JP2010261219A - 鋼管補剛ブレース材およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】鋼管補剛ブレース材100は、主軸材11および副軸材12からなる軸材10と、これを包囲する4枚の平鋼21、22、23、24の側縁同士を互いに接合した補剛鋼管20とを有し、補剛鋼管20は、主軸材11の側縁部が対向する内側隅部25a、26aが隅肉溶接W1によって、外側角部25b、26bが部分溶け込み溶接W2によって断面く字状の補剛部材25、26に形成された後、補剛部材25、26の側縁同士が当接され、外側角部27b、28bが部分溶け込み溶接W3によって仮組みされ、外側角部25b、26bおよび外側角部27b、28bに部分溶け込み溶接W4およびW5が実施されたものである。
【選択図】図2
Description
このとき、軸材と補剛鋼管内面とが摺動しても摩擦音の発生を防止するためや摩擦を低減するために、ライナープレ−トを両者の隙間に挿入したり、鋼構造物への設置を確実にするために、軸材の管軸方向の端部に補剛鋼管の対角線の長さより幅の広い継手部材(以下「端部材」と称している)を設置したりしている。
そして、ライナープレ−トの挿入を容易にすると共に、端部材の形状の自由度を高めることができるブレース材(鋼管補剛ブレース材に同じ)の製造方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
このため、ライナープレートの配置が容易になると共に、隙間の精度が高まり、補剛効果を高めている。また、端部材の形状を補剛鋼管の大きさに左右されないで選定することを可能にしているものの、以下のような問題があった。
(あ)補剛鋼管が長尺であるため、長尺の平鋼を精度良く曲げ加工するためには、相当能力の高いプレス機が必要となる。このため、製造するための設備上の制約から、製造者(ファブリケーター)が限定される。
(い)平鋼を曲げ加工して形成された補剛鋼管については、軸材が対向する補剛鋼管の外側角部の曲率半径は、平鋼の板厚が6mm以上の場合、板厚の10倍以上にする必要があり、板厚の10倍未満にする場合には特別な材料認定を取得する必要がある(建築基準法「H12建告2464第1三号ハ」参照)。このため、面外座屈を確実に抑えるためには特別な材料認定を取得する必要がある。
(う)主軸材の側縁近傍では、主軸材の面外座屈により補剛鋼管を内側から押し広げる力が加わるため、鋼管角部の溶接に、板厚内面側に未溶着部がある部分溶け込み溶接を用いると、補剛効果が低減し、鋼管が破断する起点となる。
(え)鋼管角部の溶接に、板厚全厚を溶接する完全溶け込み溶接を用いる場合、鋼管内側(鋼管内面側)に裏当て金を設ける必要があり、軸材あるいはライナープレートと接触し、適切なクリアランスが確保できない。
前記補剛鋼管が、4枚の平鋼の側縁を突き合わせて、外側角部を部分溶け込み溶接によって形成し、かつ、前記主軸材の側縁に対向する鋼管内側隅部を隅肉溶接によって形成し、断面矩形状に形成されたものであることを特徴とする。
一対の平鋼の側縁を突き合わせて、内側隅部を隅肉溶接によって本溶接すると共に、外側角部を部分溶け込み溶接によって軸方向に断続的に仮溶接して、断面く字状の補剛部材を形成する工程と、
前記補剛部材の本溶接された内側隅部に前記主軸材の側縁が対向した状態で、一対の補剛部材の側縁を突き合わせて、外側角部を部分溶け込み溶接によって軸方向に断続的に仮溶接して、断面矩形状の補剛鋼管を仮組みする工程と、
前記補剛鋼管の仮溶接された外側角部を部分溶け込み溶接によって本溶接して、補剛鋼管を本組みする工程と、を有することを特徴とする。
なお、主軸材の側縁に対向する鋼管内側隅部を除く内面隅部は隅肉溶接が実施されていないが、後者には前者にかかるほどの応力が発生しないから、補剛鋼管が破断することはない。
また、主軸材の側縁に対向する鋼管内側隅部に裏当て金を取り付ける必要がないため、補剛鋼管と軸材あるいはライナープレートとの間で、適切なクリアランスを確保することができる。
(iii)また、主軸材の側面に平鋼からなる副軸材が設置されているから、軸方向の圧縮力に対する面外変形が拘束され、吸収エネルギーが増大する。
(iv)また、主軸材の軸方向の端部に、補剛鋼管の対角線の長さより幅の広い平鋼からなる端部材が設置されているから、鋼構造物への接続が確実になり、主軸材のエネルギー吸収がより確実になる。
