JP2010255437A - 可変バルブタイミング機構のシール組付け装置 - Google Patents

可変バルブタイミング機構のシール組付け装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010255437A
JP2010255437A JP2009103054A JP2009103054A JP2010255437A JP 2010255437 A JP2010255437 A JP 2010255437A JP 2009103054 A JP2009103054 A JP 2009103054A JP 2009103054 A JP2009103054 A JP 2009103054A JP 2010255437 A JP2010255437 A JP 2010255437A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seal
guide
workpiece
groove
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2009103054A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5262951B2 (ja
Inventor
Yoshinari Iwata
美成 岩田
Hirokatsu Tomoe
啓勝 巴
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2009103054A priority Critical patent/JP5262951B2/ja
Publication of JP2010255437A publication Critical patent/JP2010255437A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5262951B2 publication Critical patent/JP5262951B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/34Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift
    • F01L1/344Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear
    • F01L1/3442Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear characterised by the provision of means for changing the timing of the valves without changing the duration of opening and without affecting the magnitude of the valve lift changing the angular relationship between crankshaft and camshaft, e.g. using helicoidal gear using hydraulic chambers with variable volume to transmit the rotating force
    • F01L2001/3445Details relating to the hydraulic means for changing the angular relationship
    • F01L2001/34479Sealing of phaser devices

Landscapes

  • Valve Device For Special Equipments (AREA)

Abstract

【課題】ワークまたはシールにおける傷や削れ等の原因となる、シール本体と弾性部材との位置ずれを防止することができ、ワークの溝部に対してスムーズにシールを組み付けることができるVVT機構のシール組付け装置を提供する。
【解決手段】シール本体11と板バネ12とを有するシール10を組み付けるためのVVT機構のシール組付け装置において、シール組付け方向への移動によって案内突部32における案内面31上のシール10を溝部2fに組み付けた状態とするソータ30と、保持用周面41および進入許容部42を有するシール保持治具40と、圧縮面52を有し通路溝51によってトンネル状の案内通路を案内面31とともに形成するトンネル形成部材50と、シール10を待機させるセット治具60と、挿入部71を有しシール組付け方向への移動により待機した状態のシール10を案内通路内に押し込むプッシャー70とを備える構成とした。
【選択図】図5

