JP2010254999A - マイクロカプセル化染料及びその製造方法、並びに、水性分散液 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シート状基材面に、樹脂層と顔料層とが順次積層された構造からなり、前記顔料層が、酸化ケイ素層、金属又は金属化合物層、酸化ケイ素層が順次積層された構造を有する複合化顔料原体であり、該複合化顔料原体の前記顔料層を、前記樹脂層を境界として前記シート状基材より剥離し、粉砕して複合化顔料を得ることができる。
【選択図】なし
Description
(1)分散性及び分散安定性に優れる、
(2)記録ヘッドからの吐出安定性に優れる、
(3)画像の堅牢性に優れる記録物を得ることができる、
(4)画像の印字濃度が高い記録物を得ることができる、
(5)画像の耐擦性に優れる記録物を得ることができる、
(6)記録媒体として普通紙を使用する場合においても、画像が滲みにくく、また画像の発色性が高い記録物を得ることができる、
の前記(1)〜(6)の全てを満足するインクジェット記録用インクを高効率で作製可能なマイクロカプセル化染料及びその製造方法、並びに、水性分散液を提供することである。
また、本発明の目的は、前記(1)〜(6)の全てを満足するインクジェット記録用インクを提供することである。
[2] 前記ポリマーが、前記アニオン性重合性界面活性剤及び/又は前記アニオン性基を有する親水性モノマーに対して共重合可能なコモノマーから誘導された繰り返し構造単位をさらに有するコポリマーであることを特徴とする前記[1]に記載のマイクロカプセル化染料。
[3] 前記コノマーが、前記アニオン性基を有する親水性モノマー以外の親水性モノマー、疎水性モノマー、架橋性モノマー、紫外線吸収能を有する骨格を有するモノマー、及び、光安定化能を有する骨格を有するモノマーからなる群から選択された1種以上であることを特徴とする前記[2]に記載のマイクロカプセル化染料。
[5] 前記アニオン性重合性界面活性剤のアニオン性基が、スルホン酸基、スルフィン酸基、カルボキシル基、カルボニル基、及びこれらの塩からなる群から選んだ基である、前記[1]〜[4]のいずれかに記載のマイクロカプセル化染料。
[6] 前記アニオン性重合性界面活性剤の疎水性基が、アルキル基、アリール基及びこれらが組み合わされた基からなる群から選んだ基である、前記[1]〜[5]のいずれかに記載のマイクロカプセル化染料。
[8] (A)カチオン性染料を溶解した水性媒体に、前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」を、前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」が前記カチオン性染料のカチオン性基の総モル数に対して0.5倍〜2倍モルとなるように加え、前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」を前記カチオン性染料に固定化する工程と、
(C)前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は前記「アニオン性基を有する親水性モノマー」を前記水性媒体に添加、混合し、重合開始剤を加えて乳化重合する工程とを有する前記[7]に記載のマイクロカプセル化染料の製造方法。
(B1)「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」に対して共重合可能な疎水性モノマーを前記水性媒体に添加して混合する工程、
(C)前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は前記「アニオン性基を有する親水性モノマー」を前記水性媒体に添加、混合し、重合開始剤を加えて乳化重合する工程とを有する前記[7]に記載のマイクロカプセル化染料の製造方法。
(B2)「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」に対して共重合可能な疎水性モノマーと架橋性モノマーとを前記水性媒体に添加して混合する工程、
(C)前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は前記「アニオン性基を有する親水性モノマー」を前記水性媒体に添加、混合し、重合開始剤を加えて乳化重合する工程とを有する前記[7]に記載のマイクロカプセル化染料の製造方法。
[12] 前記工程(C)において、前記水性媒体に前記「アニオン性基を有する親水性モノマー」以外の親水性モノマーを分散させる前記[8]〜[11]のいずれかに記載のマイクロカプセル化染料の製造方法。
[13] 前記[7]〜[12]のいずれかに記載のマイクロカプセル化染料の製造方法により得られるマイクロカプセル化染料。
[14] 前記[1]〜[6],[13]のいずれかに記載のマイクロカプセル化染料を含むことを特徴とする水性分散液。
[16] 前記[1]〜[6],[13]のいずれかに記載のマイクロカプセル化染料と水とを少なくとも含むことを特徴とするインクジェット記録用インク。
[17] 水溶性有機溶媒をさらに含むことを特徴とする前記[15]または[16]に記載のインクジェット記録用インク。
[18] 前記水溶性有機溶媒が、沸点が180℃以上の高沸点水溶性有機溶媒であることを特徴とする前記[17]に記載のインクジェット記録用インク。
[19] 前記水溶性有機溶媒が、グリセリン、多価アルコールのアルキルエーテル及び1,2−アルキルジオールからなる群から選択された1種以上の化合物を含むことを特徴とする前記[17]または[18]に記載のインクジェット記録用インク。
[21] 前記固体湿潤剤が、トリメチロールプロパンおよび/または1,2,6−ヘキサントリオールであることを特徴とする前記[20]に記載のインクジェット記録用インク。
[22] 界面活性剤をさらに含むことを特徴とする前記[15]〜[21]のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
[23] 前記界面活性剤が、アセチレングリコール系界面活性剤および/またはアセチレンアルコール系界面活性剤であることを特徴とする前記[22]のインクジェット記録用インク。
[24] 糖類をさらに含むことを特徴とする前記[15]〜[23]のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
(1)分散性及び分散安定性に優れる、
(2)記録ヘッドからの吐出安定性に優れる、
(3)画像の堅牢性に優れる記録物を得ることができる、
(4)画像の印字濃度が高い記録物を得ることができる、
