に向かって張る場合には,ロープ掛け金具35に対してロープを係止することができるが,このロープを上方に引き上げると,ロープ掛け金具35よりロープが外れるようになっており,その結果,このロープ掛け金具35はこれをトラックの荷台等に搭載された可搬式作業機を荷台上に固定する際には有効に使用できるが,可搬式作業機6の吊り上げには使用することができないものとなっており,これにより,盗難防止のためにロープ掛け金具35の収容位置において凹溝20を塞ぐ蓋板等を設けることを不要としている。
By configuring the
もっとも,このロープ掛け金具35は,可搬式作業機をロープ等を使用して吊り下げることができない構造のものであれば図示の構成に限定されず,各種構造のものを採用することができ,例えば,金属棒の一端をチャンネル部材40の底壁40bに溶着して鉛直状に取り付け,これを前述のロープ掛け金具35としても良い。
However, the
なお,図11,12に示す例では,チャンネル材40(凹溝20)をボンネット10の幅方向に設ける構成としているが,チャンネル材40(凹溝20)の配置方向はこの方向に限定されず,例えば図示の方向と直交する方向(ボンネット10の長手方向)に設けるものとしても良い。
11 and 12, the channel material 40 (concave groove 20) is provided in the width direction of the
〔盗難防止機構〕
共通する構造
以上のように構成された可搬式作業機6のボンネット10に設けられる本発明の盗難防止機構1は,前述のようにチャンネル材40等の取り付けによって形成された凹溝20内に吊り金具25を収容し,この吊り金具25の収容位置において前記凹溝20を蓋板50で覆うことにより,この蓋板50により覆われた状態では吊り金具25に対してクレーンのフック等を係止することができないようにしたものである。
[Anti-theft mechanism]
Common Structure The
そして,この蓋板50を,前記吊り金具25上を覆った閉位置〔図2(A),図5(A),図8(A)に示す位置〕と,前記吊り金具25の上方より蓋板が移動した開放位置〔図2(B),図5(B),図8(B)に示す位置〕間で前記凹溝20の長手方向にスライド可能に構成することにより,閉位置において前述のように吊り金具にクレーンのフック等を係止できないものとする一方,開放位置において吊り金具25をクレーンのフック等に係止して吊り上げ可能としている。
Then, the
このような蓋板50のスライドを可能とするために,本発明の盗難防止機構1にあっては,前述の蓋板50を,前記凹溝20の幅に対して僅かに幅狭の矩形状に形成することで,この蓋板50を凹溝20内に嵌合可能と成すと共に,前述した凹溝20の長手方向への,蓋板50のスライドを許容するが,凹溝20の長手方向と直交方向に対する蓋板50の移動が規制されるよう,この蓋板50の幅方向における両端を,前記凹溝20内に設けたガイドレール60に係止している。
In order to enable such sliding of the
また,前記閉位置における前記蓋板50の長手方向における一端50a側において,前記凹溝20を幅方向に仕切る仕切壁70を設け,この仕切壁70と前記蓋板50の前記一端50a側とを係合して,前記閉位置で前記蓋板50のスライドを不能とする錠55,掛け金56,掛け金受け52等から構成される施錠手段を設けている。
Further, a
実施例1
(1)凹溝の構造
以上のように,蓋板50を凹溝20内でその長手方向にスライド可能とした本発明の盗難防止機構1の第1の実施例を図1〜3に基づいて説明する。
Example 1
(1) Structure of concave groove As described above, the first embodiment of the
図1〜3に示す盗難防止機構1は,前述したように図11を参照して説明した構造を備えた可搬式作業機6のボンネット10に対する構成例であり,底壁40bと,前記底壁40bの長手方向を成す二辺より立設された一対の側壁40a,40aを備え,断面が上向きに開口する略コ字状に形成されたチャンネル材40をボンネット10の天板11裏面に取り付けることにより凹溝20を形成している。
The
このような天板11裏面に対するチャンネル材40の取り付けを可能とするために,本実施例のチャンネル材40は,側壁40a,40aの上端よりそれぞれ外向きに突出したフランジ部40c,40cを備えており,このフランジ部40c,40cをボンネット10の天板11の裏面と接触させた状態で前記ボンネット10に取り付けられている。
In order to enable the
このチャンネル材40内に形成された凹溝20内には,前述のように吊り金具25やロープ掛け金具35が取り付けられており,前述の吊り金具25の取り付け位置上方において,天板11には凹溝20の上部を開放する前述の開口21が形成されている。
In the
また,凹溝20内に対するロープ掛け金具35の収容位置の上部におけるボンネット10の天板11から側壁12に至る部分には切欠31が形成されており,この切欠31を介してロープ掛け金具35にロープを掛けることができるよう構成されている一方,凹溝20の上面のうち,前述の開口21及び切欠31の形成位置間の符号11a,11bで示す部分が,開口や切欠を設けることなく,凹溝20の上端間を架橋する架橋板として残されている。
In addition, a
なお,この架橋板11a,11bは,本発明の盗難防止機構において必須ではなく,このような架橋板11a,11bを設けない構成としても良い。
The
(2)ガイドレール
本実施例において,後述する蓋板50を凹溝20内に係止すると共に,該蓋板50を凹溝20の長手方向にスライドを可能と成すガイドレール60は,凹溝20のそれぞれの側壁より水平方向に所定幅で突出する第1係止片61と,前記第1係止片61上に,前記蓋板50の厚みに対して所定の余裕部幅広に形成された間隔s1を介して平行に配置された第2係止片62を設け,第1,第2係止片61,62間に形成された間隔s1内に,蓋板50の幅方向における両端を挿入することで,蓋板50の前記方向へのスライドを可能と成すと共に,蓋板50を,凹溝20の長手方向と直交する方向(例えば上方)に移動乃至は取り外しをすることができないように係止している。
(2) Guide rail In this embodiment, a
このうちの第1係止片61は,本実施例では鋼板を曲折する等して形成された,幅方向の断面において略逆L字状に形成されたL字板63を凹溝20内に取り付けることにより形成しており,ボンネット10の天板11に形成した前述の開口21の全長に対して若干長く形成された全長を有する前述のL字板63の垂直方向を成す一片63aを,水平方向を成す他片63bの上面が,前記チャンネル材40のフランジ部40c上面に対して,蓋板50の肉厚に対して所定の余裕分を加えた高さが低くなるように凹溝20の側壁内面に例えばボルト止め等することにより取り付け,このL字板63の他片63bによって前述の第1係止片61を形成している。
Of these, the
そして,前述の天板11に形成する開口21を,凹溝20の長手方向と同一方向の長手方向を有し,且つ,凹溝20の幅に対して僅かに幅狭に形成された略長方形に形成することにより,開口21の長辺側の縁部を構成する天板11を,凹溝20の上端より凹溝20内に庇状に張り出させ,このようにして凹溝20内に張り出した部分の天板11を,前述の第2係止片62としている〔図3(A)参照〕。
The
そして,第1係止片61であるL字板63の他片63bと,第2係止片62である前記天板11の張り出し部分間の間隔s1に蓋板50の幅方向における両端部を嵌合することで,蓋板50を,凹溝20の長手方向にスライド可能と成すと共に,凹溝20内に係止している。
