JP2012074905A - 統合受信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】日光の照射などによる高温の環境下にあっても、受信性能を劣化させることなく高品質な受信を行うこと。
【解決手段】アンテナを介して受信したメディア放送の高周波信号を所定のアナログ回路経由で出力するアンテナ直下前段装置と、アンテナ直下前段装置によって出力された高周波信号を中間周波信号へ変換、またはかかる中間周波信号を復調したうえでデジタル多重化を行うアンテナ直下後段装置とを備え、アンテナ直下前段装置の配置箇所よりも相対的に低温である箇所へアンテナ直下後段装置を配置するように統合受信システムを構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複数系統のメディア信号を受信する統合受信システムに関し、特に、日光の照射などによる高温の環境下にあっても、受信性能を劣化させることなく高品質な受信を行うことができる統合受信システムに関する。
従来、AM、FMおよびDTV(デジタルテレビジョン)といった複数系統のメディア信号を、アンテナの近傍に配置されたアンテナ装置(以下、「アンテナ直下装置」と記載する)において系統ごとに受信したうえでデジタル多重化し、かかる多重化したデジタル信号を復調装置において系統ごとに分離して復調する「統合受信システム」が知られている。
ここで、かかる「統合受信システム」を車両に搭載する場合、アンテナは車両のリアルーフやリアウィンドウなどに、アンテナ直下装置はアンテナのごく近傍に、復調装置は車室内のコンソール近傍に設けられた車載機に、それぞれ配置される(特許文献1参照)。
そして、最終的に復調装置において復調された各メディア信号は、車載機が備えるモニタ(たとえば、液晶ディスプレイやタッチパネルディスプレイなど)やスピーカといった出力装置に対して出力される。なお、このように車両に搭載される統合受信システムを、以下では、「車載用統合受信システム」と記載する。
国際公開第2007/058341号
しかしながら、上述した特許文献1の技術を用いた車載用統合受信システムの場合、アンテナのごく近傍に配置されるアンテナ直下装置は、車体が日光の照射などを受けることによってきわめて高温の環境下に置かれやすかった。このため、熱に弱い構成部品の故障や動作不良を招きやすく、受信性能が劣化しやすいという問題があった。
なお、アンテナ直下装置に対して放熱ファンなどの冷却機構を設けることで、かかる問題に対処することはできる。しかしながら、かかる冷却機構の搭載はアンテナ直下装置の大型化を招くため、車両のように各種機器の搭載箇所が限定されるような環境においては好ましくない。
これらのことから、日光の照射などによる高温の環境下にあっても、受信性能を劣化させることなく高品質な受信を行うことができる車載用統合受信システムをいかにして実現するかが大きな課題となっている。なお、かかる課題は、車載用に限らず、一般的な統合受信システムについて同様に発生する課題である。
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであって、日光の照射などによる高温の環境下にあっても、受信性能を劣化させることなく高品質な受信を行うことができる統合受信システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、複数のメディア放送の高周波信号を受信したうえで復調出力を行う統合受信システムであって、アンテナの近傍に配置され、当該アンテナを介して受信した前記メディア放送ごとの高周波信号を所定のアナログ回路経由で出力する高周波信号処理手段と、前記高周波信号処理手段とは分離して配置され、前記高周波信号処理手段によって出力された前記高周波信号を中間周波信号へ変換、または該中間周波信号を復調したうえでデジタル多重化を行うデジタル多重化処理手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、アンテナを介して受信したメディア放送ごとの高周波信号を所定のアナログ経由で出力する高周波信号処理手段をアンテナの近傍に配置し、高周波信号処理手段によって出力された高周波信号を中間周波信号へ変換、またはかかる中間周波信号を復調したうえでデジタル多重化を行うデジタル多重化処理手段を、高周波信号処理手段とは分離して配置することとしたので、日光の照射などによる高温の環境下にあっても、受信性能を劣化させることなく高品質な受信を行うことができるという効果を奏する。
