JP2010259041A - 統合受信システム - Google Patents

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浩一 筒井
Takeshi Kawai
健史 河合
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Susumu Hasegawa
晋 長谷川
Hirotaka Nakahara
裕隆 中原
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Abstract

【課題】統合アンテナ装置における処理負荷を軽減することを課題とする。
【解決手段】統合受信システムは、統合アンテナ装置と統合信号処理装置とを有し、統合信号処理装置から給電される統合アンテナ装置において、信号系統が異なる複数の信号を受信するアンテナによって受信された高周波信号をデジタル信号に変換し、変換されたデジタル信号を復調して、復調されたデジタル復調信号を多重化し、多重化された復調信号に基づいて、高周波信号を変調して、変調された高周波信号を所定の減衰量で減衰して出力し、統合信号処理装置において、高周波信号を復調し、復調された復調信号を、信号系統ごとにデジタル化された復調信号に分離して出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、統合受信システムに関する。
従来より、AM、FMおよびデジタルTVなどの複数のメディアから受信された複数系統の信号を、アンテナと統合された統合アンテナ装置としての筐体においてデジタル化や多重化などを行なって伝送し、復調装置としての筐体において伝送された信号を復調する統合受信システムが知られている。
そして、例えば、統合受信システムを車両に搭載する場合に、復調された信号は、映像信号や音声信号などとして、車両に搭載されるモニタ(例えば、液晶ディスプレイやタッチパネルなど)やスピーカなどの出力装置に出力される。
また、統合アンテナ装置としての筐体は、アンテナの近傍に配置され、復調装置としての筐体は、車両内に搭載される車載機などに配置される。なお、統合アンテナ装置と復調装置とは、バッテリに依存した給電部からの電源を利用するとともに、それぞれがケーブルなどで接続される。そして、このような構成を有する様々な統合受信システムの技術が開示されている。
特開2008−294825号公報 国際公開第2007/058341号
しかしながら、上述した従来技術では、統合アンテナ装置において処理負荷がかかるという課題がある。具体的には、統合アンテナ装置は、受信された高周波信号をデジタル信号に変換するとともに中間周波信号に変換し、変換されたデジタル信号を多重化や変調などを行なってケーブルに送出する。
ところが、一般的に、高周波信号や中間周波信号などは、データ量が多く、大量のデータを伝送するための高い伝送レートを要することとなるため、高い伝送レートを維持できない場合には、後段での復調装置による復調処理ができなくなることが考えられる。また、大量のデータを伝送するための高い伝送レートを維持するためには、高性能に信号処理する構成要素を要することとなる。
そこで、本願に開示する技術は、上記に鑑みてなされたものであって、統合アンテナ装置における処理負荷を軽減することが可能である統合受信システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本願に開示する統合受信システムは、アンテナによって受信された高周波信号をデジタル信号に変換する受信信号処理部の後段、および、デジタル信号を多重化する多重化処理部の前段で、デジタル信号を復調する復調処理部と、前記多重化処理部によって多重化された復調信号に基づいて、高周波信号を変調する第一デジタル変調処理部と、前記第一デジタル変調処理部によって変調された高周波信号を出力する第一通信処理部と、を有し、前記アンテナの近傍に配置される統合アンテナ装置と、前記統合アンテナ装置から出力された高周波信号を復調する多重復調部と、前記統合アンテナ装置に給電する給電部と、を有する統合信号処理装置と、前記統合アンテナ装置と前記統合信号処理装置とを接続し、両端にコネクタが設けられた複数本の同軸ケーブルである伝送線と、を有する。
本願に開示する統合受信システムの1つの様態によれば、統合アンテナ装置における処理負荷を軽減することができるという効果を奏する。
図1は、実施例1に係る統合受信システムの構成例を示す図である。 図2は、実施例1に係る統合受信システムを車両に搭載する例を示す図である。 図3は、実施例2に係る統合受信システムの構成例を示す図である。 図4は、実施例3に係る統合受信システムの構成例を示す図である。 図5は、実施例3に係る統合受信システムを車両に搭載する例を示す図である。 図6は、実施例4に係る統合受信システムの構成例を示す図である。 図7は、実施例5に係る統合受信システムの構成例を示す図である。 図8は、実施例5に係る統合受信システムを車両に搭載する例を示す図である。 図9は、伝送線への電源重畳を行う場合の構成例を示す図である。 図10は、実施例7に係る統合受信システムの構成例を示す図である。 図11は、実施例7に係る統合受信システムを車両に搭載する場合の配策例を示す図である。 図12は、実施例7に係る統合受信システムを車両に搭載する例を示す図である。 図13は、実施例8に係る統合受信システムの構成例を示す図である。 図14は、実施例8に係る統合受信システムを車両に搭載する例を示す図である。 図15は、実施例9に係る統合受信システムの構成例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、本願に開示する統合受信システムの実施例を説明する。なお、以下では、統合受信システムを車両に適用する場合について説明する。また、以下の実施例により本発明が限定されるものではない。
[実施例1に係る統合受信システムの構成]
最初に、図1を用いて、実施例1に係る統合受信システムの構成を説明する。図1は、実施例1に係る統合受信システムの構成例を示す図である。
図1に示すように、実施例1に係る統合受信システムは、複数の同軸コネクタ10と、複数の同軸コード20と、終端器30と、複数の統合アンテナ装置100a〜100nと、統合信号処理装置150とを有する。
また、図2に示すように、例えば、各同軸コネクタ10は、統合アンテナ装置100a〜100nの設置箇所の近傍に配置され、統合アンテナ装置100a〜100nそれぞれは、各同軸コード20によって接続される。そして、最終段となる統合アンテナ装置に接続された同軸コード20は、終端器30に接続される。一方、統合信号処理装置150は、例えば、車両に搭載される車載機などに含まれるとともに、同軸コード20により統合アンテナ装置と接続される。なお、図2は、実施例1に係る統合受信システムを車両に搭載する例を示す図である。
要するに、複数本の同軸コード20は、例えば、車両における各内装や車室内の化粧パネルなどの背面側に実装され、複数の統合アンテナ装置100a〜100nの設置箇所の近傍には、同軸コネクタ10それぞれが配置される。なお、図1に示した統合アンテナ装置100nと終端器30とを接続する同軸コードは、アンテナ直下に筐体がない場合に直接接続しておき、アンテナ直下に筐体を配置する場合、すなわち筐体の増設にも対応できる。
上記構成において、統合アンテナ装置100aは、図1に示すように、アンテナ101と、受信信号処理部102と、復調処理部103と、多重化処理部104と、多重変調部105と、高周波送信部106と、送受信制御部107と、高周波結合部108と、高周波受信部109と、多重変調部110と、制御データ解析部111と、LPF(Low Pass Filter)112とを有する。なお、図1では、複数の統合アンテナ装置100a〜100nにおいて、同様の処理を実施する構成要素については同一の符号を付している。
