JP2010260566A - 口部密封用インナーシール材及びこのインナーシール材を用いた密封容器 - Google Patents
口部密封用インナーシール材及びこのインナーシール材を用いた密封容器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010260566A JP2010260566A JP2009110706A JP2009110706A JP2010260566A JP 2010260566 A JP2010260566 A JP 2010260566A JP 2009110706 A JP2009110706 A JP 2009110706A JP 2009110706 A JP2009110706 A JP 2009110706A JP 2010260566 A JP2010260566 A JP 2010260566A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- sealing
- moisture
- inner seal
- container
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Closures For Containers (AREA)
Abstract
【解決手段】少なくとも防湿性材料層を有するシール層と、少なくとも弾性シート層及び防湿性材料層を有するリシール層とからなり、前記シール層の表面、またはリシール層の裏面に対して離形性を有する樹脂による剥離層を介して積層されてなる容器口部密封用インナーシール材において、前記シール層及びリシール層は、それぞれ前記防湿性材料層の容器側に水分吸収、酸素吸収機能を有する機能層を具備することにより解決した。
【選択図】図1
Description
前記装填する乾燥剤は、乾燥機能を有する無機化合物を各種無機系バインダーとともにタブレット状の乾燥剤成形体を使用するのが一般的である。しかしながらこれらの成形体は、ちょっとした応力や振動によって破壊されるケースが多く、最悪の場合には内容物への異物混入の問題が発生する恐れがあった。
上記課題を解決するために、乾燥剤を練りこんだ樹脂を層状にした乾燥剤層を、容器の口部の径と同じ径とし、シール材の下面に配置し、密封時に密封栓の役目も兼ね備えたインナーシール材が提案されている(特許文献1参照)。
また、乾燥剤を練りこんだ樹脂を層状にした乾燥剤層をリシール材側に配置したインナーシール材が提案されている(特許文献2参照)。
しかしながら、シール材に前記乾燥剤層を設けたとしても、開封前の水分吸収が可能であるが、シール材を剥離し、開封した場合、シール材は、容器口部から除去される場合があり、開封後の水分吸収機能は、低下し内容物の保存に支障をきたす恐れがあった。
一方、リシール材に乾燥剤層を設けた構成は、シール材の防湿性材料層により、口部が密封遮断し内容物を保存可能な状態とされているため、開封までは、容器本体内の水分吸収機能を発揮することはできなかった。
また、前記インナーシール材を用い、容器本体の口部を密封した密封容器を提供することを目的とする。
また、吸収した水分をトリガーとして酸素吸収機能も発揮するので、内容物の保存がより効果的に行うことができる。
しかも、両者に機能層があるため、開封後も容器内湿度を乾燥状態または、一定湿度に制御するとともに、酸素吸収によりより効果的な保存が可能である。
また、請求項5の発明によれば、前記水分吸収記機能層が、調湿タイプとすることにより、容器本体内の湿度を一定範囲に保つことができ、内容物に合致した雰囲気で保存することができる。
また、請求項6の発明によれば、前記水分吸収記機能層が、絶乾タイプとすることにより、容器本体内の湿度をできる限り小さくすることができ、乾燥状態で内容物を保存することができる。
下面側から、シール層101、機能層102、防湿性材料層103、剥離層108を積層したシール材2と、印刷基材層207、印刷層206、機能層202、防湿性材料層203、弾性シート層205を積層したリシール材3からなり、前記シール材2の剥離層108面と、リシール材3の印刷基材層207面を、接着層300を介して、一体とした口部密封用インナーシール材である。
下面側から、シール層101、機能層102、防湿性材料層103、接着層105、印刷層106、印刷基材層107を積層したシール材2と、剥離層208、機能層202、防湿性材料層203、弾性シート層205を積層したリシール材3からなり、前記シール材2の印刷基材層107面と、リシール材3の剥離層201面を、接着層300を介して、一体とした口部密封用インナーシール材である。
前記機能層102、202に用いる吸湿性能を有する無機化合物からなる吸湿剤、および酸素吸収剤を配合した樹脂層に用いる、前記吸湿剤の無機化合物は、ボトル内の湿度を乾燥状態(相対湿度10%以下)に保つ絶乾タイプ、または、一定の湿度調整(相対湿度20〜70%)された環境にする調湿タイプによって成分が異なってくる。
また、酸素吸収剤は、前述の吸湿剤が吸湿した水分により酸素吸収反応を開始する、鉄粉、アスコルビン酸またはその塩を使用することができる。
前記乾燥剤としては、酸化カルシウム、ゼオライト、シリカゲルなどが挙げられる。
前記乾燥剤としては、硫酸マグネシウムや焼き焼明礬などの硫酸塩化合物、活性アルミナ、活性炭、粘土鉱物から少なくとも1種類以上から選択されることが好ましい。
前記乾燥剤を配合する熱可塑性樹脂としては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、チグラーナッタ−触媒などのマルチサイト触媒を用いたαオレフィン(ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、4−メチルペンテン−1など)のエチレン−αオレフィン共重合体や、ポリプロピレン、ポリブテン−1、ポリ4−メチルペンテン−1などのポリαオレフィン、ランダムポリプロピレン、ブロックポリプロピレンなどのαオレフィン−エチレン共重合体が使用することができる。
また、2種以上のαオレフィンを共重合させた樹脂、例えばエチレン−プロピレン−ブテン共重合体、ブテン−プロピレン共重合体、プロピレン−ブテン−ヘキセン共重合体なども使用可能である。