(5)画像の耐擦性に優れる記録物を得ることができる、
(6)記録媒体として普通紙を使用する場合においても、画像が滲みにくく、また画像の発色性が高い記録物を得ることができる、
の前記(1)〜(6)の全てを満足するインクジェット記録用インクを高効率で作製可能なマイクロカプセル化染料及びその製造方法、並びに、水性分散液を提供できる。
また、本発明によれば、前記(1)〜(6)の全てを満足するインクジェット記録用インクを提供できる。
(1)分散安定性に優れる、
(2)記録ヘッドからの吐出安定性に優れる、
(3)画像の堅牢性に優れる記録物を得ることができる、
(4)画像の印字濃度が高い記録物を得ることができる、
(5)画像の耐擦性に優れる記録物を得ることができる、
(6)記録媒体として普通紙を使用する場合においても、画像が滲みにくく、また画像の発色性が高い記録物を得ることができる、の前記(1)〜(6)の全てを満足するインクジェット記録用インクを作製可能である。なお、マイクロカプセル化の手法として知られる転相乳化法や酸析法では、顔料のような水に溶解しない固形物の表面に樹脂を吸着させることで被覆することは可能であるが、水に溶解する染料を樹脂で被覆することは、実質上、不可能である。
(A)カチオン性染料を溶解した水性媒体に、前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は前記「アニオン性基を有する親水性モノマー」を、前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は前記「アニオン性基を有する親水性モノマー」が前記カチオン性染料のカチオン性基の総モル数に対して0.5倍〜2倍モルとなるように加え、前記「アニオン性重合性界面活性剤」を前記カチオン性染料に固定化する工程と、
(C)前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は前記「アニオン性基を有する親水性モノマー」を前記水性媒体に添加、混合し、重合開始剤を加えて乳化重合する工程とを有することを特徴とする。
(A)カチオン性染料を溶解した水性媒体に、前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は前記「アニオン性基を有する親水性モノマー」を、前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は前記「アニオン性基を有する親水性モノマー」が前記カチオン性染料のカチオン性基の総モル数に対して0.5倍〜2倍モルとなるように加え、前記「アニオン性重合性界面活性剤」を前記カチオン性染料に固定化する工程と、
(B1)「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」に対して共重合可能な疎水性モノマーを前記水性媒体に添加して混合する工程、
(C)前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は前記「アニオン性基を有する親水性モノマー」を前記水性媒体に添加、混合し、重合開始剤を加えて乳化重合する工程とを有することを特徴とする。
I)例えばイオン交換水等の脱イオン水を主成分とする水性媒体にカチオン性染料を溶解し、アニオン性重合性界面活性剤及び/又はアニオン性基を有する親水性モノマーのアニオン性基量が前記カチオン性染料のカチオン性基の総モルに対して前記範囲となるようにアニオン性重合性界面活性剤及び/又はアニオン性基を有する親水性モノマーを分散させて、カチオン性染料のカチオン性基とアニオン性重合性界面活性剤のアニオン性基との間にイオン結合を形成させ、
II)共重合性モノマーとして疎水性モノマーを用いる場合には疎水性モノマーを上記水性媒体に添加し混合してから、アニオン性重合性界面活性剤及び/又はアニオン性基を有する親水性モノマーを添加し混合させることにより、芯(コア)にカチオン性染料からなる色素を有し、且つ外郭に水相側に向いて配向したアニオン性基を持ったミセルを形成させることができる。
この水性媒体に重合開始剤を加え、重合反応を実施することによって、極めて高精度に制御された構造を有するマイクロカプセル化染料の製造が可能となる。
前記第二実施形態の製造方法によれば、カチオン性染料が、「アニオン性基と疎水性基と重合性基とを有するアニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」と疎水性モノマーとから誘導された繰り返し構造単位を有するポリマーにより被覆されてなるマイクロカプセル化染料が得られる。
マゼンタを発現するカチオン性染料としては、C.I.ベーシックレッド1,2,9,12,13,14,15,17,18,22,23,24,27,29,32,34,35,36,37,38,39,40,C.I.ベーシックバイオレット1,3,7,14,15,21,25,26,27,28等を挙げることができる。
また、2倍モル以下の添加量とすることで、上記した凝集物の発生や、カチオン性染料に未吸着のアニオン性重合性界面活性剤及び/又はアニオン性基を有する親水性モノマーが過度に発生することに起因するカチオン性染料を芯物質として持たないポリマー粒子(ポリマーのみからなる粒子)の発生を防止することができる。さらに1.2倍モル以下とすれば、より確実に凝集物の発生を抑制できる。
以上により本発明のマイクロカプセル化染料の製造方法によれば、前記(1)〜(6)の全てを満足するインクジェット記録用インクを作製可能なマイクロカプセル化染料を確実にかつ高効率で得ることができる。
重合性基としては、不飽和炭化水素基が好ましく、さらに詳しくは、ビニル基、アリル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、プロペニル基、ビニリデン基、ビニレン基からなる群から選択されたものであることが好ましい。このなかでも特にアクリロイル基、メタクリロイル基が好ましい例として例示できる。
−CH2−O−CH2−
で表される基であり、mは2〜20の整数であり、
Xは式−SO3M1で表される基であり、M1はアルカリ金属、アンモニウム塩、又はアルカノールアミンである]
で表される化合物、又は式(32):
−CH2−O−CH2−
で表される基であり、nは2〜20の整数であり、
Yは式−SO3M2で表される基であり、M2はアルカリ金属、アンモニウム塩、又はアルカノールアミンである]
で表される化合物が好ましい。
旭電化工業株式会社のアデカリアソープSE−10Nは、式(310)で表される化合物において、M1がNH4、R31がC9H19、m=10とされた化合物である。旭電化工業株式会社のアデカリアソープSE−20Nは、式(310)で表される化合物において、M1がNH4、R31がC9H19、m=20とされた化合物である。