Then, both end portions in the width direction of the
なお,図1〜3を参照して説明した本実施例では,前述のように凹溝20の上方を覆う天板11に,ボンネット10の幅方向に所定の長さを有する開口21を設けるものとして説明したが,この開口21に代え,図11中に破線で示したようなスリット状の開口21’を形成し,凹溝20がその全長に亘り天板11によって覆われないように形成しても良い。この場合,スリット状の開口21’についてもその幅は,凹溝20の幅に対して狭く形成する。
In the present embodiment described with reference to FIGS. 1 to 3, the
(3)蓋板
以上のように構成されたガイドレール60に係止される前述の蓋板50は,凹溝20の幅と略同一の幅に形成された矩形板によって構成されており,図2(A),(B)に示すようにこの矩形板の長手方向における一端50aを下向きに曲折してストッパ板51を形成しており,平坦に形成された蓋板50の他端50b側を,図1,2中,紙面左側より前述の第1係止片61(L字板63の他片63b)と第2係止片62(天板11の張り出し部分)間の間隔s1内に挿入すると共に,紙面右側に向けてストッパ板51が後述する仕切壁70と当接する迄スライドさせることにより,吊り金具25の上部において凹溝20が被蓋された閉位置に蓋板50を移動させることができると共に,このストッパ板51と仕切壁70との係合により,この閉位置を越えて蓋板50を紙面右側にスライドさせることができないように構成されている。
(3) Lid Plate The
この蓋板50は,ボンネット10の天板11に形成された開口21の全長よりも長く形成し,前述の閉位置において蓋板50の一端50aが第1架橋板11aの下に,他端50bが第2架橋板11bの下にそれぞれ配置されるように構成することが好ましい。
The
このように形成することで,蓋板50は,その周縁部分をいずれも天板11によって覆われることとなり,蓋板50の周縁よりバールの先端を差し込む等して蓋板50をこじ開けることができなくなる。
By forming the
この蓋板50の,前記ストッパ板51が設けられた一端50a側には,後述する仕切壁70に取り付けられた錠55に設けた掛け金56が係止される掛け金受け52が設けられている〔図2(B)参照〕。
On the one
図示の実施形態にあっては,この掛け金受け52として,図1に示す平面視においてクランク状に曲折された金属板を蓋板50の裏面に溶着しているが,この掛け金受け52の構造は,図示の構成に限定されず,掛け金56と係合して蓋板50を閉位置に係止して,図1,2における紙面左側へのスライドを不能とするものであれば如何なる構造であっても良く,例えば平板状の金属板を溶着等することにより構成するものであっても良く,また,蓋板50に掛け金を受け入れるスリット等を形成して,これを掛け金受け52としても良い。
In the illustrated embodiment, a metal plate bent in a crank shape in the plan view shown in FIG. 1 is welded to the back surface of the
(4)仕切壁
前述のように,蓋板50を閉位置にスライドさせた際,蓋板50の一端50aが位置する部分の下方には,前述のストッパ板51と当接する仕切壁70が設けられている。
(4) Partition Wall As described above, the
この仕切壁70は,図示の例では,凹溝20を幅方向に仕切る垂直壁72と,前記垂直壁72の上端より吊り金具25側に向かって突出する上端水平壁71と,垂直壁72の下端より吊り金具25側に向かって突出する下端水平壁73とを備えると共に,前記垂直壁72の側辺より,吊り金具25側に向かって凹溝20の側壁内面と平行に突出する固定壁74を備えており〔図2(B)参照〕,この固定壁74を,凹溝20の側壁内面にボルト留め等することにより,凹溝20内に取り付けられている。
In the illustrated example, the
もっとも,この仕切壁70の構成は,図示の構成に限定されず,凹溝20を幅方向に仕切ることができると共に,後述する錠55を取り付け可能とするものであれば,その形状は特に限定されず,例えば,下端水平壁73を図示のものに対して長く形成し,これを凹溝20の底壁に対してボルト留め等することにより取り付けても良く,この場合には前述の固定壁74を省略しても良い。
However, the configuration of the
また,平板状の金属板を,凹溝20の底壁や側壁内面に溶着する等して取り付けることにより,これを仕切壁70として設けても良く,各種の構造を採用することができる。
Further, by attaching a flat metal plate to the bottom wall or side wall inner surface of the
この仕切壁70は,その上端が凹溝20の上端,従って,第1架橋板11aの底面に対して,蓋板50の肉厚よりも僅かに広い間隔分低い位置となるように構成されており,この仕切壁70の上端と,第1架橋板11aの裏面間に,蓋板50が挿入される間隔が形成されている。
The
この仕切壁70の垂直壁72には,図3(B)に示すように蓋板50の裏面に取り付けた前述の掛け金受け52の取り付け位置に対応して,掛け金受け52の形状に対応した切欠75が形成されており,この切欠75により,蓋板50の底面に突設された掛け金受け52が,蓋板50のスライドに伴って前記仕切壁70を越えて図1,2中,紙面左側に移動することができるようになっている。
The
もっとも,前述したように,掛け金受け52として蓋板50にスリットを形成する等,蓋板50の裏面に前記仕切壁70を越えて移動する突出物が設けられていない場合には,仕切壁70の垂直壁72にこのような切欠75を設ける必要はない。
However, as described above, when a protrusion that moves beyond the
この仕切壁70の垂直壁72には,錠を取り付けるための開孔が設けられており,この開孔内に,外周に雄ねじが形成された錠55のシリンダが挿入される。
An opening for attaching a lock is provided in the
錠55は,鍵穴が設けられた頭部が垂直壁72の吊り金具25側とは反対側の面に配置されるよう前記開孔内に挿入され,垂直壁72を貫通して吊り金具25側に突出したシリンダ外周に,吊り金具25側よりナットを螺合することで,錠55の頭部とナット間で仕切壁70の垂直壁72を挟持して,仕切壁70の垂直壁72に錠55が固定されている。
The
この錠55の,吊り金具25側の端部には,錠55の鍵穴に差し込んだ鍵の操作によって仕切壁70の垂直壁72と平行に回動する掛け金56が設けられており,蓋板50の裏面に設けた掛け金受け52に掛け金56の先端が係止された施錠位置と,掛け金受け52から掛け金56が外れた解錠位置間で掛け金を回動させることにより,蓋板50の施錠,解錠を行うことができるように構成されている。
A
なお,図示の例では,図2(A),(B)に示すように第2架橋板11bの下方にも凹溝20内を幅方向に仕切る仕切壁80を設けており,この仕切壁80として凹溝20の幅に対応した幅を有する金属板の下端を,凹溝20の底壁に溶着するものとしているが,この仕切壁80の下端に水平壁を設けてこの水平壁を凹溝20の底壁にボルト留め等して取り付けても良く,また,図中左側に設けた仕切壁70同様,仕切壁80の側辺に吊り金具25側に向かって凹溝25の側壁と平行に突出する固定壁を設け,この固定壁を凹溝の側壁内面にボルト留めする等して取り付けても良く,その構成は図示の例に限定されない。