また、エチレン−環状オレフィン共重合体などのポリオレフィン樹脂も使用可能である。
また、エチレン−α,β不飽和カルボン酸のエステル化物、特にエチレン−(メタ)アクリル酸メチル、エチレン−(メタ)アクリル酸エチル、エチレン−(メタ)アクリル酸n−ブチル、エチレン−(メタ)アクリル酸i−ブチル、エチレン−(メタ)アクリル酸t−ブチル等も使用可能である。
次に、単軸押出機、二軸押出機などの押出機、バンバリーなどの混練機を用いて、例えば、融点以上280℃以下、好ましくは260℃以下、さらに好ましくは240℃以下で混練することで得られる。
その際、必要に応じて各種機能相をオレフィン系ワックスなどの分散剤で表面処理を施しても構わない。得られたストランドは空冷あるいは水冷により冷却し、ペレタイズ後、アルミバッグなどの包装形態中で保管する。
そしてTダイ法、インフレーション法などによりフィルム製膜することにより製造することができる。
前記保護層の材質としては、前述した吸湿性能を有する無機化合物を配合する各種熱可塑性樹脂から選定することが好ましい。
この場合、吸湿性能を有する無機化合物及び酸素吸収剤を配合した樹脂層と保護層を共押出しによるTダイ法、インフレ法などの手法により製膜することができる。
前記防湿性材料層103は、水分吸収機能層104の容器本体と反対側に積層することで、外部からの水分透過を防止することができる。
例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、塩化ゴム、ニトルセルロース、ポリアミド、塩素化ポリオレフィン、ウレタン、アクリルセルロース、エチレンビニルアルコール、塩酢ビ、酢酸ビニル、塩素化ポリオレフィン、塩素化ポリプロピレン、酢酸セルロース、マレイン酸、メラミン、アルキッドなどの少なくとも1種以上の樹脂、またはワックス、もしくはワックスを含む樹脂から選定される樹脂が使用できる。
前記接着層300は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、塩化ゴム、ニトルセルロース、ポリアミド、塩素化ポリオレフィン、ウレタン、アクリルセルロース、エチレンビニルアルコール、塩酢ビ、酢酸ビニル、塩素化ポリオレフィン、塩素化ポリプロピレン、酢酸セルロース、マレイン酸、メラミン、アルキッドなどの少なくとも1種以上の樹脂。またエチレンビニルアルコール、エチレンアクリル酸エステルなどの樹脂に、パラフィンなどのワックス、ロジン系などの粘着付与材などを混合したホットメルトを使用することもできる。
2・・・シール材
3・・・リシール材
4・・・容器本体
5・・・キャップ
101・・・シール層
105、300・・・接着層
102、202・・・機能層
103、203・・・防湿性材料層
205・・・弾性シート層
108、208・・・剥離層
303・・・切り込み
304・・・分離部
Claims (10)
- 少なくとも防湿性材料層と水分吸収機能および酸素吸収機能を発現する機能層を有するシール材と、少なくとも弾性シート層を有するリシール材とからなり、前記シール材の表面とリシール材の裏面を重ね合わせてなる口部密封用インナーシール材。
- 前記リシール材が、さらに、防湿性材料層と水分吸収機能および酸素吸収機能を発現する機能層を有することを特徴とする請求項1に記載の口部密封用インナーシール材。
- 前記シール材の表面とリシール材の裏面とを、剥離層を介して積層したことを特徴とする請求項1または2記載の口部密封用インナーシール材。
- 前記シール材及びリシール材に設けた水分吸収機能層が、異なる水分吸収タイプの水分吸収機能層であることを特徴とする請求項2または3に記載の口部密封用インナーシール材。
- 前記水分吸収機能層が、1つが調湿タイプであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の口部密封用インナーシール材。
- 前記水分吸収機能層が、1つが絶乾タイプであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の口部密封用インナーシール材。
- 前記防湿性材料層が、アルミニウム箔を含むことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の口部密封用インナーシール材。
- 前記シール材が、開封用切り込みを有することを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の容器口部密封用インナーシール材。
- 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の口部密封用インナーシール材により、容器本体の口部を密封したことを特徴とする密封容器。
- 前記容器本体が、プラスチック容器であることを特徴とする請求項9に記載の密封容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009110706A JP2010260566A (ja) | 2009-04-30 | 2009-04-30 | 口部密封用インナーシール材及びこのインナーシール材を用いた密封容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009110706A JP2010260566A (ja) | 2009-04-30 | 2009-04-30 | 口部密封用インナーシール材及びこのインナーシール材を用いた密封容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010260566A true JP2010260566A (ja) | 2010-11-18 |
Family
ID=43359008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009110706A Pending JP2010260566A (ja) | 2009-04-30 | 2009-04-30 | 口部密封用インナーシール材及びこのインナーシール材を用いた密封容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010260566A (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60169148U (ja) * | 1984-04-16 | 1985-11-09 | 凸版印刷株式会社 | インナ−シ−ル材 |
JPS61166944U (ja) * | 1985-04-05 | 1986-10-16 | ||
JPH09183454A (ja) * | 1995-12-28 | 1997-07-15 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 蓋用パッキング |
JP2000025826A (ja) * | 1998-07-09 | 2000-01-25 | Takahisa Sangyo Kk | インナーシール材 |
JP2000264360A (ja) * | 1999-03-15 | 2000-09-26 | Tsutsumi Yotaro | 酸素吸収性容器蓋 |
JP2005206247A (ja) * | 2003-12-15 | 2005-08-04 | Sonoco Development Inc | 乾燥剤層を備えた容器覆い蓋 |
-
2009
- 2009-04-30 JP JP2009110706A patent/JP2010260566A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60169148U (ja) * | 1984-04-16 | 1985-11-09 | 凸版印刷株式会社 | インナ−シ−ル材 |
JPS61166944U (ja) * | 1985-04-05 | 1986-10-16 | ||
JPH09183454A (ja) * | 1995-12-28 | 1997-07-15 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 蓋用パッキング |
JP2000025826A (ja) * | 1998-07-09 | 2000-01-25 | Takahisa Sangyo Kk | インナーシール材 |
JP2000264360A (ja) * | 1999-03-15 | 2000-09-26 | Tsutsumi Yotaro | 酸素吸収性容器蓋 |
JP2005206247A (ja) * | 2003-12-15 | 2005-08-04 | Sonoco Development Inc | 乾燥剤層を備えた容器覆い蓋 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR102390525B1 (ko) | 다층체, 포장 용기, 및 식품의 보존 방법 | |
JP6302496B2 (ja) | ブリスターパック用プッシュ―スルーホイルとしてのカバーホイル | |
JP5046098B2 (ja) | 機能性樹脂層を有する易開封性蓋部材及びそれにより密封され機能性を有する容器 | |
JP2008179410A (ja) | 包装容器 | |
CN109863021A (zh) | 用于与含脂肪的组合物一起使用的密封构件 | |
US11597824B2 (en) | Odor-adsorbing molded article resin composition, odor-adsorbing molded article, and packaging material | |
JP4248986B2 (ja) | 酸素吸収性積層体、これを用いた包装体およびこれを用いた内容物の充填方法 | |
JP5477545B2 (ja) | 口部密封用インナーシール材及びこのインナーシール材を用いた密封容器 | |
JP2012076821A (ja) | 内容物付着防止蓋材およびその製造方法 | |
TW201425041A (zh) | 易開封性包裝體用之積層薄膜及易開封性包裝體 | |
JP2004315035A (ja) | 脱酸素性蓋材及び脱酸素性密封容器 | |
JP7143614B2 (ja) | 臭気吸着積層体及び臭気吸着性包装材料 | |
JP5381295B2 (ja) | 口部密封用インナーシール材及びこのインナーシール材を用いた密封容器 | |
JP5477544B2 (ja) | 口部密封用インナーシール材及びこのインナーシール材を用いた密封容器 | |
JP6478716B2 (ja) | 部分開封用積層体 | |
JP2010260566A (ja) | 口部密封用インナーシール材及びこのインナーシール材を用いた密封容器 | |
JP2010260568A (ja) | 口部密封用インナーシール材及びこのインナーシール材を用いた密封容器 | |
JP2001121652A (ja) | 酸素吸収性多層フィルム及び脱酸素性容器 | |
JP2008285196A (ja) | 湿分吸収包装体 | |
JP2010260567A (ja) | 口部密封用インナーシール材及びこのインナーシール材を用いた密封容器 | |
JP2002052655A (ja) | 酸素吸収性多層体及びこれを用いた低水分含有物品の保存方法 | |
JP2004018536A (ja) | 樹脂組成物およびそれを用いた積層体、包装体 | |
JP2001138448A (ja) | 易剥離性フィルム | |
JPH0594167U (ja) | 包装容器 | |
JP2000264360A (ja) | 酸素吸収性容器蓋 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120316 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130509 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130611 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130731 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20131126 |