で表される化合物が好ましい。式(33)で表される好ましいアニオン性重合性界面活性剤としては、以下の化合物を挙げることができる。
重合性基としては、ラジカル重合が可能な不飽和炭化水素基であって、ビニル基、アリル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、プロペニル基、ビニリデン基、ビニレン基からなる群から選択されるのが好ましい。
(2)「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」とアニオン性基を有する親水性モノマー以外の親水性モノマーを加え、超音波を照射後、重合開始剤を加え、重合する工程。
このような手順により、「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」から誘導された繰り返し構造単位と、アニオン性基を有する親水性モノマー以外の親水性モノマーから誘導された繰り返し構造単位とを有するポリマーで被覆されたマイクロカプセル化染料を好適に製造できる。
(1)カチオン性染料を主成分が脱イオン水である水性媒体に溶解し、これに「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」を、前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」がカチオン性染料のカチオン性基の総モル数に対して0.5倍〜2倍モルとなるように加え、超音波を照射する工程。ここでは、アニオン性重合性界面活性剤及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」のアニオン性基が、カチオン性基に吸着してイオン結合し、固定化される。
(2)「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」に対して共重合可能な疎水性のコモノマーを加え混合する工程。
(3)「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」と「アニオン性基を有する親水性モノマー」以外の親水性モノマーを加え、超音波を照射後、重合開始剤を加え、重合する工程。
このような手順により、「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」から誘導された繰り返し構造単位と、疎水性のコモノマーから誘導された繰り返し構造単位と、アニオン性基を有する親水性モノマー以外の親水性モノマーから誘導された繰り返し構造単位とを有するポリマーで被覆されたマイクロカプセル化染料を好適に製造できる。
重合性基としては、ラジカル重合が可能な不飽和炭化水素基であって、ビニル基、アリル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、プロペニル基、ビニリデン基、ビニレン基からなる群から選択されるのが好ましい。
このようなマイクロカプセル化染料は、本発明の第三実施形態に係るマイクロカプセル化染料の製造方法に得ることができる。
(A)カチオン性染料を溶解した水性媒体に、前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」を、前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」が前記カチオン性染料のカチオン性基の総モル数に対して0.5倍〜2倍モルとなるように加え、前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」を前記カチオン性染料に固定化する工程と、
(B2)「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」に対して共重合可能な疎水性モノマーと架橋性モノマーとを前記水性媒体に添加して混合する工程、
(C)前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は前記「アニオン性基を有する親水性モノマー」を前記水性媒体に添加、混合し、重合開始剤を加えて乳化重合する工程とを有する。
(1)カチオン性染料を主成分が脱イオン水である水性媒体に溶解し、これに「アニオン性重合性界面活性剤」を、前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」がカチオン性染料のカチオン性基の総モル数に対して0.5倍〜2倍モルとなるように加え、超音波を照射する工程。ここでは、アニオン性重合性界面活性剤及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」のアニオン性基が、カチオン性基に吸着してイオン結合し、固定化される。
(2)「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」に対して共重合可能な疎水性のコモノマーと架橋性モノマーを均一に混合して加え、混合する工程。
(3)「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」を加え、超音波を照射後、重合開始剤を加え、重合する工程。
このような手順により、架橋構造を有するポリマーで被覆されたマイクロカプセル化染料を好適に製造できる。
前記架橋性モノマーの添加量は、前記疎水性モノマーに対して0.0001倍モル〜0.05倍モルの範囲が好ましく、より好ましくは0.001倍モル〜0.01倍モルの範囲である。0.05倍モルを超すと定着性の低下や耐擦性の低下、場合によっては粒子径の増大等が起こるため好ましくない。前記架橋性モノマーの添加量は上記の範囲内で耐溶剤性と定着性及び耐擦性を考慮して適宜決定することが好ましい。
具体的には、カチオン性染料が、「アニオン性基と疎水性基と重合性基とを有するアニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」から誘導された繰り返し構造単位と、疎水性の共重合性モノマーと紫外線吸収活性を有する部位を持つモノマー及び/又は光安定化活性を有する部位を持つモノマーから誘導された繰り返し構造単位とを有するポリマーによって被覆されることにより、本発明の実施形態に係るマイクロカプセル化染料とされる。紫外線吸収活性を有する部位を持つモノマー及び/又は光安定化活性を有する部位を持つモノマーは、前記した第二実施形態の工程(B1)、第三実施形態の工程(B2)にて水性媒体中に添加して混合するのが好ましく、カチオン性染料を脱イオン水が主成分である水性媒体に溶解し、これに「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」を加えて混合し超音波を照射した後、疎水性の共重合性モノマーと紫外線吸収活性を有する部位を持つモノマー及び/又は光安定化活性を有する部位を持つモノマーを加え混合してから、超音波を照射し乳化後、重合開始剤を加えて重合反応することにより好適に作製できる。