In the illustrated example, as shown in FIGS. 2 (A) and 2 (B), a
また,この第2架橋板11bの下方に設けた仕切壁80は,必ずしも設ける必要はなく,これを省略しても良い。
Further, the
(5)その他
なお,図1,2において符号45は補強棒であり,チャンネル材40の側壁40a,40a間を連結して,吊り金具25を使用した可搬式作業機6の吊り上げ時等において,チャンネル材40にゆがみや捻れ等が生じることを防止する。
(5) Others In addition, in FIGS. 1 and 2,
また,前述した蓋板50には,その他端50b側に例えば指を挿入するための指掛け孔を設け,又は取っ手やつまみ等を取り付けることにより,蓋板50をスライドさせる際に手指を掛ける部分を形成しても良い。
Further, the
このような取っ手やつまみは,例えば蓋板50の一端50a側に設けた前述のストッパ板51に設けるものとしても良い。
Such a handle or knob may be provided on the above-described
(6)作用等
以上のように構成された盗難防止機構1において,蓋板50を図1及び図2(A)に示す閉位置にスライドさせた状態で,天板11に設けた切欠(図1,2中紙面左側の切欠31)より凹溝20内に手を挿入して錠55の鍵穴に鍵を差し込んで錠55を操作することにより,蓋板50の底面に設けた掛け金受け52に錠55の掛け金56を係止して蓋板50をスライド不能に施錠すると,凹溝20内に設けられた吊り金具25に対し,クレーンのフック等を係止することができなくなる。
(6) Operation, etc. In the
また,前述したロープ掛け金具35の構成により,ロープ掛け金具35を使用して可搬式作業機6を吊り上げることもできないものとなっている。
Further, due to the configuration of the
しかも,前述した構成により,少なくとも蓋板50の幅方向における両端を成す2辺(蓋板の長辺)は,ボンネット10の天板11によって覆われており,天板11に開口21を形成して架橋板11a,11bを設けた構成にあっては,蓋板50の長手方向における両端50a,50bを成す短辺もこの架橋板11a,11bによって覆われることから,蓋板50の周縁部分にバールの先端等を差し込むことができず,しかも,蓋板50の幅が開口21乃至は21’の幅よりも大きく形成されていることから,この開口21,21’を介して蓋板50を取り外すことができないものとなっている。
Moreover, with the above-described configuration, at least two sides (long sides of the lid plate) in the width direction of the
更に,蓋板50を前述のようにスライドさせて吊り金具25の収容位置における凹溝20上部を開放する構成としたことにより,クレーンのフック等を係止する際に蓋板50が邪魔にならず,その結果,蓋板50をボンネット10より完全に取り外すことなく作業を行うことができ,蓋板50の取り外しに伴う保管などの煩雑な作業を行う一用がなく,紛失等も防止できる。
Further, the
また,蓋板50を開放した状態の本発明の盗難防止機構を備えた可搬式作業機6上に,他の可搬式作業機などを積載する場合においても,蓋板50は,ボンネット10の天板11上に突出することがなく,上部に積載される可搬式作業機の底面や脚部等によって蓋板50が潰されて破損,変形等することもない。
Even when another portable work machine or the like is loaded on the portable work machine 6 equipped with the anti-theft mechanism of the present invention with the
実施例2
本発明の盗難防止機構1における第2の実施例を図4〜6を参照して説明する。本実施例の盗難防止機構も,前述した実施例1の盗難防止機構同様,図11を参照して説明した構造のボンネット10に対する構成例を示したものである。
Example 2
A second embodiment of the
前述の図1〜3を参照して説明した実施例1の盗難防止機構1では,蓋板50をスライド可能に凹溝20内に係止するガイドレール60を構成する第1係止片61を,凹溝20内壁の取り付けたL字板63の他片63b(水平壁)によって形成すると共に,ガイドレール60の第2係止片62を,凹溝20内に庇状に張り出した天板11の前記張り出し部分によって形成するものとしていたが,本実施例では,図6(A)に示すように,実施例1におけるL字板63に相当する第1L字板63’に加え,第2L字板64を設け,この第2L字板64の他片64b(水平壁)によって,ガイドレール60の第2係止片62を形成している。
In the
なお,図4〜6に示す構成例では,一対を成す第1L字板63’の長手方向の両端を,仕切壁70,80によってそれぞれ一体的に連結することにより,第1のL字板63’,63’と仕切壁70,80とを構成部分に含む構造体を形成し,これを凹溝20内に取り付けるものとしているが,第1L字板63’及び仕切壁70,80は,それぞれ独立した部材として形成するものとしても良い。
In the configuration example shown in FIGS. 4 to 6, both ends in the longitudinal direction of the pair of first L-shaped
前述の構造体は,図4に示すように平面視において凹溝の幅に対して僅かにその幅が狭く形成された矩形板の幅方向の両端を成す2辺より第1L字板63’の一片63a’を成す垂直壁を下向きに突設すると共に,前記矩形板の長手方向の両端を成す2辺より,それぞれ仕切壁70,80の垂直壁72,82を成す垂直壁を下向きに突設させている。
As shown in FIG. 4, the above-described structure has the first L-shaped
この矩形板の中央には,該矩形板と略相似形を成す矩形の開口が形成されており,この開口の形成により,矩形板の長手方向を成す帯板状の部分により,第1L字板63’の他片63b’が形成されていると共に,矩形板の幅方向を成す帯板状の部分により,仕切壁70,80の上端水平壁71,81が形成されている。
A rectangular opening that is substantially similar to the rectangular plate is formed at the center of the rectangular plate, and the first L-shaped plate is formed by the formation of this opening by the strip-shaped portion that forms the longitudinal direction of the rectangular plate. The
仕切壁70,80の垂直壁72,82の下端には,この垂直壁72,82の下端より吊り金具25側に向かって突出する水平壁73,83がそれぞれ設けられており,この水平壁73,83が凹溝20の底壁上に載置された状態で,仕切壁70,80の上端水平壁71,81の上面,及び第1L字板63’の第2片63b’の上面が,チャンネル材40のフランジ部40cの上面,従ってボンネット10の天板11底面に対し,蓋板50の肉厚分に所定の余裕分を加えた高さ分,低い位置に配置される。