例えば、アンテナ101は、車両の所定箇所に複数配置されるとともに、信号系統が異なる複数の信号を受信する。そして、受信信号処理部102は、アンテナ101によって受信された高周波信号をデジタル信号に変換する。なお、受信信号処理部102は、複数配置されるアンテナ101と同数配置される。
続いて、復調処理部103は、受信信号処理部102によって変換されたデジタル信号を復調する。復調処理部103によって復調されたデジタル復調信号は、当該復調処理部103に入力される高周波信号や中間周波信号などと比較して、情報量が少なくなる。そのため、かかるデータ伝送速度は、受信信号処理された信号を多重化処理していた従来技術と比較して遅くて良い。
その後、多重化処理部104は、復調処理部103によって復調されたデジタル復調信号を多重化する。そして、多重変調部105は、多重化処理部104によって多重化されたデジタル復調信号に基づいて、高周波信号を変調する。続いて、高周波送信部106は、多重変調部105によって変調された高周波信号を所定レベルまで増幅する。なお、高周波送信部106は、高周波信号を増幅する増幅器を有しており、当該高周波送信部106によって増幅される所定レベルは、後段における同軸コード20に送出し得るレベルである。
その後、送受信制御部107は、高周波送信部106によって増幅された高周波信号を、高周波結合部108を介して統合信号処理装置150に対して送出する。そして、高周波結合部108は、送受信制御部107によって入力された高周波信号を所定量減衰させて出力する。
また、高周波結合部108は、同軸コード20を介して統合信号処理装置150から入力された高周波信号を所定量減衰させて送受信制御部107に出力する。そして、送受信制御部107は、高周波結合部108によって所定量減衰された高周波信号を受け付けて、高周波受信部109に出力する。
続いて、高周波受信部109は、送受信制御部107によって出力された高周波信号を所定レベルまで増幅する。なお、高周波受信部109は、高周波信号を増幅する増幅器を有しており、当該高周波受信部109によって増幅される所定レベルは、当該高周波信号からベースバンド信号である制御信号を好適に復調し得るレベルである。
その後、多重復調部110は、高周波受信部109によって増幅された高周波信号からベースバンド信号である制御信号を復調する。そして、制御データ解析部111は、多重復調部110によって復調された制御信号を、当該制御信号の信号系統ごとに各種データに変換して、対応する構成要素に出力する。なお、対応する構成要素は、受信信号処理部102、復調処理部103または多重化処理部104である。
また、高周波結合部108は、統合信号処理装置150から入力されたDC電圧のみを抽出し、抽出されたDC電圧をLPF112に出力する。なお、高周波結合部108に入力されるDC電圧は、高周波信号と重畳して入力されるため、直流成分すなわちDC電圧のみが抽出される。そして、LPF112は、高周波結合部108によって抽出されたDC電圧を統合アンテナ装置100aの各構成要素の給電に利用する。
また、統合アンテナ装置100aから統合アンテナ装置100bなどの自装置とは異なる統合アンテナ装置に対して信号を出力する場合に、高周波結合部108は、入力された高周波信号を減衰させることなく、接続される統合アンテナ装置100bに対して出力する。
また、統合信号処理装置150は、図1に示すように、送受信制御部151と、高周波受信部152と、多重復調部153と、分離処理部154と、制御部155と、多重変調部156と、高周波送信部157と、電源部158と、LPF159とを有する。
例えば、送受信制御部151は、統合アンテナ装置100aなどから入力された高周波信号を受信して高周波受信部152に出力する。そして、高周波受信部152は、送受信制御部151によって出力された高周波信号を所定レベルまで増幅する。なお、高周波受信部152は、高周波信号を増幅する増幅器を有しており、当該高周波受信部152によって増幅される所定レベルは、後段の多重復調部153において、当該高周波信号からベースバンド信号である制御信号を好適に復調し得るレベルである。
続いて、多重復調部153は、高周波受信部152によって増幅された高周波信号からベースバンド信号である制御信号を復調する。その後、分離処理部154は、多重復調部153によって復調された復調信号を、信号系統ごとにデジタル化された復調信号に分離する。
また、制御部155は、統合アンテナ装置100a〜100nなどに対する制御信号を生成する。制御部155によって生成される制御信号は、例えば、受信周波数、受信帯域幅、ダウンサンプリングパラメタ、直交変換周波数および伝送フォーマットなどの各種データがまとめられた制御信号に変換されたものである。なお、各種データは、車両に搭載される車載機などが有する所定の入力装置を用いてユーザによって設定される。そして、多重変調部156は、制御部155によって生成された制御信号に基づいて、高周波信号を変調する。
続いて、高周波送信部157は、多重変調部156によって変調された高周波信号を所定レベルまで増幅する。なお、高周波送信部157は、高周波信号を増幅する増幅器を有しており、当該高周波送信部157によって増幅される所定レベルは、後段における同軸コード20に送出し得るレベルである。その後、送受信制御部151は、高周波送信部157によって増幅された高周波信号を、統合アンテナ装置100a〜100nに対して送出する。
また、電源部158は、車両が有するバッテリなどから入力された電圧を降圧或いは昇圧し、LPF159を介して統合アンテナ装置100a〜100nに対して送出する。つまり、統合信号処理装置150によって送出される電圧は、LPF159を介することにより、当該統合信号処理装置150から送出される高周波信号に重畳される。換言すると、電源部158によって出力された電圧は、高周波信号に重畳され、同軸コード20を介して統合アンテナ装置100a〜100nに対して送出されるので、各統合アンテナ装置への給電のためのコードを設けなくて良い。
[実施例1による効果]
上述したように、統合受信システムは、統合アンテナ装置100a〜100nにおいて、アンテナによって受信された高周波信号をデジタル信号に変換し、変換されたデジタル信号を復調して、復調されたデジタル復調信号を多重化するので、車載機などに含まれる装置(例えば、復調装置など)において復調処理を実施する従来技術と比較して、情報量を削減するとともに、統合アンテナ装置における処理負荷を軽減することができる。
また、統合受信システムは、統合アンテナ装置100a〜100nにおいて、情報量を削減することができることにより、かかるデータ伝送速度が遅くても良いことから、大量の情報を処理する、すなわち速いデータ伝送速度に対応する高性能な構成要素を要する従来技術と比較して、コストを抑制することができる。
また、統合受信システムは、統合アンテナ装置100aおよび統合信号処理装置150において、各種信号の入出力に対して所定の減衰量で減衰させたり、統合アンテナ装置100a〜100nに対する給電を高周波信号に重畳させたりするので、複数の統合アンテナ装置100a〜100nと、統合信号処理装置150とを個別の同軸コードを用いて接続することなく、車両への統合受信システムの搭載にかかる省スペースを実現することができる。
ところで、上記実施例1では、複数の統合アンテナ装置100a〜100nを有する統合受信システムについて説明したが、統合アンテナ装置を1箇所に配置することもできる。
そこで、以下の実施例2では、図3を用いて、統合アンテナ装置を1箇所に配置する統合受信システムについて説明する。
[実施例2に係る統合受信システムの構成]
図3を用いて、実施例2に係る統合受信システムの構成を説明する。図3は、実施例2に係る統合受信システムの構成例を示す図である。なお、図3では、実施例1に係る統合受信システムと同様の構成要素には同一の符号を付している。以下では、実施例1に係る統合受信システムと同様の処理についてはその説明を省略する。
図3に示すように、実施例2に係る統合受信システムは、統合アンテナ装置200aおよび統合信号処理装置150を接続する接続部分である2つの同軸コネクタ10と、1本の同軸コード20と、統合アンテナ装置200aと、統合信号処理装置150とを有する。