(1)カチオン性染料を主成分が脱イオン水である水性媒体に溶解し、これに「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」を、前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」がカチオン性染料のカチオン性基の総モル数に対して0.5倍〜2倍モルとなるように加え、超音波を照射する工程。ここでは、アニオン性重合性界面活性剤及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」のアニオン性基が、カチオン性基に吸着してイオン結合し、固定化される。
(2)「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」に対して共重合可能な疎水性のコモノマーと紫外線吸収活性を有する部位を持つモノマー及び/又は光安定化活性を有する部位を持つモノマーを均一に混合して加え、混合する工程。
(3)「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」を加え、超音波を照射後、重合開始剤を加え、重合する工程。
このような手順により、紫外線吸収活性及び/又は光安定化活性を有する部位有するポリマーで被覆されたマイクロカプセル化染料を好適に製造できる。
前記紫外線吸収活性を有する部位を持つモノマー及び/又は光安定化活性を有する部位を持つモノマーの添加量は、前記疎水性モノマーに対して0.01倍モル〜1倍モルの範囲が好ましい。
重合開始剤の添加は、水溶性重合開始剤を純水に溶解した水溶液を滴下することにより好適に実施できる。
重合開始剤の活性化は、所定の重合温度まで昇温することにより好適に実施できる。重合終了後に、pH7.0〜9.0の範囲に調整し、濾過を行なうことが好ましい。ここで、水性媒体は、前述したように、水を主成分とする溶媒のことであり、水の他に、任意成分として、例えば、グリセリン類やグリコール類のような水溶性溶媒等を含んでいても良い。また、重合温度は、60℃〜90℃の範囲とされるのが好ましい。
本発明の実施形態に係る水性分散液は、本発明の実施形態に係るマイクロカプセル化染料を含むものであり、このような水性分散液としては、前記本発明の実施形態における乳化重合後の液を好適に例示できる。この水性分散液に、さらにインクジェット記録用インクとするための他の配合成分を常法によって添加することにより、本発明の実施形態に係るインクジェット記録用インクを製造できる。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録用インクは、前記したように、水性分散液を含んでいる。
また、本発明の他の実施形態に係るインクジェット記録用インクは、本発明の実施形態に係るマイクロカプセル化染料と水とを少なくとも含んでいる。マイクロカプセル化染料の含有量は、インクジェット記録用インクの全重量に対して、1重量%〜20重量%が好ましく、より好ましくは、3重量%〜15重量%である。特に高い印刷濃度と高発色性を得るには、5重量%〜15重量%が好ましい。
これらの極性溶媒の含有量は、インクジェット記録用インクの全重量に対して、好ましくは0.1重量%〜20重量%であり、より好ましくは1重量%〜10重量%である。
さらに、多価アルコールのアルキルエーテル及び1,2−アルキルジオールからなる群から選択された1種以上の化合物を含むことによって、記録媒体へのインク溶媒成分の浸透性を高めることができるため、本発明の実施形態のマイクロカプセル化染料と相俟って、普通紙や再生紙等への印刷においても画像の滲みが激減して印字品質を格段に向上させることができる。
本発明において用いられるアセチレングリコール化合物の好ましい具体例としては、下記の式(6)で表される化合物が挙げられる。
上記式(6)で表される化合物の中でも、特に好ましくは、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オールなどが挙げられる。上記式(6)で表される化合物は、アセチレングリコール系界面活性剤として市販されている市販品を利用することも可能であり、その具体例としては、サーフィノール104、82、465、485またはTG(いずれもAir Products and Chemicals. Inc.より入手可能)、オルフィンSTG、オルフィンE1010(以上、日信化学社製 商品名)が挙げられる。
pH調整剤としては、具体的には水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸リチウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸リチウム、リン酸二水素カリウム、リン酸水素二カリウム、シュウ酸ナトリウム、シュウ酸カリウム、シュウ酸リチウム、ホウ酸ナトリウム、四ホウ酸ナトリウム、フタル酸水素カリウム、酒石酸水素カリウムなどのカリウム金属類、アンモニア、メチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩酸塩、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、トリイソプロペノールアミン、ブチルジエタノールアミン、モルホリン、プロパノールアミンなどのアミン類などが好ましい。
中でも、水酸化アルカリ化合物あるいはアミンアルコールを添加すると、インク中でもマイクロカプセル化染料の分散安定性を向上できる。
水酸化アルカリ化合物の添加量は、インク全量に対して、好ましくは0.01重量%〜5重量%、より好ましくは0.05〜3重量%である。
アミンアルコールの添加量は、インク全量に対して、好ましくは0.1重量%〜10重量%、より好ましくは0.5〜5重量%である。
また、本発明の実施形態に係るインクジェット記録用インクは、記録ヘッドのノズルが乾燥するのを防止する目的で、尿素、チオ尿素、及び/又はエチレン尿素等を含むことができる。
(1)本発明の実施形態に係るマイクロカプセル化染料