図1は、本発明に係る統合受信手法の概要を示す図である。 図2は、本実施例に係るアンテナ直下前段装置、アンテナ直下後段装置および車載機の構成を示すブロック図である。 図3は、高周波信号処理部、チューナ部およびデジタル信号処理部の構成を示すブロック図である。 図4は、アンテナ給電点がリアルーフの近傍である場合のアンテナ直下前段装置およびアンテナ直下後段装置の配置例を示す図である。 図5は、アンテナ給電点がCピラーの近傍である場合のアンテナ直下前段装置およびアンテナ直下後段装置の配置例を示す図である。 図6は、アンテナ直下後段装置の車室における配置例を示す図である。 図7は、変形例に係るアンテナ直下前段装置、アンテナ直下後段装置および車載機の構成を示すブロック図である。 図8は、変形例に係るアンテナ直下前段装置およびアンテナ直下後段装置の配置例を示す図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係る統合受信システムの好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下では、本発明に係る統合受信手法の概要について図1を用いて説明した後に、本発明に係る統合受信手法を適用した統合受信システムについての実施例を図2〜図8を用いて説明することとする。
まず、本発明に係る統合受信手法の概要について図1を用いて説明する。図1は、本発明に係る統合受信手法の概要を示す図である。なお、同図の(A)には、従来技術に係る統合受信手法の問題点を、同図の(B)には、本発明に係る統合受信手法の特徴を、それぞれ示している。なお、同図の(A)には、アンテナ100が、車両50のリアルーフあるいはリアウィンドウの近傍に備えられている場合を示している。
同図の(A)に示したように、従来技術に係る統合受信手法では、アンテナ直下装置を1筐体で構成したうえで、かかるアンテナ直下装置を高温となりやすい箇所へ配置していた。
具体的には、同図の(A)に示したように、1筐体で構成されたアンテナ直下装置10を、アンテナ100の近傍へ配置していた。そして、かかるアンテナ100を介して受信したメディア信号を、アンテナ直下装置10においてデジタル変換するとともに多重化し、車内に配策された伝送線を通じて車載機20へ出力していた。
ここで、一般に、アンテナ直下装置10のような受信装置に含まれ、アンテナのインピーダンス整合を行う可変マッチング回路や、信号の所定の周波数選択を行う同調回路などは、回路の特性上、アンテナ100のごく近傍に配置されることが好ましいとされている。
このため、同図の(A)に示したように、従来技術に係る統合受信手法では、アンテナ直下装置10は、アンテナ100のごく近傍である車両50のリアルーフ部分などに配置されることが多かった。
ところで、車両50の車体は通常、熱伝導性が高い鉄などの金属性素材からなっている。したがって、同図の(A)に示したように、車両50が日光の照射などを受けた場合には、リアルーフ部分はきわめて高温となりやすい。
すなわち、従来技術に係る統合受信手法では、アンテナ直下装置10が、きわめて高温となる環境下に置かれやすかった。そして、かかる高温の環境は、アンテナ直下装置10が備える集積回路などの耐熱性が低い構成部品の性能低下や故障を招きやすかった。なお、同図の(A)には、アンテナ直下装置10を斜線で示すことで、同装置10が高温状態に置かれていることをあらわしている。
そこで、本発明に係る統合受信手法では、アンテナ直下装置10を構成部品の「耐熱性能」に応じて複数の筐体に分割することとしたうえで、分割した各筐体をそれぞれ温度の異なる箇所へ配置することとした。