At the lower ends of the
この構造体は,平面視において矩形板に形成された開口内,従って,第1L字板63’の他片63b’と,仕切壁70,80の上端水平壁71,81によって囲まれた空間内に前述の吊り金具25が配置されるよう,凹溝20内に配置され,第1L字板63’の一片63aを成す垂直壁を,凹溝20の側壁内面にボルト留め等することにより,凹溝20内の所定の位置に取り付けられる。
This structure is in an opening formed in a rectangular plate in plan view, and therefore in a space surrounded by the
この構造体の取り付けに際し,凹溝20の側壁内面と,第1L字板63’の一片63a’間には,第2L字板64の一片64aが挿入され,その垂直方向を成す一片63aが,第1L字板63’の一片63a’と共に前記凹溝20の側壁内面にボルト留めされる。
When the structure is attached, a
このようにして行われる第2L字板64の取り付けは,第2L字板64の他片64bの底面が,チャンネル材40のフランジ部40cの上面と同一高さで,第1L字板63’の他片63b’上に平行に配置されるように行われている。
The attachment of the second L-shaped
従って,構造体に設けられた第1L字板63’の他片63b’上面と,第2L字板64の他片64bの底面間には,蓋板50の厚みに対して,蓋板のスライドを許容する所定の余裕分幅広に形成された間隔s1が設けられており,この間隔s1内に蓋板50の幅方向の両端部を挿入することにより,蓋板50を凹溝20の長手方向にスライドさせることができるよう構成されている。
Therefore, between the upper surface of the
従って,本実施例では,この第1L字板63’の他片63b’により,前述したガイドレール60の第1係止片61が,第2L字板64の他片64bにより,ガイドレール60の第2係止片62がそれぞれ形成されている。
Therefore, in the present embodiment, the
吊り金具25の収容位置の上部において凹溝20上を覆うボンネット10の天板11に開口21を形成した図示の構成にあっては,この開口21の開口幅を,凹溝20の幅と同一乃至は図示の例に示すように凹溝20の幅に対して僅かに幅広に形成し,第2L字板64と天板11とが干渉しないように構成する。
In the illustrated configuration in which the
また,天板11に形成した前記開口21の長さに対し,前述の第2L字板64の全長を僅かに短く形成して,天板11の開口21内に第2L字板を挿入することができるように構成している。
Further, the entire length of the second L-shaped
なお,図示の例では,第1L字板63’及び仕切壁70,80を形成する前述の構造体の全長を,天板11に形成した開口21の全長と略同一長さとなるように形成しているが,前記構造体の全長は,天板11に設けた開口21の全長に対して長く形成しても良く,この場合,構造体の長手方向の両端がそれぞれ第1,第2架橋板11a,11bの下部に配置されるように構成しても良い。
In the example shown in the figure, the entire length of the above-described structure forming the first L-shaped
もっとも,図4,5に示すように凹溝20の内壁間を横架する補強棒45,45を設けた図示の構成にあっては,構造体の全長を,この補強棒45,45間の間隔以下に形成して,補強棒45,45間に収まるように形成する。
However, as shown in FIGS. 4 and 5, in the illustrated configuration in which the reinforcing
なお,このように補強棒45,45間に構造体を配置した構成にあっては,蓋板50の一端50aに設けたストッパ板51が,図5(A),(B)中,紙面左側に設けた補強棒45と接触乃至は僅かに間隔を置いたスライド位置において蓋板50が閉位置となるように構成する。
In the configuration in which the structural body is disposed between the reinforcing
ストッパ板51が設けられている蓋板50の一端50a側に配置される仕切壁70には,その垂直壁72に錠55を取り付けるための開孔が形成されており,この開孔内に挿入した錠55のシリンダ外周にナットを螺合して錠55が垂直壁72に固定されている点,前記錠55に設けた掛け金56が,錠55の操作によって仕切壁70の垂直壁72と平行に回動するものである点は,前述の実施例1における盗難防止機構の構成と同様である。
An opening for attaching the
なお,本実施例の盗難防止機構1では,この錠55に設けた掛け金56を係止する掛け金受け52として,図4に示すように蓋板50を貫通するスリットを設け,このスリット内に掛け金56の先端を受け入れることで蓋板50を閉位置に係止できるよう構成している。
In the
もっとも,この掛け金受け52は,前述した実施例1の場合と同様,蓋板50の裏面に板体等を固着して設けるものとしても良く,この場合には,仕切壁70の垂直壁72の一部に,この掛け金受けの通過を許容する切欠を設ける。
However, the
なお,図4〜6に示す本実施例の構成においても,蓋板50の他端50b側や,蓋板50の一端側に設けたストッパ板51に,指掛け孔やつまみ,取っ手等を設けて蓋板50のスライドを行い易くしても良い。
4 to 6, the
また,図示の例では,前述のように凹溝20の上方を覆う天板11に所定長さの開口21を設けるものとして説明したが,この開口に代え,図11中に破線で示したようにスリット状の開口21’を形成し,凹溝20の全長に亘り,凹溝20の上部が開放されるように構成するものとしても良い。この場合,スリット状の開口21’の幅は,凹溝20の幅と同一,若しくは凹溝20の幅に対して僅かに幅広に形成する。
In the illustrated example, as described above, the
また,図示の構成では,蓋板50の他端50b側にも仕切壁80を設けているが,この仕切壁80は省略しても良い。
In the illustrated configuration, the
以上のように構成された本実施例の盗難防止機構1においても,実施例1として説明した盗難防止機構1と同様,蓋板50を図4及び図5(A)に示す閉位置にスライドさせた状態で施錠すると,凹溝20内に設けられた吊り金具25に対し,クレーンのフック等を係止することができなくなり,可搬式作業機6の吊り上げができなくなる。
Also in the
しかも,少なくとも蓋板50の幅方向を成す2辺(長辺)は,第2L字板64の他片64bによって覆われており,また,吊り金具25の収容位置の上方において凹溝20を覆う天板11に開口21を形成した図示の構成にあっては,蓋板50の全長を開口21の全長に対して長く形成することで,蓋板50の長手方向の両端50a,50bを成す2辺(短辺)についても,第1,第2架橋板11a,11bによって覆われることとなるために,蓋板50の周縁より蓋板50の下面側にバールの先端等を差し込むことができず,しかも,蓋板50の幅が,第2L字板64の他片64b間の間隔よりも大きく形成されていることから,蓋板50を凹溝20より上方に引き剥がすことができないものとなっている。