(2)ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、及び/又は炭素数4〜10の1,2−アルキルジオールからなる群から選択される1種以上の化合物(浸透剤)
(3)グリセリン
(4)水(脱イオン水)
を少なくとも含む。
このようなインクジェット記録用インクは、特に、分散安定性及び吐出安定性に優れ、更に、長期にわたって、ノズルの目詰まりもなく、安定した印字が可能である。また、普通紙や再生紙及びコート紙等の記録媒体において、印字後の乾燥性が良好で、滲みがなく、高い印刷濃度を有し、発色性に優れた高品位の画像を得ることができる。
非特許文献1に記載されているように着色ポリマー粒子の分散性を向上するために高分子タイプの界面活性剤が用いられる場合があるが、この高分子タイプの界面活性剤の一部は分散媒中に溶解しており、係る着色ポリマー粒子をインクジェット記録用インクに使用するとこのインク中に遊離している高分子タイプの界面活性剤の影響でインク組成物の粘度が高くなる傾向にあるため、着色ポリマー粒子の含有量が制限されることが多い。
本明細書において、固体湿潤剤とは、保水機能を有する常温(25℃)で固体の水溶性物質を言う。好ましい固体湿潤剤は、糖類、糖アルコール類、ヒアルロン酸塩、トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサントリオールである。糖の例としては、単糖類、二糖類、オリゴ糖類(三糖類および四糖類を含む)および多糖類があげられ、好ましくはグルコース、マンノース、フルクトース、リボース、キシロース、アラビノース、ガラクトース、アルドン酸、グルシトール、(ソルビット)、マルトース、セロビオース、ラクトース、スクロース、トレハロース、マルトトリオース、などがあげられる。ここで、多糖類とは広義の糖を意味し、アルギン酸、α−シクロデキストリン、セルロースなど自然界に広く存在する物質を含む意味に用いることとする。また、これらの糖類の誘導体としては、前記した糖類の還元糖(例えば、糖アルコール(一般式HOCH2(CHOH)nCH2OH(ここで、n=2〜5の整数を表す)で表される)、酸化糖(例えば、アルドン酸、ウロン酸など)、アミノ酸、チオ糖など)があげられる。特に糖アルコールが好ましく、具体例としてはマルチトール、ソルビトール、キシリトールなどが挙げられる。ヒアルロン酸塩は、ヒアルロン酸ナトリウム1%水溶液(分子量350000)として市販されているものを使用することができる。これらの固体湿潤剤は単独あるいは2種以上を混合して使用する。特に好ましい固体湿潤剤は、トリメチロールプロパン、1,2,6−ヘキサトリオールである。
[マイクロカプセル化染料“CDMP1”の製造]
塩基性染料Rhodamine 6GCP(C.I.ベーシックレッド1)2gをイオン交換水50gに溶解した染料水溶液に、アニオン性重合性界面活性剤としてアクアロンKH−10を4g添加し、混合攪拌した後に超音波洗浄器を用いて45kHzで30分間超音波を照射した。次いで、均一に混合したベンジルメタクリレート2.4gとドデシルメタクリレート1.6gを添加混合後、さらに、イオン交換水50gに溶解した4gのアニオン性重合性界面活性剤アクアロンKH−10を添加し混合攪拌した後に、超音波洗浄器を用いて45kHzで30分間超音波を照射した。これを、攪拌機、還流冷却器、滴下漏斗、温度調整器、窒素導入管及び超音波発生器を備えた反応容器に投入した。反応容器の内温を80℃に昇温した後、イオン交換水10gに重合開始剤として過硫酸カリウム0.15gを溶解した過硫酸カリウム水溶液を10分間かけて滴下し、窒素を導入しながら、80℃で3時間重合した。さらに、イオン交換水10gに過硫酸カリウム0.15gを溶解した過硫酸カリウム水溶液を10分間かけて滴下し、窒素を導入しながら、80℃で1時間重合後、温度を室温まで下げて反応を停止した。重合終了後、限外濾過装置で未反応物を取り除き、2mol/l水酸化カリウム水溶液でpH9に調製した。得られた分散液を孔径1μmのメンブレンフィルターで濾過し粗大粒子を除去して目的のマイクロカプセル化染料“CDMP1”の分散液を得た。リーズ&ノースロップ社製のレーザードップラー方式粒度分布測定機マイクロトラックUPA150で数平均粒子径を測定したところ、約80nmであった。また、セイコー電子(株)製熱走査型熱量計(示差走査熱量計:DSC)DSC200を用いて室温にて乾燥させた上記のマイクロカプセル化染料のガラス転移温度を測定したところ、5℃であった。
[着色ポリマー粒子の分散液Aの製造(従来例4に相当)]
酸性染料(C.I.アシッドレッド1)を 0.5mmolとカチオン性重合性界面活性剤2−(メタクリロイルオキシ)エチルジメチルラウリルアンモニウムブロマイドを1mmolと高分子タイプのノニオン性界面活性剤プルロニックF−88(旭電化製)0.112gとイオン交換水20mlを攪拌機、還流冷却器、滴下漏斗、温度調整器、窒素導入管及び超音波発生器を備えた反応容器に投入した。反応容器の内温を70℃に昇温した後、5mlのイオン交換水に溶解した4,4’−アゾビス(4−シアノ吉草酸)の0.1mmolを滴下し、窒素を導入しながら、70℃で24時間重合した。得られた生成物を孔径1μmのメンブレンフィルターでろ過し粗大粒子を除去して目的の着色ポリマー粒子の分散液Aを得た。
酸性染料(C.I.アシッドレッド26)2gをイオン交換水50gに溶解した染料水溶液に、カチオン性重合性界面活性剤として2−(メタクリロイルオキシ)エチルジメチルベンジルアンモニウムクロライドを2.4g添加し、混合攪拌した後に超音波洗浄器を用いて45kHzで30分間超音波を照射した。次いで、ノニオン性重合性界面活性剤アデカリアソープNE−10 を6.57gとイオン交換水50gを添加し、混合攪拌した後に超音波洗浄器を用いて45kHzで30分間超音波を照射した。これを、攪拌機、還流冷却器、滴下漏斗、温度調整器、窒素導入管及び超音波発生器を備えた反応容器に投入した。反応容器の内温を80℃に昇温した後、イオン交換水10gに重合開始剤として過硫酸カリウム0.09gを溶解した過硫酸カリウム水溶液を10分間かけて滴下し、窒素を導入しながら、80℃で3時間重合した。さらに、イオン交換水10gに過硫酸カリウム0.09gを溶解した過硫酸カリウム水溶液を10分間かけて滴下し、窒素を導入しながら、80℃で1時間重合した。温度を室温まで下げて反応を停止した。重合終了後、5倍量のエチルアルコールを添加して重合生成物を沈殿させ、さらに遠心分離機で重合生成物を沈降させて上澄み液を取り除いた後に、イオン交換水40gを加えて超音波洗浄器を用いて45kHzで30分間超音波を照射して再度分散した。これをエバポレータで残存エチルアルコールを除去した後に、2mol/l水酸化カリウム水溶液でpH9に調製し、再び超音波洗浄器を用いて45kHzで30分間超音波を照射して分散した。得られた分散液を孔径1μmのメンブレンフィルターでろ過し粗大粒子を除去して目的の着色ポリマー粒子の分散液Bを得た。