Description

本発明は、エンジンにおける吸排気バルブの開閉タイミングを可変とする可変バルブタイミング機構において油圧室の油漏れを防ぐために設けられるシールを組み付けるための装置に関する。
例えば自動車等に備えられるエンジンにおいて、吸排気バルブの開閉タイミングを運転状況等に応じて変更するための可変バルブタイミング(VVT;Variable Valve Timing)機構(以下「VVT機構」ともいう。)が備えられる。VVT機構は、エンジンのクランクシャフトと、機関バルブ(吸気バルブ・排気バルブ)を開閉駆動させるカムシャフトとの間の動力伝達系に設けられ、クランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相を変更することで、機関バルブの開閉時期(バルブタイミング)を可変とする。
VVT機構は、主に、カムシャフトに連結されてカムシャフトと一体的に回転するロータと、このロータを収容するとともにクランクシャフトの回転が伝達されることで回転するハウジングとから構成される。ロータとハウジングとは、所定の回転角度範囲で相対的に回転するように構成される。
ロータとハウジングとの間においては、ハウジング内におけるロータの外周側の部分(ロータの外周面とハウジングの内周面との間の部分)に、ロータとハウジングとを相対回転させるための複数の油圧室が形成される。この複数の油圧室は、ロータにおいてその外周面からロータの径方向外側に向けて突出するように設けられる複数のベーン(羽根)と、ハウジングにおいてその内周面からハウジングの径方向内側に向けて突出するように設けられる複数の突部とによって交互に仕切られることで形成される。
そして、VVT機構においては、ロータとハウジングとの間に形成される油圧室に供給される油圧、つまりロータとハウジングとを相対回転させる作動油の油圧が制御されることで、ロータとハウジングとの相対回転位相についての位相差が制御される。これにより、クランクシャフトに対するカムシャフトの相対回転位相が変更され、バルブタイミングが可変とされる。
こうしたVVT機構においては、ロータとハウジングとの間に形成される油圧室の油漏れを防ぐために、間仕切り用のシールが設けられる。具体的には、シールは、ロータが有するベーンの、ハウジングの内周面に対する接触部分(ベーンの先端面の部分)、およびハウジングが有する突部の、ロータの外周面に対する接触部分(突部の先端面の部分)に設けられる。シールが設けられるこれらの接触部分は、油圧室を仕切る部分であって、ロータとハウジングとの相対回転にともなって滑る部分(摺動部分)となる。
そして、VVT機構に設けられるシールには、樹脂等を材料とするシール本体と、このシール本体を張った状態とするための板バネとからなるものがある(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に示されているように、シールを構成するシール本体は、略四角柱状の部材であり、板バネは、略矩形板状の部材である。これらは互いに合わせられた状態で、ロータのベーンの先端面、またはハウジングの突部の先端面においてカムシャフトの軸方向と平行な方向に形成される溝部に嵌め込まれた状態で設けられる。
ここで、シールを構成する板バネは、ロータのベーンまたはハウジングの突部に形成される溝部に対して底側に設けられ、弾性力によってシール本体を周面側に付勢する。すなわち、ロータのベーンの先端面とハウジングの内周面との間に設けられるシールについては、シール本体に対してロータの径方向における内側(ベーン側)に設けられる板バネによって、シール本体がハウジングの内周面側に付勢される。また、ハウジングの突部の先端面とロータの外周面との間に設けられるシールについては、シール本体に対してハウジングの径方向における外側(突部側)に設けられる板バネによって、シール本体がロータの外周面側に付勢される。
このようにシール本体と板バネとからなるシールは、VVT機構の組付け工程において、ロータのベーンまたはハウジングの突部に形成される溝部に沿う方向(カムシャフトの軸方向)に挿し込まれる態様で組み付けられる。このようなVVT機構におけるシールの組付けは、従来、例えば次のようにして行われている。
すなわち、シールが嵌め込まれる溝部を有するワークが、NC(数値制御)によって回転位相が制御されるように回転可能に支持される。そして、ワークの回転位相について、シールの組付け位置が割り出された後、ワークの溝部にシールが挿し込まれることにより、シールの組付けが行われる。ここで、ワークに組み付けられるシールは、シール本体の上に板バネが乗せられているだけの状態、つまりシール本体および板バネの二つの部品が固定されていない状態で、溝部に挿し込まれる。このため、ワークに対するシールの組付け時において、シール本体上に乗っている板バネが正規の組付け位置からずれる場合がある。
また、NCによってワークの回転位相が制御される構成においては、NCによるシールの組付け位置の割出し精度(誤差範囲)よりも、ワークが有する溝部に対するシールのクリアランスの方が狭い(小さい)場合がある。この場合、ワークの溝部に対するシールの組付けに際し、シール本体と板バネとが、ワークにおける溝部の位置からずれた位置に接触し、板バネが正規の組付け位置からずれることがある。さらに、シールがワークにおける溝部の周囲に接触することは、シールがワークからのストレスを受けることなく溝部に対してスムーズに挿入されることの妨げとなり、ワークまたはシールにおける傷や削れ等の原因ともなる。
一方で、VVT機構におけるシールの組付けに関する技術として、特許文献2に開示されているものがある。特許文献2には、シールの組付け作業が簡単となることやシールの組付け作業の自動化が図りやすくなること等を目的として、シール本体と板バネとが一体化しているシール構造が開示されている。しかし、特許文献2は、シールの組付け作業の自動化を図るための具体的な構成を開示するものではない。
特開2000−170511号公報 特開2000−265815号公報
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、シール本体とこれを付勢するための弾性部材とを有するシールの組付けに際して、ワークまたはシールにおける傷や削れ等の原因となる、シール本体と弾性部材との位置ずれを防止することができ、ワークの溝部に対してスムーズにシールを組み付けることができる可変バルブタイミング機構のシール組付け装置を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、可変バルブタイミング機構を構成する部材としての、軸回転可能に設けられその回転方向を周方向とする外周面に複数のベーンを有するロータ、または前記ロータを収容した状態で前記ロータと同心回転可能に設けられその回転方向を周方向とする内周面に複数の突部を有するハウジングをワークとし、前記ベーンの先端部および前記突部の先端部に前記ワークの回転軸方向と平行に形成される溝部に、シール本体と、該シール本体に所定の付勢力を作用させる弾性部材とを有するシールを組み付けるための可変バルブタイミング機構のシール組付け装置であって、所定の位置に支持された状態の前記ワークに対して前記回転軸方向と平行な方向に往復直線移動可能に設けられ、前記回転軸方向と平行な面であり前記シール本体上に前記弾性部材を乗せた状態の前記シールの前記溝部に対する組付け方向の移動を案内する面である案内面、および該案内面を形成する部分であるとともに前記組付け方向に突出する部分である案内突部を有し、前記組付け方向への移動によって前記案内突部における前記案内面上の前記シールを前記溝部に組み付けた状態とするシール案内手段と、前記ワークの回転方向を周方向とし前記溝部を覆うことで前記溝部に組み付けられた状態の前記シールを保持する面である保持用周面、および前記案内突部の前記ワークに対する進入を許容する部分である進入許容部を有するシール保持手段と、前記案内面上の前記シールを前記弾性部材による前記付勢力が作用するように前記案内面とともに前記弾性部材を圧縮した状態とする面である圧縮面を有し、該圧縮面を含む凹状の通路溝によって、前記ワークにおける前記シールが組み付けられる前記溝部に略連続するトンネル状の案内通路を前記案内面とともに形成する案内通路形成手段と、前記案内通路の前記組付け方向の上流側にて、前記シールを前記案内通路に挿入可能な状態で待機させるシール待機手段と、前記回転軸方向と平行な方向に往復直線移動可能に設けられ、前記案内通路に対して前記上流側から挿入可能な棒状の部分である挿入部を有し、前記組付け方向への移動により前記シール待機手段によって待機した状態の前記シールを前記挿入部によって前記案内通路内に押し込むシール挿入手段と、を備えるものである。
請求項2においては、前記圧縮面は、前記組付け方向側にかけて前記案内面に対する間隔が段階的または連続的に狭くなるように形成されるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
すなわち、本発明によれば、シール本体とこれを付勢するための弾性部材とを有するシールの組付けに際して、ワークまたはシールにおける傷や削れ等の原因となる、シール本体と弾性部材との位置ずれを防止することができ、ワークの溝部に対してスムーズにシールを組み付けることができる。
本発明の一実施形態に係るVVT機構の構成を示す図。 図1におけるX−X矢視断面図。 本発明の一実施形態に係るVVT機構の構成を示す分解斜視図。 シールの構造を示す図。 本発明の一実施形態に係るシール組付け装置の側面一部断面図。 同じく平面一部断面図。 同じく正面一部断面図。 同じくワーク部分の部分拡大図。 本発明の一実施形態に係るシール組付け装置の動作説明図(側面図)。 本発明の一実施形態に係るシール組付け装置の動作説明図(正面図)。 本発明の他の実施形態に係るシール組付け装置の側面図。 同じくワーク部分の部分拡大図。
本発明は、VVT機構の組付け工程において、VVT機構を構成するロータとハウジングとの間に形成される油圧室の油漏れを防ぐためのシールを所定の組付け位置に対して案内するための機構と、シールを組付け方向に移動させるための機構とを備える装置構成により、シールのスムーズな自動組付けを実現しようとするものである。以下、本発明の実施の形態について説明する。
まず、本実施形態に係るVVT機構のシール組付け装置(以下単に「シール組付け装置」という。)の説明に先立ち、VVT機構の構成について、図1〜図3を用いて説明する。本実施形態に係るVVT機構は、自動車のエンジンに備えられるものであり、エンジンにおいて機関バルブ(吸気バルブ・排気バルブ)を開閉駆動させるカムシャフト5(図2)の一側の端部に設けられる。VVT機構は、エンジンのクランクシャフト(図示略)に対するカムシャフト5の相対回転位相を変更することで、機関バルブの開閉時期(バルブタイミング)を可変とする。図1〜図3に示すように、VVT機構は、ロータ1と、ロータ1を内装するハウジング2とを備える。
ロータ1は、略円柱形状の部分である本体部1aと、本体部1aに対して一体的に設けられる複数のベーン(羽根)1bとを有する。ベーン1bは、ロータ1の(本体部1aの)外周面(以下「ロータ外周面」という。)1cからロータ1の(本体部1aの)径方向外側に向けて突出するように設けられる。本実施形態では、ロータ1は、略円筒外周面形状を有するロータ外周面1cにおいて周方向について略等間隔に設けられる四枚のベーン1bを有する。ベーン1bは、本体部1aに対して、本体部1aの軸心方向(図3における上下方向)の全体にわたって、断面形状(本体部1aの軸心方向に垂直な面の断面形状)が略同一となるように形成される。
ロータ1は、カムシャフト5に連結されてカムシャフト5と一体的に回転する。ロータ1は、略円柱形状の本体部1aの部分がカムシャフト5に対して同軸心となるように配置された状態で、カムシャフト5に連結される。ロータ1は、センタボルト4(図2)によってカムシャフト5に固定されることで、カムシャフト5に連結される。センタボルト4は、ロータ1において本体部1aの軸心部に形成されるボルト孔1dを貫通するとともに、カムシャフト5において端面側に開口するボルト穴5aにねじ込まれる。
ハウジング2は、略円筒形状の部分である本体部2aと、本体部2aに対して一体的に設けられる複数の突部2bとを有する。突部2bは、ハウジング2の(本体部2aの)内周面(以下「ハウジング内周面」という。)2cからハウジング2の(本体部2aの)径方向内側に向けて突出するように設けられる。本実施形態では、ハウジング2は、略円筒内周面形状を有するハウジング内周面2cにおいて周方向について略等間隔に設けられる四個の突部2bを有する。突部2bは、本体部2aに対して、本体部2aの軸心方向(図3における上下方向)の全体にわたって、断面形状(本体部2aの軸心方向に垂直な面の断面形状)が略同一となるように形成される。
ハウジング2は、略円筒形状の本体部2aの内部に、ロータ1を収容する。ロータ1とハウジング2とは、同軸心配置された状態(互いの本体部1a・2aが同軸心となる位置関係)で、所定の回転角度範囲で相対的に回転するように構成される。ロータ1とハウジング2とは、軸心方向(図2における左右方向)の寸法が略同じであり、互いに軸心方向における位置が合った状態で設けられる。
ロータ1は、ベーン1bの先端面(以下「ベーン先端面」という。)1eを、ハウジング内周面2cに接触させた状態で、ハウジング2に対して相対回転する。同様に、ハウジング2は、突部2bの先端面(以下「突部先端面」という。)2eを、ロータ外周面1cに接触させた状態で、ロータ1に対して相対回転する。したがって、ベーン先端面1eは、ハウジング内周面2cに沿う形状(円筒内周面に沿う形状)を有し、突部先端面2eは、ロータ外周面1cに沿う形状(円筒外周面に沿う形状)を有する。
ロータ1は、ハウジング2において隣り合う突部2b間に、一枚のベーン1bを位置させた状態で、ハウジング2に収容される。言い換えると、ハウジング2は、ロータ1において隣り合うベーン1b間に、一個の突部2bを位置させた状態で、ロータ1を収容する。つまり、VVT機構においては、ロータ1の本体部1aとハウジング2の本体部2aとの間において、ベーン1bと突部2bとが周方向に交互に存在する。