具体的には、同図の(B)に示すように、1筐体であるアンテナ直下装置10を、アンテナ直下前段装置10fとアンテナ直下後段装置10bとの2筐体へ分割することとした。そして、アンテナ直下前段装置10fには、耐熱性の高い上述の可変マッチング回路や同調回路などを用いて構成することができる高周波信号処理部11を配置することとした。
一方、アンテナ直下後段装置10bには、耐熱性の低い集積回路などを用いて構成することができるチューナ部12や多重化部14といった処理部を配置することとした。なお、ここに示した高周波信号処理部11、チューナ部12あるいは多重化部14といった各処理部の詳細については、図2および図3を用いて後述する。
そして、同図の(B)において、「設置箇所の温度a > 設置箇所の温度b」と示すことであらわしているように、アンテナ直下後段装置10bを、アンテナ直下前段装置10fの設置箇所よりも相対的に温度の低い箇所へ配置することとした。
これにより、耐熱性の低い構成部品を含むアンテナ直下後段装置10bが、高温の環境下に置かれる機会を低減することができる。すなわち、高温の環境に起因していた性能の低下や故障を防止することが可能となる。
なお、アンテナ直下前段装置10fおよびアンテナ直下後段装置10bは、それぞれアンテナ100の給電点の位置に応じた配置を行うことができる。かかる点の詳細については、図4〜6を用いて後述する。
また、同一メディアのメディア信号を複数のアンテナ100で受信するダイバーシティ構成を行う場合には、各アンテナ100の系統ごとに複数のアンテナ直下前段装置10fを配置することができる。かかる点の詳細については、図7および図8を用いて後述する。
このように、本発明に係る統合受信手法では、アンテナ直下装置を構成部品の「耐熱性能」に応じて複数の筐体に分割することとしたうえで、各筐体をそれぞれ温度の異なる箇所へ配置することとした。
したがって、日光の照射などによる高温の環境下にあっても、受信性能を劣化させることなく高品質な受信を行うことができる。以下では、図1を用いて説明した統合受信手法を適用した統合受信システムについての実施例を詳細に説明する。なお、以下では、統合受信システムが、図1を用いて説明したいわゆる車載用統合受信システムである場合について説明する。
図2は、アンテナ直下前段装置10f、アンテナ直下後段装置10bおよび車載機20の構成を示すブロック図である。なお、同図では、各装置10f、10bおよび20の特徴を説明するために必要な構成要素のみを示しており、一般的な構成要素についての記載を省略している。また、各装置間は、同軸ケーブルなどの伝送線を用いて接続されるものとする。
まず、アンテナ直下前段装置10fの構成について説明する。同図に示すように、アンテナ直下前段装置10fは、高周波信号処理部11を備えている。高周波信号処理部11は、複数のアンテナ100−1〜nから入力された高周波信号についてのインピーダンス整合、同調、減衰および増幅といった高周波信号処理をアンテナ系統ごとに行う処理部である。
ここで、複数のアンテナ100−1〜nは、AM、FMといった各メディア放送にそれぞれ対応しており、同軸ケーブルなどの伝送線を用いてアンテナ直下装置10fと接続されている。
また、高周波信号処理部11は、高周波信号処理後の高周波信号を、アンテナ系統ごとにアンテナ直下後段装置10bのチューナ部12に対して出力する処理を併せて行う。なお、高周波信号処理部11が行う高周波信号処理の詳細については、図3を用いて後述する。
次に、アンテナ直下後段装置10bの構成について説明する。図2に示すように、アンテナ直下後段装置10bは、チューナ部12と、デジタル信号処理部13と、多重化部14と、送受信処理部15と、制御データ解析部16とを備えている。
チューナ部12は、アンテナ直下前段装置10fの高周波信号処理部11から入力された高周波信号を、アンテナ系統ごとに中間周波信号へ変換し復調する処理を行う処理部である。また、チューナ部12は、復調信号を、アンテナ系統ごとにデジタル信号処理部13に対して出力する処理を併せて行う。