ドデシル硫酸ナトリウム2g、脱イオン水198g、及び、n−ブトキシメチルアクリルアミド5gをフラスコに仕込み、窒素気流下で攪拌しながら、液温を50 ℃に上げた。次に、V−70(和光純薬工業社製、油溶性アゾ系重合開始剤)0 .5gを含むエタノール溶液5 重量部をフラスコ内に注入し、すぐに、n−ブトキシメチルアクリルアミド45g、メタクリル酸メチル50g、ファンクリルFA−731A (日立化成工業社製 トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌル酸のアクリル酸エステル、三官能モノマー)5g、オラゾールレッドG(チバ スペシャリティー ケミカルズ社製、赤色アゾ染料の金属錯体:油溶性染料)30g、V−65(和光純薬工業社製、油溶性アゾ系重合開始剤)を2gをイオン交換水100gにノイゲンEA170(第一工業製薬社製、ノニオン系界面活性剤)6gを用いて分散した水分散物を2時間かけて滴下した。その後、同温度で3時間攪拌した後、室温まで冷却し、着色ポリマー粒子の分散液Dを得た。これを孔径1μmのフィルターでろ過して、リーズ&ノースロップ社製のレーザードップラー方式粒度分布測定機マイクロトラックUPA150を用いて着色ポリマー粒子の数平均粒子径を測定したところ、約145nm であった。
スチレン19g、フタロニアニン系油溶性染料ソルベントブルー(チバスペシャルティケミカルズ社製「ORASOL BLUE GL 」)1gを、室温で攪拌混合して青色均一溶液となし、該溶液を、脱塩水78 .47gに反応性アニオン性界面活性剤ビス(ポリオキシエチレン 多環フェニルエーテル)メタクリレート硫酸エステル(日本乳化剤社製「Antox −MS −60 」)1 .78g と炭酸水素ナトリウム0 .0179g とを溶解させた水溶液中に、攪拌しながら滴下し、滴下終了後、更に10 分間攪拌して得た青色分散液を、超音波分散機(SMT 社製「ULTRASONIC HOMOGENIZER UH −600 」)にて30分間処理することにより、青色の、着色剤含有単量体エマルションを作製した。得られたエマルションの単量体液滴の粒子径をリーズ&ノースロップ社製のレーザードップラー方式粒度分布測定機マイクロトラックUPA150で測定したところ、体積平均粒子径で約70nmであった。得られた単量体粒子エマルションを、攪拌器、冷却器、及び温度計を取り付けた内容積100mlの反応容器に移し、窒素気流下、80℃に昇温した後、過硫酸カリウム0 .0261gを少量の脱塩水に溶解させた水溶液を添加して重合を開始し、2時間経過後に重合を終了させ、スチレン−乳化剤共重合体粒子中に着色剤を含有した着色ポリマー粒子の分散液Eを得た。得られた着色ポリマー粒子の粒子径は体積平均粒子径で約70nmであった。
温度計、攪拌機、還流冷却器および窒素導入管を備えた反応容器中に、アクリル酸ブチル37gと2−(メタクリロイルオキシ)エチルトリメチルアンモニウムクロライド14g を入れ、イオン交換水を加えて190g とした。攪拌しながら、反応容器内を窒素置換した後、80℃まで加熱し、その温度を保持しながら、2,2’−アゾビス[2−メチル−N−(2−ヒドロキシエチル)−プロピオンアミド] (VA−086 :和光純薬工業株式会社製)2%水溶液60gを添加し、3 時間重合を行い、乳白色のラテックスを得た。得られたポリマー微粒子の粒径をリーズ&ノースロップ社製のレーザードップラー方式粒度分布測定機マイクロトラックUPA150)を用いて測定したところ、約160nmであった。このラテックスの限外ろ過を行い、水溶性ホモポリマーを除去した。得られたラテックス250g (固形物濃度20 重量%) に対して、分子内にアニオン性基を二つ有するダイレクトイエロー144 の5%水溶液200gを加え、着色ポリマー粒子の分散液Fを得た。
<実施例1>
表1に示す組成に基づいて、実施例1のインクジェット記録用インクを調製した。
表2に示す組成に基づいて、比較例1〜9のインクジェット記録用インクを調製した。
実施例及び比較例のインクジェット記録用インクをインクカートリッジに充填し、これをインクジェットプリンタPM−720C(セイコーエプソン株式会社製)に装填して、以下の普通紙各紙(再生紙を一部含む。)にアルファベットの大文字と小文字の各24文字を印刷し、目視での観察を行い、以下の基準で評価した。
AA:全紙に滲みの発生が無い。
A:2〜3紙に僅かに滲みの発生が観察されるのみである。
B:全紙で僅かに滲みの発生が観察される。
C:全紙で滲みの発生が多い。
評価に用いた印刷用紙は、Conqueror紙、Favorit紙、Modo紙、Rapid Copy紙、EPSON EPP紙、Xerox P紙、Xerox 4024紙、Xerox 10紙、Neenha Bond紙、Ricopy 6200紙、やまゆり(再生紙)、Xerox R(再生紙)の12紙である。
実施例及び比較例のインクジェット記録用インクをインクカートリッジに充填し、これをインクジェットプリンタPM−720C(セイコーエプソン株式会社製)に装填して、普通紙のXerox P紙(ゼロックス社製)に、ベタ印刷を行い、このベタ印刷部分の濃度を分光光度計(グレタグマクベス社製、GRETAG SPM−50)で測定し、得られた結果を下記に示す基準により評価した。
AA:OD値:1.2以上
A:OD値:1.1以上1.2未満
B:OD値:1.0以上1.1未満
C:OD値:0.9以上1.0未満
D:OD値:0.9未満
評価2の印字濃度試験で得られた印刷物の印字部分に1mlのイオン交換水を滴下し、20分後の状態を目視で観察し、以下の基準で評価した。
A:全紙に変化が無い。
B:印字部分から僅かに色材が流れ出しているが、文字の認識は可能である。
C:印字部分から色材が流れ出して印字した文字の輪郭が不鮮明のため文字の認識が困難である。
実施例及び比較例のインクジェット記録用インクをインクカートリッジに充填し、これをインクジェットプリンタPM−720C(セイコーエプソン株式会社製)に装填して、セイコーエプソン製 スーパーファイン専用光沢フィルムに10mm×10mmの領域に100%dutyでベタ印刷し、25℃の温度で1時間放置した後に、上記の印刷領域をゼブラ社製イエロー水性蛍光ペン ZEBRA PEN2(商標)を用いて、500g荷重で速度10mm/秒で擦り、汚れの発生の有無を観察した。その結果を以下の基準で評価した。
A:2回擦っても全く汚れが生じない。