(vi)また、補剛鋼管の仮溶接された外側角部のうちの2箇所の外側角部を、並列配置した半自動溶接機で同時に本溶接することによって補剛鋼管を本組みするから、溶接時に鋼管補剛ブレース材を回転させる回数を減らし、製造工程を短縮することができる。
(viii)また、主軸材の側面に平鋼からなる副軸材が設置されているから、軸方向の圧縮力に対する面外変形が拘束され、吸収エネルギーが増大する。
(ix)また、製造に際して端部材は補剛鋼管の内部を貫通しないから、端部材の大きさや形状が補剛鋼管の大きさに左右されることがない。このため、補剛鋼管の対角線の長さより幅の広い平鋼からなる端部材を設置することが可能になり、鋼構造物への接続が確実になり、主軸材のエネルギー吸収がより確実になる。
図1および図2は本発明の実施の形態1に係る鋼管補剛ブレース材を説明するものであって、図1の(a)は平面図、図1の(b)は側面図、図2の(a)は正面視の断面図(図1の(b)におけるX−X断面)、図2の(b)は図2の(a)の一部を拡大して示す正面視の断面図である。なお、各図は模式的に示すものであって、各部材の相対的な大きさや板厚等は図示する寸法に限定するものではない。なお、共通する部材の説明においては、符号の添え字「a、b」の記載を省略する。
図1および図2において、鋼管補剛ブレース材100は、軸材10と、軸材10を包囲して主軸材の面外変形を拘束するための補剛鋼管20と、軸材10の長手方向の両端にそれぞれ固定され、鋼構造物(図示しない)への設置を確実にするための端部材(継手部材に相当する)30a、30bと、軸材10の側縁と補剛鋼管20の内面との隙間に配置されたライナープレート40a、40bと、を有している。
軸材10は、補剛鋼管20よりも短い平鋼からなる主軸材11と、主軸材11の両側面にそれぞれ固定される平鋼からなる副軸材12、13と、から形成され、断面十字状を呈している。このとき、一方の副軸材12の側縁と他方の副軸材13の側縁との距離(以下「幅B2」と称す)は、主軸材11の両側縁間の距離(以下「幅B1」と称す)より小さくなっている(B2<B1)。
なお、本発明は軸材10を図示する形態に限定するものではなく、副軸材12、13が固定されていない主軸材11のみであってもよい。
補剛鋼管20は、軸材10よりも長い断面四角形の筒状であって、4枚の平鋼21、22、23、24の側縁同士が互いに、溶接接合されている。
すなわち、平鋼21側面に平鋼22の側端面が当接して断面く字状を呈し、内側隅部(凹面側の当接部)25aが隅肉溶接W1によって、外側角部(凸面側の当接部)25bが部分溶け込み溶接W4(長手方向で断続的に部分溶け込み溶接W24)によって溶接接合されている。
また、平鋼23と平鋼24とが当接する内側隅部26aおよび外側角部26bにおいても、同様に、隅肉溶接W1および部分溶け込み溶接W4(長手方向で断続的に部分溶け込み溶接W24)が実施されている。
また、平鋼21側面に平鋼24の側端面が当接して断面く字状を呈し、角部(凸面側の当接部)28bが部分溶け込み溶接W5(長手方向で断続的に部分溶け込み溶接W35)によって溶接接合されている。このとき、隅部(凹面側の当接部)には隅肉溶接がなされていない。なお、平鋼23と平鋼22との接合も同様であるので、説明を省略する。
そして、補剛鋼管20は、このような溶接形態によって形成されたものであるため、曲がりや反りが少なく、矯正する必要がない(これについては、実施の形態2において詳細に説明する)。
端部材30a、30b(以下、まとめてまたは一方を「端部材30」と称す)は、主軸材11の長手方向の端部に固定された主端部材31と、副軸材12、13の長手方向の端部に固定された副端部材32、33と、を有している。主端部材31の両側面に副端部材32、33が固定され、断面十字状を呈している。
このとき、主端部材31および副端部材32は、軸方向の補剛鋼管20に近い範囲では幅が狭くなり、補剛鋼管20の内部に侵入している。一方、補剛鋼管20から突出した軸方向の端部寄りにおいて、主端部材31の両側縁間の距離(以下「幅B3」と称す)および副端部材32の側縁と他方の副端部材33の側縁との距離(以下「幅B4」と称す)は、何れも、補剛鋼管20の内面の対角線の長さより十分に大きい。