In addition, at least two sides (long sides) forming the width direction of the
更に,蓋板50を前述のようにスライドさせて凹溝20の吊り金具25の上部を開放する構成としたことにより,吊り金具25に対してクレーンのフック等を係止する際に,蓋板50が邪魔にならず,その結果,蓋板50をボンネットより完全に取り外すことなく作業を行うことができ,蓋板の取り外しに伴う保管などの煩雑な作業や紛失等を防止できる。
Further, the
また,蓋板50を開放した状態で,本発明の盗難防止機構1を備えた可搬式作業機6上に他の可搬式作業機等を積載した場合であっても,蓋板50が上部に積載された可搬式作業機の底面や脚部等によって潰されて破損,変形等することもない。
Even when another portable work machine or the like is loaded on the portable work machine 6 equipped with the
実施例3
以上で説明した実施例1,2の盗難防止機構1は,いずれも図11を参照して説明した構造のボンネット10に対する適用例を示したものである。
Example 3
The
これに対し,図12を参照して説明した構造のボンネット10を備えた可搬式作業機6に対して適用される,第3実施例の盗難防止機構1の構成を,図7〜10を参照して説明する。
On the other hand, refer to FIGS. 7 to 10 for the structure of the
もっとも,図11を参照して説明したボンネット10の構成においても,チャンネル材40内に以下で説明する構成の盗難防止機構1を設けるものとしても良い。
However, even in the configuration of the
本実施例の盗難防止機構1では,前述のチャンネル材40として,底壁40bと,前記底壁40bの長手方向を成す二辺より立設された一対の側壁40a,40aを備えたものであり,実施例1,2として説明したチャンネル材とは異なり,側壁40aの上端にフランジ部を備えていない。
In the
そして,このチャンネル材40の側壁40a,40aの外壁上端に,例えば図9(A)に示すようにボンネット10の天板11の端部を曲折して形成した側面11cを取り付けることにより,ボンネット10の上面に,ボンネット10の幅方向の全長に亘り凹溝20を形成している。
Then, by attaching a
そして,この凹溝20の長手方向の略中央位置に,前述の吊り金具25を取り付けると共に,この吊り金具25の取り付け位置を中心として凹溝20の長手方向の所定の範囲を,凹溝20内に嵌合されて凹溝20の長手方向にスライドする蓋板50によって覆うことができるように構成している。
The hanging
この蓋板50のスライドを可能とするために,本実施例では,図7〜10に示すように,中間水平壁65bの一端より上方に立ち上がる係止片65aと,前記中間水平壁65bの他端より下方に向かって突出された下部垂直壁65cを備え,図10(a)に示すように幅方向の断面においてクランク状に屈曲された屈曲板65を設け,この屈曲板65の下部垂直壁65cを凹溝20の内壁にボルト留め等することにより,凹溝20の上端部において,前記係止片65aを,凹溝20の内壁に対して所定の間隔s2を介して平行となるよう配置することにより,この係止片65aによって,蓋板50を凹溝20内に係止することができるように構成している。
In order to enable the
この係止片65aに蓋板50を係止可能とするために,蓋板50を,その幅が凹溝の幅に対して僅かに幅狭に形成された平面視矩形状に形成すると共に,この蓋板50の幅方向における両端を成す2辺より下向きに突出する嵌合壁53を設け,蓋板50の嵌合壁53が,凹溝20の内壁と係止片65aとの間に形成された間隔s2内に嵌合するよう,蓋板50を凹溝20の上端部に嵌合させている。
In order to make it possible to lock the
係止片65aには,蓋板50のスライド方向,従って凹溝20の長手方向を長手方向とする長孔状の係止片側ガイド孔67が設けられている。この係止片側ガイド孔67は,後述する仕切壁70に対して係止される側である蓋板50の一端50a側を除き,前記係止片65aの長手方向に略その全長に亘り設けられており,この係止片側ガイド孔67に,蓋板50の他端50b側において嵌合壁53より突設されたガイドピン68bを遊嵌することで,蓋板50をスライドさせると,このガイドピン68bが係止片側ガイド孔67内を係止片側ガイド孔67の長手方向に移動すると共に,蓋板50の嵌合壁53に設けられたガイドピン68bが,係止片側ガイド孔67の内縁に係止されて,蓋板50の他端50b側を凹溝20内より取り外すことができないようになっている〔図10(A)参照〕。
The
また,蓋板50に設けた嵌合壁53にも,同様に蓋板50のスライド方向を長手方向とする長孔状の蓋板側ガイド孔66が,蓋板50の他端50b側における一部を除き嵌合壁53の略全長に亘り設けられており,蓋板50の一端50aを係止する仕切壁70側において前記係止片65aより突出されたガイドピン68aをこの蓋板側ガイド孔66内に遊嵌することにより,蓋板50をスライドさせた際,係止片65aより突設されたガイドピン68aが蓋板側ガイド孔66内を長手方向に相対的に移動することにより,蓋板側ガイド孔66とガイドピン68aとの案内によって蓋板50を凹溝20の長手方向にスライド可能と成すと共に,係止片65aに設けたガイドピン68aが,蓋板50の嵌合壁53に設けた蓋板側ガイド孔66の内縁と係合することにより,閉位置における蓋板50の一端50aを,凹溝20内より取り外すことができないように構成されている〔図10(B)参照〕。
Similarly, the
また,蓋板側,係止片側ガイド孔66,67と前記ガイドピン68a,68bによって,蓋板50は,ガイド孔66,68の形成長以上の範囲でスライドすることができず,ガイド孔66,67の両端部とガイドピン68a,68bとの係合によって,蓋板50を,吊り金具25上を覆う閉位置と,吊り金具25上を開放した開放位置で停止させることができるよう構成されている。
Further, the
係止片65aより突出するガイドピン68aには,ガイドローラ69bが回転可能に軸支されており,このガイドローラ69bが前述の係止片65aと蓋板の嵌合壁53間に配置されて,その外周によって蓋板50の裏面を担持している〔図10(B)〕。
A
また,蓋板50の嵌合壁53より突出するガイドピン68bにもガイドローラ69aが回転可能に軸支されており,このガイドローラ69aが前述の係止片65aと蓋板50の嵌合壁53間に配置されると共に,このガイドローラ69aの外周が,係止片65aの下端より直交方向に突設した中間水平壁65b上に載置され,嵌合壁53,該嵌合壁53より突設したガイドピン68a,及びこのガイドピン68aに軸支されたガイドローラ69aによって,蓋板50の一端50a側が前述の中間水平壁65b上に載置されている〔図10(A)〕。
A
このように,係止片65aより突出されたガイドピン68a,及び蓋板50の嵌合壁53より突出されたガイドピン68bのいずれに対しても前述のガイドローラ69a,69bを取り付けることにより,ガイドローラ69a,69bの回転によって蓋板50のスライドを抵抗なく容易に行うことができるものとなっている。
Thus, by attaching the above-described
蓋板50の長手方向の両端50a,50bのうち,仕切壁70と係止される一端50aには,後述する仕切壁70に取り付ける錠55に設けられた掛け金56と係合する掛け金受け52が設けられている。