ハウジング2は、クランクシャフトの回転が伝達されることで回転する。クランクシャフトの回転は、スプロケット6を介してハウジング2に伝達される。図2に示すように、スプロケット6は、互いに組み付けられた状態のロータ1およびハウジング2に対して、カムシャフト5の軸方向(図2における左右方向、以下「カム軸方向」という。)の奥側(同図における右側)に設けられる。スプロケット6は、その軸心位置に形成される支持孔6aに、カムシャフト5の先端部を貫通させた状態で、カムシャフト5に支持される。
スプロケット6は、カムシャフト5に対して、相対回転可能に支持された状態で、かつ、カム軸方向について位置決めされた状態で設けられる。スプロケット6は、カムシャフト5に形成される拡径部分であるフランジ部5bと、センタボルト4によってカムシャフト5に固定されるロータ1とによって挟まれることで、カム軸方向について位置決めされる。
スプロケット6は、略円板状の本体部分に対してその外周面に形成される歯部6bに捲回されるチェーンを介してクランクシャフトの回転が伝達される部材である。つまり、スプロケット6は、歯部6bおよびクランクシャフト側に設けられるスプロケット等に巻回されるチェーンによって、クランクシャフトの回転にともなって回転する。スプロケット6は、ロータ1に対して相対回転するハウジング2と一体的に回転する。
このため、スプロケット6は、センタボルト4によってカムシャフト5に固定された状態のロータ1を収容するハウジング2に対して、取付けボルト7によって固定される。取付けボルト7は、ハウジング2において各ハウジング突部2bに形成されるボルト孔2dを貫通するとともに、スプロケット6に形成されるボルト穴6cにねじ込まれる。本実施形態では、取付けボルト7は、VVT機構における周方向に略等間隔に四本配置される。ただし、図3においては、取付けボルト7は一個のみ図示されている。
また、ロータ1を収容した状態のハウジング2におけるスプロケット6側と反対側(図2における左側)は、カバー体8により覆われる。カバー体8は、ハウジング2と略同じ外径寸法を有する円板状の部材である。カバー体8は、ハウジング2に対してスプロケット6を固定するための取付けボルト7によってハウジング2に固定される。つまり、ハウジング2がスプロケット6とカバー体8とに挟まれた状態が、取付けボルト7によって固定される。このため、カバー体8は、取付けボルト7を貫通させるボルト孔8aを有する。また、カバー体8は、ロータ1をカムシャフト5に固定するためのセンタボルト4を貫通させるためのボルト孔8bを有する。
以上のように、本実施形態のVVT機構を構成する部材としてのロータ1は、軸回転可能に設けられその回転方向を周方向とするロータ外周面1cに複数(本実施形態では四枚)のベーン1bを有する。また、同じくVVT機構を構成する部材としてのハウジング2は、ロータ1を収容した状態でロータ1と同心回転可能に設けられその回転方向を周方向とするハウジング内周面2cに複数の突部2bを有する。そして、VVT機構においては、カムシャフト5と一体的に回転するロータ1と、クランクシャフトの回転にともなってスプロケット6およびカバー体8とともに一体的に回転するハウジング2とが、互いに組み付けられた状態で相対回転する。
このように構成されるVVT機構においては、ロータ1とハウジング2との間において、ハウジング2内におけるロータ1の外周側の部分(ロータ外周面1cとハウジング内周面2cとの間の部分)に、ロータ1とハウジング2とを相対回転させるための複数の油圧室が形成される。この複数の油圧室は、ロータ1が有する四枚のベーン1bと、ハウジング2が有する四個の突部2bとによって交互に仕切られることで形成される。
具体的には、ロータ外周面1cとハウジング内周面2cとの間に形成される空間(以下「周面間空間」という。)は、ハウジング2とともに一体的に回転するスプロケット6およびカバー体8とによってカム軸方向の両側から塞がれることで密閉される。周面間空間は、ハウジング2の突部2bによって四分割されるとともに、隣り合う突部2b間の空間部分が、一枚のベーン1bによって二分割される。つまり、周面間空間においては、隣り合う突部2b間の空間部分がベーン1bによって二つに仕切られ、その二つの空間部分が、ベーン1bに対して周方向の両側に形成される油圧室9a・9bとなる。
周面間空間において形成される油圧室9a・9bは、ロータ1とハウジング2とを相対回転させるための圧力室として機能する。つまり、油圧室9a・9bには、図示せぬ油路を介して作動油が導入され、油圧室9a内の油圧と油圧室9b内の油圧との圧力差により、ロータ1とハウジング2とが相対回転する。そして、VVT機構においては、油圧室9a・9bに供給される油圧、つまりロータ1とハウジング2とを相対回転させる作動油の油圧が制御されることで、ロータ1とハウジング2との相対回転位相についての位相差が制御される。これにより、クランクシャフトに対するカムシャフト5の相対回転位相が変更され、バルブタイミングが可変とされる。
こうしたVVT機構においては、ロータ1とハウジング2との間に形成される油圧室9a・9bの油漏れを防ぐために、間仕切り用のシール10が設けられる。シール10は、ロータ1が有するベーン1bの、ハウジング内周面2cに対する接触部分(ベーン先端面1eの部分)、およびハウジング2が有する突部2bの、ロータ外周面1cに対する接触部分(突部先端面2eの部分)に設けられる。シール10が設けられるこれらの接触部分は、油圧室9a・9bを仕切る部分であって、ロータ1とハウジング2との相対回転にともなって滑る部分(摺動部分)となる。
シール10は、樹脂等を材料とするシール本体11と、このシール本体11を張った状態とするためにシール本体11に所定の付勢力を作用させる弾性部材としての板バネ12とを有する。図3に示すように、シール10を構成するシール本体11は、略四角柱状の部材であり、板バネ12は、略矩形板状の部材である。シール本体11および板バネ12は、互いに合わせられた状態で、ロータ1のベーン先端面1e、またはハウジング2の突部先端面2eにおいてカム軸方向と平行な方向に形成される溝部1f・2fに嵌め込まれた状態で設けられる。
したがって、本実施形態のVVT機構においては、シール10は、各ベーン1bの溝部1fにシール10が設けられるロータ1において四個、各突部2bの溝部2fにシール10が設けられるハウジング2において四個、計八個設けられる。ただし、図3においては、ロータ1のベーン1bに設けられるシール10、およびハウジング2の突部2bに設けられるシール10が、それぞれ一個(一セット)のみ図示されている。
シール10が嵌め込まれる溝部1f・2fは、いずれも断面形状(ロータ1およびハウジング2それぞれにおける軸心方向に垂直な面の断面形状)が略矩形状となる形状を有し、それぞれ軸心方向の全体にわたって(軸心方向の両側が開放されるように)形成される。そして、シール10を構成する板バネ12は、ロータ1のベーン1bまたはハウジング2の突部2bに形成される溝部1f・2fに対して底側に設けられ、弾性力によってシール本体11を周面側に付勢する。
すなわち、ベーン先端面1eとハウジング内周面2cとの間(溝部1f)に設けられるシール10については、シール本体11に対してロータ1の径方向における内側(ベーン1b側)に設けられる板バネ12によって、シール本体11がハウジング内周面2c側に付勢される。また、突部先端面2eとロータ外周面1cとの間(溝部2f)に設けられるシール10については、シール本体11に対してハウジング2の径方向における外側(突部2b側)に設けられる板バネ12によって、シール本体11がロータ外周面1c側に付勢される。
図4に示すように、シール10を構成するシール本体11は、全体として略四角柱状の形状を有し、シール10が嵌め込まれる部分である溝部1f・2fの形状に沿うように形成される。すなわち、シール本体11は、その長手方向(図4において左右方向)の寸法が溝部1f・2fの長さ寸法と略同じであるとともに、長手方向視における形状が前記のとおり略矩形状となる溝部1f・2fの断面形状に沿う形状となるように形成される。
シール本体11は、その一側(図4において上側)の側面に、板バネ12が嵌る凹部11aを有する。したがって、シール本体11は、その長手方向(図4において左右方向)の両側に、凹部11aを形成する突部11bを有する。両方の突部11bの突出方向の端面(図4において上側の面)11cは、略同一平面上に位置する。つまり、突部11bの端面11cと、シール本体11において凹部11aが形成される側と反対側(図4において下側)の側面(以下「本体下面」という。)11dとの間の寸法は、両方の突部11bについていずれも略同じ寸法である。シール本体11において、その長手方向における突部11bが形成される部分が、前記のとおり溝部1f・2fの断面形状に沿う形状を有する部分となる。
また、シール10を構成する板バネ12は、前記のとおり略矩形板状の部材であるとともに、その長手方向(図4において左右方向)について湾曲した形状を有する。板バネ12は、その長手方向がシール本体11の長手方向に沿う姿勢、かつ、湾曲凸側が凹部11aの開口側(突部11bの突出側、図4において上側)を向く姿勢で、凹部11aに嵌った状態となる。つまり、板バネ12が凹部11aに嵌った状態においては、板バネ12の長手方向の両端部が凹部11aの底面11eに接触した状態となる。
このようなシール10においては、シール本体11の凹部11aに嵌った状態の板バネ12が湾曲凸側から押し付けられて潰されることにより、シール本体11に板バネ12による付勢力が作用する。図4(a)に示すように、板バネ12がシール本体11に対して付勢力を作用させていない状態(板バネ12の自然状態)においては、板バネ12は、その湾曲凸部側が凹部11aの外側(図4(a)において上側)にはみ出した状態となる。つまり、凹部11aに嵌った状態の板バネ12が押え付けられていない状態においては、板バネ12の湾曲凸部側の端部(頂部)は、シール本体11の突部11bの端面11cよりも、突部11bの突出方向側(図4(a)において上側)に位置する(突出寸法A参照)。
そして、図4(b)に示すように、VVT機構において組み付けられた状態のシール10は、ロータ1のベーン1bの溝部1f(またはハウジング2の突部2bの溝部2f)の底面によって押え付けられた状態となる。かかる状態においては、板バネ12の湾曲凸部側の端部(頂部)は、シール本体11の突部11bの端面11cと略同一平面状に位置する。
以上のような構成を備えるVVT機構の組付け工程において、本実施形態に係るシール組付け装置が用いられ、シール10の組付けが行われる。以下、本実施形態に係るシール組付け装置20について説明する。シール組付け装置20は、VVT機構を構成する部材としての、ロータ1またはハウジング2をワーク21とする。
そして、シール組付け装置20は、ワーク21がロータ1である場合、ロータ1のベーン1bの先端部(ベーン先端面1e)にワーク21の回転軸方向(ロータ1における軸心方向、以下「ワーク回転軸方向」という。)と平行に形成される溝部1fに、シール本体11と板バネ12とを有するシール10を組み付けるためのものである。同様に、シール組付け装置20は、ワーク21がハウジング2である場合、ハウジング2の突部2bの先端部(突部先端面2e)にワーク回転軸方向と平行に形成される溝部2fに、シール本体11と板バネ12とを有するシール10を組み付けるためのものである。
図5〜図8に示すように、シール組付け装置20は、ソータ30と、シール保持治具40と、トンネル形成部材50と、セット治具60と、プッシャー70とを備える。なお、図5〜図8は、シール組付け装置20においてハウジング2がワーク21とされる場合を示している。また、以下の説明においては、図5における上下方向を、シール組付け装置20における上下方向とする。
シール組付け装置20においては、ワーク21(ハウジング2)は、所定の位置において所定の回転軸心Cを回転軸心として回転可能に支持される。ワーク21は、回転支持機構22によって支持される。回転支持機構22は、ワーク21を回転させるための回転軸部22aと、回転軸部22aに対してワーク21を支持するためのワーク支持部22bとを有する。つまり、ワーク21は、ワーク支持部22bを介して回転軸部22aに対して連結されることで、回転軸部22aの回転にともなって回転する。
ワーク21は、NC(数値制御)によって回転位相が制御されるように回転可能に支持される。すなわち、回転支持機構22は、NCによってワーク21を例えば所定の角度ずつ回転するように、回転軸心Cを中心とするワーク21の回転位相の制御を行う割出装置として構成される。これにより、ワーク21の回転位相について、回転支持機構22によってシール10の組付け位置(溝部2fの位置)が割り出される。
ソータ30は、回転支持機構22によって所定の位置に支持された状態(以下「支持状態」という。)のワーク21に対してワーク回転軸方向と平行な方向(図5における左右方向)に往復直線移動可能に設けられる。ソータ30は、板状の部材により構成され、略矩形状の部分を本体部として、その上側の辺部において、辺部に沿う方向(図5において左右方向)に両側に突出する部分を有することで、略T字状に形成される(図5参照)。
ソータ30は、案内面31と案内突部32とを有する。案内面31は、ワーク回転軸方向と平行な面でありシール本体11上に板バネ12を乗せた状態のシール10の溝部2fに対する組付け方向(以下「シール組付け方向」という。)の移動を案内する面である。また、案内突部32は、案内面31を形成する部分であるとともにシール組付け方向に突出する部分である。
本実施形態では、ソータ30において、ワーク回転軸方向と平行な方向の両側に突出する部分が形成される側(上側)の面が、案内面31とされる。すなわち、略矩形状の本体部の上側の面と、本体部の両側に突出する部分の上側の面とにより形成される帯状の平面が、ソータ30が有する案内面31である。この案内面31により、案内面31上のシール10の組付け姿勢でのシール組付け方向の移動が案内される。