デジタル信号処理部13は、チューナ部12から入力された復調信号を、アンテナ系統ごとにデジタル変換する処理を行う処理部である。また、デジタル信号処理部13は、復調信号を、アンテナ系統ごとに多重化部14に対して出力する処理を併せて行う。なお、チューナ部12およびデジタル信号処理部13の詳細については、図3を用いて後述する。また、チューナ部12では中間周波信号への変換まで行い、変換された中間周波信号をデジタル信号処理部13でデジタル変換するようにしてもよい。
多重化部14は、デジタル信号処理部13から入力されたアンテナ系統ごとのデジタル信号を多重化する処理を行う処理部である。また、多重化部14は、多重化したデジタル信号を変調して高周波信号へ変換し、変換後の高周波信号を送受信処理部15に対して出力する処理を併せて行う。
送受信処理部15は、多重化部14から入力された高周波信号を所定のレベルへ増幅したうえで、車載機20の送受信処理部21に対して出力する処理を行う処理部である。なお、ここにいう所定のレベルは、アンテナ直下後段装置10bと車載機20とを接続する同軸コードなどの伝送線へ送出し得るレベルのことを指す。
また、送受信処理部15は、車載機20の制御部24から送受信処理部21を介して入力された制御データを受信したうえで、かかる制御データを制御データ解析部16に対して出力する処理を併せて行う。
制御データ解析部16は、送受信処理部15から入力された制御データを解析したうえで、各処理部11〜14に対して解析結果に対応する制御信号を出力する処理を行う処理部である。
次に、車載機20の構成について説明する。図2に示すように、車載機20は、送受信処理部21と、分離部22と、音声映像部23と、制御部24とを備えている。送受信処理部21は、アンテナ直下後段装置10bの多重化部14から送受信処理部15を介して入力された高周波信号を所定のレベルへ増幅したうえで、分離部22に対して出力する処理を行う処理部である。
なお、ここにいう所定のレベルは、入力された高周波信号を多重化されたデジタル信号を適正に復調し得るレベルのことを指す。また、送受信処理部21は、制御部24において生成された制御データを入力したうえで、かかる制御データをアンテナ直下後段装置10bの送受信処理部15に対して出力する処理を併せて行う。
分離部22は、送受信処理部21から入力された高周波信号を復調したうえで、アンテナ系統ごとのデジタル信号へ分離する処理を行う処理部である。また、分離部22は、分離したアンテナ系統ごとのデジタル信号を、それぞれ対応する音声映像部23に対して出力する処理を併せて行う。
音声映像部23は、アンテナ系統ごとに動作する処理部であり、分離部22から入力されたデジタル信号を復調したうえで、モニタやスピーカなどの出力装置に対して出力する処理を行う処理部である。
制御部24は、アンテナ直下前段装置10fあるいはアンテナ直下後段装置10bに対する制御データを生成したうえで、生成した制御データを送受信処理部21に対して出力する処理を行う処理部である。
なお、ここにいう制御データとは、受信周波数や受信帯域幅、伝送フォーマットなどの各種データを含む制御信号のことを指す。また、かかる各種データは、車載機20などが備える所定の入力装置(図示せず)をユーザが操作することによって入力されるものとする。
ここで、アンテナ直下前段装置10fとアンテナ直下後段装置10bとを接続する伝送線について説明しておく。図2の閉曲線500に囲まれた部分に示すように、同図においては、高周波信号処理部11とチューナ部12とを接続するアンテナ系統ごとの伝送線、あるいは、高周波信号処理部11と制御データ解析部16とを接続する伝送線を、それぞれ個別に接続する場合を示しているが、これらをまとめて1つの伝送線に重畳させることができる。
なお、かかる重畳を行うこととした場合、車両50の限られた空間内に容易に伝送線を配策することができ、かつ、使用する伝送線の本数を減らすことによるコストダウンを実現することができるという効果をもたらす。
次に、図2において示したアンテナ直下前段装置10fの高周波信号処理部11、アンテナ直下後段装置10bのチューナ部12およびデジタル信号処理部13の構成について図3を用いて説明する。図3は、高周波信号処理部11、チューナ部12およびデジタル信号処理部13の構成を示すブロック図である。