B:1回の擦りでは汚れが生じないが、2回目の擦りで汚れが発生する。
C:1回の擦りで汚れが発生する。
実施例及び比較例のインクジェット記録用インクを20℃でローリングボール式粘度計AMVnで内径0.9mmのキャピラリーと直径0.794mm,密度7.850g/cm3の鋼球を用いて、傾斜角度が70°、60°、50°、40°、30°のときの粘度を測定し、横軸をsinθとし、縦軸を粘度としてプロットして得たsinθ−粘度曲線における勾配を求めた。以下の基準でインクの分散性を評価した。
A:sinθ−粘度曲線における勾配が0〜−0.05であり、ニュートン性を示し、特に良好な分散性を示す。
B:sinθ−粘度曲線における勾配が−0.05〜−0.1であり、ニュートン性に近く、Aに次いで良好な分散性を示す。
C:sinθ−粘度曲線における勾配が−0.1〜−0.15であり、非ニュートン性を示すが、分散性はやや良い。
D:sinθ−粘度曲線における勾配が−0.15より小さく、非ニュートン性を示し、沈降が起こり易く、分散性が良くない。
実施例及び比較例のインクジェット記録用インクをガラス製のサンプル瓶に入れ密栓後、それぞれ60℃で2週間放置して、放置前後でのインクの粘度について調べた。測定は、レオメータ Paar Physica社製のPHYSICA MCR300でコーン半径37.50mm、コーン角1#、測定ギャップ0.05mmのコーンプレート(Paar Physica社製CP75−1)を用いて、20℃で、剪断速度が150/Sにおける粘度を測定した。得られた結果を以下の基準で評価した。
A:変化量が±0.1mPa・s未満のもの。
B:変化量が±0.1以上0.3mPa・s未満のもの。
C:変化量が±0.3mPa・s以上のもの。
実施例及び比較例の各インクについて、これをインクジェットプリンタPM−720C(セイコーエプソン株式会社製)に装填して、セイコーエプソン(株)製スーパーファイン専用紙に、1mmの罫線を印刷して、ドット抜けやインク着弾位置ずれ等の印字の状態を目視で観察し、以下の基準で評価した。
A:印字枚数が10000枚以上印字してもドット抜けやインク着弾位置ずれがない。
B:印字枚数が1000枚以上10000枚未満でドット抜けやインク着弾ずれが発生する。
C:印字枚数が100枚以上1000枚未満でドット抜けやインク着弾ずれが発生する。
D:印字枚数が100枚未満でドット抜けやインク着弾ずれが発生する。
前記評価1での行った印刷の後、プリンタの電源をオフにして放置し、1週間後に同様な印字試験を行った。その時の“インクの吐出状況”を目視で観察した。そして、以下に示す基準で評価した。
A:印字信号をプリンタに送信すると同時に、クリーニング動作なしで正常な印字を開始する。
B:クリーニング動作3回以内で、正常な印字を行う。
C:クリーニング動作6回以内で、正常な印字を行う。
D:クリーニング動作を7回以上繰り返しても、正常な印字が行えない。
実施例及び比較例のインクジェット記録用インクをインクカートリッジに充填し、これをインクジェットプリンタPM−720C(セイコーエプソン株式会社製)に装填して、普通紙のXerox P紙(ゼロックス社製)に、光学濃度が1.0となるようにベタ印刷を行った。次に、キセノンウエザオメータ(ATLAS社製、Ci−5000)を使用し、ブラックパネル温度35℃、相対湿度60%、340nm紫外線照射強度0.18W/m2で、45KJ/m2の暴露試験を行った。
ベタ印刷部分の光学濃度を分光光度計(グレタグマクベス社製、GRETAGSPM−50)を用いて前記暴露試験の前後で測定することにより、暴露試験後の光学濃度の残存率(%)を求めて、耐光性を下記に示す評価基準により評価した。
AA:光学濃度の残存率が80%を超える。
A:光学濃度の残存率が70%を超え、80%以下である。
B:光学濃度の残存率が50%を超え、70%以下である。
C:光学濃度の残存率が50%以下である。
実施例及び比較例の各インクについて、普通紙にベタ印刷(塗りつぶし印刷)をして、その印刷部分をグレタグ濃度計(グレタグ社製)で測定し、下記式から彩度C*を求めた。得られた結果を下記に示す基準によって評価した。
C*=[(a*)2+(b*)2]1/2
A:彩度C*が70以上
B:彩度C*が65〜70
C:彩度C*が60〜65
比較例1,3は、着色ポリマー粒子が高分子タイプのノニオン性界面活性剤によって分散されていることにより、分散性、分散安定性、吐出安定性、目詰まり信頼性に劣った。
比較例2は、着色剤製造の際、カチオン性重合性界面活性剤とノニオン性重合性界面活性剤とが併用されたせいか、分散性、分散安定性、吐出安定性に劣った。
比較例4,5は、着色ポリマー粒子がインクの着色剤として使用されており、染料が着色ポリマー粒子から脱離しやすいせいか、印刷濃度や耐水性に劣った。
比較例6は、染料を保護するポリマーが存在しないことから、染料単独での欠点が顕在化し、耐水性、耐擦性、耐光性に劣った。
比較例7〜9は、従来の着色ポリマー粒子に、目詰まり信頼性の観点から好ましいと考えられる水溶性溶媒を含む形態であるが、この水溶性溶媒によって着色粒子からの染料の脱離が増長したせいか、印字品質が非常に劣る傾向となった。
2 アニオン性重合性界面活性剤
10 カチオン性染料の集合体
11 アニオン性基
12 疎水性基
13 重合性基
14 カチオン性基
15 疎水性モノマー
60, 61 ポリマー層(ポリマー)
100, 101 マイクロカプセル化染料
Claims (24)
- カチオン性染料が、乳化重合法によって、「アニオン性基と疎水性基と重合性基とを有するアニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」から誘導された繰り返し構造単位を有するポリマーにより被覆されたことを特徴とするマイクロカプセル化染料。
- 前記ポリマーが、前記アニオン性重合性界面活性剤及び/又は前記アニオン性基を有する親水性モノマーに対して共重合可能なコモノマーから誘導された繰り返し構造単位をさらに有するコポリマーであることを特徴とする請求項1に記載のマイクロカプセル化染料。
- 前記コノマーが、前記アニオン性基を有する親水性モノマー以外の親水性モノマー、疎水性モノマー、架橋性モノマー、紫外線吸収能を有する骨格を有するモノマー、及び、光安定化能を有する骨格を有するモノマーからなる群から選択された1種以上であることを特徴とする請求項2に記載のマイクロカプセル化染料。
- 前記アニオン性重合性界面活性剤の重合性基が、ビニル基、アリル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、プロペニル基、ビニリデン基、及びビニレン基からなる群から選んだ基である、請求項1〜3のいずれかに記載のマイクロカプセル化染料。