実施例2に係る統合受信システムを車両に搭載する場合には、例えば、図2に示した同軸コネクタ10および同軸コード20を用いる。要するに、1本の同軸コード20は、例えば、車両における各内装や車室内の化粧パネルなどの背面側に実装され、統合アンテナ装置200aの所定設置箇所の近傍には、同軸コネクタ10が配置される。なお、実施例2に係る統合受信システムでは、1台の統合アンテナ装置200aと1台の統合信号処理装置150とを含んでいるため、終端器が不要となる。
上記構成において、統合アンテナ装置200aは、図3に示すように、受信信号処理部102と、復調処理部103と、多重化処理部104と、多重変調部105と、高周波送信部106と、送受信制御部107と、高周波受信部109と、多重変調部110と、制御データ解析部111と、LPF112とを有する。
ここで、実施例2に係る統合アンテナ装置200aと実施例1に係る統合アンテナ装置100aとの違いについて説明する。上述したように、実施例2に係る統合受信システムでは、1台の統合アンテナ装置200aと1台の統合信号処理装置150とを含んでいるため、統合信号処理装置150から受信される各種データおよび各種信号や、自統合アンテナ装置とは異なる統合アンテナ装置から受信される各種データおよび各種信号などを中継することを要しない。
つまり、統合アンテナ装置200aでは、統合アンテナ装置100a〜100nが有する高周波結合部108が不要となる。換言すると、多重化処理の前段で復調処理が行われる場合には、情報量の削減が見込めるため、統合受信システムにおいて複数の統合アンテナ装置を有することを要しない。
[実施例2による効果]
上述したように、統合受信システムは、統合アンテナ装置200aにおいて、多重化処理の前段で復調処理を実施するので、当該統合アンテナ装置200aによって処理される情報量を削減するとともに、複数の統合アンテナ装置を配置するために要する構成要素を削減することができる。つまり、統合受信システムは、複数の統合アンテナ装置を車両に搭載する場合と比較して、さらにコストを抑制することができる。
ところで、実施例2では、統合アンテナ装置を1箇所に集めた統合受信システムを説明したが、アンテナによって受信される信号系統においては、アンテナ同士を離して配置することが好ましい場合もある。なお、アンテナ同士を離して配置することが好ましい場合とは、例えば、アンテナを複数配置するダイバーシティ構成が受信感度の向上に寄与することとなるデジタルTVなどの受信が考えられる。
そこで、以下の実施例3では、図4および図5を用いて、アンテナ同士を離して配置する場合について説明する。
[実施例3に係る統合受信システムの構成]
図4を用いて、実施例3に係る統合受信システムの構成を説明する。図4は、実施例3に係る統合受信システムの構成例を示す図である。なお、図4では、実施例1または実施例2に係る統合受信システムと同様の構成要素については同一の符号を付している。以下では、実施例1または実施例2に係る統合受信システム同様の処理についてはその説明を省略する。
図4に示すように、実施例3に係る統合受信システムは、統合アンテナ装置300a、アンテナ直下増幅装置180および統合信号処理装置150を接続する接続部分である3つの同軸コネクタ10と、2本の同軸コード20と、統合アンテナ装置300aと、アンテナ直下増幅装置180と、統合信号処理装置150とを有する。
実施例3に係る統合受信システムを車両に搭載する場合には、例えば、図5に示すように、統合アンテナ装置300aを車両後方部分に配置し、アンテナ直下増幅装置180を車両前方部分に配置し、統合信号処理装置150を実施例1および実施例2と同様に車両に搭載される車載機などに含んで配置する。
そして、統合受信システムは、統合アンテナ装置300aおよびアンテナ直下増幅装置180を、同軸コネクタ10を介して接続する同軸コード20と、アンテナ直下増幅装置180および統合信号処理装置150を、同軸コネクタ10を介して接続する同軸コード20との4つの同軸コネクタ10および2本の同軸コード20を有する。また、実施例3に係る統合受信システムでは、実施例2と同様に終端器が不要となる。なお、図5は、実施例3に係る統合受信システムを車両に搭載する例を示す図である。以下では、アンテナ直下増幅装置180によって受信される信号を、統合アンテナ装置300aを介し、再びアンテナ直下増幅装置180を介して統合信号処理装置150に出力する場合を説明する。
上記構成において、アンテナ直下増幅装置180は、アンテナ181と、高周波増幅部182と、HPF(Hi Pass Filter)183と、LPF184と、LPF185とを有する。
例えば、アンテナ181は、統合アンテナ装置300aとは離れた車両の所定箇所に配置されるとともに、デジタルTV(例えば、周波数が470〜710MHz)などの高周波信号を受信する。そして、高周波増幅部182は、アンテナ181によって受信された高周波信号を所定レベルまで増幅し、HPF183を介して統合アンテナ装置300aに対して送出する。なお、高周波増幅部182によって増幅される所定レベルは、同軸コード20に送出し得るレベルである。
また、LPF184は、統合信号処理装置150や統合アンテナ装置300aなどから受信した各種データ或いは信号を中継して、統合信号処理装置150から統合アンテナ装置300aに、統合アンテナ装置300aから統合信号処理装置150に対して送出する。中継される各種データ或いは信号(例えば、復調信号が多重化された信号)などは、例えば、4〜30MHzの低い周波数で実現される。なお、LPF185は、統合信号処理装置150から受け付けたDC電圧を高周波増幅部182などの各構成要素の給電に利用する。
統合アンテナ装置300aは、受信信号処理部102と、受信信号処理部302aと、復調処理部103と、多重化処理部104と、多重変調部105と、高周波送信部106と、送受信制御部107と、高周波受信部109と、多重復調部110と、制御データ解析部111と、LPF112と、HPF313と、LPF314とを有する。
例えば、HPF313は、アンテナ直下増幅装置180が有する高周波増幅部182によって送出された高周波信号を受信し、受信信号処理部302aに出力する。そして、受信信号処理部302aは、HPF313によって出力された高周波信号をデジタル信号に変換して復調処理部103に出力する。
続いて、復調処理部103は、受信信号処理部302aによって変換されたデジタル信号を復調する。その後、多重化処理部104は、復調処理部103によって復調されたデジタル復調信号を多重化する。そして、多重変調部105は、多重化処理部104によって多重化されたデジタル復調信号に基づいて、高周波信号を変調する。続いて、高周波送信部106は、多重変調部105によって変調された高周波信号を所定レベルまで増幅する。
その後、送受信制御部107は、高周波送信部106によって増幅された高周波信号を、LPF314およびアンテナ直下増幅装置180を介して、統合信号処理装置150に対して送出する。なお、統合アンテナ装置300aでのアンテナ101による受信時の処理は、実施例1または実施例2と同様である。また、統合アンテナ装置300aにおける給電については、アンテナ直下増幅装置180を介するものの、実施例1または実施例2と同様に統合信号処理装置150から供給される。
また、統合信号処理装置150は、送受信制御部151と、高周波受信部152と、多重復調部153と、分離処理部154と、制御部155と、多重変調部156と、高周波送信部157と、電源部158と、LPF159とを有する。
例えば、送受信制御部151は、アンテナ直下増幅装置180を介して、統合アンテナ装置300aから入力された高周波信号を受信して高周波受信部152に出力する。なお、統合信号処理装置150での処理については実施例1または実施例2と同様であるためその説明を省略する。
[実施例3による効果]