ライナープレート40は、主軸材11の側縁部と補剛鋼管20の内面との隙間に配置され、主軸材11が面外変形(撓み)した際、面外変形が拘束される変形量が適正に設定され、補剛効果が高まっている。また、両者はライナープレート40を介して当接し、直接摺動することがないから、摩擦音の発生防止や摩擦の低減が図られている。
なお、ライナープレートを形成する材質は限定されるものではなく、硬質の合成樹脂、あるいは天然ゴムや人工ゴム等であってもよい。
図3〜図5は本発明の実施の形態2に係る鋼管補剛ブレース材の製造方法を説明するものであって、図3は各工程を示すフローチャート、図4の(a)は各工程を模式的に示す平面図、図4の(b)はその側面図、図4の(c)はその正面視の断面図(図4の(b)におけるX−X断面)、図5はそれぞれ各工程を模式的に示す正面視の断面図である。また、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
軸材10の両端部に、それぞれ断面十字状の端部材30a、30bを固定する第2工程(S2)とを有している。
このとき、主端部材31の両側面にそれぞれ副端部材32、33を固定して断面十字状の端部材30を形成した後、主端部材31を主軸材11に、副端部材32、33を副軸材12、13にそれぞれ固定しても、あるいは、主端部材31を主軸材11に、副端部材32、33を副軸材12、13にそれぞれ固定した後、断面十字状の端部材30を形成してもよい。
さらに、主端部材31と主軸材11とが接続されたものに、副端部材32、33と副軸材12、13とを固定、すなわち、第1工程と第2工程とを同時に実行してもよい。
このとき、平鋼22の両側縁には、予め面取り(C面取り)加工がなされているから、外面角部は、平鋼22の板厚の中間に底があるレ型開先(片刃型開先)が形成される。また、平鋼23、24についても同様にして補剛部材26を形成する。
なお、部分溶け込み溶接W2とは、溶け込み深さが平鋼22の板厚よりも浅く、未溶着部が残っている溶接であって、長手方向(補剛鋼管20の軸方向)で、断続的に溶接溶け込みがあるものを指している。たとえば、1m間隔で、50mmの長さの1層または少数層の肉盛りを指している。
図3および図5の(c)において、次に、軸材10を包囲する補剛鋼管20を仮組みする。すなわち、軸材10の主軸材11の両側縁が、ライナープレート40を介して補剛部材25、26の内側隅部に対向するように、補剛部材25、26でもって軸材10を包囲すると共に、補剛部材25と補剛部材26との側縁同士(正確には、平鋼22と平鋼23の側縁同士、平鋼24と平鋼21の側縁同士)を当接し、外側角部27b、28bを部分溶け込み溶接W3によって軸方向に断続的に仮溶接して、断面矩形状の補剛鋼管20を仮組みする第5工程(S5)を有している。
このとき、補剛部材25と補剛部材26との側縁同士の当接部(以下「副軸材隅部」と称す場合がある)に形成される内側隅部27a、28aは溶接がなく、部分溶け込み溶接W3は部分溶け込み溶接W2に準じ、溶け込み深さが平鋼22、24の板厚よりも浅く、板厚方向には未溶着部が残り、長手方向には断続的な溶接であるから、内側隅部27a、28aに外側からの溶接が溶け込むことはない。
このとき、外側角部25b、26bには部分溶け込み溶接W2が長手方向で断続的に実行されているから、部分溶け込み溶接W2の上に部分溶け込み溶接W4が溶け込んだ部分溶け込み溶接W24が部分的に実行されたことになる。
同様に、外側角部27b、28bには部分溶け込み溶接W3が長手方向で断続的に実行されているから、部分溶け込み溶接W3の上に部分溶け込み溶接W5が溶け込んだ部分溶け込み溶接W35が部分的に実行されたことになる。
図6は本発明の実施の形態3に係る鋼管補剛ブレース材の製造方法を説明するものであって、第6工程(S6)を模式的に示す正面視の断面図である。また、実施の形態2と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明は省略する。
実施の形態3では、実施の形態2における第6工程(S6)を、2連の溶接トーチを具備する溶接機(半自動溶接機)によって実行するものである。溶接機70は、作業台71と、作業スタンド72と、作業スタンド72に移動自在に設置された作業アーム73と、作業アーム73に設置された溶接トーチ60a、60bと、溶接トーチ60a、60bに所定の電流を供給する電源手段(制御手段を含む、図示しない)と、溶接トーチ60a、60bに溶接資材(溶接ワイヤー、イナートガス等)を供給する資材供給手段(図示しない)を有している。