なお、同図の(A)には、アンテナ直下前段装置10fの高周波信号処理部11の構成を示すブロック図を、同図の(B)には、アンテナ直下後段装置10bのチューナ部12およびデジタル信号処理部13の構成を示すブロック図を、それぞれ示している。
同図の(A)に示したように、アンテナ直下前段装置10fの高周波信号処理部11は、可変マッチング部11aと、同調部11bと、減衰部11cと、増幅部11dとを備えている。可変マッチング部11aはアンテナ100を介して入力された高周波信号のインピーダンス整合を動的に行う処理部である。
同調部11bは、可変マッチング部11aから入力されたインピーダンス整合後の高周波信号について所定の周波数分の信号を選択する処理部である。減衰部11cは、入力された高周波信号が強信号である場合に、たとえば、音の歪みなどを防止するために所定量減衰する処理部である。増幅部11dは、入力された高周波信号を増幅する処理部である。
なお、高周波信号処理部11の各処理部は、一般に耐熱性の高いアナログ回路などを用いて構成することができる。したがって、日光の照射などによる高温の環境下にあっても、受信性能を劣化させることなく高品質な受信を行うことができる。また、かかる各処理部は、入力された高周波信号の強弱などに応じて、それぞれの処理を省略することができる。
また、同図の(B)に示したように、アンテナ直下後段装置10bのチューナ部12は、周波数変換部12aと、BPF(バンドパスフィルタ)部12bと、復調部12cとを備えている。周波数変換部12aは、高周波信号処理部11から入力された高周波信号を中間周波信号へ変換する処理を行う処理部である。また、周波数変換部12aは、変換後の中間周波信号をBPF部12bに対して出力する処理を併せて行う。
BPF部12bは、周波数変換部12aから入力された中間周波信号のうち、所定の周波数成分のみを通過させ、復調部12cに対して出力する処理を行う処理部である。復調部12cは、BPF部12bから入力された中間周波信号を復調する処理を行う処理部である。また、復調部12cは、復調信号をデジタル信号処理部13のA/D変換部13aに対して出力する処理を併せて行う。
また、同図の(B)に示したように、アンテナ直下後段装置10bのデジタル信号処理部13は、A/D変換部13aを備えている。A/D変換部13aは、チューナ部12の復調部12cから入力された復調信号をデジタル信号へ変換する処理を行う処理部である。
また、A/D変換部13aは、変換後のデジタル信号を多重化部14に対して出力する処理を併せて行う。
なお、チューナ部12あるいはデジタル信号処理部13は、集積回路などを用いて構成することができる。ここで、集積回路は、一般に耐熱性の低い構成部品ではあるが、かかる集積回路を含むアンテナ直下後段装置10bを、アンテナ直下前段装置10fの設置箇所よりも相対的に温度の低い箇所へ配置することで、高温の環境に起因する性能の低下や故障を防止することができる。
次に、アンテナ直下前段装置10fおよびアンテナ直下後段装置10bの配置例について、図4および図5を用いて説明する。図4は、アンテナの給電点がリアルーフの近傍である場合のアンテナ直下前段装置10fおよびアンテナ直下後段装置10bの配置例を示す図であり、図5は、アンテナの給電点がCピラーの近傍である場合のアンテナ直下前段装置10fおよびアンテナ直下後段装置10bの配置例を示す図である。なお、両図では、アンテナの給電点を「●」印であらわしている。
図4に示すように、アンテナ100の給電点がリアルーフの近傍である場合、アンテナ直下前段装置10fをリアルーフの近傍に配置することができる。このとき、アンテナ100とアンテナ直下前段装置10fとの間の給電線300は、雑音成分の混入を防ぐために双方を最短距離で接続することが好ましい。