上述したように、統合受信システムは、実装するアンテナをできる限り離して複数配置するダイバーシティ構成である場合に、アンテナ直下増幅装置180と統合アンテナ装置300aとをできる限り離して、アンテナ直下増幅装置180で受信された高い周波数の信号を、多重化処理の前段で復調処理を実施することで情報量を削減できる統合アンテナ装置300aに入力することにより、低い周波数の信号で実施できる各種処理を行ない、アンテナ直下増幅装置180を介して統合信号処理装置150に送出するので、統合受信システムを車両に搭載する場合の配線に関して、各装置それぞれを接続する同軸コードを要しなくて良い。
つまり、統合受信システムを車両に搭載する場合には、統合受信システムの搭載による車両の外見やスペースなどが重要視されるので、本統合受信システムは、多数の同軸コードを有する統合受信システムと比較して、配線数を減らして省スペースを実現するとともに、車両の設計も容易になる。
ところで、上記実施例2または3では、統合アンテナ装置を1箇所にまとめる統合受信システムである場合を説明したが、車両の仕様によっては統合アンテナ装置を1箇所にまとめることができない場合もある。
そこで、以下の実施例4では、図6を用いて、車両のリアガラス上のアンテナ配置の仕様によって、アンテナの給電点が左右に大きく分かれる場合の統合受信システムについて説明する。また、以下では、実施例3と同様に、アンテナ直下増幅装置180を有する、すなわちダイバーシティ構成であることとして説明する。
[実施例4に係る統合受信システムの構成]
図6を用いて、実施例4に係る統合受信システムの構成を説明する。図6は、実施例4に係る統合受信システムの構成例を示す図である。なお、図6では、実施例1〜3に係る統合受信システムと同様の構成要素には同一の符号を付している。以下では、実施例1〜3に係る統合受信システムと同様の処理についてはその説明を省略する。
図6に示すように、実施例4に係る統合受信システムは、複数の同軸コネクタ10と、複数の同軸コード20と、終端器30と、統合アンテナ装置400aと、統合アンテナ装置400bと、統合信号処理装置150と、アンテナ直下増幅装置180とを有する。
実施例4に係る統合受信システムを車両に搭載する場合には、例えば、終端器30を有する統合アンテナ装置400bと、統合アンテナ装置400aとを同軸コード20によって接続する。そして、統合アンテナ装置400aとアンテナ直下増幅装置180とを同軸コード20によって接続する。また、アンテナ直下増幅装置180と統合信号処理装置150とを同軸コード20によって接続する。
そして、アンテナは、例えば、車両後方部分のリアガラス上、すなわち統合アンテナ装置400bと統合アンテナ装置400aの近傍に分かれて配置されるとともに、車両前方部分のフロントガラス上、すなわち実施例3と同様にアンテナ直下増幅装置180の近傍に配置される。なお、統合信号処理装置150は、実施例1〜3と同様に車両に搭載される車載機などに含んで配置される。
上記構成において、統合アンテナ装置400aおよび統合アンテナ装置400bは、受信信号処理部102と、復調処理部103と、多重化処理部104と、多重変調部105と、高周波送信部106と、送受信制御部107と、高周波結合部108と、高周波受信部109と、多重復調部110と、制御データ解析部111と、LPF112と、LPF314とを有する。
また、統合アンテナ装置400aは、実施例3と同様に、受信信号処理部302aと、HPF313とをさらに有する。一方、統合アンテナ装置400bは、終端器30をさらに有する。なお、終端器30は、統合アンテナ装置400bの外部に配置することとしても良い。
実施例4に係る統合受信システムでは、統合アンテナ装置を複数有することから、統合アンテナ装置400aと統合アンテナ装置400bとにおいて、実施例1と同様に、高周波結合部108を含む。また、実施例4に係る統合受信システムでは、ダイバーシティ構成などの目的によりアンテナ直下増幅装置180を有することから、統合アンテナ装置400aと統合アンテナ装置400bとにおいて、実施例3と同様にLPF314を、統合アンテナ装置400aにおいて、実施例3と同様にHPF313および受信信号処理部302aを含む。なお、HPF313と受信信号処理部302aについては、統合アンテナ装置400bに含めることとしても良い。
また、統合信号処理装置150は、送受信制御部151と、高周波受信部152と、多重復調部153と、分離処理部154と、制御部155と、多重変調部156と、高周波送信部157と、電源部158と、LPF159とを有する。一方、アンテナ直下増幅装置180は、アンテナ181と、高周波増幅部182と、HPF183と、LPF184と、LPF185とを有する。
例えば、アンテナ181によって受信された高周波信号は、実施例3で記述したように、統合アンテナ装置400aにおいて処理されて、アンテナ直下増幅装置180を介して、統合信号処理装置150に対して送出される。また、例えば、アンテナ101によって受信された高周波信号は、実施例1で記述したように、統合アンテナ装置400a或いは統合アンテナ装置400bにおいて処理されて、アンテナ直下増幅装置180を介して、統合信号処理装置150に対して送出される。
なお、統合アンテナ装置400a、統合アンテナ装置400bおよびアンテナ直下増幅装置180に対する給電や、統合信号処理装置150から統合アンテナ装置400aまたは統合アンテナ装置400bに対する制御信号の送出などについては、上記実施例1〜3と同様であるためその説明を省略する。
[実施例4による効果]
上述したように、統合受信システムは、実装するアンテナをできる限り離し複数配置するダイバーシティ構成であるとともに、車両におけるアンテナの給電点などの仕様によって、リアガラス上で左右に分かれる場合に、統合アンテナ装置400aおよび統合アンテナ装置400bをリアガラス上の左右に配置し、フロントガラス上にアンテナ直下増幅装置180を配置するので、ダイバーシティ構成や車両における仕様などにも対応しつつ、配線に関しても、各装置それぞれを接続する同軸コードを要しなくて良い。
ところで、上記実施例4では、アンテナの給電点がリアガラス上の左右に分かれる場合の統合受信システムについて説明したが、ダイバーシティ構成の仕様によっては1つの復調系統に繋がる複数のアンテナがリアガラス上の左右に分かれる場合もある。
そこで、以下の実施例5では、図7および図8を用いて、ダイバーシティ構成の仕様によって、1つの復調系統に繋がる複数のアンテナがリアガラス上の左右に大きく分かれる場合の統合受信システムについて説明する。
[実施例5に係る統合受信システムの構成]
図7を用いて、実施例5に係る統合受信システムの構成を説明する。図7は、実施例5に係る統合受信システムの構成例を示す図である。なお、図7では、実施例1〜4に係る統合受信システムと同様の構成要素については同一の符号を付している。以下では、実施例1〜4に係る統合受信システムと同様の処理についてはその説明を省略する。
図7に示すように、実施例5に係る統合受信システムは、複数の同軸コネクタ10と、複数の同軸コード20と、終端器30と、統合アンテナ装置500aと、統合アンテナ装置500bと、統合信号処理装置150と、アンテナ直下増幅装置180とを有する。
実施例5に係る統合受信システムを車両に搭載する場合には、例えば、図8に示すように、統合アンテナ装置500aおよび統合アンテナ装置500bを車両後方部分に配置し、アンテナ直下増幅装置180を車両前方部分に配置し、統合信号処理装置150を実施例1〜実施例4と同様に車両に搭載される車載機などに含んで配置する。
そして、統合受信システムは、統合アンテナ装置500aおよび統合アンテナ装置500bを、同軸コネクタ10を介して接続する同軸コード20を有する。そして、統合受信システムは、統合アンテナ装置500aおよびアンテナ直下増幅装置180を、同軸コネクタ10を介して接続する同軸コード20を有する。また、統合受信システムは、アンテナ直下増幅装置180および統合信号処理装置150を、同軸コネクタ10を介して接続する同軸コード20を有する。さらに、統合受信システムは、上記とは別に、統合アンテナ装置500aおよび統合アンテナ装置500bを、同軸コネクタ10を介して接続する2本の同軸コード20を有する。要するに、統合受信システムは、5本の同軸コードを有する。なお、図8は、実施例5に係る統合受信システムを車両に搭載する例を示す図である。