ここで、案内面31上において組付け姿勢となるシール10は、その長手方向が案内面31の長手方向に沿う姿勢であるとともに、シール本体11側が板バネ12よりも下側にある状態(案内面31に本体下面11dを接触させた状態のシール本体11上に板バネ12が乗った状態)となる。案内面31は、その幅(図6における上下方向の寸法)がシール10の幅と略同じ寸法となるように形成される。
また、案内面31上のシール10についてのシール組付け方向は、ワーク回転軸方向と平行な方向であり、往復直線移動可能に設けられるソータ30がその直線移動についてワーク21側に向かって移動する方向(図5において左方向)である。すなわち、シール10は、案内面31上において、その長手方向を移動方向に沿わせる姿勢で、本体下面11d(図4参照)を案内面31にスライドさせながら移動する。
また、本実施形態では、ソータ30においてワーク回転軸方向と平行な方向の両側に突出する部分のうち、支持状態のワーク21側(図5において左側)に突出する部分(シール組付け方向に突出する部分)が、案内突部32とされる。案内突部32は、断面矩形状の突出部分であり(図7参照)、その先端部に、案内面31から上側に突出する部分であるストッパ部32aを有する。ストッパ部32aは、案内面31上においてシール組付け方向に移動するシール10について、案内突部32における先端側への移動を所定の位置で規制する。
ソータ30は、シール組付け装置20に備えられるエアシリンダ機構33によって、ワーク回転軸方向と平行な方向に所定の範囲で往復直線移動可能に設けられる。エアシリンダ機構33は、シリンダ部33aと、このシリンダ部33aから出没するように設けられるロッド部33bとを有し、図示せぬエア源から供給される圧縮エアによって駆動する。
エアシリンダ機構33は、ロッド部33bの移動を、連結部材34を介してソータ30に伝達することで、ソータ30をワーク回転軸方向と平行な方向に往復直線移動させる。つまり、ソータ30は、エアシリンダ機構33のロッド部33bに対して連結部材34を介して一体的に連結され、エアシリンダ機構33の伸縮(ロッド部33bの出没)にともなって往復直線移動する。したがって、エアシリンダ機構33は、シール組付け装置20において、伸縮方向(ロッド部33bの出没方向)がワーク回転軸方向と平行な方向となる姿勢で、ステー等の図示せぬ支持機構によって所定の位置にて支持された状態で設けられる。
エアシリンダ機構33によって往復直線移動可能に設けられるソータ30は、その直線移動がリニアガイド機構35によって支持・案内される。リニアガイド機構35は、シール組付け装置20において所定の位置にて固定された状態で設けられるガイド体35aと、ソータ30に対して一体的に設けられる移動体35bとを有する。
すなわち、リニアガイド機構35は、レール状の部材であるガイド体35aに係合して直線移動可能に設けられる移動体35bを、ソータ30に対して固定した状態とすることで、ソータ30の直線移動を支持・案内する。リニアガイド機構35により、ソータ30の直線移動についての精度が確保される。なお、リニアガイド機構35を構成するガイド体35aは、移動体35bの移動方向がワーク回転軸方向と平行な方向となる姿勢で、所定の部位に固定されること等により、シール組付け装置20において所定の位置に固定された状態で設けられる。
以上のような構成を有するソータ30は、ワーク組付け方向への移動によって案内突部32における案内面31上のシール10をワーク21の溝部2fに組み付けた状態とする。すなわち、ソータ30の案内面31上においてシール10がワーク回転軸方向について所定の位置に存在する状態で、ソータ30がエアシリンダ機構33の駆動によってワーク組付け方向に移動する。かかるソータ30の直線移動により、支持状態のワーク21の溝部2fに対して、シール10が組み付けられる。
ここで、案内面31上においては、シール10は、前述したような組付け姿勢となる。このことから、シール組付け装置20において、ワーク21は、ソータ30との関係において、上側の突部2b(突部先端面2eを下側に向ける突部2b)が有する溝部2fにシール10が組み付けられるような位置関係で支持される。
そして、ソータ30の直線移動にともなうシール10のシール組付け方向への移動により、シール10が、ワーク21に対して、案内突部32上の案内面31と溝部2fとによって挟まれた状態となる。かかる状態が、シール10について組み付けられた状態(溝部2fに嵌った状態)に相当する。
このように、本実施形態のシール組付け装置20においては、ソータ30が、支持状態のワーク21に対してワーク回転軸方向と平行な方向に往復直線移動可能に設けられ、案内面31、および案内突部32を有し、ワーク組付け方向への移動によって案内突部32における案内面31上のシール10を溝部2fに組み付けた状態とするシール案内手段として機能する。
なお、ソータ30の構成は、本実施形態に限定されない。すなわち、ソータ30の形状としては、案内突部32を有するとともに、案内面31を形成するものであればよい。また、ソータ30を往復直線移動させるための構成としては、ソータ30をワーク21に対するシール10の組付けに必要とされる所定の範囲および精度で往復直線移動可能とするものであればよい。したがって、ソータ30を往復直線移動させるための駆動機構としては、本実施形態のエアシリンダ機構33のほか、油圧シリンダ等の他のシリンダ機構やモータを駆動原とする機構等、適宜周知の構成のものが採用される。同様に、往復直線移動するソータ30を支持・案内するための機構としては、本実施形態のリニアガイド機構35のほか、適宜周知の構成のものが採用される。
シール保持治具40は、支持状態のワーク21の内部に位置するように設けられる。シール保持治具40は、リニアガイド機構35を構成するガイド体35aと同様に、所定の部位に固定されること等により、シール組付け装置20において所定の位置に固定された状態で設けられる。
シール保持治具40は、全体として略円柱形状の外形を有する。シール保持治具40は、その軸心方向の寸法が、ワーク21の軸心方向の寸法と略同じであるとともに、支持状態のワーク21に対して軸心方向における位置が合った状態(同心配置された状態)で設けられる。また、シール保持治具40は、VVT機構を構成するロータ1の本体部1aと略同じ外径寸法を有する。したがって、シール保持治具40は、支持状態のワーク21に対して軸心の位置が互いに略一致するように設けられる。
シール保持治具40は、保持用周面41と進入許容部42とを有する。保持用周面41は、支持状態のワーク21の回転方向を周方向とし溝部2fを覆うことで溝部2fに組み付けられた状態のシール10を保持する面である。また、進入許容部42は、案内突部32のワーク21に対する進入を許容する部分である。
本実施形態では、略円柱形状の外形を有するシール保持治具40における外周面が、保持用周面41とされる。すなわち、前記のとおりロータ1の本体部1aと略同じ外径寸法を有するシール保持治具40は、支持状態のワーク21の内部に位置することで、VVT機構におけるロータ外周面1cと同様にして溝部2fに嵌った状態のシール10を保持する。つまり、シール保持治具40の外周面として形成される保持用周面41が用いられることにより、ソータ30の移動によって溝部2fに組み付けられたシール10が落下しないように保持される。
保持用周面41によるシール10の保持は、支持状態のワーク21についてソータ30の移動によってシール10が組み付けられる位置(上側の位置)の近傍以外に位置する溝部2fについて行われる。すなわち、ソータ30の移動によって溝部2fにシール10が組み付けられた状態では、ソータ30が有する案内突部32の部分における案内面31によって、シール10が溝部2fに嵌った状態が保持される。これに対し、溝部2fに嵌った状態のシール10が案内突部32によって支持された状態から、ワーク21が回転することで、溝部2f内のシール10は案内突部32の位置から移動する。このように、ワーク21の回転にともなって溝部2fに嵌った状態で案内突部32から離れるシール10(案内突部32による支持が解除されたシール10)が、保持用周面41によって支持される。
シール保持治具40においては、シール10の組付けにともなう案内突部32のワーク21に対する進入、つまり案内突部32上のシール10を溝部2fに組み付けるためのソータ30の移動を許容する進入許容部42が設けられる。本実施形態では、進入許容部42は、ソータ30の移動にともなって支持状態のワーク21に対して進入する案内突部32の進入方向に沿う溝状の部分(凹部)として形成される。つまり、進入許容部42は、略円柱形状の外形を有するシール保持治具40の上端部において、支持状態のワーク21に対して進入する案内突部32のシール保持治具40に対する干渉を避けるための切り欠き部分として設けられる。
このように、本実施形態のシール組付け装置20においては、シール保持治具40が、ワーク21の溝部2fに組み付けられたシール10を保持するための保持用周面41、および案内突部32のワーク21に対する進入を許容する進入許容部42を有するシール保持手段として機能する。
なお、シール保持治具40の構成は、本実施形態に限定されない。すなわち、シール保持治具40が有する保持用周面41については、支持状態のワーク21についてシール10が組み付けられる位置(上側の位置)の近傍以外に位置する溝部2fに嵌った状態のシール10を保持することができれば、その形状等は限定されない。また、シール保持治具40が有する進入許容部42については、支持状態のワーク21の溝部2fに対するシール10の組付けにともなう案内突部32のワーク21に対する進入を許容することができれば、その形状等は限定されない。
トンネル形成部材50は、略直方体状の外形を有し、その長手方向がワーク回転軸方向となるように設けられる。つまり、トンネル形成部材50は、ワーク回転軸方向と平行な方向に直線移動するソータ30の移動方向に沿うように設けられる。トンネル形成部材50は、その一側の側面に、長手方向に沿う通路溝51を有する。通路溝51は、断面形状(ワーク回転軸方向に垂直な面の断面形状)が略矩形状となる凹部形状を有し、トンネル形成部材50の長手方向の全体にわたって(長手方向の両側が開放されるように)直線状に形成される。
トンネル形成部材50は、ソータ30の上側において、通路溝51が設けられる側の面が下側を向くように設けられる。具体的には、トンネル形成部材50は、往復直線移動するソータ30に対して、通路溝51の一部が案内面31によって下側から覆われるように設けられる。つまり、トンネル形成部材50において形成される通路溝51は、その長手方向の寸法が、ソータ30の案内面31の長手方向の寸法よりも長くなるように形成される。したがって、トンネル形成部材50は、通路溝51がソータ30の案内面31に沿ってワーク回転軸方向と平行な方向となるように設けられる。
トンネル形成部材50は、通路溝51を形成する面として圧縮面52を有する(図5参照)。圧縮面52は、ソータ30の案内面31上のシール10を板バネ12による付勢力が作用するように案内面31とともに板バネ12を圧縮した状態とする面である。
本実施形態では、トンネル形成部材50において、通路溝51を形成する上側の面が、圧縮面52とされる。具体的には、前記のとおり凹部形状を有する通路溝51は、両側(図6において上下両側)の面部と、上側の面部とを有する。このため、トンネル形成部材50の通路溝51において、ソータ30が位置する部分は、通路溝51と案内面31とによって断面視で略矩形状となるトンネル状の空間が形成される。この通路溝51と案内面31とにより形成される空間が、案内面31上を移動するシール10またはソータ30の移動にともなって移動する案内面31上のシール10の通路となる。
そして、案内面31上のシール10は、案内面31と、案内面31に対向する面である圧縮面52とによって上下方向に挟まれた状態となる。ここで、シール10が案内面31と圧縮面52とによって上下から挟まれた状態においては、板バネ12が上側から押し付けられ、板バネ12の付勢力がシール本体11に作用する。
つまり、圧縮面52は、案内面31との関係において、案内面31上のシール10の板バネ12による付勢力がシール本体11に作用する程度の面間隔となるように形成される。言い換えると、圧縮面52は、案内面31との間の間隔が、板バネ12が自然状態にあるシール10(図4(a)参照)の上下方向の寸法(本体下面11dと板バネ12の頂部との間の寸法)よりも小さくなるように形成される。このように、トンネル形成部材50において、通路溝51を形成する上側の面が、圧縮面52として用いられる。
また、通路溝51を形成する両側の面間の寸法(通路溝51の幅寸法)は、案内面31上のシール10の組付け姿勢を保持することができるように、シール10の(シール本体11の)幅寸法に対応する寸法に設定される。このように、圧縮面52を含む通路溝51とソータ30の案内面31とによってシール10のワーク回転軸方向以外の移動が規制されることにより、支持状態のワーク21の溝部2fに組み付けられるシール10についての芯出しが行われる。
トンネル形成部材50において、圧縮面52を形成する通路溝51は、支持状態のワーク21においてソータ30の移動によってシール10が組み付けられる溝部2fに略連続するように形成される。つまり、シール10が組み付けられる溝部2fおよびトンネル形成部材50の通路溝51がそれぞれ有する凹部形状が略連続するように、トンネル形成部材50が設けられる。このため、通路溝51のワーク21側の開口端部の形状は、シール10が組み付けられる溝部2fに対応する形状(略同じ形状)を有する。
このように、本実施形態のシール組付け装置20においては、トンネル形成部材50が、通路溝51において形成される圧縮面52を有し、この圧縮面52を含む凹状の通路溝51によって、支持状態のワーク21におけるシール10が組み付けられる溝部2fに略連続するトンネル状の案内通路(以下「シール案内通路」という。)をソータ30の案内面31とともに形成する案内通路形成手段として機能する。
なお、トンネル形成部材50の外形等は、本実施形態に限定されない。すなわち、トンネル形成部材50としては、通路溝51等の、シール10を圧縮するとともにシール案内通路を形成する圧縮面52を形成する部分を有するものであれば、その外形等は特に限定されない。