そして、同図に示すように、アンテナ直下後段装置10bについては、アンテナ直下前段装置10fの配置箇所であるリアルーフよりも相対的に低温であるピラーの近傍に配置することができる。たとえば、同図には、アンテナ直下後段装置10bを、Cピラーの近傍に配置した場合を示している。なお、アンテナ直下後段装置10bの占有する空間容積や伝送線200の配策の都合により、たとえば、Bピラーの近傍に配置することとしてもよい。
また、図5に示すように、アンテナ100の給電点がCピラーの近傍である場合、アンテナ直下前段装置10fをCピラーの近傍に配置することができる。そして、同図に示すように、アンテナ直下後段装置10bについては、トランクルームの内部に配置することができる。
ここで、図4および図5に示したアンテナ直下後段装置10bは、耐熱性が低く、かつ、静電気などに対する静電耐性が低い、繊細な集積回路などの構成部品を含むため、車両50を構成する構造体が形成する閉空間に配置されることが好ましい。
すなわち、アンテナ直下前段装置10fの配置箇所よりも相対的に低温であり、かつ、車両50の車体外面と車室内装材との間に形成される空間、たとえば、ピラー内部やトランクルーム内部などに配置されることが好ましい。
かかる場合、アンテナ直下後段装置10bは、車室内に露出することなく配置されるので、耐熱性の問題をクリアするとともに、車両50の搭乗者がむやみにアンテナ直下後段装置10bを触れる(すなわち、静電気が生じる)機会をも防止することができ、故障の発生を低減することが可能となる。
なお、搭乗者による接触を避ける意味においては、閉空間に限らなくともよい。かかる点について図6を用いて説明する。図6は、アンテナ直下後段装置10bの車室における配置例を示す図である。たとえば、同図に示すように、アンテナ直下後段装置10bを、車室内部に配置される座席60と車室のフロアとの間のような、いわゆる準閉空間に配置してもよい。
かかる場合、アンテナ直下後段装置10bは、座席60の下部という目立ちにくい箇所に配置されることとなるため、車室内に露出するものの、搭乗者が触れる機会は少ないといえる。また、日光の照射を受けにくい箇所であるため、アンテナ直下前段装置10fが配置される箇所との相対的な温度差が大きく、耐熱性の低い構成部品の故障を招きにくい。すなわち、高温の環境に起因する性能の低下や故障を防止することができる。
ところで、これまでは、アンテナ系統ごとにそれぞれ異なるメディアのメディア信号を受信する場合について説明してきたが、同一メディアのメディア信号を複数のアンテナで受信するダイバーシティ構成をとる場合に、本発明に係る統合受信手法を適用してもよい。
そこで、以下では、かかるダイバーシティ構成である場合の変形例を、図7を用いて説明する。図7は、変形例に係るアンテナ直下前段装置10f、アンテナ直下後段装置10bおよび車載機20の構成を示すブロック図である。
なお、図7では、図2に示した本実施例に係るアンテナ直下前段装置10f、アンテナ直下後段装置10bおよび車載機20と同一の構成要素には同一の符号を付しており、以下では、同一の構成要素についての説明については省略するか簡単な説明にとどめることとする。
図7に示すように、ダイバーシティ構成である変形例に係る統合受信システムは、複数のアンテナ直下前段装置10fを備えることができる。なお、同図には、アンテナ直下前段装置10fを2つ備える統合受信システムを示しており、1つめのアンテナ直下前段装置10fをアンテナ直下第1前段装置10f−1と、2つめのアンテナ直下前段装置10fをアンテナ直下第2前段装置10f−2と、それぞれ示すこととする。
アンテナ直下第1前段装置10f−1は、アンテナ101−1〜nのアンテナを備えるアンテナ直下前段装置である。同様に、アンテナ直下第2前段装置10f−2は、アンテナ102−1〜nのアンテナを備えるアンテナ直下前段装置である。
ここで、アンテナ直下第1前段装置10f−1およびアンテナ直下第2前段装置10f−2は、それぞれ高周波信号処理部11を備えており、かかる高周波信号処理部11において増幅された各メディアの高周波信号は、アンテナ直下後段装置10bのチューナ部12に対して出力される。
そして、アンテナ直下後段装置10bは、上述した実施例と同様の処理を介して車載機20へデジタル多重化信号を伝送し、車載機20もまた実施例と同様の処理を介して出力装置へメディア信号を出力することとなる。