Of the both ends 50a, 50b in the longitudinal direction of the
図示の実施形態にあっては,蓋板50の前記一端50aを成す短辺に,図8(B)に示すように下向きに折り曲げて形成した垂直壁54aと,この垂直壁54aの下端を更に吊り金具25側に向かって折り曲げて形成した水平壁54bによって構成される曲折部54を設け,この曲折部54の水平壁54bに掛け金56の先端を受け入れるスリットを掛け金受け52として形成しているが,掛け金受け52の構造は図示の構成に限定されず,例えば図1〜3を参照して説明した実施例1のように,蓋板50の裏面に別途掛け金受け52となる部材を溶着等して取り付けても良く,又は,図4〜6を参照して説明した実施例2のように,蓋板50自体に掛け金56の先端を受け入れるスリット等を形成して掛け金受けとしても良い。
In the illustrated embodiment, a
前述の蓋板50が閉位置にある状態において,この蓋板50の一端50aの下側における凹溝20内には,この凹溝20内を幅方向に仕切る仕切壁70が設けられている。
In the state in which the
図示の実施形態において,この仕切壁70は,凹溝20を幅方向に仕切る垂直壁72と,前記垂直壁72の上端より吊り金具25側に向かって突出する上端水平壁71,垂直壁72の下端より吊り金具25側に向かって突出する下端水平壁73を備える構造とし,このうちの下端水平壁73を,凹溝20の底壁にボルト留めすることにより凹溝20内に取り付けている。
In the illustrated embodiment, the
もっとも,この仕切壁70の構造は,図示の構成に限定されず,例えば実施例1の仕切壁70(図2における紙面左側の仕切壁70)のように,垂直壁72の側辺より吊り金具25側に向かって凹溝20の内壁と平行に突出する固定壁を設け,この固定壁を凹溝20の側壁内面にボルト留め等するものとしても良く,また,実施例2の仕切壁70(図6における紙面左側の仕切壁70)のように,屈曲板65と一体に形成するものとしても良く,図示の構成に限定されない。
However, the structure of the
この仕切壁70の上端水平壁71の上面は,蓋板50の一端50aに形成した曲折部54の水平壁54bの底面と略同一高さに形成されており,蓋板50を閉位置にスライドさせた際,曲折部54の水平壁54bが仕切壁70の上端に載置されるよう構成されている。
The upper surface of the upper
この仕切壁70の垂直壁72には,錠55を取り付けるための開孔が形成されており,この開孔内に挿入した錠55のシリンダ外周に,ナットを螺合して錠55が固定されている点,前記錠55に設けた掛け金56が,錠55の操作によって仕切壁70の垂直壁72と平行に回動するものである点は,前述の実施例1,2における盗難防止機構の構成と同様である。
An opening for attaching the
なお,図示の例では,閉位置における蓋板50の他端50b下方で凹溝20内を幅方向に仕切る仕切壁80を設けている。この仕切壁80は,凹溝20内を幅方向に仕切る垂直壁82,この垂直壁82の上端より吊り金具25側に向かって突出する上端水平壁81及び前記垂直壁82の下端より吊り金具25側に向かって突出する下端水平壁83を備えると共に,前記下端水平壁83を,凹溝20の底壁にボルト留めすることで凹溝20内に取り付けられている点では,蓋板50の一端50a側に設けられた前述の仕切壁70と同様の構成であるが,蓋板50の平坦に形成された他端50bの裏面に上端を接触乃至は近接配置することができるよう,その高さが蓋板50の一端50a側に設けた仕切壁70よりも曲折部54の垂直壁54aの高さ分,高く形成されている点で異なる。
In the illustrated example, a
この蓋板50の他端50b側に設けた仕切壁80についても各種の構造を採用することができ,例えば実施例1の仕切壁70(図2における紙面左側の仕切壁70)のように,垂直壁82の側辺より吊り金具25側に向かって凹溝20の内壁と平行に突出する固定壁を設け,この固定壁を凹溝20の側壁内面にボルト留め等するものとしても良く,実施例1の仕切壁80(図2における紙面右側の仕切壁80)のように金属板の下端を凹溝20の底壁に溶着したものとして形成しても良く,更には,前述した屈曲板65と一体的なものとして形成するものとしても良い。
Various structures can also be adopted for the
また,蓋板50の他端50b側に設けた前記仕切壁80については,必ずしもこれを設ける必要はなく,省略しても良い。
Further, the
なお,実施例1,2の盗難防止機構と同様,蓋板50に指掛け孔やつまみ,取っ手等を設けて,蓋板50をスライドさせる際の手掛かりとしても良く,凹溝20上を覆う架橋板11a,11bが設けられていない図示の構成では,この取っ手やつまみを蓋板50の一端50a側に設けた場合であっても,蓋板50のスライドが規制されない。
Similar to the anti-theft mechanism of the first and second embodiments, the
以上のように構成された本実施例の盗難防止機構1においても,実施例1,2として説明した盗難防止機構1と同様,蓋板50を図7及び図8(A)に示す閉位置にスライドさせた状態で施錠すると,凹溝20内に設けられた吊り金具25に対し,クレーンのフック等を係止することができなくなり,可搬式作業機6の吊り上げができなくなる。
Also in the
しかも,蓋板50の嵌合壁53と係止片65aとがガイドピン68a,68bを介して連結されていることから,蓋板50を凹溝20より上方に取り外すことができないものとなっている。
Moreover, since the
更に,蓋板50を前述のようにスライドさせて吊り金具25の上部における凹溝20を開閉する構造としたことにより,凹溝20の側壁内面と蓋板50の幅方向の両端を成す2辺との間には,蓋板50のスライドを許容する僅かな間隔のみを設けるものとすれば良く,この部分を介してバールの先端等を挿入することにより行われる蓋板50のこじ開けが行い難いものとなっている。
Further, the
しかも,蓋板50をこのようにスライドさせる構成としたことにより,吊り金具25に対してクレーンのフック等を係止する際に,蓋板50が邪魔にならず,その結果,蓋板50をボンネットより完全に取り外すことなく作業を行うことができ,蓋板50の取り外しに伴い発生する蓋板50の保管などの煩雑な作業や紛失等を防止できる。
In addition, since the
また,蓋板50を開放した状態で,本発明の盗難防止機構1を備えた可搬式作業機6上に他の可搬式作業機などを積載した場合であっても,蓋板50が上部に積載された可搬式作業機の底面や脚部等によって潰されて破損,変形等することもない。
Further, even when another portable work machine or the like is loaded on the portable work machine 6 equipped with the
なお,ガイドピン68a,68bにガイドローラ69a,69bを取り付けた構成では,蓋板50のスライドを容易且つ円滑に行うことができた。
In the configuration in which the
その他
以上で説明した各実施例において,それぞれ置換可能な構成相互間を変更することが可能である。
Others In each of the embodiments described above, it is possible to change between replaceable components.