また、シール組付け装置20においては、トンネル形成部材50が有する圧縮面52(通路溝51)との関係において、前記のとおり所定の範囲で往復直線移動するソータ30の可動範囲が設定される。
具体的には、ソータ30の往復直線移動について、シール組付け方向側を前側とした場合、ソータ30が後退端にある状態では、案内面31の後端の位置が、通路溝51の後端の位置に略一致する(図9(a)参照)。つまり、ソータ30が後退端にある状態では、トンネル形成部材50の後端において、通路溝51と案内面31とにより略矩形状の開口部が形成される。これに対し、案内面31上のシール10が、ソータ30のシール組付け方向への移動によって支持状態のワーク21の溝部2fに組み付けられた状態(溝部2fに嵌った状態)となるソータ30の位置(図5参照)が、ソータ30の前進端の位置に対応する。ソータ30が前進端に位置する状態においては、ストッパ部32aがワーク21よりも前側に位置する。
セット治具60は、支持状態のワーク21の溝部2fに組み付けられるシール10をセットする(待機させる)ためのものであり、トンネル形成部材50に対して、シール組付け方向の上流側(図5において右側)に設けられる。セット治具60は、略矩形板状の土台部61と、土台部61の上側の板面上に突出するように設けられ、セットされるシール10を支持するシール支持部62とを有する。
セット治具60において、シール10は、ソータ30の案内面31上において組付け姿勢となるシール10に沿う姿勢でセットされる。すなわち、セット治具60を構成するシール支持部62は、セット治具60によってセットされるシール10を支持する支持面63を有する。支持面63は、後退端にあるソータ30の案内面31に略連続する面である。したがって、支持面63は、ソータ30の案内面31と略同じ高さ位置に設けられる。
セット治具60において、支持面63は、溝状の凹部における底面として形成される。つまり、セット治具60のシール支持部62においては、支持面63を底面とする凹部64が形成される。凹部64は、断面形状(ワーク回転軸方向に垂直な面の断面形状)が略矩形状となる溝部であり、シール支持部62において長手方向の両側が開放されるように形成される。支持面63上に支持されるシール10は、凹部64に嵌った状態となる。このため、凹部64は、シール本体11に対応する幅寸法を有するとともに、シール本体11の長手方向の寸法と略同じ長さを有する。
セット治具60において、凹部64に嵌った状態のシール10は、蓋体65によって押し付けられる。蓋体65は、凹部64に嵌った状態のシール10を上側から押し付けるための押付面65aを有し、ボルト等の締結具65bによってシール支持部62に対して固定される。蓋体65が締結具65bによってシール支持部62に固定されることにより、押付面65aによってシール10の板バネ12が湾曲凸側から押し付けられ潰された状態となる。
ここで、蓋体65による板バネ12の押付け度合いとしては、シール案内通路の始端部となる後端部(図5における右側端部)における圧縮面52とソータ30の案内面31とによる押付け度合いと略同じとされる。したがって、セット治具60において、蓋体65の押付面65aは、トンネル形成部材50の後端部における圧縮面52と略同じ高さ位置となるように設定される。なお、図6においては、蓋体65の図示を省略している。
本実施形態では、セット治具60は、一つのワーク21に組み付けられる四個のシール10を支持することができるように構成される(図6参照)。セット治具60に支持される四個のシール10は、ワーク回転軸方向に直交する方向(図6において上下方向)に並列に配置される。つまり、セット治具60において、四個のシール10は、いずれも長手方向がワーク回転軸方向に沿う姿勢で、ワーク回転軸方向における位置が揃った状態、かつワーク回転軸方向に直交する方向に並んだ状態で支持される。
セット治具60は、四個のシール10が並ぶ方向(図6において上下方向)に直線移動可能に設けられる。セット治具60は、例えば土台部61の部分がリニアガイド等によってガイドされるとともに、エアシリンダ機構等の駆動機構が用いられることで、直線移動可能に構成される。このようにセット治具60が直線移動可能に設けられることで、セット治具60の直線移動方向における位置によって、四個のシール10のいずれかがセットされた状態となる。
シール10がセットされた状態においては、セット治具60においてシール10を支持する支持面63が、後退端にあるソータ30の案内面31と略連続する状態となる。つまり、セット治具60によってセットされた状態のシール10は、シール案内通路に臨む位置に位置する。セット治具60は、四個のシール10のいずれかがセットされた状態(シール案内通路に臨む状態)となる位置が停止位置に含まれるように、直線移動が制御される。
このように、本実施形態のシール組付け装置20においては、セット治具60が、シール案内通路のシール組付け方向の上流側にて、シール10をシール案内通路に挿入可能な状態で待機させるシール待機手段として機能する。
なお、セット治具60の構成は、本実施形態に限定されない。すなわち、セット治具60としては、シール10をワーク回転軸方向の両側が開放された状態でシール案内通路に臨むようにセットされた状態に支持することができる構成であればよい。また、セット治具60において支持されるシール10の個数についても限定されない。つまり、セット治具60は、少なくとも一個のシール10を支持する構成であればよい。したがって、例えば、一つのワーク21に組み付けられる四個のシール10がそれぞれ別々のセット治具によって支持される構成であってもよい。
プッシャー70は、セット治具60に対して、シール組付け方向の上流側(図5において右側)に設けられる。プッシャー70は、ワーク回転軸方向と平行な方向に往復直線移動可能に設けられる。プッシャー70は、棒状の挿入部71と挿入部71を支持する支持部72とを有する。
挿入部71は、シール案内通路に対してシール組付け方向の上流側から挿入可能な棒状の部分である。すなわち、挿入部71は、通路溝51と案内面31とによって断面視で略矩形状となるように形成されるシール案内通路に対して挿入可能な棒状の形状を有する。挿入部71は、その長さがシール案内通路の長さ(トンネル形成部材50の長手方向の寸法)よりも長くなるように構成される。
挿入部71は、その一端側が支持部72によって支持された状態で、プッシャー70の往復直線移動によってシール案内通路に対して抜き差し可能に構成される。つまり、プッシャー70において支持部72によって支持される挿入部71は、シール案内通路の延長線上に配される。支持部72は、略矩形板状の部分である基部72aを有し、その一側の板面側(図5において左側)に挿入部71を支持する。
挿入部71は、セット治具60において凹部64と蓋体65の押付面65aとによって形成される、セットされた状態のシール10が存在する空間(以下「セット空間」という。)に対して、シール組付け方向の上流側から挿入される。つまり、挿入部71は、セット空間を介して、シール案内通路内に挿入される。挿入部71の先端部には、セット空間およびシール案内通路に対する挿入部71の挿入を円滑にするため、先端側に向けて縮径するテーパ部71aが形成されている。
プッシャー70は、シール組付け装置20に備えられるエアシリンダ機構73によって、ワーク回転軸方向と平行な方向に所定の範囲で往復直線移動可能に設けられる。エアシリンダ機構73は、シリンダ部73aと、このシリンダ部73aから出没するように設けられる二本のロッド部73bとを有し、図示せぬエア源から供給される圧縮エアによって駆動する。
エアシリンダ機構73は、二本のロッド部73bを、プッシャー70の基部72aに対して、基部72aの長手方向(図6における上下方向)の両側において挿入部71が支持される側と反対側(同図において右側)から連結させる。したがって、エアシリンダ機構73は、シール組付け装置20において、伸縮方向(ロッド部73bの出没方向)がワーク回転軸方向と平行な方向となる姿勢で、ステー等の図示せぬ支持機構によって所定の位置にて支持された状態で設けられる。
エアシリンダ機構73によって往復直線移動可能に設けられるプッシャー70は、その直線移動がガイド治具74およびガイド棒75によって支持・案内される。ガイド治具74は、セット治具60に対してシール組付け方向の上流側に設けられる。ガイド治具74は、挿入部71を貫通させた状態で移動可能に支持するガイド孔74aを形成する。ガイド孔74aは、セット空間に対してシール組付け方向の上流側において略連続するように設けられる。ガイド治具74は、シール組付け装置20において、図示せぬ土台に固定された状態で設けられる。
ガイド棒75は、挿入部71と平行に配された状態で、挿入部71と同様に一端側が支持部72によって支持された状態で設けられる。ガイド棒75は、シール組付け装置20において図示せぬ治具等に形成されるガイド孔に挿入される。つまり、ガイド孔にガイド棒75が挿入された状態で、プッシャー70が往復直線移動する。このように、ガイド治具74およびガイド棒75により、プッシャー70の直線移動についての精度が確保される。
プッシャー70は、シール組付け方向への移動によりセット治具60によって待機した状態のシール10を挿入部71によってシール案内通路内に押し込む。すなわち、プッシャー70は、セット空間に対してシール組付け方向の上流側から挿入部71を挿入させる。したがって、エアシリンダ機構73によってプッシャー70がシール組付け方向に移動することで、セット治具60によってセットされた状態のシール10が、シール案内通路内に押し込まれる。
プッシャー70の往復直線移動について、シール組付け方向を前側とした場合、プッシャー70が後退端にある状態では、挿入部71の先端が、セット空間に対して略連続するガイド孔74a内に位置する(図5、図6参照)。つまり、プッシャー70は、後退端にある状態で、挿入部71の先端を、セット治具60によってセットされた状態のシール10のシール組付け方向の上流側に位置させる。これに対し、プッシャー70が前進端にある状態では、挿入部71の先端が、シール案内通路における所定の位置(中途部)に位置する(図9(b)参照)。
このように、本実施形態のシール組付け装置20においては、プッシャー70が、ワーク回転軸方向と平行な方向に往復直線移動可能に設けられ、挿入部71を有し、シール組付け方向への移動によりセット治具60によって待機した状態のシール10を挿入部71によってシール案内通路内に押し込むシール挿入手段として機能する。
なお、プッシャー70の構成は、本実施形態に限定されない。すなわち、プッシャー70の形状としては、挿入部71を有するものであればよい。また、プッシャー70を往復直線移動させるための構成としては、プッシャー70を挿入部71のシール案内通路内に対する挿入に必要とされる所定の範囲および精度で往復直線移動可能とするものであればよい。したがって、プッシャー70を往復直線移動させるための駆動機構としては、本実施形態のエアシリンダ機構73のほか、油圧シリンダ等の他のシリンダ機構やモータを駆動原とする機構等、適宜周知の構成のものが採用される。同様に、往復直線移動するプッシャー70を支持・案内するための機構としては、本実施形態のガイド治具74およびガイド棒75のほか、適宜周知の構成のものが採用される。
以上のような構成を備える本実施形態のシール組付け装置20の動作について、図9および図10を用いて説明する。シール組付け装置20によるワーク21に対するシール10の組付けに際し、シール組付け装置20の初期状態においては、図9(a)に示すように、ソータ30およびプッシャー70は、いずれも後退端に位置する。
シール組付け装置20によるシール10の組付けに際しては、まず、回転支持機構22により、支持状態のワーク21の回転位相について、シール10の組付け位置(溝部2fの位置)が割り出される。つまり、支持状態のワーク21が有する溝部2fの一つがトンネル形成部材50の通路溝51と略連続する状態となるように、回転支持機構22によってワーク21の回転位相が制御される。
また、シール組付け装置20によるシール10の組付けに際しては、セット治具60によってシール10がセットされる(図9(a)参照)。つまり、セット治具60の移動(ワーク回転軸方向に直交する方向の移動)により、セット治具60において支持される四個のシール10のうちのいずれかが、シール案内通路に臨む位置に位置決めされる。セット治具60は、例えば、前工程において四個のシール10を支持した状態とされた後、所定の経路で搬送されてくる。
そして、セット治具60によってセットされたシール10が、プッシャー70により、シール案内通路に押し込まれる。すなわち、エアシリンダ機構73によってシール組付け方向に押し出されるプッシャー70によって、セット空間およびシール案内通路内に挿入される挿入部71により、セット空間にあるシール10が押し出されてシール案内通路内に押し込まれる。
セット空間からシール案内通路内に移動するシール10については、圧縮された状態(板バネ12が湾曲凸側から押し付けられ潰された状態)が保持される。つまり、セット治具60においてセット空間にて圧縮された状態のシール10が、圧縮された状態のまま、セット空間と略連続するとともに案内面31と圧縮面52とによってシール10を圧縮した状態とするシール案内通路内に押し込まれる。したがって、シール案内通路内のシール10は、板バネ12が張った状態となり、シール本体11と板バネ12とが固定された状態となる。
プッシャー70は、前進端に位置するまで、シール案内通路内のシール10を押し切る。この際、ソータ30は、後退端に位置した状態のままである。図9(b)に示すように、プッシャー70によって押し切られたシール10は、案内面31上(シール案内通路内)において、ストッパ部32aによって移動が規制される案内突部32の先端部の位置まで移動させられる。
ここで、シール組付け装置20においては、プッシャー70によって押し切られたシール10の有無を確認するためのセンサ24が設けられている。センサ24は、シール案内通路内のシール10を上側から検出することができるようにトンネル形成部材50を介して支持される。センサ24としては、例えば磁気センサや超音波センサや光センサ等、物体の有無を検出することができるセンサが適宜用いられる。