上記構成において、統合アンテナ装置500aおよび統合アンテナ装置500bは、アンテナ101と、受信信号処理部102と、復調処理部103と、多重化処理部104と、多重変調部105と、高周波送信部106と、送受信制御部107と、高周波結合部108と、高周波受信部109と、多重復調部110と、制御データ解析部111と、LPF112と、LPF314と、高周波増幅部515とを有する。
また、統合アンテナ装置500aは、受信信号処理部302aと、HPF313とを有するとともに、アンテナ501aと、受信信号処理部502aとをさらに有する。一方、統合アンテナ装置500bは、アンテナ501bと、受信信号処理部502bと、終端器30とをさらに有する。なお、終端器30は、統合アンテナ装置500bの外部に配置することとしても良い。
これらのアンテナ501aとアンテナ501bとは、各統合アンテナ装置に含まれるアンテナ101と同様の処理を実施するものの、後段での高周波増幅部515による処理にかかわるアンテナであるため、新たな符号を付している。以下では、統合アンテナ装置500bが有するアンテナ501bによって受信された高周波信号を、統合アンテナ装置500aを介して統合信号処理装置150に対して送出する場合を説明する。
例えば、高周波増幅部515は、アンテナ501bによって受信された高周波信号を所定レベルまで増幅し、統合アンテナ装置500aが有する受信信号処理部502aに対して送出する。なお、高周波増幅部515によって増幅される所定レベルは、高周波増幅部515と受信信号処理部502aとを接続する同軸コード20に送出し得るレベルである。
そして、受信信号処理部502aは、高周波増幅部515によって増幅された高周波信号をデジタル信号に変換する。続いて、復調処理部103は、受信信号処理部502aによって変換されたデジタル信号を復調する。なお、復調処理部103の後段での処理は、実施例1〜4と同様であるためその説明を省略する。また、統合アンテナ装置500aにおいて受信された高周波信号を統合アンテナ装置500bに対して送出する場合についても上記処理と同様である。
また、統合アンテナ装置500aと統合アンテナ装置500bとの接続については、複数の線が存在するため、当該統合アンテナ装置500aと統合アンテナ装置500bとは近くに配置されることが好ましい。なお、統合信号処理装置150およびアンテナ直下増幅装置180については、上記実施例1〜4と同様の処理が実施される。
[実施例5による効果]
上述したように、統合受信システムは、ダイバーシティ構成の仕様によって、1つの復調系統に繋がる複数のアンテナがリアガラス上の左右に大きく分かれる場合であっても、近くに配置される各統合アンテナ装置が接続され、他方の統合アンテナ装置から高周波信号を受信しつつ、復調して出力するので、配線を最小限に抑えつつ、省スペースおよび省コストを実現することができる。
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下に示すように、「システム構成」について異なる実施例を説明する。
[システム構成など]
上記実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報(例えば、「統合アンテナ装置」などの名称)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合(例えば、送受信制御部107と高周波結合部108とを第一通信処理部として統合するなど)して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
なお、上記実施例1〜5では、受信信号処理部102の後段および多重化処理部104の前段に復調処理部103を配置する例について説明したが、この配置は好適なものであって、必ずしもこの配置にすることを要しない。換言すると、復調処理部103の配置においては、データ量削減のために当該復調処理部103を各統合アンテナ装置に配置することとしているため、この各統合アンテナ装置での処理負荷が軽減できれば復調処理部103の配置箇所はこの限りではない。
さて、これまでは、本発明に係る統合受信システムの復調処理を統合アンテナ装置などに配置することによって、システム全体の情報量を削減するとともに、処理負荷を軽減する場合について説明してきた。したがって、かかる場合には、各装置を単一系統の伝送路で数珠つなぎにする、いわゆるデイジーチェーン方式で接続することができる。
なお、上述した各実施例では、伝送線として同軸コード20を用いる場合について説明したが、かかる接続に用いる伝送線は同軸コード20に限定されるものではなく、ツイストペアケーブルなどの他の伝送線を用いることもできる。
そこで、以下では、伝送線としてツイストペアケーブルを用いる場合について説明するが、まず、かかるツイストペアケーブル上に電源を重畳する場合の構成について、図9を用いて説明する。図9は、伝送線への電源重畳を行う場合の構成例を示す図である。なお、同図の(A)には、同軸ケーブルの場合を、同図の(B)には、ツイストペアケーブルの場合を、それぞれ示している。
同図の(A)に示したように、同軸ケーブルの場合、内部導体へ電源部からの電圧を送出することによって電源重畳を行うことができる。これと同様に、同図の(B)に示したツイストペアケーブルの場合にも、芯線のそれぞれに電源部からの電圧を送出することによって電源重畳を行うことが可能となる。
ところで、本発明に係る統合受信システムの各装置の接続構成は、上述したデイジーチェーン方式での接続に限定されるものではない。たとえば、統合信号処理装置150に接続インタフェースを複数設けて、統合信号処理装置150を起点とする複数系統の伝送路を設けることとしてもよい。そして、かかる複数系統の伝送路によってダイバーシティ構成とすることとしてもよい。
そこで、以下の実施例7では、統合信号処理装置150が複数の接続インタフェースを有する場合について、図10、図11、および図12を用いて説明する。図10は、実施例7に係る統合受信システムの構成例を示す図であり、図11は、実施例7に係る統合受信システムを車両に搭載する場合の配策例を示す図であり、図12は、実施例7に係る統合受信システムを車両に搭載する例を示す図である。
なお、以下では、統合信号処理装置150が2個の接続インタフェースを有している場合について説明するが、接続インタフェースを3個以上としてもよい。また、ダイバーシティ構成については、アンテナ選択方式を用いるものとする。
[実施例7に係る統合受信システムの構成]
まず、図10を用いて、実施例7に係る統合受信システムの構成について説明する。なお、同図では、上述の各実施例に係る統合受信システムと同様の構成要素には同一の符号を付している。また、以下では、上述の各実施例との差異点について主に説明し、同様の部分についての説明は省略するか、簡単な説明にとどめることとする。
同図に示したように、本実施例7に係る統合受信システムは、2個の接続インタフェースを有する統合信号処理装置150と、統合アンテナ装置600aと、統合アンテナ装置600bと、アンテナ直下増幅装置180aと、アンテナ直下増幅装置180bと、複数のコネクタ15と、複数の伝送線25とを有する。
そして、統合アンテナ装置600aとアンテナ直下増幅装置180aとは伝送線25およびコネクタ15によって接続され、たとえば、車両のフロント側に配置されるフロント側アンテナ装置として構成される。また、同様に、統合アンテナ装置600bとアンテナ直下増幅装置180bとでリア側アンテナ装置として構成される。
そして、統合信号処理装置150の一方の接続インタフェースを介して統合信号処理装置150と統合アンテナ装置600aとが、また、もう一方の接続インタフェースを介して統合信号処理装置150と統合アンテナ装置600bとが、それぞれ伝送線25およびコネクタ15によって接続される。