例えば,図11に記載のボンネット10の構成において,図1〜6を参照して説明した実施例1,2の構成に代えて,図7〜10を参照して説明した実施例3の構造を備えた盗難防止機構を設けるものとしても良い。
For example, in the configuration of the
また,図12に記載のボンネット10の構成において,図11で示したボンネット10における第1,第2架橋板11a,11bに対応する板材を取り付ける等して,閉位置における蓋板50の両端50a,50b上を覆うように構成しても良い。
Further, in the configuration of the
1 盗難防止機構
6 可搬式作業機
10 ボンネット
11 天板(ボンネットの)
11a 第1架橋板
11b 第2架橋板
11c 側面(天板11の)
12 側壁(ボンネットの)
20 凹溝
21 開口
21’ 開口(スリット状)
21a 一端縁(開口21の)
21b 他端縁(開口21の)
25 吊り金具
31 切欠
35 ロープ掛け金具
35a 一方の直線部(ロープ掛け金具の)
35b 他方の直線部(ロープ掛け金具の)
40 チャンネル材
40a 側壁(チャンネル材の)
40b 底壁(チャンネル材の)
40c フランジ部(チャンネル材の)
45 補強棒
50 蓋板
50a 一端(蓋板本体の)
50b 他端(蓋板本体の)
51 ストッパ板
52 掛け金受け(スリット)
53 嵌合壁
54 曲折部
54a 垂直壁(曲折部の)
54b 水平壁(曲折部の)
55 錠
56 掛け金
60 ガイドレール
61 第1係止片
62 第2係止片
63 L字板
63a 一片(L字板63の)
63b 他片(L字板63の)
63’ 第1L字板
63a’ 一片(第1L字板63’の)
63b’ 他片(第1L字板63’の)
64 第2L字板
64a 一片(第2L字板64の)
64b 他片(第2L字板64の)
65 屈曲板
65a 係止片(上部垂直壁)
65b 中間水平壁
65c 下部垂直壁
66 蓋板側ガイド孔
67 係止片側ガイド孔
68a,68b ガイドピン
69a,69b ガイドローラ
70 仕切壁
71 上端水平壁
72 垂直壁
73 下端水平壁
74 固定壁
75 切欠
80 仕切壁
81 上端水平壁
82 垂直壁
83 下端水平壁
s1,s2 間隔
500 盗難防止機構
510 ボンネット
511 天板(ボンネットの)
511a,511b 架橋板
520 中央凹部
525 吊り金具
530 端凹部
535 ロープ掛け金具
550 蓋板
550a 一端(蓋板の)
550b 他端(蓋板の)
552 南京錠
551 先端段部
555 長孔
556 フランジ
δ1,δ2 隙間
1 Theft prevention mechanism 6
11a
12 Side wall (bonnet)
20
21a One edge (of the opening 21)
21b The other edge (of the opening 21)
25
35b The other straight part (of the rope bracket)
40
40b Bottom wall (of channel material)
40c Flange (channel material)
45 Reinforcing
50b The other end (of the lid plate body)
51
53
54b Horizontal wall (of the bent part)
55
63b Other piece (L-shaped plate 63)
63 '1st L-shaped
63b 'other piece (of the first L-shaped plate 63')
64 2nd L-shaped
64b Other piece (of the second L-shaped plate 64)
65
65b Intermediate
511a,
550b The other end (of the cover plate)
Claims (6)
前記蓋板を,前記凹溝と略同一幅を有する矩形状に形成して前記凹溝内に嵌合可能に形成すると共に,
前記凹溝の上端側における側壁内面に,前記蓋板の幅方向における両端を係止するガイドレールをそれぞれ設け,前記ガイドレールによる係止により,前記吊り金具の上部において前記凹溝を覆う閉位置と,前記吊り金具上部を開放する開放位置間で前記蓋板を前記凹溝の長手方向にスライド可能と成すと共に,前記凹溝の長手方向と直交方向への前記蓋板の移動を規制し,
前記閉位置における前記蓋板の長手方向における一端下方において,前記凹溝内を幅方向に仕切る仕切壁を設け,該仕切壁に前記蓋板の前記一端側を係止して,前記蓋板を前記閉位置にスライド不能に係止する前記施錠手段を設けたことを特徴とする可搬式作業機の盗難防止機構。 A concave groove that is recessed with respect to the upper surface of the bonnet is formed on the upper surface of the bonnet that accommodates the component device, and the hanging metal fitting is accommodated in the concave groove, and the concave groove is formed above the housing position of the hanging metal fitting. In a theft prevention mechanism of a portable work machine, provided with a cover plate that covers the cover plate so as to be openable and closable, and having a locking means that locks the cover plate in an unopenable state with the concave groove covered.