プッシャー70によってシール10が押し切られた状態から、ソータ30は前進する(シール組付け方向に移動する)。ソータ30が前進することにより、案内突部32における案内面31上のシール10が、ソータ30の移動にともなってシール組付け方向に移動する。なお、プッシャー70は、前進端に達することでシール10を押し切った後、適宜のタイミングで後退端の位置(初期状態)に戻る。
そして、図9(c)に示すように、案内突部32のワーク21部分に対する進入がシール保持治具40の進入許容部42に許容されるとともにソータ30が前進端に達することで、案内面31上のシール10が、支持状態のワーク21の溝部2fに組み付けられた状態(溝部2fに嵌った状態)となる。かかる状態においては、溝部2fに嵌った状態のシール10は、案内突部32の案内面31によって支持された状態となる。
ソータ30の移動によってシール10が溝部2fに組み付けられた後、支持状態のワーク21の回転位相について、次の組付け位置(シール10が組み付けられる次の溝部2fの位置)が割り出される。次の組付け位置の割出しにおいては、進入許容部42の部分において案内突部32によって支持された状態の溝部2f内のシール10は、支持状態のワーク21の回転にともなって、保持用周面41によって支持された状態となる。
具体的には、図10(a)に示すように、ソータ30の移動によって溝部2fに組み付けられたシール10が案内突部32によって支持された状態から、ワーク21が所定の方向に回転する。図10(b)に示すように、このワーク21の回転により(矢印B参照)、案内突部32における案内面31上のシール10(溝部2fに組み付けられたシール10)が、案内面31上から切り取られる(円周方向に沿って移動させられる)。
案内面31上から切り取られたシール10は、シール保持治具40の保持用周面41により支持された状態となる。つまり、保持用周面41によって溝部2f(の保持用周面41に対向する側)が覆われた状態となり、溝部2fに組み付けられたシール10が保持される。ワーク21の回転によってシール10が保持用周面41によって支持された状態となった後、ソータ30は、適宜のタイミングで後退端の位置(初期状態)に戻る。
続いて、図10(c)に示すように、ワーク21の回転が進むことで、シール10が組み付けられる次の溝部2fが、シール10を受け入れる位置、つまりシール案内通路に対応する位置に達する。これにより、次の組付け位置の割出しが完了する。一方、セット治具60においては、セット治具60の移動によって次に組み付けられるシール10がセットされる。そして、前述したようなプッシャー70による押込みおよびソータ30による案内によって、シール10の組付けが行われる。
このようなワーク21の回転による組付け位置の割出し、セット治具60によるシール10のセット、プッシャー70およびソータ30の動作によるシール10の組付けが、残りのシール10について順に行われる。本実施形態では、ワーク21が有する四個の溝部2fそれぞれにシール10が組み付けられることにより、ワーク21に対するシール10の組付けが完了する。
以上のようにしてシール10が組み付けられる本実施形態のシール組付け装置20においては、トンネル形成部材50が有する圧縮面52は、シール組付け方向側にかけて案内面31に対する間隔が段階的に狭くなるように形成される(図5参照)。つまり、シール案内通路を形成する面として上下方向に対向するソータ30の案内面31とトンネル形成部材50の圧縮面52との間の寸法(面間隔)が、圧縮面52の形状によって支持状態のワーク21側にかけて段階的に狭くなる。
具体的には、図8に示すように、圧縮面52は、シール組付け方向側(図8において左側)にかけて徐々に高さ位置が低くなる(案内面31に対する間隔が狭くなる)複数の平面部52aを有する。つまり、圧縮面52は、案内面31が平面であるのに対して、シール組付け側にかけて徐々に低くなる複数の平面部52aを有する階段状の面として形成される。
ここで、圧縮面52の前端部(シール組付け方向側端部)の平面部52aは、シール10が組み付けられる溝部2fにおける底面(支持状態のワーク21においてシール10が組み付けられる溝部2fの上側の面)と略同じ高さとなる。このように、圧縮面52を含むトンネル形成部材50の通路溝51とソータ30の案内面31とによって形成されるシール案内通路は、シール10を圧縮する方向についての間隔がシール組付け方向側にかけて徐々に狭くなる圧縮トンネルとして構成される。
このような構成により、プッシャー70によって押されることでシール案内通路内を通過するシール10は、シール組付け方向側にかけて徐々に(段階的に)圧縮される。これにより、ワーク21の溝部2fに対するシール10の組付けがスムーズに行われる。したがって、圧縮面52の各平面部52aの長さ(ワーク回転軸方向の寸法)、隣り合う平面部52aの段差の大きさ、圧縮面52全体としての長さ(ワーク回転軸方向の寸法)等は、ワーク21の溝部2fに対するシール10の組付けがスムーズに行われるように適宜設定される。
なお、圧縮面52については、本実施形態のように段階的に狭くなるように形成される場合に限定されず、案内面31に対する間隔がシール組付け方向側にかけて徐々に狭くなればよい。つまり、トンネル形成部材50が有する圧縮面52は、平面(斜面)や曲面として形成されることにより、シール組付け方向側にかけて案内面31に対する間隔が連続的に狭くなるように形成されてもよい。
以上のように、本実施形態に係るシール組付け装置20によれば、シール本体11とこれを付勢するための板バネ12とを有するシール10の組付けに際して、ワーク21またはシール10における傷や削れ等の原因となる、シール本体11と板バネ12との位置ずれを防止することができ、ワーク21の溝部2fに対してスムーズにシール10を組み付けることができる。
すなわち、本実施形態に係るシール組付け装置20においては、VVT機構において圧縮された状態となるシール10が、シール案内通路によってあらかじめ圧縮された状態、つまりシール本体11と板バネ12とが固定された状態で、ワーク21の溝部2fに組み付けられる。これにより、ワーク21に対するシール10の組付け時において、シール本体11上に乗っている板バネ12が正規の組付け位置からずれることが防止される。また、シール10における位置ずれが防止されることから、シール10がワーク21における溝部2fの周囲に接触することが防止され、シール10がワーク21からのストレスを受けることなく溝部2fに対してスムーズに挿入される。これにより、ワーク21またはシール10における傷や削れ等の発生が防止される。
また、本実施形態に係るシール組付け装置20においては、シール案内通路により、支持状態のワーク21の溝部2fに対する芯出しが行われる。つまり、ワーク21の溝部2fに組み付けられるシール10は、シール案内通路を通過することで溝部2fに対して芯出しされた状態で組み付けられる。これにより、ワーク21を回転支持する回転支持機構22におけるNCによるシール10の組付け位置の割出し精度による影響を受けることがない。このように、本実施形態に係るシール組付け装置20によれば、ワーク21の溝部2fに対するシール10の組付け不良が効果的に防止される。
以下では、シール組付け装置20においてVVT機構を構成する部材であるロータ1がワーク21とされる場合を、シール組付け装置20の別実施形態として、図11および図12を用いて説明する。図11および図12は、シール組付け装置20においてロータ1がワーク21とされる場合を示している。
本実施形態のシール組付け装置20は、ハウジング2をワーク21とするシール組付け装置20との比較において、ソータ30と、トンネル形成部材50と、セット治具60と、プッシャー70とを共通の構成として備える。
本実施形態のシール組付け装置20においては、ワーク21(ロータ1)は、回転支持機構22により、所定の位置において所定の回転軸心Cを回転軸心として回転可能に支持される。本実施形態のシール組付け装置20において、ワーク21は、ソータ30との関係において、下側のベーン1b(ベーン先端面1eを下側に向けるベーン1b)が有する溝部1fにシール10が組み付けられるような位置関係で支持される。
そして、ソータ30の直線移動にともなうシール10のシール組付け方向への移動により、シール10が、ワーク21に対して、案内突部32上の案内面31と溝部1fとによって挟まれた状態となる。かかる状態が、シール10について組み付けられた状態(溝部1fに嵌った状態)に相当する。したがって、図11および図12に示すように、本実施形態のシール組付け装置20においては、ワーク21は、ソータ30の上側において回転可能に支持される態様となる。
本実施形態のシール組付け装置20においては、ハウジング2をワーク21とする構成におけるシール保持治具40の代わりに、ロータ1の溝部1fに組み付けられたシール10を保持するためのシール保持治具80が備えられる。
図11および図12に示すように、シール保持治具80は、支持状態のワーク21の外周側を覆うように設けられる。シール保持治具80は、リニアガイド機構35を構成するガイド体35aと同様に、所定の部位に固定されること等により、シール組付け装置20において所定の位置に固定された状態で設けられる。
シール保持治具80は、全体として略円筒形状の外形を有する。シール保持治具80は、その軸心方向の寸法が、ワーク21の軸心方向の寸法と略同じであるとともに、支持状態のワーク21に対して軸心方向における位置が合った状態(同心配置された状態)で設けられる。また、シール保持治具80は、VVT機構を構成するハウジング2の本体部2aと略同じ内径寸法を有する。したがって、シール保持治具80は、支持状態のワーク21に対して軸心の位置が互いに略一致するように設けられる。
シール保持治具80は、保持用周面81と進入許容部82とを有する。保持用周面81は、支持状態のワーク21の回転方向を周方向とし溝部1fを覆うことで溝部1fに組み付けられた状態のシール10を保持する面である。また、進入許容部82は、案内突部32のワーク21に対する進入を許容する部分である。
本実施形態では、略円筒形状の外形を有するシール保持治具80における内周面が、保持用周面81とされる。すなわち、前記のとおりハウジング2の本体部2aと略同じ内径寸法を有するシール保持治具80は、支持状態のワーク21の外周側に位置することで、VVT機構におけるハウジング内周面2cと同様にして溝部1fに嵌った状態のシール10を保持する。つまり、シール保持治具80の内周面として形成される保持用周面81が用いられることにより、ソータ30の移動によって溝部1fに組み付けられたシール10が落下しないように保持される。
保持用周面81によるシール10の保持は、支持状態のワーク21についてソータ30の移動によってシール10が組み付けられる位置(上側の位置)の近傍以外に位置する溝部1fについて行われる。すなわち、ソータ30の移動によって溝部1fにシール10が組み付けられた状態では、ソータ30が有する案内突部32の部分における案内面31によって、シール10が溝部1fに嵌った状態が保持される。これに対し、溝部1fに嵌った状態のシール10が案内突部32によって支持された状態から、ワーク21が回転することで、溝部1f内のシール10は案内突部32の位置から移動する。このように、ワーク21の回転にともなって溝部1fに嵌った状態で案内突部32から離れるシール10(案内突部32による支持が解除されたシール10)が、保持用周面81によって支持される。
シール保持治具80においては、シール10の組付けにともなう案内突部32のワーク21に対する進入、つまり案内突部32上のシール10を溝部1fに対して組み付けるためのソータ30の移動を許容する進入許容部82が設けられる。本実施形態では、進入許容部82は、ソータ30の移動にともなって支持状態のワーク21に対して進入する案内突部32の進入方向に沿うスリット部分として形成される。つまり、進入許容部82は、略円筒形状の外形を有するシール保持治具80の下端部において、支持状態のワーク21に対して進入する案内突部32のシール保持治具80に対する干渉を避けるための切り欠き部分として設けられる。
このように、本実施形態のシール組付け装置20においては、シール保持治具80が、ワーク21の溝部1fに組み付けられたシール10を保持するための保持用周面81、および案内突部32のワーク21に対する進入を許容する進入許容部82を有するシール保持手段として機能する。
なお、シール保持治具80の構成は、本実施形態に限定されない。すなわち、シール保持治具80が有する保持用周面81については、支持状態のワーク21についてシール10が組み付けられる位置(下側の位置)の近傍以外に位置する溝部1fに嵌った状態のシール10を保持することができれば、その形状等は限定されない。また、シール保持治具80が有する進入許容部82については、支持状態のワーク21の溝部1fに対するシール10の組付けにともなう案内突部32のワーク21に対する進入を許容することができれば、その形状等は限定されない。
以上のように、シール組付け装置20によってそれぞれが有する溝部1f・2fに対して計四個のシール10が組み付けられた状態のロータ1およびハウジング2が、VVT機構の組付け工程において、四個のシール10を保持した状態のまま互いに組み付けられる。これにより、互いに組み付けられた状態でVVT機構を構成するロータ1およびハウジング2を含む構成において、計八個のシール10が組み付けられた状態が実現される。
1 ロータ
1b ベーン
1c ロータ外周面
1f 溝部
2 ハウジング
2b 突部
2c ハウジング内周面
2f 溝部
10 シール
11 シール本体
12 板バネ(弾性部材)
20 シール組付け装置
21 ワーク
30 ソータ(シール案内手段)
31 案内面
32 案内突部
40 シール保持治具(シール保持手段)
41 保持用周面
42 進入許容部
50 トンネル形成部材(案内通路形成手段)
51 通路溝
52 圧縮面
60 セット治具(シール待機手段)
70 プッシャー(シール挿入手段)
71 挿入部
80 シール保持治具(シール保持手段)
81 保持用周面
82 進入許容部