なお、ダイバーシティ構成である場合、アンテナ選択方式や最大比合成方式などに沿った信号処理を行う必要があるが、かかる信号処理については、たとえば、車載機20の音声映像部23が行う処理に含むこととすればよい。
また、アンテナ直下前段装置10fが複数備えられる場合、アンテナ直下後段装置10bがいわゆる集線装置の役割を果たすため、アンテナ直下後段装置10bに接続される伝送線200の本数は増加することとなる(同図の閉曲線501あるいは閉曲線502に囲まれた部分参照)。
かかる場合には、図2の説明において上述したように、たとえば、高周波信号処理部11と制御データ解析部16との間で伝送される制御信号を、高周波信号処理部11とチューナ部12とを接続する伝送線200へ重畳させて伝送することとすればよい。
次に、変形例に係るアンテナ直下前段装置10fおよびアンテナ直下後段装置10bの配置例について、図8を用いて説明する。図8は、変形例に係るアンテナ直下前段装置10fおよびアンテナ直下後段装置10bの配置例を示す図である。
なお、同図には、破線bで区切られたアンテナ101およびアンテナ102が車両50のリアウィンドウに備えられ、各アンテナの給電点がリアルーフの近傍である場合について示している。
図8に示すように、変形例に係る統合受信システムは、アンテナ直下第1前段装置10f−1およびアンテナ直下第2前段装置10f−2を、それぞれリアルーフの近傍に配置することができる。
なお、かかる場合には、アンテナ直下後段装置10bについては、図4において示した配置例と同様に、アンテナ直下第1前段装置10f−1およびアンテナ直下第2前段装置10f−2の配置箇所であるリアルーフよりも相対的に低温であるピラー(たとえば、Cピラー)の近傍に配置することとすればよい。
また、図8においては図示していないが、アンテナの給電点が左右のCピラーの近傍である場合、アンテナ直下第1前段装置10f−1およびアンテナ直下第2前段装置10f−2を、それぞれ左右のCピラーの近傍に配置することができる。
そして、かかる場合には、アンテナ直下後段装置10bについては、図5において示した配置例と同様に、トランクルームの内部に配置することとすればよい。また、図6において示した配置例と同様に、座席60と車室のフロアとの間に配置することとしてもよい。
上述してきたように、本実施例では、アンテナを介して受信したメディア放送の高周波信号を所定のアナログ回路経由で出力するアンテナ直下前段装置と、アンテナ直下前段装置によって出力された高周波信号を中間周波信号へ変換、またはかかる中間周波信号を復調したうえでデジタル多重化を行うアンテナ直下後段装置とを備え、アンテナ直下前段装置の配置箇所よりも相対的に低温である箇所へアンテナ直下後段装置を配置するように統合受信システムを構成した。したがって、日光の照射などによる高温の環境下にあっても、受信性能を劣化させることなく高品質な受信を行うことができる。
なお、上述した実施例では、アンテナ直下装置を、アンテナ直下前段装置およびアンテナ直下後段装置の2筐体へ分割する場合について説明したが、かかる分割は2筐体に限られるものではない。
すなわち、構成部品の機能や耐熱性能に応じて、2筐体以上の多分割を行うこととしてもよい。具体的には、直射日光の照射による車体の温度分布や温度変化を精査したうえで、構成部品についても耐熱性能によって細かく分類し、かかる精査結果および分類結果に基づいて構成部品を最適に配置するように筐体の分割を行うこととすればよい。
一方、アンテナ直下装置の筐体を分割することなく、1筐体内部の温度分布に応じて構成部品を配置することとしてもよい。たとえば、アンテナの給電点がCピラーの近傍である場合に、アンテナ直下装置をCピラー全体に沿って配置される1筐体で構成したうえで、リアルーフ近傍(Cピラー上方)の箇所には耐熱性の高い構成部品を、トランクルーム近傍(Cピラー下方)の箇所には耐熱性の低い構成部品を、それぞれ配置することができる。かかる場合、配策される伝送線の本数を減らすことができるので、システム搭載にかかるコストの低減が可能となる。