ここで、かかる物理的接続を行った場合の伝送線の配策、および、各装置の配置について、図11および図12を用いて説明する。
図11に示したように、車載機などに含まれる統合信号処理装置150を起点とする二系統の伝送路を構成した場合、たとえば車両のフロント側の伝送路については、フロントガラスやフロントピラーなど、車両のフロント側構造のみを用いて伝送線25を配策することができる。
また、同図に示したように、リア側の伝送路についても同様に、たとえば、センタコンソールからフロアを介して車両のリア側へ伝送線25を通すなど、フロント側伝送路の配策とは独立した配策を行うことができる。
すなわち、前述のデイジーチェーン方式の接続に比べて、短い伝送線25を用いることができ、また、配策の自由度を高めることができる。なお、この点の詳細については、後述する。
また、図12に示したように、図11に示した伝送線25の配策を行うこととした場合、本実施例7に係る統合受信システムの各装置は、たとえば、フロント側アンテナ装置として、統合アンテナ装置600aとアンテナ直下増幅装置180aとを車両前方部分に配置することができる。
また、同様に、統合アンテナ装置600bとアンテナ直下増幅装置180bとをリア側アンテナ装置として、車両後方部分に配置することができる。そして、装置それぞれを離して配置することで、ダイバーシティ構成とすることができる。
さらに、車載機などに含まれる統合信号処理装置150を起点とする二系統の伝送路構成としているので、一方の系統の伝送路が仮に断線した場合でも、もう一方の系統を用いて本発明に係る統合受信システムの稼動を継続することができる。したがって、システム自体の稼働率向上を図ることができる。
図10の説明に戻り、本実施例7に係る統合信号処理装置150について説明する。統合信号処理装置150は、送受信制御部151と、高周波受信部152と、多重復調部153と、分離処理部154と、制御部155と、多重変調部156と、高周波送信部157と、電源部158と、2個の接続インタフェースに対応した2個のLPF159と、分配合成部160と、復調信号選択部161とを有する。なお、同図では、電源部158が統合信号処理装置150の外部に配置される例を示したが、同装置の内部に配置することとしてもよい。
ここで、分配合成部160は、統合アンテナ装置600aなどから2個の接続インタフェースを通じて入力された高周波信号を受信して合成し、合成した信号を送受信制御部151に対して出力する処理を行う処理部である。
また、分配合成部160は、送受信制御部151から入力された高周波信号を、2個の接続インタフェースに応じて分配し、分配した高周波信号を統合アンテナ装置600aなどに対して送出する処理部でもある。
また、分配合成部160は、2個の接続インタフェースの一方が未接続である場合に、に高周波信号の不要反射を防ぐ処理を行う処理部でもある。すなわち、かかる場合に、統合信号処理装置150は、終端器30を不要とすることができる。
復調信号選択部161は、分離処理部154によって信号系統ごとに分離(たとえば、フロント側復調信号とリア側復調信号とに分離)された復調信号を選択して出力する処理部である。
なお、統合信号処理装置150の他の処理部については、上述した各実施例と同様であるため、ここでは説明を省略する。また、統合アンテナ装置600a、統合アンテナ装置600b、アンテナ直下増幅装置180a、アンテナ直下増幅装置180bについても、上述した実施例4と同様であるため、ここでは説明を省略する。
[実施例7による効果]
上述したように、本実施例7に係る統合受信システムは、統合信号処理装置150が複数の接続インタフェースを有することとしたので、伝送線25の配策の自由度を高めることができるという効果を奏する。
すなわち、伝送線25が長くなりがちなデイジーチェーン方式の接続では、たとえば、エアバックの動作に支障をきたしかねない配策になる場合などに、かかる安全面も考慮した配策を行うことが可能となる。
また、統合受信システムを複数系統の伝送路で構成することができるので、たとえば、ひとつの伝送路に断線が生じた場合でも、残る伝送路を用いることによって、システム自体を継続して稼動させることが可能となる。
ところで、上述した実施例7では、統合信号処理装置150が複数の接続インタフェースを有し、かかる接続インタフェースを用いて複数系統の伝送路を構成する場合について説明したが、かかる伝送路の各々についてデイジーチェーン方式接続で統合アンテナ装置などの装置筐体を増設することとしてもよい。
そこで、以下の実施例8では、統合信号処理装置150を起点とする複数系統の伝送路のひとつに統合アンテナ装置をデイジーチェーン方式で接続する場合について、図13および図14を用いて説明する。図13は、実施例8に係る統合受信システムの構成例を示す図、図14は、実施例8に係る統合受信システムを車両に搭載する例を示す図である。なお、図13では、上述の各実施例に係る統合受信システムと同様の構成要素には同一の符号を付している。
[実施例8に係る統合受信システムの構成]
図13に示したように、本実施例8に係る統合受信システムは、2個の接続インタフェースを有する統合信号処理装置150と、統合アンテナ装置700a〜700cと、アンテナ直下増幅装置180a〜180bと、複数のコネクタ15と、複数の伝送線25とを有する。
そして、上述した実施例7と同様に、統合アンテナ装置700aとアンテナ直下増幅装置180aとが接続され、フロント側アンテナ装置として構成される。また、同様に、統合アンテナ装置700bとアンテナ直下増幅装置180bとでリア側アンテナ装置として構成される。
さらに、かかるリア側アンテナ装置の構成に、デイジーチェーン方式で統合アンテナ装置700cを増設することができる。すなわち、統合アンテナ装置700bと統合アンテナ装置700cとが伝送線25およびコネクタ15によって接続される。
そして、上述した実施例7と同様に、統合信号処理装置150の一方の接続インタフェースを介して統合信号処理装置150と統合アンテナ装置700aとが、また、もう一方の接続インタフェースを介して統合信号処理装置150と統合アンテナ装置700bとが、それぞれ伝送線25およびコネクタ15によって接続される。
ここで、かかる物理的接続を行った場合の各装置の配置について、図14を用いて説明する。なお、伝送線の配策については、上述の実施例7において示した例と同様であるものとする(図11参照)。
図14に示したように、本実施例8に係る統合受信システムの各装置は、たとえば、フロント側アンテナ装置として、統合アンテナ装置700aとアンテナ直下増幅装置180aとを車両前方部分に配置することができる。
また、同様に、統合アンテナ装置700bと、統合アンテナ装置700cと、アンテナ直下増幅装置180bとをリア側アンテナ装置として、車両後方部分に配置することができる。そして、装置それぞれを離して配置することで、ダイバーシティ構成とすることができる。
なお、図13に示した、統合信号処理装置150の各処理部については、上述した実施例7と同様であるため、ここでは説明を省略する。また、統合アンテナ装置700a〜700c、アンテナ直下増幅装置180a〜180bについても、上述した実施例5と同様であるため、ここでは説明を省略する。
[実施例8による効果]
上述したように、本実施例8に係る統合受信システムは、統合信号処理装置150を起点とする複数系統の伝送路の各々に統合アンテナ装置などの装置筐体をデイジーチェーン方式で接続することとしたので、たとえば、アンテナの受信感度を向上させたい場合に、伝送線25の大幅な配策の変更を行うことなく装置筐体を増設することができる。
また、複数系統の伝送路構成としているので、たとえば、リア側の伝送路上に装置筐体を増設する場合には、かかる増設による影響を同伝送路上に配置される各装置のみにとどめることができる。
ところで、上述した実施例7および8では、本発明に係る統合受信システムがアンテナ選択方式を用いるダイバーシティ構成である場合について説明したが、特定のメディア(たとえば、デジタルTV)については最大比合成方式を用いるダイバーシティ構成とすることとしてもよい。
そこで、以下の実施例9では、本発明に係る統合受信システムが特定のメディアについては最大比合成方式を用いるダイバーシティ構成である場合について、図15を用いて説明する。図15は、実施例9に係る統合受信システムの構成例を示す図である。
[実施例9に係る統合受信システムの構成]
同図に示したように、本実施例9に係る統合受信システムは、2個の接続インタフェースを有する統合信号処理装置150と、統合アンテナ装置800a〜800cと、アンテナ直下増幅装置180aと、アンテナ直下増幅装置180bと、複数のコネクタ15と、複数の伝送線25とを有する。
なお、かかる各装置の物理的接続、伝送線25の配策、および各装置を車両へ搭載した場合の配置については、上述した実施例8と同様であるため、ここでは説明を省略する。
また、同図に示したように、統合信号処理装置150は、送受信制御部151と、高周波受信部152と、多重復調部153と、分離処理部154と、制御部155と、多重変調部156と、高周波送信部157と、電源部158と、2個の接続インタフェースに対応した2個のLPF159と、分配合成部160と、復調処理部162とを有する。
ここで、復調処理部162は、分離処理部154によって信号系統ごとに分離された信号を、特定のメディアについては前述の最大比合成方式で合成して復調出力する処理部である。これにより、たとえば、複数のアンテナで受信したデジタルTVの高周波信号を合成して、受信感度の向上を図ることができる。
なお、かかる復調処理部162で合成・復調出力される特定メディアの信号系統については、上述の各実施例で示した各統合アンテナ装置での復調処理を行わなくともよい。したがって、たとえば、同図に示した統合アンテナ装置800aの有するアンテナ101が受信する信号は、同装置800aでの復調処理を経ずに、統合信号処理装置150において合成・復調出力されることとなる。
また、アンテナ選択方式とする他のメディアの信号系統に関する処理、統合信号処理装置150および統合アンテナ装置800a〜800cの他の処理部、アンテナ直下増幅装置180a、アンテナ直下増幅装置180bについては、上述した実施例8と同様であるため、ここでは説明を省略する。
[実施例9による効果]
上述したように、本実施例9に係る統合受信システムは、複数系統の伝送路を構成しつつ、特定のメディアについては最大比合成方式を用いることとしたので、特定のメディアの受信感度を向上させたい場合に、自由度の高い伝送線25の配策を行いつつ、アンテナ選択方式だけでなく最大比合成方式をも併用するダイバーシティ構成とすることができる。
以上のように、本願に開示する統合受信システムは、複数系統の信号を受信する統合受信システムを車両に搭載する場合に有用であり、特に、省スペースおよび省コストを実現することに適する。
10 同軸コネクタ
15 コネクタ
20 同軸コード
25 伝送線
30 終端器
100a〜100n 統合アンテナ装置
101 アンテナ
102 受信信号処理部
103 復調処理部
104 多重化処理部
105 多重変調部
106 高周波送信部
107 送受信制御部
108 高周波結合部
109 高周波受信部
110 多重復調部
111 制御データ解析部
112 LPF
150 統合信号処理装置
151 送受信制御部
152 高周波受信部
153 多重復調部
154 分離処理部
155 制御部
156 多重変調部
157 高周波送信部
158 電源部
159 LPF
160 分配合成部
161 復調信号選択部
162 復調処理部
180、180a、180b アンテナ直下増幅装置
181 アンテナ
182 高周波増幅部
183 HPF
184、185 LPF
200a 統合アンテナ装置
300a 統合アンテナ装置
302a 受信信号処理部
313 HPF
314 LPF
400a、400b 統合アンテナ装置
500a、500b 統合アンテナ装置
501a、501b アンテナ
502a、502b 受信信号処理部
515 高周波増幅部
600a、600b 統合アンテナ装置
700a、700b 統合アンテナ装置
800a、800b 統合アンテナ装置

Claims (13)

  1. アンテナによって受信された高周波信号をデジタル信号に変換する受信信号処理部の後段、および、デジタル信号を多重化する多重化処理部の前段で、デジタル信号を復調する復調処理部と、
    前記多重化処理部によって多重化された復調信号に基づいて、高周波信号を変調する第一デジタル変調処理部と、
    前記第一デジタル変調処理部によって変調された高周波信号を出力する第一通信処理部と、
    を有し、前記アンテナの近傍に配置される統合アンテナ装置と、
    前記統合アンテナ装置から出力された高周波信号を復調する多重復調部と、
    前記統合アンテナ装置に給電する給電部と、
    を有する統合信号処理装置と、
    前記統合アンテナ装置と前記統合信号処理装置とを接続し、両端にコネクタが設けられた複数本の同軸ケーブルである伝送線と、
    を有することを特徴とする統合受信システム。
  2. 前記アンテナは、複数配置されるとともに、信号系統が異なる複数の信号を受信し、
    前記統合アンテナ装置は、前記複数配置されるアンテナの近傍に少なくとも1つ配置され、
    前記受信信号処理部は、前記複数配置されるアンテナと同数配置され、前記複数配置されるアンテナそれぞれによって受信された高周波信号をデジタル信号に変換し、
    前記復調処理部は、前記複数配置される受信信号処理部によって変換されたデジタル信号を復調し、
    前記第一通信処理部は、前記多重変調部によって変調された高周波信号を所定の減衰量で減衰して出力し、
    前記統合信号処理装置は、
    前記多重復調部によって復調された復調信号を、前記信号系統ごとにデジタル化された復調信号に分離する分離処理部と、
    前記統合アンテナ装置に対する制御信号を生成する制御部と、
    前記制御部によって生成された制御信号に基づいて、高周波信号を変調する第二デジタル変調処理部と、
    前記第二デジタル変調処理部によって変調された高周波信号を前記伝送線に出力する第二通信処理部と、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の統合受信システム。
  3. 前記アンテナは、複数配置されるとともに、信号系統が異なる複数の信号を受信し、
    前記統合アンテナ装置は、前記複数配置されるアンテナの近傍に1つ配置され、
    前記受信信号処理部は、前記複数配置されるアンテナと同数配置され、前記複数配置されるアンテナそれぞれによって受信された高周波信号をデジタル信号に変換し、
    前記復調処理部は、前記複数配置される受信信号処理部によって変換されたデジタル信号を復調し、
    前記統合信号処理装置は、
    前記多重復調部によって復調された復調信号を、前記信号系統ごとにデジタル化された復調信号に分離する分離処理部と、
    前記統合アンテナ装置に対する制御信号を生成する制御部と、
    前記制御部によって生成された制御信号に基づいて、高周波信号を変調する第二デジタル変調処理部と、
    前記第二デジタル変調処理部によって変調された高周波信号を前記伝送線に出力する第二通信処理部と、をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の統合受信システム。
  4. 前記アンテナは、複数配置されるとともに、信号系統が異なる複数の信号を受信し、
    前記伝送線によって接続される前記統合アンテナ装置と前記統合信号処理装置との間に配置されるアンテナの近傍に配置され、当該アンテナによって受信された高周波信号を増幅する高周波増幅部を有するアンテナ直下増幅装置をさらに有し、
    前記統合アンテナ装置は、前記複数配置されるアンテナの近傍に1つ配置され、
    前記受信信号処理部は、前記複数配置されるアンテナよりも多く配置され、前記複数配置されるアンテナそれぞれによって受信された高周波信号、または前記アンテナ直下増幅装置によって増幅された高周波信号をデジタル信号に変換し、