そして、トーチ先端61a、61bが平鋼24の両側に形成されたレ型開先(外側角部)26b、28bの直上に来るように設置する。
そこで、そして、作業アーム73を移動(トーチ先端61a、61bが補剛鋼管20の軸方向と平行に並走)させて、外側角部26b、28bを同時に部分溶け込み溶接を行なう。
次に、補剛鋼管20を180度反転させて平鋼22が水平かつ上面に来るように設置して、以降、同様な手順で、外側角部25b、27bを同時に部分溶け込み溶接を行なう。
なお、平鋼24と平鋼22との溶接順序は、いずれが先になってもよい。
また、本発明は溶接機70の形式を限定するものではなく、作業アーム73に替えて、作業台71が移動するようにしてもよい。また、溶接トーチ60a、60bは、それぞれ別個の作業アームに設置されてもよい。
そして、外側角部27bおよび外側角部28bが、互いに水平かつ上側になるように補剛鋼管20を回転して、作業台71に載置する。
そこで、トーチ先端61a、61bが外側角部27b、28bの直上に来るように設置し、作業アーム73を移動(トーチ先端61a、61bが補剛鋼管20の軸方向と平行に並走)させて、外側角部27b、28bを同時に部分溶け込み溶接を行なう。
次に、補剛鋼管20を180度反転させて、外側角部25b、26bが、互いに水平かつ上面に来るように設置して、以降、同様な手順で、外側角部25b、26bを同時に部分溶け込み溶接を行なう。
したがって、図6の(a)に示す溶接方法と同様の効果が得られる。
次に、実施の形態1に係る鋼管補剛ブレース材(実施の形態2に係る鋼管補剛ブレース材の製造方法によって製造された鋼管補剛ブレース材に同じ、以下「溶接4面ボックスタイプ」と称す場合がある)の実施例と、一対の鋼板を断面く字状に曲げ加工し、これらを軸材を囲むように配置して、それぞれの縁端を相互に溶接して断面矩形状の補剛鋼管を形成した鋼管補剛ブレース材(以下「くの字プレスタイプ」と称す場合がある)である比較例との性能を比較する実験について説明する。
図7の(a)〜(c)において、実施例は、鋼管板厚9mmに対して、内側隅肉溶接は脚長3mm、外側部分溶け込み溶接は開先角度45度、開先深さ7mmとしている。
図7の(d)において、比較例は、軸材断面形状、鋼管径および板厚については全て実施例と同一であるが、補剛鋼管の製造方法が相違している。
表1における「繰り返し回数」は、鋼管補剛ブレース材としての疲労特性を示す指標であり、軸材の最大耐力以後、最大耐力の70%まで耐力が低下するまでの繰り返し回数を示している。また、表1における「累積塑性変形倍率」は、鋼管補剛ブレース材としてのエネルギー吸収能力を示す指標であり、前記繰り返し回数に達するまでの履歴曲線(耐力−変形曲線)の内側面積を、「降伏耐力×降伏変形」の長方形面積で除した値を示している。
また、累積塑性変形倍率については、実施例の方が比較例より若干低い値になっているが、両者は何れも大地震2回分に相当する必要累積塑性変形倍率である「300」と比較すると十分大きな値になっている。そして、両者の差は、ばらつきの範囲内と言えることから、実施例は比較例と同等であって、充分な性能を有していると言える。
なお、実施例は、耐力が最大耐力の70%を下回った後も、急激な耐力低下が見られず、最終的に鋼管溶接部での破断は生じなかった。
図8および図9は実施の形態2に係る鋼管補剛ブレース材の製造方法における補剛鋼管のバリエーションを模式的に示すものであって、図8は正面視の断面図、図9の(a)および(b)は製造工程を示す正面視の断面図、図9の(c)は完成品の一部を透過して示す側面図である。なお、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付し、一部の説明を省略する。
図8の(b)において、平鋼21、22、23、24の何れも、片方の側縁に面取り(C面取り)加工がなされている。
図8の(c)において、平鋼21、23では一方の側縁に面取り(C面取り)加工がなされ、平鋼24は、両側縁に面取り(C面取り)加工がなされ、平鋼22は断面矩形状のままである。なお、先きに示した実施の形態3を説明する図6の(b)は、図8の(c)の補剛鋼管20に相当する例である。