以上のように、本発明に係る統合受信システムは、日光の照射などによる高温の環境下にあっても、受信性能を劣化させることなく高品質な受信を行いたい場合に有用であり、特に、日光の照射を受けやすいにも関わらず、常に高品質な受信性能が求められる車載用統合受信システムへの適用に適している。
10 アンテナ直下装置
10f アンテナ直下前段装置
10f−1 アンテナ直下第1前段装置
10f−2 アンテナ直下第2前段装置
10b アンテナ直下後段装置
11 高周波信号処理部
11a 可変マッチング部
11b 同調部
11c 減衰部
11d 増幅部
12 チューナ部
12a 周波数変換部
12b BPF部
12c 復調部
13 デジタル信号処理部
13a A/D変換部
14 多重化部
15 送受信処理部
16 制御データ解析部
20 車載機
21 送受信処理部
22 分離部
23 音声映像部
24 制御部
50 車両
60 座席
100 アンテナ
200 伝送線

Claims (8)

  1. 複数のメディア放送の高周波信号を受信したうえで復調出力を行う統合受信システムであって、
    アンテナの近傍に配置され、当該アンテナを介して受信した前記メディア放送ごとの高周波信号を所定のアナログ回路経由で出力する高周波信号処理手段と、
    前記高周波信号処理手段とは分離して配置され、前記高周波信号処理手段によって出力された前記高周波信号を中間周波信号へ変換、または該中間周波信号を復調したうえでデジタル多重化を行うデジタル多重化処理手段と
    を備えたことを特徴とする統合受信システム。
  2. 前記デジタル多重化処理手段で多重化された信号を受信して再生する再生手段
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の統合受信システム。
  3. 前記デジタル多重化処理手段は、
    前記高周波信号処理手段が配置される箇所よりも相対的に低温である箇所へ配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の統合受信システム。
  4. 前記デジタル多重化処理手段は、
    車両の構造体が形成する閉空間または準閉空間に配置されることを特徴とする請求項1、2または3に記載の統合受信システム。
  5. 前記アンテナの給電点が前記車両のリアルーフの近傍である場合に、
    前記高周波信号処理手段は、
    当該リアルーフの近傍に配置され、
    前記デジタル多重化処理手段は、
    当該高周波信号処理手段の近傍に位置するピラーの近傍に配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の統合受信システム。
  6. 前記給電点が前記車両の備えるCピラーの近傍である場合に、
    前記高周波信号処理手段は、
    当該Cピラーの近傍に配置され、
    前記デジタル多重化処理手段は、
    前記車両のトランクルームの内部に、または、座席とフロアとの間に配置されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の統合受信システム。
  7. 複数の前記アンテナによって同一の前記メディア放送の高周波信号を受信する場合に、
    前記高周波信号処理手段は、
    前記アンテナの系統に応じて複数配置されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の統合受信システム。
  8. 前記アナログ回路は、
    前記アンテナのインピーダンス整合を行う可変マッチング回路と、
    前記高周波信号から所定の周波数の信号を選択する同調回路と、
    前記高周波信号が強信号である場合に、当該高周波信号を減衰する減衰回路と
    を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の統合受信システム。
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