JP2010257647A - 電池パック - Google Patents

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Abstract

【課題】二次電池に短絡電流を流すことなく、かつコストの増大を低減しつつ、二次電池の膨張を異常として検出することができる電池パックを提供する。
【解決手段】二次電池3と、二次電池を収容する樹脂ケース10と、樹脂ケースの内壁面に沿って配設された第1電極6aと、二次電池の外壁面における第1電極と対向する位置に、第1電極と離間して配設された第2電極6bと、二次電池の温度を検出するサーミスタ4と、サーミスタの抵抗値を検出する抵抗値検出部と、抵抗値検出部によって検出される抵抗値が第1判定値Rxを下回る場合、異常が発生したと判定する判定部とを備え、第1電極はサーミスタの一方の端子に接続され、第2電極はサーミスタの他方の端子に接続されるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、二次電池を内包する電池パックに関する。
近年、携帯型パーソナルコンピュータや携帯電話機、デジタルカメラ等、電池パックによって駆動される携帯型の電池駆動機器が広く用いられ、このような機器に用いられる電池パックの高容量化が進んでいる。そして、このような電池パックに用いられる高容量の二次電池は、過充電になると膨張する。また、このような二次電池は、充放電が繰り返された場合にも、パッケージ内部でガスが発生して累積的に膨張することがある。そして、二次電池が過度に膨張すると、特性劣化や故障を招いたり、安全性が低下したりする。
そこで、二次電池と外部端子との間にヒューズを設け、二次電池を外装ケースに収納し、二次電池が脹れると外装ケースに接触して二次電池の短絡回路を形成する接触子を備え、二次電池が脹れた場合に短絡電流を流してヒューズを溶断させることで、二次電池を保護する技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、二次電池の外周に導線を巻き付け、二次電池が膨張した場合に導線が断線するようにしておき、導線の断線を検出することで、二次電池の膨張を検出する技術が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平10−214612号公報 特開2008−192432号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、二次電池が膨張した場合に一時的であっても二次電池に短絡電流を流すことになるため、安全性の観点から好ましくない。また、接触子と外装ケースとが不十分な状態で接触すると、ヒューズの溶断に至らない状態で二次電池の短絡電流が流れ続け、接触子と外装ケースとの接触部分で発熱するおそれもあるという、不都合があった。
他方、特許文献2に記載の技術では、二次電池の膨張を検出するために、導線の断線を検出する断線検出回路を備える必要があるため、コストが増大するという、不都合があった。
本発明の目的は、二次電池に短絡電流を流すことなく、かつコストの増大を低減しつつ、二次電池の膨張を異常として検出することができる電池パックを提供することである。
本発明に係る電池パックは、二次電池と、前記二次電池を収容する外殻と、前記外殻の内壁面に沿って配設された第1電極と、前記二次電池の外壁面における前記第1電極と対向する位置に、前記第1電極と離間して配設された第2電極と、前記二次電池の温度を検出するサーミスタと、前記サーミスタの抵抗値を検出する抵抗値検出部と、前記抵抗値検出部によって検出される抵抗値が予め設定された第1判定値を下回る場合、異常が発生したと判定する判定部とを備え、前記第1電極は前記サーミスタの一方の端子に接続され、前記第2電極は前記サーミスタの他方の端子に接続されている。
この構成によれば、サーミスタによって二次電池の温度が検出され、抵抗値検出部によってサーミスタの抵抗値が検出され、抵抗値検出部によって検出される抵抗値が予め設定された第1判定値を下回る場合、判定部によって異常が発生したと判定される。サーミスタは温度が上昇するほど抵抗値が減少するので、サーミスタの抵抗値が低下して第1判定値を下回る場合とは、すなわち二次電池の温度が上昇した場合であるから、判定部は二次電池が高温になった異常を検出することができる。
さらに、二次電池を収容する外殻の内壁面に沿って第1電極が配設され、当該二次電池の外壁面における第1電極と対向する位置に、第1電極と離間して第2電極が配設されている。そのため、二次電池が膨張すると、二次電池の外壁面が膨らんで第2電極が突出し、第1電極と接触する。そうすると、第1電極はサーミスタの一方の端子に接続され、第2電極はサーミスタの他方の端子に接続されているから、サーミスタが第1及び第2電極によって短絡される。そうすると、サーミスタの見かけ上の抵抗値が低下し、第1判定値を下回る結果、判定部によって異常が発生したと判定される。このようにして判定部は、二次電池の膨張を異常として検出することができる。
この場合、二次電池に短絡電流を流すことがない。また、二次電池の温度を検出するために用いられるサーミスタ、及び抵抗値検出部を用いて二次電池の膨張を検出することができるので、コストの増大を低減しつつ、二次電池の膨張を異常として検出することができる。
また、前記二次電池は、扁平な略箱状であり、前記第2電極は、前記二次電池における最大面積を有する壁面に配設されていることが好ましい。
扁平な略箱状の二次電池は、最大面積を有する壁面の膨張による突出量が、他の壁面と比べて大きい。従って、第2電極を、当該最大面積を有する壁面に設けることで、第2電極の突出量が増大し、膨張により第1電極と第2電極とが接触し易くなる結果、判定部による二次電池の膨張の検出感度が向上する。
また、前記最大面積を有する壁面は、略長方形であり、前記第2電極は、前記最大面積を有する壁面の長手方向に延びる帯状の形状を有し、当該壁面に沿って、かつ長手方向と垂直な方向における略中央に配設され、前記第1電極は、帯状の形状を有し、前記第2電極と対向して同じ方向に延びるように配設されていることが好ましい。
サーミスタには、部品高さがあるために、サーミスタがスペーサとなって、サーミスタ付近では第1電極と第2電極とが接触しにくくなる。また、膨張時における二次電池の突出量は、最大面積を有する壁面の中央付近で最も大きく、中央付近から離れるほど、膨張による突出量が小さくなる。
従って、サーミスタを、最大面積を有する壁面の長手方向に延びる帯状の形状を有する第1電極及び第2電極が延びる方向において、膨張時の突出量が大きい中央付近から離して配置した方が、膨張により第1電極と第2電極とが接触し易くなる結果、判定部による二次電池の膨張の検出感度が向上することになる。また、第1電極及び第2電極を、最大面積を有する壁面に沿って、かつ長手方向と垂直な方向における略中央に配設することにより、サーミスタの部品高さの影響を受けない方向での膨張時の突出量が大きい位置に第1電極及び第2電極が配置されるので、判定部による二次電池の膨張の検出感度が向上する。
また、前記第2電極は、前記最大面積を有する壁面の長手方向における略中央部が、当該第2電極の長手方向の両端より内側に位置するように配設され、前記サーミスタは、前記最大面積を有する壁面の長手方向における略中央から離れた位置に配設されていることが好ましい。
この構成によれば、最大面積を有する壁面の長手方向における略中央部が、当該第2電極の長手方向の両端より内側に位置するように当該第2電極が配置されるので、膨張時の突出量が大きい略中央部とその両側を含む位置に第1電極及び第2電極が配置される結果、二次電池の膨張により第1電極と第2電極とを接触し易くすることが容易である。
また、前記サーミスタは、前記最大面積を有する壁面の長手方向において、当該壁面の端部から当該長手方向の長さの1/4〜1/3の範囲内に、配設されていることが好ましい。
サーミスタを二次電池の端部付近に配設すると、サーミスタで検出される温度が二次電池全体の温度を反映しなくなるおそれがある。従って、二次電池全体の温度を検出する観点からは、サーミスタは、二次電池の中央付近に配設されていた方が好ましい。しかしながら、サーミスタが二次電池の中央付近に配設されると、二次電池の膨張により第1電極と第2電極とが接触し難くなる結果、判定部による二次電池の膨張の検出感度が低下する。
そこで、サーミスタを、最大面積を有する壁面の長手方向において、当該壁面の端部から当該長手方向の長さの1/4〜1/3の範囲内に配設することで、サーミスタで検出される温度が二次電池全体の温度を反映しなくなるおそれを低減しつつ、二次電池の膨張の検出感度を確保することが容易となる。
また、前記判定部は、前記抵抗値検出部によって検出された抵抗値が、前記第1判定値に満たず、かつ前記第1判定値より小さい値に設定された第2判定値を超える値となった場合、前記二次電池の温度に異常が発生したと判定し、前記抵抗値検出部によって検出された抵抗値が、前記第1判定値を超える値から、前記第1判定値に満たず且つ前記第2判定値を超える高温抵抗値範囲を経ることなく、前記第2判定値に満たない値に変化した場合、前記二次電池が膨張する異常が発生したと判定することが好ましい。
二次電池の温度が上昇するときは、温度は徐々に上昇してサーミスタの抵抗値が徐々に減少するので、抵抗値が第1判定値を超える値から瞬間的に第2判定値に満たない値に変化することはない。一方、二次電池が膨張して第1電極と第2電極とが接触したときは、接触した瞬間にサーミスタの抵抗値が第2判定値に満たない値に変化する。
そこで、判定部は、サーミスタの抵抗値が、第1判定値に満たず、かつ第1判定値より小さい値に設定された第2判定値を超える値となった場合、二次電池の温度に異常が発生したと判定し、サーミスタの抵抗値が、第1判定値を超える値から、第1判定値に満たず且つ第2判定値を超える高温抵抗値範囲を経ることなく、第2判定値に満たない値に変化した場合、二次電池が膨張する異常が発生したと判定することで、二次電池が高温になったのか、二次電池が膨張したのかを判別することができる。
また、前記判定部は、さらに、前記抵抗値検出部によって検出された抵抗値が、前記第1判定値を超える値から、前記高温抵抗値範囲を経て前記第2判定値に満たない値に変化した場合、前記二次電池の温度に異常が発生したと判定することが好ましい。
抵抗値検出部によって検出されたサーミスタの抵抗値が、第1判定値を超える値から、高温抵抗値範囲を経て第2判定値に満たない値に変化した場合、抵抗値が徐々に減少していることになるから、二次電池が膨張して第1電極と第2電極とが接触したときのように瞬間的にサーミスタの抵抗値が減少するのとは抵抗値の変化の仕方が異なり、二次電池の温度が上昇していると考えられる。従って、判定部は、サーミスタの抵抗値が第1判定値を超える値から第2判定値に満たない値に変化した場合であっても、高温抵抗値範囲を経て変化した場合には、二次電池の温度に異常が発生したと判定することができる。
また、前記二次電池の充電電流を遮断するスイッチング素子と、前記判定部によって異常が発生したと判定された場合、前記スイッチング素子によって、前記二次電池の充電電流を遮断させる制御部とをさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、判定部によって異常が発生したと判定された場合、スイッチング素子によって、少なくとも二次電池の充電電流が遮断されるので、二次電池の安全性が向上する。
また、前記二次電池の充電方向の電流のみを遮断する第1スイッチング素子と、前記第1スイッチング素子と直列接続され、前記二次電池の放電方向の電流のみを遮断する第2スイッチング素子とをさらに備え、前記制御部は、前記判定部が前記二次電池の温度に異常が発生したと判定した場合、前記第1及び第2スイッチング素子をオフさせ、前記判定部が前記二次電池が膨張する異常が発生したと判定した場合、前記第1スイッチング素子をオフ、前記第2スイッチング素子をオンさせることが好ましい。
この構成によれば、判定部が二次電池の温度に異常が発生したと判定した場合、制御部によって、第1及び第2スイッチング素子がオフされて、二次電池の充放電が禁止される。これにより、二次電池の主要な発熱要因が排除されるので、二次電池がこれ以上発熱するおそれを低減することができる。
一方、判定部によって、二次電池が膨張する異常が発生したと判定された場合、制御部によって、第1スイッチング素子がオフ、第2スイッチング素子がオンされて、二次電池の放電は可能な状態のまま、充電が禁止される。二次電池が膨張する主要な原因は、過充電であるので、判定部によって二次電池が膨張する異常が発生したと判定された場合、過充電が生じている可能性が高い。従って、二次電池が膨張する異常が生じた場合、二次電池を放電させて、異常状態の二次電池に蓄えられているエネルギーを減少させることが望ましい。そこで、制御部は、判定部によって二次電池が膨張する異常が生じたと判定された場合、二次電池の充電を禁止してこれ以上二次電池が膨張することを防止しつつ、二次電池の放電は可能とすることで、二次電池の安全性を向上することが可能となる。
このような構成の電池パックは、サーミスタによって二次電池の温度が検出され、抵抗値検出部によってサーミスタの抵抗値が検出され、抵抗値検出部によって検出される抵抗値が予め設定された第1判定値を下回る場合、判定部によって異常が発生したと判定される。サーミスタは温度が上昇するほど抵抗値が減少するので、サーミスタの抵抗値が低下して第1判定値を下回る場合とは、すなわち二次電池の温度が上昇した場合であるから、判定部は二次電池が高温になった異常を検出することができる。
さらに、二次電池を収容する外殻の内壁面に沿って第1電極が配設され、当該二次電池の外壁面における第1電極と対向する位置に、第1電極と離間して第2電極が配設されている。そのため、二次電池が膨張すると、二次電池の外壁面が膨らんで第2電極が突出し、第1電極と接触する。そうすると、第1電極はサーミスタの一方の端子に接続され、第2電極はサーミスタの他方の端子に接続されているから、サーミスタが第1及び第2電極によって短絡される。そうすると、サーミスタの見かけ上の抵抗値が低下し、第1判定値を下回る結果、判定部によって異常が発生したと判定される。このようにして判定部は、二次電池の膨張を異常として検出することができる。
この場合、二次電池に短絡電流を流すことがない。また、二次電池の温度を検出するために用いられるサーミスタ、及び抵抗値検出部を用いて二次電池の膨張を検出することができるので、コストの増大を低減しつつ、二次電池の膨張を異常として検出することができる。
本発明の一実施形態に係る電池パックの構造の一例を示す説明図である。図1(a)は正面図、図1(b)は図1(a)におけるX−X断面を示す断面図、図1(c)は図1(a)におけるY−Y断面を示す断面図である。 図1に示す電池パックの電気的な構成の一例を示す回路図である。 図2に示す電池パックの動作の一例を示すフローチャートである。 図2に示す電池パックの動作の一例を示すフローチャートである。 図1(b)の中央付近の拡大図であり、図5(a)は二次電池3が膨張していないとき、図5(b)は二次電池3が膨張したときを示している。 二次電池が膨張したときの等価的な回路を示す回路図である。 図2に示す電池パックの変形例を示す回路図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。図1は、本発明の一実施形態に係る電池パックの構造の一例を示す説明図である。
図1(a)は正面図、図1(b)は図1(a)におけるX−X断面を示す断面図、図1(c)は図1(a)におけるY−Y断面を示す断面図である。
図1に示す電池パック1は、略箱状の樹脂ケース10(外殻)に、扁平な略箱状の二次電池3(セル)と、回路基板2とが収容されて構成されている。また、回路基板2には、外部と接続するための接続端子21,22が取り付けられている。接続端子21,22は、樹脂ケース10に設けられた開口部から、外部に露出するようになっている。
接続端子21,22は、二次電池3を充電するための充電装置を接続したり、二次電池3からの放電電流により駆動される携帯電話機やデジタルカメラ、携帯型パーソナルコンピュータ等の電池駆動機器を接続したりするための接続端子である。
図1(a)は、電池パック1を、略長方形の最大面積を有する面から見て樹脂ケース10を取り除いた状態を示している。そして、図1(a)、図1(b)に示すように、二次電池3の最大面積を有する外壁面と、樹脂ケース10の内壁面との間に、第1電極6aと第2電極6bとが間隔を有し、対向して同じ方向に延びるように帯状に配設されている。
第2電極6bは、図1(a)、図1(c)に示すように、二次電池3の最大面積を有する壁面の長手方向に延びる帯状の形状を有し、当該壁面に沿って、かつ当該壁面の長手方向と垂直な方向における略中央に配設されている。
また、第2電極6bは、二次電池3の最大面積を有する壁面の長手方向における略中央の中心点Oが、第2電極6bの長手方向の両端より内側に位置するように配設されている。そして、サーミスタ4の一方の端子が、第2電極6bの一方の端部と接続されて、中心点Oから離れた位置に配設されている。
具体的には、サーミスタ4の中心が、二次電池3の最大面積を有する壁面の長手方向において、当該壁面の端部から当該長手方向の長さLの1/4〜1/3の範囲内となるように配設されている。また、第2電極6bの他方の端部は、回路基板2に接続されている。
一方、サーミスタ4の一方の端子には、第1電極6aの一方端が接続されている。そして、第1電極6aは、樹脂ケース10の内壁面に沿うように回路基板2の方向に折り曲げられて、第1電極6aの他端が回路基板2に接続されている。
第1電極6a、及び第2電極6bは、例えばフレキシブル基板5a,5b上に形成された銅箔パターンによって、構成されている。このように第1電極6a、及び第2電極6bとして用いられる銅箔パターンの表面は、酸化を防止するためにメッキ加工されていることが望ましい。
これにより、二次電池3が膨張すると、第2電極6bが突出して第1電極6aに接触し、サーミスタ4が短絡されるようになっている。
二次電池3は、例えばリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池等の二次電池である。二次電池3は、いわゆる角形電池で、例えば扁平な略箱状の金属製のケースに、電極板、電解液、セパレータ等が積層されて収容されている。
図2は、図1に示す電池パック1の電気的な構成の一例を示す回路図である。図2に示す電池パック1は、回路基板2、二次電池3、サーミスタ4、第1電極6a、及び第2電極6bを備えて構成されている。
回路基板2は、接続端子21,22、ADコンバータ23,24、制御部25、抵抗RA、スイッチング素子Q1(第1スイッチング素子),及びスイッチング素子Q2(第2スイッチング素子)を備えている。
そして、接続端子21が、スイッチング素子Q1,Q2の直列回路を介して二次電池3の正極に接続され、二次電池3の負極に接続端子22が接続されて、二次電池3の充放電経路が形成されている。
スイッチング素子Q1,Q2は、例えばFET(Field Effect Transistor)等のスイッチング素子である。スイッチング素子Q1は、寄生ダイオードのアノードが二次電池3側になる方向にされており、スイッチング素子Q2は、寄生ダイオードのアノードが接続端子21側になる方向にされている。これにより、スイッチング素子Q1は、二次電池3の充電方向の電流のみを遮断可能にされており、スイッチング素子Q2は、二次電池3の放電方向の電流のみを遮断可能にされている。
また、二次電池3の正極は、抵抗RA、第2電極6b、サーミスタ4、及び第1電極6aをこの順に介して二次電池3の負極と接続されている。そして、抵抗RAと第2電極6bとの接続点が、ADコンバータ23に接続されている。
ADコンバータ23は、二次電池3の端子電圧Vbが、抵抗RAの抵抗値Raとサーミスタ4の抵抗値Rtとで分圧されて得られた分圧電圧Vcを検出し、デジタル値に変換して制御部25へ出力するようになっている。
ADコンバータ24は、二次電池3の端子電圧Vbを検出し、デジタル値に変換して制御部25へ出力する。
サーミスタ4は、いわゆるNTC(negative temperature coefficient)素子である。そして、サーミスタ4は、図1に示すように二次電池3の壁面に取り付けられることで、二次電池3の温度tを検出するようになっている。具体的には、サーミスタ4は、二次電池3の温度tが上昇するほど抵抗値Rtが減少する。
制御部25は、例えば所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)と、所定の制御プログラムが記憶されたROM(Read Only Memory)と、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、I/Oポートと、これらの周辺回路等とを備えて構成されている。そして、制御部25は、ROMに記憶された制御プログラムを実行することにより、抵抗値検出部251、判定部252、及び充放電制御部253(制御部)として機能する。
なお、例えば、ADコンバータ23,24と、制御部25とが1チップに集積されていてもよい。
抵抗値検出部251は、ADコンバータ23によって検出された分圧電圧Vc、ADコンバータ24によって検出された端子電圧Vb、及び予め設定された抵抗RAの抵抗値Raに基づいて、サーミスタ4の抵抗値Rtを算出する。
具体的には、分圧電圧Vc、端子電圧Vb、抵抗値Ra、及び抵抗値Rtの関係は、下記の式(1)で表され、式(1)から式(2)が得られる。
Vc=Vb×{Rt/(Ra+Rt)} ・・・(1)
Rt=(Ra×Vc)/(Vb−Vc) ・・・(2)
そして、抵抗値検出部251は、分圧電圧Vc、端子電圧Vb、及び抵抗値Raに基づいて、式(2)を用いてサーミスタ4の抵抗値Rtを算出する。
判定部252は、抵抗値検出部251によって検出されたサーミスタ4の抵抗値Rtが、第1判定値Rxに満たず、かつ第1判定値Rxより小さい値に設定された第2判定値Ryを超える値となった場合、二次電池3の温度tが異常な高温になったと判定する。
また、判定部252は、抵抗値検出部251によって検出された抵抗値Rtが、第1判定値Rxを超える値から、第1判定値Rxに満たず且つ第2判定値を超える高温抵抗値範囲を経ることなく、第2判定値Ryに満たない値に変化した場合、二次電池3が膨張する異常が発生したと判定する。
さらに、判定部252は、抵抗値検出部251によって検出された抵抗値Rtが、第1判定値Rxを超える値から、前記高温抵抗値範囲を経て第2判定値Ryに満たない値に変化した場合、二次電池3の温度tが異常な高温になったと判定する。
第1判定値Rxとしては、二次電池3を正常に使用できる温度tの上限値として、例えば60℃に対応するサーミスタ4の抵抗値Rtが予め設定されている。すなわち、抵抗値Rtが第1判定値Rxを下回ると、二次電池3の温度tが異常に高温になっていることになる。
第2判定値Ryとしては、例えば、第1電極6aと第2電極6bとが接触した場合に得られる接触抵抗について、バラツキ等を考慮した最大値、例えば100Ω程度の抵抗値が設定されている。この場合、抵抗値Rtが第2判定値Ryを下回ると、第1電極6aと第2電極6bとが接触したか、あるいは二次電池3の温度tが125℃を超える高温になっていることになる。
充放電制御部253は、判定部252によって二次電池3の温度tに異常が発生したと判定された場合、スイッチング素子Q1,Q2をオフさせて、二次電池3の充放電を禁止する。
また、充放電制御部253は、判定部252によって二次電池3が膨張する異常が発生したと判定した場合、スイッチング素子Q1をオフ、スイッチング素子Q2をオンさせることで、二次電池3が放電可能な状態に維持したまま、二次電池3の充電を禁止する。
なお、例えば図7に示すように、予め設定された一定の基準電圧Vrefを抵抗RAとサーミスタ4との直列回路に印加する基準電圧源26を備えるようにしてもよい。基準電圧源26としては、例えば二次電池3の端子電圧から基準電圧Vrefを生成する定電圧ダイオードやシャントレギュレータ等の定電圧回路を用いることができる。基準電圧源26は、制御部25の内部、例えばBMU(バッテリマネージメントユニット)内部に設けられていてもよい。
抵抗RAとサーミスタ4との直列回路に一定の基準電圧Vrefを供給するようにすれば、サーミスタ4の抵抗値Rtは、下記の式(3)によって得られる。
Rt=(Ra×Vc)/(Vref−Vc) ・・・(3)
この場合、抵抗値Raと分圧電圧Vcとは固定値であるから、二次電池3の端子電圧Vbに関わらず、分圧電圧Vcから抵抗値Rtが得られることとなる。そうすると、分圧電圧Vcと抵抗値Rtとは1対1で対応するから、分圧電圧Vcを、そのまま抵抗値Rtを表す値として用いることができる。
従って、図7に示す抵抗値検出部251aは、ADコンバータ23によって検出された分圧電圧Vcを示すデータを、そのまま抵抗値Rtを表すデータとして取得することで、抵抗値Rtを検出するようにしてもよい。
また、分圧電圧Vcと抵抗値Rtとが1対1で対応すれば、予め分圧電圧Vcで表されるサーミスタ4の抵抗値と、温度や膨張異常との対応関係を示すルックアップテーブル(LUT)をROM等に記憶しておくことができる。
この場合、例えば分圧電圧Vcで表されるサーミスタ4の抵抗値が第1判定値Rxを下回る範囲の分圧電圧Vcを、異常発生を示す情報と対応させるようにLUTを構成しておく。そして、判定部252aは、このLUTを参照して分圧電圧Vcと対応付けられた情報が、異常発生を示す場合に、異常が発生したと判定するようにしてもよい。
また、分圧電圧Vcを、温度の異常や膨張による異常にそれぞれ対応付けるように、LUTを構成し、判定部252aは、このLUTを参照して分圧電圧Vcと対応付けられた情報に応じて、温度の異常発生、及び膨張による異常の発生を判定するようにしてもよい。
また、分圧電圧Vcをサーミスタ4の温度と対応付けるようにLUTを構成し、判定部252aは、このLUTを参照して分圧電圧Vcと対応付けられた温度を、二次電池3の温度tとして取得するようにしてもよい。そして、判定部252aは、このようにして得られた温度tに基づいて、温度異常や膨張による異常を判定するようにしてもよい。
あるいは、LUTは、正常な領域においては分圧電圧Vcと温度とが対応付けられ、異常な領域では異常内容を示す情報と分圧電圧Vcとが対応付けられていてもよい。
次に、上述のように構成された電池パック1の動作について説明する。図3、図4は、図2に示す電池パック1の動作の一例を示すフローチャートである。まず、ADコンバータ24によって二次電池3の端子電圧Vbが検出され(ステップS1)、ADコンバータ23によって分圧電圧Vcが検出される(ステップS2)。
次に、抵抗値検出部251によって、ADコンバータ23,24で検出された端子電圧Vbと分圧電圧Vcとに基づいて、式(2)を用いてサーミスタ4の抵抗値Rtが算出される(ステップS3)。
次に、判定部252によって、抵抗値Rtと第1判定値Rxとが比較され(ステップS4)、抵抗値Rtが第1判定値Rx以上であれば(ステップS4でNO)、二次電池3の温度tが正常範囲の上限(例えば60℃)を超えておらず、また第1電極6aと第2電極6bとの接触(二次電池3の膨張)も生じていないと考えられるから、再びステップS1〜S3を繰り返してサーミスタ4の抵抗値Rtを監視する。
一方、抵抗値Rtが第1判定値Rxに満たなければ(ステップS4でYES)、二次電池3の温度tが正常範囲の上限(例えば60℃)を超えているか、または二次電池3の膨張が生じているおそれがある。そこで、二次電池3が高温になっているのか膨張が生じているのかを判別するべくステップS5へ移行する。
ステップS5において、判定部252は、以下の原理に基づいて、二次電池3が高温になっているのか膨張が生じているのかを判別する。すなわち、二次電池3の温度が上昇する際は、温度は徐々に上昇してサーミスタ4の抵抗値Rtが徐々に減少するので、抵抗値Rtが第1判定値Rx以上の値から瞬間的に第2判定値Ry以下の値に変化することはない。
図5は、図1(b)の中央付近の拡大図であり、図5(a)は二次電池3が膨張していないとき、図5(b)は二次電池3が膨張したときを示している。二次電池3が膨張していないときは、図5(a)に示すように、第1電極6aと第2電極6bとは離間しており、図2に示す回路図の状態になっている。
ここで、二次電池3が膨張すると、図5(b)に示すように、第2電極6bが突出して第1電極6aと接触し、図6に示すように、第1電極6aと第2電極6bとの接触抵抗RSがサーミスタ4と並列接続される。この場合、接触抵抗RSの抵抗値Rsは、例えば10Ω程度の、100Ωに満たない低抵抗となる。そうすると、抵抗値検出部251からみた見かけ上のサーミスタ4の抵抗値Rtは、第2判定値Ry以下になる。
そこで、ステップS5において、判定部252によって、抵抗値Rtと第2判定値Ryとが比較され(ステップS5)、抵抗値Rtが第2判定値Ryを超えていれば(ステップS5でYES)、抵抗値Rtが第1判定値Rx以上の値から、第1判定値Rxに満たず、かつ第2判定値Ryを超える高温抵抗値範囲に変化したことを意味するから、二次電池3が高温異常になったものと判断されて、ステップS7へ移行する。
一方、抵抗値Rtが第2判定値Ry以下であれば(ステップS5でNO)、抵抗値Rtが第1判定値Rx以上の値から上記高温抵抗値範囲を経ることなく瞬間的に第2判定値Ry以下に変化したことになるから、抵抗値Rtの変化は二次電池3の温度tに応じて生じたものではなく、第1電極6aと第2電極6bとの接触、すなわち二次電池3の膨張に伴い生じたものであると考えられる。
そこで、抵抗値Rtが第2判定値Ry以下のとき(ステップS5でNO)、判定部252によって、二次電池3が膨張する異常が生じたものと判定されて、充放電制御部253によって、スイッチング素子Q1がオフ、スイッチング素子Q2がオンされる(ステップS6)。この結果、スイッチング素子Q1によって、二次電池3の充電が禁止される一方、スイッチング素子Q2はオンしたままであるから、二次電池3の放電は可能にされる。
ここで、二次電池3が膨張する主な要因は、過充電である。従って、二次電池3が膨張する異常が生じた場合、二次電池3を放電させて、異常状態の二次電池3に蓄えられているエネルギーを減少させることが望ましい。そこで、充放電制御部253は、判定部252によって、二次電池3が膨張する異常が生じたものと判定された場合、二次電池3の充電を禁止してこれ以上二次電池3が膨張することを防止しつつ、二次電池3の放電は可能とする。
なお、充放電制御部253は、判定部252によって二次電池3が膨張する異常が生じたものと判定された場合、スイッチング素子Q1,Q2を共にオフして二次電池3の充放電を禁止するようにしてもよい。
ところで、二次電池3は、最大面積を有する壁面の膨張による突出量が、他の壁面と比べて最も大きい。従って、第2電極6bを、当該最大面積を有する壁面に設けることで、第2電極6bの突出量が増大する結果、膨張により第1電極6aと第2電極6bとが接触し易くなる結果、判定部252による二次電池3の膨張の検出感度が向上する。
また、図5(b)に示すように、サーミスタ4の部品高さがあるために、サーミスタ4付近では、第1電極6aと第2電極6bとが接触しにくくなる。また、膨張時における二次電池3の突出量は、中心点O付近で最も大きく、中心点Oから離れるほど、膨張による突出量が小さくなる。
従って、サーミスタ4を、第1電極6a及び第2電極6bが延びる方向において膨張時の突出量が大きい中心点Oから離して配置した方が、膨張により第1電極6aと第2電極6bとが接触し易くなる結果、判定部252による二次電池3の膨張の検出感度が向上することになる。
そこで、当該最大面積を有する壁面が略長方形である場合、第2電極6bを、当該最大面積を有する壁面の長手方向に延びる帯状の形状とし、当該壁面に沿って、かつ長手方向と垂直な方向における略中央に配設することにより、サーミスタ4を中心点Oから離して配設することが容易となる。
また、中心点Oが、第2電極6bの長手方向の両端より内側に位置するように配設されているので、膨張時の突出量が大きい中心点Oとその両側を含む位置に第1電極及び第2電極が配置される結果、二次電池3の膨張により第1電極6aと第2電極6bとを接触し易くすることが容易である。
ところで、サーミスタ4を二次電池3の端部付近に配設すると、サーミスタ4で検出される温度が二次電池3全体の温度を反映しなくなるおそれがある。従って、二次電池3全体の温度tを検出する観点からは、サーミスタ4は、中心点Oに近い位置に配設されていた方が、好ましい。しかしながら、サーミスタ4が中心点Oに近い位置に配設されると、二次電池3の膨張により第1電極6aと第2電極6bとが接触し難くなる結果、判定部252による二次電池3の膨張の検出感度が低下する。
そこで、サーミスタ4を、最大面積を有する壁面の長手方向において、当該壁面の端部から当該長手方向の長さの1/4〜1/3の範囲内に配設することで、サーミスタ4で検出される温度が二次電池3全体の温度を反映しなくなるおそれを低減しつつ、二次電池3の膨張の検出感度を確保することが容易となる。
一方、二次電池3が高温異常になったものと判断された場合(ステップS5でYES)、充放電制御部253によって、スイッチング素子Q1,Q2が共にオフされて二次電池3の充放電が禁止される(ステップS7)。
二次電池3が高温になった場合、放電電流や充電電流が過大であったために、一時的に高温異常になっている場合がある。このような場合は、二次電池3の充放電を禁止することで温度tが低下すれば、再び二次電池3を使用することが可能である。
そこで、スイッチング素子Q1,Q2が共にオフされた後も、ADコンバータ24によって二次電池3の端子電圧Vbが検出され(ステップS11)、ADコンバータ23によって分圧電圧Vcが検出され(ステップS12)、さらに抵抗値検出部251によってADコンバータ23,24で検出された端子電圧Vbと分圧電圧Vcとに基づいて、式(2)を用いてサーミスタ4の抵抗値Rtが算出されて(ステップS13)、抵抗値Rtの変化が監視される。
次に、判定部252によって、抵抗値Rtが、第1判定値Rxに満たず、且つ第2判定値Ryを超える高温抵抗値範囲であるか否かが確認される(ステップS14)。そして、抵抗値Rtが高温抵抗値範囲内であれば(ステップS14でYES)、再びステップS11〜S14を繰り返して、抵抗値Rtの監視を継続する。
一方、抵抗値Rtが高温抵抗値範囲外であれば(ステップS14でNO)、判定部252によって、抵抗値Rtと第1判定値Rxとが比較される(ステップS15でYES)。そして、抵抗値Rtが第1判定値Rxを超えていれば(ステップS15でYES)、二次電池3の温度tが低下して異常状態を脱したと考えられるから、充放電制御部253によってスイッチング素子Q1,Q2が共にオンされて(ステップS16)、再びステップS1へ移行し、二次電池3が使用可能にされる。
一方、抵抗値Rtが第1判定値Rxを超えていなければ(ステップS15でNO)、抵抗値Rtが第2判定値Ry以下になったことを意味する。この場合、二次電池3が例えば非常な高温(例えば125℃以上)になって劣化しているおそれがあるので、スイッチング素子Q1,Q2を共にオフしたまま処理を終了する。
以上、ステップS1〜S16の処理によれば、二次電池3の温度を検出するために用いられるサーミスタ4、及びADコンバータ23,24を用いて、二次電池3の膨張を検出することができるので、二次電池3に短絡電流を流すことなく、かつコストの増大を低減しつつ、二次電池3の膨張を異常として検出することができる。
なお、判定部252は、必ずしも温度異常と膨張異常とを判別する必要はなく、例えば抵抗値Rtが第1判定値Rxを下回る場合(ステップS4でYES)、温度異常及び膨張異常のうち少なくとも一つが発生しているものとして、スイッチング素子Q1,Q2を共にオフするようにしてもよい。
また、充電方向の電流のみを遮断可能なスイッチング素子Q1と、放電方向の電流のみを遮断可能なスイッチング素子Q2とを備える例に限られず、スイッチング素子Q1,Q2の代わりに充放電電流を遮断するスイッチング素子を備え、充放電制御部253は、判定部252によって何らかの異常が発生したと判定された場合にこのスイッチング素子をオフするようにしてもよい。
また、制御部25をCPUやROM等を用いて構成する例を示したが、例えば、制御部25、及びADコンバータ23,24を用いる代わりに、コンパレータや論理回路等を用いて抵抗値検出部251、判定部252、及び充放電制御部253を構成するようにしてもよい。
また、判定部252によって異常が発生したと判定された場合、異常の発生を報知するための報知部として、例えばLED(Light Emitting Diode)を備えたり、例えば異常発生を外部に通知する通信回路を備えたりしてもよい。また、スイッチング素子Q1,Q2を備えない構成としてもよい。
本発明は、携帯型パーソナルコンピュータやデジタルカメラ、携帯電話機等の電子機器、電気自動車やハイブリッドカー等の車両、等の電池搭載装置の電源として用いられる電池パックに好適に利用することができる。
1 電池パック
2 回路基板
3 二次電池
4 サーミスタ
5a,5b フレキシブル基板
6a 第1電極
6b 第2電極
10 樹脂ケース
21,22 接続端子
23,24 ADコンバータ
25 制御部
251 抵抗値検出部
252 判定部
253 充放電制御部
O 中心点
Q1,Q2 スイッチング素子
RA 抵抗
RS 接触抵抗
Rx 第1判定値
Ry 第2判定値
Vb 端子電圧
Vc 分圧電圧

Claims (9)

  1. 二次電池と、
    前記二次電池を収容する外殻と、
    前記外殻の内壁面に沿って配設された第1電極と、
    前記二次電池の外壁面における前記第1電極と対向する位置に、前記第1電極と離間して配設された第2電極と、
    前記二次電池の温度を検出するサーミスタと、
    前記サーミスタの抵抗値を検出する抵抗値検出部と、
    前記抵抗値検出部によって検出される抵抗値が予め設定された第1判定値を下回る場合、異常が発生したと判定する判定部とを備え、
    前記第1電極は前記サーミスタの一方の端子に接続され、前記第2電極は前記サーミスタの他方の端子に接続されていること
    を特徴とする電池パック。
  2. 前記二次電池は、扁平な略箱状であり、
    前記第2電極は、前記二次電池における最大面積を有する壁面に配設されていること
    を特徴とする請求項1記載の電池パック。
  3. 前記最大面積を有する壁面は、略長方形であり、
    前記第2電極は、前記最大面積を有する壁面の長手方向に延びる帯状の形状を有し、当該壁面に沿って、かつ長手方向と垂直な方向における略中央に配設され、
    前記第1電極は、帯状の形状を有し、前記第2電極と対向して同じ方向に延びるように配設されていること
    を特徴とする請求項2記載の電池パック。
  4. 前記第2電極は、前記最大面積を有する壁面の長手方向における略中央部が、当該第2電極の長手方向の両端より内側に位置するように配設され、
    前記サーミスタは、前記最大面積を有する壁面の長手方向における略中央から離れた位置に配設されていること
    を特徴とする請求項3記載の電池パック。
  5. 前記サーミスタは、前記最大面積を有する壁面の長手方向において、当該壁面の端部から当該長手方向の長さの1/4〜1/3の範囲内に、配設されていること
    を特徴とする請求項4記載の電池パック。
  6. 前記判定部は、
    前記抵抗値検出部によって検出された抵抗値が、前記第1判定値に満たず、かつ前記第1判定値より小さい値に設定された第2判定値を超える値となった場合、前記二次電池の温度に異常が発生したと判定し、
    前記抵抗値検出部によって検出された抵抗値が、前記第1判定値を超える値から、前記第1判定値に満たず且つ前記第2判定値を超える高温抵抗値範囲を経ることなく、前記第2判定値に満たない値に変化した場合、前記二次電池が膨張する異常が発生したと判定すること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電池パック。
  7. 前記判定部は、さらに、
    前記抵抗値検出部によって検出された抵抗値が、前記第1判定値を超える値から、前記高温抵抗値範囲を経て前記第2判定値に満たない値に変化した場合、前記二次電池の温度に異常が発生したと判定すること
    を特徴とする請求項6記載の電池パック。
  8. 前記二次電池の充電電流を遮断するスイッチング素子と、
    前記判定部によって異常が発生したと判定された場合、前記スイッチング素子によって、前記二次電池の充電電流を遮断させる制御部とをさらに備えること
    を特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電池パック。
  9. 前記二次電池の充電方向の電流のみを遮断する第1スイッチング素子と、
    前記第1スイッチング素子と直列接続され、前記二次電池の放電方向の電流のみを遮断する第2スイッチング素子とをさらに備え、
    前記制御部は、
    前記判定部が前記二次電池の温度に異常が発生したと判定した場合、前記第1及び第2スイッチング素子をオフさせ、
    前記判定部が前記二次電池が膨張する異常が発生したと判定した場合、前記第1スイッチング素子をオフ、前記第2スイッチング素子をオンさせること
    を特徴とする請求項6又は7記載の電池パック。
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