- 前記アニオン性重合性界面活性剤のアニオン性基が、スルホン酸基、スルフィン酸基、カルボキシル基、カルボニル基、及びこれらの塩からなる群から選んだ基である、請求項1〜4のいずれかに記載のマイクロカプセル化染料。
- 前記アニオン性重合性界面活性剤の疎水性基が、アルキル基、アリール基及びこれらが組み合わされた基からなる群から選んだ基である、請求項1〜5のいずれかに記載のマイクロカプセル化染料。
- カチオン性染料を溶解した水性媒体中で、「アニオン性基と疎水性基と重合性基とを有するアニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」を乳化重合することを特徴とするマイクロカプセル化染料の製造方法。
- (A)カチオン性染料を溶解した水性媒体に、前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」を、前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」が前記カチオン性染料のカチオン性基の総モル数に対して0.5倍〜2倍モルとなるように加え、前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」を前記カチオン性染料に固定化する工程と、
(C)前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は前記「アニオン性基を有する親水性モノマー」を前記水性媒体に添加、混合し、重合開始剤を加えて乳化重合する工程とを有する請求項7に記載のマイクロカプセル化染料の製造方法。 - (A)カチオン性染料を溶解した水性媒体に、前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」を、前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」が前記カチオン性染料のカチオン性基の総モル数に対して0.5倍〜2倍モルとなるように加え、前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」を前記カチオン性染料に固定化する工程と、
(B1)「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」に対して共重合可能な疎水性モノマーを前記水性媒体に添加して混合する工程、
(C)前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は前記「アニオン性基を有する親水性モノマー」を前記水性媒体に添加、混合し、重合開始剤を加えて乳化重合する工程とを有する請求項7に記載のマイクロカプセル化染料の製造方法。 - (A)カチオン性染料を溶解した水性媒体に、前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」を、前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」が前記カチオン性染料のカチオン性基の総モル数に対して0.5倍〜2倍モルとなるように加え、前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」を前記カチオン性染料に固定化する工程と、
(B2)「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は「アニオン性基を有する親水性モノマー」に対して共重合可能な疎水性モノマーと架橋性モノマーとを前記水性媒体に添加して混合する工程、
(C)前記「アニオン性重合性界面活性剤」及び/又は前記「アニオン性基を有する親水性モノマー」を前記水性媒体に添加、混合し、重合開始剤を加えて乳化重合する工程とを有する請求項7に記載のマイクロカプセル化染料の製造方法。 - 前記工程(B1)または(B2)において、前記水性媒体に「紫外線吸収能を有する骨格を有するモノマー」及び/又は「光安定化能を有する骨格を有するモノマー」を添加する請求項9または10に記載のマイクロカプセル化染料の製造方法。
- 前記工程(C)において、前記水性媒体に前記「アニオン性基を有する親水性モノマー」以外の親水性モノマーを分散させる請求項8〜11のいずれかに記載のマイクロカプセル化染料の製造方法。
- 請求項7〜12のいずれかに記載のマイクロカプセル化染料の製造方法により得られるマイクロカプセル化染料。
- 請求項1〜6,13のいずれかに記載のマイクロカプセル化染料を含むことを特徴とする水性分散液。
- 請求項14に記載の水性分散液を含むインクジェット記録用インク。
- 請求項1〜6,13のいずれかに記載のマイクロカプセル化染料と水とを少なくとも含むことを特徴とするインクジェット記録用インク。
- 水溶性有機溶媒をさらに含むことを特徴とする請求項15または16に記載のインクジェット記録用インク。
- 前記水溶性有機溶媒が、沸点が180℃以上の高沸点水溶性有機溶媒であることを特徴とする請求項17に記載のインクジェット記録用インク。
- 前記水溶性有機溶媒が、グリセリン、多価アルコールのアルキルエーテル及び1,2−アルキルジオールからなる群から選択された1種以上の化合物を含むことを特徴とする請求項17または18に記載のインクジェット記録用インク。
- 固体湿潤剤をさらに前記インクジェット記録用インクの全重量に対して3重量%〜20重量%で含むことを特徴とする請求項15〜19のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- 前記固体湿潤剤が、トリメチロールプロパンおよび/または1,2,6−ヘキサントリオールであることを特徴とする請求項20に記載のインクジェット記録用インク。
- 界面活性剤をさらに含むことを特徴とする請求項15〜21のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- 前記界面活性剤が、アセチレングリコール系界面活性剤および/またはアセチレンアルコール系界面活性剤であることを特徴とする請求項22のインクジェット記録用インク。
- 糖類をさらに含むことを特徴とする請求項15〜23のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
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2010
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