The lid plate is formed in a rectangular shape having substantially the same width as the concave groove so as to be fitted in the concave groove,
Guide rails for locking both ends of the lid plate in the width direction are provided on the inner wall of the side wall on the upper end side of the groove, respectively, and the closed position that covers the groove on the upper part of the hanging bracket by the locking by the guide rail. And allowing the lid plate to slide in the longitudinal direction of the concave groove between the open positions for opening the upper part of the suspension fitting, and restricting the movement of the lid plate in the direction perpendicular to the longitudinal direction of the concave groove,
A partition wall that partitions the inside of the concave groove in the width direction is provided below one end in the longitudinal direction of the lid plate in the closed position, and the lid plate is engaged with the partition wall by locking the one end side of the lid plate. An anti-theft mechanism for a portable work machine, characterized in that the locking means that is slidably locked at the closed position is provided.
前記第1係止片と前記第2係止片間の前記間隔に,前記蓋板の幅方向の両端を嵌合することにより蓋板をスライド可能に係止したことを特徴とする請求項1記載の可搬式作業機の盗難防止機構。 A first locking piece projecting with a predetermined width in the horizontal direction from the inner surface of the side wall of the concave groove toward the center in the width direction of the concave groove, and the concave portion from each of the inner surface of the side wall of the concave groove 20. A first projection is provided in a horizontal direction toward the center in the width direction of the groove with a predetermined width, and is disposed in parallel on the first locking piece with a width slightly wider than the thickness of the cover plate. The guide rail is formed by two locking pieces,
The lid plate is slidably latched by fitting both ends in the width direction of the lid plate in the gap between the first locking piece and the second locking piece. Theft prevention mechanism of the portable work machine described.
幅方向の断面が逆L字状を成すと共に,凹溝の長手方向を長手方向とするL字板の一片を前記凹溝の側壁内面に取り付けることにより該L字板の他片によって前記第1係止片を形成すると共に,
前記凹溝の前記吊金具の収容位置の少なくとも上部における前記ボンネットの天板に,前記凹溝の幅に対して幅狭に形成された開口を形成し,前記開口の縁部における前記天板を前記凹溝上に所定幅突出させることにより,該突出部分における前記天板で前記第2係止片を形成したことを特徴とする請求項2記載の可搬式作業機の盗難防止機構。 A top plate of the bonnet comprising a bottom wall and a pair of side walls erected from two sides forming the longitudinal direction of the bottom wall, and a channel material formed in a substantially U shape with a cross section in the width direction opened upward Attached to the back surface of the groove to form the groove,
A cross-section in the width direction forms an inverted L shape, and a first piece of the L-shaped plate having the longitudinal direction of the concave groove as a longitudinal direction is attached to the inner surface of the side wall of the concave groove, thereby the first piece by the other piece of the L-shaped plate Forming a locking piece,
An opening formed narrower than the width of the concave groove is formed in the top plate of the bonnet at least at the upper part of the housing position of the suspension fitting of the concave groove, and the top plate at the edge of the opening is formed. The anti-theft mechanism for a portable work machine according to claim 2, wherein the second locking piece is formed by the top plate at the protruding portion by protruding a predetermined width on the concave groove.
幅方向の断面が逆L字状を成すと共に,凹溝の長手方向を長手方向とする第2L字板をそれぞれ設け,
前記第1L字板の一片と前記凹溝の内壁間に,前記第2L字板の一片を挟んだ状態で,前記第1L字板の前記一片と,前記第2L字板の前記一片とを共に前記凹溝の側壁内面に取り付けることにより,前記第1L字板の他片により前記第1係止片を形成すると共に,前記第2L字板の他片により前記第2係止片を形成したことを特徴とする請求項2記載の可搬式作業機の盗難防止機構。 A first L-shaped plate having a cross-section in the width direction having an inverted L-shape and a longitudinal direction of the groove being the longitudinal direction;
A cross section in the width direction forms an inverted L-shape, and a second L-shaped plate having the longitudinal direction of the groove as the longitudinal direction is provided.
The one piece of the first L-shaped plate and the one piece of the second L-shaped plate are held together with the one piece of the second L-shaped plate sandwiched between one piece of the first L-shaped plate and the inner wall of the concave groove. The first locking piece is formed by the other piece of the first L-shaped plate, and the second locking piece is formed by the other piece of the second L-shaped plate by being attached to the inner surface of the side wall of the concave groove. The anti-theft mechanism for a portable work machine according to claim 2.
前記蓋板の幅方向の両端を成す二辺に,下向きに突出する嵌合壁をそれぞれ設け,前記蓋板の前記嵌合壁を,前記間隔内にそれぞれ嵌合し,
前記蓋板の前記嵌合壁に,前記蓋板のスライド方向を長手方向とする蓋板側ガイド孔を形成し,前記仕切壁側の一端側で前記係止片より突出したガイドピンを,前記蓋板側ガイド孔に遊嵌すると共に,
前記係止片に,前記蓋板のスライド方向を長手方向とする係止片側ガイド孔を形成し,前記蓋板の前記一端に対する他端側で前記嵌合壁より突出したガイドピンを,前記係止片側ガイド孔に遊嵌したことを特徴とする請求項1記載の可搬式作業機の盗難防止機構。 In the upper part of the concave groove, a locking piece arranged in parallel with each side wall inner surface of the concave groove with a predetermined interval is provided, and the guide rail is formed by the locking piece,
On the two sides that form both ends in the width direction of the lid plate, a fitting wall that protrudes downward is provided, and the fitting wall of the lid plate is fitted within the interval,
A lid plate side guide hole whose longitudinal direction is the sliding direction of the lid plate is formed in the fitting wall of the lid plate, and a guide pin protruding from the locking piece on one end side of the partition wall side, While loosely fitting in the lid side guide hole,
A locking piece side guide hole whose longitudinal direction is the sliding direction of the lid plate is formed in the locking piece, and a guide pin protruding from the fitting wall on the other end side of the lid plate with respect to the one end is provided on the locking plate. The antitheft mechanism for a portable work machine according to claim 1, wherein the anti-theft mechanism for a portable work machine is loosely fitted into the stopper side guide hole.
前記蓋板の裏面と外周を接触させるガイドローラを,前記係止片より突出した前記ガイドピンに回転可能に軸支したことを特徴とする請求項5記載の可搬式作業機の盗難防止機構。 A horizontal wall protruding from the lower end of the locking piece toward the side wall of the groove is provided, and a guide roller that contacts the outer periphery of the horizontal wall can be rotated to the guide pin protruding from the fitting wall of the lid plate As well as
6. The antitheft mechanism for a portable work machine according to claim 5, wherein a guide roller that contacts the back surface and the outer periphery of the cover plate is rotatably supported by the guide pin protruding from the locking piece.
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