Claims (2)

  1. 可変バルブタイミング機構を構成する部材としての、軸回転可能に設けられその回転方向を周方向とする外周面に複数のベーンを有するロータ、または前記ロータを収容した状態で前記ロータと同心回転可能に設けられその回転方向を周方向とする内周面に複数の突部を有するハウジングをワークとし、前記ベーンの先端部および前記突部の先端部に前記ワークの回転軸方向と平行に形成される溝部に、シール本体と、該シール本体に所定の付勢力を作用させる弾性部材とを有するシールを組み付けるための可変バルブタイミング機構のシール組付け装置であって、
    所定の位置に支持された状態の前記ワークに対して前記回転軸方向と平行な方向に往復直線移動可能に設けられ、前記回転軸方向と平行な面であり前記シール本体上に前記弾性部材を乗せた状態の前記シールの前記溝部に対する組付け方向の移動を案内する面である案内面、および該案内面を形成する部分であるとともに前記組付け方向に突出する部分である案内突部を有し、前記組付け方向への移動によって前記案内突部における前記案内面上の前記シールを前記溝部に組み付けた状態とするシール案内手段と、
    前記ワークの回転方向を周方向とし前記溝部を覆うことで前記溝部に組み付けられた状態の前記シールを保持する面である保持用周面、および前記案内突部の前記ワークに対する進入を許容する部分である進入許容部を有するシール保持手段と、
    前記案内面上の前記シールを前記弾性部材による前記付勢力が作用するように前記案内面とともに前記弾性部材を圧縮した状態とする面である圧縮面を有し、該圧縮面を含む凹状の通路溝によって、前記ワークにおける前記シールが組み付けられる前記溝部に略連続するトンネル状の案内通路を前記案内面とともに形成する案内通路形成手段と、
    前記案内通路の前記組付け方向の上流側にて、前記シールを前記案内通路に挿入可能な状態で待機させるシール待機手段と、
    前記回転軸方向と平行な方向に往復直線移動可能に設けられ、前記案内通路に対して前記上流側から挿入可能な棒状の部分である挿入部を有し、前記組付け方向への移動により前記シール待機手段によって待機した状態の前記シールを前記挿入部によって前記案内通路内に押し込むシール挿入手段と、
    を備えることを特徴とする可変バルブタイミング機構のシール組付け装置。
  2. 前記圧縮面は、前記組付け方向側にかけて前記案内面に対する間隔が段階的または連続的に狭くなるように形成されることを特徴とする請求項1に記載の可変バルブタイミング機構のシール組付け装置。
JP2009103054A 2009-04-21 2009-04-21 可変バルブタイミング機構のシール組付け装置 Expired - Fee Related JP5262951B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009103054A JP5262951B2 (ja) 2009-04-21 2009-04-21 可変バルブタイミング機構のシール組付け装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009103054A JP5262951B2 (ja) 2009-04-21 2009-04-21 可変バルブタイミング機構のシール組付け装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010255437A true JP2010255437A (ja) 2010-11-11
JP5262951B2 JP5262951B2 (ja) 2013-08-14