図9の(b)および(c)に示す第5工程において、補剛鋼管20が仮組みされている。このとき、位置決め材50a、50bは、補剛部材25と補剛部材26との位置合わせを容易にすると共に、両者の突き合わせ精度を高めているから、形状精度の高い補剛鋼管20が仮組みされている。
そして、位置決め材50a、50bは、補剛鋼管20の強度部材ではないため、位置決めに供する程度に設置されている(例えば、点付け溶接等)。なお、位置決め材50a、50bの数量は限定されるものではなく、平鋼21および平鋼23に替えて、それぞれ平鋼22および平鋼24に設置してもよい。さらに、補剛部材25、26を形成した後(隅肉溶接W1や部分溶け込み溶接W2を実行した後)に位置決め材50a、50bを設置してもよいし、予め位置決め材50a、50bが設置されている平鋼21、23を用いて補剛部材25、26を形成してもよい。
11 主軸材
12 副軸材
13 副軸材
20 補剛鋼管
21 平鋼
22 平鋼
23 平鋼
24 平鋼
25 補剛部材
25a 内側角部
25b 外側角部
26 補剛部材
26a 内側角部
26b 外側角部
27a 内側隅部
27b 外側角部
28a 内側隅部
28b 外側角部
30 端部材
31 主端部材
32 副端部材
33 副端部材
34 貫通孔
35 貫通孔
40 ライナープレート
50 位置決め材
70 溶接機
100 鋼管補剛ブレース材
B1 幅(主軸材)
B2 幅(副軸材)
B3 幅(主端部材)
B4 幅(副端部材)
W1 隅肉溶接
W2 部分溶け込み溶接
W3 部分溶け込み溶接
W4 部分溶け込み溶接
W5 部分溶け込み溶接
W24 部分溶け込み溶接
W35 部分溶け込み溶接
Claims (9)
- 平鋼からなる主軸材と、該主軸材を包囲して該主軸材の面外変形を拘束するための補剛鋼管と、を有する鋼管補剛ブレース材であって、
前記補剛鋼管が、4枚の平鋼の側縁を突き合わせて、外側角部を部分溶け込み溶接によって形成し、かつ、前記主軸材の側縁に対向する鋼管内側隅部を隅肉溶接によって形成し、断面矩形状に形成されたものであることを特徴とする鋼管補剛ブレース材。 - 前記補剛鋼管の隅肉溶接された内側隅部と前記主軸材の側縁との隙間に、ライナープレートが配置されていることを特徴とする請求項1記載の鋼管補剛ブレース材。
- 前記主軸材の側面に平鋼からなる副軸材が設置されていることを特徴とする請求項1または2記載の鋼管補剛ブレース材。
- 前記主軸材の軸方向の端部に、前記補剛鋼管の対角線の長さより幅の広い平鋼からなる端部材が設置されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の鋼管補剛ブレース材。
- 平鋼からなる主軸材と、該主軸材を包囲して該主軸材の面外変形を拘束するための補剛鋼管と、を有する鋼管補剛ブレース材の製造方法であって、
一対の平鋼の側縁を突き合わせて、内側隅部を隅肉溶接によって本溶接すると共に、外側角部を部分溶け込み溶接によって軸方向に断続的に仮溶接して、断面く字状の補剛部材を形成する工程と、
前記補剛部材の本溶接された内側隅部に前記主軸材の側縁が対向した状態で、一対の補剛部材の側縁を突き合わせて、外側角部を部分溶け込み溶接によって軸方向に断続的に仮溶接して、断面矩形状の補剛鋼管を仮組みする工程と、
前記補剛鋼管の仮溶接された外側角部を部分溶け込み溶接によって本溶接して、補剛鋼管を本組みする工程と、
を有することを特徴とする鋼管補剛ブレース材の製造方法。 - 前記補剛鋼管を本組みする工程において、前記補剛鋼管の仮溶接された外側角部のうちの2箇所の外側角部を、並列配置した半自動溶接機で同時に本溶接することを特徴とする請求項5に記載の鋼管補剛ブレース材の製造方法。
- 前記補剛鋼管を仮組みする工程の前に、前記補剛部材の本溶接された内側隅部と前記主軸材の側縁との隙間に、ライナープレートを配置する工程を有することを特徴とする請求項5または6記載の鋼管補剛ブレース材の製造方法。
- 前記主軸材の側面に平鋼からなる副軸材が設置されていることを特徴とする請求項5乃至7の何れか1項に記載の鋼管補剛ブレース材の製造方法。
- 前記主軸材の軸方向の端部に、前記補剛鋼管の対角線の長さより幅の広い平鋼からなる端部材が設置されていることを特徴とする請求項5乃至8の何れか1項に記載の鋼管補剛ブレース材の製造方法。
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