    前記復調処理部は、前記複数配置される受信信号処理部によって変換されたデジタル信号を復調し、
    前記統合信号処理装置は、
    前記多重復調部によって復調された復調信号を、前記信号系統ごとにデジタル化された復調信号に分離する分離処理部と、
    前記統合アンテナ装置に対する制御信号を生成する制御部と、
    前記制御部によって生成された制御信号に基づいて、高周波信号を変調する第二デジタル変調処理部と、
    前記第二デジタル変調処理部によって変調された高周波信号を前記伝送線に出力する第二通信処理部と、をさらに有し、
    前記給電部は、前記アンテナ直下増幅装置にさらに給電し、
    前記第一デジタル変調処理部および前記第二デジタル変調処理部によって変調される高周波信号の信号周波数は、前記高周波増幅部によって増幅される高周波信号の信号周波数とは異なる信号周波数であることを特徴とする請求項1に記載の統合受信システム。
  5. 前記アンテナは、複数配置されるとともに、信号系統が異なる複数の信号を受信し、
    前記伝送線によって接続される前記統合アンテナ装置と前記統合信号処理装置との間に配置されるアンテナの近傍に配置され、当該アンテナによって受信された高周波信号を増幅する第一高周波増幅部を有するアンテナ直下増幅装置をさらに有し、
    前記統合アンテナ装置は、前記複数配置されるアンテナの近傍に少なくとも2つ配置され、
    前記統合アンテナ装置の少なくとも1つにおいて、前記受信信号処理部は、前記複数配置されるアンテナよりも多く配置され、前記複数配置されるアンテナそれぞれによって受信された高周波信号、または前記第一高周波増幅部によって増幅された高周波信号をデジタル信号に変換し、
    前記復調処理部は、前記複数配置される受信信号処理部によって変換されたデジタル信号を復調し、
    前記第一通信処理部は、前記多重変調部によって変調された高周波信号を所定の減衰量で減衰して出力し、
    前記統合信号処理装置は、
    前記多重復調部によって復調された復調信号を、前記信号系統ごとにデジタル化された復調信号に分離する分離処理部と、
    前記統合アンテナ装置に対する制御信号を生成する制御部と、
    前記制御部によって生成された制御信号に基づいて、高周波信号を変調する第二デジタル変調処理部と、
    前記第二デジタル変調処理部によって変調された高周波信号を前記伝送線に出力する第二通信処理部と、をさらに有し、
    前記給電部は、前記アンテナ直下増幅装置にさらに給電し、
    前記第一デジタル変調処理部および前記第二デジタル変調処理部によって変調される高周波信号の信号周波数は、前記第一高周波増幅部によって増幅される高周波信号の信号周波数とは異なる周波数であることを特徴とする請求項1に記載の統合受信システム。
  6. 前記アンテナは、複数配置されるとともに、信号系統が異なる複数の信号を受信し、
    前記伝送線によって接続される前記統合アンテナ装置と前記統合信号処理装置との間に配置されるアンテナの近傍に配置され、当該アンテナによって受信された高周波信号を増幅する第一高周波増幅部を有するアンテナ直下増幅装置をさらに有し、
    前記統合アンテナ装置は、前記複数配置されるアンテナの近傍に少なくとも2つ配置され、
    前記統合アンテナ装置それぞれにおいて、前記複数配置されるアンテナの1つによって受信された高周波信号を増幅する第二高周波増幅部をさらに有し、
    前記統合アンテナ装置の少なくとも1つにおいて、前記受信信号処理部は、前記複数配置されるアンテナよりも多く配置され、前記複数配置されるアンテナそれぞれによって受信された高周波信号、または前記アンテナ直下増幅装置によって増幅された高周波信号をデジタル信号に変換し、
    前記統合アンテナ装置それぞれにおいて、前記受信信号処理部は、自装置とは異なる統合アンテナ装置が有する第二高周波増幅部によって増幅された高周波信号をデジタル信号に変換し、
    前記復調処理部は、前記複数配置される受信信号処理部によって変換されたデジタル信号を復調し、
    前記第一通信処理部は、前記多重変調部によって変調された高周波信号を所定の減衰量で減衰して出力し、
    前記統合信号処理装置は、
    前記多重復調部によって復調された復調信号を、前記信号系統ごとにデジタル化された復調信号に分離する分離処理部と、
    前記統合アンテナ装置に対する制御信号を生成する制御部と、
    前記制御部によって生成された制御信号に基づいて、高周波信号を変調する第二デジタル変調処理部と、
    前記第二デジタル変調処理部によって変調された高周波信号を前記伝送線に出力する第二通知処理部と、をさらに有し、
    前記給電部は、前記アンテナ直下増幅装置にさらに給電し、
    前記伝送線は、前記第二高周波増幅部と、自装置とは異なる統合アンテナ装置が有する受信信号処理部とをさらに接続し、
    前記第一デジタル変調処理部および前記第二デジタル変調処理部によって変調される高周波信号の信号周波数は、前記第一高周波増幅部によって増幅される高周波信号の信号周波数とは異なる周波数であることを特徴とする請求項1に記載の統合受信システム。
  7. アンテナによって受信された高周波信号をデジタル信号に変換する受信信号処理部と、
    デジタル信号を復調する復調処理部と、
    デジタル信号を多重化する多重化処理部と、
    前記多重化処理部によって多重化されたデジタル信号に基づいて、高周波信号を変調する第一デジタル変調処理部と、
    前記第一デジタル変調処理部によって変調された高周波信号を出力する第一通信処理部と、
    を有し、前記アンテナの近傍に配置される統合アンテナ装置と、
    前記統合アンテナ装置から出力された高周波信号を復調する多重復調部と、
    前記統合アンテナ装置に給電する給電部と
    を有する統合信号処理装置と、
    前記統合アンテナ装置と前記統合信号処理装置とを接続し、両端にコネクタが設けられた複数本の伝送線と、
    を有することを特徴とする統合受信システム。
  8. 前記統合信号処理装置は、
    アンテナの近傍に配置される受信装置との通信を介する複数の接続インタフェースを備えており、
    前記複数の接続インタフェースのそれぞれについて前記受信装置を前記伝送線によって接続することを特徴とする請求項7に記載の統合受信システム。
  9. 前記受信装置は、
    前記統合アンテナ装置と前記アンテナの受信信号を増幅するアンテナ直下増幅装置とを含むものであって、
    前記統合アンテナ装置と前記アンテナ直下増幅装置とを分離して配置したうえで前記伝送線によって直列に接続することを特徴とする請求項7または8に記載の統合受信システム。
  10. 前記統合信号処理装置は、
    前記複数の接続インタフェースを介して送出信号を送出する場合に、各々の接続インタフェースに応じて当該送出信号を分配する分配手段と、
    前記複数の接続インタフェースを介して受信した受信信号を合成する合成手段と、
    をさらに備えたことを特徴とする請求項7、8または9に記載の統合受信システム。
  11. 前記統合信号処理装置は、
    複数の前記アンテナの信号系統の信号のうち最良のものを選択出力する信号選択出力手段
    をさらに備えたことを特徴とする請求項7〜10のいずれか一つに記載の統合受信システム。
  12. 前記統合信号処理装置は、
    複数の前記アンテナの信号系統の信号を合成出力する最大比合成出力手段
    をさらに備えたことを特徴とする請求項7〜11のいずれか一つに記載の統合受信システム。
  13. 前記受信装置は、
    増設分の前記受信装置との通信を介する増設接続インタフェースを備えており、
    前記増設接続インタフェースについて前記増設分の受信装置を前記伝送線によって直列に接続することを特徴とする請求項7〜12のいずれか一つに記載の統合受信システム。
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