Family

ID=43316625

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009103054A Expired - Fee Related JP5262951B2 (ja) 2009-04-21 2009-04-21 可変バルブタイミング機構のシール組付け装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5262951B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014129737A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Toyota Motor Corp 回転位相差変更機構のシール構造及び回転位相差変更機構のシール部材及び板ばねの組み付け方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000170511A (ja) * 1998-12-08 2000-06-20 Toyota Motor Corp 可変バルブタイミング機構の組み付け方法
JP2000265815A (ja) * 1999-03-18 2000-09-26 Ntn Corp エンジンのバルブタイミング調整装置およびそのシール
JP2001193421A (ja) * 1999-10-25 2001-07-17 Mitsubishi Electric Corp バルブタイミング調整装置
JP2008151214A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Honda Motor Co Ltd ベーン式油圧機器、電動機および内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2009297812A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Denso Corp 部品組付装置、およびバルブタイミング可変機構の製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000170511A (ja) * 1998-12-08 2000-06-20 Toyota Motor Corp 可変バルブタイミング機構の組み付け方法
JP2000265815A (ja) * 1999-03-18 2000-09-26 Ntn Corp エンジンのバルブタイミング調整装置およびそのシール
JP2001193421A (ja) * 1999-10-25 2001-07-17 Mitsubishi Electric Corp バルブタイミング調整装置
JP2008151214A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Honda Motor Co Ltd ベーン式油圧機器、電動機および内燃機関のバルブタイミング制御装置
JP2009297812A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Denso Corp 部品組付装置、およびバルブタイミング可変機構の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014129737A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Toyota Motor Corp 回転位相差変更機構のシール構造及び回転位相差変更機構のシール部材及び板ばねの組み付け方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5262951B2 (ja) 2013-08-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4752871B2 (ja) 部品組付装置、およびバルブタイミング可変機構の製造方法
US20090127879A1 (en) Linear pneumatic gripper
US7836817B2 (en) Fluid pressure cylinder
JP2000230511A (ja) ベーン式油圧アクチュエータ
KR101646806B1 (ko) 스크롤 압축기
CN106003117B (zh) 凸型部件及工具交换装置
US11834971B2 (en) Hydraulic oil control valve and valve timing adjusting device
KR20220092621A (ko) 전자 팽창 밸브
JP5262951B2 (ja) 可変バルブタイミング機構のシール組付け装置
US11193398B2 (en) Valve timing adjustment device, and method for manufacturing same
US9540965B2 (en) Valve timing control device and method of assembly thereof
CN102597436B (zh) 阀开闭定时控制装置
US7017540B2 (en) Valve timing adjusting device and assembly apparatus of the same
JP6027882B2 (ja) バルブコッター嵌込システム及びバルブコッター嵌込方法
JP3116929B2 (ja) 可変バルブタイミング機構の組み付け方法
EP2761144B1 (en) Valve timing controller
US11946827B2 (en) Valve testing apparatus
US20070215085A1 (en) Valve timing control apparatus
JP3738601B2 (ja) 内径基準部品の組み立て方法及び組立位置決め装置
JP2007321586A (ja) 吸気制御装置
US20170146144A1 (en) Valve comprising an improved valve body and method for producing such a valve
CN107923274B (zh) 内燃机的气门正时控制装置
JP2017115600A (ja) 弁開閉時期制御装置
KR100358538B1 (ko) 피스톤 분해/조립용 지그
US11994044B2 (en) Valve timing adjustment device

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130402

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130415

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees